JP6222166B2 - 車両用ウィンドウォッシャ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ウィンドウォッシャ装置に関する。
特許文献1には、ウォッシャノズル取付装置が開示されている。このウォッシャノズル取付装置では、車両のテールゲートガラスの周縁上部にウォッシャノズルが取付けられている。ウォッシャノズルはテールゲートガラスへ洗浄液を噴射する構成とされている。テールゲートガラスに付着された洗浄液がリアワイパにより払拭されると、テールゲートガラスの汚れが取除かれる。
特開平11−34814号公報
上記ウォッシャノズル取付装置では、テールゲートガラスのリアワイパが払拭する払拭領域に対してウォッシャノズルが離れた位置に取付けられている。このため、ウォッシャノズルから噴射される洗浄液が例えば走行風により流され、払拭領域に付着される洗浄液の量が少なくなることが考えられる。従って、上記ウォッシャノズル取付装置は、払拭領域に安定して洗浄液を供給し、払拭領域の汚れを効率よく取除くには、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、ワイパブレードの往復回動を阻害することなく、ウィンドシールドガラスの払拭領域にウォッシャ液を安定して供給することができる車両用ウィンドウォッシャ装置を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、ウォッシャ液を貯溜するウォッシャタンクと、ウォッシャタンクに一端が接続され、かつ、ホースの一端部に他端が接続されたウォッシャポンプと、ホースの他端部に接続されたウォッシャノズルと、ウォッシャポンプを駆動してウォッシャタンクに貯溜されたウォッシャ液をホースを介してウォッシャノズルに供給する制御部と、ワイパブレードによって払拭されるウィンドシールドガラスの払拭領域においてワイパブレードが往復回動する反転位置に沿って複数配置されると共に、払拭面から突出しないようにウォッシャノズル又はウィンドシールドガラスに設けられ、ウォッシャ液を供給口から払拭面に供給する供給部と、を備えている。
請求項1に係る車両用ウィンドウォッシャ装置では、制御部によりウォッシャポンプが駆動されると、ウォッシャタンクに貯溜されたウォッシャ液がホースを介してウォッシャノズルに供給される。このため、ウォッシャノズル又はウィンドシールドガラスに設けられた供給部の供給口からウォッシャ液が吐出され、払拭領域にウォッシャ液が供給される。
ここで、供給部は、ウィンドシールドガラスにおいてワイパブレードによって払拭される払拭領域に払拭面から突出しないように設けられているので、往復回動されるワイパブレードは供給部と干渉しない。また、ウォッシャ液を供給部から払拭領域に直接供給することができるので、走行風によってウォッシャ液が払拭領域に着水する前に流されて払拭領域外に着水することもない。
さらに、車両用ウィンドウォッシャ装置によれば、往復回動するワイパブレードの反転位置に沿って供給部が複数設けられるので、乗員が運転席から例えばフロントウィンドシールドガラスを通して車両前方側を見たときに、供給部が乗員の視界に入り難い。また、乗員が運転席から例えばリアウィンドシールドガラスを通して車両後方側を見たときでも、供給部が乗員の視界に入り難い。
請求項2に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置では、請求項1に係る発明において、ウォッシャノズルは、端部が閉止された管状に形成されると共に、往復回動するワイパブレードの長手方向をウォッシャノズルの長手方向として配置され、供給部は、ウォッシャノズルの長手方向に沿って複数設けられている。
請求項2に係る車両用ウィンドウォッシャ装置によれば、供給部がウォッシャノズルの長手方向に沿って複数設けられるので、ウォッシャ液が複数の供給部からワイパブレードの長手方向の複数箇所に供給される。
請求項3に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置では、請求項1又は請求項2に係る発明において、ウォッシャノズルは、払拭領域において反転位置に沿って設けられている。
請求項3に係る車両用ウィンドウォッシャ装置によれば、払拭領域において反転位置に沿ってウォッシャノズルが設けられるので、乗員が運転席から例えばフロントウィンドシールドガラスを通して車両前方側を見たときに、ウォッシャノズルが乗員の視界に入り難い。また、乗員が運転席から例えばリアウィンドシールドガラスを通して車両後方側を見たときでも、ウォッシャノズルが乗員の視界に入り難い。
請求項4に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置では、請求項3に係る発明において、供給部は、ワイパブレードの格納位置側の反転位置に沿って設けられている。
請求項4に係る車両用ウィンドウォッシャ装置によれば、ワイパブレードの格納位置側の反転位置に沿って供給部が設けられるので、ワイパブレードの往復回動の開始直後にワイパブレードの回動方向側にウォッシャ液を供給することができる。
請求項5に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に係る発明において、ワイパブレードの払拭領域における回動位置を検出する位置検出部を備え、制御部は、位置検出部による検出結果に基づいて、ワイパブレードが供給部を通過する直前にウォッシャポンプを駆動して供給部から払拭面にウォッシャ液を供給する制御を実行する。
請求項5に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は位置検出部を備え、位置検出部ではワイパブレードの払拭領域における回動位置が検出される。制御部では、ウォッシャポンプを駆動して供給部から払拭領域にウォッシャ液を供給する制御が実行される。
ここで、制御部は、位置検出部による検出結果に基づいて、ワイパブレードが供給部を通過する直前に供給部から払拭領域にウォッシャ液を供給する制御を実行する。このため、払拭領域において供給部を往復回動により通過する直前にワイパブレードの回動方向側にウォッシャ液を供給することができる。
請求項6に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、ウォッシャ液を貯溜するウォッシャタンクと、ウォッシャタンクに一端が接続され、かつ、ホースの一端部に他端が接続されたウォッシャポンプと、ホースの他端部に接続されたウォッシャノズルと、ウォッシャポンプを駆動してウォッシャタンクに貯溜されたウォッシャ液をホースを介してウォッシャノズルに供給する制御部と、ウィンドシールドガラス及びウィンドシールドガラスの下端部に沿って配設されたカウルルーバのワイパブレードによって払拭される払拭領域のうちカウルルーバ側に配置されると共に、払拭面から突出しないようにウォッシャノズル又はカウルルーバに設けられ、ウォッシャ液を供給口から払拭面に供給する供給部と、を備えている。
請求項6に係る車両用ウィンドウォッシャ装置では、請求項1に係る車両用ウィンドウォッシャ装置により得られる作用と同様の作用を得ることができる。加えて、供給部がウィンドシールドガラスとは別のカウルルーバ側に配置されるので、乗員が運転席からフロントウィンドシールドガラスを通して車両前方側を見たときに、供給部が乗員の視界に入り難い。
請求項1に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、ワイパブレードの往復回動を阻害することなく、ウォッシャ液を払拭領域に安定して供給することができ、かつ、乗員の視界を良好に保つことができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、払拭領域を効率良く洗浄することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、乗員の視界を良好に保つことができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、往復回動の開始直後にワイパブレードの回動方向側にウォッシャ液が供給されるので、ワイパブレードの往復回動の開始直後から効率良く払拭領域を洗浄することができるという優れた効果を有する。
請求項5に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、ワイパブレードの回動直後にウォッシャ液を払拭領域に供給する制御を実現することができるという優れた効果を有する。
請求項6に記載された発明に係る車両用ウィンドウォッシャ装置は、カウルルーバの払拭領域に供給部が配置されるので、乗員の視界を良好に保つことができるという優れた効果を有する。
第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置が適用された車両前部を車両前方側から見た要部斜視図である。 図1に示される車両用ウィンドウォッシャ装置が適用された車両前部を拡大して示す要部拡大斜視図である。 (A)は図1及び図2に示される車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図、(B)は図2に示されるウォッシャノズルが取付けられた車両のフロントウィンドシールドガラスの断面図(図2のA−A線で切った断面図)、(C)は図2に示されるウォッシャノズルが取付けられたフロントウィンドシールドガラスの断面図(図2のB−B線で切った断面図)である。 図1に示される車両用ウィンドウォッシャ装置において、払拭領域と、ワイパブレードと、ウォッシャノズルの供給部との位置関係を説明する模式図である。 図1に示される車両用ウィンドウォッシャ装置の制御システムを構築するシステム構成図である。 (A)はワイパブレード作動時における第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置の動作を説明するタイミングチャート、(B)はワイパブレード停止時における車両用ウィンドウォッシャ装置の動作を説明するタイミングチャートである。 図1に示される車両用ウィンドウォッシャ装置において払拭領域に対するウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する模式図である。 (A)は第1実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズル及びウォッシャノズルが取付けられたフロントウィンドシールドガラスの断面図((A)のC−C線で切った断面図)である。 (A)は第1実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズル及びウォッシャノズルが取付けられたウィンドシールドガラスの断面図((A)のD−D線で切った断面図)、(C)は(A)及び(B)に示されるウォッシャノズルの車両前方側から見た正面図である。 第1実施の形態の第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図である。 (A)は図10に示されるノズルの拡大斜視図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズル及びウォッシャノズルが取付けられたウィンドシールドガラスの図3(C)に対応する断面図である。 (A)は第1実施の形態の第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの図11(A)に対応する拡大斜視図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズル及びウォッシャノズルが取付けられたウィンドシールドガラスの図11(B)に対応する断面図である。 第1実施の形態の第5変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図である。 (A)は第2実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズルの断面図((A)のE−E線で切った断面図)、(C)は(A)及び(B)に示されるウォッシャノズルの構成部品の斜視図、(D)は(A)及び(B)に示されるウォッシャノズル及びウォッシャノズルが取付けられたウィンドシールドガラスの図3(C)に対応する斜視図である。 (A)は第2実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズルの断面図((A)のF−F線で切った断面図)、(C)は(A)及び(B)に示されるウォッシャノズルの構成部品の斜視図である。 (A)は第2実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの斜視図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズルの断面図((A)のG−G線で切った断面図)である。 (A)は第3実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルが取付けられたフロントウィンドシールドガラスの図3(B)に対応する断面図、(B)はフロントウィンドシールドガラスの図3(C)に対応する断面図である。 第3実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルが取付けられたフロントウィンドシールドガラスの図17(A)に対応する断面図である。 (A)は第3実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルが取付けられたフロントウィンドシールドガラスの図17(A)に対応する断面図、(B)はフロントウィンドシールドガラスの図17(B)に対応する断面図、(C)は(A)及び(B)に示されるウォッシャノズルの要部斜視図である。 第3実施の形態の第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルが取付けられたフロントウィンドシールドガラスの図17(B)に対応する断面図である。 第3実施の形態の第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルが取付けられたフロントウィンドシールドガラスの図20に対応する断面図である。 第4実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明するフロントウィンドシールドガラス及びその払拭領域の模式図である。 図22に示されるフロントウィンドシールドガラス、ウォッシャノズル及びフロントピラーの断面図(図22のK−K線で切った断面図)である。 (A)は第4実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明するウィンドシールドガラス及びその払拭領域の模式図、(B)は第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する払拭領域の模式図、(C)は第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する払拭領域の模式図である。 (A)は第5実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明するリアウィンドシールドガラス及びその払拭領域の車両後方側から見た模式図、(B)は第5実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する(A)に対応する模式図、(C)は第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する(A)に対応する模式図である。 (A)は第5実施の形態の第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する図25(A)に対応する模式図、(B)は第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する(A)に対応する模式図、(C)は第5変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する(A)に対応する模式図である。 (A)は第6実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する車両前方側から見た払拭領域の模式図、(B)は第6実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のノズルの供給部の配置位置を説明する(A)に対応する模式図、(C)は第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する(A)に対応する模式図である。 (A)は第7実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズルの供給部の配置位置を説明する図4に対応する模式図、(B)は(A)に示されるウォッシャノズルの要部の拡大斜視図、(C)は(B)に示されるウォッシャノズル及びウォッシャノズルに取付けられた供給部材の断面図((A)のL−L線で切った断面図)、(D)は第7実施の形態の変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置のウォッシャノズル及びウィンドシールドガラスの図3(C)に対応する断面図である。 第8実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置が適用された車両前部を拡大して示す図2に対応する要部拡大斜視図である。 図29に示される車両用ウィンドウォッシャ装置、フロントウィンドシールドガラス及びカウルルーバを車両側方側から見た断面図である。
[第1実施の形態]
図1〜図13を用いて、本発明の第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置について説明する。ここで、説明の便宜上、図において適宜示されている矢印FRは自動車等の車両の車両前方向を示し、矢印Wは車両幅方向を示し、矢印UPは車両上方向を示している。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は自動車12の前部14に適用されている。前部14にはエンジンルーム16が設けられ、エンジンルーム16には図示しないエンジンが搭載されている。エンジンルーム16の上部にはエンジンフード18が開閉可能に取付けられている。
図1及び図2に示されるように、エンジンフード18の車両後方側にはフロントウィンドシールドガラス20が設けられている。フロントウィンドシールドガラス20は、車両側部に設けられた左右一対のフロントピラー(Aピラー)12A間において車両幅方向の全域にわたって延在され、車両上方側かつ車両後方側へ向かって傾斜して組付けられている。エンジンフード18の後端部とフロントウィンドシールドガラス20の下端部との間には、フロントウィンドシールドガラス20の下端部に車両外装部品である樹脂製のカウルルーバ22が配設されている。カウルルーバ22は、フロントウィンドシールドガラス20の下端部に沿って車両幅方向を長手方向として延在されている。
車両前方側から見て、フロントウィンドシールドガラス20の左側にワイパブレード24が設けられ、右側にワイパブレード26が設けられている。ワイパブレード24は、図3(C)に示されるように、ブレード本体24Bと、ブレード本体24Bに装着されたラバー24Cとを含んで構成されている。ラバー24Cは例えばゴム材料によって形成されている。図1及び図2に示されるように、ワイパブレード24の長手方向中間部にはアーム24Aの長手方向一端部が揺動可能に係止されている。アーム24Aの長手方向他端部は、往復回動の回動中心(基端部)とされ、図2では払拭面20Aの湾曲形状に応じて車両幅方向に沿って延在され、図示しないワイパ駆動装置のピボット軸28Aに固定されている。本実施の形態では、ピボット軸28Aはカウルルーバ22を車両上下方向に貫通する軸孔に設けられ、ワイパ駆動装置はカウルルーバ22よりも車両下方側においてエンジンルーム16内に組付けられている。図2に示されるワイパブレード24は、往復回動が停止されて、フロントウィンドシールドガラス20の下端部側の格納位置Pにある。
ワイパブレード26の基本構成はワイパブレード24の基本構成と同様であり、ワイパブレード26は、ブレード本体26Bとラバー(図3(C)参照)とを含んで構成されている。ワイパブレード26の長手方向中間部にはアーム26Aの長手方向一端部が揺動可能に係止されている。アーム26Aの長手方向他端部は、往復回動の回動中心とされる図示しないワイパ駆動装置のピボット軸28Bに固定されている。図1に示されるワイパブレード26は、往復回動が停止されて、フロントウィンドシールドガラス20の下端部側の格納位置にある。
図1、図2及び図4に示されるように、フロントウィンドシールドガラス20においてワイパブレード24の往復回動によってラバー24Cが払拭する領域が払拭領域30である。そして、フロントウィンドシールドガラス20の払拭領域30においてラバー24Cによって払拭される車両外側の表面が払拭面20Aである。払拭領域30は、ピボット軸28Aを回動中心として、車両前方側から見て扇形状とされている。ワイパブレード24は、払拭領域30において、一方の反転位置(ここでは、下反転位置)30Aと、一方の反転位置30Aとは反対側の他方の反転位置(ここでは、上反転位置)30Bとで反転して往復回動する構成とされている。本実施の形態では、一方の反転位置30Aよりも下方側にワイパブレード24の格納位置Pが設定されている。なお、一方の反転位置30Aが格納位置Pとされてもよい。払拭領域30では、ワイパブレード24の往復回動並びに後述するウォッシャ液の供給により払拭面20Aの汚れが取除かれる。
払拭領域30と同様に、図1に示される払拭領域32は、扇形状とされ、ワイパブレード26の往復回動並びにウォッシャ液の供給により汚れが取除かれる。払拭領域32において、ワイパブレード26の格納位置側は一方の反転位置(下反転位置)とされ、格納位置とは反対側は他方の反転位置(上反転位置)とされている。
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、図1及び図5に示されるウォッシャタンク40と、ウォッシャポンプ42と、図1及び図3(B)に示されるホース38と、図1、図2、図3(A)〜図3(C)及び図4に示されるウォッシャノズル34と、図5に示される制御部50とを備えている。図3(A)〜図3(C)に示されるように、ウォッシャノズル34には供給口34A1を備えた供給部34Aが設けられ、供給部34Aは払拭領域30、払拭領域32にそれぞれ設けられている。供給部34Aは、払拭領域30、払拭領域32の各々の払拭面20Aに、供給口34A1からウォッシャ液を供給する構成とされている。
詳しく説明すると、まずフロントウィンドシールドガラス20には、図3(B)及び図3(C)に示されるように、合わせガラスが使用されている。この合わせガラスは、車両外側の単板ガラス20Bと車両内側の単板ガラス20Cとを中間膜20Dを介して板厚方向に積層したものである。中間膜20Dとして、例えばポリビニルブチラール(PVB)樹脂が使用されている。このフロントウィンドシールドガラス20の単板ガラス20Bに溝部20Eが設けられ、溝部20E内にウォッシャノズル34が組付けられている。溝部20Eは、図1及び図2に示される格納位置Pにあるワイパブレード24の長手方向に沿って車両幅方向を長手方向とし、車両正面視において長尺状とされ、短手方向の断面が凹状に形成され、更に払拭領域30の一方の反転位置30A側に形成されている。溝部20Eは、払拭領域30内にのみ形成されても、払拭領域30からその外側にわたって形成されていてもよい。また、溝部20Eは、ここでは単板ガラス20Bを貫通して溝底面に中間膜20Dを露出させた構成とされているが、単板ガラス20Bの払拭面20Aから板厚方向の一部をくり貫いた凹状に形成してもよい。
ウォッシャノズル34は、管軸方向を長手方向とする細長い円管状に形成され、管軸方向と溝部20Eの長手方向とを一致させて溝部20E内に組付けられている。つまり、ウォッシャノズル34はワイパブレード24の長手方向に沿って形成され、ウォッシャノズル34の長手方向はワイパブレード24の長手方向に一致されている。本実施の形態では、ウォッシャノズル34は溝部20Eに嵌込まれている。また、ウォッシャノズル34は溝部20Eに接着剤を介して接着されてもよい。供給部34Aは、ウォッシャノズル34の頂部にウォッシャノズル34の長手方向に沿って一定間隔において複数形成されている。供給部34Aの供給口34A1の開口形状はここでは円形状とされている。なお、供給口34A1の開口形状は、円形状に限られるものではなく、例えば楕円形状、方形状、多角形状等であってもよい。供給部34Aは、図2、図3(C)及び図4に示されるように、格納位置Pにあるワイパブレード24及び一方の反転位置30Aよりも払拭領域30の中間側であって、ワイパブレード24の回動開始直後の位置にワイパブレード24に沿って配置されている。
さらに、本実施の形態では、供給部34Aは、フロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aから車両外側へ突出しないように設けられている。ここで、「突出しないように」とは、供給部34Aがワイパブレード24の往復回動を実質的に阻害しないという意味で使用され、実質的に阻害しない範囲、例えば0.1mm以下の突出量であれば、供給部34Aが払拭面20Aよりも若干突出した場合が含まれる。本実施の形態では、供給部34Aは、払拭面20Aと一致する位置(面一)に設けられている。なお、供給部34Aは、払拭面20Aと一致する位置よりも車両内側(車室内側)に配置されてもよい。例えば、フロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aと反対側の表面20Fとの間に供給部34Aが配置されてもよい。また、本実施の形態では、溝部20E及びウォッシャノズル34は、払拭領域30から払拭領域32に車両幅方向に連続的に配置されている。払拭領域32におけるウォッシャノズル34及び供給部34Aの構成は払拭領域30におけるウォッシャノズル34及び供給部34Aの構成と同様であるので、同様の構成の説明は省略する。
図1に示されるように、ウォッシャタンク40はエンジンルーム16内に配設され、ウォッシャタンク40にはフロントウィンドシールドガラス20に供給されるウォッシャ液が貯溜されている。また、ウォッシャタンク40は後述する図25(A)等に示されるリアウィンドシールドガラス80に供給されるウォッシャ液も貯溜される構成としてもよい。
ウォッシャタンク40の近傍には、図1及び図5に示されるウォッシャポンプ42が設けられている。本実施の形態では、ウォッシャタンク40とウォッシャポンプ42とが1つの組立品として製作されている。ウォッシャポンプ42の一端はウォッシャタンク40に接続され、他端はホース38に接続されている。図5に示される制御部50によってウォッシャポンプ42が駆動されると、ウォッシャポンプ42は、ウォッシャタンク40に貯溜されたウォッシャ液をホース38及び連結管36を介してウォッシャノズル34へ供給する構成とされている。図1に示されるように、ホース38はエンジンルーム16からカウルルーバ22の下部まで配索されている。ホース38の一端部38Aはウォッシャポンプ42に接続されている。ホース38の他端部38Bは、図3(B)に示されるように、車両内側において、連結管36の他端部36Bに接続されている。連結管36の一端部36Aは、溝部20Eにおいて単板ガラス20C及び中間膜20Dを貫通して形成された貫通孔20Gを通してウォッシャノズル34に接続されている。一端部36Aは、他端部36Bに対して曲げられて、溝部20Eに沿って延在されている。
図5に車両用ウィンドウォッシャ装置10のシステム構成が示されている。車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャポンプ42はバス配線60を介してウォッシャスイッチ48に接続されている。また、バス配線60には制御部50が接続されている。制御部50として、本実施の形態ではワイパ・ウォッシャ用ECU(エレクトロニック コントロール ユニット)が使用されている。ここで、制御部50として、エンジンの運転制御を司るECU(エンジン コントロール ユニット)が利用可能である。さらに、バス配線60にワイパ駆動装置52、位置検出部としてのワイパブレード位置検出センサ54及びワイパスイッチ46が接続されている。ワイパ駆動装置52は、図示しないワイパモータと、ワイパブレード24、ワイパブレード26を各々往復回動させるリンク機構とを備えている。ワイパスイッチ46がONにされると、ワイパ駆動装置52は制御部50に制御されて駆動される構成とされている。車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャスイッチ48がONにされると、ウォッシャポンプ42が駆動されてウォッシャタンク40に貯溜されたウォッシャ液がウォッシャノズル34へ供給される。そして、車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャ液の供給動作とワイパブレード24及びワイパブレード26の往復回動動作(払拭動作)とが連動される構成とされている。
また、車両用ウィンドウォッシャ装置10は、図5に示されるワイパブレード位置検出センサ54に加えて、ガラス汚れセンサ44と、車速センサ56と、気温センサ58とを備えている。これらのガラス汚れセンサ44等はバス配線60を介して制御部50に接続されている。ワイパブレード位置検出センサ54は、ワイパブレード24の払拭領域30における位置及びワイパブレード26の払拭領域32における位置を検出する構成とされている。このワイパブレード位置検出センサ54として、例えばワイパモータの回転位置を検出するホール素子が使用されている。ガラス汚れセンサ44では、フロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aの汚れが検出される。車速センサ56では、自動車12の走行速度が検出される。そして、気温センサ58では、車両室外温度が検出される。これらセンサにより検出された位置情報、汚れ情報、速度情報、温度情報等の情報は制御部50に送信される。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図5に示される制御部50により、図1及び図5に示されるウォッシャポンプ42が駆動される。ウォッシャポンプ42が駆動されると、ウォッシャタンク40に貯溜されたウォッシャ液がホース38を介してウォッシャノズル34に供給される。このため、ウォッシャノズル34に設けられた供給部34Aの供給口34A1からウォッシャ液が吐出され、払拭領域30、払拭領域32にウォッシャ液が供給される。
ここで、図1〜図5に示されるように、供給部34Aは、フロントウィンドシールドガラス20において、ワイパブレード24によって払拭される払拭領域30に払拭面20Aから突出しないように設けられている。また、供給部34Aは、フロントウィンドシールドガラス20において、ワイパブレード26によって払拭される払拭領域32に払拭面20Aから突出しないように設けられている。このため、往復回動されるワイパブレード24及びワイパブレード26はウォッシャノズル34の供給部34Aと干渉しない。また、ウォッシャ液を供給部34Aの供給口34A1から払拭領域30及び払拭領域32に直接供給することができるので、例えば走行風によってウォッシャ液が払拭領域30、払拭領域32に着水する前に流されて払拭領域30及び払拭領域32外に着水することもない。
従って、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10によれば、ワイパブレード24及びワイパブレード26の往復回動を阻害することなく、ウォッシャ液を払拭領域30及び払拭領域32に安定して供給することができる。
詳しく説明すると、例えばエンジンフード18にウォッシャノズルを設けてウォッシャ液を払拭領域30及び払拭領域32に噴射する場合、走行風の影響を受けて、ウォッシャ液が払拭領域30及び払拭領域32外にも飛散し、払拭領域30及び払拭領域32へのウォッシャ液の供給量が少なくなる。本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30及び払拭領域32にウォッシャ液が直接供給され、供給部34Aから払拭領域30、払拭領域32のそれぞれまでの距離が短くなるので、ウォッシャ液の払拭領域30及び払拭領域32への供給量は設定通りとなる。また、ウォッシャ液の供給量が安定することにより、払拭領域30及び払拭領域32の洗浄効率を向上させることができる。言い換えると、洗浄効率を向上させることができれば、ウォッシャ液の使用量を少なくすることができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図1、図2及び図4に示されるように、ウォッシャノズル34の供給部34Aがウォッシャノズル34の長手方向に沿って複数配置される。このため、ウォッシャ液が複数の供給部34Aからワイパブレード24、ワイパブレード26の複数箇所に供給される。従って、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、払拭領域30、払拭領域32を効率良く洗浄することができる。加えて、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、ワイパブレード24のラバー24C及びワイパブレード26のラバー自体も洗浄可能となる。
さらに、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図2及び図4に示されるように、払拭領域30において、往復回動するワイパブレード24の一方の反転位置(ここでは下反転位置)30Aに沿って複数の供給部34Aが配置される。供給部34Aは、払拭領域32においても同様の位置に配置される。このため、乗員が運転席からフロントウィンドシールドガラス20を通して車両前方側を見たときに、供給部34Aが乗員の視界に入り難い。従って、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10によれば、乗員の視界を良好に保つことができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図1、図2及び図4に示されるように、払拭領域30において、ワイパブレード24の格納位置P側の一方の反転位置30A(ここでは下反転位置)よりも払拭領域30の中間側に供給部34Aが配置される。同様に、図1に示されるように、払拭領域32において、ワイパブレード26の格納位置側の一方の反転位置(下反転位置)よりも払拭領域32の中間側に供給部34Aが配置される。このため、ワイパブレード24及びワイパブレード26の往復回動の開始直後にワイパブレード24及びワイパブレード26の回動方向側にウォッシャ液を供給することができる。従って、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、ワイパブレード24及びワイパブレード26の往復回動の開始直後から効率良く払拭領域30及び払拭領域32を洗浄することができる。
さらに、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、図5に示されるように、ワイパブレード位置検出センサ54を備える。ワイパブレード24の往復回動とワイパブレード26の往復回動とが連動されているので、ワイパブレード位置検出センサ54ではワイパブレード24の払拭領域30における回動位置だけが検出される。具体的には、回動位置は、払拭領域30において一方の反転位置30A、他方の反転位置30Bにそれぞれワイパブレード24が移動したときのワイパモータの回転位置からホール素子によって検出される。制御部50では、ウォッシャポンプ42を駆動して供給部34Aから払拭領域30、払拭領域32にそれぞれウォッシャ液を供給する制御が実行される。
ここで、図6(A)には、ワイパブレード24の作動時における車両用ウィンドウォッシャ装置10の動作が示されている。また、図6(B)には、ワイパブレード24の停止時における車両用ウィンドウォッシャ装置10の動作が示されている。また、図7に払拭領域30の模式図が示されている。図7に示されるように、フロントウィンドシールドガラス20の下端部に沿った払拭領域30の一方の反転位置30Aに沿って、車両幅方向にウォッシャノズル34の複数の供給部34Aが配置されている。払拭領域32における供給部34Aの配置状態は、払拭領域30の供給部34Aの配置状態と同様である。
図6(A)に示されるように、ワイパスイッチ46(図5参照)がONにされると、ワイパ駆動装置52が駆動され、ワイパブレード24は一方の反転位置30Aと他方の反転位置30Bとの間において往復回動される。一方の反転位置30Aにワイパブレード24が移動すると、ワイパブレード位置検出センサ54によりワイパブレード24の回動位置が検出され、この位置情報は制御部50に送信される。ここで、ウォッシャスイッチ48がONにされると、制御部50は、ワイパブレード24が一方の反転位置30Aに移動され、反転されたタイミングにおいて、ウォッシャポンプ42を作動させる。言い換えると、ワイパブレード24が一方の反転位置30Aと供給部34Aとの間(図7に示される離間距離L内)に移動したとき(供給部34Aよりも一方の反転位置30A側にあるとき)に、制御部50はウォッシャポンプ42を作動させる。この作動により、ウォッシャタンク40からウォッシャノズル34へウォッシャ液が供給され、ウォッシャ液は供給部34Aの供給口34A1から直接払拭領域30に供給される。つまり、ワイパブレード24が一方の反転位置30Aから供給部34Aへ移動している間に、ワイパブレード24の回動方向側にウォッシャ液が供給される。払拭領域32におけるウォッシャ液の供給動作は、払拭領域30におけるウォッシャ液の供給動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一方、図6(B)に示されるように、ワイパスイッチ46がOFFにされ、ワイパ駆動装置52が停止状態にあるとき、ワイパブレード24は格納位置Pにおいて格納状態にある。ここで、ウォッシャスイッチ48がONにされると、制御部50は、ウォッシャポンプ42を作動させて、ウォッシャタンク40からウォッシャノズル34へウォッシャ液を供給する。これにより、ウォッシャ液は供給部34Aの供給口34A1から直接払拭領域30に供給される。そして、制御部50は、例えば数秒以内の一定時間の経過(ワイパブレード24の作動遅延時間の経過)後、ワイパ駆動装置52を作動させて、ワイパブレード24を回動させる。制御部50は、例えば1回〜数回、ワイパブレード24を往復回動させる。
このように、制御部50は、ワイパブレード位置検出センサ54による検出結果に基づいて、ワイパブレード24が供給部34Aを通過する直前にウォッシャポンプ42を駆動し、供給部34Aの供給口34A1から払拭領域30にウォッシャ液を供給する制御を実行する。このため、払拭領域30において供給部34Aを通過する直前にワイパブレード24の回動方向側にウォッシャ液を供給することができる。ワイパブレード26でも同様に、回動方向側にウォッシャ液が供給される。従って、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10によれば、ワイパブレード24及びワイパブレード26の回動直後に払拭領域30及び払拭領域32にウォッシャ液を供給する制御を実現することができる。
加えて、車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図5に示されるように、制御部50に車速センサ56、気温センサ58、ガラス汚れセンサ44が接続される。このため、これら各種センサから得られる環境情報に基づいて、制御部50により、ウォッシャ液の供給タイミングが適宜調整可能とされる。例えば、自動車12の走行速度が一定速度を超えた情報が車速センサ56から制御部50に送信されたとき、走行風の影響を考慮して、制御部50は、ウォッシャ液の供給時間を長めに調整し、ウォッシャ液の供給量を増加する。また、制御部50は、気温センサ58からの温度情報に基づいて、例えば温度が高いときにはウォッシャ液の水分蒸発量を考慮して、ウォッシャ液の供給時間を長めに調整する。さらに、制御部50は、ガラス汚れセンサ44からの汚れ情報に基づいて、例えば汚れが著しいときには、ウォッシャ液の供給時間を長めに調整する。
(第1変形例)
次に、第1実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。ここで、第1変形例、第1変形例以降の変形例、並びに第1実施の形態以降の他の実施の形態において、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
第1実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、図8(A)及び図8(B)に示されるように、長手方向端部が閉止された角管状のウォッシャノズル34を備えている。ウォッシャノズル34の断面形状は矩形状とされ、フロントウィンドシールドガラス20の溝部20Eにウォッシャノズル34が隙間無く収められている。ウォッシャノズル34の車両外側の頂壁部にウォッシャノズル34の長手方向に沿って複数の供給部34Aが形成されている。供給部34Aは供給口34A1を備えている。供給部34Aは払拭面20Aから突出しないように設けられている。
第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル34の断面形状が溝部20Eの断面形状と同様の矩形状とされているので、フロントウィンドシールドガラス20の溝部20Eへ隙間無くウォッシャノズル34を収めることができる。また、供給部34Aが払拭面20Aから突出しないように設けられるので、往復回動されるワイパブレード24及びワイパブレード26は供給部34Aと干渉しない。
(第2変形例)
第1実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、図9(A)〜図9(C)に示されるウォッシャノズル34を備えている。このウォッシャノズル34は、長手方向両端部が閉止された円管状のノズル本体34Bと、分岐ノズル部34Cと、分岐ノズル部34Cの上端に設けられた供給部34Aとを含んで構成されている。供給部34Aは供給口34A1を備えている。ノズル本体34Bは、車両幅方向を長手方向として配置されている。ノズル本体34Bの中間底部には下方に突出された連結部34Dが設けられ、連結部34Dにウォッシャ液を供給するホース38が接続されている(図9(C)参照)。分岐ノズル部34Cは、ノズル本体34Bの頂部からノズル本体34Bに対して半径方向外側へ突出された円筒状に形成され、車両幅方向に沿って一定間隔において複数形成されている。ノズル本体34B及び分岐ノズル部34Cは、例えば樹脂成形によって一体に形成されている。
図9(B)に示されるように、フロントウィンドシールドガラス20の車両内側の単板ガラス20C及び中間膜20Dに車両幅方向を長手方向とする溝部20Iが設けられている。この溝部20Iにノズル本体34Bが収められている。そして、フロントウィンドシールドガラス20の車両外側の単板ガラス20Bに、払拭面20Aから溝部20Iに達する細孔20Hが、車両幅方向に沿って一定間隔において複数設けられている。この細孔20Hに分岐ノズル部34Cが挿通されている。供給部34Aは、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10と同様に、払拭面20Aから突出しないように設けられている。
第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル34のノズル本体34Bがフロントウィンドシールドガラス20の車両内側の溝部20Iに設けられる。このため、ウォッシャノズル34の大半部位がフロントウィンドシールドガラス20により外部環境から保護されるので、ウォッシャノズル34の寿命を長くすることができる。
また、第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル34のノズル本体34Bの中間底部に連結部34Dが設けられる。このため、ノズル本体34Bの中間から長手方向両端側へ均等にウォッシャ液を供給することができるので、供給部34Aから払拭領域30及び払拭領域32に供給されるウォッシャ液の供給時間を短縮することができる。
(第3変形例)
第1実施の形態の第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図10に示されるように、ウォッシャノズル34は、車両幅方向に沿って一定間隔において配置された複数の分割ノズル部34Eを含んで構成されている。図10、図11(A)及び図11(B)に示されるように、第3変形例では、それぞれの分割ノズル部34Eは、軸方向に沿って同一径に設定された円筒状とされている。分割ノズル部34Eの上端に供給部34Aが設けられている。供給部34Aは供給口34A1を備えている。分割ノズル部34Eの下端は連結部(符号省略)とされ、図10に示されるようにホース38に接続されている。図示しないが、このホース38は途中で束ねられてウォッシャポンプ42(図1参照)に接続されている。
図11(B)に示されるように、フロントウィンドシールドガラス20の車両外側の単板ガラス20B、中間膜20D及び車両内側の単板ガラス20Cを板厚方向に貫通する細孔20Jが、車両幅方向に沿って一定間隔において複数形成されている。この複数の細孔20Jに複数の分割ノズル部34Eがそれぞれ挿通されている。供給部34Aは、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10と同様に、払拭面20Aから突出しないように設けられている。
第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル34が円筒状の分割ノズル部34Eとされ、分割ノズル部34Eは単純な形状とされる。このため、ウォッシャノズル34を簡易に製作することができる。また、ウォッシャノズル34を安価に製作することができる。
(第4変形例)
第1実施の形態の第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の応用例である。図12(A)及び図12(B)に示されるように、ウォッシャノズル34の分割ノズル部34Eにおいて、車両外側となる上部34Fが車両内側となる下部よりも縮径されている。この縮径された上部34Fの上端に供給部34Aが設けられている。供給部34Aは供給口34A1を備えている。
フロントウィンドシールドガラス20には、分割ノズル部34Eの上部34Fに対応する細孔20Jよりも縮径された細孔20Kが設けられている。この細孔20Kに上部34Fが挿通されている。第4変形例では、分割ノズル部34Eの上部34Fの軸方向長さLaがフロントウィンドシールドガラス20の厚さtに一致されている。
第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル34の分割ノズル部34Eの上部34Fが縮径されているので、供給部34Aにおけるウォッシャ液の供給圧力を増加させることができる。このため、供給部34Aから離れた位置にウォッシャ液を噴射することができるので、払拭領域30及び払拭領域32におけるウォッシャ液の供給範囲を拡大することができる。
また、第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、分割ノズル部34Eの上部34Fの軸方向長さLaとフロントウィンドシールドガラス20の厚さtとを一致させている。このため、細孔20Kに上部34Fを挿通させるだけで、ウォッシャノズル34の供給部34Aの位置をフロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aに一致させることができる。なお、分割ノズル部34Eの上部34Fの軸方向長さLaを短くすれば、供給部34Aの位置を払拭面20Aよりもフロントウィンドシールドガラス20中に下げることが簡単にできる。
(第5変形例)
第1実施の形態の第5変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の応用例である。図13に示されるように、第5変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャノズル34は、ノズル本体34Bと、分岐ノズル部34Cと、分岐ノズル部34Cの上端に設けられた供給部34Aとを含んで構成されている。供給部34Aは供給口34A1を備えている。第5変形例では、ノズル本体34Bが円管状の上側半分を取除いたような半円管状とされ、長手方向両端部が閉止されている。そして、このノズル本体34Bの平坦な頂壁部位に複数の分岐ノズル部34Cが突出して設けられている。
第5変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、第5変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル34のノズル本体34Bが平坦な頂壁部位を有する半円管状とされる。このため、頂壁部位とフロントウィンドシールドガラス20の表面20F(図9(B)参照)とが平面同士の接触となるので、ウォッシャノズル34をフロントウィンドシールドガラス20に組付けた際の安定性を向上させることができる。
[第2実施の形態]
図14〜図16を用いて、本発明の第2実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図14(A)〜図14(D)に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、ジェットノズルタイプのウォッシャノズル64を備えている。ウォッシャノズル64は、ノズル本体64Bと、ノズル本体64Bの上部に設けられた可動ノズル部64Dと、可動ノズル部64Dに設けられた供給部64Aとを含んで構成されている。供給部64Aは供給口64A1を備えている。ノズル本体64Bは軸方向に沿ってウォッシャ液を供給可能な円筒状に形成されている。ノズル本体64Bの上部に可動ノズル部64Dを可動可能に保持する凹球面状のノズル保持部64Cがノズル本体64Bに一体に形成されている。
可動ノズル部64Dは、球状に形成され、かつ、中心部を貫通する貫通孔を有し、この貫通孔の車両外側にウォッシャ液を払拭領域30、払拭領域32に供給する供給部64Aを備えている。なお、図14(B)では、可動ノズル部64Dとノズル保持部64Cとの間に隙間を設けて、各々の構成を分かり易くしているが、実際には、ノズル保持部64Cに可動ノズル部64Dが嵌込まれ、ノズル保持部64Cに対して、適度な摩擦力を持って可動ノズル部64Dが摺動する構成とされている。すなわち、可動ノズル部64Dは、ノズル保持部64Cに可動可能に保持され、手動によって供給部64Aの向きを変えられる構成とされている。供給部(貫通孔)64Aは、ノズル本体64Bのウォッシャ液の供給経路の流路断面よりも小さい流路断面に設定されている。このため、供給部64Aにおいて、ウォッシャ液の供給圧力を増加させることができる。
ウォッシャノズル64は、フロントウィンドシールドガラス20に貫通して設けられた細孔20Jに挿通されている。ウォッシャノズル64の供給部64A並びにノズル本体64Bの上端の位置は、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10と同様に、フロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aから突出しないように設けられている。なお、車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャノズル64以外の構成は、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成と同様である。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル64は供給部64Aを有する可動ノズル部64Dを備え、ノズル本体64Bに対して可動ノズル部64Dを可動させて供給部64Aの向きを変えることができる。このため、図1に示される払拭領域30、払拭領域32のそれぞれにおいて、ウォッシャ液の供給方向を調整して、洗浄効率を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル64がジェットノズルタイプとされているので、払拭領域30、払拭領域32のそれぞれにおいて供給部64Aから離れた箇所にウォッシャ液を供給することができる。従って、洗浄効率を向上可能な箇所、例えば供給部64Aを通過する直前のワイパブレード24のラバー24C及びワイパブレード26のラバーに向けてウォッシャ液を噴射して供給することができる。
(第1変形例)
第2実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第2実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャノズル64の可動ノズル部64Dに変えて、図15(A)〜図15(C)に示される可動ノズル部64Eを備えている。可動ノズル部64Eは、可動ノズル部64Dと同様に球状とされ、ノズル保持部64Cに嵌込まれて可動可能に保持されている。この可動ノズル部64Eでは、供給部64Aが複数(ここでは2個)設けられている。供給部64Aは供給口64A1を備えている。すなわち、ウォッシャ液の供給方向が複数であり、払拭領域30、払拭領域32のそれぞれにおいてウォッシャ液を多方向に供給することができる。
第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル64の可動ノズル部64Eに複数の供給部64Aが設けられているので、払拭領域30、払拭領域32のそれぞれにおいて、ウォッシャ液の供給範囲を拡げて、洗浄効率を向上させることができる。
(第2変形例)
第2実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第2実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャノズル64に変えて、図16(A)及び図16(B)に示されるスプレータイプ(拡散タイプ)のウォッシャノズル66を備えている。ウォッシャノズル66は、軸方向に沿ってウォッシャ液を供給可能な円筒状のノズル本体66Bと、ノズル本体66Bの上部に設けられた供給部66Aとを含んで構成されている。供給部66Aは供給口66A1を備えている。供給口66A1は、オリフィスとされ、ウォッシャ液を拡散させる構成とされている。ノズル本体66Bの頂壁部には供給部66Aから車両外側へ向かって逆円錐状に拡径された拡散ガイド部66Cが設けられている。拡散ガイド部66Cはウォッシャ液の拡散方向を規制する構成とされている。
第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、スプレータイプのウォッシャノズル66が設けられているので、払拭領域30、払拭領域32のそれぞれにおいて、ウォッシャ液を満遍なく拡散させて供給範囲を拡げて、洗浄効率を向上させることができる。
[第3実施の形態]
図17〜図21を用いて、本発明の第3実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図17(A)及び図17(B)に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10はウォッシャノズル70を備えている。図9(A)〜図9(C)に示されるウォッシャノズル34と同様に、ウォッシャノズル70は、ノズル本体70Bと、分岐ノズル部70Cと、分岐ノズル部70Cの上端に設けられた供給部70Aとを含んで構成されている。供給部70Aは供給口70A1を備えている。ノズル本体70Bは、車両幅方向に沿って長手方向を延在させた細長い角管状に形成されている。ノズル本体70Bの一端部は下方に折曲げられて連結部70Dとして形成されている。連結部70Dにはホース38の他端部38Bが接続されている。分岐ノズル部70Cは、ノズル本体70Bの頂部からノズル本体70Bに対して直交する方向へ突出された円筒状に形成され、車両幅方向に沿って一定の間隔で複数形成されている。ノズル本体70B及び分岐ノズル部70Cは、例えば樹脂成形によって一体に形成されている。
フロントウィンドシールドガラス20の車両内側の単板ガラス20Cに車両幅方向を長手方向とする溝部20Iが設けられている。この溝部20Iにはノズル本体70Bが収められている。溝部20Iの短手方向における断面形状は矩形状とされ、ノズル本体70Bの同一方向の断面形状も矩形状とされている。従って、溝部20Iにノズル本体70Bは隙間無く収めることができる。そして、フロントウィンドシールドガラス20の車両外側の単板ガラス20Bに、払拭面20Aから溝部20Iに達する細孔20Hが、車両幅方向に沿って一定間隔において複数設けられている。この細孔20Hに分岐ノズル部70Cが挿通されている。供給部70Aは、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10と同様に、払拭面20Aから突出しないように設けられている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル70のノズル本体70Bがフロントウィンドシールドガラス20の車両内側の溝部20Iに設けられる。このため、ウォッシャノズル70の大半部位がフロントウィンドシールドガラス20により外部環境から保護されるので、ウォッシャノズル70の寿命を長くすることができる。
(第1変形例)
図18に示されるように、第3実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第3実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10と略同様のウォッシャノズル70を備えている。ウォッシャノズル70は、フロントウィンドシールドガラス20の車両内側の表面20Fに組付けられている。組付けは、単板ガラス20Cの表面20Fに接着剤72を介してウォッシャノズル70のノズル本体70Bを接着することにより行われている。接着剤72として例えば樹脂系接着剤が使用されている。また、接着剤72に代えて、両面接着テープが使用可能である。ウォッシャノズル70の分岐ノズル部70Cはフロントウィンドシールドガラス20に形成された細孔20Jに挿通されている。
第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル70のノズル本体70Bがフロントウィンドシールドガラス20の車両内側の表面20Fに接着剤72を介して接着される。このため、ウォッシャノズル70は表面20Fに接着剤72によって簡易に組付けられ、ウォッシャノズル70の分岐ノズル部70Cを挿通させる細孔20Jをフロントウィンドシールドガラス20に形成する単純な加工で済むので、車両用ウィンドウォッシャ装置10の構造を簡素化することができる。
(第2変形例)
図19(A)〜図19(C)に示されるように、第3実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10はウォッシャノズル74を備えている。ウォッシャノズル74は、ノズル構成部品74Bと、フロントウィンドシールドガラス20の細孔20Jを利用して形成された分岐ノズル部74Cと、分岐ノズル部74Cの上端に設けられた細孔20Jの開口を供給口74A1として利用した供給部74Aとを含んで構成されている。ノズル構成部品74Bは、車両幅方向に沿って長手方向を延在させ、短手方向の断面形状をフロントウィンドシールドガラス20の表面20F側に開口された凹状としている。ノズル構成部品74Bの開口周縁には外側へ拡がるフランジ部74Eがノズル構成部品74Bと一体に形成されている。フランジ部74Eは接着剤72を介して表面20Fに接着され、ノズル構成部品74Bは表面20Fとの間にウォッシャ液を車両幅方向へ供給する閉流路を形成している。ノズル構成部品74Bの一端部には下方向へ突出され、かつ、一体に形成された連結部74Dが設けられ、連結部74Dはホース38の他端部38Bに接続されている。分岐ノズル部74C(細孔20J)は車両幅方向に一定の間隔で複数形成され、この複数の分岐ノズル部74Cは各々ノズル構成部品74Bに接続されている。
第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル74がフロントウィンドシールドガラス20の車両内側の表面20F、細孔20Jを利用して構成される。具体的には、フロントウィンドシールドガラス20には細孔20Jを形成し、フロントウィンドシールドガラス20の表面20Fにノズル構成部品74Bを接着することにより、表面20F及び細孔20Jを構成要素の一部としてウォッシャノズル74を構成することができる。このため、車両用ウィンドウォッシャ装置10を簡易な構造とすることができる。
(第3変形例)
図20に示されるように、第3実施の形態の第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10はウォッシャノズル76を備えている。ウォッシャノズル76は、ノズル本体76Bと、ノズル本体76Bの車両外側に設けられた供給部76Aと、ノズル本体76Bの車両内側に設けられた連結部76Dと、係止部76Cとを含んで構成されている。供給部76Aは供給口76A1を備えている。ウォッシャノズル76は払拭領域30、払拭領域32のそれぞれに1つ、又は車両幅方向に一定間隔において複数配置されている。ノズル本体76Bは、フロントウィンドシールドガラス20の単板ガラス20Bの板厚と同一か若干薄い厚さを有し、車両前方側から見て円板状、楕円状又は矩形状に形成された板状部材として形成されている。ノズル本体76Bの中央部には板厚方向に貫通されたウォッシャ液の流路(符号省略)が形成され、この流路の車両外側端が供給部76Aとされている。供給部76Aの供給口76A1から払拭領域30、払拭領域32のそれぞれにウォッシャ液が供給される。フロントウィンドシールドガラス20の車両外側の単板ガラス20Bにはノズル本体76Bが収まる開口部20Mが形成されている。
フロントウィンドシールドガラス20において、開口部20Mに対応する位置には、単板ガラス20C及び中間膜20Dに形成され、かつ、開口部20Mよりも縮径された開口部20Nが形成されている。開口部20Mと開口部20Nとは連通されて、板厚方向中間部に異径差により形成された段差を有するノズル保持孔20Lが形成されている。連結部76Dはノズル本体76Bの車両内側の中央部から開口部20N側へフロントウィンドシールドガラス20の板厚方向と同一方向に立設されている。連結部76Dの車両外側の一端部は供給部76Aに連結されている。連結部76Dの車両内側の他端部にはホース38の他端部38Bが接続されている。
そして、係止部76Cは、可撓性を有し、ノズル本体76Bから開口部20Nの内壁に沿って延在し、表面20Fに引掛かける爪状とされている。係止部76Cは、ノズル本体76Bとの間に単板ガラス20C及び中間膜20Dを挟込み、ウォッシャノズル76をフロントウィンドシールドガラス20に係止させる構成とされている。なお、ウォッシャノズル76の各部位は例えば樹脂材料、金属材料等を用いて一体に形成されている。
第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル76は係止部76Cを備えている。このため、フロントウィンドシールドガラス20のノズル保持孔20Lにウォッシャノズル76が挿通されて、係止部76Cを表面20Fに係止させることで、フロントウィンドシールドガラス20に即座にウォッシャノズル76を組付けることができる。従って、車両用ウィンドウォッシャ装置10の組付作業性を向上させることができる。
(第4変形例)
図21に示されるように、第3実施の形態の第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10はウォッシャノズル78を備えている。ウォッシャノズル78は、ノズル本体78Bと、ノズル本体76Bから車両外側に突出されたノズル部78Cと、ノズル部78Cの車両外側端に設けられた供給部78Aと、ノズル本体76Bから車両内側に突出して設けられた連結部76Dとを含んで構成されている。供給部78Aは供給口78A1を備えている。ウォッシャノズル78は、第3変形例におけるウォッシャノズル76と同様に、払拭領域30、払拭領域32のそれぞれに1つ、又は複数配置されている。ノズル本体78Bは、フロントウィンドシールドガラス20の板厚方向と同一方向を板厚とする、円板状等の板状部材により形成されている。ノズル本体78Bはフロントウィンドシールドガラス20の表面20Fに接着剤72を用いて接着されている。接着剤72に代えて両面接着テープが使用可能である。ノズル部78Cはフロントウィンドシールドガラス20に形成された細孔20Jに挿通されている。連結部78Dはホース38の他端部38Bに接続されている。なお、ウォッシャノズル78の各部位は例えば樹脂材料、金属材料等を用いて一体に形成されている。
第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル78のノズル本体78Bがフロントウィンドシールドガラス20の車両内側の表面20Fに接着剤72を介して接着される。このため、ウォッシャノズル78は表面20Fに接着剤72によって簡易に組付けられ、ウォッシャノズル78のノズル部78Cを挿通させる細孔20Jをフロントウィンドシールドガラス20に形成する単純な加工で済むので、車両用ウィンドウォッシャ装置10の構造を簡素化することができる。
[第4実施の形態]
図22〜図24を用いて、本発明の第4実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図22に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル34の供給部34Aが払拭領域30の他方の反転位置(上反転位置)30Bに沿って車両上下方向に一定の間隔で複数配設されている。詳しく説明すると、図22及び図23に示されるように、供給部34Aは、車両前方側から見てフロントウィンドシールドガラス20の左側端部であって、フロントピラー12Aに沿って配置されている。ウォッシャノズル34は、図23に示されるように、第1実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャノズル34と同様に、ノズル本体34Bと、分岐ノズル部34Cと、分岐ノズル部34Cの車両外側端の供給部34Aとを含んで構成されている。分岐ノズル部34Cは、フロントウィンドシールドガラス20を貫通する細孔20Jに挿通されている。供給部34Aはフロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aから突出しないように設けられている。ウォッシャノズル34は図示省略のホース38を介してウォッシャポンプ42(図1参照)に接続されている。
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の図5に示されるシステム構成と同等のシステム構成を備え、図6(A)及び図6(B)に示される動作手順と同様の動作手順に従って動作する。例えば、払拭領域30において、他方の反転位置30Bから反転して中間へ向かって回動するワイパブレード24が、供給部34Aを通過する直前に供給部34Aの供給口34A1からウォッシャ液が供給されるシステム構成並びに動作手順とされている。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図22に示されるように、払拭領域30の他方の反転位置30B側に供給部34Aが設けられているが、払拭領域32の他方の反転位置(上反転位置)側には供給部34Aが設けられていない。払拭領域32の他方の反転位置は、丁度、乗員(ドライバ)の車両前方側の正面の位置になるので、この他方の反転位置に供給部34Aを設けないことにより、乗員の車両前方側の視界を良好に保つことができる。なお、払拭領域30の中間部と払拭領域32の他方の反転位置とは重なるので、供給部34Aから払拭領域30に供給されたウォッシャ液の一部は払拭領域32にも供給される。
第1実施の形態から本実施の形態のそれぞれに係る車両用ウィンドウォッシャ装置10において、ワイパブレード24及びワイパブレード26は、車両前方側から見てフロントウィンドシールドガラス20の下端部と左側端部との間を往復回動する構成とされている。このため、ウォッシャノズル34の供給部34Aは、車両前方側から見て左側のフロントピラー12Aに沿って配設されている。ワイパブレード24及びワイパブレード26がフロントウィンドシールドガラス20の下端部と右側端部との間を往復回動する構成とされる場合には、ウォッシャノズル34の供給部34Aは車両前方側から見て右側のフロントピラー12Aに沿って配設される。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30の他方の反転位置30B側に供給部34Aが設けられ、払拭領域32の他方の反転位置側には供給部34Aが設けられていない。このため、乗員の視界を良好に保つことができる。
(第1変形例)
図24(A)に示されるように、第4実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第4実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10と第1実施の形態から第3実施の形態のいずれかに係る車両用ウィンドウォッシャ装置10とを組合わせたものである。すなわち、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30の一方の反転位置30A、払拭領域32の一方の反転位置のそれぞれに沿ってウォッシャノズル34の供給部34Aが設けられている。さらに、払拭領域30の他方の反転位置30Bに沿って供給部34Aが設けられている。
第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、往復回動する図1等に示されるワイパブレード24が一方の反転位置30A、他方の反転位置30Bのそれぞれで反転する度に供給部34Aから払拭領域30にウォッシャ液が供給される。このため、払拭領域30の洗浄効率を向上させることができる。
また、払拭領域32では、往復回動するワイパブレード26が一方の反転位置で折返す度に供給部34Aからウォッシャ液が供給され、ワイパブレード26が払拭領域30と重なる度に払拭領域30に供給されたウォッシャ液の一部が供給されるので、同様に洗浄効率を向上させることができる。
(第2変形例)
図24(B)に示されるように、第4実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30の一方の反転位置30Aにおいて、車両幅方向に沿って一定の間隔で配置された供給部34Aが車両上方側に複数列設けられている。ここでは、車両上下方向の供給部34Aの位置が一致され、同方向に供給部34Aが2列設けられている。
第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30に複数列の供給部34Aが配設されるので、払拭領域30へのウォッシャ液の供給量を増加させることができる。このため、払拭領域30の洗浄効率を向上させることができる。なお、図示が省略されているが、払拭領域32では、払拭領域30と同様に、複数列の供給部34Aが設けられる。なお、供給部34Aは3列以上設けてもよい。
(第3変形例)
図24(C)に示されるように、第4実施の形態の第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30の一方の反転位置30Aにおいて、車両幅方向に沿って一定の間隔で千鳥状に配置された複数の供給部34Aが設けられている。
第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30に千鳥状に供給部34Aが配設されるので、供給部34Aの車両幅方向の配置間隔に余裕ができる。このため、払拭領域30の車両幅方向において、供給部34Aの配置数を増して払拭領域30へのウォッシャ液の供給量を増加させることができるので、払拭領域30の洗浄効率を向上させることができる。なお、図示省略の払拭領域32では、払拭領域30と同様に供給部34Aが千鳥状に配置されている。また、フロントピラー12A(他方の反転位置30B)に沿って複数列の供給部34Aが配設されてもよいし、フロントピラー12Aに沿って千鳥状に供給部34Aが配設されてもよい。
[第5実施の形態]
図25及び図26を用いて、本発明の第5実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図25(A)に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、自動車12(図1参照)の後部に設けられたリアウィンドシールドガラス80に適用されている。すなわち、リアウィンドシールドガラス80において図示省略のリアワイパブレードが払拭する払拭領域82に払拭面80Aから突出しないように供給部34Aが配設されたウォッシャノズル34(図3等参照)が設けられている。詳しく説明すると、払拭領域80の一方の反転位置(車両後方側から見て左反転位置)82A、他方の反転位置(同方向側から見て右反転位置)82Bのそれぞれに、車両幅方向に沿って一定間隔において、供給部34Aが複数配置されている。本実施の形態では、リアウィンドシールドガラス80の下端部中間に図示省略のピボット軸が設けられ、リアワイパブレードはピボット軸を回動中心として略180度の角度範囲において往復回動する構成とされている。このため、払拭領域82の一方の反転位置82A及び他方の反転位置82Bはいずれもリアウィンドシールドガラス80の下端部側に位置している。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、リアウィンドシールドガラス80に適用された場合であっても、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第1変形例)
図25(B)に示されるように、第5実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第5実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10に対して、払拭領域82の形状並びに供給部34Aの配置位置が上下反対とされている。すなわち、図示省略のピボット軸はリアウィンドシールドガラス80の上端部中間に設けられ、図示省略のリアワイパブレードはピボット軸を回動中心として略180度の角度範囲において往復回動する構成とされている。払拭領域82の一方の反転位置82A及び他方の反転位置82Bはリアウィンドシールドガラス80の上端部側に位置し、払拭領域80の一方の反転位置82A、他方の反転位置82Bのそれぞれに、車両幅方向に沿って一定間隔において、図1等に示されるウォッシャノズル34の供給部34Aが複数配置されている。
第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第5実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第2変形例)
図25(C)に示されるように、第5実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第5実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10に対して、払拭領域82の形状が異なる。図示省略のピボット軸は、車両後方側から見て、リアウィンドシールドガラス80の下端部右寄りに設けられ、図示省略のリアワイパブレードはピボット軸を回動中心として略90度の角度範囲において往復回動する構成とされている。払拭領域82の一方の反転位置(下反転位置)82Aはリアウィンドシールドガラス80の下端部側に位置し、他方の反転位置(上反転位置)82Bはリアウィンドシールドガラス80の側端部側に位置している。そして、図1等に示されるウォッシャノズル34の供給部34Aは、一方の反転位置82Aに沿って車両幅方向に沿って一定間隔で複数配設されると共に、他方の反転位置82Bに沿って車両上下方向に沿って一定間隔で複数配設されている。
第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第5実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第3変形例)
図26(A)に示されるように、第5実施の形態の第3変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10において、払拭領域82の一方の反転位置82Aにウォッシャノズル34の供給部34Aが配設されている。すなわち、供給部34Aは、リアウィンドシールドガラス80の下端部に沿って一定間隔において複数配置されている。
(第4変形例)
図26(B)に示されるように、第5実施の形態の第4変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10において、リアウィンドシールドガラス80の上端部に沿って一定間隔において供給部34Aが複数配置されている。
(第5変形例)
図26(C)に示されるように、第5実施の形態の第5変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10に対して、払拭領域82の形状並びに供給部34Aの配列位置が上下左右反対とされている。
[第6実施の形態]
図27(A)〜図27(C)を用いて、本発明の第6実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図27(A)に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の変形例である。すなわち、ウォッシャノズル34の供給部34Aの配列方向が、払拭領域30の一方の反転位置30Aに対して一定角度αだけ傾斜している。本実施の形態では、図示省略のピボット軸から離間されるに従って、供給部34Aと一方の反転位置30Aとの間の距離が徐々に拡がる構成とされている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30の一方の反転位置30Aに対して、ウォッシャノズル34の供給部34Aの配列方向を傾斜させたので、ワイパブレード24の回動方向に向かって少しずつずれた位置に供給部34Aが順次配置される。このため、一定角度αの範囲において、供給部34Aから新しいウォッシャ液が順番にワイパブレード24に供給される。
なお、図示省略の払拭領域32では、払拭領域30と同様に、供給部34Aの配列方向が一方の反転位置に対して傾斜されている。また、第6実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、説明を省略するが、リアウィンドシールドガラス80の払拭領域82における供給部34A(図25及び図26参照)の配列方向にも適用可能である。
(第1変形例)
図27(B)に示されるように、第6実施の形態の第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30において、ウォッシャノズル34の供給部34Aの配列方向が、図示省略のピボット軸から離間されるに従って、供給部34Aと一方の反転位置30Aとの間の距離が徐々に狭まる構成とされている。つまり、供給部34Aの配列方向が一方の反転位置30Aに対して一定角度αだけ傾斜されている。
第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第6実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。なお、図示省略の払拭領域32、払拭領域82のそれぞれにも、第1変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10が適用可能である。
(第2変形例)
図27(C)に示されるように、第6実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30において、ウォッシャノズル34の供給部34Aの配置間隔が、図示省略のピボット軸から離間されるに従って、徐々に拡がる構成とされている。言い換えると、払拭領域30において、ピボット軸の近くに配置された供給部34Aの単位長さ当たりの配置数が多く、この配置数に対してピボット軸の遠くに配置された供給部34Aの単位長さ当たりの配置数が少なく設定されている。
第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30のピボット軸の近くに配置された供給部34Aの配置数が多く設定されるので、この部位のウォッシャ液の供給量を増加させることができる。一般的に、ワイパブレード24が往復回動されると、ワイパブレード24により作用する遠心力によって、払拭領域30に供給されたウォッシャ液は払拭領域30の外周囲に飛散される。払拭領域30のピボット軸側においてウォッシャ液の供給量を増加すれば、ワイパブレード24の往復回動によりウォッシャ液は払拭領域30の全域に拡がる。これにより、払拭領域30の洗浄効率を向上させることができる。
なお、図示省略の払拭領域32、払拭領域82のそれぞれにも、第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10が適用可能である。また、第6実施の形態、第1変形例、第2変形例のそれぞれに係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、図24(A)等に示される払拭領域30の一方の反転位置30A、他方の反転位置30B、又は図25(A)等に示される払拭領域82の一方の反転位置82A、他方の反転位置82Bに各々供給部34Aが配設される場合にも適用可能である。
[第7実施の形態]
図28(A)〜図28(D)を用いて、本発明の第7実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図28(A)〜図28(C)に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、払拭領域30にウォッシャノズル84を備えている。ここで、払拭領域30と同様のウォッシャノズル84が設けられるので、図1等に示される払拭領域32の説明は省略する。ウォッシャノズル84は、供給部84Aと、ノズル本体84Bと、保持溝部84Cとを含んで構成されている。ノズル本体84Bは、車両幅方向を長手方向として延在し、内部にウォッシャ液を車両幅方向へ供給する円形断面を有する流路84Dを備えている。ノズル本体84Bの一端は図3(B)に示されるホース38に接続されている。
保持溝部84Cは、ノズル本体84Bの車両外側となる頂部に一体に成形され、車両幅方向を長手方向とし車両前方側から見て矩形の開口形状を有する凹状に形成されている。供給部84Aは、供給口84A1を備え、保持溝部84Cの溝底面に車両幅方向に沿って一定の間隔で複数形成され、ノズル本体84Bの流路84Dに連結されている。本実施の形態では、供給口84A1の形状は円形状とされているが、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10において説明したように、楕円形状、矩形形状、多角形状、長孔状等に形成されてもよい。また、図示が省略されているが、供給部84Aの位置は、保持溝部84Cを備えることから、フロントウィンドシールドガラス20の車両外側の払拭面20Aよりも車両内側の位置に設定されている(図3(B)等参照)。そして、保持溝部84Cの車両外側端(開口縁部)の位置は、フロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aから突出しないように設けられている。
図28(C)に示されるように、車両幅方向を長手方向とし、保持溝部84Cの溝深さと同一か、又は溝深さよりも若干厚さが厚い板状の供給部材86が保持溝部84Cに収められている。供給部材86は、供給部84Aから供給されるウォッシャ液を吸収して膨潤し、ワイパブレード24が通過するときにウォッシャ液が絞出される膨潤材料によって形成されている。膨潤材料として、フェルト材、ゴム材等が使用可能である。
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル84の供給部84Aに供給部材86を設けたので、供給部84Aから供給されるウォッシャ液が供給部材86を介して払拭領域30に供給される。供給部材86ではウォッシャ液が一旦保持され、ワイパブレード24の往復回動を繰返す度に供給部材86から少しずつウォッシャ液が払拭領域30に供給されるので、洗浄効果を持続することができる。
なお、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、払拭領域30の一方の反転位置30A、他方の反転位置30Bのそれぞれにウォッシャノズル84及び供給部材86を備えてもよい。また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10は、図示省略の払拭領域32、払拭領域82にも適用可能である。さらに、本実施の形態における供給部材86として、供給部84Aの供給口84A1から供給されるウォッシャ液をほぼ通過させて払拭領域30へ供給するメッシュ状部材が使用可能である。
(変形例)
図28(D)に示されるように、第7実施の形態の変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル84の保持溝部84Cの溝底面に車両上下方向に沿って複数の供給部84Aが設けられている。供給部84Aは供給口84A1を備えている。図示が省略されているが、供給部84Aの車両幅方向の配置状態は第7実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の配置状態と同様である。
変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、ウォッシャノズル84の供給部84Aの配置数を増加したので、ウォッシャ液の供給量を増加させることができる。このため、払拭領域30の洗浄効果を向上させることができる。
[第8実施の形態]
図29及び図30を用いて、本発明の第8実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10について説明する。
(車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成)
図29及び図30に示されるように、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、図19(A)〜図19(C)に示される第3実施の形態の第2変形例に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10と同等のウォッシャノズル74がカウルルーバ22に組付けられている。ウォッシャノズル74の供給部74Aはカウルルーバ22に設けられ、カウルルーバ22の板厚方向に貫通する細孔22Cを利用して供給部74Aが形成されている。供給部74Aは供給口74A1を備え、供給口74A1は細孔22Cの開口を利用して形成されている。
詳しく説明すると、払拭領域30は、フロントウィンドシールドガラス20の車両外側の払拭面20Aと、フロントウィンドシールドガラス20の下端部に沿って配設されたカウルルーバ22の車両外側の表面22Aとを含んで構成されている。フロントウィンドシールドガラス20の下端部とカウルルーバ22の車両後方端部とは連結部材90を介して連結され、払拭面20Aの位置と表面22Aの位置とが一致されている(面一とされている)。連結部材90の車両後方側にはフロントウィンドシールドガラス20の車両内側の表面20Fまで延出された連結部90Aが設けられ、連結部90Aは接着剤92を介して表面20Fに接着されている。一方、連結部材90の車両前方側には爪状の係止部90Bが設けられ、係止部90Bはカウルルーバ22の車両後端部に設けられた被係止部22Bに係止されている。
図示しない払拭領域32は払拭領域30と同様にカウルルーバ22の表面22Aを含んで構成され、払拭領域32においてもカウルルーバ22にウォッシャノズル74の供給部74Aが配設されている。
なお、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャノズル74以外の構成は、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10の構成と同様である。また、ウォッシャノズル74の構成自体は第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10のウォッシャノズル34の構成と同様である。具体的には、供給部74Aは、ウォッシャノズル74の長手方向に沿って複数配置されると共に、往復回動するワイパブレード24の格納位置P側の一方の反転位置30Aに沿って複数配置されている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、第1実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10により得られる作用効果と同等の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10では、払拭領域30がフロントウィンドシールドガラス20の払拭面20Aとカウルルーバ22の表面22Aとを含んで構成され、カウルルーバ22にウォッシャノズル74の供給部74Aが設けられる。このため、フロントウィンドシールドガラス20とは別のカウルルーバ22に供給部74Aが配設されているので、乗員が運転席からフロントウィンドシールドガラス20を通して車両前方側を見たときに、供給部74Aが乗員の視界に入り難い。従って、乗員の車両前方側の視界を良好に保つことができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明は、ウォッシャノズルの供給部の配置形態に関して、各変形例を含む第1実施の形態から第8実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10のうち2以上を組合せてもよい。例えば、第8実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10(図29及び図30参照)のカウルルーバ22に配設されたウォッシャノズル74の供給部74Aに加えて、第4実施の形態に係る車両用ウィンドウォッシャ装置10(図22及び図23参照)のフロントピラー12Aに沿って配設されたウォッシャノズル34の供給部34Aが設けられてもよい。
[本発明の好ましい態様]
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
ウォッシャ液を貯溜するウォッシャタンクと、
当該ウォッシャタンクに一端が接続され、かつ、ホースの一端部に他端が接続されたウォッシャポンプと、
前記ホースの他端部に接続されたウォッシャノズルと、
前記ウォッシャポンプを駆動して前記ウォッシャタンクに貯溜された前記ウォッシャ液を前記ホースを介して前記ウォッシャノズルに供給する制御部と、
ウィンドシールドガラスを含んでワイパブレードによって払拭される払拭領域に配置されると共に、払拭面から突出しないように前記ウォッシャノズル又は前記ウィンドシールドガラスに設けられ、前記ウォッシャ液を供給口から前記払拭面に供給する供給部と、
を備えた車両用ウィンドウォッシャ装置。
(付記2)
前記ウォッシャノズルは、端部が閉止された管状に形成されると共に、往復回動する前記ワイパブレードの長手方向を当該ウォッシャノズルの長手方向として配置され、前記供給部は、前記ウォッシャノズルの長手方向に沿って複数設けられている付記1に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
(付記3)
前記供給部は、往復回動する前記ワイパブレードの反転位置に沿って複数設けられている付記2に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
(付記4)
前記供給部は、前記ワイパブレードの格納位置側の前記反転位置に沿って設けられている付記3に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
(付記5)
前記ワイパブレードの前記払拭領域における回動位置を検出する位置検出部を備え、
前記制御部は、前記位置検出部による検出結果に基づいて、前記ワイパブレードが前記供給部を通過する直前に前記ウォッシャポンプを駆動して前記供給部から前記払拭面に前記ウォッシャ液を供給する制御を実行する付記1〜付記4のいずれか1つに記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
(付記6)
払拭領域は、前記ウィンドシールドガラス及び当該ウィンドシールドガラスの下端部に沿って配設されたカウルルーバを含んで構成され、
前記供給部は、前記払拭領域のうち前記カウルルーバ側に配置されると共に、前記払拭面から突出しないように前記ウォッシャノズル又は前記カウルルーバに設けられている付記1に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
10 車両用ウィンドウォッシャ装置
20 フロントウィンドシールドガラス(ウィンドシールドガラス)
20A 払拭面
24、26 ワイパブレード
30、32 払拭領域
34 ウォッシャノズル
34A 供給部
34A1 供給口
38 ホース
40 ウォッシャタンク
42 ウォッシャポンプ
50 制御部

Claims (6)

  1. ウォッシャ液を貯溜するウォッシャタンクと、
    当該ウォッシャタンクに一端が接続され、かつ、ホースの一端部に他端が接続されたウォッシャポンプと、
    前記ホースの他端部に接続されたウォッシャノズルと、
    前記ウォッシャポンプを駆動して前記ウォッシャタンクに貯溜された前記ウォッシャ液を前記ホースを介して前記ウォッシャノズルに供給する制御部と、
    イパブレードによって払拭されるウィンドシールドガラスの払拭領域において前記ワイパブレードが往復回動する反転位置に沿って複数配置されると共に、払拭面から突出しないように前記ウォッシャノズル又は前記ウィンドシールドガラスに設けられ、前記ウォッシャ液を供給口から前記払拭面に供給する供給部と、
    を備えた車両用ウィンドウォッシャ装置。
  2. 前記ウォッシャノズルは、端部が閉止された管状に形成されると共に、往復回動する前記ワイパブレードの長手方向を当該ウォッシャノズルの長手方向として配置され、前記供給部は、前記ウォッシャノズルの長手方向に沿って複数設けられている請求項1に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
  3. 前記ウォッシャノズルは、前記払拭領域において前記反転位置に沿って設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
  4. 前記供給部は、前記ワイパブレードの格納位置側の前記反転位置に沿って設けられている請求項3に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
  5. 前記ワイパブレードの前記払拭領域における回動位置を検出する位置検出部を備え、
    前記制御部は、前記位置検出部による検出結果に基づいて、前記ワイパブレードが前記供給部を通過する直前に前記ウォッシャポンプを駆動して前記供給部から前記払拭面に前記ウォッシャ液を供給する制御を実行する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用ウィンドウォッシャ装置。
  6. ウォッシャ液を貯溜するウォッシャタンクと、
    当該ウォッシャタンクに一端が接続され、かつ、ホースの一端部に他端が接続されたウォッシャポンプと、
    前記ホースの他端部に接続されたウォッシャノズルと、
    前記ウォッシャポンプを駆動して前記ウォッシャタンクに貯溜された前記ウォッシャ液を前記ホースを介して前記ウォッシャノズルに供給する制御部と、
    ウィンドシールドガラス及び当該ウィンドシールドガラスの下端部に沿って配設されたカウルルーバのワイパブレードによって払拭される払拭領域のうち前記カウルルーバ側に配置されると共に、払拭面から突出しないように前記ウォッシャノズル又は前記カウルルーバに設けられ、前記ウォッシャ液を供給口から前記払拭面に供給する供給部と、
    を備えた車両用ウィンドウォッシャ装置。
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