JP3873175B2 - 中栓の強い把持の可能な分別回収キャップ - Google Patents

中栓の強い把持の可能な分別回収キャップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は容器の口部に装着して用いるキャップに関し、特に容器及び又はキャップの分別回収が容易にでき、しかも製造の際に、中栓を強く把持することができ、これによって容易に製造できる中栓の強い把持の可能な分別回収キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この発明の出願人はさきに図18及び図19に示すような王冠を考案し、意匠登録を行った。(登録番号796353の類似1)この王冠は合成樹脂製の中栓1に同外蓋2を螺合させたものであり、前記中栓1は筒部6を有し、同筒部6の内側に、図示しない容器の口部外周に形成された凸条に圧接係止する突条5を有しており、容器の口部に装着する際に、図示のように中栓1に外蓋2を螺合した状態で、前記容器の上方から図示しない打栓機により打撃し、前記突条5を、前記容器口部の凸条下側を圧接係合させ、このようにすることにより、一度の打撃で、全体を簡単に装着することができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような、打栓機により一度の打撃で簡単に装着できる王冠は次に述べるような問題を有している。
それはこの王冠を装着した容器において、内容品の消費後その容器及び又は王冠を資源として回収する場合に、前記突条5が、図示しない容器口部の凸条と圧接係合しているため、簡単には分離できないのである。
この発明は上記のような問題を解決し、上記のような、中栓に外蓋が螺合させらられており、かつ筒部6の突条5が容器の口部の凸条と圧接係合する形式のキャップにおいて、容器及び又は該キャップを分別回収する際に、きわめて容易に分離することのできるキャップを提供することである。
次にこの発明の他の目的について述べる。
【0004】
この発明の発明者は上記問題を図16及び図17に示すような構成とすることにより解決した。即ち、前記王冠と同様な構成を有するキャップ3において、その筒部6に、前記突条5と上下方向に交叉する弱化ライン8を形成し、又該弱化ライン8の上部と連続する周方向の弱化線9を形成し、かつ前記筒部6に前記弱化ライン8及び弱化線9を裂切る摘持片10を設けたものである。なお後記するように弱化ライン8を2本併設したものにおいては、図9、図10に示すように周方向の弱化線を省略した。
但し図5、図6、及び図7、図8に示すように省略することなく弱化ライン8、8、間に形成してもよいことは勿論である。
【0005】
そして、前記のように構成したことにより、容器内容品を消費して、その容器及び又はキャップを分別回収する場合、前記摘持片10を摘み、外側に引っ張ることにより、前記弱化ライン8及び弱化線9は裂切れ、前記突条5の、図示しない容器の凸条に対する圧接係合は緩むから、容易に容器からキャップ3を外すことができるのである。
しかし上記のようにして問題の解決されたキャップは、予期しない他の問題を有していた。それは中栓1に外蓋2を螺合する場合、図15に示すようにして行うのである。即ち外蓋2を、上下を逆にして、第1治具101により保持し、その上から中栓1を、第二治具102により保持し、螺合させるのである。
前記第一治具101は図示のように負圧による吸着装置101aを有する常盤101b上に、金属筒を軸方向に二つ割り又は三つ割りして、内側にゴム、合成樹脂、皮革等の柔軟層101cを設けて形成された部材を半径方向内方及び外方に移動自在に形成したものであり、その作動装置は図示を省略する。
【0006】
又前記第二治具102の、103は金属により形成された円筒状の中押え部材、104はゴム製の外押え部材であり、同外押え部材104は円筒体を軸方向に二つ割り又は三つ割りに形成し、それらの二つ割り又は三つ割りした割り部材はそれぞれ半径方向内方及び外方に移動できるようになっている。そしてこの両者103、104により挟持するようになっている。なお第二治具102を作動させる装置についてはこの発明の要部ではないので図示及び説明を省略する。
【0007】
そして同図に示すような場合、第二治具102の、筒部6保持の面積は、前記摘持片10の存在のためにごく少なくなることが避けられない。このため第二治具102は充分強く中栓1を把持できない。外蓋2に中栓1を螺合する場合、螺合には一例として10kgf-cm 程度のトルクを要するが、上記のように把持面積の小さい場合、到底そのような高いトルクを与える把持ができず、従って中栓1と外蓋2の固い螺合ができないという問題が派生した。
【0008】
なおこの問題は図11に示すような摘持片10を、筒部6に形成した穴10aにより相対的に形成したものにおいても同様であった。その理由は、同図に示す摘持片10は内側に容器口部を押す突起が設けてあり、これにより摘持片10の先端部が筒部6より外方に突出して摘み易く形成されている場合が多く、このため殆ど、図1に示す摘持片10と同様な問題となるのである。
【0009】
この発明は前記問題の解決のためには上記のような派生した問題も併せて解決しなければならなかった。
このため他の目的として、中栓1に外蓋2が螺合させられるキャップにおいて、前記中栓1の筒部6に、弱化ライン8が形成されており、この弱化ライン8を裂切る手段が構成されているキャップにおいて、上記中栓1を強く把持の可能な、分別回収キャップを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の二つの目的を同時に達成するこの発明について述べるとそれは、口部外周に係合用の凸条を有する容器に装着して用いる、合成樹脂製の中栓1及び外蓋2が螺合して成るキャップ3;前記中栓1に上壁4を介して一体に設けられた、前記凸条に上下方向に圧接係止する突条5を有する筒部6;該筒部6の下端部7から上方に向けて形成された、前記突条5と上下に交る弱化ライン8;該筒部6又は前記上壁4において、周方向に形成された、前記弱化ライン8に連続する弱化線9;前記筒部6に設けられた、前記弱化ライン8及び前記弱化線9を裂切る摘持片10;前記筒部6の前記摘持片10の下方に設けられたローレット11;から成る中栓の強い把持の可能な分別回収キャップである。
【0011】
又、摘持片10は筒部6に形成された周方向に凹状の穴10aにより、相対的に形成されている前記中栓の強い把持の可能な分別回収キャップである。
【0012】
又、弱化線9は、上壁4外周端15と筒部6上端16の間に形成された段部17と、筒部6と上壁4の内側接続部18の間に薄肉状に形成されている前記中栓の強い把持の可能な分別回収キャップである。又、弱化線9は上壁4内面に形成された逆溝19により薄肉状に形成されている前記中栓の強い把持の可能な分別回収キャップである。
又、中栓1はこれを装着する容器の内容品の通行を遮断する、無端状の裂溝24を形成した遮断壁25を有し、かつ該遮断壁25上に裂取部材26を有する前記中栓の強い把持の可能な分別回収キャップである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1及び図2において1は合成樹脂、一例としてポリエチレン製の中栓であり、同中栓1に螺合させて合成樹脂、一例としてポリプロピレン製の外蓋2が設けられ、キャップ3が形成されている、そして前記中栓1には上壁4を介して筒部6が設けられ、同筒部6の内側に、図13に示すような、容器28口部29の外周に設けられた凸条30に、上下方向に圧接係合する突条5が設けられている。8は前記筒部6に、その下端部7から上方に向けて設けられ、前記突条5と交叉する弱化ラインであり、具体的には溝状の薄肉部である。但しこれは薄肉部の外ミシン目、連続した小孔、又はそれらの組合わせ等強度的に弱化されたラインであればよく、この発明においてはそれらすべてを含むものである。
【0014】
そして上記溝状の薄肉部は筒部6の外側に形成されたが、内側に形成されていてもよい。
この弱化ライン8は、前記上壁4又は筒部6に形成された弱化線9に連続させられている。なお前記弱化ライン8はこれを裂切ることにより前記突条5が裂切れるようになっている。
次に10は前記弱化ライン8及び弱化線9を裂切るための摘持片であり、基端部10bが前記筒部6の前記弱化ライン8及び弱化線9の近傍又は両者8、9に連続して設けられている。そして前記摘持片10は図1、図2より理解されるように筒部6の周方向に、裂切り易い連結片12により設けられている。この摘持片12を外方に引っ張ることにより、前記弱化ライン8及び弱化線9は裂切られるようになっている。
【0015】
次に11は前記筒部5に設けられたローレットであり、図1においては前記摘持片10の下方に設けられているが、これは、図示は省略するが、摘持片10の形成されてない部分13においては上下端全長に亘り形成されていてもよい。この中栓1は前記のように筒部6にローレット11を形成したことにより、同ローレット11上から前記第2治具102の外押え部材104を用い、かつ中押え部材103により筒部6内側から挟持することにより充分に強い機械的把持ができるのである。従って外蓋2に固く螺合することができる。なお図2において31は内筒、32は螺筒、33は注筒を示す。又螺筒32と注筒33は図示のように連続せずに、図示は省略するが、別に設けられていてもよい。25は注筒33より内側に設けられた遮断壁であり、無端状の裂溝24を有し、かつ遮断壁25上には裂取部材26が設けられている。
【0016】
又34は外蓋2の蓋外筒、35、36は共に螺条、37は頂壁、38は筒状の中足であり、これにより前記注筒33に密接するようになっている。中栓1に外蓋2を螺合する場合、図15に示すように外蓋2を上下逆にして第一治具101で把持し、第二治具102の外押え部材104で中栓1の筒部6の、ローレット11の上から、かつ中押え部材103で内側から挟持し、前記外蓋2に螺合させる。この場合筒部6にはローレット11が形成されているため、この部分は摩擦力が増大させられてあり、把持面積が少ないにもかかわらず、強く第二治具102によって把持することができ、中栓1に螺合に充分なトルクを与えることができ、固く螺合できる。このキャップを装着した容器において、消費者等は裂取部材26を引っ張り、裂溝24を裂切り、通口を形成し、図示しない容器の内容を注出して用いる。この容器、又はキャップ3を回収する場合は摘持片10を外側に引っ張る。そうすると弱化ライン8、弱化線9が裂切れ、前記突条5は裂切れ、容器口部の凸条に対する突条5の圧接係合は緩ませられる。従って、このキャップ3を容易に容器から取り去ることができる。
【0017】
次に図3、図4に示すものは、前記の機械的把持のためのローレット11形成に替えて前記筒部6に前記摘持片10を囲むスペーサ14を、裂切り易い連結片12によって設けたものである。そしてこの場合前記スペーサ14の高さは前記摘持片10と同一に形成され、かつ外径は前記摘持片10の外径と同一に形成される。この中栓1を外蓋2に螺合する場合、前記第二治具102の外押え部材104は、前記摘持片10及びスペーサ14の各外側に圧接し、中押え部材103は従来同様に筒部6の内側を押える。この場合外押え部材104の圧接する部分は筒部6より大径となるため接触面積は大きくなり、かつ又大径となるため一層大きいトルクを与える把持が可能となる。これにより中栓1を充分強く把持することができ、外蓋2との螺合を固く行うことができる。
このキャップ3を容器から分離する場合はスペーサ14を摘み、外側に引っ張り、連結片12を裂切り、同スペーサ14を廃棄し、次に適持片10を引っ張り、弱化ライン8、弱化線9を裂切り、前記突条5の圧接を緩めればよい。
【0018】
なお消費者等の使用の際は、図1、図2に示すものと同様にするのである。
次に、図5、図6に示すものは、前記筒部6に、前記突条5と交る2本の弱化ライン8、8を形成し、かつ筒部6の外側でかつ下部に、同心状にプルリング22を位置させ、このプルリング22と前記弱化ライン8、8の間のはざま20とを接続部21を介して連結させ、前記はざま20以外の部分と前記プルリング22を裂切り易い連結片12によって連結したものである。中栓1を外蓋2に螺合する場合は前記プルリング22の外側から、第二治具102の外押え部材104を圧接させ、中押え部材103を筒部6内側から圧接させ、挟持して把持し、螺合する。即ちこのように形成したことにより、図3、図4に示すものと同様な理由により中栓1を強く把持でき、外蓋2と固く螺合させることができる。このキャップ3を容器から分離させる場合は、プルリング22の、前記はざま20に該当する部分の後側に位置する部分を掴み、前記連結片12を裂切りながら上方に引き上げ、(この場合外蓋3は予め外しておく)かつ中栓1の上方に至り、これを上方に引っ張ることにより、前記弱化ライン8、8は裂切られ、従って突条5は2箇所にて裂き切られ、これにより容器口右の凸条との係止は緩み、このキャップを容器から容易に取り去ることができる。
【0019】
消費者等による使用は、図1、図2に示すキャップと同様に行なえばよい。
次に、図7、図8に示すものは、前記図5、図6に示すものと殆どの構成は同様であるが、弱化ライン8、8の各下端に切欠き23が形成されている点において異なる。このため前記図5、図6において述べたようにプルリング22を上方に引っ張ると前記切欠き23のため、前記突条5の部分は2箇所で容易に裂切られ、ついで筒部6も2箇所で切断される。
このため突条5の図示しない容器の凸条に対する圧接は緩むから、容易に容器から取り外すことができる。なおこのキャップの外蓋2に対する螺合は前記図5、図6に示すものと同様にして中栓1を強く把持することができ、従って外蓋2に対して固く螺合できる。
【0020】
次に図9、図10に示すものは前記の図5、図6に示すキャップにおいて、弱化線9が、前記はざま20の部分で周方向に、かつ弱化ライン8、8に接続して設けられているものである。
このように形成されたものは、前記図5、図6の説明において述べたようにプルリング22の、前記接続部21の後側に当る部分を掴み、連結片12を裂切りながら上方に引き上げ、外蓋3を外し、中栓1の上方を越して前記接続部21の側に至り、そのプルリング22を次に下方に引き下げることにより、はざま20の部分を裂き切ることができる。又その場合プルリング22が、図示は省略するが筒部6の下部に位置している場合には上方に引き上げればよい。このようにすることにより容易にはざま20の部分だけでなく弱化線9を切ることができ、容易に突条5を裂切ってこのキャップ3を容器から分離できる。又、図5、図6に示すものと同様な理由で中栓を強く把持でき、従って外蓋2と固く螺合できる。
【0021】
次に図11に示すものは、図1、図2に示すものにおいて摘持片10の形式を変え、筒部6に形成したほぼ、く字状の、凹状の穴10aにより相対的に形成したものであり、このように形成してもよい。なおこの場合弱化ライン8と弱化線9は直接には連続してなく、穴10aにより間接に連続させられている。このような形式も連続の構成に含まれる。なお筒部6にローレット11が形成され、第二治具102の外押え部材104は前記ローレット11の表面から、中押え部材103は筒部6の内側から、両者103、104により筒部6を挟持して外蓋2に対する螺合を行う。このローレット11により強く中栓1を保持でき、固く前記螺合を行うことができる。
【0022】
又、このキャップ3を容器口部から取り去る場合は前記摘持片10を摘み、これを外方に引張り、弱化ライン8、弱化線9を裂切り、前記突条5を裂切ってそれにより圧接係合を緩め、このキャップ3を容器から取り外すのである。
次に図13に示すものは、弱化線9形成の実施例を示し、この場合弱化線9は、上壁4の外周端15と、筒部6上端16の間に形成された段部17と、筒部6と上壁4の内側接続部18の間に、薄肉状に形成されている。但しこの場合図示のように筒部6内側上部は上方程大径となる傾斜39を有して形成されている。
同図において28は容器であり、一例として瓶であり、29は口部、30は凸条を示す。
次に図14に示すものは、前記弱化線9の実施例を示し、弱化線9を上壁4に形成したものであり、このように形成してもよい。
【0023】
【発明の効果】
この発明は前記のように構成されたことにより、筒部6を第二治具の中押え部材103と軸方向に割られた外押え部材104により挟持することにより、筒部6にローレット11が形成されているため摘持片10の存在のため挟持面積が少ないにもかかわらず、この部分は摩擦力が増大させられてあり第二治具を強く把持することができ、中栓1の螺合に充分なトルクを与えることができ、外蓋2との螺合を固く行うことができる。しかも容器及び又はキャップ3回収の際に摘持片10を用い、弱化ライン8、弱化線9を裂切ることにより、前記突条5を切断できるから、このキャップ3を容器から容易に外し取ることができる。
【0024】
この発明は、ローレット11に外押え部材104を圧接させ、筒部6の内側を中押え部材103を圧接させることにより、中栓1を強く把持でき、このため外蓋2に固く螺合することができる。しかも簡単な構造に形成された摘持片10を引っ張ることにより、弱化ライン8、弱化線9を裂切ることができ、突条5を切断して、このキャップを容器から容易に外し取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、中栓の強い把持の可能な分別回収キャップの側面図である。
【図2】図1に示すキャップの断面図である。
【図3】この発明の第2の実施例を示し、図1に相当する図である。
【図4】図3に示すキャップの下面図である
【図5】この発明の第3の実施例を示し、図1に相当する図である。
【図6】図5に示すキャップの断面図である。
【図7】この発明の第4の実施例を示し、図1に相当する図である。
【図8】図7に示すキャップの断面図である。
【図9】この発明の第5の実施例を示し、図1に相当する図である。
【図10】図9に示すキャップの断面図である。
【図11】この発明の第6の実施例を示し、図1に相当する図である。
【図12】図11に示すキャップの断面図である。
【図13】この発明の第7の実施例を示し、容器に装着した、中栓の強い把持の可能な分別回収キャップの断面図である。
【図14】この発明の第8の実施例を示し、図13に相当する図である。
【図15】従来の、及びこの発明に用いる、外蓋に対し中栓を螺合させる場合の装置及び方法を示す断面図である。
【図16】この発明の発明者が、図18に示すキャップを容器から外し取り易く形成した場合を示すキャップの側面図である。
【図17】図16に示すキャップの断面図である。
【図18】この発明の出願人がさきに意匠登録を行なったキャップの側面図である。
【図19】図18に示すキャップの断面図である。
【符号の説明】
1 中栓
2 外蓋
3 キャップ
4 上壁
5 突条
6 筒部
7 下端部
8 弱化ライン
8 弱化ライン
9 弱化線
10 摘持片
10a 凹状の穴
10b 基端部
11 ローレット
11 ローレット
12 連結片
13 摘持片の形成されない部分
14 スペーサ
15 外周端
16 上端
17 段部
18 内側接続部
19 逆溝
20 はざま
21 接続部
22 プルリング
23 切欠き
24 裂溝
25 遮断部
26 裂取部材

Claims (5)

  1. 口部外周に係合用の凸条を有する容器に装着して用いる、合成樹脂製の中栓(1)及び外蓋(2)が螺合して成るキャップ(3);前記中栓(1)に上壁(4)を介して一体に設けられた、前記凸条に上下方向に圧接係止する突条(5)を有する筒部(6);該筒部(6)の下端部(7)から上方に向けて形成された、前記突条(5)と上下に交る弱化ライン(8);該筒部6又は前記上壁(4)において、周方向に形成された、前記弱化ライン8に連続する弱化線(9);前記筒部(6)に設けられた、前記弱化ライン(8)及び前記弱化線9を裂切る摘持片(10);前記筒部(6)の前記摘持片(10)の下方に設けられたローレット(11);から成る中栓の強い把持の可能な分別回収キャップ。
  2. 摘持片(10)は筒部(6)に形成された周方向に凹状の穴(10a)により、相対的に形成されている請求項1記載の、中栓の強い把持の可能な分別回収キャップ。
  3. 弱化線(9)は、上壁(4)外周端(15)と筒部(6)上端(16)の間に形成された段部(17)と、筒部(6)と上壁(4)の内側接続部(18)の間に薄肉状に形成されている請求項1又は2記載の中栓の強い把持の可能な分別回収キャップ。
  4. 弱化線(9)は上壁(4)内面に形成された逆溝(19)により薄肉状に形成されている請求項1、2、又は3記載の中栓の強い把持の可能な分別回収キャップ。
  5. 中栓(1)はこれを装着する容器の内容品の通行を遮断する、無端状の裂溝(24)を形成した遮断壁(25)を有し、かつ該遮断壁(25)上に裂取部材(26)を有する請求項1、2、3又は4記載の中栓の強い把持の可能な分別回収キャップ。
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