JP3868810B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極構造体を一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを複数積層して構成された燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池セルには、固体高分子電解質膜の両側にそれぞれアノード電極およびカソード電極を配置してなる電極構造体を、一対のセパレータで挟持することにより平板状に構成されたものがある。このように構成された燃料電池セルは、その厚さ方向に複数積層されることにより燃料電池を構成している。
【0003】
各燃料電池セルでは、アノード電極に対向配置されるアノード側セパレータの面に燃料ガス(例えば、水素)の流路が設けられ、カソード電極に対向配置されるカソード側セパレータの面に酸化剤ガス(例えば、酸素を含む空気)の流路が設けられている。また、隣接する燃料電池セルの隣接するセパレータ間には、冷却媒体(例えば、純水)の流路が設けられている。
【0004】
そして、アノード電極の電極反応面に燃料ガスを供給すると、ここで水素がイオン化され、固体高分子電解質膜を介してカソード電極に移動する。この間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。カソード電極においては、酸化剤ガスが供給されているため、水素イオン、電子、および酸素が反応して、水が生成される。電極反応面では、水が生成される際に熱が発生するので、セパレータ間に流通させられる冷却媒体によって冷却されるようになっている。
【0005】
これら燃料ガス、酸化剤ガス(総称して反応ガス)および冷却媒体は、各々独立した流路に流通させる必要があるため、各流路間を液密または気密状態に仕切るシール技術が重要となる。
【0006】
密封すべき部位としては、例えば、反応ガスおよび冷却媒体を燃料電池の各燃料電池セルに分配供給するために貫通形成された連通孔の周囲、各燃料電池セルから排出された反応ガスおよび冷却媒体をそれぞれ収集して排出する連通孔の周囲、電極構造体の外周、隣接する燃料電池セルのセパレータ間の外周等がある。シール部材の材質としては、柔らかくて、適度に反発力のある有機ゴム等が採用されている。
【0007】
一方、近年、実車への搭載に向けた実用化の動きの中で、燃料電池の小型軽量化、低コスト化が大きな課題となっている。
燃料電池を小型化するためには、燃料電池を構成する各燃料電池セルを薄くすること、具体的には、各燃料電池セル内部に形成されている反応ガスの流路を最大限に確保しながら、セパレータ間の間隔寸法を小さくすることや、セパレータを薄肉化することが考えられる。
【0008】
ところが、セパレータを薄肉化することには、セパレータの強度や燃料電池の剛性上限界がある。また、セパレータ間の間隔寸法を小さくするには、シール部材の高さ寸法を低減することが効果的であるが、必要十分な密封性を確保するためには、十分な潰れ代を確保し得る高さ寸法が必要となるため、その低減にも自ずと限界がある。
【0009】
さらに、燃料電池セルにおいて、シール部材が占有する空間は、反応ガスおよび冷却媒体を密封するために必要不可欠ではあるものの、実質的に発電に寄与しない空間であるため、極力小さくする必要がある。
【0010】
図35は、従来の燃料電池を示す平面図である。図中、符号107は、燃料電池106をセパレータ109、110の積層方向に貫通する燃料ガス供給口、排出口、酸化剤ガス供給口、排出口、冷却媒体供給口、排出口などの連通孔である。また、符号112は、セパレータ109,110に沿って複数の燃料ガス流路、酸化剤ガス流路および冷却媒体流路が形成されている領域である。
【0011】
図36は、図35の線F−Fで切断した従来の燃料電池106を示す縦断面図である。平面視において、発電に寄与しないシール部材の占有空間を極力小さくするために、従来は、燃料ガス流路100および酸化剤ガス流路101をそれぞれ密封するガスシール部材102,103と、冷却媒体流路を密封する冷却面シール部材104とを、燃料電池セル105の積層方向に一列に並べて配置することにより、燃料電池106の積層方向の外形寸法を最小限に抑制している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成される燃料電池106の場合に、各流路100,101を密封するガスシール部材102,103および冷却面シール部材104の全てを燃料電池セル105の積層方向に一列に並べて配置すると、燃料電池106の厚さ寸法を、各燃料電池セル105の最小厚み寸法に冷却面シール部材104の高さ寸法を加えて積層数倍した値より小さくすることができないという不都合がある。
【0013】
このことをさらに詳しく説明するために、再度図36を参照する。この図36によれば、ガスシール部材102、103、冷却面シール部材104によって密封状態に隔離された燃料ガス連通孔107と燃料ガス流路100とが連絡路108によって連絡されている。該連絡路108は、燃料ガス流路100の周囲を全周にわたって密封しているガスシール部材102をセパレータ109の厚さ方向に迂回するようにセパレータ109に設けられている。また、セパレータ110も酸化剤ガス連通孔(図示略)近傍に同様の連絡路(図示略)を有している。
【0014】
したがって、各セパレータ109,110は、連絡路108を形成するために比較的厚く形成されているが、各シール部材102〜104が配置されているシールラインの位置においては、図36の断面に見られるように、強度を確保するための最小限度の肉厚寸法となっており、それ以上の薄肉化を図ることができない。
【0015】
また、各シール部材102〜104は、密封性を確保するために必要最小限の高さ寸法とされているので、これらシール部材102〜104の高さ寸法もそれ以上低減することはできない。
【0016】
その結果、燃料電池106の厚さ寸法は、2枚のセパレータ109,110の最小肉厚寸法、連絡路108を構成するための厚さ寸法、2つのガスシール部材102,103の高さ寸法、固体高分子電解質膜111の厚さ寸法および冷却面シール部材104の高さ寸法を加えたものを積層数倍した寸法となるが、これらは全て必要不可欠な寸法であるため、それ以上の寸法低減を図ることは困難であった。
【0017】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、燃料電池を構成するセパレータおよび電極構造体の間の各シール部材により各種流路を確実に密封しながら、積層方向の寸法を低減して小型軽量化した燃料電池を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る燃料電池は、電解質の両面にそれぞれ電極を配した電極構造体(例えば、実施形態における電極構造体3)と、該電極構造体を厚さ方向に挟む一対のセパレータ(例えば、実施形態におけるセパレータ4A,4B、5A、5B)と、前記電極構造体の外周部に配置され、各セパレータと前記電極構造体との間に挟まれて両者間に形成される反応ガス流路(例えば、実施形態における燃料ガス流路8,酸化剤ガス流路9)をそれぞれ密封するガスシール部材(例えば、実施形態におけるガスシール部材6A,6B、7A、7B)とから構成された複数の燃料電池セル(例えば、実施形態における燃料電池セル2A,2B)を、これら燃料電池セル間に形成される冷却媒体流路を密封する冷却面シール部材(例えば、実施形態における冷却面シール部材27)を挟んで積層してなる燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池1)であって、前記各セパレータに、前記ガスシール部材(例えば、実施形態における主環状部6Aa,6Ba,7Aa,7Ba)外側に設けられる反応ガス連通孔(例えば、実施形態における燃料ガス供給口17,酸化剤ガス供給口18,燃料ガス排出口20,酸化剤ガス排出口21)および冷却媒体連通孔(例えば、実施形態における冷却媒体供給口19,冷却媒体排出口22)と前記各セパレータに、前記ガスシール部材外側に設けられる反応ガス連通孔および冷却媒体連通孔と、前記ガスシール部材をセパレータの厚さ方向に迂回して反応ガス連通孔と反応ガス流路を連絡する反応ガス連絡路(例えば、実施形態における燃料ガス連絡路23A、23B,酸化剤ガス連絡路25A、25B)とが設けられ、一つの燃料電池セル(例えば、実施形態における燃料電池セル2A)と、該燃料電池セルの積層方向に隣合う燃料電池セル(例えば、実施形態における燃料電池セル2B)との、それぞれ対応する反応ガス連絡路(例えば、実施形態における燃料ガス連絡路23A、23Bまたは酸化剤ガス連絡路25A、25B)が、積層方向から見て互いにずれた位置に設けられ、少なくとも一方のセパレータ(例えば、実施形態におけるセパレータ4A、4B、5A、5B)に前記反応ガス連絡路(例えば、実施形態における燃料ガス連絡路23A、23Bまたは酸化剤ガス連絡路25A、25B)の裏側を少なくともガス連絡路に対応する領域にわたって突出させた凸部(例えば、実施形態における凸部35A、35Bまたは凸部34A、34B)が設けられていることを特徴とする。
【0019】
上記構成に係る燃料電池によれば、一つの燃料電池セルとこれに隣合う燃料電池セルとのそれぞれ対応する反応ガス連絡路が、積層方向から見て互いにずれた位置に設けられているため、前記隣合う燃料電池セルのガスシール部材を、積層方向から見て、一つの燃料電池セルにおける反応ガス連絡路形成位置からずらすことができる。これにより、前記隣合う燃料電池セルにおいて、積層方向から見て、一つの燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位に、反応ガス連絡路を形成するのに必要な寸法を確保する必要がない。よって、一つの燃料電池セルのセパレータの反応ガス連絡路に対応する領域にわたって突出させた凸部を設けることにより、一つの燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位は、前記隣合う燃料電池セルに、積層方向に近づけた位置に配置することが可能となる。したがって、その分反応ガス連絡路を形成する位置における燃料電池セルの厚さ寸法を低減することが可能となる。
【0020】
なお、前記反応ガス連絡路を形成するセパレータの裏側に、他のセパレータが当接する場合(例えば、第1の実施の形態の酸化剤ガス連絡路25Aを形成するセパレータ5Aの場合)には、前記他のセパレータ(例えば、実施の形態におけるセパレータ4B)に、前記反応ガス連絡路の裏側に形成される凸部(例えば、実施の形態における凸部30A)を受け入れられる凹部(例えば、実施の形態における凹部32B)を設けるとともに、この凹部の裏側を突出させることで上述した凸部(例えば、実施の形態における凸部34B)を形成することができる。また、前記反応ガス連絡路を形成するセパレータに、他のセパレータが当接しない場合(例えば、第2の実施の形態の酸化剤ガス連絡路25Aを形成するセパレータ33の場合)には、前記反応ガス連絡路を形成するセパレータ(例えば、実施の形態におけるセパレータ33)において、前記反応ガス連絡路の裏面(例えば、実施の形態における裏面33a)を突出させることで、上述した凸部(例えば、実施の形態における凸部34B)を形成することができる。
【0021】
燃料電池では、数百に及ぶ燃料電池セルを積層するので、燃料電池全体としては、各燃料電池セルごとに低減された厚さの積層数倍の大幅な小型化を図ることができる。特に、前記冷却媒体流路が各燃料電池セルごとではなく、複数の燃料電池セルごとに設けられる場合には、冷却媒体流路が形成されない燃料電池セル間に冷却面シール部材が不要となる。このため、燃料電池全体での厚さ寸法をさらに低減することが可能となり好ましい。
【0022】
請求項2の発明に係る燃料電池は、前記一つの燃料電池セル(例えば、実施形態における燃料電池セル2C)と、該燃料電池セルの積層方向に隣合う燃料電池セル(例えば、実施形態における燃料電池セル2D)との、それぞれ対応する反応ガス連絡路(例えば、実施形態における燃料ガス連絡路23C、23Dまたは酸化剤ガス連絡路25C、25D)が、積層方向から見て反応ガス連通孔から反応ガス流路に向かう方向に互いにずれた位置に設けられていることを特徴とする。
【0023】
上記構成に係る燃料電池によれば、前記隣合う燃料電池セルにおいて、積層方向から見て、一つの燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位に、反応ガス連絡路を形成するのに必要な寸法を確保する必要がない。加えて、前記隣合う燃料電池セルの反応ガス連絡路を、積層方向から見て、一つの燃料電池セルの電極構造体よりも外側に形成することが可能となる。よって、前記隣合う燃料電池セルのガスシール部材を、積層方向から見て、一つの燃料電池セルにおける反応ガス連絡路形成位置からずらして、前記一つの燃料電池セルの電極構造体よりも外側に設けることができる。前記一つの燃料電池セルにおいて、積層方向から見て前記隣合う燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位は、反応ガス連通孔に対して開口されている。この部位の寸法が反応ガスを電極構造体に流入若しくは流出可能な寸法に確保されていれば、前記隣合う燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位は、前記一つの燃料電池セルの電極構造体よりも突出させて設けることが可能となり、その分燃料電池セルの厚さ寸法を低減することができる。
【0024】
請求項3の発明に係る燃料電池は、請求項1または請求項2に記載の燃料電池において、前記一つの燃料電池セル(例えば、実施形態における燃料電池セル2E)と、該燃料電池セルの積層方向に隣合う燃料電池セル(例えば、実施形態における燃料電池セル2F)との、それぞれ対応する反応ガス連絡路(例えば、実施形態における燃料ガス連絡路23E,23Fまたは酸化剤ガス連絡路25E、25F)が、積層方向から見て反応ガス連通孔から反応ガス流路に向かう方向に交差する方向に互いにずれた位置に設けられていることを特徴とする。
【0025】
上記構成に係る燃料電池によれば、前記一つの燃料電池セルと、前記隣合う燃料電池セルとの反応ガス連絡路が、前記交差する方向に互いにずれた位置に設けられているので、前記隣合う燃料電池セルにおいて、積層方向から見て、一つの燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位に、反応ガス連絡路を形成するのに必要な寸法を確保する必要がない。加えて、前記一つの燃料電池セルと、前記隣合う燃料電池セルとの反応ガス連絡路が、積層方向から見て反応ガス連通孔から反応ガス流路に向かう方向に対しても互いにずれた位置に設けられている場合には、前記隣合う燃料電池セルのガスシール部材を、積層方向から見て、一つの燃料電池セルにおける反応ガス連絡路形成位置からずらして、前記一つの燃料電池セルの電極構造体よりも外側に設けることができる。また、前記一つの燃料電池セルにおいて、積層方向から見て前記隣合う燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位は、反応ガス連通孔に対して開口されておらず、反応ガスが流入若しくは流出しない。したがって、この部位に絶縁を確保するのに必要な寸法が確保されれば、前記隣合う燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位は、前記一つの燃料電池セルの電極構造体よりも突出させて設けることが可能となり、その分燃料電池セルの厚さ寸法を低減することができる。このため、上記した絶縁を確保するのに必要な寸法が、反応ガスを流入または流出可能な寸法よりも小さい場合には、請求項2の発明に比べて燃料電池セルの厚さ寸法を低減することができる。
【0026】
請求項4の発明に係る燃料電池は、請求項1から請求項3に記載の燃料電池において、前記冷却媒体流路を前記反応ガス連通孔に対して密封する冷却面シール部材が、前記反応ガス連絡路から前記反応ガス連通孔側にずれた位置に設けられていることを特徴とする。
【0027】
上記構成に係る燃料電池によれば、冷却媒体流路を密封する冷却面シール部材が連絡路から連通孔側にずれた位置に配置されているので、積層方向に直交する方向から見て、燃料電池セルの積層方向に沿う連絡路の位置と冷却面シール部材の位置とを重なり合わせることが可能となる。これにより、その重なり合った寸法分だけ、各燃料電池セルごとに厚さ寸法を低減することが可能となる。
【0028】
請求項5の発明に係る燃料電池は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の構成において、前記冷却面シール部材が、前記反応ガス連絡路近傍を除き、積層方向から見て、前記ガスシール部材と略同一位置に配置されていることを特徴とする。
【0029】
上記構成に係る燃料電池によれば、ガスシール部材を厚さ方向に迂回して形成される連絡路近傍は、該連絡路の高さ分だけセパレータを厚くせざるを得ないため、冷却面シール部材を連通孔側にずらして、ガスシール部材と冷却面シール部材とが、同一のシールラインに配されることを回避し、連絡路近傍以外の部分では、ガスシール部材と冷却面シール部材とを燃料電池セルの積層方向に一列に並んだ位置に配することにより、燃料電池セルの面積を低減することが可能となる。また、連通孔近傍でシールラインをずらすことにより、冷却面シール部材と連絡路とを積層方向に重なり合う位置に配置することが可能となり、冷却面シール部材とガスシール部材とを積層方向に近接させて燃料電池の厚さを低減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池1について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態に係る燃料電池1は、図1、図2に示された燃料電池セル2Aと燃料電池セル2Bとを相互に複数積層して構成されている。以下、燃料電池セル2Bの構成において燃料電池セル2Aと同一の構成部分については、適宜その説明を省略する。燃料電池セル2Aは、図1に示されるように、電極構造体3を一対のセパレータ4A(アノード側),5A(カソード側)で挟持することにより構成されている。また、燃料電池セル2Bは、図2に示されるように、電極構造体3を一対のセパレータ4B(アノード側),5B(カソード側)で挟持することにより構成されている。電極構造体3と各セパレータ4A,5Aとの間には、ガスシール部材6A,7Aがそれぞれ配置されている。また、電極構造体3と各セパレータ4B,5Bとの間には、ガスシール部材6B,7Bがそれぞれ配置されている。これらガスシール部材6(6A、6B),7(7A、7B)は、詳細を後述するように、電極構造体3の両側に燃料ガス流路8と酸化剤ガス流路9とを密封状態に画定している。
【0031】
前記電極構造体3は、例えば、図3に示されるように、ペルフルオロスルホン酸ポリマーからなる固体高分子電解質膜10(以下、単に電解質膜という。)と、この電解質膜10の両面を挟むアノード電極11およびカソード電極12とを有している。
【0032】
電解質膜10は、例えば、図3に示されるように、複数の貫通孔10aを有している。電解質膜10は、セパレータ4(4A、4B),5(5A、5B)と同等の大きさを有し、各貫通孔10aは、セパレータ4,5の各供給口17〜19、排出口20〜22に対応する位置に配置されている。
【0033】
前記アノード電極11およびカソード電極12は、例えば、多孔質カーボンクロスまたは多孔質カーボンペーパーからなるガス拡散層の電解質膜10と接する表面に、Ptを主体とする合金からなる触媒層を積層させることにより構成されている。
【0034】
燃料電池セル2A、2Bを構成する前記セパレータ4,5は、いずれもカーボン製平板の表面に、複数の溝13〜15(図22参照)を削り込むことにより、一定の高さを有する凹凸が一定のパターンで多数形成された波板部4a,5aと、該波板部4a,5aに流通させる燃料ガス(例えば、水素ガス)、酸化剤ガス(例えば、酸素を含む空気)および冷却媒体(例えば、純水)をそれぞれ供給、排出させるように各セパレータ4,5を貫通する燃料ガス供給口(反応ガス連通孔)17、酸化剤ガス供給口(反応ガス連通孔)18、冷却媒体供給口(冷却媒体連通孔)19、燃料ガス排出口(反応ガス連通孔)20、酸化剤ガス排出口(反応ガス連通孔)21および冷却媒体排出口(冷却媒体連通孔)22と、これら供給口17〜19や排出口20〜22および前記波板部4a,5aをそれぞれ取り囲むように配置される平面部4b,5bとを具備している。以下、セパレータ4,5のうちセパレータ4A、5Aについて図4および図5を参照して説明する。
【0035】
前記冷却媒体供給口19は、セパレータ4A,5A左側端部における幅方向(矢印Iで示した方向)のほぼ中央に配置されている。また、セパレータ4A、5Aの前記左側端部には、前記燃料ガス供給口17と酸化剤ガス供給口18が、前記冷却媒体供給口19を挟んでセパレータ4A,5Aの前記幅方向の両側に配置されている。
前記冷却媒体排出口22は、セパレータ4A,5A右側端部における前記幅方向のほぼ中央に配置されている。また、セパレータ4A、5Aの前記右側端部には、前記燃料ガス排出口20と酸化剤ガス排出口21が、前記冷却媒体排出口22を挟んでセパレータ4A,5Aの前記幅方向の両側に配置されている。
そして、これら燃料ガス排出口20および酸化剤ガス排出口21は、それぞれ燃料ガス供給口17および酸化剤ガス供給口18に対して対角位置となるように配置されている。
【0036】
各セパレータ4A,5Aの長さ方向(矢印Jで示した方向)に沿う、燃料ガス供給口17および排出口20、酸化剤ガス供給口18および排出口21の長さ寸法(矢印Kの長さ)は、隣接する冷却媒体供給口19および排出口22の長さ寸法(矢印Lの長さ)よりも短く形成されている。
これにより、燃料ガス供給口17および排出口20、酸化剤ガス供給口18および排出口21と波板部4a,5aとの間の間隔寸法(矢印Mの長さ)は、冷却媒体供給口19および排出口22と波板部4a,5aとの間の間隔寸法(矢印Nの長さ)よりも大きく形成されている。
【0037】
セパレータ4Aにおけるアノード側の面には、図4に示されるように、燃料ガス供給口17と波板部4aとの間および該波板部4aと燃料ガス排出口20との間に、燃料ガス供給口17から供給されてきた燃料ガスを波板部4aに流通させ、波板部4aを通過した燃料ガスを燃料ガス排出口20から排出させるための燃料ガス連絡路23Aがそれぞれ形成されている。該燃料ガス連絡路23Aは、セパレータ4Aのアノード側の面に形成された複数の溝23aと、該溝23a上に掛け渡される平板上のブリッジ板23bとを備えている。ブリッジ板23bが配置されるセパレータ4Aの表面には、該ブリッジ板23bをはめ込む窪み部24が形成されており、それによってブリッジ板23bの表面は、セパレータ4Aの表面4bと同一平面内に配されている。
そして、セパレータ4Aにおいて、前記酸化剤ガス供給口18と波板部4aとの間および該波板部4aと前記酸化剤ガス排出口21との間には、矢印I方向中心側に凸部34Aがそれぞれ設けられている。これについては詳細を後述する。
【0038】
また、セパレータ5Aにおけるカソード側の面にも、図5に示されるように、酸化剤ガス供給口18と波板部5aとの間および該波板部5aと酸化剤ガス排出口21との間に、酸化剤ガス供給口18から供給されてきた酸化剤ガスを波板部5aに流通させ、波板部5aを通過した酸化剤ガスを酸化剤ガス排出口21から排出させるための酸化剤ガス連絡路25Aがそれぞれ形成されている。該酸化剤ガス連絡路25Aは、セパレータ5Aのカソード側の面に形成された複数の溝25aと、該溝25a上に掛け渡される平板上のブリッジ板25bとを備えている。ブリッジ板25bが配置されるセパレータ5Aの表面には、該ブリッジ板25bをはめ込む穴部24が形成されており、それによってブリッジ板25bの表面は、セパレータ5Aの表面5bと同一平面内に配されている。
そして、セパレータ5Aにおいて、前記燃料ガス供給口17と波板部5aとの間および該波板部5aと前記燃料ガス排出口20との間には、矢印I方向中心側に凸部35Aがそれぞれ設けられている。これについては詳細を後述する。
【0039】
なお、両セパレータ4A,5Aの冷却面側には、図6(a)、(b)に示されるように、冷却媒体供給口19と波板部4a,5aとを結ぶ冷却媒体連絡路26および該波板部4a,5aと冷却媒体排出口22とを結ぶ冷却媒体連絡路26が設けられている。
そして、図6(a)に示されるように、セパレータ5Aには、前記酸化剤ガス連絡路25Aが形成される部位の裏側に凸部30Aが形成され、前記凸部35Aの裏側に凹部29Aが形成されている。
また、図6(b)に示されるようにセパレータ4Aには、前記燃料ガス連絡路23Aが形成される部位の裏側に凸部31Aが形成され、前記凸部34Aの裏側に凹部32Aが形成されている。これらについては詳細を後述する。
【0040】
前記ガスシール部材6Aは、図7に示されるように、波板部4a,5aの外周を取り囲む主環状部6Aaの両側に、各供給口17〜19、排出口20〜22をそれぞれ取り囲む複数の副環状部6Abを有する形状に一体的に構成されている。ガスシール部材7Aも、前記ガスシール部材6Aと同様に主環状部7Aaと副環状部7Abとを有している。また、ガスシール部材6B、7Bも、前記ガスシール部材6Aと同様に主環状部6Ba、7Baと副環状部6Bb、7Bbとを有している。
【0041】
このようなガスシール部材6Aを、前記セパレータ4Aのアノード側の面に配置した状態、電極構造体3のアノード側の面に配置した状態、および、ガスシール部材7Aを前記セパレータ5Aのカソード側の面に配置した状態をそれぞれ、図8、図10、図11に示す。
【0042】
これらの図8、図10、図11によれば、ガスシール部材6A,7Aの主環状部6Aa,7Aaは、各供給口17〜19、排出口20〜22と波板部4a,5aとの間の平面部4b,5bを通過するように配置される。これにより、主環状部6Aa,7Aaは、連絡路23A,25Aに設けられたブリッジ板23b,25bの上を通過して、各供給口17〜19、排出口20〜22と波板部4a,5aとの間を連絡路23A,25Aを構成する溝23a,25aのみによって連絡し、他の部分は密封状態に保持するようになっている。また、図8および図10に示したように、ガスシール部材6A、7Aは、セパレータ4A、5Aにそれぞれ形成された凸部34A、35Aを迂回するように形成されている。
【0043】
以下、燃料電池セル2Bについて説明する。図9に示したように、燃料電池セル2Bにおけるセパレータ4Bには、燃料電池セル2Aと同様に、燃料ガス供給口17、燃料ガス排出口20と波板部4aとを連絡する燃料ガス連絡路23Bが形成されている。前記燃料ガス連絡路23Bは、前記燃料ガス連絡路23Aと、積層方向から見て矢印I方向(燃料ガス供給口17から燃料ガス流路8に向かう方向に直交する方向)にずれた位置に設けられている。また、セパレータ4Bにおいて、前記酸化剤ガス供給口18と波板部4aとの間および該波板部4aと前記酸化剤ガス排出口21との間には、矢印I方向先端側に凸部34Bがそれぞれ設けられ、該凸部34Bは前記凸部34Aと積層方向から見て矢印I方向にずれた位置に設けられている。
【0044】
セパレータ4Bには、前記凸部34Bの裏側に凹部32Bが形成されている。前記凹部32Bは、積層方向から見て、セパレータ5Aに形成された凸部30Aの位置に形成され、該凸部30Aを受け入れられるように形成されている。また、セパレータ4Aに形成された凹部32Aも、セパレータ5Bに形成された凸部30Bを受け入れられるように、前記凸部30Bの裏側に形成されている。
【0045】
また、図12に示したように、燃料電池セル2Bにおけるセパレータ5Bには、酸化剤ガス連絡路25Bが形成されている。前記酸化剤ガス連絡路25Bは、前記酸化剤ガス連絡路25Aと、積層方向から見て矢印I方向(酸化剤ガス供給口18から酸化剤ガス流路9に向かう方向に直交する方向)にずれた位置に設けられている。そして、セパレータ5Bにおいて、前記燃料ガス供給口17と波板部5aとの間および該波板部5aと前記燃料ガス排出口20との間には、矢印I方向先端側に凸部35Bがそれぞれ設けられている。
【0046】
セパレータ5Bには、前記凸部35Bの裏側に凹部29Bが形成されている。前記凹部29Bは、積層方向から見て、セパレータ4Aに形成された凸部31Aの位置に形成され、該凸部31Aを受け入れられるように形成されている。また、セパレータ5Aに形成された凹部29Aも、セパレータ4Bに形成された凸部31Aを受け入れられるように形成されている。
なお、燃料電池セル2Bにおけるガスシール部材6B,7Bは、セパレータ4B、5Bにそれぞれ形成された凸部34B、35Bを迂回するように形成されている。
【0047】
このように構成された燃料電池セル2Aと燃料電池セル2Bとは、図19に示されるように、冷却面シール部材27を挟んで複数積層される。すなわち、図1および図2に示した燃料電池セル2A、2B間には、冷却面シール部材27が介装される。冷却面シール部材27は、図13に示されるように、主環状部27aと副環状部27bとを一体的に連結した構造を有している。
【0048】
このような冷却面シール部材27を、各セパレータ4(4A、4B),5(5A、5B)の他面側に配置した状態を図14に示す。
これによれば、冷却面シール部材27の主環状部27aは、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給口17,18と波板部4a,5aとの間、排出口20,21と波板部4a,5aとの間を通過して、冷却媒体供給口19から冷却媒体連絡路26を介して波板部4a,5aに接続し、波板部4a,5aから冷却媒体連絡路26を介して冷却媒体排出口22に接続する冷却媒体流路28(図21参照)の周囲を密封している。また、冷却面シール部材27の副環状部27bは、燃料ガスおよび酸化剤ガスの各供給口17,18および各排出口20,21をそれぞれ独立して密封している。なお、図14においては、図示都合上、詳細を後述する凸部30A、30B、31A、31Bや凹部29A、29B、32A、32Bを省略している(図6参照)。
【0049】
冷却面シール部材27の主環状部27aのうち、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給口17,18と波板部4a,5aとの間、排出口20,21と波板部4a,5aとの間を通過する部分は、破線で示された上記ガスシール部材の主環状部6a(6Aa、6Ba),7a(7Aa、7Ba)の通過位置と比較すると、供給口17,18または排出口20,21に、より近い位置を通過するようにずれた位置に配置されている。
【0050】
このように構成された燃料電池1の各部の断面を図19に示す。図19(a)、(b)は、図8に示される線A−A、図9に示される線D−Dに沿ってそれぞれ切断した縦断面図である。この図19(a)、(b)によれば、各セパレータ4(4A,4B)、5(5A,5B)を厚さ方向に貫通する酸化剤ガス供給口18から酸化剤ガス連絡路25(25A,25B)を通してカソード電極12とセパレータ5との間に形成されている酸化剤ガス流路9へ酸化剤ガスを流通させる経路が示されている。また、図22は図8の線F−F断面で切断した図1の燃料電池を示す縦断面図である。図23は図11の線G−G断面で切断した図1の燃料電池を示す縦断面図である。以下において、燃料電池セル2Aと燃料電池セル2Bとで共通する場合については、添え字(A、B)の区別なく共通の番号で説明する。
【0051】
図19(a)、(b)を見ると、電極構造体3とその両側に配される一対のセパレータ4,5との間を密封するガスシール部材6,7が、燃料電池セル2の積層方向に対向する位置で電解質膜10を厚さ方向に挟んで配置されている。酸化剤ガス流路9のガスシール部材7の主環状部7aは、セパレータ5に形成されている酸化剤ガス連絡路25に掛け渡されたブリッジ板25b上に配置されている。すなわち、酸化剤ガス連絡路25は、ガスシール部材7の主環状部7aをセパレータ5の厚さ方向に迂回して、該ガスシール部材7の主環状部7aの内外を連通させ、ガスシール部材7の主環状部7aの外側の酸化剤ガス供給口18から供給される酸化剤ガスを、ガスシール部材7の主環状部7aの内側の酸化剤ガス流路9に流通させることを可能としている。
【0052】
この場合において、各燃料電池セル2間を密封し冷却媒体流路28を画定している冷却面シール部材27は、前記ガスシール部材7が配置されている酸化剤ガス連絡路25よりも酸化剤ガス供給口18側にずれた位置に配置されている。その結果、冷却面シール部材27は、セパレータ5の表面を厚さ方向に彫り込んで形成した酸化剤ガス連絡路25の溝25aと厚さ方向に重なる位置に配置することが可能となる。
【0053】
また、図11,図12に示されているように、燃料電池セル2Aの酸化剤ガス連絡路25Aと、燃料電池セル2Bの酸化剤ガス連絡路25Bとは、積層方向から見て酸化剤ガス供給口18から電極構造体3(酸化剤ガス流路9)に向かう方向に直交する方向に互いにずれた位置に設けられている。このため、図19(a)に示したように、前記燃料電池セル2Bのガスシール部材6Ba、7Baを、積層方向から見て燃料電池セル2Aの酸化剤ガス連絡路25Aの形成位置からずらして設けることができる。また、図19(b)に示したように、前記燃料電池セル2Aのガスシール部材6Aa、7Aaを、積層方向から見て燃料電池セル2Bの酸化剤ガス連絡路25Bの形成位置からずらして設けることができる。
【0054】
また、一方のセパレータ5Aには、図19に示したように、前記酸化剤ガス連絡路25Aに対応する領域にわたって裏側に突出した凸部30Aが設けられている。これにより、当該凸部30Aの裏側に形成される酸化剤ガス連絡路25Aにおいて酸化剤ガスが十分流通できるだけの必要な寸法を確保している。セパレータ5Bにおいても、セパレータ5Aと同様に凸部30Bが設けられ、酸化剤ガス連絡路25Bにおいて酸化剤ガスが十分流通できるだけの必要な寸法を確保している。
【0055】
そして、前記セパレータ5Aに当接する他方のセパレータ4Bには、前記凸部30Aを受け入れる凹部32Bが設けられ、当該凹部32B内に前記凸部30Aを収納している。また、前記セパレータ5Bに当接する他方のセパレータ4Aには、前記凸部30Bを受け入れる凹部32Aが設けられ、当該凹部32A内に前記凸部30Bを収納している。なお、前記凹部32は、前記凸部30よりも平面寸法を大きくしてあり、これにより、凹部32内に凸部30部を収納する際の位置合わせを容易にしている。
【0056】
また、前記セパレータ4Bにおいて、凹部32Bの裏側を突出させて凸部34Bを形成して、積層方向に直交する方向から見て、前記凸部34Bがガスシール部材6Baの位置と重なるようにしている。また、前記セパレータ4Aにおいて、凹部32Aの裏側を突出させて凸部34Aを形成して、積層方向に直交する方向から見て、前記凸部34Aがガスシール部材6Aaの位置と重なるようにしている。このように、酸化剤ガス連絡路25を形成するセパレータ5A、5Bと、これに隣合うセパレータ4B、4Aとにおいて、酸化剤ガス連絡路25A、25Bを形成する部位に対応する領域を突出させた凸部34A、34Bを設けることにより、前記セパレータ5A、5Bの酸化剤ガス連絡路25A、25Bを形成する部位は、これに隣合う燃料電池セル2B、2Aに積層方向に近づけた位置に配置することが可能となる(図23参照)。
【0057】
このように、燃料電池セル2B(2A)において、積層方向から見て燃料電池セル2A(2B)の酸化剤ガス連絡路25A(25B)を形成する部位には、酸化剤ガス連絡路25B(25A)を形成するのに必要な寸法を確保する必要がない。よって、燃料電池セル2A(2B)の酸化剤ガス連絡路25A(25B)を形成する部位は、これに隣合う燃料電池セル2B(2A)に、積層方向に可能な限り近づけた位置に配置することが可能となる(図19(a)、(b)の矢印Q参照)。
上記においては、酸化剤ガス供給口18について説明したが、酸化剤ガス排出口21側においても同様のことが言える。
【0058】
さらに、図20(a)、(b)は、図8に示される線B−B、図9に示される線E−Eに沿って切断した縦断面図である。この図20(a)、(b)によれば、各セパレータ4,5を厚さ方向に貫通する燃料ガス供給口17から燃料ガス連絡路23(23A,23B)を通してアノード電極11とセパレータ4との間に形成されている燃料ガス流路8への燃料ガスを流通させる経路が示されている。
【0059】
この図20(a)、(b)においても、電極構造体3とその両側に配される一対のセパレータ4,5との間を密封するガスシール部材6,7が、燃料電池セル2の積層方向に対向する位置で電解質膜10を厚さ方向に挟んで配置されており、燃料ガス流路8のガスシール部材6の主環状部6aは、セパレータ4に形成されている燃料ガス連絡路23に掛け渡されたブリッジ板23b上に配置されている。すなわち、燃料ガス連絡路23は、ガスシール部材6の主環状部6aをセパレータ4の厚さ方向に迂回して、該ガスシール部材6の主環状部6aの内外を連通させ、ガスシール部材6の主環状部6aの外側の燃料ガス供給口17から供給される燃料ガスを、ガスシール部材6の主環状部6a内側の燃料ガス流路8に流通させることを可能としている。
【0060】
また、図8,図9に示されているように、燃料電池セル2Aの燃料ガス連絡路23Aと、燃料電池セル2Bの燃料ガス連絡路23Bとは、積層方向から見て燃料ガス供給口17から電極構造体3に向かう方向に直交する方向に互いにずれた位置に設けられている。このため、図20(a)に示したように、前記燃料電池セル2Bのガスシール部材6Ba、7Baを、積層方向から見て燃料電池セル2Aの燃料ガス連絡路23Aの形成位置からずらして設けることができる。また、図20(b)に示したように、前記燃料電池セル2Aのガスシール部材6Aa、7Aaを、積層方向から見て燃料電池セル2Bの燃料ガス連絡路23Bの形成位置からずらして設けることができる。
【0061】
また、一方のセパレータ4Aには、図20に示したように、前記燃料ガス連絡路23Aに対応する領域にわたって裏側に突出した凸部31Aが設けられている。これにより、当該凸部31Aの裏側に形成される燃料ガス連絡路23Aにおいて燃料ガスが十分流通できるだけの必要な寸法を確保している。セパレータ4Bにおいても、セパレータ4Aと同様に凸部31Bが設けられ、燃料ガス連絡路23Bにおいて燃料ガスが十分流通できるだけの必要な寸法を確保している。
【0062】
そして、前記セパレータ4Aに当接する他方のセパレータ5Bには、前記凸部31Aを受け入れる凹部29Bが設けられ、当該凹部29B内に前記凸部31Aを収納している。また、前記セパレータ4Bに当接する他方のセパレータ5Aには、前記凸部31Bを受け入れる凹部29Aが設けられ、当該凹部29A内に前記凸部31Bを収納している。なお、前記凹部29は、前記凸部31よりも平面寸法を大きくしてあり、これにより、凹部29内に凸部31部を収納する際の位置合わせを容易にしている。
【0063】
また、前記セパレータ5Bにおいて、凹部29Bの裏側を突出させて凸部35Bを形成して、積層方向に直交する方向から見て、前記凸部35Bがガスシール部材7Baの位置と重なるようにしている。また、前記セパレータ5Aにおいて、凹部29Aの裏側を突出させて凸部35Aを形成して、積層方向に直交する方向から見て、前記凸部35Aがガスシール部材7Aaの位置と重なるようにしている。このように、燃料ガス連絡路23を形成するセパレータ4A、4Bと、これに隣合うセパレータ5B、5Aとにおいて、燃料ガス連絡路23A、23Bを形成する部位に対応する領域を突出させた凸部35A、35Bを設けることにより、前記セパレータ4A、4Bの燃料ガス連絡路23A、23Bを形成する部位は、これに隣合う燃料電池セル2B、2Aに積層方向に近づけた位置に配置することが可能となる。
【0064】
このようにしたため、燃料電池セル2Bにおいて、積層方向から見て燃料電池セル2Aの燃料ガス連絡路23Aを形成する部位には、燃料ガス連絡路23Bを形成するのに必要な寸法を確保する必要がない。よって、燃料電池セル2Aの燃料ガス連絡路23Aを形成する部位は、これに隣合う燃料電池セル2Bに、積層方向に近づけた位置に配置することが可能となる(図20(a)、(b)の矢印S参照)。
燃料ガス排出口20においても同様のことが言える。
【0065】
この場合において、各燃料電池セル2間を密封して冷却媒体流路28を画定している冷却面シール部材27は、前記ガスシール部材6,7が配置されている燃料ガス連絡路23、酸化剤ガス連絡路25よりも燃料ガス供給口17、酸化剤ガス供給口18側にずれた位置に配置されている。その結果、冷却面シール部材27は、燃料ガス連絡路23、酸化剤ガス連絡路25を構成する溝23a、25aとはセパレータ4、5の厚さ方向に重なる位置に配置することが可能となる。これにより、その重なり合った寸法分だけ、各燃料電池セル2ごとに厚さ寸法を低減することが可能となる。
【0066】
したがって、連絡路23,25の形成されている位置におけるセパレータ4,5の肉厚寸法を確保しつつ、冷却面シール部材27が十分な密封性を確保するために必要な、冷却面シール部材27の占有高さを確保することができる。また、連絡路23,25を形成するのに必要な厚みを、双方のセパレータ4,5で確保していればよく、各セパレータ4,5ごとに連絡路23,25を形成するのに必要な厚みを確保する必要がないため、その分だけそれぞれのセパレータ4,5に必要な厚みを低減することができ、これにより燃料電池セル2の厚さ寸法を低減することが可能となる。
【0067】
なお、本実施形態においては、冷却面シール部材27(図19(b)、図20(b)の斜線部参照)が燃料電池セル2A、2Bの厚さ低減の障害となっているが、冷却面のシール部材27の厚さを低減させることにより、上記した障害を除去して燃料電池1全体の厚さ寸法を低減させることが可能である。
【0068】
なお、図21は、図8に示された線C−Cに沿う縦断面図を示している。これによれば、冷却媒体供給口19から隣接する燃料電池セル2間に画定された冷却媒体流路28に接続する冷却媒体の経路が示されている。
【0069】
次に、図24(a)、(b)は本発明の第2実施形態を示すものであり、第1実施形態の図19(a)、(b)にそれぞれ相当する縦断面図である。なお、以下の実施形態において第1実施形態の部材に対応する部材については、同一の符号を付して適宜その説明を省略する。この実施形態は、2つの燃料電池セル2A,2Bごとに冷却媒体流路28を形成して、2セル(2つの燃料電池セル)ごとに冷却を行っている点が異なるものである。本実施形態の燃料電池1は、冷却媒体流路28を形成しないセパレータ33を備えており、このセパレータ33は第1実施形態におけるセパレータ4Bとセパレータ5Aに相当し、連絡路23,25を形成できるだけの十分な厚みを備えている。この実施形態においても、第1実施形態と同様に、セパレータ4,5の厚みを低減できる効果がある。
【0070】
また、燃料電池セル2Aの酸化剤ガス連絡路25Aと、燃料電池セル2Bの酸化剤ガス連絡路25Bとは、第1実施形態と同様に、積層方向から見て酸化剤ガス供給口18から電極構造体3に向かう方向に直交する方向に互いにずれた位置に設けられている。本実施形態においては、燃料電池セル2Bのガスシール部材6,7(図19(a)の主環状部6Ba、7Baの斜線部参照)を、積層方向から見て燃料電池セル2Aの酸化剤ガス連絡路25Aからずらしている。これにより、燃料電池セル2Aにおける酸化剤ガス連絡路25Aを形成する部位は、これに隣合う燃料電池セル2Bに、積層方向に可能な限り近づけた位置に配置することが可能となる(図19の矢印Q参照)。
【0071】
本実施形態においては、図24(a)に示したように、、酸化剤ガス連絡路25Aを形成するセパレータ33には、他のセパレータ4A、5Bが当接しない。ゆえに、セパレータ33における酸化剤ガス連絡路25Aを形成する部位の裏面33aを突出させて凸部34Bを形成し、積層方向に対して直交する方向から見て主環状部6Baと重なるように配置している。本実施の形態においては、この凸部34Bを燃料電池セル2Bの電極構造体3に当接させて、最大限に積層方向の寸法を低減できるようにしている。
【0072】
また、図24(b)に示したように、酸化剤ガス連絡路25Bを形成するセパレータ5Bには、セパレータ4Aが当接するため、第1実施形態で述べたように、セパレータ5Bにおいて酸化剤ガス連絡路25Aの裏側に凸部30Bを形成する一方、前記セパレータ4Aに前記凸部30部を受け入れられる凹部32Aを設けるとともにこの凹部32Aの裏側に突出する凸部34Aを設けることで、積層方向の寸法を低減することができる。
【0073】
また、本実施形態においては、燃料ガス連絡路23Aと燃料ガス連絡路23Bも同様に形成している(図20の矢印S参照)。これらにより、燃料電池1全体の寸法厚みを低減させている。また、本実施形態においては、発電効率を高めるとともに電極構造体3の剛性を高めるために、燃料電池セル2Bの電極構造体3のサイズを燃料電池セル2Aの電極構造体3よりも大きくしている。なお燃料電池セル2A、2Bの電極構造体3は、シール部材6,7をずらして設けることができれば、第1実施形態に示したように、同一のサイズであってもよい。
【0074】
このように、本実施形態においては、2つの燃料電池セル2A、2Bごとに冷却媒体流路28を設けるため、冷却媒体流路28が形成されない燃料電池セル2A、2B間に冷却面シール部材27が不要となる。このため、燃料電池1全体での厚さ寸法をさらに低減することが容易となり好ましい。また、冷却媒体流路28の形成箇所が少なくなる分、冷却面シール部材27などの冷却用部材を低減でき、製造を容易化することができるという効果がある。なお、本実施形態においては、2セルごとに冷却を行う場合について説明したが、これに限らず、3つ以上の燃料電池セル2ごとに冷却を行うように燃料電池1を構成してもよい。
【0075】
次に、図25、図26は本発明の第3実施形態を示すものであり、第1実施形態の図19(a)、図20(a)に相当する縦断面図である。この実施形態における燃料電池1は、図25,図26に示したように燃料電池セル2Cと燃料電池セル2Dとで構成されている。図15,図16に示されているように、燃料電池セル2Cの燃料ガス連絡路23Cと、燃料電池セル2Dの燃料ガス連絡路23Dとは、積層方向から見て燃料ガス供給口17から電極構造体3(燃料ガス流路8)に向かう方向に互いにずれた位置に設けられている。このため、図26に示したように、燃料電池セル2Dにおいて、積層方向から見て燃料電池セル2Cの燃料ガス連絡路23Cを形成する部位には、燃料ガス連絡路23Dを形成するのに必要な寸法を確保する必要がない。
【0076】
加えて、前記燃料電池セル2Dの燃料ガス連絡路23Dを、積層方向から見て燃料電池セル2Cの電極構造体3よりも外側に形成することが可能となる。よって、前記燃料電池セル2Dのガスシール部材6a、7aを、積層方向から見て燃料電池セル2Cの燃料ガス連絡路23C形成位置からずらして、前記燃料電池セル2Cの電極構造体3よりも外側に設けることができる。前記燃料電池セル2Cにおいて、積層方向から見て前記燃料電池セル2Dの燃料ガス連絡路23Dを形成する部位には、燃料ガス供給口17に対して開口されている。この部位の間隔(図26の矢印R参照)が、燃料ガスを電極構造体3に流入若しくは流出可能な間隔を確保していれば、燃料電池セル2Dの燃料ガス連絡路23Dを形成する部位は、前記燃料電池セル2Cの電極構造体3よりも突出させて設ける(矢印T参照)ことが可能となり、その分燃料電池セル2C、2Dの厚さ寸法を低減することができる。燃料ガス排出口20側の燃料ガス連絡路23C、23Dについても同様である。
【0077】
また、本実施形態においては、図25に示したように、燃料電池セル2Cの酸化剤ガス連絡路25Cと、燃料電池セル2Dの酸化剤ガス連絡路25Dとは、積層方向から見て酸化剤ガス供給口18から電極構造体3に向かう方向に互いにずれた位置に設けられている。このため、燃料電池セル2Dにおける酸化剤ガス連絡路を形成する部位は、積層方向に隣合う燃料電池セル2Cの電極構造体3に対して突出させて設けることが可能となり、燃料電池セル2C、2Dの厚さ寸法を低減することが可能となる。酸化剤ガス排出口21側の酸化剤ガス連絡路(図示略)についても同様である。これについては、第4実施形態で説明する。なお、本実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、冷却面シール部材27が燃料電池セル2C、2Dの厚み低減の障害となっているが、第1実施形態の場合と同様にして、上記した障害を除去して燃料電池1全体の厚さ寸法を低減させることができる。
【0078】
次に、図27は本発明の第4実施形態を示すものであり、第3実施形態の図25に相当する縦断面図である。この実施形態においては、第3実施形態に対して2つの燃料電池セル2C,2Dごとに、冷却媒体流路28を形成して、2セル(2つの燃料電池セル)ごとに冷却を行っている点が異なるものである。本実施形態の燃料電池1は、冷却媒体流路28を形成しないセパレータ33(第3実施形態におけるセパレータ4D、セパレータ5Cに相当)を備えており、このセパレータ33においては冷却面シール部材27を設ける必要がない。このため、第3実施形態において説明したように、燃料電池セル2Dにおける酸化剤ガス連絡路25Dを形成する部位は、積層方向に隣合う燃料電池セル2Cの電極構造体3に対して突出する方向にずらして設ける(図25の矢印T参照)ことが可能となる。
【0079】
本実施形態においては、図27に示されているように、酸化剤ガス連絡路25Dを形成するセパレータ33の裏面33bが、燃料電池セル2Cの電極構造体3に対して突出する方向にずらして設けられている。なお、電極構造体3に対して酸化剤ガスを供給排出する必要流量を確保できる間隔であれば、図27に示した寸法Xをさらに小さくして、セパレータ33の裏面33bを燃料電池セル2Cの電極構造体3に対して突出させて設けることも可能である。燃料電池セル2C、2Dの燃料ガス連絡路においても同様である。これらにより、燃料電池1全体の寸法厚みを低減させている。
【0080】
次に、図28、図29は本発明の第5実施形態を示すものであり、それぞれ第1実施形態の図19、20に相当する縦断面図である。この実施形態における燃料電池1は、図28、図29に示したように燃料電池セル2Eと燃料電池セル2Fとで構成されている。図17(a)、(b)に示されているように、燃料電池セル2Eの燃料ガス連絡路23Eと、燃料電池セル2Fの燃料ガス連絡路23Fとは、積層方向から見て燃料ガス供給口17から電極構造体3に向かう方向および交差する方向に互いにずれた位置に設けられている。このため、前記燃料電池セル2Fにおいて、積層方向から見て燃料電池セル2Eの燃料ガス連絡路23Eを形成する部位には、燃料ガス連絡路23Fを形成するのに必要な寸法を確保する必要がない。加えて、前記燃料電池セル2Eと、前記燃料電池セル2Fとの燃料ガス連絡路23E、23Fが、燃料ガス供給口17から電極構造体3に向かう方向に対しても互いにずれた位置に設けられているため、前記燃料電池セル2Fのガスシール部材6a、7aを、積層方向から見て燃料電池セル2Eの燃料ガス連絡路23Eの形成位置からずらして、前記燃料電池セル2Eの電極構造体3よりも外側に設けることができる。
【0081】
また、前記燃料電池セル2Eにおいて、積層方向から見て前記燃料電池セル2Fの燃料ガス連絡路23Fを形成する部位には、燃料ガスが流入若しくは流出しない。したがって、この部位が絶縁を確保するのに必要な寸法を確保していれば、燃料電池セル2Fの燃料ガス連絡路23Fを形成する部位は、前記燃料電池セル2Eの電極構造体3よりも突出させて設けることが可能となり、その分燃料電池セル2E、2Fの厚さ寸法を低減することができる(図29の矢印U参照)。燃料ガス排出口20側の燃料ガス連絡路23E、23Fについても同様である。また、図28に示したように、燃料電池セル2Eの酸化剤ガス連絡路25Eと、燃料電池セル2Fの酸化剤ガス連絡路25Fについても同様である。このため、燃料電池セル2E、2Fの厚さ寸法を低減することが可能となる。上記した絶縁を確保するのに必要な寸法(図28(b)の矢印W)が、反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)を流入または流出可能な寸法(図26の矢印R)よりも小さい場合には、第3実施形態の燃料電池セル2C、2Dに比べて燃料電池セル2E、2Fの厚さ寸法を低減することができる。なお、本実施形態においては、第1実施形態の場合と同様に、冷却面シール部材27が燃料電池セル2E、2Fの厚み低減の障害となっているが、第1実施形態の場合と同様にして、上記した障害を除去して燃料電池1全体の厚さ寸法を低減させることができる。
【0082】
次に、図30(a)、(b)は本発明の第6実施形態を示すものであり、第5実施形態の図28(a)、(b)にそれぞれ相当する縦断面図である。この実施形態においては、第5実施形態における2つの燃料電池セル2E,2Fごとに、冷却媒体流路28を形成して、2セル(2つの燃料電池セル)ごとに冷却を行っている点が異なるものである。本実施形態の燃料電池1は、冷却媒体流路28を形成しないセパレータ33(第5実施形態におけるセパレータ4F、5Eに相当)を備えており、このセパレータ33においては冷却面シール部材27を設ける必要がない。このため、第5実施形態において説明したように、燃料電池セル2Fの酸化剤ガス連絡路25Fを形成する部位は、前記燃料電池セル2Eの電極構造体3よりも突出する方向に近づけて設けることが可能となり、その分燃料電池セル2E、2Fの厚さ寸法を低減することができる。
【0083】
本実施形態においては、図30に示されているように、酸化剤ガス連絡路25Fを形成するセパレータ33の裏面33cが、対向するセパレータ4Eの表面に対して絶縁を確保する距離(矢印V)まで近づいている。なお、絶縁を確保できる間隔であれば、図27に示した寸法Vをさらに小さくして、セパレータ33の裏面33cを燃料電池セル2Eの電極構造体3に対して突出させて設けることも可能である。また、燃料ガス連絡路(図示略)においても同様であるため、これにより燃料電池1全体の寸法厚みを低減させている。上記した絶縁を確保するのに必要な寸法(図30の矢印V)が、反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)を流入または流出可能な寸法(図27の矢印X)よりも小さい場合には、第4実施形態の燃料電池セル2A、2Cに比べて燃料電池セル2E、2Fの厚さ寸法を低減することができる。
【0084】
次に、図31〜図34は本発明の第7実施形態を示すものであり、それぞれ第1実施形態の図19〜図22に相当する縦断面図である。この実施形態においては、セパレータ4、5は、いずれも板厚0.2〜0.5mm程度のステンレス製板材をプレス成形することにより、図1に示すような、波板部4a、5aと、供給口17〜19、排出口20〜22と、平面部4b、5bとを具備している。本実施形態における燃料電池1は、第1実施形態の場合と同様に、各燃料電池セル2Aと2Bとの間を密封して冷却媒体流路28を画定している冷却面シール部材27は、前記ガスシール部材7の主環状部7aが配置されている連絡路23,25よりもそれぞれ供給口17,18側にずれた位置に配置されている。
【0085】
その結果、冷却面シール部材27は、セパレータ4,5表面同士を合わせて形成した連絡路23,25の溝23a、25aと厚さ方向に重なる位置に配置することが可能となる。これにより、その重なり合った寸法分だけ、各燃料電池セル2ごとに厚さ寸法を低減することが可能となる。
また、セパレータ5A、5Bに、ガス連絡路25A、25Bに対応する領域にわたって凸部30A、30Bを形成するとともに、セパレータ4B、4Aをガス連絡路25A,25Bに対応する領域にわたって突出させた凸部34B、34Aを設け、この凸部34B、34Aの裏側の凹部32B,32Aにより、前記凸部30A、30Bを受け入れている。また、セパレータ4A、4Bに、ガス連絡路23A、23Bに対応する領域にわたって凸部31A、31Bを形成するとともに、セパレータ5B、5Aのガス連絡路23A,23Bに対応する領域にわたって突出させた凸部35B、35Aを設け、この凸部35B、35Aの裏側の凹部29B,29Aにより、前記凸部31A、31Bを受け入れている。したがって、金属材料をプレス成形したセパレータ4,5であっても、第1実施形態の場合と同様に、燃料電池セル2A,2Bごとの厚みを低減することができ、燃料電池1の高さを大幅に低減することができる。
また、このようにプレス成形したセパレータ4,5を用いて、第2実施形態から第6実施形態に示した構造の燃料電池1を構成することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明には以下の効果がある。
(1) 請求項1記載の発明に係る燃料電池によれば、一つの燃料電池セルにおける反応ガス連絡路を形成する部位は、前記隣合う燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位に、積層方向に可能な限り近づけた位置に配置することが可能となるため、その分反応ガス連絡路を形成する位置における燃料電池セルの厚さ寸法をさらに低減することが可能となる。その結果、複数の燃料電池セルを積層状態に配してなる燃料電池の厚さ寸法を大幅に削減することができるという効果がある。
【0087】
(2) 請求項2記載の発明に係る燃料電池によれば、前記隣合う燃料電池セルの反応ガス連絡路を形成する部位は、前記一つの燃料電池セルの電極構造体よりも突出させて設けることが可能となり、その分燃料電池セルの厚さ寸法を低減することが可能となる。その結果、複数の燃料電池セルを積層状態に配してなる燃料電池の厚さ寸法をさらに大幅に削減することができるという効果がある。
【0088】
(3) 請求項3記載の発明に係る燃料電池によれば、一つの燃料電池セルにおける反応ガス連絡路を形成する部位は、前記隣合う燃料電池セルに、積層方向に可能な限り近づけた位置に配置することが可能となる。加えて、前記一つの燃料電池セルと、前記隣合う燃料電池セルとの反応ガス連絡路が、積層方向から見て反応ガス連通孔から反応ガス流路に向かう方向に対しても互いにずれた位置に設けられている場合には、前記隣合う燃料電池セルにおいて、積層方向から見て、一つの燃料電池セルにおける反応ガス連絡路形成位置のセパレータ同士を、絶縁を確保するための最小限度の厚みまで近づけることができる。その結果、複数の燃料電池セルを積層状態に配してなる燃料電池の厚さ寸法をさらに大幅に削減することができるという効果がある。
【0089】
(4) 請求項4記載の発明に係る燃料電池によれば、燃料電池セルの厚さ方向に沿う冷却面シール部材の位置と連絡路の位置とを重ならせることができるので、その重なった分の厚さ寸法を燃料電池セルごとに節約することができる。その結果、複数の燃料電池セルを積層状態に配してなる燃料電池の厚さ寸法を大幅に削減することができるという効果がある。
【0090】
(5) 請求項5記載の発明に係る燃料電池によれば、連絡路の近傍においては、上述した冷却面シール部材を連絡路からずらし、それ以外の部分においては、ガスシール部材と厚さ方向に一列に並べるように配置することにより、燃料電池の面積の増加を抑えつつ、厚さ寸法を大幅に低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを模式的に示す分解斜視図である。
【図2】 図2は本発明の第1実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを模式的に示す分解斜視図である。
【図3】 図1または図2の燃料電池セルを構成する電極構造体を示す平面図である。
【図4】 図1の燃料電池セルを構成する一方のセパレータを示す平面図である。
【図5】 図1の燃料電池セルを構成する他方のセパレータを示す平面図である。
【図6】 図3および図4のセパレータの裏面を示す平面図である
【図7】 図1の燃料電池セルを構成するガスシール部材を示す平面図である。
【図8】 図8は本発明の第1実施形態または第2実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図9】 図9は本発明の第1実施形態または第2実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図10】 図9のガスシール部材を図2の電極構造体上に配置した状態を示す平面図である。
【図11】 図11は本発明の第1実施形態から第2実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図12】 図12は本発明の第1実施形態または第2実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図13】 図1の燃料電池を構成する冷却面シール部材を示す平面図である。
【図14】 図13の冷却面シール部材を図6のセパレータ上に配置した状態を示す平面図である。
【図15】 図15は本発明の第3実施形態および第4実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図16】 図16は本発明の第3実施形態および第4実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図17】 図17は本発明の第5実施形態および第6実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図18】 図18は本発明の第5実施形態および第6実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池セルを示す平面図である。
【図19】 本発明の第1実施形態に係る燃料電池を図8の線A−A断面、図9の線D−D断面で切断した縦断面図である。
【図20】 本発明の第1実施形態に係る燃料電池を図8の線B−B断面、図9の線E−E断面で切断した縦断面図である。
【図21】 図8の線C−C断面で切断した図1の燃料電池を示す縦断面図である。
【図22】 図8の線F−F断面で切断した図1の燃料電池を示す縦断面図である。
【図23】 図11の線G−G断面で切断した図1の燃料電池を示す縦断面図である。
【図24】 本発明の第2実施形態を示すものであり、第1実施形態の図19に相当する縦断面図である。
【図25】 本発明の第3実施形態を示すものであり、第1実施形態の図19に相当する縦断面図である。
【図26】 本発明の第3実施形態を示すものであり、第1実施形態の図19に相当する縦断面図である。
【図27】 本発明の第4実施形態を示すものであり、第3実施形態の図25に相当する縦断面図である。
【図28】 本発明の第5実施形態を示すものであり、第1実施形態の図19に相当する縦断面図である。
【図29】 本発明の第5実施形態を示すものであり、第1実施形態の図20に相当する縦断面図である。
【図30】 本発明の第6実施形態を示すものであり、第5実施形態の図28に相当する縦断面図である。
【図31】 本発明の第7実施形態を示すものであり、第1実施形態の図19に相当する縦断面図である。
【図32】 本発明の第7実施形態を示すものであり、第1実施形態の図20に相当する縦断面図である。
【図33】 本発明の第7実施形態を示すものであり、第1実施形態の図21に相当する縦断面図である。
【図34】 本発明の第7実施形態を示すものであり、第1実施形態の図22に相当する縦断面図である。
【図35】 従来の燃料電池の燃料電池セルを概略的に示す平面図である。
【図36】 従来の燃料電池における燃料ガス連通孔近傍を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 燃料電池
2(2A〜2F) 燃料電池セル
3 電極構造体
4,5(4A〜4F、5A〜5F) セパレータ
6,7(6A〜6F、7A〜7F) ガスシール部材
8,9 ガス流路
10 固体高分子電解質膜(電解質膜)
11 アノード電極(電極)
12 カソード電極(電極)
17 燃料ガス供給口(反応ガス連通孔)
18 酸化剤ガス供給口(反応ガス連通孔)
19 冷却媒体供給口(冷却媒体連通孔)
20 燃料ガス排出口(反応ガス連通孔)
21 酸化剤ガス排出口(反応ガス連通孔)
22 冷却媒体排出口(冷却媒体連通孔)
23(23A〜23F) 燃料ガス連絡路(反応ガス連絡路)
25(25A〜25F) 酸化剤ガス連絡路(反応ガス連絡路)
27 冷却面シール部材
28 冷却媒体流路
30(30A〜30F) 凸部
32(32A〜32F) 凹部

Claims (5)

  1. 電解質の両面にそれぞれ電極を配した電極構造体と、該電極構造体を厚さ方向に挟む一対のセパレータと、前記電極構造体の外周部に配置され、各セパレータと前記電極構造体との間に挟まれて両者間に形成される反応ガス流路をそれぞれ密封するガスシール部材とから構成された複数の燃料電池セルを、これら燃料電池セル間に形成される冷却媒体流路を密封する冷却面シール部材を挟んで積層してなる燃料電池であって、
    前記各セパレータに、前記ガスシール部材の外側に設けられる反応ガス連通孔および冷却媒体連通孔と、前記ガスシール部材をセパレータの厚さ方向に迂回して反応ガス連通孔と反応ガス流路を連絡する反応ガス連絡路とが設けられ、
    一つの燃料電池セルと、該燃料電池セルの積層方向に隣合う燃料電池セルとの、それぞれ対応する反応ガス連絡路が、積層方向から見て互いにずれた位置に設けられ、
    少なくとも一方のセパレータに前記反応ガス連絡路の裏側を少なくともガス連絡路に対応する領域にわたって突出させた凸部が設けられていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記一つの燃料電池セルと、該燃料電池セルの積層方向に隣合う燃料電池セルとの、それぞれ対応する反応ガス連絡路が、積層方向から見て反応ガス連通孔から反応ガス流路に向かう方向に互いにずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記一つの燃料電池セルと、該燃料電池セルの積層方向に隣合う燃料電池セルとの、それぞれ対応する反応ガス連絡路が、積層方向から見て反応ガス連通孔から反応ガス流路に向かう方向に交差する方向に互いにずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記冷却媒体流路を前記反応ガス連通孔に対して密封する冷却面シール部材が、前記連絡路から前記反応ガス連通孔側にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記冷却面シール部材が、前記反応ガス連絡路近傍を除き、積層方向から見て、前記ガスシール部材と略同一位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の燃料電池。
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