JP3442186B2 - エアクリーナ - Google Patents
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Description
ハウジングとの間にフィルタエレメントを備えたエアク
リーナに関する。
使用されている。例えば、清浄な空気をエンジンに供給
してシリンダ、ピストンリング等の部品の摩耗を防止す
るべく、内燃機関用エアクリーナが使用されている。以
下、図4及び図5を用いて、この種のエアクリーナの構
成について説明する。
00の全体構成が概略的に示されている。この図に示さ
れるように、エアクリーナ100は、下方側に配置され
るケース102と、このケース102の開口部を閉止し
ているキャップ104と、これらの内部空間に収容配置
されるフィルタエレメント106と、を備えている。ケ
ース102の一部にはエア導入口108が突出形成され
ており、又キャップ104の一部にはエンジンへのエア
供給口110が突出形成されている。
ンジ部102Aが一体に形成されている。フランジ部1
02Aの周縁一部は断面略コ字形に突出されており、ヒ
ンジ受部112として使用されている。また、キャップ
104の下端部にも、ケース102のフランジ部102
Aに対応するフランジ部104Aが一体に形成されてい
る。このフランジ部104Aの周縁一部には、ヒンジ受
部112に挿入係止される舌片状のヒンジ係止片114
が形成されている。以下、ヒンジ受部112及びヒンジ
係止片114を総称して「ヒンジ116」と称す。さら
に、ケース102のフランジ部102Aとキャップ10
4のフランジ部104Aとは、ヒンジ116と対向する
位置にてクランプ118によって挟持されている。これ
により、フィルタエレメント106が内部に挟持装着さ
れた状態でケース102とキャップ104とが固定され
るようになっている。
の作業は、以下の要領で行われる。図5に示されるよう
に、まずクランプ118を弾性変形させながら外す。次
いで、ヒンジ116を支点として、キャップ104を矢
印P方向へ回転させる。これにより、ケース102が開
放状態となるので、フィルタエレメント106を矢印Q
方向へ取り出してその交換が可能となる。
100は所謂縦置き型であったが、車両搭載上の理由か
ら(設置スペースとの関係から)、上記のエアクリーナ
100を所謂横置き型として使用しなければならない場
合がある。この場合、クランプ118を外す際の視認性
を考慮すると、ヒンジ116を下側に配置するのが妥当
である。
うな構成にすると、クランプ118を外してヒンジ11
6回りにキャップ104を回転させる際の荷重がすべて
ヒンジ116(特には、ヒンジ受部112)に作用する
ことになる。別言すれば、ヒンジ116に大きな負荷が
かかることになる。このため、ヒンジ116を高強度に
しなければならないという問題点が生じる。
かる負荷を軽減することができるエアクリーナを得るこ
とが目的である。
は、一部がボディーに固定されると共にボディー上下面
方向を開口面方向とし、下部側に第1ヒンジ部を備えた
第1ハウジングと、この第1ハウジングの開口面を閉止
可能に設けられ、下部側に第1ヒンジ部と係合可能な第
2ヒンジ部を備えた第2ハウジングと、これらの第1ハ
ウジングと第2ハウジングとの間に挟持されるフィルタ
エレメントと、第1ハウジングと第2ハウジングとの間
にフィルタエレメントが挟持された状態で第1ヒンジ部
及び第2ヒンジ部と反対側にて第1ハウジングと第2ハ
ウジングとを固定する固定手段と、を含んで構成される
エアクリーナであって、第1ハウジングから第2ハウジ
ング側へ突出された第1係止部と、第2ハウジングから
第1ハウジング側へ突出され、下端面が第1係止部の上
端面に係止されることで第2ハウジングの自重を第1係
止部側で支持させる第2係止部と、第1係止部に第2係
止部が係止された状態で、第1ヒンジ部と第2ヒンジ部
との間に形成されるヒンジ側隙間と、を有することを特
徴としている。
本発明において、前記第2係止部は前記第1係止部の両
側に一対設けられていると共に、当該第1係止部の上端
面に上側に位置される当該第2係止部の下端面が係止さ
れた状態では、当該第1係止部の下端面と当該下側に位
置される第2係止部の上端面との間に係止部側隙間が形
成され、この係止部側隙間の間隙寸法は、前記第1ヒン
ジ部と前記第2ヒンジ部との係り代よりも小に設定され
ている、ことを特徴としている。
メントを交換する場合、第1ハウジングと第2ハウジン
グとを固定している固定手段を解除する。次いで、第1
ハウジングの第1ヒンジ部及び第2ハウジングの第2ヒ
ンジ部を支点として、第2ハウジングを第1ハウジング
から離間する方向へ回転させる。
部側に設けられた第1ヒンジ部と第2ハウジングの下部
側に設けられた第2ヒンジ部との間にヒンジ側隙間が形
成されているため、第2ハウジングを第1ハウジングか
ら離間する方向へ回転させる際のある程度の段階まで
は、第1ヒンジ部と第2ヒンジ部とを非接触状態で保持
することができる。さらに、本発明では、第1ハウジン
グから第2ハウジング側へ突出された第1係止部の上端
面に第2ハウジングから第1ハウジング側へ突出された
第2係止部の下端面が係止され、これにより第2ハウジ
ングの自重が第1ハウジングの第1係止部側で支持され
る。これらのことから、第1ヒンジ部及び第2ヒンジ部
(特には、第1ヒンジ部)に対する第2ハウジングの自
重に起因した負荷が軽減される。
記載の本発明において、第2係止部が第1係止部の両側
に一対設けられていると共に、当該第1係止部の上端面
に上側に位置される当該第2係止部の下端面が係止され
た状態では、当該第1係止部の下端面と当該下側に位置
される第2係止部の上端面との間に係止部側隙間が形成
される。そして、更にこの係止部側隙間の間隙寸法は、
第1ヒンジ部と第2ヒンジ部との係り代よりも小に設定
されていることから、第2ハウジングが第1ハウジング
に対して係止部側隙間の分だけ上下方向に相対移動した
としても、第1ヒンジ部から第2ヒンジ部が離脱するこ
とはない。
例に係る内燃機関用のエアクリーナ10について説明す
る。
0の全体構成が概略的に示されている。この図に示され
るように、エアクリーナ10は、図上左側に配置される
有底角型のケース12と、図上右側に配置されケース1
2の開口部を閉止する有底角型のキャップ14と、両者
に挟持された状態でこれらの内部空間に収容配置される
フィルタエレメント16と、を備えている。以下、この
順にその具体的な構成を説明する。
ており、その底部所定位置にて車体18に支持されてい
る。また、ケース12の底部中央にはパイプ状のエア導
入口20が連通されている。さらに、ケース12の右端
部(開口側端部)には、その全周に亘ってフランジ部1
2Aが一体に形成されている。
型とされており、その底部中央にはエンジンにエア(ク
リーンエア)を供給するためのパイプ状のエア供給口2
2が連通されている。また、キャップ14の左端部(開
口側端部)にも、ケース12のフランジ部12Aに対応
するフランジ部14Aが全周に亘って一体に形成されて
いる。
には、フィルタエレメント16が収容されている。フィ
ルタエレメント16は略扁平角型とされており、その一
方の端部外周にはフランジ部16Aが一体に形成されて
いる。そして、ケース12のフランジ部12Aとキャッ
プ14のフランジ部14Aとの間にフィルタエレメント
16のフランジ部16Aが挟持された状態で、フィルタ
エレメント16が収容されている。
12Aにおける周縁下端部には、断面略コ字形に突出さ
れたヒンジ受部24が形成されている。これに対応し
て、キャップ14のフランジ部14Aにおける周縁下端
部にも、ヒンジ受部24に挿入係止される舌片状のヒン
ジ係止片26が形成されている。なお、ヒンジ係止片2
6は、棒状の基部26A及びこの基部26Aの下端部か
ら直角に膨出された膨出部26Bから成る(図3参
照)。以下、これらのヒンジ受部24及びヒンジ係止片
26を総称して「ヒンジ28」と称す。
ャップ14のフランジ部14Aとは、ヒンジ28と対向
する位置にてクランプ30によって挟持されている。な
お、このクランプ30は、板バネや線バネで形成されて
いるが、他のクランプ形式のものを用いてもよく、ケー
ス12のフランジ部12Aとキャップ14のフランジ部
14Aとを挟持固定することができる固定手段であれば
すべて適用可能である。
ナ10の基本構成であるが、本実施例では更に以下の構
成を採用付加している。すなわち、図2に拡大して示さ
れるように、ケース12のフランジ部12Aにおける周
方向所定位置(ヒンジ28とクランプ30との略中間位
置)には、キャップ14側へ突出する直方体形状のケー
ス側突起32が形成されている。これに対応して、キャ
ップ14のフランジ部14Aにおける周方向所定位置
(ケース側突起32の形成位置付近)には、一対のキャ
ップ側突起34、36が形成されている。なお、これら
のキャップ側突起34、36は、キャップ14のフラン
ジ部14Aにおけるケース側突起32との対向部位に切
欠部38を設けることにより形成されている。
プ側突起34は側面視で略台形状とされており、キャッ
プ14の軸線に対して平行な下端面34Aを備えてい
る。これに対し、下側に位置されるキャップ側突起36
も側面視で略台形状とされているが、その上端面36A
は所定曲率半径Rの円弧面によって構成されている。な
お、キャップ側突起36の上端面36Aの形状は図2図
示状態で観て凸曲面状とされていればよく(更に別言す
れば、後述するキャップ開放時にケース側突起32の下
端面32Aとの干渉を避け得る形状であればよく)、必
ずしも単一の曲率半径Rによる円弧面に設定する必要は
ない。また、上記のキャップ側突起34、36の対向面
間の距離は、ケース側突起32の幅方向寸法よりも若干
大きく設定されている。従って、ケース側突起32は、
一対のキャップ側突起34、36間に挿入可能とされて
いる。
端面32Bに上側に位置するキャップ側突起34の下端
面34Aが当接した状態では、ケース側突起32の下端
面32Aと下側に位置するキャップ側突起36の基端と
の間に間隙寸法Aの隙間40が形成されている。また、
この状態におけるケース側突起32の下端面32Aと下
側に位置するキャップ側突起36の上端面36Aの終端
との間の間隙寸法はBに設定されている。
に上側に位置するキャップ側突起34の下端面34Aが
当接した状態では、図3に示される如く、前述したケー
ス12のヒンジ受部24の底面とキャップ14のヒンジ
係止片26の下端面との間に間隙寸法Dの隙間42が形
成されている。なお、このときのヒンジ受部24に対す
るヒンジ係止片26の係り代Eは、前述した間隙寸法A
よりも大に設定されている。
プ30によってケース12とキャップ14とが挟持状態
で固定されている場合には、ケース側突起32の上端面
32Bに上側に位置するキャップ側突起34の下端面3
4Aが当接している。この状態では、ヒンジ受部24に
対するヒンジ係止片26の係り代Eが間隙寸法Aよりも
大に設定されていることから、ヒンジ係止片26はヒン
ジ受部24に常に係止された状態で保持され、ヒンジ係
止片26がヒンジ受部24から外れることはない。
ると、フィルタエレメント16を交換・点検する必要が
生じてくる。この場合、まず、クランプ30を弾性変形
させながら、これを外す。次いで、ヒンジ28を支点と
して、キャップ14を図1の矢印P方向へ回転させる。
このとき、本実施例では前述した如くケース側突起32
の上端面32Bに上側に位置するキャップ側突起34の
下端面34Aが当接していること、及び、ヒンジ受部2
4とヒンジ係止片26との間には間隙寸法Dの隙間42
が形成されていることから、キャップ14の開放開始時
点ではキャップ14の自重のすべてがケース12のケー
ス側突起32に作用している。つまり、ヒンジ28には
キャップ14の自重は作用していない。この状態から、
キャップ14を矢印P方向へ回転させていくと、ケース
側突起32の上端面32B上を上側に位置するキャップ
側突起34の下端面34Aが摺動しながら離間してい
く。従って、この時点においても、キャップ14の自重
はケース側突起32に作用する。
側突起36の上端面36Aは所定曲率半径Rの円弧面と
されていることから、キャップ14の回転時にケース側
突起32の下端面32Aが下側に位置するキャップ側突
起36の上端面36Aに干渉することはない。従って、
キャップ14は円滑に矢印P方向へ回転していく。
を中心として矢印P方向へある程度回転していくと、ヒ
ンジ受部24の底面にヒンジ係止片26の下端部が当接
し、キャップ14の自重がヒンジ28に作用してキャッ
プ14の開放状態となる。なお、ヒンジ受部24とヒン
ジ係止片26とが分離可能であるので、キャップ14を
ケース12から完全に取り外すことも可能である。その
後、フィルタエレメント16が交換・点検される。
向へ回転させて再びケース12を閉止させる場合には、
キャップ14の自重の作用の仕方は前述した場合と逆に
なるだけである。この際、ケース側突起32の下端面3
2Aと下側に位置するキャップ側突起36の基端との間
に間隙寸法Aの隙間40が形成されていることから、キ
ャップ14を閉止させる際の相対的な組付誤差は間隙寸
法Aの範囲内となる。前述した如く間隙寸法A<ヒンジ
受部24に対するヒンジ係止片26の係り代Eであるた
め、ヒンジ係止片26がヒンジ受部24から外れること
はない。
2及びキャップ側突起34、36を設けると共にヒンジ
受部24とヒンジ係止片26との間に所定の隙間42を
設けたので、キャップ14の開放時にその自重をケース
側突起32に作用させることができる。このため、ヒン
ジ28に対する荷重負担を軽減させることができる。さ
らに、この効果に起因して、ヒンジ受部24とヒンジ係
止部26との摩耗を防止することができる。これらのこ
とから、ヒンジ28の耐久性を向上させることができる
と共に、ヒンジ28を特に高強度にする必要もなくな
り、逆に簡素化を図ることができる。
起34とこれらの間に挿入されるケース側突起32との
間に間隙寸法Aの隙間40を設定しているので、ケース
12の閉止時(ケース12とキャップ14との組付時)
に、ケース12に対するキャップ14の上下方向への相
対移動量を規制することができる。しかも、相対移動量
である間隙寸法Aよりもヒンジ受部24に対するヒンジ
係止片26の係り代Eを大きく設定しているため、組付
状態及びキャップ14の開放時にヒンジ係止片26がヒ
ンジ受部24から不用意に離脱するのを防止することが
できる。
両側に一対のキャップ側突起34、36を設けたが、請
求項1記載の本発明との関係では下側に位置するキャッ
プ側突起36を省略してもよい。
エアクリーナ10について説明したが、本発明の適用対
象はこれに限らず、種々の装置のエアクリーナとして適
用可能である。
発明に係るエアクリーナは、第1ハウジングから第2ハ
ウジング側へ突出された第1係止部と、第2ハウジング
から第1ハウジング側へ突出され、下端面が第1係止部
の上端面に係止されることで第2ハウジングの自重を第
1係止部側で支持させる第2係止部と、第1係止部に第
2係止部が係止された状態で、第1ヒンジ部と第2ヒン
ジ部との間に形成されるヒンジ側隙間と、を有するの
で、ヒンジ部にかかる負荷を軽減することができるとい
う優れた効果を有する。
リーナは、請求項1記載の本発明において、第2係止部
を第1係止部の両側に一対設けると共に、第1係止部の
下端面と下側に位置される第2係止部の上端面との間に
形成された係止部側隙間の間隙寸法を、第1ヒンジ部と
第2ヒンジ部との係り代よりも小に設定したので、第2
ハウジングが第1ハウジングに対して係止部側隙間の分
だけ相対移動した場合に、第1ヒンジ部から第2ヒンジ
部が離脱するのを防止することができるという優れた効
果を有する。
す全体構成図である。
図1の2線矢視拡大図である。
図である。
全体構成図である。
ントを交換する際の様子を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一部がボディーに固定されると共にボデ
ィー上下面方向を開口面方向とし、下部側に第1ヒンジ
部を備えた第1ハウジングと、 この第1ハウジングの開口面を閉止可能に設けられ、下
部側に第1ヒンジ部と係合可能な第2ヒンジ部を備えた
第2ハウジングと、 これらの第1ハウジングと第2ハウジングとの間に挟持
されるフィルタエレメントと、 第1ハウジングと第2ハウジングとの間にフィルタエレ
メントが挟持された状態で第1ヒンジ部及び第2ヒンジ
部と反対側にて第1ハウジングと第2ハウジングとを固
定する固定手段と、 を含んで構成されるエアクリーナであって、 第1ハウジングから第2ハウジング側へ突出された第1
係止部と、 第2ハウジングから第1ハウジング側へ突出され、下端
面が第1係止部の上端面に係止されることで第2ハウジ
ングの自重を第1係止部側で支持させる第2係止部と、 第1係止部に第2係止部が係止された状態で、第1ヒン
ジ部と第2ヒンジ部との間に形成されるヒンジ側隙間
と、 を有することを特徴とするエアクリーナ。 - 【請求項2】 前記第2係止部は前記第1係止部の両側
に一対設けられていると共に、当該第1係止部の上端面
に上側に位置される当該第2係止部の下端面が係止され
た状態では、当該第1係止部の下端面と当該下側に位置
される第2係止部の上端面との間に係止部側隙間が形成
され、 この係止部側隙間の間隙寸法は、前記第1ヒンジ部と前
記第2ヒンジ部との係り代よりも小に設定されている、 ことを特徴とする請求項1記載のエアクリーナ。
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Cited By (1)
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- 1995-04-10 JP JP08434395A patent/JP3442186B2/ja not_active Expired - Fee Related
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