JP4312806B2 - 内燃機関のエアクリーナ - Google Patents

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Description

本発明は、2つの第1、第2分割ケースの各開口部同士を結合して一体化されるケーシングを備えた内燃機関のエアクリーナに関するもので、特に第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられる係合凹部に、第2分割ケースのヒンジ挿入部がヒンジ結合される内燃機関のエアクリーナに係わる。
[従来の技術]
従来より、2分割されるケーシングの内部にフィルタエレメントを収容した内燃機関のエアクリーナが公知である(例えば、特許文献1参照)。このエアクリーナのケーシングは、開口部を有するケースと、このケースの開口部を塞ぐキャップとによって構成されている。
また、エアクリーナは、フィルタエレメントの周縁部を、ケースの開口端縁部に設けられたシール面と、キャップの開口端縁部に設けられたシール面との間に挟み込んで、フィルタエレメントの周縁部を圧縮変形させて、ケースのシール面とキャップのシール面との間に形成される隙間をシールしている。
そして、このエアクリーナは、ケースの開口部に、フィルタエレメントを収納するエレメント収納部を有しており、ケースの開口部およびエレメント収納部は、車両の上下方向の上方側に向かって開口している。そして、フィルタエレメントは、ケースのシール面と、このケースの開口部を塞ぐキャップのシール面との間に周縁部が挟み込まれることで、ケーシング内部において車両の上下方向に対して垂直な横置き姿勢で保持されている。
ここで、特許文献1に記載のエアクリーナのように、フィルタエレメントを横置き姿勢で保持するものが一般的であるが、車両搭載上の理由から、フィルタエレメントを車両の水平方向に対して垂直な縦置き姿勢で保持しなければならない場合がある。
また、車両搭載上の理由から、開口部およびエレメント収納部が車両の前後方向の後方側に向かって開口するようにケースを車両のエンジンルーム内におけるフロントエンド部に設置し、ケースおよびキャップを車両の上下方向に対して垂直な前後方向に2分割されるように構成しなければならない場合がある。
以上のような構成を備えたエアクリーナの場合には、図8および図9に示したように、クランプによるケース101とキャップ102との締結作業を考慮すると、ケース101の開口部にキャップ102を組み付ける際の支点となるヒンジ機構を、エアクリーナのケーシングにおける上下方向の下方側に配置するのが一般的である。
このような縦置き姿勢で保持されるフィルタエレメント103をエレメント収納部に装着したケース101に、キャップ102を組み付ける場合には、先ずキャップ102の下部側に設けられるヒンジ挿入部104を、ケース101の下部側に設けられるヒンジ受け部105のヒンジ係合穴106に挿入する。
そして、ヒンジ挿入部104(またはヒンジ受け部105)を中心にしてキャップ102を回転させることで、キャップ102の上部側に設けられる嵌合部を、ケース101の上部側に設けられる嵌合部に嵌め合わせる。そして、ケース101、キャップ102の各嵌合部を嵌合した状態で、ケース101、キャップ102の各嵌合部同士をクランプによって挟持することで、ケース101、キャップ102およびフィルタエレメント103が一体的に結合される。
図8および図9に示したエアクリーナは、特許文献1と異なり、ケース101、キャップ102の各開口部にエレメント収納部を有している。また、フィルタエレメント103は、その周縁部110が、ケース101の開口部の周囲に設けられた第1フランジ部111のシール面と、キャップ102の開口部の周囲に設けられた第2フランジ部112のシール面との間に挟み込まれることで、ケーシング内部において縦置き姿勢で保持される。このとき、フィルタエレメント103の周縁部110によって、2つの第1、第2フランジ部111、112の各シール面間に形成される隙間がシールされる。
なお、図8および図9に示したエアクリーナのキャップ102のシール面全周には、フィルタエレメント103の周縁部110の収縮を原因とするシール不良を防止するためのエレメント収縮防止リブ113が、第2フランジ部112のシール面よりエレメント側に突出するように形成されている。
[従来の技術の不具合]
ところが、2分割されるケーシングの2つの第1、第2フランジ部111、112の各シール面間に周縁部110が挟み込まれることで、フィルタエレメント103が縦置き姿勢で保持されるエアクリーナにおいては、車両のフロントエンド部に設置されたケース101の開口部へのキャップ102の組付作業を、車両の外部(例えば車両のフロントグリルよりも前方側)から行う場合がある。
この場合には、ケース101やフィルタエレメント103および周囲のエンジン機能部品によって作業者の視界が遮られ、ケース101のヒンジ受け部105のヒンジ係合穴106が見え難い状態、あるいは全く見えない状態で、キャップ102のヒンジ挿入部104をヒンジ係合穴106に挿入する挿入作業を実施しなければならない。
また、キャップ102のヒンジ挿入部104をヒンジ係合穴106に挿入する際に、図9に示したように、キャップ102のエレメント収縮防止リブ113とフィルタエレメント103との干渉を避けながら、ケース101の第1フランジ部111のシール面に対して、所定の傾斜角度(θ)で、キャップ102のヒンジ挿入部104をヒンジ係合穴106に差し込む必要がある。
したがって、ケース101の開口部へのキャップ102の組付作業を行う作業者にとって、ヒンジ係合穴106を目視し難く、ケース101のヒンジ係合穴106とキャップ102のヒンジ挿入部104との嵌合位置を合わせ難い(キャップ102をケース側に寄せる位置の目安がない)点と、キャップ102のエレメント収縮防止リブ113とフィルタエレメント103との干渉を避けながら組付作業を行う必要がある点とによって、ケース101のヒンジ係合穴106へのヒンジ挿入部104の組付作業が容易にできず、ヒンジ係合穴106へのヒンジ挿入部104の組付作業の改善が望まれている。
また、ケース101のヒンジ係合穴106へのヒンジ挿入部104の挿入状態(結合状態)が完全でなくても、車両よりも前方側からでは作業者が目視により確認することができず、また、ヒンジ挿入部104がヒンジ係合穴106に完全に入っていなくても、クランプによってケース101の嵌合部とキャップ102の嵌合部とを締結できる場合がある。
この場合には、ケース101とキャップ102とが正規の状態で組み付けられず、ケース101とキャップ102との誤組付を原因とするシール不良が発生する。
これは、ケース101とキャップ102との誤組付の影響によって、ケーシングの2つの第1、第2フランジ部111、112の各シール面間に挟み込まれた、フィルタエレメント103の周縁部110が捩じられる等の変形を起こし、フィルタエレメント103の周縁部110のシール面と空気出口を有するケース101の第1フランジ部111のシール面(または空気出口を有するキャップ102の第2フランジ部112のシール面)との間のシール性が低下し、フィルタエレメント103の周縁部110のシール面とケース101またはキャップ102のシール面との間に形成される隙間から内燃機関の吸気通路内に、埃や塵等の異物が侵入する可能性がある。
この場合には、内燃機関の吸気通路内に侵入した埃や塵等の異物が、内燃機関の気筒(シリンダ)内に入り込み、エンジン摺動摩耗等によって内燃機関が故障する等の不具合が発生するという問題があった。
特開平7−247923号公報
本発明の目的は、第1分割ケースへの第2分割ケースの組付時における作業性を改善することで、作業性を向上させることのできる内燃機関のエアクリーナを提供することにある。また、2つの第1、第2分割ケースの誤組付の発生を防止することのできる内燃機関のエアクリーナを提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、分割線が上下方向に延びるよう2分割される2つの第1、第2分割ケースの各開口部に、エレメントを収納するエレメント収納部を設けている。そして、第1分割ケースのヒンジ受け部は、エレメント収納部よりもケーシング(第1分割ケース)における下方側に設置されている。また、第2分割ケースのヒンジ挿入部は、エレメント収納部よりもケーシング(第2分割ケース)における下方側に設置されている。
そして、第1分割ケースのヒンジ受け部に、第2分割ケースのヒンジ挿入部をヒンジ結合する係合凹部、およびこの係合凹部近傍から車両の略水平方向の一方側に向かって延びるヒンジ受け面を設けている。
これによって、第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられたヒンジ受け面が、第2分割ケースのヒンジ挿入部を第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられた係合凹部に挿入する時のガイドとして機能するので、仮に係合凹部の設置位置あるいは係合凹部とヒンジ挿入部との嵌合位置を目視できない状況で、係合凹部へのヒンジ挿入部の挿入作業を行う場合であっても、第2分割ケースのヒンジ挿入部を第1分割ケースのヒンジ受け面上に乗せ、第2分割ケースを第1分割ケース側に移動させる(引き寄せるまたは押し出す)ことで、第2分割ケースのヒンジ挿入部が係合凹部に嵌まり込む(挿入される)。
したがって、第1分割ケースへの第2分割ケースの組付時における作業性を改善することができるので、第1分割ケースへの第2分割ケースの組付時における作業性を向上させることができる。また、第1分割ケースと第2分割ケースとを正規の状態で組み付けることができるので、第1分割ケースと第2分割ケースとの誤組付の発生を抑制することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、ヒンジ受け部のヒンジ受け面の両側に、ヒンジ受け面より遠ざかるに従って徐々に高さが高くなる傾斜ガイド面を設けている。
これによって、ヒンジ受け面の両側に設けられた傾斜ガイド面が、第2分割ケースのヒンジ挿入部をヒンジ受け面上に移動させる時のガイドとして機能するので、仮に第2分割ケースのヒンジ挿入部を第1分割ケースのヒンジ受け面上に乗せることができず、第2分割ケースのヒンジ挿入部がヒンジ受け面より位置ズレした部位でヒンジ受け部に乗せられた状況であっても、第2分割ケースのヒンジ挿入部を傾斜ガイド面に沿って移動させることで、第1分割ケースのヒンジ受け面上に容易に乗せることができる。したがって、第1分割ケースへの第2分割ケースの組付時における作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられるヒンジ受け面が、第2分割ケースに設けられるヒンジ挿入部の下端面よりもケーシングにおける上方側の位置に設定される。これによって、第2分割ケースのヒンジ挿入部を第1分割ケースのヒンジ受け面上に乗せ、第2分割ケースを第1分割ケース側に移動させる(引き寄せるまたは押し出す)ことで、第2分割ケースのヒンジ挿入部が係合凹部に落ち込む。 そして、係合凹部への第2分割ケースのヒンジ挿入部の落ち込みを作業者が自身の手の感触で感じることにより、第2分割ケースのヒンジ挿入部が係合凹部に嵌まり込んで、第2分割ケースのヒンジ挿入部が係合凹部にヒンジ結合され、第1分割ケースと第2分割ケースとを正規の状態で組み付けることが可能となったことを確認することができる。したがって、第1分割ケースと第2分割ケースとの誤組付の発生を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられるヒンジ受け面が、エレメント収納部よりも第2分割ケース側に突出している。
請求項4に記載の発明によれば、第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられるヒンジ受け面が、例えばエレメントをエレメント収納部に組み付けた後に、第1分割ケースに第2分割ケースを組み付ける時に、係合凹部近傍から、エレメントまたは第1分割ケースの上方、あるいは車両の外部から目視できる位置まで延びている。
これによって、第1分割ケースのヒンジ受け面に第2分割ケースのヒンジ挿入部を乗せる位置を、エレメントまたは第1分割ケースの上方、あるいは車両の外部から目視できるようになるため、第1分割ケースに第2分割ケースを組み付ける時に、第2分割ケースのヒンジ挿入部を第1分割ケースのヒンジ受け面上に乗せ易くなる。したがって、第2分割ケースのヒンジ挿入部を第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられる係合凹部に容易に挿入できるようになるので、第1分割ケースへの第2分割ケースの組付時における作業性を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、エレメントの周縁部を、2つの第1、第2分割ケースの各開口部の周囲に設けられる各シール面間で挟み込むことにより、2つの第1、第2分割ケースの各シール面間に形成される隙間が気密的に密閉シールされる。
また、2つの第1、第2分割ケースは、請求項1に記載のヒンジ構造によって、誤組付を引き起こすことなく、正規の状態で確実に組み付けられている。すなわち、2つの第1、第2分割ケースの誤組付の発生を防止しているので、エレメントの周縁部に捩じれが発生する等の周縁部の変形はなく、シール不良の発生を抑制することができる。
これによって、エレメントの周縁部と第1分割ケースのシール面(または第2分割ケースのシール面)との間に形成される隙間から、内燃機関の吸気通路内に、埃や塵等の異物が侵入することを抑制できる。したがって、埃や塵等の異物が内燃機関に入り込むことがなく、エンジン摺動摩耗等によって内燃機関が故障する等の不具合の発生を抑制することができる。
請求項に記載の発明によれば、第2分割ケースに、そのシール面からエレメントの周縁部側に向けて突出するエレメント収縮防止リブを設けている。
これによって、第2分割ケースのシール面に設けられたエレメント収縮防止リブが、第2分割ケースを第1分割ケースに組み付けた時に、2つの第1、第2分割ケースの各シール面間に挟み込まれる、エレメントの周縁部と干渉し、エレメントの周縁部がケーシングの中心軸線側に収縮するのを抑制し、このエレメントの周縁部の収縮の影響によって、2つの第1、第2分割ケースの各シール面間のシール不良が発生するのを抑制することができる。
ここで、第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられる係合凹部への第2分割ケースのヒンジ挿入部の挿入作業を行う時に、第2分割ケースのシール面に設けられるエレメント収縮防止リブが挿入作業を妨げる場合がある。この場合には、少なくとも第2分割ケースのヒンジ挿入部近傍から、エレメント収縮防止リブを削除することで、作業性の低下を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、第1分割ケースのシール面を、少なくとも車両の水平方向に対して垂直な上下方向に設定しても良い。また、第2分割ケースのシール面を、少なくとも車両の水平方向に対して垂直な上下方向に設定しても良い。
請求項に記載の発明によれば、第2分割ケースが組み付けられる第1分割ケースが、車両の車体側部材に一体化されていても良い。
請求項に記載の発明によれば、第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられるヒンジ受け面を、第1分割ケースのヒンジ受け部に設けられる係合凹部近傍から車両の前後方向の後方側に向かって延ばしても良い。ここで、ヒンジ受け面が、係合凹部近傍から作業者が見える位置(車両よりも前方側から目視できる位置、あるいは第1分割ケースまたはエレメント収納部(エレメント)よりも上方側から目視できる位置)まで、車両の前後方向の後方側に向かって略真っ直ぐに(略ストレートに)延びていても良い。
請求項10に記載の発明によれば、第1分割ケースに、車両の前後方向の後方側に向けて開口する開口部(エレメント収納部)を形成しても良い。また、第2分割ケースに、車両の前後方向の前方側に向けて開口する開口部(エレメント収納部)を形成しても良い。
請求項1に記載の発明によれば、第1分割ケースを、開口部を有するエアクリーナケースとした場合、第2分割ケースを、エアクリーナケースの開口部を塞ぐように、エアクリーナケースの開口部に組み付けられるエアクリーナキャップとして用いても良い。
請求項1に記載の発明によれば、2つの第1、第2分割ケースを締結して結合させるクランプを設けている。ここで、クランプによる2つの第1、第2分割ケースの締結作業(クランプ作業)の作業性を考慮すると、エアクリーナのケーシング(2つの第1、第2分割ケース)における上下方向の上方側に、クランプによる結合部(嵌合部)が配置されるのが望ましい。
本発明を実施するための最良の形態は、第1分割ケースへの第2分割ケースの組付時における作業性の改善および2つの第1、第2分割ケースの誤組付の発生を防止するという目的を、第1分割ケースのヒンジ受け部に、第2分割ケースのヒンジ挿入部が挿入される係合凹部、および第2分割ケースのヒンジ挿入部を係合凹部に挿入する時のガイドとして機能するヒンジ受け面を設けることで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図7は本発明の実施例1を示したもので、図1、図6および図7はエアクリーナのケーシングのヒンジ機構を示した図で、図2はラジエータの電動ファンシュラウドに一体化されたエアクリーナを示した図で、図3はエアクリーナケースを示した図で、図4はエアクリーナケースにフィルタエレメントを装着した状態を示した図である。
本実施例の内燃機関のエアクリーナ、つまり内燃機関(以下エンジンと呼ぶ)に装着されるエアクリーナ1は、エンジンの燃焼室に吸い込まれる吸入空気を濾過するエアクリーナエレメント(以下フィルタエレメントと言う)2と、内部にフィルタエレメント2を収容する分割型ケーシング(ハウジング)とを備えている。
エアクリーナ1のケーシングは、分割線が自動車等の車両の上下方向(例えばケーシングの重力方向)に延びるように、すなわち、車両の上下方向に対して垂直な略水平方向(例えば車両の前後方向)に2分割されている。そして、ケーシングは、車両のフロントエンド部に設置されるエアクリーナケース(ケーシングの第1分割ケース:以下ケースと略す)3と、このケース3の開口部を塞ぐようにケース3に組み付けられるエアクリーナキャップ(ケーシングの第2分割ケース:以下キャップと略す)4とによって構成されている。
エアクリーナ1のフィルタエレメント2は、そのエレメント本体5の周囲に設けられる周縁部(周縁シール部)6が、ケース3の第1フランジ部11、キャップ4の第2フランジ部12の各シール面間に挟み込まれることで、ケーシング内部において車両の上下方向(ケーシングにおける上下方向)に対して平行で、且つ車両の略水平方向(車両の前後方向および車両の車幅(左右)方向)に対して垂直な縦置き姿勢で保持されている。なお、ケース3の第1フランジ部11には、角環状の嵌合凸部54が形成されており、フィルタエレメント2の周縁部6が嵌合凸部54に押圧され、圧縮される。
また、エアクリーナ1のケーシングは、ケース3、キャップ4の各開口部に、フィルタエレメント2を収納する略直方体形状の第1、第2エレメント収納部13、14を有している。
そして、ケーシングにおける上方側(車両の上下方向の上方側)には、金属製のクランプ7によって締結固定される上部嵌合部15が設置されている。また、ケーシングにおける下方側(車両の上下方向の下方側:重力方向)には、ヒンジ結合によって嵌合される下部嵌合部(ヒンジ機構)16が設置されている。
ケーシングの上部嵌合部15は、図5に示したように、ケース3の第1フランジ部11の上端近傍に設置された第1クランプ締結部17と、キャップ4の第2フランジ部12の上端近傍に設置された第2クランプ締結部18とによって構成されている。
また、ケーシングの下部嵌合部16は、図1、図6および図7に示したように、ケース3の第1フランジ部11の下端より車両の前後方向の後方側に向けて延長されたケースヒンジ部(以下ヒンジ受け部と言う)19と、キャップ4の第2フランジ部12の下端より車両の上下方向の下方側に向けて延長されたキャップヒンジ部(以下ヒンジ挿入部と言う)20とによって構成されている。
ここで、キャップ4のヒンジ挿入部20の先端側(キャップ4における下端側)には、ケース3のヒンジ受け部19に形成される係合凹部(以下ヒンジ係合穴と言う)21に差し込まれる係合凸部(以下ヒンジ軸部と言う)22が設けられている。また、ケース3のヒンジ係合穴21の周囲には、ヒンジ受け面23、左右傾斜ガイド面24、25およびヒンジストッパ26が設けられている。
そして、ケース3の空気入口部には、空気(外気)をケース3の内部に導入するための第1外気導入ダクト(インレットダクト)31が一体的に形成されており、また、ケース3の内部には、エンジンの燃焼室および吸気ポートに連通する第1外気導入通路(内燃機関の吸気通路)32が形成されている。
また、キャップ4の空気出口部には、空気(外気)をエンジンの吸気管の内部に導入するための第2外気導入ダクト(アウトレットダクト)33が一体的に形成されており、また、キャップ4の内部には、エンジンの燃焼室および吸気ポートに連通する第2外気導入通路(内燃機関の吸気通路)34が形成されている。
また、空気入口部を有するケース3は、エンジンのラジエータ(車両の車体側部材)8の電動ファンシュラウド(エンジン機能部品)9に樹脂一体成形されている。
なお、エアクリーナ1のフィルタエレメント2、ケース3およびキャップ4の詳細は後述する。
ここで、エンジンは、例えば自動車等の車両のエンジンルーム内に搭載されている。そして、エンジンは、吸入空気と燃料との混合気を燃焼室内で燃焼させて得られる熱エネルギーにより出力を発生する水冷式のガソリンエンジンが採用されている。そして、エンジンは、エンジンの燃焼室に吸入空気を導入するための吸気管と、エンジンの燃焼室より排気ガスを排出するための排気管と、エンジンの冷却水が循環する冷却水回路を有するエンジン冷却装置とを備えている。
エンジンは、シリンダヘッドおよびシリンダブロック等によって構成されている。エンジンのシリンダヘッドの一方側に形成される吸気ポート(インテークポート)は、ポペット型の吸気バルブ(インテークバルブ)によって開閉され、また、シリンダヘッドの他方側に形成される排気ポート(エキゾーストポート)は、ポペット型の排気バルブ(エキゾーストバルブ)によって開閉される。
また、エンジンの吸気ポートには、吸気管が接続されている。また、エンジンの排気ポートには、排気管が接続されている。そして、エンジンのシリンダブロックの内部に形成されるシリンダボア内には、クランクシャフトに連結されたピストンが摺動自在に支持されている。また、シリンダヘッドおよびシリンダブロックの内部には、例えばシリンダボアの周囲を取り囲むようにウォータジャケットが形成されている。
エンジン冷却装置は、エンジン本体(シリンダヘッド、シリンダブロック等)を冷却する冷却水が循環する冷却水循環経路(冷却水回路)と、エンジンへ強制的に冷却風を送る熱交換器用送風装置とによって構成されている。この冷却水回路は、ウォータポンプ、サーモスタットおよびラジエータ8等を有している。ここで、エンジンは、上述したように水冷式のガソリンエンジンで、エンジン内部のウォータジャケット内に冷却水が強制循環されてエンジンの各部が効率良く作動する適正温度となるように冷却される。
ウォータポンプは、エンジンのクランクシャフトにより回転駆動されて、ラジエータ8より流出した冷却水をエンジンのウォータジャケットへ強制循環させるものである。
サーモスタットは、冷却水温の自動調整弁であって、冷却水がラジエータ8のチューブ内を通過する放熱流路に取り付けられ、冷却水温が設定温度(例えば85℃)より低下している時、全閉して冷却水をラジエータ8より迂回させるバイパス流路を通してエンジンを早く適正温度に近づける働きをする。
エンジンのラジエータ8は、車両のエンジンルーム内において走行風の受け易い場所(車両のフロントエンド部)、特に車両のフロントグリル(冷却風導入用のグリル)の直後に設置されて、車両の走行風および熱交換器用送風装置の送風によりチューブ間を通過する外気とチューブ内を流れる冷却水とを熱交換させて冷却水を冷却する冷却水放熱用熱交換器(放熱器)である。このラジエータ8は、一対のタンク間(アッパータンク35とロアタンク36との間)に、チューブおよびフィンを交互に複数積層してなる積層型コア部を有している。なお、複数のチューブ内部には、外気と熱交換する冷却水が循環する冷却水通路(熱交換通路)が形成されている。
ここで、アッパータンク35およびロアタンク36には、熱交換器用送風装置、特に電動ファンシュラウド9を取り付けるためのシュラウド取付部がそれぞれ2箇所ずつ設けられている。そして、アッパータンク35の頂面部には、複数本の支持ピン39が車両の上下方向の一方側(上方側)に向けて突設されている。また、ロアタンク36の頂面部には、複数本の支持ピン40が車両の上下方向の他方側(下方側)に向けて突設されている。 そして、複数本の支持ピン39、40の外周には、円筒状のゴムマウント41、42がそれぞれ嵌め込まれている。これらのゴムマウント41、42は、支持ピン39、40を介して、ラジエータ8を車両のフロントサイドメンバ、ブラケット、フレームまたは車体43、44に取り付ける際の緩衝材として働く。
熱交換器用送風装置は、エンジンとラジエータ8との間、例えばラジエータ8よりも車両の後退方向側(車両の後方側)に配置されている。この熱交換器用送風装置は、フロントグリルからラジエータ8のチューブ間を経てエンジンに向かう空気流を発生させる電動ファンと、この電動ファンの周囲を周方向に覆う電動ファンシュラウド9とによって構成されている。
電動ファンは、その軸方向に空気流を発生させる軸流ファンと、この軸流ファンを回転駆動する電動モータ45とによって構成されている。軸流ファンは、電動モータ45の回転軸に嵌め合わされたボス部、およびこのボス部の外周から放射状に延びる複数の冷却翼を有している。
電動ファンシュラウド9は、ラジエータ8と電動ファンとの隙間を覆う角筒状のシュラウド本体46を有し、電動ファンによって誘起された空気流がラジエータ8の積層型コア部を迂回して流れることを抑制するものである。この電動ファンシュラウド9は、樹脂材料(例えばポリプロピレン:PP等の熱可塑性樹脂)によって所定の形状となるように一体的に形成されている。また、電動ファンシュラウド9には、エアクリーナ1のケーシングの一部を構成するケース3が一体的に形成されている。
ここで、本実施例の電動ファンシュラウド9、つまりシュラウド本体46およびケース3は、ペレット状の樹脂素材を加熱して溶融し、この溶融樹脂に圧力を加えて射出成形用金型のキャビティ内に射出注入し、冷却して固化(硬化)した後に射出成形用金型の中から取り出す射出成形方法を用いて製造(樹脂一体成形)される熱可塑性樹脂製品(樹脂成形品)である。
そして、電動ファンシュラウド9のシュラウド本体46は、例えば方形筒状または矩形筒状の多角筒部を構成している。このシュラウド本体46は、電動ファンの軸方向に対して垂直な上下方向(車両の上下方向に平行な方向)の両側に一対の上下横壁部をそれぞれ有している。また、シュラウド本体46は、電動ファンの軸方向に対して垂直な略水平方向(車両の車幅方向に平行な方向)の両側に一対の左右縦壁部をそれぞれ有している。
そして、シュラウド本体46の上横壁部には、ラジエータ8のアッパータンク35のシュラウド取付部に締結ボルト等によって締め付け固定される複数の取付ステー49が一体的に形成されている。また、シュラウド本体46の下横壁部には、ラジエータ8のロアタンク36のシュラウド取付部に締結ボルト等によって締め付け固定される複数の取付ステー50が一体的に形成されている。
また、電動ファンシュラウド9のシュラウド本体46の中央部には、電動ファンより吹き出された空気が通過する複数の空気通過穴51が形成されている。また、電動ファンシュラウド9の内周側には、複数の取付ステー52が一体的に形成され、また、複数の取付ステー52の内周側には、電動ファン、特に電動モータ45を取り付けるためのモータ取付部53が一体的に形成されている。
本実施例のエアクリーナ1は、エンジンの吸気系統、特にエンジンの吸気管の最上流部に接続されている。このエアクリーナ1は、第1、第2外気導入通路32、34を流れる吸入空気を濾過するフィルタエレメント2を備えている。このフィルタエレメント2は、外気中に含まれる不純物(塵や埃、砂等のダスト)を捕捉して取り除くことで、硬質の不純物がエンジンの燃焼室内に吸い込まれることによるエンジン摺動摩耗を防止するエアフィルタである。このフィルタエレメント2は、エンジンの燃焼室に吸い込まれる空気を濾過する方形状(または矩形状)のエレメント本体5、およびこのエレメント本体5の周囲を取り囲むように配設された角環状の周縁部6を有している。
フィルタエレメント2のエレメント本体5は、車両の上下方向(ケーシングにおける上下方向)に向けて山部と谷部とが交互に繰り返すように襞状に折り畳まれた不織布よりなる。
フィルタエレメント2の周縁部6は、不織布によってエレメント本体5と一体的に設けられた軟質の方形状(または矩形状)の枠状部であって、第1、第2外気導入通路32、34の軸線方向(吸気流方向)に対して垂直な上下方向の両側に2つの上下壁部を有している。また、フィルタエレメント2の周縁部6は、第1、第2外気導入通路32、34の軸線方向(吸気流方向)に対して平行な水平方向の両側に2つの左右壁部を有している。 そして、フィルタエレメント2の周縁部6は、ケース3、キャップ4の各シール面間に形成される隙間を気密的に密閉シールするシール部材として機能する。第1フランジ部11には、角環状の嵌合凸部54が形成されており、フィルタエレメント2の周縁部6が嵌合凸部54に押圧され、圧縮される。
本実施例のエアクリーナ1のケーシングは、高さ(H)、幅(B)、奥行き(D)を有する略直方体形状の箱体で、ケース3、キャップ4の各開口部同士を結合し、クランプ7によって上部嵌合部15(第1、第2クランプ締結部17、18)を締結することで一体化されている。
本実施例のケース3は、容器状の第1分割ケースであって、電動ファンシュラウド9のシュラウド本体46の左縦壁部に樹脂一体成形されている。なお、電動ファンシュラウド9は、複数の取付ステー49、50を介して、車両の車体43、44に取り付け固定されるラジエータ8に装着されている。このため、ケース3は、車両の車体側部材としてのラジエータ8に電動ファンシュラウド9と共に一体的に結合されることで、車体43、44に取り付け固定されている。
そして、ケース3は、電動ファンシュラウド9と同じ材質の樹脂材料によって一体的に形成されている。このケース3は、例えば方形筒状または矩形筒状の多角筒部を構成すると共に、内部に第1外気導入通路32が形成された多角筒状の筒側壁56を有している。 そして、ケース3の筒側壁56は、車両の前後方向に対して垂直な上下方向(車両の上下方向に平行な方向)の両側に2つの上下横壁部をそれぞれ有している。また、ケース3の筒側壁56は、車両の前後方向に対して垂直な略水平方向(車両の車幅方向に平行な方向)の両側に2つの左右縦壁部をそれぞれ有している。
ここで、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)は、車両の上下方向に対して垂直な略水平方向(車両の前後方向)の後方側に向けて開口している。また、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)は、ケース3の筒側壁56の軸線方向(車両の前後方向)の一方側(車両後方側、ケース3における後方側)で開口している。そして、ケース3の第1エレメント収納部13にフィルタエレメント2を組み付け、ケース3の開口部を塞ぐようにキャップ4を組み付けた後は、フィルタエレメント2のエレメント本体5を介して、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)とキャップ4の開口部(第2エレメント収納部14)および第2外気導入通路34とが連通するように構成されている。
また、ケース3の筒側壁56の軸線方向(車両の前後方向)の他方側(車両前方側、ケース3における前方側)は、車両の上下方向に延びる底壁(ケーシングの前側壁)57によって閉塞されている。
ここで、筒側壁56の上下横壁部は、車両の車幅方向(左右方向)に延びており、また、筒側壁56の左右縦壁部は、底壁57と同様に、車両の上下方向に延びている。
そして、筒側壁56の下横壁部には、筒状のダクト連結部が設けられており、このダクト連結部の内部には、車両の上下方向の下方側に向けて開口する空気入口部が形成されている。
そして、ケース3の筒側壁56の軸線方向の一方側には、ケース3の開口部の周囲を周方向に取り囲むように鍔状の第1フランジ部(第1開口端縁部、第1エレメントシール部)11が設けられている。この第1フランジ部11は、所定の隙間を隔てて、フィルタエレメント2の周縁部6を挟み込んだ状態で、キャップ4の第2フランジ部12のシール面に対向する角環状のシール面を有している。
この第1フランジ部11のシール面には、フィルタエレメント2の周縁部6のクリーンサイド側面(車両の前方側面)が気密的に密着する。また、ケース3の第1フランジ部11は、フィルタエレメント2の周縁部6を押圧する角環状の嵌合凸部54を有している。この嵌合凸部54は、第1フランジ部11のシール面よりエレメント側に向かって突出している。
なお、ケース3の筒側壁56のうちの上下横壁部の第1フランジ部11のシール面は、車両の上下方向に対して垂直な略水平方向(車両の車幅方向)に設定されている。また、ケース3の筒側壁56のうちの左右縦壁部の第1フランジ部11のシール面は、車両の略水平方向(車両の前後方向または車幅方向)に対して垂直な上下方向に設定されている。また、本実施例では、右縦壁部の第1フランジ部11が、電動ファンシュラウド9のシュラウド本体46に直結している。
そして、本実施例のケース3は、その筒側壁56のうちの2つの左右縦壁部の通路壁面から第1外気導入通路32の中心軸線側に向かって突出すると共に、2つの左右縦壁部の通路壁面に沿って車両の前後方向に対して平行な水平方向に延びる板状のエレメント保持リブ60を有している。これらのエレメント保持リブ60は、図3および図4に示したように、ケース3の第1エレメント収納部13へのフィルタエレメント2の組付時に、フィルタエレメント2のエレメント本体5と干渉することで、ケース単独でフィルタエレメント2を縦置き姿勢で保持するエレメント嵌合保持部として機能する。
そして、ケース3の筒側壁56のうちの上横壁部には、ケース3の第1フランジ部11からエレメント側に対して逆側に延びる補強リブ61が設けられている。また、上横壁部の第1フランジ部近傍には、図5に示したように、第1クランプ締結部17が複数箇所(例えば2箇所)設置されている。
そして、ケース3の筒側壁56のうちの下横壁部には、ケース3の第1フランジ部11からエレメント側に延びる補強リブ62が設けられている。また、下横壁部の第1フランジ部近傍には、図1、図6および図7に示したように、ヒンジ受け部(第1ヒンジ係合部)19が複数箇所(例えば2箇所)設置されている。
ケース3のヒンジ受け部19は、補強リブ62のキャップ側端より車両の下方側に延長された方形筒状(または矩形筒状)のヒンジ受け本体63、このヒンジ受け本体63から車両の略水平方向の一方側(車両の前後方向の後方側)に延びる2つの左右ガイドプレート64、およびヒンジ受け部19を補強する複数の補強リブ65等を有している。
ヒンジ受け本体63は、内部にヒンジ係合穴21が形成された多角筒状の筒状壁を有している。ヒンジ係合穴21は、ヒンジ受け本体63を車両の上下方向に貫通する方形状(または矩形状)の貫通穴である。このヒンジ係合穴21は、図1および図7に示したように、ケーシングの第1、第2エレメント収納部13、14よりも下方側に設置されているため、フィルタエレメント2およびケース3の筒側壁56のうちの上横壁部に隠れており、フィルタエレメント2およびケース3の上方から見たとき見え難い箇所に設けられている。すなわち、ヒンジ係合穴21は、フィルタエレメント2およびケース3の上方から見てケーシングの第1、第2エレメント収納部13、14に重なり合う位置に設けられている。
ヒンジ受け本体63の筒状壁の前側壁部には、補強リブ62のキャップ側端に繋がるヒンジストッパ26が設けられている。このヒンジストッパ26の壁面は、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ係合穴21に挿入する際に、キャップ4のヒンジ軸部22のこれ以上の図示右側(車両前方側)への移動を規制する規制面として機能する。
ヒンジ受け本体63の筒状壁の後側壁部には、この後側壁部より車両の後方側に向かって延びる左右ガイドプレート64が一体的に形成されている。この左右ガイドプレート64は、ヒンジ係合穴21のヒンジ挿入口の開口端縁からその先端部(左右ガイドプレート64の先端部)66まで、車両の略水平方向の一方側(車両の前後方向の後方側)に向かって真っ直ぐに延びている。
そして、左右ガイドプレート64は、その中心軸線を中心にしてその両側(車両の車幅方向の両側)に一対の左右平板部(ガイドプレート)および一対の左右傾斜部(左右傾斜ガイドプレート)を有している。なお、左右ガイドプレート64の左右平板部間には、ケース3のヒンジ係合穴21およびキャップ4のヒンジ軸部22の車幅方向の寸法よりも小さい穴幅の開口部(スリット)67が形成されている(図6参照)。
左右ガイドプレート64の左右平板部の図示上端面には、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ係合穴21に挿入する時のガイドとして機能するヒンジ受け面23が設けられている。このヒンジ受け面23は、ヒンジ係合穴21から左右ガイドプレート64の先端部66に向けて車両の略水平方向(車両の前後方向)に平行して真っ直ぐに延びるストレート面(平坦面)である。なお、本実施例では、ヒンジ受け面23が2つの左右ヒンジ受け面に分かれているが、開口部67を廃止した場合には1つのヒンジ受け面となる。
そして、ヒンジ係合穴21の穴幅およびヒンジ受け面23の面幅(車両の車幅方向の寸法)は、キャップ4のヒンジ軸部22の幅よりも若干大きくなっている。また、ヒンジ受け面23は、キャップ4のヒンジ軸部22の下端面よりもケーシングにおける上方側の位置に設定されている。
そして、左右ガイドプレート64の左右傾斜部は、ヒンジ受け本体63の筒状壁の両側壁部(左右側壁部)および左右ガイドプレート64の左右平板部の両側に一体的に形成されている。
左右ガイドプレート64の左右傾斜部は、ヒンジ係合穴21の両側および左右平板部の両側から先端部(左右ガイドプレート64の左右傾斜部の先端部)69まで、車両の略水平方向(車両の車幅方向)に対して傾斜して真っ直ぐに延びている。
左右ガイドプレート64の左右傾斜部の傾斜面には、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ受け面23上に移動させる時のガイドとして機能すると共に、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ係合穴21に挿入する時のガイドとして機能する左右傾斜ガイド面24、25がそれぞれ形成されている。2つの左右傾斜ガイド面24、25は、ヒンジ係合穴21のヒンジ挿入口の両側およびヒンジ受け面23の両側より遠ざかるに従って徐々に高さが高くなっている。
また、本実施例では、左右ガイドプレート64の軸線方向の中央付近よりも先端部側が、ケーシングの第1、第2エレメント収納部13、14よりもキャップ側(車両の前後方向の後方側)に突出しているため、ヒンジ受け面23のヒンジ係合穴側に対して逆側(先端側)が、フィルタエレメント2およびケース3により作業者の視界が遮られることなく見え易くなっている。
すなわち、ヒンジ受け面23の一部(左右ガイドプレート64の左右平板部の軸線方向の中央付近よりも先端部側)、および左右傾斜ガイド面24、25の一部(左右ガイドプレート64の左右傾斜部の軸線方向の中央付近よりも先端部側)は、ケース3よりキャップ4を取り外した状態で、しかもフィルタエレメント2をケース3の第1エレメント収納部13に組み付けた場合でも、フィルタエレメント2およびケース3の上方から見て重なり合わない位置、すなわち、フィルタエレメント2およびケース3の上方から、あるいは車両の外部(例えば車両のフロントグリルよりも前方側)から目視できる位置に設定されている。
本実施例のキャップ4は、容器状の第2分割ケースに相当するもので、ケース3の開口部に対して着脱自在に結合されている。そして、キャップ4は、ケース3と同じ材質の樹脂材料によって一体的に形成されている。このキャップ4は、例えば方形筒状または矩形筒状の多角筒部を構成すると共に、内部に第2外気導入通路34が形成された多角筒状の筒側壁70を有している。
そして、キャップ4の筒側壁70は、車両の前後方向に対して垂直な上下方向(車両の上下方向に平行な方向)の両側に2つの上下横壁部をそれぞれ有している。また、キャップ4の筒側壁70は、車両の前後方向に対して垂直な略水平方向(車両の車幅方向に平行な方向)の両側に2つの左右縦壁部をそれぞれ有している。
また、キャップ4の筒側壁70の軸線方向(車両の前後方向)の一方側(車両後方側、キャップ4における後方側)は、車両の上下方向に延びる底壁(ケーシングの後壁)71によって閉塞されている。
ここで、キャップ4の開口部(第2エレメント収納部14)は、車両の上下方向に対して垂直な略水平方向(車両の前後方向)の前方側に向けて開口している。また、キャップ4の開口部(第2エレメント収納部14)は、キャップ4の筒側壁70の軸線方向(車両の前後方向)の他方側(車両前方側、キャップ4における前方側)で開口している。そして、ケース3の第1エレメント収納部13にフィルタエレメント2を組み付け、ケース3の開口部を塞ぐようにキャップ4を組み付けた後は、フィルタエレメント2のエレメント本体5を介して、キャップ4の開口部(第2エレメント収納部14)とケース3の開口部(第1エレメント収納部13)および第1外気導入通路32とが連通するように構成されている。
そして、キャップ4の筒側壁70の軸線方向の他方側には、キャップ4の開口部の周囲を周方向に取り囲むように鍔状の第2フランジ部(第2開口端縁部、第2エレメントシール部)12が設けられている。この第2フランジ部12は、フィルタエレメント2の周縁部6を挟み込んだ状態で、ケース3の第1フランジ部11のシール面に対向する角環状のシール面を有している。
この第2フランジ部12のシール面には、フィルタエレメント2の周縁部6のダストサイド側面(車両の後方側面)が気密的に密着する。また、キャップ4の第2フランジ部12は、このシール面よりエレメント側に向かって突出する角環状のエレメント収縮防止リブ72を有している。
これによって、第2フランジ部12のシール面に設けられたエレメント収縮防止リブ72が、キャップ4をケース3に組み付けた時に、フィルタエレメント2の周縁部6の内側面と干渉し、フィルタエレメント2の周縁部6がケーシングの中心軸線側に収縮するのを抑制し、このフィルタエレメント2の周縁部6の収縮の影響によって、2つの第1、第2フランジ部11、12の各シール面間のシール不良が発生するのを抑制することができる。
ここで、ケース3のヒンジ受け部19に設けられるヒンジ係合穴21へのキャップ4のヒンジ挿入部21の挿入作業を行う時に、キャップ4の第2フランジ部12のシール面に設けられるエレメント収縮防止リブ72が挿入作業を妨げる場合がある。この場合には、少なくともキャップ4のヒンジ挿入部近傍から、エレメント収縮防止リブ72を削除することで、作業性の低下を防止することができる。
そして、キャップ4の筒側壁70のうちの上横壁部および左右縦壁部の下方側を除く部分には、キャップ4の第2フランジ部12から、フィルタエレメント2の周縁部6の外側面およびケース3の補強リブ61の外側面を覆うように延ばされたキャップ嵌合壁73が設けられている。また、上横壁部の第2フランジ部近傍には、図5に示したように、クランプ7によってケース3の第1クランプ締結部17に締結固定される第2クランプ締結部18が複数箇所(例えば2箇所)設置されている。また、下横壁部の第2フランジ部近傍には、図1、図6および図7に示したように、ケース3のヒンジ受け部19のヒンジ係合穴21に差し込まれて、ケース3のヒンジ受け部19にヒンジ結合されるヒンジ挿入部(ヒンジ嵌合部、第2ヒンジ係合部)20が複数箇所(例えば2箇所)設置されている。
キャップ4のヒンジ挿入部20は、キャップ4の第2フランジ部(上下方向部)12の下端からエレメント側に対して逆側に延びるヒンジ保持部(水平方向部)74、このヒンジ保持部74の途中からケーシングにおける下方側(車両の上下方向の下方側、重力方向)に延びるヒンジ連結部(ヒンジ脚部)75、および第2フランジ部12とヒンジ挿入部20を補強する複数の補強リブ76等を有している。
また、キャップ4のヒンジ連結部75の先端側には、ヒンジ連結部75の下端から車両の前後方向の両側に延びるヒンジ軸部(ヒンジ頭部)22が一体的に形成されている。
ヒンジ軸部22は、ケース3のヒンジ受け部19に設けられるヒンジ係合穴21に差し込まれる部分で、ケース3にキャップ4を組み付ける際の支点となる。また、ヒンジ軸部22の前方側には、半円形状の断面を有する突起77が形成されている。そして、ヒンジ軸部22の前後方向の長さは、ヒンジ係合穴21の前後方向の穴幅よりも小さく、ヒンジ軸部22の左右方向の幅は、ヒンジ係合穴21の左右方向の穴幅よりも若干小さい。
そして、ケース3のヒンジ受け部19は、キャップ4をそのヒンジ挿入部20のヒンジ軸部22を支点にして回転自在(開閉自在)に支持する。本実施例では、ケース3のヒンジ受け部19とキャップ4のヒンジ挿入部20とによって、エアクリーナ1のケーシングのヒンジ機構を構成している。
クランプ7は、ケース3の第1クランプ締結部17とキャップ4の第2クランプ締結部18とを締結することで、フィルタエレメント2、ケース3およびキャップ4を結合一体化させる固定手段であって、板バネや線バネで形成されている。なお、2つの第1、第2クランプ締結部17、18を設けずに、2つの第1、第2フランジ部11、12を直接締結して結合させるようにしても良い。また、ゴムバンド等の他のクランプ形式のものを採用しても良い。また、ケース3またはキャップ4にクランプが一体成形されて相手側の係合部にクランプが差し込まれるクランプ形式のものを採用しても良い。
[実施例1の組付方法]
次に、本実施例の内燃機関のエアクリーナの組付方法を図1ないし図7に基づいて簡単に説明する。ここで、図7はケースのヒンジ係合穴へのキャップのヒンジ挿入部の挿入作業を示した図である。
電動ファンシュラウド9のシュラウド本体46の左縦壁部に樹脂一体成形されたケース3の開口部にフィルタエレメント2およびキャップ4を組み付ける場合には、ケース3の開口部がラジエータ8よりも車両の後方側で開口しているため、車両の冷却風導入用グリル(フロントグリル)よりも前方側で組付作業を行う作業者が両手でフィルタエレメント2を持ち、フィルタエレメント2を車両のフロントグリルよりも前方側からラジエータ8の上方を通して、ケース3の開口部側に送り込み、フィルタエレメント2の周縁部6の下壁部(図示下側部)を、ケース3の下横壁部の第1フランジ部11のシール面に当てる。そして、フィルタエレメント2の周縁部6を、ケース3の下横壁部の嵌合凸部54で押圧する。
そして、フィルタエレメント2の周縁部6の上壁部(図示上側部)を中心にしてフィルタエレメント2を回転させて、フィルタエレメント2の周縁部6の上壁部を車両の前方側に引き起こすことで、フィルタエレメント2の周縁部6の上壁部を、ケース3の上横壁部の第1フランジ部11のシール面に当てる。このとき、フィルタエレメント2のエレメント本体5の谷部が、フィルタエレメント2の2つの左右縦壁部の通路壁面から第1外気導入通路32の中心軸線側に向かって突出する2つのエレメント保持リブ60に差し込まれるため、フィルタエレメント2のエレメント本体5とケース3の2つのエレメント保持リブ60とが干渉するため、フィルタエレメント2の組付方向への移動が規制される。
そして、フィルタエレメント2の図示上側、図示左右の周縁部6を、ケース3の上横壁部および左右縦壁部の嵌合凸部54で押圧し、圧縮する。
ここで、ケース3の開口部にフィルタエレメント2を組み付けた時点で、フィルタエレメント2のエレメント本体5とケース3の2つのエレメント保持リブ60とが干渉することで、ケース単独でフィルタエレメント2が縦置き姿勢で保持される(図4参照)。
次に、作業者が両手でキャップ4を持ち、キャップ4を車両のフロントグリルよりも前方側からラジエータ8の上方を通して、ケース3の開口部側に送り込む。このとき、ケース3の開口部には、フィルタエレメント2が組み付けられており、フィルタエレメント2、ケース3および周囲のエンジン機能部品によって作業者の視界が遮られ、ケース3のヒンジ受け部19のヒンジ係合穴21が見え難い状態、あるいは全く見えない状態で、キャップ4のヒンジ挿入部20の先端部に設けられたヒンジ軸部22をヒンジ係合穴21に挿入する挿入作業を実施しなければならない。
しかし、本実施例のケース3のヒンジ受け部19に、ヒンジ係合穴21の開口端縁から、車両よりも前方側から目視できる位置まで、車両の前後方向の後方側に向かって略ストレートに延びるヒンジ受け面23、およびヒンジ係合穴21の車幅方向の両側から、(フィルタエレメント2およびケース3の上方から、あるいは車両の外部から)目視できる位置まで、車両の前後方向の後方側に向かって略ストレートに延びる左右傾斜ガイド面24、25を形成している(図1、図6および図7参照)。
これによって、ケース3のヒンジ受け面23にキャップ4のヒンジ軸部22を乗せる位置を、フィルタエレメント2およびケース3の上方から、あるいは車両の外部から目視できるようになるので、キャップ4のヒンジ軸部22をケース3のヒンジ受け面23上に乗せ易くなる。
また、仮にキャップ4のヒンジ軸部22をケース3のヒンジ受け面23上に乗せることができず、キャップ4のヒンジ軸部22がヒンジ受け面23より車両の車幅方向に位置ズレした部位でヒンジ受け部19に乗せられた状況であっても、キャップ4のヒンジ軸部22を左右傾斜ガイド面24、25に沿って移動させる。あるいは作業者の力を緩めることで重力によってキャップ4のヒンジ軸部22が左右傾斜ガイド面24、25上を滑り落ちることで、ケース3のヒンジ受け面23上に容易に乗せることができる。
したがって、作業者は、キャップ4のヒンジ挿入部20の先端側に設けられたヒンジ軸部22を、ケース3のヒンジ受け部19の左右ガイドプレート64の左右平板部の先端側のヒンジ受け面23(作業者が車両よりも前方側から目視できる位置)上に乗せ、その後に、キャップ4を手前側(ケース側、ヒンジストッパ26にヒンジ軸部22を当てる側)に引き寄せることで、キャップ4のヒンジ軸部22がヒンジストッパ26に当たったと同時に、あるいはヒンジストッパ26に当たる前に、ケース3のヒンジ受け部19のヒンジ係合穴21に嵌まり込む。
なお、ヒンジ係合穴近傍の左右傾斜ガイド面24、25にキャップ4のヒンジ軸部22が乗った場合には、キャップ4のヒンジ軸部22が左右傾斜ガイド面24、25上を滑り落ちて、キャップ4のヒンジ軸部22が直接ヒンジ係合穴21に嵌まり込む。
そして、キャップ4のヒンジ軸部22(またはケース3のヒンジ係合穴21)を支点にしてキャップ4を回転させて、キャップ4の上横壁部を車両の前方側に引き起こすことで、キャップ4の上横壁部に設けられた第2クランプ締結部18を、ケース3の上横壁部に設けられた第1クランプ締結部17に嵌合させる。このとき、フィルタエレメント2の周縁部6の外側およびケース3の補強リブ61の外側に、キャップ4のキャップ嵌合壁73が嵌め合わされる。
そして、クランプ7によってケース3の第1クランプ締結部17とキャップ4の第2クランプ締結部18とを締結させることで、フィルタエレメント2、ケース3およびキャップ4が一体的に結合される。このとき、フィルタエレメント2は、その周縁部6が、ケース3の第1フランジ部11のシール面とキャップ4の第2フランジ部12のシール面との間に挟持されることで、ケーシング内部に車両の上下方向に対して平行で、且つ車両の略水平方向(車両の前後方向および車両の車幅(左右)方向)に対して垂直な縦置き姿勢で収容保持される。
また、フィルタエレメント2の周縁部6によって、ケース3の第1フランジ部11のシール面とキャップ4の第2フランジ部12のシール面との間に形成される隙間が気密的に密閉シールされる。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の内燃機関のエアクリーナの作用を図1ないし図7に基づいて簡単に説明する。
エンジンの運転が開始されて、エンジンの特定気筒が排気行程から、吸気バルブが開弁し、ピストンが下降する吸気行程に移行すると、ピストンの下降に従って当該気筒の燃焼室内の負圧(大気圧よりも低い圧力)が大きくなり、開弁している吸気ポートから混合気が吸い込まれる。
このとき、第1外気導入ダクト31の外気導入口よりエアクリーナ1のケース3の内部(第1外気導入通路32)に導入された空気(外気)は、フィルタエレメント2のエレメント本体5を通過する際に、外気中に含まれる不純物(塵や埃、砂等のダスト)が捕捉されて取り除かれる。
そして、フィルタエレメント2のエレメント本体5で濾過された清浄な吸入空気(クリーンエア)は、キャップ4の内部(第2外気導入通路34)、第2外気導入ダクト33、エンジンの吸気管の内部(吸気通路)、エンジンの吸気ポートを経て、エンジンの当該気筒の燃焼室内に吸い込まれる。
したがって、外気中に含まれる硬質の不純物がエンジンの燃焼室内に吸い込まれることによるエンジン摺動摩耗等によってエンジンが故障する等の不具合の発生を防止することができる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のエアクリーナ1においては、2分割されるケース3、キャップ4によって構成されるケーシングにおける上方側に、クランプ7によって締結固定される上部嵌合部15が設置されている。この上部嵌合部15は、ケース3の第1クランプ締結部17とキャップ4の第2クランプ締結部18とによって構成されている。
また、ケーシングにおける下方側には、ヒンジ結合によって嵌合される下部嵌合部16が設置されている。この下部嵌合部16は、ケース3のヒンジ受け部19とキャップ4のヒンジ挿入部20とによって構成されている。
そして、ケース3のヒンジ受け部19は、ケース3の筒側壁56の下横壁部、特に第1フランジ部11の下端より車両の前後方向の後方側に向けて延長されている。また、キャップ4のヒンジ挿入部20は、キャップ4の筒側壁70の下横壁部、特に第2フランジ部12の下端より車両の上下方向の下方側に向けて延長されている。
そして、ケース3のヒンジ受け部19に設けられるヒンジ係合穴21内には、キャップ4のヒンジ挿入部20の先端側に設けられて、ケース3に対してキャップ4を組み付ける時の支点となるヒンジ軸部22がヒンジ結合されている。
ここで、ケース3のヒンジ受け部19に設けられるヒンジ係合穴21は、ケース3の上方から見たとき、ケーシングの第1、第2エレメント収納部13、14と重なり合っており、ケース3の第1エレメント収納部13にフィルタエレメント2を先に組み付け後に、ケース3へのキャップ4の組付作業を行う場合に、フィルタエレメント2やケース3の筒側壁56の上横壁部および周囲のエンジン機能部品によって隠れてヒンジ係合穴21が見え難く、あるいは全く見えない状態で、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ係合穴21に挿入する挿入作業を実施しなければならず、ケース3へのキャップ4の組付作業における組付性が悪いという問題があった。
そこで、本実施例のエアクリーナ1においては、ケース3のヒンジ受け部19のヒンジ係合穴21の周囲のうちの三方(車両の前後方向の後方側および車両の車幅(左右)方向の両側)を取り囲むように、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ係合穴21に挿入する時のガイドとして機能するヒンジ受け面23、およびキャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ受け面23上に移動させる時のガイドとして機能すると共に、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ係合穴21に挿入する時のガイドとして機能する2つの左右傾斜ガイド面24、25を設けている。また、ヒンジ受け面23および2つの左右傾斜ガイド面24、25は、フィルタエレメント2やケース3に隠れて見え難い位置、あるいは全く見えない位置に設けられたヒンジ係合穴21の開口端縁を起点およびヒンジストッパ26の後壁面を起点として、フィルタエレメント2およびケース3の上方から、あるいは車両の外部から目視できる位置まで、車両の前後方向の後方側に向かって真っ直ぐに延びている。
これによって、本実施例のエアクリーナ1のように、ケース3のヒンジ受け部19におけるヒンジ係合穴21の設置位置、およびケース3のヒンジ係合穴21とキャップ4のヒンジ軸部22との嵌合位置を、フィルタエレメント2およびケース3の上方から、あるいは車両の外部から目視できない状況で、ケース3のヒンジ係合穴21へのキャップ4のヒンジ軸部22の挿入作業を行う場合であっても、ケース3のヒンジ受け面23にキャップ4のヒンジ軸部22を乗せる位置が、フィルタエレメント2およびケース3の上方から、あるいは車両の外部から目視できるようになるので、キャップ4のヒンジ軸部22をケース3のヒンジ受け面23上に乗せ易くなる。
したがって、ケース3のヒンジ受け部19におけるヒンジ係合穴21の設置位置、およびケース3のヒンジ係合穴21とキャップ4のヒンジ軸部22との嵌合位置を、フィルタエレメント2およびケース3の上方から、あるいは車両の外部から目視できない状況であっても、キャップ4のヒンジ軸部22をケース3のヒンジ係合穴21に容易に挿入できるようになる。
また、ケース3のヒンジ受け部19のヒンジ受け面23は、キャップ4のヒンジ挿入部20の先端側に設けられたヒンジ軸部22の下端面よりもケーシングにおける上方側の位置に設定されている。
これによって、キャップ4のヒンジ軸部22をケース3のヒンジ受け面23上に乗せ、キャップ4のヒンジ軸部22をケース側に引き寄せることで、キャップ4のヒンジ軸部22がヒンジ係合穴21に落ち込む。そして、ヒンジ係合穴21へのキャップ4のヒンジ軸部22の落ち込みを作業者が自身の手の感触で感じることにより、キャップ4のヒンジ軸部22がヒンジ係合穴21にしっかりと嵌まり込んで、キャップ4のヒンジ軸部22がヒンジ係合穴21にヒンジ結合され、ケース3とキャップ4とを正規の状態で組み付けることが可能となったことを確認することができる。
したがって、ケース3へのキャップ4の組付時における作業性を改善することができるので、ケース3へのキャップ4の組付時における作業性を向上させることができる。また、ケース3とキャップ4とを正規の状態で組み付けることができるので、ケース3とキャップ4との誤組付の発生を抑制することができる。
また、ケース3、キャップ4は、上記のヒンジ機構によって、誤組付を引き起こすことなく、正規の状態で確実に組み付けられている。すなわち、ケース3、キャップ4の誤組付の発生を防止しているので、ケース3の第1フランジ部11のシール面とキャップ4の第2フランジ部12のシール面との間に挟持されるフィルタエレメント2の周縁部6に捩じれが発生する等の周縁部6の変形はなく、シール不良の発生を抑制することができる。 これによって、フィルタエレメント2の周縁部6とキャップ4の第2フランジ部12のシール面との間に形成される隙間から、エンジンの吸気通路内に、埃や塵等の異物が侵入することを抑制できる。したがって、埃や塵等の異物がエンジンの燃焼室内に入り込むことはなく、エンジン摺動摩耗等によってエンジンが故障する等の不具合の発生を抑制することができる。
[変形例]
本実施例では、ラジエータ8の電動ファンシュラウド9にケーシングの第1分割ケース(ケース3)を樹脂一体成形しているが、エンジンのヘッドカバー、インテークマニホールド、スロットルボディ、ラジエータのタンク等のエンジン機能部品にケーシングの第1分割ケース(ケース3)を樹脂一体成形または一体的に結合しても良い。また、車両の車体またはフレーム、あるいは電動ファンシュラウドを車両の車体側部材として用いても良い。
本実施例では、フィルタエレメント2の材質として不織布を使用しているが、フィルタエレメント2の材質として紙や金属メッシュ等を使用しても良い。
また、エアクリーナ1のケーシングを樹脂材料によって形成する場合、樹脂材料中に強度を強化するためのガラス繊維やカーボン繊維が混入(または配合)された繊維強化樹脂を用いても良い。この場合には、2つの第1、第2分割ケースの材質を、エンジン機能部品の材質と同一の樹脂材料に、充填材(例えばガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ボロン繊維等)を混合した繊維強化樹脂(樹脂系の複合材料)とする。また、第1分割ケースと第2分割ケースとの材質が異なっていても良い。
本実施例では、ケース3のヒンジ係合穴21の周囲のうちの三方(車両の前後方向の後方側および車両の車幅(左右)方向の両側)を取り囲むようにヒンジ受け面23および2つの左右傾斜ガイド面24、25を設けているが、ヒンジ係合穴21の全周囲を取り囲むようにヒンジ受け面を設けても良い。また、2つの左右傾斜ガイド面24、25のいずれか一方または両方を設けなくても良い。また、ヒンジ係合穴21のヒンジ挿入口の開口端縁部に、テーパ部を設けても良い。例えば、テーパ部の高さがヒンジ係合穴21に近づくに従って低くなるようにする。また、テーパ部の最も高い部分が、ヒンジ受け面23のヒンジ係合穴側端と同一平面(段差のない状態)となるようにする。
本実施例では、第1分割ケース(ケース3)のヒンジ受け部19に設けられるヒンジ受け面23を、ヒンジ係合穴21から左右ガイドプレート64の左右平板部の先端部66に向けて車両の略水平方向(車両の前後方向)に平行して真っ直ぐに延びるストレート面(平坦面)としたが、ケース3のヒンジ受け部19に設けられるヒンジ受け面23を、ヒンジ係合穴21から左右ガイドプレート64の左右平板部の先端部66に向けて車両の略水平方向(車両の前後方向)に対して傾斜して真っ直ぐに延びるストレート面(傾斜面)としても良い。例えば、ヒンジ受け面23の高さがヒンジ係合穴21に近づくに従って低くなるように傾斜させても良い。
本実施例では、第1分割ケース(ケース3)のヒンジ受け部19に設けられる左右ガイドプレート64の左右平板部間に、ケース3のヒンジ係合穴21およびキャップ4のヒンジ軸部22の車幅方向の寸法よりも小さい穴幅の開口部(スリット)67を形成し、キャップ4のヒンジ軸部22の下端面を平坦面としているが、開口部67がヒンジ係合穴21と繋がっている場合、キャップ4のヒンジ軸部22の下端面に開口部67と係合する係合凸部119(図8参照)を設けても良い。この場合には、キャップ4のヒンジ軸部22をヒンジ受け面23上を滑らせて、ヒンジ係合穴21へのヒンジ軸部22の挿入作業を行う時に、係合凸部119が開口部67にガイドされるため、組付作業性を向上できる。
なお、開口部67は設けなくても良い。この場合には、左右ガイドプレート64の左右平板部が1つの平板部(ガイドプレート)となる。
本実施例では、ケーシング(ケース3)の開口部(第1エレメント収納部13)が、車両の前後方向の後方側に向けて開口しているが、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)を、車両の前後方向の前方側、あるいは車両の車幅方向(車両の前進方向に向かって左右方向)の左側または右側に向けて開口させても良い。なお、キャップ4の開口部(第2エレメント収納部14)は、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)の開口方向に対して逆側に開口させるようにする。
本実施例では、第1分割ケース(ケース3)のヒンジ受け面23が、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)の開口方向に対して同一方向に延びているが、ケース3のヒンジ受け面23を、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)の開口方向に対して所定の傾斜角度だけ傾斜して延ばしても良い。なお、2つの左右傾斜ガイド面24、25も同様に、ケース3の開口部(第1エレメント収納部13)の開口方向に対して所定の傾斜角度だけ傾斜して延ばしても良い。
本実施例では、ヒンジ受け面23および2つの左右傾斜ガイド面24、25を、左右ガイドプレート64に形成しているが、ヒンジ受け面23および2つの左右傾斜ガイド面24、25を、左右ガイドプレート64よりも肉厚の大きいガイドブロックに形成しても良い。また、左右ガイドプレート64の左右傾斜部(左右傾斜ガイド面24、25)のいずれか一方を設けなくても良く、また、両方とも設けなくても良い。
本実施例では、第1分割ケース(ケース3)の開口部に第1エレメント収納部13を設け、第2分割ケース(キャップ4)の開口部に第2エレメント収納部14を設けているが、フィルタエレメント2を収納保持するエレメント収納部を、第1分割ケース(ケース3)の開口部または第2分割ケース(キャップ4)の開口部のいずれか一方の開口部のみに設けても良い。
本実施例では、第2分割ケース(キャップ4)を第1分割ケース(ケース3)に組み付ける前に、予めフィルタエレメント2をケース3のエレメント保持リブ60に保持しておき、その後に作業者がキャップ4を両手で持って、車両の外部から、キャップ4のヒンジ挿入部20の先端側に設けられたヒンジ軸部22を、ケース3のヒンジ受け部19に設けられるヒンジ係合穴21に挿入する挿入作業を行うようにしているが、エレメント保持リブ60等のエレメント保持部を設けずに、作業者が片手でフィルタエレメント2を押さえながら、他方の手で、ヒンジ係合穴21へのヒンジ軸部22の挿入作業を行うようにしても良い。
本実施例では、フィルタエレメント2を、ケーシング内部において車両の上下方向(ケーシングにおける上下方向)に対して平行で、且つ車両の略水平方向に対して垂直な縦置き姿勢で保持しているが、フィルタエレメント2を、ケーシング内部において車両の上下方向(またはケーシングにおける上下方向)に対して所定の傾斜角度だけ傾斜した縦置き姿勢で保持しても良い。この場合には、第1分割ケース(ケース3)の第1フランジ部11のシール面および第2分割ケース(キャップ4)の第2フランジ部12のシール面が、車両の上下方向(またはケーシングにおける上下方向)に対して所定の傾斜角度だけ傾斜する傾斜面となる。
また、本実施例では、2つの第1、第2分割ケースの分割線が、車両の上下方向(ケーシングの重力方向)に延びるように2分割されているが、2つの第1、第2分割ケースの分割線が、ケーシングの重力方向に対して傾斜して上下方向に延びるように2分割されていても良い。
また、ケース3に設けられる、内部に空気入口部が形成されるダクト連結部に対して第1外気導入ダクト31を回転自在に結合しても良い。この場合には、第1外気導入ダクト31の開口方向を、比較的低温の空気(外気)、つまりラジエータ8を通過していない空気を導入することができるように自由な取り回しを行うことができる。なお、2つのケース3、キャップ4は、どちらが吸気流方向の上流側に設置されていても構わない。
また、ケース3のヒンジ受け部19のヒンジ受け本体63を有底筒状としても良い。また、ヒンジ受け本体63の筒状壁の穴壁面を、キャップ4のヒンジ軸部22に形成された突起77の形状に対応して、円弧状の湾曲面としても良い。
(a)はエアクリーナのケーシングのヒンジ機構を示した正面図で、(b)は(a)のA−A断面図である(実施例1)。 ラジエータの電動ファンシュラウドに一体化されたエアクリーナを示した概略図である(実施例1)。 図2のX−X断面図である(実施例1)。 図2のY−Y断面図である(実施例1)。 エアクリーナのケーシングの上部嵌合部を示した斜視図である(実施例1)。 エアクリーナのケーシングのヒンジ機構を示した斜視図である(実施例1)。 図6のZ−Z断面図である(実施例1)。 (a)はエアクリーナのケーシングのヒンジ機構を示した正面図で、(b)は(a)のC−C断面図である(従来の技術)。 ケースのヒンジ係合穴へのキャップのヒンジ挿入部の挿入作業を示した説明図である(従来の技術)。
符号の説明
1 エアクリーナ
2 フィルタエレメント(エアクリーナエレメント)
3 ケース(ケーシングの第1分割ケース、エアクリーナケース)
4 キャップ(ケーシングの第2分割ケース、エアクリーナキャップ)
5 フィルタエレメントのエレメント本体
6 フィルタエレメントの周縁部
7 クランプ
8 ラジエータ(車両の車体側部材)
9 電動ファンシュラウド
11 ケースの第1フランジ部(第1分割ケースのシール面)
12 キャップの第2フランジ部(第2分割ケースのシール面)
13 ケーシング(ケース)の第1エレメント収納部(開口部)
14 ケーシング(キャップ)の第2エレメント収納部(開口部)
15 ケーシングの上部嵌合部
16 ケーシングの下部嵌合部
17 ケースの第1クランプ締結部
18 キャップの第2クランプ締結部
19 ケースのヒンジ受け部
20 キャップのヒンジ挿入部
21 ケースのヒンジ受け部のヒンジ係合穴(係合凹部)
22 キャップのヒンジ挿入部のヒンジ軸部(係合凸部)
23 ケースのヒンジ受け面
24 左傾斜ガイド面
25 右傾斜ガイド面
26 ヒンジストッパ
64 左右ガイドプレート
72 エレメント収縮防止リブ

Claims (12)

  1. (a)内燃機関に供給される空気を濾過するエレメントと、
    (b)分割線が上下方向に延びるよう2分割される2つの第1、第2分割ケースを有し、
    前記2つの第1、第2分割ケースの各開口部同士を結合して一体化されるケーシングとを備えた内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記ケーシングは、前記2つの第1、第2分割ケースの各開口部に、前記エレメントを収納するエレメント収納部を有し、
    前記第1分割ケースは、前記エレメント収納部よりも前記ケーシングにおける下方側にヒンジ受け部を有し、
    前記第2分割ケースは、前記エレメント収納部よりも前記ケーシングにおける下方側に、前記第1分割ケースに対して前記第2分割ケースを脱着する時の支点となるヒンジ挿入部を有し、
    前記ヒンジ受け部は、前記ヒンジ挿入部をヒンジ結合する係合凹部、およびこの係合凹部近傍から車両の略水平方向の一方側に向かって延びるヒンジ受け面を有し、
    前記ヒンジ受け部は、前記ヒンジ受け面の両側に、前記ヒンジ受け面より遠ざかるに従って徐々に高さが高くなる傾斜ガイド面を有していることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記ヒンジ受け面は、前記ヒンジ挿入部の下端面よりも前記ケーシングにおける上方側の位置に設定されていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記ヒンジ受け面は、前記エレメント収納部よりも前記第2分割ケース側に突出していることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記ヒンジ受け面は、前記係合凹部近傍から、
    前記エレメントまたは前記第1分割ケースの上方、あるいは前記車両の外部から目視できる位置まで延びていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記エレメントは、前記2つの第1、第2分割ケースの各開口部の周囲に設けられた各シール面間に挟み込まれることで、前記2つのシール面間に形成される隙間をシールする周縁部を有していることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  6. 請求項5に記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記第2分割ケースは、そのシール面から前記エレメントの周縁部側に向けて突出するエレメント収縮防止リブを有していることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  7. 請求項5または請求項6に記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記2つの第1、第2分割ケースの各シール面は、少なくとも前記車両の水平方向に対して垂直な上下方向に設定されていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記第1分割ケースは、前記車両の車体側部材に一体化されていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記車両の略水平方向の一方側とは、前記車両の前後方向の後方側のことであって、
    前記ヒンジ受け面は、前記係合凹部近傍から前記車両の前後方向の後方側に向かって延びていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記第1分割ケースの開口部は、前記車両の前後方向の後方側に向けて開口していることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記第分割ケースは、前記第1分割ケースの開口部を塞ぐように、前記第1分割ケースの開口部に組み付けられていることを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
  12. 請求項1ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の内燃機関のエアクリーナにおいて、
    前記2つの第1、第2分割ケースを締結して結合させるクランプを備えたことを特徴とする内燃機関のエアクリーナ。
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