JPH10300128A - 冷媒自然循環冷却除湿装置およびこの装置を併設した空気調和装置 - Google Patents

冷媒自然循環冷却除湿装置およびこの装置を併設した空気調和装置

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JPH10300128A
JPH10300128A JP10545897A JP10545897A JPH10300128A JP H10300128 A JPH10300128 A JP H10300128A JP 10545897 A JP10545897 A JP 10545897A JP 10545897 A JP10545897 A JP 10545897A JP H10300128 A JPH10300128 A JP H10300128A
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heat exchanger
cooling
natural circulation
air
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Akio Domoto
昭夫 道本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球環境の悪化の促進を緩和でき静かで高信
頼性を達成する。 【解決手段】 室外熱交換器2より低い位置にある室内
熱交換器1を、冷媒配管3にて室外熱交換器に環状に接
続し、内部に低沸点冷媒を封入して、動力が無くても冷
凍サイクルが自然に維持できるようにした。また、冷媒
配管の途中に膨張弁を設けて、冷却除湿能力を可変でき
るようにした。更に、室外熱交換器を、別装置の圧縮冷
凍機の蒸発熱交換器と密結合して、冷媒凝縮過程を効率
化して冷却除湿能力を高めた。また更に、冷媒圧縮強制
循環の空気調和装置の室内熱交換器に、冷媒自然循環冷
却除湿装置の室内熱交換器を併設した。また更に、冷媒
圧縮強制循環の空気調和装置の暖房室内熱交換器に、冷
媒自然循環冷却除湿装置の室内熱交換器を併設して除湿
暖房機能を付加した。また更に、水利用核凝縮空気清浄
装置を付加した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅あるいは事務
所ビルなどの、冷房、除湿、間接外気冷房に関する。
【0002】
【従来の技術】近時の住宅や事務所ビルにあっては、常
に快適な空気調和環境を維持するために、冷房・暖房・
除湿を行うための、空気調和装置を常に稼働している。
この空気調和装置には、熱交換のための低沸点冷媒が用
いられる。この低沸点冷媒を冷却するには圧縮機にて圧
縮する必要があり、圧縮機は電力あるいはガスエンジン
などを用いて駆動しているために、多大な電力やガスや
石油などのエネルギーを消費して、地球温暖化、窒素酸
化物の増大、騒音の発生など、環境の悪化を招いてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気調和装置にあっては、室内設定条件(室内の温度・
湿度の設定条件)に対する、現在の外気温度の状態の考
慮があまり成されておらず、とにかく圧縮機を駆動して
低沸点冷媒を圧縮し、圧縮時に低沸点冷媒が発生すると
ころの潜熱と、圧縮されて液化した低沸点冷媒が蒸発す
るときの気化熱とを利用して、室内設定条件に適合する
空気調和環境を維持している。つまり、従来の空気調和
装置にあっては、エネルギー多消費型であり、地球環境
の悪化を促進するものであるという問題点があった。
【0004】本発明は上記の問題点を解決するために成
されたもので、その目的とするところは、地球環境の悪
化の促進を緩和できるとともに静かで且つ高信頼性を達
成できる、優れた、冷媒自然循環冷却除湿装置およびこ
の装置を併設した空気調和装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、室外熱
交換器より低い位置にある室内熱交換器を、冷媒配管に
て室外熱交換器に環状に接続し、内部に低沸点冷媒を封
入している。
【0006】請求項2記載の発明にあっては、前記冷媒
配管の途中に膨張弁を設けて、冷却除湿能力を可変にし
ている。
【0007】請求項3記載の発明にあっては、前記室外
熱交換器を、別装置の圧縮冷凍機の蒸発熱交換器と密結
合して、前記冷媒凝縮過程を効率化して冷却除湿能力を
高めるようにしている。
【0008】請求項4記載の発明にあっては、冷媒圧縮
強制循環の空気調和装置の室内熱交換器に、冷媒自然循
環冷却除湿装置の室内熱交換器を併設している。
【0009】請求項5記載の発明にあっては、冷媒圧縮
強制循環の空気調和装置の暖房室内熱交換器に、冷媒自
然循環冷却除湿装置の室内熱交換器を併設して、除湿暖
房機能を付加している。
【0010】請求項6記載の発明にあっては、請求項5
記載の空気調和装置に水利用核凝縮空気清浄装置を付加
している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷媒自然循環
冷却除湿装置の第1の実施の形態を図1および図2に基
づいて、第2の実施の形態を図3に基づいて、第3の実
施の形態を図4に基づいて、それぞれ詳細に説明する。
また、本発明に係る冷媒自然循環冷却除湿装置を併設し
た空気調和装置の第1の実施の形態を図5に基づいて、
第2の実施の形態を図6に基づいて、それぞれ詳細に説
明する。
【0012】〔冷媒自然循環冷却除湿装置の第1の実施
の形態〕図1は冷媒自然循環冷却除湿装置を示すブロッ
ク図、図2は冷媒自然循環冷却除湿装置の性能を示す冷
房負荷特性図である。
【0013】図1に示すように、冷媒自然循環冷却除湿
装置は、室内熱交換器1と、室外熱交換器2と、冷媒配
管3とを備える。室内熱交換器1は、室内に設置するも
ので、室内の空気との熱交換効率を向上するための接触
面積を増す多くのフィンが形成されている。室外熱交換
器2は、壁Aを隔てて屋外に設置するものであり、外気
との熱交換効率を向上するための接触面積を増す多くの
フィンが形成され、室内熱交換器1の設置位置よりも高
い位置に設置される。冷媒配管3は、内部に封入される
低沸点冷媒(R22・R134aなど)が室内熱交換器
1と室外熱交換器2とを循環できるように、室内熱交換
器1と室外熱交換器2とを環状に接続する。
【0014】なお、室外熱交換器2が室内熱交換器1よ
りも高い所に設置されることが、この冷媒自然循環冷却
除湿装置の特徴となっている。つまり、この冷媒自然循
環冷却除湿装置にあっては、何ら外部動力を用いること
無く低沸点冷媒を循環するために、室内熱交換器(蒸発
側熱交換器)1よりも室外熱交換器(凝縮側熱交換器)
2を高い位置に設置して、凝縮し液化した低沸点冷媒が
重力で自然に落下して室内熱交換器2に達するようにし
てあり、室内熱交換器2における低沸点冷媒の蒸発圧力
が、室外熱交換器2における低沸点冷媒の凝縮圧力より
高い場合、圧縮機などが無くても冷凍サイクルが自然に
維持できるようになっている。
【0015】上述のような、図1に示す冷媒自然循環冷
却除湿装置にあっては、次のように冷却動作を行う。す
なわち、低沸点冷媒は、室内熱交換器1にて、室内の熱
により加熱され沸騰して蒸発する。蒸発した低沸点冷媒
は、蒸発熱により室内熱交換器1を通過する空気から熱
を奪って空気を冷却するとともに、空気に含まれる過飽
和水蒸気を液化し除湿する。
【0016】蒸発した低沸点冷媒は、ガス状になって冷
媒配管3内を上昇して、室内熱交換器2に導入される。
そこで、冷たい外気によって冷却され凝縮して液化す
る。液化した低沸点冷媒は、冷媒配管3内を流下して再
び室内熱交換器1に戻って、このサイクルを繰り返す。
【0017】このように、上述のような冷媒自然循環冷
却除湿装置にあっては、外気の温度が室内の温度より低
い場合、蒸発圧力が凝縮圧力より高くなるので冷媒循環
が無動力で生じ、無動力で室内の熱を室外へ移動するこ
とができて、その結果、室内熱交換器1を以って室内の
空気を冷却するとともに室内の空気中の湿気を取り除く
ことができる。
【0018】また、従来の冷媒圧縮強制循環の空気調和
装置における消費エネルギーを、室内送風機と室外送風
機と冷媒圧縮機との3要素で分離すると、一般にその大
半を冷媒圧縮機が占めており、このことからして、上述
のような冷媒自然循環冷却除湿装置にあっては、冷媒圧
縮機を駆動する必要が無いことから、大幅な消費エネル
ギーの節約が可能になる。
【0019】従って、年中にわたって冷房を要する事務
所ビルや、平成5年6月から実施されている新省エネ法
の基準(地域区分1〜6)にて制定された地域の、高気
密・高断熱住宅空調システムとして、極めて有効なもの
になる。また、除湿に関しては、新省エネ法の基準(地
域区分1〜3)で多く建設される高気密・高断熱住宅空
調システムでは、地域上寒冷地が多く、外気温度は室内
設定温度より低い場合が年間を通じて多くあり、当該装
置を有効に使用できる。
【0020】更に、上述のような冷媒自然循環冷却除湿
装置にあっては、外気を直接室内に導入しないので、汚
染された外気の影響を受けずに外気による冷房が可能と
なり、都市部郊外にかかわらず各種汚染物質の大気中濃
度が環境基準を超えた日が年間の14%もある(フジタ
技術研究所報・Vol 31号 外気汚染状況実測調査)こと
からしても、特別なエネルギーを使わずに間接的に外気
冷房ができ、有効に作用する。
【0021】この冷媒自然循環冷却除湿装置の特性は、
低沸点冷媒の相変化に伴う比重差と、低沸点冷媒液柱の
高低差による自然循環力と、冷媒配管系の抵抗と、室内
熱交換器1の特性と、室外熱交換器2の特性とから決定
される。すなわち、図1に示す冷媒自然循環冷却除湿装
置にあっては、自然循環力Fは、(1)式で示すことが
できる。
【0022】 F=(H−L)×(S−V)………………………………………(1) 但し、(1)式において、Hは低沸点冷媒の冷媒配管内
の液柱高さ、Lは室内熱交換器の低沸点冷媒の液面高
さ、Sは低沸点冷媒の液比重、Vは低沸点冷媒のガス比
重である。
【0023】一方、冷媒配管3における配管抵抗Pは、
冷媒循環速度すなわち交換熱量Qの関数になるので
(2)式が成立する。
【0024】 P=f(Q)…………………………………………………………(2) 更に、運転時には、自然循環力Fと配管抵抗Pとは平衡
状態になることから、P=Fが成立し、(3)式が成立
する。
【0025】 Q=g1 (L)………………………………………………………(3) つまり、この(3)式が冷媒自然循環冷却除湿装置の特
性となる。また、室内熱交換器1は、室内熱交換器の低
沸点冷媒の液面高さLまでが有効な高さとなるので、交
換熱量Qと室内熱交換器の低沸点冷媒の液面高さLとの
間には(4)式が成立する。
【0026】 Q=g2 (L)………………………………………………………(4) つまり、(3)式と(4)式とを満足する所が、図1に
示す冷媒自然循環冷却除湿装置の動作点になる。
【0027】なお、試作機による室内温度(空調機吸い
込み温度)が25°Cの場合の実験では、図2に示すよ
うな冷房負荷特性図が得られ、冷媒自然循環冷房能力線
Wは右下がりの直線となり、装置能力(交換熱量)は室
内の温度と室外の温度との温度差に直線比例して増加す
る傾向にあった。また、図2に示す冷房負荷特性図にお
いて、冷媒自然循環冷房能力線Wの下方側が実際に使え
る範囲で、外気温度が−5°C以下では全負荷が賄え
た。
【0028】〔冷媒自然循環冷却除湿装置の第2の実施
の形態〕図3は冷媒自然循環冷却除湿装置を示すブロッ
ク図である。なお、図3において、図1に示す冷媒自然
循環冷却除湿装置と同等の箇所には同じ符号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0029】図3に示すように、冷媒自然循環冷却除湿
装置は、室内熱交換器1と、室外熱交換器2と、冷媒配
管3と、膨張弁4とを備える。膨張弁4は、室内熱交換
器1の入口手前の冷媒配管3の途中に設けられるもの
で、室内熱交換器1の出口温度あるいは室内温度センサ
などにより開閉制御が行われ、冷媒自然循環冷却除湿装
置の冷却除湿能力を可変できるようにされている。な
お、Aは壁を表し、左側を室内、右側を室外としてい
る。
【0030】従って、図3に示す冷媒自然循環冷却除湿
装置にあっては、温度センサからの出力により、室内が
暑い場合は膨張弁4を開き室内が涼しい場合は膨張弁4
を閉じるようにすることにより自動的に冷却除湿能力を
変えて、常に快適な環境を作り出すようにできる。
【0031】〔冷媒自然循環冷却除湿装置の第3の実施
の形態〕図4は冷媒自然循環冷却除湿装置を示すブロッ
ク図である。なお、図4において、図3に示す冷媒自然
循環冷却除湿装置と同等の箇所には同じ符号を付し、詳
細な説明は省略する。
【0032】図4に示すように、冷媒自然循環冷却除湿
装置は、室内熱交換器1と、室外熱交換器2と、冷媒配
管3と、膨張弁4と、別装置の圧縮冷凍機に相当する冷
媒圧縮強制循環装置5とを備える。冷媒圧縮強制循環装
置5は、蒸発熱交換器50と、凝縮熱交換器51と、圧
縮機52と、膨張弁53とを備える。そして、冷媒圧縮
強制循環装置5の蒸発熱交換器50は、室外熱交換器2
から熱を効率的に奪うことができるように、室外熱交換
器2に対して密結合している。なお、Aは壁を表し、左
側を室内、右側を室外としている。
【0033】ところで、前述したように、冷媒自然循環
冷却除湿装置の冷却除湿能力は、室内と室外との気温差
に比例するので、気温差の無いような状況にあっては冷
却除湿能力が低下する。そこで、図4に示す冷媒自然循
環冷却除湿装置にあっては、室内と室外との気温差が無
くなり冷却除湿能力が低下したような場合にのみ冷媒圧
縮強制循環装置5を稼動して、室外熱交換器2の熱交換
を補うようにしている。
【0034】従って、図4に示す冷媒自然循環冷却除湿
装置にあっては、自然循環系の能力が不足するときにの
み、圧縮機52を駆動する従来のエネルギー多消費型の
冷凍サイクルを用いて補うようにしているので、従来に
比べて30%程度の省エネルギー化が可能である。
【0035】〔冷媒自然循環冷却除湿装置を併設した空
気調和装置の第1の実施の形態〕図5は冷媒自然循環冷
却除湿装置を併設した空気調和装置を示すブロック図で
ある。なお、図5において、図3に示す冷媒自然循環冷
却除湿装置と同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説
明は省略する。
【0036】図5に示すように、冷媒自然循環冷却除湿
装置を併設した空気調和装置は、従来の冷媒圧縮強制循
環系を用いた冷媒圧縮強制循環冷暖房両用装置6と、図
3に示した冷媒自然循環を用いた冷媒自然循環冷却除湿
装置7とを備える。冷媒圧縮強制循環冷暖房両用装置6
は、従来のエネルギー多消費型の冷凍サイクルを用いる
ものであって、室内熱交換器60と、室外熱交換器61
と、圧縮機62と、膨張弁63と、それらを環状に接続
する冷媒配管64とを備える。なお、Aは壁を表してお
り、左側を室内、右側を室外としている。
【0037】室内熱交換器60は、室内に設置するもの
で、室内の空気との熱交換効率を向上するための接触面
積を増す多くのフィンが形成されている。室外熱交換器
61は、壁Aを隔てて屋外に設置するものであり、外気
あるいは循環水などとの熱交換効率を向上するための接
触面積を増す多くのフィンが形成されている。圧縮機6
2は内部に封入される低沸点冷媒を圧縮して液化するた
めのものであり、圧縮方向を室外熱交換器61側にする
かあるいは室内熱交換器60側にするかによって、冷房
と暖房とを切り換え可能にされている。膨張弁63は、
室内温度センサなどにより開閉制御が行われ、冷媒圧縮
強制循環冷暖房両用装置6の冷房能力あるいは暖房能力
を可変できるようにされている。
【0038】上述のような、冷媒圧縮強制循環冷暖房両
用装置6に冷媒自然循環冷却除湿装置7を併設した図5
に示すところの空気調和装置にあっては、室内の温湿度
設定アルゴリズムによって、冷媒自然循環系に能力があ
るときは冷媒圧縮強制循環系を停止する省エネルギー運
転モードとか、冷媒自然循環系で除湿しながら冷媒圧縮
強制循環系で暖房するような質の高いドライ運転モード
とかが可能な、優れたシステムを構築することができる
とともに、冷却に関して2系統が独立しているので高い
信頼性、省エネルギー性、快適性を達成できる。
【0039】〔冷媒自然循環冷却除湿装置を併設した空
気調和装置の第2の実施の形態〕図6は冷媒自然循環冷
却除湿装置を併設した空気調和装置を示すブロック図で
ある。なお、図6において、図3に示す冷媒自然循環冷
却除湿装置と同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説
明は省略する。
【0040】図6に示すように、冷媒自然循環冷却除湿
装置を併設した空気調和装置は、従来の冷媒圧縮強制循
環系を用いた冷媒圧縮強制循環冷暖房両用装置8と、核
凝縮空気清浄器9と、図3に示した冷媒自然循環を用い
た冷媒自然循環冷却除湿装置7とを備える。冷媒圧縮強
制循環冷暖房両用装置8は、従来のエネルギー多消費型
の冷凍サイクルを用いるものであって、室内熱交換器8
0と、冷温水発生機81と、配水管82とを備える。な
お、Aは壁を表しており、左側を室内、右側を室外とし
ている。
【0041】室内熱交換器80は、室内に設置するもの
で、室内の空気との熱交換効率を向上するための接触面
積を増す多くのフィンが形成されている。冷温水発生機
81は、電気で圧縮機を駆動して、冬季では冷媒液を圧
縮して熱を外から取り込んで水を温め、この温めた水を
配水管82を介して室内熱交換器80に送り出し、ま
た、夏期では冷媒液を蒸発させて熱を外に放出して水を
冷やし、この冷やした水を配水管82を介して室内熱交
換器80に送り出す。
【0042】核凝縮空気清浄器9は、室内の空気を吸い
込んで水中を通過させることによって、空気中に含まれ
る粉塵、バクテリア、細菌、有害ガスなどを水に吸着せ
しめて除去し、清浄化された空気を再び室内に送り出す
ものである。従って、核凝縮空気清浄器9の送出する清
浄化された空気には、粉塵、バクテリア、細菌、有害ガ
スなどの汚染物質は含まれていないものの、多量の湿気
を含んでいる。この湿気は、室内での結露に繋がり、建
築物の耐久性を損なう問題を発生する。
【0043】そこで、図6に示す空気調和装置では、冬
季にあっては、核凝縮空気清浄器9にて清浄化されたも
のの湿気を含む空気から、冷媒自然循環冷却除湿装置7
の室内熱交換器1により無動力で除湿を行うとともに、
冷媒圧縮強制循環冷暖房両用装置8の室内熱交換器80
にて暖房し、また夏期にあっては、核凝縮空気清浄器9
にて清浄化されたものの湿気を含む空気から、冷媒自然
循環冷却除湿装置7の室内熱交換器1により無動力で除
湿を行うとともに、冷媒圧縮強制循環冷暖房両用装置8
の室内熱交換器80にて冷房することができる。
【0044】つまり、図6に示す空気調和装置にあって
は、無動力で省エネルギーの図れる冷媒自然循環冷却除
湿装置7を併用して、低コストで、冬季には室内を温か
く清浄で且つ乾燥した空気にて満たすことができて、快
適で結露が無く建築物の耐久性を延ばすことができ、ま
た夏期には快適な冷房除湿を行うことができる。
【0045】そこで、平成5年6月から実施されている
新省エネ法の基準(地域区分1〜6)にて制定された地
域の、高気密・高断熱住宅空調システムでは、気密性能
面で換気回数などが厳しく制限されていて、室内の空気
汚染や結露による問題から従来の空調設備では達成が困
難であるIAQ(Indoor Air Quality)の達成が、上述
の図6に示す空気調和装置では可能になる。従って、上
述の図6に示す空気調和装置にあっては、室内空気質の
改善を図ることができるので、平成5年6月から実施さ
れている新省エネ法の基準(地域区分1〜6)にて制定
された地域の、高気密・高断熱住宅空調システムとし
て、極めて有効なものとなる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外気の温
度が室内の温度より低い場合、無動力で室内の熱を室外
へ移動することができ、大幅な消費エネルギー節約が可
能で、地球環境に優しく低コストで室内を冷房したり除
湿したりでき、外気を直接室内に導入しないので汚染さ
れた外気の影響を受けずに外気による冷房が可能で、平
成5年6月から実施されている新省エネ法の基準(地域
区分1〜6)にて制定された地域の、高気密・高断熱住
宅空調システムとしても極めて有効な、優れた冷媒自然
循環冷却除湿装置を提供できるという効果を奏する。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、室内の暑さや涼しさに応
じて自動的に冷却除湿能力を変えて、常に最適な環境を
作り出すようにできる、優れた冷媒自然循環冷却除湿装
置を提供できるという効果を奏する。
【0048】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、自然循環系の能力が不足
するときにのみ従来のエネルギー多消費型の冷凍サイク
ルを用いるようにでき、省エネルギー化の可能な、優れ
た冷媒自然循環冷却除湿装置を提供できるという効果を
奏する。
【0049】請求項4記載の発明によれば、冷媒自然循
環系に能力があるときは冷媒圧縮強制循環系を停止する
省エネルギー運転モードが可能であるとともに、冷媒自
然循環系で除湿しながら冷媒圧縮強制循環系で暖房する
ような質の高いドライ運転モードが可能で、冷却に関し
て2系統が独立していて高信頼性、省エネルギー性、快
適性を達成できる、優れた空気調和装置を提供できると
いう効果を奏する。
【0050】請求項5記載の発明によれば、従来の空気
調和装置では、暖房時には除湿することができず、住居
内結露による住宅耐久性にかかわる問題の発生やカビ細
菌の発生など対処できていなかったが、冷媒自然循環系
にて無動力で除湿しながら、冷媒圧縮強制循環系にて暖
房するような、省エネルギーで地球環境に優しく且つ質
の高いドライ運転モードの可能な、優れた空気調和装置
を提供できるという効果を奏する。
【0051】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の効果に加えて更に、従来の空調設備では達成
が困難であるIAQ(Indoor Air Quality)の達成が可
能であり、室内空気質の改善を図ることができ、平成5
年6月から実施されている新省エネ法の基準(地域区分
1〜6)にて制定された地域の、高気密・高断熱住宅空
調システムとして極めて有効な、優れた空気調和装置を
提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷媒自然循環冷却除湿装置の第1
の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】上記冷媒自然循環冷却除湿装置の性能を示す冷
房負荷特性図である。
【図3】本発明に係る冷媒自然循環冷却除湿装置の第2
の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る冷媒自然循環冷却除湿装置の第3
の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る冷媒自然循環冷却除湿装置を併設
した空気調和装置の第1の実施の形態を示すブロック図
である。
【図6】本発明に係る冷媒自然循環冷却除湿装置を併設
した空気調和装置の第2の実施の形態を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 室内熱交換器 2 室外熱交換器 3 冷媒配管 4 膨張弁 5 別装置の圧縮冷凍機 50 別装置の圧縮冷凍機の蒸発熱交換器 6 冷媒圧縮強制循環の空気調和装置 60 冷媒圧縮強制循環の空気調和装置の室内熱交換
器 7 冷媒自然循環冷却除湿装置 8 冷媒圧縮強制循環の空気調和装置 9 水利用核凝縮空気清浄装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器より低い位置にある室内熱
    交換器を、冷媒配管にて室外熱交換器に環状に接続し、
    内部に低沸点冷媒を封入した冷媒自然循環冷却除湿装
    置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒配管の途中に膨張弁を設けて、
    冷却除湿能力を可変にした請求項1記載の冷媒自然循環
    冷却除湿装置。
  3. 【請求項3】 前記室外熱交換器を、別装置の圧縮冷凍
    機の蒸発熱交換器と密結合して、前記冷媒凝縮過程を効
    率化して冷却除湿能力を高めた請求項1記載の冷媒自然
    循環冷却除湿装置。
  4. 【請求項4】 冷媒圧縮強制循環の空気調和装置の室内
    熱交換器に、冷媒自然循環冷却除湿装置の室内熱交換器
    を併設した空気調和装置。
  5. 【請求項5】 冷媒圧縮強制循環の空気調和装置の暖房
    室内熱交換器に、冷媒自然循環冷却除湿装置の室内熱交
    換器を併設して除湿暖房機能を付加した空気調和装置。
  6. 【請求項6】 水利用核凝縮空気清浄装置を付加した請
    求項5記載の空気調和装置。
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