JP3838340B2 - シート反転装置及びこれを用いたシート処理装置 - Google Patents

シート反転装置及びこれを用いたシート処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート搬送路中に設けられるシート反転装置に係り、特に、後段で複数のシートに対する処理を行う際に有効なシート反転装置及びこれを用いたシート処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるシート処理装置として、例えば画像形成装置に後処理装置を付設した態様が挙げられるが、この種のシート処理装置では、画像形成装置から排出されたシートを一旦後処理トレイに積載し、ステープル処理などの後処理を実施する際に、シートのページ順が逆にならないうようにシート反転装置でシートの表裏を逆にし、後処理トレイに複数のシート束を積載する手法が採用されている。
この種のシート処理装置においては、複数のシート束を1セットとしてステープル処理等の後処理を施すことになるが、後処理時間を確保するために、複数のシート束からなるセット間に位置するシート間スパンを拡げ、後処理を可能にすることが通常行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしなから、この種のシート処理装置にあっては、ステープル処理などの後処理を可能にするため、シート搬送タイミングをセット間で遅らせることになり、その分、シート処理装置の生産性を低下させるという技術的課題がある。
このような技術的課題を解決するために、例えば後処理装置の主搬送路を途中で分岐させて再び合流させる重ね合わせ搬送路(バイパス搬送路)を設け、1枚目のシートを重ね合わせ搬送路に入れて一旦停止させ、2枚目のシートが他方の主搬送路を搬送中に、重ね合わせ搬送路に停止していた1枚目のシートの搬送を再開させ、合流した時点で2枚のシートを重ね合わされる技術が既に提案されている(例えば特開平10−250914号公報参照)。
【0004】
このタイプによれば、後処理装置の後処理トレイには見掛け上1枚目のシートが排出されないので、複数のシート束からなるセット単位でステープル処理などの後処理の時間を確保することが可能になる。
ところが、この態様にあっては、重ね合わせ搬送路を別に設けなければならないため、後処理装置が高価になってしまうばかりか、重ね合わせ搬送路は重ね合わせるシートの搬送方向長さより長く設定しておかなければならない分、後処理装置が大型化してしまうという技術的課題が見られる。
【0005】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、シートの重ね処理を可能としたシート反転装置を提供し、更に、これを用いることで、装置の複雑化、大型化を回避しながら、シート処理の生産性を良好に保つシート処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、シートSが搬入される搬入路1aと、反転されたシートSが搬出される搬出路1bとがスイッチバック搬送路1cを介して略Y字状の反転搬送路1を構成するシート反転装置であって、スイッチバック搬送路1cに設けられる正逆回転可能な反転搬送部材2と、前記シートSの搬入路1aに設けられてシートSを搬入する搬入搬送部材3と、前記シートSの搬出路1bに正逆回転可能に設けられ、正転回転時にシートSを搬出路1bに搬送する一方、逆転回転時にシートSをスイッチバック搬送路1c側に戻す搬出搬送部材4と、所定のシート搬送シーケンスに従って各搬送部材2〜4を駆動制御することで、搬出路1b側に位置する一若しくは複数の先行シートSaと搬入路1aに搬入されてきた後続シートSbとをスイッチバック搬送路1cで重合配置した後に搬出路1b側に再搬送する重ね搬送制御手段5とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
このような技術的手段において、本件のシート反転装置は、シート処理装置のシート搬送路中でシートを反転させる必要のある箇所であればどのような箇所に設けたものをも含む。
そして、反転搬送路1は、シートSの搬入路1aとシートの排出路1bとをスイッチバック搬送路1cを介して連通接続されていればよいが、反転搬送路1のレイアウトは各種考えられるが、シートSを反転させるためにスイッチバック搬送路1cを有する略Y字状部分が存在していることから、略Y字状であれば足りる。
更に、シートSの搬入路1aはスイッチバック搬送路1cに対してシートSの搬入側に延びるものであればよく、一方、シートSの搬出路1bはスイッチバック搬送路1cに対してシートSの搬出側に延びるものであればよく、搬入路1a、搬出路1bは夫々独立して設けられている必要はなく、途中から分岐路や合流路等があってもよい。
【0008】
また、反転搬送路1に設けられる各搬送部材2〜4についてはロール対、ベルトなどシートSを搬送できる機能を具備していれば適宜選定して差し支えない。
ここで、反転搬送部材2の代表的態様としては、一若しくは複数の搬送ロール対(図1中では二対の反転搬送部材2a,2bを使用)が挙げられ、また、搬出搬送部材4の代表的態様としては、同じく一若しくは複数の搬送ロール対が挙げられるが、複数の搬送ロール対を用いるか否かは使用するシートサイズなどを考慮して適宜選定すればよい。尚、搬入搬送部材3についても適宜選定して差し支えないが、通常一つの搬送ロール対を用いれば足りる。
【0009】
更に、シート反転装置においてシートの重ね処理を高速で行うという観点からすれば、反転搬送部材2の一部にニップリリース機構を付設する態様が好ましい。
この場合、反転搬送部材2は一若しくは複数の搬送ロール対で構成され、少なくともスイッチバック搬送路1cのうち搬入路1a、搬出路1bに最も近い反転搬送部材2aがニップリリース機構により接離自在であるようにすればよい。
この態様によれば、ニップリリース機構付きの反転搬送部材2a部位では、後続シートSbの搬入と、先行シートSaの搬出とを並行して実現することが可能になり、シートS間スパンを短縮する(高速化する)ことができる。
【0010】
更にまた、本件のシート反転装置としては、反転搬送路1を備えていればよく、非反転搬送路の有無については適宜選定して差し支えない。
仮に、非反転搬送路を備える場合には、シートの搬入路1aはその上流側で非反転搬送路と分岐しており、シートの搬出路1bはその下流側で非反転搬送路に合流している態様になる。
この態様にあっては、非反転搬送路を使ったシートS搬送をも可能であり、シートSの搬送動作をより多様化できる。
【0011】
また、重ね搬送制御手段5としては、各搬送部材2〜4を用いて一若しくは複数の先行シートSaと後続シートSbとを重合配置した状態で搬送できれば適宜選定して差し支えない。
ここで、「一若しくは複数の先行シートSaと後続シートSbとを重合配置する」とは2枚に限らず、3枚以上のシートSの重合態様を含む趣旨である。
そして、重ね搬送制御手段5の代表的態様としては、例えばシートSの搬入路1aに設けられたシート位置センサ(図示せず)からの検出信号に基づいて反転搬送部材2及び搬出搬送部材4の正逆回転動作を制御するものが挙げられる。
【0012】
また、重ね搬送制御手段5によるシートSの重合態様については完全に一致させる態様に限らず、ずらせた状態で重合する態様をも含む。
重ね搬送制御手段5が、複数のシートSをずらせた状態で重合配置させるものである態様にあっては、複数シートSをずらせた状態で重合配置すると、例えば後処理ユニットによる後処理時のシートS整合動作時の整合動作がし易くなる点で好ましい。
【0013】
更に、本発明は、シート反転装置に限られるものではなく、このシート反転装置付きのシート搬送装置を具備したシート処理装置をも対象とする。
この場合、本発明に係るシート処理装置は、シート搬送路中に画像が形成されたシートSを搬送するシート搬送装置を備え、このシート搬送装置の一部に上述したシート反転装置を具備させるようにしたものである。
ここで、シート処理装置とは、画像が形成されたシートSを処理する装置を広く含み、画像形成装置だけの態様、画像形成装置+後処理装置の態様、あるいは、後処理装置だけの態様など広く含む。
【0014】
そして、シート処理装置の代表的態様としては、シートSに画像を形成する作像モジュール6を備えた画像形成装置と、この画像形成装置にて画像が担持されたシートSに対して後処理を施す後処理装置とを備えたものが挙げられる。
本態様において、画像形成装置と後処理装置とが別体の態様は勿論、一体的な態様をも含む。
また、シート処理装置において、シート反転装置のレイアウトについては適宜選定されるが、例えばシート処理装置が画像形成装置と後処理装置とを組み合わせた態様であるとすれば、シート反転装置は、画像形成装置又は後処理装置側に設けられていればよい。
【0015】
また、両面記録可能なシート処理装置の態様としては、画像形成装置は、シートS両面に対して画像形成可能である作像モジュール6を有し、シート反転装置のスイッチバック搬送路1cの途中に片面記録済みのシートSが再度作像モジュール6へ搬送せしめられる戻し搬送路7を分岐形成したものが挙げられる。
そして、本態様において、両面記録済みシートSの重ね処理と片面記録済みシートSの戻し処理との干渉を防止するという観点からすれば、シート処理装置のうち、両面記録時でシート反転装置で複数のシートを重合配置する態様において、重ね搬送制御手段5は、搬出路1b側に搬出された両面記録済み先行シートSaがスイッチバック搬送路1cの戻し搬送路7への分岐箇所を塞がないように前記先行シートSaを待機させ、片面記録済みの後続シートSbの戻し搬送路7への反転動作を実行させるものであればよい。
【0016】
更に、重ね搬送制御手段5によるシートの重ね処理は、後処理装置の後処理条件に依存するものであるから、重ね搬送制御手段5としては、少なくとも後処理装置による後処理条件に従ってシート反転装置によるシートSの重ね処理内容を決定することが好ましい。
ここで、後処理装置による後処理条件は、後処理モード設定手段(画像形成ユニット又は後処理ユニットに付設された態様のほか、シート処理装置と通信可能に接続された外部クライアントマシンに設けられる態様を含む。)により設定可能である。
【0017】
そして、重ね搬送制御手段5によるシートSの重ね処理をより正確に実現するという観点からすれば、重ね搬送制御手段5は、後処理装置による後処理条件、シート供給条件、及び、シートの記録面条件に従って、少なくともシート反転装置によるシートSの重ね処理内容を決定するようにすればよい。
このとき、シート供給条件には、シートサイズ、シート送り方向を含み、シートSの記録面条件には、片面記録、両面記録モードを含む。
また、重ね搬送制御手段5により決定されるシートSの重ね処理内容としては、代表的にはシートSの重ね処理の有無が挙げられるが、シートの重ね処理内容の好ましい態様としては、シートSの重ね処理の有無、及び、後処理装置による後処理時間に対応して設定されるシートSの重ね枚数が挙げられる。
【0018】
また、シート処理装置のうち、重ね搬送制御手段5が、少なくとも後処理装置による後処理条件に従ってシート反転装置によるシートSの重ね処理内容を決定する態様である場合、シート反転装置によるシートSの重ね処理内容に伴って作像モジュール6による作像順序が決定される作像順序決定手段8を備えていることが好ましい。
この態様にあれば、シート反転装置によるシートSの重ね処理内容に応じて後処理装置側へ搬送される複数のシートS束の積載順が逆になるような条件下には、例えば作像順序決定手段8にて作像順序を変更し、複数のシートS束の積載順を正しい順序に合わせ込むことが可能である。
【0019】
更に、シート反転装置の反転搬送路1のレイアウトが作像順序に影響することから、作像順序決定手段8としては、シート反転装置の搬入路1a、スイッチバック搬送路1c及び搬出路1bからなる反転搬送路1のレイアウトに応じて作像モジュール6による作像順序を決定するようにすればよい。
【0020】
また、後処理装置の好ましい態様として、後処理部9は、重合配置された複数のシートS(Sa,Sb)を位置決め収容する後処理トレイ9aと、この後処理トレイ9a内のシートSに対して後処理する後処理ユニット9bとを備え、後処理トレイ9aには、後処理トレイ9a上で複数のシートSが位置決め整合せしめられる整合部材9cを具備させるようにすればよい。
ここで、後処理トレイ9a及び整合部材9cの好ましい態様としては、後処理トレイ9aは複数シートSが自重で落下可能な程度に傾斜配置されると共に、その下端側に位置決め部9dを有しており、整合部材9cは、複数のシートSのうち一枚が位置決め部9dに当接した条件下で、 残りのシートSを位置決め部9dに向けて整合可能であるようにすればよい。
【0021】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、シート処理装置10は、カラー画像を形成可能な画像形成装置11と、画像が形成されたシート(例えば用紙)に対し所定の後処理を施す後処理装置12とを備えたものである。
本実施の形態において、画像形成装置11は、装置本体20の上部に原稿を読み取るための画像読取りユニット(IIT:Image Input Terminalの略)26を配設すると共に、その上方には画像読取りユニット(IIT)26に原稿を送るための原稿送り装置27を配設する一方、装置本体20の内部に作像モジュール21を配設し、この作像モジュール21の下方には多段のシート供給トレイ31〜34を配設するほか、装置本体20の側部にマルチ手差しトレイ(MSI:Multi Sheet Inserter)35を開閉自在に配設したものである。
【0022】
本実施の形態で用いられる作像モジュール21は、例えば電子写真方式を採用したものであって、各色成分トナー像を形成担持する感光体ドラム22を配置し、この感光体ドラム22上の各色成分トナー像を中間転写ベルト23に順次一次転写させ、例えば二次転写ロールからなる二次転写装置24にて中間転写ベルト23上の多重色成分トナー像を記録材に二次転写させ、定着装置25に導くようにしたものである。
【0023】
ここで、感光体ドラム22の周囲には、感光体ドラム22を帯電する帯電器221、感光体ドラム22上に静電潜像を書き込むレーザ走査装置などの露光装置222、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム22上の静電潜像を可視像化する現像装置223、感光体ドラム22上の各色成分トナー像を中間転写ベルト23上に転写せしめる例えば転写ロールからなる一次転写装置224及び感光体ドラム22上の残留トナーを清掃するクリーナ225などの電子写真用デバイスが順次配設されている。
また、中間転写ベルト23は複数の張架ロールに張架されて循環搬送されるものであり、前記二次転写装置24が一つの張架ロールをバックアップロールとして対向配置されている。尚、231は中間転写ベルト23を清掃するクリーナである。
【0024】
更に、本実施の形態において、シート供給トレイ31〜34からのシート搬送路40は、装置本体20の後処理装置12の反対側側方から上方に向かい、作像モジュール21の二次転写部位、一次定着部位を経て後処理装置12側へ向かう主搬送路41と、この主搬送路41の出口付近の下方側に略Y字状にて設けられ、記録材の表裏を反転させて搬送する反転搬送路42と、この反転搬送路42の一部に連通接続され、表裏を反転したシートを再び作像モジュール21前の主搬送路41に戻す戻し搬送路43とを備えている。
ここで、主搬送路41の二次転写部位の上流側にはシートを位置決めした後に搬送するレジストロール44が、二次転写部位の下流側には定着装置25へ搬送する搬送ベルト45が設けられ、各シート搬送路40には適宜数の搬送ロール46が設けられている。
尚、MSI35からのシート送出部分は主搬送路41の水平部分に連通接続されている。
【0025】
また、本実施の形態では、画像形成装置11のシート搬送路40のうち、反転搬送路42にはシートの反転搬送機構(シート反転装置)100が設けられている。
本実施の形態において、反転搬送路42は、図3及び図4に示すように、上流側搬送路411(主搬送路41の一部)の途中から分岐する上流側分岐搬送路(搬入路)421と、下流側搬送路412(主搬送路41の一部)の途中に合流する下流側分岐搬送路(搬出路)422とをスイッチバック搬送路423を介して略Y字状に連通接続したものである。
そして、スイッチバック搬送路423の途中に戻し搬送路43が接続されている。
尚、上流側搬送路411と下流側搬送路412とは直通搬送路413(主搬送路41の一部)を介して接続されている。
【0026】
本実施の形態に係る反転搬送機構100は、図3及び図4に示すように、上流側分岐搬送路421に反転入口ロール463(搬送ロール46の一つ)を設け、更に、スイッチバック搬送路423には二組の反転ロール464,465(搬送ロール46の一つ)を設け、更に、下流側分岐搬送路422には反転出口ロール466(搬送ロール46の一つ)を設けたものである。
ここで、反転入口ロール463は駆動ロール及びこれに圧接する従動ロールからなり、駆動モータ111からの駆動力をもらって一定方向に回転するようになっている。
また、スイッチバック搬送路423の上流側に位置する第一の反転ロール464は、正逆回転可能に駆動される駆動ロール131と、この駆動ロール131に対して接離自在に設けられて圧接時に駆動ロール131と共に従動回転する接離ロール(Nip/Release Roll)132とで構成されている。
一方、スイッチバック搬送路423の下流側に位置する第二の反転ロール465は、第一の反転ロール464とは異なり、正逆回転可能に駆動される駆動ロール133と、この駆動ロール133に対し圧接配置されて従動回転する従動ロール134とで構成されている。
そして、これらの反転ロール464,465は駆動モータ112からの駆動力をもらって正逆回転可能に回転するようになっている。
更に、反転出口ロール466は、正逆回転可能に駆動される駆動ロール135及びこれに圧接する従動ロール136からなり、駆動モータ113からの駆動力をもらって正逆回転可能に回転するようになっている。
【0027】
また、本実施の形態では、第一の反転ロール464の接離ロール132は、図5(a)〜(c)に示すようなニップリリース機構170により接離動作を行うようになっている。
同図において、第一の反転ロール464の支持構造は、図示外のブラケットに駆動ロール131の支持ロッド131aを固定的に回転支持する一方、図示外のブラケットに対し接離ロール132の支持ロッド132aを所定の軌跡に沿って接離自在に支持すると共に、この支持ロッド132aにはベアリング132bを介して接離ロール132を追従回転可能に支持している。
そして、上記ニップリリース機構170は、図示外のブラケットに駆動ロール131の支持ロッド131aを固定的に回転支持すると共に、図示外のブラケットに対し接離ロール132の支持ロッド132aを所定の軌跡に沿って接離自在に支持し、図示外のブラケットに回転支持される回転ロッド173の一端に第一リンクアーム171の基端を連結する一方、この回転ロッド173には第二リンクアーム172の基端を所定間隔をあけて一対に連結すると共に、第二リンクアーム172の先端を接離ロール132の支持ロッド132aに当接させ、この支持ロッド132aを図示外の付勢スプリングにて第二リンクアーム172側に押圧付勢し、更に、この第一リンクアーム171の先端にはソレノイドアクチュエータ175(ソレノイド115を内蔵)の進退ロッド175aの先端係止部175bを連結係止させるようにしたものである。
【0028】
従って、本実施の形態によれば、図5(b)(c)に示すように、進退ロッド175aの進退動に応じて第一リンクアーム171を介して回転ロッド173が回転し、この回転ロッド173の回転に伴って第二リンクアーム172が揺動するようになっているため、例えば図5(b)に示すように、進退ロッド175aが進出位置に位置する場合における第二リンクアーム172の位置を接離ロール132が駆動ロール131に圧接する位置(ニップ位置)になるように設定しておけば、進退ロッド175aが進出位置になるようにソレノイドアクチュエータ175を動作(ソレノイド115非励磁)させることで接離ロール132をニップ位置に設定することができ、一方、図5(c)に示すように、進退ロッド175aを後退位置に移動させるようにソレノイドアクチュエータ175を動作(ソレノイド115励磁)させれば、第一リンクアーム171,回転ロッド173、第二リンクアーム172を介して接離ロール132が駆動ロール131から離間いる位置(リリース位置)に設定される。
【0029】
また、本実施の形態において、直通搬送路413と上流側分岐搬送路421との連結部には経路切換用の切換ゲート105が、上流側分岐搬送路421と下流側分岐搬送路422との連結部には経路切換用の切換ゲート106が、更に、スイッチバック搬送路423と戻し搬送路43との連結部には経路切換用の切換ゲート107が夫々設けられている。
ここで、切換ゲート105は例えば図4に示すようにソレノイド114にて切換駆動されるようになっている。
一方、切換ゲート106,107はいずれもマイラフィルムなどの弾性フィルムからなり、切換ゲート106は、上流側分岐搬送路421からのスイッチバック搬送路423に向かうシートの移動を弾性変形にて許容し、スイッチバック搬送路423からのシートを下流側分岐搬送路422側に案内搬送するものであり、更に、切換ゲート107は、スイッチバック搬送路423の上流側から下流側に向かうシートの移動を弾性変形にて許容し、スイッチバック搬送路423の下流側に位置するシートを戻し搬送路43側に案内搬送するものである。
更に、上流側搬送路411の分岐部直前には、図4に示すように、シート検出センサ110が設けられており、シートの先端若しくは後端位置を検出すると共に、この検出信号を基準に、反転ロール464,465や反転出口ロール466の正逆回転タイミングを設定するようになっている。
【0030】
また、本実施の形態において、後処理装置12は、装置本体50の上部及び側部中央付近に上部排出トレイ51,下部排出トレイ52を設ける一方、装置本体50内には、装置本体20側からシート排出口に連通する搬送経路60を設け、この搬送経路60には、上部排出トレイ51に通じる第一搬送路61と、この第一搬送路61から分岐して下部排出トレイ52に通じる第二搬送路62とを具備させ、第二搬送路62と下部排出トレイ52との間には後処理部200を設けたものである。
尚、符号63は搬送ロール、64は上部排出トレイ51へシートを排出させるための排出ロール、65は第二搬送路62から後処理部200にシートを排出する排出ロールである。
【0031】
本実施の形態において、後処理装置12には第一搬送路61と第二搬送路62とを切換える排出路切換機構120が設けられている。
この排出路切換機構120としては第一搬送路61と第二搬送路62とを切換える切換ゲート121が用いられるが、この切換ゲート121は例えば図示外のソレノイドなどにて切換え駆動されるようになっている。
また、後処理部200は、積載される複数のシート束を位置決め収容する後処理トレイ201と、この後処理トレイ201内のシート束に対してステープル処理などの後処理を行うステープラなどの後処理ユニット202とを備え、前記後処理トレイ201の出口部分には、下部排出トレイ52へシート束が排出せしめられる排出ロール203を設けたものである。
【0032】
次に、本実施の形態に係るシート処理装置の作動について説明する。
本実施の形態においては、図示外の制御装置は、図6に示すような作像制御処理プログラムを実行し、画像形成装置による作像シーケンス(ページシーケンス)、及び、画像形成装置11及び後処理装置12によるシート搬送シーケンスを決定する。
具体的には、図示外の制御装置は、図6に示すように、先ず、排出トレイとして上部排出トレイ51又は下部排出トレイ52のいずれかを選択し、シート供給条件として、シートサイズ(例えばJIS規格A4,A3など)や、シート送り方向(SEF[Short Edge Feed],LEF[Long Edge Feed])を認識し、更に、シートの記録面条件として、片面/両面記録モードを認識する(ST1〜ST3)。
【0033】
この後、制御装置は、後処理モードを設定するか否かをチェックする(ST4)。
ここで、後処理モードとは、例えばステープラなどの後処理ユニット202による後処理ジョブ(例えばシート枚数がx枚毎にシングルステープル処理あるいはデュアルステープル処理を行い、これをyセット作成するというジョブなど)を指定するモードである。
また、後処理モードの設定については、画像形成装置11若しくは後処理装置12の操作部にて設定操作したり、あるいは、本実施の形態に係るシート処理装置がネットワーク接続されていれば、各クライアントマシン(パーソナルコンピュータなど)の操作部にて設定操作するようにすればよい。
このとき、制御装置は、後処理モードを設定すると判断すると、次に、反転部(スイッチバック搬送路423部分に相当)でシートを重ねるか否かを判断し、更に、ページシーケンスを変更することを要するか否かを判断する(ST5,ST6)。
【0034】
そして、制御装置は、例えば後処理モードを設定しない場合、あるいは、後処理モードを設定するが、反転部でシートを重ねない場合には、標準ページシーケンス及び標準シート搬送シーケンスを選択する(ST7)。
また、制御装置は、例えば後処理モードを設定すると共に、反転部でシートの重ね処理を行い、更に、ページシーケンスを変更する場合には、ページシーケンス及びシート搬送シーケンスを変更する(ST8)。
更に、制御装置は、例えば後処理モードを設定すると共に、反転部でシートの重ね処理を行うが、ページシーケンスを変更しない場合には、標準ページシーケンスを選択し、シート搬送シーケンスを変更する(ST9)。
【0035】
ここで、具体例を挙げて説明する。
今、後処理装置の速度:700mm/sec.
A4LEFの処理能力:60枚/min.
A3SEFの処理能力:30枚/min.
ステープル1ヶ所綴じ処理時間:1300msec.
ステープル2ヶ所綴じ処理時間:1900msec.
とする。
また、ステープル1ヶ所綴じ処理時間は、図4に示すように、シート反転装置(反転搬送機構100)の手前にあるシート検出センサ110がセットの最終シートの後端を検出してから、次セットのシート先端を検出するまでの時間を1300msec.以上あけないとジャム等が発生すると仮定する。
更に、ステープル2ヶ所綴じ処理時間は、図4に示すように、シート反転装置(反転搬送機構100)の手前にあるシート検出センサ110がセットの最終シートの後端を検出してから、次セットのシート先端を検出するまでの時間を1900msec.以上あけないとジャム等が発生すると仮定する。
【0036】
図7及び図8は各種場合のシート搬送シーケンスを示し、図中のオンオフ信号はシート検出センサ110(図4参照)の検出信号を示す。
図7(a)はA4LEF、片面コピー(記録)、ステープル1ヶ所綴じの場合のシート搬送シーケンスを示し、この場合、ステープル1ヶ所綴じを行っている間、反転搬送機構100にてシートを2枚重ね処理する。
また、同図(b)はA4LEF、両面コピー(記録)、ステープル1ヶ所綴じの場合のシート搬送シーケンスを示し、この場合、ステープル1ヶ所綴じを行っている間、次のシートがまだ後処理部200(図3参照)に到達しないため、反転搬送機構100によるシートの重ね処理は行わない。
更に、同図(c)はA4LEF、片面コピー(記録)、ステープル2ヶ所綴じの場合のシート搬送シーケンスを示し、この場合、ステープル2ヶ所綴じを行っている間、反転搬送機構100にてシートを3枚重ね処理する。
更にまた、同図(d)はA4LEF、両面コピー(記録)、ステープル2ヶ所綴じの場合のシート搬送シーケンスを示し、この場合、ステープル2ヶ所綴じを行っている間、反転搬送機構100にてシートを2枚重ね処理する。
【0037】
また、図8(a)はA3SEF、片面コピー(記録)、ステープル1ヶ所綴じの場合のシート搬送シーケンスを示し、この場合、ステープル1ヶ所綴じを行っている間、次のシートがまだ後処理部200(図3参照)に到達しないため、反転搬送機構100によるシートの重ね処理は行わない。
更に、同図(b)はA3SEF、片面コピー(記録)、ステープル2ヶ所綴じの場合のシート搬送シーケンスを示し、この場合、ステープル2ヶ所綴じを行っている間、反転搬送機構100にてシートを2枚重ね処理する。
更にまた、同図(c)はA3SEF、両面コピー(記録)、ステープル2ヶ所綴じの場合のシート搬送シーケンスを示し、この場合、ステープル2ヶ所綴じを行っている間、次のシートがまだ後処理部200(図3参照)に到達しないため、反転搬送機構100によるシートの重ね処理は行わない。
【0038】
次に、例えば片面コピー(記録)時に反転搬送機構100にてシートの2枚重ね処理を行う動作例を図9に示す。
同図において、シート検出センサ110が1枚目のシートの先端を検出し、所定時間t1経過すると、反転部搬送ロール(反転ロール464,465に相当)が正転回転し、1枚目のシートを搬入路(上流側分岐搬送路421)から反転部(スイッチバック搬送路423部分)へ搬送する。
この後、1枚目のシート後端がシート検出センサ110を通過してから所定時間t2経過後に反転部搬送ロールを停止させ、しかる後、所定時間t3経過後に反転部搬送ロールを所定時間t4だけ逆転回転させる。
一方、反転部搬送ロールが逆転回転してから、所定時間t5経過すると、搬出路搬送ロール(反転出口ロール466に相当)を所定時間t6だけ逆転回転(ここでは、反転部搬送ロールの逆転回転と同方向を意味する)させる。
これによって、1枚目のシートを反転部から搬出路(下流側分岐搬送路422)へ搬送する。
【0039】
このとき、2枚目のシートがシート検出センサ110部分を通過し、1枚目のシートと同様なタイミングで2枚目のシートを搬入路から反転部へ搬送する。
この間、搬出路搬送ロールは、シート検出センサ110が2枚目のシートの先端を検出してから所定時間t7経過した時点で正転回転し、シート検出センサ110が2枚目のシートの後端を検出してから所定時間t8経過した時点で停止する。
この状態において、1枚目のシートと2枚目のシートとを反転部で重ね合わせる。
【0040】
この後、反転部搬送ロールを再び逆転回転させ、かつ、反転部搬送ロールの逆転回転開始時点から所定時間t5経過後に搬出路搬送ロールを逆転回転させ、1枚目のシートと2枚目のシートとを反転部から搬出路へ搬送する。
更に、3枚目以降のシート先端がシート検出センサ110を通過すると、1枚目のシートと同様に、3枚目以降のシートを搬入路から反転部へ順次搬送した後、反転部から搬出路へ順次反転搬送する。
【0041】
このようなシートの搬送過程において、反転搬送機構100によるシートの2枚重ね処理を模式的に示すと、図11〜図13に示すようになる。
図11(a)は1枚目のシートS1の先端がシート検出センサ110を通過した直後の状態を示し、図11(b)は1枚目のシートS1が切換ゲート106を弾性変形させながら、搬入路(上流側分岐搬送路421)から反転部(スイッチバック搬送路423部分)へ搬送される状態を示す。
また、図12(a)は1枚目のシートS1が切換ゲート106を完全に通過して反転部に到達し、反転部から搬出路(下流側分岐搬送路422)への搬送動作が開始された直後の状態を示し、図12(b)は1枚目のシートS1が切換ゲート106に案内されながら、反転部から搬出路へ搬送された後に一時的に停止し、一方、2枚目のシートS2が搬入路から反転部へ搬送されつつある状態を示す。
【0042】
更に、図13(a)は2枚目のシートS2が切換ゲート106を弾性変形させながら、搬入路から反転部へと搬送され、2枚目のシートS2の先端が1枚目のシートS1の先端位置に到達した状態で、1枚目のシートS1が搬出路から反転部へ戻り搬送される状態を示し、図13(b)は1枚目のシートS1と2枚目のシートS2とが反転部内で重合配置された状態を示し、この後、重ね合わされたシートS1,S2は図13(b)に一点鎖線で示すように、反転部から搬出路へ搬送される。
【0043】
また、本実施の形態において、例えば片面コピー(記録)時に反転搬送機構100にてシートの高速2枚重ね処理を行う動作例を図10に示す。
同図において、シート検出センサ110、反転部搬送ロール(反転ロール464,465)、搬出路搬送ロール(反転出口ロール466)の動作タイミングは、図9と略同様である。但し、シートの搬送速度が高速になるため、図10中のタイミング時間t1〜t8の値自体は異なる場合があり得る。
そして、本例の場合、図10に示すように、シートの先端がシート検出センサ110を通過してから所定時間t9を経過した時点で、ニップリリース機構170により、上流側に位置する反転部搬送ロール(反転ロール464)をニップ状態に設定し、シートの後端がシート検出センサ110を通過してから所定時間t10を経過した時点で、ニップリリース機構170により、上流側に位置する反転部搬送ロール(反転ロール464)のニップ状態を解除し、リリース状態に設定する。
【0044】
このニップリリース機構170は、シートを高速搬送する場合、先行シートが反転部から搬出路へ搬送される段階において、後続シートが搬入路から反転部に搬送され、上流側に位置する反転部搬送ロール(反転ロール464)部位で2枚のシートがすれ違い移動することを許容するためのものである。
すなわち、上流側に位置する反転部搬送ロール(反転ロール464)部位が常時ニップ状態に設定されると、反転部搬送ロールが逆転回転して先行シートを反転部から搬出路へ搬送する状況下では、後続するシートを搬入路から反転部へ搬送することは不可能であるが、仮に、先行シートが搬出路搬送ロールにニップされた時点で上流側に位置する反転部搬送ロール(反転ロール464)のニップ状態を解除すると、後続シートは搬入路搬送ロール(反転入口ロール463)により搬入路から反転部へと搬送され、後続シートの反転部への搬送動作は反転部搬送ロール(反転ロール464)部位で阻害されることはない。
【0045】
このようなシートの搬送過程において、反転搬送機構100によるシートの高速2枚重ね処理を模式的に示すと、図14〜図15に示すようになる。
図14(a)は1枚目のシートS1が反転部から搬出路へ搬送され始めた直後の状態にあり、2枚目のシートS2が搬入路から反転部に向かって搬送され始めた状態を示す。
図14(b)は1枚目のシートS1が搬出路搬送ロール(反転出口ロール466)にニップされた状態で、上流側に位置する反転部搬送ロール(反転ロール464)のニップ状態が解除され、2枚目のシートS2の先端がニップ解除された反転部搬送ロール(反転ロール464)部位を通過する状態を示す。
【0046】
また、図15(a)は反転部内にて1枚目のシートS1の先端と2枚目のシートS2の先端とが略一致した時点で、上流側に位置する反転部搬送ロールをニップ状態に設定し、各シートS1,S2を反転部側に向けて搬送する状態を示す。
更に、図15(b)は1枚目のシートS1と2枚目のシートS2とが反転部内で重合配置された状態を示し、この後、重ね合わされたシートS1,S2は図15(b)に一点鎖線で示すように、反転部から搬出路へ搬送される。
【0047】
更に、本実施の形態において、反転搬送機構100による両面コピー(記録)時のシートの2枚重ね処理を模式的に示すと、図16〜図17に示すようになる。
図16(a)は反転搬送機構100の全体を示し、同図(b)は両面記録済みの1枚目のシートS1が反転部から搬出路へ搬送された後に一時的に停止し、片面記録済みの2枚目のシートS2が切換ゲート106を弾性変形させながら、搬入路から反転部へ搬送されている状態を示す。
また、図17(a)は片面記録済みの2枚目のシートS2が切換ゲート107を弾性変形させながら、反転部(スイッチバック搬送路423部分)の奧側に到達した後、切換ゲート107に案内されて戻し搬送路43側へ搬送される状態を示す。
【0048】
このとき、図17(a)に示すように、両面記録済みの3枚目のシートS3が切換ゲート106を弾性変形させながら搬入路から反転部に搬送されていき、3枚目のシートS3の先端が1枚目のシートS1の先端に略一致した時点で、1枚目のシートS1が搬出路から反転部へ戻り搬送される。
この後、図17(b)に示すように、1枚目のシートS1と3枚目のシートS3とが反転部内で重合配置された後、切換ゲート106に案内されて搬出路へ搬送される。
このようなシートの2枚重ね処理を行うようにすれば、両面記録済みのシートの重ね処理と、片面記録済みのシートの作像モジュール21への戻し処理とが相互に干渉し合う懸念はない。
【0049】
また、本実施の形態においては、シート反転装置(反転搬送機構100)は例えば図18(a)に示すモデル1に相当するが、これに限られるものではなく、例えば図18(b)〜(f)に示すようなモデル2〜6を採用しても差し支えない。尚、図18において、搬入路は上流側分岐搬送路421に相当し、搬出路は下流側分岐搬送路422に相当し、反転部はスイッチバック搬送路423部分を示す。
【0050】
特に、本実施の形態においては、制御装置は、必要に応じてページシーケンスを変更するようになっている。
今、標準ページシーケンスを採用したと仮定し、片面(記録)時重ね処理、例えば3枚重ね処理を行うと、図19に示すように、本実施の形態であるモデル1(図18参照)では、ページ順(1G→2G→3G)に複数のシートが重ね搬送される。
また、標準ページシーケンスを採用したと仮定し、両面(記録)時重ね処理、例えば2枚重ね処理を行うと、ページ順と異なる順序(2G→4G→1G→3G)で複数のシートが重ね搬送される。
【0051】
このような状況下において、片面(記録)時重ね処理にあっては、ページシーケンスを変更することは必要ではないが、両面(記録)時重ね処理にあっては、ページシーケンスを変更することが必要である。
例えば両面(記録)時2枚重ね処理を行う場合には、ページシーケンスとして、2G→4G→1G→3Gとし、ページ順(1G→2G→3G→4G)に複数のシートを重ね搬送するするようにすればよい。
【0052】
尚、図18に示すモデル2〜6のうち、モデル3,6はモデル1と同様なグループ(Aグループ)であり、モデル1と同様にページシーケンスを変更すればよい。
一方、モデル2,4,5からなるBグループは、標準ページシーケンスで、片面(記録)時重ね処理、両面(記録)時重ね処理を行うと、図19に示すように、複数のシートが重ね搬送される。
このタイプにあっては、片面(記録)時重ね処理、両面(記録)時重ね処理において、図19に示すように、ページシーケンスを変更することが必要である。
【0053】
また、本実施の形態において、後処理部200は、図20に示すように、後処理トレイ201,後処理ユニット202及び排出ロール203を備えている。
特に、本実施の形態では、後処理トレイ201は第二搬送路62から排出されたシートが自然落下できる程度にシートの排出方向と逆側を下方として傾斜配置されており、その下端部に位置決め部(本例では位置決め壁)206を形成したものである。
また、排出ロール203は、正逆回転可能な駆動ロール204とこの駆動ロール204に接離自在で接触時に従動回転する接離ロール205とを備えている。更に、後処理トレイ201の位置決め部206近傍には位置決めパドル210が設けられ、この位置決めパドル210は後処理トレイ201に収容されたシート群を位置決め部206に合わせて整合させるようになっている。
【0054】
このような後処理部200にあっては、例えばシートが後処理トレイ201に収容される過程においては、図20に示すように、排出ロール203の接離ロール205が駆動ロール204から離間配置されており、排出ロール65から排出されたシートは、▲1▼に示すように、移動した後、シートの後端が排出ロール65から離れた時点で落下し、後処理トレイ201に沿って▲2▼の方向へ移動していき、後処理トレイ201に収容される。
この後、後処理ユニット202による後処理が施されると、排出ロール203がニップ状態に設定され、後処理トレイ201上の後処理済みのシート束は排出ロール203によって▲3▼の方向搬送され、下部排出トレイ52側へ排出される。
【0055】
また、本実施の形態では、シート反転装置(反転搬送機構100)によるシートの重ね処理は、シートを完全に重合配置させてもよいが、後処理部200でのシートの整合性を考慮すると、適宜ずらした状態でシートを重合配置することが好ましい。
例えばシートの2枚重ね処理にあっては、図21(a)に示すように、後処理トレイ201の位置決め部206に対し下側シートS1の方が上側シートS2よりも位置決め部206側に突出するように両シートS1,S2をkだけ偏位させるようにすればよい。
この状態において、シート束S1,S2が後処理トレイ201に沿って位置決め部206側に自然落下していくと、図21(b)に示すように、先ず、下側シートS1が後処理トレイ201の位置決め部206に到達して位置決めされ、一方、上側シートS2は位置決めパドル210からの搬送力Fpにて後処理トレイ201の位置決め部206に押し付けられた後に位置決めされる。
【0056】
また、シートの3枚重ね処理にあっては、図22(a)に示すように、後処理トレイ201の位置決め部206に対し、中側シートS2が下側シートS1及び上側シートS3よりも位置決め部206側に突出するように中側シートS2と他のシートS1,S3とをmだけ偏位させるようにすればよい。
この状態において、シート束S1〜S3が後処理トレイ201に沿って位置決め部206側に自然落下していくと、図22(b)に示すように、先ず、中側シートS2が後処理トレイ201の位置決め部206に到達して位置決めされる。
このとき、上側シートS3は位置決めパドル210からの搬送力Fpにて後処理トレイ201の位置決め部206に押し付けられた後に位置決めされる。
一方、下側シートS1は例えば排出ロール203の駆動ロール204を排出時と逆方向に回転させることで、この駆動ロール204からの搬送力FRにて後処理トレイ201の位置決め部206に押し付けられた後に位置決めされる。
これにより、3枚重ねのシート束が後処理トレイ201上で確実に位置決めされる。
【0057】
また、後処理部200でのシートの収容動作を高速に行うという観点からすれば、例えば図23に示すように、後処理トレイ201にシートS(S1,S2)を収容する過程において、排出ロール203をニップ状態に設定すると共に、正転回転させ、この状態で、図23(a)に示すように、排出ロール65から排出されたシートSを排出ロール203を利用して強制搬送する。
この後、シートSの後端が排出ロール65を抜けた時点で、前記排出ロール203を逆転回転させ、図23(b)に示すように、後処理トレイ201の位置決め部206に向けてシートSを強制搬送し、シートSの先端が後処理トレイ201の位置決め部206に到達する直前で排出ロール203のニップ状態を一時的に解除し、位置決めパドル210等を用いてシートSの位置決めを行うようにすればよい。
【0058】
◎実施の形態2
図24は本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態2を示す。
同図において、シート処理装置の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、シート反転装置(反転搬送機構100)を後処理装置12側に組み込むようにしたものである。
尚、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態にあっても、実施の形態1と略同様な作用、効果を奏するものである。
【0059】
【実施例】
◎比較例
図25(a)は片面(記録)時セット間に後処理時間をあける画像形成を示す。
同図においては、1セットが6枚のシートからなり、各セット毎のシートへページを1A,2A……6A,1B……6B,1C……6Cで示す。
本比較例では、各セット間に後処理時間tsに相当する時間を確保するようにしており、その分、生産性が落ちる。
◎実施例1
図25(b)は片面(記録)時2枚又は3枚重ね合わせの画像形成1を示す。
同図において、1セットが終了した時点で後処理が行われるが、この後処理時間の間、シート反転装置にて2枚重ね処理又は3枚重ね処理が行われる。
【0060】
◎実施例2
図26(a)は片面(記録)時3枚重ね合わせの画像形成2を示す。
同図においては、1セットが終了した時点で後処理が行われるが、この後処理時間の間、シート反転装置にて3枚重ね処理が行われる。
但し、本実施例は、図19のBグループに属するものであり、3枚重ね処理を行う場合、ページシーケンス(図26以降PSで略記)を変更する。
◎実施例3
図26(b)は片面(記録)時3枚重ね合わせの画像形成3を示す。
本実施例は、実施例2に加えて、1セット目の最初から3枚のシートについても、シート反転装置にて3枚重ね処理を行い、かつ、ページシーケンスを変更するようにしたものである。
【0061】
◎実施例4
図27(a)は両面(記録)時重ね合わせなしの画像形成を示す。
本実施例は、両面記録が終了したセットに対して後処理が行われるが、この後処理時間の間、次の後処理ジョブの対象となるシートが後処理部に到達しない状況で成立する。
◎実施例5
図27(b)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成1を示す。
本実施例は、両面記録が終了したセットに対して後処理が行われる際、シート反転装置にて2枚重ね処理が行われ、このとき、2セット目以降の2枚分(2B→4B→1B→3B)についてページシーケンスを変更するようにしたものである。
◎実施例6
図27(c)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成2を示す。
本実施例は、実施例5に加えて、1セット目の最初から2枚のシートについても、シート反転装置にて2枚重ね処理を行い、かつ、ページシーケンス(2A→4A→1A→3A)を変更するようにしたものである。
【0062】
◎実施例7
図28(a)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成3および3枚重ね合わせの画像形成1を示す。
同図において、両面記録が終了したセットに対して後処理が行われる際、シート反転装置にて2枚重ね処理又は3枚重ね処理が行われ、このとき、2セット目以降の2枚分(2B→4B→1B→3B)又は3枚分(2B→4B→6B→1B→3B→5B)についてページシーケンスを変更するようにしたものである。
◎実施例8
図28(b)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成4および3枚重ね合わせの画像形成2を示す。
本実施例は、実施例7に加えて、1セット目の最初から2枚又は3枚のシートについても、シート反転装置にて2枚重ね処理又は3枚重ねを行い、かつ、ページシーケンス(2A→4A→1A→3A)又は(2A→4A→6A→1A→3A→5A)を変更するようにしたものである。
【0063】
◎実施例9
図29(a)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成5を示す。
本実施例は、図19のBグループに属するものであり、両面記録が終了したセットに対して後処理が行われる際、シート反転装置にて2枚重ね処理が行われ、このとき、2セット目以降の2枚分(4B→2B→3B→1B)についてページシーケンスを変更するようにしたものである。
◎実施例10
図29(b)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成6を示す。
本実施例は、図19のBグループに属するものであり、実施例5に加えて、1セット目の最初から2枚のシートについても、シート反転装置にて2枚重ね処理を行い、かつ、ページシーケンス(4A→2A→3A→1A)を変更するようにしたものである。
【0064】
◎実施例11
図30(a)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成7を示す。
本実施例は、図19のBグループに属するものであり、両面記録が終了したセットに対して後処理が行われる際、シート反転装置にて2枚重ね処理が行われ、このとき、2セット目以降の3枚分(4B→2B→6B→3B→1B→5B)についてページシーケンスを変更するようにしたものである。
◎実施例12
図30(b)は両面(記録)時2枚重ね合わせの画像形成8を示す。
本実施例は、図19のBグループに属するものであり、実施例7に加えて、1セット目の最初から2枚のシートについても、シート反転装置にて2枚重ね処理を行い、かつ、1セット目及び2セット目以降の全てについて(4A→2A→6A→3A→1A→5A→4B→2B→6B→3B→1B→5B……)についてページシーケンスを変更するようにしたものである。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係るシート反転装置によれば、反転搬送路内で複数のシートを重ね処理することができるので、シート反転装置以降のシート搬送部位に時間間隔を開けた状態で複数のシートを重ね状態で搬送することができる。
このため、このようなシート反転装置を用いたシート処理装置によれば、既存のシート反転装置を利用し、複数のシートを重ねた状態で所定のシート処理部へ搬送することができるため、シート処理部での処理時間に応じてシートを待機させる必要なく、シート処理部に複数のシートを効率的に搬送することができる。
そけゆえ、装置構成の複雑化、大型化を回避しながら、シート処理の生産性を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート反転装置及びこれを用いたシート処理装置の概要を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係るシート処理装置の全体構成を示す説明図である。
【図3】 本実施の形態で用いられるシート反転装置(反転搬送機構)周り及び後処理装置の後処理ユニット周りの構成を示す説明図である。
【図4】 シート反転装置(反転搬送機構)の駆動系の概要を示す説明図である。
【図5】 (a)は上流側反転ロールのニップリリース機構を示す斜視図、(b)はニップリリース機構によるニップ時の状態を示す説明図、(c)はニップリリース機構によるリリース時の状態を示す説明図である。
【図6】 本実施の形態における作像制御処理を示すフローチャートである。
【図7】 後処理装置の各後処理条件に伴うシートの重ね処理内容を示すタイミングチャート(1)である。
【図8】 後処理装置の各後処理条件に伴うシートの重ね処理内容を示すタイミングチャート(2)である。
【図9】 シート反転装置(反転搬送機構)による片面記録時の2枚重ね処理を示すタイミングチャートである。
【図10】 シート反転装置(反転搬送機構)による片面記録時の高速2枚重ね処理を示すタイミングチャートである。
【図11】 (a)(b)はシート反転装置(反転搬送機構)による片面記録時の2枚重ね処理(1)(2)を示す模式図である。
【図12】 (a)(b)はシート反転装置(反転搬送機構)による片面記録時の2枚重ね処理(3)(4)を示す模式図である。
【図13】 (a)(b)はシート反転装置(反転搬送機構)による片面記録時の2枚重ね処理(5)(6)を示す模式図である。
【図14】 (a)(b)はシート反転装置(反転搬送機構)による片面記録時の高速2枚重ね処理(1)(2)を示す模式図である。
【図15】 (a)(b)はシート反転装置(反転搬送機構)による片面記録時の高速2枚重ね処理(3)(4)を示す模式図である。
【図16】 (a)(b)はシート反転装置(反転搬送機構)による両面記録時の2枚重ね処理(1)(2)を示す模式図である。
【図17】 (a)(b)はシート反転装置(反転搬送機構)による両面記録時の2枚重ね処理(3)(4)を示す模式図である。
【図18】 (a)〜(f)は実施の形態1に係るシート反転装置(反転搬送機構)に対応するモデル1、及び、実施の形態1に係るシート反転装置(反転搬送機構)の各変形形態に対応するモデル2〜6の概要を示す説明図である。
【図19】 各モデル1〜6において、片面記録時、両面記録時のシートの重ね処理状態を示す説明図である。
【図20】 本実施の形態で用いられる後処理装置の後処理部を示す説明図である。
【図21】 (a)は本実施の形態における後処理部での2枚のシート束の収容過程を示す説明図、(b)はシート束の位置決め処理を示す説明図である。
【図22】 (a)は本実施の形態における後処理部での3枚のシート束の収容過程を示す説明図、(b)はシート束の位置決め処理を示す説明図である。
【図23】 (a)(b)は本実施の形態における後処理部でのシート束の位置決め収容過程の他の例を示す説明図である。
【図24】 実施の形態2に係るシート処理装置の全体構成を示す説明図である。
【図25】 (a)は比較例における片面時セット間に後処理時間あける画像形成を示す説明図、(b)は実施例1に係る片面時2枚又は3枚重ね合わせの画像形成1を示す説明図である。
【図26】 (a)は実施例2に係る片面時3枚重ね合わせの画像形成2を示す説明図で、(b)は実施例3に係る片面時3枚重ね合わせの画像形成3を示す説明図ある。
【図27】 (a)は実施例4に係る両面時重ね合わせなしの画像形成を示す説明図、(b)は実施例5に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成1を示す説明図、(c)は実施例6に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成2を示す説明図である。
【図28】 (a)は実施例7に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成3および3枚重ね合わせの画像形成1を示す説明図、(b)は実施例8に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成4および3枚重ね合わせの画像形成2を示す説明図である。
【図29】 (a)は実施例9に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成5を示す説明図、(b)は実施例10に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成6を示す説明図である。
【図30】 (a)は実施例11に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成7を示す説明図、(b)は実施例12に係る両面時2枚重ね合わせの画像形成8を示す説明図である。
【符号の説明】
1…反転搬送路,1a…搬入路,1b…搬出路,1c…スイッチバック搬送路,2(2a,2b)…反転搬送部材,3…搬入搬送部材,4…搬出搬送部材,5…重ね搬送制御手段,6…作像モジュール,7…戻し搬送路,8…作像順序決定手段,9…後処理部,9a…後処理トレイ,9b…後処理ユニット,9c…整合部材,9d…位置決め部

Claims (20)

  1. シートが搬入される搬入路と、反転されたシートが搬出される搬出路とがスイッチバック搬送路を介して略Y字状の反転搬送路を構成するシート反転装置であって、
    スイッチバック搬送路に設けられる正逆回転可能な反転搬送部材と、
    前記シートの搬入路に設けられてシートを搬入する搬入搬送部材と、
    前記シートの搬出路に正逆回転可能に設けられ、正転回転時にシートを搬出路に搬送する一方、逆転回転時にシートをスイッチバック搬送路側に戻す搬出搬送部材と、
    所定のシート搬送シーケンスに従って各搬送部材を駆動制御することで、搬出路側に位置する一若しくは複数の先行シートと搬入路に搬入されてきた後続シートとをスイッチバック搬送路で重合配置した後に搬出路側に再搬送する重ね搬送制御手段とを備えたことを特徴とするシート反転装置。
  2. 請求項1記載のシート反転装置において、
    反転搬送部材は一若しくは複数の搬送ロール対で構成されることを特徴とするシート反転装置。
  3. 請求項1記載のシート反転装置において、
    搬出搬送部材は一若しくは複数の搬送ロール対で構成されることを特徴とするシート反転装置。
  4. 請求項1記載のシート反転装置において、
    反転搬送部材は一若しくは複数の搬送ロール対で構成され、少なくともスイッチバック搬送路のうち搬入路、搬出路に最も近い反転搬送部材はニップリリース機構により接離自在であることを特徴とするシート反転装置。
  5. 請求項1記載のシート反転装置において、
    シートの搬入路はその上流側で非反転搬送路と分岐しており、シートの搬出路はその下流側で非反転搬送路に合流していることを特徴とするシート反転装置。
  6. 請求項1記載のシート反転装置において、
    重ね搬送制御手段は、シートの搬入路に設けられたシート位置センサからの検出信号に基づいて反転搬送部材及び搬出搬送部材の正逆回転動作を制御するものであることを特徴とするシート反転装置。
  7. 請求項1記載のシート反転装置において、
    重ね搬送制御手段は、複数のシートをずらせた状態で重合配置させるものであることを特徴とするシート反転装置。
  8. シート搬送路中に画像が形成されたシートを搬送するシート搬送装置を備え、
    このシート搬送装置の一部に請求項1記載のシート反転装置を具備させるようにしたことを特徴とするシート処理装置。
  9. 請求項8記載のシート処理装置において、
    シートに画像を形成する作像モジュールを備えた画像形成装置と、
    この画像形成装置にて画像が担持されたシートに対して後処理を施す後処理装置とを備えたことを特徴とするシート処理装置。
  10. 請求項9記載のシート処理装置において、
    シート反転装置は、画像形成装置又は後処理装置側に設けられることを特徴とするシート処理装置。
  11. 請求項9記載のシート処理装置において、
    画像形成装置は、シートの両面に対して画像形成可能である作像モジュールを有し、シート反転装置のスイッチバック搬送路の途中に片面記録済みのシートが再度作像モジュールへ搬送せしめられる戻し搬送路を分岐形成したものであることを特徴とするシート処理装置。
  12. 請求項11記載のシート処理装置のうち、両面記録時でシート反転装置で複数のシートを重合配置する態様において、
    重ね搬送制御手段は、搬出路側に搬出された両面記録済み先行シートがスイッチバック搬送路の戻し搬送路への分岐箇所を塞がないように前記先行シートを待機させ、片面記録済みの後続シートの戻し搬送路への反転動作を実行させるものであることを特徴とするシート処理装置。
  13. 請求項9記載のシート処理装置において、
    重ね搬送制御手段は、少なくとも後処理装置による後処理条件に従ってシート反転装置によるシートの重ね処理内容を決定することを特徴とするシート処理装置。
  14. 請求項9記載のシート処理装置において、
    重ね搬送制御手段は、後処理装置による後処理条件、シート供給条件、及び、シートの記録面条件に従って、少なくともシート反転装置によるシートの重ね処理内容を決定することを特徴とするシート処理装置。
  15. 請求項13又は14記載のシート処理装置において、
    重ね搬送制御手段により決定されるシートの重ね処理内容は、シートの重ね処理の有無であることを特徴とするシート処理装置。
  16. 請求項13又は14記載のシート処理装置において、
    重ね搬送制御手段により決定されるシートの重ね処理内容は、シートの重ね処理の有無、及び、後処理装置による後処理時間に対応して設定されるシートの重ね枚数であることを特徴とするシート処理装置。
  17. 請求項9記載のシート処理装置のうち、重ね搬送制御手段が、少なくとも後処理装置による後処理条件に従ってシート反転装置によるシートの重ね処理内容を決定する態様であって、
    シート反転装置によるシートの重ね処理内容に伴って作像モジュールによる作像順序が決定される作像順序決定手段を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  18. 請求項17記載のシート処理装置において、
    作像順序決定手段は、シート反転装置の搬入路、スイッチバック搬送路及び搬出路からなる反転搬送路のレイアウトに応じて作像モジュールによる作像順序を決定するものであることを特徴とするシート処理装置。
  19. 請求項9記載のシート処理装置において、
    後処理装置は、重合配置された複数のシートを位置決め収容する後処理トレイと、この後処理トレイ内のシートに対して後処理する後処理ユニットとを備え、後処理トレイには、後処理トレイ上で複数のシートが位置決め整合せしめられる整合部材を具備させたことを特徴とするシート処理装置。
  20. 請求項19記載のシート処理装置において、
    後処理トレイは複数シートが自重で落下可能な程度に傾斜配置されると共に、その下端側に位置決め部を有しており、整合部材は、複数のシートのうち一枚が位置決め部に当接した条件下で、 残りのシートを位置決め部に向けて整合可能であることを特徴とするシート処理装置。
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