JP3590445B2 - ファンシュラウド - Google Patents
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Description
本発明は車両のエンジン前部に設けられた冷却用ファンの外周を覆うファンシュラウドの構造に関するものである。
【従来の技術】
従来、この種のファンシュラウドとしては実開昭60−175816号に示されるものが知られている。これは、ファンシュラウドの円筒部、またはその付近の周壁の適所に、ファンベルトの掛け止めできるベルト仮保持部を2枚の板で形成し、そのベルト仮保持部が開閉自在となるよう構成されたもので、このベルト仮保持部の設定によってファンシュラウドを取り外して行っていたベルト交換作業が、当該ファンシュラウドを取り外さなくてもベルト交換が可能となった例が開示されている。
【本発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術においてはファンシュラウド部材が板材であり、剛性がなく、たわみやすいので、振動等の外的力によって変形しやすく、ファンへの干渉による破損が生じやすい。
また、ファンシュラウドは一体成形されておらず、ベルト仮保持部材にて間接的に連結されているため、真円度、直角度等の形状精度が出にくく、部品点数も多いという課題があった。
さらには、冷却性能を確保するために一般に外周部をゴム等の円筒で被覆して使用されるが、ファンシュラウド円筒部内周面よりも外側に凸部があるとファンシュラウドを被覆する部材との密閉性が悪いという課題もあった。
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた手段は、ファンシュラウドの剛性向上を目的に内周面と外周面からなる中空断面形状とし、内周面にベルト交換作業用の切欠部を設けても、円筒の一体性および剛性を維持するために当該中空断面に内周面と同心円状に中間壁を設けたものである。
また、ファンシュラウドの剛性を確保するために、必要に応じて複数の中間壁を設けても良く、当該外周面、中間壁および内周面を複数の略直角方向の1つまたは複数の中間壁で連結しても良い。
【作用】
係る技術的手段を講じたことにより、中空断面により変形しにくく、一体成形のため形状精度が良くなり、部品点数が削減される。
また、外周面に突起物がないので、ファンシュラウドを被覆する部材との密閉性が良い。
【実施例】
図1に示されるようにファンシュラウド1はファン2の周囲に位置し、エンジンブロック3に固定される。このファンシュラウド1はファン2の回転によって風をエンジンブロック3へ効率良く送るためのもので、ファン2の外周を覆う形状をしており、1本の部材を曲げ加工により形成し、その両端末部を接合した一体成形品である。
そして、ファンシュラウド1の上辺部にはベルト交換するための切欠部4が設けられているので、ファンベルト交換がしやすくなっている。
図3に示されるように、ファンシュラウド1の断面6は切欠部4が設けられていても中間壁6aがあることによって断面剛性を確保することができ、外的な力が加わっても変形しにくく、一体成形のため形状精度も良い。
また、図1、2に示されるように、ファンシュラウド1内方にあり、ファンシュラウド1を被覆する部材5との密閉性も良い。
なお、図4に示されるように断面中間壁は断面の上下方向に形成しても良く、また、図5に示されるように中間壁と複数個形成しても良い。
【発明の効果】
本発明により、ファンシュラウド断面を中空形状としたことで剛性が大きくなり、振動等外的力に対しても変形しにくくなった。また、たわみも大幅に低減でき、ファンへの干渉がなく破損しないため、信頼性が向上される。
また、ファンシュラウドを一体成形したことでベルト交換部分の部材等が必要なくなり、部品点数が削減され、ファンシュラウドの製作工数も大幅に削減される。
また、ベルト交換部をファンシュラウド円筒部内周面内側の切欠部としたことで、ファンシュラウドを被覆する部材との密閉性が向上される等の効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファンシュラウドを組付けたエンジン前部斜視図を示す。
【図2】本発明に係るファンシュラウドを示す断面構造図を示す。
【図3】本発明に係るファンシュラウドの断面図(図1のA−A)を示す。
【図4】第1の変形例を示す図3に相当する断面図を示す。
【図5】第2の変形例を示す。
Claims (1)
- 車両のエンジン前部に設けられた冷却用ファンの外周を覆うファンシュラウドにおいて、
一本の部材を曲げ加工により形成し、その両端末部を別部材にて間接的に連結することなく接合した一体成形品であり、
同心円状に内周面と外周面を有する中空断面形状からなり、かつ内周面と同心円状の中間壁を有し、
前記中間壁と前記外周面との間に中空閉断面部を設け、
前記内周面に前記中間壁を切り欠くことなく前記内周面を切り欠いた1個以上の切欠部を有し、該切欠部の外側にも前記中間壁と前記外周面との間の前記中空閉断面部を設け、
前記切欠部に別部材を連結することなく車両にて使用することを特徴とするファンシュラウド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12911095A JP3590445B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | ファンシュラウド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12911095A JP3590445B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | ファンシュラウド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08296440A JPH08296440A (ja) | 1996-11-12 |
JP3590445B2 true JP3590445B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=15001320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12911095A Expired - Lifetime JP3590445B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | ファンシュラウド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3590445B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0645622Y2 (ja) * | 1989-03-02 | 1994-11-24 | 三菱自動車工業株式会社 | ラジエーターフアンシユラウド |
JPH0633764A (ja) * | 1992-07-14 | 1994-02-08 | Hino Motors Ltd | ファンシュラウド及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP12911095A patent/JP3590445B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08296440A (ja) | 1996-11-12 |
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