JP4695572B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置に関し、特に、並列に接続された外付け電話器と自装置との間の通信の自動切替え機能を有する通信装置に関するものである。
1つの契約番号で通信装置としてのファクシミリ装置(以下、FAXという)と電話器を公衆電話回線に接続する場合に、FAXが有するダイヤルイン機能を用いて内線番号を各端末に持たせることによって、送信側端末は各々の端末を呼び出すことが可能となる。
図9は、FAXにおける電話器とFAXの自動切替えを実行する部分の機能を模式的に示す構成図であり、図10は、FAXのダイヤルイン機能の処理手順を示すシーケンス図である。FAX101は、ダイヤルイン機能を実現するために、公衆電話回線網に接続される公衆電話回線(局線L1,L2)と電話器との間の通信のオン/オフを行うリレー121と、送信側端末によって呼び出された電話器を呼び出す擬似鳴動回路123と、を備える。図9に示されるように、FAX101は、リレー121で、1本の電話回線(局線L1,L2)に対して、電話器をT1,T2を介してFAX101と並列接続させたり、切り離したりする。電話器は電話回線から切り離されている状態では、FAX101が有する擬似鳴動回路123と接続されている。これによって、FAX101に接続された電話器を呼び出す場合は加入者線交換機からではなく、FAX101が擬似的に呼び出す仕組みとなっている。
図10に示されるように、このような回路構成で、まず送信側端末からFAX101に接続された電話器宛ての呼出を受けた場合、加入者線交換機は局線L1,L2のDC電圧を極性反転させた後(SQ101)、呼出信号を送信する(SQ102)。受信側のFAX101は呼出信号に対して一次応答(回線閉結)してループを形成する(SQ103)。その後、送信側端末で指定された内線番号が加入者線交換機から通知されると(SQ104)。これによって、FAX101は指定端末を特定する。受信側のFAX101は通知された内線番号を認識すると、回線を開放する(SQ105)。これにより、FAX101から加入者線交換機に内線指定番号受信完了信号が通知される。
ここで、呼出された内線番号がFAX101に対する番号の場合には、続けてFAX101が二次応答(回線閉結)してループを形成する(SQ107)。加入者線交換機は、FAX101から二次応答を受けると、局線L1,L2の極性を戻して(以下、復極という、SQ108)、データ通信を行う(SQ109)。一方、呼出された内線番号が電話器に対する番号の場合には、FAX101内の擬似鳴動回路123が、対象となる電話器を鳴動させて、呼び出す(SQ106)。その後、対象となる電話器がオフフックされると、上記のFAX101の場合と同様にSQ107〜SQ110の手順が実行される。ただし、この場合には、SQ109において通話による通信が行われる。
この一次応答(SQ103)前のSQ102での極性反転を検出する方法としては、従来、フォトカプラおよびそれに付随するRC回路を用いて行われる技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、一次応答後の電話器を擬似的に呼出中に、送信側が回線を開放した時に起きる極性反転の検出を行う極性反転検出手段として、フォトカプラおよびL1−L2間のコンデンサと電流制限用抵抗の組合せからなる構成が開示されている。この極性反転検出手段は、オンフック時の極性反転をフォトカプラに流れる電流で検出する構成としている。
特許第3506811号公報
一方、近年の半導体技術やアイソレーション技術の進歩に伴って、半導体素子を用いた半導体DAA(Data Access Arrangement)でFAXの網制御回路が形成されるようになってきている。このように網制御回路に半導体DAAを用いる構成では、特許文献1に示したフォトカプラとこれに付随するRC回路を用いて極性反転の検出を行うのではなく、半導体DAA内部の検出回路を用いて極性反転の検出を行っている。具体的には、局線L1,L2間の電圧の変化量をモニタリングし、回線電圧変化の立上りと立下りを検出して二値化することで、極性反転を検出するものである。
しかし、このような従来の半導体DAAによる極性反転検出方式は、所定時間当りの電圧変動が閾値を超えた場合に極性反転を検出するものであるが、電話器の接続によって、検出感度にばらつきが生じてしまうという問題点があった。図11−1〜図11−2は、極性反転の発生と電圧変動の関係を模式的に示す図であり、図11−1は、FAXに電話器が接続されていない場合を示し、図11−2は、FAXに電話器が接続されている場合を示している。また、これらの図で、横軸は時間の経過を示し、縦軸は電圧変動を示している。
FAXに電話器が接続されていない場合で、極性反転がない場合には、局線L1,L2間の電位差は一定で電圧変動はない。図11−1に示されるように、その結果、時刻t0〜t1では、半導体DAAは所定時間(Δt)当りの電圧変動(ΔV)=0Vと読める。その後、極性反転が発生すると、局線L1,L2間の電位差は変わらないものの、極性が反転するので、半導体DAAは、局線L1,L2の電位差分の電圧変動が発生したことを、読み出すことができる。つまり、図11−1に示されるように、極性反転が時刻t1で発生すると、電圧変動が一瞬に生じるが、この電圧変動を示す曲線の立ち上がりが急峻となる。この場合、所定時間(Δt)当りの電圧変動はΔV1であり、この所定時間(Δt)当りの電圧変動ΔV1を半導体DAAは検出する。
一方、FAXに電話器が接続されている場合で、極性反転が発生しない場合には、上記の場合と同様に局線L1,L2間の電位差は一定で電圧変動はない。図11−2に示されるように、その結果、時刻t0〜t1では、半導体DAAは所定時間(Δt)当りの電圧変動(ΔV)=0Vと読める。その後、極性反転が発生すると、オンフック状態の電話器はコンデンサがFAXに並列接続されているような状態であるので、図11−2に示されるように、電話器の容量成分により極性反転時の電圧変動に波形的な鈍り(緩やかに変動する)が発生してしまう。その結果、半導体DAAは、所定時間(Δt)当りの電圧変動(ΔV2)は、図11−1の電話器が並列接続されていない場合に比べて小さく読むことになってしまう。つまり、電話器がFAXに並列接続されていると、極性反転の検出感度が悪くなってしまうという問題があった。
この問題の具体例としては、FAXが低電力モードの場合に、図10のSQ101の極性反転やSQ102の呼出信号にて省エネから復帰する場合を挙げることができる。このような条件では、呼出信号による電圧変動よりも極性反転による電圧変動の方が小さいことが殆どであるため、極性反転による省エネからの復帰ができずに呼出信号で省エネから復帰する場合がある。この場合、省エネ復帰後のシステム起動処理に時間がかかり、図10のSQ103のダイヤルインの一次応答に間に合わない場合が発生してしまうという問題点があった。つまり、加入者線交換機が発する内線番号を識別できないという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回線の極性反転を半導体DAAで検出するファクシミリ装置などの通信装置において、当該通信装置に電話器が接続された場合にも回線の極性反転の検出を正確に行うことができる通信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、電話器と電話回線を共用するとともに、ダイヤルイン接続機能を有し、着呼応答手順時に予め登録されているダイヤルイン番号を検出すると、対応する電話器に対して呼出音を送出する通信装置において、所定時間当たりの電圧変動が閾値を超えたか否かによって、前記電話回線の極性反転を検出する極性反転検出手段と、前記電話回線の極性反転を検出するための極性反転閾値を自通信装置と自通信装置に接続される電話器との物理的な接続状態に応じて設定する設定手段と、を備え、前記極性反転検出手段は、前記設定手段によって設定された極性反転閾値に基づいて回線の極性反転を検出することを特徴とする。
本発明によれば、通信装置への電話器の接続の有無に合わせて、回線の極性反転を検出する際の単位時間当たりの電圧の変動値の基準となる閾値を変動させるようにしたので、通信装置への電話器の接続状態によらずに、極性反転を正確に検出することができるという効果を有する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる通信装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかる通信装置の構成を示すブロック図である。この通信装置は、主制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、スキャナ4、プロッタ5、操作部6、符号化復号化部7、画像メモリ8、FAXモデム9、DAA(SSD)10、DAA(LSD)11、DAA周辺回路12を備える。ここで、主制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、スキャナ4、プロッタ5、操作部6、符号化復号化部7、画像メモリ8、FAXモデム9、DAA(SSD)10、DAA周辺回路12の各要素間でのデータのやり取りは、内部バス14を介して相互に行われる。また、DAA(LSD)11とDAA(SSD)10間と、DAA(LSD)11とDAA周辺回路12間との間のデータのやり取りは、それぞれ直接行われている。また、DAA周辺回路12には、電話器13が接続される。
主制御部1は、通信装置全体を制御する。システムメモリ2は、主制御部1が実行する制御処理プログラムと、制御処理プログラムを実行する際に必要な各種データを記憶するとともに主制御部1のワークエリアを構成する。パラメータメモリ3は、電話器13を呼び出すための内線番号登録情報の記憶と、通信装置固有の各種情報を記憶する。また、本実施の形態では、通信装置に電話器13が接続されているか否か、また接続されている場合には何台の電話器が接続されているのかを示す電話器接続状態情報と、電話器の接続の有無に応じて電話回線の極性反転の検出の際の極性反転閾値を定義した電話器接続情報とを記憶する。
スキャナ4は、FAXを用いたデータ通信を行う際に原稿を読み取る。また、プロッタ5は、送信側装置から受信した受信画像の印字出力を行う。操作部6は、通信装置を操作するための操作キーと、操作を行う際に必要な情報を表示するオペレーション表示部とから構成される。ここでは、通信装置に接続される電話器の数を手動で設定する際に操作部6が使用される。
符号化復号化部7は、自通信装置から他通信装置へと画信号を送る際に、画信号を符号化圧縮するとともに、他通信装置から画信号を受信した際に、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化する。
画像メモリ8は、符号化復号化部7で符号化圧縮された画情報を記憶する。FAXモデム9は、FAX通信を行うためのモデムである。この図ではFAXモデム9としてグループ3ファクシミリモデム(G3FAXモデム)が用いられている。G3FAXモデムは、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやり取りするための低速モデム機能(V.21モデム)、および主に画情報をやり取りするための高速モデム機能(V.17モデム、V.33モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
DAA(SSD)10は、半導体DAAのシステムサイドデバイスであり、たとえばコンデンサやパルストランスなどの絶縁体でTNV(Tele-communication Network Voltage)回路とSELVE(Safety Extra-Low Voltage)回路を絶縁した状態でDAA(LSD)11と画情報や制御信号の送受信を行う。また、FAXモデム9と画情報や制御信号の送受信を行う。
DAA(LSD)11は、半導体DAAのラインサイドデバイスであり、加入者回線網(以下、網という)と接続し、FAX通信にかかる画情報の送受信を行うとともに、DAA周辺回路12と合わせて回線閉結/開放、呼出信号の検出、極性反転の検出などの網制御を行う。また、網制御を行うための信号を、DAA(SSD)10との間で送受信する。
DAA周辺回路12は、網をFAX側と電話器側で切り換えるリレーや電話器がフックされたことを検知するためのフック検知部、電話器を擬似鳴動させるための擬似鳴動回路や電話器接続の有無を検知する電話器検出部を有する。
電話器13は、通信装置と物理的に接続される。また、電話器13は、リレー21を介して網に並列接続され、FAXによるデータ通信中以外にフックすることで通話を可能とする。
図2は、図1におけるDAA周辺回路の機能構成と、DAA周辺回路とDAA(LSD)とDAA(SSD)との接続関係を示すブロック図である。ここで、DAA周辺回路12は、リレー21、第1のフック検出部22、擬似鳴動回路23、電話器検出部24、第2のフック検出部25を備える。
リレー21は、主制御部1によって信号P21を介して制御され、電話器13側のコモン接点21cを網側の接点21aか電話器制御側の接点21bのどちらか一方に接続する2c接点タイプのメカリレーによって構成される。
第1のフック検出部22は、リレー21のコモン接点21cが網側の接点21aと接続されている状態で電話器13がフックされた時に流れる電流を検知して、それを信号P22を介して主制御部1に伝達することによって電話器13のフックを検出する。
擬似鳴動回路23は、リレー21のコモン接点21cが電話器制御側の接点21bと接続されている状態で、ダイヤルイン機能によって電話器13を呼び出す場合に、主制御部1からの信号P23を受けて鳴動信号を送出して、電話器13を鳴動させる回路である。
電話器検出部24は、リレー21のコモン接点21cが電話器制御側の接点21bと接続されている状態で、電話器の接続の有無を検知し、信号P24を介して主制御部1に伝達することで、パラメータメモリ3に電話器接続情報を記憶させる。
第2のフック検出部25は、リレー21のコモン接点21cが電話器制御側の接点21bと接続されている状態で、電話器13がフックされた時に流れる電流を検知して信号P25を介して主制御部1に伝達することにより電話器13のフックを検出する。
この図2に示されるように、局線L1は、DAA(LSD)11に接続されており、さらにDAA(SSD)10に接続されている。また、網とDAA(LSD)11との間の局線L1は、DAA周辺回路12の第1のフック検出部22に接続されている。第1のフック検出部22の一端は、リレー21の網側の接点21aと接続されている。
局線L2も、DAA(LSD)11に接続されており、さらにDAA(SSD)10に接続されている。また、網とDAA(LSD)11との間の局線L2は、リレー21の網側の接点21aと接続されている。
リレー21の電話器側のコモン接点21cが網側の接点21aに接続されている場合に、第1のフック検出部22は、電話器13がフックされた時に流れる電流を検知する。その検知結果は、信号P22を介して主制御部1へと送られる。
リレー21の電話器制御側の接点21bは、擬似鳴動回路23、電話器検出部24、第2のフック検出部25に接続される。
図3は、電話器と電話器検出部の詳細な機能構成を示すブロック図である。この図3において、電話器13は、フックされていない状態(オンフック)では、リレー21のコモン接点21c側の線T1,T2にコンデンサ13aが接続されていることと同じ状態となる。また、電話器検出部24は、リレー21の線T1に接続される電話器制御側の接点21b側に、電源Vccと、この電源Vccに接続される直列抵抗24aを有する。さらに、リレー21の線T2に接続される電話器制御側の接点21b側は、グラウンド電位に接続されている。
この電話器検出部24の直列抵抗24aは、リレー21のコモン接点21cが電話器制御側の接点21bと接続されている状態で、電源Vccを介して直列に接続され、電話器13(コンデンサ13a)を介して接地する。また、直列抵抗24aとリレー21との間の配線と、接地とリレー21との間の配線間には、容量成分測定部24bが設けられる。これによって、電話器検出部24内の容量成分測定部24bで電圧の時間変化を測定することで、RC回路の時定数を測定することができる。つまり、容量成分の検出を行うことができる。この測定した結果を信号P24を介して主制御部1に伝達する。この時定数の測定結果は、主記憶部1によってパラメータメモリ3に電話器接続状態情報として記憶される。なお、容量成分測定部24bでは、電圧ではなく電流の時間変化を検出し、その結果から容量成分の有無を検出することも可能である。
図4は、パラメータメモリに記憶される電話器接続情報の内容の一例を示す図である。この図4では、電話器接続情報として、極性反転検出閾値(以下、極反検出閾値という)のパラメータの一例を示している。この電話器接続情報には、電話器の接続状態を示す電話器接続状態と、電話器接続状態に応じた極反検出閾値と、設定電圧が含まれる。この電話器接続情報中の電話器接続状態に応じて、極反検出閾値が主制御部1によって択一的に選択される。
たとえば、電話器接続状態が「未接続」の場合には、第1極反検出閾値が選択され、電話器接続状態が、電話器が接続されているが接続されている電話器の台数登録がない「接続あり(台数情報なし)」の場合には、第2極反検出閾値が選択される。また、電話器接続状態が、電話器が接続されており、しかも接続されている電話器の台数登録がある「接続あり(接続台数1)」、「接続あり(接続台数2)」、・・・、の場合には、それぞれ第3極反検出閾値、第4極反検出閾値、・・・、というように、接続されている電話器の台数に応じた閾値が選択される。
なお、上記の極反検出閾値は、第1極反検出閾値>第3極反検出閾値>第4局半検出閾値・・・であり、第1極反検出閾値>第2極反検出閾値という関係にあるものとする。これは、電話器接続台数が多いほど通信装置に並列接続される容量成分が大きくなることによる、極性反転発生時の電圧変動波形の鈍りが大きくなるため、単位時間当りの電圧変動が小さくなるためである。
上述した説明では、電話器検出部24が、電話器13の有無を検出するようにしているが、操作部6の設定メニューを介して接続されている電話器の有無や接続されている電話器の台数を、使用者が主導で入力するようにしてもよい。この場合、入力された値は、電話器接続状態情報としてパラメータメモリ3に格納され、この電話器接続状態情報に基づいて、電話器接続情報から極反検出閾値が設定されることになる。
このような構成を有する通信装置における極反検出閾値の設定処理手順について説明する。なお、ここでは、極反検出閾値の設定について、(1)通信装置に接続される電話器の有無の情報のみ(台数情報はない)を手動で設定する場合、(2)通信装置に接続される電話器の有無と台数情報を手動で設定する場合、および(3)通信装置に接続される電話器の有無の情報のみ(台数情報はない)を自動で設定する場合、の3つの場合に分けて説明する。
(1)通信装置に接続される電話器の有無の情報のみを手動で設定する場合
図5は、極反検出閾値の手動による設定処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、通信装置の電源が起動されると(ステップS11)、通信装置の使用者は、操作部6のオペレーション表示部に表示されている初期設定メニューから、操作キーを介して電話器13の接続有無情報を入力する(ステップS12)。この電話器13の接続有無情報には、通信装置に接続されている電話器の有無についての情報が含まれる。
ついで、主制御部1は、使用者によって入力された接続有無情報を、パラメータメモリ3に電話器接続状態情報として記憶する(ステップS13)。その後、主制御部1は、パラメータメモリ3に記憶されている電話器接続情報から、ステップS13で登録された電話器接続状態情報に対応した極反検出閾値を選択する(ステップS14)。図4の例で説明すると、電話器接続状態情報が「電話器無し」と選択(入力)されると、電話器接続情報から第1極反検出閾値が選択される。また、電話器接続状態情報が「電話器有り(台数情報なし)」と選択されると、電話器接続情報から第2極反検出閾値が選択される。
そして、自通信装置に電話器の接続の有無に応じて選択した極反検出閾値を設定する処理を行って(ステップS15)、手動による極反検出閾値の設定処理が終了する。なお、ステップS11では、通信装置の電源が起動された場合を示したが、電話器接続形態が変更になった時でもよい。
(2)通信装置に接続される電話器の有無と台数情報を手動で設定する場合
図6は、極反検出閾値の手動による設定処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、この図6では、通信装置に電話器が接続される場合に、その接続台数も含めて手動で入力する点が、(1)の図5の場合と異なる。
まず、通信装置の電源が起動されると(ステップS21)、通信装置の使用者は、操作部6のオペレーション表示部に表示されている初期設定メニューから、操作キーを介して電話器13の接続有無情報を入力する(ステップS22)。この電話器13の接続有無情報には、通信装置に接続されている電話器の有無についての情報が含まれる。
ついで、主制御部1は、接続有無情報に、電話器有りが入力されたか否かを識別する(ステップS23)。電話器有りが入力された場合(ステップS23でYesの場合)には、主制御部1は、操作部6のオペレーション表示部に電話器接続台数登録メニューを表示させる(ステップS24)。その後、使用者は、操作部6の操作キーを介して、通信装置に接続されている電話器接続台数を登録する(ステップS25)。
その後、またはステップ23で、接続有無情報に電話器有りが入力されなかった場合(ステップS23でNoの場合)に、主制御部1は、使用者によって入力された接続有無情報と電話器接続台数とを、パラメータメモリ3に電話器接続状態情報として記憶する(ステップS26)。その後、主制御部1は、パラメータメモリ3に記憶されている電話器接続情報から、すなわち、ステップS22とステップS25で入力された電話器接続状態情報(電話器の接続台数)から、電話器の接続台数を含めた接続状態に応じた極反検出閾値を選択する(ステップS27)。図4の例で説明すると、電話器接続状態が「電話器無し」と選択(入力)されると、電話器接続情報から第1極反検出閾値が選択される。また、電話器接続状態が「電話器有り(接続台数1)」と選択されると、電話器接続情報から第3極反検出閾値が選択される。
そして、自通信装置に選択した極反検出閾値を設定する処理を行って(ステップS28)、手動による極反検出閾値の設定処理が終了する。なお、ステップS21では、通信装置の電源が起動された場合を示したが、電話器接続形態が変更になった時でもよい。
(3)通信装置に接続される電話器の有無の情報のみ(台数情報ない)を自動で設定する場合
図7は、極反検出閾値の自動による設定処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、通信装置の電源が起動されると(ステップS31)、主制御部1は、リレー21のコモン接点21cを電話器制御側の接点21b側に切り換える(ステップS32)。その後、電話器検出部24は、時定数RCの測定を行う(ステップS33)。図3で説明した通り、電話器13はオンフック状態ではコンデンサ13aが線T1,T2に接続された状態となるので、電話器検出部24に内蔵の抵抗24aと直列に接続され、RCの直列回路が構成される。これによって、電話器13が接続されていない場合には、Cはオープンとなるため、時定数RC=0となる。また、電話器13が接続されている場合には、RC>0となる。このようにして、電話器検出部24によって、電話器13の接続の有無を自動検出することが可能となる。この電話器検出部24による時定数の測定結果は、主制御部1へ信号P24によって送信される。
ついで、主制御部1は、電話器検出部24によって測定された時定数がRC>0か否かを識別する(ステップS34)。時定数がRC>0の場合(ステップS34でYesの場合)には、電話器13が接続されていることになるので、主制御部1は、パラメータメモリ3に電話器13が接続されているという情報を電話器接続状態情報として記録する(ステップS35)。また、時定数がRC>0でない(RC=0の)場合(ステップS34でNoの場合)には、電話器13が接続されていないことになるので、主制御部1は、パラメータメモリ3に電話器13が接続されていないという情報を電話器接続状態情報として記録する(ステップS36)。
その後またはステップ35の後、主制御部1は、パラメータメモリ3に記憶されている電話器接続情報から、ステップS35またはステップS36で記録された電話器接続状態情報に応じた極反検出閾値を選択する(ステップS37)。図4の例で説明すると、電話器接続状態が「電話器無し」として検出された場合には、電話器接続情報から第1極反検出閾値が選択される。また、電話器接続状態が「電話器有り(台数情報なし)」として検出された場合には、電話器接続情報から第2極反検出閾値が選択される。そして、自通信装置に選択した極反検出閾値を設定する処理を行って(ステップS38)、自動による極反検出閾値の設定処理が終了する。
つぎに、以上の図5におけるステップS15、図6におけるステップS28、および図7におけるステップS38における極反閾値設定処理について説明する。図8は、パラメータメモリ内部の極反検出閾値が選択された後の極反閾値設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。主制御部1は、リレー21のコモン接点21cを網側の接点21aか電話器制御側の接点21bのどちらかに、使用者が指定する方向に切り換える。これは、通常の通信装置(ファクシミリ装置)において、電話器13を常時接続しておくか、FAXを優先として呼出信号があった場合に電話器13を鳴動させないようにするために電話器13を回線から切り離しておくかについて、使用者が選択できるようになっていることによる。そして、リレー21のコモン接点21cの接点の接続方向を確認する(ステップS41)。
リレー21のコモン接点21cの接点の接続方向が網側の接点21aである場合には、図5のステップS14、図6のステップS27または図7のステップS37で検出された極反検出閾値をパラメータメモリ3から読み出してDAA(SSD)10に設定し(ステップS42)、極反検出閾値の設定処理が終了する。
一方、リレー21のコモン接点21cの接点の接続方向が電話器制御側の接点21bの場合には、第1極反検出閾値をパラメータメモリ3から読み出してDAA(SSD)10に設定し(ステップS43)、極反検出閾値の設定処理が終了する。このステップS43において、リレー21のコモン接点21cの接点の接続方向が電話器制御側の接点21b側の状態では、電話器13は回線から切り離されており、電話器13が接続されていないのと同じ状態である。そのため、実際の通信装置への電話器接続状態に関係なく、電話器13が接続されていない状態と同じであるので、パラメータメモリ3の電話器接続状態中から第1極反検出閾値が設定される。
なお、上述した説明では、通信装置として電話器を接続することができるFAXを例に挙げて説明したが、このほかにも画像形成装置にも本発明を適用することができる。
本実施の形態によれば、通信装置に電話器が接続された場合に、接続された電話器に合わせて極性反転を検出する際の単位時間当たりの電圧の変動値を変動させるようにしたので、極性反転を正確に検出することができるという効果を有する。
本発明にかかる通信装置の構成を示すブロック図である。 図1におけるDAA周辺回路の機能構成と、DAA周辺回路とDAA(LSD)とDAA(SSD)との接続関係を示すブロック図である。 電話器と電話器検出部の詳細な機能構成を示すブロック図である。 電話器接続情報の内容の一例を示す図である。 極反検出閾値の手動による設定処理手順の一例を示すフローチャートである。 極反検出閾値の手動による設定処理手順の一例を示すフローチャートである。 極反検出閾値の自動による設定処理手順の一例を示すフローチャートである。 パラメータメモリ内部の極反検出閾値が選択された後の極反閾値設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 FAXにおける電話器とFAXの自動切替えを実行する部分の機能を模式的に示す構成図である。 FAXのダイヤルイン機能の処理手順を示すシーケンス図である。 FAXに電話器が接続されていない場合の極性反転の発生と電圧変動の関係を模式的に示す図である。 FAXに電話器が接続されている場合の極性反転の発生と電圧変動の関係を模式的に示す図である。
符号の説明
1 主制御部
2 システムメモリ
3 パラメータメモリ
4 スキャナ
5 プロッタ
6 操作部
7 符号化復号化部
8 画像メモリ
9 FAXモデム
10 DAA(SSD)
11 DAA(LSD)
12 DAA周辺回路
13 電話器
21 リレー
21a コモン接点
21b 電話器制御側の接点
21c 網側の接点
22 第1のフック検出部
23 擬似鳴動回路
24 電話検出器
25 第2のフック検出部

Claims (6)

  1. 電話器と電話回線を共用するとともに、ダイヤルイン接続機能を有し、着呼応答手順時に予め登録されているダイヤルイン番号を検出すると、対応する電話器に対して呼出音を送出する通信装置において、
    所定時間当たりの電圧変動が閾値を超えたか否かによって、前記電話回線の極性反転を検出する極性反転検出手段と、
    前記電話回線の極性反転を検出するための極性反転閾値を自通信装置と自通信装置に接続される電話器との物理的な接続状態に応じて設定する設定手段と、
    を備え、
    前記極性反転検出手段は、前記設定手段によって設定された極性反転閾値に基づいて回線の極性反転を検出することを特徴とする通信装置。
  2. 前記設定手段は、自通信装置に接続される電話器の有無に基づいて極性反転閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記設定手段は、自通信装置に接続される電話器の台数に基づいて極性反転閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記極性反転閾値は、自通信装置に接続される電話器の接続台数が増加するにつれ、小さくなることを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 自通信装置への電話器の接続の有無を検出する電話器検出手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記電話器検出手段によって検出された電話器の接続の有無にしたがって、極性反転閾値を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  6. 前記電話器検出手段は、前記電話器がオンフック状態で有する容量成分に基づいて電話器の接続の有無を検出することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
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