JP5197703B2 - レンズ装置及び撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレビカメラ、ビデオカメラ、テレビレンズ、ビデオレンズなどに用いられるレンズ装置及びレンズ装置とレンズ装置に接続されたカメラ装置を備えた撮影装置に関するものである。
ENGズームレンズをENGカメラに装着し、報道、中継、ドラマ、バラエティー、ドキュメンタリーなどの撮影内容、撮影場所、撮影状況、撮影者の好みなどにより、ENGカメラを三脚に固定する場合や、ENGカメラを担ぐ場合などして撮影される。同様な理由からズーム、フォーカス、アイリスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを決定する。例えばズームを例に挙げると、素早いズーム駆動が必要な場合などには手動で駆動し、一定の低速度でズーム駆動を行う場合や、ENGカメラを三脚に固定しズーム駆動を手動で行えない場合などには電動で駆動する。
ENGカメラ用ズームレンズの上面外観図を図12に、側面外観図を図13に示す。
図12、図13に示すように、100は図示されていないが内部に前方から順に、固定フォーカスレンズ、移動フォーカスレンズ、ズームレンズ、アイリス機構、およびリレーレンズ等が設けられ、その後方に、エクステンダーが配置されているレンズ鏡筒、101は回動させることにより移動フォーカスレンズが光軸に沿って前後移動してフォーカス調整を行うフォーカスリング、102は回動させることによりズームレンズが光軸に沿って前後移動してズーム調整を行うズームリング、103は回動させることによりアイリスの絞り径が調整されるアイリスリング、104はENGズームレンズの鏡筒に取り付けられ、ズーム、フォーカス、アイリスを電動で駆動するためのモータや、位置検出器、制御回路、ズーム、フォーカス、アイリスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換えるクラッチ、スイッチなどが収められたドライブユニット、105はズームを電動で駆動する際に、そのコントロールを行うズームスイッチ、106はアイリスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換えるアイリス電動/手動切換えスイッチ、107はENGレンズとENGカメラとの間の電気インターフェイスとなり、アイリスを電動で駆動する際の指令信号がENGカメラ側から供給されるカメラケーブル、108はズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリューム、109はズームを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換えるズームクラッチ、110はフォーカスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換えるフォーカスクラッチである。
上記構成において、ENGカメラを担ぐ場合のズームリング102、フォーカスリング101、アイリスリング103の駆動に関して説明する。
ズームリング102の駆動は、ズームクラッチ109を電動側に切換え、ズームスイッチ105を操作しズームリング102を電動で駆動するズームサーボモードと、ズームクラッチ109を手動側に切換え、ズームリング102を手動で駆動するズームマニュアルモードがある。
フォーカスリング101の駆動は、ENGカメラを担ぐ場合にはフォーカスを電動で駆動した際のコントロールを行う操作部材が配されていないため、フォーカスクラッチ110を手動側に切換え、フォーカスリング101を手動で駆動するフォーカスマニュアルモードのみとなる。
アイリスの駆動は、アイリス電動/手動切換えスイッチ106を電動側に切換え、ENGカメラ内の撮像素子に入射される光量が一定になるようにENGカメラ側からの制御によりアイリスリング103を電動で駆動するアイリスサーボモードと、アイリス電動/手動切換えスイッチを手動側に切換え、アイリスリング103を手動で駆動するマニュアルアイリスモードがある。アイリスの場合、撮影者の意思によるアイリスリング103の駆動を行う場合にはアイリスマニュアルモードを選択する必要がある。
また、ENGカメラを担いで、ズーム、フォーカス、アイリスを手動で駆動する場合には、ENGカメラの底面部に配されている肩パッドを肩の上に載せ、ドライブユニット104を右手で支えるため、ズームリング102、フォーカスリング101、アイリスリング103の手動駆動は左手のみで行うこととなる。
しかしながら、上記従来例によると、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動が必要で、かつアイリスを撮影者の意思によりアイリスを駆動したい場合には、ズーム、フォーカス、アイリスを手動で駆動する必要が生じ、この場合には、右手は全く使用できず、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行わなければならないために、非常に高度な操作技術を必要となる。
このような問題を鑑みて、本願の目的は、ドライブユニットに配置されているズームスイッチ、ズームスイッチ速度可変ボリュームなどに対して別の機能を割当てる手段を設けることにより、例えばズームを電動で駆動する際にそのコントロールを行うズームスイッチを操作することによりズームではなくアイリスを電動で駆動したり、ズームスイッチ速度可変ボリュームを操作することによりフォーカスを電動で駆動したりすることが可能となり、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動などが必要で、かつアイリスを撮影者の意思によりアイリスを駆動したい場合においても、右手でアイリス、またはフォーカスを制御することができ、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行う必要がなくなり、非常に高度な操作技術を不要とすることである。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ装置は、カメラ装置に装着されるレンズ装置であって、ズームレンズと、アイリスと、前記ズームレンズを手動駆動するズームリングと、前記ズームレンズを電動駆動するズーム駆動手段と、前記ズーム駆動手段を制御するために操作されるズームスイッチと、前記ズームスイッチの操作量に対する前記ズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリュームと、前記ズームレンズを、前記ズーム駆動手段で電動駆動するか、前記ズームリングで手動駆動するかを切り換えるズームクラッチと、前記アイリスを手動駆動するアイリスリングと、前記アイリスを電動駆動するアイリス駆動手段と、電動側と手動側とに設定可能なアイリス電動/手動切換えスイッチと、ズーム側とアイリス側とに設定可能なズーム/アイリス切換え手段と、を備えており、前記アイリス電動/手動切換えスイッチが手動側に且つ前記ズーム/アイリス切換え手段がアイリス側に設定されている場合、前記ズームスイッチ速度可変ボリュームの操作に基づいて前記アイリス駆動手段が前記アイリスを電動駆動することが可能であり、前記アイリス電動/手動切換えスイッチが電動側に設定されている場合は、前記カメラ装置からのアイリス位置指令信号により前記アイリス駆動手段が前記アイリスを電動駆動することが可能であり、前記アイリス電動/手動切換えスイッチが手動側に且つ前記ズーム/アイリス切換え手段がズーム側に設定されている場合、前記アイリスを前記アイリスリングによって手動駆動することが可能であることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のレンズ装置は、カメラ装置に装着されるレンズ装置であって、ズームレンズと、フォーカスレンズと、前記ズームレンズを手動駆動するズームリングと、前記ズームレンズを電動駆動するズーム駆動手段と、前記ズーム駆動手段を制御するために操作されるズームスイッチと、前記ズームスイッチの操作量に対する前記ズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリュームと、前記ズームレンズを、前記ズーム駆動手段で電動駆動するか、前記ズームリングで手動駆動するかを切り換えるズームクラッチと、前記フォーカスレンズを手動駆動するフォーカスリングと、前記フォーカスレンズを電動駆動するフォーカス駆動手段と、電動側と手動側との2つの間で設定可能なフォーカスクラッチと、ズーム側とフォーカス側とに設定可能なズーム/フォーカス切換え手段と、を備えており、前記フォーカスクラッチが電動側に且つ前記ズーム/フォーカス切換え手段がフォーカス側に設定されている場合、前記ズームスイッチ速度可変ボリュームの操作に基づいて前記フォーカス駆動手段が前記フォーカスレンズを電動駆動することが可能であり、前記フォーカスクラッチが手動側に設定されている場合や、前記ズーム/フォーカス切換え手段がズーム側に設定されている場合は、前記ズームスイッチ速度可変ボリュームの操作に基づく前記フォーカスレンズの電動駆動が行われないことを特徴とする。
ズームスイッチ速度可変ボリュームにより前記アイリスの操作を可能としたことにより、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動などが必要で、かつ撮影者の意思によりアイリスを駆動したい場合においても、右手でアイリスを制御することができ、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行う必要がなくなり、非常に高度な操作技術を不要とすることが可能となる。
また、前記ズームスイッチ速度可変ボリュームにより前記フォーカスレンズの操作を可能としたことにより、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動などが必要で、かつ撮影者の意思によりフォーカスレンズを駆動したい場合においても、右手でフォーカスレンズを制御することができ、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行う必要がなくなり、非常に高度な操作技術を不要とすることが可能となる。
第1の参考例のブロック図 第1の参考例のズームレンズ制御シーケンス 第1の参考例のアイリス機構制御シーケンス 第2の参考例のブロック図 第2の参考例のフォーカス機構制御シーケンス の実施例のブロック図 の実施例のズームレンズ制御シーケンス の実施例のアイリス機構制御シーケンス の実施例のブロック図 の実施例のズームレンズ制御シーケンス の実施例のフォーカス制御シーケンス 従来のズームレンズの上面概観図 従来のズームレンズの側面概観図
(実施例及び参考例
(第1の参考例
以下に図面により本発明の第1の参考例の説明を行う。
本発明の第1の参考例を実施した光学装置の構成を図1に示す。
同図において、1は後述するズームレンズ光学系9を電動駆動するために、ズームスイッチ105の操作量に比例したズーム駆動方向およびズーム駆動速度を指示するズーム速度指令信号を検出するズーム速度指令信号発生手段である。ズーム速度指令信号発生手段1はポテンショメータ、ボリュームなどのアナログ検出器、ロータリーエンコーダなどのディジタル検出器のどちらでもよい、2はズーム速度指令信号を後述するA/D変換手段3に取り込むために信号レベル、シフト変換を行うズーム速度指令信号演算手段、3はズーム速度指令信号演算手段2から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段、4は各機能の動作を司るCPU、5はCPU4から後述するズームレンズ光学系9を電動駆動するため出力されるズーム制御信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換手段、6はD/A変換手段5から出力されるズーム制御信号の信号レベル、シフト変換を行うズーム制御信号演算手段、7は後述するズームモータ8を駆動するズーム電力増幅手段、8は後述するズームレンズ光学系9を駆動するズームモータ、9は光学装置の変倍調整を行うズームレンズ光学系、10はズームレンズ光学系9の位置に応じたズーム位置信号を出力するズーム位置信号検出手段、11はズーム位置信号を後述するA/D変換手段12に取り込むために信号レベル、シフト変換を行うズーム位置信号演算手段、12はズーム位置信号演算手段11から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段、13はCPU4から後述するフォーカスレンズ光学系17を電動駆動するため出力されるフォーカス制御信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換手段、14はD/A変換手段13から出力されるフォーカス制御信号の信号レベル、シフト変換を行うフォーカス制御信号演算手段、15は後述するフォーカスモータ16を駆動するフォーカス電力増幅手段、16は後述するフォーカスレンズ光学系17を駆動するフォーカスモータ、17は光学装置の焦点調整を行うフォーカスレンズ光学系、18はフォーカスレンズ光学系17の位置に応じたフォーカス位置信号を出力するフォーカス位置信号検出手段、19はフォーカス位置信号を後述するA/D変換手段20に取り込むために信号レベル、シフト変換を行うフォーカス位置信号演算手段、20はフォーカス位置信号演算手段19から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段、21はCPU4から後述するアイリス機構25を電動駆動するため出力されるアイリス制御信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換手段、22はD/A変換手段21から出力されるアイリス制御信号の信号レベル、シフト変換を行うアイリス制御信号演算手段、23は後述するアイリスモータ24を駆動するアイリス電力増幅手段、24は後述するアイリス機構25を駆動するアイリスモータ、25は光学装置の光量調整を行うアイリス機構、26はアイリス機構25の位置に応じたアイリス位置信号を出力するアイリス位置信号検出手段、27はアイリス位置信号を後述するA/D変換手段28に取り込むために信号レベル、シフト変換を行うアイリス位置信号演算手段、28はアイリス位置信号演算手段27から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段、29はズームスイッチ105の操作によりズーム速度指令信号発生手段1、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力されたズーム速度指令信号をズーム駆動方向およびズーム駆動速度を指示するズーム速度指令信号として扱うか、アイリス駆動方向およびアイリス駆動速度を指示するアイリス速度指令信号として扱うかを切換えるズーム/アイリス切換え手段、30はズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号を後述するA/D変換手段31に取り込むために信号レベル、シフト変換を行うズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段、31はズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段、32はカメラ装置から光学装置に入力されるカメラアイリス位置指令信号(ICS)を後述するA/D変換手段33に取り込むために信号レベル、シフト変換を行うカメラアイリス位置指令信号演算手段、33はカメラアイリス位置指令信号演算手段32から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段、105はズームを電動で駆動する際に、そのコントロールを行うズームスイッチ、106はアイリスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換えるアイリス電動/手動切換えスイッチ、108はズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリュームである。ズームスイッチ速度可変ボリューム108はポテンショメータ、ボリュームなどのアナログ検出器、ロータリーエンコーダなどのディジタル検出器のどちらでもよい。109はズームを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換えるズームクラッチ、110はフォーカスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切換えるフォーカスクラッチである。
上記構成において、初めにズームレンズ光学系9の駆動を行う際の制御の説明を行う。ズームクラッチ109が電動側でかつズーム/アイリス切換え手段29がズーム側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作により、ズームの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ105の操作量に比例した駆動方向および駆動速度を指示するズーム速度指令信号を検出するズーム速度指令信号発生手段1から出力されるズーム速度指令信号が、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力される。また、ズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリューム108からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号がズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30、A/D変換手段31を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズーム速度指令信号とズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号に応じてズーム制御信号を求め、D/A変換手段5、ズーム制御信号演算手段14を介してズーム電力増幅手段7によりズームモータ8を制御し、ズームレンズ光学系9が駆動される。また、ズームクラッチ109が手動側、またはズーム/アイリス切換え手段29がアイリス側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作を行っても、ズームレンズ光学系9の電動駆動は行われない。
この時のCPU4の処理について図2を用いて説明する。
まず、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かを判断(ステップ101)し、ズームクラッチ109が電動側でない場合にはズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ101)に戻る。ズームクラッチ109が電動側である場合にはズーム/アイリス切換え手段29がズーム側に切換えられているか否かを判断(ステップ102)し、ズーム/アイリス切換え手段29がズーム側でない場合にはズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ101)に戻る。ズーム/アイリス切換え手段29がズーム側である場合にはA/D変換手段3からズーム速度指令信号をAとして取得(ステップ103)し、次にA/D変換手段31からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号をBとして取得(ステップ104)する。ズーム速度指令信号Aとズームスイッチ速度可変ボリューム位置指令信号Bと定数K1の乗算を求め、これをズーム制御信号とする(ステップ105)。その後、ズーム制御信号をD/A変換手段5に出力(ステップ106)し、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ101)に戻る。
次にアイリス機構25の駆動を行う際の制御の説明を行う。アイリス電動/手動切換えスイッチ106が手動側でかつズーム/アイリス切換え手段29がアイリス側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作により、アイリスの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ105の操作量に比例した駆動方向および駆動速度を指示する指令信号を検出する指令信号発生手段1から出力されるズーム速度指令信号が、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズーム速度指令信号に応じてアイリス制御信号を求め、D/A変換手段21、アイリス制御信号演算手段22を介してアイリス電力増幅手段23によりアイリスモータ24を制御し、アイリス機構25が駆動される。また、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられている場合には、カメラ装置から光学装置に入力されるカメラアイリス位置指令信号(ICS)により、アイリスの電動駆動を行える。この場合、カメラアイリス位置指令信号がカメラアイリス位置指令信号演算手段32、A/D変換手段を介してCPU4に入力される。また、アイリス機構25の位置を検出するアイリス位置検出手段26から出力されるアイリス位置信号がアイリス位置信号演算手段27、A/D変換手段28を介してCPU4に入力される。CPU4からは、カメラアイリス位置指令信号とアイリス位置信号との差に応じてアイリス制御信号を求め、D/A変換手段21、アイリス制御信号演算手段22を介してアイリス電力増幅手段23によりアイリスモータ24を制御し、アイリス機構25が駆動される。最後に、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が手動側でかつズーム/アイリス切換え手段29がズーム側に切換えられている場合には、アイリス機構25は手動駆動を行える。
この時のCPU4の処理について図3を用いて説明する。
まず、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かを判断(ステップ111)し、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側である場合にはA/D変換手段33からカメラアイリス位置信号をCとして取得(ステップ112)し、A/D変換手段28からアイリス位置信号をDとして取得(ステップ113)する。次にカメラアイリス位置指令信号Cとアイリス位置信号Dとの差分を取り、その差分と定数K2の乗算を求め、これをアイリス制御信号とする(ステップ114)。その後、アイリス制御信号をD/A変換手段21に出力し(ステップ115)、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ111)に戻る。アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側でない場合には、ズーム/アイリス切換え手段29がアイリス側に切換えられているか否かを判断(ステップ116)し、ズーム/アイリス切換え手段29がアイリス側でない場合には、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ111)に戻る。ズーム/アイリス切換え手段29がアイリス側である場合には、A/D変換手段3からズーム速度指令信号をAとして取得(ステップ117)し、次にズーム速度指令信号Aと定数K2の乗算を求め、これをアイリス制御信号とする(ステップ118)。その後、アイリス制御信号をD/A変換手段21に出力(ステップ115)し、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ111)に戻る。
参考例では、ズームスイッチを用いてアイリス機構を電動駆動する際の制御を速度制御としたが、ズームスイッチをズームスイッチの操作量に比例したズーム駆動位置を指示するものとし、ズームスイッチを用いてアイリス機構を電動駆動する際の制御を位置制御としてもよい。
また、本参考例では、ズームスイッチを用いてアイリス機構を電動駆動したが、電動駆動可能なマクロレンズの制御を速度制御、位置制御してもよい。
以上説明したように、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびアイリス機構を有する光学装置、前記ズームレンズ、前記アイリス機構に設置された駆動手段、前記ズームレンズの前記駆動手段を制御することにより前記ズームレンズを操作するズーム操作手段、前記アイリス機構を電動駆動、手動駆動に切換えるアイリス駆動切換え手段を有する光学装置において、
前記ズーム操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記アイリス機構を駆動するのかを切換える操作切換え手段を設けることにより、
前記ズーム操作手段により前記アイリス機構の電動駆動を可能としたことにより、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動などが必要で、かつアイリスを撮影者の意思によりアイリスを駆動したい場合においても、右手でアイリスを制御することができ、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行う必要がなくなり、非常に高度な操作技術を不要とすることが可能となる。
(第2の参考例
第1の参考例では、ズームスイッチを用いてアイリスを電動駆動したが、フォーカスを電動駆動する構成とする光学装置を第2の参考例として以下に説明する。
以下に図面により本発明の第2の参考例の説明を行う。
第2の参考例を実施した光学装置の構成を図4に示す。
同図において、1〜28、30〜33、105、106、108、110については前述したため、説明は省略する。
34はズームスイッチ105の操作によりズーム速度指令信号発生手段1、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力されたズーム速度指令信号をズーム駆動方向およびズーム駆動速度を指示するズーム速度指令信号として扱うか、フォーカス駆動方向およびフォーカス駆動速度を指示するフォーカス速度指令信号として扱うかを切換えるズーム/フォーカス切換え手段である。
以上の構成において、ズームレンズ光学系9の駆動を行う際の制御については第1の参考例と同様であるため説明を省略する。
フォーカスレンズ光学系17の駆動を行う際の制御の説明を行う。フォーカスクラッチ110が電動側でかつズーム/フォーカス切換え手段34がフォーカス側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作により、フォーカスの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ105の操作量に比例した駆動方向および駆動速度を指示する指令信号を検出する指令信号発生手段1から出力されるズーム速度指令信号が、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズーム速度指令信号に応じてフォーカス制御信号を求め、D/A変換手段13、フォーカス制御信号演算手段14を介してフォーカス電力増幅手段15によりフォーカスモータ16を制御し、フォーカスレンズ光学系17が駆動される。また、フォーカスクラッチ110が手動側、またはズーム/フォーカス切換え手段34がズーム側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作を行っても、フォーカスレンズ光学系17の電動駆動は行われない。
この時のCPU4の処理について図5を用いて説明する。
まず、フォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かを判断(ステップ121)し、フォーカスクラッチ110が電動側でない場合にはフォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ121)に戻る。フォーカスクラッチ110が電動側である場合にはズーム/フォーカス切換え手段34がフォーカス側に切換えられているか否かを判断(ステップ122)し、ズーム/フォーカス切換え手段34がフォーカス側でない場合にはフォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ121)に戻る。ズーム/フォーカス切換え手段34がフォーカス側である場合にはA/D変換手段3からズーム速度指令信号をAとして取得(ステップ123)し、次にズーム速度指令信号Aと定数K4の乗算を求め、これをフォーカス制御信号とする(ステップ124)。その後、フォーカス制御信号をD/A変換手段13に出力(ステップ125)し、フォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ121)に戻る。
参考例では、ズームスイッチを用いてフォーカスレンズ光学系を電動駆動する際の制御を速度制御としたが、ズームスイッチをズームスイッチの操作量に比例したズーム駆動位置を指示するものとし、ズームスイッチを用いてフォーカスレンズ光学系を電動駆動する際の制御を位置制御としてもよい。
以上説明したように、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびアイリス機構を有する光学装置、前記ズームレンズ、前記フォーカスレンズに設置された駆動手段、前記ズームレンズの前記駆動手段を制御することにより前記ズームレンズを操作するズーム操作手段、前記フォーカスレンズを電動駆動、手動駆動に切換えるフォーカス駆動切換え手段を有する光学装置において、
前記ズーム操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記フォーカスレンズを駆動するのかを切換える操作切換え手段を設けることにより、
前記ズーム操作手段により前記フォーカスレンズの電動駆動を可能としたことにより、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動などが必要で、かつアイリスを撮影者の意思によりアイリスを駆動したい場合においても、右手でアイリスを制御することができ、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行う必要がなくなり、非常に高度な操作技術を不要とすることが可能となる。
(第の実施例)
第1の参考例では、ズームスイッチを用いてアイリスを電動駆動したが、ズームスイッチ速度可変ボリュームを用いてアイリスを電動駆動する構成とする光学装置を第の実施例として以下に説明する。
以下に図面により本発明の第の実施例の説明を行う。
の実施例を実施した光学装置の構成は図6に示す。
同図において、1〜28、30〜33、105、106、108、110については前述したため、説明は省略する。
35はズームスイッチ速度可変ボリューム108の操作によりズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30、A/D変換手段33を介してCPU4に入力されたズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号を、ズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号として扱うか、アイリス駆動位置を指示するアイリス位置指令信号として扱うかを切換えるズーム/アイリス切換え手段である。
以上の構成において、ズームレンズ光学系9の駆動を行う際の制御について説明する。
ズームクラッチ109が電動側でかつズーム/アイリス切換え手段35がズーム側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作により、ズームスイッチ速度可変ボリューム108も有効なズームの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ105の操作量に比例した駆動方向および駆動速度を指示するズーム速度指令信号を検出するズーム速度指令信号発生手段1から出力されるズーム速度指令信号が、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力される。また、ズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリューム108からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号がズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30、A/D変換手段31を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズーム速度指令信号とズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号に応じてズーム制御信号を求め、D/A変換手段5、ズーム制御信号演算手段14を介してズーム電力増幅手段7によりズームモータ8を制御し、ズームレンズ光学系9が駆動される。また、ズームクラッチ109が電動側でかつズーム/アイリス切換え手段35がアイリス側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作により、ズームスイッチ速度可変ボリューム108が無効なズームの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ105の操作量に比例した駆動方向および駆動速度を指示するズーム速度指令信号を検出するズーム速度指令信号発生手段1から出力されるズーム速度指令信号が、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズーム速度指令信号に応じてズーム制御信号を求め、D/A変換手段5、ズーム制御信号演算手段14を介してズーム電力増幅手段7によりズームモータ8を制御し、ズームレンズ光学系9が駆動される。最後にズームクラッチ109が手動側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作を行っても、ズームレンズ光学系9の電動駆動は行われない。
この時のCPU4の処理について図7を用いて説明する。
まず、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かを判断(ステップ131)し、ズームクラッチ109が電動側でない場合にはズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ131)に戻る。ズームクラッチ109が電動側である場合にはA/D変換手段3からズーム速度指令信号をAとして取得(ステップ132)し、ズーム/アイリス切換え手段35がズーム側に切換えられているか否かを判断(ステップ133)する。ズーム/アイリス切換え手段35がズーム側である場合にはA/D変換手段31からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号をBとして取得(ステップ134)する。ズーム速度指令信号Aとズームスイッチ速度可変ボリューム位置指令信号Bと定数K1の乗算を求め、これをズーム制御信号とする(ステップ135)。その後、ズーム制御信号をD/A変換手段5に出力(ステップ136)し、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ131)に戻る。ズーム/アイリス切換え手段35がズーム側でない場合にはズーム速度指令信号Aと定数K1の乗算を求め、これをズーム制御信号とする(ステップ137)。その後、ズーム制御信号をD/A変換手段5に出力(ステップ136)し、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ131)に戻る。
次にアイリス機構25の駆動を行う際の制御の説明を行う。アイリス電動/手動切換えスイッチ106が手動側でかつズーム/アイリス切換え手段35がアイリス側に切換えられている場合には、ズームスイッチ速度可変ボリューム108の操作により、アイリスの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ速度可変ボリューム108からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号がズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30、A/D変換手段31を介してCPU4に入力される。また、アイリス機構25の位置を検出するアイリス位置検出手段26から出力されるアイリス位置信号がアイリス位置信号演算手段27、A/D変換手段28を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズームスイッチ速度可変ボリューム位置指令信号とアイリス位置信号との差に応じてアイリス制御信号を求め、D/A変換手段21、アイリス制御信号演算手段22を介してアイリス電力増幅手段23によりアイリスモータ24を制御し、アイリス機構25が駆動される。また、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられている場合には、カメラ装置から光学装置に入力されるカメラアイリス位置指令信号(ICS)により、アイリスの電動駆動を行える。この場合、カメラアイリス位置指令信号がカメラアイリス位置指令信号演算手段32、A/D変換手段を介してCPU4に入力される。また、アイリス機構25の位置を検出するアイリス位置検出手段26から出力されるアイリス位置信号がアイリス位置信号演算手段27、A/D変換手段28を介してCPU4に入力される。CPU4からは、カメラアイリス位置指令信号とアイリス位置信号との差に応じてアイリス制御信号を求め、D/A変換手段21、アイリス制御信号演算手段22を介してアイリス電力増幅手段23によりアイリスモータ24を制御し、アイリス機構25が駆動される。最後に、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が手動側でかつズーム/アイリス切換え手段35がズーム側に切換えられている場合には、アイリス機構25は手動駆動を行える。
この時のCPU4の処理について図8を用いて説明する。
まず、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かを判断(ステップ141)し、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側である場合にはA/D変換手段33からカメラアイリス位置信号をCとして取得(ステップ142)し、A/D変換手段28からアイリス位置信号をDとして取得(ステップ143)する。次にカメラアイリス位置指令信号Cとアイリス位置信号Dとの差分を取り、その差分と定数K2の乗算を求め、これをアイリス制御信号とする(ステップ144)。その後、アイリス制御信号をD/A変換手段21に出力し(ステップ145)、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ141)に戻る。アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側でない場合には、ズーム/アイリス切換え手段35がアイリス側に切換えられているか否かを判断(ステップ146)し、ズーム/アイリス切換え手段35がアイリス側でない場合には、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ141)に戻る。ズーム/アイリス切換え手段35がアイリス側である場合には、A/D変換手段31からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号をBとして取得(ステップ147)し、A/D変換手段28からアイリス位置信号をDとして取得(ステップ148)する。次にズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号Bとアイリス位置信号Dとの差分を取り、その差分と定数K2の乗算を求め、これをアイリス制御信号とする(ステップ149)。その後、アイリス制御信号をD/A変換手段21に出力し(ステップ145)、アイリス電動/手動切換えスイッチ106が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ141)に戻る。
本実施例では、ズームスイッチ速度可変ボリュームを用いてアイリス機構を電動駆動したが、電動駆動可能なマクロレンズの制御を速度制御、位置制御してもよい。
以上説明したように、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびアイリス機構を有する光学装置、前記ズームレンズ、前記アイリス機構に設置された駆動手段、前記ズームレンズの前記駆動手段を制御することにより前記ズームレンズを操作するズーム操作手段、前記ズーム操作手段の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズーム操作速度可変手段、前記アイリス機構を電動駆動、手動駆動に切換えるアイリス駆動切換え手段を有する光学装置において、
前記ズーム操作速度可変手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動する際の駆動速度を可変するのか、前記アイリス機構を駆動するのかを切換える操作切換え手段を設けることにより、
前記ズーム操作手段により前記アイリス機構の電動駆動を可能としたことにより、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動などが必要で、かつアイリスを撮影者の意思によりアイリスを駆動したい場合においても、右手でアイリスを制御することができ、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行う必要がなくなり、非常に高度な操作技術を不要とすることが可能となる。
(第の実施例)
第2の参考例では、ズームスイッチを用いてフォーカスを電動駆動したが、ズームスイッチ速度可変ボリュームを用いてフォーカスを電動駆動する構成とする光学装置を第の実施例として以下に説明する。
以下に図面により本発明の第の実施例の説明を行う。
の実施例を実施した光学装置の構成は図9に示す。
同図において、1〜28、30〜33、105、106、108、110については前述したため、説明は省略する。
36はズームスイッチ速度可変ボリューム108の操作によりズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30、A/D変換手段33を介してCPU4に入力されたズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号を、ズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号として扱うか、フォーカス駆動位置を指示するフォーカス位置指令信号として扱うかを切換えるズーム/フォーカス切換え手段である。
以上の構成において、ズームレンズ光学系9の駆動を行う際の制御について説明する。
ズームクラッチ109が電動側でかつズーム/フォーカス切換え手段36がズーム側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作により、ズームスイッチ速度可変ボリューム108も有効なズームの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ105の操作量に比例した駆動方向および駆動速度を指示するズーム速度指令信号を検出するズーム速度指令信号発生手段1から出力されるズーム速度指令信号が、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力される。また、ズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリューム108からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号がズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30、A/D変換手段31を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズーム速度指令信号とズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号に応じてズーム制御信号を求め、D/A変換手段5、ズーム制御信号演算手段14を介してズーム電力増幅手段7によりズームモータ8を制御し、ズームレンズ光学系9が駆動される。また、ズームクラッチ109が電動側でかつズーム/フォーカス切換え手段36がフォーカス側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作により、ズームスイッチ速度可変ボリューム108が無効なズームの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ105の操作量に比例した駆動方向および駆動速度を指示するズーム速度指令信号を検出するズーム速度指令信号発生手段1から出力されるズーム速度指令信号が、ズーム速度指令信号演算手段2、A/D変換手段3を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズーム速度指令信号に応じてズーム制御信号を求め、D/A変換手段5、ズーム制御信号演算手段14を介してズーム電力増幅手段7によりズームモータ8を制御し、ズームレンズ光学系9が駆動される。最後にズームクラッチ109が手動側に切換えられている場合には、ズームスイッチ105の操作を行っても、ズームレンズ光学系9の電動駆動は行われない。
この時のCPU4の処理について図10を用いて説明する。
まず、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かを判断(ステップ151)し、ズームクラッチ109が電動側でない場合にはズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ151)に戻る。ズームクラッチ109が電動側である場合にはA/D変換手段3からズーム速度指令信号をAとして取得(ステップ152)し、ズーム/フォーカス切換え手段36がズーム側に切換えられているか否かを判断(ステップ153)する。ズーム/フォーカス切換え手段36がズーム側である場合にはA/D変換手段31からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号をBとして取得(ステップ154)する。ズーム速度指令信号Aとズームスイッチ速度可変ボリューム位置指令信号Bと定数K1の乗算を求め、これをズーム制御信号とする(ステップ155)。その後、ズーム制御信号をD/A変換手段5に出力(ステップ156)し、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ151)に戻る。ズーム/フォーカス切換え手段36がズーム側でない場合にはズーム速度指令信号Aと定数K1の乗算を求め、これをズーム制御信号とする(ステップ157)。その後、ズーム制御信号をD/A変換手段5に出力(ステップ156)し、ズームクラッチ109が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ151)に戻る。
次にフォーカスレンズ光学系17の駆動を行う際の制御の説明を行う。フォーカスクラッチ110が電動側でかつズーム/フォーカス切換え手段36がフォーカス側に切換えられている場合には、ズームスイッチ速度可変ボリューム108の操作により、フォーカスの電動駆動を行える。この場合、ズームスイッチ速度可変ボリューム108からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号がズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段30、A/D変換手段31を介してCPU4に入力される。また、フォーカスレンズ光学系17の位置を検出するフォーカス位置検出手段18から出力されるフォーカス位置信号がフォーカス位置信号演算手段19、A/D変換手段20を介してCPU4に入力される。CPU4からは、ズームスイッチ速度可変ボリューム位置指令信号とフォーカス位置信号との差に応じてフォーカス制御信号を求め、D/A変換手段13、フォーカス制御信号演算手段14を介してフォーカス電力増幅手段15によりフォーカスモータ16を制御し、フォーカスレンズ光学系17が駆動される。また、フォーカスクラッチ110が手動側、またはズーム/フォーカス切換え手段36がズーム側に切換えられている場合には、ズームスイッチ可変ボリューム108の操作を行っても、フォーカスレンズ光学系17の電動駆動は行われない。
この時のCPU4の処理について図11を用いて説明する。
まず、フォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かを判断(ステップ161)し、フォーカスクラッチ110が電動側でない場合にはフォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ161)に戻る。フォーカスクラッチ110が電動側である場合にはズーム/フォーカス切換え手段36がフォーカス側に切換えられているか否かを判断(ステップ162)し、ズーム/フォーカス切換え手段34がフォーカス側でない場合にはフォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ161)に戻る。ズーム/フォーカス切換え手段36がフォーカス側である場合にはA/D変換手段31からズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号をBとして取得(ステップ163)し、A/D変換手段20からフォーカス位置信号をEとして取得(ステップ164)する。次にズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号Bとフォーカス位置信号Eとの差分を取り、その差分と定数K4の乗算を求め、これをフォーカス制御信号とする(ステップ165)。その後、フォーカス制御信号をD/A変換手段13に出力し(ステップ166)、フォーカスクラッチ110が電動側に切換えられているか否かの判断(ステップ161)に戻る。
以上説明したように、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびアイリス機構を有する光学装置、前記ズームレンズ、前記アイリス機構に設置された駆動手段、前記ズームレンズの前記駆動手段を制御することにより前記ズームレンズを操作するズーム操作手段、前記ズーム操作手段の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズーム操作速度可変手段、前記フォーカスレンズを電動駆動、手動駆動に切換えるフォーカス駆動切換え手段を有する光学装置において、
前記ズーム操作速度可変手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動する際の駆動速度を可変するのか、前記フォーカスレンズを駆動するのかを切換える操作切換え手段を設けることにより、
前記ズーム操作手段により前記アイリス機構の電動駆動を可能としたことにより、ENGカメラを担いだ際に、素早いズーム駆動などが必要で、かつアイリスを撮影者の意思によりアイリスを駆動したい場合においても、右手でアイリスを制御することができ、左手のみでズーム、フォーカス、アイリスの手動駆動を行う必要がなくなり、非常に高度な操作技術を不要とすることが可能となる。
[本発明の実施態様]
本発明の様々な例と実施形態が示され説明されたが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるのではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々の修正と変更に及ぶことが理解されるであろう。
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
参考態様1]
カメラ装置に接続され、且つ、ズームレンズと、アイリスと、前記ズームレンズを手動操作するズームレンズ手動操作手段と、前記ズームレンズを電動操作し且つ操作量に比例して出力が変化するズーム電動操作手段と、前記ズーム電動操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記アイリスを制御するのかを切換える切換え手段と、を備えており、
前記ズーム電動操作手段を操作することで前記アイリスを制御可能とするモードを有することを特徴とするレンズ装置。
参考態様2]
カメラ装置に接続され、且つ、ズームレンズと、マクロレンズと、前記ズームレンズを手動操作するズームレンズ手動操作手段と、前記ズームレンズを電動操作し且つ操作量に比例して出力が変化するズーム電動操作手段と、前記ズーム電動操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記マクロレンズを制御するのかを切換える切換え手段と、を備えており、
前記ズーム電動操作手段を操作することで前記マクロレンズを制御可能とするモードを有することを特徴とするレンズ装置。
参考態様3]
カメラ装置に接続され、且つ、ズームレンズと、フォーカスレンズと、前記ズームレンズを手動操作するズームレンズ手動操作手段と、前記ズームレンズを電動操作し且つ操作量に比例して出力が変化するズーム電動操作手段と、前記ズーム電動操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記フォーカスレンズを制御するのかを切換える切換え手段と、を備えており、
前記ズーム電動操作手段を操作することで前記フォーカスレンズを制御可能とするモードを有することを特徴とするレンズ装置。
「実施態様
カメラ装置に接続され、且つ、ズームレンズと、アイリスと、前記ズームレンズを手動操作するズームレンズ手動操作手段と、前記ズームレンズの駆動速度を可変し且つ操作量に比例して出力が変化するズーム速度可変操作手段と、前記ズーム速度可変操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記アイリスを制御するのかを切換える切換え手段と、を備えており、
前記ズーム速度可変操作手段を操作することで前記アイリスを制御可能とするモードを有することを特徴とするレンズ装置。
参考態様
カメラ装置に接続され、且つ、ズームレンズと、マクロレンズと、前記ズームレンズを手動操作するズームレンズ手動操作手段と、前記ズームレンズの駆動速度を可変し且つ操作量に比例して出力が変化するズーム速度可変操作手段と、前記ズーム速度可変操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記マクロレンズを制御するのかを切換える切換え手段と、を備えており、
前記ズーム速度可変操作手段を操作することで前記マクロレンズを制御可能とするモードを有することを特徴とするレンズ装置。
「実施態様
カメラ装置に接続され、且つ、ズームレンズと、フォーカスレンズと、前記ズームレンズを手動操作するズームレンズ手動操作手段と、前記ズームレンズの駆動速度を可変し且つ操作量に比例して出力が変化するズーム速度可変操作手段と、前記ズーム速度可変操作手段を操作した際に前記ズームレンズを駆動するのか、前記フォーカスレンズを制御するのかを切換える切換え手段と、を備えており、
前記ズーム速度可変操作手段を操作することで前記フォーカスレンズを制御可能とするモードを有することを特徴とするレンズ装置。
「実施態様
実施態様1又は2に記載のレンズ装置と、前記レンズ装置に接続されたカメラ装置を有する撮影装置。
1 ズーム速度指令信号発生手段
2 ズーム速度指令信号演算手段
3、12、20、28、31、33 A/D変換手段
4 CPU
5、13、21 D/A変換手段
6 ズーム制御信号演算手段
7 ズーム電力増幅手段
8 ズームモータ
9 ズームレンズ光学系
10 ズーム位置信号検出手段
11 ズーム位置信号演算手段
14 フォーカス制御信号演算手段
15 フォーカス電力増幅手段
16 フォーカスモータ
17 フォーカスレンズ光学系
18 フォーカス位置検出手段
19 フォーカス位置信号演算手段
22 アイリス制御信号演算手段
23 アイリス電力増幅手段
24 アイリスモータ
25 アイリス機構
26 アイリス位置検出手段
27 アイリス位置信号演算手段
29、35 ズーム/アイリス切換え手段
30 ズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段
32 カメラアイリス位置指令信号演算手段
34、36 ズーム/フォーカス切換え手段
100 レンズ鏡筒
101 フォーカスリング
102 ズームリング
103 アイリスリング
104 ドライブユニット
105 ズームスイッチ
106 アイリス電動/手動切換えスイッチ
107 カメラケーブル
108 ズームスイッチ速度可変ボリューム
109 ズームクラッチ
110 フォーカスクラッチ

Claims (3)

  1. カメラ装置に装着されるレンズ装置であって、
    ズームレンズと、
    アイリスと、
    前記ズームレンズを手動駆動するズームリングと、
    前記ズームレンズを電動駆動するズーム駆動手段と、
    前記ズーム駆動手段を制御するために操作されるズームスイッチと、
    前記ズームスイッチの操作量に対する前記ズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリュームと、
    前記ズームレンズを、前記ズーム駆動手段で電動駆動するか、前記ズームリングで手動駆動するかを切り換えるズームクラッチと、
    前記アイリスを手動駆動するアイリスリングと、
    前記アイリスを電動駆動するアイリス駆動手段と、
    電動側と手動側とに設定可能なアイリス電動/手動切換えスイッチと、
    ズーム側とアイリス側とに設定可能なズーム/アイリス切換え手段と、
    を備えており、
    前記アイリス電動/手動切換えスイッチが手動側に且つ前記ズーム/アイリス切換え手段がアイリス側に設定されている場合、前記ズームスイッチ速度可変ボリュームの操作に基づいて前記アイリス駆動手段が前記アイリスを電動駆動することが可能であり、
    前記アイリス電動/手動切換えスイッチが電動側に設定されている場合は、前記カメラ装置からのアイリス位置指令信号により前記アイリス駆動手段が前記アイリスを電動駆動することが可能であり、
    前記アイリス電動/手動切換えスイッチが手動側に且つ前記ズーム/アイリス切換え手段がズーム側に設定されている場合、前記アイリスを前記アイリスリングによって手動駆動することが可能であることを特徴とするレンズ装置。
  2. カメラ装置に装着されるレンズ装置であって、
    ズームレンズと、
    フォーカスレンズと、
    前記ズームレンズを手動駆動するズームリングと、
    前記ズームレンズを電動駆動するズーム駆動手段と、
    前記ズーム駆動手段を制御するために操作されるズームスイッチと、
    前記ズームスイッチの操作量に対する前記ズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリュームと、
    前記ズームレンズを、前記ズーム駆動手段で電動駆動するか、前記ズームリングで手動駆動するかを切り換えるズームクラッチと、
    前記フォーカスレンズを手動駆動するフォーカスリングと、
    前記フォーカスレンズを電動駆動するフォーカス駆動手段と、
    電動側と手動側との2つの間で設定可能なフォーカスクラッチと、
    ズーム側とフォーカス側とに設定可能なズーム/フォーカス切換え手段と、
    を備えており、
    前記フォーカスクラッチが電動側に且つ前記ズーム/フォーカス切換え手段がフォーカス側に設定されている場合、前記ズームスイッチ速度可変ボリュームの操作に基づいて前記フォーカス駆動手段が前記フォーカスレンズを電動駆動することが可能であり、
    前記フォーカスクラッチが手動側に設定されている場合や、前記ズーム/フォーカス切換え手段がズーム側に設定されている場合は、前記ズームスイッチ速度可変ボリュームの操作に基づく前記フォーカスレンズの電動駆動が行われないことを特徴とするレンズ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズ装置と、該レンズ装置を装着したカメラ装置とを有することを特徴とする撮影装置。
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