JP3866003B2 - 締結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの部品を周縁部において締結するための締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両のエア・クリーナ装置は、第1開口と空気流入口とを有するケース(第1ハウジング)と、その第1開口に向かう第2開口と空気流出口とを有するキャップ(第2ハウジング)と、外周縁部に取り付けられたシール部材がそれらケースおよびキャップそれぞれの周縁部で挟持されるフィルタ・エレメント等から構成される。ケースおよびキャップは、例えばその周縁部の一辺がヒンジ構造で連結されることによりそのヒンジ回りの相対回動可能に一体化させられており、それらの周縁部がフィルタ・エレメントを挟んで重ね合わされることにより第1開口および第2開口が相互に塞がれた状態において、その周縁部の他辺において金属製のクランプ等を用いて締結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図21は、例えば特開平8−281033号公報に記載された上記の締結構造の一例である。図において、ケース190の上端縁において外周側に突き出して設けられた鍔192にクランプ194が紙面に垂直な軸心回りの回動可能に取り付けられている。クランプ194は、その長手方向の中間部において鍔192から離隔するように金属薄板がその面方向に湾曲させられて成るものであり、回動軸心とは反対側の先端部側には鍔192側に向かうように更に大きく湾曲することにより形成された係合部196を有する。このようなクランプ194でケース190およびキャップ198を締結するに際しては、それらの鍔192、200を重ね合わせてクランプ194を図における左回りに回動させ、先端に設けられた操作部202をキャップ198に向かって押圧することにより係合部196を鍔200に掛ける。
【0004】
しかしながら、上記のようなクランプ194による締結構造では、締結時に必要な作用力F1 は、係合部196が鍔200の縁の角部を乗り越える際の抗力F2 に対してF1 = (L2/L1) F2 で与えられる。ここで、L2は鍔192、200の厚さ寸法および図においては省略されているフィルタ・エレメントの厚さ寸法で決定されるものであって自由に設定できない。そのため、無駄な空間を可及的に小さくすることが望まれる車両のエンジン室内においては、L2に対してL1をそれほど長く設定し得ないことから、締結時の組付荷重を小さくできず作業性が悪い問題があった。このような問題は、上述したような車両のエア・クリーナの締結構造に限られず、2部品をそれらの周縁部において重ね合わせてクランプ等で締結するような締結構造であれば同様に発生し得る。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的は、簡単な構成で組付荷重を小さくし得る締結構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(第1の態様)
このような目的を達成するための本発明の要旨とするところは、第1部品の第1周縁部および第2部品の第2周縁部が重ね合わされ締結部品で相互に押圧されることによりそれら第1部品および第2部品を締結するための締結構造であって、(a) 前記第1周縁部から前記第2部品に向かって伸びる脚部と、前記第2周縁部に対して前記第1部品とは反対側に位置してその脚部の先端部から前記第2周縁部に沿って伸び且つその第2周縁部の第1部品とは反対側の表面に平行であってその第2周縁部側に向かう第1摺接面とを備えてその第1部品から前記第2部品に向かって伸びる第1係合部と、(b) 前記締結部品の一端部で構成されて軸心方向が前記第2周縁部の長手方向に垂直且つ前記第1摺接面に平行な向きでその第2周縁部の表面とその第1摺接面との間に嵌め入れられてその軸心である回動軸心回りの相対回動可能に前記第1係合部係合させられ第2係合部と、(c) 前記締結部品が前記第1係合部に係合させられた状態において前記第1摺接面に接するように前記第2係合部の外周面に設けられ且つ前記締結部品が前記回動軸心回りの締結方向に回動させられるほど前記第1摺接面に接する位置の前記回動軸心からの距離が増大してその第1摺接面から作用させられる押圧力が大きくなる第2摺接面と、(d) 前記第2係合部の外周面のうち前記第2摺接面とは周方向における反対側に位置する部分から構成され、前記押圧力に基づいて前記第2周縁部を前記第1周縁部に向かって押圧す周縁部押圧面と、(e)前記締結部品の前記第2係合部とは反対側の先端部により構成され、 前記第2係合部を前記第1係合部に対して前記回動軸心回りに回動させるためにその回動軸心から所定距離隔てた位置備えられた操作部とを、含むことにある。
【0007】
【発明の効果】
このようにすれば、第1部品および第2部品をそれらの第1周縁部および第2周縁部を相互に重ね合わせて、その第1部品から伸びる第1係合部に締結部品の第2係合部を係合させ、その締結部品の操作部を操作してその第2係合部を第1係合部に対して締結方向に回動させると、第2周縁部側に向かう第1摺接面から第2摺接面に対してその回動量に応じて押圧力が作用し、その押圧力に基づいて締結部品の周縁部押圧面がその第2周縁部を第1周縁部に向かって押圧することにより、それら第1周縁部および第2周縁部が締結される。このとき、第2係合部の回動に必要な力すなわち組付荷重は、回動軸心から周縁部押圧面までの支点−作用点間距離に対して回動軸心から操作部までの支点−力点間距離が長くなるほど小さくなるが、支点−作用点間距離は支点に作用する捩じり応力が許容値を越えない範囲で、第1周縁部および第2周縁部の厚さ寸法とは無関係に小さい値に設定できる。したがって、簡単な構成で組付荷重を小さくし得る締結構造が得られる。また、第2係合部を第2周縁部の表面と第1摺接面との間に嵌め入れることで第1係合部に係合させ、締結部品の先端部により構成された操作部を第2係合部の回動軸心に垂直な面内で回動させることにより、締結方向に回動させられるほど回動軸心からの距離が増大する第2摺接面が第1摺接面で押圧されて第1部品と第2部品とが締結される。このため、操作部の回動方向が第2部品の側面に平行な方向となることから、その回動のための空間を確保することなく、力点−支点間の距離を大きくし得るため、一層組付荷重を小さくすることができる。
【0008】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記目的を達成するための第2の態様の締結構造は、前記第1の態様の締結構造において、前記第2摺接面を、前記締結状態において前記第1摺接面から作用させられる押圧力が前記第2係合部をそれよりも締結方向の反対方向すなわち緩み方向に僅かに回動させた位置における押圧力よりも小さくなるように設けたものである。このようにすれば、締結状態を解除するためにはその締結状態における値よりも大きい押圧力を第1摺接面から第2摺接面に作用させる必要があるため、第2係合部が振動等の外的要因で締結方向とは逆方向に回転して締結外れが生じることが好適に抑制される。前記の「締結方向に相対回動させられるほど大きくなる押圧力」は、第2係合部と第1係合部との相対回動の全域において厳密にこの条件が成立するものに限られず、全体として締結方向において大きくなる傾向があれば足り、上記のように締結完了位置近傍において押圧力の大小関係が逆転していても差し支えない。
【0009】
また、好適には、前記目的を達成するための第3の態様の締結構造は、前記第1の態様の締結構造において、前記締結部品を第1柱状部の軸心方向中間部にその軸心方向に対して第2柱状部が垂直に備えられたT字状を成すものとし、前記第1係合部を、前記第1周縁部から前記第2部品側に向かって伸びる脚部と、その脚部の先端部から前記第2周縁部に沿って伸び且つその第2周縁部の第1部品とは反対側の表面に平行な前記第1摺接面を備えた第1摺接部とを含むように構成し、前記第2係合部を、前記第1柱状部の一端部で構成されて軸心方向が第2周縁部の長手方向に垂直且つ前記第1摺接面に平行な向きで前記第2周縁部の表面とその第1摺接面との間に嵌め入れられてその軸心回りに回動させられるように構成し、前記第2摺接面を、その第2係合部の外周面に備えられてその第2係合部が前記締結方向に回動させられるに従って前記第1摺接面に接する位置における回動軸心からの距離が増大するものに構成し、前記周縁部押圧面を、前記第1柱状部の外周面のうちその第2摺接面とは周方向における反対側に位置する部分で構成し、前記操作部を、前記第2柱状部の第1柱状部とは反対側の先端部により構成したものである。
【0010】
このようにすれば、第2係合部を第2周縁部の表面と第1摺接面との間に嵌め入れることで第1係合部に係合させ、第2柱状部の先端部により構成された操作部を第1柱状部の軸心方向に垂直な面内、すなわち第2部品の側面に平行な面内で回動させることにより、締結方向に回動させられるほど回動軸心からの距離が増大する第2摺接面が第1摺接面で押圧され、延いては第2係合部の周縁部押圧面で第2周縁部が第1周縁部に向かって押圧され、第1部品と第2部品とが締結される。そのため、第1係合部に第2係合部を嵌め込んで回動させるだけの簡単な操作で強固な締結状態を得ることができる。しかも、操作部の回動方向が第2部品の側面に平行な面内となることから、その回動のための空間を特に確保すること無く力点−支点間距離を大きくし得るため、一層組付荷重を小さくすることができる。
【0011】
また、上記第3の態様の締結構造は、一層好適には、前記第1係合部に対向する位置において前記第2部品の側面に設けられ、前記第1柱状部の前記第2係合部とは反対側の他端部が嵌め入れられることにより、その第1柱状部の軸心方向に垂直な方向における移動を抑制する第3係合部を有するものである。このようにすれば、第1柱状部のその軸心方向に垂直な方向における無用な移動がその第3係合部によって抑制されることから、第2係合部を一層容易に回動させ得ると共にその他端部の移動に起因する締結外れが一層抑制される。
【0012】
また、上記第3の態様の締結構造は、一層好適には、締結状態において相互に嵌合させられることにより前記第2柱状部の軸心方向における移動を抑制する嵌合凸部および嵌合凹部を前記第2周縁部の表面および前記第1柱状部の一方および他方にそれぞれ備えたものである。このようにすれば、締結状態において第2柱状部の軸心方向における移動が抑制されることから、締結外れが一層抑制される。例えば、上記のように第3係合部を備えた態様においては、その第3係合部から第1柱状部の他端部が外れ、延いては第2係合部と第1係合部との係合が外れることが抑制される。上記の嵌合凹部は、例えば第1柱状部に設けられた1乃至複数本の周溝で構成され、嵌合凸部は、例えば、第2周縁部の表面に設けられた突起により構成される。
【0013】
また、上記第3の態様の締結構造は、一層好適には、前記第2柱状部が締結状態において長径方向が前記第2周縁部の表面から前記第1摺接面に向かう方向に略一致する楕円形状の断面を有するものである。このようにすれば、第2係合部が締結方向へ回動させられることにより、第1摺接面との接触部におけるその回動軸心から第2摺接面までの距離が次第に増加させられるため、第1周縁部と第2周縁部とを押圧しつつ締結することができる。一層好適には、第2柱状部はその断面における長径方向の両端が略平坦面を成すものである。このようにすれば、締結状態においてその略平坦面が第1摺接面に押圧されることから、締結状態からの締結方向とは反対方向への回動すなわち締結外れを好適に抑制できる。
【0014】
また、上記第3の態様の締結構造において、一層好適には、前記第1係合部は前記第1摺接部の先端側が開放された鉤状を成すものである。このようにすれば、その開放側から第2係合部を第1摺接面と第2周縁部の表面との間に嵌め入れることができるため、一対の脚部の先端部間に前記の第1摺接部が掛け渡されることによりロの字型に形成される第1係合部に比較して、第2係合部を第1係合部に一層容易に係合させ得る。
【0015】
また、好適には、前記目的を達成するための第4の態様の締結構造は、前記第1の態様の締結構造において、前記第1係合部を、前記第2周縁部の表面に垂直な方向に軸心方向が平行な円柱状を成し且つその表面よりも第1部品から離隔した位置においてその径方向に突設されてその外周面のうち第2周縁部の表面側の部分が前記第1摺接面として機能する係合凸部を備えたものに構成し、前記第2係合部を、その第1係合部の外周面に対向する内周面を備えてその外周側に係合させられるものに構成し、前記第2摺接面を、前記第2周縁部とは反対側に位置する第2係合部の表面側において前記係合凸部と接する部分がその第2係合部が締結方向に回動させられるほどその第2周縁部から離隔する傾斜を以てその内周面の外周側に形成したものである。
【0016】
このようにすれば、第1係合部の外周側に第2係合部を係合させ、係合凸部を第2摺接面に摺接させつつその第2係合部をその第1係合部に対して締結方向に回動させると、第2摺接面の傾斜に従って係合凸部がその第2摺接面に摺接させられつつ第2周縁部から離隔する方向に案内される。そのため、その第2摺接面に作用する押圧力が増大させられ、延いては締結部品全体が第2周縁部側に押圧されることにより、周縁部押圧面がその第2周縁部を第1周縁部に向かって押圧し、それらが押圧状態で締結される。
【0017】
また、上記第4の態様において一層好適には、前記第2摺接面は、前記第2周縁部から離隔する方向の一端部においてそれよりも僅かに他端部側の部分よりもその第2周縁部との間隔が小さくされることにより形成された係合凸部固定溝を含むものである。このようにすれば、その係合凸部固定溝内に位置する係合凸部から第2摺接面に作用する押圧力は、それよりも他端部側に係合凸部が位置する場合の押圧力よりも小さくなる。そのため、振動等の外的要因が作用した場合にも容易に外れ難い締結状態が好適に実現される。
【0018】
また、上記第4の態様において一層好適には、前記第2周縁部表面および前記締結部品の裏面には、相互に接する範囲内に前記第1係合部の軸心すなわち回動軸心と同心円上に相互に嵌め合わされる周状突起および周状溝の一方および他方がそれぞれ設けられる。このようにすれば、締結部品を回動するに際して、容易にその回動軸心を第1係合部の軸心に一致したままに維持できるため、その回動延いては第1部品および第2部品の締結が一層容易になる。
【0019】
また、好適には、前記目的を達成するための第5の態様の締結構造は、前記の第1の態様の締結構造において、前記第1係合部を、前記第2周縁部の表面に垂直な方向に沿って軸心方向が伸びる円柱状を成し、且つその外周面に周方向における一方向に進むに従ってその先端から離隔するように形成されたその先端側内壁面が前記第1摺接面として機能する周溝と、その先端面からその周溝に連なる差込口とを備えたものに構成し、前記第2係合部を、その第1係合部の外周面に対向する内周面を備えてその外周側に係合させられるものに構成し、前記第2摺接面を、その第2係合部の内周面に突設されて前記周溝に嵌め入れられる突起の外周面のうち前記先端側の部分で構成したものである。
【0020】
このようにすれば、第1係合部の外周側に第2係合部を係合させ、且つその内周面に備えられた突起を差込口を経由して周溝に嵌め入れた後、第2係合部を第1係合部に対して前記一方向すなわち締結方向に回動させると、第1摺接面として機能する周溝の先端側内壁面の傾斜に従って、外周面が第2摺接面として機能するその第2係合部の突起がその先端側内壁面に摺接させられつつ第2周縁部に接近する方向に案内される。そのため、その接近に伴って先端側内壁面から突起に作用する押圧力が増大させられ、延いては締結部品全体が第2周縁部側に押圧されることにより、周縁部押圧面がその第2周縁部を第1周縁部に向かって押圧され、それらが押圧状態で締結される。
【0021】
また、上記第5の態様において一層好適には、前記差入口および周溝は第1係合部の外周面において周方向の対象位置に一対が設けられ、前記突起はそれら一対の周溝に嵌め入れられる一対が前記第2係合部の内周面に設けられる。このようにすれば、それぞれ一対の周溝および突起が対称位置に備えられていることから、第2係合部が一対の突起を介して第1係合部からその周方向において略一様に押圧される。そのため、第2係合部を第1係合部に対して相対的に回動させる締結操作時においてその第2係合部が第1係合部に対して傾くことに起因する組付け荷重の上昇が好適に抑制されて一層容易に締結し得ると共に、締結状態において第1係合部の軸心方向に対して傾斜することが抑制されて締結外れの発生が一層抑制される。
【0022】
また、好適には、本発明の第6の態様は、前記第1乃至第5の何れかの態様において、前記第1部品および前記第2部品が、前記第1周縁部および前記第2周縁部間にそれらよりも低弾性率の第3部品を挟んで締結されるものである。このようにすれば、第1摺接面から第2摺接面に作用する押圧力が増大させられると、専らその第3部品が弾性的に変形させられるため、その弾性率延いては復元力に応じた一層強固な締結構造が得られる。
【0023】
また、好適には、前記第6の態様において、前記第1部品および前記第2部品は、車両のエア・クリーナ装置のケースおよびキャップの一方および他方であり、前記第3の部品は、それらの間に収容されるフィルタ・エレメントである。このようにすれば、エンジン室内に備えられることから、設置や保守等のために必要となる空間体積を可及的に小さくすることが要求されるエア・クリーナ装置の体積が、その締結構造に起因して大きくなることが好適に抑制される。
【0024】
また、好適には、前記第1部品、第2部品、および締結部品は、何れも樹脂から成るものである。前記の各態様の締結構造では、従来用いられていた金属製クランプに比較して締結部品等に要求される弾性変形量が小さいため、金属に比較して弾性率の大きな樹脂を用いることができる。そのため、締結部品を第1部品或いは第2部品と同時に一つの金型を用いて成形できることから、製造工程が簡単になると共に、金属部品が用いられる場合に比較して、製造コストが低くなる利点がある。
【0025】
一層好適には、前記の締結部品は、第1部品および第2部品の一方と連結させられた状態で成形される。このようにすれば、締結部品が第1部品或いは第2部品と一体になって成形されることから、その保管時や搬送時等にはその一体となった状態を保つことにより、第1部品および第2部品に比較して小さな締結部品の管理の手間を減じることができる。なお、締結部品は、第1部品および第2部品の締結時に支障が無ければそれらと一体になったまま用いれば良く、それらから分離する必要があるならば組立現場で分離すれば良い。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1および図2は、本発明の締結構造が適用されたエア・クリーナ装置10の全体を示す正面図および平面図である。両図において、エア・クリーナ装置10は、空気流入口12および開口14を有するケース16と、空気流出口18および開口20を有するキャップ22とが、それら開口14および20が向かい合い且つ相互に閉塞されるように結合させられたものであり、それらの間には略気密な内部空間が形成されている。なお、例えばケース16には車両のエンジン・ルーム内に固定するためのねじ等が外周面の適宜の位置に設けられているが、図においては省略した。これらケース16およびキャップ22は、何れも熱硬化性樹脂から成るものである。本実施例においては、ケース16が第1部品に、キャップ22が第2部品にそれぞれ相当する。
【0028】
また、図1において、ケース16とキャップ22との境界部近傍の一部を切り欠いてその内部構造を示すように、それらにより構成される容器の内部には、フィルタ・エレメント24が備えられている。フィルタ・エレメント24は、その周縁部26をケース16およびキャップ22の開放端の全周から外側に広がるように設けられた鍔(フランジ)28、30間に挟まれることにより保持されており、容器内の高さ方向における中間部に位置する。エレメント周縁部26は、例えばゴム或いはゴムで被覆された樹脂等から構成され、鍔28、30により弾性的に押し縮められた状態で保持されている。なお、後述する図5等においては、便宜上その周縁部26がゴムのみで構成されている場合を示した。本実施例においては、鍔28、30が第1周縁部および第2周縁部にそれぞれ相当する。
【0029】
ケース16とキャップ22との境界部のうち図1および図2における左端に位置する一辺には一対のヒンジ装置32が設けられており、キャップ22は、そのヒンジ装置32を回動軸として、ケース16に対して図1の紙面に垂直な軸心回りに回動可能である。図1に示される位置からキャップ22が左回りに回動させられると、ヒンジ装置26が設けられている一辺とは反対側の図における右端に位置する他辺側が相互に離隔させられ、ケース16およびキャップ22間の内部空間が開放させられると共に、エレメント周縁部26の鍔28、30による挟持状態が解除される。内部に備えられているフィルタ・エレメント24は、このように内部を開放させることにより取替え可能となっている。なお、ヒンジ装置32は、例えばケース16およびキャップ22の鍔28、30からそれぞれ突き出した一部が相互に嵌め合わされることにより構成されたものであるが、その詳細は本実施例の理解に必要ではないので説明を省略する。
【0030】
一方、鍔28、30のうちヒンジ装置32の設けられた一辺側から開放させられる他辺側に至る互いに平行な2辺には、その他辺すなわち開放端側の近傍の位置に例えば一対の締結装置34がそれぞれ備えられている。締結装置34は、ケース16とキャップ22とをそれらの鍔28、30がフィルタ・エレメント24を介して重ね合わされて略密閉された締結状態に維持するためのものであり、ケース16の上端部側面から外側に張り出し且つキャップ22側に向かって伸びるように突設されたフック36と、キャップ22の鍔30上にそのフック36の先端部に対向して設けられたフック38と、それらフック36、38に係合させられた鍵棒40とによって構成される。これらフック36、38、および鍵棒40は、何れもケース16およびキャップ22と同様な熱硬化性樹脂材料から成り、後述するように相互に独立した部材である。本実施例においては、フック36が第1係合部に、フック38が第3係合部にそれぞれ相当する。
【0031】
図3、図4は、それぞれ図1、図2における要部をそれぞれ拡大して示す上記の締結装置34の構成を説明するための正面図および平面図であり、図5は、図4におけるV−V視断面図である。フック36は、キャップ22の鍔30よりも下側(ケース16側)に位置するその第1の部分(下端部)42においてケース16の側壁と連続するものであり、そのキャップ22の鍔30よりも上側(キャップ22側)に位置する上端部はケース16から離隔するように第1の部分42よりも細幅寸法を以て上方に伸びる第2の部分44と、その第2の部分44の上端から鍔30の上面46に平行に伸びる第3の部分48とからなる。そのため、フック36のうち鍔30よりも上側に位置する部分は、上端が図3および図4における右方に曲がり且つその右端部が開いた鉤状を成し、且つ第3の部分48の鍔30側に向かう下面50は、第1の部分42の上面52と平行になっている。これにより、フック36には、第1の部分42、第2の部分44、および第3の部分48との間に図3、4における右端部が開いた凹所54が形成されている。なお、第1の部分42の上面52は、図5に示される締結状態において鍔30の上面46と略同一面上或いはそれよりも僅かに下側に位置する。本実施例においては、上記第1の部分42および第2の部分44が脚部に、第3の部分48が第1摺接部に、その下面50が第1摺接面にそれぞれ相当する。
【0032】
一方、フック38は、鍔30上から上方に向かって伸びる第1の部分56と、その先端から鍔30の上面46に平行に伸びる第2の部分58とから構成されている。上記第1の部分56は鍔30と連続し、第2の部分58はキャップ22の側壁と連続する。そのため、フック38は、上端が図3および図4における右方に曲がり且つその右端部が開いた鉤状を成し、鍔30およびキャップ22の側壁との間に図3、4における右端部が開いた凹所60を形成する。この鉤状を成す部分の内面すなわち第1の部分56の内面62および第2の部分58の下面64は、内面62がフック36の第2の部分44の内面66と同一平面上にあり、下面64がフック36の第3の部分48の下面50と同一平面上或いはそれよりも僅かに上側にある。
【0033】
また、前記の鍵棒40は、略楕円形断面の柱状を成す第1柱状部68と、その第1柱状部68の軸心方向における中央部からそれに略垂直な方向に沿って軸心方向が伸びる略円形断面の柱状を成す第2柱状部70とを備えて、全体がT字形状を成すものである。第1柱状部68は、その外周面72のうち略楕円形状を成す断面の長径方向における両端部の位置に一対の平坦面74を有しており、第2柱状部70は第1柱状部68の外周面72のうちそれら一対の平坦面74の間の部分の中央に連続する。第2柱状部70の直径は第1柱状部68の短径に略等しいため、上記一対の平坦面74は第2柱状部70よりもその径方向に突き出している。また、第1柱状部68の短径はフック36の上下面50、52の間隔A或いはそれと略等しいフック38の上下面64、46の間隔よりもやや小さく、長径(平坦面74、74の相互間隔)はその間隔Aと同程度かそれよりもやや大きい程度の大きさである。
【0034】
このような形状を有する鍵棒40は、ケース16とキャップ22との間が開放されたフィルタ・エレメント24の取り替え時等においてはフック36、38から外されており、それらケース16およびキャップ22を締結する際には以下のように操作される。先ず、ケース16およびキャップ22を図1等に示される状態に閉じた後、その第1柱状部68の軸心方向が鍔30の縁に対して略垂直且つその上面46に対して略平行な向きで、その第1柱状部68のうち第2柱状部70よりも一方の端面側の部分がフック36内の凹所54に、他方の端面側の部分がフック38内の凹所60に入るように、図1、図3等における右方から図1に示す矢印B方向に第1柱状部68を嵌め入れる。この段階では、キャップ22の鍔30はエレメント周縁部26によって図5に示す位置よりも上方すなわちケース16から離隔する方向に押し上げられている。そのため、鍔30の上面46は、フック36の上面52と同様な高さ位置よりも下面50に接近させられた位置にあり、上面46と下面50との間隔はAよりも僅かに小さい。また、このとき、鍵棒40の第2柱状部70の向きは図3における上下方向である。すなわち、フック36の上下面50、52の間隔Aよりも小さい第1柱状部68の短径方向が図の上下方向に略一致する向きになっているため、その第1柱状部68とフック36および鍔30との間には何ら押圧力は作用していない。但し、上記のように上下面46、50の間隔はAよりも小さくなっているため、相対的な大小関係次第で当初から小さな押圧力が発生することもある。
【0035】
そして、図3に一点鎖線で示される向きおよび位置に嵌め入れた後、第2柱状部70をキャップ22の側壁面に沿って、第1柱状部68の軸心回りの矢印C方向に実線で示される位置まで約90度だけ回動させる。この回動過程においては、略楕円形断面を有する第1柱状部68の中心を通りフック36の下面50に向かう鉛直方向における径は、回動するに従って凹所54内への挿入時の短径から増大するため、その値がAに略一致した回動角度(正確にはAよりも僅かに小さくなっている上下面46、50間の距離に一致する回動角度)で外周面72が下面50に接触し、それ以降は回動角度が大きくなるほど大きくなる押圧力が下面50から外周面72に作用する。すなわち、楕円形状の外周面72がカム面として機能し、この押圧力は、第1柱状部68の外周面72のうちフック36の下面50に接している部分の径と、エレメント周縁部26に鍔30が押し上げられた初期の状態における上面46および下面50の間隔との差に応じた値となる。そのため、その押圧力に基づいてその外周面72のうちの下端に位置する部分により鍔30の上面46がケース16の鍔28に向かって押圧され、その押圧力に基づいて鍔28、30およびそれらの間に挟まれているエレメント周縁部26が弾性的に押し縮められることにより、第1柱状部68をフック36、38の凹所54、60に嵌め入れて回動させるだけの簡単な操作でケース16とキャップ22とが締結される。なお、この締結状態においても鍔28、30間には隙間が存在することから、鍔30の厚さ寸法等に製造誤差があっても、エレメント周縁部26の弾性変形がそれを吸収するため、確実なシール状態が得られる。
【0036】
このとき、締結するために鍵棒40を回動させるに際して、回動させられる第1柱状部68の支点はその軸心上にあり、力点はその軸心から距離L1 だけ離隔した第2柱状部70の先端部にあり、作用点(荷重点)はその軸心から距離L2 だけ離隔した第1柱状部68の外周面72にあるため、鍔28、30およびエレメント周縁部26の厚さ寸法等とは無関係に距離L1 を距離L2 に対して比較的大きな値に設定できる。したがって、上記比L2 /L1 により定められる鍵棒40の回動に必要な力すなわち締結のための組付荷重を比較的小さい値にすることができる。なお、上記の説明から明らかなように、本実施例においては、第1柱状部68のうちフック36内に嵌め入れられる部分が第2係合部に、外周面72および平坦面74aが第2摺接面に、外周面72および平坦面74bが周縁部押圧面に、第2柱状部70が操作部にそれぞれ相当する。
【0037】
また、図3に実線で示される回動終了すなわち締結状態においては、平坦面74aがフック36の下面50に当接させられているが、長径側に平坦面74が設けられている第1柱状部68の径は、外周面72の曲面部分とその平坦面74との境界の稜線において最大となる。そのため、接触部分の径と間隔Aとの差に基づいて下面50から外周面72に作用する押圧力は、図に実線で示される位置から上記境界の稜線が最上位置に来るまでの僅かな回動角度の範囲では、右回りすなわち締結緩み方向に回動するほど大きくなる。したがって、第1柱状部68を図3に示される位置から右回りに回動させるためには、図の締結状態よりも大きな押圧力に抗する必要があり、第1柱状部68が僅かに回動させられるとそれにより増大させられた押圧力により図に示される締結状態に復帰する方向の回転力が発生することから、振動等の外的要因による鍵棒40の回動延いては締結外れが好適に抑制される。
【0038】
また、本実施例では、ケース16側のフック36に加えて第3係合部に相当するフック38がキャップ22に備えられており、それらケース16およびキャップ22を締結するに際しては、第1柱状部68のうち第2柱状部70に対してフック36とは反対側に位置させられる部分がそのフック38に嵌め入れられる。そのため、フック36の下面50から第1柱状部68に押圧力が作用し、且つ鍔30の上面46から第1柱状部68に反力が作用する締結状態において、その鍔上面46から作用する反力によって第1柱状部68のそのフック38側の一方の端部が押し上げられてその第1柱状部68が傾き、延いてはその他方の端部がフック36から外れることが好適に抑制される。すなわち、フック38は、鍵棒40の第1柱状部68の傾きを抑制する装置として機能する。なお、このような傾き抑制機能は、フック38の下面58およびフック36の上面52の何れかに第1柱状部68の外周面74が当接することで得られることから、それら下面58および上面52の少なくとも一方が締結状態において外周面74に当接させられるように構成されていれば十分である。
【0039】
また、本実施例においては、フック36、38が図3における右端部が開放させられた鉤状を成すものであるため、その開放側から鍵棒40の第1柱状部68をフック36の下面50と鍔30の上面46との間に容易に嵌め入れ得る。そのため、締結操作が一層簡単である。
【0040】
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
図6乃至図8は、前記の締結装置34に代えて用いられ得る他の締結装置76の要部構成を説明するための前述の実施例の図3、図5、および図4に対応する図である。但し、これら図6乃至図8は、ケース16とキャップ22とがエレメント24をそれらの間に入れて重ね合わされているが、未だ締結装置76でそれらの鍔28、30が押圧されていない、すなわち締結されていない状態を示している。図において、ケース16の側面には鍔28に連続するフック78がその開放端からキャップ22側に突き出して設けられている。フック78は、鍔28からキャップ22側に向かって伸びる一対の第1の部分80a、80bと、鍔30の上面46よりも上側(すなわちケース16から離隔する側)に位置するそれらの上端間に設けられた第2の部分82とから成る。そのため、フック78は図6に示す正面視において全体が逆U字状を成し、その第2の部分82の鍔30側に向かう下面84はその上面46と略平行になっている。また、一方の第1の部分80aは、その鍔30側の一面と他方の第1の部分80b側の一面との間の稜部が除去されており、そこには軸心方向が図8における紙面に垂直な方向に沿って伸びる円筒凹面86が設けられている。
【0042】
また、キャップ22の側面には、フック78に対向する位置にフック38が設けられている。このフック38は、前記の締結装置34に備えられたものと略同様な形状に構成されたものである。但し、図に示される非締結状態においては、その第2の部分58の下面64がフック78の第2の部分82の下面84よりもやや上方に位置する。
【0043】
また、これらフック78、38に係合させられる鍵棒88は、略卵形の断面形状を有する第1柱状部90と、その軸心方向における中央部から垂直に伸びる断面が略円形或いは面取りされた矩形の第2柱状部92とから構成される。これら第1柱状部90と第2柱状部92とは、第1柱状部90の図6において一点鎖線で示した円弧よりも内周側の円形断面部分の中心が第2柱状部92の軸心を通る直線上に位置する位置関係にある。また、図示された非締結状態においては第2柱状部92が鍔30の上面46に対して略垂直を成すが、この状態において、上記の円形断面部分の中心と一点鎖線よりも外周側に拡大された図に斜線で示される部分(ノーズ)94の頂点とを結ぶ線は、上面46に対して角度θだけ左回りの回動方向の前方にある。
【0044】
また、第1柱状部90の軸心方向の中央部外周面には、その周方向に沿って案内溝96が備えられている。この案内溝96は、図における下端位置から略90度の範囲に亘って形成されており、その右回り方向の終端にはその案内溝96の幅寸法よりも大きな直径を有し且つその深さよりも深い半球形の窪み98を有する。この窪み98は、鍔30の上面46に設けられた半球状の突起100に対応する大きさに形成されたものである。すなわち、突起100は、案内溝96にはその先端だけが入るが窪み98にはその全体が入る大きさに設けられている。
【0045】
以上のように構成された締結装置76によりケース16とキャップ22とを締結するに際しては、図7に示される断面となるようにそれらを重ね合わせた後、鍵棒88を、図8に一点鎖線で示すように第1柱状部90の軸心方向が鍔30の上面46に平行且つその長手方向に沿い、その第2柱状部92の軸心が上面46に垂直となる向きでその軸心が突起100の軸心に一致する位置において、フック78、38間に挿入する。このとき、突起100はその先端部が案内溝96内に嵌め入れられる。なお、この段階では案内溝96内に突起100の全体は入らないことから、第1柱状部90は上面46から僅かに離隔した位置にある。
【0046】
次いで、図8に矢印Dで示される左回り方向に90度だけ、その第2柱状部92の軸心回りに鍵棒88を回動させる。これにより、図8に実線で示されるように、第1柱状部90の一端部がフック78内に、他端部がフック38内にそれぞれ挿入される。このとき、フック78の第1の部分80aにはその突起100側の稜部が除去されることにより円筒凹面86が設けられていることから、第1柱状部90がその回動中に第1の部分80aと干渉することはない。また、案内溝96と突起100との嵌め合いにより上面46に沿った方向における第1柱状部90の移動が抑制されるため、上記回動の終了時において第1柱状部90とフック78、38とは予め定められた位置関係に位置させられることとなる。
【0047】
そして、第2柱状部92をキャップ22の側壁面に沿って、第1柱状部90の図6に示される円形断面部分の軸心回りにおいて図6に示される矢印E方向に略90度回動させる。この回動過程においては、略卵形断面を有する第1柱状部90の回動中心からフック78の下面84に向かう鉛直方向における径は、回動するに従ってフック78内への挿入時の径から増大するため、回動角度が大きくなるほど大きくなる押圧力が下面84から第1柱状部90の外周面102に作用する。すなわち、本実施例においては、略卵形状の外周面102がカム面として機能する。そのため、その押圧力に基づいてその外周面102のうちの下端に位置する部分により鍔30の上面46がケース16の鍔28に向かって押圧され、その押圧力に基づいて鍔28、30およびそれらの間に挟まれているエレメント周縁部26が弾性的に押し縮められることにより、第1柱状部90をフック78、38内に嵌め入れて回動させるだけの簡単な操作でケース16とキャップ22とが締結される。
【0048】
なお、鍵棒88が90度程度回動させられた上記の締結状態においては、略卵形状に外周面102の回転軸心から最も外周側に位置する先端が、下面84に接する位置よりも図における左方向に前記の角度θだけ更に回動させられている。そのため、締結完了位置において下面84に接する位置における回動中心から外周面102までの距離がその最大値よりも小さくなることから、矢印E方向とは反対方向に回動させる際には、その回動初期においては回動させるほど下面84から外周面102に作用する押圧力が増大し、その押圧力に基づいて第1柱状部90には矢印E方向すなわち締結方向の回動力が作用する。したがって、本実施例の構造においても、使用時の振動等に起因する締結外れが好適に抑制される。
【0049】
また、上記のように矢印E方向に回動させる際には、鍔上面46の突起100先端が第1柱状部90の案内溝96に嵌め入れられた状態に維持される。そのため、回動に伴ってフック78から第1柱状部90に押圧力が作用しても、それにより鍵棒88の位置がずれて締結作業が困難になり、或いは、締結外れが生じ易くなること等はない。また、回動終了位置においては、その案内溝96の先端部に設けられている窪み98内に突起100の全体が嵌め入れられることにより、第1柱状部90の外周面102が鍔上面46に接する状態になる。そのため、締結状態から緩み方向に回動させるためには、それら突起100と窪み98との嵌合状態が解除されて外周面102が鍔上面46から離隔させられる必要があることから、締結外れ方向に回動する初期においてフック78の下面84から外周面102に作用する押圧力は一層大きくなる。本実施例においては、このような突起100と窪み98との嵌合にも基づき、締結外れが一層抑制されている。
【0050】
図9、図10は、更に他の実施例の締結装置104が備えられたエア・クリーナ装置10の全体を示す平面図および正面図である。本実施例においては、締結装置104は、ケース12に一体的に設けられた鍵棒106、キャップ22に一体的に設けられた鍵棒挿入部108、およびそれらとは独立したクランプ(締結部品)110とから構成される。
【0051】
鍵棒106は、図11(a) 〜(c) に平面図、正面図、裏面図を示すように、ケース16の鍔28から外側に突き出した平面形状が矩形で鍔28と同様な厚さ寸法を備えた基部112と、その基部112から軸心方向がその上面に垂直な向きで突設された円柱状の軸部114と、その軸部114の先端部近傍においてその側面から径方向に突設された円柱状の突起116とを備えている。突起116はその軸心が軸部114の軸心と直交する向きに設けられており、その突き出し方向は鍔28からの基部112の突き出し方向と同じである。すなわち、鍔28の上面118に平行且つその縁に垂直である。このような鍵棒106は、例えば、ケース16を射出成形するに際して、樹脂を注入するゲートを鍔28に垂直な向きで設けることによりそのゲート内に注入された樹脂で構成することができる。このような型構成にする場合には、巣が無く且つ十分に太い径の鍵棒106が容易に得られる。
【0052】
また、前記の鍵棒挿入部108は、図12(a) 〜(c) に平面図、正面図、裏面図を示すように、キャップ22の断面Γ字状を成す鍔30から外側に突き出した平面形状が矩形で鍔30とそれぞれ同様な高さ寸法を備えた互いに平行な一対の突部120、120と、それら突部120、120間に形成された凹所122と、鍔上面46のその凹所122を囲む位置に設けられた半環状突起124とを備えている。凹所122は、前記鍵棒106の直径よりも十分に大きい開口幅寸法を備える。また、凹所122の奥側内面126は鍔30の縁よりも内側に位置しており、その凹所122内には鍔30のうち下方に垂れ下がる部分が設けられていない。
【0053】
また、前記のクランプ110は、図13(a) 〜(c) に平面図、正面図、裏面図を示すように、平面形状において周方向の一部が中心部まで凹まされ且つ他の一部が著しく拡大された形状を成し、その凹まされた部分を含む係合部128と周方向に拡大された部分より成る操作部130とから成る柱状体であり、互いに平行な上下面132、134を有する。なお、クランプ110は、ケース16およびキャップ22と同様な樹脂材料から成るものである。
【0054】
係合部128に備えられる上記凹みにより形成された凹所136は、上下面132、134間に貫通し且つ最奥部の内壁面が円筒凹面136aに形成されたものであり、その側面138側の開口幅寸法は、下面134側において前記鍵棒106の軸部114の直径よりも僅かに大きい程度である。また、凹所136は、高さ方向の中間部よりも上面132側の範囲において開口幅寸法が略倍の大きさに拡大されており、その拡大された部分には後述する締結操作時において前記の鍵棒106の突起116を支持するための突起支持面140が備えられている。突起支持面140は、略一定の幅寸法を以て側面138側から内周部に向かうほど上面132に接近するように傾く略一定の傾斜角度をもった滑らかな傾斜面である。但し、前記の円筒凹面136aの奥に位置するその内周側の終端部では、窪み142が設けられることにより、下面134からの高さ位置がその直前よりも僅かに低くなっている。
【0055】
また、係合部128の下面134には、上記の円筒凹面136aの周囲の位置に半環状溝144が設けられている。この半環状溝144は、後述するように前記の半環状突起124が嵌め入れられるものであり、その半環状突起124の径方向における幅寸法よりも僅かに大きい幅寸法と、その高さ寸法よりも僅かに大きい深さ寸法とを有する。
【0056】
以上のように各部材が構成された締結装置104によりケース16およびキャップ22をフィルタ・エレメント24を介して締結するに際しては、先ず、それらを鍵棒106が鍵棒挿入部108の凹所122内に挿し通されるように重ね合わせる。この重ね合わせた状態において、鍵棒106の軸部114の軸心は半環状突起124の軸心に一致する。鍵棒106および鍵棒挿入部108は、このような位置関係が実現されるような位置にそれぞれ設けられている。図14(a) はこのように重ね合わせた時点を示しており、鍵棒106はその全長のうちの半分程度が鍔30よりも上側に位置させられており、その突起116は、鍔30に対して鍔28とは反対側において、鍔上面46および半環状突起124よりも十分に上方に離隔して位置する。
【0057】
続く段階では、上記の図14(a) に矢印で示すように、その鍵棒106にその先端側から前記のクランプ110を嵌める。図14(b) は、この段階を示している。このとき、クランプ110はその下面134に備えられている半環状溝144の軸心が軸部114の軸心に一致させられ、その半環状溝144内に半環状突起124が嵌め入れられることとなる。これにより、クランプ下面134が鍔上面46に密着させられると共に、鍵棒106のうち鍔30の上面46よりも上に突き出した部分の略全体がその凹所136内に収容される。また、鍵棒106の突起116は、突起支持面140の側面138側端部における高さ位置よりも僅かに上側に位置している。
【0058】
上記のようにクランプ110内に鍵棒106を嵌め入れた後、クランプ110を鍔30に向かって押圧しつつ、操作部130を掴んでその鍵棒106の軸心回りにおいて平面視における右回り方向に回動させる。僅かに回動させた時点において、クランプ110の突起支持面140が鍵棒106の突起116の下側に非接触状態で位置させられる。更に回動させることにより、傾斜させられていることにより内周側に向かうに従って下面134から離隔する突起支持面140が突起116の下面に接触し、更には、その突起116により鍔上面46に向かって押し下げられる。この回動時においては、半環状突起124が半環状溝144内に嵌め入れられていると共に、回動軸心はそれら突起124および溝144の軸心に一致するため、その溝144がその突起124に案内されることにより、クランプ110は鍔30の上面46の面方向における位置がずれること無く回動させられる。
【0059】
このように、突起支持面140が突起116の外周面下端146に摺接させられつつクランプ110が回動させられることにより、次第に高くなるその突起支持面140により突起116が相対的に鍔30から離隔する方向に案内され、延いてはその突起支持面140の高さに応じた次第に大きくなる押圧力が突起116からクランプ110の下面134を介して鍔30の上面46に作用することとなる。そのため、鍔30がエレメント周縁部26を介して鍔28に押圧され、それらが押圧状態で固定されることとなる。図15は、上記のようにしてクランプ110が鍵棒106に嵌め合わされた当初の位置から 180度程度だけ右回りに回動させられた締結状態を示している。締結するための回動操作では、軸部114の軸心が支点に、操作部130が力点に、突起116が作用点になることから、図に示すように、支点−力点間距離L1 および支点−作用点間距離L2 は何れも鍔28、30等の厚さ寸法とは無関係に設定され、L1 はL2 に比較して十分に大きくなる。したがって、本実施例においても特に構成を複雑にすること無く組付け荷重を小さくできる。なお、本実施例においては、クランプ110の回動時にその操作部130が鍔28、30の外周側に突き出すことになるため、その操作部130を長くすることは好ましくないが、上記の図15から明らかなように支点−作用点間距離L2 が極めて小さくなるため、支点−力点間距離L1 が比較的小さくても倍力装置としての機能は十分に確保できる。また、本実施例においては、鍵棒106が第1係合部に、その突起116の外周面下端146が第1摺接面に、クランプ110の係合部128が第2係合部に、その突起支持面140が第2摺接面に、その下面134が周縁部押圧面にそれぞれ相当する。
【0060】
また、上記の図15に示される締結状態においては、鍵棒106の突起116が突起支持面140の内周側終端部に設けられた窪み142に嵌め入れられた状態にある。そのため、クランプ110を図における左回りの緩み方向に回動させて締結状態を解除する場合には、突起116を窪み142から脱出させるためにその締結状態における値よりも大きな押圧力で鍔30を押圧してその上面46を押し下げる必要がある。したがって、エア・クリーナ装置10の使用中における振動等に起因してクランプ110が緩み方向に僅かに回動すると、窪み142よりも高い位置にある突起支持面140との境界を乗り越えるまでに高くなる押圧力に起因して締結方向の回動力が作用するため、本実施例においても好適に締結外れが抑制されている。なお、前記の図9、10は、前記の図14(b) に示されるようにクランプ110を鍔30上に載せただけの非締結状態を示している。
【0061】
ところで、前述したようにケース16、キャップ22、およびクランプ110は何れも同様な樹脂材料から成るものであって、射出成形により製造される。図16は、成形されたケース16或いはキャップ22の要部を示す平面図であり、図17は同図におけるXVII−XVII視断面を表している。このケース16或いはキャップ22の図示しない成形型の一部にはクランプ110を成形するためのキャビティが一体的に設けられており、それらケース16或いはキャップ22およびクランプ110のキャビティは樹脂注入のためのゲートを介して接続される。そのため、図に示すように、成形されたケース16或いはキャップ22とクランプ110とはそのゲートに由来する接続部148により接続され、一体となっている。そのため、クランプ110を成形するための成形型を別途用意する必要がないことから、型費を節約でき、また、少なくともエア・クリーナ装置10を組み立てる組付け現場まで接続部148によりクランプ110が接続された状態を保ち、現場でクランプ110をもぎ取ることにより、その紛失を抑制できる利点もある。なお、締結作業に支障がなければ、クランプ110が接続部148でケース16或いはキャップ22に接続された状態のままに保つことにより、エレメント交換時における紛失も抑制できる。
【0062】
図18乃至20は、更に他の締結構造を説明する図であり、図18(b) は、ケース16およびキャップ22を締結するために重ね合わせた状態でこの締結構造に用いられる鍵棒150を表した正面図、(a) は、その鍵棒150の平面図である。鍵棒150は、ケース16の鍔28からその上面118に垂直な向きで一体的に突設されたものであり、締結時においてその先端はキャップ22の鍔30よりも上方に位置させられる。その外周面152には、鍔30よりも上方に突き出した範囲において周方向において対称となる二位置に、それぞれ一対の突起挿入溝154および突起係合溝156が備えられている。なお、図18(b) においては、突起挿入溝154および突起係合溝156を説明に必要なそれぞれ一つだけ示した。
【0063】
上記一対の突起挿入溝154は、鍵棒150の軸心方向に略沿った向きで、その先端面158からその軸心方向における中間部までの範囲に亘って設けられている。また、上記一対の突起係合溝156は、鍵棒150の周方向に略沿った向きでその半周に満たない範囲に設けられており、その一端(基端)において突起挿入溝154の鍔28側の下端に連続する。この突起係合溝156は、突起挿入溝154から離隔するに従って、すなわち周方向における終端側に向かうに従ってその先端面158側の内壁面160が鍔28に接近する螺旋状を成すものである。突起係合溝156は、全体として終端側ほど鍔28に接近する傾向にあるが、その終端部には僅かな長さだけ先端面158側に向かって伸びる窪み162が設けられている。そのため、その内壁面160は、窪み162内においてそれよりも僅かに基端側の位置に比べて先端面158側に位置する。なお、鍵棒150の径方向における深さ寸法および幅寸法は、突起挿入溝154の先端面158側の基端から窪み162に至る全長に亘って略一様であり、窪み162が設けられた終端部は他の部分の幅寸法に略等しい直径の円弧状となっている。
【0064】
また、図19(a) は、締結構造の他の構成要素であって上記の鍵棒150に嵌め合わされるクランプ164を表した平面図であり、(b) は、同図におけるb−b視断面図である。クランプ164は、ケース16等と同様な樹脂材料製部品であって、平面視において略円環状を成す係合部166と、その外周面168の一部が外周側に拡大されることにより一体的に設けられた操作部170とから成る。これら係合部166および操作部170は、略一様な厚さ寸法を備えたものであり、互いに平行な上下面172、174を有する。略円環状の係合部166は、厚み方向に貫通する穴すなわち円筒状の内周面176を有し、そこにはその厚み方向における中央位置であって周方向において対称となる2位置に一対の円柱状の突起178が突設されている。これら一対の突起178は、互いに同様な大きさを有してその軸心方向が何れも内周面176の径方向に向かうものであり、相互に対向して位置する。内周面176の直径は前記の鍵棒150の直径よりも僅かに大きい。また、突起178の長さ寸法は、その突起係合溝156等の深さ寸法よりも僅かに短く、その直径は、その突起係合溝156等の開口幅寸法よりも僅かに小さい。
【0065】
上記のような鍵棒150およびクランプ164により構成される締結装置は、以下のように用いられる。先ず、前記の図18(b) に示されるようにケース16およびキャップ22が重ね合わされることにより、キャップ22の鍔30の側方またはその鍔30に設けられている矩形或いは円弧状の切欠部180内に位置させられた鍵棒150に、図20に示されるようにその先端側からクランプ164を嵌め合わせる。このとき、クランプ164はその下面172が鍔30の上面46と平行となり、且つその突起178が突起挿入溝154上に位置する姿勢で、例えば、突起挿入溝154が鍔30の長手方向に沿った一直線上に設けられている場合には、突起178がその一直線上に位置して操作部170が鍔30の縁に対して略垂直となる向きで嵌め合わされる。
【0066】
次いで、突起178が突起挿入溝154の下端面182に突き当たる位置までクランプ164を挿入した後、操作部170を掴んで図の矢印に示す方向すなわち図18(a) における右回り方向に鍵棒150の軸心回りにクランプ164を回動させる。これにより、クランプ164は突起178が突起係合溝156内を案内されつつ回動されることとなるが、突起係合溝156は終端側に向かうにしたがって鍔30に接近するように傾斜しているため、その終端側に向かって案内される突起178はその回動角度が大きくなるほど鍔30に接近させられる。そのため、突起178の外周面上端184が突起係合溝156の上側内壁面160によって鍔30側に向かって押圧され、延いては、クランプ164が鍔30の上面46に向かって押圧されることにより、その下面172によって鍔30が鍔28に向かって押圧されることとなる。本実施例においては、上記の上側内壁面160が第1摺接面に、突起178の外周面上端184が第2摺接面に、クランプ164の下面172が周縁部押圧面にそれぞれ相当し、支点が鍵棒150の軸心、力点が操作部170の先端部、作用点が突起178と内壁面160との接触点となる。したがって、前記の締結装置104の場合と同様にして、支点−力点間距離を支点−作用点間距離に比較して十分に大きく設定できるため、特に構成を複雑にすること無く組付け荷重を小さくできる。
【0067】
また、上記のようにしてクランプ164を90度強だけ回動させることにより突起178が突起係合溝156の終端部に到達すると、その下面172により押し下げられた鍔30により弾性的に押し縮められたエレメント周縁部26(図18(b) 参照)の復元力の作用で突起178は窪み162内に入るように押し上げられる。図20における一点鎖線は、このように終端まで回動して締結が完了した状態を示している。そのため、このような締結完了状態において突起係合溝156の内壁面160から突起178の外周面上端184に作用する押圧力は、窪み162内に入る直前の値よりも僅かに小さくなる。したがって、突起178がその突起係合溝156内に戻り延いてはその基端まで移動するためには、締結状態における押圧力よりも大きな押圧力に抗して窪み162から抜け出る必要があるため、本実施例においても使用中の振動等に起因する締結外れが好適に抑制される。
【0068】
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明は、更に別の態様でも実施し得る。
【0069】
例えば、前述の実施例においては、本発明の締結構造がエア・クリーナ装置10に適用された場合について説明したが、本発明は、2つの部品の周縁部を弾性的に押圧して締結するものであれば、他の種々の用途の装置や物品の締結構造にも同様に適用できる。
【0070】
また、実施例においては、比較的弾性率の高い鍔28、30が比較的弾性率の低いエレメント周縁部26を挟んで締結されることにより、専らそのエレメント周縁部26の復元力に基づいて強固な締結構造が得られ且つその外れが抑制されている場合について説明したが、このような中間の低弾性率の部材の存在は必須ではない。例えば、締結部品(鍵棒或いはクランプ)40、88、110、164等により押圧される被押圧面の構成部材(実施例においては鍔30)の弾性率が十分に低い2部品を締結する場合には、その低弾性率の部品の弾性変形に基づいて、実施例と同様な強固な締結構造を得ることができる。
【0071】
また、実施例においては、何れも樹脂から成るケース16およびキャップ22を同様な樹脂から成る締結部品(鍵棒40等)で締結する場合について説明したが、上述したような弾性変形を利用し得る材料から成るものであれば、金属材料製の部品を締結する場合や、金属材料製締結部品を用いる場合等にも本発明は同様に適用される。また、エレメント周縁部26のような低弾性率の部材を介して締結する構造であれば、締結される2部品は何れも無機材料等から成る弾性率の極めて低い材料から成るものであっても差し支えない。
【0072】
また、図1や図6等に示される締結装置34、76においては、フック36、78と係合させられることにより鍔30を押圧する鍵棒40、88の第1柱状部68、90が長径側の両端部が平坦な楕円断面形状或いは卵形断面形状を成していたが、これらの形状は適宜変更できる。すなわち、第1柱状部68、90は、その回動軸心から外周面までの距離が周方向において次第に大きくなるようなカム面を備えたものであれば、平坦面74を備えていない完全な楕円形状、円形断面の一部に直径が大きい部分を備えた形状、或いは面取りされた三角形や四角形等の適宜の形状とし得る。
【0073】
また、締結装置34、76においては、第1柱状部68、90を鍔30に向かって押圧するためにフック36、78に備えられた下面50、84に加えて、その第1柱状部68、90の他端部が挿入されるフック38がキャップ22に備えられていたが、このフック38は、例えばフック36、78の剛性が十分に高く或いはその下面50の幅寸法が十分に大きくされること等により、締結時或いは締結状態においてフック36、78により押圧された第1柱状部68、90の傾きが抑制できる場合には、必ずしも設けられなくともよい。
【0074】
また、実施例においては、ケース16およびキャップ22がそれらの周縁部の一辺に設けられたヒンジ装置32回りの回動可能に構成されていたが、ヒンジ装置32が備えられず、フィルタ・エレメント24の交換時にはキャップ22をケース16から取り外すように構成されたエア・クリーナ装置10にも本発明は同様に適用される。このような構成においては、ケース16およびキャップ22が確実に締結状態に維持されるように、例えば、そのヒンジ装置32が設けられていた一辺に何らかの係合構造を設け、或いは、ヒンジ装置32が設けられていた一辺またはその近傍にも締結装置34等を設ければよい。
【0075】
また、実施例においては、締結装置34等がケース16およびキャップ22の周縁部の2か所に設けられている場合について説明したが、その個数は十分な締結状態が確保できる範囲で適宜設定され、1個でもよく、3個以上であってもよい。
【0076】
また、締結装置34、76においては、鍵棒40、88が鍔30に対して略垂直となる向きから90度程度だけ回動させることにより締結状態となる場合について説明したが、その初期の向きや回動角度は適宜変更できる。但し、鍵棒40、88に不用意に触れて締結外れが生じるような事態を抑制するため、締結状態においては実施例で示したように鍵棒40、88をその軸心方向が鍔30の長手方向に沿うように構成されることが好ましい。
【0077】
また、締結装置76においては、鍵棒88が図6における矢印E方向に回動させられる際に所定の位置に留まるように案内すると共に、回動終了位置すなわち締結位置からの回動を抑制するための窪み98を終端部に備えて鍔上面30の突起100が案内される案内溝96が第1柱状部90の外周面102に備えられていたが、これらは必ずしも設けられなくともよい。すなわち、鍵棒88は、その第1柱状部90の両端がフック78、38内に挿入された状態で回動させられるものであるため、突起100に案内溝96が係合させられなくともそれほど位置が変化することはなく、また、締結状態では第1柱状部90は卵形断面の頂点よりも角度θだけ更に回動させられているため緩み方向への回動は生じ難いことから、上記のような係合構造を設けなくとも、ケース16とキャップ22との締結に特に支障はない。
【0078】
また、締結装置34、76においては、鍵棒40、88の第1柱状部68、90がその軸心方向において略一様な断面に形成されていたが、フック36、78に摺接させられる部分以外は、鍔30の押圧に何ら寄与しないため、完全な円形断面であっても差し支えない。
【0079】
また、締結装置34、76において、第1柱状部68、90の長径、短径と、第2柱状部70、92の直径との相対的な大小関係は実施例で示したものに限定されず、必ずしも第1柱状部68、90が第2柱状部70、92の径方向において突き出して設けられていなくともよい。
【0080】
また、締結装置76においては、第1柱状部90の外周面102のうちフック78の下面84に摺接させられる部分が周方向において回動軸心からの距離が変化するように構成されていたが、その摺接させられる部分を真円断面に構成すると共に、鍔30の上面46に摺接させられる部分を周方向において回動軸心からの距離が変化するように構成しても、同様な押圧、締結効果が得られる。
【0081】
また、締結装置104においては、その構成要素である鍵棒挿入部108がキャップ22の鍔30の一部から外周側に突設されていたが、その突部120の長さ寸法は鍔30の幅寸法とクランプ110の係合部128の直径との相対的な大きさの関係に基づいて、そのクランプ110を回動させるために必要な面積が確保できるように定められる。すなわち、クランプ110の直径を実施例に示したものよりも鍔30の幅寸法に対して大きくする場合には、突部120を更に長く設けることが好ましいが、反対にクランプ110の直径を小さくする場合には、突部120の長さを小さくし或いは鍔30に鍵棒106が挿入される穴や切欠を設けることにより突部120を設けないように構成することもできる。
【0082】
また、締結装置104においては、鍵棒106の突起116が摺接させられる突起支持面140は、その全体がクランプ110の上面132よりも下側に位置させられていたが、その内周側終端部が上面132と同一平面上に設けられ、窪み142が上面132の一部が凹まされることにより形成されていてもよい。
【0083】
また、図18乃至20に示される締結装置においては、鍵棒150に設けられている突起挿入溝154および突起係合溝156がクランプ164に設けられている突起178の直径と同様な開口幅寸法に設けられていたが、これらの開口幅寸法は、突起178の直径よりも大きい範囲で適宜変更できる。
【0084】
また、鍵棒150に設けられている突起挿入溝154および突起係合溝156と、クランプ164に設けられている突起178は、実施例においては回動軸心に対称な2位置に一対が設けられていたが、1つだけが設けられても、或いは3つ程度が設けられてもよい。
【0085】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加えた態様で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の締結構造が適用されたエア・クリーナ装置の全体構成を説明する正面図である。
【図2】図1のエア・クリーナ装置の平面図である。
【図3】図1のエア・クリーナ装置の要部拡大して締結装置の構成を詳細に説明する正面図である。
【図4】図3の締結装置の平面図である。
【図5】図4におけるV−V視断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の締結装置の構成を説明するための図3に対応する図である。
【図7】図6における VII−VII 視断面図である。
【図8】図6の締結装置の平面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例の締結装置が備えられたエア・クリーナ装置の全体を示す平面図である。
【図10】図9のエア・クリーナ装置の正面図である。
【図11】 (a) 〜(c) は、それぞれ図9のエア・クリーナ装置に備えられる締結装置を構成する鍵棒を説明するための平面図、正面図、裏面図である。
【図12】 (a) 〜(c) は、それぞれ図9のエア・クリーナ装置に備えられる締結装置を構成する鍵棒挿入部を説明するための平面図、正面図、裏面図である。
【図13】 (a) 〜(c) は、それぞれ図9のエア・クリーナ装置に備えられる締結装置を構成するクランプを説明するための平面図、正面図、裏面図である。
【図14】 (a) 、(b) は、図9に示されるエア・クリーナ装置に備えられる締結装置による締結操作を説明する図である。
【図15】図14の締結操作の完了状態を説明する平面図である。
【図16】図9のエア・クリーナ装置のケース或いはキャップの成形形態を説明する図である。
【図17】図16におけるXVII−XVII視断面図である。
【図18】 (a) 、(b) は、それぞれ本発明の更に他の実施例の締結装置を構成する鍵棒の平面図、正面図である。
【図19】 (a) は、図18の鍵棒と組み合わされることにより締結装置を構成するクランプを示す平面図であり、(b) は、(a) におけるb−b視断面図である。
【図20】図18、図19に示される締結装置による締結方法を説明する図である。
【図21】従来のクランプを用いた締結構造の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
16:ケース(第1部品)
22:キャップ(第2部品)
24:フィルタ・エレメント(第3部品)
28:鍔(第1周縁部)
30:鍔(第2周縁部)
34:締結装置
36:フック(第1係合部)
40:鍵棒(締結部品)
50:下面(第1摺接面)
68:第1柱状部(第2係合部)
70:第2柱状部(操作部)
72:外周面(第2摺接面)
74:平坦面(周縁部押圧面)

Claims (2)

  1. 第1部品の第1周縁部および第2部品の第2周縁部が重ね合わされ締結部品で相互に押圧されることによりそれら第1部品および第2部品を締結するための締結構造であって、
    前記第1周縁部から前記第2部品に向かって伸びる脚部と、前記第2周縁部に対して前記第1部品とは反対側に位置して該脚部の先端部から前記第2周縁部に沿って伸び且つ該第2周縁部の第1部品とは反対側の表面に平行であって該第2周縁部側に向かう第1摺接面とを備えて第1部品から前記第2部品に向かって伸びる第1係合部と、
    前記締結部品の一端部で構成されて軸心方向が前記第2周縁部の長手方向に垂直且つ前記第1摺接面に平行な向きで該第2周縁部の表面と該第1摺接面との間に嵌め入れられて該軸心である回動軸心回りの相対回動可能に前記第1係合部係合させられ第2係合部と、
    前記締結部品が前記第1係合部に係合させられた状態において前記第1摺接面に接するように前記第2係合部の外周面に設けられ且つその締結部品が前記回動軸心回りの締結方向に回動させられるほど前記第1摺接面に接する位置の前記回動軸心からの距離が増大して該第1摺接面から作用させられる押圧力が大きくなる第2摺接面と、
    前記第2係合部の外周面のうち前記第2摺接面とは周方向における反対側に位置する部分から構成され、前記押圧力に基づいて前記第2周縁部を前記第1周縁部に向かって押圧す周縁部押圧面と、
    前記締結部品の前記第2係合部とは反対側の端部により構成され、前記第2係合部を前記第1係合部に対して前記回動軸心回りに回動させるためにその回動軸心から所定距離隔てた位置備えられた操作部と
    を、含むことを特徴とする締結構造。
  2. 前記第1係合部に対向する位置において前記第2部品の側面に設けられ、前記締結部品の一端部の回動軸心方向において前記第2係合部とは反対側の端部が嵌め入れられることにより、該回動軸心に垂直な方向における移動を抑制する第3係合部を、有することを特徴とする請求項1の締結構造。
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