JP2002160589A - ジャッキ格納構造 - Google Patents

ジャッキ格納構造

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JP2002160589A JP2000359556A JP2000359556A JP2002160589A JP 2002160589 A JP2002160589 A JP 2002160589A JP 2000359556 A JP2000359556 A JP 2000359556A JP 2000359556 A JP2000359556 A JP 2000359556A JP 2002160589 A JP2002160589 A JP 2002160589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャッキの脱着作業が容易となると共に、乗
員の足元スペースを十分に確保できるジャッキ格納構造
を提供すること。 【解決手段】 前後方向にスライド自在の車両シート2
0の下方にジャッキ10を格納するに際して、車両シー
ト20の下方のフロアパネル24にジャッキ格納ブラケ
ット1を固設し、このジャッキ格納ブラケット1に、ジ
ャッキ10を、車両の前後方向に対して交差する方向を
指向するように保持して格納した。このように構成する
ことにより、ジャッキ10は、車両の前後方向と交差す
る方向を指向するように格納されるため、ジャッキ10
の格納スペース及び乗員の足元スペースを十分に確保す
ることができると共に、ジャッキ10の脱着作業が容易
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のジャッキ
格納構造、特にパンタグラフ式ジャッキを車両シート下
方のスペースを利用して格納するジャッキ格納構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の自動車のジャッキ格納構
造として、図13に示すように、車体後部の荷室のフロ
アに形成したスペアタイヤ収納スペース(図示省略)に
スペアタイヤ(図示省略)と一緒にジャッキ10を格納
している。この場合、スペアタイヤ収納スペースのフロ
ア面に固設した固定ナット34付きの基部ブラケット3
3上にジャッキ10を横臥状態で載置し、その後ジャッ
キ10のリンク部材13の形状に合わせた保持ブラケッ
ト31をジャッキ10上に重ねて固定ボルト32を固定
ナット34に螺合して、ジャッキ10が移動しないよう
に保持している。
【0003】また、他のジャッキ格納構造として、図1
4に示すように、車体後部の荷室側面に配設したクオー
ターパネル(図示省略)の内側に片持ブラケット35を
配設し、この片持ブラケット35に、縮退させた状態の
ジャッキ10を側方から挿入し、片持ブラケット35内
にジャッキ10が挿入配置された状態で、ハンドルジョ
イント15を回動してリンク部材13からなるパンタグ
ラフ機構を伸張させて、ジャッキヘッド11とジャッキ
ベース12を片持ブラケット35の上下面に当設させ
て、ジャッキ10が移動しないように保持している。そ
して、この場合には、片持ブラケット35の側面開口部
にゴムバンド(図示省略)などを設けてジャッキ10が
片持ブラケット35から外れないように固定している。
【0004】更に、特開平2−270662号公報に
は、車両シートの下方に配置した一対のシートアンダー
ブラケットの辺部に、ジャッキのジャッキヘッドとジャ
ッキベースを係合させて、フロントシートの下方スペー
スにジャッキを格納するジャッキ格納構造が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す従来のスペアタイヤ収納スペースにジャッキを格
納するジャッキ格納構造は、スペアタイヤ収納スペース
内にジャッキを格納するための特別なスペースを確保し
なければならないので、荷室スペースが狭くなってしま
うという欠点があった。また、図14に示す従来の荷室
側面のクオーターパネル内にジャッキを格納する場合に
は、車両走行時の振動などにより、ジャッキががたつい
て外れることがないようにゴムバンドなどの保持部材で
固定しているため、ジャッキの脱着作業が煩雑となって
しまうという欠点があった。そして、これら従来のジャ
ッキ格納構造の欠点を改善するために、特開平2−27
0662号公報に示すように、フロントシートの下方に
ジャッキを格納するジャッキ格納構造も提案されている
が、ジャッキが車両の前後方向に指向するように格納さ
れているため、フロントシートの後方にジャッキ格納構
造を配設した場合、乗員の足元スペースを確保すること
が困難であり、また、フロントシートの前方にジャッキ
格納構造を配設した場合、ジャッキの脱着作業がしにく
くなるという欠点があった。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、ジャッキの脱着作業が容易とな
ると共に、乗員の足元スペースを十分に確保できるジャ
ッキ格納構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、車両シートの下方にジャ
ッキを格納するジャッキ格納構造において、車両シート
の下方に配設したジャッキ格納部位に、ジャッキを、車
両の前後方向に対して交差する方向を指向するように配
置して格納することを特徴とする。このように構成する
ことにより、ジャッキは、車両の前後方向と交差する方
向を指向するように格納されるため、ジャッキの格納ス
ペース及び乗員の足元スペースを十分に確保することが
できると共に、ジャッキの脱着作業が容易となる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のジャッキ格納構造において、ジャッキは、車両の前後
方向に挿入した後、車両の前後方向に交差する方向に回
動させて格納することを特徴とする。このように構成す
ることにより、ジャッキの脱着作業が容易となると共
に、乗員の足元スペースを十分に確保することができ
る。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のジャッキ格納構造において、ジャッキ格納部
位は、車両シートの最前端スライド位置では車両シート
の後端部からジャッキの一部が露出する位置であり、ま
た、車両シートの通常使用位置ではジャッキ全体が隠蔽
される位置であることを特徴とする。このように構成す
ることにより、車両シートの通常使用位置では、ジャッ
キは車両シートで隠蔽されているため、乗員の視界に入
ることがなく、乗員の足元スペースを十分に確保するこ
とができる。また、ジャッキの使用時には、車両シート
を最前端までスライドさせることにより、ジャッキの一
部(ハンドルジョイントの部分)が車両シートの後端部
から露出するためジャッキの脱着作業が容易となる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載のジャッキ格納構造において、車両シー
ト下方のフロアパネル上にジャッキ格納ブラケットを配
設し、該ジャッキ格納ブラケットに対してジャッキを着
脱自在に格納することを特徴とする。このように構成す
ることにより、ジャッキ格納ブラケットを構造部材であ
るフロアパネルに固設したので、ジャッキがみだりに移
動しないように確実に保持することができる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のジャッキ格納構造において、ジャッキ格納ブラケット
は、ジャッキの挿入側と対向する部位にストッパ部を設
けたことを特徴とする。このように構成することによ
り、ジャッキをジャッキ格納ブラケットに格納する場
合、ジャッキはジャッキ格納ブラケットの挿入口に案内
されて、その後ストッパ部に当接するため、ジャッキを
ジャッキ格納ブラケットに確実に保持して格納すること
が可能となり、ジャッキの誤組付を防止することができ
る。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のジャッキ格納構造において、ジャッキ格納ブラケット
は、ジャッキの挿入側がストッパ部側よりも高くなるよ
うに傾斜していることを特徴とする。このように構成す
ることにより、ジャッキは、ジャッキ格納ブラケットの
ストッパ部に当接した状態で車両の前方に傾斜するよう
に格納されるため、車両の動作に影響されることなく、
安定した状態で保持される。
【0013】本発明に係るジャッキ格納構造は基本的に
は以上のように構成されるが、ジャッキ格納構造は、車
両のフロントシートの下方に限らず、車両前後方向にス
ライドする他の車両シートの下方に配設することができ
る。また、ジャッキ格納ブラケットをブラケット本体と
保持部材から構成して、ブラケット本体をフロアパネル
に固設してもよい。更に、ジャッキ格納ブラケットを保
持部材だけで構成して、保持部材を直接フロアパネルに
固設してもよい。いずれの場合でも、ジャッキは、車両
シート下方に格納した状態で車両の前後方向に対して交
差する方向、すなわち、車両の前後方向に対して斜めに
傾斜した状態で配設される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を、添付した図面を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明の実施の形態に係る示すものである。なお、図1
3及び図14に示す従来技術と同等の部分及び部材につ
いては同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
【0015】本発明の第1実施の形態に係るジャッキ格
納構造を、図1〜図4に基づいて説明する。本発明の第
1実施の形態に係るジャッキ格納構造は、基本的には前
後方向にスライド自在の車両シートの下方にジャッキを
格納するもので、この第1実施の形態では、フロントシ
ート20の下方にジャッキ格納ブラケット1を配置し
て、このジャッキ格納ブラケット1にジャッキ10を保
持して格納している。そして、図1及び図2に示すよう
に、ジャッキ格納ブラケット1は、車両の前後方向(図
2のF−R線を参照)に対して交差する方向、すなわ
ち、車両の前後方向に対して所定角度傾斜する方向に配
置されており、このジャッキ格納ブラケット1に保持さ
れるジャッキ10も、その長手方向が車両の前後方向と
交差する方向を指向して格納される。
【0016】以下、添付した図面に従って本発明の第1
実施の形態に係るジャッキ格納構造を詳細に説明する。
図4に示すように、ジャッキ格納ブラケット1は、略長
方形状のブラケット本体3と、このブラケット本体3に
溶接部4により溶着された保持部材2により構成されて
いる。ブラケット本体3には、周辺部にフロアパネル2
4への固着部となるフランジ部5が、また、中央部にフ
ランジ部5よりも1段高く形成されたジャッキ載置部6
が形成されている。保持部材2は、ジャッキ10のジャ
ッキヘッド11を保持するジャッキヘッド保持部7と、
このジャッキヘッド保持部7の両側から同一方向に屈曲
形成されたサイド部8、8とから略コ字状に形成されて
おり、両サイド部8、8はブラケット本体3のジャッキ
載置部6の側部に溶接部4によりそれぞれ溶着されてい
る。また、ジャッキ格納ブラケット1に保持されるジャ
ッキ10は、図3に示すように従来公知のジャッキであ
り、ジャッキヘッド11とジャッキベース12との間
に、リンク部材13を、ピン軸14と枢軸17を介して
略菱形形状のパンタグラフ機構を形成するように設置
し、対向するピン軸14間に、一端にハンドルジョイン
ト15を固設したネジ棒16を螺着して構成されてい
る。このジャッキ10は、ハンドルジョイント15に図
示しないハンドルを係合して、図3の矢印C方向にネジ
棒16を回動することにより、対向するピン軸14同士
が互いに接近するように移動してジャッキヘッド11が
上昇する。また、ハンドルジョイント15を矢印Cと反
対方向に回動すると、対向するピン軸14同士が離間す
るように移動してジャッキヘッド11が下降する。この
ように、ジャッキ10のリンク部材13はパンタグラフ
機構を構成して伸長縮退運動することによりジャッキヘ
ッド11を上下動させる。
【0017】一方、図1に示すように、ジャッキ格納ブ
ラケット1を配設する車両のフロントシート20は、シ
ートクッション21とシートバック22から構成されて
おり、車体構造部材であるフロアパネル24上に設置し
たシートインナレール23aとシートアウタレール23
bとの間にシートスライド機構(図示省略)を介して車
両の前後方向にスライド自在に設置されている。また、
フロントシート20の側部には、フロアパネル24に連
設してフロアトンネル25が形成されている。シートク
ッション21の下面はフロアトンネル25の上面と略同
じ高さに位置しており、シートインナレール23aとシ
ートアウタレール23bとの間で、シートクッション2
1の下面とフロアパネル24との間には所定の空スペー
スが形成される。そして、ジャッキ格納ブラケット1は
この空スペース内に配設される。
【0018】そして、図1及び図2に示すように、ジャ
ッキ格納ブラケット1は、シートインナレール23aと
シートアウタレール23bとの間で、シートクッション
21の下面とフロアパネル24との間に形成された空ス
ペース内に、フロアパネル24の上面にブラケット本体
3を溶着してしっかりと固設される。その場合、図2に
示すように、ジャッキ格納ブラケット1は、フロントシ
ート20の最前端スライド位置(二点鎖線で示す)で
は、ジャッキ10のハンドルジョイント15が露出する
ように、また、フロントシート20の通常使用位置(一
点鎖線で示す)では、ジャッキ10の全体がシートクッ
ション21の下方に隠れるように配設される。また、ジ
ャッキ格納ブラケット1は、車両の前後方向(図2のF
−R線を参照)に対して所定角度傾斜するように配置さ
れており、ジャッキ10も、パンタグラフ機構を構成す
るリンク部材13がジャッキ格納ブラケット1と同じ方
向を指向するようにジャッキ格納ブラケット1に保持さ
れる。
【0019】第1実施の形態に係るジャッキ格納ブラケ
ット1に対してジャッキ10を脱着する手順を説明す
る。この場合、フロントシート20は通常使用位置にあ
り、ジャッキ10はジャッキ格納ブラケット1に保持さ
れて格納されているものとする。 (1)先ず、シートスライド機構を作動してフロントシ
ート20を最前端スライド位置へ移動する。 (2)フロントシート20が最前端スライド位置に移動
すると、ジャッキ10のハンドルジョイント15がシー
トバック22の後端部から露出するので、露出したハン
ドルジョイント15を、図3の矢印Cと反対方向に回動
してジャッキヘッド11を、保持部材2のジャッキヘッ
ド保持部7から離間させる。 (3)ジャッキヘッド11がジャッキヘッド保持部7か
ら離間すると、ジャッキ10に作用していたジャッキ格
納ブラケット1の拘束力がなくなるため、ジャッキ10
は自由に移動できるようになるので、ジャッキ10のハ
ンドルジョイント15側を把持して、ブラケット本体3
のジャッキ載置部6上で、ジャッキ10のリンク部材1
3が車両の前後方向を指向するように回動する。 (4)ジャッキ10のリンク部材13が車両の前後方向
を向いた状態で、ジャッキ10のハンドルジョイント1
5側を把持して、ジャッキ10をシートバック22の背
面側に引張って取り外す。
【0020】(5)また、ジャッキ10をジャッキ格納
ブラケット1に格納する場合には、フロントシート20
を最前端スライド位置に移動する。 (6)シートバック22の背面下方からジャッキ格納ブ
ラケット1の位置を確認しながら、ジャッキ10のハン
ドルジョイント15側を把持して、ジャッキ10のリン
ク部材13を車両の前後方向に向けたままで、ジャッキ
格納ブラケット1の保持部材2に挿入して、ジャッキ1
0のジャッキベース12をブラケット本体3のジャッキ
載置部6上に載置する。 (7)ジャッキ10のハンドルジョイント15側を把持
して、ブラケット本体3のジャッキ載置部6上で、ジャ
ッキ10のリンク部材13が車両の前後方向と交差する
方向を指向するように回動する。 (8)ジャッキ10のハンドルジョイント15を、図3
の矢印Cの方向に回動してジャッキヘッド11を上昇さ
せて、保持部材2のジャッキヘッド保持部7に当接させ
る。この状態で、ジャッキ10は、リンク部材13が車
両の前後方向と交差する方向を指向するようにジャッキ
格納ブラケット1に保持されて格納される。 (9)ジャッキ10をジャッキ格納ブラケット1に保持
して格納した後に、フロントシート20を後方にスライ
ドさせて通常使用位置に戻す。
【0021】以上、第1実施の形態では、ジャッキ格納
ブラケット1は、ブラケット本体3と保持部材2から構
成する場合について説明したが、図5に示すように、保
持部材2をフロアパネル24に溶接部4により直接的に
溶着することもできる。このように構成することによ
り、ジャッキ格納ブラケット1の構造が簡単となり、構
成部品の軽量化を図ることができる。
【0022】次に、本発明の第2実施の形態に係るジャ
ッキ格納構造を、図6〜図10に基づいて説明する。な
お、図1〜図4に示す第1実施の形態並びに図13及び
図14に示す従来技術と同等の部分及び部材については
同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。本発明
の第2実施の形態に係るジャッキ格納構造は、前述した
第1実施の形態のジャッキ格納ブラケットと略同じ構成
部材から構成されており、保持部材の形状が第1実施の
形態の保持部材の形状と異なるだけである。また、本発
明の第2実施の形態に係るジャッキ格納構造は、第1実
施の形態のジャッキ格納構造と同様に、図1に示すよう
な前後方向にスライド自在の車両シートの下方にジャッ
キを保持して格納するものであり、ジャッキ格納ブラケ
ット1Aは、車両の前後方向(図2のF−R線を参照)
に対して交差する方向、すなわち、車両の前後方向に対
して所定角度傾斜する方向に配置されており、このジャ
ッキ格納ブラケット1Aに保持されるジャッキ10も車
両の前後方向と交差する方向を指向して格納される。
【0023】図6に示すように、ジャッキ格納ブラケッ
ト1Aは、略長方形状のブラケット本体3Aと、このブ
ラケット本体3Aに溶接部4Aで溶着された保持部材2
Aとから基本的に構成されている。ブラケット本体3A
には、周辺部にフロアパネル24への固着部となるフラ
ンジ部5Aが、また、中央部にフランジ部5Aよりも1
段高く形成されたジャッキ載置部6Aが形成されてい
る。また、保持部材2Aは、角錐台形状のキャップ状部
材を4等分して、サイド部8Aとなる対向する二つの部
分をジャッキヘッド保持部7Aで接続するように残し
て、残りの二つの部分を切除した形状に形成されてい
る。そして、ジャッキ格納ブラケット1Aは、保持部材
2Aの両側から同一方向に屈曲形成されたサイド部8
A、8Aをブラケット本体3Aのジャッキ載置部6Aの
対向する隅部側面に溶接部4Aによりそれぞれ溶着して
構成されている。この場合、図8に示すように、ジャッ
キ格納ブラケット1Aを、車両の前後方向(図2のF−
R線を参照)に対して交差する方向、すなわち、車両の
前後方向に対して所定角度傾斜する方向に配置した場
合、両側に位置するサイド部8Aと8Aとの間の最小間
隔が、ジャッキ1のリンク部材13の幅Wよりも若干大
きい幅となるようにしている。
【0024】第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケ
ット1Aに対してジャッキ10を脱着する手順を説明す
る。第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケット1A
に対してジャッキ10を脱着する手順は、第1実施の形
態に係る手順(1)〜(9)と略同じであり、その詳細
な説明は省略するが、ジャッキ10をジャッキ格納ブラ
ケット1Aに格納する場合のみを、図7〜図10に基づ
いて説明する。 (1)まず、図8及び図9に示すように、シートバック
22の背面下方からジャッキ格納ブラケット1Aの位置
を確認しながら、ジャッキ10のハンドルジョイント1
5側を把持して、ジャッキ10のリンク部材13を車両
の前後方向(図9の矢印Pの方向)に向けたままで、ジ
ャッキ格納ブラケット1Aの保持部材2Aに挿入して、
ジャッキ10のジャッキベース12をブラケット本体3
Aのジャッキ載置部6A上に載置する。 (2)次に、図10に示すように、ジャッキ10のハン
ドルジョイント15側を把持して、ブラケット本体3A
のジャッキ載置部6A上で、ジャッキ10のリンク部材
13が車両の前後方向と交差する方向を指向するよう
に、矢印Q方向に回動する。 (3)その後、図7に示すように、ジャッキ10のハン
ドルジョイント15を、矢印Cの方向に回動して、リン
ク部材13からなるパンタグラフ機構を伸長し、ジャッ
キヘッド11を上昇させて、保持部材2Aのジャッキヘ
ッド保持部7Aにジャッキヘッド11を当接させる。こ
の状態で、ジャッキ10は、リンク部材13が車両の前
後方向と交差する方向を指向するようにジャッキ格納ブ
ラケット1Aに保持されて格納される。
【0025】また、第2実施の形態のジャッキ格納ブラ
ケット1Aの形状を変更して、図11に示すように、ジ
ャッキ10の挿入側と対向する部位にストッパ部9を形
成することもできる。そして、この場合、図12に示す
ように、ジャッキ格納ブラケット1Bは、ジャッキ10
の挿入側がストッパ部9側よりも高くなるように傾斜し
て構成されている。このように構成することにより、ジ
ャッキ10をジャッキ格納ブラケット1Bに格納する場
合、ジャッキ10はジャッキ格納ブラケット1Bの挿入
口に案内されて、その後傾斜面に沿ってストッパ部9に
当接するため、ジャッキ10をジャッキ格納ブラケット
1Bに確実に保持して格納することが可能となり、ジャ
ッキ10の誤組付を防止することができる。また、ジャ
ッキ10は、ジャッキ格納ブラケット1Bのストッパ部
9に当接した状態で車両の前方に傾斜するように格納さ
れるため、車両の動作に影響されることなく、安定した
状態で保持されて格納させる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載し
た発明によれば、ジャッキを、車両の前後方向と交差す
る方向を指向するように配置して格納できるので、車両
シート下方の空スペースを有効に利用してジャッキの格
納スペース及び乗員の足元スペースを十分に確保するこ
とができると共に、ジャッキの脱着作業が容易となる。
【0027】請求項2に記載した発明によれば、上記効
果に加え、ジャッキを車両の前後方向に挿入した後、車
両の前後方向に交差する方向に回動させて格納できるの
で、ジャッキの脱着作業が容易となると共に、乗員の足
元スペースを十分に確保することが可能となる。
【0028】請求項3に記載した発明によれば、上記効
果に加え、車両シートの通常使用位置、すなわち、車両
シートの前後方向の位置を調整した乗員が乗降する位置
では、ジャッキ全体が車両シートで隠蔽されているた
め、乗員の視界に入ることがなく、乗員の足元スペース
を十分に確保することができる。また、ジャッキを使用
する場合には、車両シートを最前端までスライドさせる
ことにより、ジャッキの一部(ハンドルジョイントの部
分)を車両シートの後端部から露出させることができる
ため、ジャッキの脱着作業が容易となる。
【0029】さらに、請求項4に記載した発明によれ
ば、上記効果に加え、ジャッキ格納ブラケットを車両構
造部材であるフロアパネルに固設したので、車両動作の
影響によってジャッキがみだりに移動することがないよ
うに確実に保持して格納することができる。
【0030】請求項5に記載した発明によれば、上記効
果に加え、ジャッキをジャッキ格納ブラケットに格納す
る場合、ジャッキはジャッキ格納ブラケットの挿入口に
案内されて、その後ストッパ部に当接することにより、
所定の位置に確実に停止されるので、ジャッキをジャッ
キ格納ブラケットに確実に保持して格納することが可能
となり、ジャッキの誤組付を防止することができる。
【0031】請求項6に記載した発明によれば、上記効
果に加え、ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの挿入
側がストッパ部側よりも高くなるように傾斜しているた
め、ジャッキが、ジャッキ格納ブラケットのストッパ部
に当接した状態で車両の前方に傾斜するように格納され
るので、車両の動作に影響されることなく、ジャッキを
安定した状態で保持して格納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施の形態に係るジャッ
キ格納構造の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施の形態に係るジャッ
キ格納構造の平面図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施の形態に係るジャッ
キ格納ブラケットにジャッキを格納した状態を示す斜視
図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施の形態に係るジャッ
キ格納ブラケットの斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係るジャ
ッキ格納ブラケットの変形例を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施の形態に係るジャッ
キ格納ブラケットの斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施の形態に係るジャッ
キ格納ブラケットにジャッキを格納した状態を示す斜視
図である。
【図8】図8は、ジャッキ格納ブラケットにジャッキを
格納する場合の挿入方向を示す平面図であり、特に、本
発明の第2実施の形態に係るジャッキ格納ブラケットに
ジャッキを挿入する場合を示している。
【図9】図9は、本発明の第2実施の形態に係るジャッ
キ格納ブラケットにジャッキを挿入する場合を示す図8
の斜視図である。
【図10】図10は、図9の状態から、ジャッキをジャ
ッキ格納ブラケットに挿入した状態を示す斜視図であ
る。
【図11】図11は、本発明の第2実施の形態に係るジ
ャッキ格納ブラケットの変形例を示す斜視図である。
【図12】図12は、図11のA−A線に沿った断面図
であり、ジャッキ格納ブラケットにジャッキを格納した
状態を示す。
【図13】図13は、従来のジャッキ格納構造を示す斜
視図である。
【図14】図14は、他の従来のジャッキ格納構造を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 ジャッキ格納ブラケット 2 ジャッキ保持部材 3 ブラケット本体 4 溶接部 5 フランジ部 6 ジャッキ載置部 7 ジャッキヘッド保持部 8 サイド部 9 ストッパ部 10 ジャッキ 20 フロントシート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両シートの下方にジャッキを格納する
    ジャッキ格納構造において、車両シートの下方に配設し
    たジャッキ格納部位に、ジャッキを、車両の前後方向に
    対して交差する方向を指向するように配置して格納する
    ことを特徴とするジャッキ格納装置。
  2. 【請求項2】 ジャッキは、車両の前後方向に挿入した
    後、車両の前後方向と交差する方向に回動させて格納す
    ることを特徴とする請求項1に記載のジャッキ格納構
    造。
  3. 【請求項3】 ジャッキ格納部位は、車両シートの最前
    端スライド位置では車両シートの後端部からジャッキの
    一部が露出する位置であり、また、車両シートの通常使
    用位置ではジャッキ全体が隠蔽される位置であることを
    特徴とする請求項1または2に記載のジャッキ格納構
    造。
  4. 【請求項4】 車両シート下方のフロアパネル上にジャ
    ッキ格納ブラケットを配設し、該ジャッキ格納ブラケッ
    トに対してジャッキを着脱自在に格納することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のジャッキ格納構
    造。
  5. 【請求項5】 ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの
    挿入側と対向する部位にストッパ部を設けたことを特徴
    とする請求項4に記載のジャッキ格納構造。
  6. 【請求項6】 ジャッキ格納ブラケットは、ジャッキの
    挿入側がストッパ部側よりも高くなるように傾斜してい
    ることを特徴とする請求項5に記載のジャッキ格納構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110143174A (zh) * 2018-02-11 2019-08-20 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种卧式千斤顶固定支架

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