JP2002029559A

JP2002029559A - 合成樹脂製の分別回収キャップ

Info

Publication number: JP2002029559A
Application number: JP2000215704A
Authority: JP
Inventors: Mitsuharu Hayashida; 光治林田
Original assignee: Mikasa Sangyo Co Ltd
Current assignee: Mikasa Sangyo Co Ltd
Priority date: 2000-07-17
Filing date: 2000-07-17
Publication date: 2002-01-29

Abstract

(57)【要約】【課題】分別回収の際、ヒンジ切れを起こすことなく、
キャップを容器口部から容易に外せるようにすること。【解決手段】縦弱化線７、８、半径方向弱化線９及び周
方向弱化線１３をヒンジ２の反対側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、容器の口部に嵌
着されるキャップに関するものであり、更に述べれば、
裂切用の弱化線を有する合成樹脂製の分別回収キャップ
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、資源のリサイクル運動が盛んにな
り、使用済みのキャップ付き容器もリサイクルの対象と
なっている。この容器をリサイクルする場合には、容器
とキャップとは材質が異なるので、両者を分離しなけれ
ばならない。ところが、このキャップの外筒内面に形成
した係止凸部は、容器口部の外周面に形成されている係
合凹部に圧接されているので、該キャップは容易に外れ
ない。

【００３】そこで、従来ヒンジ式キャップの中栓の外筒
に、ヒンジを挟むように２本の縦弱化線を設け、該外筒
と注出口との間の上壁に周方向弱化線を設け、該周方向
弱化線を前記縦弱化線に連続させている。分別回収の
際、上蓋を開いて手で握り下方に引くと、前記両弱化線
は裂き切られて係止突部が切断される。そのため、キャ
ップの嵌着力が弱まるのでキャップを容器口部から外す
ことができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来例では、上蓋を下
方に向けて勢い良く引くと、ヒンジが切れてしまう恐れ
がある。また、弱化線が裂き切れると同時に上蓋は中栓
から離れてしまうので、更に中栓を指で摘んで引き上げ
なければならない。ところが、切断された係止凸部の嵌
着力が充分に弱まっていないときには、該中栓を指で摘
んで引き上げるのは困難なことがある。

【０００５】この発明は、上記事情に鑑み分別回収時に
キャップを容器から外しやすい様にすることを目的とす
る。他の目的は、ヒンジ切れを起こさないようにするこ
とである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、外筒の内面
に設けられた係止凸部、該外筒に設けられ、剥取部を区
画する二本の縦弱化線、該外筒と注出口との間の上壁に
設けられた固定筒、該固定筒の注出口側に設けられ、前
記縦弱化線に連続する周方向弱化線、を有する中栓と；
該中栓の外筒にヒンジを介して連結された上蓋と；を備
えた合成樹脂製の分別回収キャップであって；前記縦弱
化線及び周方向弱化が、前記ヒンジと反対側に設けられ
ていることを特徴とする。

【０００７】この発明は、外筒の内面に設けられた係止
凸部、該外筒と注出口との間に設けられた上壁、該注出
口を閉鎖する切欠溝の付いた遮断壁、前記縦弱化線と連
続する周方向弱化線、を有する中栓と；該中栓の外筒に
ヒンジを介して連結された上蓋と；を備えた合成樹脂製
の分別回収キャップであって；前記縦弱化線及び円周方
向弱化線が、前記ヒンジと反対側に設けられ、該周方向
弱化線が、注出口の内側に設けられ、かつ、半径方向弱
化線を介して該縦弱化線に連続していることを特徴とす
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明者は、前記課題を解決する
には、分別回収の際、上蓋が最後まで中栓からとれない
ようにすれば良いことに気が付き、縦弱化線及び周方向
弱化線をヒンジと反対側に設けることにした。

【０００９】両弱化線は、他の部分に比べて裂き切りや
すい部分、又は、切れている部分、であるが、スコア、
ミシン目、スリットなどにより形成される。縦弱化線
は、外筒の軸方向に、剥取部を区画する様に二本平行に
形成されるが、必ずしも両者を平行にする必要はなく、
又、二本の代わりに１本でもよい。

【００１０】周方向弱化線は、外筒と注出口との間の上
壁に形成され、その両端は前記縦弱化線と連続している
が、必ずしも上壁に設けなくても良い。例えば、注出口
の根本部に設けたり、又は、遮断壁の切欠溝上に設ける
こともできる。

【００１１】

【実施例】この発明の第１実施例を図１〜図３により説
明する。分別回収キャップＣは、合成樹脂により形成さ
れ、中栓１と、該中栓１にヒンジ２を介して連結された
上蓋３と、から構成されている。

【００１２】中栓１の外筒５の内面の内面には、係止凸
部６が設けられ、この係止凸部６は容器の口部Ｂの係合
凹部に嵌着されている。外筒５には、軸方向、即ち、前
記係止凸部と直交する方向に二本の縦弱化線７、８が設
けられている。この縦弱化線７、８は、外筒５の外表面
側に形成された平行な外側薄膜、であり、剥取部５Ｃを
仕切っている。

【００１３】外筒５と注出口１０との間の上壁１１に
は、固定筒１２と周方向弱化線１３とが設けられてい
る。固定筒１２は、上蓋３の係止筒２２に係合するもの
であり、該周方向弱化線１３の外側に配設されている。
前記周方向弱化線１３は、固定筒１２に沿って円弧状に
形成されており、その両端は、半径方向弱化線９を介し
て前記縦弱化線７、８に連続している。この弱化線９、
１３として、上壁１１及び固定筒１２の外表面側に形成
した外側薄膜、が採用されている。

【００１４】注出口１０は、プルリング１５の付いた遮
断壁１６により閉鎖されている。この遮断壁１６にはリ
ング状の切欠溝１７が設けられ、その下面には、内筒１
８が設けられている。この内筒は、該切欠溝１７の外側
に位置している。

【００１５】上蓋３の外周部には、ひさし２０が設けら
れ、又、該上蓋３の内面には、前記注出口１０に当接す
る環状シール壁２１と前記固定筒１１に係止する係止筒
２２とが設けられている。

【００１６】次に、本実施例の作動に付き説明する。キ
ャップＣは、打栓により容器口部Ｂに装着され、係止凸
部６は容器口部Ｂの係合凹部に装着されている。容器の
内容物を使用する時には、上蓋３を開けて図２の状態に
し、プルリング１５を上方に引いて遮断壁１６を切欠溝
１７から裂き切り開口させる。

【００１７】該容器が空になり分別回収するときには、
上蓋３を開いて図２の状態にし、周方向弱化線１３近傍
の固定筒先端部を指で掴み下方に引く。そうすると、半
径方向弱化線９、縦弱化線７、８が裂き切れ剥取部５Ｃ
が外筒５から離れる。そのため、係止凸部６の一部が切
れるので、嵌着力は弱くなる。次に、上蓋３を引き上げ
るとキャップＣは、容易に容器の口部Ｂから外れる。

【００１８】この発明の第２実施例を図４により説明す
る。この実施例と第１実施例との相違点は、次の通りで
ある。 (1)縦弱化線２７が、外筒５の内表面側に形成した内側
薄膜、であること。 (2)固定筒１２の円周方向弱化線２３近傍の上端部に把
持部２８を設けたこと。この把持部２８は、掴みやすい
ので分別回収の際、固定筒１２を容易に引っ張ることが
できる。

【００１９】この発明の第３実施例を図５により説明す
る。この実施例と第１実施例との相違点は、周方向弱化
線３３が注出口１０の根本部10cに形成され、半径方向
弱化線３９が注出口１０の筒壁１０ａにも形成されてい
ることである。この実施例では、固定筒１２より背の高
い注出口１０の先端10tを摘んで引っ張ることができる
ので、弱化線を容易に裂き切り剥取部を外筒５から除去
することができる。

【００２０】この発明の第４実施例を図６により説明す
る。この実施例と第１実施例との相違点は、次の通りで
ある。 (1)縦弱化線４７、半径方向弱化線４９が、ミシン目に
より形成されていること。 (2)周方向弱化線４３が、注出口１０の内側で、かつ、
遮断壁１６の切欠溝１７上に位置していること。

【００２１】上記実施例では、縦弱化線が二本平行に形
成する場合について説明したが、必ずしも、両者を平行
にする必要はなく、また、必ずしも二本必要ではなく、
一本でも良いことがある。

【００２２】縦弱化線、半径方向弱化線、及び周方向弱
化線の形成方法は、薄膜、ミシン目に限らず、例えば、
スリット、切欠溝、であっても良く、また、それらの組
み合わせであっても良い。

【００２３】

【発明の効果】この発明は、縦弱化線及び周方向弱化線
がヒンジと反対側に設けられているので、該弱化線を裂
き切って嵌着力が弱まった状態で、上蓋を引きキャップ
を容器口部から外すことができる。そのため、ヒンジ切
れを起こすことがなく、簡単にキャップを外すことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す正面図である。

【図２】開蓋状態を示す平面図である。

【図３】図２のIII-III線断面図の要部拡大断面図であ
る。

【図４】本発明の第２実施例を示す要部拡大断面図で、
図３に対応する図である。

【図５】本発明の第３実施例を示す要部拡大断面図で、
図３に対応する図である

【図６】本発明の第４実施例を示す要部拡大断面図で、
図３に対応する図である。

【符号の説明】

１中栓２ヒンジ３上蓋５外筒７縦弱化線８縦弱化線９半径方向弱化線１３周方向弱化線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外筒の内面に設けられた係止凸部、該外筒
に設けられ、剥取部を区画する二本の縦弱化線、該外筒
と注出口との間の上壁に設けられた固定筒、該固定筒の
注出口側に設けられ、前記縦弱化線に連続する周方向弱
化線、を有する中栓と；該中栓の外筒にヒンジを介して
連結された上蓋と；を備えた合成樹脂製の分別回収キャ
ップであって；前記縦弱化線及び周方向弱化が、前記ヒ
ンジと反対側に設けられていることを特徴とする合成樹
脂製の分別回収キャップ。
【請求項２】固定筒が、把持片を備えていることを特徴
とする請求項１記載の合成樹脂製の分別回収キャップ。
【請求項３】外筒の内面に設けられた係止凸部、該外筒
に設けられた縦弱化線、該外筒と注出口との間に設けら
れた上壁、該注出口を閉鎖する切欠溝の付いた遮断壁、
前記縦弱化線と連続する周方向弱化線、を有する中栓
と；該中栓の外筒にヒンジを介して連結された上蓋と；
を備えた合成樹脂製の分別回収キャップであって；前記
縦弱化線及び円周方向弱化線が、前記ヒンジと反対側に
設けられ、該周方向弱化線が、注出口の内側に設けられ、かつ、半
径方向弱化線を介して該縦弱化線に連続していることを
特徴とする合成樹脂製の分別回収キャップ。
【請求項４】周方向弱化線が、注出口の根本部に形成さ
れていることを特徴とする請求項３記載の合成樹脂製の
分別回収キャップ。
【請求項５】周方向弱化線が、遮断壁の切欠溝上に位置
していることを特徴とする請求項３記載の合成樹脂製の
分別回収キャップ。
【請求項６】縦弱化線及び半径方向弱化線が、二本設け
られていることを特徴とする請求項３、４、及び５記載
の合成樹脂製の分別回収キャップ。