JP3439004B2 - 空調システム,空調機及び空調方法 - Google Patents

空調システム,空調機及び空調方法

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JP3439004B2
JP3439004B2 JP28665495A JP28665495A JP3439004B2 JP 3439004 B2 JP3439004 B2 JP 3439004B2 JP 28665495 A JP28665495 A JP 28665495A JP 28665495 A JP28665495 A JP 28665495A JP 3439004 B2 JP3439004 B2 JP 3439004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調システム及び
この空調システムに適用可能なヒートポンプ機能を備え
た空調機及び空調方法に係り、特にエクセルギーのコン
セプトを導入し、空調システムのエネルギー利用効率を
向上させ、省エネルギーかつ省コストの運転が可能な空
調システム,空調機,及び空調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー、省資源型の空調シ
ステムを開発するにあたり、単にエネルギーの消費量に
とらわれるのではなく、エネルギーの有効利用にとって
重要なエネルギーの質が問題とされている。そこで、最
近では、エネルギーの質を考慮したエクセルギーの考え
方を取り入れた空調システムが提案されている。
【0003】かかるエクセルギーの考え方を取り入れた
空調システムの一例が、「日本電気本社ビルの空調設備
計画(空気調和・衛生工学、第66巻第12号、第36
頁〜第44頁に開示されている。この空調システムは、
インテリジェントビルなどのオフィスビルの室内熱負荷
が、年間を通じてほぼ顕熱負荷(主として冷房負荷)の
みであり、相対的に高温の冷水により熱負荷処理が可能
である点に着目し、例えば、中央熱源設備において、相
対的に高温の冷水を製造し、空調機に供給することによ
り、高い冷凍機の成績数を達成しながら、室内熱負荷
を処理しようとするものである。一方、例えば夏期の外
気には熱負荷が存在するため、この熱負荷を処理す
るためには、相対的に低温の冷水を製造し、外気処理用
の空調機に供給する必要がある。
【0004】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
エクセルギーの考え方を取り入れた空調システムでは、
中央熱源設備により、相対的に高温の冷水と相対的に低
温の冷水とを製造し、冷水の温度レベルに応じて少なく
とも2系統の冷水循環系を介して、相対的に高温または
相対的に低温の冷水を二次側の空調機に供給していた。
従って、従来の空調システムでは、異なる温度レベルの
冷水を製造することができるように、熱源機器の設置台
数を増加せざるをえず、また、少なくとも2系統の冷水
循環系が必要となるため、配管系統が複雑になるおそれ
があり、結果として、空調システムのイニシャルコスト
を高騰させていた。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、外気負荷や内部負荷などの熱負荷
特性(潜熱負荷か顕熱負荷か)に応じて、各空調空間に
設置される空調機や空調機コイルの役割分担を最適化す
ることにより、熱源装置により相対的に高温の冷水(ま
たは、相対的に低温の温水)のみを製造し、それを一系
統の供給系を介して各個別空調機を循環させて、顕熱負
荷及び潜熱負荷の双方を効率的に処理することができる
空調システムを提供し、エクセルギーの考え方を取り入
れた空調システムの簡素化と低コスト化を図ることを目
的としている。
【0007】さらに本発明の別の目的は、上記エクセル
ギーの考え方を取り入れた熱源水方式の空調システムを
冷媒方式に展開した新規かつ改良された空調システムを
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の観点にかかる空調システムは、請求
項1に記載のように、所定の空間単位(例えば、1フロ
ア)ごとに設置されて顕熱負荷のみを処理できるレベル
第1熱媒を製造する熱源装置と、その空間単位内の所
定の個別空調空間(例えば、100m2)ごとに設置さ
れて室内の熱負荷を処理する複数の室内負荷処理用空調
機と、その空間単位に取り入れられる外気の熱負荷を
処理する外気負荷処理用空調機と、熱源装置と各室内負
荷処理用空調機と外気負荷処理用空調機との間で第1熱
媒を循環させる第1熱媒循環路とを備えている。そし
て、負荷特性の異なる室内負荷と外気負荷とを最適に処
理するように、上記空調システムは、各室内負荷処理用
空調機は、室内負荷処理用の第1熱媒対空気熱交換器を
備えており、外気負荷処理用空調機は、第1熱媒を熱源
として第2熱媒を製造するヒートポンプユニットと、外
気負荷処理用の第1熱媒対空気熱交換器と、第2熱媒対
空気熱交換器とを備えている。
【0009】そして、ヒートポンプユニットは、請求項
に記載のように、少なくとも取り入れ外気の潜熱負荷
を処理する場合に運転されることが好ましい。また、第
1熱媒循環路において、前記ヒートポンプユニットの第
1熱媒対第2熱媒熱交換器と前記外気負荷処理用の第1
熱媒対空気熱交換器とは、請求項に記載のように、並
列に接続されることが好ましい。さらに、第1熱媒循環
路において、ヒートポンプユニットの第1熱媒対第2熱
媒熱交換器は、請求項に記載のように、外気負荷処理
用の第1熱媒対空気熱交換器の下流側に直列に配置され
ることが好ましい。
【0010】さらに、本発明の第2の観点によれば、第
1の観点にかかる空調システムのように、外気負荷処理
用空調機と室内負荷処理用空調機とを区別せずに、同じ
構成の個別空調機を、処理する負荷の特性に応じて、個
別に最適に運転する空調システムが提供される。すなわ
ち、この空調システムは、請求項に記載のように、所
定の空間単位ごとに設置されて顕熱負荷のみを処理でき
レベルの第1熱媒を製造する熱源装置と、空間単位内
の所定の個別空調空間ごとに設置される複数の個別空調
機と、熱源装置と各個別空調機との間で前記第1熱媒を
循環させる第1熱媒循環路とを備えている。そして、各
個別空調機は、第1熱媒対空気熱交換器と、第1熱媒を
熱源として第2熱媒を製造するヒートポンプユニット
と、第2熱媒対空気熱交換器とを備え、ヒートポンプユ
ニットは、外気の顕熱負荷を処理する場合に運転され
る。
【0011】そして、第1熱媒循環路において、ヒート
ポンプユニットの第1熱媒対第2熱媒熱交換と第1熱媒
対空気熱交換器は、請求項に記載のように、並列に接
続されることが好ましい。また、第1熱媒循環路におい
て、ヒートポンプユニットの第1熱媒対第2熱媒熱交換
器は、請求項に記載のように、第1熱媒対空気熱交換
器の下流側に直列に配置されることが好ましい。
【0012】さらに、本発明の第3の観点によれば、第
1の観点にかかる空調システムの構成をより簡略化する
ために、外気負荷処理用空調機の第1熱媒対空気熱交換
器を省略した構成が提供される。すなわち、この空調シ
ステムは、請求項に記載のように、所定の空間単位ご
とに設置されて顕熱負荷のみを処理できるレベルの第1
熱媒を製造する熱源装置と、空調単位内の所定の個別空
調空間ごとに設置されて室内の熱負荷を処理する室内負
荷処理用空調機と、空間単位に取り入れられる外気の
熱負荷を処理する外気処理用空調機と、熱源装置と各室
内負荷処理用空調機と外気処理用空調機との間で第1熱
媒を循環させる第1熱媒循環路とを備えている。そし
て、各室内負荷処理用空調機は、第1熱媒対空気熱交換
器を備え、外気処理用空調機は、第1熱媒を熱源として
第2熱媒を製造するヒートポンプユニットと、第2熱媒
対空気熱交換器とを備えており、その場合に、ヒートポ
ンプユニットは、少なくとも取り入れ外気の潜熱負荷を
処理する場合に運転される。
【0013】さらに、本発明の第4の観点によれば、中
央熱源設備により製造された冷水または温水を熱源とし
て利用する熱源方式の空調システムが提供される。かか
る空調システムは、請求項に記載のように、顕熱負荷
のみを処理できる熱源水を製造する中央熱源設備と、所
定の空間単位に取り入れられる外気の熱負荷を処理す
る外気処理用空調機と、所定の空間単位内の所定の個別
空調空間ごとに設置されて室内の熱負荷を処理する室内
負荷処理用空調機と、中央熱源設備と各室内負荷処理用
空調機と外気処理用空調機との間で熱源水を循環させる
熱源水循環路とを備えている。そして、各室内負荷処理
用空調機は、熱源水対空気熱交換器を備え、外気処理用
空調機は、熱源水対空気熱交換器と、熱源水を熱源とし
て冷媒を作動させるヒートポンプユニットと、冷媒対空
気熱交換器とを備えている。なお、ヒートポンプユニッ
トは、請求項10に記載のように、少なくとも取り入れ
外気の潜熱負荷を処理する場合に運転される。
【0014】さらに、本発明の第5の観点によれば、第
4の観点にかかる空調システムのように、外気負荷処理
用空調機の負荷を区別せずに、処理する負荷の特性に応
じて、最適に運転する空調システムが提供される。すな
わち、この空調システムは、請求項11に記載のよう
に、顕熱負荷のみを処理できる熱源水を製造する中央熱
源設備と、所定の空間単位に取り入れられる外気の
負荷を処理する外気処理用空調機と、所定の空間単位内
の所定の個別空調空間ごとに設置されて室内の熱負荷を
処理する室内負荷処理用空調機と、中央熱源設備と各室
内負荷処理用空調機と外気処理用空調機との間で熱源水
を循環させる熱源水循環路とを備えている。そして、各
室内負荷処理用空調機は、熱源水対空気熱交換器を備
え、外気処理用空調機は、熱源水を熱源として冷媒を製
造するヒートポンプユニットと、冷媒対空気熱交換器と
を備え,ヒートポンプユニットは、少なくとも取り入れ
外気の潜熱負荷を処理する場合に運転される。
【0015】さらに、本発明の第6の観点にかかる空調
機は、請求項12に記載のように、熱源水循環路を介し
て外部の熱源装置から供給される顕熱負荷のみを処理で
きる熱源水を熱源とする空調機であって、熱源水対空気
熱交換器と、熱源水対空気熱交換器と同じ熱源水を熱源
とする第1及び第2熱源水対冷媒熱交換器を具備する
ートポンプユニットとを備え、熱源水循環路の往路を第
往路及び第2往路とし、第1往路を前記第1熱源水対
冷媒熱交換器と前記熱源水対空気熱交換器とを順次介し
て前記熱源水循環路の還路に接続し、第2往路を前記第
2熱源水対冷媒熱交換器を介して前記還路に接続し、第
1の熱源水対冷媒熱交換器を凝縮器として機能させる場
合には前記第2の熱源水対冷媒熱交換器を蒸発器として
機能させ、第1の熱源水対冷媒熱交換器を蒸発器として
機能させる場合には前記第2の熱源水対冷媒熱交換器を
凝縮器として機能させることを特徴としている。
【0016】さらに、本発明の第7の観点にかかる空調
方法は、請求項13に記載のように、熱源装置により所
定の空間単位ごとに設置されて顕熱負荷のみを処理でき
るレベルの第1熱媒を製造する工程と,空間単位内の所
定の個別空調空間ごとに設置されている複数の室内負荷
処理用空調機で室内の熱負荷を処理する工程と,外気負
荷処理用空調機で空間単位に取り入れられる外気の潜熱
負荷を処理する工程と,第1熱媒循環路により熱源装置
と各室内負荷処理用空調機と外気負荷処理用空調機との
間で第1熱媒を循環させる工程とを有する空調方法にお
いて,外気負荷処理用空調機は、第1熱媒を熱源として
第2熱媒を製造するヒートポンプユニットと、外気負荷
処理用の第1熱媒対空気熱交換器と、第2熱媒対空気熱
交換器とを有し,各室内負荷処理用空調機に備わる第1
熱媒対空気熱交換器で室内負荷を処理することを特徴と
する。また,本発明の第8の観点によれば,第7の観点
にかかる空調方法のように,外気負荷処理用空調機と室
内負荷処理用空調機とを区別せずに、同じ構成の個別空
調機を、処理する負荷の特性に応じて、個別に最適に運
転する空調方法が提供される。すなわち、かかる空調方
法は、請求項14に記載のように,熱源装置により所定
の空間単位ごとに設置されて顕熱負荷のみを処理できる
レベルの第1熱媒を製造する工程と,空間単位内の所定
の個別空調空間ごとに設置される複数の個別空調機と
熱源装置との間を第1熱媒循環路で第1熱媒を循環させ
る工程とを有する空調方法において,各個別空調機は、
第1熱媒対空気熱交換器と、第1熱媒を熱源として第2
熱媒を製造するヒートポンプユニットと、第2熱媒対空
気熱交換器とを有し,外気の潜熱負荷を処理する場合に
前記ヒートポンプユニットが運転されることを特徴とす
る。さらに,本発明の第9の観点によれば,第7の観点
にかかる空調方法の構成をより簡略化するために,外気
負荷処理用空調機の第1熱媒対空気熱交換器を省略した
構成が提供される。すなわち,かかる空調方法は,請求
項15に記載のように,熱源装置により所定の空間単位
ごとに設置されて顕熱負荷のみを処理できるレベルの第
1熱媒を製造する工程と,空間単位内の所定の個別空調
空間ごとに設置されている複数の室内負荷処理用空調機
で室内の熱負荷を処理する工程と,外気負荷処理用空調
機で空間単位に取り入れられる外気の潜熱負荷を処理す
る工程と,第1熱媒循環路によ り熱源装置と各室内負荷
処理用空調機と外気負荷処理用空調機との間で第1熱媒
を循環させる工程とを有する空調方法において、各室内
負荷処理用空調機は、第1熱媒対空気熱交換器を有し、
外気処理用空調機は、第1熱媒を熱源として第2熱媒を
製造するヒートポンプユニットと、第2熱媒対空気熱交
換器とを有し、少なくとも取り入れ外気の潜熱負荷を処
理する場合にヒートポンプユニットが運転されることを
特徴とする。
【0017】さらに、本発明の第10の観点によれば、
中央熱源設備により製造された冷水または温水を熱源と
して利用する熱源方式の空調方法が提供される。かかる
空調方法は、請求項16に記載のように、中央熱源設備
により顕熱負荷のみを処理できる熱源水を製造する工程
と、外気処理用空調機で所定の空間単位に取り入れられ
る外気の潜熱負荷を処理する工程と、所定の空間単位内
に所定の個別空調空間ごとに設置されている室内負荷処
理用空調機により室内の熱負荷を処理する工程と、熱源
水循環路により中央熱源設備と各室内負荷処理用空調機
と外気処理用空調機との間で熱源水を循環させる工程と
を有する空調方法において、各室内負荷処理用空調機
は、熱源水対空気熱交換器を有し、外気処理用空調機
は、熱源水対空気熱交換器と、熱源水を熱源として冷媒
を作動させるヒートポンプユニットと、冷媒対空気熱交
換器とを有し、少なくとも取り入れ外気の潜熱負荷を処
理する場合にヒートポンプユニットが運転されることを
特徴とする。本発明の第11の観点によれば,第10の
観点にかかる空調方法の構成をより簡略化するために,
外気負荷処理用空調機の熱源水対空気熱交換器を省略し
た構成が提供される。すなわち,かかる空調方法は,請
求項17に記載のように,中央熱源設備により顕熱負荷
のみを処理できる熱源水を製造する工程と、外気処理用
空調機により所定の空間単位に取り入れられる外気の潜
熱負荷を処理する工程と、所定の空間単位内での所定の
個別空調空間ごとに設置されている室内負荷処理用空調
機により室内の熱負荷を処理する工程と、熱源水循環路
により中央熱源設備と各室内負荷処理用空調機と外気処
理用空調機との間で熱源水を循環させる工程とを有する
空調方法において、各室内負荷処理用空調機は、熱源水
対空気熱交換器を有し、外気処理用空調機は、熱源水を
熱源として冷媒を作動させるヒートポンプユニットと、
冷媒対空気熱交換器とを有し、少なくとも取り入れ外気
の潜熱負荷を処理する場合にヒートポンプユニットが運
転されることを特徴とする。また,本発明の第12の観
点によれば,第10の観点にかかる空調方法のように,
外気負荷処理用空調機と室内負荷処理用空調機とを区別
せずに、同じ構成の個別空調機を、処理する負荷の特性
に応じて、個別に最適に運転する空調システムが提供さ
れる。すなわち、かかる空調方法は、請求 項18に記載
のように,中央熱源設備により顕熱負荷のみを処理でき
る熱源水を製造する工程と、熱源水循環路により所定の
個別空調空間ごとに設置される個別空調機と前記中央熱
源設備との間で前記熱源水を循環させる工程とを有する
空調方法において、各個別空調機は、熱源水対空気熱交
換器と、熱源水を熱源として冷媒を作動させるヒートポ
ンプユニットと、冷媒対空気熱交換器とを有し、少なく
とも顕熱負荷を処理する場合にヒートポンプユニットが
運転されることを特徴とする。
【0018】なお、本明細書において、「相対的に高温
の冷水(または相対的に低温の温水)」とは、顕熱負荷
と潜熱負荷との双方を処理する従来の空調システムにお
いて熱源として要求される冷水温度(または温水温度)
よりも相対的に高温の冷水(または相対的に低温の温
水)を意味し、顕熱負荷が処理できれば十分な温度の冷
水(または温水)を指すものとする。これに対して「相
対的に低温の冷水(または相対的に高温の温水)」と
は、顕熱負荷と潜熱負荷との双方を処理する従来の空調
システムにおいて熱源として要求される冷水温度(また
は温水温度)と同様に、顕熱負荷のみならず潜熱負荷も
処理することができる温度の冷水(または温水)を指す
ものとする。さらに、本明細書において、「熱媒」と称
した場合には、冷媒や熱源水を含め、熱源として利用す
ることができる流体を広く指すものとする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照しながら
本発明にかかる空調システム及び空調機の実施のいくつ
かの形態について説明する。
【0020】図1及び図2には、本発明にかかる空調シ
ステムをn階建てのオフィスビルに適用した実施の第1
の形態が示されている。図1は、本空調システムの概略
的なシステム系統図であり、主に本空調システムの第1
熱媒の循環路が示されている。また、図2は、本空調シ
ステムのn階の略平面図であり、主に本空調システムの
空気経路を示している。
【0021】図1に示すように、実施の第1の形態にか
かる空調システムは、オフィスビルを所定の空調単位
(AU1〜An−1)、例えば1フロアごとに分割
し、各空調単位ごとに個別独立に設置される。そして、
各空調単位ごとに、第1熱媒を製造する熱源装置H
各空調単位に取り入れられる外気の熱負荷を処理する外
気負荷処理用空調機OACが設置される。各空調単位
は、さらに細かく個別空調空間(SAU1〜SAU
n)、例えば100m程度の空調面積に相当する空間
に分割され、各個別空調空間ごとに室内の熱負荷を処理
する複数の室内負荷処理用空調機(RAC1〜RAC
n)が設置されている。
【0022】さらに図1に示すように、熱源装置HS
と、外気負荷処理用空調機OACと、各室内負荷処理用
空調機RAC1〜RACnとは、第1熱媒循環路MCに
より接続され、熱源装置HSにより製造された第1熱媒
を各空調機RAC1〜RACnに供給することができ
る。また図2に示すように、外気負荷処理用空調機OA
Cと、各室内負荷処理用空調機RAC1〜RACnとは
ダクトなどの空気経路により接続されており、外気取入
口より取り入れられた外気OAは、外気処理用空調機O
ACにおいて後述するように本空調システムにより潜熱
処理が施された後、各室内負荷処理用空調機RAC1〜
RACnに送られ、顕熱処理が施された後、各個別空調
空間SAU1〜SAUnに給気(SA1〜Sn)され
る。また室内からの還気(RA1〜RAn)は、各室内
負荷処理用空調機RAC1〜RACnの還気口に戻
れ、不図示の排気経路を介して外部に排出される。
【0023】各空調単位AU1〜An−1ごとに設置
される熱源装置HSは、少なくとも顕熱負荷を処理する
ことができる温度レベルの第1熱媒を製造できるもので
あり、例えば、図3に示すように、複数の熱交換器10
a、10b、10cと圧縮機12から構成され、吐出管
(高圧ガス管)14と吸込管(低圧ガス管)16と液管
18との3系統の冷媒配管を備える。熱源装置HSと各
室内負荷処理用空調機RAC1〜RACnとを配管を介
して接続することにより、室内側で要求される各種空調
負荷に対応することができるものである。例えば、室内
負荷処理用空調機RAC1に内蔵された不図示の熱交換
を吸込管16に連通させると冷房運転が可能となり、
吐出管14に連通させると暖房運転が可能となる。そし
て、本実施の形態においては、冷房を主に行う季節に圧
縮機12の吸込圧力の下限値を室内設計露点温度相当に
設定し、運転することにより、少なくとも顕熱負荷を処
理することができる温度レベルの第1熱媒を製造するこ
とができる。
【0024】各空調単位AU1〜An−1ごとに設置
される外気処理用空調機OACとしては、例えば図4に
示すような装置OAC1を使用することができる。図示
のように、外気処理用空調機OAC1は、ヒートポンプ
回路110と、第1熱媒対空気熱交換器120と、送気
ファン130とを内蔵している。なお、図中、第1熱媒
循環路は太線で示し、第2熱媒循環路は細線で示してい
る。ヒートポンプ回路110は、第1熱媒対第2熱媒熱
交換器111と、圧縮機112と、膨張弁113と、第
2熱媒対空気熱交換器114と、四方弁115とから主
に構成され、第1熱媒を熱源として第2熱媒を製造する
ものである。
【0025】すでに説明したように、この外気処理用空
調機OAC1には、熱源装置HSから、少なくとも顕熱
負荷を処理することが可能な温度レベルの第1熱媒が第
1熱媒回路140を介して供給される。図4に示す例で
は、第1熱媒回路140に、第1熱媒対空気熱交換器1
20と第1熱媒対第2熱媒熱交換111とが熱媒回路
から見て並列に接続されている。すなわち、高圧の第1
熱媒を供給する高圧液配管141は膨張弁142を介し
て第1熱媒対空気熱交換器120の入口に接続されてお
り、その出口は三方弁143を介して低圧ガス配管14
4及び高圧ガス配管145に接続されている。また、高
圧液配管141は配管147a及び膨張弁147bを介
して第1熱媒対第2熱媒熱交換器111の入口に接続さ
れており、その出口は三方弁148を介して低圧ガス配
管144及び高圧ガス配管145に接続されている。か
かるマルチ方式の構成により、ヒートポンプ回路110
は、冷房運転と暖房運転を同時に行うことができる。な
お、熱源装置HSから供給される第1熱媒のみによって
顕熱処理を行うことができる場合には、第1熱媒対空気
熱交換器120のみで対応し、対応できない場合に、ヒ
ートポンプ回路110を駆動するように運転できる。
【0026】図5には、第1熱媒回路160に、第1熱
媒対空気熱交換器120と第1熱媒対第2熱媒熱交換
111とが熱媒回路から見て直列に接続されている構成
が示されている。なお、ヒートポンプ回路110につい
ては、図4に示すものと同じ構成なので、重複説明は省
略する。図示のように、第1熱媒回路160の高圧液配
管161は膨張弁162を介して第1熱媒対空気熱交換
器120の入口に接続されている。そして、第1熱媒対
空気熱交換器120の出口と第1熱媒対第2熱媒熱交換
器111の入口とが配管163により接続され、第1熱
媒対第2熱媒熱交換器111の出口が三方弁164を介
して第1熱媒回路160の低圧ガス配管165及び高圧
ガス配管166に接続されている。本構成によっても、
冷房運転と暖房運転を同時に行うことができる。また、
本構成のように第1熱媒対空気熱交換器120と第1熱
媒対第2熱媒交換111第1熱媒回路160から
列に接続すれば、図4に示す並列接続に比較して、圧力
損失は増えるものの、バルブ類を省略することが可能と
なり、装置構成をより簡略化することができる。
【0027】そして、第1熱媒対空気熱交換器120
は、第2熱媒対空気熱交換器114よりも空気流路の上
流側に設置されている。既に説明したように、本空調シ
ステムによれば、熱源装置HSは、顕熱負荷のみを処理
できるレベルの第1熱媒を製造するので、取り入れ外気
の処理が顕熱処理で対応できる場合には、上流側の第1
熱媒対空気熱交換器120のみを運転する。しかし、第
1熱媒回路のみでは熱負荷の処理が行えない場合(例え
ば、夏期の潜熱負荷)には、ヒートポンプ回路110を
駆動して、第2熱媒対空気熱交換器114により、取り
入れ外気の潜熱負荷を処理することができる。このよう
に、本空調システムでは、外気に潜熱負荷が含まれる夏
期などには、ヒートポンプ回路110を潜熱除去のブー
スタとして利用することができる。
【0028】各個別空調空間SAU1〜SAUnには、
図6に示すような室内負荷処理用の空調機RAC1〜R
ACnが設置されている。この室内負荷処理用の空調機
RAC1〜RACnは、例えば図6に示すように、ケー
シング180内に、空気流路の上流側から順次、フィル
181、第1熱媒対空気熱交換器182、加湿器18
3、給気ファン184を配列することにより構成され
る。そして、各空調機RAC1〜RACnの第1熱媒対
空気熱交換器182には、外気処理用空調機OACより
必要な潜熱負荷処理が施された空気が給気されるととも
に、熱源装置HSより顕熱負荷が処理できるレベルの第
1熱媒が不図示の配管を介して送られてくるので、この
第1熱媒を熱源として顕熱負荷処理のみを行い、各空調
空間に空調空気を給気する。
【0029】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、室内負荷全体および外気負荷の大部分を、熱源装置
HSにより製造した顕熱負荷のみを処理できるレベルの
第1熱媒により処理することができる。従って、熱源装
置のHSのエネルギー源(駆動源)の範囲および使用エ
ネルギー量が低減し、エネルギーの有効利用を図ること
ができる。また、例えば夏期などに取り入れ外気の潜熱
負荷を処理する必要が生じた場合には、ヒートポンプ回
路110により、潜熱負荷を処理できる第2熱媒を製造
し、処理することができる。このように、本空調システ
ムによれば、従来の装置に比較して、より簡単な構造で
イニシャルコストのかからない有効エネルギーの考え方
を取り入れた空調システムを構築することができる。
【0030】なお、上記実施の形態では、床置き型で1
台で100m2程度の空調面積をまかなうことが空調機
を室内負荷処理用空調機として使用したが、より小さい
容量、例えば、天井埋め込み式で1台で20m2程度の
空調面積をまかなうことができる空調機ユニットを数多
く配することも可能である。
【0031】また、上記実施の形態では、外気負荷処理
用空調機OACと室内負荷処理用空調機RACとして、
別の構成の空調機を使用したが、第1熱媒対空気熱交換
器と、第1熱媒を熱源として第2熱媒を製造するヒート
ポンプユニットと、第2熱媒対空気熱交換器を備えた、
同じ構成の個別空調機を各個別空調単位ごとに配しても
良い。そして、顕熱負荷のみを処理すれば良い場合に
は、第1熱媒対空気熱交換器のみを駆動して顕熱負荷を
処理し、潜熱負荷の処理が必要な場合にはヒートポンプ
ユニットを駆動して、第2熱媒対空気熱交換器により潜
熱負荷を処理するように構成することもできる。なお、
各個別空調単位に設置される個別空調機としては、例え
ば、図4または図5に関連して説明した外気処理用空調
機と同様の構成のものを使用することができる。
【0032】さらに、上記実施の形態では、外気負荷処
理用空調機に第1熱媒対空気熱交換器120を設けて、
取り入れ外気が顕熱負荷のみの場合には、この第1熱媒
対熱交換器120により処理を行うように構成している
が、より装置構成を簡略化するため、図7に示すよう
に、第1熱媒対熱交換器120を省略した空調機OAC
3を外気処理用空調機として使用することができる。か
かる構成によれば、取り入れ外気に潜熱負荷がある場合
にのみヒートポンプ回路110を駆動して、第2熱媒対
空気熱交換器114により潜熱負荷を処理し、それ以外
の場合(顕熱負荷のみの場合)には、熱負荷の処理を、
各個別空間に設置された室内負荷処理用空調機のみでま
かなうことができる。
【0033】次に、図8及び図9を参照しながら、本発
明を中央熱源水設備を備えた空調システムに適用した実
施の形態について説明する。なお、図1及び図2に関連
して空調システムの構成要素と同じ機能構成を有するも
のについては、同じ参照番号を付することにより重複説
明を省略することにする。なお、本空調システムも、先
の実施の形態と同様に、n階建てオフィスビルに適用し
たものであり、図8は、その空調システムの概略的なシ
ステム系統図を示し、図9は、その空調システムのn階
の略平面図を示している。
【0034】図8に示すように、この実施の形態にかか
る空調システムは、オフィスビルを所定の空調単位(A
U1〜An−1)、例えば1フロアごとに分割し、各
空調単位ごとに、各空調単位に取り入れられる外気の熱
負荷を処理する外気負荷処理用空調機OACと、複数の
室内負荷処理用空調機(RAC1〜RACn)が設置さ
れる。各室内負荷処理用空調機(RAC1〜RACn)
は、各空調単位をさらに細かく分割した、個別空調空間
(SAU1〜SAUn)ごとに設置される。
【0035】さらに、本実施の形態の場合には、先の実
施の形態の場合のように、熱源装置HSを各個別空調単
位ごとに設置する代わりに、1台の中央熱源設備CHS
(例えば、電動ターボ冷凍機、電動スクリュー冷凍機、
(蒸気、直焚、温水)吸収式冷凍機、(蒸気、直焚、温
水)吸収式冷温水発生機など)が使用される。この中央
熱源設備CHSは、例えばオフィスビルの地下室に設置
される蓄熱装置として構成することできる。蓄熱装置
は、例えば蓄熱槽を備えており、夜間の安価な電力を利
用して冷水(または氷)や温水として蓄熱し、昼間の熱
負荷に応じて供給するタイプのものを使用することによ
り、省エネルギー、省コストに優れたシステムを構築す
ることができる。特に、本発明の場合には、熱源装置か
ら、各個別空調空間に供給される冷水または温水の温度
レベルは、各個別空調空間に生じた顕熱負荷のみを処理
できる程度で十分なので、上記のような夜間電力を利用
した蓄熱装置を利用することにより、省エネルギー効果
をより高めることができる。
【0036】上記中央熱源設備CHSと各空調空間に設
置される外気負荷処理用空調機OACと、複数の室内負
荷処理用空調機(RAC1〜RACn)とは熱源水循環路
WCにより並列に接続されており、中央熱源設備CHS
において製造された少なくとも顕熱負荷を処理できれば
十分な程度の温度レベル冷水または温水(すなわち、相
対的に高温の冷水または相対的に低温の温水)が供給さ
れる。
【0037】各空調単位AU1〜An−1ごとに設置
される外気処理用空調機OACとしては、例えば図10
に示すような装置OAC4を使用することができる。図
示のように、外気処理用空調機OAC4は、図4及び図
5に関連して説明した外気処理用空調機OAC1、OA
C2とほぼ同様の構成を有しており、熱源水を熱源とし
て冷媒を製造するヒートポンプ回路210と、熱源水対
空気熱交換器242と、送気ファン230とを内蔵して
いる。なお、図中、熱源水循環路WC(往路WC1、復
路WC2)は太線で示し、冷媒回路は細線で示してい
る。さらに、ヒートポンプユニット210は、熱源水対
冷媒熱交換器211と、圧縮機212と、膨張弁213
と、冷媒対空気熱交換器214と、四方弁215とから
主に構成されている。
【0038】そして、図10に示す例では、熱源水対冷
媒熱交換211と熱源水対空気熱交換器242とは、
熱源水循環路WC(往路WC1、復路WC2)に対して
並列に接続されている。従って、熱源水対冷媒熱交換器
211の出口と熱源水循環路の復路WC2とを結ぶ管路
中に介装された弁250及び熱源水対空気熱交換器24
2の出口と熱源水循環路の復路WC2とを結ぶ管路中に
介装された弁251を適宜開閉することにより、熱源水
が上記2つの熱交換器の冷却(加熱)能力を発揮し、ま
たは停止することを制御することができる。
【0039】さらに、熱源水対空気熱交換器242は、
冷媒対空気熱交換器214よりも空気流路の上流側に設
置されている。既に説明したように、本空調システムに
よれば、中央熱源設備CHSは、顕熱負荷のみを処理で
きるレベルの相対的に高温の冷水または相対的に低温の
温水を製造するので、取り入れ外気の処理が顕熱処理で
対応できる場合には、上流側の熱源水対空気熱交換器
42のみを運転する。しかし、熱源水回路WCのみでは
熱負荷の処理が行えない場合(例えば、夏期の潜熱負
荷)には、ヒートポンプ回路210を駆動して、冷媒対
空気熱交換器214により、取り入れ外気の潜熱負荷を
処理することができる。このように、本空調システムで
は、外気に潜熱負荷が含まれる夏期などには、ヒートポ
ンプ回路210を潜熱除去のブースタとして利用するこ
とができる。一方、冬期において建物内に部分的な暖房
負荷が生じている場合、熱源水を熱源としてヒートポン
プ回路210の運転を行い暖房運転を行うことができ
る。
【0040】なお図10に示す外気処理用空調機OA
4では、熱源水対空気熱交換器242とヒートポンプ回
路210の熱源水対冷媒熱交換器211は、熱源水循環
路WCに対して並列に接続されているが、図11に示す
ように、熱源水対空気熱交換器242と熱源水対冷媒熱
交換器211とを、熱源水循環路WCに対して直列に接
続しても良い。並列に接続すると配管系統の弁類が多く
なるが、熱源水流量を多くし、圧縮機側のCOPを高め
ることができる。これに対して、直列に接続すると配管
系統の弁類を少なくし、装置構成を簡略化することがで
きる。あるいは、図12に示すように、弁の切り替えに
より並列または直列接続を選択できるように構成しても
良い。
【0041】各個別空調空間(SAU1〜SAUn)に
設置される室内負荷処理用空調機RACとしては、例え
ば図13に示すような装置を使用することができる。こ
の室内負荷処理用空調機RACは、ヒートポンプ回路3
10と、熱源水対空気熱交換器320と、送気ファン3
30を内蔵している。ヒートポンプ回路310は、第1
及び第2の熱源水対冷媒熱交換器311、312と、圧
縮機313と、膨張弁314と、四方弁315とから主
に構成されている。かかる構成により、第1の熱源水の
温度レベルでは熱負荷に対応できない場合に、第1の熱
源水対冷媒熱交換器311により、予め熱源水を冷却ま
たは加熱し、熱源水対空気熱交換器320に供給するこ
とができる。従って、空気対冷媒熱交換器が不要とな
り、空気側の圧力損失を軽減することができる。
【0042】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、室内熱負荷処理用空調機RACでは、主に顕熱負荷
を処理し、取り入れ外気に潜熱負荷がある場合だけ、外
気熱負荷処理用空調機OACのヒートポンプ回路210
を駆動して潜熱処理を行うので、中央熱源装置HSに
より顕熱負荷のみを処理できるレベルの相対的に高温の
冷水または相対的に低温の温水を製造すれば十分であ
る。従って、中央熱源装置HSのエネルギー源(駆動
源)の範囲および使用エネルギー量が低減し、エネルギ
ーの有効利用を図ることができる。従って、従来の装置
に比較して、より簡単な構造でイニシャルコストのかか
らない有効エネルギーの考え方を取り入れた空調システ
ムを構築することができる。すなわち、例えば温水駆動
型の吸収式冷凍機を使用する場合に、従来は85℃程度
が下限であった熱源用温水の温度を低温側にまで拡大す
ることができる。
【0043】なお、上記実施の形態では、床置き型で1
台で100m2程度の空調面積をまかなうことが空調機
を室内負荷処理用空調機RACとして使用したが、より
小さい容量、例えば、天井埋め込み式で1台で20m2
程度の空調面積をまかなうことができる空調機ユニット
を数多く配することも可能である。
【0044】また、上記実施の形態では、外気負荷処理
用空調機OACと室内負荷処理用空調機RACとして、
別の構成の空調機を使用したが、熱源水対空気熱交換器
と、熱源水を熱源として冷媒を製造するヒートポンプユ
ニットと、熱源水対空気熱交換器を備えた、同じ構成の
個別空調機を各個別空調単位ごとに配しても良い。そし
て、顕熱負荷のみを処理すれば良い場合には、熱源水対
空気熱交換器のみを駆動して顕熱負荷を処理し、潜熱負
荷の処理が必要な場合にはヒートポンプユニットを駆動
して、冷媒対空気熱交換器により潜熱負荷を処理するよ
うに構成することもできる。なお、各個別空調単位に設
置される個別空調機としては、例えば、図10〜図12
に関連して説明した外気処理用空調機と同様の構成のも
のを使用することができる。
【0045】さらに、上記実施の形態では、外気負荷処
理用空調機に熱源水対空気熱交換器242を設けて、取
り入れ外気が顕熱負荷のみの場合には、この熱源水対
熱交換器242により処理を行うように構成している
が、より装置構成を簡略化するため、図14に示すよう
に、熱源水対空気熱交換器242を省略した空調機OA
C6を外気処理用空調機として使用することができる。
かかる構成によれば、取り入れ外気に潜熱負荷がある場
合にのみヒートポンプ回路210を駆動して、冷媒対空
気熱交換器214により潜熱負荷を処理し、それ以外の
場合(顕熱負荷のみの場合)には、熱負荷の処理を、各
個別空間に設置された室内負荷処理用空調機のみでまか
なうことができる。
【0046】また、外部熱源から供給される熱源水を使
用することが可能であり、例えばコージェネレーション
システムと組み合わせて、ジャケット冷却水排熱などの
低温度の熱源(例えば、70℃)を顕熱処理用の熱源と
して利用することも可能である。
【0047】
【実施例】以下、本発明にかかる空調システムの一実施
例について説明する。 A、条件 夏期最大熱負荷時を想定して下記の条件を設定した。 (1)中央熱源 電動駆動ターボ冷凍機の場合 1 本装置 COPpc: 4.8(COPが20%向
上すると仮定) 冷水温度:12℃→17℃ 冷却水温度:32℃→37℃ 2 従来型 COPc: 4.0 冷水温度:7℃→12℃、 冷却水温度:32℃→37℃ (2)本装置の外気処理空調機ヒートポンプ 1 本装置 COPp: 約9.0 水温:12℃、 吸込空気湿球温度:19℃ 例:冷房能力6500kcal/h、全入力1.3−
0.45(送風機分)=0.85kw
【0048】B、従来装置との比較 1、本実施例 (1) 外気処理空調機内のヒートポンプがまかなう熱
量と消費電力 最大負荷時に外気処理空調機内ヒートポンプが処理する
熱量(Qp)の割合と消費電力の割合を概算する。 1)条件 一般事務所ビル ・外気取り入れ量を4m/(m・h)、 ・外気処理空調機内の上流側の熱源水対空気熱交換器で
処理された空気状態を19℃飽和(エンタルビー、約1
2.8kcal/kg)と仮定する。 ・冷媒対空気熱交換器の出口空気状態を14℃飽和(エ
ンタルビー、約9.4kcal/kg)と仮定する。 ・単位面積当たりの空調負荷を120kcal/(h・
)と仮定する。 2)外気処理空調機内のヒートポンプがまかなう熱量 単位空調面積当たりのヒートポンプの必要冷凍能力(Q
ro) Qro=4・1.2・(12.8−9.4) =16.3kcl/(h・m) 3)外気処理空調機内のヒートポンプが処理する熱負荷
の割合(Qp) Qp=16.3/120=0.15 4)外気処理空調機内のヒートポンプの消費電力の割合
(kWp) 単位空調面積当たりのヒートポンプの消費電力(kW
p)は kWp=Qp/COPp=0.15/9.0=0.01
6 (2) 従来方式の消費電力(kWc) kWc=1/COPc=1/4=0.25 (3)本提案の消費電力 本実施の形態にかかるシステム(圧縮機のみ)が消費す
る単位熱負荷当たりの消費電力の割合(kWpt)は、
次の通りである。 ・中央熱源の熱負荷は、全体の熱負荷に外気処理空調機
内のヒートポンプの消費電力を加えたものとなる。 ・本提案の全体のシステム(圧縮機のみ)が消費する単
位熱負荷当たりの消費電力の割合(kWpt)は中央熱
源の消費電力の割合に外気処理空調機内のヒートポンプ
の消費電力の割合(kWp)を加えたものになる。 kWpt=(1+kWp)/COPpc+kWp =(1+0.016)/4.8+0.016 =0.228 2 従来方式の消費電力の割合(kWc) kWc=1/COPc =1/4 =0.25
【0049】以上の実験データより、本空調システムに
よれば、熱源装置のCOPを向上させ、熱源設備の容量
を低減することが可能となり、省エネルギーが少なく、
かつ省ランニングコストの空調システムを構築すること
が可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本空調システムに
よれば、簡便かつ低イニシャルコストの空調システムの
構成により、内部熱負荷全体と外気熱負荷の大半を、顕
熱負荷を処理するに十分なレベルの熱媒、あるいは相対
的に高温の冷水(または相対的に低温の温水)により熱
処理することが可能となり、残余の外気熱負荷をヒート
ポンプ運転により除去するので、熱源装置の選択エネル
ギー源(駆動源)および使用エネルギー量が低減し、省
エネルギー、省ランニングコストのエクセルギーを利用
した空調システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる冷媒方式の空調システムの概略
を示すシステム系統図である。
【図2】図1に示す空調システムのn階の空調機配置を
示す概略的な平面図である。
【図3】図1及び図2に示す空調システムに使用するこ
とができる熱源装置の一例を示す構成図である。
【図4】図1及び図2に示す空調システムに使用するこ
とができる外部負荷処理用空調機の一例を示す構成図で
ある。
【図5】図1及び図2に示す空調システムに使用するこ
とができる外部負荷処理用空調機の別の例を示す構成図
である。
【図6】図1及び図2に示す空調システムに使用するこ
とができる室内負荷処理用空調機の例を示す構成図であ
る。
【図7】図1及び図2に示す空調システムに使用するこ
とができる外部負荷処理用空調機のさらに別の例を示す
構成図である。
【図8】本発明にかかる中央熱源方式の空調システムの
概略を示すシステム系統図である。
【図9】図8に示す空調システムのn階の空調機配置を
示す概略的な平面図である。
【図10】図8及び図9に示す空調システムに使用する
ことができる外気負荷処理用空調機の一例を示す構成図
である。
【図11】図8及び図9に示す空調システムに使用する
ことができる外気負荷処理用空調機の別の例を示す構成
図である。
【図12】図8及び図9に示す空調システムに使用する
ことができる外気負荷処理用空調機のさらに別の例を示
す構成図である。
【図13】図8及び図9に示す空調システムに使用する
ことができる室内負荷処理用空調機の一例を示す構成図
である。
【図14】図8及び図9に示す空調システムに使用する
ことができる外気負荷処理用空調機のさらに別の例を示
す構成図である。
【符号の説明】
空調単位 AU SAU 個別空調空間 HS 熱源装置 CHS 中央熱源設備 OAC 外気負荷処理用空調機 RAC 室内負荷処理用空調機 AC 熱媒循環路 WC 熱源水循環路 110 ヒートポンプ回路 111 第1熱媒対第2熱媒熱交換器 112 圧縮機 113 膨張弁 114 第2熱媒対空気熱交換器 120 第1熱媒対空気熱交換器 130 送気ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−198161(JP,A) 特開 平8−75291(JP,A) 特開 平2−233925(JP,A) 特開 平6−201176(JP,A) 特開 平8−28984(JP,A) 特開 平5−248721(JP,A) 特開 平5−126428(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 102 F24F 3/00 F24F 3/14 F25B 13/00 351

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の空間単位ごとに設置されて顕熱負
    のみを処理できるレベルの第1熱媒を製造する熱源装
    置と; 前記空間単位内の所定の個別空調空間ごとに設置されて
    室内の熱負荷を処理する複数の室内負荷処理用空調機
    と; 前記空間単位に取り入れられる外気の熱負荷を処理す
    る外気負荷処理用空調機と; 前記熱源装置と前記各室内負荷処理用空調機と前記外気
    負荷処理用空調機との間で前記第1熱媒を循環させる第
    1熱媒循環路とを備えた空調システムにおいて: 前記各室内負荷処理用空調機は、室内負荷を処理する第
    1熱媒対空気熱交換器を備え; 前記外気負荷処理用空調機は、前記第1熱媒を熱源とし
    て第2熱媒を製造するヒートポンプユニットと、外気負
    荷処理用の第1熱媒対空気熱交換器と、第2熱媒対空気
    熱交換器とを備える、 ことを特徴とする、空調システム。
  2. 【請求項2】 前記ヒートポンプユニットは、少なくと
    も取り入れ外気の潜熱負荷を処理する場合に運転される
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 【請求項3】 前記第1熱媒循環路において、前記ヒー
    トポンプユニットの第1熱媒対第2熱媒熱交換器と前記
    外気負荷処理用の第1熱媒対空気熱交換器とは並列に接
    続されることを特徴とする、請求項1または2に記載の
    空調システム。
  4. 【請求項4】 前記第1熱媒循環路において、前記ヒー
    トポンプユニットの第1熱媒対第2熱媒熱交換器は前記
    外気負荷処理用の第1熱媒対空気熱交換器の下流側に直
    列に配置されることを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れかに記載の空調システム。
  5. 【請求項5】 所定の空間単位ごとに設置されて顕熱負
    のみを処理できるレベルの第1熱媒を製造する熱源装
    置と; 前記空間単位内の所定の個別空調空間ごとに設置される
    複数の個別空調機と; 前記熱源装置と前記各個別空調機との間で前記第1熱媒
    を循環させる第1熱媒循環路とを備えた空調システムに
    おいて: 前記各個別空調機は、第1熱媒対空気熱交換器と、前記
    第1熱媒を熱源として第2熱媒を製造するヒートポンプ
    ユニットと、第2熱媒対空気熱交換器とを備え、 前記ヒートポンプユニットは、外気の潜熱負荷を処理す
    る場合に運転されることを特徴とする、空調システム。
  6. 【請求項6】 前記第1熱媒循環路において、前記ヒー
    トポンプユニットの第1熱媒対第2熱媒熱交換と前記第
    1熱媒対空気熱交換器は並列に接続されることを特徴と
    する、請求項に記載の空調システム。
  7. 【請求項7】 前記第1熱媒循環路において、前記ヒー
    トポンプユニットの第1熱媒対第2熱媒熱交換器は前記
    第1熱媒対空気熱交換器の下流側に直列に配置されるこ
    とを特徴とする、請求項に記載の空調システム。
  8. 【請求項8】 所定の空間単位ごとに設置されて顕熱負
    のみを処理できるレベルの第1熱媒を製造する熱源装
    置と; 前記空調単位内の所定の個別空調空間ごとに設置されて
    室内の熱負荷を処理する室内負荷処理用空調機と; 前記空間単位に取り入れられる外気の熱負荷を処理す
    る外気負荷処理用空調機と; 前記熱源装置と前記各室内負荷処理用空調機と前記外気
    負荷処理用空調機との間で前記第1熱媒を循環させる第
    1熱媒循環路とを備えた空調システムにおいて: 前記各室内負荷処理用空調機は、第1熱媒対空気熱交換
    器を備え; 前記外気負荷処理用空調機は、前記第1熱媒を熱源とし
    て第2熱媒を製造するヒートポンプユニットと、第2熱
    媒対空気熱交換器とを備え; 前記ヒートポンプユニットは、少なくとも取り入れ外気
    の潜熱負荷を処理する場合に運転されることを特徴とす
    る、空調システム。
  9. 【請求項9】 顕熱負荷のみを処理できる熱源水を製造
    する中央熱源設備と; 所定の空間単位に取り入れられる外気の熱負荷を処理
    する外気負荷処理用空調機と; 前記所定の空間単位内の所定の個別空調空間ごとに設置
    されて室内の熱負荷を処理する室内負荷処理用空調機
    と; 前記中央熱源設備と前記各室内負荷処理用空調機と前記
    外気負荷処理用空調機との間で前記熱源水を循環させる
    熱源水循環路とを備えた空調システムにおいて: 前記各室内負荷処理用空調機は、熱源水対空気熱交換器
    を備え; 前記外気負荷処理用空調機は、熱源水対空気熱交換器
    と、前記熱源水を熱源として冷媒を作動させるヒートポ
    ンプユニットと、冷媒対空気熱交換器とを備えたことを
    特徴とする、空調システム。
  10. 【請求項10】 前記ヒートポンプユニットは、少なく
    とも取り入れ外気の潜熱負荷を処理する場合に運転され
    ることを特徴とする、請求項に記載の空調システム。
  11. 【請求項11】 顕熱負荷のみを処理できる熱源水を製
    造する中央熱源設備と; 所定の空間単位に取り入れられる外気の熱負荷を処理
    する外気負荷処理用空調機と; 前記所定の空間単位内の所定の個別空調空間ごとに設置
    されて室内の熱負荷を処理する室内負荷処理用空調機
    と; 前記中央熱源設備と前記各室内負荷処理用空調機と前記
    外気負荷処理用空調機との間で前記熱源水を循環させる
    熱源水循環路とを備えた空調システムにおいて: 前記各室内負荷処理用空調機は、熱源水対空気熱交換器
    を備え; 前記外気負荷処理用空調機は、前記熱源水を熱源として
    冷媒を作動させるヒートポンプユニットと、冷媒対空気
    熱交換器とを備え; 前記ヒートポンプユニットは、少なくとも取り入れ外気
    の潜熱負荷を処理する場合に運転されることを特徴とす
    る、空調システム。
  12. 【請求項12】 熱源水循環路を介して外部の熱源装置
    から供給される顕熱負荷のみを処理できる熱源水を熱源
    とする空調機であって: 熱源水対空気熱交換器と;前記熱源水対空気熱交換器と
    同じ熱源水を熱源とする第1及び第2熱源水対冷媒熱交
    換器を具備するヒートポンプユニットとを備え; 前記熱源水循環路の往路を第1往路及び第2往路とし; 前記第1往路を前記第1熱源水対冷媒熱交換器と前記熱
    源水対空気熱交換器とを順次介して前記熱源水循環路の
    還路に接続し; 前記第2往路を前記第2熱源水対冷媒熱交換器を介して
    前記還路に接続し; 前記第1の熱源水対冷媒熱交換器を凝縮器として機能さ
    せる場合には前記第2の熱源水対冷媒熱交換器を蒸発器
    として機能させ; 前記第1の熱源水対冷媒熱交換器を蒸発器として機能さ
    せる場合には前記第2の熱源水対冷媒熱交換器を凝縮器
    として機能させることを特徴とする、空調機。
  13. 【請求項13】 熱源装置により所定の空間単位ごとに
    設置されて顕熱負荷のみを処理できるレベルの第1熱媒
    を製造する工程と; 前記空間単位内の所定の個別空調空間ごとに設置されて
    いる複数の室内負荷処理用空調機で室内の熱負荷を処理
    する工程と; 外気負荷処理用空調機で前記空間単位に取り入れられる
    外気の潜熱負荷を処理する工程と; 第1熱媒循環路により前記熱源装置と前記各室内負荷処
    理用空調機と前記外気負荷処理用空調機との間で前記第
    1熱媒を循環させる工程とを有する空調方法において: 前記外気負荷処理用空調機は、前記第1熱媒を熱源とし
    て第2熱媒を製造するヒートポンプユニットと、外気負
    荷処理用の第1熱媒対空気熱交換器と、第2熱媒対空気
    熱交換器とを有し; 前記各室内負荷処理用空調機に備わる第1熱媒対空気熱
    交換器で室内負荷を処理することを特徴とする、空調方
    法。
  14. 【請求項14】 熱源装置により所定の空間単位ごとに
    設置されて顕熱負荷のみを処理できるレベルの第1熱媒
    を製造する工程と; 前記空間単位内の所定の個別空調空間ごとに設置される
    複数の個別空調機と前記熱源装置との間を第1熱媒循環
    路で前記第1熱媒を循環させる工程とを有する空調方法
    において: 前記各個別空調機は、第1熱媒対空気熱交換器と、前記
    第1熱媒を熱源として第2熱媒を製造するヒートポンプ
    ユニットと、第2熱媒対空気熱交換器とを有し; 外気の潜熱負荷を処理する場合に前記ヒートポンプユニ
    ットが運転されることを特徴とする、空調方法。
  15. 【請求項15】 熱源装置により所定の空間単位ごとに
    設置されて顕熱負荷のみを処理できるレベルの第1熱媒
    を製造する工程と; 前記空間単位内の所定の個別空調空間ごとに設置されて
    いる複数の室内負荷処理用空調機で室内の熱負荷を処理
    する工程と; 外気負荷処理用空調機で前記空間単位に取り入れられる
    外気の潜熱負荷を処理する工程と; 第1熱媒循環路により前記熱源装置と前記各室内負荷処
    理用空調機と前記外気負荷処理用空調機との間で前記第
    1熱媒を循環させる工程とを有する空調方法において: 前記各室内負荷処理用空調機は、第1熱媒対空気熱交換
    器を有し; 前記外気処理用空調機は、前記第1熱媒を熱源として第
    2熱媒を製造するヒートポンプユニットと、第2熱媒対
    空気熱交換器とを有し; 少なくとも取り入れ外気の潜熱負荷を処理する場合に前
    記ヒートポンプユニットが運転されることを特徴とす
    る、空調方法。
  16. 【請求項16】 中央熱源設備により顕熱負荷のみを処
    理できる熱源水を製造する工程と; 外気処理用空調機で所定の空間単位に取り入れられる外
    気の潜熱負荷を処理する工程と; 前記所定の空間単位内に所定の個別空調空間ごとに設置
    されている室内負荷処理用空調機により室内の熱負荷を
    処理する工程と; 熱源水循環路により前記中央熱源設備と前記各室内負荷
    処理用空調機と前記外 気処理用空調機との間で前記熱源
    水を循環させる工程とを有する空調方法において: 前記各室内負荷処理用空調機は、熱源水対空気熱交換器
    を有し; 前記外気処理用空調機は、熱源水対空気熱交換器と、前
    記熱源水を熱源として冷媒を作動させるヒートポンプユ
    ニットと、冷媒対空気熱交換器とを有し; 少なくとも取り入れ外気の潜熱負荷を処理する場合に前
    記ヒートポンプユニットが運転されることを特徴とす
    る、空調方法。
  17. 【請求項17】 中央熱源設備により顕熱負荷のみを処
    理できる熱源水を製造する工程と; 外気処理用空調機により所定の空間単位に取り入れられ
    る外気の潜熱負荷を処理する工程と; 前記所定の空間単位内での所定の個別空調空間ごとに設
    置されている室内負荷処理用空調機により室内の熱負荷
    を処理する工程と; 熱源水循環路により前記中央熱源設備と前記各室内負荷
    処理用空調機と前記外気処理用空調機との間で前記熱源
    水を循環させる工程とを有する空調方法において: 前記各室内負荷処理用空調機は、熱源水対空気熱交換器
    を有し; 前記外気処理用空調機は、前記熱源水を熱源として冷媒
    を作動させるヒートポンプユニットと、冷媒対空気熱交
    換器とを有し; 少なくとも取り入れ外気の潜熱負荷を処理する場合に前
    記ヒートポンプユニットが運転されることを特徴とす
    る、空調方法。
  18. 【請求項18】 中央熱源設備により顕熱負荷のみを処
    理できる熱源水を製造する工程と; 熱源水循環路により所定の個別空調空間ごとに設置され
    る個別空調機と前記中央熱源設備との間で前記熱源水を
    循環させる工程とを有する空調方法において: 前記各個別空調機は、熱源水対空気熱交換器と、前記熱
    源水を熱源として冷媒を作動させるヒートポンプユニッ
    トと、冷媒対空気熱交換器とを有し; 少なくとも顕熱負荷を処理する場合に前記ヒートポンプ
    ユニットが運転されることを特徴とする、空調方法。
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