JPH09320332A - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、器具本体を引掛シーリングに手間を
かけずに、簡単に取付けられるとともにコスト低減が図
れる照明器具を提供する。 【解決手段】被取付面１５に固定される引掛シーリング
５に取付けられる照明器具において、引掛シーリングに
引っ掛ける栓刃５０を上面に有し少なくとも一部が透明
な部材からなる栓刃取付台３３と、下面にランプ３０，
３１を保持するランプホルダー２４と下面側に突出し先
端にコネクタ受け２６を有するとともに栓刃５０と電気
的に接続するコード２７と中央部に栓刃取付台３３が取
付けられる取付孔４１とを有する器具本体４０とからな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、引掛シーリングを
用いて天井面に直付設置される照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の照明器具は図６に示す構
造になっている。引掛シーリング５は被取付面である天
井（図示せず）などに木ねじで取付固定されるもので、
下面に栓刃（図示せず）を係止する受け刃（図示せず）
を内部に有する。

【０００３】アダプター１０は、前記引掛シーリング５
に引っ掛ける略Ｌ字形をなす一対の栓刃（図示せず）を
上面に有する略円盤形であって、外周縁部に溝状に形成
した係止段部１１を有するとともに下面に形成されたコ
ード貫通穴１２から上記一対の栓刃（図示せず）とそれ
ぞれ電気的に接続し、先端にコネクタ１４を有するコー
ド１３が導出している。

【０００４】器具本体１６は、透光材からなるセード
（図示せず）を外周縁に回転嵌合し、中央部には前記ア
ダプター１０が取付けられるリング状の中央壁１７が形
成されるとともに、この中央壁１７には係止部摺動孔１
８，１８が対向して穿設されている。係止部摺動孔１８
には、前記アダプター１０の係止段部１１の周方向に摺
動自在で、しかも、係脱可能に形成された係止爪１９を
有する係止部２０が配置されている。さらに、器具本体
１６の中央部下面２１から突出するとともに周方向に沿
って移動して前記係止部２０の前記アダプター１０との
係止を解除する解除操作部２２を有する。また、中央部
下面２１には、下方に向けてアダプター１０のコネクタ
１４が取付けられる第１のコネクター受け２３が取付け
られている。

【０００５】器具本体１６の下面には、大径および小径
の円筒状の蛍光灯（図示せず）がそれぞれ取付けられる
ランプホルダー２４が図示しない方法で取付けられてい
る。さらに、ランプホルダー２４の近傍には、第１のコ
ネクター受け２３と電気的に接続され、先端に第２のコ
ネクター受け２６を有するコード２７が、器具本体１６
下面から導出してそれぞれ取付けられている。

【０００６】照明器具の取付け・取外しの手順を説明す
る。

【０００７】最初に、被取付面である天井（図示せず）
などに木ねじ（図示せず）で引掛シーリング５を取付固
定する。この引掛シーリング５にアダプター１０の上面
（図示せず）に突出形成されている一対の略Ｌ字形の栓
刃（図示せず）を引掛シーリング５の下面に形成されて
いる一対の栓刃挿入穴６，６にそれぞれ挿入し、時計方
向に回転させ、アダプター１０の栓刃（図示せず）を引
掛シーリング５に引掛け固定し、受け刃（図示せず）と
それぞれ電気的に接続する。。

【０００８】つぎに、器具本体１６の下面２１から突出
している解除操作部２２，２２をそれぞれ外周方向に前
記係止部２０，２０を中心方向に付勢しているコイルス
プリング（図示せず）に抗して移動させ、係止部摺動孔
１８，１８の内部にそれぞれ移動させる。それから、器
具本体１６の中央壁１７をアダプター１０の外周部に挿
入係合したのち、前記解除操作部２２，２２をそれぞれ
解除し、係止部２０，２０をそれぞれアダプター１０の
係止段部１１に係合させ、器具本体１６をアダプター１
０に取付ける。

【０００９】最後に、アダプター１０の下面より突出し
ているコネクター１４を第１のコネクター受け２３に接
続すると、器具本体１６の下面から導出している第２の
コネクター受け２６，２６とそれぞれ電気的に接続す
る。それから、ランプホルダー２４に大径、小径のラン
プ（図示せず）を取付けたのち、セード（図示せず）を
器具本体１６の外周に回動させて固定する。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の照
明器具は、器具本体１６を被取付面に固定した引掛シー
リング５に取付けるには、器具本体１６とは別に設けた
アダプター１０の上面に有する栓刃（図示せず）を引掛
シーリング５に引っ掛け取付けたのち、このアダプター
１０の外周面に器具本体１６を挿入したのち、アダプタ
ー１０の係止段部１１に器具本体１６の中央部に対向し
てそれぞれ設けた一対の係止部２０，２０を係止させ、
器具本体１６をアダプター１０に取付ける。つぎに、ア
ダプター１０の下面から突出して取付けられているコネ
クター１４を器具本体１６の第１のコネクター受け２３
に挿入接続していた。

【００１１】上記のような構成であるため、器具本体１
６を被取付面に固定した引掛シーリング５に取付けるに
は、アダプター１０を引掛シーリング５に引っ掛け取付
たのち、器具本体１６をアダプター１０に取付ける。さ
らに、アダプター１０の下面から導出しているコネクタ
ー１４を第１のコネクター受け２３に電気的に接続する
という手順を取る。このため、器具本体を引掛シーリン
グに取付ける手間がかかるという問題があった。

【００１２】さらに、器具本体１６を引掛シーリング５
に取付けるには、器具本体１６に一対の係止部２０，２
０と、この係止部２０，２０を中心方向に付勢するスプ
リング（図示せず）とを設けるとともに、アダプター１
０の下面から突出取付けられているコネクタ１４を接続
する第１のコネクタ受け２３を器具本体１６に設ける必
要があるため、コスト高になるという問題があった。

【００１３】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、器具本体を引掛シーリングに手間をかけずに、簡単
に取付けられるとともにコスト低減が図れる照明器具を
提供することを課題とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、被取付面に固定される引掛シーリングに取付けられ
る照明器具において、前記引掛シーリングに引っ掛ける
栓刃を上面に有し全部または一部が透明部材からなる栓
刃取付台と、下面にランプを保持するランプホルダーと
下面側に突出し先端にコネクタ受けを有するとともに前
記栓刃と電気的に接続するコードと中央部に前記栓刃取
付台が取付けられる取付孔とを有する器具本体とからな
ることを特徴とするものである。

【００１５】上記の構成において、器具本体には、引掛
シーリングに引っ掛ける栓刃が、少なくとも、一部が透
明な部材からなる栓刃取付台に取付けられているととも
に、この栓刃と器具本体の下面に突出配置されている第
２のコネクター受けとは、電気的に既にコードで接続さ
れているので、被取付面に取付けらている引掛シーリン
グに器具本体を取付けるには、単に、栓刃が取付けられ
ている透明部材から引掛シーリングの位置を目視して、
器具本体の中央部に取付けられている栓刃を引掛シーリ
ングに引っ掛けるだけで、器具本体の引掛シーリングへ
の取付が完了する。

【００１６】それから、器具本体に取付けられたランプ
ソケットにランプを取付けたのち、器具本体の下面から
突出配置されている第２のコネクタ−受けをランプに接
続する。最後に、セードを器具本体の外周部に取付けす
べての取付作業が完了する。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図１ないし図５を参照して
本発明の実施の形態を説明する。なお、従来技術と同一
の構成部品は同一の番号を付して説明する。

【００１８】５は従来技術と同一の構成からなる直方形
状をなす引掛シーリングで、下面に一対の栓刃挿入穴
６，６と、これら栓刃挿入穴６，６の上方に対向してそ
れぞれ受け刃（図示せず）が内蔵されている。さらに、
これら栓刃挿入穴６，６の外方に、それぞれ取付孔９，
９が穿設されている。また、図５に示すように、上面に
貫通し、被取付面である天井内に配線されている電源線
（図示せず）の端末部を挿入し受け刃（図示せず）と電
気的に接続する一対の電源線挿入穴８，８が設けられて
いる。

【００１９】４０は略円板状の本発明に係る器具本体
で、中央部には、円形状に突出した突出部４２が形成さ
れ、この突出部４２の天面部４２ａに貫通孔４１が形成
され、この貫通孔４１の両側に一対のねじ孔４３，４３
がそれぞれ形成されている。さらに、天面部４２ａに
は、後述するコード５４を貫通する貫通孔４４が設けら
れている。

【００２０】器具本体４０の下面４０ａには、径大ラン
プ３０と径小ランプ３１をそれぞれ取付けられる従来技
術と同一のランプホルダ−２４が複数、ねじ（図示せ
ず）でそれぞれ固定されている。さらに、このランプホ
ルダー２４の近傍には、器具本体４０の上面に取付けら
れている端子台（図示せず）に接続され、先端に第２の
コネクター受け２６を有するコード２７が、器具本体４
０の下面４０ａからそれぞれ導出して取付けられてい
る。

【００２１】３３は図２に示すように、全部または一部
が透明な材料からなる栓刃取付台で、中央部には、対向
して一対の栓刃挿入孔３４，３４がそれぞれ形成される
とともに、これら栓刃挿入孔３４，３４の内側に栓刃を
取付ける一対のねじ孔３５，３５がそれぞれ形成されて
いる。さらに、栓刃取付台３３の外方には、器具本体４
０に形成されたねじ孔４３，４３と同一間隔の取付孔４
３ａ，４３ａがそれぞれ形成されている。

【００２２】５０は前記引掛シーリング５に引っ掛けら
れる導電性材料からなる略Ｌ字形の栓刃で、上方には、
前記栓刃取付台３３の栓刃挿入孔３４を貫通し、引掛シ
ーリング５に引っ掛けられる引っ掛け部５１が形成され
ている。さらに、下方には、前記栓刃取付台３３のねじ
孔３５に取付けられる取付孔５２と、この取付孔５２の
内方にコード端末部５４ａが挿入されるコード取付孔５
３が形成されている。

【００２３】栓刃取付台３３に一対の栓刃５０，５０を
それぞれ取付ける取付方法を説明する。

【００２４】最初に、コード５４の先端を二股に分け、
この端末部５４ａを栓刃５０のコード取付孔５３に挿入
し、端末部５４ａと栓刃５０とを半田など溶着し、電気
的に接続させる。つぎに、栓刃５０の引っ掛け部５１を
栓刃取付台３３の栓刃挿入孔３４に貫通させ、栓刃取付
台３３のねじ孔３５と栓刃５０の取付孔５２とを位置合
わせし、ねじ５６を下方から取付孔５２に挿入し、この
ねじ５６をねじ孔３５に螺着させ、栓刃５０，５０をそ
れぞれ栓刃取付台３３に固定する。

【００２５】上記栓刃５０が組込まれた栓刃取付台３３
の器具本体４０への組立方法を説明する。

【００２６】上記栓刃取付台３３の取付孔４３ａ，４３
ａを器具本体４０のねじ孔４３，４３に位置合せる。こ
の状態では、栓刃取付台３３に組込まれた一対の栓刃の
引っ掛け部５１は、器具本体４０の貫通孔４１から突出
した状態になっている。それから、下方からねじ４８を
それぞれ栓刃取付台３３の取付孔４３ａ，４３ａから挿
入し、器具本体４０のねじ孔４３，４３にそれぞれ螺着
し、器具本体４０に栓刃取付台３３を固定する。つぎ
に、コード５４の他方端を器具本体４０の貫通孔４４か
ら内方に挿入し、図示しない安定器を介して図示しない
端子台に接続すると、第２のコネクター受け２６を有す
るコード２７，２７と電気的にそれぞれ接続する。

【００２７】照明器具の組立て手順を説明する。

【００２８】被取付面である天井１５などに木ねじ（図
示せず）を引掛シーリング５の取付孔９，９にそれぞれ
挿入し、天井１５に螺着固定する。

【００２９】つぎに、天井１５に取付けられた引掛シー
リング５に対し器具本体４０中央部に設けられた栓刃取
付台３３の透明部分より引掛シーリング５の位置を確認
する。それから、引掛シーリング５の栓刃挿入穴６，６
と栓刃取付台３３の栓刃５０の引っ掛け部５１，５１と
を位置を合せしたのち、器具本体４０を上方に持上げ、
栓刃５０の引っ掛け部５１，５１を引掛シーリング５の
栓刃挿入穴６，６に挿入し、器具本体４０を回転嵌合さ
せて器具本体４０を引掛シーリング５に取付ける。それ
から、径大ランプ３０と径小ランプ３１をランプホルダ
−２４にそれぞれ取付け保持させるとともに、第２のコ
ネクター受け２６，２６をそれぞれ径大ランプ３０と径
小ランプ３１の接続ピンに接続する。

【００３０】最後に、セード３８を下方から器具本体４
０側に持上げ、器具本体４０の外周縁に回転嵌合させ
る。

【００３１】上記実施の形態の動作を説明する。

【００３２】器具本体には、引掛シーリングに引っ掛け
る栓刃が、少なくとも、一部が透明な部材からなる栓刃
取付台に取付けられているとともに、この栓刃と器具本
体の下面に突出配置されている第２のコネクター受けと
は、電気的に既にコードで接続されているので、被取付
面に取付けらている引掛シーリングに器具本体を取付け
るには、単に、栓刃が取付けられている透明部材から引
掛シーリングの位置を目視して、器具本体の中央部に取
付けられている栓刃を引掛シーリングに引っ掛けるだけ
で、器具本体の引掛シーリングへの取付が完了する。そ
ののち、ランプを器具本体に取付けられたランプソケッ
トに取付け、セードを器具本体の外周部に取付けるだけ
で、すべての取付作業は完了する。

【００３３】上記記載したように、器具本体の引掛シー
リングの取付けは、器具本体に取付けられた栓刃取付台
の透明部材から、引掛シーリングの位置を目視しなが
ら、器具本体の栓刃を引掛シーリングに引っ掛けるだけ
で完了する。このため、従来技術のような、アダプター
およびアダプターに器具本体を取付けるためのスプリン
グや係止部、さらに、引掛シーリングから電気的に接続
したコネクターを取付けるためのコネクター受けを器具
本体に設ける必要がないので、引掛シーリングへの器具
本体に手間がかからず、簡単に取付けることができる。

【００３４】さらに、部品点数も少なくなるのでコスト
低減を図ることができる。

【００３５】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、照
明器具において、引掛シーリングに引っ掛ける栓刃を上
面に有し全部または一部が透明材料からなる栓刃取付台
と、下面にランプを保持するランプホルダーと下面側に
突出し先端にコネクタ受けを有するとともに栓刃と電気
的に接続するコードと中央部に栓刃取付台が取付けられ
る取付孔とを有する器具本体を有する構成となっている
ので、器具本体の引掛シーリングの取付けは、器具本体
に取付けられた栓刃取付台の透明部材から引掛シーリン
グの位置を目視しなから、器具本体の栓刃を引掛シーリ
ングに引っ掛けるだけで器具本体の引掛シーリングへの
取付が完了する。このため、従来技術のようなアダプタ
ーおよびアダプターに器具本体を取付けるためのスプリ
ングや係止部、さらに、引掛シーリングから電気的に接
続したコネクターを取付けるためのコネクター受けを器
具本体に設ける必要がないので、引掛シーリングへの器
具本体の取付けに手間がかからず、簡単に取付けること
ができる。さらに、部品点数も少なくなるのでコスト低
減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る照明器具の全体構成
を示す分解斜視図。

【図２】同実施例における栓刃取付台および栓刃などを
示す斜視図。

【図３】同実施例における栓刃取付台にコードを接続し
た栓刃を取付けた状態を示す斜視図。

【図４】同実施例における天井に取付けた引掛シーリン
グおよび栓刃を取付けた栓刃取付台を器具本体に取付け
た状態を示す正面断面図。

【図５】一般的な引掛シーリングを示す斜視図。

【図６】従来技術に係る照明器具を示す分解斜視図。

【符号の説明】

５…引掛シーリング， １５…天井（被取付面）， ２４…ランプホルダー， ２６…第２のコネクタ受け（コネクタ受け）， ２７…コード， ３０…径大（ランプ）， ３１…径小ランプ（ランプ）， ３３…栓刃取付台， ４０…器具本体， ４１…取付孔， ５０…栓刃。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被取付面に固定される引掛シーリングに取
   付けられる照明器具において、 前記引掛シーリングに引っ掛ける栓刃を上面に有し全部
   または−部が透明部材からなる栓刃取付台と、 下面にランプを保持するランプホルダーと下面側に突出
   し先端にコネクタ受けを有するとともに前記栓刃と電気
   的に接続するコードと中央部に前記栓刃取付台が取付け
   られる取付孔とを有する器具本体とからなることを特徴
   とする照明器具。