JP2002130738A - 空気調和装置 - Google Patents
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- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
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- F24F3/00—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
- F24F3/12—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
- F24F3/14—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
- F24F3/1411—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant
- F24F3/1423—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant with a moving bed of solid desiccants, e.g. a rotary wheel supporting solid desiccants
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- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
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- F24F2203/1084—Rotary wheel comprising two flow rotor segments
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスタービンの排熱を利用して運転する外調
ユニットについて、年間を通じてガスタービンの排熱を
有効に利用する。 【解決手段】 外調ユニット(20)の本体部(40)に、
デシカントロータ、顕熱熱交換器、加湿冷却器、及び加
熱器を設ける。本体部(40)へ導入された第1空気は、
デシカントロータで減湿され、顕熱熱交換器で放熱した
後に、加湿冷却器で冷却される。また、本体部(40)へ
導入された第2空気は、顕熱熱交換器で吸熱し、加熱器
で加熱された後に、デシカントロータを再生する。加熱
器では、ガスタービン(11)の排熱によって第2空気を
加熱する。そして、冷房運転時には、得られた低温の第
1空気を室内へ供給する。一方、中間期には、得られた
低温の第1空気をガスタービンへ供給する。
ユニットについて、年間を通じてガスタービンの排熱を
有効に利用する。 【解決手段】 外調ユニット(20)の本体部(40)に、
デシカントロータ、顕熱熱交換器、加湿冷却器、及び加
熱器を設ける。本体部(40)へ導入された第1空気は、
デシカントロータで減湿され、顕熱熱交換器で放熱した
後に、加湿冷却器で冷却される。また、本体部(40)へ
導入された第2空気は、顕熱熱交換器で吸熱し、加熱器
で加熱された後に、デシカントロータを再生する。加熱
器では、ガスタービン(11)の排熱によって第2空気を
加熱する。そして、冷房運転時には、得られた低温の第
1空気を室内へ供給する。一方、中間期には、得られた
低温の第1空気をガスタービンへ供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に関
し、特に、湿度を操作することにより空気を冷却するも
のに係る。
し、特に、湿度を操作することにより空気を冷却するも
のに係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、湿り空気に対して除湿や加湿
といった湿度操作を行い、これによって低温の空気を得
る空気調和装置が知られている。例えば、特開平9−3
29371号公報には、室内へ導入される外気の処理を
この種の空気調和装置により行うものが開示されてい
る。
といった湿度操作を行い、これによって低温の空気を得
る空気調和装置が知られている。例えば、特開平9−3
29371号公報には、室内へ導入される外気の処理を
この種の空気調和装置により行うものが開示されてい
る。
【0003】具体的に、上記空気調和装置では、取り込
んだ外気をデシカントロータにより減湿し、減湿後の外
気を加湿することによって冷却している。この冷却され
た外気を室内に供給すれば、室内の冷房が可能である。
上記公報では、冷却した外気の供給に加え、冷凍機を併
用して冷房運転を行っている。
んだ外気をデシカントロータにより減湿し、減湿後の外
気を加湿することによって冷却している。この冷却され
た外気を室内に供給すれば、室内の冷房が可能である。
上記公報では、冷却した外気の供給に加え、冷凍機を併
用して冷房運転を行っている。
【0004】一方、上述の湿度操作を継続して行うに
は、デシカントロータから水分を脱着させてデシカント
ロータを再生する必要がある。上記公報のものでは、取
り込んだ室内空気を冷凍機のヒートポンプ動作により加
熱し、加熱後の空気を用いてデシカントロータを再生し
ている。
は、デシカントロータから水分を脱着させてデシカント
ロータを再生する必要がある。上記公報のものでは、取
り込んだ室内空気を冷凍機のヒートポンプ動作により加
熱し、加熱後の空気を用いてデシカントロータを再生し
ている。
【0005】このように、上記空気調和装置では、デシ
カントロータを再生するために再生用の空気を加熱する
必要があるが、そのための熱源として内燃機関の排熱を
利用できる。即ち、内燃機関の排熱によって、上記空気
調和装置を駆動することも可能である。そして、内燃機
関で発電機を駆動し、内燃機関の排熱で上記空気調和装
置を駆動すれば、電力と冷熱の両方を出力する一種のコ
ジェネレーションシステムが構成される。
カントロータを再生するために再生用の空気を加熱する
必要があるが、そのための熱源として内燃機関の排熱を
利用できる。即ち、内燃機関の排熱によって、上記空気
調和装置を駆動することも可能である。そして、内燃機
関で発電機を駆動し、内燃機関の排熱で上記空気調和装
置を駆動すれば、電力と冷熱の両方を出力する一種のコ
ジェネレーションシステムが構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように内燃機関
で発電機を駆動する場合、一般に電力需要は一年を通じ
て存在するため、内燃機関は年間を通じて運転される。
一方、内燃機関の排熱で上記空気調和装置を駆動すれば
室内の冷房が可能であるが、冷房が必要となるのは夏期
のみである。つまり、夏期以外の期間には、上記空気調
和装置を運転して空気を冷却しても、得られた低温空気
の用途が無いこととなる。このため、上記空気調和装置
を内燃機関の排熱で駆動するコジェネレーションシステ
ムを構成しても、夏期のみにしか排熱を有効利用でき
ず、結果的に排熱の十分な利用ができないという問題が
あった。
で発電機を駆動する場合、一般に電力需要は一年を通じ
て存在するため、内燃機関は年間を通じて運転される。
一方、内燃機関の排熱で上記空気調和装置を駆動すれば
室内の冷房が可能であるが、冷房が必要となるのは夏期
のみである。つまり、夏期以外の期間には、上記空気調
和装置を運転して空気を冷却しても、得られた低温空気
の用途が無いこととなる。このため、上記空気調和装置
を内燃機関の排熱で駆動するコジェネレーションシステ
ムを構成しても、夏期のみにしか排熱を有効利用でき
ず、結果的に排熱の十分な利用ができないという問題が
あった。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、内燃機関の排熱によ
り駆動される空気調和装置であって、年間を通じて排熱
を有効に利用し得るものを提供することにある。
であり、その目的とするところは、内燃機関の排熱によ
り駆動される空気調和装置であって、年間を通じて排熱
を有効に利用し得るものを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が講じた第1の解
決手段は、第1空気から吸湿して第2空気により再生さ
れる調湿媒体(53)と、減湿後の第1空気を第2空気と
の熱交換により冷却する顕熱熱交換器(54)と、該顕熱
熱交換器(54)から出た第1空気を加湿により冷却する
加湿冷却器(55)と、上記顕熱熱交換器(54)から出た
第2空気を加熱して上記調湿媒体(53)へ供給する加熱
器(56)とを備える空気調和装置を対象とする。そし
て、上記加熱器(56)は、内燃機関(11)の排熱によっ
て第2空気を加熱するように構成される一方、上記加湿
冷却器(55)で冷却された第1空気が、内燃機関(11)
の吸入空気と冷房運転の何れかに利用されるように構成
されるものである。
決手段は、第1空気から吸湿して第2空気により再生さ
れる調湿媒体(53)と、減湿後の第1空気を第2空気と
の熱交換により冷却する顕熱熱交換器(54)と、該顕熱
熱交換器(54)から出た第1空気を加湿により冷却する
加湿冷却器(55)と、上記顕熱熱交換器(54)から出た
第2空気を加熱して上記調湿媒体(53)へ供給する加熱
器(56)とを備える空気調和装置を対象とする。そし
て、上記加熱器(56)は、内燃機関(11)の排熱によっ
て第2空気を加熱するように構成される一方、上記加湿
冷却器(55)で冷却された第1空気が、内燃機関(11)
の吸入空気と冷房運転の何れかに利用されるように構成
されるものである。
【0009】本発明が講じた第2の解決手段は、上記第
1の解決手段において、第1空気が室外空気により構成
されるものである。
1の解決手段において、第1空気が室外空気により構成
されるものである。
【0010】本発明が講じた第3の解決手段は、上記第
1の解決手段において、第1空気を室内へ供給すること
により冷房運転を行うものである。
1の解決手段において、第1空気を室内へ供給すること
により冷房運転を行うものである。
【0011】本発明が講じた第4の解決手段は、上記第
3の解決手段において、冷凍サイクルを行う冷凍機(1
5)を備え、第1空気の供給と上記冷凍機(15)の冷却
動作とによって冷房運転を行うものである。
3の解決手段において、冷凍サイクルを行う冷凍機(1
5)を備え、第1空気の供給と上記冷凍機(15)の冷却
動作とによって冷房運転を行うものである。
【0012】本発明が講じた第5の解決手段は、上記第
4の解決手段において、第1空気の供給のみによって冷
房運転時における室内の潜熱負荷が処理されるように、
調湿媒体(53)によって第1空気を減湿するものであ
る。
4の解決手段において、第1空気の供給のみによって冷
房運転時における室内の潜熱負荷が処理されるように、
調湿媒体(53)によって第1空気を減湿するものであ
る。
【0013】本発明が講じた第6の解決手段は、上記第
5の解決手段において、冷凍機(15)における冷媒蒸発
温度は、室内空気の露点温度よりも高く設定されるもの
である。
5の解決手段において、冷凍機(15)における冷媒蒸発
温度は、室内空気の露点温度よりも高く設定されるもの
である。
【0014】本発明が講じた第7の解決手段は、上記第
1の解決手段において、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う蒸
気圧縮冷凍機(15)を備え、冷房運転時には、蒸気圧縮
冷凍機(15)が冷却動作を行うと共に、該蒸気圧縮冷凍
機(15)の凝縮器で凝縮した冷媒を冷却するために第1
空気を利用するものである。
1の解決手段において、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う蒸
気圧縮冷凍機(15)を備え、冷房運転時には、蒸気圧縮
冷凍機(15)が冷却動作を行うと共に、該蒸気圧縮冷凍
機(15)の凝縮器で凝縮した冷媒を冷却するために第1
空気を利用するものである。
【0015】本発明が講じた第8の解決手段は、上記第
1の解決手段において、第2空気を室内へ供給すること
により暖房運転を行うものである。
1の解決手段において、第2空気を室内へ供給すること
により暖房運転を行うものである。
【0016】本発明が講じた第9の解決手段は、上記第
8の解決手段において、第2空気の供給のみによって暖
房運転時における室内の顕熱負荷及び潜熱負荷が処理さ
れるように、加熱器(56)で第2空気を加熱すると共に
調湿媒体(53)から第2空気へ水分を付与するものであ
る。
8の解決手段において、第2空気の供給のみによって暖
房運転時における室内の顕熱負荷及び潜熱負荷が処理さ
れるように、加熱器(56)で第2空気を加熱すると共に
調湿媒体(53)から第2空気へ水分を付与するものであ
る。
【0017】本発明が講じた第10の解決手段は、上記
第8の解決手段において、冷凍サイクルを行う冷凍機
(15)を備え、第2空気の供給と、上記冷凍機(15)の
ヒートポンプ動作とによって暖房運転を行うものであ
る。
第8の解決手段において、冷凍サイクルを行う冷凍機
(15)を備え、第2空気の供給と、上記冷凍機(15)の
ヒートポンプ動作とによって暖房運転を行うものであ
る。
【0018】本発明が講じた第11の解決手段は、上記
第1の解決手段において、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う
蒸気圧縮冷凍機(15)を備え、暖房運転時には、蒸気圧
縮冷凍機(15)がヒートポンプ動作を行うと共に、該蒸
気圧縮冷凍機(15)の蒸発器において冷媒を蒸発させる
ために第2空気を利用するものである。
第1の解決手段において、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う
蒸気圧縮冷凍機(15)を備え、暖房運転時には、蒸気圧
縮冷凍機(15)がヒートポンプ動作を行うと共に、該蒸
気圧縮冷凍機(15)の蒸発器において冷媒を蒸発させる
ために第2空気を利用するものである。
【0019】本発明が講じた第12の解決手段は、上記
第1の解決手段において、加熱器(56)は、燃料を燃焼
させて得た燃焼熱と、内燃機関(11)の排熱とを併用し
て第2空気を加熱できるように構成されるものである。
第1の解決手段において、加熱器(56)は、燃料を燃焼
させて得た燃焼熱と、内燃機関(11)の排熱とを併用し
て第2空気を加熱できるように構成されるものである。
【0020】本発明が講じた第13の解決手段は、上記
第12の解決手段において、加熱器(56)で第2空気の
加熱に用いられる燃焼熱の量を調節することにより、該
加熱器(56)から調湿媒体(53)へ供給される第2空気
の温度を室内の空調負荷に対応して変更するものであ
る。
第12の解決手段において、加熱器(56)で第2空気の
加熱に用いられる燃焼熱の量を調節することにより、該
加熱器(56)から調湿媒体(53)へ供給される第2空気
の温度を室内の空調負荷に対応して変更するものであ
る。
【0021】本発明が講じた第14の解決手段は、上記
第1の解決手段において、第1空気の冷熱又は第2空気
の温熱を蓄熱するための蓄熱手段(60)を備えるもので
ある。
第1の解決手段において、第1空気の冷熱又は第2空気
の温熱を蓄熱するための蓄熱手段(60)を備えるもので
ある。
【0022】−作用− 上記第1の解決手段では、調湿媒体(53)、顕熱熱交換
器(54)、加湿冷却器(55)、及び加熱器(56)が空気
調和装置に設けられる。空気調和装置に取り込まれた第
1空気は、調湿媒体(53)により減湿される。この減湿
後の第1空気は、顕熱熱交換器(54)で第2空気に放熱
した後に加湿冷却器(55)へ送られる。加湿冷却器(5
5)は、送り込まれた第1空気を、加湿することによっ
て冷却する。一方、顕熱熱交換器(54)で吸熱した第2
空気は、加熱器(56)へ送られる。加熱器(56)は、内
燃機関(11)の排熱を用いて送り込まれた第2空気を加
熱し、加熱後の第2空気を調湿媒体(53)へ供給する。
調湿媒体(53)は、供給された第2空気に対して放湿
し、再生される。このような動作により、上記空気調和
装置は、内燃機関(11)の排熱を利用して低温の第1空
気を生成する。
器(54)、加湿冷却器(55)、及び加熱器(56)が空気
調和装置に設けられる。空気調和装置に取り込まれた第
1空気は、調湿媒体(53)により減湿される。この減湿
後の第1空気は、顕熱熱交換器(54)で第2空気に放熱
した後に加湿冷却器(55)へ送られる。加湿冷却器(5
5)は、送り込まれた第1空気を、加湿することによっ
て冷却する。一方、顕熱熱交換器(54)で吸熱した第2
空気は、加熱器(56)へ送られる。加熱器(56)は、内
燃機関(11)の排熱を用いて送り込まれた第2空気を加
熱し、加熱後の第2空気を調湿媒体(53)へ供給する。
調湿媒体(53)は、供給された第2空気に対して放湿
し、再生される。このような動作により、上記空気調和
装置は、内燃機関(11)の排熱を利用して低温の第1空
気を生成する。
【0023】上記空気調和装置は、室内の空調を行う。
例えば、加湿冷却器(55)から出た低温の第1空気を利
用して冷房運転が行われ、調湿媒体(53)の再生に用い
られた後の第2空気を利用して暖房運転が行われる。空
気調和装置で得られた低温の第1空気は、内燃機関(1
1)の吸入空気と冷房運転の何れかに利用される。冷房
運転は第1空気を利用して行われるが、冷房運転を行わ
ない場合には、低温の第1空気を、吸入空気として内燃
機関(11)へ供給する。つまり、冷房運転時以外におい
て、上記空気調和装置で得られた低温の第1空気は、内
燃機関(11)に吸入されて燃料を燃焼させるために用い
られる。内燃機関(11)は、得られた動力によって発電
機等を駆動する。
例えば、加湿冷却器(55)から出た低温の第1空気を利
用して冷房運転が行われ、調湿媒体(53)の再生に用い
られた後の第2空気を利用して暖房運転が行われる。空
気調和装置で得られた低温の第1空気は、内燃機関(1
1)の吸入空気と冷房運転の何れかに利用される。冷房
運転は第1空気を利用して行われるが、冷房運転を行わ
ない場合には、低温の第1空気を、吸入空気として内燃
機関(11)へ供給する。つまり、冷房運転時以外におい
て、上記空気調和装置で得られた低温の第1空気は、内
燃機関(11)に吸入されて燃料を燃焼させるために用い
られる。内燃機関(11)は、得られた動力によって発電
機等を駆動する。
【0024】上記第2の解決手段では、第1空気が室外
空気とされる。つまり、本解決手段に係る空気調和装置
は、室外空気を第1空気として取り込み、この第1空気
の湿度を操作することによって低温の第1空気を生成す
る。
空気とされる。つまり、本解決手段に係る空気調和装置
は、室外空気を第1空気として取り込み、この第1空気
の湿度を操作することによって低温の第1空気を生成す
る。
【0025】上記第3の解決手段では、得られた低温の
第1空気を室内へ供給することによって、冷房運転が行
われる。
第1空気を室内へ供給することによって、冷房運転が行
われる。
【0026】上記第4の解決手段では、第1空気の供給
だけでなく、冷凍機(15)の冷却動作をも併用して冷房
運転が行われる。つまり、冷凍機(15)の冷媒が室内空
気から吸熱することによっても、室内空気の冷却が行わ
れる。
だけでなく、冷凍機(15)の冷却動作をも併用して冷房
運転が行われる。つまり、冷凍機(15)の冷媒が室内空
気から吸熱することによっても、室内空気の冷却が行わ
れる。
【0027】上記第5の解決手段では、第1空気の供給
のみによって、冷房時における室内の潜熱負荷が処理さ
れる。上述のように、調湿媒体(53)は、第1空気から
吸湿する。即ち、調湿媒体(53)によって第1空気が減
湿される。その際、第1空気を供給するだけで室内空気
の絶対湿度が一定に保たれるように、調湿媒体(53)が
第1空気から所定量の水分を奪う。本解決手段では第1
空気の供給と冷凍機(15)の冷却動作とを併用して冷房
運転を行うが、第1空気の供給だけで室内の潜熱負荷を
処理できる。従って、冷凍機(15)は、室内の顕熱負荷
だけを処理すればよいこととなる。
のみによって、冷房時における室内の潜熱負荷が処理さ
れる。上述のように、調湿媒体(53)は、第1空気から
吸湿する。即ち、調湿媒体(53)によって第1空気が減
湿される。その際、第1空気を供給するだけで室内空気
の絶対湿度が一定に保たれるように、調湿媒体(53)が
第1空気から所定量の水分を奪う。本解決手段では第1
空気の供給と冷凍機(15)の冷却動作とを併用して冷房
運転を行うが、第1空気の供給だけで室内の潜熱負荷を
処理できる。従って、冷凍機(15)は、室内の顕熱負荷
だけを処理すればよいこととなる。
【0028】上記第6の解決手段では、冷凍機(15)に
おいて冷凍サイクルが行われ、その際の冷媒蒸発温度が
室内空気の露点温度よりも高く設定される。ここで、冷
凍機(15)の冷却動作だけで冷房運転を行う場合には、
冷凍機(15)によって顕熱負荷と潜熱負荷の両方を処理
する必要が生じる。従って、この場合には、冷凍機(1
5)の冷媒蒸発温度を室内空気の露点温度以下に設定
し、室内空気中の水分を凝縮させなければならない。こ
れに対し、本解決手段では、第1空気の供給によって潜
熱負荷が処理される。このため、冷凍機(15)は顕熱負
荷だけを処理すればよく、水分を凝縮させて室内空気を
減湿する必要がなくなる。そこで、本解決手段に係る冷
凍機(15)では、室内空気の露点温度よりも高い冷媒蒸
発温度で冷凍サイクルを行っている。
おいて冷凍サイクルが行われ、その際の冷媒蒸発温度が
室内空気の露点温度よりも高く設定される。ここで、冷
凍機(15)の冷却動作だけで冷房運転を行う場合には、
冷凍機(15)によって顕熱負荷と潜熱負荷の両方を処理
する必要が生じる。従って、この場合には、冷凍機(1
5)の冷媒蒸発温度を室内空気の露点温度以下に設定
し、室内空気中の水分を凝縮させなければならない。こ
れに対し、本解決手段では、第1空気の供給によって潜
熱負荷が処理される。このため、冷凍機(15)は顕熱負
荷だけを処理すればよく、水分を凝縮させて室内空気を
減湿する必要がなくなる。そこで、本解決手段に係る冷
凍機(15)では、室内空気の露点温度よりも高い冷媒蒸
発温度で冷凍サイクルを行っている。
【0029】上記第7の解決手段では、蒸気圧縮冷凍機
(15)において、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。具
体的に、蒸気圧縮冷凍機(15)では冷媒が循環し、冷媒
の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が順に繰り返される。そし
て、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒が蒸発する際に室内空
気から吸熱し、室内空気が冷却される。
(15)において、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。具
体的に、蒸気圧縮冷凍機(15)では冷媒が循環し、冷媒
の圧縮、凝縮、膨張、蒸発が順に繰り返される。そし
て、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒が蒸発する際に室内空
気から吸熱し、室内空気が冷却される。
【0030】本解決手段において、加湿冷却器(55)か
ら出た第1空気は、蒸気圧縮冷凍機(15)の凝縮器で凝
縮した冷媒を更に冷却するために用いられる。即ち、低
温の第1空気を利用して、凝縮器から出た液冷媒の過冷
却度が高められる。液冷媒の過冷却度が大きくなると、
この液冷媒が蒸発する際に室内空気から吸熱する熱量
が、その分増大する。つまり、低温の第1空気の冷熱
は、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒を介して室内空気に付
与される。
ら出た第1空気は、蒸気圧縮冷凍機(15)の凝縮器で凝
縮した冷媒を更に冷却するために用いられる。即ち、低
温の第1空気を利用して、凝縮器から出た液冷媒の過冷
却度が高められる。液冷媒の過冷却度が大きくなると、
この液冷媒が蒸発する際に室内空気から吸熱する熱量
が、その分増大する。つまり、低温の第1空気の冷熱
は、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒を介して室内空気に付
与される。
【0031】上記第8の解決手段では、加熱器(56)で
加熱され、更に調湿媒体(53)の再生に利用された後の
第2空気、即ち高温で水分を多く含む第2空気を室内へ
供給することによって、暖房運転が行われる。
加熱され、更に調湿媒体(53)の再生に利用された後の
第2空気、即ち高温で水分を多く含む第2空気を室内へ
供給することによって、暖房運転が行われる。
【0032】上記第9の解決手段では、第2空気の供給
のみによって、暖房時における室内の顕熱負荷と潜熱負
荷の両方が処理される。上述のように、第2空気は、加
熱器(56)で内燃機関(11)の排熱により加熱され、そ
の後に調湿媒体(53)へ送られる。調湿媒体(53)は、
第2空気に対して放湿して再生される。即ち、調湿媒体
(53)によって第2空気が加湿される。そして、第2空
気を供給するだけで室内空気の温度及び絶対湿度が一定
に保たれるように、加熱器(56)が第2空気に所定量の
熱を付与し、調湿媒体(53)が第2空気へ所定量の水分
を付与する。
のみによって、暖房時における室内の顕熱負荷と潜熱負
荷の両方が処理される。上述のように、第2空気は、加
熱器(56)で内燃機関(11)の排熱により加熱され、そ
の後に調湿媒体(53)へ送られる。調湿媒体(53)は、
第2空気に対して放湿して再生される。即ち、調湿媒体
(53)によって第2空気が加湿される。そして、第2空
気を供給するだけで室内空気の温度及び絶対湿度が一定
に保たれるように、加熱器(56)が第2空気に所定量の
熱を付与し、調湿媒体(53)が第2空気へ所定量の水分
を付与する。
【0033】上記第10の解決手段では、第2空気の供
給だけでなく、冷凍機(15)のヒートポンプ動作をも併
用して暖房運転が行われる。つまり、冷凍機(15)の冷
媒が室内空気へ放熱することによっても、室内空気の加
熱が行われる。
給だけでなく、冷凍機(15)のヒートポンプ動作をも併
用して暖房運転が行われる。つまり、冷凍機(15)の冷
媒が室内空気へ放熱することによっても、室内空気の加
熱が行われる。
【0034】上記第11の解決手段では、蒸気圧縮冷凍
機(15)において、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
具体的に、蒸気圧縮冷凍機(15)では、圧縮、凝縮、膨
張、蒸発を順に繰り返しながら冷媒が循環する。そし
て、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒が凝縮する際に室内空
気へ放熱することによって、室内空気が加熱される。
機(15)において、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
具体的に、蒸気圧縮冷凍機(15)では、圧縮、凝縮、膨
張、蒸発を順に繰り返しながら冷媒が循環する。そし
て、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒が凝縮する際に室内空
気へ放熱することによって、室内空気が加熱される。
【0035】本解決手段において、調湿媒体(53)の再
生に利用された後の第2空気は、蒸気圧縮冷凍機(15)
の蒸発器で冷媒を蒸発させるために用いられる。即ち、
第2空気は、蒸気圧縮冷凍機(15)におけるヒートポン
プ動作の熱源として利用される。従って、第2空気の温
熱は、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒を介して室内空気に
付与される。
生に利用された後の第2空気は、蒸気圧縮冷凍機(15)
の蒸発器で冷媒を蒸発させるために用いられる。即ち、
第2空気は、蒸気圧縮冷凍機(15)におけるヒートポン
プ動作の熱源として利用される。従って、第2空気の温
熱は、蒸気圧縮冷凍機(15)の冷媒を介して室内空気に
付与される。
【0036】上記第12の解決手段では、加熱器(56)
が第2空気を加熱する際に、内燃機関(11)の排熱だけ
でなく、燃料の燃焼熱をも利用する。つまり、第2空気
を加熱するために燃焼させた燃料の燃焼熱を用いて、加
熱器(56)が第2空気の加熱を行う。ただし、加熱器
(56)において、燃焼熱と内燃機関(11)の排熱の両方
を常に用いねばならない訳ではない。例えば、内燃機関
(11)の排熱のみで第2空気を充分に加熱可能な場合に
は、あえて燃焼熱を用いる必要はない。
が第2空気を加熱する際に、内燃機関(11)の排熱だけ
でなく、燃料の燃焼熱をも利用する。つまり、第2空気
を加熱するために燃焼させた燃料の燃焼熱を用いて、加
熱器(56)が第2空気の加熱を行う。ただし、加熱器
(56)において、燃焼熱と内燃機関(11)の排熱の両方
を常に用いねばならない訳ではない。例えば、内燃機関
(11)の排熱のみで第2空気を充分に加熱可能な場合に
は、あえて燃焼熱を用いる必要はない。
【0037】上記第13の解決手段では、加熱器(56)
から調湿媒体(53)へ送られる第2空気の温度が、室内
の空調負荷に応じて変更される。この第2空気の温度調
節は、加熱器(56)で第2空気に付与される燃焼熱の量
を変更することにより行われる。調湿媒体(53)へ供給
される第2空気の温度を変更すると、調湿媒体(53)の
再生温度が変化する。
から調湿媒体(53)へ送られる第2空気の温度が、室内
の空調負荷に応じて変更される。この第2空気の温度調
節は、加熱器(56)で第2空気に付与される燃焼熱の量
を変更することにより行われる。調湿媒体(53)へ供給
される第2空気の温度を変更すると、調湿媒体(53)の
再生温度が変化する。
【0038】上記第14の解決手段では、蓄熱手段(6
0)が設けられる。この蓄熱手段(60)としては、蓄熱
槽に貯留した蓄熱媒体の顕熱や潜熱として冷熱や温熱を
蓄えるものの他、建物の躯体を冷却あるいは加熱するこ
とで冷熱や温熱を蓄えるものが例示される。
0)が設けられる。この蓄熱手段(60)としては、蓄熱
槽に貯留した蓄熱媒体の顕熱や潜熱として冷熱や温熱を
蓄えるものの他、建物の躯体を冷却あるいは加熱するこ
とで冷熱や温熱を蓄えるものが例示される。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る空気調和装置では、冷房運
転時以外の運転状態において、得られた低温の第1空気
を内燃機関(11)へ供給している。この状態において、
内燃機関(11)は、外気よりも低温で密度の高い第1空
気を、吸入空気として吸入することとなる。特に、ガス
タービン等では吸入空気を圧縮しているが、吸入空気の
温度が低下すると、吸入空気の圧縮に要する動力が削減
される。従って、低温の第1空気を内燃機関(11)へ供
給することによって、内燃機関(11)の出力を増大さ
せ、更にはその熱効率を向上させることが可能となる。
転時以外の運転状態において、得られた低温の第1空気
を内燃機関(11)へ供給している。この状態において、
内燃機関(11)は、外気よりも低温で密度の高い第1空
気を、吸入空気として吸入することとなる。特に、ガス
タービン等では吸入空気を圧縮しているが、吸入空気の
温度が低下すると、吸入空気の圧縮に要する動力が削減
される。従って、低温の第1空気を内燃機関(11)へ供
給することによって、内燃機関(11)の出力を増大さ
せ、更にはその熱効率を向上させることが可能となる。
【0040】つまり、内燃機関(11)の排熱を利用して
空気調和装置を運転すると低温の第1空気が得られる
が、冷房運転時には第1空気を用いて冷房を行う一方、
冷房運転時以外においても第1空気を内燃機関(11)の
出力や効率を向上させるために利用できる。従って、例
えば冷房運転が不要となる中間期においても、第1空気
を空気調和装置から内燃機関(11)へ送ることによっ
て、内燃機関(11)の性能向上のために内燃機関(11)
の排熱を有効に利用できる。この結果、冷房運転時だけ
でなく、一年を通じて内燃機関(11)の排熱を有効に活
用することが可能となる。
空気調和装置を運転すると低温の第1空気が得られる
が、冷房運転時には第1空気を用いて冷房を行う一方、
冷房運転時以外においても第1空気を内燃機関(11)の
出力や効率を向上させるために利用できる。従って、例
えば冷房運転が不要となる中間期においても、第1空気
を空気調和装置から内燃機関(11)へ送ることによっ
て、内燃機関(11)の性能向上のために内燃機関(11)
の排熱を有効に利用できる。この結果、冷房運転時だけ
でなく、一年を通じて内燃機関(11)の排熱を有効に活
用することが可能となる。
【0041】上記第5,第6の解決手段によれば、第1
空気を供給するだけで室内の潜熱負荷を処理できる。従
って、冷凍機(15)で潜熱負荷をも処理する場合に比
べ、冷凍機(15)における冷媒蒸発温度を高く設定する
ことができる。このため、内燃機関(11)の排熱を利用
して得られた第1空気の供給で潜熱負荷を処理すること
によって、冷凍機(15)での冷凍サイクルに要するエネ
ルギを削減できる。この結果、室内の冷房に要するエネ
ルギを削減できる。また、冷凍機(15)の蒸発器におい
てドレン水が生じないため、このドレン水を排水等する
ための構成が不要となり、冷凍機(15)の構成を簡素化
することも可能となる。
空気を供給するだけで室内の潜熱負荷を処理できる。従
って、冷凍機(15)で潜熱負荷をも処理する場合に比
べ、冷凍機(15)における冷媒蒸発温度を高く設定する
ことができる。このため、内燃機関(11)の排熱を利用
して得られた第1空気の供給で潜熱負荷を処理すること
によって、冷凍機(15)での冷凍サイクルに要するエネ
ルギを削減できる。この結果、室内の冷房に要するエネ
ルギを削減できる。また、冷凍機(15)の蒸発器におい
てドレン水が生じないため、このドレン水を排水等する
ための構成が不要となり、冷凍機(15)の構成を簡素化
することも可能となる。
【0042】上記第7の解決手段によれば、蒸気圧縮冷
凍機(15)の冷媒によって第1空気の冷熱を室内へ搬送
できる。従って、第1空気を直接室内へ送り込む必要が
なくなる。このため、第1空気を室内へ供給するための
ダクトを設ける必要がなく、空気調和装置の構成を簡素
に維持できる。
凍機(15)の冷媒によって第1空気の冷熱を室内へ搬送
できる。従って、第1空気を直接室内へ送り込む必要が
なくなる。このため、第1空気を室内へ供給するための
ダクトを設ける必要がなく、空気調和装置の構成を簡素
に維持できる。
【0043】上記第9の解決手段によれば、第2空気を
供給するだけで、暖房時における室内の全空調負荷を処
理できる。従って、冷凍機(15)のヒートポンプ動作な
どを要することなく、内燃機関(11)の排熱で加熱され
た第2空気のみを用いて室内を暖房することができる。
供給するだけで、暖房時における室内の全空調負荷を処
理できる。従って、冷凍機(15)のヒートポンプ動作な
どを要することなく、内燃機関(11)の排熱で加熱され
た第2空気のみを用いて室内を暖房することができる。
【0044】上記第11の解決手段によれば、蒸気圧縮
冷凍機(15)の冷媒によって第2空気の温熱を室内へ搬
送できる。従って、第2空気を直接室内へ送り込む必要
がなくなる。このため、第2空気を室内へ供給するため
のダクトを設ける必要がなく、空気調和装置の構成を簡
素に維持できる。
冷凍機(15)の冷媒によって第2空気の温熱を室内へ搬
送できる。従って、第2空気を直接室内へ送り込む必要
がなくなる。このため、第2空気を室内へ供給するため
のダクトを設ける必要がなく、空気調和装置の構成を簡
素に維持できる。
【0045】上記第12,第13の解決手段では、加熱
器(56)での第2空気の加熱に燃料の燃焼熱をも利用可
能であり、特に、第13の解決手段では、空調負荷に応
じて第2空気の加熱に用いられる燃焼熱量が調節され
る。この第13の解決手段において、例えば、室内の空
調負荷が小さくなるにつれて、加熱器(56)で利用され
る燃焼熱の量を削減してゆき、調湿媒体(53)の再生温
度を低くする。このようにすれば、加熱器(56)で第2
空気を加熱するために消費される燃料量を削減でき、空
気調和装置の運転に要するエネルギのうち内燃機関(1
1)の排熱の割合を高めることでエネルギ効率の向上が
図られる。
器(56)での第2空気の加熱に燃料の燃焼熱をも利用可
能であり、特に、第13の解決手段では、空調負荷に応
じて第2空気の加熱に用いられる燃焼熱量が調節され
る。この第13の解決手段において、例えば、室内の空
調負荷が小さくなるにつれて、加熱器(56)で利用され
る燃焼熱の量を削減してゆき、調湿媒体(53)の再生温
度を低くする。このようにすれば、加熱器(56)で第2
空気を加熱するために消費される燃料量を削減でき、空
気調和装置の運転に要するエネルギのうち内燃機関(1
1)の排熱の割合を高めることでエネルギ効率の向上が
図られる。
【0046】上記第14の解決手段によれば、冷暖房が
不要となる夜間にも空気調和装置を運転して冷熱や温熱
を蓄熱手段(60)に蓄えておき、冷暖房を要する昼間に
蓄えた冷熱や温熱を空調に利用することが可能となる。
即ち、空調運転が不要な時間帯に内燃機関(11)から排
出された排熱を利用して冷熱や温熱を生成し、これらを
蓄熱手段(60)に蓄えておくことで、この排熱をも空調
運転のために有効に活用できる。
不要となる夜間にも空気調和装置を運転して冷熱や温熱
を蓄熱手段(60)に蓄えておき、冷暖房を要する昼間に
蓄えた冷熱や温熱を空調に利用することが可能となる。
即ち、空調運転が不要な時間帯に内燃機関(11)から排
出された排熱を利用して冷熱や温熱を生成し、これらを
蓄熱手段(60)に蓄えておくことで、この排熱をも空調
運転のために有効に活用できる。
【0047】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0048】本実施形態1は、発電ユニット(10)、外
調ユニット(20)、及び空調機(15)を備えるコジェネ
レーションシステムであって、オフィスビル(70)に設
置されている。また、外調ユニット(20)と空調機(1
5)とが、本発明に係る空気調和装置を構成している。
調ユニット(20)、及び空調機(15)を備えるコジェネ
レーションシステムであって、オフィスビル(70)に設
置されている。また、外調ユニット(20)と空調機(1
5)とが、本発明に係る空気調和装置を構成している。
【0049】図1に示すように、上記空調機(15)は、
1台の室外ユニット(16)に複数台の室内ユニット(1
7)が接続された、いわゆるマルチ型のものである。室
外ユニット(16)は、オフィスビル(70)の屋上に設置
されている。また、室内ユニット(17)は、オフィスビ
ル(70)の各フロアに設置されている。
1台の室外ユニット(16)に複数台の室内ユニット(1
7)が接続された、いわゆるマルチ型のものである。室
外ユニット(16)は、オフィスビル(70)の屋上に設置
されている。また、室内ユニット(17)は、オフィスビ
ル(70)の各フロアに設置されている。
【0050】上記空調機(15)は、蒸気圧縮冷凍サイク
ルを行う蒸気圧縮冷凍機を構成している。即ち、この空
調機(15)では、室外ユニット(16)の室外熱交換器と
各室内ユニット(17)の室内熱交換器との間で冷媒が循
環し、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。また、上記空
調機(15)は、冷房専用機となっている。従って、この
空調機(15)では冷凍サイクルによる冷却動作が行わ
れ、室外熱交換器が凝縮器として機能し、室内熱交換器
が蒸発器として機能する。
ルを行う蒸気圧縮冷凍機を構成している。即ち、この空
調機(15)では、室外ユニット(16)の室外熱交換器と
各室内ユニット(17)の室内熱交換器との間で冷媒が循
環し、蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。また、上記空
調機(15)は、冷房専用機となっている。従って、この
空調機(15)では冷凍サイクルによる冷却動作が行わ
れ、室外熱交換器が凝縮器として機能し、室内熱交換器
が蒸発器として機能する。
【0051】図2に示すように、上記発電ユニット(1
0)は、内燃機関であるガスタービン(11)と、発電機
(12)とを備えている。この発電ユニット(10)は、オ
フィスビル(70)の屋上に設置されている(図1参
照)。上記ガスタービン(11)は、空気と燃料の供給を
受け、燃料の燃焼エネルギを動力に変換して発電機(1
2)を駆動する。そして、発電機(12)で発生した電力
が発電ユニット(10)から出力される。
0)は、内燃機関であるガスタービン(11)と、発電機
(12)とを備えている。この発電ユニット(10)は、オ
フィスビル(70)の屋上に設置されている(図1参
照)。上記ガスタービン(11)は、空気と燃料の供給を
受け、燃料の燃焼エネルギを動力に変換して発電機(1
2)を駆動する。そして、発電機(12)で発生した電力
が発電ユニット(10)から出力される。
【0052】上記外調ユニット(20)は、本体部(4
0)、第1四方弁(21)、第2四方弁(22)、及び第3
四方弁(23)を備えている。この外調ユニット(20)
は、オフィスビル(70)の屋上に設置されている(図1
参照)。
0)、第1四方弁(21)、第2四方弁(22)、及び第3
四方弁(23)を備えている。この外調ユニット(20)
は、オフィスビル(70)の屋上に設置されている(図1
参照)。
【0053】上記本体部(40)には、第1導入ダクト
(24)の終端と、第2導入ダクト(25)の終端とが接続
されている。第1導入ダクト(24)の始端と、第2導入
ダクト(25)の始端とは、それぞれ第1四方弁(21)の
異なるポートに接続されている。更に、第1四方弁(2
1)には、内気ダクト(33)の終端と、第1外気ダクト
(31)の終端とが接続されている。内気ダクト(33)
は、その始端が室内に開口している(図1参照)。第1
外気ダクト(31)は、その始端が室外に開口している。
(24)の終端と、第2導入ダクト(25)の終端とが接続
されている。第1導入ダクト(24)の始端と、第2導入
ダクト(25)の始端とは、それぞれ第1四方弁(21)の
異なるポートに接続されている。更に、第1四方弁(2
1)には、内気ダクト(33)の終端と、第1外気ダクト
(31)の終端とが接続されている。内気ダクト(33)
は、その始端が室内に開口している(図1参照)。第1
外気ダクト(31)は、その始端が室外に開口している。
【0054】第1四方弁(21)は、第1外気ダクト(3
1)と第1導入ダクト(24)とを連通させ且つ内気ダク
ト(33)と第2導入ダクト(25)とを連通させる状態
(図2に実線で示す状態)と、第1外気ダクト(31)と
第2導入ダクト(25)とを連通させ且つ内気ダクト(3
3)と第1導入ダクト(24)とを連通させる状態(図2
に破線で示す状態)とに切り換わる。
1)と第1導入ダクト(24)とを連通させ且つ内気ダク
ト(33)と第2導入ダクト(25)とを連通させる状態
(図2に実線で示す状態)と、第1外気ダクト(31)と
第2導入ダクト(25)とを連通させ且つ内気ダクト(3
3)と第1導入ダクト(24)とを連通させる状態(図2
に破線で示す状態)とに切り換わる。
【0055】また、上記本体部(40)には、第1導出ダ
クト(26)の始端が接続されている。第1導出ダクト
(26)は、その終端が第3四方弁(23)に接続されてい
る。この第3四方弁(23)には、連絡ダクト(34)の始
端が接続されている。更に、第3四方弁(23)には、第
2外気ダクト(32)の終端と給気管(37)の始端とが、
それぞれ異なるポートに接続されている。第1外気ダク
ト(31)は、その始端が室外に開口している。給気管
(37)は、その終端が発電ユニット(10)のガスタービ
ン(11)に接続されている。ガスタービン(11)には、
この給気管(37)を通じて空気が供給される。
クト(26)の始端が接続されている。第1導出ダクト
(26)は、その終端が第3四方弁(23)に接続されてい
る。この第3四方弁(23)には、連絡ダクト(34)の始
端が接続されている。更に、第3四方弁(23)には、第
2外気ダクト(32)の終端と給気管(37)の始端とが、
それぞれ異なるポートに接続されている。第1外気ダク
ト(31)は、その始端が室外に開口している。給気管
(37)は、その終端が発電ユニット(10)のガスタービ
ン(11)に接続されている。ガスタービン(11)には、
この給気管(37)を通じて空気が供給される。
【0056】第3四方弁(23)は、第1導出ダクト(2
6)と連絡ダクト(34)とを連通させ且つ第2外気ダク
ト(32)と給気管(37)とを連通させる状態(図2に実
線で示す状態)と、第1導出ダクト(26)と給気管(3
7)とを連通させ且つ第2外気ダクト(32)と連絡ダク
ト(34)とを連通させる状態(図2に破線で示す状態)
とに切り換わる。
6)と連絡ダクト(34)とを連通させ且つ第2外気ダク
ト(32)と給気管(37)とを連通させる状態(図2に実
線で示す状態)と、第1導出ダクト(26)と給気管(3
7)とを連通させ且つ第2外気ダクト(32)と連絡ダク
ト(34)とを連通させる状態(図2に破線で示す状態)
とに切り換わる。
【0057】また、上記本体部(40)には、第2導出ダ
クト(27)の始端が接続されている。第2導出ダクト
(27)は、その終端が第2四方弁(22)に接続されてい
る。この第2四方弁(22)には、連絡ダクト(34)の終
端が接続されている。更に、第2四方弁(22)には、供
給ダクト(35)の始端と排出ダクト(36)の始端とが、
それぞれ異なるポートに接続されている。供給ダクト
(35)は、その終端が室内に開口している(図1参
照)。排出ダクト(36)は、その終端が室外に開口して
いる。
クト(27)の始端が接続されている。第2導出ダクト
(27)は、その終端が第2四方弁(22)に接続されてい
る。この第2四方弁(22)には、連絡ダクト(34)の終
端が接続されている。更に、第2四方弁(22)には、供
給ダクト(35)の始端と排出ダクト(36)の始端とが、
それぞれ異なるポートに接続されている。供給ダクト
(35)は、その終端が室内に開口している(図1参
照)。排出ダクト(36)は、その終端が室外に開口して
いる。
【0058】第2四方弁(22)は、第2導出ダクト(2
7)と排出ダクト(36)とを連通させ且つ連絡ダクト(3
4)と供給ダクト(35)とを連通させる状態(図2に実
線で示す状態)と、第2導出ダクト(27)と供給ダクト
(35)とを連通させ且つ連絡ダクト(34)と排出ダクト
(36)とを連通させる状態(図2に破線で示す状態)と
に切り換わる。
7)と排出ダクト(36)とを連通させ且つ連絡ダクト(3
4)と供給ダクト(35)とを連通させる状態(図2に実
線で示す状態)と、第2導出ダクト(27)と供給ダクト
(35)とを連通させ且つ連絡ダクト(34)と排出ダクト
(36)とを連通させる状態(図2に破線で示す状態)と
に切り換わる。
【0059】図3に示すように、上記本体部(40)は、
デシカントロータ(53)、顕熱熱交換器(54)、加湿冷
却器(55)、加熱器(56)、第1ファン(51)、及び第
2ファン(52)をケーシング(41)に収納して構成され
ている。ケーシング(41)の内部は、仕切板(42)によ
って減湿通路(43)と再生通路(44)とに区画されてい
る。
デシカントロータ(53)、顕熱熱交換器(54)、加湿冷
却器(55)、加熱器(56)、第1ファン(51)、及び第
2ファン(52)をケーシング(41)に収納して構成され
ている。ケーシング(41)の内部は、仕切板(42)によ
って減湿通路(43)と再生通路(44)とに区画されてい
る。
【0060】減湿通路(43)は、その始端に第1導入ダ
クト(24)が接続され、その終端に第1導出ダクト(2
6)が接続されている。この減湿通路(43)には、第1
ファン(51)が配置されている。減湿通路(43)では、
図3における右から左に向かって第1空気が流通する。
一方、再生通路(44)は、その始端に第2導入ダクト
(25)が接続され、その終端に第2導出ダクト(27)が
接続されている。この再生通路(44)には、第2ファン
(52)が配置されている。再生通路(44)では、図3に
おける左から右に向かって第2空気が流通する。
クト(24)が接続され、その終端に第1導出ダクト(2
6)が接続されている。この減湿通路(43)には、第1
ファン(51)が配置されている。減湿通路(43)では、
図3における右から左に向かって第1空気が流通する。
一方、再生通路(44)は、その始端に第2導入ダクト
(25)が接続され、その終端に第2導出ダクト(27)が
接続されている。この再生通路(44)には、第2ファン
(52)が配置されている。再生通路(44)では、図3に
おける左から右に向かって第2空気が流通する。
【0061】上記デシカントロータ(53)は、円板状な
いし円柱状に形成され、上記減湿通路(43)と再生通路
(44)の両方を横断する姿勢で配置されている。また、
デシカントロータ(53)は、ハニカム状に形成されてお
り、その軸方向に貫通する多数の空気通路が形成されて
いる。減湿通路(43)では第1空気がデシカントロータ
(53)を貫通して流れ、再生通路(44)では第2空気が
デシカントロータ(53)を貫通して流れる。このデシカ
ントロータ(53)は、図外のモータによって駆動され、
その中心軸周りに回転する。
いし円柱状に形成され、上記減湿通路(43)と再生通路
(44)の両方を横断する姿勢で配置されている。また、
デシカントロータ(53)は、ハニカム状に形成されてお
り、その軸方向に貫通する多数の空気通路が形成されて
いる。減湿通路(43)では第1空気がデシカントロータ
(53)を貫通して流れ、再生通路(44)では第2空気が
デシカントロータ(53)を貫通して流れる。このデシカ
ントロータ(53)は、図外のモータによって駆動され、
その中心軸周りに回転する。
【0062】上記デシカントロータ(53)の表面には、
ゼオライト等の吸着剤が担持されている。この吸着剤
は、減湿通路(43)の第1空気と接触すると、第1空気
に含まれる水蒸気を吸着する。また、吸着剤が再生通路
(44)の第2空気と接触すると、吸着剤から水分が脱着
する。従って、デシカントロータ(53)は、第1空気か
ら吸湿して第2空気により再生される調湿媒体を構成し
ている。
ゼオライト等の吸着剤が担持されている。この吸着剤
は、減湿通路(43)の第1空気と接触すると、第1空気
に含まれる水蒸気を吸着する。また、吸着剤が再生通路
(44)の第2空気と接触すると、吸着剤から水分が脱着
する。従って、デシカントロータ(53)は、第1空気か
ら吸湿して第2空気により再生される調湿媒体を構成し
ている。
【0063】上記顕熱熱交換器(54)は、図3における
デシカントロータ(53)の左側に、上記減湿通路(43)
と再生通路(44)の両方を横断する姿勢で配置されてい
る。つまり、減湿通路(43)では顕熱熱交換器(54)が
デシカントロータ(53)の下流に位置し、再生通路(4
4)では顕熱熱交換器(54)がデシカントロータ(53)
の上流に位置する。この顕熱熱交換器(54)は、減湿通
路(43)の第1空気と、再生通路(44)の第2空気とを
熱交換させる。
デシカントロータ(53)の左側に、上記減湿通路(43)
と再生通路(44)の両方を横断する姿勢で配置されてい
る。つまり、減湿通路(43)では顕熱熱交換器(54)が
デシカントロータ(53)の下流に位置し、再生通路(4
4)では顕熱熱交換器(54)がデシカントロータ(53)
の上流に位置する。この顕熱熱交換器(54)は、減湿通
路(43)の第1空気と、再生通路(44)の第2空気とを
熱交換させる。
【0064】上記加湿冷却器(55)は、減湿通路(43)
における顕熱熱交換器(54)の下流に配置されている。
加湿冷却器(55)は、送り込まれた第1空気を、加湿す
ることによって冷却する。つまり、加湿冷却器(55)で
は、第1空気に対して水が供給され、この水が蒸発潜熱
を奪って蒸発することによって第1空気の温度が低下す
る。
における顕熱熱交換器(54)の下流に配置されている。
加湿冷却器(55)は、送り込まれた第1空気を、加湿す
ることによって冷却する。つまり、加湿冷却器(55)で
は、第1空気に対して水が供給され、この水が蒸発潜熱
を奪って蒸発することによって第1空気の温度が低下す
る。
【0065】上記加熱器(56)は、再生通路(44)にお
ける顕熱熱交換器(54)とデシカントロータ(53)の間
に配置されている。加熱器(56)には、排ガス管(38)
が接続されており、この排ガス管(38)を通じてガスタ
ービン(11)の燃焼排ガスが送り込まれる。加熱器(5
6)は、第2空気と燃焼排ガスとを熱交換させる。そし
て、加熱器(56)では、燃焼排ガスの保有する熱、即ち
ガスタービン(11)の排熱によって第2空気が加熱され
る。
ける顕熱熱交換器(54)とデシカントロータ(53)の間
に配置されている。加熱器(56)には、排ガス管(38)
が接続されており、この排ガス管(38)を通じてガスタ
ービン(11)の燃焼排ガスが送り込まれる。加熱器(5
6)は、第2空気と燃焼排ガスとを熱交換させる。そし
て、加熱器(56)では、燃焼排ガスの保有する熱、即ち
ガスタービン(11)の排熱によって第2空気が加熱され
る。
【0066】−運転動作− 《夏期の冷房運転》先ず、夏期に行われる冷房運転につ
いて説明する。
いて説明する。
【0067】外調ユニット(20)では、第1四方弁(2
1)、第2四方弁(22)、及び第3四方弁(23)の何れ
もが、図2に実線で示す状態に切り換えられる。この状
態で、ガスタービン(11)には、第2外気ダクト(32)
及び給気管(37)を通じて、室外空気が吸入空気として
供給される。ガスタービン(11)は、吸入した空気と燃
料とを混合して燃焼させ、発生した動力で発電機(12)
を駆動する。また、ガスタービン(11)から排出された
燃焼排ガスは、排ガス管(38)を通じて外調ユニット
(20)の加熱器(56)に送られる。一方、発電機(12)
で生じた電力は、オフィスビル(70)に供給される。
1)、第2四方弁(22)、及び第3四方弁(23)の何れ
もが、図2に実線で示す状態に切り換えられる。この状
態で、ガスタービン(11)には、第2外気ダクト(32)
及び給気管(37)を通じて、室外空気が吸入空気として
供給される。ガスタービン(11)は、吸入した空気と燃
料とを混合して燃焼させ、発生した動力で発電機(12)
を駆動する。また、ガスタービン(11)から排出された
燃焼排ガスは、排ガス管(38)を通じて外調ユニット
(20)の加熱器(56)に送られる。一方、発電機(12)
で生じた電力は、オフィスビル(70)に供給される。
【0068】外調ユニット(20)の動作について、図4
の空気線図を参照しながら説明する。第1ファン(51)
を運転すると、点Aの状態の室外空気が、第1外気ダク
ト(31)に取り込まれる。この室外空気は、第1導入ダ
クト(24)を流れ、第1空気として本体部(40)の減湿
通路(43)へ導入される。一方、第2ファン(52)を運
転すると、点Eの状態の室内空気が、内気ダクト(33)
に取り込まれる。この室内空気は、第2導入ダクト(2
5)を流れ、第2空気として本体部(40)の再生通路(4
4)へ導入される。
の空気線図を参照しながら説明する。第1ファン(51)
を運転すると、点Aの状態の室外空気が、第1外気ダク
ト(31)に取り込まれる。この室外空気は、第1導入ダ
クト(24)を流れ、第1空気として本体部(40)の減湿
通路(43)へ導入される。一方、第2ファン(52)を運
転すると、点Eの状態の室内空気が、内気ダクト(33)
に取り込まれる。この室内空気は、第2導入ダクト(2
5)を流れ、第2空気として本体部(40)の再生通路(4
4)へ導入される。
【0069】減湿通路(43)へ導入された第1空気は、
デシカントロータ(53)に送られる。デシカントロータ
(53)では、第1空気が減湿されて等エンタルピ過程で
状態変化する。これにより、第1空気は、その絶対湿度
が低下して温度が上昇し、点Aの状態から点Bの状態と
なる。点Bの状態の第1空気は、顕熱熱交換器(54)へ
送られて、再生通路(44)の第2空気(室内空気)と熱
交換を行う。これにより、第1空気は、第2空気へ放熱
してその温度が低下し、点Cの状態となる。
デシカントロータ(53)に送られる。デシカントロータ
(53)では、第1空気が減湿されて等エンタルピ過程で
状態変化する。これにより、第1空気は、その絶対湿度
が低下して温度が上昇し、点Aの状態から点Bの状態と
なる。点Bの状態の第1空気は、顕熱熱交換器(54)へ
送られて、再生通路(44)の第2空気(室内空気)と熱
交換を行う。これにより、第1空気は、第2空気へ放熱
してその温度が低下し、点Cの状態となる。
【0070】点Cの状態の第1空気は、加湿冷却器(5
5)へ送られる。加湿冷却器(55)では、第1空気が加
湿されて等エンタルピ過程で状態変化する。これによ
り、第1空気は、その絶対湿度が上昇して温度が低下
し、点Dの状態となる。点Dの状態の第1空気は、減湿
通路(43)から第1導出ダクト(26)へ流入する。その
後、この第1空気は、連絡ダクト(34)を流れ、供給ダ
クト(35)を通じて室内に供給される。
5)へ送られる。加湿冷却器(55)では、第1空気が加
湿されて等エンタルピ過程で状態変化する。これによ
り、第1空気は、その絶対湿度が上昇して温度が低下
し、点Dの状態となる。点Dの状態の第1空気は、減湿
通路(43)から第1導出ダクト(26)へ流入する。その
後、この第1空気は、連絡ダクト(34)を流れ、供給ダ
クト(35)を通じて室内に供給される。
【0071】再生通路(44)へ導入された第2空気は、
顕熱熱交換器(54)へ送られて、減湿通路(43)の第1
空気と熱交換を行う。これにより、第2空気は、第1空
気から吸熱してその温度が上昇し、点Eの状態から点F
の状態となる。点Fの状態の第2空気は、加熱器(56)
に送られて、ガスタービン(11)の燃焼排ガスと熱交換
を行う。これにより、第2空気は、燃焼排ガスから吸熱
してその温度が更に上昇し、点Gの状態となる。つま
り、加熱器(56)では、ガスタービン(11)の排熱によ
って第2空気が加熱される。
顕熱熱交換器(54)へ送られて、減湿通路(43)の第1
空気と熱交換を行う。これにより、第2空気は、第1空
気から吸熱してその温度が上昇し、点Eの状態から点F
の状態となる。点Fの状態の第2空気は、加熱器(56)
に送られて、ガスタービン(11)の燃焼排ガスと熱交換
を行う。これにより、第2空気は、燃焼排ガスから吸熱
してその温度が更に上昇し、点Gの状態となる。つま
り、加熱器(56)では、ガスタービン(11)の排熱によ
って第2空気が加熱される。
【0072】点Gの状態の第2空気は、デシカントロー
タ(53)へ送られる。この第2空気がデシカントロータ
(53)と接触すると、デシカントロータ(53)の吸着剤
から水分が脱着する。これにより、デシカントロータ
(53)が再生される。第2空気は、デシカントロータ
(53)から放出された水分が付与され、等エンタルピ過
程で状態変化する。そして、第2空気は、その絶対湿度
が上昇して温度が低下し、点Hの状態となる。点Hの状
態の第2空気は、再生通路(44)から第2導出ダクト
(27)へ流入する。その後、この第2空気は、排出ダク
ト(36)を通じて室外へ排気される。
タ(53)へ送られる。この第2空気がデシカントロータ
(53)と接触すると、デシカントロータ(53)の吸着剤
から水分が脱着する。これにより、デシカントロータ
(53)が再生される。第2空気は、デシカントロータ
(53)から放出された水分が付与され、等エンタルピ過
程で状態変化する。そして、第2空気は、その絶対湿度
が上昇して温度が低下し、点Hの状態となる。点Hの状
態の第2空気は、再生通路(44)から第2導出ダクト
(27)へ流入する。その後、この第2空気は、排出ダク
ト(36)を通じて室外へ排気される。
【0073】上述のように、デシカントロータ(53)
は、図外のモータで回転駆動されている。従って、デシ
カントロータ(53)のうち減湿通路(43)において第1
空気から吸湿した部分は、再生通路(44)へと移動す
る。再生通路(44)では、第2空気がデシカントロータ
(53)と接触し、デシカントロータ(53)が再生され
る。その後、デシカントロータ(53)のうち再生通路
(44)で再生された部分は、再び減湿通路(43)へ移動
し、第1空気からの吸湿を行う。このデシカントロータ
(53)の動作により、第1空気から奪われた水分が第2
空気に付与される。
は、図外のモータで回転駆動されている。従って、デシ
カントロータ(53)のうち減湿通路(43)において第1
空気から吸湿した部分は、再生通路(44)へと移動す
る。再生通路(44)では、第2空気がデシカントロータ
(53)と接触し、デシカントロータ(53)が再生され
る。その後、デシカントロータ(53)のうち再生通路
(44)で再生された部分は、再び減湿通路(43)へ移動
し、第1空気からの吸湿を行う。このデシカントロータ
(53)の動作により、第1空気から奪われた水分が第2
空気に付与される。
【0074】上述のように、上記外調ユニット(20)
は、図4における点Dの状態の第1空気を室内へ供給す
る。この室内へ供給される第1空気は、点Eの状態の室
内空気よりも絶対湿度が低くなっている。この第1空気
(点D)と室内空気(点E)との絶対湿度の差は、第1
空気の供給のみによって室内の潜熱負荷が処理されるよ
うに設定されている。つまり、室内空気よりも低湿度の
第1空気を室内に供給することで、室内空気の絶対湿度
を所定値に維持している。
は、図4における点Dの状態の第1空気を室内へ供給す
る。この室内へ供給される第1空気は、点Eの状態の室
内空気よりも絶対湿度が低くなっている。この第1空気
(点D)と室内空気(点E)との絶対湿度の差は、第1
空気の供給のみによって室内の潜熱負荷が処理されるよ
うに設定されている。つまり、室内空気よりも低湿度の
第1空気を室内に供給することで、室内空気の絶対湿度
を所定値に維持している。
【0075】また、点Dの状態の第1空気は、点Eの状
態の室内空気よりも低温となっている。従って、この第
1空気(点D)を室内へ供給することにより、ある程度
の冷房効果が得られる。ただし、第1空気の供給のみで
は全ての顕熱負荷を処理しきれないため、上記空調機
(15)も併用して冷房運転を行う。
態の室内空気よりも低温となっている。従って、この第
1空気(点D)を室内へ供給することにより、ある程度
の冷房効果が得られる。ただし、第1空気の供給のみで
は全ての顕熱負荷を処理しきれないため、上記空調機
(15)も併用して冷房運転を行う。
【0076】上記空調機(15)では、蒸気圧縮冷凍サイ
クルが行われる。そして、各室内ユニット(17)に設け
られた室内熱交換器において、冷媒が室内空気から吸熱
して蒸発し、これによって室内空気を冷却する。その
際、室内熱交換器における冷媒蒸発温度は、室内空気の
露点温度よりも高く設定されている。即ち、上述のよう
に潜熱負荷は第1空気の供給によって処理できるため、
冷媒蒸発温度を室内空気の露点温度よりも高く設定して
いる。従って、室内熱交換器においてドレン水は発生せ
ず、その処理も不要である。
クルが行われる。そして、各室内ユニット(17)に設け
られた室内熱交換器において、冷媒が室内空気から吸熱
して蒸発し、これによって室内空気を冷却する。その
際、室内熱交換器における冷媒蒸発温度は、室内空気の
露点温度よりも高く設定されている。即ち、上述のよう
に潜熱負荷は第1空気の供給によって処理できるため、
冷媒蒸発温度を室内空気の露点温度よりも高く設定して
いる。従って、室内熱交換器においてドレン水は発生せ
ず、その処理も不要である。
【0077】《中間期における運転》冷房運転が不要と
なる中間期には、次のような運転を行う。即ち、中間期
において、空調機(15)は運転を行わない。一方、電力
需要は年間を通じて存在するため、発電ユニット(10)
は運転を行う。また、外調ユニット(20)は、中間期に
おいても運転を行う。ここでは、外調ユニット(20)の
動作について、冷房運転時と異なる部分を説明する。
なる中間期には、次のような運転を行う。即ち、中間期
において、空調機(15)は運転を行わない。一方、電力
需要は年間を通じて存在するため、発電ユニット(10)
は運転を行う。また、外調ユニット(20)は、中間期に
おいても運転を行う。ここでは、外調ユニット(20)の
動作について、冷房運転時と異なる部分を説明する。
【0078】外調ユニット(20)では、第3四方弁(2
3)が図2に破線で示すように切り換えられる。この状
態で、第2外気ダクト(32)に取り込まれた室外空気
は、連絡ダクト(34)を流れ、供給ダクト(35)を通じ
て室内に供給される。つまり、室内に対しては、換気の
ために室外空気がそのまま送り込まれる。
3)が図2に破線で示すように切り換えられる。この状
態で、第2外気ダクト(32)に取り込まれた室外空気
は、連絡ダクト(34)を流れ、供給ダクト(35)を通じ
て室内に供給される。つまり、室内に対しては、換気の
ために室外空気がそのまま送り込まれる。
【0079】一方、本体部(40)の減湿通路(43)から
は、図4に示す点Dの状態の第1空気が第1導出ダクト
(26)へ送り出される。この第1空気は、給気管(37)
を通じてガスタービン(11)へ吸入空気として供給され
る。図4に示すように、点Dの状態の第1空気は、点A
の状態の室外空気よりも低温となっている。従って、室
外空気をそのままガスタービン(11)へ吸入させる場合
に比べ、ガスタービン(11)の吸入空気温度が低下す
る。
は、図4に示す点Dの状態の第1空気が第1導出ダクト
(26)へ送り出される。この第1空気は、給気管(37)
を通じてガスタービン(11)へ吸入空気として供給され
る。図4に示すように、点Dの状態の第1空気は、点A
の状態の室外空気よりも低温となっている。従って、室
外空気をそのままガスタービン(11)へ吸入させる場合
に比べ、ガスタービン(11)の吸入空気温度が低下す
る。
【0080】尚、中間期には、加湿冷却器(55)におけ
る第1空気への加湿量を増大させてもよい。この場合、
加湿冷却器(55)から出る第1空気は、図4に示す点
D’の状態となり、点Dの状態よりも更に低温となる。
従って、この場合には、一層低温の第1空気が吸入空気
としてガスタービン(11)へ供給される。
る第1空気への加湿量を増大させてもよい。この場合、
加湿冷却器(55)から出る第1空気は、図4に示す点
D’の状態となり、点Dの状態よりも更に低温となる。
従って、この場合には、一層低温の第1空気が吸入空気
としてガスタービン(11)へ供給される。
【0081】《冬期における暖房運転》冬期には、次の
ような暖房運転を行う。即ち、暖房運転時において、空
調機(15)は運転を行わない。一方、発電ユニット(1
0)は、冬期においても運転を行う。また、外調ユニッ
ト(20)は、次のような暖房運転を行う。ここでは、外
調ユニット(20)の動作について、冷房運転時と異なる
部分を説明する。
ような暖房運転を行う。即ち、暖房運転時において、空
調機(15)は運転を行わない。一方、発電ユニット(1
0)は、冬期においても運転を行う。また、外調ユニッ
ト(20)は、次のような暖房運転を行う。ここでは、外
調ユニット(20)の動作について、冷房運転時と異なる
部分を説明する。
【0082】暖房運転時において、外調ユニット(20)
では、第1四方弁(21)及び第2四方弁(22)が、図2
に破線で示すように切り換えられる。第3四方弁(23)
は、冷房運転時と同様に、図2に実線で示す状態とされ
る。
では、第1四方弁(21)及び第2四方弁(22)が、図2
に破線で示すように切り換えられる。第3四方弁(23)
は、冷房運転時と同様に、図2に実線で示す状態とされ
る。
【0083】この状態で、内気ダクト(33)に取り込ま
れた室内空気は、第1導入ダクト(24)を流れ、本体部
(40)の減湿通路(43)へ第1空気として導入される。
減湿通路(43)へ送り込まれた第1空気は、デシカント
ロータ(53)により減湿され、顕熱熱交換器(54)にお
いて放熱し、加湿冷却器(55)で加湿により冷却され
る。この点は、冷房運転時と同様である。その後、第1
空気は、減湿通路(43)から第1導出ダクト(26)へ流
入し、連絡ダクト(34)を流れて排出ダクト(36)から
室外へ排出される。
れた室内空気は、第1導入ダクト(24)を流れ、本体部
(40)の減湿通路(43)へ第1空気として導入される。
減湿通路(43)へ送り込まれた第1空気は、デシカント
ロータ(53)により減湿され、顕熱熱交換器(54)にお
いて放熱し、加湿冷却器(55)で加湿により冷却され
る。この点は、冷房運転時と同様である。その後、第1
空気は、減湿通路(43)から第1導出ダクト(26)へ流
入し、連絡ダクト(34)を流れて排出ダクト(36)から
室外へ排出される。
【0084】一方、第1外気ダクト(31)に取り込まれ
た室外空気は、第2導入ダクト(25)を流れ、本体部
(40)の再生通路(44)へ第2空気として導入される。
再生通路(44)へ送り込まれた第2空気は、顕熱熱交換
器(54)において吸熱し、加熱器(56)において更に加
熱されて、デシカントロータ(53)で水分を付与され
る。この点は、冷房運転時と同様である。その後、第2
空気は、再生通路(44)から第2導出ダクト(27)へ流
入し、供給ダクト(35)を通じて室内へ供給される。
た室外空気は、第2導入ダクト(25)を流れ、本体部
(40)の再生通路(44)へ第2空気として導入される。
再生通路(44)へ送り込まれた第2空気は、顕熱熱交換
器(54)において吸熱し、加熱器(56)において更に加
熱されて、デシカントロータ(53)で水分を付与され
る。この点は、冷房運転時と同様である。その後、第2
空気は、再生通路(44)から第2導出ダクト(27)へ流
入し、供給ダクト(35)を通じて室内へ供給される。
【0085】ここで、室内へ供給される第2空気の状態
は、第2空気の供給のみによって顕熱負荷と潜熱負荷の
両方が処理されるように設定されている。室内へ供給さ
れる第2空気は、顕熱熱交換器(54)及び加熱器(56)
での加熱、及びデシカントロータ(53)での加湿によ
り、その温度と絶対湿度とが室内空気よりも高くなって
いる。そして、室内空気よりも高温且つ高湿度の第1空
気を室内に供給することで、室内空気の温度及び絶対湿
度を所定値に維持している。
は、第2空気の供給のみによって顕熱負荷と潜熱負荷の
両方が処理されるように設定されている。室内へ供給さ
れる第2空気は、顕熱熱交換器(54)及び加熱器(56)
での加熱、及びデシカントロータ(53)での加湿によ
り、その温度と絶対湿度とが室内空気よりも高くなって
いる。そして、室内空気よりも高温且つ高湿度の第1空
気を室内に供給することで、室内空気の温度及び絶対湿
度を所定値に維持している。
【0086】暖房運転時において、ガスタービン(11)
へは、第2外気ダクト(32)及び給気管(37)を通じ
て、室外空気がそのまま供給されている。つまり、冬期
においては室外空気の温度が充分に低いため、室外空気
をそのままガスタービン(11)へ吸入させている。ただ
し、暖房運転時においても、中間期の運転と同様に、減
湿通路(43)から出た第1空気をガスタービン(11)へ
送るようにしてもよい。即ち、第3四方弁(23)を図2
に破線で示す状態に切り換え、減湿通路(43)からの第
1空気を、第1導出ダクト(26)及び給気管(37)を通
じてガスタービン(11)へ送るようにしてもよい。
へは、第2外気ダクト(32)及び給気管(37)を通じ
て、室外空気がそのまま供給されている。つまり、冬期
においては室外空気の温度が充分に低いため、室外空気
をそのままガスタービン(11)へ吸入させている。ただ
し、暖房運転時においても、中間期の運転と同様に、減
湿通路(43)から出た第1空気をガスタービン(11)へ
送るようにしてもよい。即ち、第3四方弁(23)を図2
に破線で示す状態に切り換え、減湿通路(43)からの第
1空気を、第1導出ダクト(26)及び給気管(37)を通
じてガスタービン(11)へ送るようにしてもよい。
【0087】−実施形態1の効果− 本実施形態1に係る外調ユニット(20)では、冷房運転
時以外の運転状態において、得られた低温の第1空気を
ガスタービン(11)へ供給している。この状態で、ガス
タービン(11)は、室外空気よりも低温で密度の高い第
1空気を、吸入空気として吸入することとなる。また、
ガスタービン(11)では吸入空気を圧縮しているが、吸
入空気の温度が低下すると、吸入空気の圧縮に要する動
力が削減される。従って、低温の第1空気をガスタービ
ン(11)へ供給することによって、ガスタービン(11)
の出力を増大させ、更にはその熱効率を向上させること
が可能となる。
時以外の運転状態において、得られた低温の第1空気を
ガスタービン(11)へ供給している。この状態で、ガス
タービン(11)は、室外空気よりも低温で密度の高い第
1空気を、吸入空気として吸入することとなる。また、
ガスタービン(11)では吸入空気を圧縮しているが、吸
入空気の温度が低下すると、吸入空気の圧縮に要する動
力が削減される。従って、低温の第1空気をガスタービ
ン(11)へ供給することによって、ガスタービン(11)
の出力を増大させ、更にはその熱効率を向上させること
が可能となる。
【0088】つまり、ガスタービン(11)の排熱を利用
して外調ユニット(20)を運転すると低温の第1空気が
得られるが、冷房運転時には第1空気を冷房に利用する
一方、冷房運転時以外においても第1空気をガスタービ
ン(11)の出力や効率を向上させるために利用できる。
従って、冷房運転が不要となる中間期においても、第1
空気を外調ユニット(20)からガスタービン(11)へ送
ることによって、ガスタービン(11)の性能向上のため
にガスタービン(11)の排熱を有効に利用できる。この
結果、冷房運転時だけでなく、一年を通じてガスタービ
ン(11)の排熱を有効に活用することが可能となる。
して外調ユニット(20)を運転すると低温の第1空気が
得られるが、冷房運転時には第1空気を冷房に利用する
一方、冷房運転時以外においても第1空気をガスタービ
ン(11)の出力や効率を向上させるために利用できる。
従って、冷房運転が不要となる中間期においても、第1
空気を外調ユニット(20)からガスタービン(11)へ送
ることによって、ガスタービン(11)の性能向上のため
にガスタービン(11)の排熱を有効に利用できる。この
結果、冷房運転時だけでなく、一年を通じてガスタービ
ン(11)の排熱を有効に活用することが可能となる。
【0089】また、本実施形態では、冷房運転時におい
て、第1空気の供給のみで室内の潜熱負荷を処理するよ
うにしている。従って、空調機(15)で潜熱負荷をも処
理する場合に比べ、空調機(15)における冷媒蒸発温度
を高く設定することができる。このため、ガスタービン
(11)の排熱を利用して得られた第1空気の供給で潜熱
負荷を処理することによって、空調機(15)での冷凍サ
イクルに要するエネルギを削減できる。この結果、室内
の冷房に要するエネルギを削減できる。また、空調機
(15)の室内熱交換器においてドレン水が生じないた
め、このドレン水を処理するための構成が不要となり、
室内ユニット(17)の構成を簡素化できる。
て、第1空気の供給のみで室内の潜熱負荷を処理するよ
うにしている。従って、空調機(15)で潜熱負荷をも処
理する場合に比べ、空調機(15)における冷媒蒸発温度
を高く設定することができる。このため、ガスタービン
(11)の排熱を利用して得られた第1空気の供給で潜熱
負荷を処理することによって、空調機(15)での冷凍サ
イクルに要するエネルギを削減できる。この結果、室内
の冷房に要するエネルギを削減できる。また、空調機
(15)の室内熱交換器においてドレン水が生じないた
め、このドレン水を処理するための構成が不要となり、
室内ユニット(17)の構成を簡素化できる。
【0090】また、本実施形態では、暖房運転時におい
て、第2空気の供給のみで室内の全空調負荷を処理する
ようにしている。従って、ガスタービン(11)の排熱の
みを利用して室内の暖房が可能となり、暖房運転のため
に別途エネルギを投入する必要がなくなるとともに、排
熱を有効に利用できる。
て、第2空気の供給のみで室内の全空調負荷を処理する
ようにしている。従って、ガスタービン(11)の排熱の
みを利用して室内の暖房が可能となり、暖房運転のため
に別途エネルギを投入する必要がなくなるとともに、排
熱を有効に利用できる。
【0091】−実施形態1の変形例− 上記実施形態1では、第2空気を加熱するための燃焼器
を、外調ユニット(20)に設けるようにしてもよい。こ
の燃焼器は、本体部(40)の再生通路(44)における加
熱器(56)とデシカントロータ(53)の間に設けられ
る。燃焼器は、燃料である天然ガスを燃焼させ、生じた
燃焼熱で第2空気を加熱する。従って、本変形例では、
ガスタービン(11)の排熱と燃焼器で生じた燃焼熱との
両方によって、第2空気の加熱が行われる。
を、外調ユニット(20)に設けるようにしてもよい。こ
の燃焼器は、本体部(40)の再生通路(44)における加
熱器(56)とデシカントロータ(53)の間に設けられ
る。燃焼器は、燃料である天然ガスを燃焼させ、生じた
燃焼熱で第2空気を加熱する。従って、本変形例では、
ガスタービン(11)の排熱と燃焼器で生じた燃焼熱との
両方によって、第2空気の加熱が行われる。
【0092】このように燃焼熱を第2空気の加熱に用い
ると、デシカントロータ(53)へ送られる第2空気の温
度が上昇し、デシカントロータ(53)の再生温度が高く
なる。従って、デシカントロータ(53)による第1空気
の減湿量が増大し、冷房運転時において、より大きな潜
熱負荷を処理できる。また、第2空気に対する加熱量及
び加湿量が増大し、暖房運転時において、より大きな空
調負荷を処理できる。
ると、デシカントロータ(53)へ送られる第2空気の温
度が上昇し、デシカントロータ(53)の再生温度が高く
なる。従って、デシカントロータ(53)による第1空気
の減湿量が増大し、冷房運転時において、より大きな潜
熱負荷を処理できる。また、第2空気に対する加熱量及
び加湿量が増大し、暖房運転時において、より大きな空
調負荷を処理できる。
【0093】ただし、このように燃焼器を設けると、燃
焼器に対する天然ガスの供給が必要となるため、その
分、冷房運転や暖房運転に要するエネルギが増大する。
そこで、本変形例では、室内の空調負荷の大きさに応じ
て燃焼器に対する天然ガスの供給量を調節し、デシカン
トロータ(53)へ送られる第2空気の温度、即ちデシカ
ントロータ(53)の再生温度を変更している。具体的
に、空調負荷が大きい場合には、デシカントロータ(5
3)の再生温度を高めて増大した空調負荷を処理する。
一方、空調負荷が小さい場合には、デシカントロータ
(53)の再生温度と低くして燃焼器での天然ガスの消費
量を削減する。この再生温度の調節により、空調運転に
要するエネルギの増加量を最小限に留めることができ
る。
焼器に対する天然ガスの供給が必要となるため、その
分、冷房運転や暖房運転に要するエネルギが増大する。
そこで、本変形例では、室内の空調負荷の大きさに応じ
て燃焼器に対する天然ガスの供給量を調節し、デシカン
トロータ(53)へ送られる第2空気の温度、即ちデシカ
ントロータ(53)の再生温度を変更している。具体的
に、空調負荷が大きい場合には、デシカントロータ(5
3)の再生温度を高めて増大した空調負荷を処理する。
一方、空調負荷が小さい場合には、デシカントロータ
(53)の再生温度と低くして燃焼器での天然ガスの消費
量を削減する。この再生温度の調節により、空調運転に
要するエネルギの増加量を最小限に留めることができ
る。
【0094】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、実施形
態1のコジェネレーションシステムに、蓄熱手段である
蓄熱器(60)を設けたものである。また、本実施形態2
に係る空調機(15)は、冷却動作に加えて、ヒートポン
プ動作を行うように構成される。
態1のコジェネレーションシステムに、蓄熱手段である
蓄熱器(60)を設けたものである。また、本実施形態2
に係る空調機(15)は、冷却動作に加えて、ヒートポン
プ動作を行うように構成される。
【0095】図5に示すように、上記蓄熱器(60)は、
オフィスビル(70)の屋上に設置されている。蓄熱器
(60)は、タンク状に形成されて、その内部に蓄熱媒体
としての水が貯留されている。この蓄熱器(60)は、外
調ユニット(20)からの第1空気又は第2空気と蓄熱媒
体とを熱交換させ、蓄熱媒体の顕熱として第1空気の冷
熱又は第2空気の温熱を蓄える。
オフィスビル(70)の屋上に設置されている。蓄熱器
(60)は、タンク状に形成されて、その内部に蓄熱媒体
としての水が貯留されている。この蓄熱器(60)は、外
調ユニット(20)からの第1空気又は第2空気と蓄熱媒
体とを熱交換させ、蓄熱媒体の顕熱として第1空気の冷
熱又は第2空気の温熱を蓄える。
【0096】ここで、夏期であっても、夜間には冷房運
転が不要となる。そこで、本実施形態2では、夜間であ
っても外調ユニット(20)を運転し、得られた低温の第
1空気によって蓄熱器(60)の蓄熱媒体を冷却する。従
って、夜間におけるガスタービン(11)の排熱を利用し
て得られた第1空気の冷熱が、蓄熱器(60)の蓄熱媒体
に蓄えられる。昼間の冷房運転時には、空調機(15)が
冷凍サイクルを行う。その際、空調機(15)では、蓄熱
器(60)の蓄熱媒体と熱交換させることで冷媒を凝縮さ
せる。つまり、夜間に蓄えた冷熱を利用して、空調機
(15)の冷凍サイクルが行われる。
転が不要となる。そこで、本実施形態2では、夜間であ
っても外調ユニット(20)を運転し、得られた低温の第
1空気によって蓄熱器(60)の蓄熱媒体を冷却する。従
って、夜間におけるガスタービン(11)の排熱を利用し
て得られた第1空気の冷熱が、蓄熱器(60)の蓄熱媒体
に蓄えられる。昼間の冷房運転時には、空調機(15)が
冷凍サイクルを行う。その際、空調機(15)では、蓄熱
器(60)の蓄熱媒体と熱交換させることで冷媒を凝縮さ
せる。つまり、夜間に蓄えた冷熱を利用して、空調機
(15)の冷凍サイクルが行われる。
【0097】また、冬期であっても、夜間には暖房運転
が不要となる。そこで、本実施形態2では、夜間であっ
ても外調ユニット(20)を運転し、得られた高温の第2
空気によって蓄熱器(60)の蓄熱媒体を加熱する。従っ
て、夜間におけるガスタービン(11)の排熱を利用して
得られた第2空気の温熱が、蓄熱器(60)の蓄熱媒体に
蓄えられる。昼間の暖房運転時には、空調機(15)が冷
凍サイクルを行う。その際、空調機(15)では、蓄熱器
(60)の蓄熱媒体と熱交換させることで冷媒を蒸発させ
る。つまり、空調機(15)は、夜間に蓄えた温熱を熱源
としてヒートポンプ動作を行う。
が不要となる。そこで、本実施形態2では、夜間であっ
ても外調ユニット(20)を運転し、得られた高温の第2
空気によって蓄熱器(60)の蓄熱媒体を加熱する。従っ
て、夜間におけるガスタービン(11)の排熱を利用して
得られた第2空気の温熱が、蓄熱器(60)の蓄熱媒体に
蓄えられる。昼間の暖房運転時には、空調機(15)が冷
凍サイクルを行う。その際、空調機(15)では、蓄熱器
(60)の蓄熱媒体と熱交換させることで冷媒を蒸発させ
る。つまり、空調機(15)は、夜間に蓄えた温熱を熱源
としてヒートポンプ動作を行う。
【0098】本実施形態2によれば、冷暖房が不要とな
る夜間にも外調ユニット(20)を運転して冷熱や温熱を
蓄熱器(60)に蓄えておき、冷暖房を要する昼間に蓄え
た冷熱や温熱を空調に利用することが可能となる。即
ち、空調運転が不要な時間帯にガスタービン(11)から
排出された排熱を利用して冷熱や温熱を生成し、これら
を蓄熱器(60)に蓄えておくことで、この排熱をも空調
運転のために有効に活用できる。
る夜間にも外調ユニット(20)を運転して冷熱や温熱を
蓄熱器(60)に蓄えておき、冷暖房を要する昼間に蓄え
た冷熱や温熱を空調に利用することが可能となる。即
ち、空調運転が不要な時間帯にガスタービン(11)から
排出された排熱を利用して冷熱や温熱を生成し、これら
を蓄熱器(60)に蓄えておくことで、この排熱をも空調
運転のために有効に活用できる。
【0099】−実施形態2の変形例− 上記実施形態2では、蓄熱手段として蓄熱器(60)を設
け、蓄熱媒体の顕熱として冷熱や温熱を蓄えるようにし
ているが、これに代えて、オフィスビル(70)自体に冷
熱や温熱を蓄える、いわゆる躯体蓄熱を行うようにして
もよい。例えば、冷熱を蓄える場合、夜間に外調ユニッ
ト(20)を運転して得られた低温の第1空気によって、
オフィスビル(70)自体を冷却する。一方、温熱を蓄え
る場合、夜間に外調ユニット(20)を運転して得られた
高温の第2空気によって、オフィスビル(70)自体を加
熱する。
け、蓄熱媒体の顕熱として冷熱や温熱を蓄えるようにし
ているが、これに代えて、オフィスビル(70)自体に冷
熱や温熱を蓄える、いわゆる躯体蓄熱を行うようにして
もよい。例えば、冷熱を蓄える場合、夜間に外調ユニッ
ト(20)を運転して得られた低温の第1空気によって、
オフィスビル(70)自体を冷却する。一方、温熱を蓄え
る場合、夜間に外調ユニット(20)を運転して得られた
高温の第2空気によって、オフィスビル(70)自体を加
熱する。
【0100】
【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、上記実
施形態1において、外調ユニット(20)及び空調機(1
5)の構成を変更したものである。ここでは、上記実施
形態1と異なる部分について説明する。
施形態1において、外調ユニット(20)及び空調機(1
5)の構成を変更したものである。ここでは、上記実施
形態1と異なる部分について説明する。
【0101】図6及び図7に示すように、本実施形態3
に係る外調ユニット(20)では、第1四方弁(21)、第
1外気ダクト(31)、及び内気ダクト(33)が省略され
ている。そして、上記外調ユニット(20)の第1導入ダ
クト(24)及び第2導入ダクト(25)は、その始端が室
外に開口している。従って、この外調ユニット(20)に
おいて、減湿通路(43)に導入される第1空気と、再生
通路(44)に導入される第2空気とは、共に室外空気で
構成される。また、上記外調ユニット(20)の供給ダク
ト(35)は、その終端が空調機(15)の室外ユニット
(16)に接続されている。
に係る外調ユニット(20)では、第1四方弁(21)、第
1外気ダクト(31)、及び内気ダクト(33)が省略され
ている。そして、上記外調ユニット(20)の第1導入ダ
クト(24)及び第2導入ダクト(25)は、その始端が室
外に開口している。従って、この外調ユニット(20)に
おいて、減湿通路(43)に導入される第1空気と、再生
通路(44)に導入される第2空気とは、共に室外空気で
構成される。また、上記外調ユニット(20)の供給ダク
ト(35)は、その終端が空調機(15)の室外ユニット
(16)に接続されている。
【0102】本実施形態3に係る空調機(15)は、冷房
運転時における冷却動作に加え、暖房運転時におけるヒ
ートポンプ動作を行うように構成される。また、空調機
(15)の室外ユニット(16)では、外調ユニット(20)
から送り込まれる第1空気又は第2空気を冷媒と熱交換
させる。
運転時における冷却動作に加え、暖房運転時におけるヒ
ートポンプ動作を行うように構成される。また、空調機
(15)の室外ユニット(16)では、外調ユニット(20)
から送り込まれる第1空気又は第2空気を冷媒と熱交換
させる。
【0103】具体的に、冷房運転時には、外調ユニット
(20)から室外ユニット(16)へ低温の第1空気が供給
される。空調機(15)では、室外熱交換器を凝縮器と
し、室内熱交換器を蒸発器として冷凍サイクルが行われ
る。また、室外ユニット(16)では、室外熱交換器で凝
縮した冷媒と第1空気とを熱交換させ、冷媒の過冷却度
を増大させる。このように冷媒の過冷却度を大きくする
と、その分、室内熱交換器における冷媒の吸熱量が増大
する。つまり、第1空気の冷熱が空調機(15)の冷媒に
よって室内ユニット(17)へ搬送され、室内空気の冷却
に利用される。
(20)から室外ユニット(16)へ低温の第1空気が供給
される。空調機(15)では、室外熱交換器を凝縮器と
し、室内熱交換器を蒸発器として冷凍サイクルが行われ
る。また、室外ユニット(16)では、室外熱交換器で凝
縮した冷媒と第1空気とを熱交換させ、冷媒の過冷却度
を増大させる。このように冷媒の過冷却度を大きくする
と、その分、室内熱交換器における冷媒の吸熱量が増大
する。つまり、第1空気の冷熱が空調機(15)の冷媒に
よって室内ユニット(17)へ搬送され、室内空気の冷却
に利用される。
【0104】一方、暖房運転時には、外調ユニット(2
0)から室外ユニット(16)へ高温の第2空気が供給さ
れる。空調機(15)では、室内熱交換器を凝縮器とし、
室外熱交換器を蒸発器として冷凍サイクルが行われる。
また、室外ユニット(16)では、室外熱交換器で冷媒と
第2空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させている。つま
り、空調機(15)では、第2空気を熱源としたヒートポ
ンプ動作が行われる。そして、第2空気の温熱は、空調
機(15)の冷媒によって室内ユニット(17)へ搬送さ
れ、室内空気の加熱に利用される。
0)から室外ユニット(16)へ高温の第2空気が供給さ
れる。空調機(15)では、室内熱交換器を凝縮器とし、
室外熱交換器を蒸発器として冷凍サイクルが行われる。
また、室外ユニット(16)では、室外熱交換器で冷媒と
第2空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させている。つま
り、空調機(15)では、第2空気を熱源としたヒートポ
ンプ動作が行われる。そして、第2空気の温熱は、空調
機(15)の冷媒によって室内ユニット(17)へ搬送さ
れ、室内空気の加熱に利用される。
【0105】本実施形態3によれば、外調ユニット(2
0)からの第1空気の冷熱又は第2空気の温熱を、空調
機(15)の冷媒によって室内へ搬送して冷房や暖房に利
用できる。このため、第1空気や第2空気を室内へ送り
込む必要がなくなり、そのためのダクトを省略して構成
の簡素化を図ることができる。
0)からの第1空気の冷熱又は第2空気の温熱を、空調
機(15)の冷媒によって室内へ搬送して冷房や暖房に利
用できる。このため、第1空気や第2空気を室内へ送り
込む必要がなくなり、そのためのダクトを省略して構成
の簡素化を図ることができる。
【0106】
【発明のその他の実施の形態】上記実施形態1,2で
は、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う蒸気圧縮冷凍機により
空調機(15)を構成しているが、これに代えて、吸収式
冷凍サイクルを行う吸収式冷凍機により空調機(15)を
構成してもよい。
は、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う蒸気圧縮冷凍機により
空調機(15)を構成しているが、これに代えて、吸収式
冷凍サイクルを行う吸収式冷凍機により空調機(15)を
構成してもよい。
【0107】また、上記各実施形態の発電ユニット(1
0)では、発電機(12)を駆動する内燃機関としてガス
タービン(11)を用いているが、これに代えてガスエン
ジンやディーゼルエンジンで発電機(12)を駆動しても
よい。この場合には、エンジンの排気ガスや冷却水が、
外調ユニット(20)の加熱器(56)へ供給される。
0)では、発電機(12)を駆動する内燃機関としてガス
タービン(11)を用いているが、これに代えてガスエン
ジンやディーゼルエンジンで発電機(12)を駆動しても
よい。この場合には、エンジンの排気ガスや冷却水が、
外調ユニット(20)の加熱器(56)へ供給される。
【0108】また、上記各実施形態では、デシカントロ
ータ(53)を用いて、いわゆるロータ式の外調ユニット
(20)を構成しているが、これに代えて、いわゆるバッ
チ式の外調ユニット(20)としてもよい。この場合、外
調ユニット(20)には、吸着剤が充填された一対の充填
塔が設けられる。そして、第1の充填塔で第1空気の減
湿を行う間に、第2の充填塔では第2空気により吸着剤
を再生する。その後、所定時間が経過すると、今度は第
2の充填塔で第1空気の減湿を行う一方、第2の充填塔
では第2空気により吸着剤を再生する。
ータ(53)を用いて、いわゆるロータ式の外調ユニット
(20)を構成しているが、これに代えて、いわゆるバッ
チ式の外調ユニット(20)としてもよい。この場合、外
調ユニット(20)には、吸着剤が充填された一対の充填
塔が設けられる。そして、第1の充填塔で第1空気の減
湿を行う間に、第2の充填塔では第2空気により吸着剤
を再生する。その後、所定時間が経過すると、今度は第
2の充填塔で第1空気の減湿を行う一方、第2の充填塔
では第2空気により吸着剤を再生する。
【図1】実施形態1に係るコジェネレーションシステム
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図2】実施形態1に係る発電ユニット及び外調ユニッ
トの概略構成図である。
トの概略構成図である。
【図3】実施形態1に係る本体部の概略構成図である。
【図4】実施形態1に係る外調ユニットの動作を示す空
気線図である。
気線図である。
【図5】実施形態2に係るコジェネレーションシステム
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図6】実施形態3に係るコジェネレーションシステム
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図7】実施形態3に係る発電ユニット及び外調ユニッ
トの概略構成図である。
トの概略構成図である。
(11) ガスタービン(内燃機関) (15) 空調機(冷凍機、蒸気圧縮空調機) (53) デシカントロータ(調湿媒体) (54) 顕熱熱交換器 (55) 加湿冷却器 (56) 加熱器 (60) 蓄熱器(蓄熱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米本 和生 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L053 BC01 BC05 4D052 AA00 AA08 CB01 DA00 DA02 DB01 FA04 FA05 FA06 HA03 HB02
Claims (14)
- 【請求項1】 第1空気から吸湿して第2空気により再
生される調湿媒体(53)と、減湿後の第1空気を第2空
気との熱交換により冷却する顕熱熱交換器(54)と、該
顕熱熱交換器(54)から出た第1空気を加湿により冷却
する加湿冷却器(55)と、上記顕熱熱交換器(54)から
出た第2空気を加熱して上記調湿媒体(53)へ供給する
加熱器(56)とを備える空気調和装置であって、 上記加熱器(56)は、内燃機関(11)の排熱によって第
2空気を加熱するように構成される一方、 上記加湿冷却器(55)で冷却された第1空気が、内燃機
関(11)の吸入空気と冷房運転の何れかに利用されるよ
うに構成されている空気調和装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 第1空気が室外空気により構成されている空気調和装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置において、 第1空気を室内へ供給することにより冷房運転を行う空
気調和装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、 冷凍サイクルを行う冷凍機(15)を備え、 第1空気の供給と上記冷凍機(15)の冷却動作とによっ
て冷房運転を行う空気調和装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の空気調和装置において、 第1空気の供給のみによって冷房運転時における室内の
潜熱負荷が処理されるように、調湿媒体(53)によって
第1空気を減湿する空気調和装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の空気調和装置において、 冷凍機(15)における冷媒蒸発温度は、室内空気の露点
温度よりも高く設定されている空気調和装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の空気調和装置において、 蒸気圧縮冷凍サイクルを行う蒸気圧縮冷凍機(15)を備
え、 冷房運転時には、蒸気圧縮冷凍機(15)が冷却動作を行
うと共に、該蒸気圧縮冷凍機(15)の凝縮器で凝縮した
冷媒を冷却するために第1空気を利用する空気調和装
置。 - 【請求項8】 請求項1記載の空気調和装置において、 第2空気を室内へ供給することにより暖房運転を行う空
気調和装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の空気調和装置において、 第2空気の供給のみによって暖房運転時における室内の
顕熱負荷及び潜熱負荷が処理されるように、加熱器(5
6)で第2空気を加熱すると共に調湿媒体(53)から第
2空気へ水分を付与する空気調和装置。 - 【請求項10】 請求項8記載の空気調和装置におい
て、 冷凍サイクルを行う冷凍機(15)を備え、 第2空気の供給と、上記冷凍機(15)のヒートポンプ動
作とによって暖房運転を行う空気調和装置。 - 【請求項11】 請求項1記載の空気調和装置におい
て、 蒸気圧縮冷凍サイクルを行う蒸気圧縮冷凍機(15)を備
え、 暖房運転時には、蒸気圧縮冷凍機(15)がヒートポンプ
動作を行うと共に、該蒸気圧縮冷凍機(15)の蒸発器に
おいて冷媒を蒸発させるために第2空気を利用する空気
調和装置。 - 【請求項12】 請求項1記載の空気調和装置におい
て、 加熱器(56)は、燃料を燃焼させて得た燃焼熱と、内燃
機関(11)の排熱とを併用して第2空気を加熱できるよ
うに構成されている空気調和装置。 - 【請求項13】 請求項12記載の空気調和装置におい
て、 加熱器(56)で第2空気の加熱に用いられる燃焼熱の量
を調節することにより、該加熱器(56)から調湿媒体
(53)へ供給される第2空気の温度を室内の空調負荷に
対応して変更する空気調和装置。 - 【請求項14】 請求項1記載の空気調和装置におい
て、 第1空気の冷熱又は第2空気の温熱を蓄熱するための蓄
熱手段(60)を備えている空気調和装置。
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JP2000318877A JP2002130738A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 空気調和装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2000-10-19 JP JP2000318877A patent/JP2002130738A/ja active Pending
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