JP3837787B2 - スリップ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機は、流体伝動装置としてのトルクコンバータを備え、クランクシャフトを介して伝達されたエンジンの回転を、前記トルクコンバータを介して変速装置の入力軸に伝達する構造になっている。
前記トルクコンバータは、ポンプインペラ、タービンランナ、ステータ、ロックアップクラッチ装置及びダンパ装置によって構成される。そして、エンジンの回転はフロントカバーを介してポンプインペラに伝達され、該ポンプインペラの回転に伴って発生する油の流れによってタービンランナを回転させ、該タービンランナの回転を変速装置の入力軸に伝達するようになっている。
【0003】
また、前記ロックアップクラッチ装置は、軸方向に移動自在に配設されたクラッチプレートを備え、該クラッチプレートに摩擦材が貼(ちょう)付される。そして、車両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得られると、クラッチプレートに貼付された摩擦材とフロントカバーとが接触させられ、ロックアップクラッチ装置が係合させられる。その結果、エンジンの回転がトルクコンバータを介することなく前記入力軸に伝達され、燃費をその分良くすることができる。
【0004】
ところで、燃費を更に良くするために、前記設定された車速より低い車速の領域でロックアップクラッチ装置を係合させることが考えられる。ところが、前記エンジンを駆動したときに、エンジンの燃焼室内の圧力変動に伴ってトルク変動が発生することがあり、車両を低速で走行させる場合に前記トルク変動が発生すると、車両を安定させて走行させることができなくなってしまう。
【0005】
そこで、前記ロックアップクラッチ装置を滑らせてスリップ制御を行い、低い車速の領域でエンジンにトルク変動が発生しても、ロックアップクラッチ装置によって前記トルク変動を吸収し、車両を安定させて走行させるようにした自動変速機が提供されている(特公昭62−13060号公報参照)。
そして、前記スリップ制御が行われている間、クラッチプレートに貼付された摩擦材とフロントカバーとが摺(しゅう)動することになるので、摩擦熱が発生し、該摩擦熱によって摩擦材が劣化しやすくなってしまう。したがって、摩擦材の耐久性が高くなるようにスリップ制御を行う領域、すなわち、スリップ制御領域を設定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の自動変速機においては、ロックアップクラッチ装置の製造上のばらつき、経年変化等によってスリップ制御を適正に行うことができず、前記摩擦熱の量、すなわち、発熱量を適正範囲に収めることができなくなってしまう可能性がある。
【0007】
その結果、ロックアップクラッチ装置の寿命が短くなったり、燃費が悪くなってしまう可能性がある。
本発明は、前記従来のスリップ制御装置の問題点を解決して、ロックアップクラッチ装置の製造上のばらつき、経年変化等があってもスリップ制御を適正に行うことができ、発熱量を適正範囲に収めることができるスリップ制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のスリップ制御装置においては、解放側油室、係合側油室、並びに前記解放側油室及び係合側油室の少なくとも一方に供給される油圧に基づいて係脱させられるロックアップクラッチ装置を備えた流体伝動装置と、前記油圧を発生させる油圧発生手段と、車両走行条件に基づいて設定されたスリップ制御領域において前記油圧を調整し、前記ロックアップクラッチ装置を滑らせてスリップ制御を行う油圧調整手段と、前記スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したかどうかを判断する状態判断手段と、前記スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したとき、その間のスロットル開度に基づいてスリップ制御領域を変更し、スリップ制御を終了するスリップ制御領域変更手段とを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における自動変速機の制御ブロック図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるトルクコンバータの断面図、図3は本発明の第1の実施の形態における油圧回路の概略図である。
【0013】
図に示すように、流体伝動装置としてのトルクコンバータ10は、ポンプインペラ11、該ポンプインペラ11と共にトーラスを構成するタービンランナ12、ステータ13、ロックアップクラッチ装置14及びダンパ装置15によって構成される。
そして、エンジン(E/G)71の回転は、クランクシャフト73を介してフロントカバー16に伝達され、該フロントカバー16に固定されたポンプインペラ11に伝達される。この場合、該ポンプインペラ11が回転すると、トーラス内の油が、トルクコンバータ10の軸の周囲を回転し、遠心力が加わってポンプインペラ11、タービンランナ12及びステータ13間を循環する。
【0014】
そして、車両の発進時等、前記ポンプインペラ11が回転を開始したばかりで、ポンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差が大きい場合、該タービンランナ12から流れ出た油はポンプインペラ11の回転を妨げる方向に流れる。そこで、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間にステータ13が配設され、該ステータ13は、ポンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差が大きい場合に、ポンプインペラ11の回転を助ける方向に油の流れを変換する。
【0015】
そして、前記タービンランナ12の回転速度が高くなり、前記ポンプインペラ11と前記タービンランナ12との回転速度差が小さくなると、ステータ13のブレード31の表側に当たっていた油が裏側に当たるようになり、油の流れが妨げられる。
そこで、前記ステータ13を一定方向にだけ回転できるようにするワンウェイクラッチ17が前記ステータ13の内周側に配設される。したがって、油がブレード31の裏側に当たるようになると、ステータ13は自然に回転するようになるので、前記油は円滑に循環する。また、前記ワンウェイクラッチ17は、アウタレース18及びインナレース19から成る。そして、アウタレース18はステータ13に固定され、インナレース19は図示しない自動変速機のケースに固定される。
【0016】
このように、前記トルクコンバータ10は、ポンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度差が大きい場合には、トルク変換機として作動させられて伝達トルクを増幅し、回転速度差が小さい場合には、流体継手として作動させられる。
次に、ロックアップクラッチ装置14について説明する。
【0017】
この場合、車両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得られると、ロックアップクラッチ装置14が係合させられる。そして、該ロックアップクラッチ装置14が係合させられると、前記エンジン71の回転が油を介することなく変速装置72の入力軸74に直接伝達されるので、燃費を良くすることができる。また、前記ロックアップクラッチ装置14は、ロックアップ(L−up)リレーバルブ77によって油の供給が切り換えられて作動し、クラッチプレート21が軸方向に移動することによって、該クラッチプレート21とフロントカバー16とが摩擦材20を介して接離させられる。
【0018】
そして、前記クラッチプレート21とフロントカバー16との間に解放側油室R1が、クラッチプレート21とタービンランナ12との間に係合側油室R2がそれぞれ形成される。したがって、油圧発生手段としての油圧回路76から前記解放側油室R1に油が供給されると、ロックアップクラッチ装置14が解放され、油圧回路76から前記係合側油室R2に油が供給されると、ロックアップクラッチ装置14が係合させられる。なお、本実施の形態において摩擦材20はクラッチプレート21に固定されているが、フロントカバー16に固定することもできる。
【0019】
そして、前記ロックアップクラッチ装置14が係合させられると、前記クランクシャフト73の回転が、フロントカバー16、クラッチプレート21、ダンパ装置15及びタービンハブ23を介して、前記入力軸74に直接伝達される。そのために、前記タービンハブ23の内周にスプライン溝23aが形成され、該スプライン溝23aによってタービンハブ23と前記入力軸74とがスプライン嵌(かん)合されるようになっている。
【0020】
なお、61は前記タービンハブ23とフロントカバー16との間に配設されたスラストベアリング、65は前記ステータ13とタービンハブ23との間に配設されたスラストベアリング、66は前記ステータ13とスリーブ67との間に配設されたスラストベアリングである。
次に、ダンパ装置15について説明する。
【0021】
該ダンパ装置15は、伝達トルクの変動を吸収するためのものであり、かしめによってクラッチプレート21に固定され、該クラッチプレート21と一体的に回転させられるドライブプレート57、該ドライブプレート57と対向させて配設され、前記タービンランナ12と一体的に回転させられるドリブンプレート32、スプリング33等から成る。なお、58はかしめ部である。
【0022】
前記スプリング33は、第1ステージ用のものであり、クラッチプレート21の円周方向における複数箇所、例えば、8箇所に配設される。また、クラッチプレート21の円周方向における複数箇所、例えば、4箇所に第2ステージ用の図示しないスプリングが、前記スプリング33内に一つ置きに配設される。そして、第2ステージ用のスプリングはスプリング33より径が小さく、かつ、短く設定され、スプリング33の伝達トルクが屈曲点トルクに到達した後に撓(たわ)み始める。
【0023】
したがって、前記フロントカバー16から摩擦材20を介して伝達された回転は、前記ダンパ装置15を介してタービンハブ23に伝達されるが、この場合、スプリング33及び前記第2ステージ用のスプリングが収縮し、伝達トルクの変動を吸収するので、振動、騒音等が発生するのを防止することができる。
前記ポンプインペラ11は、ブレード41、アウタシェル43及びインナコア45から成り、また、タービンランナ12は、ブレード42、アウタシェル44及びインナコア46から成る。そして、タービンランナ12のアウタシェル44は、ドリブンプレート32と共に、リベット47によってタービンハブ23と連結される。
【0024】
ところで、前記クラッチプレート21は、軸方向に延び、前記タービンハブ23に形成された摺動面に沿って軸方向に摺動させられる筒状の第1の立上がり部51、該第1の立上がり部51から径方向における外方に延びる第1の平板部52、該第1の平板部52から径方向における外方に延びる湾曲部53、該湾曲部53から径方向における外方に延びる第2の平板部54、及び該第2の平板部54から軸方向に延びる筒状の第2の立上がり部55から成る。
【0025】
そして、該第2の立上がり部55によってスプリング33の外側保持部Q1が形成される。また、前記クラッチプレート21と共にスプリング33を包囲して保持するとともに、クラッチプレート21の回転をスプリング33及び前記第2ステージ用のスプリングに伝達するために、ドライブプレート57が配設される。
【0026】
そして、該ドライブプレート57の外周縁には、円周方向における8箇所にスプリング駆動爪Mが形成され、該スプリング駆動爪Mは、ロックアップクラッチ装置14が係合させられてクラッチプレート21が正方向に回転する際(以下「正駆動時」という。)、及びエンジンブレーキ時等においてクラッチプレート21が逆方向に回転する際(以下「逆駆動時」という。)に、いずれもスプリング33を押圧する。なお、前記スプリング駆動爪M、前記外側保持部Q1及び内側保持部Q2によってスプリング33が保持される。
【0027】
一方、前記ドリブンプレート32は、前記タービンランナ12に沿って延び、円周方向における8箇所に、前記スプリング駆動爪Mに対応させてスプリング当接爪部Tを径方向における外方に突出させ、かつ、先端T1を軸方向に向けて形成する。該スプリング当接爪部Tは、前記クラッチプレート21の正駆動時及び逆駆動時にスプリング33を受ける。
【0028】
ところで、前記ロックアップクラッチ装置14を係脱するとともに、スリップ制御を行うために、前記油圧回路76は、ロックアップリレーバルブ77、ロックアップ(L−up)コントロールバルブ78及びリニアソレノイドバルブ(SLU)79を備える。
前記ロックアップリレーハルブ77は、ロックアップクラッチ装置14の係合時、及びスリップ制御時に右半位置を、ロックアップクラッチ装置14の解放時に左半位置を採る。したがって、ロックアップクラッチ装置14の係合時において、油路L−1を介して供給されたセカンダリレギュレータ圧PSEC は、油路L−2を介して係合側油室R2に供給され、ロックアップクラッチ装置14の解放時において、油路L−1を介して供給されたセカンダリレギュレータ圧PSEC は、油路L−3を介して解放側油室R1に供給される。
【0029】
また、ロックアップクラッチ装置14のスリップ制御時においては、解放側油室R1からの油圧が、油路L−3、ロックアップリレーバルブ77、油路L−6を介してロックアップコントロールバルブ78に供給される。そして、該ロックアップコントロールバルブ78は、油路L−8を介してリニアソレノイドバルブ79からソレノイド圧PSLU を受け、油路L−6とドレーンポートEXとの連通を制御する。したがって、リニアソレノイドバルブ79からのソレノイド圧PSLU に対応して解放側油室R1内の油圧が制御され、その結果、解放側油室R1と係合側油室R2との差圧ΔPが制御されてスリップ制御が行われる。
【0030】
また、リニアソレノイドバルブ79は、自動変速機制御装置80からスリップ制御指令信号SG1を受けて、ソレノイドモジュレータ圧PMOD を調整してソレノイド圧PSLU を発生させ、該ソレノイド圧PSLU を油路L−7を介して前記ロックアップリレーバルブ77に、油路L−8を介して前記ロックアップコントロールバルブ78にそれぞれ供給する。
【0031】
そして、前記エンジン71は、エンジン制御装置(ECM)81によって制御され、該エンジン制御装置81は、エンジン回転数NE 、スロットル開度θ、及びトルクコンバータ10内の油温tm に基づいて点火信号SG2を発生させ、該点火信号SG2に基づいてエンジン71を制御する。そのために、前記エンジン71に図示しないエンジン回転数センサ及びスロットル開度センサが、前記トルクコンバータ10に油温検出手段としての油温センサ83がそれぞれ配設される。
【0032】
そして、前記自動変速機制御装置80は、車両走行条件としての車速v及びスロットル開度θに基づいて設定されたスリップ制御領域において前記差圧ΔPを制御する油圧調整手段91と、前記スリップ制御に伴って発生する熱の状態を判断する状態判断手段92と、該状態判断手段92によって判断された熱の状態に基づいて前記スリップ制御領域を変更するスリップ制御領域変更手段93とを有する。
【0033】
なお、84は前記入力軸74に配設され、変速装置入力回転数NC1を検出する変速装置入力回転数センサ、85は前記変速装置72に配設された車速センサである。
次に、前記構成の自動変速機におけるスリップ制御装置の動作についてフローチャートに基づいて説明する。
【0034】
図4は本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域マップを示す図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御のメインルーチンのフローチャート、図6は本発明の第1の実施の形態における目標スリップ量マップを示す図である。なお、図4において、横軸に車速vを、縦軸にスロットル開度θを、また、図6において、横軸に変速装置入力回転数NC1を、縦軸にスロットル開度θをそれぞれ採ってある。
ステップS1 自動変速機制御装置80(図1)は、車両走行状態信号によって、車速v、エンジン回転数NE 、スロットル開度θ、変速装置入力回転数NC1等の車両走行条件を読み込む。
ステップS2 スリップ制御領域を設定するためのスリップ制御領域設定処理を行う。
ステップS3 自動変速機制御装置80は、図4のスリップ制御領域マップを参照し、スリップ制御開始条件が成立したかどうかを判断する。スリップ制御開始条件が成立した場合はステップS4に進み、成立しない場合は処理を終了する。
【0035】
この場合、スリップ制御領域マップにおいて、ロックアップクラッチ装置14が解放されるロックアップクラッチ解放領域AR1、ロックアップクラッチ装置14が係合させられるロックアップクラッチ係合領域AR2、及びスリップ制御が行われるスリップ制御領域AR3が設定されるとともに、前記ロックアップクラッチ解放領域AR1とロックアップクラッチ係合領域AR2との間にヒステリシス領域AR4が、前記ロックアップクラッチ解放領域AR1とスリップ制御領域AR3との間にヒステリシス領域AR5が、ロックアップクラッチ係合領域AR2とスリップ制御領域AR3との間にヒステリシス領域AR6がそれぞれ設定される。
【0036】
そして、前記ヒステリシス領域AR4においては、ロックアップクラッチ解放領域AR1からロックアップクラッチ係合領域AR2に移る場合に実線で示す条件が、ロックアップクラッチ係合領域AR2からロックアップクラッチ解放領域AR1に移る場合に破線で示す条件がそれぞれ適用される。
また、前記ヒステリシス領域AR5においては、ロックアップクラッチ解放領域AR1からスリップ制御領域AR3に移る場合に実線で示す条件が、スリップ制御領域AR3からロックアップクラッチ解放領域AR1に移る場合に破線で示す条件がそれぞれ適用される。
【0037】
さらに、前記ヒステリシス領域AR6においては、スリップ制御領域AR3からロックアップクラッチ係合領域AR2に移る場合に実線で示す条件が、ロックアップクラッチ係合領域AR2からスリップ制御領域AR3に移る場合に破線で示す条件がそれぞれ適用される。
ここで、v1 はスリップ制御開始車速、v2 はスリップ制御終了車速であり、車速vがスリップ制御開始車速v1 より低くなると、ロックアップクラッチ装置14を滑らせてもエンジン71のトルク変動をロックアップクラッチ装置14によって吸収することができなくなる。したがって、スリップ制御開始車速v1 はスリップ制御の限界を示す。
【0038】
また、v3 はロックアップクラッチ係合開始車速、v4 はロックアップ係合終了車速であり、車速vが前記ロックアップクラッチ係合開始車速v3 より高くなると、ロックアップクラッチ装置14が係合させられる。この場合、ロックアップクラッチ係合開始車速v3 は、該ロックアップクラッチ装置14が係合させられたときにエンジン71のトルク変動が変速装置72に伝達されても、車両を安定させて走行させることができるロックアップクラッチ装置14の係合の限界を示す。
【0039】
さらに、θ1 はスリップ制御開始スロットル開度、θ2 はスリップ制御終了スロットル開度であり、スロットル開度θがスリップ制御終了スロットル開度θ2 より高くなると、ロックアップクラッチ装置14を滑らせることによって発生する熱の量を抑制することができなくなる。したがって、スリップ制御終了スロットル開度θ2 はスリップ制御の限界を示す。
【0040】
このように、前記ロックアップクラッチ解放領域AR1、ロックアップクラッチ係合領域AR2及びスリップ制御領域AR3は、スリップ制御開始車速v1 、スリップ制御終了車速v2 、ロックアップクラッチ係合開始・終了車速v3 、スリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 に基づいて設定される。
ステップS4 自動変速機制御装置80は、図6の目標スリップ量マップを参照して、変速装置入力回転数NC1及びスロットル開度θに対応する目標スリップ量ΔNM (例えば、100、200、300〔rpm〕)を設定する。この場合、該目標スリップ量ΔNM は、前記スリップ制御を行う際に発生させられるロックアップクラッチ装置14のスリップ量、すなわち、エンジン回転数NE と変速装置入力回転数NC1との差の目標値である。
ステップS5 ロックアップクラッチ装置14の実際のスリップ量、すなわち、実スリップ量をΔNとしたとき、該実スリップ量ΔN及び前記目標スリップ量ΔNM に基づいてスリップ量制御を行う。なお、該スリップ量制御は、フィードフォワード制御又はフィードバック制御によって行われる。
ステップS6 スリップ制御領域変更処理を行う。すなわち、状態判断手段92の図示しない発熱量計算手段は、ロックアップクラッチ装置14における発熱量Qを計算し、図示しない比較手段は、計算された発熱量Qと基準値αとを比較する。そして、比較結果に基づいて、状態判断手段92は、ロックアップクラッチ装置14が過熱状態にあるかどうかを判断し、前記状態判断手段92の判断結果に基づいて、スリップ制御領域変更手段93はスリップ制御領域AR3を変更する。
ステップS7 自動変速機制御装置80は、図4のスリップ制御領域マップを参照し、スリップ制御終了条件が成立したかどうかを判断する。スリップ制御終了条件が成立した場合は処理を終了し、成立しない場合はステップS4に戻る。
【0041】
次に、図5のステップS2におけるスリップ制御領域設定処理のサブルーチンについて説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、エンジン71(図1)が始動されると、スリップ制御開始スロットル開度θ1 (図4)及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 は初期値にされ、その後、該初期値に基づいてスリップ制御が行われる。
【0042】
そして、ロックアップクラッチ装置14が過熱状態にあり、スリップ制御領域変更手段93によってスリップ制御領域AR3が変更されると、変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 に基づいてスリップ制御が行われる。
次に、エンジン71が停止させられ、再び始動されると、スリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 は初期値にされ、その後、該初期値に基づいてスリップ制御が行われる。
【0043】
そして、ロックアップクラッチ装置14が過熱状態にあり、スリップ制御領域変更手段93によってスリップ制御領域AR3が変更されると、変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 に基づいてスリップ制御が行われる。
さらに、エンジン71が停止させられ、再び始動されると、前回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 と、前々回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 とが比較され、大きい方のスリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 に基づいてスリップ制御が行われる。
ステップS2−1 エンジン71が始動された後の1回目のサブルーチンであるかどうかを判断する。1回目のサブルーチンである場合はステップS2−3に、1回目のサブルーチンでない場合はステップS2−2に進む。
ステップS2−2 スリップ制御領域AR3がスリップ制御領域変更手段93によって変更されたかどうか、すなわち、図示しないメモリのバッファに格納された値S2、E2が0でないかどうかを判断する。値S2、E2が0でない場合はステップS2−14に、0である場合はステップS2−13に進む。
ステップS2−3 前記メモリのバッファに格納された値S1、E1が0でないかどうかを判断する。値S1、E1が0でない場合はステップS2−5に、0である場合はステップS2−4に進む。
ステップS2−4 前回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 の値、前々回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 の値、すなわち、値S2、E2、S3、E3にそれぞれ0をセットし、スリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 の各初期値、すなわち、値S1、E1にそれぞれ初期値S0、E0をセットする。
ステップS2−5 前記メモリのバッファに格納された値S3、E3が0でないかどうかを判断する。値S3、E3が0でない場合はステップS2−8に、0である場合はステップS2−6に進む。
ステップS2−6 値S3、E3に値S2、E2をセットする。
ステップS2−7 値S2、E2に0をセットする。
ステップS2−8 値S2、E2が0でないかどうかを判断する。値S2、E2が0でない場合はステップS2−9に、0である場合はステップS2−13に進む。
ステップS2−9 前回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 の値が前々回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 以上であるかどうか、すなわち、値S2が値S3以上であるかどうかを判断する。値S2が値S3以上である場合はステップS2−11に、値S2が値S3より小さい場合はステップS2−10に進む。
ステップS2−10 値S1、E1に値S3、E3をセットする。
ステップS2−11 値S1、E1に値S2、E2をセットする。
ステップS2−12 値S2、E2、S3、E3にそれぞれ0をセットする。
ステップS2−13 スリップ制御開始スロットル開度θ1 に値S1を、スリップ制御終了スロットル開度θ2 に値E1をセットする。
ステップS2−14 スリップ制御開始スロットル開度θ1 に値S2を、スリップ制御終了スロットル開度θ2 に値E2をセットして、スリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 を変更する。
【0044】
次に、図5のステップS6におけるスリップ制御領域変更処理のサブルーチンについて説明する。
図8は本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理のサブルーチンを示すフローチャート、図9は本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理を説明する第1の図、図10は本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理を説明する第2の図である。なお、図9において、横軸に時間tを、縦軸に発熱量Qを採ってある。
【0045】
この場合、まず、ロックアップクラッチ装置14(図1)における発熱量Qが計算され、該発熱量Qが基準値α以上である場合、所定のスロットル開度検出時間ΔTの間にスロットル開度θが繰り返し検出され、検出されたスロットル開度θのうちの最小値θMIN をスリップ制御開始スロットル開度θ1 にする。そして、最小値θMIN にあらかじめ設定されたヒステリシス用の定数Cを加算することによって、スリップ制御終了スロットル開度θ2 を求める。
ステップS6−1 状態判断手段92の図示しない発熱量計算手段は、ロックアップクラッチ装置14における発熱量Qを計算する。
【0046】
この場合、発熱量Qは、実スリップ量ΔN、及びロックアップクラッチ装置14によって伝達されるトルクTL/C に基づいて次の式で表すことができる。
Q=ΔN×TL/C
そして、前記トルクTL/C は、トルクコンバータ10の摩擦材20の摩擦係数をμとし、ロックアップクラッチ装置14の係合圧をΔPとし、ロックアップクラッチ装置14の有効半径をrとしたとき、次の式で表すことができる。
【0047】
TL/C =μ×ΔP×r
なお、前記係合圧ΔPは、前記リニアソレノイドハルブ79のソレノイド圧PSLU に対応して発生させられる。
ステップS6−2 状態判断手段92の図示しない比較手段は、ロックアップクラッチ装置14が過熱状態にあるかどうか、すなわち、発熱量Qと基準値αとを比較する。発熱量Qが基準値α以上である場合はステップS6−4に、発熱量Qが基準値αより小さい場合はステップS6−3に進む。
ステップS6−3 図示しないタイマをクリアし、処理を終了する。
ステップS6−4 スロットル開度θを検出する。
ステップS6−5 検出されたスロットル開度θを図示しないメモリに格納する。
ステップS6−6 発熱量Qが基準値α以上になった後の経過時間、すなわち、カウント値Tが0であるかどうかを判断する。カウント値Tが0である場合はステップS6−7に、0でない場合はステップS6−8に進む。
ステップS6−7 前記タイマの計時をスタートする。
ステップS6−8 カウント値Tが設定値τ以上であるかどうかを判断する。カウント値Tが設定値τ以上である場合はステップS6−9に進み、カウント値Tが設定値τより小さい場合は処理を終了する。
ステップS6−9 自動変速機制御装置80のスリップ制御領域変更手段93は、前記カウント値Tが0から設定値τになるまでのスロットル開度検出時間ΔTの間に、検出された各スロットル開度θの値のうちの最小値θMIN を求め、前記値S2に最小値θMIN をセットする。例えば、図9に示すように、スロットル開度検出時間ΔTに検出されたスロットル開度θの値が57〔%〕、58〔%〕及び59〔%〕であるとき、最小値θMIN である57〔%〕が値S2にセットされる。
ステップS6−10 自動変速機制御装置80のスリップ制御領域変更手段93は、前記最小値θMIN にあらかじめ設定されたヒステリシス用の定数Cを加算し、加算結果を値E2にセットする。
ステップS6−11 発熱量Qが基準値α以上であるので、強制的にスリップ制御を終了する。
【0048】
その後、前述したスリップ制御領域設定処理のサブルーチンを通過することによって、スリップ制御開始スロットル開度θ1 及びスリップ制御終了スロットル開度θ2 が設定される。
なお、図10に示すように、前回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 が49〔%〕であり、前々回のエンジン駆動中における変更後のスリップ制御開始スロットル開度θ1 が57〔%〕である場合、図7のステップS2−9、S2−10及びS2−11の処理によって、スリップ制御開始スロットル開度θ1 は57〔%〕にされる。
【0049】
このように、車両走行条件に基づいて設定されたスリップ制御領域AR3において、油圧調整手段91が油圧を調整し、前記ロックアップクラッチ装置14を滑らせてスリップ制御を行う。そして、スリップ制御が行われているときに、前記スリップ制御に伴って発生する熱の状態が状態判断手段92によって判断され、判断された熱の状態に基づいて、スリップ制御領域変更手段93が前記スリップ制御領域AR3を変更する。
【0050】
したがって、ロックアップクラッチ装置14の製造上のばらつき、経年変化等にかかわらず、スリップ制御を適正に行うことができ、発熱量Qを適正範囲に収めることができる。
その結果、ロックアップクラッチ装置14の寿命を長くすることができるとともに、燃費を良くすることができる。
【0051】
しかも、新たな部品を追加することなく、ロックアップクラッチ装置14が過熱状態にあるかどうかを判断することができる。
さらに、発熱量Qが基準値α以上になった後、カウント値Tが設定値τ以上になったときに、ロックアップクラッチ装置14が過熱状態にあると判断するようになっているので、発熱量Qが基準値α以上になった状態を正確に判断することができる。
【0052】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図11は本発明の第2の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
この場合、スリップ制御領域AR3(図4)を変更するかどうかをトルクコンバータ10(図1)内の油温tm に基づいて判断する。
ステップS6−21 状態判断手段92は、油温センサ83から送られてくる油温信号によって油温tm を検出する。
ステップS6−22 状態判断手段92の図示しない比較手段は、油温tm と基準値βとを比較する。油温tm が基準値β以上である場合はステップS6−4に、油温tm が基準値βより小さい場合はステップS6−3に進む。
【0053】
なお、以下の処理については、第1の実施の形態における図8のスリップ制御領域変更処理のサブルーチンと同じであるので説明を省略する。
この場合、新たな部品を追加することなく、油温センサ83を使用することによって、ロックアップクラッチ装置14が過熱状態にあるかどうかを判断することができる。
【0054】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0055】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、スリップ制御装置においては、解放側油室、係合側油室、並びに前記解放側油室及び係合側油室の少なくとも一方に供給される油圧に基づいて係脱させられるロックアップクラッチ装置を備えた流体伝動装置と、前記油圧を発生させる油圧発生手段と、車両走行条件に基づいて設定されたスリップ制御領域において前記油圧を調整し、前記ロックアップクラッチ装置を滑らせてスリップ制御を行う油圧調整手段と、前記スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したかどうかを判断する状態判断手段と、前記スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したとき、その間のスロットル開度に基づいてスリップ制御領域を変更し、スリップ制御を終了するスリップ制御領域変更手段とを有する。
【0056】
この場合、車両走行条件に基づいて設定されたスリップ制御領域において、油圧調整手段が油圧を調整し、前記ロックアップクラッチ装置を滑らせてスリップ制御を行う。そして、スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したかどうかが状態判断手段によって判断され、スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したとき、その間のスロットル開度に基づいて、スリップ制御領域変更手段が前記スリップ制御領域を変更し、スリップ制御を終了する。
したがって、ロックアップクラッチ装置の製造上のばらつき、経年変化等にかかわらず、スリップ制御を適正に行うことができ、発熱量を適正範囲に収めることができる。
その結果、ロックアップクラッチ装置の寿命を長くすることができるとともに、燃費を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における自動変速機の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるトルクコンバータの断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における油圧回路の概略図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域マップを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御のメインルーチンのフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態における目標スリップ量マップを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理を説明する第1の図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理を説明する第2の図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるスリップ制御領域変更処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ
14 ロックアップクラッチ装置
76 油圧回路
91 油圧調整手段
92 状態判断手段
93 スリップ制御領域変更手段
AR3 スリップ制御領域
R1 解放側油室
R2 係合側油室
Q 発熱量
tm 油温
α、β 基準値
ΔT スロットル開度検出時間
θ スロットル開度
v 車速
Claims (1)
- 解放側油室、係合側油室、並びに前記解放側油室及び係合側油室の少なくとも一方に供給される油圧に基づいて係脱させられるロックアップクラッチ装置を備えた流体伝動装置と、前記油圧を発生させる油圧発生手段と、車両走行条件に基づいて設定されたスリップ制御領域において前記油圧を調整し、前記ロックアップクラッチ装置を滑らせてスリップ制御を行う油圧調整手段と、前記スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したかどうかを判断する状態判断手段と、前記スリップ制御に伴って発生する熱による発熱量が基準値以上である状態が設定時間継続したとき、その間のスロットル開度に基づいてスリップ制御領域を変更し、スリップ制御を終了するスリップ制御領域変更手段とを有することを特徴とするスリップ制御装置。
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