JP4835688B2 - 空気調和装置、空調システム - Google Patents
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Description
《システム構成》
図1〜図4は本発明の実施の形態1に係る空気調和装置を説明するものであって、図1は冷房除湿運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図3は暖房加湿運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図2の(a)は冷房除湿時の外気導入経路Aにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図、図2の(b)は冷房除湿時の排気放出経路Bにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図である。図4の(a)は暖房加湿時の外気導入経路Aにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図、図4の(b)は暖房加湿時の排気放出経路Bにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図である。なお、図2、図4において、縦軸は絶対湿度、横軸は乾球温度である。また、空気状態を示す状態1〜状態10は、図2、図4における丸で囲った数字1〜10にそれぞれ対応している。
《冷媒回路の動作説明》
冷房除湿運転(図1)では、四方弁2aを圧縮機1の吐出側と第1の熱交換器5aが接続される設定とする。第1の熱交換器5aは凝縮器として動作し膨張弁3aを経た冷媒は低温低圧に減圧された後に第2の熱交換器へと流入する。ここで第2の熱交換器は第1の蒸発器として動作する。このとき、膨張弁3a前後では大きな差圧が発生するため、逆止弁4bには逆方向に差圧が働き「閉」となり、逆止弁4aには順方向に差圧が発生するため「開」となる。そして、逆止弁4aを経た高温高圧の冷媒は2分岐されて膨張弁3c,3dで減圧されて低温低圧となり、それぞれ第3の熱交換器、第4の熱交換器へと流入する。ここで、第3の熱交換器は第2の蒸発器として、第4の熱交換器は第3の蒸発器として動作する。各蒸発器を経た冷媒は圧縮機1の吸入側に戻る。
暖房加湿運転(図3)では、四方弁2aを圧縮機1の吐出側と第2の熱交換器5bが接続される設定とする。第2の熱交換器5bは凝縮器として動作し膨張弁3aを経た冷媒は低温低圧に減圧された後に第1の熱交換器5aへと流入する。ここで第1の熱交換器は第1の蒸発器として動作する。このとき、膨張弁3a前後では大きな差圧が発生するため、逆止弁4aには逆方向に差圧が働き「閉」となり、逆止弁4bには順方向に差圧が発生するため「開」となる。そして、逆止弁4bを経た高温高圧の冷媒は2分岐されて膨張弁3c,3dで減圧されて低温低圧となり、それぞれ第3の熱交換器、第4の熱交換器へと流入する。ここで、第3の熱交換器は第3の蒸発器として、第4の熱交換器は第2の蒸発器として動作する。各蒸発器を経た冷媒は圧縮機1の吸入側に戻る。
《空気側回路の動作説明》
続いて、各運転モードにおける空気側回路の動作について説明する。
(冷房除湿運転モード)
冷房除湿運転(図1、図2)において、空気調和装置の外気導入経路Aでは、外気OAより導入された導入空気が全熱交換器10で除湿された後、第2の熱交換器5b(第1の蒸発器)に送り込まれる。ここで導入空気は第1の蒸発器と熱交換して冷却される。このとき、冷却された空気は80〜100%RH程度と相対湿度が高くなるため、吸着材は水分を吸着しやすくなる(空気と吸着材の相対湿度差が大きくなる)。冷却された導入空気が水分吸着手段20における吸着側領域に流入し、吸着材により水分が吸着・除湿される。さらに除湿された導入空気は第4の熱交換器5d(第3の蒸発器)と熱交換して冷却され、室内導入空気SAとなり、供給される。一方、排気放出経路Bでは、室内空気RAより導入された導入空気が全熱交換器10で加湿された後、第1の熱交換器5a(凝縮器)に送り込まれる。ここで導入空気は凝縮器と熱交換して加熱される。このとき、加熱された空気は5〜25%RH程度と相対湿度が低くなるため、吸着材は水分を脱着(放出)しやすくなる(空気と吸着材の相対湿度差が大きくなる)。加熱された導入空気が水分吸着手段20における再生側領域に流入し、吸着材により水分が脱着・加湿される。そして、加湿された導入空気は第3の熱交換器5c(第2の蒸発器)と熱交換して冷却され、排気EAとなり、室外へ排出される。このとき第3の熱交換器5cでは高温の排気から排熱を回収しており、冷媒回路側の蒸発温度を高めることにより、冷凍サイクル運転効率を高めている。
暖房加湿運転(図3、図4)において、空気調和装置の外気導入経路Aでは、外気OAより導入された導入空気が全熱交換器10で加湿された後、第2の熱交換器5b(凝縮器)に送り込まれる。ここで導入空気は凝縮器と熱交換して加熱される。このとき、加熱された空気は5〜25%RH程度と相対湿度が低くなるため、吸着材は水分を脱着(放出)しやすくなる(空気と吸着材の相対湿度差が大きくなる)。加熱された導入空気が水分吸着手段20における再生側領域に流入し、吸着材により水分が脱着・加湿される。そして、加湿された導入空気は第4の熱交換器5d(第2の蒸発器)と熱交換して冷却され、室内導入空気SAとなり、室内へ供給される。このとき第4の熱交換器5dでは高温の空気から熱を回収しており、冷媒回路側の蒸発温度を高めることにより、冷凍サイクル運転効率を高めている。また、熱を回収した後のSAは室内設定温度よりも高い温度になるように第4の熱交換器5dにおける熱交換量を制御することにより暖房効果(顕熱加熱)も得ることができ、SAの暖房加熱効果と熱回収による加湿量増大効果の両方を得ることができる。一方、排気放出経路Bでは、室内空気RAより導入された導入空気が全熱交換器10で除湿された後、第1の熱交換器5a(第1の蒸発器)に送り込まれる。ここで導入空気は第1の蒸発器と熱交換して冷却される。このとき、冷却された空気は80〜100%RH程度と相対湿度が高くなるため、吸着材は水分を吸着しやすくなる(空気と吸着材の相対湿度差が大きくなる)。冷却された導入空気が水分吸着手段20における吸着側領域に流入し、吸着材により水分が吸着・除湿される。さらに除湿された導入空気は第3の熱交換器5c(第3の蒸発器)と熱交換して冷却され、排気EAとなり、室外へ排出される。
図2、図4の空気線図を用いてシステム動作を説明する。
(冷房除湿運転モード)
図2の(a)において、空気調和装置の冷房除湿時における外気導入経路Aでは、外気OAから導入された導入空気(状態1)が、全熱交換器10において室内空気RAより導入された排出空気(状態6)と全熱交換して、全熱交換器の公知の状態変化過程の通り、状態1と状態2を結ぶ直線上に沿って状態変化して、エンタルピが減少し、温度および絶対湿度が低下する(状態2)。エンタルピが減少し、除湿冷却された導入空気(状態2)は第2の熱交換器5b(第1の蒸発器)に送り込まれ、冷却されることにより相対湿度が上昇する(状態3)。相対湿度が上昇した導入空気(状態3)が水分吸着手段20の吸着領域に流入し、等エンタルピ過程で水分を吸着され、絶対湿度が低下する(状態4)。絶対湿度が低下した導入空気(状態4)はデシカント(吸着材)の吸着熱により温度が上昇しているため、第4の熱交換器5d(第3の蒸発器)に送り、再び冷却する(状態5)。この冷却された導入空気(状態5)が室内導入空気SAとして室内空間に供給される。
図4の(a)において、空気調和装置の冷房除湿時における外気導入経路Aでは、外気OAから導入された導入空気(状態1)が、全熱交換器10において室内空気RAより導入された排出空気(状態6)と全熱交換して、全熱交換器の公知の状態変化過程の通り、状態1と状態2を結ぶ直線上に沿って状態変化して、エンタルピが増加し、温度が上昇、絶対湿度が増加する(状態2)。エンタルピが増加し、加湿加熱された空気(状態2)は第2の熱交換器5b(凝縮器)に送られて、熱交換して加熱され、相対湿度は低下する(状態3)。相対湿度が低下した排出空気(状態3)は、水分吸着手段20の再生領域に流入し、等エンタルピ過程で水分を脱着され、相対湿度が上昇する(状態4)。相対湿度が上昇した排出空気(状態4)は、水分吸着手段20の再生領域下流に設置される第4の熱交換器5d(第2の蒸発器)に送られ、熱交換することにより温度が低下し(状態5)、室内導入空気SAとして室内空間に供給される。
図1、図3に記載された、制御のために必要なセンサ類の説明をする。本発明の空気調和装置には、冷媒回路側に、第1の熱交換器の配管温度を検出する温度センサ6a、第2の熱交換器の配管温度を検出する温度センサ6b、第3の熱交換器の配管温度を検出する温度センサ6c、第4の熱交換器の配管温度を検出する温度センサ6dが、圧縮機1の吐出側に吐出温度検出用の温度センサ6eが設けられている。また、空気回路側には、第1の熱交換器の出口空気温度と湿度(相対湿度もしくは絶対湿度、または露点でもよい。以降、温湿度センサの湿度という記述では同様の意味を表す)を検出する温湿度センサ7a、第2の熱交換器の出口空気温度と湿度を検出する温湿度センサ7b、第3の熱交換器の出口空気温度と湿度を検出する温湿度センサ7c、第4の熱交換器の出口空気温度と湿度を検出する温湿度センサ7d、外気OAの空気温度と湿度を検出する温湿度センサ7e、室内空気RAの空気温度と湿度を検出する温湿度センサ7fが設けられている。これらの温湿度センサは、空気調和装置を制御する制御基板(図示せず)に接続される。制御基板ではこれらの温湿度情報を取得し、制御アクチュエータである圧縮機1、膨張弁3a、b、c、外気導入経路A、排気放出経路Bにそれぞれ設けられた送風ファン(図示せず)の制御を行うことが可能である。
《システム構成》
図7〜図9は本発明の実施の形態2に係る空気調和装置を説明するものである。図7は冷房除湿運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図8は暖房加湿運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図9は本冷媒回路構成における冷凍サイクル運転時の動作を表すPh線図である。なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分については同じ符号を付し、説明を省略する。また、本実施例は冷媒回路側に特徴があり、空気回路側の湿り空気線図上の作動状態(冷房除湿運転、暖房加湿運転)は基本的に実施の形態1と同じであるため、空気線図およびこれに関する説明については省略する。
《冷媒回路の動作説明》
冷房除湿運転と暖房加湿運転の運転切替えは、四方弁2a、2bの切替え、及び逆止弁4a、bの動作により行っている。
冷房除湿運転(図7)では、四方弁2aを圧縮機1の吐出側と第1の熱交換器5aが接続される設定とする。第1の熱交換器5aは凝縮器として動作し膨張弁3aを経た冷媒は低温低圧に減圧された後に第2の熱交換器へ流入する。ここで第2の熱交換器5bは第1の蒸発器として動作する。このとき、膨張弁3a前後では大きな差圧が発生するため、逆止弁4bには逆方向に差圧が働き「閉」となり、逆止弁4aには順方向に差圧が発生するため「開」となる。そして、逆止弁4aを経た高温高圧の冷媒は膨張弁3eを経て中温中圧となり、四方弁2bを経由して第3の熱交換器5cへ流入する。第3の熱交換器5cは第2の蒸発器として動作し、冷媒は膨張弁3dを経て低温低圧となり第4の熱交換器5dへ流入する。第4の熱交換器5dは第3の蒸発器として動作し、冷媒は圧縮機1の吸入側へ戻る。第2の熱交換器5bを経た冷媒も同様に圧縮機1の吸入側へ戻る。
暖房加湿運転(図8)では、四方弁2aを圧縮機1の吐出側と第2の熱交換器5bが接続される設定とする。第2の熱交換器5bは凝縮器として動作し膨張弁3aを経た冷媒は低温低圧に減圧された後に第1の熱交換器5aへ流入する。ここで第1の熱交換器5aは第1の蒸発器として動作する。このとき、膨張弁3a前後では大きな差圧が発生するため、逆止弁4aには逆方向に差圧が働き「閉」となり、逆止弁4bには順方向に差圧が発生するため「開」となる。そして、逆止弁4bを経た高温高圧の冷媒は膨張弁3eを経て中温中圧となり、四方弁2bを経由して第4の熱交換器5dへ流入する。第4の熱交換器5dは第2の蒸発器として動作し、冷媒は膨張弁3dを経て低温低圧となり第3の熱交換器5cへ流入する。第3の熱交換器5cは第3の蒸発器として動作し、冷媒は圧縮機1の吸入側へ戻る。第1の熱交換器5aを経た冷媒も同様に圧縮機1の吸入側へ戻る。
図9は、上記説明の冷房除湿運転もしくは暖房加湿運転における冷凍サイクル上の動作をPh線図上に表したものである。本実施例では冷媒回路にて構成される冷凍サイクルの低圧側が2系統の並列回路となっており、さらにその1系統には膨張弁3eと第2の蒸発器と、膨張弁3dと第3の蒸発器とが直列2段で接続されている。したがって、第2の蒸発器と第3の蒸発器が接続される側の系統では、膨張弁3eと3dの開度比率を変化させることにより、膨張弁3eの下流に接続される第2の蒸発器の冷媒圧力(中間圧)を調整することが可能となる。これにより、第2の蒸発器と第3の蒸発器を異なる蒸発温度で運転することが可能となる(第2の蒸発器の蒸発温度>第3の蒸発器の蒸発温度)。
《システム構成》
図10、図11は本発明の実施の形態3に係る空気調和装置を説明するものである。図10は冷房除湿運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図11は暖房加湿運転モードの風路構成を模式的に示す構成図である。なお、実施の形態1、2と同じ部分または相当する部分については同じ符号を付し、説明を省略する。本実施例の冷媒回路は構成が異なるが実施の形態2に等価な回路であり、その効果は実施の形態2に同じである。また、空気回路側の湿り空気線図上の作動状態(冷房除湿運転、暖房加湿運転)は基本的に実施の形態1、2と同じであるため、空気線図およびこれに関する説明については省略する。
膨張弁3fの出口側は第3の熱交換器5cに、膨張弁3gの出口側は第4の熱交換器5dに接続されている。冷房除湿運転時には第3の熱交換器5c、膨張弁3d、第4の熱交換器5d、電磁弁8b(開)、圧縮機1の吸入側がこの順番で回路構成され(図10)、暖房加湿運転時には第4の熱交換器5d、膨張弁3d、第3の熱交換器5c、電磁弁8a(開)、圧縮機1の吸入側がこの順番で回路構成される(図11)。冷房除湿運転時には第3の熱交換器5cが第2の蒸発器、第4の熱交換器5dが第3の蒸発器として動作し、暖房加湿運転時には第3の熱交換器5cが第3の蒸発器、第4の熱交換器5dが第2の蒸発器として動作する。なお、本実施例でも実施の形態1、2と同様に、冷房除湿運転と暖房加湿運転とで役割を変える3個の蒸発器の役割を、各運転モードにおいて、水分吸着手段20に対して吸着側風上に位置する蒸発器を第1の蒸発器、再生側風下に位置する蒸発器を第2の蒸発器、吸着側風下に位置する蒸発器を第3の蒸発器として定義している。
《冷媒回路の動作説明》
冷房除湿運転と暖房加湿運転の運転切替えは、膨張弁3f、3gの開度、及び電磁弁8a,8bの開閉動作により行っている。
冷房除湿運転(図10)では、四方弁2aを圧縮機1の吐出側と第1の熱交換器5aが接続される設定とする。第1の熱交換器5aは凝縮器として動作し膨張弁3aを経た冷媒は低温低圧に減圧された後に第2の熱交換器5bへ流入する。ここで第2の熱交換器5bは第1の蒸発器として動作する。また、冷媒は膨張弁3fを経て中温中圧となり第3の熱交換器5cへ流入する。第3の熱交換器5cは第2の蒸発器として動作し、冷媒は膨張弁3dを経て低温低圧となり第4の熱交換器5dへ流入する。第4の熱交換器5dは第3の蒸発器として動作し、冷媒は電磁弁8b(開)を経て圧縮機1の吸入側へ戻る。第2の熱交換器5bを経た冷媒も同様に圧縮機1の吸入側へ戻る。ここで、膨張弁3gは全閉、電磁弁3aは閉であり、これらを通る配管には冷媒が流れないため、上記説明の回路が成立する。
暖房加湿運転(図11)では、四方弁2aを圧縮機1の吐出側と第2の熱交換器5bが接続される設定とする。第2の熱交換器5bは凝縮器として動作し膨張弁3aを経た冷媒は低温低圧に減圧された後に第1の熱交換器5aへ流入する。ここで第1の熱交換器5aは第1の蒸発器として動作する。また、冷媒は膨張弁3gを経て中温中圧となり第4の熱交換器5dへ流入する。第4の熱交換器5dは第2の蒸発器として動作し、冷媒は膨張弁3dを経て低温低圧となり第3の熱交換器5cへ流入する。第3の熱交換器5cは第3の蒸発器として動作し、冷媒は電磁弁8a(開)を経て圧縮機1の吸入側へ戻る。第2の熱交換器5bを経た冷媒も同様に圧縮機1の吸入側へ戻る。ここで、膨張弁3fは全閉、電磁弁3bは閉であり、これらを通る配管には冷媒が流れないため、上記説明の回路が成立する。
本実施例の冷媒回路構成では、実施の形態2と同様に、第2の蒸発器と第3の蒸発器を直列2段接続して運転することが可能である。このため、実施の形態2と同様の効果、すなわち、第2の蒸発器と第3の蒸発器を異なる蒸発温度で運転することが可能となり(第2の蒸発器の蒸発温度>第3の蒸発器の蒸発温度)、第2の蒸発器における結露を確実に防止することが可能となる。これにより、空気調和装置からドレンパンを排除し、装置構成を簡素化することが可能となる。また、第2の蒸発器と第3の蒸発器を異なる蒸発温度で最適に運転することにより、冷凍サイクルの効率を高めることが可能となる。図10、図11では、図7などで使用した四方弁2bの代わりに電磁弁8a、8bを使用するので小さな圧力差でも確実に閉鎖でき効率の良い実用的な装置が可能になる。
Claims (12)
- 室外から室内へ向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
前記室内から前記室外に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1の空気流路および第2の空気流路の何れか一方に位置するときに吸着除湿し、いずれか他方に位置するときに加熱再生されるとともに、前記第1の空気流路および第2の空気流路にて行われる前記吸着除湿および前記加熱再生の動作を交互に繰り返す水分吸着手段と、
前記第1の空気流路と前記第2の空気流路の空気の流れに配置され前記水分吸着手段のそれぞれの上流側と下流側に設けられた複数の熱交換器と、
圧縮機にて前記複数の熱交換器に冷媒を循環させるとともに、前記第1の空気流路と前記第2の空気流路に設けられ前記水分吸着手段の両方の空気の流れの上流側に配置された熱交換器の一方を凝縮器とし他方を第1の蒸発器とするように絞り装置および前記冷媒の流れを切り替える四方弁とを有する冷媒回路と、
前記凝縮器から前記第1の蒸発器へ流れる冷媒を、前記第1の空気流路と前記第2の空気流路の両方に配置された前記水分吸着手段のそれぞれの下流側に配置された熱交換器へ分岐する回路であって、前記凝縮器の下流側を第2の蒸発器とし前記第1の蒸発器の下流側を第3の蒸発器として動作させ前記圧縮機へ戻す冷媒分岐回路と、を備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う全熱交換器と、
冷媒を圧縮する圧縮機、前記冷媒の流れを切り替える四方弁、前記冷媒の流れを調整する絞り装置、および前記第1の空気流路と前記第2の空気流路に流れる空気と前記冷媒との間で熱交換する第1の熱交換器、第2の熱交換器、第3の熱交換器、第4の熱交換器である複数の熱交換器を配管で接続した冷媒回路と、
前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1または第2の空気流路の何れか片方に位置する領域において吸着除湿し、該領域が他方の空気流路に移動されて加熱再生される動作を交互に繰り返す水分吸着手段と、
前記第1の熱交換器を凝縮器、前記第2の熱交換器を第1の蒸発器、前記第3の熱交換器を第2の蒸発器、前記第4の熱交換器を第3の蒸発器とする第1の冷媒回路の場合、
前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段、前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置され、
前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段、前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置される第1の冷媒・風回路構成と、
前記第1の熱交換器を第1の蒸発器、前記第2の熱交換器を凝縮器、前記第3の熱交換器を第3の蒸発器、前記第4の熱交換器を第2の蒸発器とする第2の冷媒回路の場合、
前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段、前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置され、
前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段、前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置される第2の冷媒・風回路構成と、を備え、前記第1の冷媒・風回路構成と前記第2の冷媒・風回路構成が切替えが可能であることを特徴とする空気調和装置。 - 前記第1の蒸発器、前記第2の蒸発器、および前記第3の蒸発器の蒸発温度を露点温度以上になるように前記冷媒の量または温度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
- 前記第1の空気流路と前記第2の空気流路の両方の前記水分吸着手段の上流側に設けたそれぞれの熱交換器よりもさらに上流側に設けられ、前記第1の空気流路と前記第2の空気流路との間で全熱交換する全熱交換器と、前記冷媒分岐回路に設けられ前記冷媒の流れにおけるそれぞれの蒸発器の上流側に配置した絞り装置と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
- 前記第1の蒸発器、前記第2の蒸発器、および前記第3の蒸発器は蒸発温度がそれぞれ異なるものとすることを特徴とする請求項1または2または3に記載の空気調和装置。
- 前記第1の空気流路と前記第2の空気流路に設けられ前記水分吸着手段の両方の空気の流れの上流側に配置された熱交換器の一方を凝縮器とし他方を第1の蒸発器とする両方の熱交換器のそれぞれの内容積をほぼ同一とすることを特徴とする請求項1または2または3に記載の空気調和装置。
- 前記第1の蒸発器の内容積よりも、前記第2の蒸発器および前記第3の蒸発器の内容積が小さいことを特徴とする請求項1または2または3に記載の空気調和装置。
- 前記水分吸着手段の表面に設けられた水分吸着剤の少なくとも一部に、ナノメートルの穴径の細孔が多数設けられていることを特徴とする請求項1または2または3に記載の空気調和装置。
- 前記絞り装置が複数個から構成され、前記冷媒が第1の絞り装置から前記第1の蒸発器を通して前記圧縮機に戻る戻り回路と、前記冷媒が第2の絞り装置から前記第2の蒸発器と、直列または並列に、第3の絞り装置から前記第3の蒸発器を通して前記圧縮機に戻る第2の戻り回路が、並列に接続されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記第1の空間を空気調和を行う室内とし、前記第2の空間を室外として、前記第1の冷媒・風回路構成にて前記室内を冷房除湿し、もしくは前記第2の冷媒・風回路構成にて前記室内を暖房加湿することを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
- 前記複数の熱交換器のいずれかは空気の流れを垂直下方から上方に流す配置とすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の空気調和装置。
- 請求項1または2または3または8の何れかに記載の空気調和装置にて空気調和を行う前記室内の顕熱負荷を、別に設けた冷媒回路を有する第2の空気調和装置にて処理することを特徴とする空調システム。
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