JP3843678B2 - 高周波リレー及び高周波リレーの製造方法 - Google Patents

高周波リレー及び高周波リレーの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波リレー及び高周波リレーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から特開平1−274333号公報等により高周波リレーが知られている。従来のシールドケースは板金で形成してあって、固定接点や接点端子を組み込んだベースブロックにシールドケースを嵌合して取付けて接点部を電磁シールドするようになっている。
【0003】
しかしながら、上記のような構成の従来例にあっては、接点端子−グランド間の距離が部品の加工精度、組み立て精度により変化し、特性インピーダンスのばらつきが大きいという問題がある。また、複数部品を組み立てて構成するため、部品点数が増え、組み立てが複雑化し、コストも高くなるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減し、組み立てコストを低減し、組み立て精度のばらつきを無くして、特性の安定化を図ることができる高周波リレーを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る高周波リレーは、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に金属皮膜2を形成すると共に金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5及びシールド部6をベースブロック本体1と一体に構成した接点ベースブロック7を備えて成ることを特徴とするものである。このように、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に形成した金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5、シールド部6を形成することで、従来のように、複数の部品を組み込む必要がなく、また、固定接点部3、接点端子部4、アース部5の距離を高精度に保つことができる。
【0006】
また、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に金属皮膜2を形成すると共に金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5及びシールド部6をベースブロック本体1と一体に構成した接点ベースブロック7と、射出成形品よりなるサブブロック本体8の表面に形成した金属皮膜10によりアース部5及びシールド部6を構成した接点サブブロック9とを備え、接点ベースブロック7と接点サブブロック9とで囲まれた部分に接点部11を電磁シールドするシールド空間12を形成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、電磁シールド空間を形成するに当たって、板金製のシールドケースが必要でなく、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に形成した金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5、シールド部6を形成することで、従来のように、複数の部品を組み込む必要がなく、また、固定接点部3、接点端子部4、アース部5の距離を高精度に保つことができるものである。
【0007】
また、接点ベースブロック7の上表面側に固定接点部3を設けるとともに接点ベースブロック7の下表面側に接点端子部4を設け、接点ベースブロック7の上表面の固定接点部3と下表面の接点端子部4とを最短で接続する接続部を形成することが好ましい。このような構成とすることで、信号伝達経路が短く、耐ノイズ性が向上することになる。
【0008】
また、接点ベースブロック7の上表面側のアース部5と下表面側に設けたアース部5とを最短で接続する接続部を形成することが好ましい。このような構成とすることで、シールド性を向上することができるものである。
【0009】
また、固定接点部3と接点端子部4とを金属製のピン12で接続することが好ましい。このような構成とすることで、機械的な衝撃に対する耐久性が向上するものである。
【0010】
また、固定接点部3と接点端子部4とをスルホール13で接続することが好ましい。このような構成とすることで、スルホール13の孔が接点ベースブロック7を射出成形する段階で形成できるものであり、また、ベースブロック本体1の表面に金属皮膜2を形成する際に同時にスルホール13の孔の内面に金属皮膜2を形成して固定接点部3と接点端子部4とを接続できる。
【0011】
また、固定接点部3と接点端子部4とを接続するスルホール13が封止樹脂14によりシールしてあることが好ましい。このような構成とすることで、封止が容易に行えることになる。
【0012】
また、固定接点部3と接点端子部4とを接続するスルホール13が導電性材料15によりシールしてあることが好ましい。このような構成とすることで、封止を行うとともにシールド性の低下を防止することができる。
【0013】
また、固定接点部3と接点端子部4とを接続するスルホール13が合成樹脂ピン43の溶着によりシールしてあることが好ましい。このような構成とすることで、溶着により簡単にシールでき、また、硬化のための加熱時間がいらず、生産性が向上するものである。
【0014】
また、スルホール13の端部の孔径を大きくすることが好ましい。このような構成とすることで、シール材でスルホール13にシールする際にスルホール13の端部の孔径の大きくなった部位でシール材の量の調整ができてシール材の量管理が容易に行えることになる。
【0015】
また、固定接点部3、接点端子部4、アース部5、シールド部6を構成する金属皮膜2のうち、少なくともいずれか1つ又は複数の金属皮膜を他の金属皮膜と異ならせることが好ましい。このような構成とすることで、性能を向上させるとともに、必要な金属のみで金属被覆を構成することができる。
【0016】
また、接点ベースブロック7の金属皮膜2が銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成され、接点ベースブロック7の固定接点部3以外の金属皮膜を固定接点部3の金属皮膜に比べて金層を薄くしてあることが好ましい。このような構成とすることで、耐腐食性の低下を防止しながら必要以上に金を使用することがなくてコストダウンをはかることができる。
【0017】
また、接点サブブロック9の金属皮膜10が、接点開放時の可動接点部19が接触する部位においては銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成され、他の部分においては銅層、ニッケル層の順にメッキして構成されていることが好ましい。このような構成とすることで、耐腐食性の低下を防止しながら金の使用量を減らしてコストダウンをはかることができる。
【0018】
また、接点ベースブロック7に異極の固定接点部3間を仕切るシールド壁17を形成することが好ましい。このような構成とすることで、シールド壁17により異極の固定接点部3間の信号リークを防止することができるものである。
【0019】
また、接点ベースブロック7と接点サブブロック9の嵌合手段を接点ベースブロック7と接点サブブロック9にそれぞれ一体に形成することが好ましい。このような構成とすることで、接点ベースブロック7と接点サブブロック9とを組み立てるに当たって、接点ベースブロック7と接点サブブロック9とに一体に設けた嵌合手段により嵌合するものであり、これにより位置決めが正確にでき、また組み立てが容易に行えることになる。
【0020】
また、接点サブブロック9にコイルブロック保持部18を一体に形成することが好ましい。このような構成とすることで、接点サブブロック9とコイルブロック25との組み立てが、接点サブブロック9に一体に形成したコイルブロック保持部18を利用して容易に行えることになる。
【0021】
また、接点サブブロック9にアマチュアの駆動をカードに伝えるための駆動ばね20の保持部21を一体に形成することが好ましい。このような構成とすることで、接点サブブロック9と駆動ばね20との組み立てが、接点サブブロック9に一体に形成した保持部21を利用して容易に行えることになる。
【0022】
また、駆動ばね20の保持部21が突起21aにより構成され、駆動ばね20に設けた嵌め込み孔20aを突起21aに嵌め込んで駆動ばね20を取付け保持することが好ましい。このような構成とすることで、突起21aに嵌め込み孔20aをはめ込むことで正確な位置関係で駆動ばね20を接点サブブロック9に位置決めでき、また、射出成形品よりなる突起21aを溶着することで駆動ばね20を固定することができるものである。
【0023】
また、接点サブブロック9に駆動ばね20のストローク下限位置を位置決めするためのストッパ22を一体に形成することが好ましい。このような構成とすることで、駆動ばね20が下限位置にくると接点サブブロック9に設けたストッパ22に当たるものであり、これによりストロークが安定して接点への接触圧を一定にすることができるものである。
【0024】
また、接点ベースブロック7にコイル電極23を金属皮膜2で形成することが好ましい。このような構成とすることで、コイルブロック25を組み合わせるとともにコイルとコイル電極を接続することで組み立てることができるものである。
【0025】
また、接点ベースブロック7の側部に端子用金属皮膜24を延設することが好ましい。このような構成とすることで、高周波リレー実装時に接点ベースブロック7の側部の端子用金属皮膜24を延設した部分を利用して半田付けができて実装が容易になる。
【0026】
また、固定接点部3を構成する凸部3aの周囲に同心状にアース部5を形成することが好ましい。このような構成とすることで、高周波信号の耐ノイズ性を向上させることができるものである。
【0027】
また、固定接点部3を構成する凸部3aの頂部を略半球状とすることが好ましい。このような構成とすることで、接点乖離時のアークを防止することができることになる。
【0028】
また、本発明の高周波リレーの製造方法は、請求項1記載の高周波リレーの接点ベースブロックを製造するに当たって、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に下層金属皮膜2aを形成後、下層金属皮膜2aにレーザを照射して回路パターンを形成することを特徴とするものである。このような方法を採用することで、CADデータを変更するのみで回路パターンを変更することが可能となり、設計〜試作・評価が速く行えるものである。
【0029】
また、ベースブロック本体1にスパッタリングにより下層金属皮膜2aを形成することが好ましい。このような方法を採用することで、無電解メッキ工法を用いて下層金属皮膜を形成するのに比較して、工数が少なくなるものであり、薬品管理や廃液等の処理も必要でない。
【0030】
また、ベースブロック本体1の表面にベースブロック本体1との密着力の高い金属よりなる中間膜2bを形成し、この中間膜2bの表面に下層金属皮膜2aを形成するが好ましい。このように、射出成形品よりなるベースブロック本体1との密着力の高い金属よりなる中間膜2bを介在することで、ベースブロック本体1への回路密着力の高い金属皮膜2を得ることができるものである。
【0031】
また、請求項1記載の高周波リレーの接点ベースブロックを製造するに当たって、ベースブロック本体1の表面に無電解メッキにより下層金属皮膜2aを形成し、その後、レジスト26を形成し、その後、レーザを照射して回路パターンを形成し、次に回路部に電気メッキにより上層金属皮膜2cを形成することが好ましい。このような方法を採用することで、レジスト26を利用してレーザによる回路輪郭除去部27の金属エッチングをおこなって、回路パターン間の距離精度を高くすることができる。
【0032】
また、レーザによる回路輪郭除去部27への銅エッチングを行い、その後、レジスト剥離を行い、その後、回路輪郭除去部27への樹脂エッチングを行った後電気メッキを行うことが好ましい。このような方法を採用することで、レーザによる回路輪郭除去部27における触媒残りを完全に除去することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。高周波リレーは図1、図2に示すようなもので、コイル30、鉄心31、永久磁石32、アマチュア51からなるコイルブロック25と、駆動ばね20、可動接点部19を有する可動片38を備えたカード39、カード復帰ばね33、アース部5及びシールド部6を備えた接点サブブロック9と、固定接点部3、接点端子部4、アース部5及びシールド部6を備えた接点ベースブロック7と、ケース34とで構成してある。シールド部6を備えた接点ベースブロック7とシールド部6を備えた接点サブブロック9とを組み合わせることで内部にシールド空間12が形成してある。ここで、接点ベースブロック7の上表面乃至接点サブブロック9の下表面のいずれか一方又は両方に凹部55を形成することで上記シールド空間12が形成してあり、このシールド空間12の内面に(つまり接点ベースブロック7の上表面と接点サブブロック9の下表面とに)シールド部6を形成してある。
【0034】
接点サブブロック9にはカード挿通孔37が設けてあり、このカード挿通孔37にはカード39が移動自在に挿通してあり、カード39の先端部に設けた両端部に可動接点部19を備えた可動片38が上記シールド空間12内に配置され、カード39が移動することでシールド空間12内において上下に移動自在となっている。カード39の上部のシールド空間12の外に突出した部分には略菱形をしたカード復帰ばね33が装着してあり、可動片38とカード復帰ばね33によりサブブロック本体8をカード挿通孔37の上下から挟持するようになっており、これによりカード39が接点サブブロック9に取付けてある。
【0035】
高周波リレーの動作は、コイル30に電圧を印加して励磁するとアマチュア51が回動し、アマチュア51により一対のカード39のうちの一方のカード39が駆動ばね20を介してカード復帰ばね33のばね力に抗して押され、カード39の先端部に設けた可動片38の可動接点部19が固定接点部3に接触し、同時に一対のカード39のうちの他方のカード39への駆動ばね20を介しての押圧が解除され、カード復帰ばね33のばね力により他方のカード39が引き上げられて可動接点部19が固定接点部3から乖離してサブブロック9のアース部5に接触するようになっている。
【0036】
ここで、本発明においては、接点ベースブロック7が、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に金属皮膜2を形成すると共に金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5及びシールド部6をベースブロック本体1と一体に構成したいわゆるMID(立体回路成形品)により構成してある。
【0037】
MIDは、射出成形によりブロックを成形し、その後、該ブロックに例えば銅スパッタリング法により銅薄膜(下層金属皮膜)を蒸着させ、レーザを照射して回路として必要な部分と不必要な部分とを分離し、電気メッキにより回路として必要な部分のみにメッキ(上層金属皮膜)を施して回路を形成するレーザ法により製作することができるものである。このようにしてブロックの表面に金属皮膜が形成される(金属皮膜は銅薄膜よりなる下層金属皮膜とその上に形成されるメッキよりなる上層金属皮膜とで構成される)ものである。また、他の方法としては2ショット法によっても可能である。これは、回路として必要な部分にメッキが付く樹脂を用いて成形し(1ショット目)、その後で回路として不必要な部分にメッキが付かない樹脂を1ショット目の樹脂成形品の上から成形する(2ショット目)方法である。
【0038】
ところで、本発明においては、合成樹脂の射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に金属皮膜2が形成された接点ベースブロック7において、射出成形品よりなるベースブロック本体1の形状を図3に示すようにベースブロック本体1の上表面に上方に向けて突出する3個で一組の突出部35を複数組み突設した形状とし、このベースブロック本体1の表面に図4に示すように金属皮膜2を形成することで、ベースブロック本体1と一体となった金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5、シールド部6を形成した構造となっている。
【0039】
図4においてベースブロック本体1の表面の点模様を付与して表示した部分が金属皮膜2を形成した部分として表している。また、ベースブロック本体1の表面の点模様を付与していない白抜きで表している部分が金属皮膜2を形成していない絶縁部36を表している(図5以下の図面も同様である)。ここで、ベースブロック本体1の上表面に突設した突出部35の上面が固定接点部3となり、突出部35と上下に対応するベースブロック本体1の下表面の部位が接点端子部4となっている。また、固定接点部3、接点端子部4以外の金属皮膜2部分がアース部5やシールド部6を構成している。
【0040】
しかして、高周波リレーにおいては高周波特性を安定化させるために、各部品の組み込み位置精度、特に、固定接点部3と接点端子部4とアース部5との距離を高精度に保つ必要があるが、従来のように、別々の部品により構成すると、各部品に非常に高い加工精度、組み込み精度が要求され、加工、組み込みコストが多大となるが、上記のように、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に形成した金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5、シールド部6を形成することで高周波リレーの接点ベースブロック7を構成することで、各部が射出成形品により一体に構成してあることになり、各部の距離が高精度に保てるとともに、部品の組み立てが不要となり、組み立てコストの削減が図れることになる。
【0041】
ここで、高周波特性とは、挿入損失(インサーションロス)、アイソレーションロス、V.S.W.R(反射)をいう。
【0042】
図5に示す実施形態においては、接点ベースブロック7を上記のように、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に金属皮膜2を形成すると共に金属皮膜2により固定接点部3、接点端子部4、アース部5及びシールド部6をベースブロック本体1と一体に構成したいわゆるMID(立体回路成形品)により形成すると共に、接点サブブロック9も同様にして射出成形品よりなるサブブロック本体8の表面に形成した金属皮膜10を形成してこの金属皮膜によりアース部5及びシールド部6をサブブロック本体8と一体に構成したMID(立体回路成形品)に形成してある。サブブロック本体8にはカード挿通孔37が設けてある。
【0043】
そして、接点ベースブロック7と接点サブブロック9とを組み合わせることで、接点ベースブロック7と接点サブブロック9とで囲まれた部分に接点部11を電磁シールドするシールド空間12を形成するようになっている。
【0044】
このように接点ベースブロック7と接点サブブロック9とで囲まれた部分に接点部11を電磁シールドするシールド空間12を構成することで、接点部11の耐ノイズ性向上が図れるとともに、リレーの接点部11を流れる高周波信号の外部へのリークを高度に防止することができることになる。
【0045】
ここで、接点ベースブロック7の上表面側に固定接点部3を設けるとともに接点ベースブロック7の下表面側に接点端子部4を設け、接点ベースブロック7の上表面の固定接点部3と下表面の接点端子部4とを最短で接続する接続部を形成するようにすると、信号伝達経路が短く、耐ノイズ性を向上させることができるものである。すなわち、図6に示す実施形態のように、接点ベースブロック7の上表面側に固定接点部3を設けるとともに上記固定接点部3と対向する接点ベースブロック7の下表面側の部位に接点端子部4を設け、この上下に対向する固定接点部3と接点端子部4とを最短距離の直線で結ぶ金属製のピン12やスルホール13等の接続部により接続するものである。
【0046】
また、接点ベースブロック7の上表面側のアース部5と下表面側に設けたアース部5とを最短で接続する接続部を形成することが好ましいものである。すなわち、図7に示すように固定接点部3に隣接した位置で上表面側のアース部5と下表面側のアース部5とを最短距離の直線で結ぶ金属製のピン12やスルホール13等の接続部により接続するものである。これによりアース部5のあらゆる場所で同電位となり、高周波特性のさらなる向上が図れるものである。
【0047】
図8、図9には接点ベースブロック7の上表面側のアース部5と下表面側に設けたアース部5とを最短で接続する接続部の一実施形態が示してある。本実施形態においては、接点ベースブロック7の上表面側に固定接点部3を設けるとともに上記固定接点部3と対向する接点ベースブロック7の下表面側の部位に接点端子部4を設け、この上下に対向する固定接点部3と接点端子部4とを金属製のピン12で接続したものである。ここで、図9に示すように金属製のピン12の端部を固定接点部3表面から少し突出させて可動接点部19との接触部とするように構成してもよく、この場合には機械的な衝撃に対する耐久性が図れることになる。
【0048】
ピン12は射出成形品よりなるベースブロック本体1への圧入により固定する方法が簡便であるが、接着剤40により固定してもよいものである。また、射出成形品よりなるベースブロック本体1へのピン挿入孔41は機械加工によりベースブロック本体1に孔あけ加工するか、あるいは射出成形金型にピン挿入孔形成用突起を設けて射出成形時にピン挿入孔41を同時に形成してもよいものである。本実施形態においても、表面側のアース部5と裏面側のアース部5とをスルホール13や金属製のピン12により最短で接続してある。
【0049】
また、図10、図11には接点ベースブロック7の上表面のアース部5と下表面に設けたアース部5とを最短で接続する接続部の他の実施形態が示してある。本実施形態においては、固定接点部3と接点端子部4とを内面に金属皮膜2が形成されたスルホール13で接続してある。本実施形態によれば、スルホール13の孔が接点ベースブロック7を射出成形する段階で形成でき、また、ベースブロック本体1の表面に金属皮膜2を形成する際に同時にスルホール13の孔の内面に金属皮膜2を形成して固定接点部3と接点端子部4とを接続できて、生産性が非常に向上するものである。
【0050】
また、上記のように固定接点部3と接点端子部4とを接続する内面に金属皮膜2を形成したスルホール13を封止樹脂14によりシールすることで、リレー内部の密封が容易に行えるものである。ここで、例えば、エポキシ製の封止樹脂14を使用することで図11に示すように加熱硬化後に封止樹脂14の表面張力により封止部分の端面部が凹形状となり、接点ベースブロック7下表面(接点端子部4側)へ流出やはみ出しが無く、また、封止樹脂14が固定接点部3側にはみ出すことがなく、製造が容易である。なお、図中42は封止材料(本実施形態では封止樹脂14)をスルホール13に充填するためのディスペンサを示している。
【0051】
次に、本発明の更に他の実施形態を図12、図13により説明する。すなわち、上記実施形態においては、リレー内部の密封を行う目的で、固定接点部3と接点端子部4とを接続する内面に金属皮膜2を形成したスルホール13を封止するに当たって、封止樹脂14を使用した例を示したが、本実施形態においては、封止材料として導電性材料15(例えば銀ペースト、ニッケルペースト、半田ペーストなどの導電性ペースト)を用いてある。このように、導電性材料15でスルホール13を封止することで、接点部においては、電流導通部の断面積が増え、電気抵抗を下げることができ、また、アース部5においてはシールド性の低下を防止することができるものである。
【0052】
図14、図15には接点ベースブロック7の上表面側のアース部5と下表面側に設けたアース部5とを最短で接続する内面に金属皮膜2を形成したスルホール13内をシールするに当たって、スルホール13内に合成樹脂ピン43を挿入して該合成樹脂ピン43を溶着する例が示してある。このものにおいては、スルホール13のシールが瞬時にしかも確実に行え、生産性が向上するものである。
【0053】
ここで、封止樹脂14や導電性材料15をスルホール13に充填して封止するものにおいて、図16、図17に示すようにスルホール13の端部の孔径を大きく(いわゆる座ぐり加工を施す)して大径孔部13aを形成すると、封止のための液量のばらつきをスルホール13の端部の大径孔部13a部分において吸収することができて、液量の管理が非常に容易となり、製造が容易となるものである。
【0054】
ところで、接点ベースブロック7の金属皮膜2や接点サブブロック9の金属皮膜10において、その皮膜構成を部分的に変更すると効果的である。
【0055】
すなわち、固定接点部3、接点端子部4、アース部5、シールド部6を構成する金属皮膜2のうち、少なくともいずれか1つ又は複数の金属皮膜を他の金属皮膜と異ならせる例につき説明すると、固定接点部3及び接点端子部4のみに銅、ニッケル、金の順にメッキをした3層とし、その他のアース部5、シールド部6は銅、ニッケルのメッキをした2層として金メッキを無くすことで、シールド性能を低下させることなく、接点の耐腐食性を上げ、接触抵抗を低く維持でき、また、リレー実装時の接点端子部4の半田ぬれ性を良くすることができるものである。更に、金の使用量を抑えることができ、材料費の削減が図れるものである。図18において、2aは金メッキを施した金属皮膜2を示し、2bは金メッキが施されていない金属皮膜2を示している。
【0056】
この場合、電気メッキ処理時に図19に示すような装置でベースブロック本体1を支持してメッキすることで容易に実現できる。すなわち、ベースブロック本体1を金メッキが必要な部分と金メッキが必要でない部分とが電気的に絶縁されるように回路をパターンニングし、このベースブロック本体1の金メッキが必要な部分を第1のDC電源に接続した接続部44aに当て、金メッキが必要でない部分に第2のDC電源に接続した接続部44bをばね45により弾性的に押し当てることでベースブロック本体1を支持し(この場合)、接続部44aと接続部44bとは絶縁材料45で絶縁してある)、金以外のメッキをする場合には第1のDC電源、第2のDC電源のいずれもオンとして電気メッキをし、金メッキ時には第2のDC電源をオフとするようにするとよい。
【0057】
また、固定接点部3、接点端子部4、アース部5、シールド部6を構成する金属皮膜2のうち、少なくともいずれか1つ又は複数の金属皮膜を他の金属皮膜と異ならせる他例につき説明する。すなわち、接点ベースブロック7の金属皮膜2を銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成するのであるが、接点ベースブロック7の固定接点部3以外の金属皮膜を固定接点部3の金属皮膜に比べて金層を薄く形成する。図20において2cは金メッキが厚い金属皮膜を示し、2dは金メッキが薄い金属皮膜を示している。このように構成すると、アース部5の耐腐食性が向上するとともに、接点サブブロック9に接合する際に接合部の濡れ性を向上することができるものであり、また、必要以上に金を使用することがなくてコストダウンをはかることができる。この場合、図21に示すように、電気金メッキが厚い部分に接触する接続部44cと電気金メッキが薄い部分に接触する接続部44dとを同一DC電源に接続し、電気金メッキが薄い部分に接触する接続部44d側の配線上に抵抗Rを設けることで、電気抵抗が小さい部分により電流が流れてメッキが厚く形成されるものである。
【0058】
また、接点サブブロック9の金属皮膜10が、接点開放時の可動接点部19が接触する部位においては銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成され、他の部分においては銅層、ニッケル層の順にメッキしてあってこの部分には金メッキが無いように構成してもよいものである。つまり、図22において、46aは接点サブブロック9の金属皮膜10のうち金メッキされた接点開放時の可動接点部19が接触する部位を示し、46bは金メッキがなされていない部位を示している。これにより接点開放時に可動接点部19を金層がメッキされた部分に接触させて確実にアースすることができ、高周波信号のアイソレーション性能を維持できるものであり、また、耐腐食性の低下を防止しながら必要以上に金の使用量を減らしてコストダウンをはかることができるものである。
【0059】
図23には他の実施形態が示してある。本実施形態においては、接点ベースブロック7に異極の固定接点部3間を仕切るシールド壁17を形成してある。このような構成とすることで、シールド壁17により異極間のアイソレーション性能を向上することができて、固定接点部3間の信号リークを防止することができるものである。
【0060】
図24には接点ベースブロック7と接点サブブロック9とを接合するための実施形態が示してある。すなわち、本実施形態においては、接点ベースブロック7と接点サブブロック9の嵌合手段を接点ベースブロック7と接点サブブロック9にそれぞれ一体に形成してある。図24に示す実施形態においては、接点ベースブロック7のベースブロック本体1に嵌合手段を構成する嵌合突部47aを形成してあり、接点サブブロック9に嵌合凹部47bが形成してある。そして、嵌合突部47aを嵌合凹部47bに嵌合することで接点ベースブロック7と接点サブブロック9とを正確に位置決めして組み立てるものである。本実施形態のように、接点ベースブロック7と接点サブブロック9の嵌合手段を接点ベースブロック7と接点サブブロック9にそれぞれ一体に形成することで、接続のための他の特別の部材を必要とせず、部品点数を削減してコストダウンが図れるものである。
【0061】
また、図25、図26には接点サブブロック9にコイルブロック保持部18を一体に形成した例が示してある。本実施形態においては、コイルブロック保持部18は接点サブブロック9のサブブロック本体8の上面にサブブロック本体8を射出成形により成形する際に保持溝部18aを先端部に有する保持用突部18bを一体に形成してコイルブロック保持部18を構成してある。そして保持溝部18aにコイルブロック25に設けたアマチュア51に設けた支点軸51aを回動自在にはめ込むことで接点サブブロック9にコイルブロック25を組み立て保持できるものである。このように本実施形態では接点サブブロック9に一体に形成したコイルブロック保持部18を利用してコイルブロック25の保持を容易に行えるものである。
【0062】
また、図27、図28には接点サブブロック9に駆動ばね20の保持部21を一体に形成してある実施形態を示している。本実施形態においては、接点サブブロック9のサブブロック本体8を射出成形により形成する際に突起21aを一体に形成して保持部21を構成してある。そして、この突起21aに駆動ばね20に設けた嵌め込み孔20aを嵌め込んで突起21aを溶着することで駆動ばね20を取付け保持してある。図28(c)中、後述の図30中における21bは突起21aを溶着した溶着部を示している。このようにすることで、突起21aに嵌め込み孔20aをはめ込むことで正確な位置関係で駆動ばね20を接点サブブロック9に位置決めでき、また、射出成形品よりなる突起21aを溶着することで駆動ばね20を固定することができるものである。
【0063】
図29、図30には接点サブブロック9のサブブロック本体8に駆動ばね20のストローク下限位置を位置決めするためのストッパ22を一体に形成した例が示してある。このように、ストッパ22を設けることで、図30(b)に示すように駆動ばね20がアマチュア51により押されて駆動され、下限位置にくると接点サブブロック9に設けたストッパ22に当たるものであり、これにより駆動ばね20のストロークが安定して接点への接触圧を一定にすることができるものである。なお、図30の左側は接点オフ時、右側は接点オン時における駆動ばね20を示している。
【0064】
図31には本発明の他の実施形態が示してある。本実施形態においては接点ベースブロック7にコイル電極23を金属皮膜2で形成した例である。このように、接点ベースブロック7にコイル電極23を金属皮膜2で形成することで、コイルブロック25を組み合わせるとともにコイルとコイル電極23とをワイヤ等で接続することで組み立てが容易に行えるものである。
【0065】
図32には本発明の更に他の実施形態が示してある。本実施形態においては、ベースブロック本体1の上表面に形成した固定接点部3と下表面に形成した接点端子部4とを内面に金属皮膜2を形成したスルホール13により接続するものにおいて、接点ベースブロック7の側部に接点端子部4に接続する端子用金属皮膜24を延設したものである。このものにおいては、高周波リレー実装時に接点ベースブロック7の側部に延設された接点端子部4を利用してプリント配線板の配線部60の半田付けができて、実装が容易になるものである。
【0066】
図33には本発明の更に他の実施形態が示してあり、固定接点部3を構成する凸部3aの周囲に同心状にアース用突部54を突設し、このアース用突部54の外周面に金属皮膜2よりなるアース部5を形成した例である。高周波信号の耐ノイズ性をより向上させることができるものである。
【0067】
また、図34に示すように、固定接点部3を構成する凸部3aの頂部を略半球状とすることが好ましい。このような構成とすることで、接点乖離時のアークを防止することができることになる。
【0068】
次に、本発明の高周波リレーの接点ベースブロックの製造につき説明する。本発明においては、図35(a)に示すように、射出成形品よりなるベースブロック本体1の表面に銅により下層金属皮膜2aを形成し、図35(b)に示すように、下層金属皮膜2aにレーザ48を照射して回路輪郭部を除去して回路パターンを形成し、その後、回路パターン部分に電気メッキを施して回路部に上層金属皮膜2c(電気メッキにより銅層、その上にニッケル層、その上に金層を形成する)を形成するものである。このような方法を採用することで、CADデータを変更するのみで回路パターンを変更することが可能となる。このため、設計〜試作・評価が速く行えることになる。
【0069】
ここで、図36に示す実施形態のように、ベースブロック本体1にスパッタリングにより下層金属皮膜2aを形成するようにしてもよい。図36に示す実施形態においては、射出成形により形成した図36(a)に示すようなベースブロック本体1を図36(b)に示すようにアルゴンガス雰囲気中において銅をターゲット49としてスパッタリング工程でスパッタリングを行い、その後、図36(c)のように、下層金属皮膜2aにレーザ48を照射して回路輪郭部を除去して回路パターンを形成し、その後、図36(d)のように、回路パターン部分に電気メッキを施して回路部に上層金属皮膜2c(電気メッキにより銅層、その上にニッケル層、その上に金層を形成する)を形成するものである。このようにベースブロック本体1にスパッタリングにより下層金属皮膜2aを形成すると、無電解メッキ工法を用いて下層金属皮膜を形成することに比較して、工数が少なくなるものであり、薬品管理や廃液等の処理も必要でないものである。
【0070】
図37には本発明の高周波リレーの接点ベースブロックの製造方法の他の実施形態が示してある。本実施形態においては、ベースブロック本体1の表面にベースブロック本体1との密着力の高い金属よりなる中間膜2bを形成し、この中間膜2bの表面に下層金属皮膜2aを形成する。すなわち、射出成形により形成したベースブロック本体1を図37(a)に示すようにベースブロック本体1に第1のスパッタリング工程によりクロムをターゲット49aとしてスパッタリングを行って射出成形品よりなるベースブロック本体1との密着力の高い金属よりなる中間膜2bを形成し、その後、図37(b)のように更に第2のスパッタリング工程により銅をターゲット49としてスパッタリングを行って中間膜2bの表面に下層金属皮膜2aを形成し、その後、図37(c)のように下層金属皮膜2aにレーザ48を照射して回路輪郭部を除去して回路パターンを形成し、その後、図37(d)のように、回路パターン部分に電気メッキを施して回路部に上層金属皮膜2c(電気メッキにより銅層、その上にニッケル層、その上に金層を形成する)を形成することで、金属皮膜2をベースブロック本体1の表面に形成するものである。ここで中間膜2bとして射出成形品よりなる合成樹脂製のベースブロック本体1との密着性の高い金属であるクロムを用いることでベースブロック本体1と金属皮膜2との密着性が高く、金属皮膜2により形成される回路の密着性が高いものである。
【0071】
図38には本発明の高周波リレーの接点ベースブロックの製造方法の更に他の実施形態が示してある。本実施形態においては、射出成形により形成した図38(a)に示すようなベースブロック本体1の表面を水酸化ナトリウム(NaOH)により粗面化して図38(b)のようにし、次に、粗面化した表面に図38(c)のように触媒50を塗布し、その後、図38(d)のようにベースブロック本体1の表面に無電解メッキにより下層金属皮膜2a(銅層)を形成し、次に、図38(e)のように下層金属皮膜2aの上にレジスト26(Su)を形成し、次に、図38(f)に示すようにレーザ48を照射してレジスト26部分において回路輪郭部を除去し、次に、図38(g)に示すように下層金属皮膜2a(銅層)をエッチングして除去し、その後、図38(h)のようにレジスト26を剥離し、その後、図38(i)のように、回路パターン部分に電気メッキを施して回路部に上層金属皮膜2c(電気メッキにより銅層、その上にニッケル層、その上に金層を形成する)を形成するものである。このような方法を採用すると、レジスト26を利用してレーザによる回路輪郭除去部27の金属エッチングをおこなって、回路パターン間の距離精度を高くすることができるものである。
【0072】
図39には本発明の高周波リレーの接点ベースブロックの製造方法の更に他の実施形態が示してある。本実施形態においては、本実施形態においては、射出成形により形成した図39(a)に示すようなベースブロック本体1の表面を図39(b)に示すように水酸化ナトリウム(NaOH)により粗面化し、次に、粗面化した表面に図39(c)のように触媒50を塗布し、その後、図39(d)のようにベースブロック本体1の表面に無電解メッキにより下層金属皮膜2a(銅層)を形成し、次に、図39(e)のように下層金属皮膜2aの上にレジスト26(Su)を形成し、次に、図39(f)に示すようにレーザ48を照射してレジスト26部分において回路輪郭部を除去し、次に、図39(g)に示すように下層金属皮膜2a(銅層)をエッチングして除去し、その後、図39(h)のようにレジスト26を剥離し、その後、図39(i)のように回路輪郭除去部27を水酸化ナトリウム(NaOH)により樹脂エッチングをして触媒の残りを完全に除去し、その後、図39(j)のように、回路パターン部分に電気メッキを施して回路部に上層金属皮膜2c(電気メッキにより銅層、その上にニッケル層、その上に金層を形成する)を形成するものである。このような方法を採用すると、レーザによる回路輪郭除去部27における触媒残りを完全に除去することができて回路パターン間の距離精度をより高くすることができるものである。
【0073】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に金属皮膜を形成すると共に金属皮膜により固定接点部、接点端子部、アース部及びシールド部をベースブロック本体と一体に構成した接点ベースブロックを備えているので、射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に形成した金属皮膜により固定接点部、接点端子部、アース部、シールド部を形成することができて、従来のように、複数の部品を組み込む必要がなくて構造が簡略化できるとともにコストダウンが図れるものであり、また、固定接点部、接点端子部、アース部の距離を高精度に保つことができて、高性能の高周波リレーとすることができるものである。
【0074】
また、請求項2記載の発明にあっては、射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に金属皮膜を形成すると共に金属皮膜により固定接点部、接点端子部、アース部及びシールド部をベースブロック本体と一体に構成した接点ベースブロックと、射出成形品よりなるサブブロック本体の表面に形成した金属皮膜によりアース部及びシールド部を構成した接点サブブロックとを備え、接点ベースブロックと接点サブブロックとで囲まれた部分に接点部を電磁シールドするシールド空間を形成するので、電磁シールド空間を形成するに当たって、従来のように板金製のシールドケースが必要でなくて高精度のシールドができ、また、射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に形成した金属皮膜により固定接点部、接点端子部、アース部、シールド部を形成することで、従来のように、複数の部品を組み込む必要がなくて、構造が簡略化できるとともにコストダウンが図れるものであり、また、固定接点部、接点端子部、アース部の距離を高精度に保つことができて、高性能の高周波リレーとすることができるものである。
【0075】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点ベースブロックの上表面側に固定接点部を設けるとともに接点ベースブロックの下表面側に接点端子部を設け、接点ベースブロックの上表面の固定接点部と下表面の接点端子部とを最短で接続する接続部を形成するので、信号伝達経路が短く、耐ノイズ性を向上することができるものである。
【0076】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点ベースブロックの上表面側のアース部と下表面側に設けたアース部とを最短で接続する接続部を形成するので、シールド性を向上することができるものである。
【0077】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項3又は請求項4記載の発明の効果に加えて、固定接点部と接点端子部とを金属製のピンで接続するので、金属製のピンの端部を可動接点部が接触する部分にできて、機械的な衝撃に対する耐久性が向上するものである。
【0078】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項3又は請求項4記載の発明の効果に加えて、固定接点部と接点端子部とをスルホールで接続するので、スルホールの孔が接点ベースブロックを射出成形する段階で形成できるものであり、また、ベースブロック本体の表面に金属皮膜を形成する際に同時にスルホールの孔の内面に金属皮膜を形成して固定接点部と接点端子部とを接続できるものであって、容易に製造することができるものである。
【0079】
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項6記載の発明の効果に加えて、固定接点部と接点端子部とを接続するスルホールが封止樹脂によりシールしてあるので、封止樹脂により容易に封止が行えるものである。
【0080】
また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項6記載の発明の効果に加えて、固定接点部と接点端子部とを接続するスルホールが導電性材料によりシールしてあるので、封止を行うとともに接点部分においては断面積が増えて電気的抵抗を下げることができるものである。
【0081】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項6記載の発明の効果に加えて、固定接点部と接点端子部とを接続するスルホールが合成樹脂ピンの溶着によりシールしてあるので、溶着により簡単にシールでき、また、硬化のための加熱時間がいらず、生産性が向上するものである。
【0082】
また、請求項10記載の発明にあっては、上記請求項7又は請求項8記載の発明の効果に加えて、スルホールの端部の孔径を大きくしてあるので、シール材でスルホールにシールする際にスルホールの端部の孔径の大きくなった部位でシール材の量の調整ができてシール材の量管理が容易に行え、外へのシール材のはみ出しを簡単な構成で防止することができるものである。
【0083】
また、請求項11記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、固定接点部、接点端子部、アース部、シールド部を構成する金属皮膜のうち、少なくともいずれか1つ又は複数の金属皮膜を他の金属皮膜と異ならせてあるので、性能を向上させるとともに、必要な金属のみで金属被覆を構成することができてコストダウンを図ることができるものである。
【0084】
また、請求項12記載の発明にあっては、上記請求項11記載の発明の効果に加えて、接点ベースブロックの金属皮膜が銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成され、接点ベースブロックの固定接点部以外の金属皮膜を固定接点部の金属皮膜に比べて金層を薄くしてあるので、耐腐食性の低下を防止しながら必要以上に金を使用することがなくてコストダウンをはかることができるものである。
【0085】
また、請求項13記載の発明にあっては、上記請求項11記載の発明の効果に加えて、接点サブブロックの金属皮膜が、接点開放時の可動接点部が接触する部位においては銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成され、他の部分においては銅層、ニッケル層の順にメッキして構成されているので、耐腐食性の低下を防止しながら金の使用量を減らしてコストダウンをはかることができるものである。
【0086】
また、請求項14記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点ベースブロックに異極の固定接点部間を仕切るシールド壁を形成してあるので、シールド壁を設けるという簡単な構成で異極の固定接点部間の信号リークを防止することができるものである。
【0087】
また、請求項15記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点ベースブロックと接点サブブロックの嵌合手段を接点ベースブロックと接点サブブロックにそれぞれ一体に形成してあるので、接点ベースブロックと接点サブブロックとを組み立てるに当たって、接点ベースブロックと接点サブブロックとに一体に設けた嵌合手段により嵌合することで正確に位置決めした状態で組み立てることができ、別途接続部材を必要とせず、部品点数を減少できるとともに組み立てが容易である。
【0088】
また、請求項16記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点サブブロックにコイルブロック保持部を一体に形成してあるので、接点サブブロックとコイルブロックとの組み立てが、接点サブブロックに一体に形成したコイルブロック保持部を利用して容易に行えるものであり、別途接続部材を必要とせず、部品点数を減少できるとともに組み立てが容易である。
【0089】
また、請求項17記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点サブブロックにアマチュアの駆動をカードに伝えるための駆動ばねの保持部を一体に形成してあるので、接点サブブロックと駆動ばねとの組み立てが、接点サブブロックに一体に形成した保持部を利用して容易に行えるものである。
【0090】
また、請求項18記載の発明にあっては、上記請求項17記載の発明の効果に加えて、駆動ばねの保持部が突起により構成され、駆動ばねに設けた嵌め込み孔を突起に嵌め込んで駆動ばねを取付け保持してあるので、突起に嵌め込み孔をはめ込むことで正確な位置関係で駆動ばねを接点サブブロックに位置決めでき、また、射出成形品よりなる突起を溶着することで簡単に駆動ばねを固定することができるものである。
【0091】
また、請求項19記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点サブブロックに駆動ばねのストローク下限位置を位置決めするためのストッパを一体に形成してあるので、駆動ばねが下限位置にくると接点サブブロックに一体に設けたストッパに当たるものであり、これにより簡単な構成でストロークが安定して接点への接触圧を一定にすることができるものである。
【0092】
また、請求項20記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点ベースブロックにコイル電極を金属皮膜で形成してあるので、コイルブロックを組み合わせるとともにコイルとコイル電極を接続することで、組み立てが容易に行えるものである。
【0093】
また、請求項21記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、接点ベースブロックの側部に端子用金属皮膜を延設してあるので、高周波リレー実装時に側部に延出して形成した端子用金属皮膜部分で半田により回路板の回路に接続して実装できて、実装が容易になる。
【0094】
また、請求項22記載の発明にあっては、上記請求項6記載の発明の効果に加えて、固定接点部を構成する凸部の周囲に同心状にアース部を形成してあるので、高周波信号の耐ノイズ性を向上させることができるものである。
【0095】
また、請求項23記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、固定接点部を構成する凸部の頂部を略半球状としてあるので、簡単な構成で接点乖離時のアークを防止することができるものである。
【0096】
また、請求項24記載の発明にあっては、請求項1記載の高周波リレーの接点ベースブロックを製造するに当たって、射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に下層金属皮膜を形成後、下層金属皮膜にレーザを照射して回路パターンを形成するので、CADデータを変更するのみで回路パターンを変更することが可能となり、設計〜試作・評価が速く行えるものである。
【0097】
また、請求項25記載の発明にあっては、上記請求項24記載の発明の効果に加えて、ベースブロック本体にスパッタリングにより下層金属皮膜を形成するので、無電解メッキ工法を用いて下層金属皮膜を形成することに比較して、工数が少なくなるものであり、薬品管理や廃液等の処理も必要でないものである。
【0098】
また、請求項26記載の発明にあっては、上記請求項24記載の発明の効果に加えて、ベースブロック本体の表面にベースブロック本体との密着力の高い金属よりなる中間膜を形成し、この中間膜の表面に下層金属皮膜を形成するので、射出成形品よりなるベースブロック本体との密着力の高い金属よりなる中間膜を介在することで、ベースブロック本体への回路密着力の高い金属皮膜を得ることができるものである。
【0099】
また、請求項27記載の発明にあっては、請求項1記載の高周波リレーの接点ベースブロックを製造するに当たって、ベースブロック本体の表面に無電解メッキにより下層金属皮膜を形成し、その後、レジストを形成し、その後、レーザを照射して回路パターンを形成し、次に回路部に電気メッキにより上層金属皮膜を形成するので、レジストを利用してレーザによる回路輪郭除去部の金属エッチングをおこなって、回路パターン間の距離精度を高くすることができるものである。
【0100】
また、請求項28記載の発明にあっては、上記請求項27記載の発明の効果に加えて、レーザによる回路輪郭除去部への銅エッチングを行い、その後、レジスト剥離を行い、その後、回路輪郭除去部への樹脂エッチングを行った後電気メッキを行うので、レーザによる回路輪郭除去部における触媒残りを完全に除去することができるものであって、回路パターン間の距離精度を更に高くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波リレーの正面断面図である。
【図2】同上の分解断面図である。
【図3】同上の射出成形品よりなるベースブロック本体を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図4】同上の接点ベースブロックを示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図5】(a)乃至(d)は同上の接点ベースブロックを示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図であり、(e)乃至(h)は接点サブブロックを示し、(e)は平面図であり、(f)は正面図であり、(g)は下面図であり、(h)は側面図である。
【図6】同上の接点ベースブロックの他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図7】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図8】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図9】同上の固定接点部と接点端子部とを金属製のピンで接続する実施形態を示し、(a)は金属製のピンを挿入する前の説明図であり、(b)は金属製のピンを挿入して接続した状態を示す説明図である。
【図10】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図11】同上のスルホールを封止樹脂で封止する状態を示し、(a)は封止している途中を示す説明図であり、(b)は封止状態を示す断面図であり、(c)は封止した状態の斜視図である。
【図12】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図13】同上のスルホールを導電性材料で封止する状態を示し、(a)は封止している途中を示す説明図であり、(b)は封止状態を示す断面図である。
【図14】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図15】同上のスルホールに樹脂ピンで封止する例を示し、(a)は樹脂ピンを挿入する前の説明図であり、(b)は樹脂ピンのピンを挿入して接続した状態を示す説明図である。
【図16】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図17】同上のスルホールを封止する他例を示し、(a)(b)(c)は封止順序を示す説明図である。
【図18】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図19】同上の電気メッキの際に使用する装置の概略図を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図20】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図21】同上の電気メッキの際に使用する装置の他例の概略図を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図22】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図23】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図24】(a)乃至(d)は同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図であり、(e)乃至(h)は接点サブブロックの更に他の実施形態を示し、(e)は平面図であり、(f)は正面図であり、(g)は下面図であり、(h)は側面図である。
【図25】同上の接点サブブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図26】同上の接点サブブロックにコイルブロックを取付ける例を示し、(a)は分解側面図であり、(b)は分解正面図である。
【図27】同上の接点サブブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図28】(a)(b)(c)は駆動ばねの取付け順序を示す説明図である。
【図29】同上の接点サブブロックの更に例を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図30】同上の駆動ばねの動作説明図である。
【図31】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図である。
【図32】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面図であり、(d)は側面図であり、(e)は接点ベースブロックの側部に端子用金属皮膜に半田付けをした例を示す斜視図である。
【図33】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図であり、(c)は正面図であり、(d)は下面図であり、(e)は側面図であり、(f)は要部斜視図である。
【図34】同上の接点ベースブロックの更に他の実施形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図であり、(c)は正面図であり、(d)は下面図であり、(e)は側面図であり、(f)は要部拡大断面図である。
【図35】(a)乃至(c)は本発明の製造順序を示す説明図である。
【図36】(a)乃至(d)は同上の製造順序を示す説明図である。
【図37】(a)乃至(d)は同上の他の製造順序を示す説明図である。
【図38】(a)乃至(i)は同上の更に他の製造順序を示す説明図である。
【図39】(a)乃至(j)は同上の更に他の製造順序を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ベースブロック本体
2 金属皮膜
3 固定接点部
4 接点端子部
5 アース部
6 シールド部
7 接点ベースブロック
8 サブブロック本体
9 接点サブブロック
10 金属皮膜
11 接点部
12 シールド空間
13 スルホール
14 封止樹脂
15 導電性材料
17 シールド壁
18 コイルブロック保持部
19 可動接点部
20 駆動ばね
20a 嵌め込み孔
21 保持部
21a 突起
22 ストッパ
23 コイル電極
24 端子用金属皮膜
25 コイルブロック
26 レジスト
27 回路輪郭除去部

Claims (28)

  1. 射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に金属皮膜を形成すると共に金属皮膜により固定接点部、接点端子部、アース部及びシールド部をベースブロック本体と一体に構成した接点ベースブロックを備えて成ることを特徴とする高周波リレー。
  2. 射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に金属皮膜を形成すると共に金属皮膜により固定接点部、接点端子部、アース部及びシールド部をベースブロック本体と一体に構成した接点ベースブロックと、射出成形品よりなるサブブロック本体の表面に形成した金属皮膜によりアース部及びシールド部を構成した接点サブブロックとを備え、接点ベースブロックと接点サブブロックとで囲まれた部分に接点部を電磁シールドするシールド空間を形成して成ることを特徴とする高周波リレー。
  3. 接点ベースブロックの上表面側に固定接点部を設けるとともに接点ベースブロックの下表面側に接点端子部を設け、接点ベースブロックの上表面の固定接点部と下表面の接点端子部とを最短で接続する接続部を形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  4. 接点ベースブロックの上表面側のアース部と下表面側に設けたアース部とを最短で接続する接続部を形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  5. 固定接点部と接点端子部とを金属製のピンで接続することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の高周波リレー。
  6. 固定接点部と接点端子部とをスルホールで接続することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の高周波リレー。
  7. 固定接点部と接点端子部とを接続するスルホールが封止樹脂によりシールしてあることを特徴とする請求項6記載の高周波リレー。
  8. 固定接点部と接点端子部とを接続するスルホールが導電性材料によりシールしてあることを特徴とする請求項6記載の高周波リレー。
  9. 固定接点部と接点端子部とを接続するスルホールが合成樹脂ピンの溶着によりシールしてあることを特徴とする請求項6記載の高周波リレー。
  10. スルホールの端部の孔径を大きくして成ることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の高周波リレー。
  11. 固定接点部、接点端子部、アース部、シールド部を構成する金属皮膜のうち、少なくともいずれか1つ又は複数の金属皮膜を他の金属皮膜と異ならせて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  12. 接点ベースブロックの金属皮膜が銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成され、接点ベースブロックの固定接点部以外の金属皮膜を固定接点部の金属皮膜に比べて金層を薄くしてあることを特徴とする請求項11記載の高周波リレー。
  13. 接点サブブロックの金属皮膜が、接点開放時の可動接点部が接触する部位においては銅層、ニッケル層、金層の順にメッキして構成され、他の部分においては銅層、ニッケル層の順にメッキして構成されていることを特徴とする請求項11記載の高周波リレー。
  14. 接点ベースブロックに異極の固定接点部間を仕切るシールド壁を形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  15. 接点ベースブロックと接点サブブロックの嵌合手段を接点ベースブロックと接点サブブロックにそれぞれ一体に形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  16. 接点サブブロックにコイルブロック保持部を一体に形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  17. 接点サブブロックにアマチュアの駆動をカードに伝えるための駆動ばねの保持部を一体に形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  18. 駆動ばねの保持部が突起により構成され、駆動ばねに設けた嵌め込み孔を突起に嵌め込んで駆動ばねを取付け保持して成ることを特徴とする請求項17記載の高周波リレー。
  19. 接点サブブロックに駆動ばねのストローク下限位置を位置決めするためのストッパを一体に形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  20. 接点ベースブロックにコイル電極を金属皮膜で形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  21. 接点ベースブロックの側部に端子用金属皮膜を延設して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  22. 固定接点部を構成する凸部の周囲に同心状にアース部を形成して成ることを特徴とする請求項6記載の高周波リレー。
  23. 固定接点部を構成する凸部の頂部を略半球状として成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波リレー。
  24. 請求項1記載の高周波リレーの接点ベースブロックを製造するに当たって、射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に下層金属皮膜を形成後、下層金属皮膜にレーザを照射して回路パターンを形成することを特徴とする高周波リレーの製造方法。
  25. ベースブロック本体にスパッタリングにより下層金属皮膜を形成することを特徴とする請求項24記載の高周波リレーの製造方法。
  26. ベースブロック本体の表面にベースブロック本体との密着力の高い金属よりなる中間膜を形成し、この中間膜の表面に下層金属皮膜を形成することを特徴とする請求項24記載の高周波リレーの製造方法。
  27. 請求項1記載の高周波リレーの接点ベースブロックを製造するに当たって、射出成形品よりなるベースブロック本体の表面に無電解メッキにより下層金属皮膜を形成し、その後、レジストを形成し、その後、レーザを照射して回路パターンを形成し、次に回路部に電気メッキにより上層金属皮膜を形成することを特徴とする高周波リレーの製造方法。
  28. レーザによる回路輪郭除去部への銅エッチングを行い、その後、レジスト剥離を行い、その後、回路輪郭除去部への樹脂エッチングを行った後電気メッキを行うことを特徴とする請求項27記載の高周波リレーの製造方法。
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