JP2009298347A - 燃料注入口の燃料蒸気回収装置 - Google Patents

燃料注入口の燃料蒸気回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単且つ安価な構成で、燃料タンクへの燃料注入時に発生する燃料蒸気を燃料タンク内に確実に回収し得る燃料注入口の燃料蒸気回収装置を提供する。
【解決手段】燃料タンク1に一方の開口端部を接合した燃料注入管2と、この燃料注入管の他方の開口端部に接合し、燃料注入管内で燃料注入ノズル4を支持する注入口3aを有する筒状のリテーナ3と、燃料注入管と燃料タンク内の上部空間とを連通接続する循環流路10を備えている。循環流路20内に開口する吸込開口部21と、注入口に対し燃料タンク側で燃料注入管内に開口する回収開口部22を有する回収流路20を備え、循環流路を介して燃料タンクから燃料注入管に循環される燃料蒸気の流れに応じて、注入口近傍の燃料蒸気を回収開口部から導入して、循環流路を介して燃料タンク内に回収する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料注入口の燃料蒸気回収装置に係り、特に燃料タンクへの燃料注入時に、燃料タンクから燃料注入口に循環する燃料蒸気と共に、注入燃料から発生する燃料蒸気を燃料タンク内に回収する燃料注入口の燃料蒸気回収装置に関する。
自動車の燃料が例えば揮発性の高いガソリンである場合には、燃料タンク内で燃料蒸気が発生する。特に、燃料タンクへの燃料注入時における、燃料蒸気の大気への放出を防止するため、燃料タンク内の上部空間を循環パイプによって燃料注入管に連通接続し、燃料タンクから燃料注入口に燃料蒸気を循環させ、これを注入燃料と共に燃料タンク内に回収することが行われている。更に、燃料蒸気によって燃料タンク内の圧力が上昇するのを防止すると共に、燃料蒸気の大気への放出を防止するため、燃料蒸気排出抑止装置が装着されており、例えば、燃料蒸気をチャコールキャニスタに導き、一旦チャコール即ち活性炭に吸着させ、エンジン運転時に吸気負圧によってキャニスタに空気を導入し、活性炭に吸着した燃料成分を吸気系に送り活性炭の吸着能力を回復させるようにする装置が知られている。
例えば、下記の特許文献1には、「給油時の外気の巻込み量を抑制して、タンク本体内で発生するベーパ量を減少させるフューエルタンク装置」が提案され、「給油時には、タンク本体内のベーパは、ベント側チェックバルブを介してキャニスタ側に流入すると同時に、サーキュレーションチューブを介してフィラーチューブ内に流入する。このフィラーチューブ内へのベーパの流入位置は、給油ノズルの先端より上側であり、この部位は、給油ノズルから燃料を噴射すると負圧となる部位である。従って、サーキュレーションチューブからのベーパは、燃料と共にフィラーチューブを介してタンク本体内に流入されることにより、ベーパが循環されることとなる。」旨記載されている。
また、下記の特許文献2においても、「給油時における外気の流れ込みを抑制できる燃料供給部構造を得ること」を目的とし、「両端が開口した中空筒状に形成されて、一端から挿入された給油ノズルから吐出された燃料が注入されると共に、他端が燃料タンクに直接又は間接的に接続され、前記一端から注入された燃料を前記燃料タンクに送給するフィラーパイプと、前記フィラーパイプの内側で且つ前記フィラーパイプに挿入された前記給油ノズルの先端部よりも前記フィラーパイプの一端側へ前記燃料タンク内で発生したガスを導くガス導入手段と」を備えた燃料供給部構造が提案されている。更に、特許文献2には、「フィラーパイプの内側へはガス導入手段によりフィラーパイプの一端から他端への向き(すなわち、フィラーパイプの開口方向又は軸方向)に対して交差する複数の方向からガス(燃料が蒸発することで生成されたガス)が導かれる。」旨記載されている。
一方、下記の特許文献3には、「給油中に、キャニスタが燃料で溢れることを防止する燃料蒸気回収装置を提供する」ことを目的とし、給油時の燃料蒸気回収装置が提案され、「車両の燃料タンクのための燃料蒸気回収装置が、給油ノズルを有する遠隔給油ポンプから該車両に給油時に有効であり、該燃料タンクに通じる燃料給油管が、連続壁により形成される入口室と、該連続壁を貫通する孔を有する。制限板が、該孔の下流で、該入口室内で該連続壁に周方向に係合する。該制限板は、該給油ノズルを受け入れる開口と通気オリフィスとを有する。循環チューブが、該燃料タンクと該入口室との間を該孔を介して通じる。」と記載されている。この特許文献3でいう燃料蒸気回収装置は、蒸気貯留キャニスタを含み、そのキャニスタは炭素床を具えて、略大気圧下で、空気を濾して炭化水素燃料蒸気を吸収するとしている。そして、「蒸気貯留キャニスタの運転有効寿命は、蒸気の量と流量により決まる。従って、キャニスタは、燃料蒸気の一部を吸収し、一部を吸収せずに返して、キャニスタ寿命を長くして、キャニスタ寸法と重量を減らして、しかも政府規則を充足せる。その技術の一つは、循環チューブであり、キャニスタの入口側と給油管との間に通じる。」と記載され、具体的に「給油中に、循環チューブ84を通り燃料管室50の上流域54に流れる蒸気は、制限板のオリフィス62の傾斜覆い又はフード92により方向が変わる。フード92は側壁28から径方向内側に突出し、制限板48の軸方向上流に位置している。フード92が側壁28に関して径方向内側に突出し、その縁94は軸方向下側に延びている。縁94の両側端96は、互いに約120ー以下の角度をなして、オリフィス62の間隔と流路により決まる。スロット98が、制限板48の上面100と、フード92の縁94との間に形成されて、ベンチュリのように作用して、蒸気を孔90から導いて、フード92の下にあるオリフィス62を通って、蒸気を液体燃料に伴送させる。」と記載されている。
特許第3508331号公報 特開2006−282006号公報 特開2005−335691号公報
前掲の特許文献1及び2に記載の装置においては、燃料タンクから燃料注入口に燃料蒸気を循環させる循環流路における、外気の巻込み量を抑制、あるいは外気の流れ込みを抑制するための循環流路の燃料注入管への開口部の構造の開示に留まっている。尚、循環流路は、特許文献1ではサーキュレーションチューブ、特許文献2では循環パイプ、特許文献3では循環チューブと対比される。また、前掲の特許文献3に記載の装置においては、循環チューブは、キャニスタの入口側と給油管との間を連通接続するもので、キャニスタの存在が前提であり、循環チューブの燃料注入管への開口部は注入口に対し大気側となっており、循環される燃料蒸気の燃料注入管への導入側(回収側)となっている。同様に、特許文献2には、燃料注入管の注入口の周囲に形成された複数の連通孔が開示されているが、これらも、循環される燃料蒸気の燃料注入管への導入側(回収側)となっており、例えば、注入燃料から発生する燃料蒸気の吸引(吸込側)に供されるものではない。
また、燃料タンクへの燃料注入時には、燃料タンクから燃料注入口に燃料蒸気を循環させるだけでなく、この燃料蒸気と共に、注入燃料から発生する燃料蒸気も燃料タンク内に回収する必要があるが、燃料注入時に注入口近傍に存在する燃料蒸気量は、上記の循環のみでは回収能力を超える場合があり得る。このため、例えば前述のキャニスタを含む燃料蒸気排出抑止装置や燃料蒸気回収装置を燃料注入時に駆動するように制御し、あるいは、燃料注入用の給油ノズルに燃料蒸気を回収する手段を付設する等の対策が必要になり、コストアップ要因となる。
そこで、本発明は、簡単且つ安価な構成で、燃料タンクへの燃料注入時に発生する燃料蒸気を燃料タンク内に確実に回収し得る燃料注入口の燃料蒸気回収装置を提供することを目的とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、請求項1に記載のように、燃料タンクに一方の開口端部を接合した燃料注入管と、該燃料注入管の他方の開口端部に接合し、当該燃料注入管内で燃料注入ノズルを支持する注入口を有する筒状のリテーナと、前記燃料注入管と前記燃料タンク内の上部空間とを連通接続する循環流路とを備えた燃料注入口の燃料蒸気回収装置において、前記循環流路内に開口する吸込開口部と、前記注入口に対し前記燃料タンク側で前記燃料注入管内に開口する回収開口部を有する回収流路を備え、前記循環流路を介して前記燃料タンクから前記燃料注入管に循環される燃料蒸気の流れに応じて、前記注入口近傍の燃料蒸気を前記回収開口部から導入して、前記循環流路を介して前記燃料タンク内に回収するように構成したものである。尚、本発明にいう燃料注入口の燃料蒸気回収装置は、燃料注入口の燃料蒸気を回収するものであって、前述のキャニスタを含む燃料蒸気排出抑止装置や特許文献3にいう燃料蒸気回収装置を意味するものではないが、これらを排除するものでもなく、燃料蒸気排出抑止装置を併設することとしてもよい。
特に、請求項2に記載のように、前記吸込開口部において、前記循環流路内に開口する開口端面及び前記回収流路の軸の少なくとも一方が前記循環流路の軸に対して傾斜しているものとするとよい。更に、請求項3に記載のように、前記吸込開口部に、開口面積を絞るオリフィスを設けたものとしてもよい。
また、前記回収開口部は、請求項4に記載のように、内周側面に開口を有し前記注入口回りに配置する環状パイプを備えたものとするとよい。この環状パイプの内周側面の開口は、複数の連通孔、又はスリットで構成することができる。環状パイプとしては、無端形状で円形開口断面を有するもの、閉塞端部を有し実質的に環状であるもの、平面視多角形で矩形開口断面を有するもの等、装着対象に応じて種々の形状に形成するとよい。
あるいは、前記回収開口部は、請求項5に記載のように、内周側面に開口を有し前記注入口回りの前記燃料注入管の内側に形成する環状流路を備えたものとしてもよい。例えば、内周側面に複数の連通孔を形成したU字断面の成形品を燃料注入管の内側に固着して前記環状流路を形成することができる。あるいは、注入口近傍の燃料注入管を径方向外側に膨出して、内側に環状凹部を形成し、この環状凹部を覆うように環状プレートを固着し、環状凹部と環状プレートとの間に前記環状流路を形成することができる。
更に、請求項6に記載のように、前記吸込開口部及び前記回収開口部を前記燃料注入管の内側に設け、前記回収流路を前記燃料注入管内に配設することとしてもよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載の燃料注入口の燃料蒸気回収装置においては、循環流路内に開口する吸込開口部と、注入口に対し燃料タンク側で燃料注入管内に開口する回収開口部を有する回収流路を備え、循環流路を介して燃料タンクから燃料注入管に循環される燃料蒸気の流れに応じて、注入口近傍の燃料蒸気を回収開口部から導入して、循環流路を介して燃料タンク内に回収するように構成されており、このような簡単且つ安価な構成で、燃料タンクへの燃料注入時に発生する燃料蒸気を燃料タンク内に確実に回収することができる。尚、前述のキャニスタを含む燃料蒸気排出抑止装置が併設される場合には、当然乍ら、キャニスタの寿命が長くなり耐久性が向上する。
特に、前記吸込開口部を、請求項2に記載のように構成し、あるいは、請求項3に記載のように構成すれば、循環流路を介して燃料タンクから燃料注入管に循環される燃料蒸気の流れに応じて、回収流路の吸込開口部におけるベンチュリ効果を有効に利用しながら、燃料タンクへの燃料注入時に発生する燃料蒸気を、回収流路を介して燃料タンク内に確実に回収することができる。
また、前記回収開口部を、請求項4に記載のように構成された環状パイプを備えたものとすることにより、燃料タンクへの燃料注入時に発生する燃料蒸気を一層確実に回収することができる。あるいは、前記回収開口部を、請求項5に記載のように構成された環状流路を備えたものとすれば、燃料注入管を利用して回収開口部を形成することができるので、部品点数を減らすことができ、種々の設計上の要請に応えることできる。
そして、請求項6に記載のように構成すれば、燃料注入管の外側の配管が従来と同様の構成となるので、車両側の構成に変更を加えることなく容易に搭載することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に本発明の一実施形態における燃料注入口近傍の構造を示し、これを含む全体構成を図16に示している。先ず燃料タンク1に一方の開口端部が接合された燃料注入管2の他方の開口端部に、筒状のリテーナ3が接合されている。リテーナ3には、図1に2点鎖線で示す燃料注入ノズル(給油ノズル)4を支持する注入口3aが形成されており、この注入口3aから燃料注入ノズル4によって燃料が注入されるように構成されている。尚、リテーナ3の大気側の開口端部にキャップ(図示せず)が装着されるとリテーナ3(ひいては燃料注入管2及び燃料タンク1)が密封される。そして、燃料注入管2と燃料タンク1の上部空間とを連通接続する循環流路10が設けられている。
更に、本実施形態では図16に示すように燃料蒸気排出抑止装置6を備えており、カットオフバルブ5を介して燃料タンク1の上部空間に連通接続されている。この燃料蒸気排出抑止装置6は、内部に燃料蒸気吸着剤のチャコール(活性炭)を収容するチャコールキャニスタ(図示せず)を有し、その上部空間が燃料タンク1の上部空間と連通すると共に、エンジンの吸気管(図示せず)に連通するように構成されている。尚、カットオフバルブ5はチャコールキャニスタ内への液体燃料の流入を阻止するもので、フロートバルブによって構成されている。
上記の燃料注入管2の燃料注入口近傍は図1に示すように構成されており、循環流路10及び回収流路20が設けられている。本実施形態の循環流路10は、燃料タンク1の上部空間に開口する吸込開口部11と、注入口3aに対し燃料タンク1側で燃料注入管2内に開口する回収開口部12を有する循環パイプで構成されている。また、本実施形態の回収流路20は、循環流路10内に開口する吸込開口部21と、注入口3aに対し燃料タンク1側で燃料注入管2内に開口する回収開口部22を有し、本実施形態では連通パイプ20a及び20bで構成されている。図1に示すように、回収開口部22は注入口3aと循環流路10の回収開口部12との間に設けられているが、特に注入口3a近傍に設けられている。
本実施形態の吸込開口部21は、循環流路10内に開口する開口端面21aが、燃料注入管2側に開口するように循環流路10の軸に対して所定角度α傾斜しており、循環流路10内の流体の流れによってベンチュリ効果が生ずるように構成されている。尚、これに代えてオリフィスを設け、開口面積を絞るように構成してもベンチュリ効果が生ずるが、上記の開口端面21aに加え、図2に示すようにオリフィス21bを設け、開口面積を絞ることとすれば、一層確実にベンチュリ効果を奏することができる。
あるいは、図11に示すように、回収流路20の軸が循環流路10の軸に対して所定角度β傾斜するように構成しても、循環流路10内の流体の流れによってベンチュリ効果が生ずる。図11においては、吸込開口部21の開口端面21aは循環流路10の軸に対し平行に形成されている。更に、図12に示すように、回収流路20の軸が循環流路10の軸に対して所定角度γ傾斜すると共に、吸込開口部21の開口端面21aが循環流路10の軸に対して所定角度α傾斜するように構成しても、循環流路10内の流体の流れによってベンチュリ効果が生ずる。この場合において、角度αではなく別の角度を設定してもよい。以上のように、吸込開口部21において、循環流路10内に開口する開口端面21a及び回収流路20の軸の少なくとも一方が循環流路10の軸に対して傾斜しておれば、ベンチュリ効果が生ずる。もちろん、図11及び図12の構成に加え、図2に示すオリフィス21bを設けることとしてもよい。
一方、本実施形態の回収開口部22は、図1及び図13に示すように、注入口3a回りに配置された環状パイプ23と連通パイプ20aの一部によって構成されている。本実施形態の環状パイプ23は、内周側面に開口を有し、注入口3aの外周端部に接合されている。この環状パイプ23の内周側面の開口は、図1及び図13に示すように複数の連通孔(代表して23aで表す)によって構成されている。尚、これらの連通孔23aに代えて、図2に示すように、環状パイプ23の内周側面の全周に亘ってスリット23bを形成することとしてもよい。
而して、図1に二点鎖線で示すように燃料注入ノズル4がリテーナ3の注入口3aを介して燃料注入管2内に挿入され、燃料タンク1内に燃料(図1にFで示す)が注入される。このとき、燃料タンク1内の燃料蒸気(図1にV1で示す)は、図16の燃料蒸気排出抑止装置6側に供給されることなく、破線矢印で示すように吸込開口部11から循環流路10を介して回収され、燃料蒸気は回収開口部12から燃料と共に燃料注入管2内に供給される。この間の循環流路10内の燃料蒸気の流れに応じて、ベンチュリ効果によって吸込開口部21に負圧が生じ、注入燃料から発生する燃料蒸気(図1にV2で示す)が図1に破線で示すように、回収開口部22、即ち環状パイプ23の連通孔23aから回収流路20を介して吸込開口部21にて循環流路10内に吸引され、循環流路10内を循環する燃料蒸気(図1にV1で示す)と共に、回収開口部12から燃料注入管2、ひいては燃料タンク1内に確実に回収される。また、本実施形態のように燃料蒸気排出抑止装置6が併設されている場合には、燃料タンク1内に燃料が注入されるときに生ずる燃料蒸気を含め、燃料注入時に燃料蒸気がキャニスタに供給されることを低減することができるので、キャニスタの寿命が長くなり耐久性が向上する。
図2は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第2実施例を示すもので、前述のように、吸込開口部21にオリフィス21bが設けられ、開口面積を絞るように構成されると共に、回収開口部22を構成する環状パイプ23は、その内周側面の全周に亘ってスリット23bが形成されている。そして、この環状パイプ23は、連通パイプ20aと一体的に形成され、循環流路10を構成する循環パイプに連通パイプ20bを介して接合されることによって、燃料注入管2内において、注入口3aから燃料タンク1側に所定距離離隔した位置23cで支持されている。尚、環状パイプ23を位置23cにて燃料注入管2の内面に接合することとしてもよい。その他の構成は図1及び図16に記載の構成と同じであるので、実質的に同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する(以下、図3乃至図15についても同様)。
図3は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第3実施例を示すもので、回収開口部22として、燃料注入管2の内側の注入口3a回りに環状流路が形成されている。具体的には、内周側面に複数の連通孔23aが形成されたU字断面のプレス成形品24が燃料注入管2の内側に固着されて環状流路が形成され、これに連通パイプ20cが接合され、回収開口部22が構成されている。ここでは、図1の連通パイプ20a及び20bに代えて、一つの連通パイプ20cが用いられている。
また、図4は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第4実施例を示すもので、注入口3a近傍の燃料注入管2が径方向外側に膨出形成されて内側に環状凹部2aが形成され、この環状凹部2aを覆うように環状プレート25が固着され、これら環状凹部2aと環状プレート25の間に環状流路が形成されている。図4に示すように環状プレート25には複数の連通孔25aが形成されているが、図2のようにスリットを形成することとしてもよい。そして、回収流路20を構成する連通パイプ20dが環状凹部2aに接合され、回収開口部22が構成されている。
更に、図5は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第5実施例を示すもので、最も簡単で安価な構成となる。即ち、回収開口部22には、環状パイプ23や環状凹部といった環状部材は設けられておらず、回収流路20たる連通パイプ20eが燃料注入管2に接合され、その先端部が燃料注入管2内で注入口3a近傍に開口し、回収開口部22を構成している。
そして、図6は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第6実施例を示すもので、回収流路20たる連通パイプ20fが燃料注入管2の内側に配設されると共に、燃料注入管2内で循環流路10に接合されて、吸込開口部21及び回収開口部22が燃料注入管2の内側に設けられている。従って、燃料注入管2の外側の配管が従来と同様の構成となり、車両側の構成に変更を加えることなく容易に搭載することができる。
また、図7は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第7実施例を示すもので、図1の構成に加え、環状パイプ23の外側に、すり鉢状のプレス成形品であるガイド26が接合され、その拡径開口端部が燃料注入管2の内面に当接するように配置されている。このガイド26によって、注入燃料から発生する燃料蒸気を環状パイプ23近傍に集め、回収流路20を介して効率よく回収することができる。
また、図8は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第8実施例を示すもので、環状パイプ23は、注入口3aを構成するリテーナ3の開口端部の外側に嵌合された後、リテーナ3の開口端部が加工されて係止されている。例えば、リテーナ3の開口端部にリブや切欠を形成して環状パイプ23の回り止めに供することとしてもよい。尚、この場合の環状パイプ23の開口としては、リテーナ3と重合しない部分、例えば環状パイプ23の燃料タンク1側の側面に複数の連通孔23dが形成される。
更に、図9は、本発明における燃料注入口近傍の構造の第9実施例を示すもので、注入口3aに対し図9の上方側のリテーナ3の胴部に係止孔(符号は省略)が形成され、これに、環状パイプ23に接合された係止爪27が係止されて、環状パイプ23が燃料注入管2内で保持されるように構成されている。
上記の燃料注入口近傍の構造の実施例は何れも、環状パイプ23がリテーナ3の注入口3aに対し下方側に配置されているが、図10に代表例を示すように、注入口3aに対し上方側のリテーナ3内に環状パイプ23を配置することとしてもよい。
尚、図3乃至図10に示す何れの実施例においても図2のオリフィス21bを設けることとしてもよく、複数の孔23aに代えて図2のスリット23bを形成することとしてもよい。環状パイプ23及び連通パイプ20aは樹脂製とすれば容易に形成できるが、本実施形態の他の部品と同様金属製としてもよい。もっとも、他の部品も樹脂製としてもよい。また、環状パイプ23は、図13に示すような無端形状でなくとも、実質的に環状であればよく、図14に示すように閉塞端部23xを有するものとしてもよい。あるいは、図15に示すように、平面視多角形で矩形開口断面を有する環状パイプ23としてもよい。
本発明の一実施形態に係る燃料注入口の燃料蒸気回収装置における燃料注入口近傍の構造を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第2実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第3実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第4実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第5実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第6実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第7実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第8実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の第9実施例を示す断面図である。 本発明における燃料注入口近傍の構造の別の実施例を示す断面図である。 本発明における回収流路の循環流路への接続部の他の構成例を示す断面図である。 本発明における回収流路の循環流路への接続部の更に他の構成例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に供する回収開口部の一構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に供する回収開口部の他の構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に供する回収開口部の更に他の構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る燃料注入口の燃料蒸気回収装置を示す部分断面図である。
符号の説明
1 燃料タンク
2 燃料注入管
3 リテーナ
3a 注入口
4 燃料注入ノズル
10 循環流路
11,21 吸込開口部
12,22 回収開口部
20 回収流路
21a 開口端面
21b オリフィス
23 環状パイプ

Claims (6)

  1. 燃料タンクに一方の開口端部を接合した燃料注入管と、該燃料注入管の他方の開口端部に接合し、当該燃料注入管内で燃料注入ノズルを支持する注入口を有する筒状のリテーナと、前記燃料注入管と前記燃料タンク内の上部空間とを連通接続する循環流路とを備えた燃料注入口の燃料蒸気回収装置において、前記循環流路内に開口する吸込開口部と、前記注入口に対し前記燃料タンク側で前記燃料注入管内に開口する回収開口部を有する回収流路を備え、前記循環流路を介して前記燃料タンクから前記燃料注入管に循環される燃料蒸気の流れに応じて、前記注入口近傍の燃料蒸気を前記回収開口部から導入して、前記循環流路を介して前記燃料タンク内に回収するように構成したことを特徴とする燃料注入口の燃料蒸気回収装置。
  2. 前記吸込開口部において、前記循環流路内に開口する開口端面及び前記回収流路の軸の少なくとも一方が前記循環流路の軸に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載の燃料注入口の燃料蒸気回収装置。
  3. 前記吸込開口部に、開口面積を絞るオリフィスを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の燃料注入口の燃料蒸気回収装置。
  4. 前記回収開口部は、内周側面に開口を有し前記注入口回りに配置する環状パイプを備えたことを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の燃料注入口の燃料蒸気回収装置。
  5. 前記回収開口部は、内周側面に開口を有し前記注入口回りの前記燃料注入管の内側に形成する環状流路を備えたことを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の燃料注入口の燃料蒸気回収装置。
  6. 前記吸込開口部及び前記回収開口部を前記燃料注入管の内側に設け、前記回収流路を前記燃料注入管内に配設したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の燃料注入口の燃料蒸気回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011231358A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Toyo Kohan Co Ltd 燃料蒸気に対する耐食性を有するパイプ製造用めっき鋼板、そのめっき鋼板を用いたパイプ及び給油パイプ
JP2012091534A (ja) * 2010-10-22 2012-05-17 Keylex Corp 燃料給油管
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