JP3837603B2 - 車内装備用グリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドアトリム,サイドルーフレール,インストルメントパネル等に備えられる車内装備用グリップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車内装備用グリップはポリプロピレン等の合成樹脂から形成する芯材と、この芯材の外周を被覆するポリ塩化ビニル等の合成樹脂から形成する外皮とで構成されている。
【0003】
従来、車内装備用グリップを構成するのに、図7で示すように芯材1aを全長に亘って中実に形成し、その芯材1aの外周を外皮1bで被覆形成するものがある。この車内装備用グリップでは芯材1aを形成する合成樹脂の必要量が多く、その成形タクトも長く掛るところから好ましくない。
【0004】
また、図8で示すように複数本の凹溝1c,1c…を長手方向に沿って設けることにより芯材1aを肉抜き状に形成し、その芯材1aの外周を被覆する外皮1bの成形樹脂を凹溝1c,1c…の内部に充填させて一体に構成するものもある。この車内装備用グリップでは図7で示すものとは逆に、外皮1bの成形樹脂が凹溝1c,1c…に充填される分だけ合成樹脂の必要量が多く、その成形タクトも長く掛る。
【0005】
図7,8のものに対し、図9で示すように芯材1aを中空状に形成し、その芯材1aの外周を外皮1bで被覆形成するものもある。この車内装備用グリップでは芯材1aを中空状に形成することにより合成樹脂の必要量を少なく抑えられ、成形タクトも短くて済むところからコストダウンを図れる。然し、芯材1aが中空状で肉薄なものになるため、外皮1bを射出成形するのに伴って芯材1aが潰れることにより変形不良が生じ易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は芯材の構造に着眼し、芯材を形成する合成樹脂の必要量を少なく抑え、それによる成形タクトも短くできしかも所定の剛性を保って安価なものに形成できる車内装備用グリップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車内装備用グリップにおいては、合成樹脂製の芯材と、芯材の外周を被覆する外皮とからなり、
芯材は、長手方向に亘って分割された横断面略C字状を呈する二つのピースでなり、
片側ピースの分割面より内方の内のり面と嵌り合う枠縁状の嵌合せフランジ部を他側ピースの分割面に設け、長手方向の内のり面から間隔を隔てて長手方向に亘る直線状の補強用リブを各ピースの内部に設け、更に、嵌合せフランジ部の肉厚に相当する間隔を突端面との間に保って長手方向の内のり面と相対する複数個の係止用リブを嵌合せフランジ部の設けられていない片側ピースの補強用リブより張り出させて設け、
片側ピースの嵌合せフランジ部を他側ピースの内のり面に嵌め合わせると共に、片側ピースの嵌合せフランジ部を他側ピースの係止用リブで押えて内部空間を保つ中空の剛直体に組み立てることにより構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜6を参照して説明すると、図示の車内装備用グリップは長手方向中央部分の把手部と、長手方向両端側の取付脚部とから一体に形成されている。また、図1で示すようにポリプロピレン等の合成樹脂から形成する芯材10と、この芯材10の外周を被覆するポリ塩化ビニル等の合成樹脂から形成する外皮20とで構成されている。
【0009】
その芯材10は、長手方向に亘る二つの分割ピース10a,10bから形成されている。この分割ピース10a,10bは、図2で示すように長手方向の両端側に設けられる取付脚部10c(片側のみ図示)を除いて中央部分の把手部で内外二つに分割形成されている。そのうち、取付脚部10cを有する片側ピース10aを主体芯部とし、図3で示す他側ピース10bを蓋部として互いに一体に組み立てられる。
【0010】
各ピース10a,10b(以下、「主体芯部、蓋部」という。)は、内部空間11a,11b…を相対個所に保つよう横断面略C字状に形成されている。各内部には、主体芯部10aにあっては複数本の長手方向に亘る直線状の補強用リブ12a,12b,12cが間隔を隔て相平行するよう設けられている。また、蓋部10bにあっては少なくとも一本の長手方向に亘る直線状の補強用リブ13が主体芯部10aの中央に位置する補強用リブ12bと突端面で相対するよう設けられている。
【0011】
その補強用リブ12a,12b,12c、13に加えて、蓋部10bには枠縁状の嵌合せフランジ部14が補強用リブ13よりも大きな立上り寸法を有するよう分割面に設けられている。この嵌合せフランジ部14は主体芯部10aの分割面より内方の内のり面15に緊密に嵌り合うものであり、その主体芯部10aと蓋部10bとは嵌合せフランジ部14の外周回りで面密接するよう形成されている。
【0012】
主体芯部10aの内部には、嵌合せフランジ部14を内側より押える係止用リブ16a,16bが複数本の補強用リブ12a,12b,12cのうち外側の補強用リブ12a,12cから縦方向に張り出させて設けられている。この係止用リブ16a,16bは、図4で示すように嵌合せフランジ部14の肉厚に相当する間隔Gを主体芯部10aの長手方向に亘る内のり面15と突端面との間に保って相対するよう、各補強用リブ12a,12cの長手方向に亘って間隔を隔て複数個設けられている。
【0013】
主体芯部10aと蓋部10bとは、蓋部10bの嵌合せフランジ部14を主体芯部10aの内のり面15に嵌め合わせると共に、嵌合せフランジ部14を係止用リブ16a,16bで内方より押えることから互いに一体に組み立てられている。この組合せ状態では、内部空間11a,11b…を保つ剛直体として形成されている。
【0014】
それと共に、嵌合せフランジ部14が主体芯部16aの内のり面15と嵌り合いしかも主体芯部10aと蓋部10bとを嵌合せフランジ部14の外周回りで緊密に面密接する。このため、外皮20を芯材10の外周に射出成形するのに伴っては芯材10が変形するのを防げしかも成形樹脂を芯材10の内部に流入させないで外皮20を形成するようにできる。その芯材10の変形や成形樹脂の流入は、嵌合せフランジ部14を係止用リブ16a,16bで内側より押えることからより確実に防げる。
【0015】
上述した芯材10の構成に加えて、図5,6で示すように圧入ピン17a,17b、嵌合穴18a,18bを芯材10の少なくとも長手方向両端寄りに設けるようにできる。この圧入ピン17a,17b、嵌合穴18a,18bは、補強用リブ12bより立ち上げ乃至は補強用リブ13に開孔する如く補強用リブ12b,13に設けるとよい。
【0016】
その圧入ピン17a,17bを嵌合穴18a,18bに嵌め合せると、主体芯部10aと蓋部10bとは嵌合せフランジ部14による組合せ固定と共に、互いをより強固に接合固定することができる。また、主体芯部10a,蓋部10bのインジェクション成形後に互いに組合せ固定すると、自然冷却に伴って互いが反対方向に反り上り変形するのを圧入ピン17a,17b、嵌合穴18a,18bの嵌め合せで打ち消せることにより反りの発生も防ぐことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る車内装備用グリップに依れば、横断面略C字状を呈する二つの分割ピースから内部空間を保っても、芯材を補強用リブ,嵌合せフランジ部,係止用リブで剛直体として形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車内装備用グリップを示す横断面図である。
【図2】同グリップを構成する芯材の片側の分割ピースを示す部分斜視図である。
【図3】図2の分割ピースと組み合される他の分割ピースを示す部分斜視図である。
【図4】図2,3の分割ピースを相対させて示す横断面図である。
【図5】本発明に係る車内装備用グリップを構成する芯材の付加構造を示す説明図である。
【図6】図5の芯材を分割ピース相互で相対させて示す横断面図である。
【図7】従来例の一例に係る車内装備用グリップを示す横断面図である。
【図8】従来例の別の例に係る車内装備用グリップを示す横断面図である。
【図9】従来例の更に別の例に係る車内装備用グリップを示す横断面図である。
【符号の説明】
10 芯材
10a,10b 分割ピース
11a,11b 内部空間
12a,12b,12c 補強用リブ
13 補強用リブ
14 嵌合せフランジ部
15 内のり面
16a,16b 係止用リブ
20 外皮
Claims (1)
- 合成樹脂製の芯材と、芯材の外周を被覆する外皮とからなる車内装備用グリップにおいて、
芯材は、長手方向に亘って分割された横断面略C字状を呈する二つのピースでなり、
片側ピースの分割面より内方の内のり面と嵌り合う枠縁状の嵌合せフランジ部を他側ピースの分割面に設け、長手方向の内のり面から間隔を隔てて長手方向に亘る直線状の補強用リブを各ピースの内部に設け、更に、嵌合せフランジ部の肉厚に相当する間隔を突端面との間に保って長手方向の内のり面と相対する複数個の係止用リブを嵌合せフランジ部の設けられていない片側ピースの補強用リブより張り出させて設け、
片側ピースの嵌合せフランジ部を他側ピースの内のり面に嵌め合わせると共に、片側ピースの嵌合せフランジ部を他側ピースの係止用リブで押えて内部空間を保つ中空の剛直体に組み立てたことを特徴とする車内装備用グリップ。
Priority Applications (1)
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JP35856696A JP3837603B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 車内装備用グリップ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35856696A JP3837603B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 車内装備用グリップ |
Publications (2)
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JPH10181408A JPH10181408A (ja) | 1998-07-07 |
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ID=18459977
Family Applications (1)
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JP35856696A Expired - Fee Related JP3837603B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 車内装備用グリップ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3837603B2 (ja) |
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JP2020066413A (ja) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 三上化工材株式会社 | 手掛と吊手 |
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1996
- 1996-12-27 JP JP35856696A patent/JP3837603B2/ja not_active Expired - Fee Related
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