JP3839751B2 - オフセット輪転印刷用塗工紙 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット輪転印刷に際し、印刷後の乾燥工程で発生しがちであったオフ輪ジワ(印刷業界ではヒジワと称することがある)がほとんど生じない新規なオフセット輪転印刷用塗工紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷に対する省力化、高速化の要求により、平版印刷から、より高速な印刷が可能で、かつ印刷の後工程の自動化が容易なオフセット輪転印刷への移行が進んでいる(以下、オフセット輪転印刷をオフ輪印刷と略記する)。オフ輪印刷は、印刷速度が速いだけではなく両面同時印刷が可能であり、後工程の省力化も考慮すると平版印刷の数倍の生産性がある。しかしながら、オフ輪印刷は印刷後に高温で加熱乾燥を行うため、平版印刷にはない製品品質上の問題を抱えている。中でもオフ輪ジワは最も重要で解決困難な問題とされてきた。ここで、オフ輪ジワとは、オフ輪印刷特有の問題で、印刷後に紙の流れ方向に沿って紙面が波打つ、いわゆるヒジワ現象のことである。オフ輪ジワが発生すると印刷物の外観が著しく損なわれ、その商品価値が大きく低下する。
【0003】
オフ輪ジワの発生原因に関していくつかの研究報告がなされているが、その考え方を大別すると次の2つに分けられる。一つは「テンション皺」の考え方であり、オフ輪印刷時に用紙にテンションが加わることで発生した皺が、オフセットインキにより固定化されることにより、オフ輪ジワが形成されるとするものである。もう一つは、オフ輪印刷の乾燥工程において画線部と非画線部の乾燥収縮量の差により皺が発生するという考え方である(山崎岳志/紙パルプ技術協会研究発表会要旨集;Vol.49、p.110〜113、1982年)。
【0004】
このようなオフ輪ジワ現象を抑えるため、特開昭58−186700号公報では、原紙を構成するパルプ繊維のフリーネスを規定することによってオフ輪ジワを抑制することが提案されている。しかしながら、オフ輪印刷用塗工紙(巻取製品)の製造過程を見ると、抄紙、塗工、キャレンダー、製品巻取り仕上げと多くの工程を経て製品化されるために、パルプ繊維のフリーネス調整だけでは満足できる品質を得ることができないのが実状である。
【0005】
特開平9−291496号公報においては、巻取り水分と原紙の内部層間強度を規定することにより、オフ輪ジワを解消もしくは軽減できると述べられている。しかし、オフ輪印刷においては耐ブリスター対策のために塗工紙に含まれる水分を下げておく必要があるため、オフ輪ジワの抑制を目的として原紙の内部相関強度を下げると、印刷後の折り工程で塗工紙の表面が割れてしまう、いわゆる「折れ割れ」の問題が生ずる恐れがある。また、この方法によるオフ輪ジワの抑制効果は依然充分なものではない。
【0006】
特開平11−350391号公報では、オフ輪印刷用塗工紙の支持体となる原紙として、表面に特定のポリビニルアルコール(以下、PVAと略記することがある)を規定量塗布した原紙を使用することによって、オフ輪印刷における熱乾燥時の塗工紙の収縮を抑制することができ、結果的にオフ輪ジワが著しく軽減されるとしている。
また、特開2000−45199号公報では、オフ輪ジワは印刷後の乾燥工程における画線部と非画線部の乾燥収縮量の差により発生するとの考え方から、横目方向(CD)における乾燥収縮力の小さい用紙を使用することにより、オフ輪ジワを解消もしくは軽減できると述べられている。そして、この横目方向における乾燥収縮力を低減する手法として、けん化度85モル%以上のPVAの水溶液や、該PVAおよび無機顔料よりなる水溶液を規定量塗工する方法が提案されている。
この方法では、PVAは基紙表面に樹脂皮膜を形成して紙の透気度を上げ、それにより印刷後の乾燥工程において紙中の水分が過度に蒸発して紙が収縮するのを防ぐ役割を担うと考えられる。ここで、従来のPVAを用いて紙の目止め効果を高めるには、PVAのけん化度を下げる必要がある。しかし、PVAのけん化度を下げると塗工皮膜の耐水性が低下し、下塗り塗工層の上に上塗り層を塗工する際に下塗り塗工層が再溶解して、塗工紙の透気度が下がる。そのため、この方法では充分な透気度を有する塗工紙を得ることができず、結果としてそのオフ輪ジワの抑制効果は必ずしも充分なものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、オフ輪印刷における熱乾燥時の塗工紙の収縮を抑制し、それによってオフ輪ジワが著しく軽減されたオフセット輪転印刷用塗工紙を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、原紙上に下塗り塗工層および上塗り塗工層を有するオフセット輪転印刷用塗工紙において、その下塗り塗工層が、炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性ビニルアルコール系重合体を含有することを特徴とするオフセット輪転印刷用塗工紙を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
【発明の実際の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のオフ輪印刷用塗工紙において、下塗り塗工層には、炭素数4以下のα−オレフィン単位を1〜20モル%有する変性ビニルアルコール系重合体(以下、ビニルアルコール系重合体をPVA系重合体と略記することがある)が含有される。該変性PVA系重合体における炭素数4以下のα−オレフィン単位の含有量は1〜20モル%であることが必須であり、1〜15モル%であることが好ましく、2〜10モル%であることがさらに好ましく、2〜8モル%であることが特に好ましい。該変性PVA系重合体におけるα−オレフィン単位の含有量が1モル%未満の場合には、下塗り塗工層を付与した塗工紙の透気度が小さく、かつ耐水性が不充分であることから、オフ輪ジワの発生が抑制されたオフセット輪転印刷用塗工紙が得られない。また、該変性PVA系重合体におけるα−オレフィン単位の含有量が20モル%より大の場合には、オフセット輪転印刷用塗工紙の耐水性が高すぎるために損紙の回収時に充分な離解性が得られず、離解させて回収使用したパルプの不均一性により、地合むらなどの品質トラブルが原紙に発生する可能性がある。
【0010】
本発明において用いられる炭素数4以下のα−オレフィン単位を1〜20モル%含有する変性PVA系重合体は、ビニルエステルとα−オレフィンとの共重合体をけん化することによって得ることができる。ビニルエステルとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニルおよびバーサティック酸ビニルなどが挙げられるが、変性PVA系重合体を得る点から酢酸ビニルが好ましい。
【0011】
炭素数4以下のα−オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテンなどが挙げられるが、オフ輪ジワの軽減されたオフセット輪転印刷用塗工紙を得る点で、エチレンが好ましい。また、本発明に用いられる炭素数4以下のα−オレフィン単位を1〜20モル%含有する変性PVA系重合体は、本発明の目的が阻害されない範囲で必要に応じて、アクリル酸およびその塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピルなどのアクリル酸エステル類;メタクリル酸およびその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピルなどのメタクリル酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミドなどのアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミドなどのメタクリルアミド誘導体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;エチレングリコールビニルエーテル、1,3−プロパンジオールビニルエーテル、1,4−ブタンジオールビニルエーテルなどのヒドロキシ基含有のビニルエーテル類;アリルアセテート、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテルなどのアリルエーテル類;オキシアルキレン基を有する単量体;ビニルトリメトキシシランなどのビニルシリル類;酢酸イソプロペニル;3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、7−オクテン−1−オール、9−デセン−1−オール、3−メチル−3−ブテン−1−オールなどのヒドロキシ基含有のα−オレフィン類;N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニルアミド類;フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸または無水イタコン酸などに由来するカルボキシル基を有する単量体;エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などに由来するスルホン酸基を有する単量体;ビニロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、ビニロキシブチルトリメチルアンモニウムクロライド、ビニロキシエチルジメチルアミン、ビニロキシメチルジエチルアミン、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミドジメチルアミン、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルアミン、アリルエチルアミンなどに由来するカチオン基を有する単量体を共重合したものであってもよい。これらの単量体の含有量は、通常10モル%以下であり、好ましくは0.1〜8モル%である。
【0012】
本発明で用いられる炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性PVA系重合体の粘度平均重合度(以下、重合度と略記する)には特に制限はないが、50〜8000であることが好ましく、100〜6000であることがより好ましく、100〜5000であることがさらに好ましく、100〜2500であることが特に好ましい。変性PVA系重合体の重合度は、JIS−K6726に準じ、再けん化後精製した該重合体について、水中、30℃で測定した極限粘度[η]から次式により求めた粘度平均重合度(P)で表したものである。
P=([η]×103/8.29)(1/0.62)
重合度が50未満の場合には、該変性PVA系重合体を有する塗工層が脆くなり、かつ充分な透気度を有さないことから、目的とするオフ輪ジワの発生が抑制された塗工紙が得られない。重合度が8000より大の場合には、該変性PVA系重合体を含む塗工液の粘度が高くなりすぎて取り扱いが困難になり、均一な塗工層が得られない。
【0013】
本発明に用いられる炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性PVA系重合体のけん化度には特に制限はないが、60〜99.99モル%であることが好ましく、70〜99.9モル%であることがより好ましく、80〜99.5モル%であることがさらに好ましく、88〜99.5モル%であることが特に好ましい。けん化度が60モル%未満の場合には、該変性PVA系重合体を有する塗工層の耐水性が低下するため、目的とする塗工紙が得られない。また、けん化度が99.99モル%より大の場合には、該変性PVA系重合体を含む塗工液の粘度安定性が不足し、取り扱い性に劣る。
【0014】
本発明において下塗り塗工層の役割は、原紙表面に樹脂皮膜を形成させて紙の透気度を上げ、それにより印刷後の乾燥工程で紙中の水分が過度に蒸発し、紙が収縮する現象を防ぐことであると考えられる。従って、下塗り塗工層の効果を上げるためには原紙表面への下塗り塗工液の表面歩留まりを上げることが重要であり、それには塗工液の粘度をコントロールする目的で、炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性PVA系重合体に水溶性セルロース誘導体を併用することが有効である。水溶性セルロース誘導体としては、カルボキシアルキルセルロース、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースなどが好ましく、該変性PVA系重合体の原紙への浸透を抑制して塗工紙の透気度を上げるという点でカルボキシアルキルセルロースが特に好ましい。カルボキシアルキルセルロースとしてはカルボキシメチルセルロースが一般的であり、そのエーテル化度には特に制限はなく、市販品を使用することができる。
【0015】
下塗り塗工液において炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性PVA系重合体に水溶性セルロース誘導体を併用した場合、原紙上に下塗り塗工液をコーター塗工している部位、すなわち下塗り塗工液が高せん断速度下にあるときには、水溶性セルロース誘導体を併用しなかった場合に比べて高せん断速度下での溶液粘度の上昇が抑制されるため、塗工むらが発生しにくい。一方、原紙上に下塗り塗工液をコーター塗工した後、すなわち下塗り塗工液が低せん断速度下にあるときには、水溶性セルロース誘導体を併用しなかった場合に比べて下塗り塗工液の溶液粘度が著しく上昇するため、原紙表面への下塗り塗工液の表面歩留まりが上がり、従って塗工紙の透気度が上がる。下塗り塗工液の塗工しやすさも考慮に入れると、上記の高せん断速度条件での下塗り塗工液の溶液粘度は10〜1000mPa・s(ハーキュレス粘度計、8800rpm、50℃)の範囲であることが好ましく、50〜500mPa・sの範囲であることがより好ましい。一方、低せん断速度条件での下塗り塗工液の溶液粘度は50〜5000mPa・s(B型粘度計、60rpm、50℃)の範囲であることが好ましく、100〜3000mPa・sの範囲であることがより好ましい。
【0016】
上記目的に使用される水溶性セルロース誘導体の溶液粘度には特に制限は無いが、その1重量%水溶液の粘度が5〜20000mPa・s(B型粘度計、60rpm、25℃)の範囲であることが好ましく、50〜10000mPa・sの範囲であることがより好ましい。該溶液粘度が5mPa・sより低い場合は変性PVA系重合体の原紙への浸透抑制効果が発現しにくくなり、その結果、塗工紙の透気度向上が不充分となる。また、該溶液粘度が20000mPa・sを越える場合、該溶液の塗工量の調節がしにくくなったり、塗工むらが発生しやすいなどの問題が生じ、その結果、塗工液の消費量が増大したり、塗工紙の透気度にむらが生じたりするので好ましくない。
【0017】
また、本発明のオフ輪印刷用塗工紙において、その下塗り塗工層に、炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性PVA系重合体と共に水溶性セルロース誘導体を用いる場合、水溶性セルロース誘導体の使用量は該変性PVA系重合体100重量部に対して0.1〜100重量部であることが好ましく、0.5〜80重量部であることがより好ましく、1〜50重量部であることがさらに好ましい。水溶性セルロース誘導体の使用量が該変性PVA系重合体100重量部に対して0.1重量部未満の場合には、水溶性セルロース誘導体を添加する効果が充分に発現しない。また、水溶性セルロース誘導体の使用量が該変性PVA系重合体100重量部に対して100重量部を越えた場合には、塗工液の溶液粘度が高くなるために塗工量の調節がしにくくなったり、塗工むらが発生しやすいなどの問題が生じ、その結果、塗工液の消費量が増大したり、塗工紙の透気度にむらが生じたりする。さらには塗工層の耐水性が発現しにくくなり好ましくない。
【0018】
本発明において、炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性PVA系重合体の原紙への塗工量としては、乾燥時の重量で原紙に対して0.5〜6g/m2の範囲で調節することが好ましく、1〜4g/m2の範囲で調節することがより好ましい。該変性PVA系重合体の原紙への塗工量が0.5g/m2未満の場合、原紙の表面層を被覆する絶対量が不足するため、透気度が下がりオフ輪ジワの発生を抑制する作用効果が小さくなる、一方、原紙への該変性PVA系重合体の塗工量が6g/m2を越えると、オフ輪ジワの発生を抑制する効果は大きくなるものの、オフ輪印刷においてしばしば問題となるブリスター(1種の火ぶくれ現象)が発生し、商品価値を落とすことになり好ましくない。
【0019】
原紙上に下塗り塗工層および上塗り塗工層を有するオフ輪印刷用塗工紙においては、一般に下塗り塗工層および/または上塗り塗工層に接着剤および顔料が配合される。
本発明のオフ輪印刷用塗工紙において上塗り塗工層に含有される接着剤としては、澱粉およびその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロースなどのセルロース誘導体、アラビヤゴム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸のアルカリ塩(ナトリウム塩など)、アクリル酸エステル(またはメタクリル酸エステル)共重合体部分けん化物のアルカリ塩(ナトリウム塩など)、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド(またはメタクリルアミド)/アクリル酸エステル(またはメタクリル酸エステル)共重合体、アクリルアミド(またはメタクリルアミド)/アクリル酸エステル(またはメタクリル酸エステル)/アクリル酸(またはメタクリル酸)三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩(ナトリウム塩など)、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩(ナトリウム塩など)、ジイソブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩(ナトリウム塩など)、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼインなどの水溶性高分子;ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体などを分散質とするエマルジョン;スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体などを分散質とするラテックスが挙げられる。なかでも、スチレン/ブタジエン共重合体を分散質とするラテックスが好適に用いられる。
本発明のオフ輪印刷用塗工紙において、下塗り塗工層に配合される炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%有する変性PVA系重合体は接着剤としての機能も有するが、下塗り塗工層に該変性PVA系重合体と共に上記の接着剤を併用しても差し支えない。
【0020】
本発明のオフ輪印刷用塗工紙において、下塗り塗工層および/または上塗り塗工層に含有される顔料としては、一般に塗工紙製造分野で使用される無機顔料(クレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、タルクなど)および有機顔料(プラスチックピグメントなど)が挙げられる。特に、クレー、炭酸カルシウム、タルクの中から選ばれる顔料の少なくとも1種を変性PVA系重合体および/または接着剤に対し固形分比にして500重量%以下で添加すると、オフ輪ジワの軽減作用がより効果的に発揮されるので好ましい。
【0021】
また、本発明において原紙へ塗工する塗工液には、本発明の目的が阻害されない範囲で、分散剤、耐水化剤、流動変性剤、着色剤、蛍光増白剤、充填剤、界面活性剤(ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤など)、滑剤、消泡剤、湿潤剤、pH調節剤、紫外線吸収剤を、用途または性能に応じて適宜配合することができる。
【0022】
本発明において、炭素数4以下のα−オレフィンを1〜20モル%含有する変性PVA系重合体を含有する下塗り塗工層を形成する場合、いわゆるサイズプレス装置を用いてオンマシン塗工することが可能である。また、オフラインでの塗工により下塗り塗工層を形成することも可能である。
【0023】
本発明に使用されるサイズプレス装置としては、とりわけ図1に示すようなフィルムメタリングタイプの如きサイズプレス装置が操業性、および優れた品質の塗工紙が得られる点から好ましく利用される。オンマシン塗工では、フィルムメタリングタイプの如き高速塗工性に優れるサイズプレス装置を選定することにより、塗工紙の製造コストが下げられるメリットがある。なぜならば、1000m/分以上といった高速操業では、従来汎用の2ロールタイプのサイズプレス装置を用い、2本のロールで形成されるニップ部にサイズプレス液溜めを作り、そのニップ部に原紙を通紙することによってサイズプレス処理を行った場合、サイズプレス液の踊り、いわゆるボイリングが発生し、実質的に安定した操業を行うことが難しく、また安定した品質を得ることも難しいためである。
【0024】
また、高速抄紙機およびフィルムメタリングタイプのサイズプレス装置をオンマシン仕様で操業する場合、塗工液の固形分濃度は5〜60重量%が好ましく、10〜45重量%がより好ましい。固形分濃度が60重量%を越えると、塗工時のミスティングやオレンジピールなどの塗工むらが発生しやすい。一方、5重量%未満の場合には、サイズプレス処理後の原紙の乾燥負荷が大きくなり、高速抄紙においては望ましい実施形態とはいえない。
【0025】
オフラインでの塗工により下塗り塗工層を形成する場合には、一般の塗工紙製造に使用される塗工装置、例えばブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、グラビアコーター、チャンプレックスコーターなどの塗工装置を設けたオフマシンコーターによって、塗工液が原紙上に塗工される。とりわけ図2に示すようなブレードコーターが操業性、および優れた品質の塗工紙が得られる点から好ましく利用される。塗工液の固形分濃度は、一般に15〜70重量%であり、操業性を考慮すると20〜65重量%が好ましい。塗工量としては乾燥時の重量で一般に片面あたり3〜20g/m2の範囲に調整するのがよい。
【0026】
このようにして得られたオフ輪印刷用塗工紙は、通常キャレンダーに通紙して加圧平滑化処理が施された後、巻取り製品として仕上げられる。ここで用いられるキャレンダー装置についても特に限定されるものではなく、グロスあるいはマットキャレンダーとして、例えば金属製または弾性体製の複数のドラムないしロールより構成されるスーパーキャレンダー、グロスキャレンダー、ソフトコンパクトキャレンダーなどの各種キャレンダーが、オンマシンまたはオフマシン仕様で、任意に選択使用される。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお実施例中、特に断りのない限り「%」および「部」はそれぞれ「重量%」および「重量部」を意味する。なお、得られた塗工紙について下記に示す評価および測定を行い、得られた結果を表2に示す。
【0028】
(低せん断粘度の測定)
B型粘度計(形式BL/(株)東京計器)にて、温度50℃、回転数60rpmで測定した。
(高せん断粘度の測定)
ハーキュレス粘度計(MODEL HR−801C/熊谷理機工業)にて、温度50℃、回転数8800rpmで測定した。
(オフ輪ジワの評価)
実機オフ輪印刷機(システムC−20/小森コーポレーション)を用いて印刷を行い、発生したオフ輪ジワを目視により評価した。
◎:オフ輪ジワがほとんど見られない。
○:極めて軽度のオフ輪ジワが見られる。
△:オフ輪ジワが見られる。
×:顕著なオフ輪ジワが見られる。
(塗工紙の透気度測定)
JIS P8117に準じ、王研式滑度透気度試験器を用いて測定した。
(耐水性試験:ウェットラブ法)
下塗り塗工紙の表面に、20℃のイオン交換水約0.1mlを滴下した後、指先でこすり、塗工層の溶出状態を観察し、以下の3段階で評価した。
3:耐水性に優れており、ヌメリ感がない。
2:ヌメリ感が有るが、塗工層に変化はない。
1:塗工層が溶解する。
【0029】
参考例1
(原紙の作製)
LBKP70部(フリーネス410ml/csf)、NBKP30部(フリーネス480ml/csf)からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウムを紙灰分が10%となるように添加し、さらに内添サイズ剤としてAKDサイズ剤(商品名:SKS−293F/荒川化学工業社)0.04部および硫酸アルミニウム0.5部をそれぞれ添加して紙料を調製し、オントップ抄紙機で抄紙して原紙を得た。このようにして得られた原紙の坪量は55g/m2であった。
【0030】
(下塗り塗工液の調製)
エチレン単位5.1モル%、ビニルエステル部分のけん化度97.0モル%、重合度1550の変性PVA系重合体の10%水溶液を調製した。別途、カオリン(商品名:UW90/エンゲルハード社)を濃度70%にてホモミキサーで分散し、カオリンの水分散液を得た。これら変性PVA系重合体水溶液およびカオリンの水分散液を固形分比50:50で混合した後、得られた水分散液に対して消泡剤(商品名:SNデフォーマ777/サンノプコ社)を固形分比で0.05%添加し、さらに水を適量添加して濃度を調整し、最終的に濃度17%の下塗り塗工液を得た(50℃でのB型粘度:230mPa・s、ハーキュレス粘度140mPa・s)。
【0031】
(下塗り塗工紙の調製)
上記で得られた原紙に下塗り塗工液をラボロッドメタリングサイズプレス装置(熊谷理機工業製)を用いて塗工速度650m/min.にて塗工、乾燥して下塗り塗工紙を得た。下塗り塗工液の塗工量は乾燥時の重量で両面合計して5.6g/m2であった。なお、ラボロッドメタリングサイズプレスによる片面ずつの塗工量はほぼ同量であった。得られた下塗り塗工紙の王研式透気度の測定結果、および耐水性試験(ウェットラブ)の評価結果を表2に示す。
【0032】
(上塗り塗工液の調製)
重質炭酸カルシウム(商品名:ソフトン2200/白石カルシウム)30部、カオリン(商品名:HT/エンゲルハード社)70部を水43部に加え、コーレス分散機を用いて分散させ顔料スラリーを得た(濃度70%)。このスラリーに、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:SN307/住化A&L社)10部(固形分)、酸化澱粉糊液(商品名:エースA/王子コーンスターチ社)3部(固形分)を添加し、さらに適量の水を添加して濃度を調整し、最終的に固形分濃度63%の上塗り塗工液を調製した。
【0033】
(印刷用塗工紙の製造)
上記の上塗り塗工液を下塗り塗工紙に、片面当たり乾燥時の重量で11g/m2になるようにマイヤーバーにて片面ずつ塗工・乾燥して両面塗工紙を得た。かくして得られた塗工紙を、金属ロールとコットンロールよりなるスーパーキャレンダーに密度が1.15g/cm3となるように通紙し、印刷用塗工紙を得た。得られた印刷用塗工紙のオフ輪ジワの評価結果を表2に示す。
【0034】
参考例2〜3および実施例1
参考例1の下塗り塗工液に代えて、表1に示す塗工液を用いた以外は、参考例1と同様にして印刷用塗工紙を製造し、塗工紙の物性を測定、評価した。その結果を表2に示す。
【0035】
実施例2
参考例1の下塗り塗工液に代えて表1に示す塗工液を用いたこと、および下塗り塗工層の形成をブレード塗工方法に変えた以外は、参考例1と同様にして印刷用塗工紙を製造し、塗工紙の物性を測定、評価した。その結果を表2に示す。
(下塗り塗工液および下塗り塗工紙の調製)
エチレン単位8.0モル%、ビニルエステル部分のけん化度98.5モル%、重合度350の変性PVA系重合体の25%水溶液を調製した。また、カルボキシメチルセルロース(商品名:ダイセルCMC1193/ダイセル)の濃度4%水溶液を調製した。別途、カオリン(商品名:UW90/エンゲルハード社)を濃度70%にてホモミキサーで分散し、カオリンの水分散液を得た。これら変性PVA系重合体水溶液、カルボキシメチルセルロース水溶液およびカオリンの水分散液を固形分比48:2:50で混合した後、得られた水分散液に対して消泡剤(商品名:SNデフォーマ777/サンノプコ社)を固形分比で0.05%添加し、さらに適量の水を添加して濃度を調整し、最終的に濃度30%の下塗り塗工液を得た(50℃でのB型粘度:1520mPa・s、ハーキュレス粘度230mPa・s)。上記参考例1で得られた原紙に下塗り塗工液をラボブレードコーター(熊谷理機工業製)を用いて塗工速度200m/min.にて塗工、乾燥して下塗り塗工紙を得た。下塗り塗工液の塗工量は乾燥時の重量にして両面合計で5.2g/m2であった。なお、ラボブレードコーターでの片面ずつの塗工量はほぼ同量であった。得られた下塗り塗工紙の王研式透気度の測定結果、および耐水性試験(ウェットラブ)の評価結果を表2に示す。
【0036】
実施例3〜4および参考例4
実施例2の下塗り塗工液に代えて表1に示す塗工液を用いた以外は、実施例2と同様にして印刷用塗工紙を製造し、塗工紙の物性を測定、評価した。その結果を表2に示す。
【0037】
比較例1〜2
参考例1の下塗り塗工液に代えて表1に示す塗工液を用いた以外は、参考例1と同様にして塗工紙を製造し、塗工紙の物性を測定、評価した。その結果を表2に示す。
【0038】
比較例3
参考例1の下塗り塗工液の調製で使用した変性PVA系重合体に代えて、表1に示すエチレン単位22モル%、ビニルエステル部分のけん化度98.5モル%、重合度350の変性PVA系重合体を用いて10%水溶液を調製しようとしたが、変性PVA系重合体が水に不溶であり、調製できなかった。
【0039】
比較例4〜5
実施例2の塗工液に代えて表1に示す塗工液を用いた以外は、実施例2と同様にして塗工紙を製造し、塗工紙の物性を測定、評価した。その結果を表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように、本発明のオフセット輪転印刷用塗工紙は、オフ輪印刷における熱乾燥時の塗工紙の収縮を抑制することができ、それによりオフ輪ジワが著しく軽減されるため、オフセット輪転印刷、特に高速でのオフセット輪転印刷に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はフィルムメタリングタイプサイズプレス装置の概略線図である。
【図2】図2はブレードコーターの概略線図である。
Claims (5)
- 原紙上に下塗り塗工層および上塗り塗工層を有するオフセット輪転印刷用塗工紙において、下塗り塗工層が、炭素数4以下のα−オレフィンを2〜10モル%有する変性ビニルアルコール系重合体および水溶性セルロース誘導体を含有することを特徴とするオフセット輪転印刷用塗工紙。
- 炭素数4以下のα−オレフィンがエチレンである請求項1記載のオフセット輪転印刷用塗工紙。
- 水溶性セルロース誘導体がカルボキシアルキルセルロースである請求項1または2記載のオフセット輪転印刷用塗工紙。
- 下塗り塗工層がブレード塗工装置で形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載のオフセット輪転印刷用塗工紙。
- 下塗り塗工層がフィルムメタリングタイプのサイズプレス装置で形成される請求項1〜3のいずれか1項に記載のオフセット輪転印刷用塗工紙。
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