JP3858965B2 - ジャッキ格納構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のジャッキ格納構造、特にパンタグラフ式ジャッキを車両シート下方のスペースを利用して格納するジャッキ格納構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来の自動車のジャッキ格納構造として、図13に示すように、車体後部の荷室のフロアに形成したスペアタイヤ収納スペース(図示省略)にスペアタイヤ(図示省略)と一緒にジャッキ10を格納している。この場合、スペアタイヤ収納スペースのフロア面に固設した固定ナット34付きの基部ブラケット33上にジャッキ10を横臥状態で載置し、その後ジャッキ10のリンク部材13の形状に合わせた保持ブラケット31をジャッキ10上に重ねて固定ボルト32を固定ナット34に螺合して、ジャッキ10が移動しないように保持している。
【0003】
また、他のジャッキ格納構造として、図14に示すように、車体後部の荷室側面に配設したクオーターパネル(図示省略)の内側に片持ブラケット35を配設し、この片持ブラケット35に、縮退させた状態のジャッキ10を側方から挿入し、片持ブラケット35内にジャッキ10が挿入配置された状態で、ハンドルジョイント15を回動してリンク部材13からなるパンタグラフ機構を伸張させて、ジャッキヘッド11とジャッキベース12を片持ブラケット35の上下面に当設させて、ジャッキ10が移動しないように保持している。そして、この場合には、片持ブラケット35の側面開口部にゴムバンド(図示省略)などを設けてジャッキ10が片持ブラケット35から外れないように固定している。
【0004】
更に、特開平2−270662号公報には、車両シートの下方に配置した一対のシートアンダーブラケットの辺部に、ジャッキのジャッキヘッドとジャッキベースを係合させて、フロントシートの下方スペースにジャッキを格納するジャッキ格納構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図13に示す従来のスペアタイヤ収納スペースにジャッキを格納するジャッキ格納構造は、スペアタイヤ収納スペース内にジャッキを格納するための特別なスペースを確保しなければならないので、荷室スペースが狭くなってしまうという欠点があった。
また、図14に示す従来の荷室側面のクオーターパネル内にジャッキを格納する場合には、車両走行時の振動などにより、ジャッキががたついて外れることがないようにゴムバンドなどの保持部材で固定しているため、ジャッキの脱着作業が煩雑となってしまうという欠点があった。
そして、これら従来のジャッキ格納構造の欠点を改善するために、特開平2−270662号公報に示すように、フロントシートの下方にジャッキを格納するジャッキ格納構造も提案されているが、ジャッキが車両の前後方向に指向するように格納されているため、フロントシートの後方にジャッキ格納構造を配設した場合、乗員の足元スペースを確保することが困難であり、また、フロントシートの前方にジャッキ格納構造を配設した場合、ジャッキの脱着作業がしにくくなるという欠点があった。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ジャッキの脱着作業が容易となると共に、乗員の足元スペースを十分に確保できるジャッキ格納構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両シートの下方にジャッキを格納するジャッキ格納構造において、ジャッキ載置部を有するブラケット本体とジャッキヘッド保持部の両側から同一方向に屈曲形成された一対のサイド部を有する保持部材とから形成され、ジャッキ載置部の対向する部位に各サイド部のそれぞれを溶着して形成
したジャッキ格納ブラケットを、車両の前後方向から見た一対のサイド部間の間隔がジャッキのリンク部材の幅よりも若干大きい幅となるように、車両シートの下方のフロアパネル上に車両の前後方向に対して斜めに傾斜した状態で配設し、また、ジャッキを、該ジャッキのリンク部材を車両の前後方向に向けたままで、ジャッキ格納ブラケットの保持部材に挿入して、ジャッキのジャッキベースをジャッキ載置部上に載置した後、ジャッキのリンク部材が車両の前後方向に対して斜めに傾斜する方向を指向するようにジャッキ載置部上で回動し、さらに、ジャッキのハンドルジョイントを回動してジャッキのリンク部材からなるパンタグラフ機構を伸長させてジャッキのジャッキヘッドをジャッキヘッド保持部に当接させて、車両シートの最前端スライド位置では車両シートの後端部からジャッキのハンドルジョイントが露出し、車両シートの通常使用位置ではジャッキ全体が隠蔽されるように、ジャッキのハンドルジョイントを車両の斜め後方に位置させて、ジャッキ格納ブラケットと同じ方向を指向するようにジャッキ格納ブラケットに着脱自在に格納したことを特徴とする。
このように構成することにより、ジャッキは、ジャッキのリンク部材を車両の前後方向に向けたままで、ジャッキ格納ブラケットの保持部材に出し入れできると共に、ジャッキ格納ブラケットと同じ方向を指向するようにジャッキ格納ブラケットに格納することができるので、車両シートの通常使用位置では、ジャッキのハンドルジョイントは車両の斜め後方に位置して、車両シートで隠蔽されているため、乗員の視界に入ることがなく、乗員の足元スペースを十分に確保することができる。また、ジャッキの使用時には、車両シートを最前端スライド位置までスライドさせることにより、ジャッキのハンドルジョイント は車両シートの後端部から露出するためジャッキの脱着作業が容易となる。
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のジャッキ格納構造において、ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの挿入側と対向する部位にストッパ部を設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、ジャッキをジャッキ格納ブラケットに格納する場合、ジャッキはジャッキ格納ブラケットの挿入口に案内されて、その後ストッパ部に当接するため、ジャッキをジャッキ格納ブラケットに確実に保持して格納することが可能となり、ジャッキの誤組付を防止することができる。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のジャッキ格納構造において、ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの挿入側がストッパ部側よりも高くなるように傾斜していることを特徴とする。
このように構成することにより、ジャッキは、ジャッキ格納ブラケットのストッパ部に当接した状態で車両の前方に傾斜するように格納されるため、車両の動作に影響されることなく、安定した状態で保持される。
【0010】
本発明に係るジャッキ格納構造は基本的には以上のように構成されるが、ジャッキ格納構造は、車両のフロントシートの下方に限らず、車両前後方向にスライドする他の車両シートの下方に配設することができる。
また、ジャッキ格納ブラケットをブラケット本体と保持部材から構成して、ブラケット本体をフロアパネルに固設してもよい。更に、ジャッキ格納ブラケットを保持部材だけで構成して、保持部材を直接フロアパネルに固設してもよい。
いずれの場合でも、ジャッキは、車両シート下方に格納した状態で車両の前後方向に対して交差する方向、すなわち、車両の前後方向に対して斜めに傾斜した状態で配設される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る示すものである。
なお、図13及び図14に示す従来技術と同等の部分及び部材については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
【0012】
本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格納構造を、図1〜図4に基づいて説明する。本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格納構造は、基本的には前後方向にスライド自在の車両シートの下方にジャッキを格納するもので、この第1実施の形態では、フロントシート20の下方にジャッキ格納ブラケット1を配置して、このジャッキ格納ブラケット1にジャッキ10を保持して格納している。
そして、図1及び図2に示すように、ジャッキ格納ブラケット1は、車両の前後方向(図2のF−R線を参照)に対して交差する方向、すなわち、車両の前後方向に対して所定角度傾斜する方向に配置されており、このジャッキ格納ブラケット1に保持されるジャッキ10も、その長手方向が車両の前後方向と交差する方向を指向して格納される。
【0013】
以下、添付した図面に従って本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格納構造を詳細に説明する。
図4に示すように、ジャッキ格納ブラケット1は、略長方形状のブラケット本体3と、このブラケット本体3に溶接部4により溶着された保持部材2により構成されている。ブラケット本体3には、周辺部にフロアパネル24への固着部となるフランジ部5が、また、中央部にフランジ部5よりも1段高く形成されたジャッキ載置部6が形成されている。保持部材2は、ジャッキ10のジャッキヘッド11を保持するジャッキヘッド保持部7と、このジャッキヘッド保持部7の両側から同一方向に屈曲形成されたサイド部8、8とから略コ字状に形成されており、両サイド部8、8はブラケット本体3のジャッキ載置部6の側部に溶接部4によりそれぞれ溶着されている。
また、ジャッキ格納ブラケット1に保持されるジャッキ10は、図3に示すように従来公知のジャッキであり、ジャッキヘッド11とジャッキベース12との間に、リンク部材13を、ピン軸14と枢軸17を介して略菱形形状のパンタグラフ機構を形成するように設置し、対向するピン軸14間に、一端にハンドルジョイント15を固設したネジ棒16を螺着して構成されている。このジャッキ10は、ハンドルジョイント15に図示しないハンドルを係合して、図3の矢印C方向にネジ棒16を回動することにより、対向するピン軸14同士が互いに接近するように移動してジャッキヘッド11が上昇する。また、ハンドルジョイント15を矢印Cと反対方向に回動すると、対向するピン軸14同士が離間するように移動してジャッキヘッド11が下降する。このように、ジャッキ10のリンク部材13はパンタグラフ機構を構成して伸長縮退運動することによりジャッキヘッド11を上下動させる。
【0014】
一方、図1に示すように、ジャッキ格納ブラケット1を配設する車両のフロントシート20は、シートクッション21とシートバック22から構成されており、車体構造部材であるフロアパネル24上に設置したシートインナレール23aとシートアウタレール23bとの間にシートスライド機構(図示省略)を介して車両の前後方向にスライド自在に設置されている。
また、フロントシート20の側部には、フロアパネル24に連設してフロアトンネル25が形成されている。シートクッション21の下面はフロアトンネル25の上面と略同じ高さに位置しており、シートインナレール23aとシートアウタレール23bとの間で、シートクッション21の下面とフロアパネル24との間には所定の空スペースが形成される。そして、ジャッキ格納ブラケット1はこの空スペース内に配設される。
【0015】
そして、図1及び図2に示すように、ジャッキ格納ブラケット1は、シートインナレール23aとシートアウタレール23bとの間で、シートクッション21の下面とフロアパネル24との間に形成された空スペース内に、フロアパネル24の上面にブラケット本体3を溶着してしっかりと固設される。
その場合、図2に示すように、ジャッキ格納ブラケット1は、フロントシート20の最前端スライド位置(二点鎖線で示す)では、ジャッキ10のハンドルジョイント15が露出するように、また、フロントシート20の通常使用位置(一点鎖線で示す)では、ジャッキ10の全体がシートクッション21の下方に隠れるように配設される。
また、ジャッキ格納ブラケット1は、車両の前後方向(図2のF−R線を参照)に対して所定角度傾斜するように配置されており、ジャッキ10も、パンタグラフ機構を構成するリンク部材13がジャッキ格納ブラケット1と同じ方向を指向するようにジャッキ格納ブラケット1に保持される。
【0016】
第1実施の形態に係るジャッキ格納ブラケット1に対してジャッキ10を脱着する手順を説明する。この場合、フロントシート20は通常使用位置にあり、ジャッキ10はジャッキ格納ブラケット1に保持されて格納されているものとする。
(1)先ず、シートスライド機構を作動してフロントシート20を最前端スライド位置へ 移動する。
(2)フロントシート20が最前端スライド位置に移動すると、ジャッキ10のハンドル ジョイント15がシートバック22の後端部から露出するので、露出したハンドル ジョイント15を、図3の矢印Cと反対方向に回動してジャッキヘッド11を、保 持部材2のジャッキヘッド保持部7から離間させる。
(3)ジャッキヘッド11がジャッキヘッド保持部7から離間すると、ジャッキ10に作 用していたジャッキ格納ブラケット1の拘束力がなくなるため、ジャッキ10は自 由に移動できるようになるので、ジャッキ10のハンドルジョイント15側を把持 して、ブラケット本体3のジャッキ載置部6上で、ジャッキ10のリンク部材13 が車両の前後方向を指向するように回動する。
(4)ジャッキ10のリンク部材13が車両の前後方向を向いた状態で、ジャッキ10の ハンドルジョイント15側を把持して、ジャッキ10をシートバック22の背面側 に引張って取り外す。
【0017】
(5)また、ジャッキ10をジャッキ格納ブラケット1に格納する場合には、フロントシ ート20を最前端スライド位置に移動する。
(6)シートバック22の背面下方からジャッキ格納ブラケット1の位置を確認しながら 、ジャッキ10のハンドルジョイント15側を把持して、ジャッキ10のリンク部 材13を車両の前後方向に向けたままで、ジャッキ格納ブラケット1の保持部材2 に挿入して、ジャッキ10のジャッキベース12をブラケット本体3のジャッキ載 置部6上に載置する。
(7)ジャッキ10のハンドルジョイント15側を把持して、ブラケット本体3のジャッ キ載置部6上で、ジャッキ10のリンク部材13が車両の前後方向と交差する方向 を指向するように回動する。
(8)ジャッキ10のハンドルジョイント15を、図3の矢印Cの方向に回動してジャッ キヘッド11を上昇させて、保持部材2のジャッキヘッド保持部7に当接させる。 この状態で、ジャッキ10は、リンク部材13が車両の前後方向と交差する方向を 指向するようにジャッキ格納ブラケット1に保持されて格納される。
(9)ジャッキ10をジャッキ格納ブラケット1に保持して格納した後に、フロントシー ト20を後方にスライドさせて通常使用位置に戻す。
【0018】
以上、第1実施の形態では、ジャッキ格納ブラケット1は、ブラケット本体3と保持部材2から構成する場合について説明したが、図5に示すように、保持部材2をフロアパネル24に溶接部4により直接的に溶着することもできる。このように構成することにより、ジャッキ格納ブラケット1の構造が簡単となり、構成部品の軽量化を図ることができる。
【0019】
次に、本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納構造を、図6〜図10に基づいて説明する。なお、図1〜図4に示す第1実施の形態並びに図13及び図14に示す従来技術と同等の部分及び部材については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納構造は、前述した第1実施の形態のジャッキ格納ブラケットと略同じ構成部材から構成されており、保持部材の形状が第1実施の形態の保持部材の形状と異なるだけである。
また、本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納構造は、第1実施の形態のジャッキ格納構造と同様に、図1に示すような前後方向にスライド自在の車両シートの下方にジャッキを保持して格納するものであり、ジャッキ格納ブラケット1Aは、車両の前後方向(図2のF−R線を参照)に対して交差する方向、すなわち、車両の前後方向に対して所定角度傾斜する方向に配置されており、このジャッキ格納ブラケット1Aに保持されるジャッキ10も車両の前後方向と交差する方向を指向して格納される。
【0020】
図6に示すように、ジャッキ格納ブラケット1Aは、略長方形状のブラケット本体3Aと、このブラケット本体3Aに溶接部4Aで溶着された保持部材2Aとから基本的に構成されている。ブラケット本体3Aには、周辺部にフロアパネル24への固着部となるフランジ部5Aが、また、中央部にフランジ部5Aよりも1段高く形成されたジャッキ載置部6Aが形成されている。また、保持部材2Aは、角錐台形状のキャップ状部材を4等分して、サイド部8Aとなる対向する二つの部分をジャッキヘッド保持部7Aで接続するように残して、残りの二つの部分を切除した形状に形成されている。
そして、ジャッキ格納ブラケット1Aは、ジャッキヘッド保持部7Aの両側から同一方向に屈曲形成されたサイド部8A、8Aをブラケット本体3Aのジャッキ載置部6Aの対向する隅部側面に溶接部4Aによりそれぞれ溶着して構成されている。この場合、図8に示すように、ジャッキ格納ブラケット1Aを、車両の前後方向(図2のF−R線を参照)に対して交差する方向、すなわち、車両の前後方向に対して所定角度傾斜する方向に配置した場合、両側に位置するサイド部8Aと8Aとの間の最小間隔が、ジャッキ1のリンク部材13の幅Wよりも若干大きい幅となるようにしている。
【0021】
第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケット1Aに対してジャッキ10を脱着する手順を説明する。第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケット1Aに対してジャッキ10を脱着する手順は、第1実施の形態に係る手順(1)〜(9)と略同じであり、その詳細な説明は省略するが、ジャッキ10をジャッキ格納ブラケット1Aに格納する場合のみを、図7〜図10に基づいて説明する。
(1)まず、図8及び図9に示すように、シートバック22の背面下方からジャッキ格納 ブラケット1Aの位置を確認しながら、ジャッキ10のハンドルジョイント15側 を把持して、ジャッキ10のリンク部材13を車両の前後方向(図9の矢印Pの方 向)に向けたままで、ジャッキ格納ブラケット1Aの保持部材2Aに挿入して、ジ ャッキ10のジャッキベース12をブラケット本体3Aのジャッキ載置部6A上に 載置する。
(2)次に、図10に示すように、ジャッキ10のハンドルジョイント15側を把持して 、ブラケット本体3Aのジャッキ載置部6A上で、ジャッキ10のリンク部材13 が車両の前後方向と交差する方向を指向するように、矢印Q方向に回動する。
(3)その後、図7に示すように、ジャッキ10のハンドルジョイント15を、矢印Cの 方向に回動して、リンク部材13からなるパンタグラフ機構を伸長し、ジャッキヘ ッド11を上昇させて、保持部材2Aのジャッキヘッド保持部7Aにジャッキヘッ ド11を当接させる。この状態で、ジャッキ10は、リンク部材13が車両の前後 方向と交差する方向を指向するようにジャッキ格納ブラケット1Aに保持されて格 納される。
【0022】
また、第2実施の形態のジャッキ格納ブラケット1Aの形状を変更して、図11に示すように、ジャッキ10の挿入側と対向する部位にストッパ部9を形成することもできる。そして、この場合、図12に示すように、ジャッキ格納ブラケット1Bは、ジャッキ10の挿入側がストッパ部9側よりも高くなるように傾斜して構成されている。このように構成することにより、ジャッキ10をジャッキ格納ブラケット1Bに格納する場合、ジャッキ10はジャッキ格納ブラケット1Bの挿入口に案内されて、その後傾斜面に沿ってストッパ部9に当接するため、ジャッキ10をジャッキ格納ブラケット1Bに確実に保持して格納することが可能となり、ジャッキ10の誤組付を防止することができる。また、ジャッキ10は、ジャッキ格納ブラケット1Bのストッパ部9に当接した状態で車両の前方に傾斜するように格納されるため、車両の動作に影響されることなく、安定した状態で保持されて格納させる。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載した発明によれば、ジャッキは、ジャッキ格納ブラケットと同じ方向を指向するようにジャッキ格納ブラケットに格納することができるので、車両シートの通常使用位置、すなわち、車両シートの前後方向の位置を調整した乗員が乗降する位置では、ジャッキのハンドルジョイントは車両の斜め後方に位置して、ジャッキ全体が車両シートで隠蔽されているため、乗員の視界に入ることがなく、乗員の足元スペースを十分に確保することができる。
また、ジャッキを使用する場合には、車両シートを最前端スライド位置までスライドさせることにより、ジャッキのハンドルジョイントを車両シートの後端部から露出させて、 ジャッキのリンク部材を車両の前後方向に向けたままで、ジャッキ格納ブラケットの保持部材に出し入れすることができるため、ジャッキの脱着作業が容易となる。
【0024】
請求項に記載した発明によれば、上記効果に加え、ジャッキをジャッキ格納ブラケットに格納する場合、ジャッキはジャッキ格納ブラケットの挿入口に案内されて、その後ストッパ部に当接することにより、所定の位置に確実に停止されるので、ジャッキをジャッキ格納ブラケットに確実に保持して格納することが可能となり、ジャッキの誤組付を防止することができる。
【0025】
請求項に記載した発明によれば、上記効果に加え、ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの挿入側がストッパ部側よりも高くなるように傾斜しているため、ジャッキが、ジャッキ格納ブラケットのストッパ部に当接した状態で車両の前方に傾斜するように格納されるので、車両の動作に影響されることなく、ジャッキを安定した状態で保持して格納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格納構造の斜視図である。
【図2】 図2は、本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格納構造の平面図である。
【図3】 図3は、本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットにジャッキを格納した状態を示す斜視図である。
【図4】 図4は、本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットの斜視図である。
【図5】 図5は、本発明の第1の実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットの変形例を示す斜視図である。
【図6】 図6は、本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットの斜視図である。
【図7】 図7は、本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットにジャッキを格納した状態を示す斜視図である。
【図8】 図8は、ジャッキ格納ブラケットにジャッキを格納する場合の挿入方向を示す平面図であり、特に、本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットにジャッキを挿入する場合を示している。
【図9】 図9は、本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットにジャッキを挿入する場合を示す図8の斜視図である。
【図10】 図10は、図9の状態から、ジャッキをジャッキ格納ブラケットに挿入した状態を示す斜視図である。
【図11】 図11は、本発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットの変形例を示す斜視図である。
【図12】 図12は、図11のA−A線に沿った断面図であり、ジャッキ格納ブラケットにジャッキを格納した状態を示す。
【図13】 図13は、従来のジャッキ格納構造を示す斜視図である。
【図14】 図14は、他の従来のジャッキ格納構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ジャッキ格納ブラケット
2 保持部材
3 ブラケット本体
4 溶接部
5 フランジ部
6 ジャッキ載置部
7 ジャッキヘッド保持部
8 サイド部
9 ストッパ部
10 ジャッキ
20 フロントシート

Claims (3)

  1. 車両シートの下方にジャッキを格納するジャッキ格納構造において、ジャッキ載置部を有するブラケット本体とジャッキヘッド保持部の両側から同一方向に屈曲形成された一対のサイド部を有する保持部材とから形成され、ジャッキ載置部の対向する部位に各サイド部のそれぞれを溶着して形成したジャッキ格納ブラケットを、車両の前後方向から見た一対のサイド部間の間隔がジャッキのリンク部材の幅よりも若干大きい幅となるように、車両シートの下方のフロアパネル上に車両の前後方向に対して斜めに傾斜した状態で配設し、また、ジャッキを、該ジャッキのリンク部材を車両の前後方向に向けたままで、ジャッキ格納ブラケットの保持部材に挿入して、ジャッキのジャッキベースをジャッキ載置部上に載置した後、ジャッキのリンク部材が車両の前後方向に対して斜めに傾斜する方向を指向するようにジャッキ載置部上で回動し、さらに、ジャッキのハンドルジョイントを回動してジャッキのリンク部材からなるパンタグラフ機構を伸長させてジャッキのジャッキヘッドをジャッキヘッド保持部に当接させて、車両シートの最前端スライド位置では車両シートの後端部からジャッキのハンドルジョイントが露出し、車両シートの通常使用位置ではジャッキ全体が隠蔽されるように、ジャッキのハンドルジョイントを車両の斜め後方に位置させて、ジャッキ格納ブラケットと同じ方向を指向するようにジャッキ格納ブラケットに着脱自在に格納したことを特徴とするジャッキ格納装置。
  2. ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの挿入側と対向する部位にストッパ部を設けたことを特徴とする請求項に記載のジャッキ格納構造。
  3. ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの挿入側がストッパ部側よりも高くなるように傾斜していることを特徴とする請求項に記載のジャッキ格納構造。
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