JP2003020158A - シ−ト排出装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シ−ト排出装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2003020158A JP2001211152A JP2001211152A JP2003020158A JP 2003020158 A JP2003020158 A JP 2003020158A JP 2001211152 A JP2001211152 A JP 2001211152A JP 2001211152 A JP2001211152 A JP 2001211152A JP 2003020158 A JP2003020158 A JP 2003020158A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整合処理の効率がよく整合動作時でのシート
ジャムを防止したシート排出装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 シートを排出する排出手段6と、排出さ
れたシートを受けるシート収納手段9と、排出されたシ
ートの少なくとも一辺を揃えるため位置固定又は半固定
に設けられた整合基準手段22と、この整合基準手段2
2の上流側に設けられ、排出されるシートの横方向位置
をずらして積載するように前記排出手段6を横送りする
シートシフト手段40と、排出されるシートを前記整合
基準手段22に圧接するように前記シートシフト手段4
0を制御する制御手段111とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レ−ザ−ビ−ムプ
リンタ等の画像形成装置から送り込まれたシ−トに整
合、ジョグ等の処理を施し排出積載するシ−ト排出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レ−ザ−ビ−ムプリンタ等の画像
形成装置に装着され、画像形成装置から送り込まれたシ
−トを移動させ、整合基準部材に圧接して整合するシ−
ト排出装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、排出トレイ上において整合基準部材から離れ
た排出位置にシ−トが完全に排出された後に整合手段が
起動してシ−トを整合していることから、整合起動のタ
イミングが遅れたり、整合基準部材から離れた位置から
シ−トを移動させることによってその長い移動の間にジ
ャムの危険が増加する等の不具合点を有していた。
【0004】本発明の目的は、整合処理の効率がよく、
整合動作時でのシ−トジャムを防止するシ−ト排出装置
及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の装置は、次のように構成したものである。
請求項1の発明に係るシ−ト排出装置は、 シ−トを排
出する排出手段と、 前記排出手段により排出されたシ
−トを受けるシ−ト収納手段と、前記排出手段により排
出されたシ−トの少なくとも一辺を揃えるために設けら
れた整合基準手段と、 前記整合基準手段の上流側に設
けられ、前記シ−ト収納手段に排出されるシ−トの位置
をずらして積載するシ−トシフト手段と、 前記排出手
段より排出されるシ−トを前記整合基準手段に圧接する
ように前記シ−トシフト手段を制御する制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0006】(2)請求項2の発明に係る画像形成装置
は、 シ−ト上に画像を形成する画像形成手段と、 前
記画像形成手段によって画像を形成されたシ−トを排出
する排出手段と、 前記排出手段により排出されたシ−
トを受けるシ−ト収納手段と、前記排出手段により排出
されたシ−トの少なくとも一辺を揃えるために設けられ
た整合基準手段と、 前記整合基準手段の上流側に設け
られ、前記シ−ト収納手段に排出されるシ−トの位置を
ずらして積載するシ−トシフト手段とから成るシ−ト排
出装置と、 前記排出手段より排出されるシ−トを前記
整合基準手段に圧接するように前記シ−トシフト手段を
制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】(3)請求項3の発明に係るシ−ト排出装
置は シ−トを排出する排出手段と、前記排出手段によ
り排出されたシ−トを受けるシ−ト収納手段と、 前記
排出手段により排出されたシ−トの少なくとも一辺を揃
えるために設けられた整合基準手段と、 前記整合基準
手段にシ−トを圧接し整合する整合手段と、 前記整合
基準手段の上流側に設けられ、前記シ−ト収納手段に排
出されるシ−トの位置をずらして積載するシ−トシフト
手段と、前記整合手段によりシ−トが前記整合基準手段
に圧接される以前に、前記シ−トシフト手段によって前
記整合基準手段の近傍の予備整合位置にシ−トを移動す
るように前記シ−トシフト手段を制御する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0008】(4)請求項4の発明に係る画像形成装置
は、 シ−ト上に画像を形成する画像形成手段と、 前
記画像形成手段によって画像を形成されたシ−トを排出
する排出手段と、 前記排出手段により排出されたシ−
トを受けるシ−ト収納手段と、前記排出手段により排出
されたシ−トの少なくとも一辺を揃えるため位置に設け
られた整合基準手段と、 前記整合基準手段にシ−トを
圧接し整合する整合手段と、 前記整合基準手段の上流
側に設けられ、前記シ−ト収納手段に排出されるシ−ト
の位置をずらして積載するシ−トシフト手段とから成る
シ−ト排出装置と、 前記整合手段によりシ−トが前記
整合基準手段に圧接される以前に、前記シ−トシフト手
段によって前記整合基準手段の近傍の予備整合位置にシ
−トを移動するように前記シ−トシフト手段を制御する
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】(5)請求項5の発明に係るシ−ト排出装
置若しくは画像形成装置は、 前記制御手段が、シ−ト
サイズ若しくはシ−トの排出基準位置に応じて前記シ−
トシフト手段の移動量を可変に制御することを特徴とす
る。
【0010】(6)請求項6の発明に係るシ−ト排出装
置若しくは画像形成装置は、 前記制御手段が、シ−ト
サイズに拘らず、前記シ−トシフト手段の移動量を一定
に制御することを特徴とする。
【0011】<作用>本発明のシ−ト排出装置又は画像
形成装置によれば、シ−トは排出手段よりシ−ト収納手
段に排出される一方、整合基準手段の上流側に設けたシ
−トシフト手段の作用を受け、整合基準手段に圧接する
ように横送りされる。つまり、シ−トは排出手段より排
出されながらシ−トシフト手段により整合基準手段に圧
接されて整合されるか、又はその近傍の予備(プリ)整
合位置に横送りされることから、排出完了とほぼ同時的
に整合動作をも終了することができる。従って、整合基
準部材から遠く離れた排出位置にシ−トを完全に排出さ
せてから整合手段を起動して、当該整合基準部材に向け
てシ−トを移動させ整合させる従来方式の装置に較べ、
整合に費やされる時間が殆どなく、整合起動のタイミン
グが遅れるという問題そのものが生じないと共に、整合
基準部材から離れた位置からシ−トを移動させることに
よって生じ得るジャムの危険性も回避することができ
る。
【0012】よって、整合処理の効率がよく、整合動作
時でのシ−トジャムを防止したシ−ト排出装置を得るこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】A.マウント構造と搬送系(図1) 図1は本発明のシ−ト排出装置を適用したシ−ト後処理
装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す図であ
り、この実施形態の場合、本発明のシ−ト後処理装置1
はペ−ジプリンタから成る画像形成装置本体100上に
着脱自在に組み付けられて構成されている。具体的に
は、シ−ト後処理装置1と画像形成装置本体100との
接続のために、シ−ト後処理装置1の下部にはロックア
−ム1a(図2)が突設されており、このロックア−ム
が画像形成装置本体100内の図示しないホ−ルド部に
噛み合うことによって、シ−ト後処理装置1が画像形成
装置本体100上に取り付けられている。
【0015】なお、本実施形態の場合、画像形成装置本
体100はペ−ジプリンタから成るが、本発明のシ−ト
後処理装置1は複写機等に対しても適用することができ
る。
【0016】図2に、画像形成装置本体100から排出
されて来るプリント済シ−ト又はコピ−済シ−ト(以下
単にシ−トという。)を受け継いで、排出する搬送系の
構成を示す。
【0017】画像形成装置本体100の図示してない排
出部より上方に向かって排出されたシ−トは、シ−ト後
処理装置1内に上ガイド2a及び下ガイド2bによって
形成された紙パス(シ−ト搬送経路)2に引き渡され
る。この紙パス2は、シ−ト後処理装置1内の奥側にほ
ぼ垂直方向に延在し、続いて前側へと湾曲しており、そ
の下端入口には搬送ロ−ラ対3が設けられている。すな
わち、上記コピ−シ−トは、紙パス2の下端入口に設け
た搬送ロ−ラ対3によって紙パス2内をさらにシ−ト後
処理装置1内の下流側へと送り込まれ、排出口7から排
出される。
【0018】B.シ−ト排出手段6 図1において、シ−ト後処理装置1の排出口7には、シ
−ト排出手段6として、従動ロ−ラである排出ロ−ラ4
と駆動ロ−ラであるトレイ排出ロ−ラ5とから成るトレ
イ排出ロ−ラ対4、5が配置されている。
【0019】また、このトレイ排出ロ−ラ対4、5のシ
−ト搬送方向下流には、上記排出手段6により排出され
たシ−トの排出方向上流側の1つの隅部を支持する支持
手段(シ−ト単隅部支持手段)10の構成要素として、
固定載置部8(第1のトレイ)が設けられている。この
実施形態では、固定載置部8はシ−ト後端側の一隅部を
支持するように構成されている。また、この固定載置部
8の下方には、シ−ト収納手段として、排出されるシ−
トの最大サイズまでを受領し得る大きさの収納トレイ9
(第2のトレイ)が設けられている。そして、トレイ排
出ロ−ラ対4、5によって排出口7から固定載置部8及
び収納トレイ9の載置面上へとシ−トが排出され、図2
8及び図29に示すように載置されるように構成されて
いる。
【0020】シ−ト排出手段6のトレイ排出ロ−ラ対
4、5を回転自在の構成とするため、シ−ト後処理装置
1内部の排出口7近傍には、図3、図4に示すように、
上下に平行に伸びる2本の支軸11と支軸12が回転自
在に配置され、これらの各支軸11、12の中間部に上
述したトレイ排出ロ−ラ対4、5がそれぞれ適宜複数対
(ここでは2対)固設されている。
【0021】この2本の支軸11、12は、図5〜図6
に示すように、共にその先端側(図3で右側)が、仕分
け手段(ジョグ手段)のシ−トシフト手段と兼用のシ−
トの予備(プリ)整合移動手段(片寄せ手段)40の一
構成要素であるスライド結合板41の上面外側端に突設
した耳部41aに差し込まれて、回転自在に支持される
と共に、スライド結合板41により連行可能に一体化さ
れている。
【0022】すなわち、スライド結合板41の耳部41
aを貫通した後の各支軸11、12の先端にEリング1
3が設けられ、またその各支軸11、12の軸方向外側
に、両支軸11、12に共通に連行用抜け防止部材14
が設けられ、このEリング13とその外側に設けた連行
用抜け防止部材14との働きによって軸方向には抜けな
いように一体化されている。
【0023】そして、上記一体化された2本の支軸1
1、12のうち、下側の支軸11の先端側は、シ−ト後
処理装置1内ベ−スフレ−ム1c(図7)のシ−ト幅方
向一端側に立設したコ字状のスタンド枠15の上部にお
いて、弾性的に上下動可能なU字型の第1の軸受部材1
7により、回転自在且つ軸方向に移動自在に支持されて
いる。
【0024】一方、上記2本の支軸11、12の基端側
(図3で左側)についても、回転可能且つ軸方向にスラ
イド可能に支持されている。すなわち、図10、図11
において、2本の支軸11、12のうち、下側の支軸1
1は、その基端側が、シ−ト処理装置1のサイドフレ−
ム1bに固定された第1の支持部材16に対して、弾性
的に上下動可能なU字型の第2の軸受部材18により、
回転自在且つ軸方向に移動可能に支持されている。この
実施形態の場合、支軸11の基端側は、図10、図11
に示すように、断面D字状の角形状部11aとして形成
されており、この角形状部11aが、第1の支持部材1
6に対して上下動可能に弾性的に支持されたU字形の第
2の軸受部材18により支持され、回転可能且つ軸方向
移動可能に支承されている。
【0025】また、この支軸11の角形状部11aに
は、周方向に多数の歯を有する弾性材料(ここではゴ
ム)から成る排紙パドル20が、角形状部11aの軸方
向の自由なスライドを許すように嵌合している。この排
紙パドル20の軸方向における絶対位置を固定とするた
め、支軸11上には、上記第2の軸受部材18から若干
離間した位置で第1のスライド規制部材19が並設され
ており、排紙パドル20は上記第2の軸受部材18と第
1のスライド規制部材19との間に設けられ、これによ
り排紙パドル20に対して支軸11は相対的に移動自在
であるが、排紙パドル20の位置は不変であるようにな
っている。そして、支軸11は第1のスライド規制部材
19によって軸方向への移動を規制された排紙パドル2
0を第1のスライド規制部材19間に残したまま、第1
のスライド規制部材19の軸孔、サイドフレ−ム1bに
設けられた切欠開口部38を貫通して軸方向に進退自在
に構成されている。なお、支軸11の基端側に形成した
上記断面D字状の角形状部11aは、この排紙パドル2
0だけでなく第1のスライド規制部材19をも軸方向に
スライド自在に貫通している。
【0026】換言すれば、排紙パドル20の両端から、
少なくとも支軸11が進退する距離分において、支軸1
1はD型形状に加工されており、排紙パドル20の軸孔
もD型形状に形成されている。このように支軸11の排
紙パドル20の軸孔を通して進退する部分を楕円を含ん
だ非円形状に構成とすることで、支軸12と共に支軸1
1が進退(軸方向にスライド)している間でも、支軸1
1の回転を第2の軸受部材18と第1のスライド規制部
材19との間に位置決めされた排紙パドル20に伝達す
ることが可能となっている。従って、トレイ排出ロ−ラ
対4、5が支軸11、12と共に軸方向に進退しながら
シ−トを排出するのに対して、排紙パドル20は第1の
スライド規制部材19間の所定位置に在って、つまり軸
方向には動かないで回転することにより、排紙パドル2
0がシ−トに排出作用を及ぼすように構成されている。
【0027】更に、上側の支軸12の基端側も、サイド
フレ−ム1bに固定された第2の支持部材31に対し
て、軸方向に移動可能に支持されている。すなわち、図
10において、サイドフレ−ム1bの内壁面には、これ
から若干内側に延在する上面壁31aと、これに続く下
方に折れ曲がった垂下壁31bとを有する第2の支持部
材31が設けられている。更に、脚部32a及び脚部3
2bを有する逆U字形の第2のスライド規制部材32
が、その片側の脚部32aを上記の第2の支持部材31
の上面壁31aに貫通垂下させた形で設けられている。
そして、この第2のスライド規制部材32の脚部32a
と第2の支持部材31の垂下壁31bとの間において、
支軸12には連結ギヤ33が設けられ、該連結ギヤ33
は、これを貫く支軸12に対し、軸方向の相対的なスラ
イドは許すが、相対的な回転はできないように支承され
ている。
【0028】この実施形態の場合、図10、図11に示
すように、支軸12の基端側は断面D字状の角形状部1
2aとして形成されており、この角形状部12aと第2
の支持部材31の軸受部との共働作用により、支軸12
の基端側が連結ギヤ33により回転可能となり且つ支軸
12が軸方向に移動可能になっている。
【0029】上記のスライド支持構造により、支軸1
1、12は共にその先端側がスライド結合板41によっ
て互い結合された状態で、回転自在で且つ軸方向にはス
ライド結合板41の移動に伴って一緒に移動可能になっ
ている。
【0030】図12に示すように、サイドフレ−ム1b
には、上記支軸12を回転駆動してシ−トに搬送力を与
える搬送モ−タ34及び力伝達機構が設けられている。
すなわち、搬送モ−タ34の出力が、その出力軸に固定
のモ−タプ−リ35aから、タイミングベルト36を介
して、中間プ−リ35b、搬送ロ−ラプ−リ35c及び
従動プ−リ35dへと伝達され、さらにこの従動プ−リ
35dと同軸上に設けられた連結プ−リ37へと伝達さ
れる力伝達機構が構成されている。この力伝達機構の出
力側である連結ギヤ37に、上記支軸12上に設けた連
結ギヤ33が噛み合っており、これにより搬送モ−タ3
4からの駆動を連結ギヤ33で受けて支軸12が回転
し、これに伴って従動側の支軸11も回転するようにな
っている。
【0031】すなわち、トレイ排出ロ−ラ5は、上記力
伝達機構を介し、搬送モ−タ34により回転される駆動
ロ−ラであり、他方、トレイ排出ロ−ラ4は、このトレ
イ排出ロ−ラ5に接触し排出ロ−ラ5の回転によって回
転する従動ロ−ラである。
【0032】C.整合基準位置と後処理手段(図13、
図14、図47) 上記構成のシ−ト排出手段6において、シ−トは、回転
するトレイ排出ロ−ラ対4、5に挟持され且つ搬送力を
与えられて排出口7から送り出され、固定載置部(第1
のトレイ)8及び収納トレイ(第2のトレイ)9上に排
出される。図13は、シ−トがセンタ−基準にて排出さ
れる形態を示し、図14はシ−トがリア片側基準にて排
出される形態を示し、図47はシ−トがフロント片側基
準にて排出される形態をそれぞれ示している。
【0033】また、図15は後述するジョグモ−ド時の
シ−ト排出形態を示す。ジョグモ−ドでは、シ−ト束を
オフセット量である距離D5だけ交互にずらせながら順
次に積層排出させることにより、収納される上下のシ−
ト束間に段付け(オフセット)がなされる。
【0034】シ−ト収納手段としての収納トレイ9(第
2のトレイ)は、後述するステ−プラ(後処理手段)2
3によりシ−トに後処理を施す際に、シ−ト単隅部支持
手段が支持するシ−トの隅部分を除く3つの隅部を支持
するように定める。しかし、その3つの隅部の上流側の
1つの隅部とシ−トの背面の一部を支持する大きさであ
る形態としてもよい。この例では、収納トレイ9(第2
のトレイ)は長方形であり、その大きさは、A3,B4
等のフルサイズ紙の縦長(ここではA3の縦長)のサイ
ズが収納可能な寸法形状となっている。
【0035】一方、上記シ−ト単隅部支持手段10とし
ての固定載置部(第1のトレイ)8は、取り扱うシ−ト
の最小サイズのものをシ−ト排出手段6により排出した
際に、固定載置部(第1のトレイ)8のシ−トを支持す
る上面のエッジが、全てシ−トの1つの隅部と隣り合う
2つの隅部同士を結んだ線よりもシ−トの1つの隅部の
側に位置するように形成する。ここでは、上記シ−ト単
隅部支持手段10としての固定載置部(第1のトレイ)
8は、その収納トレイ9のシ−ト排出方向上流側の単隅
部(図13で左上隅)の上方に、上方からみて収納トレ
イ9のシ−ト収容面の一部を補う形で位置する。
【0036】この実施形態の場合、固定載置部(第1の
トレイ)8の形状は、上方からみて収納トレイ9のシ−
ト排出方向上流側の単隅部を斜切した略三角形の形状と
なっている(図26参照)。しかし、図27に示すよう
な長方形状としたり、それ以外の任意の多角形状或いは
円弧形状に形成することができる。
【0037】図3、図4に示すように、固定載置部8の
上流側には、排出手段6により排出されたシ−トの少な
くとも一辺を揃えるための位置整合基準手段(整合基準
部材)の一つとして、突き当て板21が配置されてお
り、シ−トを整合する際の排出方向整合基準位置を与え
る排出方向基準面を構成している。
【0038】また固定載置部8の側方には、排出手段6
により排出されたシ−トの少なくとも一辺を揃えるため
の位置整合基準手段(整合基準部材)の一つとして、シ
−トの排出方向と直角方向(幅方向と以下略す)のつき
あて基準(幅方向整合基準位置)となる位置決め板22
が配置されている。
【0039】この突き当て板21(排出方向整合基準位
置)と位置決め板22(幅方向整合基準位置)とにより
後処理位置が規律される。
【0040】そして、上記の固定載置部(第1のトレ
イ)8には、この後処理位置に寄せられて整合されたシ
−ト束に対して、ステ−プルを突き刺して綴じるステ−
プラ23が、後処理手段として設けられている。
【0041】D.予備(プリ)整合移動手段(シ−トシ
フト手段)40 上記の片側基準及びセンタ−基準のシ−ト排出時におい
て、シ−トは次に述べるジョグ手段のシ−トシフト手段
と兼用の予備(プリ)整合移動手段(片寄せ手段)40
により、図13、図14の距離D1〜D4だけ幅方向整
合基準位置側へ横移動させられ、上記ステ−プラ23に
より綴じられる。また、ジョグモ−ド時には仕分けのた
め図15のD5だけ横送り(トラバ−ス移動)をさせら
れる。
【0042】この目的のため、予備(プリ)整合移動手
段40は、トレイ排出ロ−ラ対4、5の支軸11、12
を軸方向に進退自在とする上記スライド支持構造を前提
とし、更に、その支軸11、12を軸方向に一緒に連行
移動させるスライド結合板41及びそのスライド駆動部
45を備えて構成されている。
【0043】既に述べたように、予備(プリ)整合移動
手段40の一構成要素であるスライド結合板41は、図
7に示すように、シ−トに対するガイド面を形づくる頭
部41b、その上面端部に突設された耳部41a、頭部
41bの下面に垂下した首部41c、これに続く横長の
胴部41d及び首部と同程度の太さに形成された1本の
脚部41eを具備する。そして、その首部41d及び脚
部41eは、コ字状のスタンド枠15の側壁15a、1
5c間に横方向に架設された上下2本のガイドロッド4
3及びガイドロッド44により、それぞれ軸方向移動自
在に支承されている。
【0044】支軸11、12は共にその先端側がスライ
ド結合板41の耳部41aに差し込まれて、回転自在に
支持されると共に、スライド結合板41により一体化さ
れ、一緒に連行されて軸方向にスライドし得るように構
成されている。
【0045】次にスライド駆動部45の構成について説
明する。
【0046】スライド駆動部45を構成するため、上記
スライド結合板41の胴部41dには、ラック42が支
軸11の方向に沿って設けられている。また、スライド
支持フレ−ムとしてのスタンド枠15の内側壁には取付
板46を介してスライドモ−タ47が設けられており、
このスライドモ−タ47の出力軸に固定されたピニオン
ギヤ48は、上記ラック42と噛み合っている。
【0047】上記構成のスライド駆動部45は、後述す
る制御手段よって制御されるスライドモ−タ47の正逆
駆動に応じて、ピニオンギヤ48がスライド結合板41
のラック42と噛合しながら回転し、ガイドロッド4
3、44に沿ってスライド結合板41に駆動を伝達し、
スライド結合板41に結合された支軸11、12及び当
該各支軸上に固設されているトレイ排出ロ−ラ対4、5
を最終的に進退させる構成となっている。
【0048】見方を変えると、スライド駆動部45は、
支軸11、12を回転自在に結合するスライド結合板4
1と、このスライド結合板41をその軸方向に進退自在
に支持するガイドロッド43、44と、ベ−スフレ−ム
1cに固定されガイドロッド43、44を固定支持する
スタンド枠15と、ピニオンギヤ48をその回転軸上に
備えたスライドモ−タ47とから構成される。そして、
スライド結合板41は、支軸11、12を回動自在に支
持する結合部(耳部41a)と、ガイドロッド43、4
4が貫通するための軸孔を有する支持部(首部41c、
脚部41e)と、スライドモ−タ47の回転軸上に固設
されたピニオンギヤ48と噛合するラック42とを備え
て構成される。
【0049】なお、スライド支持フレ−ムとしてのスタ
ンド枠15の側壁15a、15cには、ピニオンギヤ4
8がスライド結合板41を進退させる際に、ラック42
をスタンド枠15の側壁15a、15b外側へと逃がす
ためのスライド開口部49が形成されている。
【0050】更に、スライド結合板41の胴部41dの
背面側には、図9に示すように、横方向に板状に延在す
る位置検知用突起51が設けられている。この位置検知
用突起51はスライド結合板41が撓み等で歪むのを防
止する機能も兼ねている。また、図8及び図9に示すよ
うに、スタンド枠15の正面壁15bには、この位置検
知用突起51と共働して透過形光センサを構成するイン
タラプタ(発受光素子対)52が補助板53により取り
付けられている。そして、この位置検知用突起51及び
インタラプタ(発受光素子対)52により構成される透
過形光センサは、位置検知用突起部5がインタラプタ
(発受光素子対)52の光を遮光したとき、スライド結
合板41つまり支軸11、12のホ−ムポジション(H
P)を検出してONするHP検知センサ50として機能
するようになっている。
【0051】従来の装置では、排出ロ−ラ対がシ−トを
ニップした後にシ−トの搬送を停止した状態で排出ロ−
ラ対をスライドさせてからシ−トの排出を再開するもの
であったのに対して、本シ−ト後処理装置1では、上述
の構成によって支軸11、12がその軸方向に進退して
いる間でも連結ギヤ37、連結ギヤ33を経由して送ら
れる搬送モ−タ34からの駆動を支軸12に伝達するこ
とが可能、即ち、支軸12に固設されたトレイ排出ロ−
ラ5及び支軸11に固設されたトレイ排出ロ−ラ4の軸
方向における進退とトレイ排出ロ−ラ対4、5によるシ
−トの搬送が同時に行えるようになっている。
【0052】このように構成することにより、整合処理
又は仕分け処理の時間を短縮することができるようにな
っている。
【0053】スライド結合板41によって支軸12に結
合された支軸11は、支持部材16に設けられた第1の
スライド規制部材19によって軸方向への移動を規制さ
れた排紙パドル20を第1のスライド規制部材19間に
残したまま、後述するスライド駆動部45(図9)によ
って、支軸12と共に排紙パドル20の軸孔、第1のス
ライド規制部材19の各軸孔、サイドフレ−ム1bに設
けられた切欠開口部38を貫通して軸方向に進退自在に
構成されている。
【0054】この構成により、支軸11に固設されたト
レイ排出ロ−ラ4は支軸12に固設された駆動ロ−ラた
るトレイ排出ロ−ラ5と共にその軸方向における進退を
共にし、且つ進退と同時にトレイ排出ロ−ラ5と共にシ
−トをニップして搬送する構成となっている。
【0055】また、排紙パドル20の両端から、少なく
とも支軸11が進退する距離分において、支軸11はD
型形状に加工されており、排紙パドル20の軸孔もD型
形状に形成されている。このような構成とすることで、
スライド駆動部45によって、支軸12と共に支軸11
が進退している間でも支軸11の回転を第1のスライド
規制部材19間に位置決めされた排紙パドル20に伝達
することが可能となり、トレイ排出ロ−ラ対4、5が支
軸11、12と共に軸方向に進退しながらシ−トを排出
するのに対して、排紙パドル20は第1のスライド規制
部材19間の所定位置にてシ−トに排出作用を及ぼすよ
うに構成されている。
【0056】E.本整合手段(引き寄せ手段)60 シ−ト後処理装置1は、固定載置部8上の後処理位置に
シ−トを確実に引き寄せて整合するための本整合手段6
0を有している。図16〜図19を用いて、この本整合
手段60の構成について説明する。
【0057】図16及び図17に示すように、本整合手
段60は、シ−トをかき込んで後処理位置に引き寄せる
ベルトユニット61から成り、この実施形態では上述し
た上側の支軸12から回転駆動力を与えられる支軸62
上に2台並設されている。この2台のベルトユニット6
1、61はその共通の支軸62の正回転によって作動
し、トレイ排出ロ−ラ対4、5によって予備(プリ)整
合位置(ニップ位置)又は幅方向整合基準位置(位置決
め板22)へ向けて片寄せさせられながら排出されたシ
−トを、更に正確に突き当て板21(排出方向整合基準
位置)及び位置決め板22(幅方向整合基準位置)の両
者が定める後処理位置へと移動させるべく付勢して整合
する構成となっている。
【0058】ここで「予備(プリ)整合位置」とは、本
明細書において、ベルトユニット61のニップ位置、正
確にはベルトユニット61がシ−トをニップできるニッ
プ位置のうち最もトレイ内側の位置をいう。
【0059】既に図12で述べたように、上側の支軸1
2は、これに嵌装した連結ギヤ33及び力伝達機構(3
5a〜35d、37)を経て搬送モ−タ34により回転
される駆動軸となっている。そして、この支軸12に嵌
装した連結ギヤ33は、第2のスライド規制部材32の
脚部32aと第2の支持部材31の垂下壁31bとによ
って、支軸12の軸方向への移動を規制されている(図
10参照)。
【0060】この支軸12からベルトユニット61の駆
動力を得るため、つまり支軸12から支軸62への回転
駆動力の伝達を行うため、図16、図17に示すよう
に、支軸12の連結ギヤ33よりも軸方向内側には、第
1の傘歯ギヤ63が設けられている。この第1の傘歯ギ
ヤ63は、図18、図19に示すように、第2の支持部
材31の垂下壁31bと第2のスライド規制部材32の
脚部32bとの間に位置されており、この第2の支持部
材31の垂下壁31bと第2のスライド規制部材32の
脚部32bによって、支軸12の軸方向への移動を規制
されている。
【0061】これに対し支軸12は多数の部材を貫通し
て軸方向に進退自在に設けられている。すなわち、支軸
12は、連結ギヤ33の軸孔、第2のスライド規制部材
32の脚部32a、32bの軸孔、第2の支持部材31
の垂下壁31bの軸孔、サイドフレ−ム1bに設けられ
た開口部39を貫通して軸方向に進退自在に設けられて
いる。そして、支軸12は、スライド駆動部45によっ
て、第2のスライド規制部材32の脚部32aと第2の
支持部材31の垂下壁31bとによって軸方向への移動
を規制された連結ギヤ33を、その規制間隔内に残した
まま、軸方向にスライドでき、更には、第2の支持部材
31の垂下壁31bと第2のスライド規制部材32の脚
部32bによって軸方向への移動を規制された第1の傘
歯ギヤ63を、その規制間隔内に残したまま、軸方向に
スライドできる構成になっている。
【0062】なお、連結ギヤ33、第1の傘歯ギヤ63
の両端から、少なくとも支軸12が進退する距離分にお
いて、支軸12はD型形状に加工されており、連結ギヤ
33、排紙パドル20、第1の傘歯ギヤ63の軸孔もD
型形状に形成されている。
【0063】一方、ベルトユニット61の支軸62の一
端を回転自在に支持するため、図12に示すように、サ
イドフレ−ム1bにはL字状の取付板65が固定され、
これに支軸62の一端側が回転自在に支承されていると
共に、第2の支持部材31の垂下壁31bから固定載置
部(第1のトレイ)8上に延在させた支持腕部31cが
設けられており、これに支軸62の他端側が回転自在に
支承されている。
【0064】支軸62の支持腕部31c側の端には第2
の傘歯ギヤ64が固定されており、この第2の傘歯ギヤ
64が、支軸12の軸方向所定位置において軸方向への
移動を規制されて設けられた第1の傘歯ギヤ63と噛み
合っており、これにより搬送モ−タ34の駆動を受けて
支軸62が回転する構成となっている。
【0065】本整合手段60を構成する2台のベルトユ
ニット61、61のうち、1台は支軸62の排出口7近
傍位置に設けられており、他の1台は排出口7から遠い
位置において支軸62に設けられている。両ベルトユニ
ット61、61は同じ構成であるので、代表的に1台に
ついて説明する。
【0066】ベルトユニット61は、支軸62に固定さ
れ支軸62と共に回転する駆動プ−リ66(図18)
と、この両側に配置され後端側が支軸62に取り付けら
れた支持板67(図17)と、この支持板67の先端側
に回転自在に支持されることで駆動プ−リ66と所定間
隔を持って固定載置部8側に位置された従動支持プ−リ
68(図19)と、駆動プ−リ66と従動支持プ−リ6
8との間に掛け渡された整合ベルト69(図19)とか
ら構成されている。
【0067】支持板67は、図19に示すように、その
後端が支軸62に対する嵌め合い用の切欠67aを有し
ており、その切欠67aの奥部が支軸62に一定の挟持
力で着脱自在にはめ込まれている。従って、支持板67
は一定の摩擦力で支軸62と一体的に旋回運動し且つそ
の一定の摩擦力に打ち勝つだけの外力が加わったときに
は支軸62の周りに滑って回動するように構成されてい
る。
【0068】支軸12が搬送モ−タ34(図12)の駆
動を受けて、トレイ排出ロ−ラ5がシ−トSを排出する
方向に回転するとき、支軸62が支軸12から回転駆動
され、ベルトユニット61の整合ベルト69が回転して
シ−トをかき込む。その回転方向は、整合ベルト69
が、位置決め板22と突き当て板21とが交差する点、
つまり後処理位置であるステ−プラ23に向かって、シ
−トSを搬送する方向に回転する。換言すれば、ベルト
ユニット61は後処理位置であるステ−プラ23に向か
ってシ−トSを搬送し得る方向に配向されている。支持
腕部31cと支持板67は、トレイ排出ロ−ラ対4、5
によって排出されたシ−トを固定載置部8上で突き当て
板21及び位置決め板22へとベルトユニット61、6
1が付勢して整合することができるように支軸62を位
置決めしている。
【0069】ベルトユニット61の支軸62からの長さ
は、支軸62から固定載置部(第1のトレイ)8の上面
までの間の距離よりも長くなるように定められている。
従って、ベルトユニット61が摩擦力で支軸62と一体
的に旋回運動した場合に、ベルトユニット61の先端が
固定載置部(第1のトレイ)8の上面に斜め上方から当
接し(図19参照)、ベルトユニット61はそれ以降は
旋回運動ができず、ベルトユニット61の支持板67が
摩擦力に打ち勝って支軸62に対して滑ることにより、
図19の待機位置を保持するようになっている。
【0070】この待機位置にあるベルトユニット61に
おいて、その整合ベルト69がシ−トと接触する位置が
上述の予備(プリ)整合位置(ニップ位置)である。図
13及び図14で説明したように、予備(プリ)整合有
りの動作モ−ドの場合には、シ−トはこの予備(プリ)
整合位置に距離D1又はd1(距離D4又はd4)だけ
予備(プリ)整合され、次いで、ベルトユニット61に
より後処理位置へと距離D2又はd2(距離D5又はd
5)だけ移動させられ、突き当て板21及び位置決め板
22に当接されて本整合がなされる。或いは、予備(プ
リ)整合位置を通過して直接に後処理位置へと距離D3
又はd3(距離D6又はd6)だけ移動させられ、突き
当て板21及び位置決め板22に当接されて本整合がな
される。
【0071】ただし、本整合手段(引き寄せ手段)60
は支軸12が正回転している限り常時支軸62からシ−
トに向かって斜めに垂下して作動していることから、排
出されるシ−トに対して抵抗する力を与えて負荷として
作用する。このため、整合ベルト69による逆搬送(引
き込み)の影響によって、シ−トが押し戻され、固定載
置部8に対向するシ−トの端部が完全に排出されなかっ
たり、斜めに配向されてしまうことがある。かかる不具
合を解消すべく、支軸11には排紙パドル20が設けら
れている。すなわち、排紙パドル20が、支軸11上の
固定載置部8に対応した位置で且つ支持部材16に固設
された第1のスライド規制部材19の間に設けられてお
り、この排紙パドル20が回転しながら固定載置部8に
対応したシ−ト部分に接触することで、当該シ−ト部分
に追加的な排出力(強制的な吐き出す力)を付加するよ
うにしている。
【0072】F.制御手段 次に制御手段について説明する。
【0073】(a) 制御装置(図20) 図20は、本実施形態にかかるシ−ト後処理装置の回路
構成を示すブロック図で、111は制御部本体を構成す
るマイクロコンピュ−タのCPU(中央処理装置)、1
12はこのCPU111が各部を制御するためのプログ
ラムデ−タを格納したROM(リ−ド・オンリ−・メモ
リ)、113はCPU111がデ−タ処理のために使用
するメモリ等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メ
モリ)、114はI/Oポ−ト、115は画像形成装置
本体100のホストコンピュ−タ116とを通信回線で
外部接続するインタフェ−ス(I/F)である。
【0074】上記CPU111とROM112、RAM
113、I/Oポ−ト114、インタフェ−ス115と
はバスライン117により電気的に接続されている。
【0075】上記I/Oポ−ト114には、トレイ排出
ロ−ラ対4、5の支軸11、12のホ−ムポジションを
検出するHP検知センサ50と、搬送路たる紙パス2の
入口に設けた入口センサ131(図2)と、及び紙パス
2の排出口7の近傍に設けた排出センサ134とが接続
されている。排出センサ134は付加的に設けられるセ
ンサであり、省略することができる。
【0076】入口センサ131及び排出センサ134
は、シ−トの通路を挟んで配置された光源と受光素子と
から構成される透過形光センサから成り、シ−トが通過
して光を遮光した場合にONとなる。すなわち、処理装
置1内の上ガイド2a及び下ガイド2b間の紙パス2を
通して排出されるシ−トSは、この紙パス2を挟んで配
置された光源と受光素子とからなる検知センサによって
その一枚毎のシ−トSが通過したか否か、即ち通過シ−
トの検知及び滞留シ−トの検知等が行なわれる。そし
て、シ−トSは、トレイ排出ロ−ラ対4、5の下流のシ
−ト排出口7を挟んで配置された光源と受光素子とから
なる検知センサによってシ−トSが排出されたか否かが
検知される。
【0077】また、I/Oポ−ト114には、ホストコ
ンピュ−タ116からのデ−タに基づいて、トレイ排出
ロ−ラ対4、5の支軸11、12を回転駆動する搬送モ
−タ34のモ−タドライバ118と、そしてホストコン
ピュ−タ116からのデ−タに基づいて、トレイ排出ロ
−ラ対4、5の支軸11、12を軸方向に移動するスラ
イドモ−タ47のモ−タドライバ119とがそれぞれ接
続されている。
【0078】上記搬送モ−タ34、スライドモ−タ47
は例えばステッピングモ−タで構成される。CPU11
1はこれらモ−タ34、47に所定パルスのモ−タ制御
信号を供給して駆動制御するようになっている。
【0079】入口センサ131、排出センサ134及び
HP検知センサ50からの各出力は、後処理装置のマイ
クロコンピュ−タのCPU111に与えられる。また、
画像形成装置本体100からのスタ−トキ−、仕分け枚
数設定キ−、総記録枚数設定キ−及びテンキ−等からな
る操作手段(図示せず)からの情報も、後処理装置のマ
イクロコンピュ−タのCPU111に入力される。
【0080】(b) 制御(図21〜図23) 上記CPU111はプログラムに基づいて図21〜図2
3に示す予備(プリ)整合及びシ−ト後処理の制御を行
うようになっている。
【0081】すなわち、図21のステップST1にて搬
送モ−タ34の動作状態をチェックし、停止していれば
搬送モ−タ34を正転方向に起動する(ステップST
2、ST3)。そして入口センサ131にシ−トが来る
のを待つ(ステップST4)。
【0082】次いで、当該シ−トに先行するシ−ト(前
用紙)が紙パス2中に存在しているかも知れないので、
その有無(前用紙処理中か)を判定する(ステップST
5)。これは上記排出センサ134の出力を監視するこ
とで判断することもできるが、ここでは、入口センサ1
31を通過した時点からのシ−トの搬送時間又は搬送パ
ルス数を計数することで判断する形態を採用している。
【0083】次いで、シ−トの後端が入口センサ131
を抜けるのを待つ(ステップST6)。これは、まだシ
−トの後端が搬送ロ−ラ対3でニップされている状態で
あるにも拘わらず、支軸11、12を軸方向に移動させ
てシ−トをスライドさせてしまう、という事故を防止す
るためである。
【0084】シ−トの後端が入口センサ131を抜けた
ならば、シ−トがトレイ排出ロ−ラ対4、5を抜けるま
でに要するパルス数である「整合ロ−ラ退避パルス」を
セットする(ステップST7)。そして、入口センサ1
31を通過後15mmだけ搬送されるのを待つ(ステッ
プST8)。これはシ−トのバウンドによるチャタリン
グ動作を吸収するためである。
【0085】次に、図22において、画像形成装置本体
100から与えられるデ−タ及び指令に基づき、排出先
をチェックし、排出先の基準が「ストレ−ト位置」、
「オフセット位置(ジョグ位置)」、「ステ−プル位
置」のいずれであるかを判定する(ステップST9)。
【0086】排出先が「ストレ−ト位置」の場合は、何
もしないで図22のフロ−を抜ける(ステップST1
0)。
【0087】排出先が「オフセット位置(ジョグ位
置)」の場合は、所定のオフセット移動量ないしジョグ
動作移動量を確保すべく、その整合要求速度として15
0mm/s及び整合要求位置としてHPより右へ20m
mずれた位置(−20mm)を決定し(ステップST1
1)、その位置へ移動させるべく整合処理を起動させる
(ステップST12)。
【0088】排出先が「ステ−プル位置」の場合は、画
像形成装置本体100から与えられるデ−タ及び指令に
基づき、画像形成装置本体100から「センタ−基準」
「フロント基準(片側基準排出)」「リア基準(片側基
準排出)」のいずれにより搬出されてくるのかをチェッ
クする(ステップST13)。そして、それぞれの排出
基準から予備(プリ)整合位置までの移動距離(整合要
求位置)を計算し、その距離(整合要求位置)及び整合
要求速度を決定し(ステップST14〜ST20)、そ
の位置へ移動させるべく整合処理を起動させる(ステッ
プST12)。
【0089】すなわち、「センタ−基準」の場合は、用
紙幅に応じた予備(プリ)整合位置までの移動距離(例
えば図13に示すD1、D4)を計算し(ステップST
14)、その結果を整合要求位置として設定し、及び整
合要求速度として150mm/sを決定し(ステップS
T15)、その位置へ移動させるべく整合処理を起動さ
せる(ステップST12)。
【0090】また、「フロント基準(片側基準排出)」
の場合は、つまり図47でトレイの右端を基準として排
出されてくる場合は、用紙幅に応じた予備(プリ)整合
位置までの移動距離(例えば図47に示すd7、d9)
を計算し(ステップST16)、その結果を整合要求位
置として設定し、及び整合要求速度として150mm/
sを決定し(ステップST17)、その位置へ移動させ
るべく整合処理を起動させる(ステップST12)。
【0091】次に、「リア基準(片側基準排出)」の場
合(ステップST18)、つまり図47でトレイの右端
を基準として排出されてくる場合は、このシ−トに対す
る本後処理装置の支軸11、12の移動幅(距離α)が
予め既知であるので、その排出基準から一定移動距離α
mm(例えば図14に示すd1、d4)を整合要求位置
として設定し(ステップST19)、この整合要求位置
及び整合要求速度として150mm/sを決定し(ステ
ップST20)、その位置へ移動させるべく整合処理を
起動させる(ステップST12)。但し、排出基準自体
が予備(プリ)整合位置と一致している場合には、予備
(プリ)整合を行う必要はないため、そのまま整合処理
へと移行する(ステップST12)。
【0092】整合処理では上記算出された距離だけ実際
にシ−トを移動させて、予備(プリ)整合位置に送るべ
く整合処理が開始される(ステップST12)。これに
より、シ−トはトレイ排出ロ−ラ対4、5の回転により
搬送され排出されつつ、上記の整合処理によるトレイ排
出ロ−ラ対4、5の軸方向移動が実行され、これによ
り、予備(プリ)整合位置であるベルトユニット61の
ニップ位置まで寄せられて行く。
【0093】そして、図23において、上記ステップS
T11で設定した「整合ロ−ラ退避パルス」が計数アッ
プして、トレイ排出ロ−ラ対4、5を抜けたことが確認
されたならば(ステップST21)、次用紙の排紙要求
つまり次に排出すべきシ−トが在るか否かをチェックす
る(ステップST22)。次用紙の排紙要求がある場合
はステップST1に戻り、次に排出させるシ−トを積載
し、整合することとなる。
【0094】所定枚数のシ−トが積載され、ステップS
T22において次用紙の排紙要求がないと判断された場
合は、ステ−プル指示があるか否かをチェックする(ス
テップST23)。ステ−プル指示がなければ処理を終
了する(ステップST23)。
【0095】ステップST23の判断においてステ−プ
ル指示がある場合は、本整合手段(引き寄せ手段)60
としてのキャタピラ(ベルトユニット61、61)によ
る本整合(後処理位置への引き寄せ)を行うべく、その
引き込みパルス数、つまりシ−トを予備(プリ)整合位
置(ニップ位置)から後処理位置まで引き寄せに必要な
パルス数をセットする(ステップST24)。
【0096】そして搬送モ−タ34及びスライドモ−タ
47が停止するのを待ち(ステップST25)、それか
らステ−プルモ−タ(図示せず)を正転させて後処理を
実行する(ステップST26)。この後処理では、後処
理手段たるステ−プラ23が作動してシ−ト束にステ−
プルを施し、ステ−プル動作が終了する(ステップST
27)。
【0097】このステ−プル動作が終ると、排紙から予
備(プリ)整合、本整合及び後処理(ステ−プル)まで
の一連の動作を終了することになる。
【0098】(c) 制御の変形例(図24〜図25) 図24〜図25は、本整合手段(引き寄せ手段)60を
設けない場合の制御例、つまりシ−トを予備(プリ)整
合位置に予備(プリ)整合させず、いっきに後処理位置
まで、正確には幅方向整合基準位置(位置決め板22)
まで移動させる場合の制御例を示している。
【0099】図24が上記図22と相違する点は、次の
点にある。すなわち、上記図22ではステップST1
4、ST16において予備(プリ)整合位置までの移動
距離(図13のD1、D4及び図14のd1、d4)を
算出し、その演算結果を整合要求位置として設定した。
しかし、この図24のステップST14a、ST16a
においては、幅方向整合基準位置(位置決め板22)ま
での移動距離(図13のD6及び図14のd6)を算出
し、その演算結果を整合要求位置として設定している。
【0100】また図25が上記図23と相違する点は、
次の点にある。すなわち、上記図23では、ステップS
T24、ST25において、キャタピラ引き込みパルス
をセットし、搬送モ−タが停止するのを待ったが、この
図25のステップST25aにおいては、本整合手段
(引き寄せ手段)60が存在しないことから、単に反そ
うモ−タを停止していることにある。
【0101】G.シ−ト束排出手段70(図29〜図3
1) 上記のようにして、シ−トは、予備(プリ)整合(予備
(プリ)整合移動手段40)及び本整合(ベルトユニッ
ト61)を経て、順次に後処理位置に整合され積層さ
れ、それが所定枚数分のシ−ト束となった際に、後処理
手段であるステ−プラ23により単隅部がステ−プル処
理される。このシ−ト束90は、図28に示すように、
固定載置部(第1のトレイ)8からその下方の収納トレ
イ(第2のトレイ)9にかけて載置される。このとき固
定載置部(第1のトレイ)8とその下方の収納トレイ
(第2のトレイ)9との間にはシ−トを積層し収容する
ための空間つまり段差があるため、シ−ト束90もこれ
に沿って湾曲した段差部から成る湾曲部90aを有する
こととなる。
【0102】図29〜図31に示すシ−ト束排出手段7
0は、この状態のシ−ト束90を側方からシ−ト搬送方
向と交差する方向に押し出して、固定載置部(第1のト
レイ)8の領域外に排出する手段である。このシ−ト束
排出手段70は、本実施形態の場合、シ−ト束90の湾
曲部90aと係合してシ−ト束90をシ−ト搬送方向と
直交する方向に押し出して、固定載置部(第1のトレ
イ)8からその下方の収納トレイ(第2のトレイ)9に
移動させる押し出し部材71と、これを旋回動作させる
旋回駆動機構72(駆動手段)とから成る。
【0103】この旋回駆動機構72を構成するため、図
29に示すように、固定載置部(第1のトレイ)8とそ
の下方の収納トレイ(第2のトレイ)9との間の隙間
に、回動中心73を中心に回動する回動レバ−74が配
設されており、この回動する回動レバ−74の先端に、
上記押し出し部材71が、上下に延在する「押し出し
棒」の形で設けられている。また、この回動レバ−74
は、その回動中心軸73から反対側に斜め下方に延在
し、先端に接触部75a(図31)が形成された接触ア
−ム75を具備している。
【0104】一方、上記回動レバ−74を回動駆動する
ため、接触部75aの近傍には、接触部75aに作用す
るカム77を具備したカム付きウォ−ムホイ−ル76
が、軸78の周りに回転可能に設けられている。このカ
ム付きウォ−ムホイ−ル76が軸78の周りに後述する
往復回動運動したとき、カム77が上記接触部75aに
接触して、所定の旋回動作をさせるように構成されてい
る。また、このカム付きウォ−ムホイ−ル76と噛み合
うウォ−ムギヤ79が、上記回動レバ−74の存在する
側と反対側に設けられている。このウォ−ムギヤ79
は、一方向クラッチ付きプ−リ80の設けられた軸81
に設けられており、この一方向クラッチ付きプ−リ80
は、上述した支軸11、12の回転駆動機構を構成する
ギヤ列の一環として設けられている。
【0105】すなわち、図30に示すように、サイドフ
レ−ム1b及び支持板82に一方向クラッチ付きプ−リ
80の軸81が回転自在に設けられられると共に、サイ
ドフレ−ム1bに中間プ−リ35eが回転自在に設けら
れている。そして、搬送モ−タ34の出力が、その出力
軸に固定のモ−タプ−リ35aから、タイミングベルト
36を介して、中間プ−リ35b、搬送ロ−ラプ−リ3
5c及び従動プ−リ35dへと伝達され、さらに中間プ
−リ35eを経て一方向クラッチ付きプ−リ80へと伝
達される力伝達機構が構成されている。この一方向クラ
ッチ付きプ−リ80の出力側である軸81に、上記ウォ
−ムギヤ79が噛み合っており、一方向クラッチの働き
により、搬送モ−タ34が正回転するときは一方向クラ
ッチがオフして一方向クラッチ付きプ−リ80が空転
し、他方、搬送モ−タ34が逆回転するときは一方向ク
ラッチがオンし、その回転駆動力が軸81に伝達され、
ウォ−ムギヤ79が回転するようになっている。
【0106】ウォ−ムギヤ79が回転すると、これと噛
み合うカム付きウォ−ムホイ−ル76が回転し、これと
一体の図31に示す状態に在るカム77が接触ア−ム7
5の接触部75aに接触し押圧して、図32(a)
(b)に示す如く回動中心軸73の周りに回動レバ−7
4を回動させる。これにより押し出し部材71が、図3
2(a)(b)に示す如く回動中心軸73の周りに旋回
し、シ−ト束90を固定載置部(第1のトレイ)8の領
域外へ押し出す。
【0107】かくしてシ−ト束90は、図33(a)〜
図33(c)に示すように、固定載置部(第1のトレ
イ)8上から収納トレイ(第2のトレイ)9上へと排出
される。
【0108】シ−ト束90を固定載置部(第1のトレ
イ)8の領域外へ押し出した図32(b)の位置に達す
ると、搬送モ−タ34の回転方向が逆転から正転に切り
換わり、軸81が自由な状態となり、軸81に嵌装され
た復帰バネ83によりカム付きウォ−ムホイ−ル76が
図31の状態に戻る。また回動レバ−74も復帰バネ8
4の働きにより図31の状態に戻る。
【0109】上記要素74〜84から、押し出し棒72
を旋回駆動する機構(旋回駆動機構72)が構成されて
いる。
【0110】H.後処理とシ−ト束排出処理の制御(図
34〜図38) (a) 制御装置(図20) 前提となる制御装置の構成は図20で説明したものと同
じである。
【0111】(b) 制御(図21、図34〜図36) 上記CPU111は、プログラムに基づいて、図34〜
図36に示すプ−リ整合、シ−ト後処理及びシ−ト束排
出処理の制御を行うようになっている。
【0112】すなわち、図21のステップST1にて搬
送モ−タ34の動作状態をチェックし、停止していれば
搬送モ−タ34を正転方向に起動する(ステップST
2、ST3)。そして入口センサ131にシ−トが来る
のを待つ(ステップST4)。
【0113】次いで、当該シ−トに先行するシ−ト(前
用紙)が紙パス2中に存在しているかも知れないので、
その有無(前用紙処理中か)を判定する(ステップST
5)。これは上記排出センサ134の出力を監視するこ
とで判断することもできるが、ここでは、入口センサ1
31を通過した時点からのシ−トの搬送時間又は搬送パ
ルス数を計数することで判断する形態を採用している。
【0114】次いで、シ−トの後端が入口センサ131
を抜けるのを待つ(ステップST6)。これは、まだシ
−トの後端が搬送ロ−ラ対3でニップされている状態で
あるにも拘わらず、支軸11、12を軸方向に移動させ
てシ−トをスライドさせてしまう、という事故を防止す
るためである。
【0115】シ−トの後端が入口センサ131を抜けた
ならば、シ−トがトレイ排出ロ−ラ対4、5を抜けるま
でに要するパルス数である「整合ロ−ラ退避パルス」を
セットする(ステップST7)。そして、入口センサ1
31を通過後15mmだけ搬送されるのを待つ(ステッ
プST8)。これはシ−トのバウンドによるチャタリン
グ動作を吸収するためである。
【0116】次に、図34において、画像形成装置本体
100から与えられるデ−タ及び指令に基づき、排出先
をチェックし、排出先の基準が「ストレ−ト位置」、
「オフセット位置(ジョグ位置)」、「ステ−プル位
置」のいずれであるかを判定する(ステップST9)。
【0117】排出先が「ストレ−ト位置」の場合は、何
もしないで図22のフロ−を抜ける(ステップST1
0)。
【0118】排出先が「オフセット位置(ジョグ位
置)」の場合は、所定のオフセット移動量ないしジョグ
動作移動量を確保すべく、その整合要求速度として15
0mm/s及び整合要求位置としてHPより右へ20m
mずれた位置(−20mm)を決定し(ステップST1
1)、その位置へ移動させるべく整合処理を起動させる
(ステップST12)。
【0119】排出先が「ステ−プル位置」の場合は、画
像形成装置本体100から与えられるデ−タ及び指令に
基づき、画像形成装置本体100から「センタ−基準」
「フロント基準(片側基準排出)」「リア基準(片側基
準排出)」のいずれにより搬出されてくるのかをチェッ
クする(ステップST13)。そして、それぞれの排出
基準から予備(プリ)整合位置までの移動距離(整合要
求位置)を計算し、その距離(整合要求位置)及び整合
要求速度を決定し(ステップST14〜ST20)、そ
の位置へ移動させるべく整合処理を起動させる(ステッ
プST12)。
【0120】すなわち、「センタ−基準」の場合は、用
紙幅に応じた予備(プリ)整合位置までの移動距離(例
えば図13に示すD1、D4)を計算し(ステップST
14)、その結果を整合要求位置として設定し、及び整
合要求速度として150mm/sを決定し(ステップS
T15)、その位置へ移動させるべく整合処理を起動さ
せる(ステップST12)。
【0121】また、「フロント基準(片側基準排出)」
の場合は、用紙幅に応じた予備(プリ)整合位置までの
移動距離(例えば図47に示すd7、d9)を計算し
(ステップST16)、その結果を整合要求位置として
設定し、及び整合要求速度として150mm/sを決定
し(ステップST17)、その位置へ移動させるべく整
合処理を起動させる(ステップST12)。
【0122】次に、「リア基準(片側基準排出)」の場
合(ステップST18)、つまり図14でトレイの左端
を基準として排出されてくる場合は、このシ−トに対す
る本後処理装置の支軸11、12の移動幅(距離α)が
予め既知であるので、その排出基準から一定移動距離α
mm(例えば図14に示すd1、d4)を整合要求位置
として設定し(ステップST19)、この整合要求位置
及び整合要求速度として150mm/sを決定し(ステ
ップST20)、その位置へ移動させるべく整合処理を
起動させる(ステップST12)。
【0123】整合処理では上記算出された距離だけ実際
にシ−トを移動させて、予備(プリ)整合位置に送るべ
く整合処理が開始される(ステップST12)。これに
より、シ−トはトレイ排出ロ−ラ対4、5の回転により
搬送され排出されつつ、上記の整合処理によるトレイ排
出ロ−ラ対4、5の軸方向移動が実行され、これによ
り、予備(プリ)整合位置であるベルトユニット61の
ニップ位置まで寄せられて行く。
【0124】そして、図35において、上記ステップS
T11で設定した「整合ロ−ラ退避パルス」が計数アッ
プして、トレイ排出ロ−ラ対4、5を抜けたことが確認
されたならば(ステップST21)、次用紙の排紙要求
つまり次に排出すべきシ−トが在るか否かをチェックす
る(ステップST22)。次用紙の排紙要求がある場合
はステップST1に戻り、次に排出させるシ−トを積載
し、整合することとなる。
【0125】所定枚数のシ−トが積載され、ステップS
T22において次用紙の排紙要求がないと判断された場
合は、ステ−プル指示又はシ−ト束排出指示があるか否
かをチェックする(ステップST23)。ステ−プル指
示又はシ−ト束排出指示がなければ処理を終了する(ス
テップST23)。
【0126】ステップST23の判断においてステ−プ
ル指示又はシ−ト束排出指示がある場合は、本整合手段
(引き寄せ手段)60としてのキャタピラ(ベルトユニ
ット61、61)による本整合(後処理位置への引き寄
せ)を行うべく、その引き込みパルス数、つまりシ−ト
を予備(プリ)整合位置(ニップ位置)から後処理位置
まで引き寄せのに必要なパルス数をセットする(ステッ
プST24)。
【0127】そして搬送モ−タ34及びスライドモ−タ
47が停止するのを待ち(ステップST25)、それか
ら「ステ−プル・束排出処理」のル−チンを起動する。
【0128】図36に、このステ−プル・束排出処理の
フロ−を示す。このステ−プル・束排出処理において
は、まずステ−プル指示があるか否かをチェックし(ス
テップST31)、ステ−プル指示がある場合は、ステ
−プルモ−タ(図示せず)を正転させて後処理を実行す
る(ステップST32)。この後処理では、後処理手段
たるステ−プラ23が作動してシ−ト束にステ−プルを
施し、ステ−プル動作が終了し、ステ−プル動作が終了
する(ステップST33)。
【0129】ステ−プル指示がなければ(ステップST
31)、これらステップST32〜ST33の処理を行
わず、次のシ−ト束排出処理(ステップST34〜ST
36)に進む。
【0130】ステップST34において、搬送モ−タ3
4の回転方向をそれまでの正転方向から逆転方向にすべ
く、回転方向に「逆転」をセットし、また搬送要求速度
として50mm/s、搬送供給距離として150mmを
セットして、搬送モ−タ34を起動させる。
【0131】搬送モ−タ34が逆転されるため、上述の
シ−ト束排出手段70の一方向クラッチ付きプ−リ80
がオンして軸81に搬送モ−タ34の回転力が伝わり、
ウォ−ムギヤ79によりカム付きウォ−ムホイ−ル76
が回転し、これと一体のカム77が接触ア−ム75の接
触部75aを押圧して、回動レバ−74を回動中心軸7
3の周りに回動させる。これにより押し出し部材71が
回動中心軸73の周りに旋回し、図33(a)〜図33
(c)に示すように、シ−ト束90を固定載置部(第1
のトレイ)8の領域外へ押し出す。これによりシ−ト束
90は、固定載置部(第1のトレイ)8上から収納トレ
イ(第2のトレイ)9上へと排出される。
【0132】このシ−ト束排出動作が終ると(ステップ
ST36)、排紙から予備(プリ)整合、本整合、後処
理(ステ−プル)及びシ−ト束排出までの一連の動作を
終了することになる。
【0133】(c) 制御の変形例(図37〜図38) 図37〜図38は、本整合手段(引き寄せ手段)60を
設けない場合の制御例、つまりシ−トを予備(プリ)整
合位置に予備(プリ)整合させず、いっきに後処理位置
まで、正確には幅方向整合基準位置(位置決め板22)
まで移動させる場合の制御例を示している。
【0134】図37が上記図34と相違する点は、次の
点にある。すなわち、上記図34ではステップST1
4、ST16において予備(プリ)整合位置までの移動
距離(図13のD1、D4及び図14のd1、d4)を
算出し、その演算結果を整合要求位置として設定した。
しかし、この図37のステップST14a、ST16a
においては、幅方向整合基準位置(位置決め板22)ま
での移動距離(図13のD6及び図14のd6)を算出
し、その演算結果を整合要求位置として設定している。
【0135】また図38が上記図35と相違する点は、
次の点にある。すなわち、上記図35では、ステップS
T24、ST25において、キャタピラ引き込みパルス
をセットし、搬送モ−タが停止するのを待ったが、この
図38のステップST25aにおいては、本整合手段
(引き寄せ手段)60が存在しないことから、単に搬送
モ−タを停止していることにある。
【0136】I.他の制御例(図39〜図44) 次に、上記とは別の制御例について述べる。
【0137】(a) 制御装置(図20) 処理装置1内の上ガイド2a及び下ガイド2bを通して
排出されるシ−トSは、上ガイド2a及び下ガイド2b
を挟んで配置された光源と受光素子からなる入口センサ
131(光学式センサ)によって、その一枚毎のシ−ト
Sが通過したか否か、即ち通過シ−トの検知及び滞留シ
−トの検知が行なわれる。
【0138】また、シ−トSは、トレイ排出ロ−ラ対
4、5の下流のシ−ト排出口7を挟んで配置された光源
と受光素子からなる排出センサ134によって、シ−ト
Sが排出されたか否かが検知される。
【0139】各入口センサ131、排出センサ134の
出力は、図20に示すように、CPU111を主体とし
ROM112、RAM113を具備して構成されたシ−
ト後処理装置1のマイクロコンピュ−タに与えられる。
また、画像形成装置本体100からのスタ−トキ−、仕
分け枚数設定キ−、総記録枚数設定キ−及びテンキ−等
からなる操作手段(図示せず)の情報も、シ−ト後処理
装置1のマイクロコンピュ−タに入力される。
【0140】マイクロコンピュ−タの出力ポ−トには、
スライドモ−タ47に電流を供給するモ−タドライバ1
19が接続されている。
【0141】マイクロコンピュ−タは、排出センサ13
4の出力回数を計算することができ、且つこの出力回数
とシ−トSとの仕分け枚数が同一となった時点でトレイ
排出ロ−ラ対4、5の位置を切り替えることができる。
【0142】また、後処理手段たるステ−プラ23によ
る後処理が正常に終了したか否かを検知する異常検知手
段を備えており、この異常検知手段により後処理手段の
異常が検知された場合は、画像形成装置からの指示若し
くは自らの判断に基づいて、上記予備(プリ)整合移動
手段40として兼用のシ−トシフト手段の動作を禁止す
る制御手段を備えている。
【0143】この例におけるシ−ト後処理装置1の制御
装置は、その動作モ−ドとして、画像形成装置本体10
0から排出されるシ−トをそのまま収納トレイ9に排出
する「通常排紙モ−ド」の他に、「後処理モ−ド」、
「仕分け排出モ−ド」を有している。
【0144】(b) 通常排紙モ−ド これは画像記録されたシ−トSに仕分けや後処理を実施
しない動作モ−ドであり、この通常排紙モ−ドでは、以
下に示すプログラムを実行せず、トレイ排出ロ−ラ対
4、5を横送りさせることなくそのまま収納トレイ9上
にシ−トSを排出する。
【0145】(c) 後処理モ−ド(予備(プリ)整合あ
り)(図39〜図41) 画像形成装置本体100あるいは画像形成装置本体10
0に接続されたパ−ソナルコンピュ−タから、制御装置
のマイクロコンピュ−タに後処理モ−ドのスタ−ト信号
が与えられると、マイクロコンピュ−タのROMに11
2記憶されている図39〜図41のフロ−チャ−トに示
すプログラムに従って、後処理モ−ドが実行される。
【0146】まず、ステップST41で画像形成装置本
体100が初期状態に設定される。
【0147】次に、シ−トサイズを確認し(ステップS
T42)、画像形成装置本体100又はこれに接続され
たパ−ソナルコンピュ−タによって設定される排出先
が、センタ−基準又は片側基準のいずれであるかをチェ
ックする(ステップST43)。
【0148】排出先がセンタ−基準の場合、図示しない
画像形成装置本体100のプリントキ−あるいは画像形
成装置本体100に接続されたパ−ソナルコンピュ−タ
からのプリント信号に基づいて、画像形成装置本体10
0によってシ−トSSに画像が記録される(ステップS
T44)。
【0149】次に、シ−トSSの先端がトレイ排出ロ−
ラ対4、5にくわえこまれて、排出センサ134の出力
がONになると(ステップST45)、更に入口センサ
131がOFFするのを待つ(ステップST46)。
【0150】この入口センサ131の出力がOFFとな
り、シ−トSSの後端が入口センサ131を通過し終え
たならば(ステップST46)、搬送モ−タ34のシ−
トサイズに応じたパルス数がカウントアップするのを待
ち(ステップST47)、シ−トサイズに応じた予備
(プリ)整合位置(予備整合位置)までの所定のパルス
分だけスライドモ−タ47を駆動させる(ステップST
48)。
【0151】これにより、搬送モ−タ34の駆動を受け
て回転中の支軸11、12が矢印A(図3)方向に移動
して、シ−トが予備(プリ)整合位置までスライド移動
され、予備(プリ)整合される。尚、この予備(プリ)
整合位置への移動距離は、後述する仕分け排紙モ−ド時
よりも矢印A方向に長くなるように設定されている。
【0152】このように、支軸11、12すなわちトレ
イ排出ロ−ラ対4、5を矢印A方向へ移動させることに
よって、排出中のシ−トSSを所定の予備(プリ)整合
位置に移動して、シ−トSSを固定載置部8及び収納ト
レイ9に跨った状態で排出することができる。
【0153】このように予備(プリ)整合位置に移動さ
れて排出されたシ−トSSは、更にベルトユニット6
1、61により引き込まれて、位置決め板22及び突き
当て板21にて定める後処理位置へと整合(本整合)さ
れる(ステップST49)。
【0154】その後、シ−トが排出センサ134を抜け
出たならば(ステップST50)、「総出力回数」を加
算計数し(ステップST51)、総出力回数の計数値が
処理記録枚数と一致したかどうかをチェックする(ステ
ップST52)。一致した場合は、所定枚数分の本整合
処理が終了したので、そのシ−ト束90(図28)に対
してステ−プラ23によるステ−プル処理(綴じ処理)
を実施する。
【0155】次いで、搬送モ−タ34を逆転させて、シ
−ト束排出手段(シ−ト移動手段)70により、整合処
理済のシ−ト束90(図28)をシ−ト搬送方向と直交
する方向に押圧し、固定載置部(第1のトレイ)8上か
ら収納トレイ(第2のトレイ)9上へと排出する。そし
て、次のジョブが有る場合には、ステップST42に戻
る(ステップST56)。なお、ステップST54にお
いてステ−プラ23に異常が発生した場合には、適当な
表示手段や警報手段により、その旨の警告表示をする
(ステップST57)。
【0156】図41は、ステップST43で、排出先が
センタ−基準でないと判断された場合の処理、つまり排
出先が片側基準である場合の処理を示したものである。
【0157】この場合、まず排出先がリア片側基準(リ
ア片側基準排出)であるか否かをチェックし、YES
(リア片側基準排出)ならば図示しない画像形成装置本
体100のプリントキ−あるいは画像形成装置本体10
0に接続されたパ−ソナルコンピュ−タからのプリント
信号に基づいて、画像形成装置本体100によってシ−
トSSに画像が記録される(ステップST59)。
【0158】次に、シ−トSSの先端がトレイ排出ロ−
ラ対4、5にくわえこまれて、排出センサ134の出力
がONになったならば(ステップST60)、更に入口
センサ131がOFFするのを待つ(ステップST6
1)。
【0159】この入口センサ131の出力がOFFとな
り、シ−トSSの後端が入口センサ131を通過し終え
たならば(ステップST61)、搬送モ−タ34のシ−
トサイズに応じたパルス数がカウントアップするのを待
ち(ステップST62)、シ−トサイズに応じた予備
(プリ)整合位置(予備整合位置)までの所定のパルス
分だけスライドモ−タ47を駆動させる(ステップST
63)。これにより、搬送モ−タ34の駆動を受けて回
転中の支軸11、12が矢印A(図3)方向に移動し
て、シ−トが予備(プリ)整合位置までスライド移動さ
れ、予備(プリ)整合される。
【0160】その後、プログラムはステップST50に
戻り、ステ−プラ23による綴じ処理や処理済シ−ト束
の排出処理がなされる。
【0161】一方、上記ステップST58の判断がNO
(フロント片側基準)であるならば、図示しない画像形
成装置本体100のプリントキ−あるいは画像形成装置
本体100に接続されたパ−ソナルコンピュ−タからの
プリント信号に基づいて、画像形成装置本体100によ
ってシ−トSSに画像が記録される(ステップST6
4)。
【0162】次に、シ−トSSの先端がトレイ排出ロ−
ラ対4、5にくわえこまれて、排出センサ134の出力
がONになったならば(ステップST65)、更に入口
センサ131がOFFするのを待つ(ステップST6
6)。
【0163】この入口センサ131の出力がOFFとな
り、シ−トSSの後端が入口センサ131を通過し終え
たならば(ステップST66)、搬送モ−タ34の一律
の所定パルス数がカウントアップするのを待ち(ステッ
プST67)、予備(プリ)整合位置(予備整合位置)
までの一律のパルス分だけスライドモ−タ47を駆動さ
せる(ステップST68)。これにより、搬送モ−タ3
4の駆動を受けて回転中の支軸11、12が矢印A(図
3)方向に移動して、シ−トが予備(プリ)整合位置ま
でスライド移動され、予備(プリ)整合される。
【0164】その後、プログラムはステップST50に
戻り、ステ−プラ23による綴じ処理や処理済シ−ト束
の排出処理がなされる。
【0165】(d) 後処理モ−ドの変形例(図42〜図4
4) 図42〜図44は、上記のような予備(プリ)整合を行
わずに、一度に最終的な後処理位置までシ−トをスライ
ド移動させてしまう場合の制御例を示したものである。
そのため、図42中のステップST48a、図44中の
ステップST63a及びステップST68a、では、予
備整合位置ではなく最終的な後処理位置まで移動させる
のに必要な所定パルス数を与えて、スライドモ−タ47
を作動させている。
【0166】(e) 仕分け排紙モ−ド(図45〜図46) 上記したシ−ト後処理装置1は、排出されるシ−トをシ
−ト束毎に、シ−ト搬送方向と交差する方向、ここでは
直交する方向にずらすことにより段付け(仕分け)を行
う仕分け排紙モ−ドの動作を実現するため、仕分け手段
として機能するシ−トシフト手段を備えている。ただ
し、専用のシ−トシフト手段が用意されているのではな
く、上記した予備(プリ)整合移動手段(片寄せ手段)
40がこのシ−トシフト手段として兼用されている。
【0167】仕分け手段としてのシ−トシフト手段は、
正確には、このシ−トシフト手段(予備(プリ)整合移
動手段40)とこれを仕分け動作(ジョグ動作)させる
ジョグモ−ド制御機能とを具備して成る。図20の制御
装置において、マイクロコンピュ−タは、仕分け排出モ
−ドの場合には、排出センサ134の出力回数を計算す
ることができ、且つこの出力回数とシ−トSの仕分け枚
数が同一となった時点でトレイ排出ロ−ラ対4、5の軸
方向位置を、通常排紙位置からオフセット位置に又はそ
の逆に切り替えることができる。
【0168】・第1のジョブ(奇数ジョブ)画像形成装
置本体100あるいは画像形成装置本体100に接続さ
れたパ−ソナルコンピュ−タからマイクロコンピュ−タ
135に仕分け排出モ−ドのスタ−ト信号が与えられる
と、マイクロコンピュ−タ135のROMに記憶されて
いる図45のフロ−チャ−トに示すプログラムに従って
仕分け排出モ−ドが実行される。
【0169】図45において、まず、ステップST71
で画像形成装置本体100が初期状態に設定される。
【0170】次に、ステップST72及びST73で、
画像記録する「総記録枚数Z」の設定及びその「仕分け
枚数n」の設定が、図示しない総記録枚数設定キ−、仕
分け枚数設定キ−及びテンキ−を操作することにより、
あるいは画像形成装置本体100に接続されたパ−ソナ
ルコンピュ−タを操作することによってなされる。
【0171】説明の便宜上、この実施形態では、「総記
録枚数Z=15」「仕分け枚数n=3」であると仮定す
る。
【0172】そして、ステップST74でこれから排出
するシ−トの「ジョブ数N」を確認する。ここでいう
「ジョブ」とは、仕分けされるシ−トの1まとまりの束
(シ−ト束)をいう。従って、排出されているシ−トが
第1束目に属する場合、そのシ−トの属するジョブ数は
“N=1”であり、また第2束目に属する場合、そのシ
−トの属するジョブ数は“N=2”ということになる。
【0173】最初はジョブ数Nが“1”であるので、ジ
ョブ数N=1を確認した後、ステップST75にてホ−
ムポジション検知センサ50(HP検知センサ50)に
よってスライド結合板41がHP(ホ−ムポジション)
にあるか否かを判定する。HP検知センサ50がONし
たとき、即ち、スライド結合板41の位置検知用突起5
1により光源から受光素子への光が遮られてたとき、ス
ライド結合板41がHPにあると判定する。
【0174】ここでは最初スライド結合板41がHP
(ホ−ムポジション)にあるものとする。ただし、ステ
ップST75の判断がNOである場合、すなわちHP検
知センサ50がOFF状態(受光素子は受光状態)にあ
って「非ホ−ムポジション」に在ることを検出している
場合は、スライドモ−タ47を逆転駆動し、ステップS
T76にてスライド結合板41がHPに戻ってHP検知
センサ50がON検出するまで、スライドモ−タ47を
逆転駆動する。
【0175】次いでステップST77で、図示しない画
像形成装置本体100のプリントキ−を操作することに
より、あるいは画像形成装置本体100に接続されたパ
−ソナルコンピュ−タから出力されるプリント信号に基
づいて、画像形成装置本体100によって第1のシ−ト
S1に画像が記録される。
【0176】次いで、この第1のシ−トS1が搬送さ
れ、先端がトレイ排出ロ−ラ対4、5にくわえこまれ
る。ステップST78で、排出口7に設けた排出センサ
134の出力がON(受光素子は非受光状態)になり、
上記画像記録された第1のシ−トS1が排出センサ13
4の位置にあることが検知される。
【0177】ここで、先に当該第1のシ−トS1によっ
て検知出力がONとなっている入口センサ131(搬送
路センサ)の出力がOFFとなるのを待つ(ステップS
T79)。その理由は、紙パス2の入口に設けた搬送ロ
−ラ対3を、まだ当該シ−トの後端側が通過中である場
合、排出ロ−ラ対4、5の軸方向移動させてシ−トをス
ライドさせることは禁止すべきであり、そのためには搬
送ロ−ラ対3の近傍又はそれよりもシ−ト搬送方向下流
側に設けた搬送路センサを当該シ−トの後端側が抜けた
ことを確認する必要があるためである。もし後端側にお
いてはまだ搬送ロ−ラ対3にニップされている通過中の
シ−トを、先端側においては排出ロ−ラ対4、5を移動
させることでスライドさせると、シ−トを破損すること
になる。
【0178】そこで、ステップST79で、入口センサ
131の出力がOFFとなり、第1のシ−トS1の後端
が搬送ロ−ラ対3を通過し終えたことが確認できたなら
ば、ステップST80で、現在排出しているシ−トの属
するジョブ数が奇数ジョブか否かを判断する。すなわ
ち、ステップST80にて第1のシ−トS1(第1のジ
ョブ)が奇数ジョブに属するシ−トであるか否かを、画
像形成装置本体100あるいは画像形成装置本体100
に接続されたパ−ソナルコンピュ−タからのジョブ信号
によって判定する。
【0179】ここで第1のシ−トS1を扱っていると
き、当該第1のシ−トS1は奇数ジョブに属するので、
ステップST80での判断はYESとなり、そのまま図
46のステップST82に移行する。
【0180】しかし、後述するように、現在排出してい
るシ−トが偶数ジョブに属する場合は、ステップST8
0での判断はNOとなり、ステップST81に移行す
る。ステップST81では、シ−トを排出すべく回転し
ているトレイ排出ロ−ラ対4、5を所定の仕分け位置
(オフセット位置)にスライド移動するように、HPか
ら仕分け位置までの距離に対応した所定パルス分、スラ
イドモ−タ47を正転させる。
【0181】図46のステップST82において、第1
のシ−トS1の後端が排出センサ134を通過してその
検知出力がOFFとなると、第1のシ−トS1の後端が
収納トレイ9上に排出されたことになる。そこで、ステ
ップST83において、排出センサ134を通過し終え
たシ−トの枚数、即ち排出センサ134の「総出力回
数」が計数される。
【0182】次いで、ステップST84に進み、上記ス
テップST73により設定された仕分け枚数nとジョブ
数Nの積「設定仕分け枚数n×ジョブ数N」と、ステッ
プST81で実際に計数された排出センサ134の「総
出力回数」とが同一であるか否かが判定される。ここ
で、ジョブ数Nは初期値が“1”であって設定された仕
分け枚数nのシ−トの仕分けが終了するごとに後述する
ステップST86において1が加算され変化する整数値
である。
【0183】この時点でジョブ数NはN=1であるが、
本例では「総記録枚数Z=15」「仕分け枚数n=3」
であると仮定しており、第1のシ−トS1群(仕分け枚
数n=3)のうちの最初のシ−トを取り扱っているた
め、総出力回数<n×Nの関係となり、ステップST8
4における判断がNOとなる。このようにステップST
84における判断において、設定仕分け枚数n×ジョブ
数N(この場合N=1である。)=排出センサ134の
総出力回数でない場合、つまり所定ジョブ数Nまでの総
枚数分のシ−トの排出がまだ終了していない場合は、ス
テップST74に戻る。
【0184】そして、ステップST75にて、HP検知
センサ50によってスライド結合板41がHPにあるか
否かを判定する。ここで、ステップST80にて奇数ジ
ョブに属するシ−トとして認識された第1のシ−トS1
の場合、HP検知センサ50はスライド結合板41によ
ってONされているHP(ホ−ムポジション)にあるの
で、スライドモ−タ47を駆動することなく、スライド
結合板41をホ−ムポジションにとどめたままステップ
ST75を抜ける。
【0185】以後、後続の第1のシ−トS1毎に、ステ
ップST74〜ステップST84の動作が繰り返され、
後続の画像記録された第1のシ−トS1が、トレイ排出
ロ−ラ対4、5の第1ポジション側、即ち図15におい
て収納トレイ9上の点線で示す位置J1(第1ジョグ位
置)に順次排出され積層されて行く。
【0186】かくするうちに、ジョブ数N=1での総枚
数分(仕分け枚数n=3)のシ−トの排出が終了し、ス
テップST84で、設定仕分け枚数n×ジョブ数N=排
出センサ134の総出力回数であると判定され、ステッ
プST85に進む。
【0187】ステップST85では、設定総記録枚数Z
が排出センサ134の総出力回数と一致するかどうかの
判定がなされる。このステップST85において「設定
総記録枚数=総出力回数」となった場合は、仕分け手段
による仕分け処理は終了する。しかし、ここでは総記録
枚数Z=15であり、仕分け枚数n=3の第1束目(ジ
ョブ数N=1)が終了したにすぎないので、ステップS
T85の判断は、「設定総記録枚数=排出センサ134
総出力回数」でない場合となる。そこで、ステップST
86に進み、上記ジョブ数Nを1増加させてジョブ数N
=2とした後に、仕分けステップST74へ戻る。
【0188】・ 第2のジョブ(偶数ジョブ)ステップ
ST74へ戻った後の第2のジョブ(ジョブ数N=2)
における動作は次のようになる。
【0189】まず、ジョブ数Nを確認する(ステップS
T74)。ここでジョブ数Nは、上記ステップST86
で+1された結果、ジョブ数N=2となっているはずで
ある。すなわち、ステップST74において、シ−ト
が、画像形成装置本体100あるいは画像形成装置本体
100に接続されたパ−ソナルコンピュ−タからのジョ
ブ信号によって、第1のジョブに関するシ−トではな
く、次ジョブの第2のシ−トS2であることが判断され
る。
【0190】そして、HP検知センサ50によってスラ
イド結合板41がHPにあることが確認され(ステップ
ST75)、ステップST77へ進み、更にステップS
T78に移行する。
【0191】次ジョブの第2のシ−トS2がトレイ排出
ロ−ラ対4、5にくわえ込まれて、排出センサ134の
出力がONとなり、次いで入口センサ131の出力がO
FFとなる(ステップST78、ST79)。
【0192】ここで奇数ジョブであるか否かを判定する
(ステップST80)。第2のシ−トS2は偶数ジョブ
に属するので、ステップST80の判断はNOとなり、
ステップST81に進む。ステップST81では、シ−
トを排出すべく回転しているトレイ排出ロ−ラ対4、5
を、シ−トの所定の仕分け位置(オフセット位置)つま
り図15の第2ジョグ位置J2にスライド移動するよう
に、HPから仕分け位置(第2ジョグ位置J2)までの
距離Dに対応した所定パルス分、スライドモ−タ47を
正転させる。
【0193】この状態で、ステップST82で第2のシ
−トS2の後端が排出センサ134を通過してその検知
出力がOFFとなり、第2のシ−トS2の後端が収納ト
レイ9上に排出される。この時、第2のシ−トS2は、
トレイ排出ロ−ラ対4、5の第2ポジション側、即ち図
15において収納トレイ9上の二点鎖線で示す位置J2
(第2ジョグ位置)に所定距離Dだけずれて順次排出さ
れ積層されて行く。換言すれば、第2のシ−トS2は、
ステップST81にてスライド結合板41がHPから所
定距離Dだけ離れた位置に移動した状態、即ち、収納ト
レイ9上の第1シ−トS1に対しても所定距離Dだけず
れた状態でトレイ排出ロ−ラ対4、5によって収納トレ
イ9上に排出される。
【0194】そして、ステップST83で、第1のシ−
トS1の場合と同様に、排出センサ134を通過したシ
−トの枚数即ち排出センサ134の総出力回数が計算さ
れる。
【0195】次いで、ステップST84に進み、設定仕
分け枚数n×ジョブ数Nと、ステップST83で計数さ
れた排出センサ134の総出力回数とが同一であるか否
かが判定される。
【0196】ここでジョブ数Nは既にステップST86
でインクレメントされていて、N=2である。また所定
の仕分け枚数n(仕分け枚数n=3)の排紙がなされる
までは、総出力回数<n×Nの関係にあるので、ステッ
プST84における判断はNOとなる。このようにステ
ップST84において、設定仕分け枚数n×ジョブ数N
(この場合N=2である。)=排出センサ134の総出
力回数でない場合は、ステップST74に戻る。
【0197】そして、ステップST74でジョブ数Nを
確認した後、ステップST75でHP検知センサ50に
よってスライド結合板41がHPにあるか否かを判定す
る。
【0198】ここで、第2のシ−トS2群については、
その最初のシ−トを処理した際に、既にステップST8
1にて、スライド結合板41がHPから所定距離Dだけ
離れた位置に移動するまでスライドモ−タ47を駆動し
ており、HP検知センサ50がOFF状態となっている
ことから、ステップST75の判断はNOとなり、ステ
ップST75からステップST76へと移行する。そし
て、ステップST76にてスライド結合板41をHPに
戻してからステップST77へと移行する。こうするこ
とで、当該第2のシ−トS2を排出した位置から、後続
する第2のシ−トS2を受け取る位置に、トレイ排出ロ
−ラ対4、5を復帰させることができる。
【0199】以後、ステップST84で「設定仕分け枚
数n(n=3)×ジョブ数N(N=2)=排出センサ1
34の総出力回数」となるまで、後続の第2のシ−トS
2毎に、ステップST74〜ステップST84の操作が
繰り返され、後続の画像記録された第2のシ−トS2
が、図15の収納トレイ9上の二点鎖線で示す位置(第
2ジョグ位置J2)に順次排出され積層されて行く。
【0200】なお、上記ステップST81において、ス
ライド結合板41の移動によって支軸11、12も所定
距離Dだけ移動するが、この時支軸11、12は搬送モ
−タ34の駆動を受けて回転を継続している。従って、
支軸11、12に固定されたトレイ排出ロ−ラ対4、5
は、シ−トを排出しながら支軸11、12の軸方向に移
動して、シ−トを収納トレイ9上の上記第2ジョグ位置
J2に排出することができる。また、上記第2ジョグ位
置J2への移動距離Dは、例えば、スライドモ−タ47
からのパルスカウントや別途タイマ−手段によるタイマ
−カウント等によって制御される。
【0201】かくするうちに、第2のシ−トS2群につ
いて設定仕分け枚数n(n=3)分のシ−トの排出、す
なわち設定仕分け枚数n(n=3)分を単位とする所定
ジョブ数N(N=2)までの総枚数分(n×N=3×
2)のシ−トの排出が終了し、ステップST84で、
「設定仕分け枚数n×ジョブ数N=排出センサ134の
総出力回数」であると判定され、ステップST85に進
む。
【0202】ステップST85では、設定総記録枚数Z
が排出センサ134の総出力回数と一致するかどうかの
判定がなされる。このステップST85において「設定
総記録枚数=総出力回数」となった場合は、仕分け手段
による仕分け処理は終了する。しかし、ここでは総記録
枚数Z=15であり、仕分け枚数n=3の第2束目(ジ
ョブ数N=2)が終了したにすぎないので、ステップS
T85の判断は、「設定総記録枚数=排出センサ134
の総出力回数」でない場合となる。そこで、ステップS
T86に進み、上記ジョブ数Nを1増加させてジョブ数
N=3とした後に、仕分けステップST74へ戻る。
【0203】・第3のジョブ(奇数ジョブ)ステップS
T74へ戻った後の第3のジョブ(ジョブ数N=3)に
おける動作は次のようになる。
【0204】まず、ジョブ数N(N=3)を確認する
(ステップST74)。すなわち、ステップST74に
おいて、シ−トが、画像形成装置本体100あるいは画
像形成装置本体100に接続されたパ−ソナルコンピュ
−タからのジョブ信号によって、第1のジョブに関する
シ−トではなく、次ジョブの第3のシ−トS3であるこ
とが判断される。
【0205】そして、ステップST75にて、HP検知
センサ50によってスライド結合板41がHPにあるか
否かを判定する。この第3のシ−トS3群(奇数ジョ
ブ)の最初のシ−トについては、ステップST81でシ
−トを第2ジョグ位置J2に移動させた状態、つまりH
P検知センサ50がOFFの状態になっている。従っ
て、ステップST75においては、HP検知センサ50
がOFFの状態からスライド結合板41がHPにないこ
とが検出され、ステップST75からステップST76
に移行し、そこでスライドモ−タ47が逆転駆動され
て、スライド結合板41がHPに戻される。こうするこ
とで、HP位置にトレイ排出ロ−ラ対4、5を復帰さ
せ、第2のシ−トS2を第1ジョグ位置J1に排出する
ことができる。
【0206】第3のシ−トS3がトレイ排出ロ−ラ対
4、5にくわえ込まれてステップST78で排出センサ
134の出力がONとなり、ステップST79で入口セ
ンサ131の出力がOFFとなる。
【0207】ここで奇数ジョブであるか否かを判定する
(ステップST80)。第3のシ−トSは奇数ジョブに
属するので、ステップST80の判断はYESとなり、
トレイ排出ロ−ラ対4、5をHPにしたまま、何もしな
いでここを抜ける。
【0208】この状態で、ステップST82で第3のシ
−トSの後端が排出センサ134を通過すると、その検
知出力がOFFとなり、第3のシ−トSの後端が収納ト
レイ9上に排出される。この時、第3のシ−トSは、ト
レイ排出ロ−ラ対4、5の第1ポジション側、即ち図1
5において収納トレイ9上の点線で示す第1ジョグ位置
J1に順次排出され積層されて行く。従って、下側層の
第2のシ−トS2群に対しては距離Dだけずらされて積
層されることになる。
【0209】そして、ステップST83で、第1のシ−
トS1、第2のシ−トS2の場合と同様に、排出センサ
134を通過したシ−トの枚数即ち排出センサ134の
総出力回数が計算される。
【0210】次いで、ステップST84に進み、設定仕
分け枚数n×ジョブ数Nと、ステップST83で計数さ
れた排出センサ134の総出力回数とが同一であるか否
かが判定される。
【0211】ここでジョブ数NはN=3であり、また所
定の仕分け枚数n(仕分け枚数n=3)の排紙がなされ
るまでは、総出力回数<n×Nの関係にあるので、ステ
ップST84における判断はNOとなり、ステップST
74に戻る。
【0212】そして、ステップST74でジョブ数Nを
確認した後、ステップST75でHP検知センサ50に
よってスライド結合板41がHPにあるか否かを判定す
る。
【0213】既にステップST81にて、スライド結合
板41がHPから所定距離Dだけ離れた位置に移動する
までスライドモ−タ47を駆動しており、HP検知セン
サ50がOFF状態となっていることから、ステップS
T75の判断はNOとなり、ステップST75からステ
ップST76へと移行する。そして、ステップST76
にてスライド結合板41をHPに戻してからステップS
T77へと移行する。こうすることで、当該第2のシ−
トS2を排出した位置から、後続する第2のシ−トS2
を受け取る位置に、トレイ排出ロ−ラ対4、5を復帰さ
せることができる。
【0214】ここで、第3のシ−トS3群については、
その最初のシ−トを処理した際に、既にステップST7
6にてスライド結合板41がHPに戻っており、HP検
知センサ50がOFF状態となっていることから、ステ
ップST76には移行せず、ステップST77へと進
む。
【0215】以後、ステップST84で「設定仕分け枚
数n(n=3)×ジョブ数N(N=3)=排出センサ1
34の総出力回数」となるまで、後続の第3のシ−トS
3毎に、ステップST74〜ステップST84の操作が
繰り返され、後続の画像記録された第3のシ−トS3
が、図15の収納トレイ9上の点線で示す位置(第1ジ
ョグ位置J1)に順次排出され積層されて行く。
【0216】かくするうちに、第3のシ−トS3群につ
いて設定仕分け枚数n(n=3)分のシ−トの排出、す
なわち設定仕分け枚数n(n=3)分を単位とする所定
ジョブ数N(N=2)までの総枚数分(n×N=3×
2)のシ−トの排出が終了し、ステップST84で、
「設定仕分け枚数n×ジョブ数N=排出センサ134の
総出力回数」であると判定され、ステップST85に進
む。
【0217】ここでは設定総記録枚数はZ=15であ
り、仕分け枚数n=3の第3束目(ジョブ数N=9)が
終了したにすぎないので、ステップST85の判断は、
「設定総記録枚数=排出センサ134の総出力回数」で
ない場合となる。そこで、ステップST86に進み、上
記ジョブ数Nを1増加させてジョブ数N=3とした後
に、仕分けステップST74へ戻る。
【0218】・第4のジョブ(偶数ジョブ)〜第5のジ
ョブ(奇数ジョブ) 第4のシ−トS4(第4のジョブ)の制御は上述の第2
のシ−トS2についてなされる偶数ジョブ(第2のジョ
ブ)と同じになり、また、第5のシ−トS5(第5のジ
ョブ)の制御は上述の第3のシ−トS3についてなされ
る第3のジョブ(奇数ジョブ)と同じになる。
【0219】すなわち、ステップST85にて、「設定
総記録枚数Z(Z=15)=排出センサ134の総出力
回数」となるまで、上記第2のシ−トS2と第3のシ−
トS3に関する制御を交互に繰り返す。
【0220】そして、このステップST85において
「設定総記録枚数(Z=15)=総出力回数」となった
場合は、仕分け手段による仕分け処理は終了となる。
【0221】<実施形態の作用効果>従来の装置では、
シ−トがトレイ上に完全に排出された後に、整合板ある
いは整合棒によって当該シ−トを押して整合基準部材に
移動させることでシ−トを整合していたのに対して、本
実施例のシ−ト後処理装置1では、整合手段たるベルト
ユニット61、61よりもシ−ト搬送方向上流側に位置
する仕分け手段によって予めシ−トSSを予備(プリ)
整合することによって、専用の整合手段を追加すること
なく整合精度、整合効率を高めることができるようにな
っている。
【0222】また、仕分け手段のスライド結合板41、
支軸11、12及びこれら各軸に固設されたトレイ排出
ロ−ラ対4、5の軸方向における進退と、トレイ排出ロ
−ラ対4、5によるシ−トの搬送が、同時に並行して行
えるようになっているため、シ−トSSはトレイ排出ロ
−ラ対4、5による排出動作中に、予備(プリ)整合位
置への整合動作を開始することができることから、整合
効率が更に高めることができる。
【0223】尚、本実施形態において、最終的には予備
(プリ)整合をした場合は、その後にベルトユニット6
1、61によりシ−トを幅方向片側の位置決め板22
(整合基準位置)に移動する本整合が必要となるが、ベ
ルトユニット61、61による本整合前に、仕分け手段
のシ−トシフト手段(予備(プリ)整合移動手段)40
によって、位置決め板22が規定する整合基準位置の近
傍位置にシ−トSSを移動させているので、整合基準か
ら遠く離れた排出位置から側方整合基準部材に移動させ
る従来の装置よりも、短時間で効率よくシ−トを整合す
ることができる。
【0224】更に、本実施形態では、仕分け手段によっ
て予めシ−トSSを予備(プリ)整合するように構成し
ているが、仕分け手段によってシ−トSSを位置決め板
22による整合基準位置に直接整合させるように、スラ
イド結合板41、支軸11、12のスライド移動距離を
設定することで、更にコンパクトな後処理装置を提供す
ることが可能である。
【0225】ベルトユニット61、61は、トレイ排出
ロ−ラ対4、5によるシ−ト排出動作中及び整合動作中
において、シ−トを後処理位置である位置決め板22及
び突き当て板21に向けて駆動すべく回転していること
から、シ−トには仕分け手段による整合作用(予備(プ
リ)整合)に加えてベルトユニット61、61による整
合作用(本整合)も加わることになり、より信頼性のお
ける後処理位置への整合が可能になる。
【0226】尚、本実施形態ではトレイ排出ロ−ラ対
4、5を軸方向に進退させてシ−トをシフトさせている
が、排出ロ−ラ対の上流側にてシ−トをシフトさせる独
立の手段を設けて当該独立のシフト手段でシフトされた
シ−トを排出ロ−ラ対で排出するようにしてもよいし、
排出ロ−ラ対を構成する同軸上の各ロ−ラの径を異なら
せることによって、シ−トを斜行搬送するものであって
もよい。
【0227】尚、本発明はシ−ト後処理装置として構成
することもできるし、シ−ト後処理装置を備えた画像形
成装置として構成することもできる。
【0228】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシ−ト排出
装置又は画像形成装置によれば、シ−トは、排出手段よ
りシ−ト収納手段に排出される一方、整合基準手段の上
流側に設けられ且つ排紙完了前に起動されるところのシ
−トシフト手段の作用を受けて、整合基準手段に圧接す
るように横送りされる。つまり、シ−トは排出手段より
排出されながらシ−トシフト手段により整合基準手段に
圧接されて整合されるか、又はその近傍の予備(プリ)
整合位置に横送りされることから、排出完了とほぼ同時
的に整合動作をも終了することができる。従って、整合
基準部材から遠く離れた排出位置にシ−トを完全に排出
させてから整合手段を起動して、当該整合基準部材に向
けてシ−トを移動させ整合させる従来方式の装置に較
べ、整合に費やされる時間が殆どなく、整合起動のタイ
ミングが遅れるという問題そのものが生じないと共に、
整合基準部材から離れた位置からシ−トを移動させるこ
とによって生じ得るジャムの危険性も回避することがで
きる。
【0229】よって、整合処理の効率がよく、整合動作
時でのシ−トジャムを防止したシ−ト排出装置又はこれ
を備えた画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシ−ト排出装置を適用したシ−ト後処
理装置の外観略図である。
【図2】本発明のシ−ト後処理装置を紙パス部分で上下
に分割した断面図である。
【図3】本発明のシ−ト後処理装置を、カバ−及び収納
トレイを取り外した状態で示した斜視図である。
【図4】図3のシ−ト後処理装置を、それからベ−スフ
レ−ムを取り外した状態とし、それを斜め上方から見た
斜視図である。
【図5】図4のシ−ト後処理装置の支軸の右端を支持す
るスタンド枠部分を示した拡大図である。
【図6】図5の一部を更に拡大して示した図である。
【図7】図5のスタンド枠内部に組み入れたシ−トシフ
ト手段(予備(プリ)整合移動手段及び仕分け手段と兼
用)を、装置内部側から見た斜視図である。
【図8】シ−ト後処理装置のスタンド枠に設けられるH
P検知センサの位置を示した図である。
【図9】HP検知センサの構造を示した斜視図である。
【図10】図4のシ−ト後処理装置の支軸の左端を支持
する構造部分を示した拡大図である。
【図11】図4のシ−ト後処理装置の支軸の左端側を拡
大して示した図である。
【図12】図4のシ−ト後処理装置の支軸の駆動機構部
を示した斜視図である。
【図13】本発明シ−ト後処理装置からセンタ−基準に
て排出されるシ−トの位置と、予備(プリ)整合位置及
び本整合位置との関係を示した図である。
【図14】本発明シ−ト後処理装置から片側基準にて排
出されるシ−トの位置と、予備(プリ)整合位置及び本
整合位置との関係を示した図である。
【図15】本発明のシ−ト後処理装置をジョグモ−ドで
作動させた際の、シ−トの排出位置を示した図である。
【図16】本発明のシ−ト後処理装置に本整合手段とし
て付加したベルトユニットの支軸を回転させる動力伝達
系を示した平面図である。
【図17】本発明のシ−ト後処理装置に本整合手段とし
て付加したベルトユニットの部分を示した斜視図であ
る。
【図18】図17のベルトユニットを、それから従動支
持プ−リ及び整合ベルトを取り外し、駆動プ−リのみの
状態として示した斜視図である。
【図19】図17の一対のベルトユニットのうち、一方
を駆動プ−リのみの状態として示した斜視図である。
【図20】本発明のシ−ト後処理装置の制御装置の構成
を示す図である。
【図21】本発明のシ−ト後処理装置において予備(プ
リ)整合、本整合及びシ−ト後処理を行う制御フロ−の
一部を示す図である。
【図22】本発明において予備(プリ)整合、本整合及
びシ−ト後処理を行う制御フロ−の一部を示したもの
で、図21の続きを示す図である。
【図23】本発明において予備(プリ)整合、本整合及
びシ−ト後処理を行う制御フロ−の一部を示したもの
で、図22の続きを示す図である。
【図24】本発明のシ−ト後処理装置における他の制御
例として、本整合及びシ−ト後処理を行う制御フロ−
(予備(プリ)整合なし)の一部を示したもので、図2
2に対応する図である。
【図25】本発明のシ−ト後処理装置における他の制御
例として、本整合及びシ−ト後処理を行う制御フロ−
(予備(プリ)整合なし)の一部を示したもので、図2
4の続きを示す図である。
【図26】本発明のシ−ト後処理装置における固定載置
部(第1のトレイ)、収納トレイ(第2のトレイ)及び
シ−トの大きさと形状の関係を示した図である。
【図27】本発明のシ−ト後処理装置における固定載置
部(第1のトレイ)を長方形状とした図26の変形例を
示した図である。
【図28】本発明のシ−ト後処理装置における固定載置
部(第1のトレイ)、収納トレイ(第2のトレイ)及び
シ−ト束の上下方向の位置関係を一部断面にて示した図
である。
【図29】本発明のシ−ト後処理装置におけるシ−ト束
排出手段(シ−ト移動手段)を一部断面にて示した側面
図である。
【図30】本発明のシ−ト後処理装置におけるシ−ト束
排出手段(シ−ト移動手段)の構造を斜め下方から示し
た斜視図である。
【図31】本発明のシ−ト後処理装置におけるシ−ト束
排出手段(シ−ト移動手段)の構造を下方から示した裏
面図である。
【図32】本発明のシ−ト後処理装置におけるシ−ト束
排出手段(シ−ト移動手段)の動作を示したもので、
(a)は排紙途中を、(b)は排紙完了直後を示した裏
面図である。
【図33】本発明のシ−ト後処理装置におけるシ−ト束
排出手段(シ−ト移動手段)の動作を示したもので、
(a)は排紙前を、(b)は排紙途中を、(c)は排紙
完了直後を示した部分平面図である。
【図34】本発明において予備(プリ)整合、本整合、
シ−ト後処理及びシ−ト束排出を行う制御フロ−の一部
を示したもので、図21の続きを示す図である。
【図35】本発明において予備(プリ)整合、本整合、
シ−ト後処理及びシ−ト束排出を行う制御フロ−の一部
を示したもので、図34の続きを示す図である。
【図36】本発明において図35の中で定義されている
ステ−プル・束排出処理を行う制御フロ−を示した図で
ある。
【図37】本発明のシ−ト後処理装置における他の制御
例として、本整合、シ−ト後処理及びシ−ト束排出を行
う制御フロ−(予備(プリ)整合なし)の一部を示した
もので、図34に対応する図である。
【図38】本発明のシ−ト後処理装置における他の制御
例として、本整合、シ−ト後処理及びシ−ト束排出を行
う制御フロ−(予備(プリ)整合なし)の一部を示した
もので、図37の続きを示す図である。
【図39】本発明において予備(プリ)整合、本整合、
シ−ト後処理及びシ−ト束排出を行う別の制御フロ−の
一部を示した図である。
【図40】本発明において予備(プリ)整合、本整合、
シ−ト後処理及びシ−ト束排出を行う別の制御フロ−の
一部を示したもので、図39の続きを示す図である。
【図41】本発明において予備(プリ)整合、本整合、
シ−ト後処理及びシ−ト束排出を行う別の制御フロ−の
一部を示したもので、図39の分岐先の制御フロ−を示
す図である。
【図42】本発明において本整合、シ−ト後処理及びシ
−ト束排出を行う別の制御フロ−(予備(プリ)整合な
し)の一部を示した図である。
【図43】本発明において本整合、シ−ト後処理及びシ
−ト束排出を行う別の制御フロ−(予備(プリ)整合な
し)の一部を示したもので、図42の続きを示す図であ
る。
【図44】本発明において本整合、シ−ト後処理及びシ
−ト束排出を行う別の制御フロ−(予備(プリ)整合な
し)の一部を示したもので、図42の分岐先の制御フロ
−を示す図である。
【図45】本発明において仕分け処理を行う制御フロ−
の一部を示した図である。
【図46】本発明において仕分け処理を行う制御フロ−
の一部を示したもので、図45の続きを示す図である。
【図47】本発明シ−ト後処理装置から片側基準にて排
出されるシ−トの位置と、予備(プリ)整合位置及び本
整合位置との関係を示した図である。
【符号の説明】
1 シ−ト後処理装置 1a ロックア−ム 1b サイドフレ−ム 1c ベ−スフレ−ム 2 紙パス 2a 上ガイド 2b 下ガイド 3 搬送ロ−ラ対 4 トレイ排出ロ−ラ(従動ロ−ラ) 5 トレイ排出ロ−ラ(駆動ロ−ラ) 4、5 トレイ排出ロ−ラ対 6 シ−ト排出手段 7 排出口 8 固定載置部(第1のトレイ) 9 収納トレイ(第2のトレイ)(シ−ト収納手段) 10 シ−ト単隅部支持手段 11 支軸 11a 角形状部 12 支軸 12a 角形状部 13 Eリング 14 連行用抜け防止部材 15 スタンド枠(スライド支持フレ−ム) 15a 側壁 15b 正面壁 15c 側壁 16 第1の支持部材 17 第1の軸受部材 18 第2の軸受部材 19 第1のスライド規制部材 20 排紙パドル 21 突き当て板(位置整合基準手段) 22 位置決め板(位置整合基準手段) 23 ステ−プラ(後処理手段) 31 第2の支持部材 31a 上面壁 31b 垂下壁 31c 支持腕部 32 第2のスライド規制部材 32a 脚部 32b 脚部 33 連結ギヤ 34 搬送モ−タ 35a モ−タプ−リ 35b 中間プ−リ 35c 搬送ロ−ラプ−リ 35d 従動プ−リ 35e 中間プ−リ 36 タイミングベルト 37 連結ギヤ 38 切欠開口部 39 開口部 40 予備(プリ)整合移動手段(シ−トシフト手段) 41 スライド結合板 41a 耳部 41b 頭部 41c 首部 41d 胴部 41e 脚部 42 ラック 43 ガイドロッド 44 ガイドロッド 45 スライド駆動部 46 取付板 47 スライドモ−タ 48 ピニオンギヤ 49 スライド開口部 50 HP 検知センサ 51 位置検知用突起 52 インタラプタ 53 補助板 S1 第1のシ−ト 60 本整合手段(引き寄せ手段) 61 ベルトユニット 62 支軸 63 第1の傘歯ギヤ 64 第2の傘歯ギヤ 65 L字状の取付板 66 駆動プ−リ 67 支持板 67a 切欠 68 従動支持プ−リ 69 整合ベルト 70 シ−ト束排出手段(シ−ト移動手段) 71 押し出し部材 72 旋回駆動機構 73 回動中心軸 74 回動レバ− 75 接触ア−ム 75a 接触部 76 カム付きウォ−ムホイ−ル 77 カム 78 軸 79 ウォ−ムギヤ 80 一方向クラッチ付きプ−リ 81 軸 82 支持板 83 復帰バネ 84 復帰バネ 90 シ−ト束 90a 湾曲部 100 画像形成装置本体 111 CPU 112 ROM 113 RAM 114 I/Oポ−ト 115 インタフェ−ス(I/F) 116 ホストコンピュ−タ 117 バスライン 118 モ−タドライバ 119 モ−タドライバ 131 入口センサ 134 排出センサ(排出口) J1 第1ジョグ位置(点線位置) J2 第2ジョグ位置(二点鎖線位置) S1 第1のシ−ト S2 第2のシ−ト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シ−トを排出する排出手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トを受けるシ−ト収
    納手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トの少なくとも一辺
    を揃えるために設けられた整合基準手段と、 前記整合基準手段の上流側に設けられ、前記シ−ト収納
    手段に排出されるシ−トの位置をずらして積載するシ−
    トシフト手段と、 前記排出手段より排出されるシ−トを前記整合基準手段
    に圧接するように前記シ−トシフト手段を制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とするシ−ト排出装置。
  2. 【請求項2】シ−ト上に画像を形成する画像形成手段
    と、 前記画像形成手段によって画像を形成されたシ−トを排
    出する排出手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トを受けるシ−ト収
    納手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トの少なくとも一辺
    を揃えるために設けられた整合基準手段と、 前記整合基準手段の上流側に設けられ、前記シ−ト収納
    手段に排出されるシ−トの位置をずらして積載するシ−
    トシフト手段とから成るシ−ト排出装置と、 前記排出手段より排出されるシ−トを前記整合基準手段
    に圧接するように前記シ−トシフト手段を制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】シ−トを排出する排出手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トを受けるシ−ト収
    納手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トの少なくとも一辺
    を揃えるために設けられた整合基準手段と、 前記整合基準手段にシ−トを圧接し整合する整合手段
    と、 前記整合基準手段の上流側に設けられ、前記シ−ト収納
    手段に排出されるシ−トの位置をずらして積載するシ−
    トシフト手段と、 前記整合手段によりシ−トが前記整合基準手段に圧接さ
    れる以前に、前記シ−トシフト手段によって前記整合基
    準手段の近傍の予備整合位置にシ−トを移動するように
    前記シ−トシフト手段を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするシ−ト排出装置。
  4. 【請求項4】シ−ト上に画像を形成する画像形成手段
    と、 前記画像形成手段によって画像を形成されたシ−トを排
    出する排出手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トを受けるシ−ト収
    納手段と、 前記排出手段により排出されたシ−トの少なくとも一辺
    を揃えるため位置に設けられた整合基準手段と、 前記整合基準手段にシ−トを圧接し整合する整合手段
    と、 前記整合基準手段の上流側に設けられ、前記シ−ト収納
    手段に排出されるシ−トの位置をずらして積載するシ−
    トシフト手段とから成るシ−ト排出装置と、 前記整合手段によりシ−トが前記整合基準手段に圧接さ
    れる以前に、前記シ−トシフト手段によって前記整合基
    準手段の近傍の予備整合位置にシ−トを移動するように
    前記シ−トシフト手段を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、シ−トサイズ若しくはシ
    −トの排出基準位置に応じて前記シ−トシフト手段の移
    動量を可変に制御することを特徴とする請求項1乃至4
    記載のシ−ト排出装置若しくは画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、シ−トサイズに拘らず、
    前記シ−トシフト手段の移動量を一定に制御することを
    特徴とする請求項1乃至4記載のシ−ト排出装置若しく
    は画像形成装置。
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