JP5576327B2 - 空調システム - Google Patents
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Description
図18に示すデシカント空調機ユニット1により外気OAの除湿(除湿は主として被空調空間を冷房する場合に行われる)を行う場合の作動を図19をも参照して説明すると、外気OAの除湿の場合は、デシカント除湿ロータ4及び顕熱交換ロータ5は、何れも回転駆動され、加湿器8の加湿弁28は閉止し、給気ファン9、排気ファン21は駆動され、冷凍機10、冷水ポンプ12は駆動され、温熱源14、温水還ポンプ17も駆動されている。又、図示してないが、ダクトに設けたダンパや管路に設けた流量制御弁は運転モードに対応して適宜開閉されており、除湿時にはチャンバ2b内の加熱コイル20には温水が供給されるが、チャンバ2a内の加熱コイル7には温水は供給されないようになっている。
大気中に排出される。
図18に示すデシカント空調機ユニット1により外気OAの加湿(加湿は主として被空調空間を暖房する場合に行われる)を行う場合の作動を図22をも参照して説明すると、加湿の場合は、デシカント除湿ロータ4及び顕熱交換ロータ5は、何れも回転されず停止しており、加湿器8の加湿弁28は開となり、給気ファン9は駆動され、排気ファン21、冷凍機10、冷水ポンプ12は停止しており、温熱源14、温水還ポンプ17は駆動されている。又、図示してないがダクトに設けたダンパや管路に設けた流量制御弁は運転モードに対応して適宜開閉されており、加湿時にはチャンバ2a内の加熱コイル7には温水が供給されるが、チャンバ2b内の加熱コイル20には温水は供給されないようになっている。
の装置はデシカント除湿ロータと回転しない固定の顕熱交換器を備え、しかも、減湿側通路と加湿側通路は別々に設けられている。しかし、特許文献1、2は、何れも、デシカント空調機ユニットでの除湿時の外気負荷の低減、除湿性能の向上、ファンの消費電力の低減、自然エネルギの利用等を意図したものではなく、本発明とは直接的な関連性はない。
前記全熱交換器ユニットは、
前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給され戻ってきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか或は加熱、加湿し得るようにした全熱交換器を備え、
前記デシカント空調機ユニットは、
前記全熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿されて導入された空気を除湿するデシカント除湿ロータと、
該デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側に設けられ、且つ、冷却塔で外気と熱交換して冷却された冷却水により前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段と、
該冷却手段の空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、空気の加湿時に加湿水を空気に供給する加湿手段と、
前記全熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿された空気を搬送する給気ファンと、
前記外気の除湿時に前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を除湿した前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入された外気を加熱するよう、或は、前記外気の加湿時に前記全熱交換器ユニットから前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を加熱するよう、太陽集熱手段で集熱された熱により加熱された温水が導入される加熱手段と、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入された外気を吸引する排気ファンと、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入する外気搬送道路と前記デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側とを接続したり閉止したりできる第一のダンパとを備え、
前記外気の加湿時には、前記排気ファンを停止し、前記第一のダンパを開放することで、前記全熱交換器ユニットから送出された空気を、前記デシカント空調機ユニットのデシカント除湿ロータを通過させることなく前記デシカント空調機ユニットにおける加熱手段で加熱し、加湿手段で加湿してデシカント空調機ユニットから給気として送出し得るよう構成したものである。
前記全熱交換器ユニットは、
前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給され戻ってきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか或は加熱、加湿し得るようにした全熱交換器を備え、
前記デシカント空調機ユニットは、
前記全熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿されて導入された空気を除湿するデシカント除湿ロータと、
該デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側に設けられ、且つ、冷却塔で外気と熱交換して冷却された冷却水により前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段と、
該冷却手段の空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、空気の加湿時に加湿水を空気に供給する加湿手段と、
前記熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿されて導入された空気を搬送する給気ファンと、
前記外気の除湿時に前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を除湿した前記デシカント除湿ロータの再生に供するために当該デシカント空調機ユニットに導入された外気を加熱するよう、或は、前記外気の加湿時に前記全熱交換器ユニットから前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を加熱するよう、太陽集熱手段で集熱された熱により加熱された温水が導入される、複数の加熱手段と、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入された外気を吸引する排気ファンと、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入する外気搬送通路と該デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側を接続したり閉止したりできる第一のダンパとを備え、
前記デシカント除湿ロータを再生させるためにデシカント空調機ユニットに導入された外気は前記複数の加熱手段全て通過し得るよう構成され、
前記外気の加湿時には、前記排気ファンを停止し、前記第一のダンパを開放することで、前記全熱交換器ユニットから送出された空気を、前記デシカント空調機ユニットのデシカント除湿ロータを通過させることなく、前記デシカント空調機ユニットにおける複数の加熱手段のうち、全ての加熱手段よりも少ない数量の空気流れ方向上流側の加熱手段で加熱し、加湿手段で加湿してデシカント空調機ユニットから給気として送出し得るよう構成したものである。
前記全熱交換器ユニットは、仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバが形成された全熱交換器ユニットハウジングを有し、且つ、該全熱交換器ユニットハウジングには、左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバを跨ぐよう全熱交換器が設置され、
左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバのうち一方の全熱交換器ユニットチャンバには、外気が導入されるよう構成され、
他方の全熱交換器ユニットチャンバには、前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給され戻ってきた還気が導入されるよう第一のダクトが接続され、
前記全熱交換器ユニットの全熱交換器においては、前記第一のダクトから送給されてきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか、或は加熱、加湿し得るよう構成され、
前記デシカント空調機ユニットは、第一のダンパが設けられた仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバが形成されたデシカント空調機ユニットハウジングを有し、且つ、デシカント空調機ユニットハウジングには、左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバを跨ぐようデシカント除湿ロータが設置され、
前記全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバと、デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバとは中途部に第二のダンパを有する第二のダクトにより接続され、
前記デシカント空調機ユニットは、前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、 前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段と、該冷却手段の空気流れ方向下流側において一方のデシカント空調機ユニットチャンバに設けられ、且つ、加湿弁を有する管路に接続された加湿手段を備え、
前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、第三のダンパを有する第三のダクトから外気を他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入し得るよう接続され、
且つ、第三のダクトから導入された外気を加熱し得るよう、前記デシカント除湿ロータにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向上流側には、加熱手段が設けられ、
前記第二のダクトの第二のダンパ接続部よりも空気流れ方向上流側と、第三のダクトの第三のダンパ接続部よりも外気流れ方向下流側とは、中途部に第四のダンパを有する第四のダクトにより接続され、
デシカント空調機ユニットにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向出側には、第五のダンパが設けられ、
前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記冷却手段の空気流れ方向下流側若しくは前記第三のダクトには給気ファンが設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記加熱手段の空気流れ方向下流側若しくは前記第五のダクトには排気ファンが設けられており、
前記冷却手段に冷却塔からの冷却水を送給する管路或は前記冷却手段から冷却水を冷却塔に戻す管路には、回転数を調整し得る冷却水ポンプが設けられ、
前記加熱手段に太陽集熱手段で集熱された温水を貯める温水蓄熱タンクから温水を送給する管路或は温水を加熱手段から温水蓄熱タンクへ戻す管路には、回転数を調整し得る温水ポンプが設けられており、
外気の除湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを閉止し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び前記第五のダンパを開放して、全熱交換器ユニットで冷却、除湿され且つデシカント空調機ユニットで除湿されて温調された給気を前記デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバから被空調空間へ送給し得るよう構成すると共に、前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入された外気を加熱手段で加熱してデシカント除湿ロータに送給してデシカント除湿ロータの再生に供し得るよう構成し、
外気の加湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを開放し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び第五のダンパを閉止して、全熱交換器ユニットで加熱、加湿された空気を第二のダクト、及び第四のダクト、第三のダクトから他方のデシカント空調機ユニットチャンバに送給して加熱手段により加熱し、第一のダンパから一方のデシカント空調機ユニットチャンバへ供給して加湿手段により加湿し給気として被空調空間に送給し得るよう構成したものである。
第三のダクトから導入された外気を加熱し得るよう、前記デシカント除湿ロータにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向上流側には、空気流れ方向に向かって複数の加熱手段が設けられ、
加熱手段の温水が流通する管路には弁手段が設けられ、
外気の除湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを閉止し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び第五のダンパを開放して、全熱交換器ユニットで冷却、除湿され且つデシカント空調機ユニットで除湿され、温調された給気を前記デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバから被空調空間へ送給し得るよう構成すると共に、前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入された外気を全ての加熱手段で加熱してデシカント除湿ロータに送給してデシカント除湿ロータの再生に供し得るよう構成し、
外気の加湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを開放し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び第五のダンパを閉止して、全熱交換器ユニットで加熱、加湿された空気を第二のダクト、及び第四のダクト、第三のダクトから他方のデシカント空調機ユニットチャンバに送給して、加熱手段のうち少なくとも空気流れ方向最下流側に位置する加熱手段は通さず、空気流れ方向上流側に位置する加熱手段により加熱し、第一のダンパから一方のデシカント空調機ユニットチャンバへ供給して加湿手段により加湿し給気として被空調空間に送給し得るよう構成したものである。
加熱手段は2基であると共に、温水流れ方向上流側の第一の加熱手段と、温水流れ方向下流側の第二の加熱手段は、中途部に第一の弁手段を有する第一の管路により接続され、第一の管路における第一の弁手段よりも温水流れ方向上流側と、第二の管路における第二の弁手段の温水流れ方向下流側とは、前記加熱手段の出側と温水蓄熱タンクとを接続する、中途部に第三の弁手段を有する第三の管路により接続されている。
全熱交換器ユニットと、デシカント空調機ユニットを備えた空調システムであって、
前記全熱交換器ユニットは、仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバが形成された全熱交換器ユニットハウジングを有し、且つ、該全熱交換器ユニットハウジングには、左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバを跨ぐよう全熱交換器が設置され、
左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバのうち一方の全熱交換器ユニットチャンバには、外気が導入されるよう構成され、
他方の全熱交換器ユニットチャンバには、前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給され送給されてきた還気が導入されるよう第一のダクトが接続され、
前記全熱交換器ユニットの全熱交換器においては、前記第一のダクトから戻ってきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか、或は加熱、加湿し得るよう構成され、
前記デシカント空調機ユニットは、第一のダンパが設けられた仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバが形成されたデシカント空調機ユニットハウジングを有し、且つ、デシカント空調機ユニットハウジングには、左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバを跨ぐようデシカント除湿ロータが設置され、
前記全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバと、デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバとは中途部に第二のダンパを有する第二のダクトにより接続され、
前記デシカント空調機ユニットは、前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、 前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段を備え、
前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、第三のダンパを有する第三のダクトが外気を他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入し得るよう接続され、
且つ、第三のダクトから導入された外気を加熱し得るよう、前記デシカント除湿ロータにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向上流側には、加熱手段が設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、前記加熱手段よりも前記デシカント除湿ロータから離反した側に位置するよう、加湿弁を有する管路に接続された加湿手段が設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、前記デシカント除湿ロータと加熱手段との間に空気を送給し得るよう、中途部に第四のダンパを有する第四のダクトが接続され、
デシカント空調機ユニットにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向出側には、第五のダンパが設けられ、
前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記冷却手段の空気流れ方向下流側若くは前記第三のダクトには給気ファンが設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記加熱手段の空気流れ方向下流側若しくは前記第五のダクトには排気ファンが設けられており、
前記冷却手段に冷却塔からの冷却水を送給する管路或は前記冷却手段から冷却水を冷却塔に戻す管路には、回転数を調整し得る冷却水ポンプが設けられ、
前記加熱手段に太陽集熱手段で集熱された温水を貯める温水蓄熱タンクから温水を送給する管路或は温水を加熱手段から温水蓄熱タンクへ戻す管路には、回転数を調整し得る温水ポンプが設けられており、
外気の除湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを閉止し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び第五のダンパを開放して、全熱交換器ユニットで冷却、除湿され且つデシカント空調機ユニットで除湿されて生成された給気を前記デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバから被空調空間へ送給し得るよう構成すると共に、前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入された外気を加熱手段で加熱してデシカント除湿ロータに送給してデシカント除湿ロータの再生に供し得るよう構成し、
外気の加湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを開放し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び第五のダンパを閉止して、全熱交換器ユニットで加熱、加湿された空気を第二のダクト、及び第四のダクトから他方のデシカント空調機ユニットチャンバに送給して加熱手段により加熱し、加湿手段により加湿して第一のダンパから一方のデシカント空調機ユニットチャンバへ供給し、給気として被空調空間に送給し得るよう構成したものである。
該演算制御装置は、全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバに導入される外気の乾球温度及び相対湿度から外気露点温度を演算する外気露点温度演算部と、
該外気露点温度演算部からの外気露点温度に基いて、外気を除湿するか加湿するか判断する除湿・加湿モード判断部と、
該除湿・加湿モード判断部からの指令により、第一のダンパ〜第五のダンパに開閉指令を与えるダンパ切替え操作指示部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定給気温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に冷却水ポンプの回転数を調整して冷却塔から冷却手段に供給される冷却水の流量を調整することにより、冷却手段で冷却される空気の温度を調整し得るようにした第一の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めた弁開度指令を基に加湿弁の開度を調整して外気の加湿時に、一方のデシカント空調機ユニットチャンバを通る空気に加湿手段から供給する加湿水の量を調整し得るようにした第一の露点温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の加湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の除湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、前記デシカントロータを除湿し再生させるために、前記加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の露点温度調節部と、
前記除湿・加湿モード判断部からの指令により、前記第二の温度調節部からのポンプ回転数指令、或は前記第二の露点温度調節部からのポンプ回転数指令のうち何れかを選択するセレクタを備え、選択した指令を基に温水ポンプの回転数を調整して加熱手段に供給される温水の流量を調整して加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るよう構成したものである。
該演算制御装置は、全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバに導入される外気の乾球温度及び相対湿度から外気露点温度を演算する外気露点温度演算部と、
該外気露点温度演算部からの外気露点温度に基いて、外気を除湿するか加湿するか判断する除湿・加湿モード判断部と、
該除湿・加湿モード判断部からの指令により、第一のダンパ〜第五のダンパに開閉指令を与えると共に、加熱手段に流通する温水を制御する弁手段に開閉指令を与える、ダンパ及び弁手段切替え操作指示部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定給気温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に冷却水ポンプの回転数を調整して前記冷却塔から冷却手段に供給される冷却水の流量を調整することにより、冷却手段で冷却される空気の温度を調整し得るようにした第一の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めた弁開度指令を基に加湿弁の開度を調整して外気の加湿時に、一方のデシカント空調機ユニットチャンバを通る空気に加湿手段から供給する加湿水の量を調整し得るようにした第一の露点温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の加湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の除湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、前記デシカント除湿ロータを除湿し再生させるために前記加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の露点温度調節部と、
前記除湿・加湿モード判断部からの指令により、前記第二の温度調節部からのポンプ回転数指令、或は前記第二の露点温度調節部からのポンプ回転数指令の何れかを選択するセレクタを備え、選択した指令を基に温水ポンプの回転数を調整して加熱手段に供給される温水の流量を調整して加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るよう構成したものである。
而して、実施例1においては、空調システムは全熱交換器ユニット51とデシカント空調機ユニット52を備えている。全熱交換器ユニット51はハウジング53を有し、ハウジング53は、幅方向中央部等を仕切り壁53'により仕切ることにより形成された左右の若しくは上下のチャンバ53a,53bを有している。又、ハウジング53内の空気流れ方向中間部には、仕切り壁53'を貫通してチャンバ53a,53bの両側に跨って位置するよう全熱交換器54が設置されている。全熱交換器54は回転しない静止型であり、後述の被空調空間からの排気(還気RA)と外気OAとを全熱交換して、外気負荷(顕熱及び潜熱)の一部を処理するための機器である。全熱交換器は、静止型の代わりに回転型を採用しても問題はない。
[数1]
Ps=6.11×10^{7.5t/(t+237.3)}
[数2]
t=237.3*log(6.11/Ps)/(log(6.11/Ps))
実施例1では 、条件により外気OAの除湿或は加湿を行なうが、先ずその前提条件の一例について説明する。すなわち、被空調空間としては、例えばデータセンタを想定し、被空調空間では、年間を通して顕熱負荷が大きく、除湿負荷は発生していないとし、空調条件を以下に述べるように年間を通じて一定であるとする。なお、内調機は被空調空間内に設置されて被空調空間の負荷の処理を行い、デシカント空調機ユニット52は外気OAの負荷の処理を行い、被空調空間の負荷については潜熱負荷がなく、且つ、絶対湿度は一定であると仮定する。すなわち、デシカント空調機ユニット52は、被空調空間の設定温湿度条件から算出される露点温度と同じ露点温度に、外気OAを所定の温湿度に処理して給気SAとして被空調空間へ送給するための装置であり、被空調空間を給気SAと同じ露点温度上で所定の温湿度に温調するために、内調機により被空調空間給気は制御されるものである。
空調システムが運転されている場合は、全熱交換器ユニット51の上流側で温湿度検出器92により検出された、外気OAの乾球温度tと、相対湿度φは、演算制御装置95の外気露点温度演算部96に与えられ、露点温度検出器93で検出した給気露点温度Tdpは演算制御装置95の露点温度調節部101,103に与えられ、給気温度検出器94で検出した給気温度Tsaは演算制御装置95の温度調節部99,100に与えられている。
求め、求められたポンプ回転数指令V3はセレクタ102に与えられている。
外気OAを除湿する場合と同様、空調システムが運転されている場合は、全熱交換器ユニット51の上流側で温湿度検出器92により検出された、外気OAの乾球温度tと、相対湿度φは、演算制御装置95の外気露点温度演算部96に与えられ、露点温度検出器93で検出した給気露点温度Tdpは演算制御装置95の露点温度調節部101,103に与えられ、給気温度検出器94で検出した給気温度Tsaは演算制御装置95の温度調節部99,100に与えられている。
予め設定されている被空調空間の設定露点温度Tdproの差が採られて給気露点温度偏差ΔTdprが求められ、該給気露点温度偏差ΔTdprはPID演算されて弁開度指令V4が求められ、加湿時には、弁開度指令V4は、を加湿器64へ加湿水を供給する管路71に設けた加湿弁70に与えられ、加湿弁70は、全閉より大きい開度から全開までの所定の開度で調整されている。
図5に示すダクト57における入口の位置(i)では、外気OAは、図6の状態(i)にある。而して、全熱交換器ユニット51のハウジング53におけるチャンバ53aに導入された外気OAは、全熱交換器54を通過することにより、被空調空間からダクト86を通り送給された還気RAと全熱交換されて加熱、加湿され、全熱交換器54の空気流れ方向下流側の位置(ii)においては、絶対湿度が上昇して潜熱が上昇すると共に、顕熱が上昇した状態(ii)となる。
而して、実施例2の特長とするところは、デシカント空調機ユニット52の加熱コイル74を1基ではなく、外気OA流れ方向上流側から下流側に向けて配置された加熱コイル74a,74bの2基とし、除湿時には加熱コイル74a,74bを使用し、加湿時には加熱コイル74aを使用するようにした点である。図中、104は温水蓄熱タンク77と加熱コイル74aを連通させよう接続され且つ中途部に温水ポンプ78を備えた管路、105は加熱コイル74a,74bを連通させるよう接続され且つ中途部に電磁弁106を備えた管路、107は加熱コイル74bと温水蓄熱タンク77を連通させるよう接続され且つ中途部に電磁弁108を備えた管路、109は管路105の電磁弁106設置位置よりも温水流れ方向上流側と管路107の電磁弁108接続位置よりも温水流れ方向下流側を連通させるよう接続され且つ中途部に電磁弁110を備えた管路である。又、98'は除湿・加湿モード判断部97からの除湿モード或は加湿モードの指令によりダンパ87〜91へ開閉指令を与えると共に、電磁弁106,108,110に開閉指令を与えるダンパ及び電磁弁切替え操作指示部である。
I')実施例2で外気OAを除湿する場合
基本的な作用は実施例1の徐湿の場合と略同様であるため、同様の部分の説明は省略するか、概要のみとし、異なる部分は詳説する。すなわち、実施例1の場合と同様にして演算制御装置95の除湿・加湿モード判断部97で除湿モードと判断された場合は、ダンパ及び電磁弁切替え操作指示部98'からダンパ87〜91及び電磁弁106,108,110に開閉指令が与えられ、ダンパ87〜91の開閉及び電磁弁106〜108の開閉が行なわれる。
基本的な作用は実施例1の加湿の場合と略同様であるため、同様の部分の説明は省略するか、概要のみとし、異なる部分は詳説する。すなわち、実施例1の場合と同様にして演算制御装置95の除湿・加湿モード判断部97で加湿モードと判断された場合は、ダンパ及び電磁弁切替え操作指示部98'からダンパ87〜91及び加湿弁70並びに電磁弁106〜108に開閉指令が与えられ、ダンパ87〜91及び加湿弁70並びに開閉及び電磁弁106,108,110の開閉が行なわれる。加湿モードの際に「全開」となるのはダンパ90,91であり、「全閉」となるのは、ダンパ87,88,89である。又、電磁弁110は「全開」となり、電磁弁106,108は「全閉」となる。加湿弁70は弁開度指令V4に対応した開度に開いている。更に、加湿モードの際には、デシカント除湿ロータ61、冷却水ポンプ67、排気ファン75は停止しており、全熱交給気ファン55、給気ファン65が駆動され、全熱交排気ファン56が駆動されており、温水ポンプ78が駆動されている。日差しがある場合は集熱ポンプ81も駆動されている。
ダクト86から全熱交換器ユニット51のハウジング53におけるチャンバ53bに供給され、全熱交換器ユニット51で全熱交換されて冷却により顕熱が下降し、除湿されて潜熱が下降し、排気ファン56により排気EAとして屋外へ排出される。
52 デシカント空調機ユニット
53 ハウジング(全熱交換器ユニットハウジング)
53' 仕切り壁
53a チャンバ(一方の全熱交換器ユニットチャンバ)
53b チャンバ(他方の全熱交換器ユニットチャンバ)
54 全熱交換器
59 ハウジング(デシカント空調機ユニットハウジング)
59a チャンバ(一方のデシカント空調機ユニットチャンバ)
59b チャンバ(他方のデシカント空調機ユニットチャンバ)
60 仕切り壁
61 デシカント除湿ロータ
62 ダクト(第二のダクト)
63 冷却コイル(冷却手段)
64 加湿器(加湿手段)
66 冷却塔
67 冷却水ポンプ
70 加湿弁
71 管路
73 ダクト(第三のダクト)
74 加熱コイル(加熱手段)
74a 加熱コイル(加熱手段)(第一の加熱手段)
74b 加熱コイル(加熱手段)(第二の加熱手段)
77 温水蓄熱タンク
78 温水ポンプ
83 太陽集熱器(太陽集熱手段)
85 ダクト(第四のダクト)
86 ダクト(第一のダクト)
87 ダンパ(第二のダンパ)
88 ダンパ(第三のダンパ)
89 ダンパ(第五のダンパ)
90 ダンパ(第四のダンパ)
91 ダンパ(第一のダンパ)
95 演算制御装置
96 外気露点温度演算部
97 除湿・加湿モード判断部
98 ダンパ切替え操作指示部
98' ダンパ及び電磁弁切替え操作指示部(ダンパ及び弁手段切替え操作指示部)
99 温度調節部(第一の温度調節部)
100 温度調節部(第二の温度調節部)
101 露点温度調節部(第二の露点温度調節部)
102 セレクタ
103 露点温度調節部(第一の露点温度調節部)
105 管路(第一の管路)
106 電磁弁(第一の弁手段)
107 管路(第二の管路)
108 電磁弁(第二の弁手段)
109 管路(第三の管路)
110 電磁弁(第三の弁手段)
OA 外気
SA 給気
RA 還気
Tdpoa 外気露点温度
Tdp 給気露点温度
Tdpro 設定露点温度
Tsa 給気温度
Tsao 設定給気温度
Tsaro 設定温度
t 乾球温度(温度)
ΔTdpr 給気露点温度偏差
ΔTsar 給気温度偏差
φ 相対湿度
V1 ポンプ回転数指令
V2 ポンプ回転数指令
V3 ポンプ回転数指令
V4 弁開度指令
Claims (9)
- 全熱交換器ユニットと、デシカント空調機ユニットとを備えた空調システムであって、
前記全熱交換器ユニットは、
前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給されて戻ってきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか或いは加熱、加湿しうるようにした全熱交換器を備え、
前記デシカント空調機ユニットは、
前記全熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿されて導入された空気を除湿するデシカント除湿ロータと、
該デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側に設けられ、且つ、冷却塔で外気と熱交換して冷却された冷却水により前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段と、
該冷却手段の空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、空気の加湿時に加湿水を空気に供給する加湿手段と、
前記全熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿されて導入された空気を搬送する給気ファンと、
前記外気の除湿時に前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を除湿した前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入された外気を加熱するよう、或いは、前記外気の加湿時に前記熱交換器ユニットから前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を加熱するよう、太陽集熱手段で集熱された熱により加熱された温水が導入される加熱手段と、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入された外気を吸引する排気ファンと、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入する外気搬送通路と該デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側とを接続したり閉止したりできる第一のダンパとを備え、
前記外気の加湿時には、前記排気ファンを停止し、前記第一のダンパを開放することで、前記全熱交換器ユニットから送出された空気を、前記デシカント空調機ユニットのデシカント除湿ロータを通過させることなく前記デシカント空調機ユニットにおける加熱手段で加熱し、加湿手段で加湿してデシカント空調機ユニットから給気として送出し得るよう構成した
ことを特徴とする空調システム。
- 全熱交換器ユニットと、デシカント空調機ユニットとを備えた空調システムであって、
前記全熱交換器ユニットは、
前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給されて戻ってきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか或いは加熱、加湿しうるようにした全熱交換器を備え、
前記デシカント空調機ユニットは、
前記全熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿されて導入された空気を除湿するデシカント除湿ロータと、
該デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側に設けられ、且つ、冷却塔で外気と熱交換して冷却された冷却水により前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段と、
該冷却手段の空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、空気の加湿時に加湿水を空気に供給する加湿手段と、
前記全熱交換器ユニットにおける全熱交換器で冷却、除湿されて導入された空気を搬送する給気ファンと、
前記外気の除湿時に前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を除湿した前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入された外気を加熱するよう、或いは、前記外気の加湿時に前記熱交換器ユニットから前記デシカント空調機ユニットに導入された空気を加熱するよう、太陽集熱手段で集熱された熱により加熱された温水が導入される複数の加熱手段と、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入された外気を吸引する排気ファンと、
前記デシカント除湿ロータの再生に供するために前記デシカント空調機ユニットに導入する外気搬送通路と該デシカント除湿ロータにおける前記全熱交換器ユニットからの空気の流れ方向下流側とを接続したり閉止したりできる第一のダンパとを備え、
前記デシカント除湿ロータを再生させるためにデシカント空調機ユニットに導入された外気は前記複数の加熱手段を全て通過しうるよう構成され、
前記外気の加湿時には、前記排気ファンを停止し、前記第一のダンパを開放することで、前記全熱交換器ユニットから送出された空気を、前記デシカント空調機ユニットのデシカント除湿ロータを通過させることなく、前記デシカント空調機ユニットにおける複数の加熱手段のうち、全ての加熱手段よりも少ない数量の空気流れ方向蒸留側の加熱手段で加熱し、加湿手段で加湿してデシカント空調機ユニットから給気として送出しうるよう構成した
ことを特徴とする空調システム。
- 全熱交換器ユニットと、デシカント空調機ユニットとを備えた空調システムであって、
前記全熱交換器ユニットは、仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバが形成された全熱交換器ユニットハウジングを有し、且つ、該全熱交換器ユニットハウジングには、左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバを跨ぐよう全熱交換器が設置され、
左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバのうち一方の全熱交換器ユニットチャンバには、外気が導入されるよう構成され、
他方の全熱交換器ユニットチャンバには、前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給されて戻ってきた還気が導入されるよう第一のダクトが接続され、
前記熱交換器ユニットの全熱交換器においては、前記第一のダクトから送給されてきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか或いは加熱、加湿しうるよう構成され、
前記デシカント空調機ユニットは、第一のダンパが設けられた仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバが形成されたデシカント空調機ユニットハウジングを有し、且つ、デシカント空調機ユニットハウジングには、左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバを跨ぐようデシカント除湿ロータが設置され、
前記全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバと、デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバとは中途部に第二のダンパを有する第二のダクトにより接続され、
前記デシカント空調機ユニットは、前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段と、該冷却手段の空気流れ下流側において一方のデシカント空調機ユニットチャンバに設けられ、且つ、加湿弁を有する管路に接続された加湿手段を備え、
前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、第三のダンパを有する第三のダクトから外気を他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入し得るよう接続され、
且つ、第三のダクトから導入された外気を加熱し得るよう、前記デシカント除湿ロータにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向上流側には、加熱手段が設けられ、
前記第二のダクトの第二のダンパ接続部よりも空気流れ方向上流側と、第三のダクトの第三のダンパ接続部よりも外気流れ方向下流側とは、中途部に第四のダンパを有する第四のダクトにより接続され、
デシカント空調機ユニットにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向出側には、第五のダンパが設けられ、
前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記冷却手段の空気流れ方向下流側若しくは前記第三のダクトには給気ファンが設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記加熱手段の空気流れ方向下流側若しくは前記第五のダクトには排気ファンが設けられており、
前記冷却手段に冷却塔からの冷却水を送給する管路或いは前記冷却手段から冷却水を冷却塔に戻す管路には、回転数を調整しうる冷却水ポンプが設けられ、
前記加熱手段に太陽集熱手段で集熱された温水を貯める温水蓄熱タンクから温水を送給する管路或いは温水を加熱手段から温水蓄熱タンクへ戻す管路には、回転数を調整しうる温水ポンプが設けられており、
外気の除湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを閉止し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び前記第五のダンパを開放して、全熱交換器ユニットで冷却、除湿され且つデシカント空調機ユニットで除湿されて温調された給気を前記デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバから被空調空間へ送給し得るよう構成すると共に、前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入された外気を加熱手段で加熱してデシカント除湿ロータに送給してデシカント除湿ロータの再生に供し得るよう構成し、
外気の加湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを開放し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び前記第五のダンパを閉止して、全熱交換器ユニットで加熱、加湿された空気を第二のダクト、及び第四のダクト、第三のダクトから他方のデシカント空調機ユニットチャンバに送給して加熱手段により加熱し、第一のダンパから一方のデシカント空調機ユニットチャンバへ供給して加湿手段により加湿し給気として被空調空間に送給し得るよう構成した
ことを特徴とする空調システム。
- 第三のダクトから導入された外気を加熱し得るよう、前記デシカント除湿ロータにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向上流側には、空気流れ方向に向かって複数の加熱手段が設けられ、
加熱手段の温水が流通する管路には弁手段が設けられ、
外気の除湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを閉止し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び前記第五のダンパを開放して、全熱交換器ユニットで冷却、除湿され且つデシカント空調機ユニットで除湿されて温調された給気を前記デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバから被空調空間へ送給し得るよう構成すると共に、前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入された外気を全ての加熱手段で加熱してデシカント除湿ロータに送給してデシカント除湿ロータの再生に供し得るよう構成し、
外気の加湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを開放し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び前記第五のダンパを閉止して、全熱交換器ユニットで加熱、加湿された空気を第二のダクト、及び第四のダクト、第三のダクトから他方のデシカント空調機ユニットチャンバに送給して、加熱手段のうち少なくとも空気流れ方向最下流側に位置する加熱手段は通さず、空気流れ方向上流側に位置する加熱手段により加熱し、第一のダンパから一方のデシカント空調機ユニットチャンバへ供給して加湿手段により加湿し給気として被空調空間に送給し得るよう構成した
ことを特徴とする請求項3に記載の空調システム。
- 加熱手段は2基であると共に、温水流れ方向上流側の第一の加熱手段と、温水流れ方向下流側の第二の加熱手段は、中途部に第一の弁手段を有する第一の管路により接続され、第一の管路における第一の弁手段よりも温水流れ方向上流側と、第二の管路における第二の弁手段の温水流れ方向下流側とは、前記第二の加熱手段の出側と温水蓄熱タンクとを接続する、第三の弁手段を有する第三の管路により接続されている請求項2又は4に記載の空調システム。
- 全熱交換器ユニットと、デシカント空調機ユニットとを備えた空調システムであって、
前記全熱交換器ユニットは、仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバが形成された全熱交換器ユニットハウジングを有し、且つ、該全熱交換器ユニットハウジングには、左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバを跨ぐよう全熱交換器が設置され、
左右若しくは上下の全熱交換器ユニットチャンバのうち一方の全熱交換器ユニットチャンバには、外気が導入されるよう構成され、
他方の全熱交換器ユニットチャンバには、前記デシカント空調機ユニットから給気として被空調空間に送給されて戻ってきた還気が導入されるよう第一のダクトが接続され、
前記熱交換器ユニットの全熱交換器においては、前記第一のダクトから送給されてきた還気により、導入された外気を冷却、除湿するか或いは加熱、加湿しうるよう構成され、
前記デシカント空調機ユニットは、第一のダンパが設けられた仕切り壁により仕切られて左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバが形成されたデシカント空調機ユニットハウジングを有し、且つ、デシカント空調機ユニットハウジングには、左右若しくは上下のデシカント空調機ユニットチャンバを跨ぐようデシカント除湿ロータが設置され、
前記全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバと、デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバとは中途部に第二のダンパを有する第二のダクトにより接続され、
前記デシカント空調機ユニットは、前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向下流側に設けられ、且つ、前記デシカント除湿ロータからの空気を冷却する冷却手段を備え、
前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、第三のダンパを有する第三のダクトから外気を他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入し得るよう接続され、
且つ、第三のダクトから導入された外気を加熱し得るよう、前記デシカント除湿ロータにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向上流側には、加熱手段が設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、前記加熱手段よりも前記デシカント除湿ロータから離反した側に位置するよう、加湿弁を有する管路に接続された加湿手段が設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバには、前記デシカント除湿ロータと加熱手段との間に空気を送給し得るよう、中途部に第四のダンパを有する第四のダクトが接続され、
デシカント空調機ユニットにおける他方のデシカント空調機ユニットチャンバの空気流れ方向出側には、第五のダンパが設けられ、
前記一方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記冷却手段の空気流れ方向下流側若しくは前記第三のダクトには給気ファンが設けられ、
前記他方のデシカント空調機ユニットチャンバの前記加熱手段の空気流れ方向下流側若しくは前記第五のダクトには排気ファンが設けられており、
前記冷却手段に冷却塔からの冷却水を送給する管路或いは前記冷却手段から冷却水を冷却塔に戻す管路には、回転数を調整しうる冷却水ポンプが設けられ、
前記加熱手段に太陽集熱手段で集熱された温水を貯める温水蓄熱タンクから温水を送給する管路或いは温水を加熱手段から温水蓄熱タンクへ戻す管路には、回転数を調整しうる温水ポンプが設けられており、
外気の除湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを閉止し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び前記第五のダンパを開放して、全熱交換器ユニットで冷却、除湿され且つデシカント空調機ユニットで除湿されて温調された給気を前記デシカント空調機ユニットの一方のデシカント空調機ユニットチャンバから被空調空間へ送給し得るよう構成すると共に、前記デシカント空調機ユニットの他方のデシカント空調機ユニットチャンバに導入された外気を加熱手段で加熱してデシカント除湿ロータに送給してデシカント除湿ロータの再生に供し得るよう構成し、
外気の加湿時には、前記第一のダンパ及び前記第四のダンパを開放し、前記第二のダンパ、前記第三のダンパ及び前記第五のダンパを閉止して、全熱交換器ユニットで加熱、加湿された空気を第二のダクト、及び第四のダクトから他方のデシカント空調機ユニットチャンバに送給して加熱手段により加熱し、第一のダンパから一方のデシカント空調機ユニットチャンバへ供給して加湿手段により加湿し給気として被空調空間に送給し得るよう構成した
ことを特徴とする空調システム。
- 演算制御装置を備え、該演算制御装置は、全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバに導入される外気の乾球温度及び相対湿度から外気露点温度を演算する外気露点温度演算部と、
該外気露点温度演算部からの外気露点温度に基いて、外気を除湿するか加湿するか判断する除湿・加湿モード判断部と、
該除湿・加湿モード判断部からの指令により、第一のダンパ〜第五のダンパに開閉指令を与えるダンパ切替え操作指示部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定給気温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に冷却水ポンプの回転数を調整して冷却塔から冷却手段に供給される冷却水の流量を調整することにより、冷却手段で冷却される空気の温度を調整し得るようにした第一の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めた弁開度指令を基に加湿弁の開度を調整して外気の加湿時に、一方のデシカント空調機ユニットチャンバを通る空気に加湿手段から供給する加湿水の量を調整し得るようにした第一の露点温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の加湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の除湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、前記デシカント除湿ロータを除湿し再生させるために、前記加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の露点温度調節部と、
前記除湿・加湿モード判断部からの指令により、前記第二の温度調節部からのポンプ回転数指令、或は前記第二の露点温度調節部からのポンプ回転数指令のうち何れかを選択するセレクタを備え、選択した指令を基に温水ポンプの回転数を調整して加熱手段に供給される温水の流量を調整して加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るよう構成した
請求項3或は6に記載の空調システム。
- 演算制御装置を備え、該演算制御装置は、全熱交換器ユニットの一方の全熱交換器ユニットチャンバに導入される外気の乾球温度及び相対湿度から外気露点温度を演算する外気露点温度演算部と、
該外気露点温度演算部からの外気露点温度に基いて、外気を除湿するか加湿するか判断する除湿・加湿モード判断部と、
該除湿・加湿モード判断部からの指令により、第一のダンパ〜第五のダンパに開閉指令を与えると共に、加熱手段に流通する温水を制御する弁手段に開閉指令を与える、ダンパ及び弁手段切替え操作指示部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定給気温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に冷却水ポンプの回転数を調整して冷却塔から冷却手段に供給される冷却水の流量を調整することにより、冷却手段で冷却される空気の温度を調整し得るようにした第一の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めた弁開度指令を基に加湿弁の開度を調整して外気の加湿時に、一方のデシカント空調機ユニットチャンバを通る空気に加湿手段から供給する加湿水の量を調整し得るようにした第一の露点温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気の給気温度と設定給気温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の加湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の温度調節部と、
デシカント空調機ユニットからの給気露点温度と設定露点温度の偏差をPID演算して求めたポンプ回転数指令を基に温水ポンプの回転数を調整して、外気の除湿時に、他方のデシカント空調機ユニットチャンバの加熱手段に供給される温水の流量を調整することにより、前記デシカント除湿ロータを除湿し再生させるために、加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るようにした第二の露点温度調節部と、
前記除湿・加湿モード判断部からの指令により、前記第二の温度調節部からのポンプ回転数指令、或は前記第二の露点温度調節部からのポンプ回転数指令の何れかを選択するセレクタを備え、選択した指令を基に温水ポンプの回転数を調整して加熱手段に供給される温水の流量を調整して加熱手段で加熱される空気の温度を調整し得るよう構成した
請求項4或は5に記載の空調システム。
- 前記外気の除湿時には、デシカント空調機ユニットから送出される給気を夏期のピーク時に30℃とし得るよう構成した請求項1乃至8の何れかに記載の空調システム。
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