JP3839986B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置に関するものである。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザープリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体ドラム及び前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0005】
このようなプロセスカートリッジでは、現像剤(トナー)を収納する現像剤収納枠体と現像手段を保持する現像枠体とを一体的に結合している。そして、現像剤収納枠体に設けた開口部を密封する密封部材を現像剤収納枠体と現像枠体とで形成した開封口から引き抜いて前記開口部を開封することによって、現像剤収納枠体からの現像枠体への現像剤の供給を可能としている。前記開封口には現像剤の漏れだしを防止し、かつ密封部材の引き抜き時に密封部材に付着している現像剤を拭き取るためのシール部材が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術を更に発展させたものであり、その主要な目的は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることのできる現像装置を提供することにある。
【0007】
また、他の主要な目的は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができ、しかもシール部材にめくれ、ちぎれなどを引き起こすことなく密封部材を引き抜くことができて、現像剤の漏れをより防止することのできる現像装置を提供することにある。
【0008】
また、他の主要な目的は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることのできるプロセスカートリッジを提供することにある。
【0009】
また、他の主要な目的は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができ、しかもシール部材にめくれ、ちぎれなどを引き起こすことなく密封部材を引き抜くことができて、現像剤の漏れをより防止することのできるプロセスカートリッジを提供することにある。
【0010】
また、他の主要な目的は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることのできるプロセスカートリッジを着脱可能な電子写真画像形成装置を提供することにある。
【0011】
また、他の主要な目的は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができ、しかもシール部材にめくれ、ちぎれなどを引き起こすことなく密封部材を引き抜くことができて、現像剤の漏れをより防止することのできるプロセスカートリッジを着脱可能な電子写真画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明の代表的な構成は、
(1)電子写真画像形成装置に用いられる現像装置において、電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像手段と、前記現像手段を保持し、第一のフランジを有する現像枠体と、前記現像剤を収納し前記現像枠体に現像剤を供給するための開口部を有して前記現像枠体と一体に結合され、第二のフランジを有する現像剤収納枠体と、
前記現像剤収納枠体の開口部を開封可能に塞ぐ密封部材であって、前記現像枠体と前記現像剤収納枠体との間に位置する密封部材と、前記開口部を開封する際に、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間から、前記密封部材を引き出すための開封口と、前記第一のフランジに設けられた段差部と、前記開封口から前記密封部材を引き出す引き出し方向において前記開口部よりも下流側に設けられ、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによって構成された隙間であって、前記開口部の長手方向の延長線上に設けられた第一の隙間部と、前記第二のフランジ側から前記第一のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して設けられた第二の隙間部と、前記引き出し方向に沿って設けられた第三の隙間部と、前記段差部と前記開封口との間に設けられた第四の隙間部と、を前記引き出し方向に連続して有し、前記第四の隙間部が前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、及び、前記第三の隙間部よりも狭く構成されている隙間と、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされ、前記第一のフランジに設けられた、弾性を有する弾性シール部材であって、前記第一のフランジ側から前記第二のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して前記第一の隙間部へ進入し、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部、及び、前記第四の隙間部にわたって前記各隙間部につぶれた状態で設けられた、弾性を有する弾性シール部材と、前記密封部材が、前記弾性シール部材と前記第二のフランジとの間に最初に突入する第一の隙間部において、前記弾性シール部材の、前記第二のフランジと対向する面に設けられたすべり性を有するすべり性シート部材と、を有し、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされる前記弾性シール部材のつぶし量は、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部におけるつぶし量よりも、前記第四の隙間部におけるつぶし量が大きく、前記開口部を開封するために、前記密封部材が前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出される際に、前記密封部材に付着している現像剤が前記弾性シール部材によって拭き取られることを特徴とする現像装置。
(2)電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像手段と、前記現像手段を保持し、第一のフランジを有する現像枠体と、前記現像剤を収納し前記現像枠体に現像剤を供給するための開口部を有して前記現像枠体と一体に結合され、第二のフランジを有する現像剤収納枠体と、前記現像剤収納枠体の開口部を開封可能に塞ぐ密封部材であって、前記現像枠体と前記現像剤収納枠体との間に位置する密封部材と、前記開口部を開封する際に、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間から、前記密封部材を引き出すための開封口と、前記第一のフランジに設けられた段差部と、前記開封口から前記密封部材を引き出す引き出し方向において前記開口部よりも下流側に設けられ、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによって構成された隙間であって、前記開口部の長手方向の延長線上に設けられた第一の隙間部と、前記第二のフランジ側から前記第一のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して設けられた第二の隙間部と、前記引き出し方向に沿って設けられた第三の隙間部と、前記段差部と前記開封口との間に設けられた第四の隙間部と、を前記引き出し方向に連続して有し、前記第四の隙間部が前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、及び、前記第三の隙間部よりも狭く構成されている隙間と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされ、前記第一のフランジに設けられた、弾性を有する弾性シール部材であって、前記第一のフランジ側から前記第二 のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して前記第一の隙間部へ進入し、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部、及び、前記第四の隙間部にわたって前記各隙間部につぶれた状態で設けられた、弾性を有する弾性シール部材と、前記密封部材が、前記弾性シール部材と前記第二のフランジとの間に最初に突入する第一の隙間部において、前記弾性シール部材の、前記第二のフランジと対向する面に設けられたすべり性を有するすべり性シート部材と、を有し、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされる前記弾性シール部材のつぶし量は、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部におけるつぶし量よりも、前記第四の隙間部におけるつぶし量が大きく、前記開口部を開封するために、前記密封部材が前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出される際に、前記密封部材に付着している現像剤が前記弾性シール部材によって拭き取られることを特徴とするプロセスカートリッジ。
(3)プロセスカートリッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を形成するための電子写真画像形成装置において、a.電子写真感光体と、前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像手段と、前記現像手段を保持し、第一のフランジを有する現像枠体と、前記現像剤を収納し前記現像枠体に現像剤を供給するための開口部を有して前記現像枠体と一体に結合され、第二のフランジを有する現像剤収納枠体と、前記現像剤収納枠体の開口部を開封可能に塞ぐ密封部材であって、前記現像枠体と前記現像剤収納枠体との間に位置する密封部材と、前記開口部を開封する際に、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間から、前記密封部材を引き出すための開封口と、前記第一のフランジに設けられた段差部と、前記開封口から前記密封部材を引き出す引き出し方向において前記開口部よりも下流側に設けられ、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによって構成された隙間であって、前記開口部の長手方向の延長線上に設けられた第一の隙間部と、前記第二のフランジ側から前記第一のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して設けられた第二の隙間部と、前記引き出し方向に沿って設けられた第三の隙間部と、前記段差部と前記開封口との間に設けられた第四の隙間部と、を前記引き出し方向に連続して有し、前記第四の隙間部が前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、及び、前記第三の隙間部よりも狭く構成されている隙間と、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされ、前記第一のフランジに設けられた、弾性を有する弾性シール部材であって、前記第一のフランジ側から前記第二のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して前記第一の隙間部へ進入し、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部、及び、前記第四の隙間部にわたって前記各隙間部につぶれた状態で設けられた、弾性を有する弾性シール部材と、前記密封部材が、前記弾性シール部材と前記第二のフランジとの間に最初に突入する第一の隙間部において、前記弾性シール部材の、前記第二のフランジと対向する面に設けられたすべり性を有するすべり性シート部材と、を有し、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされる前記弾性シール部材のつぶし量は、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部におけるつぶし量よりも、前記第四の隙間部におけるつぶし量が大きく、前記開口部を開封するために、前記密封部材が前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出される際に、前記密封部材に付着している現像剤が前記弾性シール部材によって拭き取られるプロセスカートリッジを取り外し可能に装着されているプロセスカートリッジと、b.前記記録媒体を搬送する搬送手段と、を有する、ことを特徴とする電子写真画像形成装置。
【0013】
(作用)
上記(1)の現像装置、または(2)のプロセスカートリッジにあっては、密封部材を開封口から引き抜く際に、あるいは(3)の電子写真画像形成装置にあっては、プロセスカートリッジの有する密封部材を開封口から引き抜く際に、弾性を有するシール部材が密封部材に付着した現像剤を拭き取る。シール部材は現像剤収納枠体の第一のフランジと現像枠体の第二のフランジとによりつぶされるつぶし量が密封部材の引き抜き方向で変化している。このため、密封部材に付着した現像剤はシール部材のつぶし量の大きい部分でより拭き取られることとなり、シール部材による現像剤の拭き取り能力が格段に向上する。また、密封部材を開封口から引き抜く際、密封部材は最初にシール部材の有するシート部材に接する。シート部材はすべり性が良いので密封部材に対する摺動摩擦力を低減できて、密封部材の引き抜き時のシール部材のめくれ、ちぎれなどが防止される。これによって、シール部材のめくれ、ちぎれなどに起因して発生する開封口からの現像剤の漏れを防止することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
I.電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジの概要構成
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態を適用する電子写真画像形成装置について説明する。図1は本実施形態のプロセスカートリッジを装着した電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)の概要構成図である。
【0020】
電子写真画像形成装置Aは、図1に示すように、光学系1から画像情報に基づいた情報光(レーザー光)をプロセスカートリッジBの有するドラム形状の電子写真感光体である感光体ドラム7へ照射して該感光体ドラム7に潜像を形成し、この潜像を現像剤(以下、「トナー」という。)で現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、記録媒体(例えば、記録紙)2を収容した給紙カセット3aからピックアップローラ3b及びこれに圧接する圧接部材3cで一枚ずつ分離給紙すると共に、搬送ローラ対3d、レジストローラ対3e等からなる搬送手段3で搬送し、且つプロセスカートリッジBとしてカートリッジ化された前記電子写真感光体に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ4に電圧印加することによって記録媒体2に転写し、その記録媒体2を搬送ベルト3fによって定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5aと、ヒータ5bを内蔵すると共に支持体5cによって回転可能に支持された筒状シートで構成した定着回転体5dからなり、通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写トナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラ対3g,3hで搬送し、反転搬送経路を通して排出部6へと排出する如く構成している。
【0021】
一方、前記プロセスカートリッジBは、感光層を有する電子写真感光体である感光体ドラム7を回転し、帯電手段である帯電ローラ8へ電圧印加して前記感光体ドラム7の表面を一様に帯電し、この帯電した感光体ドラム7に対して前記光学系1からの光像(情報光)を露光開口部9を介して露光して潜像を形成し、該潜像を現像手段10によって現像してトナー像を形成し、該トナー像のトナーを記録媒体2に転写した後に感光体ドラム7の表面に残留するトナーをクリーニング手段11により除去するように構成されている。
【0022】
なお、前記電子写真画像形成装置Aは、電子写真画像形成装置本体(プリンタ本体(以下、「画像形成装置本体」という。))14に回動自在に設けた折畳み可能な手差しトレイ3i及びローラ3jによって手差し給紙も可能となっている。また、プロセスカートリッジBは、画像形成装置本体14の上部に軸15aにより回転自在に取り付けた開口部材15を開け、前記画像形成装置本体14内のカートリッジ装着部Sに矢印X方向に挿入することにより、前記カートリッジ装着部Sの両側(感光体ドラム7の軸線7a方向の両側)に設けたカートリッジ装着ガイド(カートリッジ装着手段(不図示))に取り外し可能に装着できる。図中、1aはレーザー光源、1bはポリゴンミラー、1cはレンズ、1dは反射ミラーであり、これらは何れも光学系1の構成部材である。
【0023】
II.プロセスカートリッジのハウジング構造及び内部構造
次に、図2を用いて、プロセスカートリッジBのハウジング構造及び内部構造について説明する。図2は本実施形態例のプロセスカートリッジの側断面図である。
【0024】
プロセスカートリッジBは、蓋部材12c及びトナーを収納するトナー収納部10aから成る現像剤収納枠体としてのトナー枠体12aと、現像ローラ10d等の現像手段10を保持する現像枠体12bとを一体に結合して、現像装置である現像ユニットDを構成している。また、感光体ドラム7と、帯電ローラ8と、クリーニングブレード11a等のクリーニング手段11とをクリーニング枠体13に取り付けて、クリーニングユニットEを構成している。そして、前記プロセスカートリッジBは、現像ユニットDとクリーニングユニットEとを回動可能に結合して、操作者により画像形成装置本体14に着脱可能で、且つ画像形成装置本体14の図示しない装着手段としてのカートリッジ装着ガイドに取り外し可能である。
【0025】
このプロセスカートリッジBには画像情報に応じた情報光を感光体ドラム7へ照射するための露光開口部9及び感光体ドラム7を記録媒体2に対向させるための転写開口部17が設けてある。詳しくは、露光開口部9はクリーニング枠体13に設けられており、転写開口部17は現像枠体12bとクリーニング枠体13との間に構成される。
【0026】
本実施形態例で示すプロセスカートリッジBは、前述したように、トナー枠体12aと現像枠体12bとから成る現像ユニットDとクリーニング枠体13を有するクリーニングユニットEとを回動可能に結合して構成したハウジング内に、前記感光体ドラム7、帯電ローラ8、現像手段10及びクリーニング手段11等を収納して画像形成装置本体14に着脱可能にカートリッジ化したものである。そして、プロセスカートリッジBを画像形成装置本体14から取り外したときに感光体ドラム7を覆い、これを長時間光に晒される、或いは異物との接触等から保護するドラムシャッタ部材28を現像ユニットDにリンク機構29を介して回動可能に取り付けている。
【0027】
前記現像ユニットDには現像手段10が支持されている。現像手段10は、トナー送り手段としてのトナー送り部材10b2と、現像ローラ10d、トナー攪拌部材10d1及び現像ブレード10eとを有する。トナー送り部材10b2は、現像ユニットDのトナー枠体12aにトナー収納部10a内で回転可能に支持されている。現像ローラ10d及びトナー攪拌部材10d1は、現像枠体12bに現像室12b1内で回転可能に支持されている。現像ブレード10eは、現像枠体12bに現像室12b1内で固定支持されて現像ローラ10dに接触している。そして前記現像手段10は、トナー送り部材10b2を回転させてトナー収納部10a内のトナーをトナー枠体12aの開口部12i、現像枠体12bの開口部12eを通じて現像枠体12b内へ送り出し、このトナーをトナー攪拌部材10d1で攪拌し、固定磁石10cを内蔵する現像ローラ10dを回転させると共に、現像ブレード10eによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ10dの表面に形成し、そのトナー層のトナーを感光体ドラム7上の潜像へ転写させることによって、感光体ドラム7上にトナー像を形成して可視像化するように構成されている。
【0028】
クリーニングユニットEには感光体ドラム7、帯電ローラ8及びクリーニング手段11が支持されている。感光体ドラム7及び帯電ローラ8は、クリーニング枠体13に回転可能に支持されて相互に接触している。クリーニング手段11は、クリーニングブレード11aとスクイシート11bと除去トナー収納部11cとを有する。クリーニングブレード11aは、クリーニング枠体13に固定支持されて感光体ドラム7に接触している。スクイシート11bは、クリーニングブレード11aの下方でクリーニング枠体13に固定支持されている。前記クリーニング手段11は、画像形成装置本体14内の転写ローラ4に感光体ドラム7上のトナー像と逆極性の電圧が印加されて、該トナー像のトナーが記録媒体2に転写された後に、クリーニングブレード11aによって感光体ドラム7に残留したトナーを掻き落とすと共に、スクイシート11bによってすくい取り、除去トナー収納部11cへ集めることによって、感光体ドラム7上の残留トナーを除去するように構成されている。
【0029】
なお、前記現像ユニットDの現像枠体12bにはトナー量検知手段29が設けられている。このトナー量検知手段29は、トナー枠体12aのトナー収納部10aから現像室12b1内の現像ローラ10dへのトナー供給通路に現像ローラ10dと平行に張った金属製のアンテナ線29aを有する。そして前記トナー量検出手段29は、現像ローラ10dに電圧を印加した際に、アンテナ線29a及び現像ローラ10d間の静電容量の変化を検知することによって、トナー残量を検知する。即ち、アンテナ線29a及び現像ローラ10d間にトナーが在る場合には両者間の静電容量は低くなり、アンテナ線29a及び現像ローラ10d間にトナーが無い場合には両者間の静電容量は高くなる現象を利用してトナー量を検知する。これによって、トナー無しを判定する。具体的には、トナーの残量が所定量に達したことを判定する。なお、かゝるトナー量検知の判定は一工程の電子写真画像形成プロセス毎に逐次行われる。
【0030】
III.現像ユニットとクリーニングユニットとの結合構造
次に、図3及び図4を用いて、現像ユニットDとクリーニングユニットEとの結合構造について説明する。図3は現像ユニットを現像ローラ側から見た斜視図、図4はクリーニングユニットを感光体ドラム側から見た斜視図である。
【0031】
前記現像ユニットDと前記クリーニングユニットEは丸いピンの結合部材22(図4参照)により互いに回動可能に結合することによってプロセスカートリッジBを構成する。即ち、図3に示すように、現像枠体12bの長手方向(現像ローラ10dの長手方向)両側に形成したアーム部19の先端には現像ローラ10dの平行に丸い形状の回動穴20が設けてある。一方、図4に示すように、クリーニング枠体13の長手方向両側2箇所には前記アーム部材19が進入するための凹部21が設けてある。この凹部21に前記アーム部19を挿入し、結合部材22をクリーニング枠体13の取付穴13eに圧入し、かつアーム部19先端の回動穴20に嵌入して、更に内側の取付穴13eに圧入して取り付けることにより、現像ユニットDとクリーニングユニットEは結合部材22を中心に回動可能に結合される。このときアーム部19の根元に立設したダボ(不図示)に挿入して取り付けた圧縮コイルばね32がクリーニング枠体13の凹部21の上壁21aに当たり、この圧縮コイルばね32によって現像枠体12bを下方へ付勢することにより、現像ローラ10dを感光体ドラム7へ確実に押し付ける。なお、クリーニング枠体13の凹部21の上壁21aは現像ユニットDとクリーニングユニットEを組み付ける際に、上記圧縮コイルばね32が非圧縮状態から圧縮を次第に強めるように傾斜が付されている。従って、図3に示すように、現像ローラ10dの長手方向両端に現像ローラ10dよりも大径のスペーサコロ10iを取り付けることにより、このスペーサコロ10iが感光体ドラム7に押し付けられ、感光体ドラム7と現像ローラ10dとが一定の間隔(約300μm程度)をもって対向する。これにより、現像ユニットDとクリーニングユニットEは結合部材22を中心にして互いに回動可能であり、そこで、圧縮コイルばね32の弾性力によって、感光体ドラム7の周面と、現像ローラ10dの周面の位置関係を保持することができる。
【0032】
IV.プロセスカートリッジの駆動
このように構成されたプロセスカートリッジBは、カートリッジ枠体を構成するハウジング内において、感光体ドラム7と、現像手段10のトナー送り部材10b2と、現像ローラ10dと、トナー攪拌部材10d1とがギヤ機構(不図示)により連動可能に連結されている。そして、プロセスカートリッジBは、画像形成装置本体14のカートリッジ装着部Sに装着されると、感光体ドラム7の長手方向両端に設けられたギア機構の一部を構成する従動ギア7b(図4参照)が画像形成装置本体14の駆動ギア(不図示)に噛合し、その駆動ギアが画像形成装置本体14内のメインモータ(不図示)によって回転駆動されることにより、感光体ドラム7の従動ギア7bが回転駆動されてトナー送り部材10b2、現像ローラ10d及びトナー攪拌部材10d1を回転させるように構成されている。
【0033】
なお、前記プロセスカートリッジBには、ハウジングの表面の所定位置に感光体ドラム7のアース接点、帯電ローラ8への帯電バイアス接点、現像ローラ10dへの現像バイアス接点、トナー量検出手段29のトナー量検出接点(これらは何れも図示せず)などが設けられている。そして、画像形成装置本体14のカートリッジ装着部SにプロセスカートリッジBを装着すると、これらの電気接点は画像形成装置本体14に設けた各電気接点(不図示)と電気的に接続する。
【0034】
V.現像ユニットのトナー枠体と現像枠体との接合部の構成
次に、図5乃至図7を用いて、現像ユニットDのトナー枠体12aと現像枠体12bとの接合部の構成について説明する。図5はトナー枠体を現像枠体との対向面側から見た斜視図、図6はトナー枠体にカバーフィルムを取り付けた状態を示す斜視図、図7は現像枠体をトナー枠体との対向面側から見た斜視図である。
【0035】
図5に示すように、トナー枠体12aは、現像枠体12bとの対向面側に、トナー収納部10aから現像枠体12bにトナーを送り出すための開口部12iと、この開口部12iの周囲に設けた凹面12kと、この凹面12kの周囲に設けた接合部としての平面状のフランジ12jとを有する。フランジ12jには上下の両縁側に長手方向(感光体ドラム7の軸線方向)に延びる凹部としての条溝12nが平行して設けられている。
【0036】
前記トナー枠体12aには、現像枠体12bと結合する前に、トナー枠体12aの開口部12iを塞いで密封するように、凹面12kに長手方向に裂け易いカバーフィルム52が貼り付けられる(図6参照)。カバーフィルム52は、図6に示すように、トナー枠体12aの凹面12kにおいて、開口部12iの4辺の縁に沿ってトナー枠体12aに貼り付けられている。このカバーフィルム52には開口部12iを開封するために、カバーフィルム52を引き裂くためのテアテープ53が溶着されている。テアテープ53は、開口部12iの長手方向の一端53cで折り返され、その一端53cの反対側でトナー枠体12aのフランジ12jと対向する現像枠体12bの後述のフランジ12uの長手方向端部に貼り付けられた弾性を有するシール部材としての弾性シール材47(図7参照)とトナー枠体12aとの間を通って他端53aが外部へ引き出されている。そして、テアテープ53の他端53aはトナー枠体12aと一体成形された手掛けとなる把手41に取り付けてある。把手41はトナー枠体12aと繋がる部分の一部を特に薄くして容易に切り離せるようにしてある。
【0037】
図7に示すように、現像枠体12bは、トナー枠体12aとの対向面側に、トナー枠体12aからのトナーを現像室12b1内に導入するための開口部12eと、トナー枠体12aの凹面12kに嵌まり込むように開口部12eの周囲に設けた凸面12sと、この凸面12sの周囲に設けた接合部としての平面状のフランジ12uとを有する。フランジ12uには上下の両縁側に長手方向(感光体ドラム7の軸線方向)に延びる凸部としての突条12vが平行して設けられている。この突条12vはトナー枠体12aの条溝12nに多少余裕をもって嵌合する大きさに形成されており、その頂面には超音波溶着する際にトナー枠体12aの条溝12nの底部に溶着する三角突条(図示せず)が設けられている。
【0038】
現像枠体12bのフランジ12uの長手方向端部には、例えば、フェルトや発泡ゴム等により作製されたシール部材としての弾性シール材47が貼り付けてある。この弾性シール材47は、トナー枠体12aと現像枠体12bとを一体に接合した際に、テアテープ53の他端53a側で両フランジ12j,12u間に形成されるテアテープ引き出し用の開封口W(図6参照)を密封する。また現像枠体12bのフランジ12uには、前記弾性シール材47を貼り付けた位置と長手方向の反対側の端部に弾性シール材47と同じ材質の弾性シール材48が貼り付けられている。
【0039】
上述した、両弾性シール材47,48は、現像枠体12bのフランジ12uの長手方向両端に短手方向(上下方向)の全幅において両面接着部材としての両面テープTにより貼り付けられている。そして弾性シール材47,48はトナー枠体12aの凹面12kの長手方向の両端部のフランジ12jに一致し、且つそのフランジ12jの短手方向の全幅において現像枠体12bの突条12vとオーバーラップするように貼り付けてある。
【0040】
またさらに、トナー枠体12aと現像枠体12bを結合する際に、両枠体12a,12bの位置合わせを容易にするために、トナー枠体12aのフランジ12jには丸穴12r、角穴12qが設けられ、現像枠体12bにはトナー枠体12aに設けた丸穴12r、角穴12qと嵌合する円筒形ダボ12w1、角形ダボ12w2が設けられている。ここで、丸穴12rは円筒形ダボ12w1と密に嵌合し、角穴12qは角形ダボ12w2と短手方向は密に、長手方向はラフに係合する。
【0041】
VI.トナー枠体と現像枠体との結合
トナー枠体12aと現像枠体12bを結合する際には、トナー枠体12a、現像枠体12bは夫々ユニットとして独立に組み立てる。この組み立ての際、密封部材54のカバーフィルム52及びテアテープ53を用いてトナー枠体12aの開口部12iを封止後、トナー充填口12d(図5参照)からトナーを充填し、トナー充填口12dをトナーキャップ(不図示)で閉塞する。その後に、現像枠体12bの位置決め用の円筒形ダボ12w1、角形ダボ12w2を、トナー枠体12aの位置決め用の丸穴12r、角穴12qに嵌合する。また、トナー枠体12aの条溝12nに現像枠体12bの突条12vをそれぞれ嵌め込む。そして、トナー枠体12aと現像枠体12bを互いに圧接すると、弾性シール材47,48はトナー枠体12aの長手方向両端部のフランジ12jに接してその厚み方向で圧縮される。
【0042】
上記状態でトナー枠体12aと現像枠体12bを圧して突条12vと条溝12n間に超音波振動を加え、摩擦熱によって前記突条12vに設けた三角突条を溶かして条溝12nの底に溶着する。これによりトナー枠体12aと現像枠体12bが一体に結合される。この際にトナー枠体12aの凹面12kと該凹面12kに対向する現像枠体12bのフランジ12uとの間には長手方向の周縁が密着された空間ができる。この空間に前記カバーフィルム52、テアテープ53が収まる。このようにして図3に示す現像ユニットDが完成する。
【0043】
VII.開封口におけるトナー漏れ防止構造
ここで、前記開封口Wにおけるトナー漏れ防止構造について、図11及び図12を用いて更に詳細に説明する。
【0044】
既に述べたように、トナーを収納するトナー枠体12aと現像手段10を支持する現像枠体12bとは、フランジ12j(第二のフランジ),フランジ12u(第一のフランジ)の上下で長手方向に一体的に結合されている。トナー枠体12aに設けた開口部12iには、この開口部12iを塞ぐカバーフィルム52とそれを引き裂くためのテアテープ53とを結合し一体化した密封部材54がトナー枠体12aに熱溶着されている。テアテープ53は長手方向(図の左右方向)の一端53c(図6参照)で折り返され、開封口Wにまで延びて、トナー枠体12aの把手41に両面テープで固定されている。把手41をトナー枠体12aから切り離して矢印方向に引くと、テアテープ53はカバーフィルム52を引き裂きながら、トナー枠体12aと現像枠体12bの両フランジ12j,12u間の開封口Wから引き出され(図12参照)、トナー枠体12aの開口部12iからの現像枠体12bへのトナーの送り出しが可能となる。
【0045】
そこで、前記開封口Wにはトナーの漏れだしを防止し、かつテアテープ53の引き抜き時にテアテープ53やカバーフィルム52に付着しているトナーを拭き取るための弾性シール材47が設けられる。即ち、テアテープ53をトナー枠体12aと現像枠体12bの両12j,12u間の開封口Wから引き出した後の状態において、その開封口Wからトナーが漏れでるのを防止する厚みtを持つ弾性シール材47(発泡ポリウレタンなど)を両面テープTで現像枠体12bのフランジ12uに固定する。弾性シール材47は現像枠体12bのフランジ12uとトナー枠体12aのフランジ12jとで厚み方向に圧縮され、該両フランジ12j,12u間に形成される均一な隙間mによってつぶし量(=t−m)が一定に設定される。
【0046】
このような構成のトナー漏れ防止構造において、弾性シール材47によるトナーの拭き取り効果をより向上させるため、弾性シール材47のつぶし量を現像枠体12bとトナー枠体12aの両フランジ12j,12u間の全域で大きく、つまり弾性シール材47の反撥力を大きくすると、テアテープ53の引き抜き力が増大したり、フランジ12j,12uの上下の外縁部を結合した現像枠体12b及びトナー枠体12aが変形して寸法変化が起こり、他の部品の機能を低下させたりすることが考えられる。
【0047】
また、テアテープ53を引き抜く際に、弾性シール材47とトナー枠体12aとの間にテアテープ53の折り返し部53c、テアテープ53とカバーフィルム52との接合部、或いはトナー枠体12aからの引き剥がし部などの厚みが変化する部分が突入すると、その突入部分で弾性シール材47のめくれ、ちぎれなどが起こりやすく、弾性シール材47がめくれたり、ちぎれたりした部分からトナーが漏れてしまうことも考えられる。
【0048】
VIII.開封口におけるトナー拭き取り機能向上策
本実施の形態に示すプロセスカートリッジでは、現像ユニットDの開封口Wにおいて弾性シール材47によるトナー拭き取り機能の向上を図るため、弾性シール材47がトナー枠体12aと現像枠体12bとによりつぶされるつぶし量を密封部材54の引き抜き方向で変化させている。
【0049】
以下、図6乃至図9を用いて、その構成を詳細に説明する。
【0050】
現像ユニットDの開封口W(図6参照)側の弾性シール材47(図7参照)は現像枠体12bのフランジ12uの貼付け座面12u1(固定面)に両面テープTで固定されている。この弾性シール材47は元の厚みtよりも小さくなるように現像枠体12bのフランジ12uの貼付け座面12u1とトナー枠体12aのフランジ12jとで厚み方向に圧縮されて、現像枠体12bの貼付け座面12u1とトナー枠体12aのフランジ12j間でテアテープ53の引き出し方向に形成された隙間(第一の隙間部)m1,m2(第二の隙間部),m3(第三の隙間部),n(第四の隙間部)(図8参照)の順につぶし量が設定される。これらの各隙間m1,m2,m3,nは現像枠体12bの貼付け座面12u1とトナー枠体12aのフランジ12jとの間にテアテープ53の引き出し方向に連続して設けられている。詳しくは、隙間m1はカバーフィルム52の長手方向の延長線上に設けられ、隙間m2はテアテープ53の引き出し方向へ傾斜して設けられ、隙間m3,nはテアテープ53の引き出し方向に設けられている。
【0051】
これらの各隙間m1,m2,m3,nのうち、隙間m1,m2,m3は同じ隙間寸法となっており、隙間nは隙間m1,m2,m3よりも小さい隙間寸法となっている。即ち、本実施の形態では、トナー枠体12a及び現像枠体12bの変形を防止すると共に、テアテープ53の引き抜き力の増大を回避するため、各隙間m1,m2,m3,nでの弾性シール材47のつぶし量をテアテープ53の引き出し方向で段階的に大きくしている。また、各隙間m1,m2,m3,nと弾性シール材47の元の厚みtとの関係は、t>m1,m2,m3>nとなっている。また、隙間m1,m2,m3と隙間nとのm1,m2,m3>nなる関係は、現像枠体12bの貼付け座面12u1に隙間m1,m2,m3から隙間nへの変位部(段差)60(図9,図10参照)を設けることによって作られている。
【0052】
前記各隙間m1,m2,m3,nの隙間寸法は、弾性シール材47の材料物性によるが、弾性シール材47に汎用の発泡ポリウレタンを用いた場合、一般的には弾性シール材47の厚みt=3mmのときに、隙間m1,m2,m3=1.2〜1.5mm、n=0.5〜1mmに設定される。
【0053】
また、現像枠体12bのフランジ12uの貼付け座面12u1とトナー枠体12aのフランジ12jとで形成される隙間m1,m2,m3から隙間nへの変位部60は具体的には高低差のある段差であり、この段差はテアテープ53の引き出し方向に対して45°の角度の傾斜面で貼付け座面12u1につながれている。前記変位部60である段差の傾斜面の角度は45°に限定されるものではなく、現像枠体12bの貼付け座面12u1への弾性シール材47の貼り付け時にスキマができない範囲の斜面角度、即ち30°〜60°程度であればよい。また、変位部60としての段差と貼付け座面12u1とをなめらかなR形状の円弧面でつなぐことで、現像枠体12bの貼付け座面12u1への弾性シール材47の貼り付け時のスキマの発生を防止することもできる。
【0054】
本実施の形態に係るプロセスカートリッジBにおいては、テアテープ53を矢印方向に引き出すと、テアテープ53やカバーフィルム52に付着したトナーは現像枠体12bの貼付け座面12u1とトナー枠体12aのフランジ12jのフランジ部がつくる隙間m1,m2,m3の部分にてまず拭き取りがおこなわれ、最終的に隙間nの部分でより拭き取りがおこなわれる。これによって、弾性シール材47によるトナーの拭き取り能力が格段に向上する。また、各隙間m1,m2,m3,nでの弾性シール材47のつぶし量をテアテープ53の引き出し方向で段階的に大きくしているので、テアテープ53の引き抜き力をそれほど増大させることもない。
【0055】
また、テアテープ53が開封口Wから完全に引き抜かれた後において、プロセスカートリッジBに振動や画像形成装置本体14への着脱行為等で力が加わって、隙間m1〜m3の部分をトナーがすり抜けても、隙間nの部分でトナーを封止することができる。
【0056】
かりに、現像ユニットDの弾性シール材47の厚みt=3mmのときに、現像枠体12bの貼付け座面12u1とトナー枠体12aのフランジ12jがつくる隙間m1,m2,m3,nをm1=m2=m3=n=0.5〜1mmに設定すると、弾性シール47の反撥力が強すぎ、フランジ12j,12uの上下の外縁部のみ超音波溶着等で結合されたトナー枠体12a及び現像枠体12bが変形を起こし、寸法関係に狂いが生じて、現像ユニットDを構成する他の部品の機能を低下させることがあった。
【0057】
また、現像ユニットDの弾性シール材47の厚みt=3mmのときに、現像枠体12bの貼付け座面12u1とトナー枠体12aのフランジ12jがつくる隙間m1,m2,m3,nをm1=m2=m3=n=0.5〜1mmに設定し、さらに弾性シート材47を現像枠体12b及びトナー枠体12aが変形しない面積にすると、前述のテアテープ53やカバーフィルム52に付着したトナーの拭き取りを完全に行うことができず、プロセスカートリッジB外にトナーが飛散してしまうことがあった。
【0058】
しかしながら、本実施の形態に係るプロセスカートリッジBの現像ユニットDでは、前述の如く構成されているため、上述のような事を防止することができる。
【0059】
IX.弾性シール材のめくれ、ちぎれによるトナー漏れ防止策
次に、前記弾性シール材47のめくれ、ちぎれなどに起因して発生する開封口Wからのトナー漏れを防止する構成について、図10を用いて説明する。
【0060】
図10に示すように、弾性シール材47には、テアテープ53を引き抜く際に該テアテープ53が最初に突入して接する突入部61に、PET(ポリエチレンテレフタレート)やHDPE(高密度ポリエチレン)等の材質で薄板状に形成されたすべり性のよいシート部材をすべり性の良いシート部材62を設けている。詳しくは、シート部材62は、弾性シール材47のトナー枠体12a側の一面において、カバーフィルム52側の端部から該カバーフィルム52の長手方向の延長線上に設けられた隙間m1に亘って設けられている。なお、aはシート部材62の厚みである。
【0061】
このようにシート部材62を弾性シール材47のテアテープ53が最初に突入する突入部61に設けることで、テアテープ53を開封口Wから引き抜く際、テアテープ53は最初に突入部61でシート部材62に接する。シート部材62はすべり性が良いので、テアテープ53の折り返し部53c、テアテープ53とカバーフィルム54の接合部やトナー枠体12aからの引き剥がし部などの厚みが変化する部分が突入部61に突入しても、この部分に対する摺動摩擦力を突入部61で低減できる。このため、テアテープ53及びカバーフィルム54の引き抜き時の弾性シール材47のめくれ、ちぎれなどを防止することができる。これによって、弾性シール材47のめくれ、ちぎれなどに起因して発生する開封口Wからのトナーの漏れを防止することが可能となる。
【0062】
(他の実施の形態)
前述した本実施の形態のプロセスカートリッジBでは、弾性シール材47を現像枠体12bのフランジ12uに貼り付けた例を説明したが、弾性シール材47をトナー枠体12aのフランジ12jに貼り付けてもよい。
【0063】
また、前述したプロセスカートリッジBは単色画像を形成するためのものであったが、本発明のプロセスカートリッジは単色の画像を形成する場合のみならず、現像手段を複数設け、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像或いはフルカラー等)を形成するカートリッジにも好適に適用することができる。
【0064】
また現像方式としても、公知の2成分磁気ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可能である。
【0065】
また電子写真感光体としては、前記感光体ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれる。まず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OPC)等が含まれる。また前記感光体を搭載する形状としては、例えばドラム状、ベルト状等の回転体及びシート状等が含まれる。なお、一般的にはドラム状またはベルト状のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を蒸着または塗工等を行ったものである。
【0066】
また帯電手段の構成も、前述した実施の形態1では所謂接触帯電方法を用いたが、他の構成として従来から用いられているタングステンワイヤーの三方周囲にアルミ等の金属シールドを施し、前記タングステンワイヤーに高電圧を印加することによって生じた正または負のイオンを感光体ドラムの表面に移動させ、該ドラムの表面を一様に帯電する構成を用いても良いことは当然である。
【0067】
なお、前記帯電手段としては前記ローラ型以外にも、ブレード型(帯電ブレード)、パッド型、ブロック型、ロード型、ワイヤ型等のものでも良い。
【0068】
また感光体ドラムに残存するトナーのクリーニング方法としても、前記クリーニングブレード以外にも、ファーブラシ、磁気ブラシ等を用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0069】
トナー枠体12a、現像枠体12bを形成する材質としては、プラスチック例えばポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル/ブタジェン/スチレン共重合体)、変性PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル)、変性PPO樹脂(ポリフェニレンオキサイド)、ポリカーボネイト、ポリエチレン、ポリプロピレン等である。
【0070】
また前述したプロセスカートリッジとは、例えば電子写真感光体と少なくともプロセス手段の1つを備えたものである。従って、そのプロセスカートリッジの態様としては、前述した実施形態例のもの以外にも、例えば電子写真感光体と現像手段と帯電手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの。電子写真感光体と現像手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの。電子写真感光体と現像手段とクリーニング手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの等がある。
【0071】
即ち、前述したプロセスカートリッジとは、帯電手段またはクリニーニング手段と現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするものである。及び帯電手段、クリニーニング手段の少なくとも一つと現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。そして、このプロセスカートリッジは、使用者自身が画像形成装置本体に着脱することができる。そこで、画像形成装置本体のメンテナンスを使用者自身で行うことができる。
【0072】
更に前述した実施の形態では電子写真画像形成装置としてレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定する必要はなく、例えば電子写真複写機、ファクシミリ装置、或いはワードプロセッサ等の他の画像形成装置に使用することも当然可能である。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る現像装置は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができる。
【0074】
また、本発明に係る現像装置は、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができ、しかもシール部材にめくれ、ちぎれなどを引き起こすことなく密封部材を引き抜くことができて、現像剤の漏れをより防止することができる。
【0075】
また、本発明に係るプロセスカートリッジは、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができる。
【0076】
また、本発明に係るプロセスカートリッジは、密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができ、しかもシール部材にめくれ、ちぎれなどを引き起こすことなく密封部材を引き抜くことができて、現像剤の漏れをより防止することができる。
【0077】
また、本発明に係る電子写真画像形成装置は、プロセスカートリッジの有する密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができる。
【0078】
また、本発明に係る電子写真画像形成装置は、プロセスカートリッジの有する密封部材の引き抜き時の現像剤の拭き取り性能をより向上させることができ、しかもシール部材にめくれ、ちぎれなどを引き起こすことなく密封部材を引き抜くことができて、現像剤の漏れをより防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のプロセスカートリッジを装着した電子写真画像形成装置の概要断面図
【図2】本実施の形態のプロセスカートリッジの断面図
【図3】本実施の形態のプロセスカートリッジの現像ユニットを現像ローラー側から見た図
【図4】本実施の形態のプロセスカートリッジのクリーニングユニットを感光体ドラム側から見た図
【図5】本実施の形態のプロセスカートリッジのトナー枠体の開口側から見た図
【図6】本実施の形態のプロセスカートリッジのトナー枠体にカバーフィルム、テアテープを取り付けた図
【図7】本実施の形態のプロセスカートリッジの現像枠体をトナー枠体側から見た図
【図8】本実施の形態のプロセスカートリッジの開封口部分のテアテープ引き抜き前の断面図
【図9】本実施の形態のプロセスカートリッジの開封口部分のテアテープ引き抜き後の断面図
【図10】本実施の形態のプロセスカートリッジの開封口部分のテアテープ引き抜き前の断面図
【図11】プロセスカートリッジの従来の開封口部分のテアテープ引き抜き前の断面図
【図12】プロセスカートリッジの従来の開封口部分のテアテープ引き抜き後の断面図
【符号の説明】
7 電子写真感光体ドラム
8 帯電手段
10 現像手段
11 クリーニング手段
12a トナー枠体
12b 現像枠体
12i 開口部
14 電子写真画像形成装置本体
47 弾性シール部材
54 密封部材
60 変位部
61 突入部
62 シート部材
A 電子写真画像形成装置
W 開封口
m1,m2,m3,n 隙間
Claims (5)
- 電子写真画像形成装置に用いられる現像装置において、
電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像手段と、
前記現像手段を保持し、第一のフランジを有する現像枠体と、
前記現像剤を収納し前記現像枠体に現像剤を供給するための開口部を有して前記現像枠体と一体に結合され、第二のフランジを有する現像剤収納枠体と、
前記現像剤収納枠体の開口部を開封可能に塞ぐ密封部材であって、前記現像枠体と前記現像剤収納枠体との間に位置する密封部材と、
前記開口部を開封する際に、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間から、前記密封部材を引き出すための開封口と、
前記第一のフランジに設けられた段差部と、
前記開封口から前記密封部材を引き出す引き出し方向において前記開口部よりも下流側に設けられ、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによって構成された隙間であって、前記開口部の長手方向の延長線上に設けられた第一の隙間部と、前記第二のフランジ側から前記第一のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して設けられた第二の隙間部と、前記引き出し方向に沿って設けられた第三の隙間部と、前記段差部と前記開封口との間に設けられた第四の隙間部と、を前記引き出し方向に連続して有し、前記第四の隙間部が前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、及び、前記第三の隙間部よりも狭く構成されている隙間と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされ、前記第一のフランジに設けられた、弾性を有する弾性シール部材であって、前記第一のフランジ側から前記第二のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して前記第一の隙間部へ進入し、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部、及び、前記第四の隙間部にわたって前記各隙間部につぶれた状態で設けられた、弾性を有する弾性シール部材と、
前記密封部材が、前記弾性シール部材と前記第二のフランジとの間に最初に突入する第一の隙間部において、前記弾性シール部材の、前記第二のフランジと対向する面に設けられたすべり性を有するすべり性シート部材と、
を有し、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされる前記弾性シール部材のつぶし量は、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部におけるつぶし量よりも、前記第四の隙間部におけるつぶし量が大きく、前記開口部を開封するために、前記密封部材が前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出される際に、前記密封部材に付着している現像剤が前記弾性シール部材によって拭き取られる
ことを特徴とする現像装置。 - 前記密封部材は、前記開口部を塞ぐカバーフィルムと前記カバーフィルムを引き裂くテアテープとを有し、前記開口部を開封するために、前記テアテープが前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像手段と、
前記現像手段を保持し、第一のフランジを有する現像枠体と、
前記現像剤を収納し前記現像枠体に現像剤を供給するための開口部を有して前記現像枠体と一体に結合され、第二のフランジを有する現像剤収納枠体と、
前記現像剤収納枠体の開口部を開封可能に塞ぐ密封部材であって、前記現像枠体と前記現像剤収納枠体との間に位置する密封部材と、
前記開口部を開封する際に、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間から、前記密封部材を引き出すための開封口と、
前記第一のフランジに設けられた段差部と、
前記開封口から前記密封部材を引き出す引き出し方向において前記開口部よりも下流側に設けられ、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによって構成された隙間であって、前記開口部の長手方向の延長線上に設けられた第一の隙間部と、前記第二のフランジ側から前記第一のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して設けられた第二の隙間部と、前記引き出し方向に沿って設けられた第三の隙間部と、前記段差部と前記開封口との間に設けられた第四の隙間部と、を前記引き出し方向に連続して有し、前記第四の隙間部が前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、及び、前記第三の隙間部よりも狭く構成されている隙間と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされ、前記第一のフランジに設けられた、弾性を有する弾性シール部材であって、前記第一のフランジ側から前記第二のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して前記第一の隙間部へ進入し、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部、及び、前記第四の隙間部にわたって前記各隙間部につぶれた状態で設けられた、弾性を有する弾性シール部材と、
前記密封部材が、前記弾性シール部材と前記第二のフランジとの間に最初に突入する第一の隙間部において、前記弾性シール部材の、前記第二のフランジと対向する面に設けられたすべり性を有するすべり性シート部材と、
を有し、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされる前記弾性シール部材のつぶし量は、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部におけるつぶし量よりも、前記第四の隙間部におけるつぶし量が大きく、前記開口部を開封するために、前記密封部材が前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出される際に、前記密封部材に付着している現像剤が前記弾性シール部材によって拭き取られる
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記密封部材は、前記開口部を塞ぐカバーフィルムと前記カバーフィルムを引き裂くテアテープとを有し、前記開口部を開封するために、前記テアテープが前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出されることを特徴とする請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
- プロセスカートリッジを着脱可能であって、記録媒体に画像を形成するための電子写真画像形成装置において、
a.電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像手段と、
前記現像手段を保持し、第一のフランジを有する現像枠体と、
前記現像剤を収納し前記現像枠体に現像剤を供給するための開口部を有して前記現像枠体と一体に結合され、第二のフランジを有する現像剤収納枠体と、
前記現像剤収納枠体の開口部を開封可能に塞ぐ密封部材であって、前記現像枠体と前記現像剤収納枠体との間に位置する密封部材と、
前記開口部を開封する際に、前記第一のフランジと前記第二のフランジとの間から、前記密封部材を引き出すための開封口と、
前記第一のフランジに設けられた段差部と、
前記開封口から前記密封部材を引き出す引き出し方向において前記開口部よりも下流側に設けられ、前記第一のフランジと前記第二のフランジとによって構成された隙間であって、前記開口部の長手方向の延長線上に設けられた第一の隙間部と、前記第二のフランジ側から前記第一のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して設けられた第二の隙間部と、前記引き出し方向に沿って設けられた第三の隙間部と、前記段差部と前記開封口との間に設けられた第四の隙間部と、を前記引き出し方向に連続して有し、前記第四の隙間部が前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、及び、前記第三の隙間部よりも狭く構成されている隙間と、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされ、前記第一のフランジに設けられた、弾性を有する弾性シール部材であって、前記第一のフランジ側から前記第二のフランジ側へ前記引き出し方向へ傾斜して前記第一の隙間部へ進入し、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部、及び、前記第四の隙間部にわたって前記各隙間部につぶれた状態で設けられた、弾性を有する弾性シール部材と、
前記密封部材が、前記弾性シール部材と前記第二のフランジとの間に最初に突入する第一の隙間部において、前記弾性シール部材の、前記第二のフランジと対向する面に設けられたすべり性を有するすべり性シート部材と、
を有し、
前記第一のフランジと前記第二のフランジとによってつぶされる前記弾性シール部材のつぶし量は、前記第一の隙間部、前記第二の隙間部、前記第三の隙間部におけるつぶし量よりも、前記第四の隙間部におけるつぶし量が大きく、前記開口部を開封するために、前記密封部材が前記第二のフランジと前記すべり性シート部材、及び、前記弾性シール部材との間を通過して前記開封口から引き出される際に、前記密封部材に付着している現像剤が前記弾性シール部材によって拭き取られるプロセスカートリッジを取り外し可能に装着されているプロセスカートリッジと、
b.前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
を有する、
ことを特徴とする電子写真画像形成装置。
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