JP4497838B2 - 撮影装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動焦点検出・合焦制御、所謂オートフォーカス制御(以降AF制御と称す)を行うテレビカメラ、ビデオカメラ、テレビレンズ、ビデオレンズなどに用いられる撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、民生用ビデオカメラ等の撮影装置においては、AF制御が必須となっているが、この種のAF制御としては、撮像信号中から被写体の鮮鋭度に応じた信号を抽出して評価し、光学系の焦点検出動作を行う自動焦点検出方式が主流となっている。
【0003】
このAF制御方式の動作例について第3図を用いて説明する。
【0004】
同図において、600はカメラユニットに対して着脱不可能なレンズユニットを有しているカメラであり、102は後述するプロセス手段202から出力された映像信号から鮮鋭度評価値を抽出する評価値生成手段であり、103は評価値生成手段102で生成される鮮鋭度評価値が最大になるようにモータ制御信号を生成するAF駆動制御手段である。105はAF駆動制御手段103からの制御により動作するモータであり、106はモータ105の駆動によって光軸方向に移動するフォーカスレンズである。201はCCDであり、202はCCDの出力信号を加工し、NTSC信号などのフォーマットに整えるプロセス手段であり、203はプロセス手段202の出力である映像信号を記録媒体に記録し、また記録されている映像の再生を行う記録再生手段である。
【0005】
以上の構成において、フォーカスレンズ106を通った光束はCCD201の撮像面上に結像し、そしてCCD201で光電変換された後、サンプルホールドされてプロセス手段202に入力される。プロセス手段202では入力信号をNTSC信号などの映像フォーマットに加工し、評価値生成手段102および記録再生手段203に出力する。評価値生成手段102に出力された映像信号は評価値生成手段102にてフィルタ処理などにより映像の周波数成分に関係した鮮鋭度評価値を映像信号の垂直同期周期単位で生成し、鮮鋭度評価値をAF駆動制御手段103に出力する。AF駆動制御手段103では、モータ105を駆動させながら、鮮鋭度評価値を垂直同期周期単位で順次比較しながら、鮮鋭度評価値が最大値となる位置にフォーカスレンズ106を移動させるようなモータ制御信号を生成し、モータ105を駆動させフォーカスレンズ106を合焦点に移動させる。記録再生手段203はプロセス手段202の出力を記録媒体に記録し、また記録されている映像の再生を行う。
【0006】
このようなAF動作の駆動例を述べる。先ず合焦点が現在のフォーカスレンズ106の位置に対して遠距離側にいるか、近距離側にいるかの判定即ち駆動方向判定を、フォーカスレンズ106を微少量移動させ、その状態における鮮鋭度評価値の変化により判定する。その後、駆動方向判定の結果に従い鮮鋭度評価値のピーク値を検出するためにフォーカスレンズ106をある速度で移動させる。これを山登り判定と称す。ピーク値を越えた後フォーカスレンズ106の移動方向を反転させ、微少量単位で移動させて鮮鋭度評価値が最大になるようにフォーカスレンズ106を導く。これを頂上判定と称す。頂上判定後、鮮鋭度評価値を読み取りながら頂上判定終了直後の値と比較し、値が変動した際にAF動作を再起動する。
【0007】
なお、このような交換レンズ構成をとるカメラシステムのビデオAF動作は特許文献に詳細に説明されている。
【0008】
また、監視やブライダル撮影などに用いられる遠隔操作用途のテレビカメラ、ビデオカメラ、テレビレンズ、ビデオレンズなどの製品群(以降、遠隔システムと称す)がある。この遠隔システムには、AF制御は搭載されておらず、遠隔操作可能なリモートコントロールユニットに搭載されているスイッチやボリュームなどを操作者が操作し、ズーム、アイリス、フォーカスを遠隔制御する構成となっている。
【0009】
そして、この遠隔システムにおいては、リモートコントロールユニットとカメラ間の電気インターフェイスが確立しており、ピン数は12ピンで、ズーム、アイリス、フォーカスの各指令信号、各制御モード信号(速度制御と位置制御の切換え)、電源、グラウンドなどがアサインされており、既に空いているピンは存在しない。
【0010】
この遠隔システムの動作例について図4を用いて説明する。
【0011】
同図において、600、201〜203、105、106については前述したため、説明は省略する。
【0012】
400は遠隔にてカメラ600内の図示していないズームレンズ部、アイリス部、フォーカスレンズ106を制御するための指令信号および図示していないズームレンズ部、アイリス部、フォーカスレンズ106の制御を速度制御にて行うのか、位置制御にて行うのかを切換えるための切換え信号をカメラ600に供給するリモートコントロールユニット、500はカメラ600とリモートコントロールユニット400を接続するリモコンケーブル、107はリモートコントロールユニット400からの指令信号、切換え信号をカメラ600に入力するためのリモコン入力端子、109はリモートコントロールユニット400からのマニュアルフォーカス(以降、MFと称す)指令信号からモータ105を駆動するモータ制御信号を生成するMF駆動制御手段、110はS/P切換え信号入力手段402から出力されるS/P切換え信号により、フォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御で行うのかを指示するS/P切換え指示信号をMF駆動制御手段に出力するS/P切換え信号判定手段である。
【0013】
リモートコントロールユニット400においては、401はスイッチやボリュームなどにより構成されるMF指令信号を生成するMF指令信号生成手段、402はフォーカスレンズ106の制御を速度制御にて行うのか、位置制御にて行うのかを切換えるS/P切換え信号入力手段、404はリモートコントロールユニット400からの指令信号、切換え信号をカメラ600に出力するリモコン出力端子である。
【0014】
以上の構成において、MF指令信号生成手段401の操作に伴い、MF指令信号生成手段401からその操作に比例したMF指令信号が出力され、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介してMF駆動制御手段109に入力される。また、S/P切換え信号入力手段402にてフォーカスレンズ106の制御を速度制御にて行うのか、位置制御にて行うのかを切換えるS/P切換え信号が出力され、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介してS/P切換え信号判定手段110に入力される。S/P切換え信号は、S/P切換え信号判定手段110に入力され、S/P切換え信号判定手段110では、フォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを判定し、その判定結果をS/P切換え指示信号として、MF駆動制御手段109に出力する。MF駆動制御手段では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0015】
【特許文献1】
特開平9−065184号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例によると、遠隔システムにAF制御を搭載した場合、リモートコントロールユニットとカメラ間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しないため、フォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、リモートコントロールユニットからのMF制御にて駆動するのかを切換え信号を電気インターフェイスにアサインできず、リモートコントロールユニットにフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置できない。
【0017】
このような問題を鑑みて、本願の目的は、遠隔システムにAF制御を搭載した場合、遠隔操作装置と光学装置間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しない状態であっても、遠隔操作装置にフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置することが可能となり、更にAF制御時にMF制御を行うことが可能となり、遠隔システムの運用をより有意義なものにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために
本発明では、フォーカスレンズをオートフォーカス制御するオートフォーカス制御手段と、入力端子と、を備えた光学装置と、
前記フォーカスレンズをオートフォーカス制御にて制御するのか、遠隔指令制御にてマニュアル操作するのかを切換える第1の切換え信号入力手段と、速度制御にて前記フォーカスレンズをマニュアル操作するのか、位置制御にて前記フォーカスレンズをマニュアル操作するのか切換える第2の切換え信号入力手段と、前記第1の切換え信号入力手段からの出力と前記第2の切換え信号入力手段からの出力を多重化する切換え信号多重手段と、多重化された信号を前記入力端子に出力する出力端子と、を備えた遠隔操作装置と、を有する撮影装置において、
前記多重化された信号を前記遠隔操作装置より前記光学装置に伝達することを特徴としている。
【0019】
遠隔システムにAF制御を搭載した場合、遠隔操作ユニットと光学装置間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しない状態であっても、遠隔操作ユニットにフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置することが可能となり、更にAF制御時にMF制御を行うことが可能となり、遠隔システムの運用をより有意義なものにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
【実施例】
(第1の実施例)
以下に図面により本発明の第1の実施例の説明を行う。
【0021】
本発明の第1の実施例を実施した撮影装置の構成を図1に示す。
【0022】
同図において、600はカメラユニットに対して着脱不可能なレンズユニットを有しているカメラであり、400は遠隔にてカメラ600内の図示していないズームレンズ部、アイリス部、そしてフォーカスレンズ106を制御するための指令信号および図示していないズームレンズ部、アイリス部、フォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを切換えるための切換え信号をカメラ600に供給するリモートコントロールユニット、500はカメラ600とリモートコントロールユニット400を接続するリモコンケーブルである。
【0023】
カメラ600においては、102は後述するプロセス手段202から出力された映像信号から鮮鋭度評価値を抽出する評価値生成手段であり、103は評価値生成手段102で生成される鮮鋭度評価値が最大になるようにモータ制御信号を生成するAF駆動制御手段である。104は後述する切換え判定手段108に制御され、フォーカスレンズを駆動する制御信号をAF駆動制御手段103からの制御信号で駆動するのか、MF駆動制御手段109からの制御信号で駆動するのかを切換えるAF/MF切換え手段、105はAF駆動制御手段103もしくはMF駆動制御手段109からの制御により動作するモータであり、106はモータ105の駆動によって光軸方向に移動するフォーカスレンズである。107はリモートコントロールユニット400からのMF指令信号、切換え信号をカメラ600に入力するためのリモコン入力端子、108は後述するAF/MF切換え信号入力手段403からの切換え信号がAF制御であるのか、MF制御であるのか、またMF制御である場合、フォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを判定し、後述するMF駆動制御手段109にはフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを指示するS/P切換え指示信号を出力し、そしてフォーカスレンズ106をAF制御、MF制御のどちらで制御を行うのかによって、AF/MF切換え手段を切換え、さらにAF/MF切換え信号入力手段403がAF制御に切換えられる以前のS/P切換え信号入力手段402の状態を記憶し、またMF指令信号生成手段401が操作されているか否かを判定する切換え判定手段、109は切換え信号判定手段108からのS/P切換え指示信号によりフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらかで、後述するリモートコントロールユニット400からのMF指令信号からモータ105を駆動するモータ制御信号を生成するMF駆動制御手段である。201はCCDであり、202はCCDの出力信号を加工し、NTSC信号などのフォーマットに整えるプロセス手段であり、203はプロセス手段202の出力である映像信号を記録媒体に記録し、また記録した映像を再生する記録再生手段である。
【0024】
リモートコントロールユニット400においては、401はスイッチやボリュームなどにより構成されるMF指令信号を生成するMF指令信号生成手段、402はフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを切換えるS/P切換え信号入力手段、403はフォーカスレンズをAF制御、MF制御のどちらで駆動するのかを切換えるAF/MF切換え信号入力手段、404はフォーカスレンズ106の制御がAF制御、MF制御のどちらで行われているのかを表示するAF/MF状態表示手段、405はS/P切換え信号入力手段402からの出力信号とAF/MF切換え信号入力手段403からの出力信号を多重する切換え信号多重手段、406はリモートコントロールユニット400からMF指令信号、切換え信号をカメラ600に出力するリモコン出力端子である。
【0025】
以上の構成において、初めにAF/MF切換え信号入力手段403の設定がフォーカスレンズ106の制御をAF制御で行う設定で、かつMF指令信号生成手段401が操作されていない場合の動作について説明する。
【0026】
フォーカスレンズ106を通った光束はCCD201の撮像面上に結像し、そしてCCD201で光電変換された後、サンプルホールドされてプロセス手段202に入力される。プロセス手段202では入力信号をNTSC信号などの映像フォーマットに加工し、評価値生成手段102および記録再生手段203に出力する。評価値生成手段102に出力された映像信号は評価値生成手段102にてフィルタ処理などにより映像の周波数成分に関係した鮮鋭度評価値を映像信号の垂直同期周期単位で生成し、鮮鋭度評価値をAF駆動制御手段103に出力する。
【0027】
一方、リモートコントロールユニット400のAF/MF切換え信号入力手段403はフォーカスレンズ106をAF制御で駆動する設定になっているため、AF/MF状態表示手段404はAF制御が表示されていて、切換え信号多重手段405にはVref1、Vref2とは異なるVref3が入力される。切換え信号多重手段405では、S/P切換え信号入力手段402の状態に関わらず、切換え信号Vref3を出力し、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、切換え判定手段108に入力され、AF/MF切換え判定手段108では切換え信号がVref3であるため、フォーカスレンズ106の制御をAF制御とするようにAF/MF切換え手段104をA側に切換える。これにより、AF駆動制御手段103からのモータ制御信号によりモータ105が駆動され、フォーカスレンズ106を移動させる。
【0028】
また、上記の状態で、MF指令信号生成手段401が操作された場合の動作について説明する。
【0029】
フォーカスレンズ106の制御をAF制御にて行っている場合に、MF指令信号生成手段401が操作されたことを切換え信号判定手段108が判定し、AF/MF切換え手段104をB側に切換える。同時に切換え信号判定手段108では、AF/MF切換え信号入力手段403がAF制御に切換えられる以前のS/P切換え信号入力手段402から入力された切換え信号、即ち切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行い、切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号を予め記憶しておき、その記憶しておいた情報からS/P切換え指示信号をMF駆動制御手段109に出力する。MF駆動制御手段109では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0030】
最後に、AF/MF切換え信号入力手段403によりフォーカスレンズ106がMF制御で駆動される設定になっている場合の動作について説明する。
【0031】
リモートコントロールユニット400のスイッチやボリュームなどにより構成されるMF指令信号生成手段401の操作に伴い、MF指令信号生成手段401からその操作に比例したMF指令信号が出力され、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、MF駆動制御手段109に入力される。
【0032】
一方、S/P切換え信号入力手段402にてフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを切換える切換え信号が切換え信号多重手段405に出力され、切換え信号多重手段405では、AF/MF切換え信号入力手段403はOFFの状態であるため、S/P切換え信号入力手段402からの出力信号Vref1、Vref2を切換え信号として出力し、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して切換え信号判定手段108に入力される。この場合、AF/MF状態表示手段404はMF制御が表示されている。切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を速度制御とするS/P切換え指示信号を出力する。また、切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を位置制御とするS/P切換え指示信号を出力する。MF駆動制御手段では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0033】
なお、本実施例では、AF/MF状態表示手段404の表示は、AF/MF切換え信号入力手段403の状態を表示するものとして説明したが、フォーカスレンズ106の制御がAF制御、MF制御のどちらで行われているかを表示することとしても良い。
【0034】
また、MF指令信号を切換え信号多重手段405に取り込み、AF/MF切換え信号入力手段403の設定がフォーカスレンズ106の制御をAF制御で行う設定されている状態で、MF指令信号生成手段401が操作されているのか否かの判定を切換え信号多重手段405で行う構成としても良い。
【0035】
このような構成とすることにより、遠隔システムにAF制御を搭載した場合、遠隔操作ユニットと光学装置間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しない状態であっても、遠隔操作ユニットにフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置することが可能となり、更にAF制御時にMF制御を行うことが可能となり、遠隔システムの運用をより有意義なものにすることができる。
【0036】
(第2の実施例)
第1の実施例では、カメラユニットに対して着脱不可能なレンズユニット100を有しているカメラを例にとって説明したが、カメラユニットに対して着脱可能な交換レンズユニットを有する光学装置を第2の実施例として以下に説明する。
【0037】
以下に図面により本発明の第2の実施例の説明を行う。
【0038】
本発明の第2の実施例を実施した撮影装置の構成を図2に示す。
【0039】
同図において、102〜109、201〜203、400〜406、500については前述したため、説明は省略する。
【0040】
100は交換レンズタイプのレンズユニットであり、200はカメラユニットであり、300は映像用同軸ケーブルである。
【0041】
レンズ100において、101は映像用同軸ケーブル300を介して映像信号を入力するところの映像入力端子である。
【0042】
カメラ200において、204はプロセス手段202及び記録再生手段203の映像信号出力の一方を選択して出力するところの出力切換え手段であり、205は出力切換え手段204の出力である映像信号を出力する映像出力端子である。
【0043】
以上の構成において、初めにAF/MF切換え信号入力手段403の設定がフォーカスレンズ106の制御をAF制御で行う設定で、かつMF指令信号生成手段401が操作されていない場合の動作について説明する。
【0044】
フォーカスレンズ106を通った光束はCCD201の撮像面上に結像し、そしてCCD201で光電変換された後、サンプルホールドされてプロセス手段202に入力される。プロセス手段202では入力信号をNTSC信号などの映像フォーマットに加工し、出力切換え手段204および記録再生手段203に出力する。録画状態時には、出力切換え手段204ではプロセス手段202の出力を映像出力端子205に出力し、そして記録再生手段203はプロセス手段202の出力を記録媒体に記録する。また、再生状態時であれば、記録再生手段203は記録媒体に記録されている映像信号を再生し、映像信号が安定して再生されたときに出力切換え手段204は記録再生手段203の映像信号を映像出力端子205に出力する。
【0045】
レンズ100の映像入力端101には映像用同軸ケーブル300を介してカメラ200の映像出力端子205からの映像信号が入力される。映像入力端子101に入力された映像信号は評価値生成手段102にてフィルタ処理などにより映像の周波数成分に関係した鮮鋭度評価値を映像信号の垂直同期周期単位で生成し、鮮鋭度評価値をAF駆動制御手段103に出力する。
【0046】
一方、リモートコントロールユニット400のAF/MF切換え信号入力手段403はフォーカスレンズ106をAF制御で駆動する設定になっているため、AF/MF状態表示手段404はAF制御が表示されていて、切換え信号多重手段405にはVref1、Vref2とは異なるVref3が入力される。切換え信号多重手段405では、S/P切換え信号入力手段402の状態に関わらず、切換え信号Vref3を出力し、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、切換え判定手段108に入力され、AF/MF切換え判定手段108では切換え信号がVref3であるため、フォーカスレンズ106の制御をAF制御とするようにAF/MF切換え手段104をA側に切換える。これにより、AF駆動制御手段103からのモータ制御信号によりモータ105が駆動され、フォーカスレンズ106を移動させる。
【0047】
また、上記の状態で、MF指令信号生成手段401が操作された場合の動作について説明する。
【0048】
フォーカスレンズ106の制御をAF制御にて行っている場合に、MF指令信号生成手段401が操作されたことを切換え信号判定手段108が判定し、AF/MF切換え手段104をB側に切換える。同時に切換え信号判定手段108では、AF/MF切換え信号入力手段403がAF制御に切換えられる以前のS/P切換え信号入力手段402から入力された切換え信号、即ち切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行い、切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号を予め記憶しておき、その記憶しておいた情報からS/P切換え指示信号をMF駆動制御手段109に出力する。MF駆動制御手段109では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0049】
最後に、AF/MF切換え信号入力手段403によりフォーカスレンズ106がMF制御で駆動される設定になっている場合の動作について説明する。
【0050】
リモートコントロールユニット400のスイッチやボリュームなどにより構成されるMF指令信号生成手段401の操作に伴い、MF指令信号生成手段401からその操作に比例したMF指令信号が出力され、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、MF駆動制御手段109に入力される。
【0051】
一方、S/P切換え信号入力手段402にてフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを切換える切換え信号が切換え信号多重手段405に出力され、切換え信号多重手段405では、AF/MF切換え信号入力手段403はOFFの状態であるため、S/P切換え信号入力手段402からの出力信号Vref1、Vref2を切換え信号として出力し、リモコン出力端子406、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して切換え信号判定手段108に入力される。この場合、AF/MF状態表示手段404はMF制御が表示されている。切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を速度制御とするS/P切換え指示信号を出力する。また、切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を位置制御とするS/P切換え指示信号を出力する。MF駆動制御手段では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0052】
なお、本実施例では、AF/MF状態表示手段404の表示は、AF/MF切換え信号入力手段403の状態を表示するものとして説明したが、フォーカスレンズ106の制御がAF制御、MF制御のどちらで行われているかを表示することとしても良い。
【0053】
また、MF指令信号を切換え信号多重手段405に取り込み、AF/MF切換え信号入力手段403の設定がフォーカスレンズ106の制御をAF制御で行う設定されている状態で、MF指令信号生成手段401が操作されているのか否かの判定を切換え信号多重手段405で行う構成としても良い。
【0054】
このような構成とすることにより、遠隔システムにAF制御を搭載した場合、遠隔操作ユニットと光学装置間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しない状態であっても、遠隔操作ユニットにフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置することが可能となり、更にAF制御時にMF制御を行うことが可能となり、遠隔システムの運用をより有意義なものにすることができる。
【0055】
(第3の実施例)
以下に図面により本発明の第3の実施例の説明を行う。
【0056】
本発明の第3の実施例を実施した撮影装置の構成を図5に示す。
【0057】
同図において、600はカメラユニットに対して着脱不可能なレンズユニットを有しているカメラであり、400は遠隔にてカメラ600内の図示していないズームレンズ部、アイリス部、そしてフォーカスレンズ106を制御するための指令信号および図示していないズームレンズ部、アイリス部、フォーカスレンズ106の制御を速度制御にて行うのか、位置制御にて行うのかを切換えるための切換え信号をカメラ600に供給するリモートコントロールユニット、500はカメラ600とリモートコントロールユニット400を接続するリモコンケーブルである。
【0058】
カメラ600においては、102は後述するプロセス手段202から出力された映像信号から鮮鋭度評価値を抽出する評価値生成手段であり、103は評価値生成手段102で生成される鮮鋭度評価値が最大になるようにモータ制御信号を生成するAF駆動制御手段である。104は後述する切換え判定手段108に制御され、フォーカスレンズを駆動する制御信号をAF駆動制御手段103からの制御信号で駆動するのか、MF駆動制御手段109からの制御信号で駆動するのかを切換えるAF/MF切換え手段、105はAF駆動制御手段103もしくはMF駆動制御手段109からの制御により動作するモータであり、106はモータ105の駆動によって光軸方向に移動するフォーカスレンズである。107はリモートコントロールユニット400からのMF指令信号、切換え信号をカメラ600に入力するためのリモコン入力端子、108は後述するAF/MF切換え信号入力手段403からの切換え信号がAF制御であるのか、MF制御であるのか、またMF制御である場合、フォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを判定し、後述するMF駆動制御手段109にはフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを指示するS/P切換え指示信号を出力し、そしてフォーカスレンズ106をAF制御、MF制御のどちらで制御を行うのかによって、AF/MF切換え手段を切換え、さらにAF/MF切換え信号入力手段403がAF制御に切換えられる以前のS/P切換え信号入力手段402の状態を記憶し、またMF指令信号生成手段401が操作されているか否かを判定する切換え判定手段、109は切換え信号判定手段108からのS/P切換え指示信号によりフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらかで、後述するリモートコントロールユニット400からのMF指令信号からモータ105を駆動するモータ制御信号を生成するMF駆動制御手段である。201はCCDであり、202はCCDの出力信号を加工し、NTSC信号などのフォーマットに整えるプロセス手段であり、203はプロセス手段202の出力である映像信号を記録媒体に記録し、また記録した映像を再生する記録再生手段である。
【0059】
リモートコントロールユニット400においては、401はスイッチやボリュームなどにより構成されるMF指令信号を生成するMF指令信号生成手段、402はフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを切換えるS/P切換え信号入力手段、403はフォーカスレンズをAF制御、MF制御のどちらで駆動するのかをモーメンタリ作動で切換えるAF/MF切換え信号入力手段、404はフォーカスレンズ106の制御がAF制御で行われているか、MF制御で行われているかを表示するAF/MF状態表示手段、405はリモートコントロールユニット400からMF指令信号、切換え信号をカメラ600に出力するリモコン出力端子である。
【0060】
以上の構成において、リモートコントロールユニット400から出力される切換え信号のS/P切換え信号の状態およびAF制御作動状態について、図6を用いて説明する。
【0061】
同図において、太線がリモートコントロールユニット400から出力される切換え信号、点線が切換え信号の電圧レベル、一点鎖線が切換え信号の内のS/P切換え信号状態、二点鎖線が切換え信号の内のAF制御作動状態を示している。
【0062】
S/P切換え信号入力手段402の出力信号としてVref2、Vref3とは異なるVref1およびVref1、Vref3とは異なるVref2が出力される。ここで、Vref1はフォーカスレンズ106の制御を速度制御にて行うことを示す信号であり、Vref2はフォーカスレンズ106の制御を位置制御にて行うことを示す信号である。また、AF/MF切換え信号入力手段402はモーメンタリ作動でVref3となる度に、AF/MF切換え判定手段108の判定により、AF/MF切換え手段104が切換わり、AF制御、MF制御を交互に繰り返す。
【0063】
まず、一点鎖線にて区切られたS/P切換え信号状態について説明する。A、Cは切換え信号がVref1であるためフォーカスレンズ106の制御は速度制御が選択され、Bは切換え信号がVref2であるためフォーカスレンズ106の制御は位置制御が選択されている。
【0064】
次に二点鎖線で区切られたAF制御作動状態について説明する。a、cはAF制御がOFFになっている状態、bはAF制御がONになっている状態である。
【0065】
AF制御がOFFの状態では、S/P切換え信号状態で、MF指令信号生成手段401からのMF指令信号によりMF制御される。
【0066】
AF制御がONの状態においても、MF指令信号生成手段401が操作された場合には、S/P切換え信号状態で、MF指令信号生成手段401からのMF指令信号によりMF制御される。
【0067】
それではAF/MF切換え信号入力手段403の操作による設定がフォーカスレンズ106の制御をAF制御で行う設定で、かつMF指令信号生成手段401が操作されていない場合の動作について説明する。
【0068】
フォーカスレンズ106を通った光束はCCD201の撮像面上に結像し、そしてCCD201で光電変換された後、サンプルホールドされてプロセス手段202に入力される。プロセス手段202では入力信号をNTSC信号などの映像フォーマットに加工し、評価値生成手段102および記録再生手段203に出力する。評価値生成手段102に出力された映像信号は評価値生成手段102にてフィルタ処理などにより映像の周波数成分に関係した鮮鋭度評価値を映像信号の垂直同期周期単位で生成し、鮮鋭度評価値をAF駆動制御手段103に出力する。
【0069】
一方、リモートコントロールユニット400のAF/MF切換え信号入力手段403の操作によりフォーカスレンズ106をAF制御で駆動する設定になっているため、AF/MF状態表示手段404はAF制御が表示されていて、切換え信号としてVref1、Vref2とは異なるVref3が出力される。切換え信号Vref3はリモコン出力端子405、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、切換え判定手段108に入力され、AF/MF切換え判定手段108では切換え信号がVref3であるため、フォーカスレンズ106の制御をAF制御とするようにAF/MF切換え手段104をA側に切換える。これにより、AF駆動制御手段103からのモータ制御信号によりモータ105が駆動され、フォーカスレンズ106を移動させる。
【0070】
また、上記の状態で、MF指令信号生成手段401が操作された場合の動作について説明する。
【0071】
フォーカスレンズ106の制御をAF制御にて行っている場合に、MF指令信号生成手段401が操作されたことを切換え信号判定手段108が判定し、AF/MF切換え手段104をB側に切換える。同時に切換え信号判定手段108では、AF/MF切換え信号入力手段403がAF制御に切換えられる以前のS/P切換え信号入力手段402から入力された切換え信号、即ち切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行い、切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号を予め記憶しておき、その記憶しておいた情報からS/P切換え指示信号をMF駆動制御手段109に出力する。MF駆動制御手段109では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0072】
最後に、AF/MF切換え信号入力手段403の操作による設定が、フォーカスレンズ106がMF制御で駆動される設定になっている場合の動作について説明する。
【0073】
リモートコントロールユニット400のスイッチやボリュームなどにより構成されるMF指令信号生成手段401の操作に伴い、MF指令信号生成手段401からその操作に比例したMF指令信号が出力され、リモコン出力端子405、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、MF駆動制御手段109に入力される。
【0074】
一方、S/P切換え信号入力手段402にてフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを切換える切換え信号が出力され、AF/MF切換え信号入力手段403、リモコン出力端子405、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して切換え信号判定手段108に入力される。この場合、AF/MF状態表示手段404はMF制御が表示されている。切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を速度制御とするS/P切換え指示信号を出力する。また、切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を位置制御とするS/P切換え指示信号を出力する。MF駆動制御手段では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0075】
このような構成とすることにより、遠隔システムにAF制御を搭載した場合、遠隔操作ユニットと光学装置間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しない状態であっても、遠隔操作ユニットにフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置することが可能となり、更にAF制御時にMF制御を行うことが可能となり、遠隔システムの運用をより有意義なものにすることができる。
【0076】
(第4の実施例)
第3の実施例では、カメラユニットに対して着脱不可能なレンズユニットを有しているカメラを例にとって説明したが、カメラユニットに対して着脱可能な交換レンズユニットを有する光学装置を第4の実施例として以下に説明する。
【0077】
以下に図面により本発明の第4の実施例の説明を行う。
【0078】
本発明の第4の実施例を実施した撮影装置の構成を図7に示す。
【0079】
同図において、102〜109、201〜203、400〜405、500、切換え信号については前述したため、説明は省略する。
【0080】
100は交換レンズタイプのレンズユニットであり、200はカメラユニットであり、300は映像用同軸ケーブルである。
【0081】
レンズ100において、101は映像用同軸ケーブル300を介して映像信号を入力するところの映像入力端子である。
【0082】
カメラ200において、204はプロセス手段202及び記録再生手段203の映像信号出力の一方を選択して出力するところの出力切換え手段であり、205は出力切換え手段204の出力である映像信号を出力する映像出力端子である。
【0083】
以上の構成において、初めにAF/MF切換え信号入力手段403の操作による設定がフォーカスレンズ106の制御をAF制御で行う設定で、かつMF指令信号生成手段401が操作されていない場合の動作について説明する。
【0084】
フォーカスレンズ106を通った光束はCCD201の撮像面上に結像し、そしてCCD201で光電変換された後、サンプルホールドされてプロセス手段202に入力される。プロセス手段202では入力信号をNTSC信号などの映像フォーマットに加工し、出力切換え手段204および記録再生手段203に出力する。録画状態時には、出力切換え手段204ではプロセス手段202の出力を映像出力端子205に出力し、そして記録再生手段203はプロセス手段202の出力を記録媒体に記録する。また、再生状態時であれば、記録再生手段203は記録媒体に記録されている映像信号を再生し、映像信号が安定して再生されたときに出力切換え手段204は記録再生手段203の映像信号を映像出力端子205に出力する。
【0085】
レンズ100の映像入力端101には映像用同軸ケーブル300を介してカメラ200の映像出力端子205からの映像信号が入力される。映像入力端子101に入力された映像信号は評価値生成手段102にてフィルタ処理などにより映像の周波数成分に関係した鮮鋭度評価値を映像信号の垂直同期周期単位で生成し、鮮鋭度評価値をAF駆動制御手段103に出力する。
【0086】
一方、リモートコントロールユニット400のAF/MF切換え信号入力手段403の操作によりフォーカスレンズ106をAF制御で駆動する設定になっているため、AF/MF状態表示手段404はAF制御が表示されていて、切換え信号としてVref1、Vref2とは異なるVref3が出力される。切換え信号Vref3はリモコン出力端子405、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、切換え判定手段108に入力され、AF/MF切換え判定手段108では切換え信号がVref3であるため、フォーカスレンズ106の制御をAF制御とするようにAF/MF切換え手段104をA側に切換える。これにより、AF駆動制御手段103からのモータ制御信号によりモータ105が駆動され、フォーカスレンズ106を移動させる。
【0087】
また、上記の状態で、MF指令信号生成手段401が操作された場合の動作について説明する。
【0088】
フォーカスレンズ106の制御をAF制御にて行っている場合に、MF指令信号生成手段401が操作されたことを切換え信号判定手段108が判定し、AF/MF切換え手段104をB側に切換える。同時に切換え信号判定手段108では、AF/MF切換え信号入力手段403がAF制御に切換えられる以前のS/P切換え信号入力手段402から入力された切換え信号、即ち切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行い、切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号を予め記憶しておき、その記憶しておいた情報からS/P切換え指示信号をMF駆動制御手段109に出力する。MF駆動制御手段109では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0089】
最後に、AF/MF切換え信号入力手段403の操作による設定がフォーカスレンズ106をMF制御で駆動される設定になっている場合の動作について説明する。
【0090】
リモートコントロールユニット400のスイッチやボリュームなどにより構成されるMF指令信号生成手段401の操作に伴い、MF指令信号生成手段401からその操作に比例したMF指令信号が出力され、リモコン出力端子405、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して、MF駆動制御手段109に入力される。
【0091】
一方、S/P切換え信号入力手段402にてフォーカスレンズ106の制御を速度制御、位置制御のどちらで行うのかを切換える切換え信号が出力され、AF/MF切換え信号入力手段403、リモコン出力端子405、リモコンケーブル500、リモコン入力端子107を介して切換え信号判定手段108に入力される。この場合、AF/MF状態表示手段404はMF制御が表示されている。切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref2、Vref3とは異なるVref1であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を速度制御とするS/P切換え指示信号を出力する。また、切換え信号判定手段108では、入力された切換え信号がVref1、Vref3とは異なるVref2であった場合には、フォーカスレンズ106の制御をMF制御とするようにAF/MF切換え手段104をB側に切換え、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行うと判定し、MF駆動制御手段109にフォーカスレンズ106の制御を位置制御とするS/P切換え指示信号を出力する。MF駆動制御手段では、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を速度制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を速度制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された速度にてモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。一方、S/P切換え指示信号が、フォーカスレンズ106の制御を位置制御で行う信号であった場合には、MF指令信号を位置制御指令信号として扱い、MF指令信号にて指示された位置にモータ105を駆動するためのモータ制御信号を生成し、モータ105が駆動させフォーカスレンズ106を移動させる。
【0092】
このような構成とすることにより、遠隔システムにAF制御を搭載した場合、遠隔操作ユニットと光学装置間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しない状態であっても、遠隔操作ユニットにフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置することが可能となり、更にAF制御時にMF制御を行うことが可能となり、遠隔システムの運用をより有意義なものにすることができる。
【0093】
[本発明の実施態様]
本発明の様々な例と実施形態が示され説明されたが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるのではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々の修正と変更に及ぶことが理解されるであろう。
【0094】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0095】
[実施態様1]フォーカスレンズを自動焦点検出・合焦制御にて制御する焦点検出・合焦制御手段を備えた光学装置と、
前記フォーカスレンズを自動焦点検出・合焦制御にて制御するのか、遠隔指令制御にて制御するのかを切換える第1の切換え信号入力手段と、速度制御にて前記フォーカスレンズをマニュアル操作するのか、位置制御にて前記フォーカスレンズをマニュアル操作するのか切換える第2の切換え信号入力手段とを備えた遠隔操作装置、とを備えた撮影装置において、
第1の切換え信号入力手段からの出力と第2の切換え信号入力手段からの出力を多重する切換え信号多重手段を設けたことを特徴とする撮影装置。
【0096】
[実施態様2]第1の切換え信号入力手段は、前記フォーカスレンズを自動焦点検出・合焦制御にて制御するのか、遠隔指令制御にて制御するのかをモーメンタリ作動で切換える実施態様1記載の撮影装置。
【0097】
[実施態様3]前記フォーカスレンズを駆動する制御信号を前記自動焦点検出・合焦制御手段からの制御信号で駆動するのか、前記遠隔操作装置な内の遠隔指令制御手段からの制御信号で駆動するのかを切換える第1の切換え判定手段を設けたことを特徴とする実施態様1又は2記載の撮影装置。
【0098】
[実施態様4]前記フォーカスレンズが自動焦点検出・合焦制御であった場合、前記遠隔指令制御手段にて遠隔指令制御が行われたか否かを判定し、前記遠隔指令制御が行われていると判定された場合には、前記フォーカスレンズを駆動する制御信号を前記遠隔指令制御手段からの遠隔指令制御で駆動することを特徴とする実施態様3の撮影装置。
【0099】
[実施態様5]前記フォーカスレンズが自動焦点検出・合焦制御であった場合、前記遠隔指令制御手段にて遠隔指令制御が行われたか否かを判定し、前記遠隔指令制御が行われていると判定された場合には、前記フォーカスレンズを駆動する制御信号を前記遠隔指令制御手段からの遠隔指令制御で、かつ前記自動焦点検出・合焦制御に設定される以前の制御モードにて駆動する実施態様4の撮影装置。
【0100】
[実施態様6]第1の切換え信号入力手段の設定状態なのか第2の切換え信号入力手段の設定状態なのかを表示する状態表示手段を設けた実施態様1〜5のいづれか一項記載の撮影装置。
【0101】
[実施態様7]前記自動焦点検出・合焦制御手段は、映像入力手段に入力された前記映像信号から映像の鮮鋭度を示す鮮鋭度評価値を生成する評価値生成手段で生成される鮮鋭度評価値が最大になるようにモータ制御信号を生成する実施態様1〜6のいづれか一項記載の撮影装置。
【0102】
[実施態様8]実施態様1〜7記載の光学装置は、カメラ本体に着脱可能なレンズ装置である撮影装置。
【0103】
【発明の効果】
即ち、本発明によれば、遠隔システムにAF制御を搭載した場合、遠隔操作ユニットと光学装置間の電気インターフェイスに空いているピンが存在しない状態であっても、遠隔操作ユニットにフォーカスレンズをAF制御にて駆動するのか、MF制御にて駆動するのかを切換える切換え手段を配置することが可能となり、更にAF制御時にMF制御を行うことが可能となり、遠隔システムの運用をより有意義なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のブロック図
【図2】本発明の第2実施例のブロック図
【図3】従来例のブロック図
【図4】従来例のブロック図
【図5】本発明の第3実施例のブロック図
【図6】リモートコントロールユニットからの切換え信号図
【図7】本発明の第4実施例のブロック図
【符号の説明】
100 レンズユニット
101 映像入力端子
102 評価値生成手段
103 AF駆動制御手段
104 AF/MF切換え手段
105 モータ
106 フォーカスレンズ
107 リモコン入力端子
108 切換え判定手段
109 MF駆動制御手段
110 S/P切換え信号判定手段
200 カメラユニット
201 CCD
202 プロセス手段
203 記録再生手段
204 出力切換え手段
205 映像出力端子
300 映像用同軸ケーブル
400 リモートコントロールユニット
401 MF指令信号生成手段
402 S/P切換え信号入力手段
403 AF/MF切換え信号入力手段
404 AF/MF状態表示手段
405 切換え信号多重手段
406 リモコン出力端子
500 リモコンケーブル
600 カメラ
Claims (7)
- フォーカスレンズをオートフォーカス制御するオートフォーカス制御手段と、入力端子と、を備えた光学装置と、
前記フォーカスレンズをオートフォーカス制御にて制御するのか、遠隔指令制御にてマニュアル操作するのかを切換える第1の切換え信号入力手段と、速度制御にて前記フォーカスレンズをマニュアル操作するか、位置制御にて前記フォーカスレンズをマニュアル操作するかを切換える第2の切換え信号入力手段と、前記第1の切換え信号入力手段からの出力と前記第2の切換え信号入力手段からの出力を多重化する切換え信号多重手段と、多重化された信号を前記入力端子に出力する出力端子と、を設けた遠隔操作装置と、を有し、
前記多重化された信号を前記遠隔操作装置より前記光学装置に伝達することを特徴とする撮影装置。 - 前記フォーカスレンズをオートフォーカス制御手段で駆動するか、前記遠隔操作装置内の遠隔指令制御手段からの制御信号で駆動するかを切換えるための判定をする第1の切換え判定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
- 前記フォーカスレンズがオートフォーカス制御中の場合、前記遠隔指令制御手段にて遠隔指令制御が行われたか否かを判定し、前記遠隔指令制御が行われたと判定された場合には、前記フォーカスレンズを前記遠隔指令制御手段からの遠隔指令制御で駆動することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 前記フォーカスレンズがオートフォーカス制御中であった場合、前記遠隔指令制御手段にて遠隔指令制御が行われたか否かを判定し、前記遠隔指令制御が行われたと判定された場合には、前記フォーカスレンズを前記遠隔指令制御手段からの遠隔指令制御で、かつ前記オートフォーカス制御に設定される以前の制御モードにて駆動することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
- 第1の切換え信号入力手段の設定状態なのか第2の切換え信号入力手段の設定状態なのかを表示する状態表示手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撮影装置。
- 前記オートフォーカス制御手段は、映像入力手段に入力された前記映像信号から映像の鮮鋭度を示す鮮鋭度評価値を生成する評価値生成手段で生成される鮮鋭度評価値が最大になるようにモータ制御信号を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撮影装置。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の光学装置は、カメラ本体に着脱可能なレンズ装置であることを特徴とする撮影装置。
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