JP6481472B2 - 通信装置、通信制御方法および通信制御プログラム - Google Patents

通信装置、通信制御方法および通信制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムに関する。
近年、シリコンDAA(Data Access Arrangement)を回線制御回路として電話回線の制御に使用するファクシミリ装置が増えてきている。このようなファクシミリ装置では、シリコンDAA(または半導体DAAとも呼ばれる)を回線制御回路に採用することにより、トランスなどの部品を削減することができ、小型化および低コスト化を実現できるなどの利点がある。
一方、シリコンDAAを回線制御回路に採用したことにより生じた問題もある。たとえば、オフィスなどでは、ファクシミリ装置は、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)の電話回線に加え、ディジタル回線を使用した通信機器、たとえばビジネスフォンシステムに接続されることがある。通常、ファクシミリ装置と公衆交換電話網の電話回線との接続、およびファクシミリ装置とビジネスフォンシステムとの接続は、電話線を通じて行われる。ところが、ビジネスフォンシステムの電話線のコネクターには、公衆交換電話網の電話回線に接続される電話線のコネクター(モジュラージャック)と同じ形状のものがある。そのため、ユーザーが、たとえばファクシミリ装置を設置したり移動したりした後、ファクシミリ装置に電話線を接続する際に、ビジネスフォンシステムの電話線のコネクターをファクシミリ装置の電話線のコネクターに誤って挿し込んでしまうことがある。
ファクシミリ装置は、通常、公衆交換電話網から電話回線に120〔mA〕までの電流が流れるように設計されているのに対して、ビジネスフォンシステムは、それよりも大きい、たとえば300〔mA〕程度の電流を流せるように設計されていることが多い。したがって、ファクシミリ装置の電話線のコネクターにビジネスフォンシステムの電話線のコネクターが誤接続された場合には、ファクシミリ装置に想定外の過大な電流が流れ続けて、ファクシミリ装置に内蔵されている部品が損傷するおそれがある。
これに関連して、シリコンDAAを使用するファクシミリ装置の電話線のコネクターにビジネスフォンシステムの電話線のコネクターが誤接続された場合に、過大電流が流れ続けることを回避する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1を参照)。特許文献1の技術では、電話回線の電圧または電流を検出し、当該電圧または電流が過大であることを示す閾値を超えると、ファクシミリ装置をオンフック状態へ移行することにより、ファクシミリ装置に過大電流が流れ続けることを回避している。
しかしながら、一般にシリコンDAAには、電話回線の電圧および電流を調整するための予め定められた所定時間においてのみ、電話回線の電流を検出できるという機能的な制約がある。これは、電話回線の電圧および電流の調整は、ダイアルやファクシミリ信号によって電圧および電流の調整値が狂わないように、オフフック後からダイアルやファクシミリ通信を開始する前までに終了する必要があるためである。したがって、特許文献1の技術では、上記所定時間の経過後には、電話回線の電流を検出する機能が動作しなくなる。その結果、上記所定時間の経過後に、ファクシミリ装置の電話線のコネクターにビジネスフォンシステムの電話線のコネクターが誤接続された場合には、ファクシミリ装置に過大電流が流れ続けることを回避できなくなるという問題がある。
特開2013−211791号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、ビジネスフォンシステムの電話線のコネクターが、通信装置の電話線のコネクターに、電圧電流調整のための予め定められた所定時間を経過した後に誤接続されたとしても、過大電流が流れ続けることを回避できる通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
(1)シリコンDAAを使用して電話回線に接続可能に構成される通信装置であって、前記電話回線の電圧および電流を調整するための調整期間を設定する制御部を有し、前記制御部は、オフフック後において、前記通信装置内における内部回線の電圧値が所定の閾値以上の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていると判断し、前記電圧値が前記所定の閾値未満の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断し、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を増加させ、前記電話回線の電圧および電流の調整が終了した後において、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記電話回線の電圧および電流の調整を再開する、通信装置。
(2)前記制御部は、前記調整期間において、前記電話回線に規定値以上の電流が検出された場合、オンフックするように前記シリコンDAAを制御することを特徴とする上記(1)に記載の通信装置。
(3)前記制御部は、前記調整期間において、所定時間経過後、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていると判断される場合、前記調整期間を終了する一方で、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を延長することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の通信装置。
)前記通信装置は、ファクシミリ装置、MFPまたは電話機であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1つに記載の通信装置。
)シリコンDAAを使用して電話回線に接続可能に構成される通信装置において、前記電話回線の電圧および電流を調整するための調整期間を設定するステップ(a)と、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されているか否かを判断するステップ(b)と、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を増加させるステップ(c)と、前記電話回線の電圧および電流の調整が終了した後において、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記電話回線の電圧および電流の調整を再開する、(d)と、を有し、前記ステップ(b)では、オフフック後において、前記通信装置内における内部回線の電圧値が所定の閾値以上の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていると判断し、前記電圧値が前記所定の閾値未満の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断する、通信制御方法。
)前記調整期間において、前記電話回線に規定値以上の電流が検出された場合、オンフックするように前記シリコンDAAを制御するステップ()をさらに有することを特徴とする上記()に記載の通信制御方法。
)前記ステップ(c)では、前記調整期間において、所定時間経過後、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を延長することを特徴とする上記()または()に記載の通信制御方法。
)コンピューターに上記()〜()のいずれか1つに記載の通信制御方法を実行させるように構成される、通信制御プログラム。
)上記()に記載の通信制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
本発明によれば、オフフック後からオンフック前までの間において、電話回線に流れる電流を検出するシリコンDAAの機能が動作し、電話回線を通じて通信装置に過大電流が流れた場合に検出することができる。したがって、通信装置の電話線のコネクターにディジタル回線を使用した他の通信機器の電話線のコネクターがどのようなタイミングで誤接続されたとしても、通信装置に過大電流が流れ続けることを確実に回避できる。
本発明の一実施形態に係るファクシミリ通信システムの概略構成を説明するためのブロック図である。 図1に示すファクシミリ装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 図2に示す制御部の構成を示す概略ブロック図である。 図1に示すファクシミリ装置および交換機の機能ブロック図である。 図1に示すファクシミリ装置の通信制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。 図5Aに後続する図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムの実施形態を説明する。なお、図中、同一の部材には同一の符号を用いた。
(実施形態)
以下では、本実施形態の通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムについて、ファクシミリ装置間において通信を行う場合を例示して説明する。
<ファクシミリ通信システムの概略構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るファクシミリ通信システムの概略構成を説明するためのブロック図である。図1に示すように、本実施形態では、2台のファクシミリ装置100,500が公衆交換電話網300を介して通信を行う場合について説明する。
ファクシミリ装置100と交換機200とは、電話回線L,L’によって互いに通信可能に接続されており、交換機200は、ファクシミリ装置100の要求に応じて、公衆交換電話網300を経由して、相手方の他の交換機400との間に通信回線を確立する。ファクシミリ装置100は、上記通信回線を通じて相手方のファクシミリ装置500と通信することができる。電話回線L,L’は、たとえば2線式アナログの回線である。
なお、ファクシミリ装置500および交換機400の構成は、それぞれファクシミリ装置100および交換機200の構成と同様である。したがって、以下では、ファクシミリ装置100および交換機200の構成について説明し、ファクシミリ装置500および交換機400については詳細な説明を省略する。
<ファクシミリ装置のハードウェア構成>
図2は、図1に示すファクシミリ装置100の構成の一例を示す概略ブロック図である。本実施形態のファクシミリ装置100は、シリコンDAA110、モデム120、操作パネル130、画像読取部140、画像処理部150、画像形成部160および制御部170を有する。また、ファクシミリ装置100は、コネクター部101を有し、当該コネクター部101は、電話線102によって、たとえば壁面Wに設置された電話回線L,L’のRJ11コネクター(モジュラージャック)と接続されうる。本実施形態では、コネクター部101は、RJ11コネクターを含みうる。
一方、ファクシミリ装置100内において、コネクター部101は、図示しない整流回路を介してシリコンDAA110に接続される。また、コネクター部101と上記整流回路との間にノイズ除去回路をさらに設けてもよい。ノイズ除去回路は、電話回線L,L’からファクシミリ装置100に伝播されうる雷サージやノイズを抑制する機能を有する。
シリコンDAA110は、回線制御回路として、電話回線L,L’に接続可能に構成され、電話回線L,L’を制御する。シリコンDAA110は、制御部170の指示に応じて、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)が標準化したファクシミリの国際規格にしたがって電話回線L,L’を制御し、データを送受信する。シリコンDAA110の機能の詳細については後述する。
モデム120は、制御部170の指示に従って、シリコンDAA110によって受信されたデータを復調したり、送信する画像データを電話回線L,L’によって伝送可能なアナログ信号に変調したりする。また、本実施形態では、モデム120は、シリコンDAA110を制御するためのレジスタセットを備え、制御部170によって当該レジスタセットにシリコンDAA110の制御情報が書き込まれる。
操作パネル130は、ユーザーの指示を受け付けたり、ユーザーへのメッセージなどを表示したりする。本実施形態では、操作パネル130は、ボタンスイッチやタッチパネルを有する。ユーザーは、これらのボタンスイッチや、タッチパネルに表示されるタッチ画面を操作することにより、ファクシミリ装置100に対して指示を入力する。また、タッチ画面には、入力された情報、各種設定情報、エラーメッセージなどが表示される。
画像読取部140は、原稿の画像データを取得する。画像読取部140は、スキャナーを備え、当該スキャナーにより原稿を読み取ることにより画像データを取得する。また、画像読取部140は、ADF(Auto Document Feeder)を備え、複数ページの原稿を連続して読み取ることができる。さらに、画像読取部140は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して通信するためのインターフェースを備え、これらのインターフェースを介して外部の端末から画像データを取得することもできる。
画像処理部150は、画像読取部140により取得された画像データに各種の画像処理を施す。画像処理としては、たとえば、拡大、縮小、ページ番号の追加、ページの割り付け、階調補正などが挙げられる。
画像形成部160は、画像データに応じて用紙上に画像を形成する。画像形成部160の画像形成方法としてはとくに限定されず、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式や熱転写方式であってもよい。
制御部170は、シリコンDAA110、モデム120、操作パネル130、画像読取部140、画像処理部150および画像形成部160を制御する。なお、本実施形態では、制御部170がモデム120を介してシリコンDAA110を間接的に制御するように構成されているが、このような構成に限定されず、制御部170がシリコンDAA110を直接的に制御する構成としてもよい。
<制御部のハードウェア構成>
図3は、図2に示す制御部170のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。制御部170は、メモリー171、本体I/F部172およびCPU(Central Processing Unit)173を有し、これらは信号をやり取りするためのバス174を介して相互に接続されている。
メモリー171は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を備える(不図示)。RAMは、作業領域として一時的にプログラムおよび送受信データを記憶する高速アクセス可能な主記憶装置である。また、ROMは、オペレーティングシステム、通信制御プログラムPを含む各種プログラムや各種データを記憶している。通信制御プログラムPは、後述する通信制御機能を実現するためのプログラムである。なお、メモリー171は、たとえば、フラッシュメモリー、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブなどを含む補助記憶部をさらに備え、当該補助記憶部に上記各種プログラムが格納されるように構成されてもよい。
本体I/F部172は、たとえば、操作パネル130などの入出力装置と通信するためのインターフェースである。
CPU173は、上記各種プログラムに従って、シリコンDAA110、モデム120、操作パネル130、画像読取部140、画像処理部150および画像形成部160を制御するため、各種の判断処理や演算処理を実行する。ファクシミリ装置100の各機能は、それに対応するプログラムをCPU173が実行することにより実現される。とくに、本実施形態では、CPU173が通信制御プログラムPを実行し、シリコンDAA110およびモデム120を制御することにより、通信制御機能が実現される。以下、本実施形態の通信制御機能の詳細について図4を参照して説明する。
<ファクシミリ装置の機能>
図4は、図1に示すファクシミリ装置100および交換機200の機能ブロック図である。CPU173が、通信制御プログラムPに基づいて、図2、3で説明したハードウェアを制御することにより、図4に示す機能が実現される。本実施形態のファクシミリ装置100は、スイッチ601、絶縁部602、回線制御部610、電圧監視部620、電流監視部630、電圧電流調整部640、タイマー部650およびファクシミリ通信制御部660を有する。
回線制御部610は、電話回線L,L’に接続し、制御する。具体的には、回線制御部610は、オフフック指示を受信した場合、スイッチ601をオンしてファクシミリ装置100をオフフック(回線捕捉)する。一方、回線制御部610は、オンフック指示を受信した場合、スイッチ601をオフしてファクシミリ装置100をオンフック(回線開放)する。
電圧監視部620は、ファクシミリ装置100内における内部回線L1,L2間の電圧(以下、「内部回線電圧」と書く)を検出する。本実施形態では、電圧監視部620は、オフフックされた後において、電話線102が電話回線L,L’およびファクシミリ装置100に接続されているか否かを判断する。電話線102が電話回線L,L’およびファクシミリ装置100に接続されているか否かは、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されているか否かを調べることにより判断できる。そして、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されているか否かは、電圧監視部620が検出する内部回線電圧が所定の閾値以上か否かにより判断できる。たとえば、内部回線電圧が上記所定の閾値以上である場合、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されていると判断され、内部回線電圧が上記所定の閾値未満である場合、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されていないと判断される。
シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されていないと判断される場合としては、電話線102がファクシミリ装置100のコネクター部101および/または壁面Wのコネクターから抜けている場合や、電話線102が断線した場合などが想定される。しかし、電話線102が断線することは稀である。したがって、本実施形態では、電圧監視部620は、オフフックされた後において、内部回線電圧が上記所定の閾値未満である場合、電話線102がファクシミリ装置100のコネクター部101および/または壁面Wのコネクターから抜けていると判断する。なお、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されている場合において、通常、内部回線電圧は最も低い場合でも4〔V〕程度以上の値が検出されるので、上記所定の閾値は、たとえば2〔V〕程度に設定するのが好適である。このように、本実施形態では、ファクシミリ装置100内における内部回線電圧の値に基づいて、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されているか否かを判断する。したがって、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されているか否かを判断するための機構やセンサーなどを別途設ける必要がない。
電流監視部630は、内部回線L1,L2に流れる電流、すなわち電話回線L,L’に流れる電流(以下、「回線電流」と書く)を検出する。電流監視部630は、シリコンDAA110の機能上の制約により、電圧電流調整の調整期間においてのみ回線電流を検出することができる。これに対して、電流監視部630は、電圧電流調整の調整期間が終了した後においても内部回線電圧を検出できる。また、電流監視部630は、規定値以上の過大な回線電流を検出した場合、回線制御部610に対して、オンフックするように指示するとともに、操作パネル130にエラーメッセージを表示させるように指示する。本実施形態では、上記規定値は、たとえば120〔mA〕である。
電圧電流調整部640は、電話回線L,L’の電圧(以下、「回線電圧」と書く)および回線電流を調整する。以下、回線電圧および回線電流の調整を「電圧電流調整」と書く。電圧電流調整部640は、内部回線L1,L2間の抵抗、すなわち電話回線L,L’の終端抵抗を調整することによって、回線電圧および回線電流が各国の仕様に対応した所定の関係(電圧電流特性)を満たすように調整する。電圧電流特性は、たとえば制御部170のROMに予め保存されている。
タイマー部650は、タイマーを有し、電圧電流調整の調整期間として予め定められた所定時間を計時する。所定時間は、とくに限定されることはないが、たとえば1秒程度に設定することが好ましい。本実施形態では、タイマー部650は、シリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されていないと判断される場合、タイマーを再セットして、調整期間を延長または電圧電流調整を再開、すなわち、調整期間を増加させる。
ファクシミリ通信制御部660は、交換機200から送出されるダイヤルトーンやリングバックトーンの検出処理、プッシュボタン信号の送出処理、送信データの変調および受信データの復調などを実行する。ファクシミリ通信制御部660は、絶縁部602により内部回線L1,L2から直流的に絶縁される。
交換機200は、定電圧源201、電流制限抵抗202、絶縁部203および信号送受信部210を有する。定電圧源201は、電流制限抵抗202を介して、規定の電圧(たとえば48〔V〕)をファクシミリ装置100に供給する。
回線制御回路610がオフフック指示を受信すると、スイッチ601がオンされる。その結果、スイッチ601、電圧電流調整部640、電流監視部630、電話回線L’、定電圧源201、電流制限抵抗202、電話回線Lを通ってスイッチ601へ一巡する閉回路(直流ループ)が形成される。この閉回路には、定電圧源201から電流制限抵抗202を介して上記規定の電圧が供給され、回線電流が流れる。
信号送受信部210は、ファクシミリ装置100へダイヤルトーンやリングバックトーンを送出する。信号送受信部210は、絶縁部203により上記閉回路から直流的に絶縁される。
<通信制御方法>
以上のように構成される本実施形態のファクシミリ装置100の通信制御方法について説明する。図5Aおよび図5Bは、図1に示すファクシミリ装置100の通信制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。図5Aおよび図5Bに示す通信制御方法は、CPU173が通信制御プログラムPを実行することにより実現される。
図5Aに示すように、オフフック指示を受信したか否かを判断する(ステップS101)。回線制御部610は、オンフック状態において、オフフック指示を受信するまで待機する(ステップS101:NO)。そして、オフフック指示を受信した場合(ステップS101:YES)、スイッチ601をオンし、ファクシミリ装置100を電話回線L,L’に接続する(ステップS102)。
次に、電圧電流調整を開始する(ステップS103)。電圧電流調整部640は、電圧監視部620によって検出された内部回線電圧と、電流監視部630によって検出された回線電流とに基づいて、電圧電流調整を開始する。
次に、タイマーをセットする(ステップS104)。タイマー部650は、タイマーに電圧電流調整の調整時間として所定時間をセットし、計時を開始する。
次に、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS105)。所定時間が経過していない場合(ステップS105:NO)、過大電流を検出したか否かを判断する(ステップS106)。電流監視部630は、検出した回線電流が規定値以上であるか否かを判断する。過大電流を検出していない場合、すなわち回線電流が上記規定値未満である場合(ステップS106:NO)、ステップS105の処理へ戻る。
一方、過大電流を検出した場合、すなわち回線電流が上規定値以上である場合(ステップS106:YES)、回線制御部610は、スイッチ601をオフしてファクシミリ装置100をオンフック(ステップS107)し、処理を終了する(エンド)。電圧電流調整の調整期間は、電流監視部630により回線電流を検出することができる。したがって、ファクシミリ装置100のコネクター部101にビジネスフォンシステムの電話線のコネクターが誤接続されたとしても、電流監視部630が過大電流を検出し、回線制御部610が直ちにオンフックして過大電流が流れ続けることを確実に回避できる。
一方、所定時間が経過している場合(ステップS105:YES)、電話線102が接続されているか否かを判断する(ステップS108)。より具体的には、電圧監視部620は、内部回線電圧が所定の閾値以上か否かにより、電話線102が電話回線L,L’およびファクシミリ装置100に接続されているか否かを判断する。
電話線102が電話回線L,L’およびファクシミリ装置100に接続されていない、すなわち電話線102が抜けていると判断される場合(ステップS108:NO)、タイマー部650は、タイマーを再セットする(ステップS109)。そして、ステップS105の処理に戻る。タイマーに再セットされる時間は、上記所定時間と同じ長さの時間でもよいし、異なる長さの時間でもよい。
たとえば、電話線102がファクシミリ装置100のコネクター部101から抜かれた場合、当該コネクター部101にビジネスフォンの電話線のコネクターが誤って接続される可能性がある。しかし、本実施形態では、電話線102の抜けが検出された場合、タイマーが再セットされることにより、電圧電流調整の調整期間が延長されるので、上記所定時間が経過した後においても、電流監視部630が継続して回線電流を検出できる。したがって、コネクター部101にビジネスフォンの電話線が誤って接続されたとしても、電流監視部630が過大電流を検出し、回線制御部610が直ちにオンフックして過大電流が流れ続けることを回避できる。
一方、電話線102が接続されていると判断される場合(ステップ108:YES)、電圧電流調整を終了する(ステップS110)。電圧電流調整部640は、電圧電流調整を実施するための上記所定時間が経過し、かつ電話線102がファクシミリ装置100のコネクター部101および壁面Wのコネクターに接続されていると判断し、電圧電流調整を終了する。
次に、再び、電話線102が接続されているか否かを判断する(ステップS111)。電話線102がファクシミリ装置100に接続されていない場合(ステップS111:NO)、タイマーを再セット(ステップS112)し、ステップS103の処理に戻る。電圧電流調整が終了した後、たとえば電話線102がファクシミリ装置100のコネクター部101から抜かれた場合、当該コネクター部101にビジネスフォンの電話線が誤って接続される可能性がある。しかし、本実施形態では、電話線102の抜けが検出された場合、電圧電流調整が終了した後でも、タイマーが再セットされることにより、電圧電流調整が再開されるので、電流監視部630が継続して回線電流を検出できる。したがって、コネクター部101にビジネスフォンの電話線が誤って接続されたとしても、電流監視部630が過大電流を検出し、回線制御部610が直ちにオンフックして過大電流が流れ続けることを確実に回避できる。
一方、電話線102がファクシミリ装置100に接続されている場合(ステップS111:YES)、オフフック状態か否かを判断する(ステップS113)。回線制御部610は、内部回線電圧に基づいてファクシミリ装置100がオフフック状態であるか否かを判断する。オフフック状態である場合(ステップS113:YES)、ステップS111の処理に戻る。なお、オフフック状態は、オフフック後のファクシミリ通信が始まる前までの段階およびファクシミリ通信中の段階を含む。一方、オフフック状態ではない場合、すなわちオンフック状態である場合(ステップS113:NO)、処理を終了する(エンド)。
以上のように、図5Aおよび図5Bのフローチャートに示す処理では、オフフック後に電話線102がファクシミリ装置100および電話回線L,L’に接続されているか否か、すなわちシリコンDAA110が電話回線L,L’に接続されているか否かを判断し、接続されていないと判断された場合、電圧電流調整の調整期間を増加させる。
本実施形態によれば、オフフック後からオンフック前までの間において、電話回線L,L’に流れる電流を検出するシリコンDAA110の機能がつねに動作し、電話回線L,L’を通じてファクシミリ装置100に過大電流が流れた場合に検出することができる。したがって、ファクシミリ装置100のコネクター部101にビジネスフォンシステムの電話線のコネクターがどのようなタイミングで誤接続されたとしても、ファクシミリ装置100に過大電流が流れ続けることを確実に回避できる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。たとえば、上述の実施形態では、通信装置としてファクシミリ装置を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の通信装置は、ファクシミリ装置に限定されず、シリコンDAAを使用して電話回線に接続する他の通信装置、たとえばMFP(Multifunction Peripheral)や電話機でありうる。通信装置が電話機である場合は、図2に示す構成に加えて、ハンドセット、通話回路などを備える。
また、上述の実施形態では、内部回線電圧の大きさに基づいて、電話線がファクシミリ装置および電話回線に接続されているか否かを判断する構成について説明した。しかしながら、本発明はこのような構成に限定されず、たとえば、ファクシミリ装置の電話線のコネクターに接続状態を判別する機構を設けて電話線がファクシミリ装置に接続されているか否かを判断する構成としてもよい。
L,L’ 電話回線、
L1,L2 内部回線、
P 通信制御プログラム、
100 ファクシミリ装置、
101 コネクター部、
102 電話線、
110 シリコンDAA、
120 モデム、
130 操作パネル、
140 画像読取部、
150 画像処理部、
160 画像形成部、
170 制御部、
171 メモリー、
172 本体I/F部、
173 CPU,
200 交換機、
201 定電圧源、
202 電流制限抵抗、
203 絶縁部、
300 公衆交換電話網、
400 交換機、
500 ファクシミリ装置、
610 回線制御部、
620 電圧監視部、
630 電流監視部、
640 電圧電流調整部、
650 タイマー部、
660 ファクシミリ通信制御部。

Claims (9)

  1. シリコンDAAを使用して電話回線に接続可能に構成される通信装置であって、
    前記電話回線の電圧および電流を調整するための調整期間を設定する制御部を有し、
    前記制御部は、
    オフフック後において、前記通信装置内における内部回線の電圧値が所定の閾値以上の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていると判断し、前記電圧値が前記所定の閾値未満の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断し、
    前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を増加させ
    前記電話回線の電圧および電流の調整が終了した後において、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記電話回線の電圧および電流の調整を再開する、通信装置。
  2. 前記制御部は、
    前記調整期間において、前記電話回線に規定値以上の電流が検出された場合、オンフックするように前記シリコンDAAを制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記調整期間において、所定時間経過後、
    前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていると判断される場合、前記調整期間を終了する一方で、
    前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を延長することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記通信装置は、ファクシミリ装置、MFPまたは電話機であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. シリコンDAAを使用して電話回線に接続可能に構成される通信装置において、
    前記電話回線の電圧および電流を調整するための調整期間を設定するステップ(a)と、
    前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されているか否かを判断するステップ(b)と、
    前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を増加させるステップ(c)と、
    前記電話回線の電圧および電流の調整が終了した後において、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記電話回線の電圧および電流の調整を再開する、(d)と、を有し、
    前記ステップ(b)では、
    オフフック後において、前記通信装置内における内部回線の電圧値が所定の閾値以上の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていると判断し、前記電圧値が前記所定の閾値未満の場合、前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断する、通信制御方法。
  6. 前記調整期間において、前記電話回線に規定値以上の電流が検出された場合、オンフックするように前記シリコンDAAを制御するステップ()をさらに有することを特徴とする請求項に記載の通信制御方法。
  7. 前記ステップ(c)では、
    前記調整期間において、所定時間経過後、
    前記シリコンDAAが前記電話回線に接続されていないと判断される場合、前記調整期間を延長することを特徴とする請求項またはに記載の通信制御方法。
  8. コンピューターに請求項5〜7のいずれか1項に記載の通信制御方法を実行させるように構成される、通信制御プログラム。
  9. 請求項に記載の通信制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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