JP4024590B2 - エアクリーナのシール構造およびこの構造を用いたフィルターエレメント - Google Patents

エアクリーナのシール構造およびこの構造を用いたフィルターエレメント Download PDF

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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン等に供給されるエア内に含まれるダスト等を除去するためのエアクリーナに用いられるシール構造およびこのシール構造を用いたフィルターエレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
エアクリーナは、例えば、自動車、二輪車等においてエンジン吸気を清浄化するために用いられ、外気取り込み口からエンジン吸気口に至るエア通路内にフィルターエレメントを配設して構成される。フィルターエレメントは濾材(例えば、濾紙)を有して作られ、エア通路を流れるエアが濾材を通過するときにエア内に含まれるダスト等を濾材により捕捉してエアを清浄化する。このため、エア通路を流れる全てのエアが濾材を通過するように、フィルターエレメントの周囲にはシール部材が設けられ、シール部材がエア通路の外周に密着するようにしてフィルターエレメントがエア通路内に配設されるように構成されている。
【0003】
このようにシール部材をエア通路内に密着して配設するために、従来においては、例えば、実用新案登録第3068739号公報に記載されているように、エアクリーナを構成するケースを、例えば、本体ケースとカバーとに二分割して構成していた。この場合、本体ケース上にシール部材が嵌合するようにしてフィルターエレメントを受容し、この上にシール部材と密着するようなフランジ部を有したカバーを取り付けてエアクリーナが構成される。そして、カバー内空間が外気取り込み口に連通し、本体内空間がエンジン吸気口に連通し、外気取り込み口から取り込んだエアはカバー内空間からフィルターエレメントの濾材を通過して濾過、清浄化されて本体内空間に流入し、さらに、エンジン吸気口からエンジンシリンダ内に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般的にエアクリーナのフィルターエレメントは定期的な交換が必要であるが、上記の構成の従来のエアクリーナにおいては、フィルターエレメントの交換のためには本体ケースからカバーを取り外さないとエレメント交換ができず、この交換作業が煩わしいという問題があった。さらに、自動車、二輪車等におけるエアクリーナ配設空間に制限があることが多く、カバーの取り外しのためのスペースを確保するのが難しい場合があり、このような場合には、カバー取り外しスペース確保のためにカバーの周囲部品まで取り外さないとエレメント交換が行えないというような問題が生じるおそれもあった。
【0005】
このような問題に対して、エアクリーナケース内にフィルターエレメントを挿抜交換できるような構成を本出願人が考えたが、この場合に、フィルターエレメントをケース内に挿入したときにその周囲のシール部材をケース内に密着させてエア通路を確実にシールできるようにすることが難しいという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、エアクリーナケースを分割することなくフィルターエレメントを挿抜して容易に交換可能であり、且つエレメントをケース内に挿入するだけでエレメント周囲とケース内面との当接部のシールを確実に行うことができるような構成のエアクリーナのシール構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明においては、エア通路を形成するケースと、このエア通路を塞ぐようにケース内に配設されたフィルターエレメントとを備え、ケースの入口側からエア通路内に導入されたエアをフィルターエレメントを通過させて濾過してケースの出口側に流出させるようにエアクリーナが構成される。そして、このエアクリーナにおいて、フィルターエレメントが、濾材、この濾材の周囲を囲んで保持する保持枠およびこの保持枠の外周を囲んで取り付けられたシール部材から構成され、ケースのエア通路内面におけるフィルターエレメントが装着される部分に、シール部材の外側端面に対向するとともにシール部材を上下から挟んで受容するガイド溝が形成されるとともに、ガイド溝の底面に沿って延びるリブ状突起が形成される。さらに、シール部材が、その外側端面の上下方向中央に外側端面に沿って延びて形成された中央凹溝部と中央凹溝部から上下に広がる断面形状に形成されて外側端面に沿って延びた上下シールリップ部とを有して弾性シール材料から構成され、フィルターエレメントがケース内に装着されるときに、シール部材がガイド溝内に受容されるとともに中央凹溝部がリブ状突起に押圧され、上下シールリップ部がガイド溝の内面に押し付けられてこの部分のシールを行うようにシール構造が構成される。
【0008】
このような構成のエアクリーナのシール構造によれば、シール部材がガイド溝内に受容されるとともに中央凹溝部がリブ状突起に押圧されるようにしてフィルターエレメントをケース内に装着するように構成すれば、中央凹溝部がリブ状突起に押圧されることにより上下シールリップ部がガイド溝の内面に押し付けられてこの部分のシールを行うので、この部分を確実にシールすることができる。このため、このシール構造を用いれば、エレメントをケース内に挿入するだけでエレメント周囲とケース内面との当接部のシールを確実に行うことができ、エアクリーナケースを分割することなくフィルターエレメントを挿抜して容易に効果可能なように構成することができる。
【0009】
なお、シール部材の上下側面に、上下シールリップ部より内周側に位置して外側端面に平行に延びる突起状の補助リップ突起部を設けるのが好ましい。これにより、中央凹溝部がリブ状突起に押圧されたときに補助リップ突起部もガイド溝の内面に押し付けられるようにしての部分のシールを行なわせることができ、より確実なシールが可能である。なお、この補助リップ突起部をガイド溝の内面に近接されるだけでも、この部分においてラビリンス効果を得てダスト等が侵入することを防止することができ、上下シールリップ部をダスト等から保護してこの部分のシール性能を向上させることができる。
【0010】
なお、本発明に係るフィルターエレメントは、上述したエアクリーナを構成するフィルターエレメントである。すなわち、上述の濾材、保持枠およびシール部材から構成され、シール部材が、その外側端面の上下方向中央に外側端面に沿って延びて形成された中央凹溝部とこの中央凹溝部から上下に広がる断面形状に形成されて外側端面に沿って延びた上下シールリップ部とを有して弾性シール材料から構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図5に本発明の一実施形態に係るエアクリーナの全体外観を示しており、このエアクリーナはともに樹脂製の第1ケースハウジング10および第2ケースハウジング20とからなるケースCを有して構成される。第1ケースハウジング10に形成されたフランジ部10aと第2ケースハウジング20に形成されたフランジ部20aとを接合して内部空間を有するケースCが組み立てられ、その内部にフィルターエレメント40が配設される。このときフィルターエレメント40は、図4、図6および図7に示すように、ケースCの内部空間を入口側空間2および出口側空間3に仕切るようにして配設される。
【0012】
第2ケースハウジング20には外部に開口する入口開口21aを有する吸入筒21が取り付けられており、その内端開口21bが図4および図6から分かるようにケース内空間における入口側空間2に開口している。これにより、外部エアを吸入筒21を通して入口側空間2に導入するようになっている。なお、入口開口21aを囲むようにして庇部材22が第2ケースハウジング20の外面に図示のように取り付けられている。一方、第2ケースハウジング20には、出口側空間3に連通する排出筒23が取り付けられており、出口側空間3内のエアを排出筒23を介して外部に排出するようになっている。
【0013】
この排出筒23には、連結部材51の連結チューブ52が接続されており、連結部材51はエンジンの吸気マニホールド(図示せず)に繋がる一対の連結口53,53が設けられている。このため、排出筒23から排出されたエアは連結チューブ52から連結部材51内に導入され、連結口53,53から吸気マニホールドを通ってエンジンに供給される。
【0014】
フィルターエレメント40は、図4、図6および図7に示すように、ケースCの内部空間を入口側空間2および出口側空間3に仕切るようにして配設されるが、フィルターエレメント40は定期的な交換を必要とするものであり、ケースCに対して着脱自在になるように構成する必要がある。このため、図4、図8、図12、図13等に示すように、ケースCの側面にエレメント取付開口5が形成されている。このエレメント取付開口5は、第1ケースハウジング10にフランジ部10aに繋がって設けられた第1凹部10bと、第2ケースハウジング20にフランジ部20aに繋がって設けられた第2凹部20bとからなり、第1および第2ケースハウジング10,20がフランジ部10a,20aにおいて接合されて組み立てられた状態のケースCにおいて、矩形状のエレメント取付開口5を形成する。なお、第1および第2凹部10a,20aの周囲には外面側に突出するシールリブ10c,20cが形成されている。
【0015】
このエレメント取付開口5を形成する第1凹部10bから第1ケースハウジング10の内面に沿って内方に延びる第1側端ガイドリブ15が形成されており、第1側端ガイドリブ15の内端に直線状に延びる第1側端ガイド溝15aが形成されている。また、エレメント取付開口5を形成する第2凹部20bから第2ケースハウジング20の内面に沿って内方に延びる第2側端ガイドリブ25が形成されており、第2側端ガイドリブ25の内端に直線状に延びる第2側端ガイド溝25aが形成されている。さらに、第1側端ガイド部リブ15の後部に繋がるとともに略直角に曲がって延びる第1後端ガイドリブ16が形成されており、この第1後端ガイドリブ16の内端に第1側端ガイド溝に繋がって第1後端ガイド溝16aが形成されている。同様に、第2側端ガイドリブ25の後部に繋がるとともに略直角に曲がって延びる第2後端ガイドリブ26が形成されており、この第2後端ガイドリブ26の内端に第2側端ガイド溝25aに繋がって第2後端ガイド溝26aが形成されている。
【0016】
フィルターエレメント40は、図9および図10に示すように、蛇腹状に折曲された濾紙41を矩形枠状の樹脂フレーム42内に保持して構成される。樹脂フレーム42の外周には全周に亘ってゴム製のシール保持リブ43が形成されており、このシール保持リブ43を覆うようにしてシール部材45が取り付けられている。このシール部材45をシール保持リブ43に取り付ける部分の断面形状を拡大して図11に示している。シール保持リブ43の先端は左右に突出してT字状になっており、一方、シール部材45はシール保持リブ43の先端を受容する+字状の凹部46が形成されている。この凹部46内にシール保持リブ43を受容して図示のようにシール部材45が取り付けられており、この状態でシール保持リブ43の先端面側に空間46aが形成されるようになっている。シール部材45は先端左右面に左右リップ部47,47と中央凹溝48が形成され、さらに左右側面に補助リップ突起49a,49bがそれぞれ設けられている。
【0017】
このフィルターエレメント40は、図8に示すように、エレメント取付開口5からケースC内に装着されるが、その装着方向の前端面45bの幅Bが後端面45aの幅Aより小さくなるように(すなわち、挿入方向前方に向かって細くなるように)エレメント40の左右側面45c,45dにテーパがつけられている。このテーパ角としては、0.5度〜5度程度の角度が設定される。また、上記第1側端ガイド溝15aおよび第2側端ガイド溝25aには、フィルターエレメント40の左右側面のテーパに対応する角度のテーパが設けられている。なお、図8においては、このテーパを示すため、テーパ角を実際より大きく誇張して示している。
【0018】
フィルターエレメント40が、図8において矢印Dで示すように、エレメント取付開口5からケースC内に装着されるときに、上記のテーパのために、最初はフィルターエレメント40の周囲を囲んで取り付けられたシール部材45の左右側端面が第1および第2側端ガイド溝15a,25aに当接することなくスムーズに挿入可能であり、挿入最終段階においてシール部材45が第1および第2側端ガイド溝15a,25aの間に圧入されるような寸法に設定されている。これにより、フィルターエレメント40をエレメント取付開口5から着脱する作業を簡単に行うことができる。
【0019】
このようにしてフィルターエレメント40を挿入するときでのシール部材45の左右側端面と第1および第2側端ガイド溝15a,25aとの当接位置関係を、第1側端ガイド溝15aを例にして図11を参照して説明する。第1側端ガイド溝15a内には溝中央を溝方向に沿って延びるリブ状突起15bと、その両側に沿って延びる左右ガイドリブ15c,15cとが形成されている。フィルターエレメント40の挿入開始段階では、上記テーパのために、図11において実線で示すように、シール部材45とリブ状突起15bとは離れており、フィルターエレメント40は挿入抵抗を受けることなくスムーズに挿入可能である。なお、図示のように、第1側端ガイド溝15aを形成する左右ガイドリブ15c,15cの間にシール部材45が位置し、左右ガイドリブ15c,15cの間に位置してガイドされながらフィルターエレメント40が挿入されるため、フィルターエレメント40を所望方向に位置ずれなく挿入できる。
【0020】
ここで上述のように、フィルターエレメント40の左右側面45c,45dと第1および第2側端ガイド溝15a,25aとにテーパが設けられているため、フィルターエレメント40の挿入が進むにつれてシール部材45がリブ状突起15bに近づき、最終的には図において二点鎖線で示すように、リブ状突起15bがシール部材45の中央凹溝48内に押し込まれた状態となる。シール部材45は柔らかなゴム材料から作られており、このようにリブ状突起15bが中央凹溝48内に押し込まれるとシール部材45が二点鎖線で示すように弾性変形し、左右リップ部47,47が外側に押し広げられて左右ガイドリブ15c,15cの内側面にそれぞれ押し付けられる。また、補助リップ突起49a,49aも外側に押し広げられ、左右ガイドリブ15c,15cの内側面に当接もしくは近接した状態となる。
【0021】
この結果、リブ状突起15bが中央凹溝48内に押し込まれた部分において密接なシールが行われ、且つ左右リップ部47,47が左右ガイドリブ15c,15cと当接する部分においても密接なシールが行われる。補助リップ突起49a,49aが左右ガイドリブ15c,15cと当接してこの部分においてもシールが行われる。なお、この補助リップ突起49a,49aが左右ガイドリブ15c,15cと当接しなくてもこれに近接することによりラビリンス効果が得られるので、リップ部47の方へのダスト侵入を防止してリップ部47のシール効果を高める。同様に、補助リップ突起49bもラビリンス効果を発揮する。
【0022】
上記のようにしてフィルターエレメント40がエレメント取付開口5からケースC内に完全に挿入されると、フィルターエレメント40の前端に位置するシール部材45が第1および第2後端ガイド溝25b,26bと当接する。第1および第2後端ガイド溝25b,26bも図11に示した第1側端ガイド溝15aと同一の溝構成を有しており、フィルターエレメント40の前端のシール部材45が第1および第2後端ガイド溝25b,26bに押し付けられてこの部分において上記と同様にして密接なシールがなされる。
【0023】
以上のようにフィルターエレメント40がエレメント取付開口5からケースC内に完全に挿入されると、エレメント40の前端および左右側端とケース内面との間が完全にシールされる。但し、この状態ではエレメント取付開口5の部分が外部に開放されているため、この部分を覆って図14に示すカバー30が取り付けられる。
【0024】
カバー30はエレメント取付開口5を覆う矩形板状に形成され、取り付けネジ挿入孔36が貫通形成されるとともに、表面に一対の取っ手37,37が設けられている。カバー30の裏面には、中央に幅方向に延びる押圧突起35が形成され、この押圧突起35を所定間隔を有して左右から挟むようにして中央保持リブ33,33が形成され、さらにこれら押圧突起35および中央保持リブ33,33を囲むようにして所定間隔を有して延びる一対の周囲保持リブ31,31が形成されている。そして、図15に示す形状に形成されたスポンジゴム製シールガスケット38が、カバー30の裏面に取り付けられる。このとき、中央保持リブ33,33の間に位置する中央溝34内に中央部39bが嵌め込まれ、中央部39bに形成されたスリット39c内に押圧突起35が侵入して裏面に突出する。また、周囲保持リブ31,31の間に位置する周囲溝32内に周囲部39aが嵌め込まれる。
【0025】
このようにして裏面にシールガスケット38が取り付けられたカバー30は、取り付けネジ挿入孔36を通して挿入した取り付けネジ30aにより、図1に示すようにエレメント取付開口5を覆って取り付けられる。このとき、エレメント取付開口5から装着されたフィルターエレメント40の後端のシール部材45にカバー30の押圧突起35が押圧され、左右リップ部47が押し広げられて中央保持リブ33と当接する。同時に、フィルターエレメント40の後端に位置するシール部材45のリップ部47が、中央溝34内に位置するシールガスケット38の中央部39bに押し付けられてこの部分が完全にシールされる。さらに、上述したようにエレメント取付開口5を形成する第1および第2凹部10a,20aの周囲に外面側に突出して形成されたシールリブ10c,20cが、周囲溝32内に位置するシールガスケット38の周囲部39aに押し付けられてこの部分も完全にシールされる。
【0026】
以上のように構成されたエアクリーナによれば、吸入筒21の入口開口21aから外部エアがケースCの入口側空間2内に導入され、フィルターエレメント40の濾紙41を通過してここでエア内に含まれているダスト類が捕捉されてエアが清浄化される。清浄化されたエアはケースC内の出口側空間3内に流入するのであるが、このとき、フィルターエレメント40は全周に亘って設けられたシール部材40がケース内面の第1および第2側端ガイド溝15a,15bと、第1および第2後端ガイド溝16a,26aと、カバー30の内面と当接してシールされており、入口側空間2内のエアは全て濾紙41を通過して完全に濾過されて清浄化される。このようにして清浄化されたエアは出口側空間3から排出筒23、連結チューブ52、連結部材51および連結口53,53を通ってエンジンの吸気間にホールドからエンジン内に供給される。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明において、シール部材がガイド溝内に受容されるとともに中央凹溝部がリブ状突起に押圧されるようにしてフィルターエレメントをケース内に装着するように構成すれば、中央凹溝部がリブ状突起に押圧されることにより上下シールリップ部がガイド溝の内面に押し付けられてこの部分のシールを行うので、この部分を確実にシールすることができる。このため、本発明のシール構造を用いれば、エレメントをケース内に挿入するだけでエレメント周囲とケース内面との当接部のシールを確実に行うことができ、エアクリーナケースを分割することなくフィルターエレメントを挿抜して容易に効果可能なように構成することができる。
【0028】
なお、シール部材の上下側面に、上下シールリップ部より内周側に位置して外側端面に平行に延びる突起状の補助リップ突起部を設けるのが好ましい。これにより、中央凹溝部がリブ状突起に押圧されたときに補助リップ突起部もガイド溝の内面に押し付けられるようにしての部分のシールを行なわせることができ、より確実なシールが可能である。なお、この補助リップ突起部をガイド溝の内面に近接されるだけでも、この部分においてラビリンス効果を得てダスト等が侵入することを防止することができ、上下シールリップ部をダスト等から保護してこの部分のシール性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアクリーナの正面図である。
【図2】上記エアクリーナの部分断面側面図である。
【図3】上記エアクリーナの背面図である。
【図4】上記エアクリーナの部分断面平面図である。
【図5】上記エアクリーナの底面図である。
【図6】上記エアクリーナを構成する第2ケースハウジング、フィルターエレメントおよびカバーを組立状態で示す斜視図である。
【図7】上記エアクリーナを図4の矢印VII−VIIに沿って示す断面図である。
【図8】上記エアクリーナを図1の矢印VIII−VIIIに沿って示す断面図である。
【図9】フィルターエレメントの平面図である。
【図10】フィルターエレメントを図9の矢印X−Xに沿って示す断面図である。
【図11】フィルターエレメントのシール部材と第1側端シール溝との当接状態を示す断面図である。
【図12】図4に示すエアクリーナの部分断面を拡大して示す部分断面図である。
【図13】上記エアクリーナにおけるエレメント取付開口部分をカバーおよびフィルターエレメントを取り外した状態で示す図である。
【図14】カバーを示す平面図、正面図および底面図である。
【図15】上記カバーに取り付けられるシールガスケットの平面図および正面図である。
【符号の説明】
2 入口側空間
3 出口側空間
5 エレメント取付開口
10 第1ケースハウジング
15 第1側端ガイドリブ
15a 第1側端ガイド溝
16 第1後端ガイドリブ
16a 第1後端ガイド溝
20 第2ケースハウジング
21 吸入筒
23 排出筒
25 第2側端ガイドリブ
25a 第2側端ガイド溝
26 第2後端ガイドリブ
26a 第2後端ガイド溝
30 カバー
38 シールガスケット
40 フィルターエレメント
41 濾紙
42 樹脂フレーム
43 シール保持リブ
45 シール部材
47 リップ部
48 中央凹部
49a,49b 補助リップ突起

Claims (3)

  1. エア通路を形成するケースと、前記エア通路を塞ぐように前記ケース内に配設されたフィルターエレメントとを備え、前記ケースの入口側から前記エア通路内に導入されたエアを前記フィルターエレメントを通過させて濾過して前記ケースの出口側に流出させる構成のエアクリーナにおいて、
    前記フィルターエレメントが、濾材、この濾材の周囲を囲んで保持する保持枠およびこの保持枠の外周を囲んで取り付けられたシール部材から構成され、
    前記ケースのエア通路内面における前記フィルターエレメントが装着される部分に、前記シール部材の外側端面に対向するとともに前記シール部材を上下から挟んで受容するガイド溝が形成されるとともに、前記ガイド溝の底面に沿って延びるリブ状突起が形成され、
    前記シール部材が、その外側端面の上下方向中央に前記外側端面に沿って延びて形成された中央凹溝部と前記中央凹溝部から上下に広がる断面形状に形成されて前記外側端面に沿って延びた上下シールリップ部とを有して弾性シール材料から構成され、
    前記フィルターエレメントが前記ケース内に装着されるときに、前記シール部材が前記ガイド溝内に受容されるとともに前記中央凹溝部が前記リブ状突起に押圧され、前記上下シールリップ部が前記ガイド溝の内面に押し付けられてこの部分のシールを行うように構成されていることを特徴とするエアクリーナのシール構造。
  2. 前記シール部材の上下側面に、前記上下シールリップ部より内周側に位置して前記外側端面に平行に延びる突起状の補助リップ突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 請求項1もしくは2に記載の前記濾材、前記保持枠および前記シール部材とから構成される前記フィルターエレメント。
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