JP5841987B2 - ワイパ装置付き車体構造 - Google Patents

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本発明は、車体のカウルトップがカウルトップガーニッシュで覆われ、カウルトップガーニッシュの貫通孔からワイパのピボット軸が突出されたワイパ装置付き車体構造に関する。
ワイパ装置付き車体構造は、車体のカウルトップにピボットホルダが取り付けられ、ピボットホルダにピボット軸が回転自在に支持され、ピボット軸の上端部がカウルトップガーニッシュから上方に突出されている。さらに、カウルトップガーニッシュから突出された上端部にワイパアームが設けられ、ワイパアームにワイパブレードが設けられている。
ピボット軸でワイパアームをスイング移動させることによりワイパブレードでフロント窓ガラスなどを払拭する。
ワイパ装置付き車体構造のなかには、カウルトップガーニッシュの貫通孔からピボット軸が上方に突出され、ピボット軸にピボットキャップが同軸上に設けられ、ピボットキャップに円盤状のプレートを備えたものが知られている。このプレートは、貫通孔およびピボット軸間の間隙の下方に張り出されている。
貫通孔およびピボット軸間の間隙の下方にプレートを張り出すことにより、貫通孔およびピボット軸間の間隙から木葉などの大きな異物が侵入することをプレートで防止できる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3535971号公報
ここで、カウルトップガーニッシュに上方から物体が衝突した場合に、カウルトップガーニッシュを変形させてカウルトップガーニッシュに入力する衝撃荷重を吸収することが好ましい。
しかし、特許文献1のワイパ装置付き車体構造は、ピボットキャップに円盤状のプレートを備えている。このため、カウルトップガーニッシュに上方から物体が衝突した場合に、カウルトップガーニッシュがプレートに干渉してカウルトップガーニッシュの変形をプレートで妨げることが考えられる。
本発明は、カウルトップへの異物の侵入を防止でき、かつ、カウルトップガーニッシュに入力した衝撃荷重を吸収できるワイパ装置付き車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両窓ガラスの下端部に沿ってカウルトップが設けられたワイパ装置付き車体構造において、前記カウルトップを覆い、上下方向に貫通する貫通孔が形成されたカウルトップガーニッシュと、前記カウルトップガーニッシュの前記貫通孔に挿通され、該貫通孔から上方に突出された上端部にワイパアームが取り付けられるワイパピボット軸と、前記ワイパピボット軸のうち前記ワイパアームの下方部位に挿通されるキャップと、を備え、前記キャップは、前記ワイパピボット軸に交差するように該ワイパピボット軸の径方向外方に向けてプレートが張り出されることにより、前記プレートが前記カウルトップガーニッシュの下方に設けられ、前記プレートに、前記ワイパピボット軸から径方向外方に延びるスリットが設けられ、前記キャップは、前記ワイパピボット軸に挿通されるキャップ筒部と、前記キャップ筒部から径方向外方に向けて円盤状に張り出された支えプレート部と、前記支えプレート部から径方向外方に向けて円盤状に張り出され、かつ、前記スリットが設けられた脆弱プレート部と、を備え、前記支えプレート部および前記脆弱プレート部で前記プレートが形成され、前記脆弱プレート部は、前記貫通孔の外側まで張り出されることにより、前記貫通孔の周縁部に対して上方から見て重なることを特徴とする。
請求項2は、前記脆弱プレート部の下方で、かつ、前記ワイパ装置の作動機構上方に、水を受ける水受け部材が設けられたことを特徴とする。
請求項3は、前記キャップは、前記支えプレート部から下方に向けて筒状に延ばされ、下方が開口された支え筒部を備え、前記水受け部材は、前記脆弱プレート部の下方に配置される水受け底部と、前記水受け底部から上方に延び、かつ、前記ワイパピボット軸に挿通される水受け筒部と、を備え、前記水受け筒部が前記支え筒部で外方から覆われることを特徴とする。
請求項4は、前記脆弱プレート部は、前記支え筒部から径方向外方に向けて円盤状に張り出されることを特徴とする。
請求項5は、前記ワイパピボット軸が車幅方向外側に設けられ、前記ワイパピボット軸より車幅方向中央側に中央ワイパピボット軸が設けられ、前記カウルトップガーニッシュは、前記ワイパピボット軸が挿通される前記貫通孔と、
スリットを除去したキャップを設けた前記中央ワイパピボット軸が挿通される中央貫通孔とを備え、前記ワイパピボット軸にのみ前記スリットを有するキャップが設けられることを特徴とする。
ここで、カウルトップガーニッシュは、車幅方向中央側に比べて車幅方向外側において変形代が小さく形成されている。このため、車幅方向外側に入力した衝撃荷重をカウルトップガーニッシュの変形で吸収することが難しい。
そこで、請求項5において、車幅方向外側に設けられたワイパピボット軸にのみスリットを有するキャップを設けるようにした。
請求項6は、前記カウルトップガーニッシュは、前記貫通孔および前記中央貫通孔が設けられるガーニッシュ底部と、前記ガーニッシュ底部から上方に突出するガーニッシュ突出部と、を備え、前記ガーニッシュ突出部は、車幅方向中央側から車幅方向外側に向かうにつれて突出高さ寸法が小さくなることを特徴とする。
請求項7は、前記ガーニッシュ突出部は、前記中央貫通孔の近傍に設けられ、外気を導入するダクト開口部を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、キャップのプレートをカウルトップガーニッシュの下方に設け、プレートをワイパピボット軸の径方向外方に向けて張り出した。よって、プレートをカウルトップガーニッシュの貫通孔下方に配置できる。
これにより、カウルトップガーニッシュの貫通孔およびワイパピボット軸間の間隙からカウルトップガーニッシュの下方(すなわち、カウルトップの内部)に木葉などの大きな異物が侵入することをプレートで防止できる。
さらに、プレートにスリットを設け、スリットをワイパピボット軸から径方向外方に延ばした。プレートにスリットを設けることにより、プレートの剛性を好適に抑えることができる。
ここで、カウルトップガーニッシュに入力した衝撃荷重でカウルトップガーニッシュが下方に移動する。カウルトップガーニッシュが下方に移動してカウルトップガーニッシュがプレートに当接した際に、プレートを下向きに変形させることができる。
プレートを下向きに変形させることにより、カウルトップガーニッシュが下方へ移動することをプレートで妨げないようにできる。これにより、カウルトップガーニッシュを下方へ移動させて、カウルトップガーニッシュに入力する衝撃荷重を吸収することができる。
また本発明では、キャップ筒部の近傍に支えプレート部を設け、支えプレート部にスリットを設けないようにした。よって、キャップ筒部の剛性を確保することができる。キャップ筒部はワイパピボット軸に挿通される部位である。
これにより、キャップ筒部の剛性を確保することにより、キャップ筒部(すなわち、キャップ)をワイパピボット軸に安定させた状態に取り付けることができ、木葉などの大きな異物の侵入を確実に防止できる。
さらに、支えプレート部から脆弱プレート部を径方向外方に張り出し、脆弱プレート部を貫通孔の周縁部と重ならせた。よって、カウルトップガーニッシュが入力した衝撃荷重で下方に移動した際に、カウルトップガーニッシュが脆弱プレート部に当接する。
この脆弱プレート部にはスリットが設けられ、脆弱プレート部の剛性が好適に抑えられている。よって、カウルトップガーニッシュが脆弱プレート部に当接した際に、脆弱プレート部を確実に下向きに変形させることができる。
脆弱プレート部を下向きに変形させることにより、カウルトップガーニッシュが下方へ移動することを脆弱プレート部で妨げないようにできる。これにより、カウルトップガーニッシュを下方へ移動させて、カウルトップガーニッシュに入力する衝撃荷重を吸収することができる。
請求項2に係る発明では、脆弱プレート部の下方で、かつ、ワイパ装置の作動機構上方に水受け部材を設けた。よって、脆弱プレート部のスリットを経て下方に滴下された水を水受け部材で受けることができる。
これにより、脆弱プレート部にスリットを設けた場合でも、ワイパ装置の作動機構が被水することを防止できる。
請求項3に係る発明では、支えプレート部から支え筒部を下方に延ばし、支え筒部の下方を開口させた。さらに、支え筒部で水受け筒部を外方から覆うようにした。よって、ワイパピボット軸および水受け筒部間の間隙をキャップの支えプレート部および支え筒部で上方から覆うことができる。
これにより、ワイパピボット軸および水受け筒部間の間隙から水が浸入することをキャップ(支えプレート部および支え筒部)で防止できる。
請求項4に係る発明では、脆弱プレート部を支え筒部から径方向外方に向けて円盤状に張り出した。支え筒部は剛性が確保された部位である。よって、カウルトップガーニッシュで脆弱プレート部を下方に変形させる際に、支え筒部および脆弱プレート部の境界部(すなわち、連結部)に応力を集中させることができる。
これにより、支え筒部および脆弱プレート部の境界部(連結部)を起点として脆弱プレート部を下方に安定的に(ばらつかないように)良好に変形させることができ、カウルトップガーニッシュを下方へ確実に移動させることができる。
請求項5に係る発明では、車幅方向外側のワイパピボット軸にのみスリットを有するキャップを設けるようにした。よって、カウルトップガーニッシュのうち車幅方向外側に入力した衝撃荷重で車幅方向外側が下方に移動した際に、車幅方向外側でキャップを下方に変形させることができる。
これにより、カウルトップガーニッシュの車幅方向外側を下方へ移動させて、車幅方向外側に入力する衝撃荷重を吸収することができる。
また、車幅方向外側のワイパピボット軸にのみキャップが設けられることにより、キャップ下方の水受け部材が車幅方向外側に設けられる。
これにより、水受け部材で受けた水の排水路を短く抑えることができ、水受け部材の構成の簡素化を図ることができる。
請求項6に係る発明では、カウルトップガーニッシュのガーニッシュ突出部を車幅方向中央側から車幅方向外側に向かうにつれて突出高さ寸法を小さくなるようにした。よって、カウルトップガーニッシュのうち車幅方向中央側においてガーニッシュ突出部の突出高さ寸法を大きくできる。
これにより、車幅方向中央側の変形代を大きく確保できるので、カウルトップガーニッシュの車幅方向中央側に入力した衝撃荷重を吸収することができる。
一方、カウルトップガーニッシュのうち車幅方向外側においてガーニッシュ突出部の突出高さ寸法が小さくなる。よって、車幅方向外側の変形代を大きく確保することが難しい。
そこで、カウルトップガーニッシュのうち車幅方向外側に入力した衝撃荷重でキャップを下方に変形させるようにした。これにより、カウルトップガーニッシュの車幅方向外側を下方へ移動させて、車幅方向外側に入力する衝撃荷重を吸収することができる。
請求項7に係る発明では、ガーニッシュ突出部のうち中央貫通孔の近傍にダクト開口部を設けた。よって、ガーニッシュ突出部のうち中央貫通孔近傍の剛性を好適に抑えることができる。
これにより、カウルトップガーニッシュの車幅方向中央側に入力した衝撃荷重でガーニッシュ突出部を良好に変形させて衝撃荷重を一層好適に吸収することができる。
本発明に係るワイパ装置付き車体構造を示す平面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1のワイパ装置付き車体構造からカウルトップガーニッシュを分解した状態を示す分解平面図である。 図4の5部拡大図である。 図2の第1ワイパ支持部から第1ワイパを除去した状態を示す断面図である。 図5の第1ワイパ支持部から第1キャップを分解した状態を示す分解平面図である。 図6の8部拡大図である。 図7の第1キャップを斜め上方から見た状態を示す斜視図である。 図6の10矢視図である。 図7の第1キャップを斜め下方から見た状態を示す斜視図である。 本発明に係る水受け部材で第1貫通孔から浸入した水を車外に排出する例を説明する図である。 本発明に係るガーニッシュ突出部の中央エリアで衝撃荷重を吸収する例を説明する図である。 本発明に係るガーニッシュ突出部の右外エリアを衝撃荷重で下方に移動する例を説明する図である。 本発明に係るガーニッシュ突出部の右外エリアで衝撃荷重を吸収する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係るワイパ装置付き車体構造10について説明する。
図1、図2に示すように、ワイパ装置付き車体構造10は、エンジンルーム12の後左右側に設けられた左右のフロントピラー13と、左右のフロントピラー13間に架け渡されたカウルトップ14と、カウルトップ14に支持されたワイパ装置20と、ワイパ装置20の作動機構51を覆うカウルトップガーニッシュ16と、カウルトップガーニッシュ16の車体後方に設けられたフロント窓ガラス(車両窓ガラス)18とを備えている。
カウルトップ14は、左右のフロントピラー13間に架け渡されることによりフロント窓ガラス18の下端部18aに沿って設けられている。このカウルトップ14は、ワイパ装置20の作動機構51を収納する収納部22と、収納部22の上方を開口する開口部23とを備えている。
カウルトップ14に吸気ダクト(図示せず)が連通されている。吸気ダクトは、エアコンデショナに空気(外気)を導く流路である。
カウルトップ14がカウルトップガーニッシュ16で上方から覆われている。
カウルトップガーニッシュ16は、カウルトップ14を上方から覆うことによりカウルトップ14の開口部23を閉塞する(隠す)装飾用の部材である。
このカウルトップガーニッシュ16は、フロント窓ガラス18の下端部18aに沿って設けられるガーニッシュ底部(底面)31と、ガーニッシュ底部31の車幅方向外側に設けられた第1貫通孔(貫通孔)32と、第1貫通孔32より車幅方向中央側に設けられた第2貫通孔(中央貫通孔)33(図3も参照)と、ガーニッシュ底部31から上方に突出するガーニッシュ突出部(突出部)34と、ガーニッシュ突出部34のうち第2貫通孔33の近傍に設けられたダクト開口部37とを備えている。
第1貫通孔32は、ガーニッシュ底部31の車幅方向外側(車幅方向右外側)の部位31bに設けられ、上下方向に貫通されている。第1貫通孔32は、ワイパ装置20の第1ワイパピボット軸(ワイパピボット軸)67が挿通可能に、第1ワイパピボット軸67に対して同心円形に形成されている。
第1貫通孔32および第1ワイパピボット軸67間に第1間隔S1が形成される。
図1、図3に示すように、第2貫通孔33は、ガーニッシュ底部31のうち第1貫通孔32より車幅方向中央側の部位31cに設けられて上下方向に貫通されている。この第2貫通孔33は、第1貫通孔32と同様に、ワイパ装置20の第2ワイパピボット軸(中央ワイパピボット軸)54が挿通可能に、第2ワイパピボット軸54に対して同心円形に形成されている。
第2貫通孔33および第2ワイパピボット軸54間に第2間隔S2が形成される。
第2貫通孔33および第2ワイパピボット軸54間の第2間隔S2は、第1貫通孔32および第1ワイパピボット軸67間の第1間隔S1と同一である。
ガーニッシュ突出部34は、ガーニッシュ底部31の前端部31aに沿って設けられている。ガーニッシュ突出部34は、第2貫通孔33の車体前方に設けられた車幅方向中央側の中央エリア35と、中央エリア35の車幅方向外側に設けられた右外エリア(外エリア)36とを備えている。
具体的には、ガーニッシュ突出部34は、中央エリア35において、ガーニッシュ底部31の前端部31aから上方に立ち上げられた後壁部41と、後壁部41の上端部41aから車体前方に張り出された頂部42と、頂部42の前端部42aから下方に張り出された前壁部43とを備えている。
前壁部43の下端部43aから前張出部44が車体前方に向けて上り勾配で張り出されている。前張出部44は、カウルトップ14のカウル張出部24に係止されている。カウル張出部24は、開口部23の前縁部23aに沿って形成され、車体前方に向けて張り出されている。
ガーニッシュ突出部34は、中央エリア35において、突出高さ寸法H1が大きく確保され、かつ、頂部42の車体前後方向の張出寸法W1が大きく確保されている。
よって、中央エリア35において、車体前方から入力された衝撃荷重に対するガーニッシュ突出部34の変形代を大きく確保できる。
これにより、ガーニッシュ突出部34を変形させることにより、カウルトップガーニッシュ16(具体的には、ガーニッシュ突出部34)の中央エリア35に車体前方から入力した衝撃荷重を吸収できる。
さらに、ガーニッシュ突出部34は、中央エリア35において、第2貫通孔33の近傍に外気(空気)導入用のダクト開口部37が設けられている。
ダクト開口部37は、カウルトップ14に設けられた吸気ダクトに連通されている。よって、ダクト開口部37から導入した外気(空気)が吸気ダクトを経てエアコンデショナに導かれる。
ガーニッシュ突出部34のうち第2貫通孔33の近傍にダクト開口部37を設けることにより、中央エリア35のガーニッシュ突出部34(すなわち、第2貫通孔33近傍のガーニッシュ突出部34)の剛性を好適に抑えることができる。
これにより、カウルトップガーニッシュ16(すなわち、ガーニッシュ突出部34)の中央エリア35に入力した衝撃荷重でガーニッシュ突出部34を良好に変形させて衝撃荷重を一層好適に吸収できる。
図1、図2に戻って、ガーニッシュ突出部34は、右外エリア36において、頂部42が車体前方側の前頂部46と、前頂部46の車体後方側の後頂部47とで形成される。
前頂部46は、中央エリア35の頂部42と同じ突出高さ寸法H1に形成されている。
後頂部47は、車幅方向中央側の中央部47aから右外部47bまで車幅方向右外側(車幅方向外側)に向かうにつれて突出高さ寸法H1が徐々に小さくなるように下り勾配に形成されている。
中央部(車幅方向中央側)47aは、後頂部47のうち、第1貫通孔32および第2貫通孔33間の中央に位置する部位である。
右外部47bは、第1貫通孔32が形成された部位である。
すなわち、ガーニッシュ突出部34は、右外エリア36において、後頂部47の中央部47aから右外部47bまで車幅方向外側に向かうにつれて突出高さ寸法H1が小さくなるように形成されている。
よって、前頂部46は、車体前後方向の張出寸法W2が小さく抑えられている。
このため、ガーニッシュ突出部34は、右外エリア36において、車体前方から衝撃荷重が入力された場合に、衝撃荷重による変形代を大きく確保することが難しい。
換言すれば、右外エリア36において、車体前方から入力された衝撃荷重に対してガーニッシュ突出部34の変形代が小さく抑えられている。
図1、図4に示すように、カウルトップガーニッシュ16でワイパ装置20の作動機構51が覆われている(図2、図3も参照)。
ワイパ装置20は、カウルトップ14の収納部22に収納される作動機構51と、作動機構51の第1ワイパピボット軸67に取り付けられた第1ワイパ手段52と、作動機構51の第2ワイパピボット軸54に取り付けられた第2ワイパ手段53とを備えている。
第1ワイパ手段52および第2ワイパ手段53は類似部材であり、以下、第1ワイパ手段52について説明して第2ワイパ手段53の説明を省略する。
作動機構51は、カウルトップ14の収納部22に取り付けられるリンク機構56と、リンク機構56を作動させる電動モータ57と、電動モータ57の回転をリンク機構56に伝える伝達部58と、リンク機構56に連動する第1ワイパ支持部61および第2ワイパ支持部62とを備えている。
図5、図6に示すように、第1ワイパ支持部61は、カウルトップ14の収納部22に取り付けられる筒状の第1ピボットホルダ65と、第1ピボットホルダ65内に回転自在に嵌入された第1ワイパピボット軸67と、第1ピボットホルダ65に挿通された水受け部材71と、水受け部材71の上方に設けられた第1キャップ(キャップ)72とを備えている。
第1ピボットホルダ65は、筒体状に形成され、筒体から延ばされた部位65aがカウルトップ14の収納部22にボルト66(図5参照)で取り付けられる。すなわち、第1ピボットホルダ65がボルト66で収納部22に取り付けられる。
第1ワイパピボット軸67は車幅方向右外側(車幅方向外側)に設けられている。
第1ワイパピボット軸67は、第1ピボットホルダ65内に上下の軸受75を介して回転自在に支持された支持軸部74と、支持軸部74の上端部74aから第1ピボットホルダ65の上方に突出された突出軸部76と、支持軸部74の下端部74bから第1ピボットホルダ65の下方に突出された連結軸部77とを備えている。
連結軸部77は、リンク機構56の第1スイングアーム63に連結されている。
突出軸部76は、第1貫通孔32に下方から挿通され、第1貫通孔32から上端部76aが上方に突出されている。突出軸部76の下端部76bに第1キャップ72が挿通され、突出軸部76の上端部76aに第1ワイパ手段52(図1、図2参照)が取り付けられている。
図1、図4に戻って、第1ワイパ手段52は、突出軸部76の上端部76aに基端部81a(図2も参照)が取り付けられたワイパアーム81と、ワイパアーム81の先端部81bに取り付けられたワイパブレード82とを備えている。
ワイパ装置20によれば、作動機構51の電動モータ57および伝達部58でリンク機構56をスイング移動させることにより第1スイングアーム63(図2も参照)がスイング移動する。第1スイングアーム63がスイング移動することにより、第1スイングアーム63で第1ワイパピボット軸67を回転させる。第1ワイパピボット軸67を回転することによりワイパアーム81がスイング移動し、ワイパブレード82でフロント窓ガラス18を払拭する。
図7、図8に示すように、ワイパ装置20(具体的には、第1ピボットホルダ65)の上部65aに水受け部材71が挿通されることにより、水受け部材71が上部65aに支持されている。
水受け部材71は、第1貫通孔32から浸入した水を受けるようにトレイ状に形成された部材である。すなわち、水受け部材71は、作動機構51(具体的には、リンク機構56(図6も参照))の上方に配置される水受け底部85と、水受け底部85の内縁部85aから上方に延びる水受け筒部86と、水受け底部85の外縁部85bから上方に延びる水受け外壁87とを備えている。
水受け筒部86は、第1ワイパピボット軸67(具体的には、第1ピボットホルダ65の上部65a)に挿通されることにより上部65aに支持される。水受け筒部86は、第1キャップ72(すなわち、支えプレート96、支え筒部98)で水受け筒部86の上端部86aが外方(上方および径方向外方)から覆われている。
水受け底部85は、水受け筒部86の下端部86bから全周に亘って張り出された水受部91と、水受部91の右側端部91aから車幅方向右外側に延びる案内部92とを有する。
水受け底部85は、水受け筒部86が第1ピボットホルダ65の上部65aに支持された状態において、リンク機構56(図6も参照)の上方で、かつ、第1キャップ72(具体的には、脆弱プレート部97)の下方に配置される。
さらに、水受け底部85は、水受部91から案内部92に向けて(すなわち、車幅方向右外側に向けて)僅かに下り勾配に傾斜されている。よって、水受部91で受けた水を案内部92に円滑に導くことができる。
水受け外壁87は、水受け底部85の外縁部85bから上方に張り出されている。水受け外壁87を上方に張り出すことにより、水受け底部85の外縁部85bから水が滴下することを水受け外壁87で防止できる。
よって、水受部91で受けた水が水受部91から案内部92に導かれ、案内部92に導かれた水が案内部92の排出端92aから車外93に排出される。すなわち、案内部92は水の排水路を形成する部位である。
水受け部材71は、脆弱プレート部97の下方で、かつ、リンク機構56の上方に設けられている。よって、第1貫通孔32から脆弱プレート部97に水が滴下し、滴下した水が脆弱プレート部97のスリット99を経てカウルトップ14の収納部22に浸入し際に、浸入した水を水受け部材71で受けることができる。
収納部22に浸入した水を水受け部材71で受けることにより、リンク機構56が被水することを防止できる。
さらに、水受け部材71は車幅方向右外側に設けられている。これにより、水受け部材71で受けた水の排水路(すなわち、案内部92)の長さ寸法L1を短く抑えることができ、水受け部材71の構成の簡素化を図ることができる。
図8、図9に示すように、水受け部材71の上方において、突出軸部76の下端部(すなわち、第1ワイパピボット軸67のうちワイパアーム81(図2参照)の下方部位)76bに第1キャップ72が挿通されている。
第1キャップ72は、突出軸部76の下端部76bに挿通されるキャップ筒部94と、キャップ筒部94の下端部94aから径方向外方に向けて円盤状に張り出されたプレート95と、プレート95の支えプレート部96から下方に向けて筒状に延ばされた支え筒部98(図11も参照)とを備えている。
キャップ筒部94は、突出軸部76の下端部76bに挿通され、ストッパリング101で所定の高さ位置に保持されている。
この状態において、キャップ筒部94の内周面94bが下端部76bの外周面76cに接触される。よって、内周面94bおよび外周面76c間に水が浸入することが防止される。
プレート95は、突出軸部76に交差(具体的には、直交)するように突出軸部76の径方向外方に向けて円盤状に張り出されている。
プレート95は、カウルトップガーニッシュ16(第1貫通孔32)の下方で、かつ、水受け部材71の上方に設けられている。具体的には、プレート95は、水受け筒部86や水受け底部85(水受部91)の上方に配置されている。
このプレート95は、キャップ筒部94の下端部94aから径方向外方に向けて円盤状に張り出された支えプレート部96と、支えプレート部96から径方向外方に向けて円盤状に張り出された脆弱プレート部97とを備えている。
脆弱プレート部97に複数のスリット99が形成されている。
支えプレート部96は、キャップ筒部94の下端部94aから径方向外方に向けて張り出され、外周部96aが外方に向けて下降するように湾曲状に形成されている。支えプレート部96は、第1ピボットホルダ65および水受け筒部86の上方に配置されている。
この支えプレート部96にはスリット99が形成されていない。よって、支えプレート部96やキャップ筒部94の剛性が確保されている。さらに、支えプレート部96の外周縁96b(図11も参照)から支え筒部98が下方に向けて筒状に延ばされている。よって、支えプレート部96やキャップ筒部94の剛性が支え筒部98で一層好適に確保されている。
ここで、キャップ筒部94は突出軸部76(下端部76b)に挿通される部位である。よって、キャップ筒部94や支えプレート部96の剛性を確保することにより、キャップ筒部94を突出軸部76の下端部76bに安定させた状態に取り付けることができる。
これにより、突出軸部76(すなわち、第1ワイパピボット軸67)に第1キャップ72が安定させた状態に支持される。
脆弱プレート部97は、支えプレート部96の外周縁96b(換言すれば、支え筒部98の上端部98a(図11も参照))から径方向外方に向けて円盤状に張り出されている。脆弱プレート部97は、突出軸部76側から径方向外方に放射状に延びるように形成された複数のスリット99を有する。
複数のスリット99は、支えプレート部96の外周縁96bの近傍から径方向外方に放射状に延出され、周方向に一定の間隔をおいて形成されている。スリット99は、脆弱プレート部97の外周部97aまで延出されて外端部99aが開口されることにより溝状に形成されている。
脆弱プレート部97に複数のスリット99が設けられることにより脆弱プレート部97の剛性を好適に抑えることができる。
図8、図10に示すように、脆弱プレート部97は、外周部97aが第1貫通孔32の外側まで張り出されている。脆弱プレート部97の外周部97aは、第1貫通孔32の周縁部32aに対して上方から見て重なる位置に配置されている。
さらに、カウルトップガーニッシュ16に形成した第1貫通孔32の下方にプレート95が配置されている。
これにより、第1貫通孔32および突出軸部76間の第1間隔S1からカウルトップガーニッシュ16の下方(すなわち、カウルトップ14の収納部(内部)22)に木葉などの大きな異物が侵入することをプレート95で防止できる。
ここで、第1キャップ72(すなわち、プレート95)が第1ワイパピボット軸67に安定させた状態に支持されている。これにより、第1貫通孔32および突出軸部76間の第1間隔S1からカウルトップ14の収納部(内部)22に木葉などの大きな異物が侵入することをプレート95で一層良好に防止できる。
さらに、脆弱プレート部97の外周部97aが第1貫通孔32の周縁部32aに重なるように配置されている。よって、車体前方から入力した衝撃荷重でカウルトップガーニッシュ16が下方に移動した際に、第1貫通孔32の周縁部32aが脆弱プレート部97の外周部97aに上方から当接する。
脆弱プレート部97には複数のスリット99が設けられ、脆弱プレート部97の剛性が好適に抑えられている。これにより、第1貫通孔32の周縁部32aが脆弱プレート部97の外周部97aに当接した際に、脆弱プレート部97を下向きに変形させることができる。
脆弱プレート部97に複数のスリット99を設けて脆弱プレート部97を下向きに変形可能に形成した理由は以下の通りである。
すなわち、図2、図3に示すように、カウルトップガーニッシュ16のガーニッシュ突出部34は、中央エリア35(図1も参照)に比べて右外エリア36(図1も参照)の変形代が小さく形成されている。このため、ガーニッシュ突出部34の右外エリア36に、車体前方から入力した衝撃荷重をカウルトップガーニッシュ16(具体的には、ガーニッシュ突出部34)の変形で吸収することが難しい。
そこで、図8、図10に示すように、脆弱プレート部97に複数のスリット99を設けて脆弱プレート部97を下向きに変形可能に形成した。
脆弱プレート部97を下向きに変形させることにより、カウルトップガーニッシュ16が下方へ移動することを脆弱プレート部97で妨げないようにできる。これにより、カウルトップガーニッシュ16を下方へ移動させて、カウルトップガーニッシュ16の右外エリア36に入力する衝撃荷重を吸収することができる。
さらに、脆弱プレート部97は支え筒部98の上端部98aから径方向外方に向けて円盤状に張り出されている。支え筒部98は、スリット99を有しない、剛性が確保された部位である。よって、カウルトップガーニッシュ16が脆弱プレート部97に当接して脆弱プレート部97を下方に変形させる際に、支え筒部98および脆弱プレート部97の境界部(連結部、具体的には、支えプレート部96の外周縁96b)に応力を集中させることができる。
これにより、支え筒部98および脆弱プレート部97の境界部(支えプレート部96の外周縁96b)を起点として脆弱プレート部97を下方に安定的に(ばらつかないように)良好に変形させることができる。すなわち、カウルトップガーニッシュ16を下方へ確実に移動させることができる。
加えて、脆弱プレート部97に複数のスリット99を形成することにより、第1貫通孔32から浸入した水が複数のスリット99を経て下方に滴下することが考えられる。
そこで、脆弱プレート部97の下方に水受け部材71を配置するようにした。よって、複数のスリット99を経て下方に滴下した水を水受け部材71で受けることができる。
これにより、脆弱プレート部97に複数のスリット99を設けた場合でも、ワイパ装置20の作動機構51(特に、リンク機構56(図6参照))が被水することを防止できる。
図8、図11に示すように、支え筒部98は、支えプレート部96の外周縁96bから下方に向けて筒状に延ばされ、下端部98b(すなわち、下方)が開口されている。支え筒部98は、水受け筒部86に対して同軸上に設けられ、水受け筒部86の上端部86aより径方向外側に配置されている。
さらに、支えプレート部96が、第1ピボットホルダ65および水受け筒部86の上方に配置されている。
ここで、支えプレート部96および支え筒部98は、下方が開口されたキャップ状(蓋状)に形成されている。キャップ状に形成された支えプレート部96および支え筒部98で、第1ピボットホルダ65の上部65aおよび水受け筒部86の上端部86aが上方や径方向外側から覆われている。
すなわち、キャップ状に形成された支えプレート部96および支え筒部98で、第1ピボットホルダ65の上部65aおよび水受け筒部86の上端部86a間の間隙(第1ワイパピボット軸67および水受け筒部86間の間隙)103を上方から覆うことができる。
これにより、上部65aおよび上端部86a間の間隙103から水が浸入することを支えプレート部96および支え筒部98で防止できる。
図3、図4に戻って、第2ワイパ支持部62は、第2ワイパピボット軸54が第1ワイパピボット軸67より車幅方向中央側で、かつ、ガーニッシュ突出部34の中央エリア35の車体後方に隣接して設けられている。
第2ワイパピボット軸54は、各構成部が第1ワイパピボット軸67と同じであり、各構成部に第1ワイパピボット軸67と同じ符号を付して説明を省略する。
第2ワイパ支持部62は、第1ワイパ支持部61の第1キャップ72を第2キャップ73に代え、かつ、第1ワイパ支持部61の水受け部材71を不要にしたもので、その他の構成部材は第1ワイパ支持部61と略同様に構成されている。
すなわち、第1キャップ72および第1ワイパ支持部61は、第1ワイパ支持部61にのみ設けられている。
第2キャップ73は、第1キャップ72から支え筒部98や複数のスリット99を除去したもので、その他の部位は第1キャップ72と略同様に形成されている。
第2キャップ73から複数のスリット99を除去した理由は以下の通りである。
第2キャップ73(すなわち、第2ワイパ支持部62)の車体前方にガーニッシュ突出部34の中央エリア35が隣接して設けられている。
ガーニッシュ突出部34は、中央エリア35において、ガーニッシュ突出部34の変形代が大きく確保されている。
よって、カウルトップガーニッシュ16(具体的には、ガーニッシュ突出部34)の中央エリア35に衝撃荷重が入力した際に、ガーニッシュ突出部34を良好に変形させることができる。ガーニッシュ突出部34を好適に変形させることにより、中央エリア35に入力した衝撃荷重をガーニッシュ突出部34で好適に吸収できる。
さらに、ガーニッシュ突出部34は、中央エリア35において、第2貫通孔33の近傍に外気(空気)導入用のダクト開口部37が設けられている。よって、中央エリア35のガーニッシュ突出部34(すなわち、第2貫通孔33近傍のガーニッシュ突出部34)の剛性が好適に抑えられている。
これにより、カウルトップガーニッシュ(すなわち、ガーニッシュ突出部34)の中央エリア35に入力した衝撃荷重で、ガーニッシュ突出部34を良好に変形させて衝撃荷重を一層好適に吸収できる。
つぎに、カウルトップガーニッシュ16の第1貫通孔32から浸入した水を水受け部材71で受けて車外93に排出する例を図12に基づいて説明する。
図12(a)に示すように、第1貫通孔32からカウルトップ14(図2参照)の収納部22に水が矢印Aの如く浸入する。第1貫通孔32から浸入した水が第1キャップ72のスリット99を経て矢印Bの如く下方に滴下する。
複数のスリット99を経て下方に滴下した水を水受け部材71(特に、水受部91)で受ける。
図12(b)に示すように、水受部91で受けた水が案内部92に矢印Cの如く導かれる。案内部92に導かれた水が案内部92を経て案内部92の排出端92aから車外93に矢印Dの如く排出される。
これにより、図12(a)に示すように、複数のスリット99を経て下方に滴下した水で、ワイパ装置20の作動機構51(特に、リンク機構56)が被水することを防止できる。
ついで、カウルトップガーニッシュ16に入力した衝撃荷重F1を吸収する例を図13〜図15に基づいて説明する。
図13(a)に示すように、カウルトップガーニッシュ16のガーニッシュ突出部34に衝撃荷重F1が入力する。衝撃荷重F1の分散衝撃荷重として、ガーニッシュ突出部34の中央エリア35に衝撃荷重F2が入力し、ガーニッシュ突出部34の右外エリア36に衝撃荷重F3が入力する。
図13(b)に示すように、ガーニッシュ突出部34は、中央エリア35において、突出高さ寸法H1が大きく確保され、かつ、頂部42の車体前後方向の張出寸法W1が大きく確保されている。
すなわち、中央エリア35において、ガーニッシュ突出部34の変形代が大きく確保されている。
よって、ガーニッシュ突出部34の中央エリア35に衝撃荷重F2が入力した際に、中央エリア35のガーニッシュ突出部34が矢印Eの如く大きく変形する。これにより、ガーニッシュ突出部34の中央エリア35に入力した衝撃荷重F2をガーニッシュ突出部34の変形で吸収できる。
一方、図14(a)に示すように、ガーニッシュ突出部34は、右外エリア36において、頂部42の前頂部46の車体前後方向の張出寸法W2が小さく抑えられている。すなわち、右外エリア36において、ガーニッシュ突出部34の変形代を大きく確保することが難しい。
よって、ガーニッシュ突出部34の右外エリア36に衝撃荷重F3が入力した際に、右外エリア36のガーニッシュ突出部34が矢印Fの如く比較的小さく変形する。
同時に、右外エリア36のガーニッシュ突出部34が矢印Gの如く下方に移動する。
図14(b)に示すように、右外エリア36のガーニッシュ突出部34が下方に移動することにより、第1貫通孔32の周縁部32aが脆弱プレート部97の外周部97aに上方から当接する。よって、脆弱プレート部97が矢印Hの如く下向きに変形する。
脆弱プレート部97の外周部97aが下向きに変形することにより、第1貫通孔32の周縁部32a(すなわち、カウルトップガーニッシュ16)が矢印Iの如く下方に移動する。
図15に示すように、第1貫通孔32の周縁部32a(カウルトップガーニッシュ16)が下方に移動することにより、右外エリア36のガーニッシュ突出部34が矢印Jの如く大きく変形する。これにより、ガーニッシュ突出部34の右外エリア36に入力した衝撃荷重F3を吸収できる。
図14(b)に戻って、脆弱プレート部97が張り出される支えプレート部96は剛性が確保されている。よって、第1貫通孔32の周縁部32aが脆弱プレート部97の外周部97aに上方から当接した際に、支え筒部98および脆弱プレート部97の境界部(連結部)105に応力が集中する。
境界部105に応力が集中することにより、境界部105を起点として脆弱プレート部97が下方に安定的に(ばらつかないように)良好に変形する。
これにより、カウルトップガーニッシュ16を下方へ確実に移動させることができ、ガーニッシュ突出部34の右外エリア36に入力した衝撃荷重F3を良好に吸収できる。
なお、本発明に係るワイパ装置付き車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、スリット99の外端部99aを脆弱プレート部97の外周部97aで開口させる例について説明したが、これに限らないで、スリット99の外端部99aを開口させないように形成することも可能である。
また、前記実施例では、第1ワイパピボット軸67に第1プレート95を直交させた例について説明したが、これに限らないで、第1ワイパピボット軸67に第1プレート95を直交させないように交差させることも可能である。
さらに、前記実施例で示したワイパ装置付き車体構造、カウルトップ、カウルトップガーニッシュ、フロント窓ガラス、ワイパ装置、ガーニッシュ底部、第1、第2の貫通孔、ガーニッシュ突出部、ダクト開口部、作動機構、第1、第2のワイパピボット軸、水受け部材、第1、第2のキャップ、突出軸部、ワイパアーム、水受け底部、水受け筒部、キャップ筒部、プレート、支えプレート部、脆弱プレート部、支え筒部およびスリットなどの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明のワイパ装置付き車体構造は、車体のカウルトップに設けられたカウルトップガーニッシュからワイパのピボット軸が突出された自動車への適用に好適である。
10…ワイパ装置付き車体構造10、14…カウルトップ、16…カウルトップガーニッシュ、18…フロント窓ガラス(車両窓ガラス)、18a…フロント窓ガラスの下端部、20…ワイパ装置、31…ガーニッシュ底部、32…第1貫通孔(貫通孔)、32a…第1貫通孔の周縁部、33…第2貫通孔(中央貫通孔)、34…ガーニッシュ突出部、37…ダクト開口部、51…作動機構、54…第2ワイパピボット軸(中央ワイパピボット軸)、67…第1ワイパピボット軸(ワイパピボット軸)、71…水受け部材、72…第1キャップ(キャップ)、73…第2キャップ、76…突出軸部、76a…突出軸部の上端部(ワイパピボット軸の上端部)、76b…突出軸部の下端部(ワイパピボット軸のうちワイパアームの下方部位)、81…ワイパアーム、85…水受け底部、86…水受け筒部、94…キャップ筒部、95…プレート、96…支えプレート部、97…脆弱プレート部、98…支え筒部、99…スリット、H1…突出高さ寸法。

Claims (7)

  1. 車両窓ガラスの下端部に沿ってカウルトップが設けられたワイパ装置付き車体構造において、
    前記カウルトップを覆い、上下方向に貫通する貫通孔が形成されたカウルトップガーニッシュと、
    前記カウルトップガーニッシュの前記貫通孔に挿通され、該貫通孔から上方に突出された上端部にワイパアームが取り付けられるワイパピボット軸と、
    前記ワイパピボット軸のうち前記ワイパアームの下方部位に挿通されるキャップと、を備え、
    前記キャップは、
    前記ワイパピボット軸に交差するように該ワイパピボット軸の径方向外方に向けてプレートが張り出されることにより、前記プレートが前記カウルトップガーニッシュの下方に設けられ、
    前記プレートに、前記ワイパピボット軸から径方向外方に延びるスリットが設けられ、
    且つ、前記キャップは、
    前記ワイパピボット軸に挿通されるキャップ筒部と、
    前記キャップ筒部から径方向外方に向けて円盤状に張り出された支えプレート部と、
    前記支えプレート部から径方向外方に向けて円盤状に張り出され、かつ、前記スリットが設けられた脆弱プレート部とを備え、
    前記支えプレート部および前記脆弱プレート部で前記プレートが形成され、
    前記脆弱プレート部は、
    前記貫通孔の外側まで張り出されることにより、前記貫通孔の周縁部に対して上方から見て重なる、
    ことを特徴とするワイパ装置付き車体構造。
  2. 前記脆弱プレート部の下方で、かつ、前記ワイパ装置の作動機構上方に、水を受ける水受け部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載のワイパ装置付き車体構造。
  3. 前記キャップは、
    前記支えプレート部から下方に向けて筒状に延ばされ、下方が開口された支え筒部を備え、
    前記水受け部材は、
    前記脆弱プレート部の下方に配置される水受け底部と、
    前記水受け底部から上方に延び、かつ、前記ワイパピボット軸に挿通される水受け筒部と、を備え、
    前記水受け筒部が前記支え筒部で外方から覆われることを特徴とする請求項2記載のワイパ装置付き車体構造。
  4. 前記脆弱プレート部は、前記支え筒部から径方向外方に向けて円盤状に張り出されることを特徴とする請求項3記載のワイパ装置付き車体構造。
  5. 前記ワイパピボット軸が車幅方向外側に設けられ、前記ワイパピボット軸より車幅方向中央側に中央ワイパピボット軸が設けられ、
    前記カウルトップガーニッシュは、
    前記ワイパピボット軸が挿通される前記貫通孔と、
    スリットを除去したキャップを設けた前記中央ワイパピボット軸が挿通される中央貫通孔とを備え、
    前記ワイパピボット軸にのみ前記スリットを有するキャップが設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のワイパ装置付き車体構造。
  6. 前記カウルトップガーニッシュは、
    前記貫通孔および前記中央貫通孔が設けられるガーニッシュ底部と、
    前記ガーニッシュ底部から上方に突出するガーニッシュ突出部と、を備え、
    前記ガーニッシュ突出部は、
    車幅方向中央側から車幅方向外側に向かうにつれて突出高さ寸法が小さくなることを特徴とする請求項5記載のワイパ装置付き車体構造。
  7. 前記ガーニッシュ突出部は、
    前記中央貫通孔の近傍に設けられ、外気を導入するダクト開口部を備えたことを特徴とする請求項6記載のワイパ装置付き車体構造。
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