JP2023156860A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルとが誤接続されている場合に、その誤接続を迅速に検出し、ケーブルが誤接続されていることを報知することを課題とする。【解決手段】電話回線に接続された回線接続ケーブルが接続されるべき電話回線接続部と、電話機に接続された電話機接続ケーブルが接続されるべき電話機接続部と、電話回線から供給される回線電圧を検出する回線電圧測定部と、電話機のフック状態を検出する電話フック検出部と、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルの接続状態を判定する接続状態判定部とを備える。電話フック検出部と電話機接続部に所定の電話機供給電圧が印加された状態で電話機のフック状態を検出し、検出されたフック状態と検出された回線電圧とに基づいて、接続状態判定部が、回線接続ケーブルが電話回線接続部に接続され、電話機接続ケーブルが電話機接続部に接続されているか否かを判定することを特徴とする。【選択図】図8

Description

この発明は、情報処理装置に関し、特に、加入電話回線など既存のネットワークに接続でき、電話機能とファクシミリ通信機能などを有する情報処理装置に関する。
従来から、印刷機能、原稿読取機能、画像データの送信機能、通話機能、ファクシミリ通信機能など、多数の機能を有する画像形成装置(複合機とも呼ぶ)が利用されている。
このような画像形成装置では、電話網の交換機に接続するための回線接続コネクタを備え、回線接続コネクタに回線ケーブルを接続し、さらに、加入電話回線に接続可能な電話機を電話機接続コネクタに接続して、この電話機を利用した通話機能が実行できるようになっている。
また、ファクシミリ通信機能を備えている場合、読み取った原稿の画像データを、ファクシミリ通信できる形式に変換して、電話網等を介して他のファクシミリ通信機器に送信し、あるいは、他のファクシミリ通信機器からの着信に応答して、ファクシミリ形式の画像データを受信する。
電話機能とファクシミリ通信機能を備えた従来の画像形成装置では、画像形成装置に接続された電話機を使用する場合は、電話機の受話器が取り上げられたこと(オフフック)を検出して、電話機を電話網の交換機に接続するように接続経路を切り替え、ファクシミリ通信機能を使用する場合は、ファクシミリ通信を実現する回路構成部分を電話網の交換機に接続するように接続経路を切り替えることが行われていた。
また、特許文献1には、電話回線の電圧を検出する回線電圧検出手段と、接続された外付け電話がフックアップされた場合に、電話回線から入力されるダイヤルトーンを検出する通信信号検出手段を備え、回線電圧が定常電圧の半分程度に低下した場合であって、ダイヤルトーンが検出された場合に、外付け電話がフックアップされたと判断して、「外付け電話使用中」と表示し、一方、回線電圧が定常電圧の半分程度に低下した場合であっても、ダイヤルトーンが検出されない場合は、省電力モードへの移行による回線電圧低下と判断して、「スタンバイ中」と表示し、さらに、回線電圧が0Vに低下した場合は、ラインケーブルが非接続の状態であると判断し、回線接続不良であることを表示することによって、回線電圧低下によって、外付け電話がフックアップされたものと誤検出されてしまうことを防止する通信装置が記載されている。
特開2013-77950号公報
しかし、通常、電話回線は2本のラインであり、画像形成装置に備えられた回線接続コネクタと電話機接続コネクタの形状は、6極2芯で同一であり、回線接続コネクタに接続すべき回線接続ケーブルの先端形状と、電話機接続コネクタに接続すべき電話機接続ケーブルの先端形状も、6極2芯であり、同一である。
したがって、ケーブルの接続作業をする作業者が、誤って、回線接続コネクタに接続すべき回線接続ケーブルを、電話機接続コネクタに接続し、電話機接続コネクタに接続すべき電話機接続ケーブルを、回線接続コネクタに接続してしまう可能性があった。
このように、2つのケーブルを誤接続すると、電話機が、回線接続コネクタに接続され、電話網の交換機が、電話機接続コネクタに接続されることになるので、電話機の使用ができず、さらに、交換機に接続された電話回線から供給される直流電圧が、電話機のオフフックを検出する回路等に印加されることになるので、電話機能が動作不良になる場合があった。
また、特許文献1の通信装置では、ラインケーブルが非接続の状態であることが判断できても、上記のような2つのケーブルが誤接続されていることを判断することはできなかった。
また、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルとが誤接続された場合は、作業者に、2つのケーブルの接続を、正しい接続状態に変更してもらう必要があるが、2つのケーブルの接続の変更作業がすぐに実施されない場合もあるので、誤接続された状態でしばらく放置された場合でも、画像形成装置が動作不良にならないようにすることが望ましい。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルとが誤接続されている場合に、その誤接続を検出し、ケーブルの接続を行った作業者に、ケーブルが誤接続されていることを報知し、誤接続状態が継続することによって動作不良になることを未然に防止することを課題とする。
この発明は、電話回線に接続された回線接続ケーブルが接続されるべき電話回線接続部と、電話機に接続された電話機接続ケーブルが接続されるべき電話機接続部と、電話回線から供給される回線電圧を測定する回線電圧測定部と、電話機のフック状態を検出する電話フック検出部と、前記回線接続ケーブルと前記電話機接続ケーブルの接続状態を判定する接続状態判定部とを備え、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、所定の電話機供給電圧が印加された状態で、前記電話フック検出部が、電話機のフック状態を検出し、前記検出されたフック状態と、前記回線電圧測定部によって測定された回線電圧とに基づいて、前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが、前記電話回線接続部に接続されているか否か、および、前記電話機接続ケーブルが、前記電話機接続部に接続されているか否かを判定することを特徴とする情報処理装置を提供するものである。
また、前記電話フック検出部が、前記電話機がオンフック状態であるのと同じ状態を検出し、かつ、前記回線電圧測定部が、前記電話回線から供給される印加電圧にほぼ一致する回線電圧を測定している場合に、前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続部に接続されている正常接続状態であると判定することを特徴とする。
また、前記電話フック検出部が、前記電話機がオフフック状態であるのと同じ状態を検出し、かつ、前記回線電圧測定部が、前記電話回線から供給される印加電圧よりも低い所定の閾値電圧以下の回線電圧を測定している場合に、前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態であると判定することを特徴とする。
また、前記電話フック検出部が、前記電話機接続部に流れる電流を検出する電流検出回路を含み、電話機が前記電話機接続部に接続されている場合において、前記電流検出回路によって、前記電話機接続部を介して前記電話機に対して所定の電流値以上の電流が流れていることが検出されない場合に、前記電話フック検出部が、前記電話機がオンフック状態であることを検出し、前記電話機接続部を介して前記電話機に対して所定の電流値以上の電流が流れていることが検出された場合に、前記電話フック検出部が、前記電話機がオフフック状態であることを検出することを特徴とする。
また、前記電話フック検出部が、前記電話機接続部に流れる電流を検出する電流検出回路を含み、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態である場合は、前記電流検出回路が、前記電話機接続部を介して所定の電流値以上の電流が流れていることを検出し、前記電話フック検出部によって、前記電話機がオフフック状態であるのと同じ状態になっていることが検出されることを特徴とする。
また、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、所定の電話機供給電圧が印加された状態と、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態とを切り替える接続切替部をさらに備え、前記接続切替部によって、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に所定の電話機供給電圧が印加された状態に切り替えられた状態で、前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルと前記電話機接続ケーブルの接続状態を判定することを特徴とする。
また、前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態であると判定した後に、前記接続切替部が、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態に切り替えることを特徴とする。
また、前記回線接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続部に接続されている正常接続状態である場合に、前記電話フック検出部によって、前記電話機がオフフックされたことを検出した後に、前記接続切替部が、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態に切り替えることを特徴とする。
また、前記回線接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続部に接続されている正常接続状態であって、前記接続切替部によって、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態に切り替えられている場合に、前記電話フック検出部によって、前記電話機がオンフックされたことを検出した後に、前記接続切替部が、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、所定の電話機供給電圧が印加された状態に切り替えることを特徴とする。
また、前記接続状態判定部による判定結果を報知する接続状態報知部をさらに備え、前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態であると判定した場合に、前記接続状態報知部が、前記回線接続ケーブルと前記電話機接続ケーブルが誤接続されていることを報知することを特徴とする。
また、前記情報処理装置は、電話機能およびファクシミリ通信機能を含む複数の機能を有する画像形成装置であることを特徴とする。
また、この発明は、電話回線に接続された回線接続ケーブルが接続されるべき回線接続コネクタと、電話機に接続された電話機接続ケーブルが接続されるべき電話機接続コネクタと、制御部とを備えた情報処理装置の回線接続状態判定方法であって、前記制御部が、前記回線接続コネクタを介して電話回線から供給される回線電圧を測定する回線電圧測定ステップと、前記電話機接続コネクタに所定の電話機供給電圧が印加された状態で、電話機のフック状態を検出する電話フック検出ステップと、前記検出されたフック状態と、前記測定された回線電圧とに基づいて、前記回線接続ケーブルが、前記回線接続コネクタに接続されているか否か、および、前記電話機接続ケーブルが、前記電話機接続コネクタに接続されているか否かを判定する接続状態判定ステップとを実行させ、前記電話フック検出ステップにおいて、前記電話機がオンフック状態であるのと同じ状態が検出され、かつ、前記回線電圧測定ステップにおいて、前記電話回線から供給される印加電圧にほぼ一致する回線電圧が測定されている場合に、前記接続状態判定ステップにおいて、前記回線接続ケーブルが前記回線接続コネクタに接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続コネクタに接続されている正常接続状態であると判定し、前記電話フック検出ステップにおいて、前記電話機がオフフック状態であるのと同じ状態が検出され、かつ、前記回線電圧測定ステップにおいて、前記電話回線から供給される印加電圧よりも低い所定の閾値電圧以下の回線電圧が測定されている場合に、前記接続状態判定ステップにおいて、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続コネクタに接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記回線接続コネクタに接続されている誤接続状態であると判定することを特徴とする情報処理装置の回線接続状態判定方法を提供するものである。
この発明によれば、電話フック検出部と電話機接続部に所定の電話機供給電圧が印加された状態で、電話フック検出部が電話機のフック状態を検出し、検出されたフック状態と、回線電圧測定部によって検出された回線電圧とに基づいて、接続状態判定部が、回線接続ケーブルが電話回線接続部に接続されているか否か、および、電話機接続ケーブルが電話機接続部に接続されているか否かを判定するので、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルとが誤接続されている場合に、その誤接続を迅速に検出することができる。
また、接続状態判定部が、回線接続ケーブルが電話機接続部に接続され、および、電話機接続ケーブルが電話回線接続部に接続されている誤接続状態であると判定した後に、
接続切替部が、電話フック検出部と電話機接続部に電話回線接続部が接続された状態に切り替えるので、誤接続状態が継続することによって、情報処理装置の電話機能等が動作不良になることを未然に防止することができる。
さらに、前記接続状態判定部による判定結果を報知する接続状態報知部を備えるので、ケーブルの接続を行った作業者等に、ケーブルが誤接続されていること等を報知することができる。
この発明の画像形成装置の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の画像形成装置の回線接続ブロックにおける正常接続状態の概略回路構成の一実施例の説明図(電話機未使用状態)である。 この発明の画像形成装置の回線接続ブロックにおける誤接続状態の概略回路構成の一実施例の説明図(電話機未使用状態)である。 この発明の画像形成装置の回線接続ブロックにおける正常接続状態の概略回路構成の一実施例の説明図(電話機使用状態)である。 この発明の画像形成装置の回線接続ブロックにおける誤接続状態の概略回路構成の一実施例の説明図(誤接続検出後)である。 この発明の画像形成装置において、回線接続状態の変化に対する動作の一実施例の説明図(回線ケーブル抜け発生時動作)である。 この発明の画像形成装置において、回線接続状態の変化に対する動作の一実施例の説明図(電話機使用時動作)である。 この発明の画像形成装置において、回線接続状態の変化に対する動作の一実施例の説明図(回線ケーブル誤接続時動作)である。 この発明の画像形成装置の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図である。 この発明の画像形成装置の回線接続状態の判定条件と判定結果の一実施例の説明図である。 この発明の画像形成装置における回線接続状態判定処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の画像形成装置における回線接続状態判定処理の一実施例のフローチャートである。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
この発明の情報処理装置は、加入電話回線などのネットワークに接続して、電話機能とファクシミリ通信機能を実行する装置である。
特に、情報処理装置に備えられた所定の電話機接続端子(後述する電話機接続部)に電話機を接続し、所定の電話回線接続端子(後述する電話回線接続部)に電話回線を接続し、電話回線に接続された交換機との間で、発信処理や着信処理を行い、電話網を介して、情報処理装置に接続された電話機と、他の電話機とを接続して通話を行う機能を有する。
また、電話網やファクシミリ通信網を介して、他のファクシミリ通信装置と接続して、ファクシミリ形式の画像情報の送信と受信を行う機能を有する。
また、今日では、画像形成装置は、印刷機能の他に、原稿読取機能、原稿編集機能、データ通信機能、電話機能、ファクシミリ通信機能など、複数の機能を有するものが利用されており、電話機能およびファクシミリ通信機能を含む複数の機能を有する画像形成装置は、この発明の情報処理装置に相当する。
以下の実施例では、情報処理装置に相当する画像形成装置であって、電話機能とファクシミリ通信機能を有する画像形成装置について説明する。
ただし、情報処理装置は、画像形成装置に限定するものではなく、電話網を含むネットワークに接続して通信を行う情報通信装置や、電話機能とファクシミリ通信機能を有する通信機器であればよく、たとえば、パソコン、スキャナなどでもよい。
<画像形成装置の構成>
図1に、この発明の画像形成装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
画像形成装置(MFP:Multifunction Peripheral)は、画像データを処理する装置であり、主に、画像データの入力、形成、出力、保存、転送等を行う。
画像形成装置1を、複合機、または単に、MFPとも呼ぶ。
また、画像形成装置1は、画像データを処理する機能、たとえば、複写(コピー)機能、印刷機能、原稿読取(スキャン)機能に加え、原稿編集機能、原稿保存機能、原稿送受信機能、電話機能、ファクシミリ通信機能などを備えた電子機器である。
以下の実施例では、この発明の画像形成装置1は、特に、電話機能、ファクシミリ通信機能を備えるものとして説明するが、これ以外の機能を備えてもよい。
図1において、この発明の画像形成装置(MFP)1は、主として、制御部101、操作部102、表示部103、画像処理部104、電話回線接続部105、電話機接続部106、回線電圧測定部111、電話フック検出部112、接続切替部113、呼出音出力部114、接続状態判定部115、接続状態報知部116、ファクシミリ処理部117、記憶部130を備える。
ここで、画像処理部104は、後述するように、主に、画像入力部、画像形成部、画像出力部から構成される。
また、電話回線接続部105は、後述する図2の回線接続コネクタ2に相当し、電話機接続部106は、図2の電話機接続コネクタ18に相当し、回線電圧測定部111は、図2のSiDAA5に相当し、電話フック検出部112は、図2の電話フック検出部17に相当し、接続切替部113は、図2のリレー16に相当し、呼出音出力部114は、図2のリンガー回路14に相当する。
制御部101は、表示部103や画像処理部104などの各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。
CPUは、ROM等の不揮発性メモリに予め格納された制御プログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させて、この発明の画像形成機能、回線接続状態判定機能、通話機能などを実行する。
また、制御部101は、特に、回線電圧測定部111、電話フック検出部112、接続切替部113、接続状態判定部115などの機能ブロックに、所定のプログラムに基づいてそれぞれの処理を実行させ、回線接続状態判定処理を実行する。
操作部102は、画像形成装置1のユーザーが所定の入力操作をするための入力装置である。たとえば、文字などの情報の入力や、機能の選択入力をする部分であり、キーボード、マウス、タッチパネルなどが用いられる。
ユーザーが操作するキーとしては、動作開始キー、機能選択キー、設定キーなどがある。
ユーザーは、たとえば、タッチパネルや読み取り動作の開始キーを入力する操作をすることによって、原稿の読み取りを実行させたり、画像データ等の情報の送信を開始させる送信開始キーを入力する操作をすることによって、所定の宛先に情報を送信する動作を開始させたりする。
表示部103は、情報を表示する部分であり、各機能の実行に必要な情報や、機能の実行の結果などを、利用者に知らせるために表示する。たとえば、LCD、有機ELディスプレイなどが用いられ、操作部102としてタッチパネルが用いられる場合は、表示部103とタッチパネルとが重ね合わせて配置される。
表示部103には、たとえば、画像形成装置の印刷等に利用する設定項目の設定や、原稿読取機能等を実行するのに必要な情報や、実行させる機能を選択する画面(機能選択画面)、選択した機能の操作画面などが、文字、記号、図形、画像、アイコン、アニメーション、動画等を用いて、表示される。
また、この発明では、回線接続状態や、電話機の使用状態に関する表示画面を表示し、特に、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルが誤接続されていることを検出した場合に、接続ケーブルが誤接続されていることを示す警告画面を、表示部103に表示する。
画像処理部104は、画像形成装置1の主要な機能である画像形成機能を実行する部分であり、主に、画像入力部、画像形成部、および、画像出力部からなる。
主として、画像入力部は、所定の画像データを入力する部分であり、画像形成部は、入力された画像データを印刷等することのできる情報に変換する部分であり、画像出力部は、形成された印刷情報等を印刷用紙等に出力する部分である。
画像入力部は、印刷することを目的とした印刷データなど、画像や文字図形等が記載された原稿の画像データを入力する部分であり、たとえば、原稿台等に載置された原稿を読み取る部分である。
画像入力部としては、情報が記載された原稿を読み取るスキャナ(読取装置)を用いる。
画像形成装置1は、原稿を読み取るために、原稿が載置される原稿載置台(原稿台)と、原稿を抑える原稿カバーとを備える。
また、画像形成装置1は、複数枚の原稿を載置して、複数の原稿を1枚ずつ自動的に搬送して読み取る自動原稿送り装置(ADF:Automatic Document Feeder)を備えてもよい。
画像情報を入力する方法には種々の方法があるが、たとえば、画像等が記載された原稿をスキャナで読み取り、原稿の画像データ(以下、入力画像データと呼ぶ)を、記憶部130に記憶する。
また、たとえば、USBメモリなどの外部の記憶媒体を接続するインターフェースが、画像入力部に該当する。
入力したい画像情報などの電子データファイルを、USBメモリなどの外部の記憶媒体に保存しておき、USBメモリ等をUSB端子などの入力インターフェースに接続し、操作部102で所定の入力操作を行うことによって、USBメモリ等に保存された所望の電子データファイルを読み出して、記憶部130に、入力画像データとして記憶してもよい。
画像形成部は、たとえば、印刷データを記録媒体に印刷する場合、一般的に、帯電、露光、現像、転写、クリーニング、除電、及び定着の各工程を連続的に実施して、印刷データを記録媒体に形成する。
現像工程では、トナーカートリッジからトナーを現像装置に補給し、帯電した感光体ドラムの表面に形成された静電潜像が現像され、静電潜像に対応したトナー像が形成される。感光体ドラムの表面に形成されたトナー像は転写装置によって記録媒体上に転写され、その後、定着装置によって加熱されることにより記録媒体上に定着させられる。また、画像形成部は、入力画像データを転送や表示できる形態の情報に変換する。
画像出力部は、形成された入力画像データを出力する部分であり、たとえば、プリンターに相当する。
ただし、入力画像データの出力は、印刷に限るものではなく、スキャンされた原稿の入力画像データの記憶、スキャンされた原稿の入力画像データのFAX送信なども含まれる。
たとえば、読み取られた原稿の入力画像データをUSBメモリなどの外部の記憶媒体へ記憶すること、インターネットなどのネットワークを介して他の情報処理装置やサーバーへ入力画像データを送信すること、特定の保存フォルダに分類保存(ドキュメントファイリング)すること等も、画像出力に相当するものとする。
電話回線接続部105は、電話回線に接続された回線接続ケーブルが接続されるべき部分であり、画像形成装置に取り付けられた回線接続コネクタに相当する。
回線接続ケーブルが電話回線接続部105に接続されると、画像形成装置1が、電話回線が接続されている電話網の交換機4に接続される。
画像形成装置に取り付けられる回線接続コネクタは、凹型(メス型)のコネクタ(モジュラージャック、モジュラーコネクタとも呼ぶ)であり、回線接続ケーブルに接続される端子を有する。
電話回線および回線接続ケーブルは、2本の導線であり、電話回線に接続されるモジュラージャックは、通常、6極2芯の凹型のコネクタである。
回線接続ケーブル(電話回線ケーブル、モジュラーケーブルとも呼ぶ)の先端には、凸型(オス型)のプラグが取り付けられ、凸型(オス型)のプラグを、凹型(メス型)のコネクタにはめ込むことで、電話回線が画像形成装置に接続され、交換機4との間で、通話機能やファクシミリ通信機能が実現できる。
電話機接続部106は、外付けする電話機に接続された電話機接続ケーブルが接続されるべき部分であり、画像形成装置に取り付けられた電話機接続コネクタに相当する。
電話機接続ケーブルが電話機接続部106に接続されると、外付けする電話機が、画像形成装置1に接続される。
電話機接続コネクタも、上記した回線接続コネクタと同様に、モジュラージャックと呼ばれる6極2芯の凹型(メス型)のコネクタである。
電話機接続ケーブルには、外付け電話機が接続され、回線接続ケーブルと同様に、電話機接続ケーブルの先端には、凸型(オス型)のプラグが取り付けられ、凸型(オス型)のプラグを、凹型(メス型)のコネクタにはめ込むことで、電話機が画像形成装置に接続され、電話機と交換機4との間で、通話機能が実現できる。
回線電圧測定部111は、上記した電話回線接続部(回線接続コネクタ)105に接続された電話回線から供給される回線電圧を測定する部分である。
電話回線は2本の導線から構成されるので、この2本の導線の線間の電位差(回線電圧、V1とも呼ぶ)を測定する。
この回線電圧測定部111の機能は、たとえば、SiDAAを備えることで実現できる。
SiDAA(Silicon Direct Access Arrangements)は、通信インターフェースICであり、電話回線に対する接続や通信機能を実行する半導体集積素子であり、特に、電話回線の極性反転検出機能、電話回線の閉結および開放機能や、電話回線の電圧測定機能を備えた集積素子である。
SiDAAとしては、すでに市販されているいずれかの集積素子を利用すればよい。
回線接続コネクタ105に、電話回線が接続されている場合、交換機から、所定の直流電圧(たとえば、48V)が供給されているので、回線電圧測定部111によって、この直流電圧が、回線電圧V1として測定される。
電話フック検出部112は、外付けされた電話機のフック状態を検出する部分である。
電話機のフック状態は、ユーザーが電話機の使用を開始するための操作の有無に対応し、電話機が「オフフック」状態にあるか、あるいは、「オンフック」状態にあるかを検出する。
電話フック検出部112は、電話機接続部106に流れる電流を検出する電流検出回路を含み、主として、電話機と交換機との間の電話回線に流れる電流値を検出し、この検出された電流値から、電話機が、現在、オフフック状態にあるか、あるいは、オンフック状態にあるかを検出する。
たとえば、電話機が電話機接続部106に接続されている場合において、電話フック検出部112の電流検出回路によって、電話機接続部106を介して電話機に対して所定の電流値以上の電流が流れていることが検出されない場合に、電話フック検出部112は、電話機がオンフック状態であることを検出する。
一方、電話機接続部106を介して電話機に対して所定の電流値以上の電流が流れていることが検出された場合に、電話フック検出部112は、電話機がオフフック状態であることを検出する。
外付け電話機が使用されておらず、電話機の受話器が置かれた状態を、オンフックと呼ぶが、この状態では、電話機の内部回路と交換機との間の電話回線は開放状態であるので、電話フック検出部112には電流が流れない。
すなわち、電話フック検出部112が、電流がほとんど流れていないことを検出することによって、電話機がオンフックされていること、すなわち、電話機の使用開始の操作はされていないことが検出される。
一方、外付け電話機を使用するために、電話機の受話器が取り上げられた状態を、オフフックと呼ぶが、この場合、電話機の内部回路と交換機との間で、電話回線が閉結され、電話フック検出部112に所定の電流が流れるので、所定の電流値以上の電流が検出された場合に、オフフック(フックアップとも呼ぶ)がされたこと、すなわち、電話機の使用開始の操作がされていることが検出される。
また、電話フック検出部112は、検出された「オフフック」または「オンフック」に対応するフック検出情報を設定し、フック検出情報を含む信号(フック検出信号)を、制御部101に出力する機能を有するものとする。
フック検出情報(HS)としては、後述するように、たとえば、「オンフック」が検出された場合は、0が設定され、「オフフック」が検出された場合は、1が設定されるものとする。
制御部101は、電話フック検出部112から出力されたフック検出情報(HS)を確認することによって、電話機が、オフフック状態にあるか、あるいは、オンフック状態にあるかを判断する。
接続切替部113は、通常、電話機が接続される電話フック検出部112と電話機接続部106が接続される経路を切り替える部分であり、後述するリレー16に相当する。
接続切替部113は、電話フック検出部112と電話機接続部106に、所定の電話機供給電圧が印加された状態となる経路(第1経路)と、電話フック検出部112と電話機接続部106に、電話回線接続部(回線接続コネクタ)105が接続された状態となる経路(第2経路)とを切り替える。
所定の電話機供給電圧とは、後述する呼出音出力部(リンガー回路)114が出力する一定電圧であり、電話機接続部106に接続された電話機に印加される電圧である。
所定の電話機供給電圧が印加された状態となる経路とは、後述する図2に示すように、接続切替部113を介して、呼出音出力部(リンガー回路)114が電話機接続部106に接続される経路である。
接続切替部113は、制御部101からの切替要求信号に基づいて動作し、電話機接続コネクタ106と電話フック検出部112を、電話回線が接続される回線接続コネクタ105に接続するか、あるいは、呼出音出力部(リンガー回路)114に接続するかを切り替える。
たとえば、制御部101から、ON状態を意味する切替要求信号(ON信号)が接続切替部113に出力された場合、電話フック検出部112と電話機接続部106とを、呼出音出力部(リンガー回路)114に接続するように、接続経路を切り替える。
すなわち、電話フック検出部112と電話機接続部106に、所定の電話機供給電圧が印加された状態となる経路(第1経路)に切り替える。
この発明では、電話フック検出部112と電話機接続部106に、所定の電話機供給電圧が印加された状態で、電話フック検出部112が、電話機のフック状態を検出するものとする。
電話機接続部106と電話フック検出部112が、所定の電話機供給電圧を出力する呼出音出力部(リンガー回路)114に接続されている状態を、ON状態と呼び、たとえば、電話機が使用されていない状態では、接続切替部113は、ON状態になっているものとする。
ON状態では、SiDAAや、後述するモデムを介して、ファクシミリ通信機能が実行可能であるが、電話機と電話回線が接続されていないので、電話機による通話機能は実行できない状態である。
また、ON状態では、電話機が、電話機接続部106を介して、呼出音出力部(リンガー回路)114に接続されている状態なので、電話回線からの着信時、呼出音出力部114から出力される呼出音が、電話機に与えられる。
さらに、接続切替部113によって、電話フック検出部112と電話機接続部106に所定の電話機供給電圧が印加された状態に切り替えられた状態(ON状態)で、後述する接続状態判定部115が、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルの接続状態を判定する。
一方、制御部101から、OFF状態を意味する切替要求信号(OFF信号)が接続切替部113に出力された場合、電話フック検出部112と電話機接続部106とを、電話回線が接続されるべき電話回線接続部105に接続するように、接続経路を切り替える。
すなわち、電話フック検出部112と電話機接続部106に、電話回線接続部105が接続された状態となる経路(第2経路)に切り替える。
電話機接続コネクタ106と電話フック検出部112が回線接続コネクタ105に接続されている状態を、OFF状態と呼び、たとえば、電話機が使用されている状態では、接続切替部113は、OFF状態になっているものとする。
OFF状態では、回線接続コネクタ105と電話機接続コネクタ106を経由して、電話機と電話回線が接続されているので、電話機による通話機能が実行できる状態である。
また、回線接続ケーブルが電話回線接続部105に接続され、および、電話機接続ケーブルが電話機接続部106に接続されている正常接続状態である場合において、電話フック検出部112によって、電話機がオフフックされたことを検出した後に、接続切替部113は、電話フック検出部112と電話機接続部106に、電話回線接続部105が接続された状態に切り替える。
すなわち、電話フック検出部112によって、電話機がオフフックされたことが検出された場合、制御部101から、接続切替部113に、切替要求信号(OFF信号)が出力され、接続切替部113はOFF状態に切り替わり、電話機による通話機能が実行できる状態となる。
また、回線接続ケーブルが電話回線接続部105に接続され、および、電話機接続ケーブルが電話機接続部106に接続されている正常接続状態であって、接続切替部113によって、電話フック検出部112と電話機接続部106に、電話回線接続部105が接続された状態に切り替えられている場合に、電話フック検出部112によって、電話機がオンフックされたことを検出した後に、接続切替部113は、電話フック検出部112と電話機接続部106に、所定の電話機供給電圧が印加された状態に切り替える。
すなわち、電話フック検出部112によって、電話機がオンフックされたことが検出された場合、電話機による通話が終了したと判断できるので、制御部101から、接続切替部113に、切替要求信号(ON信号)が出力され、接続切替部113はON状態に切り替わり、電話機が使用されていない待機状態となる。
呼出音出力部114は、電話網の交換機からの着信時において、交換機から与えられる呼出信号と同等の呼出音を擬似的に生成し、その呼出音を電話機に与える部分であり、後述するリンガー回路14に相当する。
着信時において、交換機から与えられる呼出信号が、制御部101によって検出されると、制御部101から、呼出音出力部114に対して、呼出音を出力することを要求する鳴動要求信号が与えられ、呼出音出力部114が、鳴動要求信号に基づいて擬似的な呼出音を生成し、擬似的に生成された呼出音は、ON状態の接続切替部113と電話機接続コネクタ106を経由して、電話機に出力され、電話機を鳴動させる。
また、上記したように、電話機が使用されていない接続切替部113のON状態では、呼出音出力部114は、電話機接続コネクタ106と電話フック検出部112に接続されているので、呼出音出力部114から電話機に一定電圧が印加されており、電話機がオフフックされた場合に、電話機と呼出音出力部114との間の回路が閉結され、電話フック検出部112に電流が流れて、電話フック検出部112によって、電話機がオフフックされたことが検出される。
接続状態判定部115は、画像形成装置に対する電話回線と電話機の接続状態を判定する部分であり、上記した回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルの接続状態を判定する。
主として、電話フック検出部112によって検出されたフック状態(フック検出情報HS)と、回線電圧測定部111によって測定された回線電圧V1とに基づいて、回線接続ケーブルが、電話回線接続部105に接続されているか否か、および、電話機接続ケーブルが、電話機接続部106に接続されているか否かを判定する。
回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルとが、画像形成装置に正常に接続された状態を「正常接続状態」と呼び、そうでない場合を、「誤接続状態」と呼ぶ。
「誤接続状態」となるのは、たとえば、2つの接続ケーブルの接続作業をしている作業者が、不注意で、2つの接続ケーブルの接続を誤った場合である。
たとえば、電話フック検出部112が、電話機がオンフック状態であるのと同じ状態を検出し、かつ、回線電圧測定部111が、電話回線から供給される印加電圧にほぼ一致する回線電圧V1を測定している場合に、接続状態判定部115が、電話機に接続された回線接続ケーブルが電話回線接続部105に接続され、および、電話機に接続された電話機接続ケーブルが電話機接続部106に接続されている正常接続状態であると判定する。
一方、電話フック検出部112が、電話機がオフフック状態であるのと同じ状態を検出し、かつ、回線電圧測定部111が、電話回線から供給される印加電圧よりも低い所定の閾値電圧以下の回線電圧V1を測定している場合に、接続状態判定部115が、回線接続ケーブルが電話機接続部105に接続され、および、電話機接続ケーブルが電話回線接続部105に接続されている誤接続状態であると判定する。
2つのケーブルが誤接続状態になっている場合は、電話フック検出部112に含まれる電流検出回路が、電話機接続部106を介して所定の電流値以上の電流が流れていることを検出するので、電話フック検出部112によって、電話機がオフフック状態であるのと同じ状態になっていることが検出される。
また、接続状態判定部115が、誤接続状態であると判定した後には、リンガー回路14を保護するために、接続切替部113が、電話フック検出部112と電話機接続部106に、電話回線接続部105が接続された状態に切り替えることが好ましい。
この状態に切り替えることにより、リンガー回路14と電話回線との接続が切り離されるので、リンガー回路14に不当な電流が流れ続けることがなくなって動作不良となることを未然に防止でき、さらに、電話機が電話回線に接続されるので、たとえば、緊急用として、電話機を使用することができる。
図10に、回線接続状態の判定条件と判定結果の一実施例の説明図を示す。
図10において、接続状態の判定条件は、回線電圧測定部111によって測定された回線電圧V1と、電話フック検出部112から出力されるフック検出情報HSとからなる。
たとえば、接続状態の判定条件のうち、回線電圧V1が、所定の閾値電圧Vb以上の高い電圧(たとえば、48V)であり、かつ、フック検出情報HSが、オンフック状態であることを示す「0」であった場合、回線接続ケーブルと、電話機接続ケーブルは、それぞれ、回線接続コネクタ105と、電話機接続コネクタ106に接続され、接続状態の判定結果は、「正常接続状態」と判定される。
一方、接続状態の判定条件のうち、回線電圧V1が、所定の閾値電圧Va以下の低い電圧(たとえば、0V)であり、かつ、フック検出情報HSが、オフフック状態であることを示す「1」であった場合、回線接続ケーブルと、電話機接続ケーブルは、それぞれ、電話機接続コネクタ106と、回線接続コネクタ105に接続され、接続状態の判定結果は、「誤接続状態」と判定される。
「正常接続状態」は、2つの接続ケーブルの接続先が正しく、正常に電話機が使用できる状態であり、後述する図9に示す接続状態フラグが、T1、T3、または、T5のいずれかの状態に相当する。
一方、「誤接続状態」は、2つの接続ケーブルの接続先が誤っており、電話機が使用できない状態であり、後述する図9に示す接続状態フラグが、T6の状態に相当する。
また、後述するように、回線電圧とフック検出情報とを利用して、接続状態判定部115は、電話機が使用中であること、回線ケーブルが抜けていること、回線ケーブルが誤接続であるが電話機が使用できることなどを判定する。
接続状態報知部116は、接続状態判定部115による判定結果を、ケーブルの配線作業をした作業者などに、報知する部分である。
たとえば、接続状態判定部115が、回線接続ケーブルが電話機接続部106に接続され、および、電話機接続ケーブルが電話回線接続部105に接続されている誤接続状態であると判定した場合に、接続状態報知部116が、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルが誤接続されていることを報知する。
判定結果の報知は、たとえば、「正常接続状態」であることを示す情報を表示部13に表示したり、「誤接続状態」であることを示す警告情報を表示部13に表示したりすることで行えばよい。
ただし、接続状態の報知は、表示部13への表示に限るものではない。
接続状態の情報を表示部13に表示することに加えて、接続状態の情報を音声で報知してもよく、あるいは、配線作業をした作業者や、画像形成装置の管理担当者や所有者が所持する携帯端末等に、送信してもよい。
ファクシミリ処理部117は、ファクシミリ通信機能を実行する部分である。
既存のファクシミリ通信技術によって、画像情報の送信と受信を行う。
たとえば、画像形成装置で、原稿を読み取り、読み取った原稿から取得した画像データをファクシミリ形式の画像情報に変換して、電話網を介して、他のファクシミリ通信装置と接続して、変換された画像情報を送信する。
また、他のファクシミリ通信装置からの着信に応答して、電話網を介して送信されてくるファクシミリ形式の画像情報を受信する。
ファクシミリ通信機能を実行しているか否かは、電話網の交換機に対する発信や着信処理をした後、ファクシミリ処理部117による送信処理や受信処理が行われているか否か等によって、判断できる。
記憶部130は、この発明の画像処理装置MFPの各機能を実行するために必要な情報やプログラムを記憶する部分であり、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD、SSDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
記憶部130には、たとえば、接続状態フラグ131、フック検出情報132、接続状態表示情報133などが記憶される。
図9に、画像形成装置の記憶部130に記憶される情報の一実施例の説明図を示す。
接続状態フラグ131は、電話回線に対する現在の接続状態を示す情報であり、上記したように、回線電圧とフック検出情報によって判定された結果により設定される。
たとえば、接続状態フラグ131は、電話網の交換機に対して正常に接続された状態であることや、電話機が使用中の状態であること等を示す情報である。
図9に、接続状態フラグ131の一実施例として、7つの接続状態(T1からT7)を示している。
ただし、接続状態は、これらの7つに限るものではなく、他の接続状態を定義して、予め記憶してもよい。
図9の接続状態フラグ131において、T1は、正常接続状態で、電話機が未使用の状態を意味する。
正常接続状態とは、電話回線に接続された回線接続ケーブルが、画像形成装置の回線接続コネクタに接続され、電話機に接続された電話機接続ケーブルが、画像形成装置の電話機接続コネクタに接続された状態を意味する。
後述するように、回線電圧V1が所定の閾値電圧以上の高い電圧、たとえば、48Vであって、電話機がオンフック状態であると検出された場合に、正常接続状態と判定され、接続状態フラグ131に、T1が設定される。
また、接続状態フラグ131において、T3とT5も、正常接続状態で、電話機が未使用の状態を意味する。
すなわち、T3とT5も、T1と同じ接続状態であるが、接続状態の変化を説明するために、異なる情報としている。
図9の接続状態フラグ131において、T2は、回線ケーブル抜けの状態を意味する。
この場合、電話回線(交換機)側のケーブルが接続されていないことを意味する。
たとえば、画像形成装置の回線接続コネクタ2に、電話回線に接続された回線接続ケーブル3が接続されていない状態であり、電話回線と交換機4が画像形成装置に接続されていないことを意味する。
回線接続ケーブル3が接続されていない場合、回線電圧V1は、0Vとなる。
後述するように、回線電圧V1が所定の閾値電圧以下の低い電圧(たとえば、0V)であって、電話機がオンフック状態であると検出された場合に、回線ケーブル抜け状態と判定され、接続状態フラグ131に、T2が設定される。
T3は、回線ケーブル抜け状態(T2)から、回線接続ケーブルが回線接続コネクタに接続された後の状態を意味する。
T3の接続状態では、回線接続ケーブルが回線接続コネクタに接続されたので、正常接続状態に戻ったことを意味する。
すなわち、回線ケーブル抜け状態(T2)から、正常接続状態に戻った場合に、接続状態フラグ131に、T3が設定される。ただし、T3の代わりに、T1を設定してもよい。
T4は、正常接続状態において、電話機が使用中である状態を意味する。
電話機が使用中の場合、電話機の受話器が取り上げられ、オフフック状態となる。
このオフフック状態が検出されると、接続切替部113(リレー16)がOFF動作され、その後、発呼操作が行われて、通話状態となる。
ただし、電話機が使用中となる前の回線接続状態は、正常接続状態(T1)であるものとし、後述する図2に示すように、接続切替部113(リレー16)はON状態であり、電話機とリンガー回路14とが接続された状態とする。
接続切替部113(リレー16)が、OFF動作されることによって、電話機20と交換機4とが接続された状態に切り替えられ、電話機20が使用中となる。
後述するように、回線電圧V1が所定の閾値電圧Vb以上の高い電圧(たとえば48V)であって、電話機がオフフック状態であると検出された場合に、電話機使用中状態と判定され、接続状態フラグ131に、T4が設定される。
図9では、電話機使用中状態T4を、2つに分けた状態も示している。
図9のT4-1は、電話機の受話器が取り上げられて、電話機のオフフックが検出された状態を示している。
図9のT4-2は、T4-1の後、接続切替部113(リレー16)がOFF動作された状態を示している。
接続切替部113(リレー16)がOFF動作された状態では、電話機20と交換機4とSiDAA5とが接続された状態となり、回線電圧V1が所定の2つの閾値電圧(Vb、Va)の間の電圧となるが、電話機がオフフック状態であるので、電話機使用中状態T4と判定されたままである。
このT4-2の状態で、発呼操作が行われた後に、通話状態となる。
T5は、電話機使用中状態(T4)から、電話機の使用が終了した後の状態を意味する。
電話機の使用が終了した場合、電話機の受話器が置かれ、オンフック状態となるものとする。
電話機使用中状態(T4)において、電話機がオンフック状態となったことが検出されると、電話機使用終了状態と判定され、接続状態フラグ131に、T5が設定される。
電話機がオンフック状態となると、電話機の閉ループが開放され、電話機20と交換機4との接続が切れ、交換機4とSiDAA5が接続された状態になるので、回線電圧V1は、所定の閾値電圧Vb以上の高い電圧(たとえば48V)に戻る。
その後、正常接続状態(T1)に戻すために、接続切替部113(リレー16)がON動作される。
接続切替部113(リレー16)がON動作されることによって、電話機とリンガー回路14とが接続された状態に戻る。
図9では、電話機使用中状態T5を、2つに分けた状態も示している。
図9のT5-1は、電話機の受話器が下ろされて、電話機のオンフックが検出された状態を示している。
上記したように、電話機がオンフック状態となると、回線電圧V1が所定の閾値電圧Vb以上の高い電圧(たとえば48V)に戻り、交換機4との接続が切れ、通話が終了する。
ただし、このT5-1の状態では、まだ、接続切替部113(リレー16)がOFF状態なので、正常接続状態(T1)ではない。
図9のT5-2は、T5-1の後、接続切替部113(リレー16)がON動作された状態を示している。
接続切替部113(リレー16)がON動作された状態では、電話機20とリンガー回路14とが接続された状態となり、回線電圧V1が所定の閾値電圧Vb以上の高い電圧(たとえば48V)であって、電話機がオンフック状態であるので、正常接続状態(T1)に戻る。
すなわち、T5-2の接続状態は、オンフック状態で、電話機使用中状態(T4)から、正常接続状態(T1)に戻った状態なので、接続状態フラグ131に、T5を設定する代わりに、T1を設定してもよい。
T6は、誤接続状態で、電話機が使用不可の状態を意味する。
誤接続状態とは、交換機に接続された回線接続ケーブルが、画像形成装置の電話機接続コネクタに接続され、電話機に接続された電話機接続ケーブルが、画像形成装置の回線接続コネクタに接続された状態を意味する。
後述するように、回線電圧が所定の閾値電圧以下の低い電圧、たとえば、0Vであって、電話機がオフフック状態であると検出された場合に、誤接続状態と判定され、接続状態フラグ131に、T6が設定される。
このT6の状態では、接続切替部(リレー)113が、呼出音出力部(リンガー回路)114の側に切り替えられているON状態である。
また、T6の誤接続状態では、電話機は、画像形成装置の回線電圧測定部(SiDAA)111に接続され、電話回線は、電話フック検出部112に接続された状態なので、電話機は、使用できず、通話できない状態となっている。
T7は、誤接続状態であるが、電話機が使用可能な状態を意味する。
T6の誤接続状態から、接続切替部(リレー)113をOFF状態に切り替えた後に、このT7の接続状態になる。
すなわち、接続切替部(リレー)113をOFF動作させることで、電話機20と電話回線(交換機4)とが接続され、電話回線(交換機4)と呼出音出力部(リンガー回路)114との接続が切れる。
T6とT7の状態では、誤接続状態であるが、接続切替部(リレー)113をOFF状態に切り替えた後、接続切替部(リレー)113を介して、電話機が電話回線に直接接続され、電話機が使用でき、通話できる状態となる。
フック検出情報132は、電話機のフック状態、すなわち、電話機がオンフック状態であるか、あるいはオフフック状態であるかを示す情報である。
フック検出情報(HS)132は、上記したように、電話フック検出部112によって検出された電話機のフック状態を示す。
図9に示すように、フック検出情報(HS)132は、たとえば、オンフックの場合、0が設定され、オフフックの場合、1が設定されるものとする。
オンフック状態は、電話機の受話器が置かれている状態であり、電話回線との接続において閉ループが形成されていない開状態である。オンフック状態では、通常、電話機が使用されていない。
一方、オフフック状態は、電話機の受話器が取り上げられた状態であり、電話回線との接続において閉ループが形成された閉状態である。オフフック状態では、通常、電話機が使用されている。
接続状態表示情報133は、表示部103に表示される接続状態の内容を予め記憶した情報である。
図9の接続状態表示情報133では、上記した7つの接続状態(T1からT7)に対応付けられた接続状態の表示内容の一実施例を示している。
図9において、接続状態フラグが、T1、T3、T5に対応する正常接続状態では、たとえば、「待機中(通話可)」という情報が、表示されることを示している。
また、接続状態フラグが、T2に対応する回線ケーブル抜け状態では、たとえば、「回線ケーブルが抜けている」というようなケーブル抜けの警告情報が、表示されることを示している。
また、接続状態フラグが、T4に対応する電話機使用中状態では、たとえば、「電話機使用中」という情報が、表示されることを示している。
また、接続状態フラグが、T6に対応する回線誤接続状態では、たとえば、「回線ケーブルが誤接続」という情報が、表示されることを示している。
あるいは、T6の回線誤接続状態においては、電話機による通話ができないことを表示してもよく、また、作業者が正しい接続作業を容易にできるようにするために、正常接続方法を説明するための画面を表示し、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルを、それぞれ接続すべきコネクタを説明する文章や、接続すべきコネクタの位置を図示した画像を表示してもよい。
また、接続状態フラグが、T7に対応する回線誤接続状態では、たとえば、「回線ケーブルが誤接続」という情報を表示するのに加えて、電話機による通話は可能であることを表示してもよい。
<画像形成装置の回線接続ブロックの説明>
(回線接続ブロックの実施例1-1:正常接続状態)
図2に、回線接続ブロックの実施例1における正常接続状態の概略回路構成で、電話機が未使用状態のときの説明図を示す。
ここでは、電話機が未使用状態なので、受話器が置かれているオンフック状態である。
図2では、画像形成装置の構成ブロックのうち、回線接続に関係するブロックのみを示している。
図2に示すように、画像形成装置1の回線接続ブロックは、主として、回線接続コネクタ2、SiDAA5、モデム6、通信トランス7、制御部8、リンガー回路14、リレー16、電話フック検出部17、電話機接続コネクタ18から構成されるものとする。
交換機4と電話機20が、画像形成装置1に正常接続された場合は、回線接続コネクタ2には、交換機4(電話回線)に接続された回線接続ケーブル3が接続され、電話機接続コネクタ18には、電話機20に接続された電話機接続ケーブル19が接続されるものとする。
交換機4は、電話網を構築した通信事業者が所有する交換機や、企業や事務所に設置される構内交換機PBXに相当する。
電話機20は、一般に市販されている通話が可能な電子機器である。
制御部8は、図1の制御部101に相当し、主に、リンガー回路14やリレー16の動作制御、モデム6に対するデジタル通信制御(たとえば、ファクシミリ通信)、電話フック検出部17からのフック検出情報の受信を行う。
回線接続ケーブル3は、電話網の交換機4(電話回線)が接続されるケーブルであり、電話機接続ケーブル19は、画像形成装置に付属される外付けの電話機が接続されるケーブルであり、どちらも、2本の導線からなるケーブルである。
回線接続コネクタ2は、正常接続状態において、交換機4(電話回線)が接続される端子であり、通常、6極2芯の端子である。
回線接続コネクタ2からは、2本の導線が、画像形成装置の内部にある回線接続ブロックのSiDAA5に接続されている。
この2本の導線の間の電位差が、回線電圧V1に相当する。
回線接続コネクタ2に、交換機4(電話回線)に接続された回線接続ケーブル3が接続されている場合、たとえば、交換機4によって、電話回線には48Vの電圧が印加されているので、電話機20が使用されていない状態では、2本の導線の間の電位差(回線電圧V1)は、48Vを示している。
電話機接続コネクタ18は、正常接続状態において、電話機が接続される端子であり、通常、6極2芯の端子である。
電話機接続コネクタ18からは、電話機が接続される2本の導線が、画像形成装置の内部にある回線接続ブロックのリレー16に接続されている。
この電話機が接続される2本の導線の間の電位差は、電話機20に印加される電圧であり、リレー16がON状態において、後述するリンガー回路14から出力される直流電圧V2であって、上記した電話機供給電圧に相当する。
SiDAA5は、上記したように、電話回線に対する接続や通信機能を実行する半導体集積素子であり、回線電圧測定部111に相当する。
また、SiDAA5は、回線接続コネクタ2に接続されるが、さらに、通信トランス7を介して、モデム6に接続されている。
モデム6は、一般的に、制御部8から入出力されるデジタル信号と、電話回線から入出力されるアナログ信号を相互に変換する回路であり、通信トランス7は、アナログ信号の電圧を変換する装置である。
たとえば、原稿に記載された情報をファクシミリ通信で送信する場合、スキャナで原稿を読み取り、制御部8が、原稿から読み取った画像データを、ファクシミリ形式のデジタルデータに変換して、モデム6に送信し、モデム6と通信トランス7とSiDAA5とを経由して、アナログの音声信号化された画像データを、電話回線に送信する。
逆に、ファクシミリ通信によって電話回線から受信した音声信号化された画像データは、SiDAA5と通信トランス7とモデム6とを経由して、ファクシミリ形式のデジタルデータに変換されて、記憶または所定の用紙に印刷される。
リンガー回路14は、制御部8からの要求信号に基づいて、擬似的な呼出音を生成する回路であり、上記した呼出音出力部114に相当する。
リンガー回路14は、2本の導線でリレー16に接続され、2本の導線には、リンガー回路14から一定の直流電圧(たとえば、24V)が印加され、2本の導線に生成された呼出音が出力される。
この直流電圧は、上記した電話機20に接続される2本の導線間の電圧V2(電話機供給電圧)に相当する。
リレー16の端子が、リンガー回路14と電話機20とを接続する側に切り替えられている場合には、2本の導線間の電圧V2が電話機20に印加され、呼出音が電話機20に出力され、電話機20のベルが鳴動する。
リレー16は、電話機20の接続先を切り替えるスイッチ部材である。
電話機20の接続先は、リンガー回路14と、交換機4(電話回線)のどちらかである。
リレー16の内部には、リンガー回路14に接続された2つの端子と、回線接続コネクタ2に接続される経路の2本の導線に接続された2つの端子が備えられ、制御部8からの切替要求信号に基づいて、電話機20が接続される電話機接続コネクタ18への接続経路を、リレー16内部のどちらかの端子に接続する。
たとえば、図2では、電話機20が接続される電話機接続コネクタ18への接続経路が、リンガー回路14に接続された2つの端子に接続され、電話機20とリンガー回路14とが接続された状態(ON状態)を示している。
この図2の接続状態では、電話機20と、交換機とは直接接続されていない。
また、電話機20とリンガー回路14とが接続されているので、リンガー回路14から出力された呼出音が電話機20に与えられ、電話機20のベルが鳴動する。
一方、後述する図4の接続状態では、電話機20が接続される電話機接続コネクタ18への接続経路が、回線接続コネクタ2に接続される経路に接続された2つの端子に接続され、電話機20と交換機4(電話回線)とが接続された状態を示している。
この図4の接続状態では、電話機20がオフフックされると、交換機に対して発呼動作ができ、通話できる状態となる。
電話フック検出部17は、上記したように、電話フック検出部112に相当し、電話機が、オフフック状態にあるか、あるいは、オンフック状態にあるかを検出する。
図2に示すように、電話フック検出部17は、電話機20が接続される電話機接続コネクタ18への接続経路の2本の導線のうち、一方の導線の電話機接続コネクタ18とリレー16との間に、直列に配置される。
電話フック検出部17は、電流検出回路を含み、電流検出回路によって、電話機接続コネクタ18および電話機20に流れる電流値を測定する。
また、測定された電流値から、電話機20が、現在、オフフック状態にあるか、あるいは、オンフック状態にあるかを検出し、オフフック状態あるいはオンフック状態のいずれかを示すフック検出情報(HS)を、制御部8に出力する。
たとえば、図2の接続状態において、受話器が置かれている電話機20がオンフック状態では、電話フック検出部17に電流が流れないので、オンフック状態を示すフック検出情報が、電話フック検出部17から制御部8に出力される。
一方、図2の接続状態において、受話器が取り上げられた電話機20がオフフック状態では、電話フック検出部17に、所定の電流値以上の電流が流れるので、オフフック状態を示すフック検出情報が、電話フック検出部17から制御部8に出力される。
また、図2の正常接続状態では、回線電圧測定部111に相当するSiDAA5は、回線電圧V1を測定し、回線電圧V1を制御部8に与える。
制御部8では、与えられた回線電圧V1と、所定の閾値電圧(Vbと呼ぶ)を比較する。
閾値電圧Vbは、交換機4から印加される電圧(48V)よりも低い電圧とする(Vb<48)。
たとえば、回線電圧V1が、所定の閾値電圧Vb以上であり、かつ、電話フック検出部17から、オンフック状態を示すフック検出情報が出力されている場合には、2つのケーブルの接続状態が、正常である(正常接続状態)と判定する。
正常接続状態の場合は、上記したように、接続状態フラグがT1であり、たとえば、「待機中」という情報が、表示部103に表示される。
(回線接続ブロックの実施例1-2:誤接続状態)
図3に、回線接続ブロックの実施例1における誤接続状態の概略回路構成で、電話機が未使用状態のときの説明図を示す。
ここでは、電話機が未使用状態なので、受話器が置かれているオンフック状態である。
図3の概略回路構成図は、図2の概略回路構成図とは、交換機4と電話機20の接続位置が異なるだけで、画像形成装置の内部の回線接続ブロックは、図2と同じである。
交換機4と電話機20が、画像形成装置1に誤接続された場合は、回線接続コネクタ2には、電話機20に接続された回線接続ケーブル3が接続され、電話機接続コネクタ18には、交換機4に接続された電話機接続ケーブル19が接続されるものとする。
また、図3の接続状態では、リレー16は、ON状態であるが、交換機4が接続されている電話機接続コネクタ18への接続経路が、リンガー回路14に接続されたリレー16の2つの端子に接続されている。
すなわち、交換機4と、リンガー回路14とが、電話フック検出部17とリレー16を介して接続された状態を示しており、電話機20と交換機4とは直接接続されていない。
交換機4とリンガー回路14とが接続された状態においては、リンガー回路14から出力される電圧(24V)は、交換機4からの印加電圧(48V)よりも低いので、交換機4からリンガー回路14に電流が流れる。
この電流は電話フック検出部17にも流れるので、電話フック検出部17によって、所定の電流値以上の電流値が検出された場合、電話フック検出部17は、電話機がオフフックされたと判定し、オフフック状態を示すフック検出情報が、制御部8に出力される。
また、図3の誤接続状態では、回線接続コネクタ2には、単なる負荷に相当する電話機20が接続されているので、回線接続コネクタ2には電圧が印加されず、電話機20がオンフック状態であってもオフフック状態であっても、SiDAA5には、電圧が印加されない。
したがって、SiDAA5によって測定される回線電圧V1はゼロとなり、この回線電圧V1(0V)が制御部8に与えられる。
制御部8では、与えられた回線電圧V1と、所定の閾値電圧(Vaと呼ぶ)を比較する。
閾値電圧Vaは、0Vよりも高く、交換機4から印加される電圧(48V)よりも低く、上記した閾値電圧Vbよりも低い電圧とする(0<Va<Vb<48)。
上記のように、回線電圧V1が0Vであって、所定の閾値電圧Va以下であり、かつ、電話フック検出部17から、オフフック状態を示すフック検出情報が出力されている場合には、2つのケーブルの接続が間違っている(誤接続状態)と判定する。
また、図3の誤接続状態の場合は、上記したように、接続状態フラグがT6であり、たとえば、「回線ケーブルが誤接続」という情報が、表示部103に表示される。
(回線接続ブロックの実施例1-3:正常接続状態)
図4に、回線接続ブロックの実施例1における正常接続状態の概略回路構成で、電話機が使用状態のときの説明図を示す。
ここでは、電話機が使用状態なので、受話器が取り上げられたオフフック状態である。
図4の概略回路構成図は、図2の概略回路構成図とは、画像形成装置の内部の回線接続ブロックのうち、リレー16の接続点の切替位置が異なるだけで、他の回線接続ブロックの構成と、交換機4と電話機20の接続位置は、図2と同じである。
上記したように、リンガー回路14から、所定の直流電圧(24V)が印加されているものとする。
まず、図4の接続状態となる前においては、図2に示したような正常接続状態であり、電話機20は未使用状態であり、オンフック状態であったとする。
オンフック状態であるので、電話フック検出部17には電流が流れず、電話フック検出部17から、オンフック状態を示すフック検出情報が、制御部8に出力される。
また、この状態では、回線接続コネクタ2を介して、交換機4と、SiDAA5とが接続されているので、交換機4から印加されている回線電圧V1(48V)が、SiDAA5によって測定される。
SiDAA5によって測定された回線電圧V1(48V)は、制御部8に与えられる。
制御部8において、与えられた回線電圧V1(48V)と、上記した所定の閾値電圧Vbとを比較すると、回線電圧V1は、所定の閾値電圧Vb以上である(V1≧Vb)。
その後、ユーザーが電話機20を使用するために、電話機の受話器を取り上げる操作をしたとする。
電話機の受話器が取り上げられると、電話機はオンフック状態からオフフック状態となり、電話機内部で閉ループが形成され、リンガー回路14によって印加されている電圧によって、リレー16と電話フック検出部17を介して、電話機20に電流が流れる。
このとき、電話フック検出部17にも電流が流れるので、電話フック検出部17によって、所定の電流値以上の電流値が検出された場合、電話フック検出部17は、電話機がオフフックされたと判定し、オフフック状態を示すフック検出情報が、制御部8に出力される。
制御部8では、フック検出情報によって、電話機20の状態が、オンフックからオフフックに変化したことが検出される。
すなわち、電話機20が使用されるためのオフフック操作(電話機の受話器を取り上げる操作)がされたことが検出されたので、制御部8は、リレー16に対して、電話機20を交換機4に接続するように切替要求信号(OFF動作要求)を出力する。
リレー16は、この切替要求信号によって、OFF動作をし、図4に示すように、電話機20と交換機4とが直接接続されるように、2つの端子を切り替える。
これにより、電話機20とリンガー回路14との接続が切り離され、電話機20と交換機4が接続され、電話機20において、交換機4に対して、発呼操作ができ、通話ができる状態(電話機使用中)になる。
この図4の接続状態においては、リレー16が切り替えられた後、交換機4と、電話機20と、SiDAA5とが接続された状態になるため、SiDAA5によって測定される回線電圧V1は、リレー16の切り替え前の電圧(48V)よりも低くなる。
たとえば、SiDAA5によって測定される回線電圧V1は、上記した閾値電圧Vbよりも低く、閾値電圧Vaよりもやや高い程度の電圧値となるものとする(Vb>V1>Va)。
また、電話機20に印加される電圧V2は、測定される回線電圧V1に等しくなる。
したがって、リレー16がOFF状態に切り替えられた後の図4の接続状態においては、回線電圧V1が、所定の閾値電圧Va程度の電圧であり(Vb>V1>Va)、かつ、電話フック検出部17から、オフフック状態を示すフック検出情報が出力されている場合には、電話機20が使用中である(電話機使用中状態)と判定される。
電話機使用中状態の場合は、上記したように、接続状態フラグがT4であり、たとえば、「電話機使用中」という情報が、表示部103に表示される。
(回線接続ブロックの実施例1-4:誤接続状態)
図5に、回線接続ブロックの実施例1における誤接続状態の概略回路構成で、回線ケーブルの誤接続が検出された後の回路保護状態の説明図を示す。
この回線ケーブルの誤接続が検出された後の回路保護状態は、上記した図9の接続フラグがT7の状態に相当する。
ここでは、リレー16がOFF状態であり、電話機20が、リレー16を介して、交換機4に接続された状態となる。
図5の概略回路構成図は、交換機4と電話機20とが誤接続された場合の構成図であり、図3の概略回路構成図とは、画像形成装置の内部の回線接続ブロックのうち、リレー16の接続点の切替位置が異なるだけで、他の回線接続ブロックの構成と、交換機4と電話機20の接続位置は、図3と同じである。
上記した図3の誤接続状態では、リレー16がON状態であるので、交換機4と、リンガー回路14とが、電話フック検出部17とリレー16を介して接続された状態であり、電話機20と交換機4とは直接接続されていない状態であった。
通常、リンガー回路14の出力電圧(たとえば、24V)は、交換機4から印加される回線電圧(たとえば、48V)よりも低いので、この図3の状態においては、交換機4からリンガー回路14に電流が流れてしまう。
このように、リンガー回路14に電流が流れることは、正常な接続状態ではなく、リンガー回路14に電流が流れる状態が長期間継続することは、リンガー回路14に悪影響を与える可能性があり、好ましくない。
そこで、図5に示すように、リンガー回路14に電流が流れる状態が継続することを回避するために、リレー16をOFF動作させ、交換機4とリンガー回路14との接続を切る。
リレー16をOFF状態にすることで、交換機4とリンガー回路14との接続が切れるので、リンガー回路14に電流が流れこまず、リンガー回路14を保護することができる。
また、リレー16をOFF状態にした場合、電話機20が、リレー16を介して、交換機4に直接接続された状態となる。
したがって、2つのケーブルは誤接続状態であるが、電話機20が交換機4に接続された状態なので、たとえば、電話機20を、緊急時の通話連絡用として使用することができる。
なお、図5の誤接続状態では、OFF状態のリレー16を介して、交換機4から印加される電圧(たとえば、48V)が、SiDAA5にも印加されているので、回線電圧測定部111に相当するSiDAA5によって、回線電圧V1として、交換機4から印加される電圧(48V)が測定される。
このとき、制御部8は、リレー16がOFF状態になっていることがわかっており、かつ、測定される回線電圧V1が、交換機4から印加される電圧(48V)であることを検出することによっても、2つのケーブルが誤接続状態であることを確認することができる。
<画像形成装置の回線接続状態の変化に対する動作説明>
以下に、正常接続状態や誤接続状態についての回線接続判定動作と、電話機の操作やリレーを動作させることによって変化する回線接続状態の実施例について説明する。
(回線接続判定動作の実施例1:回線ケーブル抜け発生時動作)
図6に、回線接続状態の変化に対する動作(回線ケーブル抜け発生時動作)の一実施例の説明図を示す。
ここでは、正常接続状態(T1)と、回線ケーブル抜け状態(T2)と、回線ケーブル抜け状態の後に回線ケーブルを正常に接続した状態(T3)について説明する。
正常接続状態(T1)の動作状態は、次の通りである。
N1:回線ケーブル接続状態
図6の正常接続状態(T1)は、回線接続ケーブル3が、正しく、回線接続コネクタ2に接続されている状態である。
N2:回線電圧V1
この状態(T1)では、交換機4からの印加電圧(48V)が、SiDAA5に印加されているので、この印加電圧(48V)にほぼ等しい電圧が、SiDAA5によって、回線電圧V1として測定される。
N3:電話機フック状態
電話機が未使用の状態であり、受話器が置かれた状態の場合、オンフック状態である。
N4:リレー動作
リレー16は、図2に示すように、ON状態であり、電話機20とリンガー回路14とが接続された状態とする。
N5:電話オフフック検出(フック検出情報)
上記N3のように、電話機がオンフック状態である場合、電話フック検出部17には、電流が流れないので、電話フック検出部17から制御部8に出力されるフック検出情報は、オンフックを示す情報である。
N6:電話機電圧V2
上記N4のように、ON状態のリレー16を介して、電話機20とリンガー回路14とが接続されており、リンガー回路14から所定の電話機供給電圧が出力されているとすると、電話機電圧V2は、ほぼ電話機供給電圧に等しい。
N7:画面表示内容
上記のように、測定された回線電圧V1が、交換機からの印加電圧(48V)にほぼ等しく、フック検出情報は、オンフックを示す情報なので、正常接続状態(T1)と判定され、画像形成装置の表示部103には、たとえば、「待機中」が表示される。
次に、回線ケーブル抜け状態(T2)の動作状態は、測定される回線電圧V1が、正常接続状態(T1)と異なる。
回線ケーブル抜け状態(T2)とは、回線接続ケーブル3が、回線接続コネクタ2に接続されていない状態である。
回線接続ケーブル3が回線接続コネクタ2に接続されていないので、交換機4が、画像形成装置に接続されておらず、交換機4からの印加電圧(48V)は、回線接続コネクタ2には印加されていない。
したがって、SiDAA5によって測定される回線電圧V1は、0Vである。
測定された回線電圧V1が、所定の閾値電圧Vaよりも低い0Vであり、フック検出情報は、オンフックを示す情報の場合、回線ケーブル抜け状態(T2)と判定される。
この場合、図6の状態T2の画面表示内容に示すように、画像形成装置の表示部103には、たとえば、「ケーブル抜け警告」が表示される。
回線ケーブル抜け状態の後に回線ケーブルを正常に接続した状態(T3)の動作状態は、正常接続状態(T1)と同一である。
回線ケーブルを正常に接続した状態(T3)は、回線接続ケーブル3が、正しく、回線接続コネクタ2に接続されている状態なので、回線電圧V1として、交換機からの印加電圧(48V)にほぼ等しい電圧が測定される。
したがって、図6の状態T3の画面表示内容に示すように、正常接続状態(T1)の状態に戻るので、画像形成装置の表示部103に、たとえば、「待機中」が表示される。
(回線接続判定動作の実施例2:電話機使用時動作)
図7に、回線接続状態の変化に対する動作(電話機使用時動作)の一実施例の説明図を示す。
ここでは、正常接続状態(T1)と、正常接続状態の後に電話機が使用されている状態(T4)と、電話機の使用が終了した状態(T5)について説明する。
また、T4については、電話機をオフフックした後の状態(T4-1)と、リレーをOFF動作させた後の状態(T4-2)に分けて説明する。
さらに、T5については、電話機をオンフックした後の状態(T5-1)と、リレーをON動作させた後の状態(T5-2)に分けて説明する。
図7において、正常接続状態(T1)で、ユーザーが電話機を使用するために、受話器を取り上げたとする。
受話器を取り上げた場合、電話機がオフフック状態となるので、状態T4-1となる。
すなわち、電話機フック状態N3がオフフックとなり、フック検出情報N5により、オフフックが検出される。
ただし、状態T4-1では、リレー16は、まだON状態なので、回線電圧V1としては、48Vが測定される。
また、状態T4-1では、電話機20は、まだ交換機4に接続されていないので、図7の状態T4-1の画面表示内容に示すように、画像形成装置の表示部103に、「待機中」を表示することが好ましい。
その後、電話機がオフフック状態となったので、電話機20を交換機4に接続するために、リレー16をOFF動作させる。
リレー16をOFF動作させた後の状態が、電話機使用状態T4-2である。
リレー16をOFF動作させると、オフフック状態の電話機20が交換機4に接続されるので、回線電圧V1としては、48Vよりも低い電圧(Vaとする)が測定される。
また、リレー16を介して、オフフック状態の電話機20と、交換機4と、SiDAA5が接続されて閉ループが形成されるので、電話機電圧V2は、回線電圧V1と同じ数値となる。
電話機使用状態T4-2において、ユーザーは、発呼操作が可能となり、通話が可能となる。
したがって、状態T4-2では、電話機20による通話ができる状態なので、図7の状態T4-2の画面表示内容に示すように、画像形成装置の表示部103に、たとえば、「外部電話使用中」が表示される。
次に、ユーザーが通話を終了し、受話器を置いたとする。
受話器を置いた場合、電話機がオンフック状態となるので、状態T5-1となる。
状態T5-1では、電話機フック状態N3がオンフックとなり、フック検出情報N5により、オンフックが検出される。
さらに、電話機がオンフック状態となったことで、交換機4の閉ループが開放されるので、回線電圧V1としては、48Vが測定され、リレー16はまだOFF状態のままなので、電話機電圧V2も、回線電圧V1と同じ48Vとなる。
したがって、状態T5-1では、電話機20による通話が終了したので、図7の状態T5-1の画面表示内容に示すように、画像形成装置の表示部103に、たとえば、「待機中」が表示される。
電話機20がオンフック状態になった後、リレー16をON動作させると、状態T5-2となる。
状態T5-2では、リレー16がON状態となって、電話機20は、交換機4と切り離され、リンガー回路14と接続されるので、電話機電圧V2は、24Vとなり、正常接続状態(T1)と同じ状態に戻る。
したがって、状態T5-2では、正常接続状態(T1)と同様に、図7の状態T5-2の画面表示内容に示すように、画像形成装置の表示部103に、たとえば、「待機中」が表示される。
(回線接続判定動作の実施例3:誤接続時動作)
図8に、回線接続状態の変化に対する動作(回線ケーブル誤接続時動作)の一実施例の説明図を示す。
ここでは、正常接続状態(T1)と、リレーがON状態の誤接続状態(T6)と、誤接続状態(T6)の後にリレーをOFF動作させた後の状態(T7)について説明する。
また、電話機は、オンフック状態であるものとする。
図8の正常接続状態(T1)は、図6の正常接続状態(T1)と同じ状態であり、2つのケーブルが、正しく接続されている場合を示している。
一方、誤接続状態(T6)は、図3のように、2つのケーブル(回線接続ケーブル3、電話機接続ケーブル19)が、誤って接続された状態を示している。
誤接続状態(T6)では、リレー16がON状態であり、回線接続コネクタ2に接続される回線接続ケーブル3には、オンフック状態の電話機20が接続されているので、電話機20とSiDAA5との間には、閉ループが形成されておらず、SiDAA5によって測定される回線電圧V1は、0Vとなる。
また、リレー16がON状態であり、電話機接続コネクタ18に接続される電話機接続ケーブル19には、交換機4が接続されているので、交換機4と、電話フック検出部17と、リレー16と、リンガー回路14とが接続されている。
この場合、交換機4から出力される印加電圧(48V)と、リンガー回路14から出力される電圧24Vとの電位差により、交換機4からリンガー回路14に向かって電流が流れ、電話フック検出部17によってその電流の電流値Aが検出される。
この検出された電流値Aがゼロではなく、所定の閾値よりも大きい電流値であれば、電話フック検出部17は、電話機がオフフックされていると判断し、オフフック状態であることを示すフック検出情報が、制御部8に出力される。
また、電話機接続ケーブル19には交換機4が接続されているので、電話機接続コネクタ18に接続された2本の導線間の電圧である電話機電圧V2は、交換機4から出力される印加電圧(48V)となる。
さらに、電話機20は、ON状態のリレー16によって、交換機4に接続されていないので、T6の状態では、電話機20を使用することはできない。
すなわち、図8の誤接続状態(T6)に示すように、測定される回線電圧V1が0Vであり、フック検出情報がオフフック状態であることを示している場合、2つのケーブル(回線接続ケーブル3、電話機接続ケーブル19)が、誤って接続された状態であると判定される。
したがって、状態T6では、2つのケーブルが誤接続状態なので、図8の状態T6の画面表示内容に示すように、画像形成装置の表示部103に、たとえば、「回線誤接続」が表示される。
また、誤接続状態(T6)では、電話機20が使用不可であることや、2つのケーブルの正しい接続方法を説明する画面を表示してもよい。
上記したように、誤接続状態(T6)のように、ON状態のリレー16を介して、交換機4とリンガー回路14とが接続されているので、リンガー回路14に悪影響を与える可能性がある。
そこで、リレー16をOFF動作させ、交換機4とリンガー回路14との接続を切り、OFF状態のリレー16を介して、交換機4と電話機20とSiDAA5とが接続されるように切り替える。
このように、リレー16をOFF動作させた後の状態が、誤接続状態(T7)である。
図8の誤接続状態(T7)では、交換機4から出力される印加電圧(48V)が、OFF状態のリレー16を介して、SiDAA5に印加されるので、測定される回線電圧V1は、ほぼ印加電圧(48V)に等しいか、あるいは、印加電圧(48V)よりもわずかに低い電圧値となる。
また、電話機接続コネクタ18に交換機4が接続されたままなので、電話機電圧V2は、交換機4から出力される印加電圧(48V)のままである。
さらに、電話機20の受話器が取り上げられておらず、電話機がオンフック状態であるとすると、電話機20と交換機4の間では、閉ループが形成されていないので、電話フック検出部17には電流が流れない。
したがって、電話フック検出部17は、電話機がオンフックされていると判断し、オンフック状態であることを示すフック検出情報が、制御部8に出力される。
誤接続状態(T7)では、リレー16がOFF状態に変化するが、2つのケーブルの接続状態は、誤接続状態(T6)と同じなので、図8の状態T7の画面表示内容に示すように、画像形成装置の表示部103に、たとえば、「回線誤接続」が表示されたままとすることが好ましい。
また、誤接続状態(T7)では、電話機20が使用できる状態となるので、ケーブルが誤接続であることに加えて、緊急用に、電話機20が使用できることを表示してもよい。
なお、図示していないが、誤接続状態(T7)のときに、電話機20の受話器が取り上げられると、電話機20と交換機4の間で閉ループが形成され、電話フック検出部17によって、電話機20がオフフック状態になったことが検出されるが、すでに、リレー16はOFF状態となっているので、切り替える必要はない。
誤接続状態(T7)の場合は、電話機20の受話器が取り上げられると、すぐに、発呼操作ができ、通話ができる状態となる。
<回線接続状態判定処理の実施例>
図11と図12に、画像形成装置における回線接続状態判定処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、主に、回線電圧とフック検出情報を利用して、電話機と交換機に接続されるケーブルが、正常接続状態かあるいは誤接続状態かを判定し、電話機が使用中か否か等についても判定する。
画像形成装置が起動された初期状態では、リレー16は、ON状態とし、接続状態フラグは、正常接続状態を示すT1に初期設定してもよい。
また、回線電圧V1と比較される2つの閾値電圧(Va、Vb)を予め記憶しておくものとする。
2つの閾値電圧(Va、Vb)は、回線電圧V1の変化を判断するための電圧であり、主に、交換機4から出力される印加電圧が印加されている状態か、あるいは、その印加電圧が印加されていない状態かを判定するのに利用する。
閾値電圧Vaは、交換機4から出力されるべき印加電圧が印加されていないことを判定するための電圧であり、閾値電圧Vbは、交換機4から出力されるべき印加電圧が印加されていることを判定するための電圧とする。
たとえば、交換機4から出力される印加電圧が、48Vであった場合、閾値電圧Vbとしては、48Vよりもやや低い数値が予め設定記憶される。
測定される回線電圧V1が、閾値電圧Vb以上の場合に、交換機4からの印加電圧(48V)が印加されている状態と判定される。
一方、交換機4から出力される印加電圧が印加されていない状態が、たとえば、0Vであった場合、閾値電圧Vaとしては、0Vよりもやや高い数値が予め設定記憶される。
測定される回線電圧V1が、閾値電圧Va以下の場合に、交換機4からの印加電圧が印加されていない状態と判定される。
ここで、0<Va<Vb<48とする。
ただし、交換機4から出力される印加電圧は48Vに限るものではないので、印加電圧が48Vと異なる場合は、その印加電圧に対応させて、2つの閾値電圧(Va、Vb)も異なる数値が予め設定される。
図11のステップS1において、リレー16を初期状態に戻すために、ON動作させ、電話フック検出部17とリンガー回路14とが接続された状態に切り替える。
すなわち、電話機が接続されるべき電話機接続コネクタ18には、リレー16を介して、電話フック検出部17とリンガー回路14が接続され、SiDAA5は接続されない。
ステップS2において、画像形成装置の表示部103に、正常接続状態であることを示す「待機中」を表示する。
ここでは、正常接続状態であることを前提としている。
ただし、2つのケーブルが誤接続であった場合も、ステップS2の段階では、正常接続状態であることが表示される。
ステップS3において、回線電圧測定部111に相当するSiDAA5によって、回線電圧V1を測定する。
測定された回線電圧V1は、制御部8に与えられ、記憶部130に一時記憶される。
ステップS4において、測定された回線電圧V1と閾値電圧Vbを比較し、V1≧Vbの場合、ステップS5に進み、そうでない場合は、図12のステップS31に進む。
交換機4からの印加電圧が48Vであり、この印加電圧が、正しくSiDAA5に印加されている場合は、測定される回線電圧V1は、ほぼ48Vとなるので、ステップS5に進む。
ステップS5において、電話フック検出部17によって、電話機のフック状態をチェックする。
上記したように、電話フック検出部17が、電話フック検出部17に流れる電流値Aを検出することによって、フック状態を判断する。
ここで、たとえば、検出された電流値Aが、ゼロの場合に、フック状態を「オンフック」と判断し、検出された電流値Aが、ゼロでない場合に、フック状態を「オフフック」と判断するものとする。
判断されたフック状態に対応するフック検出情報(HS)が、電話フック検出部17から、制御部8に与えられる。
「オンフック」と判断された場合は、電話機が使用されておらず、受話器が置かれたままの状態である。
「オフフック」と判断された場合は、電話機を使用するために、ユーザーによって受話器が取り上げられた状態である。
ステップS6において、「オンフック」が検出されたと判断された場合は、ステップS13に進み、「オフフック」が検出されたと判断された場合は、ステップS7に進む。
ステップS13に進む場合は、上記の判断ステップで、測定された回線電圧V1が、交換機4からの印加電圧(48V)にほぼ等しい電圧であり、かつ、電話機のフック状態が「オンフック」であるので、上記した図6などに示した正常接続状態T1であると判定される。
ステップS13において、正常接続状態T1と判定されるので、接続状態フラグCNTに、T1を設定する。
ステップS14において、表示部103に、正常接続状態(T1)であることを示す情報(たとえば、待機中)を表示させる。
正常接続状態であるので、画像形成装置にファクシミリ通信機能がある場合は、電話機が使用されていないときは、ファクシミリ通信をすることができる。
この図11のフローチャートでは、ステップS15からS17において、ファクシミリ通信の処理についても示している。
ファクシミリ通信機能がない場合は、ステップS15からS17はなくてもよく、ステップS14の後、ステップS3に戻ればよい。
ステップS15において、現在、ファクシミリ通信機能が起動され、ファクシミリ通信中であることが検出された場合、ステップS16に進み、そうでない場合は、ステップS3に戻る。
ステップS16において、表示部103に、ファクシミリ通信が実行中であることを示す情報(たとえば、FAX通信中)を表示させる。
ステップS17において、ファクシミリ通信がまだ実行中の場合は、このステップをループし、ファクシミリ通信が終了したことが検出された場合は、ステップS1に戻る。
ステップS7において、電話機が「オフフック」状態であると判定されたので、接続状態フラグCNTに、T4を設定する。
ステップS7に進む場合は、上記の判断ステップで、測定された回線電圧V1が、交換機4からの印加電圧(48V)にほぼ等しい電圧であり、かつ、電話機のフック状態が「オフフック」であるので、上記した図7に示した電話機使用状態T4-1の状態であると判定される。このとき、リレー16は、ON状態であり、リンガー回路14が接続された状態である。
このステップS7の段階では、電話機は、まだ交換機に接続されているので、発呼操作や通話ができない。
そこで、ステップS8において、リレー16を、OFF動作させる。
すなわち、リレー16をOFF状態に切り替えることで、図4に示したように、電話機が交換機に接続されるように切り替える。
このステップS8の処理によって、上記した図7に示した電話機使用状態T4-2の状態に変化する。
ステップS9において、表示部103に、電話機が使用中であることを示す情報(たとえば、電話機使用中)を表示させる。
ステップS10において、ステップS5と同様に、電話フック検出部17によって、電話機のフック状態をチェックする。
ステップS11において、「オンフック」が検出されたと判断された場合は、ステップS12に進み、「オフフック」が検出されたと判断された場合は、ステップS11をループする。
ステップS12において、「オンフック」が検出された場合は、受話器が置かれたと判断できるので、電話機による通話が終了し、「オンフック」がされたと判定される。
電話機が「オンフック」状態であると判定されたので、接続状態フラグCNTに、T5を設定する。
このステップS12の段階は、上記した図7に示した電話機使用終了状態T5-1の状態に相当する。
ステップS12の後、ステップS1に戻る。
ステップS1に戻った後では、リレー16がON動作されるので、上記した図7に示した電話機使用終了状態T5-2の状態に移行する。
電話機使用終了状態T5-2は、正常接続状態T1と同じ状態であり、次のステップS2によって、表示部103に、正常接続状態T1であることを示す情報(たとえば、待機中)が表示される。
図12のステップS31において、測定された回線電圧V1と閾値電圧Vaを比較し、V1≦Vaの場合、ステップS32に進み、そうでない場合は、ステップS41に進む。
ステップS41に進む場合は、Va<V1<Vbであるので、回線異常と判定され、ステップS42において、画像形成装置の回線接続部分にトラブルが発生していることを、表示部103に警告表示し、ステップS3に戻る。
あるいは、警告表示を解除する入力操作がされるまで、警告表示を継続し、この入力操作がされた場合に、ステップS3に戻ってもよい。
ステップS32に進むV1≦Vaの場合は、たとえば、回線接続コネクタ2に、交換機4が接続されていない場合であり、回線電圧が0Vとなっている。
ステップS32において、ステップS5と同様に、電話フック検出部17によって、電話機のフック状態をチェックする。
ステップS33において、検出された電流値Aがゼロの場合に、フック状態が「オンフック」と判断され、ステップS34に進み、一方、検出された電流値Aがゼロでない場合に、フック状態が「オフフック」と判断され、ステップS36に進む。
すでに説明したように、回線ケーブル抜け有りの状態T2では、画像形成装置の回線接続コネクタ2に、交換機4が接続された回線接続ケーブル3が接続されていない状態であるので、回線電圧V1は0Vである。
そこで、リレー16がON状態である場合、回線電圧V1が所定の閾値電圧Va以下の低い電圧(たとえば、0V)であって、かつ、電話機がオンフック状態であると検出された場合に、回線ケーブル抜け状態と判定され、ステップS34に進む。
ステップS34において、電話回線側の交換機4が接続された回線接続ケーブル3が抜けていると判定され、接続状態フラグCNTに、回線ケーブル抜け有りの状態を意味するT2を設定する。
ステップS35において、回線接続ケーブル3が抜けていると判定されたので、表示部103に、回線ケーブル抜け有りを示す警告表示(ケーブル抜け)をし、ステップS3に戻る。
ステップS36において、2つのケーブルが誤接続であると判定されるので、接続状態フラグCNTに、誤接続状態であることを意味するT6を設定する。
すでに説明したように、誤接続状態とは、交換機に接続された回線接続ケーブル3が、画像形成装置の電話機接続コネクタ18に接続され、電話機に接続された電話機接続ケーブル19が、画像形成装置の回線接続コネクタ2に接続された状態を意味する。
この誤接続状態の場合は、SiDAA5には、交換機4が接続されていないので、回線電圧V1は、所定の閾値電圧Va以下の低い電圧、たとえば、0Vとなる。
また、交換機に接続された回線接続ケーブル3が、画像形成装置の電話機接続コネクタ18に接続されているので、交換機4からリンガー回路14に向かって電流が流れ、電話フック検出部17によって、オフフック状態であることが検出される。
したがって、回線電圧V1が、V1≦Va<Vbであって(たとえば、0V)、かつ、電話機がオフフック状態であると検出された場合は、誤接続状態と判定され、ステップS36に進む。
ステップS37において、リレー16をOFF動作させる。
リレー16をOFF状態に切り替えることにより、誤接続されている交換機4とリンガー回路14との接続が切れ、OFF状態のリレー16を介して、電話機20と交換機4とが接続される。
このように、リレー16をOFF状態に切り替えた後は、図8に示した誤接続状態T7となっている。
この誤接続状態T7では、交換機4が、SiDAA5に接続された状態となるので、回線電圧V1は、閾値電圧Vb以上の電圧(たとえば48V)に変化し、電話機の受話器が置かれた状態であれば、電話フック検出部17に電流が流れないので、電話フック検出部17によって、電話機がオンフック状態であることが検出される。
このリレー16のOFF動作は、上記したように、主に、リンガー回路14の保護のために行われるが、リレー16をOFF状態にすることにより、電話機20と交換機4とが接続されるので、電話機の使用が可能となり、発呼操作が可能となり、通話ができる。
ステップS38において、誤接続状態と判定されたので、表示部103に、回線ケーブルが誤接続されていることを示す警告表示(回線誤接続)をし、ステップS3に戻る。
リレー16をOFF状態にした誤接続状態T7では、回線誤接続の警告表示に加えて、電話機が使用できることを表示してもよい。
なお、リレー16をOFF状態にする前の誤接続状態T6において、回線誤接続の警告表示をする場合は、電話機が使用できないことも表示してもよい。
以上のように、SiDAA5によって測定された回線電圧V1と、電話フック検出部17によって検出されたフック検出情報HSを利用することによって、回線接続ケーブルと電話機接続ケーブルとが正常に接続されているか、あるいは、誤接続されているかを、迅速に検出することができる。
また、ケーブルが誤接続されていることを検出した場合に、誤接続されていることを表示し、あるいは、誤接続の情報を音声出力することや、ケーブルの接続を行った作業者や画像形成装置の管理担当者が所持している携帯端末等に送信するという他の手段によって、作業者等に、ケーブルが誤接続されていることを知らせることができ、作業者等に、迅速に、ケーブルを正しい接続状態に接続し直す対応をとらせることができる。
また、誤接続状態T6が検出された後に、リレー16をOFF状態にした場合、交換機4とリンガー回路14との接続が切り離されるので、上記した誤接続状態T6のような状態が継続することがなく、画像形成装置の電話機能が動作不良になることを未然に防止することができ、電話機の使用も可能となる。
1 画像形成装置、
2 回線接続コネクタ、
3 回線接続ケーブル、
4 交換機、
5 SiDAA、
6 モデム、
7 通信トランス、
8 制御部、
14 リンガー回路、
16 リレー、
17 電話フック検出部、
18 電話機接続コネクタ、
19 電話機接続ケーブル、
20 電話機、
101 制御部、
102 操作部、
103 表示部、
104 画像処理部、
105 電話回線接続部(回線接続コネクタ)、
106 電話機接続部(電話機接続コネクタ)、
111 回線電圧測定部(SiDAA)、
112 電話フック検出部、
113 接続切替部(リレー)、
114 呼出音出力部(リンガー回路)、
115 接続状態判定部、
116 接続状態報知部、
117 ファクシミリ処理部、
130 記憶部、
131 接続状態フラグ、
132 フック検出情報、
133 接続状態表示情報

Claims (12)

  1. 電話回線に接続された回線接続ケーブルが接続されるべき電話回線接続部と、
    電話機に接続された電話機接続ケーブルが接続されるべき電話機接続部と、
    電話回線から供給される回線電圧を測定する回線電圧測定部と、
    電話機のフック状態を検出する電話フック検出部と、
    前記回線接続ケーブルと前記電話機接続ケーブルの接続状態を判定する接続状態判定部とを備え、
    前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、所定の電話機供給電圧が印加された状態で、前記電話フック検出部が、電話機のフック状態を検出し、
    前記検出されたフック状態と、前記回線電圧測定部によって測定された回線電圧とに基づいて、前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが、前記電話回線接続部に接続されているか否か、および、前記電話機接続ケーブルが、前記電話機接続部に接続されているか否かを判定することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記電話フック検出部が、前記電話機がオンフック状態であるのと同じ状態を検出し、かつ、前記回線電圧測定部が、前記電話回線から供給される印加電圧にほぼ一致する回線電圧を測定している場合に、
    前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続部に接続されている正常接続状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電話フック検出部が、前記電話機がオフフック状態であるのと同じ状態を検出し、かつ、前記回線電圧測定部が、前記電話回線から供給される印加電圧よりも低い所定の閾値電圧以下の回線電圧を測定している場合に、
    前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記電話フック検出部が、前記電話機接続部に流れる電流を検出する電流検出回路を含み、
    電話機が前記電話機接続部に接続されている場合において、
    前記電流検出回路によって、前記電話機接続部を介して前記電話機に対して所定の電流値以上の電流が流れていることが検出されない場合に、前記電話フック検出部が、前記電話機がオンフック状態であることを検出し、
    前記電話機接続部を介して前記電話機に対して所定の電流値以上の電流が流れていることが検出された場合に、前記電話フック検出部が、前記電話機がオフフック状態であることを検出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記電話フック検出部が、前記電話機接続部に流れる電流を検出する電流検出回路を含み、
    前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態である場合は、
    前記電流検出回路が、前記電話機接続部を介して所定の電流値以上の電流が流れていることを検出し、前記電話フック検出部によって、前記電話機がオフフック状態であるのと同じ状態になっていることが検出されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、所定の電話機供給電圧が印加された状態と、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態とを切り替える接続切替部をさらに備え、
    前記接続切替部によって、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に所定の電話機供給電圧が印加された状態に切り替えられた状態で、
    前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルと前記電話機接続ケーブルの接続状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記接続状態判定部が、
    前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態であると判定した後に、
    前記接続切替部が、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態に切り替えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記回線接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続部に接続されている正常接続状態である場合に、
    前記電話フック検出部によって、前記電話機がオフフックされたことを検出した後に、
    前記接続切替部が、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態に切り替えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記回線接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続部に接続されている正常接続状態であって、前記接続切替部によって、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、前記電話回線接続部が接続された状態に切り替えられている場合に、
    前記電話フック検出部によって、前記電話機がオンフックされたことを検出した後に、
    前記接続切替部が、前記電話フック検出部と前記電話機接続部に、所定の電話機供給電圧が印加された状態に切り替えることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記接続状態判定部による判定結果を報知する接続状態報知部をさらに備え、
    前記接続状態判定部が、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続部に接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話回線接続部に接続されている誤接続状態であると判定した場合に、
    前記接続状態報知部が、前記回線接続ケーブルと前記電話機接続ケーブルが誤接続されていることを報知することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  11. 前記情報処理装置は、電話機能およびファクシミリ通信機能を含む複数の機能を有する画像形成装置であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 電話回線に接続された回線接続ケーブルが接続されるべき回線接続コネクタと、
    電話機に接続された電話機接続ケーブルが接続されるべき電話機接続コネクタと、
    制御部とを備えた情報処理装置の回線接続状態判定方法であって、
    前記制御部が、
    前記回線接続コネクタを介して電話回線から供給される回線電圧を測定する回線電圧測定ステップと、
    前記電話機接続コネクタに所定の電話機供給電圧が印加された状態で、電話機のフック状態を検出する電話フック検出ステップと、
    前記検出されたフック状態と、前記測定された回線電圧とに基づいて、前記回線接続ケーブルが、前記回線接続コネクタに接続されているか否か、および、前記電話機接続ケーブルが、前記電話機接続コネクタに接続されているか否かを判定する接続状態判定ステップとを実行させ、
    前記電話フック検出ステップにおいて、前記電話機がオンフック状態であるのと同じ状態が検出され、かつ、前記回線電圧測定ステップにおいて、前記電話回線から供給される印加電圧にほぼ一致する回線電圧が測定されている場合に、前記接続状態判定ステップにおいて、前記回線接続ケーブルが前記回線接続コネクタに接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記電話機接続コネクタに接続されている正常接続状態であると判定し、
    前記電話フック検出ステップにおいて、前記電話機がオフフック状態であるのと同じ状態が検出され、かつ、前記回線電圧測定ステップにおいて、前記電話回線から供給される印加電圧よりも低い所定の閾値電圧以下の回線電圧が測定されている場合に、前記接続状態判定ステップにおいて、前記回線接続ケーブルが前記電話機接続コネクタに接続され、および、前記電話機接続ケーブルが前記回線接続コネクタに接続されている誤接続状態であると判定することを特徴とする情報処理装置の回線接続状態判定方法。
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