JPH0749903Y2 - 車両用スピ−カボツクス - Google Patents

車両用スピ−カボツクス

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JPH0749903Y2
JPH0749903Y2 JP1986196114U JP19611486U JPH0749903Y2 JP H0749903 Y2 JPH0749903 Y2 JP H0749903Y2 JP 1986196114 U JP1986196114 U JP 1986196114U JP 19611486 U JP19611486 U JP 19611486U JP H0749903 Y2 JPH0749903 Y2 JP H0749903Y2
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JP
Japan
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speaker box
baffle
cabinet
welding
speaker
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JP1986196114U
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JPS6399490U (ja
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敏夫 三宅
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Kojima Industries Corp
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Kojima Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は車両用スピーカボックスに係り、特に接合部の
シール性の向上および内方への湾曲現象の回避、更には
製作コストの低減が有効に図られ得る車両用スピーカボ
ックスに関するものである。
(従来技術) 一般に、自動車のスピーカ装置、特にフロント・スピー
カ或いはドア・スピーカにあっては、合成樹脂材料にて
形成された所定容積のスピーカボックスを備えた、密閉
型或いはバスレフ型のスピーカ構造が採用されている。
ところで、このような車両用スピーカボックスは、通
常、スピーカが取り付けられるバッフルと、該バッフル
の背部開口部を密閉するキャビネットとを一体的に組み
付けることにより形成されることとなるが、かかるスピ
ーカボックスにあっては、その構造上、接合部の気密性
が要求されるために、従来においては、それら両部材
を、シールクッションを接合面間に介装して、複数個の
ビスにて締め付けることにより、接合せしめてなる構造
とされている。
(問題点) しかしながら、上述の如き構造とされた従来の車両用ス
ピーカボックスにあっては、気密性を確保するためのシ
ールクッションおよび接合のための複数個のビスが必要
とされるために、部品点数が多く、組付作業性が悪いと
共に、製造コストが高いといった問題を有していたので
ある。
また、車両の振動によりビスの締付力がゆるみ、バッフ
ルとキャビネットとの間に隙間が生じ、シール性が悪化
して必要な気密性が保持出来なくなる恐れがあるといっ
た問題点を有していたのである。
さらに、バッフルとキャビネットとの接合が、所定距離
を隔てて設けられた複数個のビスによる締付力に基づい
て為されるものであるところから、接合面の全周に亘っ
て均一な接合力を得ることができず、特にそれらビス間
の中央部におけるシール性が悪く、充分なる気密性を安
定して得ることが出来ないといった問題をも有していた
のである。
(解決手段) ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、接合部のシール性の向上および
内方への湾曲現象の回避、更には製作コストの低減が有
効に図られ得る車両用スピーカボックスを提供すること
を、その目的とするものである。
そして、かかる目的を達成するために、本考案の特徴と
するところは、スピーカが取り付けられる合成樹脂製の
バッフルと該バッフルの背部開口部を密閉する合成樹脂
製のキャビネットとを、それらの開口端縁部において全
周に亘って延び且つ側方に突出するフランジ部の対向面
にそれぞれ設けた所定高さの突合せ接合部において、摩
擦溶接にて接合、一体化せしめてなる、自動車に搭載さ
れるスピーカボックスにして、それらバッフル及びキャ
ビネットにおけるフランジ部の相対向する突合せ面とは
反対側の面に、それぞれ開口端縁部の周方向に連続的に
乃至は不連続に延びる突条または凹溝を一体的に設けた
ことにある。
(考案の効果) 従って、このような本考案に従う構造とされた車両用ス
ピーカボックスにあっては、バッフルとキャビネットと
が、接合面の全周に亘って摩擦溶接にて接合されている
ことから、その接合部が優れたシール性をもって形成さ
れ得るのであり、それ故優れた品質のスピーカボックス
を安定して製造することができるのである。
また、かかるスピーカボックスにあっては、接合面が全
面接合されていることから、ボックス全体の剛性および
強度が効果的に向上され得るといった利点をも有してい
るのである。
しかも、本考案に従うところのスピーカボックスにあっ
ては、バッフルとキャビネットの接合部におけるそれぞ
れのフランジ部に設けられた突条乃至は凹溝を利用し
て、溶接治具に凹凸嵌合保持せしめて、溶接操作が実施
され得るところから、該接合部における偏荷重による内
方への湾曲現象が効果的に回避され得、以て外観及び品
質の向上が有利に達成され得たのである。
さらに、本考案に係るスピーカボックスにあっては、接
合部におけるシールクッションやビス等が不要となるこ
とから、従来のものに比して、部品点数の減少および組
付作業性の向上が効果的に達成され得るのであり、それ
によって製作コストの低減が有利に図られ得ることとな
るのである。
(実施例) 以下、本考案を、更に具体的に明らかにするために、本
考案の一実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説
明することとする。
先ず、第1図には、本考案に従う構造とされた車両用ス
ピーカボックスの一例が示されている。かかるスピーカ
ボックス10は、それぞれが略矩形箱型形状をもって形成
された、バッフル12とキャビネット14とによって構成さ
れており、それらバッフル12とキャビネット14とが、そ
れぞれの開口部を突き合わされた状態で、一体的に接合
せしめられることにより形成されている。そして、該バ
ッフル12に対して、その前面に形成された取付孔16を覆
蓋するように、スピーカ17がビス19、19にて取りつけら
れることによって、内部に所定容積の密閉空間を有する
密閉型のスピーカ装置を構成するようになっている。
ここにおいて、かかるスピーカボックス10を構成するバ
ッフル12及びキャビネット14にあっては、例えばポリプ
ロピレン、ポリアミド、或いはそれらにガラス繊維を含
ませたもの等、適宜の熱可塑性合成樹脂材料をもって、
射出成形等によりそれぞれ一体的に成形されている。そ
して、これらのバッフル12及びキャビネット14は、第2
図に示されているように、それぞれ、開口端縁部におい
て、全周に亘って延び且つ側方に突出するフランジ部1
8、20を一体的に備えている。また、それぞれのフラン
ジ部18、20における幅方向中央部には、所定高さで開口
方向に突出する溶着凸部22、24が、全周に亘って形成さ
れており、そしてこれらの溶着凸部22、24の先端面が、
かかるバッフル12とキャビネット14とを接合する接合面
とされているのである。
また、これらの溶着凸部22、24が形成されていることに
よって、バッフル12とキャビネット14とが、それぞれの
開口部において突き合わされた際に、該溶着凸部22、24
の外周部側および内周部側において、それぞれ、両フラ
ンジ部18、20間に、所定間隔をもって周方向に延びる空
所26、28が形成されるようになっている。
さらに、キャビネット14のフランジ部20の外周縁部に
は、所定高さで開口部側に突出する覆蓋片30が、周方向
全周に亘って一体的に形成されており、かかるキャビネ
ット14がバッフル12に突き合わされた際、該覆蓋片30の
先端面が、前記溶着凸部22、24の外周部側に形成される
空所26の開口部を覆うように、バッフル12のフランジ部
18に対して所定距離を隔てて対向せしめられるようにな
っている。
更にまた、バッフル12及びキャビネット14におけるフラ
ンジ部18、20の背面、即ち突合せ面とは反対側の面に
は、それぞれ開口端縁部の周方向に連続的に乃至は不連
続に延びる突条36、38が一体的に設けられているのであ
る。
そして、上述の如き構造とされたバッフル12とキャビネ
ット14とは、それぞれのフランジ部18、20の溶着凸部2
2、24の先端面において当接された状態で、且つ突条3
6、38に凹凸嵌合した状態で、第2図に示されているよ
うに、公知の溶接治具32、34にセットせしめられ、そし
てそれらの溶接治具32、34を介して、両フランジ部18、
20を挟持せしめた状態で両部材に相対運動を与えて、該
溶着凸部22、24の先端面に適切な摩擦熱を発生せしめる
ことにより、摩擦溶接が施されることとなる。
すなわち、かかる摩擦溶接によってバッフル12とキャビ
ネット14とが接合、一体化されることによって、前記ス
ピーカボックス10が形成されているのである。そして、
本実施例におけるスピーカボックス10にあっては、かか
る摩擦溶接操作の進行に従って、その接合部(溶着凸部
22、24)の接合面から、外周部側および内周部側に流れ
る溶融樹脂は、それぞれ、該接合部の外周部及び内周部
側に形成された空所26、28内に導かれ、収容されること
となるのであり、このことから明らかなように、本実施
例においては、これらの空所26、28によって、バリ溜め
が構成されているのである。
そして、特に接合部の外周部側に形成された空所26にあ
っては、第3図に示されている如く、かかる摩擦溶接操
作の終期において、キャビネット14のフランジ部20の外
周縁部に形成された覆蓋片30が、バッフル12のフランジ
部18に対して当接することにより、かかる空所26の開口
部が閉塞せしめられることとなる。
従って、上述の如き構造とされたスピーカボックス10に
あっては、バッフル12とキャビネット14とが、それぞれ
のフランジ部18、20の全周に亘って摩擦溶接にて接合さ
れていることから、その接合部が優れたシール性をもっ
て形成され得るのであり、それ故優れた品質のスピーカ
ボックスを安定して製造することができるのである。
また、かかるスピーカボックス10にあっては、接合面が
全面接合されていることから、ボックス全体の剛性およ
び強度が効果的に向上され得ると共に、その使用に際
に、かかる接合部におけるシール性が、車両の振動によ
って悪化するようなこともなく、優れた耐久性を有して
いるのである。
さらに、かかるスピーカボックス10にあっては、バッフ
ル12とキャビネット14とを接合するに際して、シールク
ッションやビス等が不要であることから、従来のものに
比して、部品点数の減少および組付作業性の向上が効果
的に達成され得るのであり、それによって製作コストの
低減が有利に図られ得ることとなるのである。
また、本実施例におけるスピーカボックス10にあって
は、接合部たる溶着凸部22、24の外周部側及び内周部側
にバリ溜めとしての空所26、28が設けられ、特に外周部
側の空所26の開口部が、製品時には覆蓋片30にて覆蓋さ
れるところから、摩擦溶接操作によって発生するバリ等
によって、製品外観が損ねられることもなく、またバリ
等を除去する必要もないのであり、製品の外観品質の向
上が有利に図られ得るのである。
加えて、かかるスピーカボックス10にあっては、それら
の空所26、28内に導かれた溶融樹脂によって、その接合
力がより有効に発揮され得るといった利点をも有してい
るのである。
しかも、図示されているように、バッフル12及びキャビ
ネット14におけるフランジ部18、20の背面に、それぞれ
開口端縁部の周方向に連続的に乃至は不連続に延びる突
条36、38を一体的に設け、そしてそれらの突条36、38に
対応した凹溝を備えた溶接治具32、34を用いて、かかる
突条36、38がその凹溝内に嵌合、保持された状態で溶接
操作を行なうようにすることによって、かかる溶接操作
の際における、接合部分とその近傍がスピーカボックス
10の内側に向かって突出する、所謂偏荷重による内方へ
の湾曲現象が、効果的に回避され得るのであり、それに
よって外観およびその品質が良好なスピーカボックスを
より安定して得ることができるのであり、またそのよう
な溶接時の変形や樹脂成形品(バッフル、キャビネッ
ト)にありがちな成形後の変形等に基づく密閉性の低下
の問題も、溶接治具32、34自体による接合部の矯正によ
って効果的に解消され得ることとなるのである。
尤も、このようなフランジ部18、20の溶接治具32、34に
対する凹凸嵌合は、公知の如く、フランジ部18、20の背
面に凹溝を設ける一方、それらの凹溝に対応した形状の
溶接治具を用いること等によっても、その目的を達成す
ることが可能である。
以上、本考案に従う構造とされたスピーカボックスの実
施例について詳述してきたが、これらは文字通りの例示
であって、本考案は、かかる具体例にのみ限定して解釈
されるものではない。
例えば、前記実施例にあっては、密閉型スピーカボック
スに本考案を適用したものであるが、本考案に係るスピ
ーカボックスはその接合部に最も特徴を有するものであ
り、本考案は、他の構造、例えばバスレフ型等のスピー
カボックスに対しても良好に適用され得、またそのよう
なものにおいても、前述の如き優れた効果を有効に奏し
得るものであることは言うまでもないところである。
また、前記実施例におけるスピーカボックス10にあって
は、接合面たる溶着凸部22、24の外周部側及び内周部側
に、それぞれバリ溜めとしての空所26、28が形成されて
いたが、これらの空所26、28は、本考案における必須の
要件ではない。
その他、一々列挙はしないが、本考案は当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、またそのような実施態様
が、何れも本考案の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての密閉型のスピーカボ
ックスを示す斜視説明図であり、第2図は第1図のA−
A断面における溶接前の接合部を示す要部拡大説明図で
あり、第3図は溶接後の接合部を示す要部拡大説明図で
ある。 10:スピーカボックス、12:バッフル 14:キャビネット、17:スピーカ 18、20:フランジ部、22、24:溶着凸部 26、28:空所(バリ溜め) 32、34:溶接治具、36、38:突条

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカ(17)が取り付けられる合成樹脂
    製のバッフル(12)と該バッフルの背部開口部を密閉す
    る合成樹脂製のキャビネット(14)とを、それらの開口
    端縁部において全周に亘って延び且つ側方に突出するフ
    ランジ部(18、20)の対向面にそれぞれ設けた所定高さ
    の突合せ接合部(22、24)において、摩擦溶接にて接
    合、一体化せしめてなる、自動車に搭載されるスピーカ
    ボックス(10)にして、それらバッフル(12)及びキャ
    ビネット(14)におけるフランジ部(18、20)の相対向
    する突合せ面とは反対側の面に、それぞれ開口端縁部の
    周方向に連続的に乃至は不連続に延びる突条(36、38)
    または凹溝を一体的に設けたことを特徴とする車両用ス
    ピーカボックス。
  2. 【請求項2】前記バッフル(12)とキャビネット(14)
    との接合部の少なくとも外周部側において、摩擦溶接操
    作の進行に従って該接合部から排出される溶融樹脂を収
    容する所定容積のバリ溜め(26)を設けたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の車両用スピー
    カボックス。
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