JP2846914B2 - シート搬送装置 - Google Patents
シート搬送装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、シート搬送装置に係り、詳しくは両面及び
多量に画像形成をする画像形成装置における中間トレイ
からの再給紙機構に関する。
多量に画像形成をする画像形成装置における中間トレイ
からの再給紙機構に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、両面画像形成装置においては、一般に第1面画
像形成済のシートを収納する中間トレイを備え、第1面
への画像形成終了後中間トレイ内に積層されたシートを
そこから1枚1枚分離して送り出し、再び画像形成部へ
搬送して第2面への画像形成を行っていた。かかる両面
画像形成を行うにあたり重要な点は、シートの搬送を適
正に行い得るか否かというシート搬送の信頼性である。
特に第1面画像形成済のシートを中間トレイ内から1枚
1枚分離して送り出す再給紙動作における信頼性が問題
である。
像形成済のシートを収納する中間トレイを備え、第1面
への画像形成終了後中間トレイ内に積層されたシートを
そこから1枚1枚分離して送り出し、再び画像形成部へ
搬送して第2面への画像形成を行っていた。かかる両面
画像形成を行うにあたり重要な点は、シートの搬送を適
正に行い得るか否かというシート搬送の信頼性である。
特に第1面画像形成済のシートを中間トレイ内から1枚
1枚分離して送り出す再給紙動作における信頼性が問題
である。
第12図に、従来の両面画像形成装置の一例を示す。図
において1は画像形成装置本体、2は原稿を載置する原
稿台、3は原稿の像を担持する感光ドラム、4,5,6,7は
原稿の像を感光ドラム3上に結んで静電潜像を形成する
ためのミラー、8は結像レンズである。
において1は画像形成装置本体、2は原稿を載置する原
稿台、3は原稿の像を担持する感光ドラム、4,5,6,7は
原稿の像を感光ドラム3上に結んで静電潜像を形成する
ためのミラー、8は結像レンズである。
また、9は感光ドラム3に形成されたトナー像をシー
トPに転写させる転写電極である。
トPに転写させる転写電極である。
カセット10内に収容されたシートPは給紙ローラ11に
より取り出され、レジストローラ12により感光ドラム3
の画像と同期した所定のタイミングで送り出され、転写
電極9により第1面にトナー像が形成された後定着器13
によりトナー像は定着される。第1面に画像が形成され
たシートPの同じ面に再度画像を重ね合せて形成する場
合は切換ガイド14によってシートPを搬送路15に導き、
中間トレイ16に収納させる。また第1面の反対側の第2
面に画像を形成する場合は切換ガイド14によってシート
Pを搬送路17に導き、排出ローラ18によりシートPを途
中まで排出した後排出ローラ18を逆転させ切換ガイド19
によりシート後端を搬送路20に導き、中間トレイ16に収
納させる。
より取り出され、レジストローラ12により感光ドラム3
の画像と同期した所定のタイミングで送り出され、転写
電極9により第1面にトナー像が形成された後定着器13
によりトナー像は定着される。第1面に画像が形成され
たシートPの同じ面に再度画像を重ね合せて形成する場
合は切換ガイド14によってシートPを搬送路15に導き、
中間トレイ16に収納させる。また第1面の反対側の第2
面に画像を形成する場合は切換ガイド14によってシート
Pを搬送路17に導き、排出ローラ18によりシートPを途
中まで排出した後排出ローラ18を逆転させ切換ガイド19
によりシート後端を搬送路20に導き、中間トレイ16に収
納させる。
中間トレイ16内に用紙を1枚載置する毎に中間トレイ
に載置されたシートPの束全体を少しづつ搬送ローラ対
21で搬送し、シートPを1枚ごとに少しづつずれた階段
状に積載するように構成されたものである。
に載置されたシートPの束全体を少しづつ搬送ローラ対
21で搬送し、シートPを1枚ごとに少しづつずれた階段
状に積載するように構成されたものである。
このように階段状に積載されたシートPの束は第1面
の画像形成動作終了後にローラ対22の方向へまとめて搬
送され、最下部のシートPが、ローラ対21を離れると同
時にローラ対21を停止することにより、このときローラ
対22にくわえ込まれている最下部のシートのみを、ロー
ラ対22によって搬送し、第2面目の動作を行うものであ
る。本従来例によると、最給紙時における重送防止性能
を向上させることが可能となる。
の画像形成動作終了後にローラ対22の方向へまとめて搬
送され、最下部のシートPが、ローラ対21を離れると同
時にローラ対21を停止することにより、このときローラ
対22にくわえ込まれている最下部のシートのみを、ロー
ラ対22によって搬送し、第2面目の動作を行うものであ
る。本従来例によると、最給紙時における重送防止性能
を向上させることが可能となる。
なお、両面に画像を形成するために、片面に面像の形
成されたシートPを階段状に積載して再給紙する技術は
特開昭58−178373号公報、特公昭63−18744号公報等に
記載されている。
成されたシートPを階段状に積載して再給紙する技術は
特開昭58−178373号公報、特公昭63−18744号公報等に
記載されている。
しかし、上記従来例において再給紙する最下位のシー
トPのみがローラ対22によって挟持され、かつローラ対
21から離れ、最下位のシートを除いたシートPの束はロ
ーラ対21のみによって挟持されているという状態を作ら
なければならない。そのためには第13図(a)に示すよ
うに、ローラ対21と22との間の距離をシートPの長さよ
りもわずかに短い長さに設定する必要がある。この場
合、シートPに付着したトナー等を相互にこすり付け合
うこともなく、シートPの汚れもないが、複数種類のサ
イズのシートPを再給紙することができない。そこで複
数種類のサイズのシートPを給送する場合には、ローラ
対21と22との距離を最小サイズのシートPに対して第13
図(a)に示すように最適ローラ対位置を満足させてお
くと、それより大きなサイズのシートPに関しては第13
図(b)のような状態になる。つまり、再給紙する最下
位のシートP1のみローラ対21より離れて他のシートPは
ローラ対21に挟持され、最下位のシートP1を含めた2枚
以上のシートPがローラ対22に挟持されることになる。
この状態からゴム製の駆動ローラ22bが最下位のシートP
1を給送する。他のシートPの束はローラ対21に挟持さ
れているため、給送されない。従って、第14図、第15図
に示すように、最下位のシートP1が二枚目のシートP2に
摺擦しながら矢印方向へ移動する。そのため、多重複写
時には第14図に示すように、図中斜線で示す範囲のシー
トP1の上面に二枚目のシートP2のニップ部下面のトナー
が付着すると共に、二枚目のシートP2からははく離す
る。また、両面複写時には第15図に示すように、二枚目
のシートP2のニップ部の下面にトナーが付着すると共に
最下位のシートP1の斜線で示す範囲の上面のトナーがは
く離する。という問題がある。
トPのみがローラ対22によって挟持され、かつローラ対
21から離れ、最下位のシートを除いたシートPの束はロ
ーラ対21のみによって挟持されているという状態を作ら
なければならない。そのためには第13図(a)に示すよ
うに、ローラ対21と22との間の距離をシートPの長さよ
りもわずかに短い長さに設定する必要がある。この場
合、シートPに付着したトナー等を相互にこすり付け合
うこともなく、シートPの汚れもないが、複数種類のサ
イズのシートPを再給紙することができない。そこで複
数種類のサイズのシートPを給送する場合には、ローラ
対21と22との距離を最小サイズのシートPに対して第13
図(a)に示すように最適ローラ対位置を満足させてお
くと、それより大きなサイズのシートPに関しては第13
図(b)のような状態になる。つまり、再給紙する最下
位のシートP1のみローラ対21より離れて他のシートPは
ローラ対21に挟持され、最下位のシートP1を含めた2枚
以上のシートPがローラ対22に挟持されることになる。
この状態からゴム製の駆動ローラ22bが最下位のシートP
1を給送する。他のシートPの束はローラ対21に挟持さ
れているため、給送されない。従って、第14図、第15図
に示すように、最下位のシートP1が二枚目のシートP2に
摺擦しながら矢印方向へ移動する。そのため、多重複写
時には第14図に示すように、図中斜線で示す範囲のシー
トP1の上面に二枚目のシートP2のニップ部下面のトナー
が付着すると共に、二枚目のシートP2からははく離す
る。また、両面複写時には第15図に示すように、二枚目
のシートP2のニップ部の下面にトナーが付着すると共に
最下位のシートP1の斜線で示す範囲の上面のトナーがは
く離する。という問題がある。
そこで、ローラ対22におけるシートPの汚れを防止す
るため、最先のシートP1を退避させることによって、シ
ートPの摺擦による汚れを防止する場合、第16図に示す
ように、ローラ対21の下流側近傍の搬送路16をシートP
の束が逆行するときに、最先のシートP1を分離する部材
23と分岐路24を設けて、分離しておいて、最先のシート
P1のみがローラ対22に挟持された時点で、ローラ対21を
停止すると同時にローラ対22は正転して最先のシートP1
のみを搬出するようにすることが提案されていた。
るため、最先のシートP1を退避させることによって、シ
ートPの摺擦による汚れを防止する場合、第16図に示す
ように、ローラ対21の下流側近傍の搬送路16をシートP
の束が逆行するときに、最先のシートP1を分離する部材
23と分岐路24を設けて、分離しておいて、最先のシート
P1のみがローラ対22に挟持された時点で、ローラ対21を
停止すると同時にローラ対22は正転して最先のシートP1
のみを搬出するようにすることが提案されていた。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、分離する部材23の先端の形状を薄くし
ておいても、第17図に示すように、分離する部材23の先
端と薄い最先のシートP1との関係が微妙であって、シー
トP1が引掛り易く、ジャム等の搬送不良を起す等の問題
があった。
ておいても、第17図に示すように、分離する部材23の先
端と薄い最先のシートP1との関係が微妙であって、シー
トP1が引掛り易く、ジャム等の搬送不良を起す等の問題
があった。
そこで、本発明は分離手段の近傍のシート搬送路に湾
曲部を形成することによって分離するシート端を捌いて
おいて、シートの分離を確実にすることにより、搬送性
能を向上するシート搬送装置を提供することを目的とす
るものである。
曲部を形成することによって分離するシート端を捌いて
おいて、シートの分離を確実にすることにより、搬送性
能を向上するシート搬送装置を提供することを目的とす
るものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、シートを搬入するシート搬入手段と、搬入
された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定量づ
つずらして積載すると共に、積載されたシートの束を搬
送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束の最
先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート搬出
手段と前記シート搬送手段との間に位置して、逆方向に
搬送されている前記シートの束から最先のシートを分離
する分離手段と、該シートの束を正方向に搬送し、該シ
ートの束の最先のシートの後端が前記シート搬送手段を
通り抜けた後に前記シートの束を逆送するように前記シ
ート搬送手段及びシート搬出手段を制御する制御手段
と、を有するシート搬送装置において、前記分離手段の
近傍のシート搬送路に、シート搬送路内に突出するよう
に湾曲部を形成したことを特徴とするものである。
された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定量づ
つずらして積載すると共に、積載されたシートの束を搬
送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束の最
先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート搬出
手段と前記シート搬送手段との間に位置して、逆方向に
搬送されている前記シートの束から最先のシートを分離
する分離手段と、該シートの束を正方向に搬送し、該シ
ートの束の最先のシートの後端が前記シート搬送手段を
通り抜けた後に前記シートの束を逆送するように前記シ
ート搬送手段及びシート搬出手段を制御する制御手段
と、を有するシート搬送装置において、前記分離手段の
近傍のシート搬送路に、シート搬送路内に突出するよう
に湾曲部を形成したことを特徴とするものである。
(ホ) 作用 以上の構成に基づき、シート搬入手段によりシートを
搬入し、搬入されたシートをシート搬送手段により正逆
方向に所定量搬送し、所定量づつずらして積載して、シ
ートの束を形成した後、制御手段によりシート搬送手段
及びシート搬出手段を制御して、シートの束を正方向に
搬送し、シートの束の最先のシートの後端がシート搬送
手段を取り抜けた後に、シートの束を逆送し、分離手段
により最先のシートを分離し、シートの束の最先のシー
トの先端がシート搬出手段に挟持された時点で、最先の
シートをシート搬送手段により搬出する。上記分離の
際、シート搬送路に、シート搬送路内に突出するように
形成された湾曲部により、シートの束の後端(逆行時の
先端)がシートのこしの力により捌かれる。
搬入し、搬入されたシートをシート搬送手段により正逆
方向に所定量搬送し、所定量づつずらして積載して、シ
ートの束を形成した後、制御手段によりシート搬送手段
及びシート搬出手段を制御して、シートの束を正方向に
搬送し、シートの束の最先のシートの後端がシート搬送
手段を取り抜けた後に、シートの束を逆送し、分離手段
により最先のシートを分離し、シートの束の最先のシー
トの先端がシート搬出手段に挟持された時点で、最先の
シートをシート搬送手段により搬出する。上記分離の
際、シート搬送路に、シート搬送路内に突出するように
形成された湾曲部により、シートの束の後端(逆行時の
先端)がシートのこしの力により捌かれる。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の実施例を図面に沿って説明する。
第1図は、本発明を適用した画像形成装置であり、異
なる色による両面及び多重複写をする複写装置を示す。
なる色による両面及び多重複写をする複写装置を示す。
第1図において、第12図に示す従来例と共通の構成、
作用をする部材については同符号を付して説明を省略す
る。
作用をする部材については同符号を付して説明を省略す
る。
従って、搬送路15,20の合流する搬送路25からレジス
トローラ12までの部分を第1図及び第2図を参照して説
明する。
トローラ12までの部分を第1図及び第2図を参照して説
明する。
前記搬送路25の下流端にシートPの先端を検知するセ
ンサ26が設けられ、このセンサ26の少し上流側に搬送ロ
ーラ対27が設けられている。また、搬送路25の上ガイド
28が斜下方に延設されると共に、この上ガイド28の下方
にほぼ水平な下ガイド29が対向して設けられ、この下ガ
イド29の上面とほぼ同一面上にニップ部を有する駆動ロ
ーラ30aが設けられ、従動ローラ30bが駆動ローラ30aの
上方に対向して、上下移動可能に設けられて、板ばね31
により下方に付勢されている。
ンサ26が設けられ、このセンサ26の少し上流側に搬送ロ
ーラ対27が設けられている。また、搬送路25の上ガイド
28が斜下方に延設されると共に、この上ガイド28の下方
にほぼ水平な下ガイド29が対向して設けられ、この下ガ
イド29の上面とほぼ同一面上にニップ部を有する駆動ロ
ーラ30aが設けられ、従動ローラ30bが駆動ローラ30aの
上方に対向して、上下移動可能に設けられて、板ばね31
により下方に付勢されている。
また、ローラ対30a,30bの右側に上下ガイド28,29と同
様な上ガイド32、下ガイド33が設けられ、この両ガイド
32,33の右側にほぼ下ガイド33の上面と同一面にニップ
部を有するローラ対34a,34bが設けられ、ローラ34aは固
設された軸に軸支され、ローラ34bは上下動自在に取付
けられ、板ばね35により下方に付勢されて、ローラ34a
に圧接するようになっている。そして、このローラ対34
a,34bの右側に平坦面から上方に湾曲した上下ガイド36,
37が、下ガイド37の上面がローラ対34a,34bのニップ部
とほぼ同一面になるように設けられている。
様な上ガイド32、下ガイド33が設けられ、この両ガイド
32,33の右側にほぼ下ガイド33の上面と同一面にニップ
部を有するローラ対34a,34bが設けられ、ローラ34aは固
設された軸に軸支され、ローラ34bは上下動自在に取付
けられ、板ばね35により下方に付勢されて、ローラ34a
に圧接するようになっている。そして、このローラ対34
a,34bの右側に平坦面から上方に湾曲した上下ガイド36,
37が、下ガイド37の上面がローラ対34a,34bのニップ部
とほぼ同一面になるように設けられている。
また、ローラ対34a,34bの上流側近傍の下ガイド33に
センサ38が設けられている。
センサ38が設けられている。
そして、ローラ対30a,30bの下流側近傍に、最先のシ
ートP1のみを分離する分離爪23が設けられ、この分離爪
23の先端23aが下ガイド33の上面に少し突出されてい
る。
ートP1のみを分離する分離爪23が設けられ、この分離爪
23の先端23aが下ガイド33の上面に少し突出されてい
る。
また、分離爪23の下流側近傍に下方に凸の湾曲部32a
が上ガイド32に設けられ、更に下ガイド33の分離爪23側
端が分離爪23に沿って折曲げ部33aに形成されて、分岐
部24が形成されている。
が上ガイド32に設けられ、更に下ガイド33の分離爪23側
端が分離爪23に沿って折曲げ部33aに形成されて、分岐
部24が形成されている。
そして、前記ローラ対27の駆動ローラ、ローラ30a、
ローラ34aが夫々ステッピングモータ27m,30m,34mにギヤ
列等を介して連結され、更にステッピングモータ27m,30
m,34mの信号回路が制御部39に接続されている。ステッ
ピングモータ27m,30m,34mは正逆転、所定角度の回転が
可能である。また、センサ26,38も制御部39に接続され
ている。
ローラ34aが夫々ステッピングモータ27m,30m,34mにギヤ
列等を介して連結され、更にステッピングモータ27m,30
m,34mの信号回路が制御部39に接続されている。ステッ
ピングモータ27m,30m,34mは正逆転、所定角度の回転が
可能である。また、センサ26,38も制御部39に接続され
ている。
また、ローラ30a,34aは摩擦係数が大きいゴム等より
なり、ローラ30b,34bは摩擦係数が小さい樹脂等よりな
っている。
なり、ローラ30b,34bは摩擦係数が小さい樹脂等よりな
っている。
また、40は複写枚数、両面モード、多重モード、コピ
ースタート等を指示するキーボードであり、41はサイズ
検知装置であり夫々の信号回路が制御部33に接続されて
いる。
ースタート等を指示するキーボードであり、41はサイズ
検知装置であり夫々の信号回路が制御部33に接続されて
いる。
次に本実施例の作用を説明する。
先ず、下ガイド29,33(再給紙通路)に複数のシート
Pの束を収納する動作を第3図のフローチャートを参照
して説明する。
Pの束を収納する動作を第3図のフローチャートを参照
して説明する。
キーボード40により両面又は多重の複写モードが設定
され、コピースタートが指示されると、前述した通りカ
セット10よりシートPが取り出され、感光ドラム3によ
り片面に画像が形成されたシートPがステップS1で回転
を開始したローラ27まで送られて来る。第3図のステッ
プS2にてセンサ26によりシートPの先端が検知されてか
らシート先端がローラ30a,30bのニップに達してループ
を形成し、先端を揃えるまでに必要な所定時間t1経過後
(ステップS3)、モータ30mをスタートさせる(ステッ
プS4)。そしてシートの後端をローラ対27およびガイド
25から抜くためにシートPがローラ対30a,30bに挟持さ
れてからあらかじめ設定された所定距離搬送する必要な
所定時間t2だけモータ30mを回転させ(ステップS5,第4
図)、t2経過後モータ30mを逆転させ(ステップS6)、t
2よりも短い所定時間t2−Δtだけ逆転させた後にモー
タ30mを停止する(ステップS7,8)。モータ30mの逆転に
よりシートPはローラ対30a,30bによって逆方向に搬送
され、シートPの先端はローラ対30a,30bのニップ部か
ら所定距離lだけ下流側に位置する(第5図)。シート
の後端はガイド29上を案内されてローラ対27の下方に入
り込む。
され、コピースタートが指示されると、前述した通りカ
セット10よりシートPが取り出され、感光ドラム3によ
り片面に画像が形成されたシートPがステップS1で回転
を開始したローラ27まで送られて来る。第3図のステッ
プS2にてセンサ26によりシートPの先端が検知されてか
らシート先端がローラ30a,30bのニップに達してループ
を形成し、先端を揃えるまでに必要な所定時間t1経過後
(ステップS3)、モータ30mをスタートさせる(ステッ
プS4)。そしてシートの後端をローラ対27およびガイド
25から抜くためにシートPがローラ対30a,30bに挟持さ
れてからあらかじめ設定された所定距離搬送する必要な
所定時間t2だけモータ30mを回転させ(ステップS5,第4
図)、t2経過後モータ30mを逆転させ(ステップS6)、t
2よりも短い所定時間t2−Δtだけ逆転させた後にモー
タ30mを停止する(ステップS7,8)。モータ30mの逆転に
よりシートPはローラ対30a,30bによって逆方向に搬送
され、シートPの先端はローラ対30a,30bのニップ部か
ら所定距離lだけ下流側に位置する(第5図)。シート
の後端はガイド29上を案内されてローラ対27の下方に入
り込む。
なお、ローラ対30a,30bの回転は制御部39からモータ3
0mに送るパルスの数によっても制御できる。すなわちシ
ートPの先端がローラ対30a,30bのニップに達してから
シートPを所定距離だけ搬送するのに必要なモータ30m
の回転角に対応する数だけのパルスを送ることによって
も同様にローラ対30a,30bを制御できる。
0mに送るパルスの数によっても制御できる。すなわちシ
ートPの先端がローラ対30a,30bのニップに達してから
シートPを所定距離だけ搬送するのに必要なモータ30m
の回転角に対応する数だけのパルスを送ることによって
も同様にローラ対30a,30bを制御できる。
次にステップS9において設定枚数の積載が終了したか
否かを判断し、終了していない場合はステップS2にもど
る。そして次のシートP2が搬送され、ローラ対30a,30b
に到達すると、ローラ対30a,30bは1枚目のシートP1を
挟持したまま前回と全く同じ作動をし、2枚目のシート
P2の先端をローラ30a,30bのニップ部よりlだけ下流側
に位置させる。この際、1枚目のシートP1は2枚目のシ
ートP2といっしょに搬送され、1枚目のシートP1の先端
は2枚目のシートP2の先端よりさらにlだけ下流側に位
置する。
否かを判断し、終了していない場合はステップS2にもど
る。そして次のシートP2が搬送され、ローラ対30a,30b
に到達すると、ローラ対30a,30bは1枚目のシートP1を
挟持したまま前回と全く同じ作動をし、2枚目のシート
P2の先端をローラ30a,30bのニップ部よりlだけ下流側
に位置させる。この際、1枚目のシートP1は2枚目のシ
ートP2といっしょに搬送され、1枚目のシートP1の先端
は2枚目のシートP2の先端よりさらにlだけ下流側に位
置する。
これにより2枚のシートPは距離lだけずれた状態で
重ねられる。この動作を設定枚数のシートPに対し行う
ことで、第6図の如く順次シートを距離lだけずらした
状態で積み重ねることができる。そして、モータ27mは
停止する(ステップS10)。
重ねられる。この動作を設定枚数のシートPに対し行う
ことで、第6図の如く順次シートを距離lだけずらした
状態で積み重ねることができる。そして、モータ27mは
停止する(ステップS10)。
これらの過程において、ローラ対30a,30bにシートP
を突き当てる際に、搬送路中に突出しているのはすべり
性のよい樹脂性のローラ30bであるため、シートPの先
端はスムーズにローラ対30a,30bのニップに入り込むこ
とが可能である。
を突き当てる際に、搬送路中に突出しているのはすべり
性のよい樹脂性のローラ30bであるため、シートPの先
端はスムーズにローラ対30a,30bのニップに入り込むこ
とが可能である。
次に、積載されたシートPを両面または多重複写の2
回目の画像形成のために再給紙する場合の作動につい
て、第7図に示すフローチャートに基づいて説明する。
回目の画像形成のために再給紙する場合の作動につい
て、第7図に示すフローチャートに基づいて説明する。
キーボード40によりスタートが指示されるとモータ30
m,34mの回転が始まり、積載されたシートPの束がロー
ラ対34a,34bに送られる(ステップS11,12)。このと
き、最下位のシートP1の先端がセンサ38に検知された
(ステップS13)後t3時間経過して、最先のシートP1の
後端が分離爪23の先端23aを抜け切った時点(ステップS
14、第8図に示す状態)で、モータ30m,34mが逆転を開
始する(ステップS15,16)。そして、t4時間経過して最
先のシートP1の先端のみがローラ対34a,34bに挟持され
た時点(第9図に示す状態)でモータ30mが停止する
(ステップS17,18)と同時にモータ34mが逆転(正転)
を開始する(ステップS19)。このときには、シート
(P)の束の最先のシートP1はローラ対34a,34bに挟持
して保持されている。そして、最先のシートP1が2枚目
のシートP2に摺擦されることはなく搬出される。t5時間
経て、最先のシートP1の先端がレジストローラ12に当接
してループを形成すると、モータ34mが停止する(ステ
ップS20,21)。設定枚数が全部終了していない場合には
(ステップS11)に戻り、全部終了すると作業は終了す
る(ステップS22)。
m,34mの回転が始まり、積載されたシートPの束がロー
ラ対34a,34bに送られる(ステップS11,12)。このと
き、最下位のシートP1の先端がセンサ38に検知された
(ステップS13)後t3時間経過して、最先のシートP1の
後端が分離爪23の先端23aを抜け切った時点(ステップS
14、第8図に示す状態)で、モータ30m,34mが逆転を開
始する(ステップS15,16)。そして、t4時間経過して最
先のシートP1の先端のみがローラ対34a,34bに挟持され
た時点(第9図に示す状態)でモータ30mが停止する
(ステップS17,18)と同時にモータ34mが逆転(正転)
を開始する(ステップS19)。このときには、シート
(P)の束の最先のシートP1はローラ対34a,34bに挟持
して保持されている。そして、最先のシートP1が2枚目
のシートP2に摺擦されることはなく搬出される。t5時間
経て、最先のシートP1の先端がレジストローラ12に当接
してループを形成すると、モータ34mが停止する(ステ
ップS20,21)。設定枚数が全部終了していない場合には
(ステップS11)に戻り、全部終了すると作業は終了す
る(ステップS22)。
前記、時間t2,t3,t4,t5はシートPのサイズと装置の
ローラ配置距離ローラの大きさ等により算定されたもの
で、制御部39に記憶されており、制御部39はシートサイ
ズ検知装置41の情報とを併せて判定し、モータ27m,30m,
34mに指示するものである。
ローラ配置距離ローラの大きさ等により算定されたもの
で、制御部39に記憶されており、制御部39はシートサイ
ズ検知装置41の情報とを併せて判定し、モータ27m,30m,
34mに指示するものである。
以上説明したように、本実施例では、第10図に示すよ
うに、シートPの束が分離爪23の先端23aの近傍では上
ガイド32の湾曲部32aに沿って、正方向に移動すると
き、シートPの束の後端がシートPのこしの力で捌か
れ、分離し易い状態または分離させられる。従って、第
10図に示す状態からシートPの束が逆送されると、確実
に、分離爪23により分離される。
うに、シートPの束が分離爪23の先端23aの近傍では上
ガイド32の湾曲部32aに沿って、正方向に移動すると
き、シートPの束の後端がシートPのこしの力で捌か
れ、分離し易い状態または分離させられる。従って、第
10図に示す状態からシートPの束が逆送されると、確実
に、分離爪23により分離される。
次に他の実施例を第11図を参照して説明する。
本実施例においては、第5図に示すずらし量を−lと
する場合であり、ずらし量が−lとなるとシートPの束
をローラ対30a,30bにより搬送できないので、ローラ対4
2をローラ対30a,30bの左側の下ガイド29に設け、分離爪
23をローラ対30a,30b下流側の上方に設け、上ガイド32
のローラ対30a,30b側端を分離爪23に沿って上方に折曲
げ部32aを設けて、分岐部43を形成し、また、下ガイド3
3の分離爪23の下流側近接を上方に凸の湾曲部33aに形成
する。
する場合であり、ずらし量が−lとなるとシートPの束
をローラ対30a,30bにより搬送できないので、ローラ対4
2をローラ対30a,30bの左側の下ガイド29に設け、分離爪
23をローラ対30a,30b下流側の上方に設け、上ガイド32
のローラ対30a,30b側端を分離爪23に沿って上方に折曲
げ部32aを設けて、分岐部43を形成し、また、下ガイド3
3の分離爪23の下流側近接を上方に凸の湾曲部33aに形成
する。
かくすることにより最上位の最先のシートP1から順次
下方のシートP2の順に1枚づつ分離して搬出(再給紙)
できる。
下方のシートP2の順に1枚づつ分離して搬出(再給紙)
できる。
効果は前記実施例と同じである。
(ト) 発明の効果 以上説明したように、本発明によると、分離手段の近
傍のシート搬送路に、シート搬送路内に突出するように
湾曲部を形成したので、シートの束が分離手段により分
離される際に、シート搬送路の湾曲部によりシートの分
離される端部が捌かれるため、分離手段により確実に分
離され、ジャム等を生じることを防止でき、搬送性能を
安定化できる。
傍のシート搬送路に、シート搬送路内に突出するように
湾曲部を形成したので、シートの束が分離手段により分
離される際に、シート搬送路の湾曲部によりシートの分
離される端部が捌かれるため、分離手段により確実に分
離され、ジャム等を生じることを防止でき、搬送性能を
安定化できる。
第1図は本発明のシート搬送装置を実施した複写機の縦
断正面図、第2図はそのシート搬送装置の縦断正面図、
第3図はそのシート積載時のフローチャート、第4図、
第5図、第6図はその中間段階の状態を示す縦断正面
図、第7図はそのシート搬出時のフローチャート、第8
図、第9図はその中間段階の状態を示す縦断正面図、第
10図はその分離状態を示す正面図、第11図は他の実施例
を示す縦断正面図、第12図は従来例の縦断正面図、第13
図(a)は短いシートに対する搬送ローラの正しい配置
を示す正面図、第13図(b)は同じローラ配置では不具
合が起る状態を示す正面図、第14図、第15図はシートの
汚れ発生の状態を示す正面図、第16図は従来の提案例の
縦断正面図、第17図はその微妙な状態を示す正面図であ
る。 23……分離手段(分離爪)、27……シート搬入手段(搬
送ローラ対)、30a,30b……シート搬送手段(駆動ロー
ラ、従動ローラ)、32a……湾曲部、33……搬送路(下
ガイド)、34a,34b……シート搬出手段(搬送ローラ
対)、39……制御手段(制御部)、 P……シート、P1……最先のシート。
断正面図、第2図はそのシート搬送装置の縦断正面図、
第3図はそのシート積載時のフローチャート、第4図、
第5図、第6図はその中間段階の状態を示す縦断正面
図、第7図はそのシート搬出時のフローチャート、第8
図、第9図はその中間段階の状態を示す縦断正面図、第
10図はその分離状態を示す正面図、第11図は他の実施例
を示す縦断正面図、第12図は従来例の縦断正面図、第13
図(a)は短いシートに対する搬送ローラの正しい配置
を示す正面図、第13図(b)は同じローラ配置では不具
合が起る状態を示す正面図、第14図、第15図はシートの
汚れ発生の状態を示す正面図、第16図は従来の提案例の
縦断正面図、第17図はその微妙な状態を示す正面図であ
る。 23……分離手段(分離爪)、27……シート搬入手段(搬
送ローラ対)、30a,30b……シート搬送手段(駆動ロー
ラ、従動ローラ)、32a……湾曲部、33……搬送路(下
ガイド)、34a,34b……シート搬出手段(搬送ローラ
対)、39……制御手段(制御部)、 P……シート、P1……最先のシート。
Claims (1)
- 【請求項1】シートを搬入するシート搬入手段と、搬入
された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定量づ
つずらして積載すると共に、積載されたシートの束を搬
送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束の最
先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート搬出
手段と前記シート搬送手段との間に位置して、逆方向に
搬送されている前記シートの束から最先のシートを分離
する分離手段と、該シートの束を正方向に搬送し、該シ
ートの束の最先のシートの後端が前記シート搬送手段を
通り抜けた後に前記シートの束を逆送するように前記シ
ート搬送手段及びシート搬出手段を制御する制御手段
と、を有するシート搬送装置において、 前記分離手段の近傍のシート搬送路に、シート搬送路内
に突出するように湾曲部を形成したことを特徴とするシ
ート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2776090A JP2846914B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2776090A JP2846914B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | シート搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03232670A JPH03232670A (ja) | 1991-10-16 |
JP2846914B2 true JP2846914B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=12229966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2776090A Expired - Fee Related JP2846914B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | シート搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2846914B2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-07 JP JP2776090A patent/JP2846914B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03232670A (ja) | 1991-10-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |