JP3840706B2 - テレビカメラ用レンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビカメラ用レンズに係り、特に、トラッキング調整とマクロ撮影の為の光学系の設定とを同一のマスターレンズ群を光軸に沿って進退移動させることにより行うテレビカメラ用レンズの駆動制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送用テレビジョンカメラに用いられるズームレンズにおいては、被写体画像を受像面上に鮮鋭に結像させるべく、撮影レンズ系のマスターレンズ群を光軸に沿って進退移動させ、トラッキング調整を行い得るように構成されている。また、トラッキング調整時に光軸に沿って進退移動されるマスターレンズ群と同一のマスターレンズ群をマクロ撮影に際して光軸に沿って進退移動させ、マクロ撮影用の光学系にセットするように構成されたテレビカメラ用レンズも知られている(特公昭58−1401号公報、特公昭60−46405号公報)。
【0003】
即ち、一般に、マウントフレームの一側面(前から見て右側、カメラマンにとって左手側)に回転式の調整ツマミが設けられており、該調整ツマミの回転力が、ギヤ等の動力伝達機構を介して鏡胴内のマスターレンズ駆動機構に伝達されるようになっている。そして、この調整ツマミを、カメラマンが手動操作することによってレンズ結像位置の微調整、及びマクロ撮影ができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように同一のマスターレンズ群を移動操作することでトラッキング調整とマクロ撮影を行うように構成されたテレビカメラ用レンズは、普通、トラッキング調整した後に通常撮影を行い、撮影の合間に必要に応じてマクロ撮影を行うという使用態様になるため、マクロ撮影から通常撮影に戻す際に、最初に調整したトラッキング位置に前記マスターレンズ群を正確に復帰させることが困難であった。
【0005】
また、撮影中、映像の特殊効果をねらって前記マスターレンズ群を意図的に移動させ、撮影像をぼかすという技法が知られているが、従来のテレビカメラ用レンズにおいては、前記マスターレンズ群は、ケーシングの側面に設けられた調整ツマミの回転をギア等によって機械的に伝達する構造であるために、該マスターレンズ群をスムーズに移動させることは困難であり、撮影像を自然な感じでぼかすように操作するのは困難であった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、マクロ撮影後一度調整したトラッキング位置に繰り返し確実に復帰させることができるとともに、マスターレンズ群をスムーズに移動でき、ぼかし効果の操作にも好適なテレビカメラ用レンズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、レンズ本体の鏡胴内に配設されたマスターレンズ群を第1、第2の外部操作部材のうちの一つの操作部材の操作に応じて光軸に沿って進退駆動させ、トラッキング調整とマクロ撮影用の光学系設定とを行うテレビカメラ用レンズにおいて、トラッキング位置調整用の前記第1の外部操作部材の操作量に応じてマスターレンズ群の移動を指令する第1の電気信号を出力するトラッキングコントローラと、マクロ撮影用の前記第2の外部操作部材の操作量に応じて前記マスターレンズ群の移動を指令する第2の電気信号を出力するマクロ撮影用コントローラと、前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラのうち一方からの指令を優先させる切替手段と、前記マスターレンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、前記切替手段で優先された前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラから出力される第1又は第2の電気信号に基づいて前記レンズ駆動手段を駆動させる駆動信号を出力する制御手段と、を備え、前記トラッキングコントローラは、前記マスターレンズ群の移動すべき位置を示す前記第1の電気信号を出力して位置制御を行うコントローラであって、前記切替手段によって前記マクロ撮影用コントローラの指令を優先させているときにも当該位置の指令状態を維持しており、前記切替手段によって前記マクロ撮影用コントローラの指令を優先させた状態から前記トラッキングコントローラの指令を優先させる状態に切り替えられると、前記トラッキングコントローラの示す指令位置に前記マスターレンズ群が復帰するように構成されていることを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、切替手段でトラッキングコントローラからの指令を優先させ、該トラッキングコントローラの第1の外部操作部材を操作してマスターレンズ群をトラッキング位置に調整する。その後、マクロ撮影時又は特殊効果をねらった撮影時には、切替手段でマクロ撮影用コントローラからの指令を優先させ、該マクロ撮影用コントローラの第2の外部操作部材を操作してマスターレンズ群をマクロ撮影位置、或いは任意に移動させる。このとき、トラッキングコントローラ側はトラッキング位置に調整した時の移動指令の状態を維持している。従って、マクロ撮影又は特殊効果をねらった撮影が終了し、切替手段で再びトラッキングコントローラを有効にすると、先に調整されたトラッキング位置に移動する指令がトラッキングコントローラから出力され、マスターレンズ群はトラッキング位置に復帰する。
【0009】
これにより、撮影者は容易にトラッキング位置調整やマクロ撮影を行うことができ、マクロ撮影後一度調整したトラッキング位置に繰り返し確実に復帰させることができる。また、トラッキング調整後にマクロ撮影用コントローラでマスターレンズ群を移動させるようにしたので、マスターレンズ群を光軸に沿ってスムーズに移動させることができ、撮影中、画像を自然にぼかすという特殊技法に使用するのに有利である。
【0010】
特に、テレビカメラ用レンズのズーム操作は、通常速度制御で行われているという点に着目し、ズーム操作の制御手段であるズームコントローラをマクロ撮影用コントローラとして共用している。そして、この共用のコントローラをズームコントローラとして使用するか、或いはマクロ撮影用コントローラとして使用するかの機能選択をする第2の切替手段(ズーム/マクロ切替手段)を設けている。かかる構成により、コントローラを別途設ける必要がなくなり、現行の外部操作部材で操作ができ、操作も容易であるという利点がある。
【0011】
また、第1、第2の外部操作部材の操作量を電気信号に変換してマスターレンズ群を駆動する信号を得るようにしているので、操作量に対するレンズの移動量の比率を電気的に変更することも可能である。従って、感度調整手段で操作量に対するレンズの移動量の比率を変更することにより、一つの外部操作部材でマスターレンズ群の位置の粗調整又は微調整を行うことができるという利点がある。
【0012】
更にまた、操作方向とマスターレンズ群の移動方向の対応関係は、電気的な接続の仕方によって容易に変更が可能で、操作方向とマスターレンズ群の移動方向の関係を正逆切り換える正転反転手段を設けることで、操作部材の操作方向とレンズの移動方向とを利用者の操作性の好みに応じて設定できるという利点がある。
【0013】
【発明の詳細な説明】
【0014】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るテレビカメラ用レンズの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明が適用されたテレビカメラ用レンズの側面図であり、部分的に内部構造が示されている。図中左側のフード11で覆われている部分がレンズ本体10の前方にあたり、図中右端面にテレビカメラが固定連結される。レンズ本体10は略直方形状のカバー12に覆われ、カバー12は左右側面に設けられた固定ネジ14によってレンズ本体10と着脱自在に固定されている。カバー12の側面上部中央には、レンズを持ち運ぶ為の把手となる凹部16が形成され、該凹部16の前方にはタリーランプ窓18が形成されている。
【0015】
レンズ本体10の内部について詳しくは図示されていないが、レンズ本体10の鏡胴内には、前側から順に固定フォーカスレンズ群、移動フォーカスレンズ群、第1移動ズームレンズ群、第2移動ズームレンズ群、及びマスターレンズ群20等が設けられている。
撮影レンズ系のマスターレンズ群20は、レンズ保持筒22に保持され、固定鏡胴24の最後部に前後方向に移動自在に連結されている。固定鏡胴24の周面には軸に平行なガイド穴が形成されており、このガイド穴に、レンズ保持筒22に植設されたピン26が嵌入している。また、固定鏡胴24の外周面回動自在に組付けられたカム筒28には、軸に対して斜め方向に一定幅のカム溝が形成され、前記レンズ保持筒22のピン26は、このカム溝に嵌合している。
【0016】
また、レンズ本体10には、前記マスターレンズ群20を駆動する駆動モータ30と、マスターレンズ群20の位置を検出するポテンショメータ32とが配設されている。前記モータ30の駆動力は、ギヤ34、35によって前記カム筒28に伝達される。カム筒28が回転するとレンズ保持筒22が固定鏡胴24に対して前後に移動する。その回転量に応じて前記ポテンショメータ32がマスターレンズ群20の位置を示す位置検出信号を出力する。
【0017】
カバー12の後方、マウントフレーム40の側面下部には前記マスターレンズ群20の駆動を操作するための回転式のフランジバック調整ツマミ42が設けられている。フランジバック調整ツマミ42には図示しないポテンショメータが設けられており、ツマミの回転量に応じた位置指令信号が出力される。この位置指令信号は、制御回路52(図1中不図示)に入力され、位置指令信号に応じたサーボ信号によってモータ30が駆動される。モータ30が回転するとその回転力はギアを介してポテンショメータ32及びカム筒28に伝達され、レンズ保持筒22が光軸に沿って前後に移動する。
【0018】
従って、フランジバック調整ツマミ42を回動操作することによって、マスターレンズ群20を光軸に沿って進退移動させ、テレビカメラの受像面にレンズの結像位置を調整(トラッキング調整)できるとともに、該マスターレンズ群20をマクロ撮影に適した位置に設定することができる。
また、フランジバック調整ツマミ42の同軸上には、固定ツマミ44が設けられている。この固定ツマミ44は、前記フランジバック調整ツマミ42で調整したトラッキング位置がずれないように、前記フランジバック調整ツマミ42の回動をロックするためのものである。即ち、フランジバック調整ツマミ42を操作して、マスターレンズ群20の位置を調整した後、該固定ツマミ44を時計回転方向に回すと、前記フランジバック調整ツマミ42の回転軸の回転が固定され、一度調整したマスターレンズ群の位置が不測の外力を受けて移動しないようにすることができる。
【0019】
次にマスターレンズ群の駆動制御系について説明する。
図2は、マスターレンズ群の駆動制御系の構成を示すブロック図である。位置コントロール信号発生手段50は、図1に示したフランジバック調整ツマミ42と該ツマミに設けられたポテンショメータに相当し、フランジバック調整ツマミ42が回転操作されると、その回転量に応じてマスターレンズ群20の移動位置を指令する電気信号を出力する。この電気信号は制御回路52に入力される。
【0020】
制御回路52は、入力した電気信号に応じたサーボ信号を出力し、モータ30を駆動する。モータ30が回転するとその回転力によって前述の如くカム筒28が回動し、マスターレンズ群20が光軸に沿って前後に移動する。マスターレンズ群20の位置はポテンショメータ32によって検出され、その位置検出信号は制御回路52に通知される。制御回路52は、この位置検出信号が示す位置と前記位置コントロール信号発生手段50から指令された位置とが一致したときモータ30の駆動を停止する。これにより、追従性の高い位置制御が可能となっている。
【0021】
また、モータ30にはタコジェネレータ53が接続されており、該タコジェネレータ53によってモータ30の回転数が検出されている。タコジェネレータ53からの信号は前記制御回路52に加えられ、モータ30のスピード制御に利用されている。
前記制御回路52には感度調整切換手段54が接続され、フランジバック調整ツマミ42のツマミの回転量に対するレンズの移動量の比率を変更可能に構成されている。例えば、前記感度調整切換手段54は、ロータリースイッチやディップスイッチなどを有し、該スイッチの設定に応じて回路に接続される抵抗値を切り換えられるように構成され、接続される抵抗値に応じて、フランジバック調整ツマミ42の回転量に対するレンズの移動量の比率を1対1、1対2、1対3…、あるいは1対1/2、1対1/3…という具合に段階的に設定できるようになっている。これにより、必要に応じてマスターレンズ群20の位置の粗調整又は微調整ができるようになっている。
【0022】
また、位置コントロール信号発生手段50には信号反転手段56が接続され、フランジバック調整ツマミ42の回転方向とマスターレンズ群20の移動方向の関係を正逆切り換え可能に構成されている。
フランジバック調整ツマミ42の回転量を電気信号に変換してマスターレンズ群20を駆動するようにしていることから、フランジバック調整ツマミ42の回転方向とマスターレンズ群20の移動方向の対応関係は、電気的な接続の仕方や入力する電気信号の正負信号によって決まる。従って、電気的接続の切り換えや入出力信号の正負反転などによって、フランジバック調整ツマミ42の回転方向とマスターレンズ群20の移動方向の関係を正逆切り換えることができる。これにより、フランジバック調整ツマミ42の回転方向とレンズの移動方向との関係をカメラマンの操作性の好みに応じて設定できる。
【0023】
一方、このテレビカメラ用レンズ100には、マクロ撮影用コントローラ60が接続されている。マクロ撮影用コントローラ60には、速度指令信号を発生するスピードコントロール信号発生手段61と、このスピードコントロール信号発生手段61からの速度指令信号と前記位置コントロール信号発生手段50からの位置指令信号のうち、何れの指令信号を優先させるかを選択的に設定するスピード/位置切換スイッチ62が設けられている。
【0024】
この切換スイッチ62を「スピード」側、即ち、マクロ撮影用コントローラ側に設定すると、その旨を示す信号がレンズ100側の制御回路52に加えられ、マクロ撮影用コントローラ60からの速度指令が有効となり、位置コントロール信号発生手段50からの指令は無効となる。即ち、制御回路52側では、位置コントロール信号発生手段50からの指令信号を無視し、スピードコントロール信号発生手段61からの速度指令の信号に基づいてサーボ信号を出力する。
【0025】
他方、切換スイッチ62を「位置」側、即ち、トラッキングコントローラ側に設定すると、その旨を示す信号がレンズ100側の制御回路52に加えられ、位置コントロール信号発生手段50からの指令が有効となり、スピードコンートロール信号発生手段61からの速度指令は無効となる。つまり、制御回路52側では、スピードコンートロール信号発生手段61からの速度指令信号を無視し、位置コントロール信号発生手段50からの位置指令の信号に基づいてサーボ信号を出力する。
【0026】
また、スピードコントロール信号発生手段61には信号反転手段64が接続され、図示しない操作部材の操作方向とマスターレンズ群20の移動方向の関係を正逆切り換え可能に構成されている。尚、図には示されていないが、前記感度調整手段54と同様に、スピードコントロール用の操作部材の操作量に対するレンズの移動量の比率を変更する感度調整切換手段を設けてもよいし、前記感度調整手段54にかかる機能を兼備させてもよい。
【0027】
上記の如く構成されたテレビカメラ用レンズの作用について説明する。
先ず、図2に示した切換スイッチ62をトラッキングコントロール側に設定し、前記位置コントロール信号発生手段50からの指令信号を有効にする。そして、フランジバック調整ツマミ42を操作しつつ、テレビカメラ120のビューファインダー122で結像状態を確認しながら、最適なピント位置(トラッキング位置)に調節する(図3参照)。
【0028】
トラッキング位置が定まったら、固定ツマミ44を回転してフランジバック調整ツマミ42の回転をロックし、調整したトラッキング位置が不測の外力等によってずれないようにする。
その後の通常の撮影においては、例えば、図3に示すようにフォーカスデマンド(フォーカスリング)124を右手で操作することによってフォーカスレンズ(移動フォーカスレンズ群)を移動させてピント調整をおこない、左手でズームリング126を操作することでズームレンズ群(第1及び第2のズームレンズ群)を所定の光学的位置関係で規定しながら移動させて変倍調整を行う。前記フォーカスリング124からは位置コントロール信号が出力され、フォーカスレンズはこの位置制御に基づいて駆動される。一方、前記ズームリング126を含むズームコントローラからは速度制御信号が出力され、ズームレンズ群はこの速度制御信号に基づいてスピード制御されて駆動される。
【0029】
マクロ撮影を行う場合には、図2に示した切換スイッチ62をマクロ撮影用コントローラ側に設定し、スピードコントロール信号発生手段61からの指令を有効にする。このとき位置コントロール信号発生手段50からの信号は無視されるが、先に調整されたトラッキング位置を示す位置指令状態は維持されている。
そして、マクロ撮影用コントローラ60の操作部材(例えば回転ツマミ)を操作してマスターレンズ群20をスピード制御しながらマクロ撮影位置に移動させる。こうして、マスターレンズ群20をマクロ撮影用の位置に設定することができる。尚、マクロ撮影の場合には、図3に示したズームリング126を操作してズームレンズ群を移動させることでピントの調整を行う。
【0030】
また、マクロ撮影以外にも、通常の撮影中にマスターレンズ群20を移動させると、一つの像がぼけていくという映像上の特殊効果が得られるので、映像効果をねらって意図的にマスターレンズ群20を移動させることも考えられる。
かかる技法を利用する場合にも、図2に示した切換スイッチ62をマクロ撮影用コントローラ側に設定し、スピードコントロール信号発生手段61からの指令を有効にする。そして、マクロ撮影用コントローラ60の操作部材を操作してマスターレンズ群20を移動させる。マクロ撮影用コントローラ60によってスピード制御されたマスターレンズ群20は、光軸に沿ってスムーズに移動し、映像が自然な感じでぼけていく。このような特殊効果をねらった操作も容易に行うことができる。
【0031】
マクロ撮影、あるいは、上記特殊効果を意図した操作の後に、切換スイッチ62を再びトラッキングコントローラ側に設定すると、位置コントロール信号発生手段50からの指令信号が有効になり、先に調整したトラッキング位置に自動的に復帰する。
このように、トラッキング位置を一旦設定した後には、マクロ撮影用コントローラ60で任意に操作した場合でも、位置コントロール信号発生手段50側でトラッキング位置の指令を維持しているので、トラッキング位置に繰り返し、正確に自動復帰させることができる。
【0032】
図4には、本発明の他の実施の形態を示すブロック図が示されている。尚、図2に示した構成と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。同図に示すテレビカメラ用レンズは、マスターレンズ群20を駆動操作するマクロ撮影用コントローラをズームコントローラと共用するように構成されている。
【0033】
ズーム/マクロ兼用コントローラ70には、スピードコントロール信号発生手段61と、スピード/位置切換スイッチ62とが設けられるとともに、マスターレンズ群20を駆動させるマクロ操作とズームレンズ群80を駆動させるズーム操作とを切り替えるズーム/マクロ切替スイッチ74が設けられている。スピードコントロール信号発生手段61から出力された信号の経路は二つの経路に分岐さており、一方の経路はスイッチS1 を介して制御回路52に接続され、他方の経路はスイッチS2 を介してズームレンズ駆動系の制御回路(ズーム制御回路)76に接続される。また、スピード/位置切換スイッチ62により選択された信号はスイッチS3 を介してマスターレンズ群駆動系の制御回路52に導かれる。
【0034】
各スイッチS1 、S2 、S3 は、ズーム/マクロ切替スイッチ74と連動するように構成され、ズーム/マクロ切替スイッチ74が「ズーム」側に設定されている場合には、同図に示されているように、スイッチS2 が導通し、スイッチS1 、S3 が開放される。
このとき、ズーム/マクロ兼用コントローラ70は、ズーム速度を制御するズームコントローラとして機能し、スピードコントロール信号はズーム制御回路76に加えられる。ズーム制御回路76は入力するスピードコントロール信号に応じてサーボ信号をズームモータ78に出力する。ズームモータ78の回転力によりズームレンズ群80が光軸に沿って前後に移動する。ズームレンズ群80の位置はポテンショメータ82によって検出され、その位置検出信号はズーム制御回路76に通知される。
【0035】
また、モータ78にはタコジェネレータ83が接続されており、該タコジェネレータ83によってモータ78の回転数が検出されている。タコジェネレータ83からの信号は前記制御回路52に加えられ、モータ30のスピード制御に利用されている。
他方、ズーム/マクロ切替スイッチ74が「マクロ」側に設定された場合には、この設定に連動してスイッチS1 、S3 が導通し、スイッチS2 が開放される。これにより、ズーム/マクロ兼用コントローラ70は、マスターレンズ群20を駆動操作するマクロ撮影用コントローラとして機能する。即ち、スピード/位置切換スイッチ62によってスピードコントロール信号発生手段61からの指令と位置コントロール信号発生手段50からの指令のいずれの指令を有効にするかを設定し、有効に設定された信号発生手段からの指令信号に基づいて、マスターレンズ群20が駆動される点は図2で説明した実施の形態と同様である。
【0036】
上記の如く構成されたテレビカメラ用レンズにおいて、トラッキング調整を行うには、先ず、図4に示したズーム/マクロ切替スイッチ74を「ズーム」側に設定し、ズーム/マクロ兼用コントローラをズームコントローラとして機能させ、位置コントロール信号発生手段50からの指令信号を有効にする。或いは、ズーム/マクロ切替スイッチ74を「マクロ」側に設定し、スピード/位置切換スイッチ62をトラッキングントローラ側に設定して位置コントロール信号発生手段50からの指令信号を有効にしてもよい。
【0037】
そして、フランジバック調整ツマミ42を操作しつつ、テレビカメラ120のビューファインダー122で結像状態を確認しながら、最適なトラッキング位置に調節する。トラッキング位置が定まったら、固定ツマミ44を回転してフランジバック調整ツマミ42の回転をロックする。
その後の通常撮影においては、ズーム/マクロ切替スイッチ74を「ズーム」側に設定する。この場合、図4に示したスイッチS1 とS3 は開放され、スイッチS2 が当接するので、ズーム/マクロ兼用コントローラ70は通常のズームコントローラとして機能する。即ち、図3に示したように、左手でズームリングを操作することで、変倍調整を行うことができる。
【0038】
マクロ撮影を行う場合、または、ピントを自然にぼかしていく特殊撮影を行う場合には、図4に示したズーム/マクロ切替スイッチ74を「マクロ」側に設定し、スイッチS2 を開放するとともに、スイッチS1 、S3 をONする。これにより、ズーム/マクロ兼用コントローラ70は、ズーム制御回路76との接続が遮断され、マスターレンズ群20の制御回路52と接続される。
【0039】
続いて、スピード/位置切換スイッチ62を「スピード」側に設定し、スピードコントロール信号発生部61からの指令を有効にする。このとき位置コントロール信号発生手段50からの信号は無視されるが、先に調整されたトラッキング位置を示す位置指令状態は維持されている。そして、ズーム/マクロ兼用コントローラ70の操作部材(この場合、ズームリング126を代用)を操作してマスターレンズ群20をスピード制御により移動させる。こうして、マスターレンズ群20をマクロ撮影用の位置に移動させることができる。また、ズーム/マクロ兼用コントローラ70によってスピード制御されたマスターレンズ群20は、光軸に沿ってスムーズに移動し、映像が自然な感じでぼけていく。このような特殊効果をねらった操作と、通常のズーム操作を共通のズームリング126で行えるので、操作が容易であるという利点がある。
【0040】
マクロ撮影、あるいは、特殊効果を意図した操作の後に、スピード/位置切換スイッチ62を再びトラッキングコントローラ側に設定するか、又はズーム/マクロ切替スイッチ74を「ズーム」側に設定すると、位置コントロール信号発生手段50からの指令信号が有効になり、先に調整したトラッキング位置に自動的に復帰する。
【0041】
このように、トラッキング位置を一旦設定した後には、ズーム/マクロ兼用コントローラ70で任意に操作した場合でも、位置コントロール信号発生手段50側でトラッキング位置の指令を維持しているので、トラッキング位置に繰り返し、正確に自動復帰させることができる。また、ズームコントローラ70にマスターレンズ群20を操作するマクロ撮影用コントローラの機能を兼備させたので、マクロ撮影用コントローラを別途設ける必要がなく、現行の外部操作部材(ズームリング)で操作ができ、操作も容易であるという利点がある。
【0042】
図4に示した実施の形態では、スピード/位置切換スイッチ62を備えた場合を説明したが、スピード/位置切換スイッチ62を省略してもよい。例えば、ズーム/マクロ切替スイッチ74に連動してS3 スイッチがOFFした場合には、位置コントロール信号発生手段50からの指令を有効にする旨を意味するロウ(L)信号が制御回路52に加えられ、ズーム/マクロ切替スイッチ74に連動してS3 スイッチがONした場合には、スピードコントロール信号発生手段61からの指令を有効にする旨を意味するハイ(H)信号が制御回路52に加えられるように構成すれば、位置コントロール信号発生手段50からの指令とスピードコントロール信号発生手段61からの指令のうち、どちらの指令を優先するかを切換操作するための切換スイッチ62が不要となる。かかる構成においては、ズーム/マクロ切替スイッチ74によってスピード/位置切換スイッチ62を代用することになる。
【0043】
また、図4に示した実施の形態では、ズーム/マクロ切替スイッチ74をズーム/マクロ兼用コントローラ70に一体に形成し、スピードコントロール信号発生手段61から出力される信号を該コントローラ内部で2つに分岐する場合について説明したが、ズーム/マクロ切替スイッチ74はズーム/マクロ兼用コントローラ70と別体に設けてもよいし、スピードコントロール信号発生手段61から出力される信号はレンズ100の内部で2つに分岐されるようにしてもよい。
【0044】
図5には、本発明の他の実施の形態を示すブロック図が示されている。尚、図2に示した構成と同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。同図に示すテレビカメラ用レンズは、マスターレンズ群20を駆動操作するマクロ撮影用コントローラをズームコントローラ70と共用するように構成され、この共用コントローラをマクロ撮影用コントローラとして使用するか、或いはズームコントローラとして使用するかを選択的に切り替えるズーム/マクロ切替スイッチ74が設けられている。そして、該ズーム/マクロ切替スイッチ74によって、位置コントロール信号発生手段50からの信号の有効/無効をも切り替えるように構成されている。
【0045】
ズーム/マクロ兼用コントローラ70には、スピードコントロール信号発生手段61と、ズーム/マクロ切替スイッチ74が設けられている。スピードコントロール信号発生手段61から出力された信号の経路はレンズ内部において2つの経路に分岐さており、一方の経路はスイッチS1 を介して制御回路52に接続され、他方の経路はスイッチS2 を介してズーム制御回路76に接続される。また、位置コントロール信号発生手段50は、スイッチS3 を介して制御回路52と接続されている。
【0046】
上記各スイッチS1 、S2 、S3 は、ズーム/マクロ切替スイッチ74と連動するように構成され、ズーム/マクロ切替スイッチ74が「ズーム」側に設定されている場合には、同図に示されているように、スイッチS2 、S3 が導通し、スイッチS1 が開放される。このとき、ズーム/マクロ兼用コントローラ70は、ズーム速度を制御するズームコントローラとして機能し、スピードコントロール信号はズーム制御回路76に加えられる。また、位置コントロール信号発生手段50からの信号は制御回路52に導かれる。従って、図1に示したフランジバック調整ツマミ42を操作してマスターレンズ群20をトラッキング位置にセットすることができるとともに、通常の撮影時のズーム操作が可能となる。
【0047】
他方、ズーム/マクロ切替スイッチ74が「マクロ」側に設定された場合には、この設定に連動してスイッチS1 が導通し、スイッチS2 、S3 が開放される。これにより、ズーム/マクロ兼用コントローラ70は、マクロ撮影用コントローラとして機能するとともに、位置コントロール信号発生手段50からの信号が無効となる。従って、図3に示したズームリング126を操作してマスターレンズ群20をマクロ撮影用の位置に移動させることができる。
【0048】
そして、マクロ撮影後、ズーム/マクロ切替スイッチ74を「ズーム」側に戻すと、前記マスターレンズ群20は、先に設定したトラッキング位置に自動復帰する。
図5に示した実施の形態では、ズーム操作及びマクロ操作の切替を操作する操作部材をズーム/マクロ兼用コントローラ70に設ける場合について説明したが、図6に示すように、ズーム操作及びマクロ操作の切替を操作する操作部材を含む切替コントローラ130をズーム/マクロ兼用コントローラ70と別体に設けてもよい。尚、同図に示す構成における操作方法は、図5に示した実施の形態と同様であり、説明は省略する。
【0049】
かかる構成によれば、切替コントローラ130を付加してレンズ100内の配線を変更するだけで、従来のズームコントローラ70をそのまま使用することができるといる利点がある。
上記各実施の形態では、トラッキング調整用のコントローラは位置制御によってマスターレンズ群20を移動させ、マクロ撮影用のコントローラは速度制御によってマスターレンズ群20を移動させる場合について説明したが、これに限らず、位置制御を速度制御に置き換え、また速度制御を位置制御に置き換えることは可能であり、トラッキング調整用のコントローラとマクロ撮影用のコントローラとを共に速度制御、又は共に位置制御とすることも可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るテレビカメラ用レンズによれば、マスターレンズ群を駆動操作するトラッキングコントローラとマクロ撮影用コントローラとを設け、両者のうち一方の指令信号を切替手段で優先させるようにしたので、トラッキングコントローラによってトラッキング位置を調節した後には、切替手段によってマクロ撮影用コントローラを有効にして、マスターレンズ群をマクロ撮影用の位置に容易に移動させることができる。また、マクロ撮影用コントローラによってマスターレンズ群を光軸に沿ってスムーズに移動させることができるので、映像が自然な感じでぼけていくような特殊効果をねらった操作も容易に行うことができるという利点がある。
【0051】
そして、一度調整されたトラッキング位置は、位置コントローラによって維持されるので、マクロ撮影時または特殊効果をねらった撮影時にマスターレンズ群を移動させた後にも、切替手段でトラッキングコントローラ側の指令を有効にすることで、先に調整したトラッキング位置に正確に復帰させるができるという利点がある。
【0052】
また、ズームレンズの制御手段であるズームコントローラとマスターレンズ群を駆動制御するマクロ撮影用コントローラとを兼用することにより、コントローラを別途設ける必要がなくなり、現行の外部操作部材で操作ができ、操作も容易であるという利点がある。
また、第1、第2の外部操作部材の操作量を電気信号に変換してマスターレンズ群を駆動する信号を得るようにしたので、第1、第2の外部操作部材の操作量に対するレンズの移動量の比率を感度調整手段で変更することにより、一つの外部操作部材でマスターレンズ群の位置の粗調整又は微調整を行うことができるという利点がある。
【0053】
更にまた、第1、第2の外部操作部材の操作方向とマスターレンズ群の移動方向の関係を正逆切り換える正転反転手段を設けることで、操作部材の操作方向とレンズの移動方向とを利用者の操作性の好みに応じて設定できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用されたテレビカメラ用レンズの側面図
【図2】図2は、マスターレンズ群の駆動制御系の構成を示すブロック図
【図3】図3は、テレビカメラ用レンズの操作の様子を示す斜視図
【図4】図4は、マスターレンズ群の駆動制御系の他の構成例を示すブロック図
【図5】図5は、マスターレンズ群の駆動制御系の構成例を示すブロック図
【図6】図6は、マスターレンズ群の駆動制御系の構成例を示すブロック図
【符号の説明】
10…レンズ本体
20…マスターレンズ群
22…レンズ保持筒
24…固定鏡胴
30…マスターレンズ群駆動用モータ
32、82…位置検出用ポテンショメータ
40…マウントフレーム
42…フランジバック調整ツマミ
50…位置コントロール信号発生手段
52…制御回路
54…感度調整切換手段
56…信号反転手段
60…マクロ撮影用コントローラ
61…スピードコントロール信号発生手段
62…スピード/位置切換スイッチ
70…ズーム/マクロ兼用コントローラ
74…ズーム/マクロ切替スイッチ
76…ズーム制御回路
78…ズームレンズ群駆動用モータ
100…テレビカメラ用レンズ
120…テレビカメラ
126…ズームリング
Claims (8)
- レンズ本体の鏡胴内に配設されたマスターレンズ群を第1、第2の外部操作部材のうちの一つの操作部材の操作に応じて光軸に沿って進退駆動させ、トラッキング調整とマクロ撮影用の光学系設定とを行うテレビカメラ用レンズにおいて、
トラッキング位置調整用の前記第1の外部操作部材の操作量に応じてマスターレンズ群の移動を指令する第1の電気信号を出力するトラッキングコントローラと、
マクロ撮影用の前記第2の外部操作部材の操作量に応じて前記マスターレンズ群の移動を指令する第2の電気信号を出力するマクロ撮影用コントローラと、
前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラのうち一方からの指令を優先させる切替手段と、
前記マスターレンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
前記切替手段で優先された前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラから出力される第1又は第2の電気信号に基づいて前記レンズ駆動手段を駆動させる駆動信号を出力する制御手段と、
を備え、
前記トラッキングコントローラは、前記マスターレンズ群の移動すべき位置を示す前記第1の電気信号を出力して位置制御を行うコントローラであって、前記切替手段によって前記マクロ撮影用コントローラの指令を優先させているときにも当該位置の指令状態を維持しており、
前記切替手段によって前記マクロ撮影用コントローラの指令を優先させた状態から前記トラッキングコントローラの指令を優先させる状態に切り替えられると、前記トラッキングコントローラの示す指令位置に前記マスターレンズ群が復帰するように構成されていることを特徴とするテレビカメラ用レンズ。 - 前記マクロ撮影用コントローラは、前記マスターレンズ群の移動を速度制御することを特徴とする請求項1記載のテレビカメラ用レンズ。
- 前記トラッキングコントローラ、又はマクロ撮影用コントローラの少なくとも一方には、前記第1、又は第2の外部操作部材の操作量に対するマスターレンズ群の移動量の比率を変更できる感度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のテレビカメラ用レンズ。
- レンズ本体の鏡胴内に配設されたマスターレンズ群を第1、第2の外部操作部材のうちの一つの操作部材の操作に応じて光軸に沿って進退駆動させ、トラッキング調整とマクロ撮影用の光学系設定とを行うテレビカメラ用レンズにおいて、
トラッキング位置調整用の前記第1の外部操作部材の操作量に応じてマスターレンズ群の移動を指令する第1の電気信号を出力するトラッキングコントローラと、
マクロ撮影用の前記第2の外部操作部材の操作量に応じて前記マスターレンズ群の移動を指令する第2の電気信号を出力するマクロ撮影用コントローラと、
前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラのうち一方からの指令を優先させる切替手段と、
前記マスターレンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
前記切替手段で優先された前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラから出力される第1又は第2の電気信号に基づいて前記レンズ駆動手段を駆動させる駆動信号を出力する制御手段と、
を備え、
前記トラッキングコントローラ、又はマクロ撮影用コントローラの少なくとも一方には、前記第1、又は第2の外部操作部材の操作方向とマスターレンズ群の移動方向の関係を正逆切り換え可能な正逆反転手段が設けられていることを特徴とするテレビカメラ用レンズ。 - レンズ本体の鏡胴内に配設されたマスターレンズ群を第1、第2の外部操作部材のうちの一つの操作部材の操作に応じて光軸に沿って進退駆動させ、トラッキング調整とマクロ撮影用の光学系設定とを行うテレビカメラ用レンズにおいて、
トラッキング位置調整用の前記第1の外部操作部材の操作量に応じてマスターレンズ群の移動を指令する第1の電気信号を出力するトラッキングコントローラと、
マクロ撮影用の前記第2の外部操作部材の操作量に応じて前記マスターレンズ群の移動を指令する第2の電気信号を出力するマクロ撮影用コントローラと、
前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラのうち一方からの指令を優先させる第1の切替手段と、
前記マスターレンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
前記切替手段で優先された前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラから出力される第1又は第2の電気信号に基づいて前記レンズ駆動手段を駆動させる駆動信号を出力する制御手段と、
を備え、
前記鏡胴内に配設されたズームレンズ群の駆動速度を指令するズームコントローラを前記マクロ撮影用コントローラとして共用し、前記ズームレンズ群の駆動速度の指令又はマスターレンズ群の移動速度の指令のうち一方の指令を有効にするとともに他方の指令を無効にする第2の切替手段を備えたことを特徴とするテレビカメラ用レンズ。 - 前記レンズ本体と前記マクロ撮影用コントローラとは別体に形成され、両者はケーブルを介して接続される構成を有し、前記マクロ撮影用コントローラには、前記第2の切替手段が設けられていることを特徴とする請求項5記載のテレビカメラ用レンズ。
- 前記レンズ本体と前記マクロ撮影用コントローラとは別体に形成され、両者はケーブルを介して接続される構成を有し、
前記第2の切替手段は、前記ズームコントローラから出力される電気信号を前記ズームレンズ群の駆動速度の指令として利用するかマスターレンズ群の移動速度の指令として利用するかを選択するズーム/マクロ切替操作部材と、前記ズームコントローラから出力される電気信号を前記ズーム/マクロ切替操作部材の操作に応じて前記ズームレンズ群の駆動手段又は前記マスターレンズ群の制御手段の何れか一方に導くズーム/マクロ切替手段と、から成り、
前記レンズ本体には、前記ズーム/マクロ切替手段が設けられていることを特徴とする請求項5記載のテレビカメラ用レンズ。 - 第2の切替手段には、前記トラッキングコントローラ又は前記マクロ撮影用コントローラのうち一方からの指令を優先させる前記第1の切替手段の役割が兼備され、前記ズームコントローラから出力される電気信号を前記ズームレンズ群の駆動速度の指令として利用するかマスターレンズ群の移動速度の指令として利用するかを選択するズーム/マクロ切替操作部材がズーム側に操作されると前記トラッキングコントローラからの指令が優先され、前記ズーム/マクロ切替操作部材がマクロ側に操作されると前記マクロ撮影用コントローラからの指令が優先されることを特徴とする請求項5記載のテレビカメラ用レンズ。
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