JP2016054216A - プリント配線基板の製造方法 - Google Patents

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年秀 牧野
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Abstract

【課題】プリント配線基板の電気めっき工程中におけるめっきリード部を覆うめっきレジストの剥離の抑制。【解決手段】実施形態のプリント配線基板の製造方法は、絶縁層20の表面に、電気めっき膜が形成されるめっき領域36、37をそれぞれ有する第1および第2パターン31、32と、この両者を接続するめっきリード部35とを形成し、めっきリード部35と第2パターン32のめっき領域37とを1つの遮蔽部61で覆い、かつ、第1パターン31のめっき領域36を露出する第1めっきレジスト60を形成して電気めっき膜を形成し、第1パターン32のめっき領域36を覆い、かつ、第2パターン32のめっき領域37を露出する第2めっきレジストを形成して電気めっき膜を形成し、めっきリード部35を除去することにより第1パターン31と第2パターン32とを電気的に分離する。【選択図】図1C

Description

本発明は、プリント配線基板の製造方法に関し、特に、電気めっき用のめっきリード部をマスクして導体パターンの表面に電気めっき膜を形成し、その後、めっきリード部を除去するプリント配線基板の製造方法に関する。
特許文献1には、プリント配線基板の端部に形成された接続パッド(接続端子)上に、接続パッドよりも外側に設けられためっきリードを使用して電気めっき法により金めっき層が形成されることが開示されている。
特開2003−23238号公報
プリント配線基板上のコネクタなどとの接続パッドなどに電気めっき法により保護膜が形成される場合、特許文献1に示されるめっき方法のように接続パッドなどへの通電用のめっきリードがプリント配線基板の基板端側から接続パッドに接続されると、コネクタとの適切な係合のために規定される寸法公差を満たせないことがある。
本発明の目的は、電気めっき膜が形成される部分への給電用のめっきリードがプリント配線基板の内部に設けられる場合に、めっきリードの形成領域が極めて狭小であっても、めっきリードを覆うめっきレジストが電気めっき中に剥がれることが少なく、適正な導体パターンが容易に形成され得るプリント配線基板の製造方法を提供することである。
本発明のプリント配線基板の製造方法は、絶縁層の表面に、電気めっき膜が形成されるめっき領域をそれぞれ有する第1パターンおよび第2パターンと、該第1パターンと該第2パターンとを接続するめっきリード部とを含む導体パターンを形成することと、前記めっきリード部と前記第2パターンのめっき領域の一部または全部とを1つの遮蔽部で覆い、かつ、前記第1パターンのめっき領域を露出する第1めっきレジストを形成し、該第1めっきレジストから露出する第1領域内に電気めっき膜を形成し、前記第1めっきレジストを除去することと、前記第1めっきレジストの除去により露出する前記第2パターンのめっき領域を露出する第2めっきレジストを形成し、該第2めっきレジストから露出する第2領域内に電気めっき膜を形成することと、前記第2領域への電気めっき膜の形成の前または後に、前記めっきリード部の少なくとも一部をエッチングにより除去することにより前記第1パターンと前記第2パターンとを電気的に分離することと、を含んでいる。
本発明によれば、第1めっきレジストが、電気めっき膜が形成されるめっき領域を有する第1パターンと第2パターンとを接続するめっきリード部と、第2パターンのめっき領域とを1つの遮蔽部で覆うように形成されるので、めっきリード部を覆う遮蔽部の面積が広くなり、第1めっきレジストの剥がれが抑制され得る。
本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法により製造されるプリント配線基板の一例を示す平面図。 図1AのA−A断面図。 図1DのB−B断面図。 図1FのC−C断面図。 図1GのD−D断面図。 図1IのE−E断面図。 本発明の他の実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 本発明の他の実施形態のプリント配線基板の製造方法の各工程を示す平面図。 図3BのF−F断面図。 本発明の実施形態のプリント配線基板の製造方法に用いられる第1めっきレジストの一変形例を示す平面図。 本発明の実施形態のプリント配線基板の製造方法に用いられる第2めっきレジストの一変形例を示す平面図。
つぎに、本発明の一実施形態のプリント配線基板の製造方法(以下、プリント配線基板の製造方法は、単に製造方法とも称される)が、プリント配線基板の工程途上品または完成品が示される図1A〜1Iおよび図2A〜2Eを参照しながら説明される。本実施形態の製造方法は、図1Aおよび図2Aに示されるように、絶縁層20の表面に、電気めっき膜が形成されるめっき領域36を有する第1パターン31および電気めっき膜が形成されるめっき領域37を有する第2パターン32と、第1パターン31と第2パターン32とを接続するめっきリード部35とを含む導体パターン30を形成することと、図1Cに示されるように、めっきリード部35と第2パターン32のめっき領域37の一部または全部(図1Cに示される例では全部)とを1つの遮蔽部61で覆い、かつ、第1パターン31のめっき領域36を露出する第1めっきレジスト60を形成することと、第1めっきレジスト60に覆われずに露出する第1領域45内に電気めっき膜41を形成することと(図1Dおよび図2B参照)、第1めっきレジスト60を除去することと、めっきリード部35の少なくとも一部をエッチングにより除去することにより第1パターン31と第2パターン32とを電気的に分離することと(図1Fおよび図2C参照)、図1Hに示されるように、第1めっきレジスト60(図1C参照)の除去により露出する第2パターン32のめっき領域37を露出する第2めっきレジスト70を形成することと、第2めっきレジスト70に覆われずに露出する第2領域47内に電気めっき膜42を形成すること(図1Iおよび図2E参照)とを含んでいる。また、第2パターン32に接続され、第1パターン31には直接接続されない第2めっきリード部38が絶縁層20上に形成され(図1B参照)、第2領域47内への電気めっき膜の形成後に、第2めっきリード部の少なくとも一部が除去されてもよい。また、めっきリード部35の少なくとも一部が除去された後に、第1および第2領域上に開口部を有するソルダーレジスト層50が形成されてもよい(図1G、1I、2Dおよび2E参照)。以下、本実施形態の製造方法が、さらに詳細に説明される。
本実施形態の製造方法では、まず、図1Aおよび図2Aに示されるように、絶縁層20上に導体パターン30が形成される。導体パターン30は、たとえば、絶縁層20の表面全面に積層される金属箔、または、絶縁層20の表面全面にめっき法やスパッタリング法により形成される金属膜をエッチングすることにより形成される。しかしながら、これらに限定されず、パターンめっき法など任意の方法が用いられ得る。また、導体パターンの材料も特に限定されず、好ましくは、導電性が低く、成膜やエッチングの容易な銅により形成される。絶縁層20は、たとえば、ガラスクロスなどの芯材にエポキシなどの樹脂組成物を含浸させた絶縁性材料から構成される。しかしながら、絶縁層30は、芯材を含まない樹脂組成物のみから構成されてもよく、任意の絶縁性材料が用いられ得る。
導体パターン30は、第1パターン31、第2パターン32およびめっきリード部35を含んでおり、図1Aに示される例では、さらに、第3パターン33を含んでいる。第1パターン31は、図1Aに示される例では、長円形の外形を有し、絶縁層20の一端面、すなわちプリント配線基板の一端面11に隣接して形成されており、一端面11に長円形の形状の長手方向の一方の端面を向けて、一端面11に沿って複数個並列されている。図1Aに示される例では、複数個並列されている第1パターン31には長手方向の寸法の異なるものも含まれている。第1パターン31は、たとえば、プリント配線基板と外部回路とを電気的に接続するコネクタの接続ピンと接触する接続パッドであってよい。また、第1パターン31には、たとえば、コネクタの接続ピンとの接触導電性を高めたり耐久性を高めたりするために後工程で電気めっき膜が形成されるめっき領域36が規定されている。図1Aには、第1パターン31の全域がめっき領域36とされる例が示されているが(図1Aおよび図1Cには、図面が明確になるようにめっき領域36の外縁が第1パターン31の外縁よりも内周側に描かれているが、図1Aは第1パターン31の全面がめっき領域36とされる例を示している)、これに限定されず、第1パターン31の一部分だけがめっき領域36とされてもよい。
第3パターン33は、図1Aに示される例では2箇所に形成されており、電子部品が実装される略正方形の実装パッド332と、配線パターン331とをそれぞれ備えている。
第2パターン32は、第1パターン31、第3パターン33および第1パターン31とプリント配線基板の一端面11との間の部分を除く絶縁層20の全面に形成される所謂ベタパターンである。図1Aに示される例では、第2パターン32は、第1パターン31のプリント配線基板の一端面11側と反対側の位置に形成されている部分、および、その部分から、並列されている第1パターン31の両側最外列のパターンそれぞれと第1パターン31の配列方向の絶縁層20の両端部との間の領域に延出するように形成されている部分とを含んでいる。また、第2パターン32には、たとえば、外部の導電体との接触導電性を高めたり耐久性を高めたりするために後工程で電気めっき膜が形成されるめっき領域37が規定されている。第2パターン32は、プリント配線基板10に接続される外部回路のGND電位に接続されてもよい。また、めっき領域37は、プリント配線基板10内の電気回路への電磁的な干渉を少なくするために外部の導電体に接触されるシールド領域であってよい。図1Aには、第2パターン32のうちの第3パターン33の周囲以外の部分がめっき領域37とされる例が示されている。しかしながら、図1Aに例示されるめっき領域37よりも大きい(たとえば第2パターン32の全面)または小さい領域が第2パターン32のめっき領域とされてもよい。なお、図1Aには、図面が明確になるように、第3パターン33側を除いてめっき領域37の外縁が第2パターン32の外縁よりも僅かに内周側に描かれているが、図1Aは第3パターン33の周囲を除く第2パターン32の全部がめっき領域37とされる例を示している(図1C、1H、3A、5Aおよび5Bにおいても同様である)。
めっきリード部35は、第1パターン31と第2パターン32との間に設けられ、複数個形成された第1パターン31それぞれと第2パターン32とを接続している。従って、図1Aに示される例では、第1パターン31と同数の複数個のめっきリード部35が第1パターン31の配列方向に沿って形成されている。
めっきリード部35は、第1パターン31のめっき領域36に電気めっき膜が形成されるときに第1パターン31への通電ラインとして機能する。本実施形態では、めっきリード部35が第1パターン31のプリント配線基板10の一端面11側ではなく、一端面11側と反対側に形成されている。このため、一端面11側をプリント配線基板の周囲のダミー部と繋いでおく必要がなく、従って、第1パターン31の電気めっき膜の形成後にめっきリードごと一端面11で切断してプリント配線基板とダミー部とを分離する必要もない。このため、第1パターン31が、たとえば、外部回路と接続するコネクタとの接続パッドである場合に、切断のばらつきなどにより、コネクタとの適切な係合のために規定される端面周辺部の規格から外れてしまうようなことが少なくなる。
めっきリード部35は、前述のように、第1パターン31のめっき領域36への電気めっき膜の形成後に除去される。また、一般にプリント配線基板の小型化が求められており、第1パターン31と第2パターン32は、なるべく近づけて配置される。このため、めっきリード部35の長さ(第1パターン31と第2パターン32との間隔)は、第1パターン31と第2パターン32との所定の絶縁性が得られる範囲内でなるべく短くされ、好ましくは、100〜500μm程度にされる。
本実施形態の製造方法では、図1Bに示されるように、第2パターン32などの導体パターンに加えて、絶縁層20上に、第2パターン32に接続される第2めっきリード部38が形成される。図1Bには、図1Aに示されるプリント配線基板の一端面11の反対側の他端面12の周辺部分が示されている。図1Bに示される例では、絶縁層20は、他端面12と間隔を空けて、かつ、他端面12に沿って帯状に延びるダミー部21と、ダミー部21と他端面12とを繋ぐタイバー部22とを含んでいる。また、図1Bに示される例では、他端面12よりも内側(図1B上、他端面12の左側)の絶縁層20の略全面に、第2パターン32が形成されており、ダミー部12上には、第2パターン32にめっき電流を供給するための給電パターン39が形成されている。そして、タイバー部22上に、第2めっきリード部38が形成され、給電パターン39および第2パターン32それぞれに接続されている。第2めっきリード部38および給電パターン39は、好ましくは、導体パターン30(図1A参照)と共に、金属箔の積層、エッチング、無電解めっき、および/または電気めっきなどにより形成され、好ましくは銅から形成される。第2めっきリード部38は、図1Bに示されるように第2パターン32に接続されるが、めっきリード部35(図1参照)と異なり、第1パターン31(図1参照)には直接接続されていない。しかしながら、第2めっきリード部38は、第2パターン32およびめっきリード部35を介して第1パターン31と電気的に接続されている。
絶縁層20上に導体パターン30が形成されると、つぎに、図1Cに示されるように、導体パターン30上に第1めっきレジスト60が形成される。本実施形態では、第1めっきレジスト60は、第1パターン31のめっき領域36が開口部62に露出するように、かつ、めっきリード部35と第2パターン32のめっき領域37とが1つの遮蔽部61で一括して覆われるように形成される。図1Cに示される例では、開口部62に露出する第1領域45以外の全ての領域が、めっきリード部35および第2パターン32のめっき領域37と共に1つの遮蔽部61で覆われている。しかしながら、めっきリード部35と、第2パターン32のめっき領域37以外の部分とが、別個の遮蔽部で覆われていてもよく、また、後述されるように、めっき領域37の一部だけをめっきリード部35と共に1つの遮蔽部61で覆い、めっき領域37の他の部分を露出するように第1めっきレジスト60が形成されてもよい。要するに、めっきリード部35と第2パターン32のめっき領域37の少なくとも一部が一括して覆われるように第1めっきレジスト60が形成されればよい。
めっきリード部35は、図1Cに示される例では、第1パターン31のめっき領域36と第2パターン32のめっき領域37との間に配置され、前述のように、好ましくは百数十μmという短さにされる。また、めっきリード部35は、前述のように後工程で除去されるため、各めっき領域36、37に電気めっき膜が形成されるときには、めっきリード部35の表面上にまでめっき膜が形成されないように各めっきレジストで覆われるのが、後工程でめっきリード部35が容易に除去され得る点で好ましい。しかしながら、図1Cに示される例のように、極めて短いめっきリード部35が並列されている場合に、めっきリード部35の両側のめっき領域36、37が露出するように、めっきリード部35だけを覆う遮蔽部が第1めっきレジスト60に形成されると、非常に幅の狭い細長の遮蔽部が設けられることになる。このため、遮蔽部の密着強度が極めて低くなり、電気めっき中にめっきリード部35から剥がれてしまうことがある。これに対して、本実施形態では、図2に示されるように、めっきリード部35が第2パターン32のめっき領域37の少なくとも一部と一括して第1めっきレジスト60の遮蔽部61により覆われるため、第1パターン31のめっき領域36の電気めっき中に遮蔽部61が剥がれることが少なくなる。
第1めっきレジスト60の形成後、第1めっきレジスト60の開口部62に露出する第1領域45内に電気めっき膜41(図1D参照)が形成される。電気めっき膜41を形成するときのめっき電流はめっきリード部35を通して流される。本実施形態では、図1Cに示されるように、第1めっきレジスト60の開口部62に第1パターン31のめっき領域36全体が露出しており、めっき領域36の全域に電気めっき膜41が形成される。電気めっき膜41の材料は特に限定されないが、硬度が比較的高く、かつ接触抵抗が低いNi/Auが好ましい。高度がさらに高く、耐摩耗性に優れるNi/Pd−Ni合金など、他の任意の材料が用いられてもよい。電気めっき膜41の形成後、第1めっきレジスト60が除去される。この状態が、図1Dおよび図2Bに示されている。
本実施形態では、つぎに、めっきリード部35が除去される。具体的には、図1Eに示されるように、めっきリード部35を開口部81に露出し、第1パターン31、第2パターン32および第3パターン33を覆うエッチングレジスト80が形成される。続けて、めっきリード部35の材料、たとえば銅を溶解するエッチング液でめっきリード部35がエッチングされて除去される。その後、エッチングレジスト80が除去される。この状態が図1Fおよび図2Cに示されている。図1Eに示される例では、エッチングレジスト80の開口部81には、複数個形成されためっきリード部35の全てが露出しているが、めっきリード部35のいずれか、たとえば、プリント配線基板内に形成される電気回路において第2パターン32と電気的に接続されている第1パターン31に接続されているめっきリード部などが、エッチングレジスト80に覆われていてもよい。また、めっきリード部35それぞれの全体が開口部81に露出していなくてもよい。すなわち、各めっきリード部35がエッチングされることにより所定の第1パターン31と、第2パターン32とが電気的に分離されるように各めっきリード部の少なくとも一部が露出していればよい。また、図1Eに示されるように、第1パターン31のめっきリード部35側の端部付近がエッチングレジスト80の開口部81内に露出していてもよい。エッチング液が第1パターン31上に形成されている電気めっき膜41(図1D参照)を溶解させないものであれば全く問題がないからである。また、たとえ溶解させるものであっても、第1パターン31の先端部分の形状が少し変わるだけで大きな問題はない。同様に、第2パターン32の一部が露出していても形状が少し変わるだけで大きな問題はない。
本実施形態では、めっきリード部35が除去された後に、絶縁層20ならびに、第2および第3パターン32、33上にソルダーレジスト層50が形成されてもよい。図1Gおよび図2Dに示される例では、ソルダーレジスト層50は、絶縁層20ならびに第2および第3パターン32、33の一部を覆い、第1パターン31のめっき領域(図1Gに示される例では第1パターン30の全域)、第2パターン32のめっき領域37(図1A参照)および第3パターン33の実装パッド332を露出するように形成されている。ソルダーレジスト層50の材料は、はんだ耐熱性や絶縁性が良好なものであれば特に限定されず、たとえば、エポキシ樹脂に無機フィラーなどが含有された材料が用いられる。また、ソルダーレジスト層の形成方法も特に限定されず、たとえば、スクリーン印刷、スプレーコーティング、ロールコーティング、またはラミネートなどにより形成され得る。
また、本実施形態では、ソルダーレジスト層50の形成後に、たとえば、第3パターン33の実装パッド332の表面に図示しない無電解めっき膜が形成されてもよい。無電解めっき膜の材料は、たとえば、半田濡れ性が良好で腐食し難いものであれば特に限定されないが、好ましくは、Ni/Au、Ni/Pd/AuまたはSnなどが用いられる。
つぎに、図1Hに示されるように、第2めっきレジスト70が形成される。なお、図1Hでは、図面が明確になるように、ソルダーレジスト層50は省略されている。図1Hに示される例では、第2めっきレジスト70は、第1パターン31のめっき領域36(図1A参照)を覆い、かつ、第2パターン32のめっき領域37のうち、第1めっきレジスト60(図1C参照)の除去により露出する部分(図1Hに示される例では、めっき領域37の略全域)を露出するように形成される。なお、めっきリード部35(図1参照)は既に除去されているので、第2めっきレジスト70に細長い遮蔽部が形成されることは無く、その遮蔽部が剥がれるおそれもない。なお、図1Hには、第2パターン32のめっき領域37の略全域が第2めっきレジスト70に覆われずに露出する例が示されているが、後述されるように、めっき領域37の一部だけを露出するように、第2めっきレジスト70が形成されてもよい。また、図1Hには、第1パターン31のめっき領域36が第2めっきレジスト70で覆われる例が示されているが、図1Fを参照して説明されたように既にめっきリード部35が除去されている場合は、めっき領域36に電気めっき膜は形成されない。この場合は、第1パターン31のめっき領域36が第2めっきレジスト70で覆われなくてもよい。
第2めっきレジスト70の形成後、第2めっきレジスト70の開口部72に露出する第2領域47内に電気めっき膜42(図1I参照)が形成される。この電気めっきのめっき電流は、給電パターン39(図1B参照)から第2めっきリード部38(図1B参照)を介して第2パターン32内の第2領域47に流される。本実施形態では、図1Hに示されるように、第2めっきレジスト70の開口部72に第2パターン32のめっき領域37の略全部が露出しており、めっき領域37の全域に電気めっき膜42が形成される。電気めっき膜42の材料は、特に限定されないが、硬度が比較的高く、かつ接触抵抗が低いNi/Auが好ましい。硬度がさらに高く、耐摩耗性に優れるNi/Pd−Ni合金など、他の任意の材料が用いられてもよい。また、第2領域47内に形成される電気めっき膜42の材料は、第1領域45(図1C参照)内に形成される電気めっき膜41(図1D参照)の材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。電気めっき膜42の形成後、第2めっきレジスト70が除去される。また、第2めっきリード部38の少なくとも一部が除去されることにより第2パターン32と給電パターン39とが電気的に分離される。第2めっきリード部38の除去は、たとえば、プリント配線基板10をダミー部21(図1B参照)から分離する外形加工時に、ルーター加工や金型加工などによりタイバー部22(図1B参照)を切断することにより行われ得る。この結果、図1Iおよび図2Eに示されるように、本実施形態の製造方法によるプリント配線基板10が完成する。
なお、前述の説明では、図1Gおよび図2Dを参照して、第2パターンのめっき領域37に電気めっき膜42が形成される前にソルダーレジスト層50が形成される例が説明されたが、ソルダーレジスト層50は、電気めっき膜42の形成後に第2パターン32などの上に形成されてもよい。また、その場合は、第3パターン33の実装パッド332の表面に形成され得る図示しない無電解めっき膜も、電気めっき膜42の形成後にソルダーレジスト層50が形成されてから形成される。
また、前述の説明では、めっきリード部35が除去されてから、第2めっきレジストが形成され、第2領域47内に電気めっき膜42が形成される一実施形態の製造方法が説明されたが、めっきリード部35は、第2領域47内に電気めっき膜42が形成された後に除去されてもよい。そのような他の実施形態の製造方法が、図3A、3Bおよび4を参照して説明される。なお、図1A〜1Iおよび図2A〜2Eを参照して説明された一実施形態の製造方法と同様の工程についての説明は、適宜省略される。
他の実施形態の製造方法においても、図1Dに示される工程までは、前述の一実施形態の製造方法と同様である。他の実施形態では、図1Dに例示される状態から、図3Aに示されるように、第2めっきレジスト70aが形成される。第2めっきレジスト70aは、図1Hに例示される第2めっきレジスト70と同様に、第1パターン31のめっき領域(図3Aに示される例では第1パターン31の全域)を覆い、かつ、第2パターン32のめっき領域37のうち第1めっきレジスト60(図1C参照)の除去により露出する部分を露出するように形成される。そして本実施形態では、第2めっきレジスト70aは、除去される前のめっきリード部35が第1パターン31のめっき領域と共に1つの遮蔽部71aで覆われるように形成される。このように本実施形態では、第2領域47への電気めっき膜42(図3B参照)の形成時にもめっきリード部35が存在しており、めっきリード部35が第2めっきレジスト70aで覆われるが、めっきリード部35が第1パターン31のめっき領域と共に1つの遮蔽部71aで覆われるように第2めっきレジスト70aが形成されるので、幅の狭い細長の遮蔽部が形成されることが無く、密着強度の低い遮蔽部が電気めっき中に剥がれることが防止され得る。なお、図3Aに示される例では、開口部72aに露出する第2領域47以外の全ての部分が、めっきリード部35および第1パターン31のめっき領域と共に1つの遮蔽部71aで覆われている。しかしながら、めっきリード部35と、第1パターン31のめっき領域以外の部分とは、別個の遮蔽部で覆われていてもよい。
第2めっきレジスト70aが形成されると、第2めっきレジスト70aに覆われずに露出する第2領域47内に、電気めっき膜42が形成される。その後、第2めっきレジスト70aが除去される。この状態が図3Bおよび図4に示されている。
その後、前述の一実施形態の製造方法と同様に、めっきリード部35が除去され、さらに必要に応じてソルダーレジスト層50が形成され、図1Iおよび図2Eに示される一実施形態の製造方法によるプリント配線基板10と同様のプリント配線基板が完成する。本実施形態によれば、第2パターン32のめっき領域37にも電気めっき膜42が形成されてからめっきリード部35がエッチングされるので、エッチングレジスト80(図1E参照)がずれて開口部81(図1E参照)に第2パターン32が露出しても、エッチング液として電気めっき膜42を溶解させないものが選択されていれば全く問題にならない。
前述の一実施形態および他の実施形態の製造方法の説明では、図1Cに示されるように、第2パターン32のめっき領域37の全部が、第1めっきレジスト60の1つの遮蔽部61で、めっきリード部35と一括して覆われる例が示された。しかしながら、第2パターン32のめっき領域37の一部だけがめっきリード部35と共に1つの遮蔽部に覆われてもよい。そのような第1めっきレジスト60aの例が図5Aに示されている。すなわち、図5Aに示される例では、第2パターン32のめっき領域37のうち、めっきリード部35に隣接する部分だけが、めっきリード部35と共に1つの遮蔽部61aで覆われている。このように、めっきリード部35が第2パターン32のめっき領域37のうちの一部とだけ、1つの遮蔽部61aで覆われる場合でも、めっきリード部35だけが覆われる遮蔽部と比べて大きな遮蔽部となるので、第1パターン31への電気めっき膜の形成中に剥がれることが少なくなる。
また、図5Aに示されるように、第2パターン32のめっき領域37のうち第1めっきレジスト60aの遮蔽部61aに覆われていない部分が、第1パターン31のめっき領域(図5Aに示される例では第1パターン31の全域)と共に露出するようにされてもよく、その結果、めっき領域37の遮蔽部61aに覆われていない部分に、第1パターン31のめっき領域と共に電気めっき膜が形成されるように構成されてもよい。図5Aに例示される第1めっきレジスト60aが用いられる場合は、たとえば、図5Bに示される第2めっきレジスト70bが用いられる。第2めっきレジスト70bは、第2パターン32のめっき領域37のうち第1めっきレジスト60aの遮蔽部61a(図5A参照)に覆われる部分だけを露出するように開口部72bが設けられている。すなわち、第1パターン31のめっき領域(図5Bに示される例では第1パターン31の全域)と共に電気めっき膜が形成されなかった部分にだけ電気めっき膜が形成されるようにされている。このように、めっきリード部35を覆う遮蔽部を電気めっき中に剥がれるおそれのない大きさにしながら、第2パターン32のめっき領域37のうちのめっきリード部35と共に1つの遮蔽部で覆われる部分の大きさが調整されてもよく、たとえば、第1および第2めっきレジスト60a、70bそれぞれを用いる電気めっきの電流密度などが適切な値となるように、めっきリード部35を覆う遮蔽部の大きさが調整されてもよい。
一実施形態および他の実施形態の製造方法は、各図面を参照して説明された方法に限定されず、その条件や順序などは任意に変更され得る。また、特定の工程が省略されてもよく、別の工程が追加されてもよい。
10 プリント配線基板
20 絶縁層
30 導体パターン
31 第1パターン
32 第2パターン
33 第3パターン
35 めっきリード部
36、37 めっき領域
38 第2めっきリード部
41、42 電気めっき膜
45 第1領域
47 第2領域
50 ソルダーレジスト層
60、60a 第1めっきレジスト
61、61a 遮蔽部
62 開口部
70、70a、70b 第2めっきレジスト
71、71a 遮蔽部
72、72a、72b 開口部
80 エッチングレジスト
81 開口部

Claims (9)

  1. 絶縁層の表面に、電気めっき膜が形成されるめっき領域をそれぞれ有する第1パターンおよび第2パターンと、該第1パターンと該第2パターンとを接続するめっきリード部とを含む導体パターンを形成することと、
    前記めっきリード部と前記第2パターンのめっき領域の一部または全部とを1つの遮蔽部で覆い、かつ、前記第1パターンのめっき領域を露出する第1めっきレジストを形成し、該第1めっきレジストから露出する第1領域内に電気めっき膜を形成し、前記第1めっきレジストを除去することと、
    前記第1めっきレジストの除去により露出する前記第2パターンのめっき領域を露出する第2めっきレジストを形成し、該第2めっきレジストから露出する第2領域内に電気めっき膜を形成することと、
    前記第2領域への電気めっき膜の形成の前または後に、前記めっきリード部の少なくとも一部をエッチングにより除去することにより前記第1パターンと前記第2パターンとを電気的に分離することと、を含むプリント配線基板の製造方法。
  2. 請求項1記載のプリント配線基板の製造方法であって、前記第2領域への電気めっき膜の形成の前に、前記めっきリード部の少なくとも一部がエッチングにより除去される。
  3. 請求項2記載のプリント配線基板の製造方法であって、さらに、前記第2パターンに接続され、前記第1パターンには直接接続されない第2めっきリード部を前記絶縁層上に形成することと、前記第2領域内への電気めっき膜の形成後に、前記第2めっきリード部の少なくとも一部を除去することとを含む。
  4. 請求項1記載のプリント配線基板の製造方法であって、前記第2めっきレジストが1つの遮蔽部により前記めっきリード部と前記第1パターンのめっき領域とを共に覆うように形成され、前記第2領域への電気めっき膜の形成の後に、前記めっきリード部の少なくとも一部がエッチングにより除去される。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のプリント配線基板の製造方法であって、前記第1パターンが該プリント配線基板の一端沿いに位置するように、かつ、前記第2パターンが前記第1パターンの前記基板の一端側と反対側に位置する部分を含むように前記導体パターンが形成される。
  6. 請求項5記載のプリント配線基板の製造方法であって、前記第1パターンが、コネクタ部品が接続される接続パッドであり、前記第2パターンのめっき領域が該基板内の電気回路への電磁的な干渉を少なくするために外部の導電体に接触されるシールド領域である。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のプリント配線基板の製造方法であって、前記第1領域と前記第2領域とに、互いに異なる材質のめっき膜がそれぞれ形成される。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のプリント配線基板の製造方法であって、前記第1領域と前記第2領域とに、同じ材質のめっき膜がそれぞれ形成される。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のプリント配線基板の製造方法であって、前記めっきリード部の少なくとも一部がエッチングにより除去された後に、少なくとも前記第1および第2パターンのめっき領域それぞれの上に開口部を有するソルダーレジスト層が、前記導体パターン上および前記絶縁層上に形成される。
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CN113471165A (zh) * 2020-03-31 2021-10-01 深南电路股份有限公司 一种封装基板和封装基板母板

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