JP2004168447A - 用紙後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Hirobumi Nakajima
博文 中島
Teruhiko Toyoizumi
輝彦 豊泉
Tomotaka Nagaoka
友貴 長岡
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Abstract

【課題】用紙を積載するスタッカを不要とし、且つ、画像形成装置及び後処理装置の生産性を低下させる事なく、複数枚の用紙の折り処理を実行する。
【解決手段】折り手段30の用紙搬送方向上流側の搬送手段に搬入される先行の用紙S1を通過可能にするバイパス26と、後続の用紙S2を通過可能にするメインパス25と、バイパス26とメインパス25の何れかに用紙を分岐させる切換ゲート24と、先行の用紙S1の先端部と後続の用紙S2の先端部とを当接させるレジストローラ31と、を有し、バイパス26を通過してレジストローラ31により位置決めされた先行の用紙S1と、メインパス25を通過してレジストローラ31により位置決めされた後続の用紙S2とを重ね合わせた状態で同時に搬送し、折り手段30により複数枚の同時折り処理を実行可能にする。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を有する複合機等の画像形成装置により画像が記録された用紙に対して、中折り処理、三つ折り処理、Z折り処理等を行う用紙後処理装置、及び画像形成装置と用紙後処理装置から成る画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像が形成された用紙に対して、中折り処理、Z折り処理を行い、ファイル綴じ可能にする後処理装置や、用紙を三つ折り処理して封緘を可能にする後処理装置が提供されている。また、これらの後処理装置を、複写機、プリンタ、これらの複合機等の画像形成装置に接続した画像形成システムが提供されている。
【0003】
特開平6−234462号公報に開示された技術は、出力紙をZ折りする折りローラと、出力紙を二つ折りして綴じるステイプラの折りローラとを兼用して、装置を省スペース化したものである。
【0004】
特開平8−301511号公報に開示された技術は、Z折り処理を集積してステイプル張りを打ち込むフィニシャに関するものである。
【0005】
特許第2635870号公報に開示されたシート後処理装置は、搬送経路上流側で二股状に分岐されて、メインパスとバイパスが形成され、これらの両搬送経路を切り換える経路切換手段を設けるとともに、両搬送経路の各下流側に搬送ローラをそれぞれ配置した搬送手段を備えたものである。
【0006】
用紙をZ折り等の折り処理する折り装置では特開平4−64577号公報等に開示されている。また、二つ折り処理を可能にする後処理装置として、特開平10−148983号、特開平10−167562号各公報が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−234462号公報(特許請求の範囲)
【0008】
【特許文献2】
特開平8−301511号公報(特許請求の範囲)
【0009】
【特許文献3】
特許第2635870号公報(特許請求の範囲、及び図1〜4、図12)
【0010】
【特許文献4】
特開平4−64577号公報(特許請求の範囲)
【0011】
【特許文献5】
特開平10−148983号公報(特許請求の範囲)
【0012】
【特許文献6】
特開平10−167562号公報(特許請求の範囲)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の折り処理を行う用紙後処理装置においては、以下の課題がある。
【0014】
画像形成装置から排出される用紙を、用紙後処理装置の搬送手段の搬送路内に導入して、搬送ローラにより挟持して搬送し、折り部において複数枚の用紙に対して中折り処理、内三つ折り処理、Z折り処理等の折り処理を行う場合、従来は、先行搬送される用紙と、後続の用紙とをスタッカ内に重ね合わせて積載収容した後、折り処理を行っていた。このような後処理装置においては、スタッカ内の用紙の整列手段や、用紙の再搬送手段を要し、装置が複雑、大型化する問題がある。また、折り処理動作時には、スタッカ内に先行の用紙束があって、次部の用紙の搬送が不可能であるから、次部の用紙搬送が停滞し、後処理の生産性が低下する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の用紙後処理装置により解決される。
【0016】
(1) 搬送手段により搬送される用紙に対して折り処理を実行する折り手段を有する用紙後処理装置において、前記折り手段の用紙搬送方向上流側の搬送手段に搬入される先行の用紙を通過可能にする第2通紙路と、後続の用紙を通過可能にする第1通紙路と、前記第1通紙路と前記第2通紙路の何れかに用紙を分岐させる切換ゲートと、前記先行の用紙の先端部と前記後続の用紙の先端部とを当接させる位置規制手段と、を有し、前記第2通紙路を通過して位置規制手段により位置決めされた先行の用紙と、前記第1通紙路を通過して前記位置規制手段により位置決めされた後続の用紙とを重ね合わせた状態で同時に搬送し、前記折り手段により複数枚の用紙に同時折り処理を実行可能にすることを特徴とする用紙後処理装置。
【0017】
(2) 画像書き込み手段、画像形成手段、用紙搬送手段、入力手段から成る画像形成装置と、(1)項に記載の用紙後処理装置、とを備え、前記入力手段の選択設定により、前記用紙後処理装置に導入した複数枚の用紙に対して中折り処理、Z折り処理、三つ折り処理の何れかを同時に折り処理可能にすることを特徴とする画像形成システム。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の用紙後処理装置(以下、後処理装置と称す)、及び後処理装置を備えた画像形成システムを図面に基づいて説明する。
【0019】
[画像形成システム]
図1は画像形成装置A、第1の後処理装置B、第2の後処理装置Cから成る画像形成システムの全体構成図である。
【0020】
[画像形成装置]
画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電手段2、像露光手段(書き込み手段)3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、分離爪5C、及びクリーニング手段5Dを配置した像形成部を有し、帯電手段2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
【0021】
一方、給紙手段6Aから給紙された用紙Sは中間給紙部6Bを経て転写位置へと送られる。転写位置において転写手段5Aにより前記トナー像が用紙S上に転写される。その後に、用紙Sは除電手段5Bにより裏面の電荷が消去され、分離爪5Cにより像担持体1から分離され、搬送手段7Aにより搬送され、引き続き定着手段8により加熱定着され、排紙ローラ7Cにより排出される。
【0022】
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着手段8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切換板7Bにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送手段7Dにおいてスイッチバックして表裏反転した後、排紙ローラ7Cにより装置外に排出される。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、第1の後処理装置Bの入口搬送手段20に送り込まれる。
【0023】
一方、像担持体1の画像処理後の表面は、分離爪5Cの下流においてクリーニング手段5Dにより表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0024】
画像形成装置Aの上部前面側には、画像形成モード、用紙後処理モードを選択して設定する操作部9が配置されている。
【0025】
画像形成装置Aの上部には、原稿移動型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取り装置Dが設置されている。
【0026】
[後処理]
第1の後処理装置Bに搬入された用紙Sは、後述のZ折り処理、中折り処理、三つ折り処理等の少なくとも1処理が選択して処理され、第2の後処理装置Cに送り込まれる。
【0027】
第1の後処理装置Bは、入口搬送手段20、折り手段(第1折り手段)30、排紙手段40から成る。
【0028】
第1の後処理装置Bにおいて、複数の折りローラにより各種の折り処理がなされた用紙Sは、排紙手段40から排出されて第2の後処理装置Cの入口部50に搬入される。又は、画像形成装置Aから排出され、折り処理を行わず通過する用紙Sは、排紙手段40から排出されて第2の後処理装置Cの入口部50に搬入される。
【0029】
第2の後処理装置Cには、第1給紙部51、第2給紙部52、穿孔手段60、綴じ手段(ステイプル手段)70、第2折り手段80、シフト手段90、排紙手段91、昇降排紙台92、上部排紙台93、下部排紙台94等が配置されている。
【0030】
第2の後処理装置Cは、画像形成装置Aから第1の後処理装置Bを経て排出された用紙S、又は、第1の後処理装置Bにおいて折り処理された用紙Sに対して、穿孔処理、綴じ処理、折り処理等を行い装置外に排出する。
【0031】
図2は、折り処理等の後処理が行われる以前の用紙S、及び後処理後の用紙Sの平面図である。
【0032】
図2(a)は、Z折り処理される前の用紙Sの平面図である。破線で示すaは用紙搬送方向の長さの中央部に形成される折り目、bは用紙搬送方向の長さの4分の1部分に形成される折り目である。図2(b)は、Z折り処理された用紙Sの平面図である。第1の後処理装置BによりZ折り処理された用紙Sには、折り目a、折り目bが形成されてZ字形状に折り畳まれる。Z折り処理された用紙Sは、ファイリング等に使用される。
【0033】
図2(c)は、第1の後処理装置Bにより中折り処理された用紙Sを示す平面図である。図2(d)は、三つ折り処理前の用紙Sの平面図である。図2(e)は、三つ折り処理後の用紙Sの平面図である。用紙Sは、用紙Sの長手方向の長さをほぼ三等分する折り目c,dにより3面に折り畳まれる。三つ折り処理される用紙Sは、先ず、折り目cにより折り畳まれ、次に、折り目dにより折り畳まれる。三つ折り処理された用紙Sは、封緘等に使用される。
【0034】
[第1の後処理装置]
次に、第1の後処理装置Bの構成について詳細に説明する。
【0035】
図3は、第1の後処理装置Bの構成及び用紙搬送路を示す断面図である。
画像形成装置Aの排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、第1の後処理装置Bの入口搬送手段20に導入される。
【0036】
入口搬送手段20に導入された用紙Sは、上ガイド板21と下ガイド板22とから成る通紙路23に導入され、切換ゲート24の下方の第1通紙路(以下、メインパスと称す)25、又は切換ゲート24の上方の第2通紙路(以下、バイパスと称す)26を通過して、駆動ローラ27Aと従動ローラ27Bとから成る搬送ローラ対27に挟持されて搬送される。搬送される用紙Sの先端部は、駆動ローラ31Aと従動ローラ31Bから成るレジストローラ(位置規制手段)31の挟持位置付近に当接して先端整合される。切換ゲート24はソレノイドSD1により駆動されて揺動可能である。搬送ローラ対27の用紙搬送方向下流側に配置されたセンサPS1は、用紙Sの先端部通過を検知する。
【0037】
一対の案内板32で形成された第1搬送路▲1▼には、一対の中間搬送ローラ33A,33Bと、搬送方向を切り換える切換部材34とを設ける。切換部材34は、ソレノイドSD2により揺動される。
【0038】
第1搬送路▲1▼の下流側には、互いに圧接した一対の第1折りローラ35A,35Bが設けられている。また、第1折りローラ35Bに圧接する第2折りローラ35Cが設けられている。第1折りローラ35A,35B及び第2折りローラ35Cの表面はゴム等の摩擦抵抗の高い材料で構成される。
【0039】
第1折りローラ35A,35Bの搬送方向下流側には、一対の案内板36により第2搬送路▲2▼が形成されている。第2搬送路▲2▼の搬送方向下流側近傍には、第1停止手段37が配置されている。
【0040】
第1停止手段37は、駆動プーリ37Aと従動プーリ37Bとを巻回して回動可能な無端ベルト37Cの一部に突出した突き当て部37Dを有する。
【0041】
突き当て部37DはステッピングモータM1により駆動されて、処理する用紙Sの用紙搬送方向のサイズ、及び折り処理モードの選択に応じて複数の所定位置から選択された位置に移動し停止する。
【0042】
突き当て部37Dを、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向の2箇所に設けることにより、用紙Sの先端を進行方向に対して直角に保持し、用紙Sを正確に突き当てるように構成している。
【0043】
第1折りローラ35A,35B、案内板36、第1停止手段37、及びステッピングモータM1により第1の用紙折り処理部が形成される。
【0044】
更に、第1折りローラ35A,35Bの搬送方向下流側には、用紙の厚さ方向両側に設けられた案内板38により第3搬送路▲3▼が形成される。
【0045】
一方、第1停止手段37と同様に、第3搬送路▲3▼にも用紙Sの折り目cを先端として当接させて停止させる第2停止手段39が用紙搬送方向に移動可能に設けられる。第2停止手段39は駆動プーリ39A、従動プーリ39B、無端ベルト39C、突き当て部39D、及びステッピングモータM2から成る。
【0046】
また、第2折りローラ35Cと従動ローラ35Dの挟持位置の下流側に一対の案内板351が設けられ、案内板351により、折り処理終了の用紙Sを排出する役目を持つ第4搬送路▲4▼が形成される。第4搬送路▲4▼の下流側は第3搬送路▲3▼に合流し、第2停止手段39、排紙手段40へと続く。排紙手段40は、排紙路41、一対の排紙ローラ42A,42Bから成る。
【0047】
PS2は第3搬送路▲3▼を通過する用紙Sの先端部通過を検知する用紙通過センサである。PS3は排紙ローラ42A,42B近傍に配置された排紙検知用の排紙センサである。
【0048】
以上のように構成された第1の後処理装置Bの作用、即ち、単純通紙、用紙中折り、用紙Z折り、用紙三つ折りを行う後処理について、以下に説明する。
【0049】
〈単純通紙〉
第1の後処理装置Bに設けた切換部材34を、ソレノイドSD2により図示の反時計方向に回転させる。用紙Sはレジストローラ31により入口搬送手段20から搬送され、切換部材34により排紙手段40の排紙路41に案内され、排紙ローラ42A,42Bに挟持され、第2の後処理装置Cに搬送される。
【0050】
〈Z折り処理〉
図4は、Z折り処理される用紙Sの搬送経路を示す断面図である。
【0051】
図4(a)は、折り目cを形成する過程を示す。第1搬送路▲1▼を通過して第2搬送路▲2▼に進入した用紙Sの先端部は、第1停止手段37の突き当て部37Dに突き当てられて停止する。用紙Sは、中間搬送ローラ33A,33Bによって引き続き搬送されることにより、中間部に撓みが発生し、第1折りローラ35A,35Bの挟持位置N1に巻き込まれて第1の折り目aが付けられる(図2(b)参照)。
【0052】
図4(b)は、第2の折り目bを形成する過程を示す。第1折りローラ35A,35Bにより折り畳まれて搬送される用紙Sは、第1の折り目aを先端として第3搬送路▲3▼を進行し、第2停止手段39の突き当て部39Dに突き当たり停止する。用紙Sは、第1折りローラ35A,35Bによって引き続き搬送されることにより、中間部に撓みが発生して屈曲し、第1折りローラ35Bと第2折りローラ35Cの挟持位置N2に巻き込まれて第2の折り目bが付けられ、Z折り処理される(図2(b)参照)。
【0053】
図4(c)は、Z折り処理終了後の用紙Sを排出する過程を示す。Z折り処理終了後、第2停止手段39が駆動され、突き当て部39Dが第3搬送路▲3▼の下流側搬送路から退避する。Z折り処理された用紙Sは、排紙路41を通過し、排紙ローラ42A,42Bに挟持されて装置外に排出される。
【0054】
〈中折り処理〉
図5は、中折り処理される用紙Sの搬送経路を示す断面図である。
【0055】
図5(a)は、折り目cを形成する過程を示す。中折り処理モード設定及び用紙サイズ設定によって、用紙Sのサイズ情報に従って図示しない制御手段によりステッピングモータM1を駆動して、第1停止手段37の突き当て部37Dを用紙サイズに応じた位置に移動させる。また、第2停止手段39の突き当て部39Dは初期位置に停止され、第3搬送路▲3▼の下流側搬送路から退避している。
【0056】
第1搬送路▲1▼を通過して第2搬送路▲2▼に進入した用紙Sの先端部は、突き当て部37Dに突き当てられて停止する。用紙Sは、中間搬送ローラ33A,33Bによって引き続き搬送されることにより、中間部に撓みが発生し、第1折りローラ35A,35Bの挟持位置N1に巻き込まれて、折り目bが付けられる(図2(c)参照)。
【0057】
図5(b)は、中折り処理される用紙Sの搬送過程を示す。第1折りローラ35A,35Bにより折り畳まれて搬送される用紙Sは、折り目bを先端として第3搬送路▲3▼を進行し、突き当て部39Dを退避させた第2停止手段39を通過する。
【0058】
図5(c)は、中折り処理終了後の用紙Sを排出する過程を示す。中折り処理された用紙Sは、排紙路41を通過し、排紙ローラ42A,42Bに挟持されて装置外に排出される。
【0059】
〈三つ折り処理〉
図6、図7は、内三つ折り処理される用紙Sの搬送経路を示す断面図である。
【0060】
図6(a)は、折り目cを形成する過程を示す。三つ折り処理モード設定及び用紙サイズ設定によって、用紙Sのサイズ情報に従って図示しない制御手段によりステッピングモータM1を駆動して、第1停止手段37の突き当て部37Dを用紙サイズに応じた位置に移動させる。また、用紙Sのサイズ情報に従って図示しない制御手段によりステッピングモータM2を駆動して、第2停止手段39を駆動し、第2停止手段39の突き当て部39Dを用紙サイズに応じた位置に移動させる。
【0061】
三つ折り工程の開始により、画像形成装置Aから送り込まれた用紙Sは、レジストローラ31と、中間搬送ローラ33A,33Bとにより挟持され、第1搬送路▲1▼の中を搬送され、更に、案内板38で形成される第2搬送路▲2▼に進入し、用紙Sの先端が第1停止手段37の突き当て部37Dに当接する。
【0062】
中間搬送ローラ33A,33Bは更に回転を続行し、用紙Sを第1停止手段37の方向へ強制的に搬送する。しかし、突き当て部37Dにより用紙Sの先端が停止状態にあるため、用紙Sには第1搬送路▲1▼と、第2搬送路▲2▼の間で屈曲力が作用するが、図示の右側には、案内板352が配置されているために、第1折りローラ35A,35Bの挟持位置の方向に屈曲し、用紙Sの屈曲部が第1折りローラ35A,35Bの間に形成された挟持位置に進入する。第1折りローラ35A,35Bは矢印方向に回転しているので、折り目cが形成されつつ用紙Sが搬送される。
【0063】
図6(b)は、折り目cを形成した用紙Sの搬送過程を示す。
第1折りローラ35A,35Bにより折り目cが形成された用紙Sは、第1折りローラ35A,35Bにより案内板32で形成される第3搬送路▲3▼を折り目cを先頭にして搬送され、折り目cが第2停止手段39の突き当て部39Dに当接して停止する。
【0064】
図7(a)は、折り目dを形成する過程を示す。
第1折りローラ35A,35Bが回転を続行しているため、第1折りローラ35A,35Bと、第2停止手段39の突き当て部39Dの間で用紙Sに屈曲力が作用するが、案内板38の案内部38Aにより下方への屈曲を阻止される結果、用紙Sは第1折りローラ35B、第2折りローラ35C間に形成された挟持位置に進入する。
【0065】
第1折りローラ35B、第2折りローラ35Cは矢印方向に回転しているので、用紙Sの屈曲部を第1折りローラ35B、第2折りローラ35C間に搬送し、折り目dが形成されつつ用紙Sが搬送される。
【0066】
図7(b)は、折り目cと折り目dを形成した用紙Sの搬送過程を示す。折り目cと折り目dが形成された用紙Sは、第1折りローラ35B、第2折りローラ35Cの圧接による搬送力により、第3搬送路▲3▼を逆行し、第4搬送路▲4▼に進入する。折り目cの通過を用紙通過センサPS2が検知した信号により、ステッピングモータM2が駆動開始する。ステッピングモータM2の作動により第2停止手段39の突き当て部39Dは、搬送路の退避位置に移動して第3搬送路▲3▼や、それに合流する第4搬送路▲4▼から退避する。
【0067】
このように三つ折り処理された用紙Sは、案内板351と従動ローラ35Dとにより第2折りローラ35Cの外周面に沿って搬送され、第4搬送路▲4▼を下方に進行する。そして、排紙路41を通過し、排紙ローラ42A,42Bにより折り目dを先頭にして第2の後処理装置Cに導入、又は装置外に排出される。
【0068】
〈複数枚の用紙の重ね折り処理〉
図8は、画像形成装置Aの排紙ローラ7Cから排出される複数枚の用紙を重ね折り処理する際の、入口搬送手段20による用紙搬送過程を示す断面図である。図9は、複数枚の用紙の重ね折り処理の工程を示すフローチャートである。
【0069】
図8(a)は1枚目の用紙S1の搬送経路を示す。画像形成装置Aの操作部において複数枚の用紙の重ね折り処理が設定されると、ソレノイドSD1が作動して、切換ゲート24を揺動させて用紙搬送方向上流側の先端部を下方に変位させ、切換ゲート24上方の通紙路であるバイパス26を開放し、用紙S1の上方通過を可能にする。
【0070】
バイパス26を通過した用紙S1の先端部は、駆動ローラ27Aと従動ローラ27Bとから成る搬送ローラ対27に挟持されて通紙路28を通過する。入口部センサPS1が用紙S1の先端部通過を検知し、所定時間経過後、図示しないモータの駆動が停止され、搬送ローラ対27の回転が停止され、回転停止状態のレジストローラ31の挟持位置近傍のローラ外周面に用紙先端部が当接して用紙S1の搬送が停止されて用紙先端部整合が行われる。
【0071】
図8(b)は2枚目の用紙S2の搬送経路を示す断面図である。
2枚目の用紙S2の先端部が通紙路23に導入される以前に、ソレノイドSD1が作動して切換ゲート24を揺動させて用紙搬送方向上流側の先端部を上方に変位させ、切換ゲート24下方の通紙路23であるメインパス25を開放し、用紙S1の下方通過を可能にする。
【0072】
メインパス25を通過した用紙S2の先端部は、搬送ローラ対27に挟持されて通紙路28を通過する。入口部センサPS1が用紙S2の先端部通過を検知し、所定時間経過後、図示しないモータの駆動が停止され、搬送ローラ対27の回転が停止され、回転停止状態のレジストローラ31の挟持位置近傍のローラ外周面に用紙先端部が当接して用紙S2の搬送が停止されて用紙先端部整合が行われる。
【0073】
この用紙整合状態において、通紙路28には2枚の用紙S1,S2が重なった状態に収容され、用紙S1,S2の各先端部はレジストローラ31のローラ外周面に当接して停止している。また、用紙S1の後端部はバイパス26に位置し、用紙S2の後端部はメインパス25に位置している。従って、先行の用紙S1の後端部と、後続の用紙S2の先端部とが干渉する事はない。
【0074】
なお、駆動ローラ27Aの外周面は、摩擦係数の小さいスポンジローラやシリコーンゴムローラにより形成され、従動ローラ27Bは駆動ローラ27Aに軽圧接しているから、2枚目の用紙S2が搬送ローラ対27の挟持位置を通過して搬送するときに、1枚目の用紙S1を移動させる事はない。
【0075】
図10は、本発明の第1の後処理装置Bに備えられる他の実施の形態の入口搬送手段20による用紙搬送過程を示す断面図である。なお、図面に使用されている符号について、図8により示す入口搬送手段20と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、前記の実施の形態と異なる点を説明する。
【0076】
上ガイド板21と下ガイド板22との内方空間には、固定仕切板29Aが固定支持されている。固定仕切板29Aの上面と上ガイド板21との間にバイパス26が形成される。固定仕切板29Aの下面と下ガイド板22との間にメインパス25が形成される。
【0077】
固定仕切板29Aの用紙搬送方向上流側には、切換ゲート29Bが揺動可能に支持されている。切換ゲート29BはソレノイドSD1の駆動により、メインパス25とバイパス26の各入口部を振り分ける。
【0078】
図10(a)は1枚目の用紙S1がバイパス26に進入する状態を示す。図10(b)は先行の1枚目の用紙S1の先端部がレジストローラ31のローラ面に当接して先端整合し、後続の2枚目の用紙S2がメインパス25に進入する状態を示す。図10(c)は先行の1枚目の用紙S1の先端部と後続の2枚目の用紙S2がレジストローラ31のローラ面に当接して先端整合して重ね合わされた状態を示す。
【0079】
図11は、図8又は図10に示す入口搬送手段20を備えた第1の後処理装置Bによる重ね折り処理により作製された2枚の用紙S1,S2から成る用紙束Saの斜視図であり、図11(a)は中折り処理した用紙束Sa、図11(b)はZ折り処理した用紙束Sb、図11(c)は内三つ折り処理した用紙束Scを示す。
【0080】
なお、入口搬送手段20に複数の切換ゲート24と、メインパス25、バイパス26のほかに通紙路23を設ける事により、3枚以上の用紙を重ね折り処理することもできる。
【0081】
図12は操作部9の後処理モード設定画面の平面図である。
第1の後処理装置Bは、画像形成装置A等から搬入される用紙Sに対して、少なくともZ折り処理、中折り処理、三つ折り処理の処理モードを選択して実行可能である。
【0082】
画像形成装置Aの操作部9の基本画面で、用紙サイズ、倍率、コピー濃度、コピー枚数等を設定し、出力設定キーを押すと、出力設定画面が表示される。第2の後処理装置Cに設置された排紙トレイ(昇降排紙台92、上部排紙台93、下部排紙台94)の選択、用紙束の平綴じ処理の位置と数、ソート(シフト処理)、中綴じ中折り処理、穿孔処理、及び第1の後処理装置Bによる中折り処理、三つ折り処理、Z折り処理等の選択はこの画面により設定される。
【0083】
なお、本発明の後処理装置では、画像形成装置A、第1の後処理装置B、第2の後処理装置Cから成る画像形成システムについて述べたが、画像形成装置Aに接続された第1の後処理装置B、又は専用の給紙手段6A、排紙手段40を備えた単独の第1の後処理装置Bにも、本発明は適用可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の後処理装置及び画像形成システムにより、以下の効果が奏せられる。
【0085】
(1) 本発明の後処理装置により、同一の装置で、1枚の用紙に対してZ折り処理、中折り処理、三つ折り処理が可能であり、且つ、複数枚の用紙束に対してもZ折り処理、中折り処理、三つ折り処理を行う事が可能である。
【0086】
(2) 複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置により、所望のデジタル処理が行われ、画像形成後に排出された用紙は、1枚毎、又は複数枚毎に、本発明の後処理装置により、プリントオンデマンド(POD)に、Z折り処理、中折り処理、三つ折り処理等の後処理が迅速、正確に実施される。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置、第1の後処理装置、第2の後処理装置から成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】折り処理等の後処理が行われる以前の用紙、及び後処理後の用紙の平面図。
【図3】第1の後処理装置の構成及び用紙搬送路を示す断面図。
【図4】Z折り処理される用紙の搬送経路を示す断面図。
【図5】中折り処理される用紙の搬送経路を示す断面図。
【図6】三つ折り処理される用紙の搬送経路を示す断面図。
【図7】三つ折り処理される用紙の搬送経路を示す断面図。
【図8】複数枚の用紙を重ね折り処理する際の、入口搬送手段による用紙搬送過程を示す断面図。
【図9】複数枚の用紙の重ね折り処理の工程を示すフローチャート。
【図10】他の実施の形態の入口搬送手段による用紙搬送過程を示す断面図。
【図11】第1の後処理装置による重ね折り処理により作製された2枚の用紙から成る用紙束の斜視図。
【図12】操作部の後処理モード設定画面の平面図。
【符号の説明】
9 操作部
20 入口搬送手段
21 上ガイド板
22 下ガイド板
23 通紙路
24 切換ゲート
25 第2通紙路(メインパス)
26 第1通紙路(バイパス)
27 搬送ローラ対
28 通紙路
29A 固定仕切板
29B 切換ゲート
30 折り手段(第1折り手段)
31 レジストローラ(位置規制手段)
35A,35B 第1折りローラ
35C 第2折りローラ
37 第1停止手段
39 第2停止手段
40 排紙手段
A 画像形成装置
B 第1の後処理装置
S,S1,S2 用紙
Sa,Sb,Sc 用紙束

Claims (3)

  1. 搬送手段により搬送される用紙に対して折り処理を実行する折り手段を有する用紙後処理装置において、
    前記折り手段の用紙搬送方向上流側の搬送手段に搬入される先行の用紙を通過可能にする第2通紙路と、後続の用紙を通過可能にする第1通紙路と、前記第1通紙路と前記第2通紙路の何れかに用紙を分岐させる切換ゲートと、前記先行の用紙の先端部と前記後続の用紙の先端部とを当接させる位置規制手段と、を有し、前記第2通紙路を通過して位置規制手段により位置決めされた先行の用紙と、前記第1通紙路を通過して前記位置規制手段により位置決めされた後続の用紙とを重ね合わせた状態で同時に搬送し、前記折り手段により複数枚の用紙に同時折り処理を実行可能にすることを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 前記折り手段は、中折り処理、Z折り処理、三つ折り処理が選択して実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  3. 画像書き込み手段、画像形成手段、用紙搬送手段、入力手段から成る画像形成装置と、請求項1又は2に記載の用紙後処理装置、とを備え、前記入力手段の選択設定により、前記用紙後処理装置に導入した複数枚の用紙に対して中折り処理、Z折り処理、三つ折り処理の何れかを同時に折り処理可能にすることを特徴とする画像形成システム。
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