JP2007038760A - 低床式車両の荷物固定部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不要時における係止具の突出を無くして利便性とともに、操作性、及び、居住性の向上を図ることのできる低床式車両の荷物固定部構造を提供する。
【解決手段】 フロア9上に凹部40を設け、係止具41を凹部40内に格納可能に配置する。係止具41は、凹部40内に昇降及び回転可能に取付けられるベース部材43と、ベース部材43に支持される係止リング44を備えた構成とし、ベース部材43をアンカー部材42によってフロア9とフレームユニット6に結合する。係止具41を使用する場合には、係止リング44をベース部材43とともに凹部40から引き上げ、係止リング44を回転させて凹部40の開口縁に係止させる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、荷物を固定するための係止具がフロアに設けられたスクータ等の低床式車両の荷物固定部構造に関するものである。
低床式車両において、足載せフロア部分に係止具であるフックを取り付け、このフックに荷物の収納袋を係止させるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
この低床式車両は、足載せフロアの車幅方向の端部に車体側方に突出するフックを取り付け、車体のシート下方位置に取付けられた収納袋の端部をこのフックに係止し、それによって収容袋内の物品の移動を規制するようになっている。
特開平7−277249号公報
しかし、この従来の低床式車両は、足載せフロアの側端部にフック(係止具)が突出状態で取り付けられた構造となっているため、乗員の居住性や乗降、車両の取り回し等を考慮すると、フックを使用しない場合には、このフックが無い方が好適である。そこで、これを可能にする構造として、取り回し可能な着脱式とすることが考えられるが、着脱時の手間がかかることや、取り外したフックの収納場所の確保が必要となる等、利便性が向上しないという課題がある。
そこでこの発明は、不要時における係止具の突出を無くして利便性とともに、操作性、及び、居住性の向上を図ることのできる低床式車両の荷物固定部構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、車体のフロア(例えば、後述の実施形態における足載せフロア9、シート下フロア10)に荷物を固定するための係止具(例えば、後述の実施形態における係止具41)が設けられた低床式車両の荷物固定部構造において、前記フロアに凹部(例えば、後述の実施形態における凹部40)を設け、前記係止具を、不使用時にこの凹部内に格納可能とした。
この構成により、係止具はフロアから突出させて使用に供され、不要時には凹部内に格納することによってフロアからの突出が抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記係止具をフロアに拘束するアンカー部材(例えば、後述の実施形態におけるアンカー部材42)に、フロアを車体フレーム(例えば、後述の実施形態におけるフレームユニット6)に固定するためのフロア固定機能部(例えば、後述の実施形態における雄ねじ部48)を設けるようにした。
この場合、アンカー部材をフロアに固定する際に、アンカー部材のフロア固定機能部でフロアを車体フレームに同時に固定することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記係止具を、前記アンカー部材に摺動自在に嵌合保持されるベース部材(例えば、後述の実施形態におけるベース部材43)と、このベース部材に支持される係止片(例えば、後述の実施形態における係止リング44)と、を備えた構成とした。
この場合、ベース部材がアンカー部材に摺動自在に嵌合されているため、係止具が振動等によって凹部から飛び出し難くなる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記ベース部材をアンカー部材に昇降及び回転可能に取付け、ベース部材の回転中心回りの径方向長さよりも前記係止片の前記回転中心回りの張り出し幅を大きくする一方で、前記フロアの凹部を、前記ベース部材の収容されるベース穴(例えば、後述の実施形態におけるベース穴43)と、前記係止片の回転中心回りの張出部が進退自在に格納される格納溝(例えば、後述の実施形態における格納溝52)を備えた構成とし、前記係止片を格納溝から引き上げ所定角度回転させることによって前記係止片の下面を前記ベース穴の開口縁に当接支持し得るようにした。
この場合、係止片を格納溝から引き上げて所定角度回転させると、係止片がフロア側の凹部のうちのベース穴の開口縁に当接するため、係止片が格納溝内に落ち込まずにフロアから突出した状態に維持されるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、乗員の着座するシート(例えば、後述の実施形態におけるシート26)の下方に荷物を載せ置くためのシート下フロア(例えば、後述の実施形態におけるシート下フロア10)を設け、このシート下フロアを、前記係止具を配置する前記フロアとした。
請求項1に記載の発明によれば、必要時にのみ係止具をフロア上の凹部から突出させ、不要時には係止具を凹部内に格納しておくことができるため、係止具を利用することによる利便性の向上を、不使用時における車両操作性や居住性等を犠牲にすることなく得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、アンカー部材をフロアに取付けるときに、そのアンカー部材で同時にフロアを車体フレームに固定することができるため、フロアを車体フレームに固定するための専用部品を削減し、製造コストの低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ベース部材がアンカー部材に摺動自在に嵌合保持されるため、不使用時における係止具の飛び出しを確実に抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、極めて簡単な構造でありながら、不使用時における係止片の格納と、使用時における係止片の確実な突出状態の維持を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、シート下フロアに凹部を設け、係止具を不使用時に凹部内に格納可能としたため、係止具を凹部内に格納することによってシート下フロア上に平らな広い積載面を確保することができ、荷物の固定が必要なときにはフロア側の凹部から引き出して係止具を利用することができる。
以下、この発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、前側とは車両の前進方向を言うものとし、さらに右側及び左側とは車両が前進する方向に向かって右側及び左側を言うものとする。
図1は、この発明にかかる低床式車両の全体構成を示す斜視図であり、図2は、この低床式車両の骨格部の構成を示す斜視図である。
この低床式車両は、図1に示す操舵ハンドル1がステアリングステム2に連結され、このステアリングステム2の中間部が、図2に示すヘッドパイプ3に回動可能に支持されている。ステアリングステム2の下端にはフロントフォーク4が結合され、このフロントフォーク4に前輪WF(図1参照)が支持されている。この実施形態においては、操舵ハンドル1、ステアリングステム2、フロントフォーク4等が前輪操舵部を構成している。
図2に示すように、ヘッドパイプ3には後部下方に延出するダウンパイプ5が接続され、このダウンパイプ5の下端に梯子型のフレームユニット6が接続されている。フレームユニット6は、前端部と後端部が相互に接合された一対のサイドパイプ7A,7Bを主フレームとし、これらのサイドパイプ7A,7B間が複数のクロスパイプ8a〜8dによって結合されている。サイドパイプ7A,7Bはダウンパイプ5との接合部から車体後方に向かって略水平に延出し、車体前後方向のほぼ中間位置から車体後方に向かって斜め上方に屈曲している。以下、説明の便宜上、屈曲部mを挟んでサイドパイプ7A,7Bの前半部をフロントフレーム7AF,7BF、後半部をリヤフレーム7AR,7BRと呼ぶものとする。なお、サイドパイプ7A,7Bの屈曲部mの下面側にはセンタースタンド等の取り付けられるセンターフレーム80が取り付けられている。また、この実施形態の場合、車体フレームは、ヘッドパイプ3,ダウンパイプ5、フレームユニット6等によって構成されている。
また、フロントフレーム7AF,7BFの上部には運転者の足を載せ置く足載せフロア9が支持され、リヤフレーム7AR,7BRの上部には荷物を載せ置くためのシート下フロア10が支持されている。シート下フロア10は、足載せフロア9の後端部から段差状に隆起し、車体後端部に向かって上方に傾斜している(図1参照)。
図3,図4は、足載せフロア9とシート下フロア10を取り去ったこの低床式車両の車両中央部付近の平面図と側面図である。これらの図に示すようにフロントフレーム7AF,7BFには燃料タンク20が取り付けられ、リヤフレーム7AR,7BRには、エンジン11と無段変速機12、減速機(図示せず)等が一体化されたパワーユニット14が支持されている。この低床式車両の場合、パワーユニット14は、ユニットスイング式として後輪WRとともに複数のリンク15を介してリヤフレーム7AR,7BRに揺動可能に取り付けられている。なお、後輪WRの支持部とリヤフレーム7AR,7BR間のクロスパイプ8d(図2参照)の間にはコイルスプリングを主部品とするクッションユニット(図示せず)が介装されている。パワーユニット14のエンジン11は、フレームユニット6の屈曲部m後方の車幅方向のほぼ中心位置に配置され、無段変速機12と減速機は車体左側のリヤフレーム7ARの下方に配置されている。そして、エンジン11の吸気側に接続されるエアクリーナ17は無段変速機12の変速機ケース12aの後部側上面に取り付けられ、エンジン11の排気側に接続される排気管18とマフフラー19(図1参照)は車体右側のリヤフレーム7BRの下方に引き出されている。
また、無段変速機12の変速機ケース12aの前端部には、変速機内に冷却空気を導入するためのエアダクト21が接続され、そのエアダクト21は、図3,図4に示すように車体左側のフロントフレーム7AFの外側面に沿って配置されるとともに、図示せぬねじ等の締結部材にてフロントフレーム7Fに固定され、さらにその先端部がフロントフレーム7AFの上面を跨いで燃料タンク20の後端部位置に開口している。なお、図中22は、パワーユニット14の揺動を許容するためにエアダクト21に設けられた蛇腹配管である。
また、足載せフロア9の前端部には、図1に示すようにハンドル1の付根部に向かって屹立し、ダウンパイプ5の周囲を囲繞するカバー支柱23が配置され、そのカバー支柱23の上端部に、ヘッドライト24b,24aを収納するライトボックス25(灯体カバー)が取り付けられている。
図2に示すフレームユニット6のうち、フロントフレーム7AF,7BFの屈曲部mの近傍とリヤフレーム7AR,7BRには、乗員の着座するシート26を支持するための略コ字状に湾曲したシートフレーム27,28,29が結合されている。これらのシートフレーム27,28,29はコ字形状の向かい合う二辺の一方(以下「下辺27a,28a,29a」と呼ぶ。)が左右のフレーム7AF,7BF、或いは、7AR,7BRに跨って結合され、前記2辺を連結する連結辺27b,28b,29bが車体右側のフレーム7BF,7ARの車幅方向外側位置にて上方に立ち上がり、他方の一辺(以下「上辺27c,28c,29c」と呼ぶ。)側でシート26を支持するようになっている。つまり、これらのシートフレーム27,28,29はすべて右側のフレーム7BF,7BRの車体外側に膨出してそこでコ字形状に湾曲するように配置され、シート26を片持ちでフレームユニット6に支持させるようになっている。
なお、この実施形態の場合、シート26は運転者が着座するライダーシート26Aと、運転者の後方で同乗者が着座するピリオンシート26Bによって構成されている。
また、前述したシート下フロア10は、リヤフレーム7AR,7BRとシートフレーム27,28,29の下辺27a,28a,29aの上方に被せるようにして取り付けられ、シート下フロア10とシート26の間には、荷物を収容するための収容空間39が設けられている。
ところで、前述した足載せフロア9とシート下フロア10の上面には、図1に示すように複数の凹部40が設けられ、その凹部40の内側にフロア9または10に載置した荷物等を固定するための係止具41が格納されている。
係止具41は、図5〜図8に示すように、アンカー部材42を介してフロア9(または10)に拘束される短軸円柱状のベース部材43と、このベース部材43の外周壁の対称位置に回動自在に係止される略D字状の係止リング44(係止片)とを備え、この係止リング44に荷物固定用のベルトやフック等を係止し得るようになっている。
アンカー部材42は、前記ベース部材43が昇降及び回転が可能なように摺動自在に嵌合されるガイド軸45と、このガイド軸45の上端に一体に形成されて前記ベース部材43の軸方向の変位を規制する頭部46と、ガイド軸45の下端側に縮径して形成された挿通軸47と、この挿通軸47の先端側に形成された雄ねじ部48とを備えている。アンカー部材42の挿通軸47は、ガイド軸45にベース部材43を嵌合した状態でフロア9(または10)側の凹部40の底壁とフレームユニット6に固定のブラケット49を貫通し、その先端の雄ねじ部48にナット50が螺合されるようになっている。ブラケット49とフロア9(または10)を挟み込むようにしてアンカー部材42がナット50に締め込まれると、アンカー部材42がフロア9(または10)とフレームユニット6(車体フレーム)に結合されると同時にフロア9(または10)自体もフレームユニット6に結合される。したがって、この実施形態の場合、アンカー部材42の雄ねじ部48がフロア固定機能部となっている。
ここで、係止リング44の径方向の張り出し幅はベース部材43の外径(回転中心回りの径方向長さ)よりも大きく設定され、係止具41を上方から見た場合に、係止リング44の両端部(径方向の張り出し部44a)がベース部材43の外径からはみ出すようになっている。これに対し、フロア9(または10)側の凹部40は、ベース部材43が摺動自在に嵌合される円形状のベース穴51と、係止リング44の張り出し部44aが摺動自在に格納される格納溝52を備えた構成となっている。
この低床式車両においては、係止具41が不要な場合には、図5,図6に示すようにベース部材43と係止リング44をフロア9(または10)上の凹部40内に格納し、それによってフロア9(または10)上をほぼフラットな状態にする。したがって、足載せフロア9上では、乗員の乗り降りの際や運転中に乗員の足が係止具41に引っ掛かることがなく、シート下フロア10上では、係止具41が上方に大きく突出しないことから、広いスペースを荷物載置のために用いることができる。
また、係止具41を必要とする場合には、図5,図6に示す状態から図7に示すように係止リング44に指先を掛けてベース部材43とともに上方に引き上げ、その状態のまま図8に示すようにほぼ90°回転させる。これにより、係止リング44の張り出し部44aの下面はベース穴51の開口縁のうちの格納溝52からずれた位置に係止される。この結果、格納溝52への係止リング44の落ち込みが阻止され、係止リング44がフロア9(または10)上から突出した状態に維持される。したがって、この後、荷物のフックや荷物を縛るためのベルト等を係止リング44に係止させることにより、荷物をフロア9(または10)に固定することが可能になる。
また、この低床式車両においては、フロア9(または10)を間に挟み込むようにしてアンカー部材42をフレームユニット6に結合するようにしているため、係止具41をフロア9(または10)に取付けるためのアンカー部材42によってフロア9(または10)を同時にフレームユニット6に結合することができる。したがって、フロア9(または10)をフレームユニット6に固定するための専用ボルトの本数を減らすことができるため、その分の部品点数の削減と製造コストの低減を図ることができる。
さらに、この実施形態の場合、係止具41のベース部材43がアンカー部材42と凹部40に摺動自在に嵌合されているため、格納時における係止具41の飛び出しやガタ付きを確実に防止することができる。
つづいて、図9〜図12に示すこの発明の他の実施形態について説明する。
この実施形態は基本的な構成は上記の実施形態と同様であるが、シート下フロア10の車体後方側に、長さ調整が可能なキャリア60が取付けられている点のみが異なっている。したがって、以下では上記の実施形態と同一部分に同一符号を付し、重複する部分については説明を省略するものとする。
キャリア60は、フレームユニット6の後部に結合された第1のキャリアフレーム61と、この第1のキャリアフレーム61の後端部に回動自在にヒンジ結合された第2のキャリアフレーム62とから成り、第2のキャリアフレーム62をヒンジ63を介して回動させることにより、折畳みと展開のいずれかの状態に切換えられるようになっている。
第1のキャリアフレーム61は、フレームユニット6の後端部上面にブラケット71を介して結合された略コ字状のベースパイプ61aと、このベースパイプ61aの後端部に鋭角を成すように連結された補強パイプ61bを備えた構成とされ、図10に示すように補強パイプ61bの前端部がフレームユニット6の下方側から左右のリヤフレーム7AR,7BRの内側側面に結合されている。そして、ベースパイプ61aは、シート下フロア10の上面に連続するようにシート下フロア10とほぼ同高さ、かつ同傾斜角度となるように配置されている。
一方、第2のキャリアフレーム62は、第1のキャリアフレーム61のベースパイプ61aと同様にパイプ材が略コ字状に屈曲して形成され、コ字形状の開口側に位置される両側の基端部には前記ヒンジ63が設けられている。そして、第2のキャリアフレーム62の基端部から延出する一対の延出辺62a,62bは先窄まり状に延び、かつ、第1のキャリアフレーム61側のベースパイプ61aの車体前後長よりも長くなるように形成されている。また、第1のキャリアフレーム61の後端部と第2のキャリアフレーム62の折り返し端には夫々ゴム材料等から成るクッションローラ64,65が回転可能に取付けられている。
また、第2のキャリアフレーム62の両側の延出辺62a,62bのヒンジ63に近接した位置には係止ピン66が突設され、この各係止ピン66に付勢手段であるコイルスプリング67の一端部が係止されている。各コイルスプリング67の他端は、第1のキャリアフレーム61のベースパイプ61aに取り付けられ、この各コイルスプリング67の圧縮方向のばね力が第2のキャリアフレーム62に対して折畳み方向と展開方向に作用するようになっている。そして、両キャリアフレーム61,62のヒンジ63に近接した位置には、図12に示すように第2のキャリアフレーム62の展開時に同キャリアフレーム62が後方に僅かに反り返ったところで相互に当接するストッパ68,69が設けられている。第2のキャリアフレーム62の展開時には、ストッパ68,69同士の当接が維持されるようにコイルスプリング67のばね力が作用する。
また、図9に示すようにシート下フロア10の上面のうちの、前方に折り畳んだ第2のキャリアフレーム62の先端部よりも僅かに前方側位置には、設定高さに隆起した係止突起70が幅方向に渡って設けられている。
この低床式車両の場合、長さの短い荷物をシート下フロア10に載置する場合には、図9に示すように第2のキャリアフレーム62を前方側に折畳み、必要に応じてキャリア60のクッションローラ64,65上に荷物を載せ置く。この状態では第2のキャリアフレーム62が第1のキャリアフレーム61の上面側に重合されるため、重量の大きな荷物であっても充分な強度をもって支持することができる。
また、折畳み状態のキャリア60には、第2のキャリアフレーム62を前部下方に押し付けるようにコイルスプリング67のばね力が作用しているため、第2のキャリアフレーム62の前端部のクッションローラ65とシート下フロア10の間に荷物を挟み込んで支持することもできる。この場合、シート下フロア10上のクッションローラ65の前方位置に係止突起70が設けられているため、シート下フロア10の上面の傾斜に沿った荷物の滑り落ちをこの係止突起70によって確実に阻止することができる。
一方、長尺な荷物をシート下フロア10に載置する場合には、図11に示すように第2のキャリアフレーム62を後方側に展開し、その状態で両キャリアフレーム61,62によって荷物を支える。
したがって、このキャリア60を備えた低床式車両においては、キャリア60の折畳みと展開という簡単な操作によって、載置する荷物の長さに応じた最適な長さの荷物載置面を確保することができる。
なお、この発明は以上述べた実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、ベース部材43に取付けられて荷物の拘束具等を係止する係止片を係止リング44によって構成したが、係止片はリング形状に限らずフック形状等であっても良い。
以下、上記の実施形態から把握し得る他の発明を作用効果とともに列記する。
(a) 乗員の着座するシートの下方に、車体後部側に連続する荷物載置用のシート下フロアが設けられた低床式車両において、前記シート下フロアの後方に、このシート下フロアを延長するように長さ調整可能なキャリアを設けたことを特徴とする低床式車両。
この発明によれば、シート下フロアの延長上に長さ調整可能なキャリアを設けたことから、シート下フロア自体を換えることなく載置する荷物に適した荷物載置スペースを容易に確保することができる。
(b) 前記キャリアは、複数のキャリアフレームがヒンジを介して折畳み・展開可能に組み付けられて成ることを特徴する前記(a)に記載の低床式車両。
この発明によれば、簡単な構造によってキャリアの長さ調整が可能になるとともに、折畳み時にキャリアの強度を高めることができる。
(c) 前記複数のキャリアフレーム間に、展開方向と折畳み方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする前記(b)に記載の低床式車両。
この発明によれば、展開時と折畳み時に付勢手段による跳ね上げ作動と自動的な戻り作動を得ることができるうえ、折畳み時には、付勢手段の力が作用するキャリアフレームとシート下フロアの間に荷物を挟み込んで固定することができる。
(d) シート下フロアの上面のうちの、前記キャリアフレームの折り畳み部の前方位置に、載置した荷物を係止する係止突起を設けたことを特徴とする前記(c)に記載の低床式車両。
この発明によれば、キャリアフレームとシート下フロアの間に荷物を挟み込んで支持するときに、係止突起で荷物を支えることによって荷物のより確実な固定が可能になる。
この発明の一実施形態の低床式車両を前方斜め上方側から見た斜視図。 同実施形態の低床式車両の骨格部材を主とした斜視図。 同実施形態の低床式車両の足載せフロアを取り去った車体略中央部の平面図。 同実施形態の低床式車両の足載せフロアを取り去った車体略中央部の側面図。 同実施形態0示す係止具を格納した荷物固定部の斜視図。 同実施形態を示す図5のA−A断面に対応する断面図。 同実施形態を示す係止具を引き上げた荷物固定部の図6と同様の断面図。 同実施形態を示す係止具を突出させた荷物固定部の斜視図。 この発明の他の実施形態の低床式車両の一部を前方斜め上方側から見た斜視図。 同実施形態を示すキャリアの取り付け部の拡大斜視図。 同実施形態を示すキャリアを展開した図9と同様の斜視図。 同実施形態を示す展開したキャリアを斜め下方側から見た拡大斜視図。
符号の説明
6…フレームユニット(車体フレーム)
9…足載せフロア(フロア)
10…シート下フロア(フロア)
26…シート
40…凹部
41…係止具
42…アンカー部材
43…ベース部材
44…係止リング(係止片)
44a…張り出し部
48…雄ねじ
51…ベース穴
52…格納溝

Claims (5)

  1. 車体のフロアに荷物を固定するための係止具が設けられた低床式車両の荷物固定部構造において、
    前記フロアに凹部を設け、前記係止具を、不使用時にこの凹部内に格納可能としたことを特徴とする低床式車両の荷物固定部構造。
  2. 前記係止具をフロアに拘束するアンカー部材に、フロアを車体フレームに固定するためのフロア固定機能部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の低床式車両の荷物固定部構造。
  3. 前記係止具を、前記アンカー部材に摺動自在に嵌合保持されるベース部材と、このベース部材に支持される係止片と、を備えた構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の低床式車両の荷物固定部構造。
  4. 前記ベース部材をアンカー部材に昇降及び回転可能に取付け、
    ベース部材の回転中心回りの径方向長さよりも前記係止片の前記回転中心回りの張り出し幅を大きくする一方で、
    前記フロアの凹部を、前記ベース部材の収容されるベース穴と、前記係止片の回転中心回りの張出部が進退自在に格納される格納溝を備えた構成とし、
    前記係止片を格納溝から引き上げ所定角度回転させることによって前記係止片の下面を前記ベース穴の開口縁に当接支持し得るようにしたことを特徴とする請求項3に記載の低床式車両の荷物固定部構造。
  5. 乗員の着座するシートの下方に荷物を載せ置くためのシート下フロアを設け、このシート下フロアを、前記係止具を配置する前記フロアとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の低床式車両の荷物固定部構造。

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