JP3862330B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)やスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)における、冗長メモリセルの構成に係り、特に固定不良による不良セルとリフレッシュインターバルが短い不良による不良セルとを救済するための冗長メモリセルの新規な構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報処理装置のデータ処理量の増加に伴い、使用される記憶装置の容量も増加している。その記憶装置のうち主記憶装置として、ある一定時間内でのリフレッシュ(再書き込み)動作を必要とするようなDRAMの大容量メモリが広く使用されいてる。また、SRAMにおいても、本来はデータ保持時間が無限大であるが、種々の原因から発生するデータ保持不良セルが存在しある意味では完全にデータ保持期間が無限大とはいえない。
【0003】
大容量化の要請に伴い、微細加工技術により巨大チップを形成する必要があるが、製造過程で生じる種々の要因により大小の不良が発生する。このような不良の発生は、製品の歩留りの低下を招くため、従来から不良ビットを有する不良チップを良品にするフォールトトレラント技術が採用されている。
【0004】
不良ビットの救済は、所謂ハードフェイルアー(Hard Failure) と呼ばれる固定不良を主眼においている例が多い。固定不良の原因は、例えば、拡散層、酸化膜、ゲートポリシリコン層、セルの容量電極層、金属配線等の形成層の互いのショートやオープンによる場合が多い。これは製造中のゴミなどが原因となり発生し、比較的集中した場所に発生する傾向を持つ。その為、従来の固定不良救済用の冗長メモリセルは、1本ないし4本のワード線を置換の単位としたり、2本ないし4本のビット線を置換の単位とするライン冗長構成またはブロック冗長構成が一般的である。
【0005】
従って、置換の対象となるメモリセルのアドレスを記憶するROM領域はそれ程大きな容量を必要とせず、消費電流の増大を犠牲にしてもアドレスが不良セルのアドレスに一致するかどうかの検出のスピードを重視した回路構成を取ることが一般的である。
【0006】
一方、もう一つの不良ビットとして考えられるのは、データを書き込み、記憶し、そして読みだすことは正常に動作できるが、データの保持時間が他のメモリセルよりも短いためカタログ上のデータ保持時間をクリアできないメモリセルである。即ち、上記の固定不良による不良ビットは、ワード線単位またはビット線単位で置換することにより救済でき、一応全てのメモリセルは読み書き可能になる。しかし、リフレッシュ・インターバルが所望の規格より短いセルが存在する可能性がある。この種のチップは規格値を満足することができず不良チップに分類される。このような不良セルを、この明細書ではリフレッシュ不良セルと称する。
【0007】
このリフレッシュ不良セルが発生する原因は、例えばメモリセル領域内の拡散層の基板側へのリーク、チャネル領域のリーク、セルの容量の酸化膜の欠陥等が考えられる。従って、どちらかと言えばライン単位ではなくビット単位で発生する不良である。そのため、リフレッシュ不良セルの分布は集中的ではなくむしろ分散的に発生することが多い。
【0008】
このリフレッシュ・インターバルを長いメモリセルに置換することを目的とする公知例として、特開平4-232688(米国特許出願番号602037 1990年10月23日出願)がある。ここでは、リフレッシュ不良セルをビット単位でスタティックメモリで置き換えることが提案されている。
【0009】
また、リフレッシュ不良セルに関してではないが、ビット単位で固定不良セルを置換する技術が、特開昭62-250599 、特開昭64-59700、特開平4-263199等に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、256MDRAMレベルの大容量になると、従来から提案されている固定不良セルをライン冗長またはブロック冗長セルにより置き換えるだけでは歩留りの向上には不十分である。大容量化に伴い、1チップ内に発生するリフレッシュ不良セルが発生する確率が高くなる傾向にあるからである。従って、固定不良セルの救済と共にリフレッシュ不良セルの救済も同時に考慮した冗長セルの構成を検討する必要がある。
【0011】
リフレッシュ不良セルは前述した通り、その発生の分布が分散的であるため、ビット単位での置換がより効果的である。しかしながら、大容量化と共にリフレッシュ・インターバルを長くするという要請に答える為には、より多くのリフレッシュ不良セルを救済することが必要になる。その結果、不良セルをアクセスしているか否かを検出するROMセットは大容量化してしまう。
【0012】
前述の特開平4-232688で提案されているようなNOR型のROMセットによるアドレス比較回路の構成では、その大容量化と共に消費電流が大きくなる問題点を有している。NOR型の場合は高速性は確保されるが、不一致のアドレスに対して全てのNOR回路が一斉に電流を消費し、しかもその比較回路としてのNOR回路が冗長ビット毎に設けられるので、その消費電流は膨大となる。
【0013】
更に、そもそも固定不良セル救済の為のライン冗長セルとリフレッシュ不良セル救済の為のビット冗長セルの両方を設けた場合、更に両冗長セルのためのアドレス比較回路としてのROMセットは膨大となる。従って、それらの構成をどのようにすべきは、大容量で長いリフレッシュ・インターバル特性のメモリを実現するためには非常に重要な課題である。
【0014】
また、リフレッシュ不良セルを救済する為のリフレッシュ不良用の冗長セルアレイは、リフレッシュ不良の発生が分散的であるので、1ビットまたは少数ビット毎に置き換えられる構成にするのが望ましい。しかし、かかるリフレッシュ用の冗長セルアレイの構成は、メモリが大容量化していくと必ずしも単純ではない。即ち、置き換えられるセルの単位が小さいので、記憶すべき不良アドレスセットの数と各セットのアドレスの数が大きくなり、その為のアドレス記憶回路とそのアドレス比較回路は大型化する傾向にある。従って、それに伴う消費電力の増大、設計の困難さを解決しなければならない。
【0015】
そこで、本発明の目的は、固定不良ビットとリフレッシュ不良ビットの両方を救済することができる半導体記憶装置を提供することにある。
【0016】
また、本発明の別の目的は、リフレッシュ不良ビットを救済する為の冗長セルを選択するアドレス比較回路として消費電流が少なく、且つ読み書きのアクセス時間に支障をきたさない回路を有する半導体記憶装置を提供することにある。
【0017】
更に、本発明の目的は、固定不良ビットとリフレッシュ不良ビットの両方を救済するためのライン冗長セルまたはブロック冗長セルとビット単位冗長セルを選択するためのアドレス比較回路の新規な構成を有する半導体記憶装置を提供することにある。
【0018】
更に、本発明の目的は、固定不良ビットとリフレッシュ不良ビットの両方を救済するための冗長セルとそれを選択する為のアドレス比較回路の効率的な構成を有する半導体記憶装置を提供することにある。
【0019】
更に、本発明の目的は、リフレッシュ不良セルを救済する冗長セルアレイの新規で少ない消費電力で動作可能な構成を有する半導体記憶装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、第一の発明によれば、複数のワード線とそれに交差する複数のビット線と、それらの交差部に配置されるメモリセルとを有するメモリセルアレイを有するメモリ装置において、
前記メモリセルとビット単位または少数ビット単位で置換される第一の冗長メモリセルアレイと、
該置換されるメモリセルに対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスと一致する時に前記第一の冗長メモリセルとの置換を有効にする第一のアドレス比較回路と、
前記メモリセルアレイとワード線単位またはビット線単位で置換される第二の冗長メモリセルアレイと、
該置換されるワード線またはビット線に対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスと一致する時に前記第二の冗長メモリセルとの置換を有効にする第二のアドレス比較回路とを有することを特徴とするメモリ装置を提供することにより達成される。
【0021】
このような構成にすることで、リフレッシュ不良セルに対応する冗長メモリはビット単位または少数のビット単位で置換される第一の冗長メモリセルアレイを利用し、固定不良セルに対応する冗長メモリはワード線単位またはビット線単位或いはそれらの複数本単位で置換される第二の冗長メモリセルアレイを利用することで、より効率的な置換を行なうことができ、スペース効率、歩留りの向上につながる。尚、少数のビット単位とは、例えば一本のワード線に属するビット数よりも少ないビット数を意味する。
【0022】
更に、本発明は、上記の第一の発明において、前記第一のアドレス比較回路によって有効にされる置換において、当該置換されるメモリセルの記憶データを表示する電荷が所定の許容レベル以下まで低下するデータ保持時間が、該第一の冗長メモリセルアレイ内の置換対象のメモリセルの該データ保持時間よりも短いことを特徴とする。
【0023】
即ち、リフレッシュ不良セルを救済するために、第一の冗長メモリセルアレイ内の不良セルよりも長いリフレッシュサイクル期間を有するメモリセルと置換される。
【0024】
更に、本発明は、上記の第一の発明において、前記第二のアドレス比較回路によって有効にされる置換において、当該置換されるワード線またはビット線に属するメモリセルは、読み出しまたは書き込み動作に不良があることを特徴とする。
【0025】
即ち、ワード線短絡やビット線短絡等により通常の読み書きができないメモリセルを含むワード線またはビット線単位での置換が第二の冗長メモリセルアレイにより行なわれる。
【0026】
更に、本発明は、上記の第一の発明において、前記第二のアドレス比較回路は、ワード線選択用の行アドレスが記憶されているアドレスと一致する時に、前記ワード線単位での置換を有効にし、ビット線選択用の列アドレスが記憶されているアドレスと一致する時に、前記ビット線単位での置換を有効にする。
【0027】
即ち、第二の冗長メモリセルアレイでは、行アドレスが一致する時にワード線単位での置き換えが有効にされ、列アドレスが一致する時にビット線単位での置き換えが有効にされるのである。
【0028】
更に、本発明は、上記の第一の発明において、前記メモリセルアレイから出力されるデータと、前記第一の冗長メモリセルアレイから出力されるデータと、前記第二の冗長メモリセルアレイから出力されるデータの中から、メモリ装置の例えば出力段に設けられたマルチプレクサにより一つのデータが選択されて出力されることを特徴とする。
【0029】
即ち、それぞれのメモリセルアレイから出力されるデータが、出力段手前のマルチプレクサにおいて、第一及び第二のアドレス比較回路からのアドレス一致信号に従って選択されて、出力される。
【0030】
更に、第二の発明は、複数のワード線とそれに交差する複数のビット線と、それらの交差部に配置されデータを表示する電荷を保持する容量を含むメモリセルとを有するメモリセルアレイを有するメモリ装置において、
該メモリセルアレイは、前記電荷が所定の許容レベルまで低下するデータ保持時間が第一の時間とそれより短い第二の時間を有するメモリセルを有し、
該メモリセルアレイ内の該第二の時間を有するメモリセルと置換されるメモリセルを有する第一の冗長メモリセルアレイと、
該第二の時間を有するメモリセルに対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスが該記憶されたアドレスと一致する時に、前記第一の冗長メモリセルアレイ内の該第二の時間より長い第三の時間を持つメモリセルへの置換を有効にする第一のアドレス比較回路とを有し、
該第一のアドレス比較回路は、前記入力されるアドレスが該記憶アドレスと一致した時に出力端への電流パスが形成されるAND型の論理回路で構成されたことを特徴とするメモリ装置である。
【0031】
即ち、リフレッシュ不良セルを救済する場合、ビット単位または少数ビット単位での置換が有効な場合があり、その場合にはアドレス比較回路は全アドレス信号またはそれに近い数のアドレス信号を比較する必要があり、消費電流が膨大になる。従って、第二の発明では、従来のNOR型ではなくAND型の回路を利用している。
【0032】
更に、本発明は、上記第二の発明において、前記第一のアドレス比較回路は、入力されるアドレス信号がゲートに与えられるトランジスタとそれに接続されるフューズ素子とからなる1対の単位回路が、比較するアドレスの数に対応して縦列接続され、
該一対のフューズ素子に前記記憶アドレスが記憶され、該トランジスタの導通とフューズ素子の導通状態によって前記電流パスが形成された時に、アドレス一致信号が出力されることを特徴とする。
【0033】
更に、本発明は、上記第二の発明において、前記第一のアドレス比較回路は、入力されるアドレス信号がゲートに与えられ電気的手段によってその閾値電圧が上昇または低下される一対のトランジスタからなる単位回路が、比較するアドレスの数に対応して縦列接続され、
該トランジスタに前記記憶アドレスが閾値電圧の上昇または低下で記憶され、該トランジスタの導通状態によって前記電流パスが形成された時にアドレス一致信号が出力されることを特徴とする。
【0034】
即ち、これらの発明では、アドレスが一致する時のみ電流パスが形成されるだけであり、消費電流を抑えることができる。
【0035】
更に、本発明は、前記二の発明において、前記アドレスは、行アドレスと列アドレスを有し、
前記第一のアドレス比較回路は、該行アドレスを比較する行アドレス比較回路と該列アドレスを比較する列アドレス比較回路とを有し、該行アドレス比較回路内及び該列アドレス比較回路内に前記電流パスが形成された時に、前記アドレス一致信号が出力されることを特徴とする。
【0036】
即ち、この発明によれば、第一のアドレス比較回路が行と列とで分離され、それぞれが電流パスを形成するので、最終的にアドレス一致信号が出力されるまでの時間が短くなる。従って、多くのアドレス信号の比較を行なう場合でも、アドレス比較を高速に行なうことができる。
【0037】
更に、本発明は、前記二の発明において、前記第一のアドレス比較回路は、該縦列接続された複数の単位回路が複数のブロックに分割され、該ブロック間に該電流パスを増幅するバッファ回路が設けられたことを特徴とする。
【0038】
即ち、第二の発明によれば、バッファ回路が設けられることで電流パスが増幅されて高速化されるので、アドレス比較が高速に行なわれる。
【0039】
更に、本発明は、前記二の発明において、前記第一のアドレス比較回路は、該縦列接続された複数の単位回路を複数セット有し、それぞれの縦列接続された複数の単位回路が少なくとも二つのブロックに分割され、一方のブロックの出力が複数のセットに属する他方のブロックに供給されることを特徴とする。
【0040】
即ち、第二の発明によれば、例えば2ビットまたは4ビットの入力アドレスを比較する回路が、縦列接続された2つの各セットに共通も設けられ、その共通回路からの出力を複数のセットが共有する。こうすることで、共通回路部分を節約することができ、全体としての消費電流を抑えることができる。
【0041】
更に、本発明によれば、上記の発明において、前記一方のブロックの出力が供給される該他方のブロックのセット数がマスクオプションにより適宜変更されることを特徴とする。こうすることで、リフレッシュ不良が発生する確率または分布に従って省略すべき第一のアドレス回路の数を決定することができる。
【0042】
更に、本発明によれば、前記マスクオプションは、最上層のメタル層で行われることを特徴とする。
【0043】
更に、第三の発明は、複数のワード線とそれに交差する複数のビット線と、それらの交差部に配置されるメモリセルとを有するメモリセルアレイを有するメモリ装置において、
前記メモリセルアレイ内のメモリセルとビット単位または少数ビット単位で置換される第一の冗長メモリセルアレイと、
該置換されるメモリセルに対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスと一致する時に前記第一の冗長メモリセルアレイ内の第一のリフレッシュサイクル期間を有するメモリセルと前記メモリセルアレイ内の第一のリフレッシュサイクル期間より短い第二のリフレッシュサイクル期間を有するメモリセルとの置換を有効にする第一のアドレス比較回路と、
前記メモリセルアレイとワード線単位またはビット線単位で置換される第二の冗長メモリセルアレイと、
該置換されるワード線またはビット線に対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスと一致する時に前記第二の冗長メモリセルアレイ内のワード線またはビット線との置換を有効にする第二のアドレス比較回路と、
前記メモリセルアレイから出力されるデータと、前記第一の冗長メモリセルアレイから出力されるデータと、前記第二の冗長メモリセルアレイから出力されるデータの中から、一つのデータを選択して出力するマルチプレクサとを有することを特徴とするメモリ装置である。
【0044】
即ち、第三の発明によれば、リフレッシュ不良セル用の冗長メモリセルはビット単位または少数ビット単位で置換され、固定不良セル用の冗長メモリセルはワード線単位またはビット線単位で置換され、それらの出力データは出力段手前のマルチプレクサにより、正規のメモリセルアレイからの出力データとの間で選択される。
【0045】
更に、本発明は、前記三の発明において、該メモリ装置は、半導体チップ上に形成され、
前記第一のアドレス比較回路と第二のアドレス比較回路とが隣接して設けられ、前記入力されるアドレス信号が該第一及び第二のアドレス比較回路に共通に与えられることを特徴とする。
【0046】
即ち、この発明によれば、両冗長メモリセルアレイ用の第一と第二のアドレス比較回路を隣接させることで、多数のアドレス信号を共通に供給することができ、チップ上でのスペース効率を上げることができる。
【0047】
更に、本発明は、前記第三の発明において、該メモリ装置は、半導体チップ上に形成され、
前記メモリセルアレイは、該チップ上に複数設けられ、
前記第一及び第二の冗長メモリセルアレイが該複数のメモリセルアレイに対して共通に設けられ、
該第一の冗長メモリセルアレイに隣接して該第一のアドレス比較回路が設けられ、該第二の冗長メモリセルアレイに隣接して該第二のアドレス比較回路が設けられ、該第一及び第二のアドレス比較回路に前記入力されるアドレス信号が共通に与えられることを特徴とする。
【0048】
即ち、この発明によれば、第一及び第二の冗長メモリセルアレイをチップ上に集中して配置し、更に第一及び第二のアドレス比較回路もそれらに隣接して設けることで、更にチップ上でのスペース効率を上げることができる。
【0049】
更に、本発明は、前記第三の発明において、該メモリ装置は、半導体チップ上に形成され、
前記第一のアドレス比較回路と第二のアドレス比較回路とが隣接して設けられ、前記入力されるアドレス信号の一部が該第一及び第二のアドレス比較回路に共通に与えられ、該アドレス信号の残りの部分が該第一のアドレス比較回路に与えられ、
該第二のアドレス比較回路がアドレス一致信号を出力して、複数のワード線またはビット線単位での置換を有効にすることを特徴とする。
【0050】
即ち、リフレッシュ不良セル用の第一の冗長メモリセルアレイではビット単位または少数ビット単位での置換が行なわれるのに対して、固定不良セル用の第二の冗長メモリセルアレイでは複数の例えばワード線を単位として置換すると、第二のアドレス比較回路には少ないアドレス信号だけを記憶して比較すれば良い。従って、その分アドレス比較回路を簡素化することができる。
【0051】
更に、本発明は、前記第三の発明において、該メモリ装置は半導体チップ上に形成され、
該アドレスは行アドレスと列アドレスとを有し、
前記第一のアドレス比較回路は、該行アドレスを記憶し入力される行アドレスとの比較を行なう第一の行アドレス比較部と、該列アドレスを記憶し入力される列アドレスとの比較を行なう第一の列アドレス比較部とを有し、
前記第二のアドレス比較回路は、該行アドレスを記憶し入力される行アドレスとの比較を行なう第二の行アドレス比較部と、該列アドレスを記憶し入力される列アドレスとの比較を行なう第二の列アドレス比較部とを有し、
前記第一の冗長メモリセルアレイは、該第一の行アドレス比較部と第一の列アドレス比較部との間に配置され、それぞれのアドレス一致信号に応答して置換されるメモリセルのデータを出力し、
前記第二の行アドレス比較部は前記第一の行アドレス比較部に隣接して設けられ、それらに該入力される行アドレス信号が共通に与えられ、
前記第二の列アドレス比較部は前記第一の列アドレス比較部に隣接して設けられ、それらに該入力される列アドレス信号が共通に与えられることを特徴とする。
【0052】
即ち、この発明は、チップ上のスペース効率を更に高めることができる。
【0053】
更に、本発明は、上記の発明において、前記メモリセルアレイが該チップ上に複数個設けられ、前記第二の冗長メモリセルアレイが、前記第二のアドレス比較回路に隣接して配置され、前記複数個のメモリセルアレイに対して共通に設けられていることを特徴とする。
【0054】
即ち、この発明によれば、更にチップ上のスペース効率を上げることができる。
【0055】
更に、第四の発明によれば、複数のワード線とそれに交差する複数のビット線と、それらの交差部に配置されデータを表示する電荷を保持する容量を含むメモリセルとを有するメモリセルアレイを有するメモリ装置において、
該メモリセルアレイは、前記電荷が所定の許容レベルまで低下するデータ保持時間が第一の時間とそれより短い第二の時間を有するメモリセルを有し、
該メモリセルアレイ内の該第二の時間を有するメモリセルと置換されるメモリセルを有する冗長メモリセルアレイと、
該第二の時間を有するメモリセルに対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスが該記憶されたアドレスと一致する時に、前記冗長メモリセルアレイ内の該第二の時間より長い第三の時間を持つメモリセルへの置換を有効にするアドレス比較回路とを有し、
前記冗長メモリセルアレイとそれに対応するアドレス比較回路を有する冗長回路が、分割されたメモリセルアレイそれぞれに対応して設けられた複数の第一の層の冗長回路と、該複数の第一の層の冗長回路に共通に設けられた第二の層の冗長回路とを有し、前記分割されたメモリセルアレイ内の前記第二の時間を有するメモリセルが対応する該第一の層の冗長回路内の冗長メモリセルアレイのメモリセルと置換され、更に該第一の層の冗長回路で置換されない前記第二の時間を有するメモリセルが前記第二の層の冗長回路内の冗長メモリセルアレイのメモリセルと置換されることを特徴とするメモリ装置である。
【0056】
即ち、上記第四の発明では、リフレッシュ不良セルを救済する為の冗長回路を、階層構造にし、メモリセルアレイを分割したメモリブロック毎に下層の冗長回路を設け、それぞれのブロック内のリフレッシュ不良セルを冗長セルと置換し、その下層の冗長回路で救済できない不良セルについては、複数の分割されたメモリセルアレイに共通に設けた上層の冗長回路で置換して救済する。かかる構成にすると冗長回路が分散されると共に救済確率を高い値にすることができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はかかる実施の形態に限定されない。
【0058】
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態のメモリの全体構成図である。この例では、チップ10上に1Mビットのメモリセルを有するメモリセルブロックMCBが合計16個設けられている。そして、メモリセルブロックMCBの間の領域には、アドレスバッファ、読み出しアンプ、書き込みアンプ、入出力回路、その他の制御回路等が設けられた周辺回路16と、リフレッシュ不良セル用の冗長メモリセルアレイA2とそのアドレス比較回路A1、また固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2とそのアドレス比較回路B1とが設けられている。
【0059】
メモリセルブロックMCB内には、例えばDRAMの場合では1トランジスタと1キャパシタからなるメモリセルがワード線とビット線の交差部に配置され、ビット線に接続されるセンスアンプによりメモリセルのデータが読みだされる。このメモリセルの回路構成は前述の公知例等にも開示される通り、良く知られた構成であるので、ここでは省略する。但し、図20に従って後にその例を説明する。
【0060】
メモリセルブロックMCB内にはそれぞれローカルバスLBUSが設けられ、メモリセルへのデータのアクセスに使用される。ローカルバスLBUSは例えばローカルバス用のアンプ及び選択回路12を介してグローバルバスGBUSに接続され、グローバルバスアンプ14に接続される。
【0061】
一方、固定不良セルを救済するためのライン冗長セルまたはブロック冗長セルはB2に示される通り、各メモリセルブロックMCB毎に配置される分散型ではなく、一か所に集中して配置される。従って、固定不良セルが一つのメモリセルブロックに集中して発生した場合でも、効率的に冗長セルへの置換を行うことが可能になる。
【0062】
また、リフレッシュ不良セルを救済するための冗長セルは、ビット単位での或いは数ビット単位での置換を行う構成である。かかる冗長セルアレイは図中A2に示される通り、全チップに対して一か所に集中して配置される。従って、リフレッシュ不良セルの場合も、どのような分布をもって発生しても柔軟に冗長セルへの置換を行うことができる。
【0063】
本発明では、固定不良セルとリフレッシュ不良セルの両方を救済するためのライン・ブロック冗長セルB2とビット単位冗長セルA2を設ける為、その冗長セルへのアクセスか否かを判定するアドレス比較回路は大容量になる。このアドレス比較回路は、冗長セルに置換されるべきアドレスを記憶するROM回路と入力されるアドレスとROMの値を比較する比較回路とから構成される。従って、アドレス比較回路には16Mビットの場合には24本のアドレス線を供給する必要があり、図1に示される通り集中的に一か所で構成することがスペース効率的に優位である。冗長セルを各メモリブロックに分散させることに伴い、アドレス比較回路も分散させることはより大きなスペースを必要とするからである。
【0064】
本発明では、アドレス比較回路の消費電流を抑えるために、後述するAND型の比較回路を採用している。但し、この回路は、前述のNOR回路に比べてアドレスマッチングの結果が得られるまで比較的長い時間を要する。従って、そのデメリットを補う為に、本発明では、不良セルがアクセスされる場合に、通常のメモリセルブロック内でもそのセルがアクセスされ、同時に冗長セルもアクセスされる。アドレス比較回路のアドレスマッチングに要する時間が長くとも、通常のメモリセルブロックからローカルバス、グローバルバス、それらのアンプを介して出力信号が出力されるまでには、冗長セルからの出力がまにあうようにしている。従って、最終段の入出力回路I/Oの前段で、それらの出力をマルチプレクサMPXにて選択するようにしている。
【0065】
図1に示される通り、固定不良セル用の冗長セルアレイB2は、ライン毎またはブロック毎の置換であるので、冗長セルアレイ自身の容量は比較的大きくなる。しかし、その為のアドレス比較回路B1の容量は比較的小さくなる。一方、リフレッシュ不良セル用の冗長セルアレイA2は、ビット単位での置換であるので、その容量は比較的小さい。しかし、その為のアドレス比較回路A1は大容量になる。
【0066】
図2は、本発明の別の実施の形態のメモリの全体構成図である。図1と異なる点は、固定不良セル救済用の冗長セルアレイB2とリフレッシュ不良セル用の冗長セルアレイA2用のアドレス比較回路C1が融合している点である。即ち、アドレス比較回路C1は、ラインまたはブロック冗長セルであってもビット単位冗長セルであっても全てのアドレスとの比較が必要な点では同じであるので、両者を融合することでよりスペース効率を上げることが可能になる。
【0067】
図3は、図1または図2のメモリのマルチプレクサMPXの論理構成を示す図である。前述した通り、アドレス比較回路B1,B2に多少スピードは遅くなるが消費電流を抑えることができるAND型の回路を採用したため、通常のメモリセルブロックMCBからの出力と両冗長セルアレイからの出力とをマルチプレクサMPXで選択し、最終の入出力回路I/Oに出力している。
【0068】
図中17は、メモリセルブロックを構成する通常のメモリセルのための書き込み及び読み出しアンプ部分を示し、B3,A3も同様にアンプ部分を示す。図1,2中の左右のグローバルバス線GBUSは、ORゲート21にて何れか一方が選択される。固定不良用のアドレス比較回路B1からは比較一致信号/CFが出力され、アドレスが一致した時は冗長セルアレイB2内の記憶データが置換データバスDBFに出力される。アドレスバッファ18から供給されるアドレスとアドレス比較回路B1内のROMのデータとが一致した場合には、比較一致信号/CFがLレベルとなり、ANDゲート23を介してANDゲート25からの通常のメモリセルブロックからの出力を禁止する。そして、リフレッシュ不良セル用のアドレス比較回路A1で不一致が検出されるとその比較一致信号/CRがHレベルとなり、ANDゲート24を介して置換データバスDBFの出力がANDゲート26を介して選択される。
【0069】
また、リフレッシュ不良セル救済用の冗長メモリセルA2からの出力DBRについては、アドレスが一致した時は比較一致信号/CRがLレベルになり、ANDゲート23,24により通常のメモリセルブロックMCBからの出力、固定不良セル用の冗長セルアレイB2からの出力がを禁止され、出力DBRがANDゲート28を介して選択される。
【0070】
それぞれの3つの出力はORゲート29を介して入出力回路I/Oに出力される。IOEは入出力イネーブル信号である。
【0071】
図3から理解される通り、メモリセルブロックMCB内の固定不良セルに対しては、ラインまたはブロック冗長セルによりラインまたはブロック単位で置換され、更に、メモリセルブロックMCB内または固定不良セル用の冗長セルB2内のリフレッシュ不良セルに対しては、ビット単位の冗長セルA2によりビット単位または数ビット単位で置換される。
【0072】
[リフレッシュ不良セル救済用冗長メモリセルアレイ]
図4は、リフレッシュ不良セル救済用冗長メモリセルアレイA2とそれに隣接されるアドレス比較回路A1の構成図である。この例では、アドレス比較回路A1には、行アドレスA0−A11を比較する行アドレス比較回路RACと列アドレスA12−A23を比較する列アドレス比較回路CACとが隣接して設けられる。両比較回路RAC,CAC内のROMのデータと一致した時に一方のレベルになるアドレス一致信号(Address Matching Signal)AMS0−AMSNaが冗長メモリセルアレイA2に出力される。
【0073】
アドレス比較回路RAC,CACは、それぞれNaセットのAND回路から構成され、それぞれのセットが行アドレスと列アドレスを入力し、ROM内の記憶アドレス(置換ビットに対応するアドレス)と比較し、一致した時アドレス一致信号AMSを例えばHレベルにする。
【0074】
冗長メモリセルアレイA2内には、Naビットの冗長メモリセルが設けられ、アドレス一致信号AMSのHレベルにより選択される。冗長メモリセル内の記憶データは、バス線BUSを介してアンプA3で増幅され、置換データバスDBRを介してマルチプレクサ回路に出力される。また、アドレス一致信号により生成される比較一致信号/CRは置換状態を表すLレベル信号となる。
【0075】
図5は、その冗長メモリセルアレイ(スペアメモリ)A2の回路図である。冗長メモリセルは、4つのトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4と二つの容量C1,C2から構成される4トランジスタ・ダイナミック型メモリセルである。アドレス一致信号AMSのHレベルによりトランジスタQ1,Q2が選択され、二つの容量C1,C2のいずれかに蓄積されたHレベル電位が読みだされる。読みだされたデータはバス線対BUS,/BUSを介してアンプA3に伝えられる。
【0076】
このメモリセルは上記4トランジスタ・ダイナミック型メモリセルに限定する必要はなく、静的または動的な負荷回路をそれぞれのメモリセルに設けてもよい。その一例として、図21に示したCMOSインバータを交差接続したフリップフロップをメモリセルにしたSRAMメモリセルが好ましい。このタイプのメモリセルは良く知られているので詳しい説明は省略する。図5と対応する部分には同じ番号が付されている。
【0077】
また、アドレス一致信号AMSは比較一致信号/CRを生成するためにトランジスタQ5,Q6に与えられる。いずれか一本のアドレス一致信号AMSがHレベルになると、トランジスタQ5,Q6等がオン状態となり、比較一致信号/CRがLレベルとなる。
【0078】
図6は、アドレス比較回路A1と冗長メモリセルアレイA2の別の構成例を示す図である。この例では、アドレス比較回路A1が行アドレス比較回路RACと列アドレス比較回路CACに分割され、それぞれの比較回路からのアドレス一致信号RAMS,CAMSが冗長メモリセルアレイ(スペアRAM)A2に与えられる。そして、後述する通り冗長メモリセルアレイA2内で両アドレス一致RAMS,CAMSのANDを取り、冗長メモリセルの選択信号としている。
【0079】
かかる構成にすることで、後述するAND回路で構成されるアドレス比較回路の全体のスピードを上げることができる。行アドレスと列アドレスとを平行して比較するので、図4の如く一括して比較するよりも約2倍の高速化ができる。
【0080】
図7は、図6の冗長メモリセルアレイA2内の回路図である。4トランジスタ・ダイナミック型メモリで冗長メモリセルが構成されている点は同じである。唯一、行アドレス比較回路からの一致信号RAMSと列アドレス比較回路からの一致信号CAMSを入力とするANDゲートが設けられている点のみ異なる。
【0081】
[アドレス比較回路]
図8は、アドレス比較回路A1の回路図である。図4,6で説明した通り、アドレス比較回路A1はNaセットのAND回路から構成される。図8ではAC1,AC2がそれぞれのAND回路セットである。AND回路AC1は、電源VLに接続され判定アクティブイネーブル信号/JAEにより活性化されるアクティブ化回路JAC、冗長ビットのアドレスが記憶され入力アドレスA0−Anと比較するANDゲート30、クランプ回路34及びバッファアンプBUFから構成される。
【0082】
この回路の基本的な動作は、アクティブ化回路JACがアクティブ状態になると電源VLから電流をANDゲート30に供給する。従って、ノードN1,nはHレベルとなる。ANDゲートのヒューズ303,304,307,308,311,312からなるROMには、予め不良セルに対応するアドレスが記憶される。図8のAND回路AC1では、全て右側のフューズが書き込みにより開放状態にされている。従って、アドレスAn,A1,A0が全てHレベルの時、トランジスタ301,305,309がオン状態となりノードN1,0にHレベルが出力される。即ち、アドレスAn,A1,A0のAND論理が出力される。
【0083】
従って、アドレスが一致する場合のみ電流が電源VLから各ノードの容量負荷を充電してHレベルにしていくだけである。アドレスがROMに記憶されているアドレスと一致しない場合は、何れかのノードで電流が止まることになる。その為、アドレスに対して1つだけが比較一致となるので、殆どのAND回路での消費電流は僅かなものとなる。これに比べて、前述の特開平4-232688に開示されたNOR回路の場合は、比較不一致回路の各NORトランジスタ全てに電流が流れ、比較一致するNOR回路のみ電流が流れない構成になっているので、消費電流が大きくなる。
【0084】
アクティブ化回路JACには、Pチャネルトランジスタ322,323、ヒューズ324,326及びNチャネルトランジスタ325が設けられている。判定アクティブイネーブル信号/JAEによりPチャネルトランジスタ322が導通し、アドレス比較回路を活性状態にする。工場出荷時における最終チェック試験で不良セルが見つかると、それに対応するアドレスがAND回路AC1,AC2内のフューズからなるROMに書き込まれる。そして、一旦アドレスが書き込まれると、フィーズ326が開放状態にされる。従って、アクティブ化回路JACによりノードN2,nに電流が供給される。また、アドレスが書き込まれないAND回路に対しては、フューズ324が開放状態にされる。従って、アドレスが書き込まれないAND回路のノードN2,nは強制的にGNDレベルに固定される。ブロックイネーブル信号/FBEは、複数ブロックに分割されたアドレス比較回路に対して、使用ブロックだけを活性化するための信号である。使用ブロックに対してはLレベル、不使用ブロックにはHレベルが供給されるようにする。ブロックイネーブル信号/FBEは、その発生回路32内のフューズ321を開放にして使用状態の信号Lレベルに固定される。
【0085】
クランプ回路34はデプレッショントランジスタ341とクランプ活性化信号SCAで導通状態になるトランジスタ342から構成される。リセット時にクランプ活性化信号SCAをHレベルにしてノードN1,0 ,N2,0 をLレベルにクランプする。このクランプ回路34はアクティブ回路である必要はない。例えば、所定のインピーダンスを介して常時グランドに接続させる回路であっても良い。図8の例では、アドレス比較回路の出力のアドレス一致信号/AMS1,/AMS2は、図4,6の場合と逆相になっている。
【0086】
図9は、図8と同様のアドレス比較回路内のAND回路の別の例である。この例では、不良セルに対応するアドレスを記憶するROMはEEPROM(フラッシュメモリを含む)等の電気的に書き込みと消去が可能な素子(メモリセル)で構成されている。このEEPROMは、図9の右下に示される通り、書き込み状態でトランジスタの閾値電圧Vthが高くなり、消去状態で低くなる特性を有する。従って、書き込み状態では如何なる信号がゲートに印加されても導通状態にならず、フューズの開放状態と同等の機能を持つことになる。
【0087】
このようなEEPROMを利用することにより、図9に示される通り、AND回路の各素子40をROMとAND回路のトランジスタの両方の機能を持つトランジスタで構成することができる。図9の例では、AND回路AC1では、トランジスタ402,404,405に書き込みがなされ、閾値電圧が高い状態になっている。従って、アドレス信号An,A1,A0がH,H,Lレベルになった時のみ最下段のノードN1,0 まで電流が達してHレベルにする。
【0088】
判定アクティブ化回路JACとクランプ回路44、ブロックイネーブル信号発生回路42は図8と同様の機能を有する。アクティブ化回路JACは、Pチャネルトランジスタ422、二つのEEPROMトランジスタ423,424及びNチャネルトランジスタ425から構成される。不良セルに対応するアドレスが書き込まれると、トランジスタ424が書き込まれ高い閾値電圧状態とされる。一方、アドレスが書き込まれないAND回路にはトランジスタ423が書き込まれ、電源からの電流がカットされる。
【0089】
またブロックイネーブル信号FBEを生成する回路では、使用中のブロックに対してトランジスタ421が書き込み状態とされ、ブロックイネーブル信号FBEがHレベルとされる。その結果、トランジスタ423がオン、425がオフとなり、電源VLからの電流がAND回路に供給される。
【0090】
尚、図9ではEEPROMを利用しているが、説明を簡単にするためそれらのEEPROM素子への書き込み及び消去回路は省略されている。また、EEPROM素子は、消去状態が高い閾値電圧で書き込むことにより閾値電圧が低くなる場合でも同様に使用することができる。その場合は、ブロックイネーブル信号の生成回路42において、トランジスタ421が電源VLとインバータとの間に設けられる点で異なる。
【0091】
図8や図9で示したAND型のアドレス比較回路は、電源から供給される電流パスが、アドレス信号に対応するAND素子のトランジスタが全て導通した時に形成され、比較結果としてアドレス一致信号が出力される。従って、アドレス信号が多くなるとそれだけ比較結果が出力されるまで長い時間を要することになる。これが、このAND型のアドレス比較回路の不利な点である。
【0092】
図10は、その点を改良したアドレス比較回路の構成図である。図10のアドレス比較回路は、アドレス信号A11−A8を比較する回路部分ACIと、アドレス信号A7−A4を比較する回路部分IIと、アドレス信号A3−A0を比較する回路部分ACIIIの3つの部分に分割されている。そして、それぞれのアドレス比較回路ACの出力部にはクランプ回路44とバッファ46が挿入されている。リセット時にクランプ信号SCAで一斉にバッファの入力端子がLレベルになった後、アドレスが入力される。従って、電源VLからの電流は、先ず判定アクティブ化回路JACからアドレスA11−A8を入力するAND回路ACIを流れる。その上位ビットで一致した場合は、今度は再度バッファ46に接続される電源からの電流が中位ビットA7−A4を入力するAND回路ACIIを流れる。再度その中位ビットで一致した場合は、最後にバッファ46からの電流が下位ビットA3−A0を入力するAND回路ACIIIを流れる。全て一致した場合のみ、アドレス一致信号/AMS1−NaがLレベルとなる。
【0093】
従って、それぞれのバッファ回路JAC,46が駆動すべきAND回路の長さが短くなり、それに応じてそのCR時定数が小さくなり、出力の確定を高速に行うことができる。しかも、消費電流は単純に3倍にはならない。
【0094】
尚、図10の例ではアドレス比較回路は、縦方向にも複数のブロックに分割されている。例えば、上側の4セットのAND回路はブロックイネーブル信号/FBE1で活性化され、下側の4セットのAND回路はブロックイネーブル信号/FBE2で活性化される。
【0095】
図11は、更に図10のアドレス比較回路を改良した例を示す図である。アドレス比較回路をACI,ACII,ACIIIに分割した点は同じである。そして、アドレスA11−A8を比較するAND回路ACIの部分をNa/2セットに減らして、2セットのAND回路に1つの上位アドレス用のAND回路を配置するようにした点で異なる。こうすることで、AND回路の個数を減らすことができ、その分消費電流を節約することができる。勿論、アドレス比較回路ACIの部分をもっと少ないセット数に減らしても良い。
【0096】
図11の例では、最上位アドレス部分と残りの下位アドレス部分との間が1対2の対応関係になっている。従って、上位アドレスA11−A8を比較した比較一致信号は、バッファ46を介して下位の2セットのAND回路に供給される。この様な構成にしても、置換される冗長セルの数が減っていないので、救済できるアドレスのビット数は単純には減ることはない。しかし、確率的には救済できるアドレスの数が減ることになる。つまり、アドレス信号の上位の4ビットA11−A8が共通な領域で2ビット救済が行われずに1ビットのみが救済される場合が続出すると、最悪ケースでは全体で救済可能なセル数は1/2まで減少することになる。
【0097】
しかしながら、通常は、リフレッシュ期間が短い不良セルの分布はポアソン分布に類似するふるまいをするので、上記の様に最悪ケースとなることは殆どない。従って、リフレッシュ不良セルの分布を考慮しながら、省略すべき上位ビットのAND回路の数を最適化すれば、少ない消費電流で、十分なビット数のリフレッシュ不良セルを救済することができる。
【0098】
このような省略を実施する方法は、種々考えられるが、後でマスク変更が可能なように、バルクトランジスタはそのまま残しておき、将来のマスク変更で、省略AND回路セットを変更する方法が有効である。その場合は、プロセスの最終工程に近いマスク層でそのような切り替えを行うことができるようにしておくことで、省略する回路の変更を柔軟に行うことができる。特に、最上層に位置する配線層(通常メタル層)のマスクオプションで省略するAND回路の数を変更することが好ましい。
【0099】
[固定不良セル救済用冗長セルアレイとアドレス比較回路]
図1,2にて、固定不良セルを救済するためのライン毎またはブロック毎に置換される冗長セルアレイB2を、チップ内の複数のメモリセルブロックに共通に設けることを説明した。以下、その固定不良セル救済用の冗長セルアレイの例を説明する。
【0100】
図12は、そのような共通に設けられた冗長セルアレイB2が不良セルを含むラインまたはブロックとどの様に置換されるかについて説明する図である。この例では、半導体チップ10上に16つのメモリセルブロックMCBが設けられ、その間に周辺回路が設けられている。チップ10内には図示しないが、冗長セルアレイB2とアドレス比較回路B1も設けられる。
【0101】
今、仮に斜線の50と52の領域に固定不良セルが検出されたとする。例えば、50はワード線の短絡不良、52がビット線の短絡不良とする。その場合は、領域50は複数の隣接ワード線を一括して冗長メモリセルアレイB2内の領域50Sと置き換えられる。また、領域52は複数の隣接ビット線を一括して冗長メモリセルアレイB2内の領域52Sと置き換えられる。冗長メモリセルアレイB2内には、チップ10内のメモリセルブロックMCBと同じ容量のメモリセルアレイ54がセンスアンプSA、行デコーダ・ドライバRDEC,列デコーダ・選択回路CDECに加えて、行方向の冗長メモリセルアレイ51と列方向の冗長メモリセルアレイ53がそれぞれのデコーダDECと共に設けられている。この冗長メモリセルアレイ51,53に対するデコーダDECには、アドレス比較回路B1からのアドレス一致信号AMSが供給され、置き換えられた冗長セル領域50S,52Sが選択される。また、行及び列デコーダRDEC,CDECには通常のアドレス信号が供給され、置換された冗長メモリセルへのアクセスを通常通り行なう。
【0102】
図13は、冗長メモリセルアレイB2とそのアドレス比較回路B1との関係を詳細に示す図である。冗長メモリセルアレイB2の構成は、図12に示したのと略同じである。通常のメモリセルブロックと同じ容量の256×4096のメモリセルアレイ54に加えて、Nxセットのワード線からなる行側の冗長メモリセルアレイ51と、Nyセットのビット線対からなる列側の冗長メモリセルアレイ53とが設けられている。ワード線の置換セットが4本のワード線からなる場合は、冗長メモリセルアレイ51のワード線本数はNx×4となる。またビット線対の置換セットが2対のビット線対からなる場合は、冗長メモリセルアレイ53のビット線対の数はNy×2となる。従って、センスアンプSAは、合計4096+(Ny×2)個設けられる。
【0103】
アドレス比較回路B1は、行アドレス比較回路RACと列アドレス比較回路CACに分けられ、それぞれのアドレス一致信号AMSが冗長セルアレイ51,53のデコーダDECに供給される。図13の例では、行アドレス比較回路RACは、NbセットのAND回路からなり、従ってNb個の行アドレスを記憶することができる。しかしながら、前述した通り、冗長セルアレイへの置換は複数のワード線単位で行なうのがより効率的であるので、Nb個のアドレス一致信号AMSは一旦エンコーダ56で行側の冗長セルアレイのワード線の置換セット数のNxにエンコードされる。そして、配線の引回し領域を節約する為に、ワード線セットNxを選択するために必要な選択信号log2Nxビットが出力される。また、同時に行側アドレス比較回路RACに入力された行アドレスA0−A11の内下位の8ビットA0−A7は、冗長セルアレイの行デコーダRDECにも入力される。
【0104】
一方、列アドレス比較回路CACも同様に、NcセットのAND回路から構成されNc個の列アドレスを記憶する。そして、エンコーダ58によりNyビットにエンコードされ、列側冗長メモリセルアレイ53のデコーダDECにビット線対Nyセットを選択するために必要な選択信号log2Nyビットが出力される。また、同時に列側アドレス比較回路CACに入力された列アドレスA12−A23は、冗長セルアレイの列デコーダCDECにも入力される。
【0105】
行アドレス比較回路RACから出力される行アドレス一致信号RAMSと列アドレス比較回路CACから出力される列アドレス一致信号CAMSとがANDゲートを介して比較一致信号/CFとしてマルチプレクサMPXに供給される。更に、置換データバスDBFからの置換データもマルチプレクサMPXに供給される。行アドレス一致信号RAMSは行デコーダ・ドライバRDECに与えられ、冗長セルアレイ51が選択される時にセルアレイ54が選択されるのが禁止される。また列アドレス一致信号CAMSも同様に列デコーダCDECに与えられ、冗長セルアレイ53が選択される時にセルアレイ54が選択されるのが禁止される。
【0106】
図14は、冗長セルアレイB2の他の構成例を示す図である。固定不良セルの発生は、例えばワード線方向において配線短絡不良等が発生する確率がビット線方向において同等の不良が発生する確率よりも高い場合がある。或いは、ワード線の置換はできるだけ多くのワード線を含むブロック単位で行なうことが歩留りの改善につながる場合もある。その場合は、ワード線側の置換に使用する冗長メモリセルの容量をビット線側よりも大きくすることが、置換効率の改善につながる。
【0107】
図14では、ワード線側の置換用の冗長メモリセルアレイを51A,51B,51Cと大きな容量にしている。ビット線側の置換用の冗長メモリセルアレイ53は、行側に比較して3分の1の容量である。行・列デコーダRDEC,CDECや冗長メモリセルアレイ用のデコーダDECを共用してスペース効率を上げる為に、図14の例では、行側の冗長メモリセルアレイ51A,51B,51Cと列側の冗長メモリセルアレイ53とが図示される様に配置されている。それぞれのデコーダには、図示される通りのアドレス信号A,Cとエンコードされた冗長メモリセル選択信号B,Dが与えられる。
【0108】
図14の例では、行側の冗長メモリセルアレイ51は、256本×3=768本のワード線を有する。また列側の冗長メモリセルアレイ53は、4096対のビット線対を有する。
【0109】
図15は、図14と同等の構成をもつ固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2の変形例である。この例では、行側の冗長メモリセルアレイ51A,51B,51Cはそれぞれ64本のワード線を有するので、全部で64×3=192本のワード線を有する。また、列側の冗長メモリセルアレイ53は1024対のビット線対を有する。これらのワード線とビット線対の比率は、それぞれのチップが持つ不良発生状況に応じて最適化されることが好ましい。
【0110】
[融合したアドレス比較回路と冗長セルアレイ]
図16は、リフレッシュ不良セル用のアドレス比較回路A1、その冗長メモリセルアレイA2と、固定不良セル用のアドレス比較回路B1、その冗長メモリセルアレイB2とが融合した場合の詳細なブロック図である。融合させる場合は、図2で示した通り、アドレス比較回路A1,B1がC1として融合するのが最も効率的である。
【0111】
図16では、行アドレスA0−A11と列アドレスA12−A23の供給に対して、リフレッシュ不良セル用のアドレス比較回路60R,60C、固定不良セル用のアドレス比較回路62R,62C,64R,64Cが図示される通り配置されている。また、リフレッシュ不良セル用の冗長メモリセルアレイA2では、対応するアドレス比較回路60R,60Cからのアドレス一致信号AMSにより直接置換すべきメモリセルがアクセスされる。一方、固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2では、図13で説明した通り、アドレス比較回路B1からのアドレス一致信号AMSをエンコーダ56,58を介して与えられる選択信号B,Dをデコードして、置換すべきメモリセルがアクセスされる。
【0112】
そして、リフレッシュ不良セル用の比較一致信号/CRと置換データDBRが図3で示したマルチプレクサMPXに与えられる。また、固定不良セル用の比較一致信号/CFと置換データDBFも同様にマルチプレクサMPXに与えられる。
【0113】
図16の例では、冗長セルアレイA2は、1ビット単位で置換される。従って対応するアドレス比較回路A1には、全ての16Mビット分に対応するアドレス信号A0−A23が供給され、前述したAND回路により記憶された置換アドレスとの比較が行なわれる。
【0114】
また、図16の例では、冗長セルアレイB2は、1ビット単位で置換されることもできるし、また前述してきた通りライン毎またはブロック毎の置換を行なうこともできる。アドレス比較回路B1には、全てのアドレス信号が入力されて、置換アドレスとの比較を行なうAND回路群62R,62C,64R,64Cが設けられている。従って、理論的には1ビット単位での冗長メモリセルとの置換が可能になる。但し、現実的にはライン毎またはブロック毎の置換になり、その場合は、対応するAND回路からの比較一致信号が一部無視される。
【0115】
固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2は、図16では、2ブロックに分割され、各ブロックが中央に行デコーダRDEC/DECを有する。この冗長メモリセルアレイB2は、大容量である為、1トランジスタと1キャパシタからなるメモリセルをマトリクス状に並べたDRAMと同じ構成である。
【0116】
図17は、同様に図2で示した融合型のアドレス比較回路と冗長メモリセルアレイの構成例を示す図である。この例では、図16と比べると、固定不良セル用のアドレス比較回路B1の内、行アドレスを比較するAND回路群62Rと列アドレスを比較するAND回路群64Cとが省略されている。
【0117】
図13で示した通り、固定不良セル用の冗長メモリセルアレイは、不良の発生確率からワード線またはビット線単位のライン毎の置換が現実的である。その場合、行デコーダRDEC/DECに供給される選択信号は、行アドレスを比較した比較回路64Rからのアドレス一致信号AMSから生成されれば十分である。また、列デコーダCDEC/DECに供給される選択信号も、列アドレスを比較した比較回路62Cからのアドレス一致信号AMSから生成されれば十分である。従って、図16の場合と比較して、AND回路群62Rと64Cが省略された分、消費電流が節約できることになる。
【0118】
図18は、図17の例を更に改良した融合型のアドレス比較回路と冗長メモリセルアレイの構成例を示す図である。この例では、先ず第一に、リフレッシュ不良セル用の冗長メモリセルアレイA2が16ビット出力になっている。従って置換データバスDBR,DBFはそれぞれ16本で構成される。それに伴って、アドレス比較回路60C、62Cからは、4ビット分の列アドレスを比較するAND回路群70と72が省略されている。従ってアドレス比較回路60Cでは、アドレスA12〜A20の8本についての記憶回路と比較回路が設けられるだけで足りる。冗長メモリセルアレイA2内は、図5で示したスタティック型のメモリセルが、アドレス一致信号AMSに沿って16個設けられる構成となる。また、冗長メモリセルアレイB2内では、16のビット線対単位で一括して置換される。
【0119】
第二に、固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2は、4本のワード線単位で置換が行なわれる。従って、アドレス比較回路64Rから、2ビット分の行アドレスを比較するAND回路群74が省略されている。そのため、アドレス比較回路64RではアドレスA0〜A9の10本に対応する構成となっている。
【0120】
第三に、各アドレス比較回路60R,60C,64R,62Cは、図10で説明した通り、太線で示される如く複数ブロックに分割されている。図18中には示されないが、図10で示した通り、分割ブロック間にはクランプ回路と増幅バッファ回路が設けられて、アドレス比較のスピードを上げている。
【0121】
図18の例では、置換データバスDBF,DBRが16ビット構成である。この構成は、メモリ内のグローバルデータバス線が16ビットで入出力回路も16ビットで構成される場合には整合性が高い。即ち、図3で示したマルチプレクサMPXでは、これらの16ビットのデータ信号についてのマルチプレクスが行なわれるからである。
【0122】
図19は、更に図18の例を改良した融合型のアドレス比較回路と冗長メモリセルアレイの構成例を示す図である。図19の例では、第一に、リフレッシュ不良セル用の冗長メモリセルアレイA2とそのアドレス比較回路A1との関係を、図6で示した様にした点が、図18と異なる。即ち、行アドレス比較回路60Rと列アドレス比較回路60Cとの間に冗長メモリセルアレイA2を設けた。こうすることで、固定不良セル用のアドレス比較回路も行側64Rと列側62Cをそれぞれエンコーダ56,58の両側に配置することができる。図から明らかな通り、図18に比較してスペース効率が向上する。
【0123】
第二に、リフレッシュ不良セル用のアドレス比較回路A1の行側60Rについて、図11で示した通り、アドレス2ビット分についてのAND回路を半分にしている。即ち、行アドレスの左から2ビットA0,A1が入力されるAND回路は、一つ飛びに省略される。図中76が省略されたAND回路部分であり、図中78のAND回路の出力が、他のアドレス信号を受けるAND回路群の2セットに対して供給される。
【0124】
図19の場合は、AND回路群の数が非常に少なくなっているので、アドレス比較回路のスピードを向上させることができる。また、無駄なAND回路群が省略されたため、消費電流も節約される。
【0125】
図20は、本発明のメモリ装置内のメモリセルアレイ又は固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2に利用されるメモリセルの回路例を示す。各メモリセルMCは、一個のトランジスタQ1とキャパシタC1から構成される。このようなダイナミック型メモリセルは、一般的によく知られている通り、キャパシタC1にデータを表示する電荷が蓄積され、ビット線BLを介してセンスアンプSAにより読みだされる。そして、キャパシタC1に蓄積された電荷は、所定の時間後に所定の許容レベルまで減少する前に、センスアンプSAで増幅され再書き込みが行なわれる。これが、リフレッシュ動作である。プロセス条件等により、その許容レベルまで電荷が減少する時間は、メモリセルによりバラツキがある。
【0126】
以上説明したが、リフレッシュ不良セル用の冗長メモリは、前述した4トランジスタ・ダイナミック型メモリセルを含むダイナミック型のメモリセルよりも、リフレッシュ時間が長いか無限大のスタティック型のメモリセルのほうが好ましい場合がある。リフレッシュ不良セルに対しては、前述した通り、単位ビットまたは数ビット単位での置換が効率が良い。従って、アドレス比較回路では、全てのアドレス信号との比較を行なう必要があり、アドレス比較に時間がかかる場合がある。それに対して、スタティック型のメモリセルではセンスアンプ回路による増幅が容易に高速化でき、冗長メモリセルアレイとしてのアクセスタイムも大幅に高速にできる。勿論、メモリセルの素子数は多いので面積が大きくなるが、ビット単位で置換されるメモリであるので、それほどの容量は求められない。
【0127】
一方、固定不良セル用の冗長メモリは、不良の発生の原因からライン毎またはブロック単位での置換が好ましい。従って、大容量のメモリになりがちである。そのため、冗長メモリセルは、1トランジスタと1キャパシタからなるDRAMタイプのメモリセルで構成することが好ましい。
【0128】
しかしながら、本発明はそれに限定されるわけではない。全てをスタティック型または全てをダイナミック型のメモリセルにすることでも良い。また、本発明は、1トランジスタと1キャパシタで構成されるメモリセルのDRAMに限らず、4トランジスタで構成されるメモリセルのSRAMの場合でも適用することが可能である。
【0129】
[階層構造のリフレッシュ不良救済用の冗長セル構造]
以上説明してきたメモリ装置は、基本的に図1或いは図2で示した様なリフレッシュ不良用の冗長メモリセルをチップ全体で一箇所に集中して配置させた例である。このような集中型の構成は、リフレッシュ不良がチップ全体に分散的に発生するので、不良セルの救済の柔軟性を上げてその救済確率を上げることができると言う利点を有する。
【0130】
しかしながら、メモリの大容量化に伴いそのような集中的に形成されるリフレッシュ不良用の冗長セルアレイとそのアドレス比較回路は、チップ内の大きな領域を占有することになると共に、アドレス比較回路での消費電力が増大ししかもスピードが遅くなるという欠点を有する。従って、例えば256Mビットの様に大容量化されたメモリ装置では、上記した様な集中的に配置したリフレッシュ不良用の冗長セル構成では限界を招く。
【0131】
そこで、考えられる解決策は、メモリ装置を構成する複数のメモリセルブロック毎にリフレッシュ不良救済用の冗長セルとそのアドレス比較回路を設けることである。即ち分散型の冗長セル構成である。ところが、そのような分散型の構成では、集中型と同等の救済可能なビット数を確保する為には、各ブロックに要求される救済用冗長セルのビット数がを非常に多く設けなければならず、チップ全体でのトータルの救済用冗長セルのビット数は膨大な数になる。
【0132】
この点を説明する為に、一例として、1M(220)ビットのメモリであって、64K(216)ビットのメモリブロックが16ブロック設けられている場合を仮定する。そして、平均的に16K(216)ビット当たり1ビット分の不良率まで救済したいとする。即ち、チップ全体では64ビット(1M/16K)のリフレッシュ不良セルをある程度十分な救済確率(例えば99%)程度救済するとする。この場合に、前述してきた救済用の冗長セルを集中的に配置する場合は、単純に64セット(単ビット救済なら64ビット、16ビット一括救済なら64セット)の冗長セルアレイとそれに対応するアドレス比較回路を設ければ良い。その場合の各セットのアドレス幅は行と列を合わせて20ビット(1M=220)となる。
【0133】
一方、16個からなる64Kビットのメモリブロック毎に救済用の冗長セルアレイを形成する分散式の場合は、平均値である4ビット(=64K/16K)分を救済する4セットの冗長セルアレイでは、同様の救済確率を得ることができない。即ち、各メモリブロックでnビット救済可能な確率をf(n)とすると、チップ全体での救済確率はそのべき乗の{f(n)}16となるからである。従って、ブロック内での救済確率f(n)=0.99であったとしても、チップ全体では、{f(n)}16=0.85に低下してしまう。
【0134】
図22は、1つのメモリブロック内でのリフレッシュ不良ビット数とその発生確率の関係を示すグラフである。前述した様に、ブロック内では4ビットの不良が発生する確率が最も大きいが、10ビット以上の不良が発生する確率が0になることはない。図23は、図22のグラフの不良ビット数とそれに対応する積分値を示すグラフである。このグラフから明らかな通り、1メモリブロック内での救済確率を99%より高くする為には、救済できる不良ビット数を例えば11ビット以上にする必要がある(11ビットで99.6%)。それでも、チップ全体での救済確率は、上記した様にその16乗になる。従って、仮に1メモリブロック内に12ビットの冗長セルアレイを設けたとすると、16個のメモリブロックを合計すると12×16=192ビットとなり、集中型にした場合の64ビットに比較してかなり多くなる。
【0135】
ブロック毎にリフレッシュ不良救済用の冗長セルアレイを設けることにより、各ブロック内のアドレスの本数が、上記の例では16ビットに減るので、そのアドレス比較回路で比較すべきアドレスの本数が少なくなり、集中型の欠点を補うことができるが、一方で、図22、23に示される通り、救済確率を上げる為にはブロック毎に用意すべき冗長セルアレイのビット数(セット数)が大きくなり、チップ全体での合計の冗長セルアレイの容量が非常に大きくなる。
【0136】
そこで、リフレッシュ不良セルを救済する為の冗長セルアレイ構成として、本実施の形態例では、各メモリブロック毎にある程度の救済確率を達成できる程度の冗長セルアレイを設け、更にチップ全体で共通に救済用の冗長セルアレイを設けるという階層構造を採用する。かかる階層構造にすることで、各メモリブロックでは例えば平均不良ビット数あるいはそれより少し多い不良ビットまでを救済し、各ブロックで救済できなかった不良セルをチップ全体に共通に設けた救済用冗長セルアレイで救済する。更に、この階層構造は2層ではなく3層、4層とすることもできる。全体のメモリ容量とメモリブロック数、そのブロックの容量等のパラメータに従って最適の階層数が選択される。
【0137】
図24は、かかる階層構造のリフレッシュ不良セル救済用の冗長セルアレイを有するメモリ装置のチップ全体構成図である。この例は、256Mビットの容量を有するメモリの例であり、図1と対応する部分には同様の引用番号を付している。チップ10内には、それぞれ32MビットのメモリセルブロックMCB(16Mのブロックが図示しないコラムデコーダの両側に設けられている。)が8個設けられ、その間に周辺回路16が設けられている。そして、リフレッシュ不良セル救済用の冗長セルアレイは、各メモリブロックMCB毎に設けた下位の冗長セルアレイA201〜A208とチップ全体で共通の上位の冗長セルアレイA20の2階層構造となっている。そして、それぞれのアドレス比較回路A101〜A108とA10がそれらの冗長セルアレイに併設される。
【0138】
そして、集中型の冗長セルアレイA20では、例えばN1セット分の冗長セルアレイを有する。そして、対応するアドレス比較回路A10ではメモリ全体のアドレス(16ビットの行アドレスと12ビットの列アドレス、228=256M)について、不良アドレスの記憶とアドレス比較ができる様に構成される。一方、各メモリブロックMCBに設けられた分散型の冗長セルアレイA201〜208では、例えばN2セット分の冗長セルアレイを有する。また、各メモリブロックMCBでのアドレス比較回路A101〜108では、13ビットの行アドレスと12ビットの列アドレス(215=32M)について不良アドレスを記憶し入力されるアドレスと比較する。
【0139】
そして、各メモリブロックMCBでの不良ビットは、それぞれのブロック内の冗長セルと置換され、ブロック内の不良ビット数がN2を越える時は、集中型の冗長セルアレイA20内の冗長セルアレイと置換される。
【0140】
図25は、図24のメモリの全体のブロック図の例である。この例では、リフレッシュ不良セル救済用の冗長セルアレイに加えて、固定不良セル救済用の冗長セルの構成も示している。この例では、固定不良セル救済用の冗長セルアレイは、各メモリブロックMCB内にそれぞれ設けられている。
【0141】
ブロック1内には、メモリセルアレイMCに隣接してその中の固定不良セルを救済する為の冗長セルアレイB201(例えばSRAM)がアドレス比較回路B101と共に設けられている。そして、メモリセルMCまたは冗長セルアレイB201のいずれかのデータが出力される。メモリセルブロックMCBには、その中のリフレッシュ不良セルを救済する為の冗長セルアレイA201とそのアドレス比較回路A101とが設けられている。そして、分散型の冗長セルアレイA201からは、アドレス信号の比較一致信号judge と置換データバスdataとが出力される。そして、ブロック内に設けたマルチプレクサMUXにより、いずれかのデータが比較一致信号judge に従って選択されて、ブロック1の出力データとしてローカルバス線LBSに出力される。
【0142】
この様に、固定不良セル用の冗長セルアレイを一般的に行われる様にメモリセルMCに併設したので、そのアドレス比較回路はNOR回路により高速に動作し、通常のメモリセルか救済用の置換される冗長セルかの一方がアクセスされて、記憶されたデータを読みだす。一方、分散型のリフレッシュ不良救済用の冗長セルのアドレス比較回路A101では、前述してきた様なAND回路構成にして、スピードは劣るがその消費電力が低減された構成になっている。従って、前述した通りに一致信号judge と置換データdataとがマルチプレクサ回路MUXに与えられて、メモリセルからのデータと置換データのいずれか一方が選択される。
【0143】
各ブロック内で、各ブロックに設けた集中型の冗長セルアレイで救済できない程多くのビット数のリフレッシュ不良セルが発生した場合は、足りない分のビットが、チップに共通に設けた集中型の冗長セルアレイA20にて救済される。従って、各ブロック内のリフレッシュ不良救済用の冗長セルアレイA201のビット数をそれ程大きくすることなく、全体の救済確率を上げることができる。
【0144】
図25に示される様に、各ブロックからのローカルバスLBSはブロック出力選択回路BOSにて選択され、更に、マルチプレクサMUXにて集中型の冗長セルアレイA20からの置換データdataとグローバルバスGBSとの間の選択が、比較一致信号judge に従って行われる。この場合も、集中型の冗長セル用のアドレス比較回路A10は、前述したAND構成の回路が採用される。
【0145】
図26は、チップ全体に共通に設けられた集中型の冗長回路の冗長セルアレイA20とそのアドレス比較回路A10とを示すブロック図である。この図は、図19に示したリフレッシュ不良救済用のアドレス比較回路A1とその冗長セルアレイA2と同等である。但し、この例のメモリ容量が256Mと大きいので、行アドレスはA0〜A15と16本あり、列アドレスはA16〜A27と12本ある。即ち、228=256Mビットである。但し、置換用の冗長セルアレイA20は同様に16ビット構成であるので、アドレス比較回路A10内の列アドレス比較回路CACへのアドレスはA20〜A27の8本である。
【0146】
更に、この集中型の冗長用回路では、置換可能セット数がN1セット(例えば1024(1K)セット)設けられている。従って、各ブロックで救済できなかったリフレッシュ不良ビットの数が1Kビットになるまで、そのチップを救済することができる。
【0147】
尚、16ビットの出力セットが置換データバスdata(DBR) に出力され、アドレス比較回路の出力が比較一致信号judge(/CR)として出力される点は、前述した図19の場合と同じであり、ここでの説明は省略する。
【0148】
図27は、図25中の各ブロックの構成を示すブロック図である。この図は、図25のブロック1を例にしている。16Mビットのメモリセルブロックが真ん中に設けられたコラムデコーダ80の両側(図中では上下側)に設けられ、トータルで32Mビットのブロックになっている。しかも、上下の16Mビットのブロックも真ん中の行デコーダ・ドライバ81をはさんで両側に分けられている。アドレス信号A3〜A27は、各行デコーダ・ドライバ81、列デコーダ80に与えられると共に、ブロック内の固定不良用のアドレス比較回路B101にも与えられる。そして、行側のアドレス比較回路B101で一致信号ROM1,ROM2が出力されたときは、通常のメモリセルMCへのアクセスは禁止され、置換用に設けた固定不良用の冗長セルの冗長ワード線RWLが立ち上がり、冗長ワード線が代わりにアクセスされる。また、列側のアドレス比較回路B101で一致信号COMが出力された時は、通常のセンスアンプSAではなく冗長センスアンプRSAが選択されてデータバス線に接続される。上記の構成は、一般的に実施されている固定不良救済用の冗長回路の場合と同等である。
【0149】
図27のブロック内には、ブロック内のリフレッシュ不良セル救済用の冗長セルアレイA101とそのアドレス比較回路A201とが設けられている。そして、アドレス比較回路A201内にはリフレッシュ不良セルのアドレスがフューズやEEPROMからなるROM内に記憶され、供給されるアドレス信号と比較される。そして、比較一致信号JUDGE と冗長セルA101からのdataとがブロック内のマルチプレクサ回路MUXに供給される。そして、比較一致信号JUDGE に従って、メモリセルからのデータバスのデータか、リフレッシュ不良救済用の冗長セルアレイA101からのデータかの選択が行われ、ローカルバスLBSに選択されたデータが出力される。
【0150】
図28は、図27のブロック内に設けられる分散型の冗長回路A101,A201のブロック図である。この分散型のリフレッシュ不良セル救済用の冗長回路は、基本的には図26の集中型の冗長回路と同等の構成である。但し、ブロック内のリフレッシュ不良セルを救済する為の回路であるので、その行アドレスA3〜A15は13本と少なくなっている。また、救済できるセット数はN2セットであり、例えば2048(2K)セットである。即ち、平均的な不良ビット数である32M/16K=2Kである。このブロック内に設けられる分散型の冗長回路は、そのブロックが選択されない時はアドレス比較回路A101の活性化が行われず、ブロックが選択された時のみ、ブロック選択信号により活性化信号/JAEがANDゲートを介して活性化回路JACに与えられて活性化する。
【0151】
従って、図26に示した集中型の冗長回路では常にアドレス比較回路が活性化されるのに対して、各ブロックに設けた分散型の冗長回路では、当該ブロックが選択されている時のみ活性化する。従って、集中型冗長回路の場合に比較してトータルの消費電力という観点では有利である。なお、行アドレスA3〜A15をブロック選択信号により活性化される時のみ比較回路に供給する構成にしても良い。
【0152】
さて、本例では256Mビットの容量のメモリが32Mビットのメモリブロック8個から構成される。そして、図26に示した集中型の冗長回路内の置換可能なセット数の例は、例えば1024ビット(1Kビット)、また図28に示した分散型の各ブロックに設けられた冗長回路の置換可能セットの数は例えばそれぞれ2048ビット(2Kビット)である。前述した通り、リフレッシュ不良セルが発生する確率が16Kビットに1個までを救済可能とした場合、集中型の冗長回路だけで対応すると、その置換可能セットの数は16384セット(16K=256M/16K)である。
【0153】
しかしながら、本発明の階層型の冗長構成を採用することで、各ブロックに2Kセットでトータル16Kセット、そしてチップ全体に共通に1Kセットとすることで、同等の救済確率を得ることができ、それぞれの比較回路はできるだけ少なくできる。この場合のトータルの置換可能セット数は、17Kセットである。従って、トータルの冗長セル容量は、全て集中型の冗長セルにした場合よりも大きくなるが、個々の冗長回路内の置換可能セット数は十分小さくすることができる。従って、集中的に大電流が消費されるなどの回路構成を避けることができる。しかも、それに伴う追加の冗長回路の容量はさほど大きなものではない。そして、全て分散型の冗長回路で実現するよりも、トータルの冗長回路内の置換可能セット数は少なくなる。
【0154】
更に、上記の上位階層の集中型の冗長回路を、チップ全体で単一の構成とせずに、チップの1/4の64Mビットに対してそれぞれ上位階層の冗長回路として256セット(1024ビットの1/4)の置換可能セットを配置しても良い。その場合は、それぞれ記憶すべきアドレスと比較すべきアドレスの数は2ビット少なくなる。但し、その場合は、1024セットの集中冗長回路を上位階層として設ける場合よりもその救済確率は低下する。それを避ける為には、更に上位階層の冗長回路をチップ全体で一つ設け、その置換可能セット数を4セット等の最適のセット数に設定すれば良い。従って、その場合は冗長回路が各ブロック毎とチップ1/4毎とチップ全体用との3階層の構造となる。
【0155】
図29は、リフレッシュ不良救済用の冗長回路を階層型にした場合の別の例を示すブロック図である。この例では、図25の例と比較して、固定不良セル救済用の冗長回路B1,B2をチップ全体で共通に設けた例である。従って、固定不良セルに対しては集中型の冗長回路を、リフレッシュ不良セルに対しては集中型と分散型の階層構造の冗長回路を設けている。こうすることで、前述の通りアドレス比較回路のレイアウトを効率的に行うことができる。それ以外の点は、図25の場合と同等である。
【0156】
図30は、図29の固定不良用冗長回路B1,B2とリフレッシュ不良用の冗長回路A10,A20を融合させて配置した例を示す図である。この回路図は、図19に示した回路図と殆ど同等である。しかしながら、本例ではリフレッシュ不良救済用の冗長回路を階層構造にしているので、その置換可能セット数N1は、図19の場合に比較するとかなり少なくなっている。上記した256Mビットの例では、ここの置換可能セット数N1は例えば1024ビット(1Kビット)である。
【0157】
それ以外の固定不良用の冗長回路のエンコーダ56、58や、冗長セルアレイB2の構成等は、図19の場合と同様であるので繰り返して説明することはしない。
【0158】
[階層化RAM型のリフレッシュ不良救済用冗長回路]
リフレッシュ不良セルを救済する冗長回路を階層化する点について説明した。上記の説明から理解される通り、冗長回路を階層化すると、最も最下層にある冗長回路はメモリセルアレイに隣接して設けられることになる。そこで、以下の実施の形態例では、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)であるメモリセルに不良ビットのアドレスを記憶させる構成を取ることで、最下層の冗長回路のアドレス記憶回路を簡略化する。
【0159】
一般に、不良ビットのアドレスをROMではなく、メモリセルと同じRAMで構成することが提案されている。その場合の方法として、電源投入時にメモリチップ外に設けたプログラム可能なROM(PROM)から冗長アドレスを内部のメモリに書き込む方式と、メモリチップの周辺に形成したROMから電源投入時に冗長アドレスを内部のメモリに書き込む方式とが提案されている。従って、かかるRAM内に冗長アドレスを記憶させる方式を採用することで、最下層のブロック内の冗長回路を簡略化することができる。
【0160】
図31は、このRAM型の冗長回路を採用したメモリセルブロック(32Mビット)の全体ブロック図である。この構成は、図面の水平方向にワード線が配置され、そのワード線はメインワード線MWL84とサブワードデコーダ85によって駆動されるサブワード線から構成される。256本のメインワード線を有する1Mビットのブロック82が32個形成されている。そして、それらのブロック82の中央にメインワードデコーダとそのドライバ83が形成される。センスアンプ92は、各1Mビットのブロック82の間にシェアードセンスアンプ方式で形成されている。従って、各1Mビットのブロックはその上下にあるセンスアンプを使用する。また、列アドレスをデコードするコラムデコーダ86がブロックの下側に配置され、センスアンプを選択する。
【0161】
そして、この1Mビットのブロックは、更に16個の64KビットのセルアレイMCからなり、それぞれのセルアレイMC毎に、冗長アドレスを実質的に記憶するマークRAM87、88が形成される。即ち、1Mビットのブロックは256本のワード線と256対のビット線、センスアンプSAから構成される。
【0162】
図32は、図31の64Kビットのメモリセルアレイの部分を拡大した図である。上記した通り、64KのメモリセルアレイMCは、256本のサブ・ワード線WLと上下に128個づつのセンスアンプ92から構成される。そして、サブワードデコーダ85によって選択されたサブワード線が立ち上げられ、その記憶データがセンスアンプ92で増幅されて、コラムデコーダ86で選択されてデータが出力される。100はプリデコードされた列アドレスである。
【0163】
このメモリセルアレイMCの左端に、本例の特徴的な点であるマークRAM87、88が形成され、更にリフレッシュ不良セルとの置換がされる冗長RAM89、90がその横に形成される。この例では、8ビットを1セットとしてセット93が冗長RAM89と、セット94が冗長RAM90と置換される。不良セルのアドレスを記憶するアドレス記憶回路は、マークRAM87、88に置き換えられる。即ち、前述した通り、電源がオンになると同時にアドレス記憶用のROMからその記憶アドレスに従って、マークRAM87、88のデータが書き込まれる。その結果、不良セル93、94を選択するアドレスが入力されると、マークRAM87、88がオール0以外のそれぞれの位置データをマークRAM用のセンスアンプ87SAを介してマークRAM出力97出力する。従って、置換される不良セルがアクセスされると、その行アドレスに関してはマークRAM87、88等により出力97にオール0以外の場所データがEOR回路93に与えられる。
【0164】
従って、冗長アドレスの内、行アドレスに関しては、マークRAM87、88を選択して出力97にオール0以外のデータが出力されることで入力アドレスとの比較一致が行われる。そこで残るは、その行における冗長列アドレスと入力される列アドレスとが一致するか否かの判定が必要である。
【0165】
その為に、図32の例では、EOR回路93、マークRAM番号RAM94、冗長コラムアドレスRAM95を設けている。マークRAM番号RAM94と冗長コラムアドレスRAM95には、その32本のワード線にメモリブロック選択信号102が32本与えられる。例えば、各メモリブロック(1Mビット)で4セットの置き換えを可能にするとすると、ブロック選択信号102に沿って横方向に4セットのマークRAM番号RAM94、冗長コラムアドレスRAM95及びEOR回路931〜934が設けられる。
【0166】
図33は、EOR回路931の例を示すブロック図である。このEOR回路931内には、マークRAM87、88の出力97とマークRAM番号RAM941の記憶データと比較する4ビットのEOR回路110〜113と、それらの出力の論理和をとるAND回路126を有する。更に、EOR回路931内には、マークRAM87、88の行に対応する列アドレスを記憶するコラムアドレスRAM951の記憶アドレスと入力されるコラムアドレス信号100とを比較するEOR回路114〜125とそれらの論理和をとるAND回路128を有する。そして、両AND回路126,128の論理和をとるAND回路127が設けられる。
【0167】
従って、対応するブロック選択信号102が選択されて立ち上がった時に、そのブロック内の記憶した冗長列アドレスが入力アドレスと一致するか否かの比較が行われ、一致する場合には、一致信号judgeがOR回路129を介して出力される。
【0168】
上記の様に、マークRAMを利用する場合においては、最下層のリフレッシュ不良セル救済用の冗長セルアレイを通常のメモリ領域内に設けることができ、少なくとも行アドレスについての比較一致回路が不要になる。そして、各メモリブロックでリフレッシュ不良セルが救済できない場合は、更に上層の冗長セルアレイによって救済される。この上層の冗長セルアレイは、マークRAMの如き構成にはならず、前述と同等のAND型の比較回路とSRAMメモリ等の様な冗長セルアレイから構成される。
【0169】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、リフレッシュ・インターバル期間が短い不良セルを冗長メモリセルに置換することができると共に、固定不良セルに対しても専用の冗長メモリセルに置換することができる。しかも、リフレッシュ不良セルの発生分布が分散的であるので、単ビットまたは数ビットのメモリセルを置換の単位とすることが効率的であり、それに伴い大容量の欠陥ビットのアドレス記憶部とアドレス比較回路を設ける必要がある。しかし、本発明ではAND型のアドレス比較回路を採用することで、大容量化したアドレス記憶部及びアドレス比較回路での消費電流を抑えることができる。ただし、AND型の場合には従来一般的なNOR型に比べてスピードが劣るので、それぞれの冗長メモリからのデータと通常メモリからのデータとを入出力回路の前段付近に設けたマルチプレクサ回路で適宜選択し、全体としてのメモリのアクセス時間が長くならないようにしている。
【0170】
更に、256Mビットの様に大容量化した場合、リフレッシュ不良セル救済用の冗長回路を階層構造にすることで、スペースと消費電力を効率的に配置させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のメモリの全体構成図である。
【図2】本発明の別の実施の形態のメモリの全体構成図である。
【図3】マルチプレクサMPXの論理構成を示す図である。
【図4】リフレッシュ不良セル救済用冗長メモリセルアレイA2とそれに隣接されるアドレス比較回路A1の構成図である。
【図5】冗長メモリセルアレイ(スペアメモリ)A2の回路図である。
【図6】アドレス比較回路A1と冗長メモリセルアレイA2の別の構成例を示す図である。
【図7】図6の冗長メモリセルアレイA2内の回路図である。
【図8】アドレス比較回路A1の回路図である。
【図9】アドレス比較回路内のAND回路の別の例である。
【図10】 改良したアドレス比較回路の構成図である。
【図11】別の改良したアドレス比較回路の構成図である。
【図12】共通に設けられた冗長セルアレイB2が不良セルを含むラインまたはブロックとどの様に置換されるかについて説明する図である。
【図13】冗長メモリセルアレイB2とそのアドレス比較回路B1との関係を詳細に示す図である。
【図14】冗長セルアレイB2の他の構成例を示す図である。
【図15】図14と同等の構成をもつ固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2の変形例である。
【図16】リフレッシュ不良セル用のアドレス比較回路A1、その冗長メモリセルアレイA2と、固定不良セル用のアドレス比較回路B1、その冗長メモリセルアレイB2とが融合した場合の詳細なブロック図である。
【図17】融合型のアドレス比較回路と冗長メモリセルアレイの別の構成例を示す図である。
【図18】図17の例を更に改良した融合型のアドレス比較回路と冗長メモリセルアレイの構成例を示す図である。
【図19】図18の例を改良した融合型のアドレス比較回路と冗長メモリセルアレイの構成例を示す図である。
【図20】本発明のメモリ装置内のメモリセルアレイ又は固定不良セル用の冗長メモリセルアレイB2に利用されるメモリセルの回路例を示す図である。
【図21】冗長メモリセルアレイ(スペアメモリ)A2の別の回路図である。
【図22】1つのメモリブロック内でのリフレッシュ不良ビット数とその発生確率の関係を示すグラフである。
【図23】図22のグラフの不良ビット数とそれに対応する積分値を示すグラフである。
【図24】階層構造のリフレッシュ不良セル救済用の冗長セルアレイを有するメモリ装置のチップ全体構成図である。
【図25】図24のメモリの全体のブロック図の例である。
【図26】チップ全体に共通に設けられた集中型の冗長セルアレイA20とそのアドレス比較回路A10とを示すブロック図である。
【図27】図25中の各ブロックの構成を示すブロック図である。
【図28】ブロック内に設けられる分散型の冗長回路A101,A201のブロック図である。
【図29】リフレッシュ不良救済用の冗長回路を階層型にした場合の別の例を示すブロック図である。
【図30】図29の固定不良用冗長回路B1,B2とリフレッシュ不良用の冗長回路A10,A20を融合させて配置した例を示す図である。
【図31】RAM型の冗長回路を採用したメモリセルブロック(32Mビット)の全体ブロック図である。
【図32】図31の64Kビットのメモリセルアレイの部分を拡大した図である。
【図33】EOR回路931の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ
MCB メモリセルアレイブロック
A1 第一のアドレス比較回路
A2 第一の冗長メモリセルアレイ
B1 第二のアドレス比較回路
B2 第二の冗長メモリセルアレイ
MPX マルチプレクサ
I/O 入出力回路
/CR,/CF 比較一致信号
DBR,DBF 置換データバス
RAC 行アドレス比較部
CAC 列アドレス比較部
AMS アドレス一致信号
RAMS 行アドレス一致信号
CAMS 列アドレス一致信号
46 バッファ回路

Claims (8)

  1. 複数のワード線とそれに交差する複数のビット線と、それらの交差部に配置されデータを表示する電荷を保持する容量を含むメモリセルとを有するメモリセルアレイを有するメモリ装置であって、
    該メモリセルアレイは、前記電荷が所定の許容レベルまで低下するデータ保持時間が第一の時間とそれより短い第二の時間を有するメモリセルを有し、
    該メモリセルアレイ内の該第二の時間を有するメモリセルと置換されるメモリセルを有する第一の冗長メモリセルアレイと、
    該第二の時間を有するメモリセルに対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスが該記憶されたアドレスと一致する時に、前記第一の冗長メモリセルアレイ内の該第二の時間より長い第三の時間を持つメモリセルへの置換を有効にする第一のアドレス比較回路とを有し、
    該第一のアドレス比較回路は、前記入力されるアドレスが該記憶アドレスとが一致した時に出力端への電流パスが形成されるAND型の論理回路で構成され、
    前記第一のアドレス比較回路は、入力されるアドレス信号がゲートに与えられるトランジスタとそれに接続されるフューズ素子とからなる1対の単位回路が、比較するアドレスの数に対応して縦列接続され、
    該一対のフューズ素子に前記記憶アドレスが記憶され、該トランジスタの導通とフューズ素子の導通状態によって前記電流パスが形成された時に、アドレス一致信号が出力されるメモリ装置において、
    前記第一のアドレス比較回路は、該縦列接続された複数の単位回路を複数セット有し、それぞれの縦列接続された複数の単位回路が少なくとも二つのブロックに分割され、一方のブロックの出力が複数のセットに属する他方のブロックに供給されることを特徴とするメモリ装置
  2. 複数のワード線とそれに交差する複数のビット線と、それらの交差部に配置されデータを表示する電荷を保持する容量を含むメモリセルとを有するメモリセルアレイを有するメモリ装置であって、
    該メモリセルアレイは、前記電荷が所定の許容レベルまで低下するデータ保持時間が第一の時間とそれより短い第二の時間を有するメモリセルを有し、
    該メモリセルアレイ内の該第二の時間を有するメモリセルと置換されるメモリセルを有する第一の冗長メモリセルアレイと、
    該第二の時間を有するメモリセルに対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスが該記憶されたアドレスと一致する時に、前記第一の冗長メモリセルアレイ内の該第二の時間より長い第三の時間を持つメモリセルへの置換を有効にする第一のアドレス比較回路とを有し、
    該第一のアドレス比較回路は、前記入力されるアドレスが該記憶アドレスとが一致した時に出力端への電流パスが形成されるAND型の論理回路で構成され、
    前記第一のアドレス比較回路は、入力されるアドレス信号がゲートに与えられ電気的手段によってその閾値電圧が上昇または低下される一対のトランジスタからなる単位回路が、比較するアドレスの数に対応して縦列接続され、
    該トランジスタに前記記憶アドレスが閾値電圧の上昇または低下で記憶され、該トランジスタの導通状態によって前記電流パスが形成された時にアドレス一致信号が出力されるメモリ装置において
    前記第一のアドレス比較回路は、該縦列接続された複数の単位回路を複数セット有し、それぞれの縦列接続された複数の単位回路が少なくとも二つのブロックに分割され、一方のブロックの出力が複数のセットに属する他方のブロックに供給されることを特徴とするメモリ装置。
  3. 請求項1または2に記載のメモリ装置において、
    前記一方のブロックの出力が供給される該他方のブロックのセット数がマスクオプションにより適宜変更されることを特徴とするメモリ装置。
  4. 請求項3記載のメモリ装置において、
    前記マスクオプションは、最上層のメタル層で行われることを特徴とするメモリ装置
  5. 複数のワード線とそれに交差する複数のビット線と、それらの交差部に配置されデータを表示する電荷を保持する容量を含むメモリセルとを有するメモリセルアレイを有するメモリ装置において、
    該メモリセルアレイは、前記電荷が所定の許容レベルまで低下するデータ保持時間が第一の時間とそれより短い第二の時間を有するメモリセルを有し、
    該メモリセルアレイ内の該第二の時間を有するメモリセルと置換されるメモリセルを有する冗長メモリセルアレイと、
    該第二の時間を有するメモリセルに対応するアドレスを記憶し、入力されるアドレスが該記憶されたアドレスと一致する時に、前記冗長メモリセルアレイ内の該第二の時間より長い第三の時間を持つメモリセルへの置換を有効にするアドレス比較回路とを有し、
    前記冗長メモリセルアレイとそれに対応するアドレス比較回路を有する冗長回路が、分割されたメモリセルアレイそれぞれに対応して設けられた複数の第一の層の冗長回路と、該複数の第一の層の冗長回路に共通に設けられた第二の層の冗長回路とを有し、前記分割されたメモリセルアレイ内の前記第二の時間を有するメモリセルが対応する該第一の層の冗長回路内の冗長メモリセルアレイのメモリセルと置換され、更に該第一の層の冗長回路で置換されない前記第二の時間を有するメモリセルが前記第二の層の冗長回路内の冗長メモリセルアレイのメモリセルと置換されて、さらに、
    前記分割されたメモリセルアレイがそれぞれ第一のアドレスのセットが与えられるメモリセルブロックを構成し、該メモリセルブロック毎に前記第一の層の冗長回路が形成され、該第一の層の冗長回路のアドレス比較回路が前記第一のアドレスのセットの比較を行い、当該アドレスが一致した時に該第一の層の冗長回路の冗長メモリセルアレイとの置換が行われ、
    複数の該メモリセルブロックに共通に前記第二の層の冗長回路が形成され、該第二の層の冗長回路のアドレス比較回路が前記第一の層の冗長回路で救済されないメモリセルに対応するアドレスを前記第一のアドレスのセットより多い第二のアドレスのセットで記憶し、入力される対応アドレスとの比較を行い、当該アドレスが一致した時に該第二の層の冗長回路の冗長メモリセルアレイとの置換が行われることを特徴とするメモリ装置
  6. 請求項5記載のメモリ装置において、
    前記メモリセルアレイ内の固定不良セルを少なくともワード線単位またはビット線単位で置換して救済する為の固定不良用冗長回路を更に有し、
    該固定不良用冗長回路が前記分割されたメモリセルアレイ毎にそれぞれ設けら
    れていることを特徴とするメモリ装置
  7. 請求項5記載のメモリ装置において、
    前記メモリセルアレイ内の固定不良セルを少なくともワード線単位またはビット線単位で置換して救済する為の固定不良用冗長回路を更に有し、
    該固定不良用冗長回路が前記分割されたメモリセルアレイに共通に設けられていることを特徴とするメモリ装置
  8. 請求項7記載のメモリ装置において、
    前記固定不良冗長回路のアドレス比較回路が前記第二の層の冗長回路のアドレス回路に並設されて、入力アドレス信号が両アドレス比較回路に共通に供給されることを特徴とするメモリ装置
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