JPH0752503Y2 - 空調用熱源システム - Google Patents

空調用熱源システム

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JPH0752503Y2
JPH0752503Y2 JP8609392U JP8609392U JPH0752503Y2 JP H0752503 Y2 JPH0752503 Y2 JP H0752503Y2 JP 8609392 U JP8609392 U JP 8609392U JP 8609392 U JP8609392 U JP 8609392U JP H0752503 Y2 JPH0752503 Y2 JP H0752503Y2
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JP
Japan
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cold water
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air conditioning
temperature
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弘文 落合
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、室内温湿度条件が比
較的低温かつ低露点の部屋を対象とした空調設備に適し
た、空調用熱源システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば従来クリーンルーム等の空調設備
に使用されている産業空調用熱源システムは、図2に示
したような構成であった。即ち、熱源装置となる複数の
冷凍機51、52、53、54から供給される冷水を、
ヘッダ55に接続された冷却・除湿兼用冷水配管56を
介して、各導入外気調整用空調機57における冷却除湿
兼用コイル58に通水し、そこからの還水は冷水配管5
9からヘッダ60を経て再び各冷凍機51、52、5
3、54に戻すように構成されていた。なお図中、61
は導入外気調整用空調機57の外気導入口、62は同じ
く加熱コイル、63は同じく除湿外気送風口を示してい
る。そしてこのような産業空調用熱源システムに使用さ
れる冷凍機51、52、53、54には、従来ターボ冷
凍機が用いられている。
【0003】ターボ冷凍機が上記のような産業空調用熱
源システムの熱源装置として使用されているのは、次の
ような理由による。即ち、クリーンルーム等に代表され
る室内条件が比較的低露点(室内22゜C,45〜50
%:9.5〜10゜CDP)の場合、室内を所定の状態
に保つためには、室内空気の露点温度よりも4゜C程度
低い、水温5〜6゜Cの安定した冷水を通水することが
必要とされているが、従来は導入外気調整用空調機の冷
却コイルが冷却・除湿兼用コイルとなっているため、熱
源装置全体の冷水出口温度も5〜6゜Cとしなければな
らない。
【0004】ところが産業空調用として必要な、冷凍能
力が100RT以上になると、水温5〜6゜Cの冷水を
安定して供給できる冷凍機としては、ターボ冷凍機以外
にコンパクトで安価なものはなかったのである。例えば
吸収冷凍機は能力的には水温5〜6゜Cの冷水を安定し
て供給できるが、水を冷媒としている関係上、冷水温度
を5゜Cまで下げると機器が非常に大きくなって装置全
体が大型化し、しかもランニングコストが高くつき設備
機器自体の価格も非常に高いものとなってしまう(この
ような理由から、一般的に吸収冷凍機はその冷水温度が
せいぜい7〜8゜Cまでで運転されており、そのためク
リーンルーム等比較的低温、低露点の部屋の空調用熱源
装置としては殆ど用いられていないのが実情である)。
またその他の冷凍機も冷凍能力が100RTを越えるも
のは、ターボ冷凍機に比して大型になり、かつ非常に高
価で不経済であった。
【0005】従って従来は、以上のような主としてスペ
ース的、経済的な理由により、叙上のような産業空調用
熱源システムの熱源装置には、一般的にターボ冷凍機が
使用されていたのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところがターボ冷凍機
は冷媒としてフロンを使用しており、オゾン層破壊の原
因となるフロンの規制が実施されつつある今日では、そ
の点好ましいものではない。この考案はかかる点に鑑み
てなされたものであり、ターボ冷凍機を使用せずに熱源
装置全体がコンパクトでかつ経済的な運転が実施できる
空調用熱源システムを提供して、上記問題の解決を図る
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため考案者は、まず
クリーンルーム等の比較的低露点の空気条件を得るため
に必要とされる5〜6゜Cの冷水が、取り入れ外気調整
用空調機の一部のみにあればよいことに着目し、この除
湿のために必要とされる5〜6゜Cの冷水製造用熱源装
置を切り離して低温冷水系統とし、これを他の顕熱負荷
を対象とする高温冷水系統から独立させた空調用熱源シ
ステムを考案した。
【0008】即ち、冷凍機を熱源装置とし、かつ当該冷
凍機からの冷水を冷水配管を通じて空調機器の冷却コイ
ルに供給することによって空気調和を行う如く構成され
た空調用の熱源システムにおいて、冷凍機、冷水配管及
び空調機器の冷却コイルを夫々、除湿用低温冷水系統と
顕熱冷却用高温冷水系統とに分割したことを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】上記のように、冷凍機、冷水配管及び空調機器
の冷却コイルを夫々、除湿用低温冷水系統と顕熱冷却用
高温冷水系統とに分割な構成を採ることにより、例えば
クリーンルーム等比較的低温、低湿度の空調を行う際、
高温冷水系統は20〜24゜C以上の空気の顕熱負荷だ
けを対象とするだけでよく、そのため該高温冷水系統に
使用する熱源装置はその冷水出口温度を9〜10゜Cと
することができる。従って、従来用いられてきた5〜6
゜Cの冷水出口温度の状態よりも高効率で運転でき、ま
た使用する冷凍機の選択幅も広がる。
【0010】一方考案者の分析によれば、低温冷水系統
の熱源装置容量は、熱源システムに必要とされる熱源装
置容量全体の約20%ほどである。従って残りの約80
%は、上記のように高効率運転での熱源装置による9〜
10゜Cの高温冷水系統であり、全体として極めて効率
のよい熱源システムとなる。
【0011】また上記のように低温冷水系統の熱源装置
容量は、熱源システムに必要とされる熱源装置容量全体
の約20%程度であるから、それに使用する冷凍機の容
量も小容量で済むから、ターボ冷凍機以外の冷凍機、例
えば吸収冷凍機を用いてもコンパクトなもので済み、し
かも経済性もよいものである。
【0012】
【実施例】以下、この考案の実施例を図に基づいて説明
すれば、図1は本実施例にかかる空調用熱源システムの
系統図であり、本実施例において使用した複数の同型の
導入外気調整用空調機1、1、1は夫々加熱コイル2、
低温系露点調整冷却コイル3、高温系冷却コイル4を有
している。そしてファン5によって外気導入口6から導
入される外気はこれらの各コイルによって処理され、ク
リーンルーム用除湿外気として送風口から供給される。
【0013】一方、本実施例における熱源システムの熱
源装置の一部(熱源装置全体の約20%の容量)を構成
する低温冷水系冷凍機11で生成される低温冷水は、除
湿用冷水としてヘッダ12から低温冷水系供給配管13
を通じて各導入外気調整用空調機1の低温系露点調整冷
却コイル3へと通水され、その後低温冷水系還流配管1
4を通じてヘッダ15から低温冷水系冷凍機11へと戻
されるようになっている。
【0014】他方、本実施例における熱源システムの熱
源装置の残りの一部(熱源装置全体の約80%の容量)
を構成する高温冷水系冷凍機21で生成される高温冷水
は、顕熱冷却用冷水としてヘッダ22から高温冷水系供
給配管23を通じて、各導入外気調整用空調機1の高温
系冷却コイル4へと通水され、その後高温冷水系還流配
管24を通じてヘッダ25から高温冷水系冷凍機21へ
と戻されるようになっている。
【0015】本実施例は以上のように構成され、導入外
気調整用空調機1の冷却コイル、熱源装置、当該熱源装
置から供給される冷水の供給配管及び還流配管が、いず
れも高温冷水系統と低温冷水系統とに分割されている。
そしてクリーンルーム等に代表される比較的低温、低露
点の部屋の空気調和を行う場合、高温冷水系統は20〜
24゜C以上の空気の顕熱負荷だけをその対象とすれば
よいので、高温冷水系冷凍機21の冷水出口温度を約1
0゜Cとすることができる。従って従来の熱源システム
においてみられた、冷水出口温度を常に5〜6゜Cの状
態で運転することに比べて高効率で運転させることがで
きる。ちなみに既存の冷凍機を高温冷水系冷凍機として
用いて場合、10゜Cの冷水を取り出しは、7゜Cの冷
水の取り出しに較べて、運転効率が10%程度向上す
る。
【0016】しかも冷水出口温度を約10゜Cにすれば
よいから、これまでクリーンルーム用の熱源装置として
用いられることが少なかった非フロン冷媒の冷温水発生
機や吸収冷凍機を、標準的な仕様のままでこれを顕熱冷
却用熱源装置として用いることができる。従って、仮に
吸収冷凍機を用いても経済的な運転が可能であり、また
装置自体もさほど大型化しない。
【0017】また一方低温冷水系統は除湿のみをその対
象とし、その場合必要とされる熱源装置の容量は、既述
の如くシステムにおける熱源装置全体の約20%の容量
であるから、従来よりも小さい冷凍能力を有する冷凍機
で対処することができる。従って従来のようにターボ冷
凍機を使用せずに、非フロン冷媒の冷凍機を用いても経
済的な運転ができ、また装置全体も大型化せずに済む。
【0018】
【考案の効果】この考案によれば、比較的低露点の部屋
の空気調和を行う場合、従来のように熱源装置としてタ
ーボ冷凍機を使用しなくても、高効率で経済的な運転が
できる。従って吸収冷凍機など非フロン冷媒の冷凍機を
使用しても、装置全体が大型化することなく、高効率で
経済的な運転が実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の系統図である。
【図2】従来技術の系統図である。
【符号の説明】
1 導入外気調整用空調機 3 低温系露点調整冷却コイル 4 高温系冷却コイル 11 低温冷水系冷凍機 13 低温冷水系供給配管 14 低温冷水系還流配管 21 高温冷水系冷凍機 23 高温冷水系供給配管 24 高温冷水系還流配管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機を熱源装置とし、かつ当該冷凍機
    からの冷水を冷水配管を通じて空調機器の冷却コイルに
    供給することによって空気調和を行う如く構成された空
    調用の熱源システムにおいて、冷凍機、冷水配管、及び
    空調機器の冷却コイルを夫々、除湿用低温冷水系統と顕
    熱冷却用高温冷水系統とに分割したことを特徴とする、
    空調用熱源システム。
JP8609392U 1992-11-24 1992-11-24 空調用熱源システム Expired - Lifetime JPH0752503Y2 (ja)

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JP8609392U JPH0752503Y2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 空調用熱源システム

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JPH0646227U JPH0646227U (ja) 1994-06-24
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FR2936446B1 (fr) * 2008-10-01 2013-04-26 Valeo Systemes Thermiques Dispositif thermique ameliore pour le conditionnement d'air dans un habitacle automobile.
JP5584052B2 (ja) * 2010-08-20 2014-09-03 東洋熱工業株式会社 空調システムにおける高効率熱搬送装置

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JPH0646227U (ja) 1994-06-24

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