JP3863072B2 - ワイパピボット装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピボットシャフトを回動自在に支持するピボットホルダに車体外装パネルの開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを設け、車体外装パネルの開口とピボットホルダ間及びピボットシャフトとピボットホルダ間をシャフトシール体でシールするようにしたワイパピボット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のワイパピボット装置として、車体内装パネルに取り付けられ、車体外装パネルであるカウルトップカバーに設けられた開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを有したピボットホルダと、このピボットホルダに回動自在に支持され、カウルトップカバーの開口から先端部が外方に突出するピボットシャフトと、このピボットシャフトに挿通されてピボットホルダの上端部に取り付けられ、これらピボットシャフトとピボットホルダ間及びカウルトップカバーの開口とピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体と、ピボットシャフトの基端部に一端部が固定されるピボットアームと、このピボットアームの他端部にボールジョイント部を介して一端部が連結されるリンクコンロッドと、を備えたものが知られている。
【0003】
このリンクコンロッドの他端部はリンク機構を介してワイパモータの出力軸に連結されている。また、ボールジョイント部は、ピボットアームの他端部に固定された金属製のボールピンと、リンクコンロッドの一端部に設けた取付孔に嵌着され、ボールピンに球面対偶で連結される樹脂製のボールリテーナとから構成されている。
【0004】
そして、ワイパモータが作動すると、該ワイパモータの出力軸の回転運動がリンクコンロッドを含むリンク機構によりピボットアームの往復回動運動に変換され、ピボットシャフトが往復回動されることにより、カウルトップカバーの開口から外方に突出するピボットシャフトの先端部に一端を固定したワイパアームの他端に装着されたワイパブレードでウインドシールドガラスの払拭面の雨水等を拭き払うようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のワイパピボット装置では、豪雨走行時や高圧洗車時等に、カウルトップカバーの開口から流入した大量の水がピボットシャフトとシャフトシール体とピボットホルダのドレーンガイド及びピボットアームを伝わってボールジョイント部に流れ込み、この大量に流れ込んだ水によりボールジョイント部を構成する金属製のボールピンと樹脂製のボールリテーナとの間に充填されたグリスが流れ出てしまい、その結果、ボールピンとボールリテーナとの摺動面が異常摩耗してボールピンからボールリテーナが脱落、即ちリンクコンロッドが脱落してワイパの払拭機能を損なうおそれがあった。
【0006】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から大量に流入した水がボールジョイント部に流れ込むのを確実に防止することができるワイパピボット装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体内装パネルに取り付けられ、車体外装パネルの開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを有したピボットホルダと、このピボットホルダに回動自在に支持され、前記車体外装パネルの開口から先端部が外方に突出するピボットシャフトと、このピボットシャフトに挿通されて前記ピボットホルダの上端部に取り付けられ、これらピボットシャフトとピボットホルダ間及び前記車体外装パネルの開口と前記ピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体と、前記ピボットシャフトの基端部に一端部が固定されるピボットアームと、このピボットアームの他端部にボールジョイント部を介して連結されるリンクコンロッドと、を備えたワイパピボット装置において、前記シャフトシール体に前記車体外装パネルの開口から流入した水を前記ドレーンガイドへ案内する垂下止水壁を設け、かつ、前記ドレーンガイドの前記垂下止水壁に対向する位置より外側に前記ボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める起立止水壁を設けたことを特徴とする。
【0008】
このワイパピボット装置では、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水がシャフトシール体の上面を伝わって来ても、この流入した大量の水はシャフトシール体の垂下止水壁とドレーンガイドの起立止水壁とにより堰き止められてドレーンガイドへ流される。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みが阻止される。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載のワイパピボット装置であって、前記垂下止水壁を前記シャフトシール体の外周部より外側に平面逆U字状に突出するように一体突出形成し、この平面逆U字状の垂下止水壁の下部を前記ドレーンガイドの起立止水壁の内側の壁面に当接させたことを特徴とする。
【0010】
このワイパピボット装置では、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水はシャフトシール体の垂下止水壁とドレーンガイドの起立止水壁とからなる高さの高い止水壁により確実に堰き止められて該ドレーンガイドへ流される。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みが確実に防止され、水によるボールジョイント部の破損が確実に防がれてワイパの払拭機能が経時的に良好な状態に維持される。
【0011】
請求項3の発明は、車体内装パネルに取り付けられ、車体外装パネルの開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを有したピボットホルダと、このピボットホルダに回動自在に支持され、前記車体外装パネルの開口から先端部が外方に突出するピボットシャフトと、このピボットシャフトに挿通されて前記ピボットホルダの上端部に取り付けられ、これらピボットシャフトとピボットホルダ間及び前記車体外装パネルの開口と前記ピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体と、前記ピボットシャフトの基端部に一端部が固定されるピボットアームと、このピボットアームの他端部にボールジョイント部を介して連結されるリンクコンロッドと、を備えたワイパピボット装置において、前記ドレーンガイドには、前記ボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める起立止水壁を前記ピボットホルダの径方向に向ってそれぞれ所定の間隔を置いて複数設けたことを特徴とする。
【0012】
このワイパピボット装置では、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水がシャフトシール体の上面を伝わって来ても、この流入した大量の水はドレーンガイドの内側と外側の各起立止水壁によりそれぞれ堰き止められてドレーンガイドへ流される。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みが阻止される。
【0013】
請求項4の発明は、車体内装パネルに取り付けられ、車体外装パネルの開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを有したピボットホルダと、このピボットホルダに回動自在に支持され、前記車体外装パネルの開口から先端部が外方に突出するピボットシャフトと、このピボットシャフトに挿通されて前記ピボットホルダの上端部に取り付けられ、これらピボットシャフトとピボットホルダ間及び前記車体外装パネルの開口と前記ピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体と、前記ピボットシャフトの基端部に一端部が固定されるピボットアームと、このピボットアームの他端部にボールジョイント部を介して連結されるリンクコンロッドと、を備えたワイパピボット装置において、前記シャフトシール体に前記車体外装パネルの開口から流入した水を前記ドレーンガイドへ案内する垂下止水壁を設ける一方、前記ドレーンガイドの前記垂下止水壁に対向する位置より外側に前記ボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める内側起立止水壁を設けると共に、該ドレーンガイドの内側起立止水壁よりも外側に外側起立止水壁を設けたことを特徴とする。
【0014】
このワイパピボット装置では、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水がシャフトシール体の上面を伝わって来ても、この流入した大量の水は、シャフトシール体の垂下止水壁及びドレーンガイドの内側と外側の各起立止水壁によりそれぞれ堰き止められて該ドレーンガイドへ流される。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みが阻止される。
【0015】
請求項5の発明は、請求項4記載のワイパピボット装置であって、前記垂下止水壁を前記シャフトシール体の外周部より外側に平面逆U字状に突出するように一体突出形成し、この平面逆U字状の垂下止水壁の下部を前記ドレーンガイドの内側起立止水壁の内側の壁面に当接させたことを特徴とする。
【0016】
このワイパピボット装置では、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水は、シャフトシール体の垂下止水壁とドレーンガイドの内側起立止水壁とからなる高さの高い止水壁により確実に堰き止められて該ドレーンガイドへ流される。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みが確実に防止され、水によるボールジョイント部の破損が確実に防がれてワイパの払拭機能が経時的に良好な状態に維持される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態のワイパピボット装置を示す斜視図、図2は同ワイパピボット装置の平面図、図3は同ワイパピボット装置の断面図、図4は同ワイパピボット装置をボールジョイント部側から見た斜視図である。
【0019】
図1〜図4に示すように、ワイパピボット装置10は、車体内装パネル7に取り付けられた合成樹脂製のピボットホルダ11と、このピボットホルダ11に回動自在に支持され、カウルトップカバー(車体外装パネル)8の開口9から先端部15aが外方に突出する金属製のピボットシャフト15と、このピボットシャフト15に挿通されてピボットホルダ11のシャフト支持部11aの上端部11bに嵌め込まれ、これらピボットシャフト15とピボットホルダ11間及びカウルトップカバー8の開口9とピボットホルダ11間をそれぞれシールする塩化ビニル製のシャフトシール体20と、ピボットシャフト15の基端部15bに一端部16aが固定されるピボットアーム16と、このピボットアーム16の他端部16bにボールジョイント部17を介して連結される一対のリンクコンロッド18,18とを備えている。
【0020】
図3に示すように、ピボットホルダ11のシャフト支持部11aは円筒状に形成してあり、その内部にピボットシャフト15を挿通して回動自在に支持するシャフト孔11cを形成してある。また、シャフト支持部11aの両側には段差状で一対のリブ11d,11dを一体突出形成してあり、その各リブ11d,11dの下端部間に車体内装パネル7にねじ止めされる車体取付部11fを一体形成してある。さらに、図1,図2に示すように、シャフト支持部11aの車体取付部11fの反対側には円筒部11gを横に延びるように一体突出形成してある。この円筒部11gには、図示しないワイパモータで駆動される減速ギヤを収納したギヤケースに連結されるパイプ状のフレーム19を嵌合してある。
【0021】
また、ピボットホルダ11のリブ11dにはカウルトップカバー8の開口9から流入した水Wを図示しない排水口側へ案内するドレーンガイド12を一体突出形成してある。このドレーンガイド12はシャフト支持部11aの中央に位置する平坦面12aとこの平坦面12aより車体取付部11f側へ傾斜する傾斜面12bとを有している。このドレーンガイド12には、ボールジョイント部17へ流入しようとする水Wを堰き止める起立止水壁を、ピボットホルダ11の径方向に向ってそれぞれ所定の間隔を置いて複数設けている。本実施形態では起立止水壁を内側と外側の二重構造とした。つまり、このドレーンガイド12の平坦面12aと傾斜面12bの中央にはシャフトシール体20からボールジョイント部17へ流入しようとする水Wを堰き止める平面逆L字状の内側起立止水壁13を一体突出形成してあると共に、該ドレーンガイド12の平坦面12aと傾斜面12bの外側には内側起立止水壁13を乗り越えてボールジョイント部17へ流入しようとする水Wを堰き止める平面逆L字状の外側起立止水壁14を一体突出形成してある。
【0022】
図1〜図4に示すように、ボールジョイント部17は、ピボットアーム16の他端部16bに固定された金属製のボールピン17aと、リンクコンロッド18の一端部18aに設けられた取付孔18bに嵌着され、ボールピン17aに球面対偶で連結される樹脂製のボールリテーナ17bとから構成されている。
【0023】
図1〜図4に示すように、シャフトシール体20は、逆円錐板状のシール本体21と、このシール本体21の中央部において上下方向に延びるように一体突出形成され、ピボットシャフト15の先端部15a及びピボットホルダ11のシャフト支持部11aの上端部11bに圧入により隙間なく嵌め込まれる円筒部22と、シール本体21及び円筒部22の外周部より外側に平面逆U字状に突出するように一体突出形成され、その下部23aがドレーンガイド12の内側起立止水壁13の内側の壁面13aに当接されてカウルトップカバー8の開口9から流入した水Wをドレーンガイド12へ案内する垂下止水壁23とを備えている。
【0024】
図3に示すように、シャフトシール体20のシール本体21の外周部21aはカウルトップカバー8の開口9の周縁部に圧接されている。また、シール本体21の外周部21aの平面逆U字状の垂下止水壁23で囲まれた部分は凹状に切り欠かれた切欠部21bを形成してあり、シール本体21の上面の水Wが切欠部21bから垂下止水壁23に沿ってドレーンガイド12上に案内されるようになっている。さらに、シール本体21の下面には、円筒部22の外周縁からシール本体21の外周部21aにかけて半径方向に放射状に延びる複数本(本実施形態では4本)の補強リブ21cを所定の間隔をおいて一体突出形成してある。この各補強リブ21cはピボットホルダ11のシャフト支持部11aの周りに複数一体突出形成された各支持リブ11eに当接して支持されている。
【0025】
尚、図3に示すように、ピボットシャフト15の先端部15aのセレーション部15cにはワイパアーム30が嵌合されて雄ねじ部15dに螺着されるナット31を介して固定されるようになっていると共に、該ピボットシャフト15の基端部15bには図示しないワイパモータの回転運動をピボットシャフト15の揺動運動に変換するためのリンク機構の一部を成すピボットアーム16の一端部16aが加締め固定されている。また、図中ピボットアーム16の他端部16bの上側に位置するボールジョイント部17は、リンクコンロッド18を介してもう一方の図示しないワイパピボット装置のピボットアーム16に連結されるようになっている。
【0026】
以上実施形態のワイパピボット装置10によれば、図示しないワイパモータが作動すると、該ワイパモータの出力軸の回転運動がリンクコンロッド18を含むリンク機構によりピボットアーム16の往復回動運動に変換され、ピボットシャフト15が往復回動されることにより、カウルトップカバー8の開口9から外方に突出するピボットシャフト15の先端部15aに一端を固定したワイパアーム30の他端に装着された図示しないワイパブレードでウインドシールドガラスの払拭面の雨水等を拭き払う。
【0027】
そして、豪雨走行時や高圧洗車時等に、カウルトップカバー8の開口9から流入した大量の水Wがシャフトシール体20のシール本体21からピボットホルダ11のリブ11dの外側を経由してドレーンガイド12及びピボットアーム16を伝わってボールジョイント部17に流れ込もうとする。しかしながら、カウルトップカバー8の開口9から流入した大量の水Wがシャフトシール体20のシール本体21の上面を伝わって来ても、この流入した大量の水Wをシャフトシール体20のシール本体21の垂下止水壁23とドレーンガイド12の内側と外側の各起立止水壁13,14によりそれぞれ堰き止めて該ドレーンガイド12へ流すことができる。これにより、ボールジョイント部17への水の流れ込みを防止することができ、水によるボールジョイント部17の破損を防いでワイパの払拭機能を経時的に良好な状態に維持することができる。
【0028】
特に、シャフトシール体20のシール本体21の平面逆U字状の垂下止水壁23の下部23aをドレーンガイド12の内側起立止水壁13の内側の壁面13aに当接させれば、豪雨走行時や高圧洗車時等にカウルトップカバー8の開口9から流入した大量の水Wを、シャフトシール体20のシール本体21の垂下止水壁23とドレーンガイド12の内側起立止水壁13とからなる高さの高い止水壁13,23により確実に堰き止めて該ドレーンガイド12へ確実に流すことができる。これにより、ボールジョイント部17が被水して該ボールジョイント部17を構成する金属製のボールピン17aと樹脂製のボールリテーナ17bとの間に充填されたグリスが流れ出ることがなく、ボールピン17aとボールリテーナ17bとの摺動面が異常摩耗することがない。従って、ボールピン17aからのボールリテーナ17bの脱落、即ち、リンク機構の一部を成すリンクコンロッド18の脱落を確実に防ぐことができ、ワイパの払拭機能を経時的に良好な状態に常に維持することができる。
【0029】
このように、ピボットホルダ11のドレーンガイド12上に内側起立止水壁13と外側起立止水壁14の二重の止水壁を一体突出形成したことにより、ピボットホルダ11のレイアウト上、或いは、成形金型の構造上の制約があって外側起立止水壁14を高くすることができない場合に有効な手段となる。
【0030】
尚、前記実施形態によれば、シャフトシール体20を塩化ビニル樹脂にて形成したが、ゴム等の弾性材料で形成しても良い。また、ドレーンガイド12の中央と外側に止水壁13,14をそれぞれ設けたが、中央と外側の間に止水壁を更に設けても良いことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ピボットシャフトとピボットホルダ間及び車体外装パネルの開口とピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体に車体外装パネルの開口から流入した水をドレーンガイドへ案内する垂下止水壁を設け、かつ、ドレーンガイドの垂下止水壁に対向する位置より外側にボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める起立止水壁を設けたので、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水がシャフトシール体の上面を伝わって来ても、この流入した大量の水をシャフトシール体の垂下止水壁とドレーンガイドの起立止水壁とにより堰き止めて該ドレーンガイドへ流すことができる。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みを防止することができ、水によるボールジョイント部の破損を防いでワイパの払拭機能を経時的に良好な状態に維持することができる。
【0032】
請求項2の発明によれば、垂下止水壁をシャフトシール体の外周部より外側に平面逆U字状に突出するように一体突出形成し、この平面逆U字状の垂下止水壁の下部をドレーンガイドの起立止水壁の内側の壁面に当接させたので、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水をシャフトシール体の垂下止水壁とドレーンガイドの起立止水壁とからなる高さの高い止水壁により確実に堰き止めて該ドレーンガイドへ流すことができる。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みを確実に防止することができ、水によるボールジョイント部の破損を確実に防いでワイパの払拭機能を経時的に良好な状態に維持することができる。
【0033】
請求項3の発明によれば、ピボットホルダのドレーンガイドには、ボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める起立止水壁をピボットホルダの径方向に向ってそれぞれ所定の間隔を置いて複数設けたので、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水がシャフトシール体の上面を伝わって来ても、この流入した大量の水をドレーンガイドの各起立止水壁によりそれぞれ堰き止めて該ドレーンガイドへ流すことができる。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みを防止することができ、水によるボールジョイント部の破損を防いでワイパの払拭機能を経時的に良好な状態に維持することができる。
【0034】
請求項4の発明によれば、ピボットシャフトとピボットホルダ間及び車体外装パネルの開口とピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体に車体外装パネルの開口から流入した水をドレーンガイドへ案内する垂下止水壁を設ける一方、ドレーンガイドの垂下止水壁に対向する位置より外側にボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める内側起立止水壁を設けると共に、該ドレーンガイドの内側起立止水壁よりも外側に外側起立止水壁を設けたので、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水がシャフトシール体の上面を伝わって来ても、この流入した大量の水をシャフトシール体の垂下止水壁及びドレーンガイドの内側と外側の各起立止水壁によりそれぞれ堰き止めて該ドレーンガイドへ流すことができる。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みを防止することができ、水によるボールジョイント部の破損を防いでワイパの払拭機能を経時的に良好な状態に維持することができる。
【0035】
請求項5の発明によれば、垂下止水壁をシャフトシール体の外周部より外側に平面逆U字状に突出するように一体突出形成し、この平面逆U字状の垂下止水壁の下部をドレーンガイドの内側起立止水壁の内側の壁面に当接させたので、雨天走行時や洗車時等に車体外装パネルの開口から流入した大量の水をシャフトシール体の垂下止水壁とドレーンガイドの内側起立止水壁とからなる高さの高い止水壁により確実に堰き止めて該ドレーンガイドへ流すことができる。これにより、ボールジョイント部への水の流れ込みを確実に防止することができ、水によるボールジョイント部の破損を確実に防いでワイパの払拭機能を経時的に良好な状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のワイパピボット装置を示す斜視図である。
【図2】上記ワイパピボット装置の平面図である。
【図3】上記ワイパピボット装置の断面図である。
【図4】上記ワイパピボット装置をボールジョイント部側から見た斜視図である。
【符号の説明】
7 車体内装パネル
8 カウルトップカバー(車体外装パネル)
9 開口
10 ワイパピボット装置
11 ピボットホルダ
11b 上端部
12 ドレーンガイド
13 内側起立止水壁(起立止水壁)
13a 内側の壁面
14 外側起立止水壁(起立止水壁)
15 ピボットシャフト
15a 先端部
15b 基端部
16 ピボットアーム
16a 一端部
16b 他端部
17 ボールジョイント部
18 リンクコンロッド
20 シャフトシール体
21a 外周部
23 垂下止水壁
23a 下部
W 車体外装パネルの開口から流入した水

Claims (5)

  1. 車体内装パネルに取り付けられ、車体外装パネルの開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを有したピボットホルダと、このピボットホルダに回動自在に支持され、前記車体外装パネルの開口から先端部が外方に突出するピボットシャフトと、このピボットシャフトに挿通されて前記ピボットホルダの上端部に取り付けられ、これらピボットシャフトとピボットホルダ間及び前記車体外装パネルの開口と前記ピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体と、前記ピボットシャフトの基端部に一端部が固定されるピボットアームと、このピボットアームの他端部にボールジョイント部を介して連結されるリンクコンロッドと、を備えたワイパピボット装置において、
    前記シャフトシール体に前記車体外装パネルの開口から流入した水を前記ドレーンガイドへ案内する垂下止水壁を設け、かつ、前記ドレーンガイドの前記垂下止水壁に対向する位置より外側に前記ボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める起立止水壁を設けたことを特徴とするワイパピボット装置。
  2. 請求項1記載のワイパピボット装置であって、
    前記垂下止水壁を前記シャフトシール体の外周部より外側に平面逆U字状に突出するように一体突出形成し、この平面逆U字状の垂下止水壁の下部を前記ドレーンガイドの起立止水壁の内側の壁面に当接させたことを特徴とするワイパピボット装置。
  3. 車体内装パネルに取り付けられ、車体外装パネルの開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを有したピボットホルダと、このピボットホルダに回動自在に支持され、前記車体外装パネルの開口から先端部が外方に突出するピボットシャフトと、このピボットシャフトに挿通されて前記ピボットホルダの上端部に取り付けられ、これらピボットシャフトとピボットホルダ間及び前記車体外装パネルの開口と前記ピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体と、前記ピボットシャフトの基端部に一端部が固定されるピボットアームと、このピボットアームの他端部にボールジョイント部を介して連結されるリンクコンロッドと、を備えたワイパピボット装置において、
    前記ドレーンガイドには、前記ボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める起立止水壁を前記ピボットホルダの径方向に向ってそれぞれ所定の間隔を置いて複数設けたことを特徴とするワイパピボット装置。
  4. 車体内装パネルに取り付けられ、車体外装パネルの開口から流入した水を排水口側へ案内するドレーンガイドを有したピボットホルダと、このピボットホルダに回動自在に支持され、前記車体外装パネルの開口から先端部が外方に突出するピボットシャフトと、このピボットシャフトに挿通されて前記ピボットホルダの上端部に取り付けられ、これらピボットシャフトとピボットホルダ間及び前記車体外装パネルの開口と前記ピボットホルダ間をそれぞれシールするシャフトシール体と、前記ピボットシャフトの基端部に一端部が固定されるピボットアームと、このピボットアームの他端部にボールジョイント部を介して連結されるリンクコンロッドと、を備えたワイパピボット装置において、
    前記シャフトシール体に前記車体外装パネルの開口から流入した水を前記ドレーンガイドへ案内する垂下止水壁を設ける一方、前記ドレーンガイドの前記垂下止水壁に対向する位置より外側に前記ボールジョイント部へ流入しようとする水を堰き止める内側起立止水壁を設けると共に、該ドレーンガイドの内側起立止水壁よりも外側に外側起立止水壁を設けたことを特徴とするワイパピボット装置。
  5. 請求項4記載のワイパピボット装置であって、
    前記垂下止水壁を前記シャフトシール体の外周部より外側に平面逆U字状に突出するように一体突出形成し、この平面逆U字状の垂下止水壁の下部を前記ドレーンガイドの内側起立止水壁の内側の壁面に当接させたことを特徴とするワイパピボット装置。
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