JP3870938B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファクシミリ装置に関し、特に、半導体化DAAに内蔵された電圧検出回路を用いて、外付け電話の使用状態を監視することができるファクシミリ装置に関するものである。
近年、ファクシミリ装置の小型化を目的として、電話回線とのインターフェース(I/F)部に、半導体化されたデータアクセス装置(Data Access Arrangement;以下DAAという)を用いることが知られている。また、ファクシミリ装置に外付け電話を接続し、ファクシミリ装置と外付け電話とが同一の電話回線を用いる使用方法が知られている。この外付け電話のフックアップを検出するために、従来より、外付け電話と電話回線との間において電流検出器が設けられていた。すなわち、フックアップに連動して直流回路が閉結すると直流ループ電流が流れるので、その直流ループ電流を検出して外付け電話のフックアップを検出するために、回線網と外付け電話との間に電流検出器を設けていたのである(特許文献1)。
特開2003−51926号公報([0026])
ところで、回線I/F部に用いられる半導体化DAAには、予め電圧検出回路が内蔵されており、この電圧検出回路により検出される回線閉結時の回線電圧が規格により予め定められた範囲内となるように調整する制御が行われている。一方で、ファクシミリ装置の小型化、低コスト化のためには、省略することが可能な部品はできる限り省くことが望ましい。
本発明者等は以上の事情に基づいて種々検討を重ねた結果、半導体化DAAの電圧電流特性を調整するために半導体化DAAに内蔵されている電圧検出回路を利用して、外付け電話のフックアップ又はフックダウンを検出することができることを見出した。
本発明はこのような知見に基づいて為されたものであり、半導体化DAAに内蔵された電圧検出手段を用いて、外付け電話の使用状態を監視することができるファクシミリ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1記載のファクシミリ装置は、回線網側とファクシミリデータの授受を行う回線I/F部に半導体化DAAを有し、且つ外付け電話を接続可能なファクシミリ装置であって、前記半導体化DAA内に回線電圧を検出可能な電圧検出回路を備え、回線閉結時の回線電圧をその電圧検出回路により検出し、その検出値が予め定められた電圧電流特性の規格内となるよう調整するための調整手段と、前記電圧検出回路からの回線電圧を定期的に検出し、その検出値に基づいて前記外付け電話の使用状態を監視する外付け監視手段とを備えて構成されている。
請求項2記載のファクシミリ装置は、請求項1記載のファクシミリ装置において、前記外付け監視手段は、前記電圧検出回路からの前記検出値が、予め設定されている判定値以下の場合に、前記外付け電話がフックアップ状態であると判断するように構成されている。
請求項3記載のファクシミリ装置は、請求項2記載のファクシミリ装置において、前記電圧検出回路からの回線電圧に基づいて、前記回線の開放時の定常電圧を決定する定常電圧決定手段と、その定常電圧決定手段により決定された前記定常電圧よりも所定の基準量小さい値を算出し、前記判定値として設定する判定値設定手段とをさらに備えて構成されている。
請求項4記載のファクシミリ装置は、請求項3記載のファクシミリ装置において、前記定常電圧決定手段は、前記回線の開放中に前記電圧検出回路からの回線電圧を所定間隔毎に連続して所定回数検出し、その回線電圧の平均値を前記定常電圧として決定するように構成されている。
請求項5記載のファクシミリ装置は、請求項4記載のファクシミリ装置において、前記定常電圧決定手段は、前記回線電圧を検出する毎に、前回の検出値との差が基準範囲内か否かを判断し、基準範囲内となる検出値が前記所定回数連続して得られた場合に、その平均値を前記定常電圧として決定するように構成されている。
請求項6記載のファクシミリ装置は、請求項3から5のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記定常電圧決定手段により新たに定常電圧が得られる毎に、前記判定値設定手段は判定値の更新を行うように構成されている。
請求項7記載のファクシミリ装置は、請求項3から6のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記定常電圧決定手段による前記回線電圧の検出の際に、前回の検出値との差が前記基準範囲内でないと判断された場合、前記外付け監視手段は、その回線電圧が前記判定値以下であるか否かを判断し、判定値以下であれば前記外付け電話がフックアップ状態であると判断するように構成されている。
請求項8記載のファクシミリ装置は、請求項3から7のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記外付け監視手段は、前記外付け電話がフックアップ状態であると判断された以降も前記電圧検出回路からの前記回線電圧の検出を継続して行い、その電圧検出回路からの前記検出値が、前記予め設定されている判定値より大きい場合に、前記外付け電話がフックダウン状態であると判断しており、前記外付け監視手段により前記フックダウン状態と判断されるまでは、前記定常電圧決定手段による前記定常電圧の決定処理を行わないように構成されている。
請求項9記載のファクシミリ装置は、請求項3から8のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記回線側から送信されるリング信号を検出している場合には、前記定常電圧決定手段による前記定常電圧の決定処理を行わないように構成されている。
請求項10記載のファクシミリ装置は、請求項3から9のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記所定の基準量を変更するための基準量変更手段を備えて構成されている。
請求項1記載のファクシミリ装置によれば、半導体化DAAに設けられた電圧検出回路からの回線電圧を定期的に検出し、その検出値に基づいて外付け電話の使用状態を監視することができる。よって、外付け電話の使用状態を監視するために回線網と外付け電話との間に従来設けられていた電流検出回路を設ける必要がないので、ファクシミリ装置の小型化と低コスト化を実現できるという効果がある。
請求項2記載のファクシミリ装置によれば、請求項1記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、外付け監視手段は、電圧検出回路からの検出値が、予め設定されている判定値以下の場合に、外付け電話がフックアップ状態であると判断するので、好適に外付け電話のフックアップ状態を判断することができるという効果がある。すなわち、外付け電話がフックアップ状態になると回線側から外付け電話へ電流が流れて、半導体化DAAに設けられた電圧検出回路において検出される電圧が降下するので、電圧検出回路からの検出値が所定の判定値以下である場合には、外付け電話がフックアップ状態であると容易に判断することができるのである。
請求項3記載のファクシミリ装置によれば、請求項2記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、電圧検出回路からの検出値が回線の開放時の定常電圧よりも所定の基準量小さい値である判定値以下である場合に、外付け電話がフックアップ状態であると判断するので、例えば、本ファクシミリ装置を設置する国、地域、あるいは回線の使用環境等によって回線電圧が変化しても、回線開放時の回線電圧(定常電圧)が取得できればどのような地域、環境においても好適に外付け電話のフックアップ状態を判断することができるという効果がある。
請求項4記載のファクシミリ装置によれば、請求項3記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、回線の開放中に前記電圧検出回路からの回線電圧を所定間隔毎に連続して所定回数検出し、その回線電圧の平均値を定常電圧として決定することから、国、地域、あるいは回線の使用環境等によって回線電圧(定常電圧)が変化しても、それを装置側で検出して自動的に回線電圧(定常電圧)を取得することができるため、外付け電話の使用状態を判断するための判定値として適切な値を算出することができ、本装置が設置される環境に左右されず、好適に外付け電話のフックアップ状態を検出することができるという効果がある。
請求項5記載のファクシミリ装置によれば、請求項4記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、定常電圧決定手段は、回線電圧を検出する毎に、前回の検出値との差が基準範囲内か否かを判断し、基準範囲内となる検出値が所定回数連続して得られた場合に、その平均値を前記定常電圧として決定することから、回線電圧がクロストーク(混線)等により一時的に変動したとしても、正確な回線電圧を取得し、外付け電話の使用状態を判断するための判定値として適切な値を算出することができるという効果がある。
請求項6記載のファクシミリ装置によれば、請求項3から5のいずれかに記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、定常電圧決定手段により新たに定常電圧が得られる毎に、判定値設定手段は判定値の更新を行うことから、回線電圧が異なる回線網に接続を変更した場合(例えば、回線電圧が48Vの公衆電話網(PSTN)へ接続している状態から内線交換機(PBX)、ISDN、インターネットプロトコル電話(IP電話)へ接続を変更した場合)であっても、請求項6記載のファクシミリ装置によれば、常に適切な判定値に基づいて外付け電話のフックアップ状態又はフックダウン状態を判定することができるという効果がある。
請求項7記載のファクシミリ装置によれば、請求項3から6のいずれかに記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、定常電圧決定手段による回線電圧の検出の際に、前回の検出値との差が基準範囲内でないと判断された場合、外付け監視手段は、その回線電圧が判定値以下であるか否かを判断し、判定値以下であれば外付け電話がフックアップ状態であると判断することから、定常電圧決定手段による定常電圧の決定処理を行いつつ外付け電話の使用状態の監視を行うことができるので、定常電圧の決定処理のために外付け電話の使用状態を監視することができない期間が生じることはなく、外付け電話の使用状態の監視を連続的に行うことができるという効果がある。
請求項8記載のファクシミリ装置によれば、請求項3から7のいずれかに記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、外付け監視手段は、外付け電話がフックアップ状態であると判断された以降も電圧検出回路からの回線電圧の検出を継続して行い、その電圧検出回路からの検出値が、予め設定されている判定値より大きい場合に、外付け電話がフックダウン状態であると判断しており、外付け監視手段によりフックダウン状態と判断されるまでは、定常電圧決定手段による定常電圧の決定処理を行わないので、常に外付け電話がフックダウンの状態で検出される回線電圧に基づいて判定値の更新を行うため、適切な判定値に基づいて外付け電話の使用状態を監視することができるいう効果がある。
請求項9記載のファクシミリ装置によれば、請求項3から8のいずれかに記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、回線側から送信されるリング信号を検出している場合には、定常電圧決定手段による定常電圧の決定処理を行わないので、リング信号の到来により、回線電圧が高くなり、半導体DAAに高い電圧が供給されている状態で、その通常よりも高い電圧値に基づいて判定値を更新することを防止できるので適切な判定値を算出でき、外付け電話のフックアップ状態又はフックダウン状態を適切に判定することができるという効果がある。
請求項10記載のファクシミリ装置によれば、請求項3から9のいずれかに記載のファクシミリ装置の奏する効果に加え、所定の基準量を変更するための基準量変更手段を備えていることから、判定値を決定するための基準量を、個々の外付け電話の内部抵抗に応じて設定することができ、外付け電話の使用状態を適切に監視することができ、本ファクシミリ装置の設置される環境に、より適した値に判定値Vtを設定することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、図1から図5の添付図面を参照して説明する。
図1は、ファクシミリ装置1の電気的構成を示したブロック図である。ファクシミリ装置1には、CPU11、ROM12、EEPROM13、RAM14、画像メモリ15、回線I/F部19、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリンタ25、操作パネル4、LCD5およびアンプ27が設けられており、これらはバスライン30を介して互いに接続されている。
回線I/F部19は回線制御を行うためのものであり、半導体化DAA33を有している(図2参照)。ファクシミリ装置1はこの回線I/F部19を介して電話回線31に接続されている。回線I/F部19は、交換機29から送られる呼出信号(リング信号)や相手側装置の電話番号(発信者番号)を示す信号などの各種信号を受信するとともに、操作パネル4上のキーの操作に応じた発信時のダイヤル信号を交換機29へ送信する。また、外付け電話端子T1、T2を介して外付け電話機3が接続される。
CPU11は、回線I/F部19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン30により接続された各部を制御し、ファクシミリ動作、即ち、データ通信を実行するものである。ROM12は、このファクシミリ装置1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリであり、図3、図4のフローチャートに示すプログラムは、このROM12内に格納されている。
RAM14は、ファクシミリ装置1の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリであり、回線電圧値メモリ14a、判定値メモリ14bを備えている。回線電圧値メモリ14aは、電話回線31の開放時、すなわち半導体化DAA33において、回線網を制御するための直流回路が開放された状態である時、半導体化DAA33に供給される電圧値を記憶するメモリである。また、回線電圧値メモリ14aは、電話回線31の開放時において電圧検出回路34により検出された電圧値を、検出した順に記憶するものであり、本実施例では10個分の電圧値を記憶することができる。この回線電圧値メモリ14aに記憶された10個の電圧値は、後述する外付電話フックアップ判定処理(図3参照)において、その10個分の電圧値の平均値が定常電圧値Vr(図5参照)として算出された後、回線電圧値メモリ14aから消去される。
判定値メモリ14bは、外付け電話3のフックアップ又はフックダウンを判定するための判断基準値となる判定値Vtを記憶するメモリである。この判定値Vtは、図5に示すように、電話回線31が開放状態である場合の回線電圧の平均値である定常電圧値Vrよりも所定の基準量sだけ小さい値である。すなわち、外付け電話3がフックアップされると、図示しないフックスイッチがオンとされ、電話回線31と外付け電話3との間の直流回路が閉結されて、その分だけ半導体化DAA33へ供給される電圧が降下するので、電圧検出回路34により検出される電圧値が、定常電圧値Vrよりも所定の基準量sを超えて小さい場合には、外付け電話3がフックアップされたと判定することができるのである。この判定値メモリ14bの値は、電話回線31が開放状態である間は定期的に更新される。
EEPROM13は書換可能な不揮発性のメモリであり、定常電圧値メモリ13a、閾値メモリ13bを備えている。EEPROM13へ記憶されたデータは、ファクシミリ装置1の電源オフ後も保持される。定常電圧値メモリ13aは、上記回線電圧値メモリ14aに記憶された10個分の電圧値の平均値である定常電圧値Vrを記憶するためのメモリである。この定常電圧値メモリ13aは、回線電圧値メモリ14aに10個の電圧値が記憶されると、その10個の電圧値から算出される平均値により更新されるので、電話回線31が開放状態である間は定期的に更新される。
閾値メモリ13bは、外付け電話3のフックアップを判定するための判定値を算出するために用いられる閾値を記憶するためメモリであり、製造時には初期値として、0.8が書き込まれている。後述する外付電話フックアップ判定処理(図3参照)において、定常電圧値メモリ13aに記憶された定常電圧値Vrに、閾値メモリ13bに記憶された閾値、例えば0.8を乗算した値が判定値Vtとして算出され、その判定値Vtに基づいて、外付け電話3のフックアップが判定されるのである。閾値メモリ13bの値は、後述する基準量変更処理(図4参照)においてユーザが操作パネル4から入力操作した値により更新することができる。ここで、閾値としては0より大きく1以下の値が用いられる。
このように外付け電話3のフックアップを判定する判断基準となる判定値は、EEPROM13内に設けられている定常電圧値メモリ13aの値と、閾値メモリ13bの閾値とを乗算することにより算出されるのであるが、このEEPROM13内へ記憶されたデータは、ファクシミリ装置1の電源オフ後も保持されるので、電源の再投入時は、前回分の定常電圧値メモリ13aの値と閾値メモリ13bの値に基づいて、外付け電話3のフックアップを判定する判定値が算出される。
画像メモリ15は、通信履歴、画像データ及び印刷のためのビットイメージを記憶するためのメモリであり、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM(DRAM)により構成されている。受信された画像データは、一旦画像メモリ15に記憶され、プリンタ25によって記録紙に印刷された後に、この画像メモリ15から消去される。また、スキャナ22によって読み取られた画像データも、この画像メモリ15に記憶される。
モデム20は、画情報及び通信データを変調及び復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手順信号を送受信するためのものである。バッファ21は、相手側装置との間で送受信される符号化された画情報を含むデータを一時的に記憶するためのものである。
スキャナ22は、原稿挿入口に挿入された原稿を画像データとして読み取るためのものであり、原稿搬送用モータを備えている。符号化部23は、スキャナ22により読み取られた画像データの符号化を行うものである。復号化部24は、バッファ21または画像メモリ15に記憶された画像データを読み出して、これを復号化するものであり、復号化されたデータは、プリンタ25により記録紙に印刷される。プリンタ25は、インクジェット方式のプリンタで構成され、記録紙を搬送する記録紙用搬送モータと、印字ヘッドを搭載したキャリッジを移動させるキャリッジモータと、記録紙へインクを吐出する印字ヘッドとを備えている。アンプ27は、そのアンプ27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音や音声を出力するためのものである。
このように構成されたファクシミリ装置1は、回線I/F19を介して、電話回線31に接続されている。この電話回線31は、本ファクシミリ装置1の交換機29に接続され、この交換機29は電話回線32を介して、他の交換機に接続されている。なお、他の交換機は、更に、電話回線を介して相手側装置や転送先となる他の装置に接続されている。
図2は、半導体化DAA33を有する回線I/F部19の構成を示すブロック図である。半導体化DAA33は、主に回線終端、ハイブリット、リング信号の検出等の機能を持っている。そして、半導体化DAA33とモデム20との間には、半導体化DAA33とモデム20とを直流的に絶縁し、かつデータ・信号などを伝達する絶縁部である絶縁部35が介在している。
回線I/F部19には、半導体化DAA33の外、TEL→FAX切換のためCML(Connect MODEM to Line)リレー36、整流器37、及び直流ループカット用コンデンサ38a、38b、38c、38d等が設けられている。なお、L1,L2は電話回線31側への端子であり、T1,T2は外付け電話3側への端子である。
FAXデータのA/D変換、D/A変換を行うCODEC40が半導体化DAA33に設けられているので、絶縁部35はディジタル伝達になる。したがって、絶縁部35には高絶縁のコンデンサ35a、35bが用いられる。
待機時は、図2に示すように、CMLリレー36は外付け電話3側にオンにされており、FAX通信が始まると、混線を防止すべく、CPU11よりCMLリレー制御信号をオフにして回線網を外付け電話3から切り離す。
整流器37は、回線網の直流ループ電流の極性を一方向へ整流するものである。半導体化DAA33の電源は、トランス46を通してモデム20側から供給され、整流器37により整流されて電話回線31の電圧極性に関係なく一定極性の電圧になる。電圧検出回路34は整流器37により整流されて半導体DAA33に供給される電圧を検出するものであり、図2に示すように、整流器37とハイブリッドネットワーク44とを結ぶ接続線とCODEC40とに接続されている。電圧検出回路34による検出結果は、半導体化DAA33から、モデム20を介して、CPU11へ出力される。
ハイブリットネットワーク44は、回線網の開放および閉結を行うためのものであり、電話回線31からのFAXデータを送信/受信データに分離する2線−4線変換回路,送信データの受信経路への回り込みを抑制するキャンセラー回路,及びフィルタ回路等から構成される。このハイブリッドネットワーク44には、図2に示すように、回線網、CODEC40、シリアルI/F41及びグランドが接続されている。なお、CODEC40との間には、送信アンプ42が介在している。
CODEC40は、FAX受信データ及び送信データのA/D変換及びD/A変換を行うためのものである。このCODEC40には、図2に示すように、回線網、外付け電話3、ハイブリッドネットワーク44及びシリアルI/F41が、送信アンプ42又はトーンアンプ43を介して、接続されている。
なお、送信アンプ42は、送信データのゲイン調整を行うためのものである。また、トーンアンプ43は差動型の増幅器であり、電話回線31の端子L1、L2に対し、差動入力になっている。
CODEC40に電話回線31又は外付け電話3からトーン信号が到来すると、トーンアンプ43→CODEC40→シリアルI/F41→絶縁部35→モデム20の順に流れ、CODEC40から送信されるトーン検出信号がCPU11により検出される。
リング検出回路39は、図2に示すように、回線網、外付け電話3及びシリアルI/F41に接続されている。リング検出回路39に電話回線31からリング信号が到来すると、それと同じサイクルで、リング検出回路39→シリアルI/F41→絶縁部35のコンデンサaを通り、リング検出信号がL(ローレベル)からH(ハイレベル)へ(又はその逆へ)変化することにより、モデム20を介して、CPU11により検出される。
トランジスタ45は、電圧検出回路34により検出される回線閉結時の回線電圧が予め定められた電圧電流特性となるように、ベース電位を変えることにより、半導体化DAA33の見かけ上の抵抗値を調整するためのものである。
シリアルI/F41は、リング検出回路39からのリング検出信号等の各信号、及びCODEC40からのFAX受信データを、絶縁部35のコンデンサ35bに対しシリアルデータに一本化する一方、電話回線31の閉結、開放を半導体化DAA33に行わせるための制御信号及びCODEC40へのFAX送信データに対し、絶縁部35のコンデンサ35aからのシリアル信号をそれぞれに分離するものである。
図5は、電圧検出回路34により検出される回線電圧値を示すグラフである。電話回線31の開放時において、電圧検出回路34により検出される回線電圧は、ほぼ一定の値である。定常電圧値Vrは、電話回線31の開放時において100ms毎に検出される10個分の回線電圧値の平均値を表している。ここで、判定値Vtは定常電圧値Vrに1以下の値である閾値を乗算して算出されることから、定常電圧値Vrよりも所定の基準量sだけ低い値となる。
そして、外付け電話3をフックアップすることにより、電話回線31側から外付け電話3へ電流が流れて半導体化DAA33へ供給される電圧が降下してV1となると、電圧検出回路34により検出される電圧値が所定の基準量sを超えて低下して判定値Vt以下となり、外付け電話3がフックアップ状態であると判断することができるのである。
ここで、判定値Vtとは、定常電圧値Vrに閾値メモリ13bの値を乗算したものであることから、判定値Vtと定常電圧値Vrとの差である基準量sは、閾値メモリ13bの閾値により決定される。外付け電話3をフックアップしたときに、電圧検出回路34により検出される回線電圧値の電圧降下の程度は、外付け電話3の内部抵抗により変化するので、本実施例においては、後述する基準量変更処理(図4参照)で、閾値メモリ13bの値を変更することにより、基準量sを変更できるものとした。また、電話回線31が開放している状態において、電話回線31よりリング信号が送出されてくると、図5の区間Tにおける振幅CIに示すように回線電圧値が上昇するので、リング信号検出期間中の回線電圧値は、定常電圧値Vrの算出には含まないものとした。
次に、上記のように構成されたファクシミリ装置1の各処理について、図3、図4のフローチャートを参照し説明する。図3に示す外付電話フックアップ判定処理は、電話回線31が開放状態の間、すなわち、半導体化DAA33において回線網の動作の制御を行う直流回路の開放中に実行される処理であり、半導体化DAA33において直流回路が閉結されると、処理を抜ける。
図3に示すように、この外付電話フックアップ処理では、まず、電話回線31が開放中か否かを判定する(S1)。例えば、FAX通信中など、電話回線31が閉結されている場合は(S1:No)、外付電話フックアップ判定処理を終了する。
一方、待機中など、電話回線31が開放されている場合(S1:Yes)、定常電圧値メモリ13aに記憶された定常電圧値Vrに閾値メモリ13bの値を乗算し、得られた値を判定値Vtとして判定値メモリ14bに書き込む(S2)。
この定常電圧値メモリ13aには、前回検出された10個分の回線電圧値の平均値が定常電圧値Vrとして記憶されており、閾値メモリ13bには、例えば0.8などの1以下の所定の値が記憶されている。したがって、判定値メモリ14bに記憶される判定値Vtは、前回検出された電圧値の平均値である定常電圧値Vrよりも所定の基準量sだけ小さい値となる。
次に、回線電圧値メモリ14aを初期化して、回線電圧値メモリ14aに記憶された10個の電圧値を全て消去する(S3)。続いて、変数iを1とし(S4)、タイマをリセットして0とする(S5)。
続いて、電圧検出回路34により検出された回線電圧値を、回線電圧値メモリ14aのi番目に記憶する(S6)。次に、回線電圧値メモリ14aのi番目の値がi−1番目の値との差が基準範囲内であるか否かを調べる(S7)。すなわち、前回検出した回線電圧値に比較して、今回検出した回線電圧値が基準範囲を超えて大きく変化したか否かを判定するのである。この基準範囲とは、例えば±1.5Vの範囲であり、ROM12に予め記憶されている。
回線電圧値メモリ14aのi番目の値とi−1番目の値の差が基準範囲内である場合(S7:Yes)、その電圧値の変化は小さなノイズまたはゆらぎなどに起因する許容範囲内のバラツキなので、S8に進んでリング信号を検出中か否かを調べる(S8)。リング信号検出中である場合(S8:Yes)、図5にも示すように、回線電圧値が高くなるので、その回線電圧値は回線電圧値メモリ14aに記憶せず、S5の処理に戻る。
一方、リング信号を検出中でない場合(S8:No)、回線電圧値を所定回数検出したか否かを、変数iが10か否かに基づいて調べる(S9)。変数iが10でない場合(S9:No)、今回の回線電圧値の取得から所定間隔が経過したか否かを、タイマの値が100msとなったか否かに基づいて調べ(S10)、タイマの値が100msを経過していない場合、すなわち、今回の回線電圧値の検出から所定間隔が経過していない場合(S10:No)、待機する。一方で、今回の回線電圧値の検出から所定間隔が経過した場合(S10:Yes)、変数iに1を加算して(S11)、S5の処理に戻る。
本実施例において、所定間隔とは、今回の回線電圧値の検出から次回の回線電圧値の検出までの時間間隔を意味しており、例えば100msである。また、本実施例において、所定回数とは、定常電圧値Vrを算出するまでに回線電圧値を検出する回数を意味しており、例えば10回である。
S9の処理において変数iが10であると判定された場合(S9)、回線電圧値メモリ14aの10個の値の平均値を算出し、その値を定常電圧値Vrとして定常電圧値メモリ13aを更新し(S12)、S2の処理に戻る。したがって、S2において、今回取得した回線電圧値から算出された定常電圧値Vrに基づいて判定値Vtが更新されることになる。
S7の処理において、回線電圧値メモリ14aのi番目の値とi−1番目の値との差が基準範囲を超えている場合(S7:No)、そのi番目の回線電圧値が判定値メモリ14bに記憶された判定値よりも小さいか否かを調べる(S13)。回線電圧値メモリ14aのi番目の回線電圧値が判定値Vtよりも大きい場合(S13:No)、その電圧値の変動は、たとえば大きなノイズ(例えば、クロストーク、混線)によるものなのでS3の処理に戻るが、電圧検出回路34により検出された回線電圧値が判定値Vtよりも小さい場合(S13:Yes)、外付け電話3のフックアップにより電圧が降下したと判断し、ファクシミリ装置1のLCD5において外付け電話3がフックアップされていることを表示する(S14)。
続いて、電圧検出回路34により検出される回線電圧値を100ms毎に監視し(S15)、その値が判定値メモリ14bに記憶された判定値Vtよりも大きい場合(S16:Yes)は、外付け電話3のフックダウンにより回線電圧値が上昇したと判断することができるので、ファクシミリ装置1のLCD5において、外付け電話3がフックアップ状態である旨の表示をクリアする(S17)。
一方、S16において電圧検出回路34により検出される回線電圧値が判定値メモリ14bに記憶された判定値Vtよりも小さいと判断された場合(S16:No)、回線電圧値が0Vか否かを調べる(S18)。回線電圧値が0Vでない場合(S18:No)、S15の処理に戻るが、電圧検出回路34により検出される回線電圧値が0Vであるとき(S18:Yes)、ファクシミリ装置1から電話回線31が引き抜かれた状態と判断することができるので、ファクシミリ装置1のLCD5において、外付け電話3がフックアップ状態である旨の表示をクリアし、電話回線31が引き抜かれた状態であることを表示や音などで報知する(S19)。そして、電圧検出回路34により検出される回線電圧値を100ms毎に監視し(S20)、回線電圧値が0Vよりも大きいか否かを調べる(S21)。回線電圧値が0Vより大きくない場合(S21:No)、電話回線31がファクシミリ装置1から引き抜かれた状態のままであるので待機するが、電圧検出回路34により検出される回線電圧値が0Vより大きい場合(S21:Yes)、ファクシミリ装置1と電話回線31が再接続されて電圧が半導体化DAA33に供給される状態になったと判断することができるので、S15の処理に戻る。
例えば、外付け電話3がフックアップ状態のままで、ノイズなどにより回線電圧が変動した場合、外付け電話3がフックアップ状態のときの回線電圧値、例えば図5に示すV1程度の値に基づいて定常電圧値Vrが更新されると、その不適切な定常電圧値Vrに基づいて判定値Vtが更新されてしまうという不都合が生じる。そこで、本実施例においては、一旦外付け電話3のフックアップを表示した後は、外付け電話3のフックダウンを判断するまで、判定値Vtの更新を行わないことにしたのである。
次に、図4に示す、基準量変更処理について説明する。この処理は、所定時間毎に開始されるものである。まず、閾値の値の変更が、操作パネル4から指示されたか否かを調べる(S31)。変更が指示されていない場合(S31:No)、処理を終了するが、変更が指示された場合(S31:Yes)、閾値メモリ13bの値を、操作パネル4から入力された値で更新する(S32)。上述のように、外付け電話3のフックアップを判定するための判定値は、定常電圧値Vrに閾値を乗算した値として決定される。したがって、閾値メモリ13bの値を変更することにより、基準量s(図5参照)も変更することができる。基準量sは、外付け電話3のフックアップにより低下する回線電圧値の低下量を考慮した値とする必要があるが、外付け電話3の内部抵抗によって、その外付け電話3をフックアップした場合の電圧降下の程度が異なる場合があるので、閾値メモリ13bの値を変更することにより、ユーザが基準量sを任意に設定できるようにしたのである。
尚、本実施例において、請求項1記載の外付け監視手段としては図3のS13,S16,S21の処理が該当する。請求項3記載の定常電圧決定手段としては図3のS3からS12の処理が該当する。請求項3記載の判定値設定手段としては図3のS2の処理が該当する。請求項10の基準量変更手段としては、図4のS32の処理が該当する。
本実施例のファクシミリ装置1によれば、半導体化DAA33に設けられた電圧検出回路34からの回線電圧を定期的に検出し、その検出値に基づいて外付け電話3の使用状態を監視することができる(S13,S16,S21)。よって、外付け電話3の使用状態を監視するために回線網と外付け電話3との間に従来設けられていた電流検出回路を設ける必要がないので、ファクシミリ装置1の小型化と低コスト化を実現できる。
また本実施例のファクシミリ装置1によれば、外付け監視手段(S13)は、電圧検出回路からの検出値が、予め設定されている判定値以下の場合に、外付け電話がフックアップ状態であると判断するので(S14)、好適に外付け電話3のフックアップ状態を判断することができる。すなわち、外付け電話3がフックアップ状態になると回線側から外付け電話3へ電流が流れて、半導体化DAA33に設けられた電圧検出回路34において検出される電圧が降下するので、電圧検出回路34からの検出値が所定の判定値以下である場合には、外付け電話3がフックアップ状態であると判断することができるのである。
また本実施例のファクシミリ装置1によれば、電圧検出回路34からの回線電圧が、電話回線31の開放時の定常電圧値Vrよりも所定の基準量s小さい値である判定値Vt以下である場合に、外付け電話3がフックアップ状態であると判断するので、例えば、本ファクシミリ装置を設置する国、地域、あるいは回線の使用環境等によって回線電圧が変化しても、回線開放時の回線電圧(定常電圧)が取得できればどのような地域、環境においても好適に外付け電話3のフックアップ状態を判断することができる。
また本実施例のファクシミリ装置1によれば、電話回線31の開放中に電圧検出回路34からの回線電圧を所定間隔毎に連続して所定回数検出し、その回線電圧の平均値を定常電圧値Vrとして決定することから、国、地域、あるいは回線の使用環境等によって回線電圧(定常電圧)が変化しても、それを装置側で検出して自動的に回線電圧(定常電圧)を取得することができるため、外付け電話の使用状態を判断するための判定値として適切な値を算出することができ、本装置が設置される環境に左右されず、好適に外付け電話3のフックアップ状態を検出することができる。
また本実施例のファクシミリ装置1によれば、定常電圧決定手段(S3〜S12)は、回線電圧を検出する毎に、前回の検出値との差が基準範囲内か否かを判断し、基準範囲内となる検出値が所定回数連続して得られた場合に、その平均値を前記定常電圧Vrとして決定することから、回線電圧がクロストーク(混線)等により一時的に変動したとしても、外付け電話3の使用状態を判断するための判定値Vtとして適切な値を算出することができる。
また本実施例のファクシミリ装置1によれば、定常電圧決定手段(S3〜S12)により新たに定常電圧値Vrが得られる毎に、判定値設定手段(S2)は判定値Vtの更新を行うことから、回線電圧が異なる回線網に接続を変更した場合(例えば、回線電圧が48Vの公衆電話網(PSTN)へ接続している状態から内線交換機(PBX)、ISDN、インターネットプロトコル電話(IP電話)へ接続を変更した場合)であっても、常に適切な判定値Vtに基づいて外付け電話3のフックアップ状態又はフックダウン状態を判定することができる。
また本実施例のファクシミリ装置1によれば、定常電圧決定手段(S3〜S12)による回線電圧の検出の際に、前回の検出値との差が基準範囲内でないと判断された場合(S7)、外付け監視手段(S13)は、その回線電圧が判定値以下であるか否かを判断し、判定値以下であれば外付け電話がフックアップ状態であると判断することから(S14)、定常電圧決定手段(S3〜S12)による定常電圧値Vrの決定処理を行いつつ外付け電話3の使用状態の監視を行うことができるので、定常電圧値Vrの決定処理のために外付け電話3の使用状態を監視することができない期間が生じることはなく、外付け電話3の使用状態の監視を連続的に行うことができる。
また本実施例のファクシミリ装置によれば、外付け監視手段(S16,S21)は、外付け電話3がフックアップ状態であると判断された以降も電圧検出回路34からの回線電圧の検出を継続して行い、その電圧検出回路34からの検出値が、予め設定されている判定値Vtより大きい場合に、外付け電話3がフックダウン状態であると判断しており、外付け監視手段(S16)によりフックダウン状態と判断されるまでは、定常電圧決定手段(S3〜S12)による定常電圧の決定処理(S12)を行わないので、常に外付け電話3がフックダウンの状態で検出される回線電圧に基づいて判定値Vtの更新を行うため(S2)、適切な判定値Vtに基づいて外付け電話3の使用状態を監視することができる。
また本実施例のファクシミリ装置によれば、電話回線31側から送信されるリング信号を検出している場合には、定常電圧決定手段(S3〜S12)による定常電圧の決定処理(S12)を行わないので、リング信号の到来により、回線電圧が高くなり、半導体DAA33に高い電圧が供給されている状態で、その通常よりも高い電圧値に基づいて判定値Vtを更新することを防止できるので適切な判定値Vtを算出でき、外付け電話3の使用状態を適切に判定することができるという効果がある。
また本実施例のファクシミリ装置によれば、所定の基準量sを変更するための基準量変更手段(S32)を備えていることから、判定値Vtを決定するための基準量sを、個々の外付け電話の内部抵抗に応じて設定することができ、外付け電話の使用状態を適切に監視することができ、本ファクシミリ装置の設置される環境に、より適した値に判定値Vtを設定することができるという効果がある。
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
たとえば、本実施例においては、回線電圧を100ms毎に連続して10回検出するこによりその回線電圧の定常電圧値を決定していたが、この時間間隔(所定間隔)及び回数(所定回数)は、適宜定められる。
ファクシミリ装置の全体構成を示したブロック図である。 半導体化DAAを使用した回線I/F部の構成を示したブロック図である。 ファクシミリ装置で実行される外付け電話フックアップ判定処理を示したフローチャートである。 ファクシミリ装置で実行される基準値変更処理を示したフローチャートである。 電圧検出回路により検出される電圧値を示すグラフである。
符号の説明
1 ファクシミリ装置
3 外付け電話
14b 判定値メモリ(判定値記憶手段)
19 回線I/F部
31 回線
33 半導体化DAA
34 電圧検出回路
45 トランジスタ(調整手段)
s 基準量
Vr 定常電圧値
Vt 判定値

Claims (10)

  1. 回線網側とファクシミリデータの授受を行う回線I/F部に半導体化DAAを有し、且つ外付け電話を接続可能なファクシミリ装置において、
    前記半導体化DAA内に回線電圧を検出可能な電圧検出回路を備え、回線閉結時の回線電圧をその電圧検出回路により検出し、その検出値が予め定められた電圧電流特性の規格内となるよう調整するための調整手段と、
    前記電圧検出回路からの回線電圧を定期的に検出し、その検出値に基づいて前記外付け電話の使用状態を監視する外付け監視手段と
    を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記外付け監視手段は、前記電圧検出回路からの前記検出値が、予め設定されている判定値以下の場合に、前記外付け電話がフックアップ状態であると判断することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 前記電圧検出回路からの回線電圧に基づいて、前記回線の開放時の定常電圧を決定する定常電圧決定手段と、
    その定常電圧決定手段により決定された前記定常電圧よりも所定の基準量小さい値を算出し、前記判定値として設定する判定値設定手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。
  4. 前記定常電圧決定手段は、前記回線の開放中に前記電圧検出回路からの回線電圧を所定間隔毎に連続して所定回数検出し、その回線電圧の平均値を前記定常電圧として決定するものであることを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  5. 前記定常電圧決定手段は、前記回線電圧を検出する毎に、前回の検出値との差が基準範囲内か否かを判断し、基準範囲内となる検出値が前記所定回数連続して得られた場合に、その平均値を前記定常電圧として決定することを特徴とする請求項4記載のファクシミリ装置。
  6. 前記定常電圧決定手段により新たに定常電圧が得られる毎に、前記判定値設定手段は判定値の更新を行うことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のファクシミリ装置。
  7. 前記定常電圧決定手段による前記回線電圧の検出の際に、前回の検出値との差が前記基準範囲内でないと判断された場合、
    前記外付け監視手段は、その回線電圧が前記判定値以下であるか否かを判断し、判定値以下であれば前記外付け電話がフックアップ状態であると判断することを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載のファクシミリ装置。
  8. 前記外付け監視手段は、前記外付け電話がフックアップ状態であると判断された以降も前記電圧検出回路からの前記回線電圧の検出を継続して行い、その電圧検出回路からの前記検出値が、前記予め設定されている判定値より大きい場合に、前記外付け電話がフックダウン状態であると判断しており、
    前記外付け監視手段により前記フックダウン状態と判断されるまでは、前記定常電圧決定手段による前記定常電圧の決定処理を行わないことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載のファクシミリ装置。
  9. 前記回線側から送信されるリング信号を検出している場合には、前記定常電圧決定手段による前記定常電圧の決定処理を行わないことを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載のファクシミリ装置。
  10. 前記所定の基準量を変更するための基準量変更手段を備えたことを特徴とする請求項3から9のいずれかに記載のファクシミリ装置。
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