JP3845911B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、器具本体の中央部に開口が設けられ、その開口に電源への電気的接続手段と機械的接続手段とを備えたホルダ部が取り付けられて、天井に取り付けられた配線器具に電気的、機械的に接続されたアダプタ部に、そのホルダ部で取り付けられる照明器具では、天井等への取付操作時に器具本体を手で支える部分は器具本体の外周端部、または器具本体の前面側に装着された本体カバーの表面しかなく、取付操作時に器具本体が持ち上げにくいものであった。
【0003】
図8及び図9は、取付操作時に器具本体を持ち上げ易くした従来の照明器具を示すもので、この照明器具は、実開平5−83921号公報に開示された照明器具であって、器具本体1と、ホルダ部2、アダプタ3、及びセード4とを備えて構成されている。
【0004】
器具本体1は、略中央部に開口1aを備え、その開口1aの周端近傍には、ホルダ部2が取り付けられており、このホルダ部2を天井5に設けられた配線器具6に電気的、機械的に接続されるアダプタ部3に係止させて、天井5に取り付けられるように構成されている。また、器具本体1の前面側である下面側には、ランプ7を装着させるためのランプソケット(図示せず)が突設されており、周端部近傍には透光性を有するセード4の支持部(図示せず)が設けられている。また、器具本体1の下面側であって装着されるランプ7の上側には、つまり、器具本体1の平面視でランプ7と略重なる部位には、器具本体1の側方に開口するように内方に凹ませて形成された指掛け部1bが形成されている。
【0005】
ホルダ部2は、略中央に電源孔2aが設けられてなり、器具本体1の開口1aにその電源孔2aを対向させるように取り付けられると共に、電源孔2aの中心側に向かって出没自在とされた係止爪2bと、その係止爪2bを後退させる解除釦2cとを備えて構成されている。
【0006】
アダプタ部3は、天井5に取り付けられた配線器具6に電気的、機械的に接続される一対の栓刃(図示せず)を上面に備え、その栓刃を配線器具6に挿入させて回転させることにより配線器具6と接続され、その側面には係止爪2bが係止される係止溝3aが設けられている。
【0007】
このように構成された照明器具では、天井5への取付けに際しては、天井5に取り付けられた配線器具6である引掛シーリングにアダプタ部3の栓刃を係止させ、そのアダプタ部3の係止溝3aに器具本体1に取付けられたホルダ部2の係止爪2bを係止させて器具本体1を天井5に取り付け、ランプソケットにランプ7を装着させた後に、下方からセード4を装着させて取り付けらる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された従来の照明器具においては、指掛け部1bが、器具本体1の平面視でランプソケットに装着されたランプ7と略重なる部位に設けられているため、ランプ7を装着した状態では指掛け部1bに手をかけることができず、したがってランプ7を装着した状態では有効な指掛け部1bはなく、指掛け部1bを利用するには、器具本体1の取外しを含めた取付け操作をランプ7を外した状態で行う必要があって、取付け操作の作業性が悪いという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされもので、その目的とするところは、器具本体の取付け操作の作業性をよくした照明器具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するため、請求項1記載の発明にあっては、略中央部に開口が設けられ前面側にランプを保持させるランプソケットが突設されてなる器具本体と、略中央に電源孔を備え前記器具本体の開口に挿入されるように取り付けられると共に開口の中心側に向かって出没自在とされた係止爪を備えたホルダ部と、配線器具に電気的、機械的に接続されると共に前記係止爪が係合するアダプタ部と、前記ランプと器具本体の間に配設されて前記開口に対向して前記ホルダ部の操作用開口が設けられた本体カバーとを有してなる照明器具において、前記器具本体の開口の周端と前記本体カバーの操作用開口の周端とにそれぞれ一体的に設けた内鍔部を前記本体カバーの平面視で前記ランプと重ならない部位に形成し、この内鍔部を前記器具本体の取付操作時に器具本体を前記本体カバーと共に支えるための指掛け部としたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の照明器具の第1の実施の形態を示すものであり、この照明器具は、器具本体1と、ホルダ部2、アダプタ部3、セード4、本体カバー8、及びランプソケット9とを備えて構成されている。
【0015】
器具本体1は、略円板状であってその略中央部に開口1aを備え、その開口1aの周端近傍には、ホルダ部2が取り付けられており、このホルダ部2を天井5に設けられた配線器具6に電気的、機械的に接続されたアダプタ部3に係止させて、天井5に取り付けられるように構成されている。また、器具本体1の前面側である下面側には、ランプ7を点灯させる点灯装置(図示せず)が取り付けられており、その下面側には点灯装置を覆うように本体カバー8が装着され、その本体カバー8よりも下方に突出してランプ7を装着させるためのランプソケット9が設けられている。また、器具本体1の周端部近傍には、透光性を有するセード4を装着させるための支持部(図示せず)が設けられている。
【0016】
ホルダ部2は、略中央にアダプタ部3が挿通可能な電源孔2aが設けられてなり、器具本体1の開口1aの中心と電源孔2aの中心とが略一致するように器具本体1に取り付けられると共に、ばね(図示せず)により電源孔2aの中心側に向かって出没自在とされた係止爪2bと、その係止爪2bを後退させる解除レバー(図示せず)とを備えて構成されている。
【0017】
アダプタ部3は、天井5に取り付けられた配線器具5に電気的、機械的に接続される略L字状をなす一対の栓刃(図示せず)を上面に備え、その栓刃を配線器具5である引掛けシーリングに挿入させて回転させることにより配線器具5と接続される。また、アダプタ部3の側面には電源孔2aの中心側に向かって突出した係止爪2bが係止される係止溝3aが設けられており、また、下面側には栓刃と電気的に接続されて器具本体1の点灯装置等と接続されるコネクタ(図示せず)が設けられている。
【0018】
本体カバー8は、上述のように点灯装置等を覆うように器具本体1に装着されるもので、その中央部であって器具本体1の開口1aと対向する部位には、ホルダ部2の解除レバーを操作するための操作用開口8aが設けられており、また、平面視でランプソケット9に装着されたランプ7と重ならない部位である、環状のランプ7の略中心と対向する部位に、器具本体1を天井5に取付操作する際に、指を掛けて器具本体1を本体カバー8と共に支えるための指掛け部8bが、少なくとも1つ設けられている。
【0019】
このように構成された照明器具では、器具本体1の天井5への取付けに際しては、まず、天井5に取り付けられた配線器具6である引掛シーリングにアダプタ部3の栓刃を係止させてアダプタ部3を配線器具6に電気的、機械的に接続させて固定し、その下方からホルダ部2が取り付けられた器具本体1を指掛け部8bに指を掛けて押し上げて、アダプタ部3の係止溝3aまたは上面に、器具本体1に取付けられたホルダ部2の係止爪2bを係止させて器具本体1を天井5に取り付ける。そして、ランプソケット9にランプ7を装着させた後に、下方からセード4を器具本体1を装着させて取り付けらる。なお、このときランプ7は、アダプタ部3にホルダ部2を係止させる前に装着させておくこともできる。
【0020】
このように構成されているため、本実施の形態における照明器具においては、指掛け部8bが、本体カバー8の平面視でランプソケット9に装着されたランプ7と重ならない部位である、環状のランプ7の略中心と対向する部位に設けられているため、ランプソケット9にランプ7を装着した状態であっても器具本体1の取付操作を、指掛け部8bに指を引っ掛けて器具本体1を支えて行うことができ、器具本体1を不用意に落としにくくなって取付操作の作業性が向上する。
【0021】
図3及び図4は、本発明の照明器具の第2の実施の形態を示すものであり、前記第1の実施の形態と異なる点は、指掛け部8bを、本体カバー8の環状のランプ7の略中心と対向する部位に代えて、本体カバー8の操作用開口8aの周端近傍と、器具本体1の開口1aの周端近傍とにそれぞれ一体的に形成した内鍔部8c、1cとした点であり、他は前記第1の実施の形態と同様に構成されている。なお、図において2dは係止爪2bを突出させるように付勢するばねを、2eは係止爪2bを解除するようにばね2dを押し縮める解除レバーを示す。
【0022】
このように構成しても前記第1の実施の形態と同様の効果を奏すると共に、本体カバー8には操作用開口8aを除いて開口した部分がなくなると共に、内鍔部8cの下面を反射面とできて光を反射しにくい部分を削減することができる。また、指掛け部8bが本体カバー8の内鍔部8cと、器具本体1の内鍔部1cとされているため、指掛け部8bの強度を確保し易い。
【0023】
図5は、本発明の照明器具の第3の実施の形態を示すものであり、前記第2の実施の形態と異なる点は、指掛け部8bである内鍔部1c、8cをホルダ部2の解除レバー2eを有する方向には幅広に、他の方向では幅狭に形成して器具本体1の支持個所を明確にした点と、電源孔2aの下端をアダプタ部3が挿通せずコネクタのみが挿通するように小さく形成した点であり、他は前記第2の実施の形態と同様に構成されている。このように構成しても前記第2の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0024】
図6及び図7は、本発明の照明器具の第4の実施の形態を示すものであり、前記第2の実施の形態と異なる点は、指掛け部8bを本体カバー8に設けた内鍔部8cとした点と、ホルダ部2を形状が平面視が長径と短径とを有するように形成し、電源孔2aをアダプタ部3が挿通せずコネクタのみが挿通するように小さく形成した点と、そのホルダ部2の前面側である下側であって本体カバー8との間に、ホルダ部2の中心を回転中心として回転し本体カバー8の操作用開口8aを略塞ぐ蓋体10を装着させ、この蓋体10の装着状態におけるホルダ部2の短径方向の外側に、解除レバー2eを操作可能な一対の取付解除孔10aを設けた点であり、他は前記第2の実施の形態と同様に構成されている。
【0025】
つまり、蓋体10は、器具本体1の取付操作時は、取付解除孔10aから解除レバー2eが操作できる方向を向き、器具本体1の取付後は、略90度回転させられて取付解除孔10aが本体カバー8の背面側に隠れるようにされているのである。また、蓋体10の一対の取付解除孔10aの間には、コネクタ挿通孔10bが設けられている。
【0026】
このように構成しても前記第2の実施の形態と同様の効果を奏すると共に、本体カバー8の操作用開口8aが蓋体10により塞がれて反射面とでき、器具本体1の中央側での光の落ち込みを抑制できる。
【0027】
【発明の効果】
このように構成されているため本発明は、請求項1記載の発明にあっては、指掛け部が、本体カバーの平面視でランプソケットに装着されたランプと重ならない部位に設けられているため、ランプソケットにランプを装着した状態であっても器具本体の取付操作を、指掛け部に指を引っ掛けて器具本体を支えて行うことができ、器具本体を落としにくくなって取付操作の作業性が向上する。
【0028】
また、本体カバーには操作用開口を除いて開口した部分がなくなって、見栄えを良くできると共に、光を反射しにくい部分を削減することができる。
【0029】
さらに、内鍔部の下面を反射面とできて光を反射しにくい部分を削減することができると共に、指掛け部が本体カバーの内鍔部と、器具本体の内鍔部とされているため、指掛け部の強度を確保し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明器具の第1の実施の形態の要部を示す斜視図である。
【図2】同上の一部断面状態を示す模式図である。
【図3】本発明の照明器具の第2の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図4】同上の要部の詳細断面図である。
【図5】本発明の照明器具の第3の実施の形態の要部を示す平面図である。
【図6】本発明の照明器具の第4の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図7】同上の要部の平面図である。
【図8】従来の照明器具を示す断面図である。
【図9】同上の要部の正面図である。
【符号の説明】
1 器具本体
1a 開口
1c 内鍔部
2 ホルダ部
2a 電源孔
2b 係止爪
3 アダプタ部
6 配線器具
7 ランプ
8 本体カバー
8a 操作用開口
8b 指掛け部
8c 内鍔部
10 蓋体
10a 取付解除孔
Claims (1)
- 略中央部に開口が設けられ前面側にランプを保持させるランプソケットが突設されてなる器具本体と、略中央に電源孔を備え前記器具本体の開口に挿入されるように取り付けられると共に開口の中心側に向かって出没自在とされた係止爪を備えたホルダ部と、配線器具に電気的、機械的に接続されると共に前記係止爪が係合するアダプタ部と、前記ランプと器具本体の間に配設されて前記開口に対向して前記ホルダ部の操作用開口が設けられた本体カバーとを有してなる照明器具において、前記器具本体の開口の周端と前記本体カバーの操作用開口の周端とにそれぞれ一体的に設けた内鍔部を前記本体カバーの平面視で前記ランプと重ならない部位に形成し、この内鍔部を前記器具本体の取付操作時に器具本体を前記本体カバーと共に支えるための指掛け部としたことを特徴とする照明器具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25287496A JP3845911B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 照明器具 |
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---|---|---|---|
JP25287496A JP3845911B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 照明器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10106334A JPH10106334A (ja) | 1998-04-24 |
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ID=17243372
Family Applications (1)
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JP25287496A Expired - Fee Related JP3845911B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 照明器具 |
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-
1996
- 1996-09-25 JP JP25287496A patent/JP3845911B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10106334A (ja) | 1998-04-24 |
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