JPH0663199B2 - 紙用顔料コ−テイング組成物 - Google Patents

紙用顔料コ−テイング組成物

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JPH0663199B2
JPH0663199B2 JP61224085A JP22408586A JPH0663199B2 JP H0663199 B2 JPH0663199 B2 JP H0663199B2 JP 61224085 A JP61224085 A JP 61224085A JP 22408586 A JP22408586 A JP 22408586A JP H0663199 B2 JPH0663199 B2 JP H0663199B2
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功 小野
明正 青山
健 守谷
潔 米津
淳之介 山内
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は紙用顔料コーテイング組成物に関する。更に詳
しくは結合剤として実質的に特定の変性ポリビニルアル
コール(以下変性PVAと略記する)のみを使用すること
を特徴とする、塗工性に優れ、かつ紙あるいは板紙(以
下、両者を総称して紙と呼ぶ)に塗工することにより耐
水強度の優れた塗工紙を与える、紙用顔料コーテイング
組成物に関する。
B.従来技術及び解決しようとする問題点 従来より顔料コーテイング用の結合剤としてはカゼイ
ン、殿粉、通常の未変性のポリビニルアルコール(以下
PVAと略記する)あるいはスチレン−ブタジエンラテツ
クスなどのラテツクス類が用いられている。このうち、
通常の未変性のPVAは他の結合剤と比較して塗工紙の表
面強度、印刷適性などの点で優れた性能を有している反
面、塗工液の粘度、特に実際のコーターで問題となる高
剪断速度における粘度が高くなりやすく塗工性において
しばしば不都合が生じていた。また、表面強度について
もオフセツト印刷等、水を使用する場合は耐水強度が低
いという欠点を有していた。
C.問題点を解決するための手段 本発明者らはかかる問題点の解決を目的としてPVAの化
学変性に関してより広範囲に検討を行い、得られた多数
の変性PVAを結合剤として用いて顔料コーテイングを実
施し、その結合剤としての評価を実施した結果、α−オ
レフイン単位を1〜10モル%含有する変性ポリビニルア
ルコール」を「結合剤として実質的に特定の変性ポリビ
ニルアルコール(但し、該変性ポリビニルアルコールと
は、ビニルエステルとα−オレフインのみの共重合体を
けん化することによつて得られたα−オレフイン単位を
1〜10モル%含有する水溶性の変性ポリビニルアルコー
ルを意味する。)のみを使用した時は、高剪断速度下に
おいても粘度が比較的低くて塗工性に優れるとともに、
耐水表面強度に優れた、また印刷適性に優れた塗工紙が
得られることを見出し本発明を完成するに到つた。
本発明において用いられるα−オレフイン単位を1〜10
モル%含有する変性PVAは、ビニルエステルとα−オレ
フインのみの共重合体をけん化することによつて得るこ
とが出きる。
ビニルエステルとしては、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等が挙げられるが、酢酸ビニルが経済
的にみて好ましい。α−オレフインとしてはエチレン、
プロピレン、n−ブテン、イソブチレン等が挙げられる
が、塗工紙の耐水強度の点でエチレンが好ましい。α−
オレフインの含有量としては1〜10モル%、好ましくは
2〜8モル%であることが必要である。α−オレフイン
の含有量が1モル%未満の場合には上述の顕著な効果が
得られず、10モル%を超える場合には、けん化度にもよ
るが水溶性が低下しまた耐水強度が低下するため好まし
くない。けん化度は通常70〜100モル%、好ましくは85
〜100モル%の範囲から選ばれる。また重合度は通常100
〜3000、好ましくは200〜2000の範囲から選ばれる。
本発明の紙用顔料コーテイング組成物に用いられる顔料
としては、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、チタン
白、サチン白などが用いられる。これらの顔料の分散剤
としてピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸ナトリウムなどを使用し得ること
は従来通りである。
本発明の紙用顔料コーテイング組成物においてα−オレ
フイン変性PVAは顔料100部に対して通常0.5〜15部、好
ましくは1〜10部使用され、塗工液の固形分濃度は30〜
65%の範囲から選択するのが適当である。塗工液は、エ
アナイフコーター、ブレードコーター、ロールコータ
ー、サイズプレスコーターなどの公知のコーターを用い
て紙面に塗工され、乾燥工程で乾燥した後スーパーカレ
ンダーを通して仕上げられる。塗工量は目的により広範
囲となり特に制限はないが、固形分で0.1〜30g/m2程度
が通常実施される。
D.発明の作用及び効果 本発明のα−オレフイン単位を1〜10モル%含有する変
性ポリビニルアルコールを含有するコーテイング組成物
を使用した時は、高剪断速度下においても塗工液の粘度
が比較的低くて塗工性に優れるとともに、耐水表面強度
に優れた、また印刷適性に優れた塗工紙を得ることがで
きる。
以下、実施例により本発明の紙用顔料コーテイング組成
物につき説明する。以下で部又は%とあるのは断りない
限り重量基準である。
実施例1 エチレン単位6モル%と酢酸ビニル単位94モル%とから
なる共重合体をけん化することにより、エチレン単位を
6モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化度が99.0モル
%、重合度1000の水溶性のエチレン変性ポリビニルアル
コール(以下PVAと略記する)を得た。
次に、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.5部を溶解した水
溶液82.5部を激しく攪拌しながらカオリンクレー100部
を加えて均一に分散させ、これを上記のエチレン変性PV
Aの20%水溶液30部に添加混合して、固形分濃度50%、3
0℃における粘度が800cpのコーテイング組成物を調製し
た。このコーテイング組成物の10sec-1の高剪断速度
下、30℃における粘度は30cpであつた。
このコーテイング組成物を試験用フレキシブルブレード
コーターを用いて上質紙原紙(秤量60g/m2)に固形分
塗工量が15g/m2となるごとく塗工した後105℃で2分間
乾燥後表面温度85℃、線圧100kg/cmの条件下にカレン
ダー仕上げを行なつた。得られた塗工紙を20℃、65%RH
で72時間調湿後その性能を評価した。結果を第1表に示
した。
比較例1〜3 実施例1のα−オレフイン変圧PVAに代えて次のPVAある
いは変性PVAを使用した他は実施例1と同様にして性能
評価を実施した。結果を第1表に合わせて示す。
比較例1において使用したPVA:ケン化度98.5モル%、重
合度1000のPVA。
比較例2において使用した変性PVA:エチレン単位を0.5
モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化度99.0モル%、
重合度1000の水溶性エチレン変性PVA。
比較例3で使用した変性PVA:イソブテン単位を12モル%
含有し、酢酸ビニル単位のけん化度99.3モル%、重合度
1000の水不溶性イソブテン変性PVA。
第1表より本発明の紙用顔料コーテイング組成物を使用
した塗工紙は高剪断速度における粘度が低く塗工性に優
れ、かつ耐水強度及び印刷適性にすぐれていることがわ
かる。
実施例2〜5 実施例1のエチレン単位含有変性PVAにかえて次のα−
オレフイン変性PVAを使用した以外は実施例1と同様に
してコーテイング組成物を調製し、各々を塗工した塗工
紙について物性評価を実施した。結果を第2表に示し
た。
実施例2において使用したα−オレフイン変性PVA:エチ
レン単位を2モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化度
が95.0モル%、重合度500の水溶性エチレン変性PVA。
実施例3において使用したα−オレフイン変性PVA:エ
チレン単位を9モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化
度が99.5モル%、重合度300の水溶性エチレン変性PVA。
実施例4において使用したα−オレフイン変性PVA:イソ
ブテン単位を4モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化
度が99.5モル%、重合度800の水溶性イソブテン変性PV
A。
実施例5において使用したα−オレフイン変性PVA:プロ
ピレン単位を4モル%含有し、酢酸ビニル単位のけん化
度98.5モル%、重合度500の水溶性プロピレン変性PVA。
実施例6 エチレン単位6モル%と酢酸ビニル単位94モル%とから
なる共重合体をけん化してエチレン単位を6モル%含有
し、酢酸ビニル単位のけん化度 が98.5モル%、重合度550の水溶性エチレン変性PVAを得
た。
次にヘキサメタリン酸ナトリウム0.5部を溶解した水溶
液63.5部を激しく攪拌しながらカオリンクレー100部を
加えて均一に分散させ、これを上記のエチレン変性PVA
の12.3%水溶液49部に添加混合し、更にスチレン−ブタ
ジエン共重合ラテツクス(JSR−0692、固形分49%)20.
4部を混合攪拌して、固形分濃度45%、30℃における粘
度が450cpのコーテイング組成物を調製した。このコー
テイング組成物の105sec-1の高剪断速度下、30℃におけ
る粘度は16cpであつた。
このコーテイング組成物を塗工液として白板紙原紙(秤
量280g/m2)に対しブレードコーターを使用して固形分
塗工量が15g/m2となるよう塗工し、150℃の熱風乾燥炉
中を通過させた後、カレンダー仕上げを実施した。得ら
れた塗工白板紙を20℃、65%R.H.で72時間調湿後その性
能を評価した。結果を第3表に示す。
比較例4 実施例6の変性PVAにかえて、けん化度99.0モル%、重
合度550のPVAを用いる以外は実施例6と同様にして性能
評価を実施した。結果を合せて第3表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守谷 健 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 米津 潔 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 山内 淳之介 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (56)参考文献 特開 昭61−152899(JP,A) 特開 昭47−30909(JP,A) 特開 昭50−17433(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結合剤として実質的に下記の変性ポリビニ
    ルアルコールのみを使用することを特徴とする紙用顔料
    コーテイング組成物。 (但し、上記の変性ポリビニルアルコールとは、ビニル
    エステルとα−オレフインのみの共重合体をけん化する
    ことによつて得られたα−オレフイン単位を1〜10モル
    %含有する水溶性の変性ポリビニルアルコールを意味す
    る。)
JP61224085A 1986-09-22 1986-09-22 紙用顔料コ−テイング組成物 Expired - Fee Related JPH0663199B2 (ja)

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