JP3832916B2 - 自動原稿給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動原稿給紙装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動原稿給紙装置において、斜行取りのための透過型光センサを駆動ローラの前に配置し、原稿の先端を検知して斜行取り制御を行ったり、自動原稿給紙装置から送り出される原稿の原稿台ガラス上の露光位置までの搬送量を検出する時、高速搬送における停止精度向上と、駆動ローラと従動ローラ間のスリップを考慮し、原稿搬送路の駆動ローラの後に透過型光センサを配置し、自動原稿給紙装置から送り出される原稿の後端を検知して原稿を露光位置まで所定量搬送していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動原稿給紙装置及びこれを備えた画像形成装置においては、自動原稿給紙装置から穴開き原稿が搬送された時、透過型光センサがON、OFFするため、誤検知を起こし、停止位置が著しくずれてしまうことがあった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、穴開き原稿が搬送された場合でも、精度の高い露光位置停止を実現させることのできる自動原稿給紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿トレイ上に置かれた原稿を搬送手段により画像形成装置本体の原稿台ガラス上の露光位置に搬送し、露光終了後、原稿台ガラス上の原稿を排紙トレイに排出する自動原稿給紙装置において、前記原稿トレイから原稿台ガラス上の露光位置までの原稿搬送路に配される一方、発光手段と、前記発光手段から所定距離だけ離れた位置に設けられ該発光手段からの光を受光する受光手段と、前記発光手段及び受光手段と対向するように設けられ該発光手段からの光を受けた後受光手段に入光させる導光手段とを備えると共に、前記発光手段及び受光手段と前記導光手段との間を通過する原稿による前記発光手段からの光の遮断及び復旧により原稿通過を検知する原稿通過検知手段と、前記原稿通過検知手段からの検知信号に基づき原稿を前記露光位置に停止させるよう前記搬送手段を駆動制御する制御手段と、前記発光手段及び受光手段と前記導光手段との間に設けられ、原稿を搬送するためのローラと、を有し、前記発光手段及び受光手段を前記ローラの下流及び上流側に少なくとも前記ローラの直径より長い所定距離を持って配置することを特徴とするものである。
【0006】
また本発明は、前記導光手段が、プリズムであることを特徴とするものである。
【0007】
また本発明は、前記導光手段が反射板であることを特徴とするものである。
【0008】
また本発明は、前記発光手段及び導光手段を、前記原稿の搬送方向と直交する幅方向で所定距離を持って配置する一方、前記所定距離は原稿が通過する際、該発光手段及び導光手段の少なくとも一方が前記原稿の幅方向に形成された多数の綴じ穴から外れた位置となるような距離であることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、自動原稿給紙装置と、この自動原稿給紙装置により給紙された原稿を読み取る画像読み取り手段とを備えた画像形成装置において、前記自動原稿給紙装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の自動原稿給紙装置であることを特徴とするものである。
【0011】
また本発明のように、発光手段と、発光手段から所定距離だけ離れた位置に設けられ、発光手段からの光を受光する受光手段と、発光手段及び受光手段と対向するように設けられ発光手段からの光を受けた後受光手段に入光させる導光手段とを備えた原稿通過検知手段を、原稿トレイから原稿台ガラス上の露光位置までの原稿搬送路に配し、発光手段及び受光手段と、導光手段との間を通過する原稿による発光手段からの光の遮断及び復旧により原稿通過を検知するようにする。そして、原稿通過検知手段からの検知信号に基づき制御手段にて原稿トレイ上に置かれた原稿を露光位置に搬送する搬送手段を駆動制御することにより、穴開き原稿を露光位置で停止させるようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
まず、本発明の実施の形態について、図1乃至図27に沿って説明する。
〈画像形成装置の全体構成の説明〉
図1は、本発明に係る画像形成装置Gの全体構成を示す断面図であるが、この画像形成装置Gの本体1(以下、“装置本体1”とする)は、原稿(シート材)の画像情報を光学的に読み取る画像読み取り手段(以下、“リーダ部”とする)200と、読み取った画像を所定のシート材にプリントする画像出力部(以下、“プリンタ部”とする)300と、を有しており、装置本体1の上側には、原稿を順次自動的に搬送するシート給送装置としての自動原稿搬送装置(以下、“ADF”とする)2が配置されている。
〈リーダ部200の説明〉
このうちリーダ部200は、装置本体1の上面を形成するプラテン3を有しており、そのプラテン3の下方には、ランプ202及びミラー203を有するスキャナーユニット204が移動自在に配置されている。また、リーダ部200は、ミラー205、206、レンズ207並びにイメージセンサ208等を有しており、原稿に記録された画像情報を光学的に読み取り、光電変換して画像データとして読み込むように構成されている。なお、スキャナーユニット204の位置制御は、周知のスッテピングモータの駆動を制御することにより行うようにしても良く、メカ式ストッパーを設けて行うようにしても良い。
〈プリンタ部300の説明〉
プリンタ部300は周知の画像形成手段であり、本発明に直接関係しないため詳しい説明を省略する。
〈ADF2の説明〉
次に、ADF2の構造について説明する。
〈原稿トレイの説明〉
図2は、ADFの構造を示す詳細断面図であるが、このADF2は、複数の原稿(シート材)を積載するための原稿トレイ(シート積載手段)4を有している。なお、この原稿トレイ4には、一対の幅方向規制板(不図示)が原稿の幅方向にスライド自在に配置されており、これらの幅方向規制板によって載置される原稿の幅方向を規制することにより、原稿の給送時の安定性を確保している。
【0014】
また、この原稿トレイ4の左端部にはストッパ21が回転自在に支持されており、このストッパ21は、トレイ上に立設されて原稿の給送を阻止する位置(図中の実線位置)と、待避して該給送を阻害しない位置(図中の鎖線位置)とを、選択的に取るように構成されている。
〈各ローラ及び原稿搬送路の説明〉
次に、ADF2内に配置されたローラと、原稿が搬送される搬送経路とについて、図2乃至図4に沿って説明する。
【0015】
図3は、原稿トレイ4の左端に配置された給紙ローラ5等の構造並びに作用を示す図であり、(a)は給紙ローラ5の最大上昇位置を示す図であり、(b)は給紙ローラ5の最大下降位置を示す図である。図4は給紙ローラ5等の構造を示す平面図である。
【0016】
上述した原稿トレイ4の左端には、図3(a)に詳示するように、c1点を中心に上下に揺動する揺動アーム(アーム部材)53が配置されており、揺動アーム53の先端には給紙ローラ5が回転自在に支持されている。なお、この揺動アーム53には貫通孔53aが弧状に形成されている(詳細は次述)。また、給紙ローラ5は、図4に示すように原稿の幅方向に沿って複数個配置されている。
【0017】
また、上述のc1点を中心にして揺動するように昇降アーム(保持部材)51が配置されており、この昇降アーム51は、図3(a)の位置から図3(b)の位置に上下駆動されるように構成されている。この昇降アーム51は、紙面に平行に所定間隙を開けて配置された支板51a、51bを有しており、これらの支板51a、51bにはアーム軸51cが貫通支持されている。そして、このアーム軸51cは上述した貫通孔53aに挿通されていて、昇降アーム51を揺動させることに基づき揺動アーム53を揺動させるようになっている。また、上述した支板51a、51bにはアーム軸51eが支持されている。
【0018】
つまり、本実施の形態においては、上述した昇降アーム51が、揺動アーム53を上下移動させる駆動手段を構成し、上述した揺動アーム53、給紙ローラ5及び昇降アーム51がシート給送手段を構成して、原稿トレイ4に積載された原稿を最上のものから順に装置内部に給送するようになっている。
【0019】
一方、c1点を中心に揺動するように分離上ガイド板52が配置されており、この分離上ガイド板52は、昇降アーム51が図3(a)に示す位置にある場合には昇降アーム側のアーム軸51eによって下側から支えられて、自重による時計回りの回転が規制されるようになっている。なお、昇降アーム51が図3(b)に示す位置にある場合には、アーム軸51eと分離上ガイド板52との係合は外れると共に、分離上ガイド板52の位置(ガイド位置)は不図示のストッパによって規定されるようになっている。
【0020】
なお、給紙ローラ5は、給紙開始時には原稿に当接するまで降下されるため(詳細は後述)、原稿P上に着地したときに周知のようにバウンドする。そして、給紙ローラ5が原稿の幅方向に複数個配置されている場合(図4参照)、複数の給紙ローラ5,…相互の圧力バランス(原稿Pに対する圧力バランス)がくずれ、そのバウンド状態で給送動作を開始すると原稿の斜行を発生させる可能性が大きくなる。
【0021】
しかし、本実施の形態においては、給送ローラ5は、各々が独立懸架構成をとり、原稿Pにイコライズしやすくなっているため、給紙性能の向上を計ることが可能である。
【0022】
一方、上述した昇降アーム51の回転中心c1には分離搬送ローラ8が回転自在に支持されており、該ローラ8の下方には、周知の分離ベルト6が配置されている。そして、これらの分離搬送ローラ8と分離ベルト6とによって分離部Sを構成して、それぞれが矢印の方向に回転する事によって原稿の分離動作を行うように構成されている。なお、分離搬送ローラ8はワンウェイ機構を備えており、原稿が第1給送ローラ16(詳細は次述)によって分離部Sから引き抜かれる時の搬送負荷を軽減している。
【0023】
また、分離部Sの左方には、図2に示すように第1給送ローラ16が回転自在に支持されており、分離部Sから送られてくる原稿を下流側に搬送するようになっている。なお、分離部Sと第1給送ローラ16との間の原稿搬送路を符号(イ)で示す。
【0024】
さらに、この第1給送ローラ16の下流側の原稿搬送路(ロ)は左下方に湾曲して形成されており、該搬送路(ロ)には第2給送ローラ9が回転自在に支持されている。そして、この第2給送ローラ9によって原稿を下流側に搬送するようになっている。なお、この第2給送ローラ9は、原稿が第1給送ローラ16によって搬送されてくる間は駆動が停止されるように構成されており、これによって原稿にループを形成して該原稿の斜行を防止するようになっている。
【0025】
またさらに、この第2給送ローラ9の下方からプラテン3の左上方にかけて原稿搬送路(ハ)が形成されており、プラテン3の左上方には、駆動ローラ36が回転自在に支持されている。また、プラテン3の右上方には、同じく回転自在に支持されたターンローラ37が配置されており、これらのローラ36,37には幅広ベルト7が巻き掛けられている。
【0026】
なお、この幅広ベルト7は、プラテン3に沿うように配置されて該プラテン3と共に原稿搬送路(ニ)を形成し、かつ回転駆動されることに基づき、原稿Pをプラテン3上の所定位置まで搬送したり、該所定位置から排出したりできるようになっている。
【0027】
つまり、本実施の形態においては、原稿トレイ4からプラテン3にかけて原稿搬送路(イ)(ロ)(ハ)が湾曲して形成されており、給紙ローラ5、分離部S、第1給送ローラ16及び第2給送ローラ9等の働きによって、原稿トレイ上の原稿Pを、順次分離した上でプラテン3まで搬送するようになっている。
【0028】
ところで、上述した原稿搬送路(ハ)は、第2給送ローラ9から右下へプラテン3の方へ湾曲するように形成されているが、第2給送ローラ9から左下へは、反転給送路(チ)が湾曲して形成されており、該給送路(チ)の終端部には第1反転ローラ17が回転自在に支持されている。なお、この反転給送路(チ)と上述した原稿搬送路(ニ)とは反転給排路(ホ)によって連通されている。
【0029】
また、第1反転ローラ17からの反転給送路(ヘ)は左上方に延設されており、該給送路(ヘ)の終端部には第2反転ローラ18が回転自在に支持されている。さらに、反転給送路(ヘ)は、第2反転ローラ18の上側において2つの反転給送路(リ)(ト)に分岐されており、反転給送路(リ)は第2反転ローラ18から右上方へ延設され、反転給送路(ト)は原稿搬送路(ロ)の方へ延設されて反転給送路(ヘ)と原稿搬送路(ロ)とを連通している。
【0030】
そして、本実施の形態においては、プラテン3に搬送する前に原稿の表裏反転(プリ反転処理)を行う場合には、
(イ)→(ロ)→(チ)→(ヘ)→(リ)→(ホ)→(ニ)
の順で原稿を搬送するようになっている(詳細は後述)。
【0031】
また、既にプラテン3に搬送されて原稿の読み取りが終了した後に原稿の表裏反転(反転処理)を行う場合には、
(ホ)→(ヘ)→(ト)→(ハ)→(ニ)
の順で原稿を搬送するようになっている(詳細は後述)。
【0032】
一方、上述した幅広ベルト7の右方には原稿排出路(ヌ)と排紙トレイ10とが配置されると共に、原稿排出路(ヌ)には排紙ローラ12が設けられており、画像読みとりが終了したプラテン3上の原稿Pを排紙トレイ10に排出するようになっている。
【0033】
また一方、排紙トレイ10の上方には、開閉式の手差し原稿トレイ14が配置されていると共に、このトレイ14の左端部には手差し給紙ローラ13が配置されており、手差し原稿トレイ14にセットされた原稿P(1枚原稿)を手差し搬送路(ル)に給紙するように構成されている。また、この手差し搬送路(ル)には手差しレジストローラ11が設けられており、給紙された原稿をプラテン3に搬送するように構成されている。なお、このレジストローラ11は、上述した第2給送ローラ9と同様に、原稿が搬送されてくる間は駆動が停止されるように構成されており、これによって原稿にループを形成して該原稿の斜行を防止するようになっている。
【0034】
一方、手差し給紙ローラ13の下流側には手差しシャッタ28が回転自在に支持されており、この手差しシャッタ28は、手差し搬送路(ル)を閉塞して原稿(手差し原稿トレイ14にセットされた手差し原稿)の給送を阻止する位置(図中の鎖線位置)と、待避して該給送を阻害しない位置(図中の実線位置)とを、選択的に取るように構成されている。これにより、画像読み取りが終了した原稿をプラテン3から排紙トレイ10に搬送している間に、手差し原稿トレイ14にセットされた手差し原稿が手差し搬送路(ル)へ進入することが防止される。なお、このように手差しシャッタ28によって原稿の給送を阻止している間も手差し給紙ローラ13は回転駆動されるが、該ローラ13の搬送力は、該ローラ13と原稿とがスリップするように低く設定されている。
〈フラッパの説明〉
次に、上述した各原稿搬送路に配置されるフラッパについて、図2に沿って説明する。
【0035】
上述した原稿搬送路(ハ)と反転給送路(チ)と合流部には反転給紙フラッパ22が揺動自在に配置されており、該フラッパ22は、図中の実線位置に揺動されて原稿搬送路(ハ)を閉塞すると共に反転給送路(チ)を開放し、或いは図中の鎖線位置に揺動されて反転給送路(チ)を閉塞すると共に原稿搬送路(ハ)を開放するように構成されている。
【0036】
また、反転給送路(リ)と反転給送路(ト)との合流部(第2反転ローラ18の搬送方向下流側)には反転フラッパ23が揺動自在に配置されており、該フラッパ23は、図中の実線位置に揺動されて反転給送路(ト)を閉塞すると共に反転給送路(リ)を開放し、或いは図中の鎖線位置に揺動されて反転給送路(リ)を閉塞すると共に反転給送路(ト)を開放するように構成されている。
【0037】
さらに、反転給送路(チ)と反転給排路(ホ)の合流部には一方向フラッパ24が揺動自在に配置されており、該フラッパ24は、原稿Pを反転給送路(チ)から反転給送路(ヘ)へ搬送する際のガイドの役割を果たすと共に、原稿Pを反転給送路(ト)(ヘ)から反転給排路(ホ)を経由させてプラテン3に搬送する場合は、原稿Pの反転給送路(チ)への遡上を防止するようになっている。
【0038】
またさらに、反転給排路(ホ)のプラテン3側には、反転給紙フラッパ22と連動される給排フラッパ25が揺動自在に配置されており、該フラッパ25は、原稿Pを反転給排路(ホ)からプラテン3に搬送する場合は図中の実線位置に揺動されて、プラテン3に進入する原稿Pの先端がプラテン3の端部と衝突するのを防止し、逆にプラテン3から反転給排路(ホ)に原稿Pを搬送する場合は図中の鎖線位置に揺動されて、原稿Pが円滑に搬送されるようになっている。
【0039】
また、プラテン3の右端と手差しレジストローラ11の間には排紙フラッパ26が揺動自在に配置されており、該フラッパ26は、原稿Pを手差し搬送路(ル)からプラテン3に搬送する場合は図中の実線位置に揺動されてプラテン3に進入する原稿Pの先端がプラテン3の端部と衝突するのを防止し、逆にプラテン3から原稿排出路(ヌ)に原稿Pを排出する場合は図中の鎖線位置に揺動されて、原稿Pが円滑に排出されるようになっている。
【0040】
さらに、原稿排出路(ヌ)と手差し搬送路(ル)の合流部には一方向の手差しフラッパ27が揺動自在に配置されており、該フラッパ27は、プラテン3から排紙トレイ10に排出すべき原稿Pが手差し搬送路(ル)に入り込むのを防止している。
〈駆動系統の説明〉
次に、上述したローラやフラッパを駆動する駆動系統について、図2に沿って説明する。
【0041】
上述した分離搬送ローラ8や分離ベルト6や給紙ローラ5は、PLL制御されたDCブラシモータ(以下、“分離モータ”とする)100によって回転駆動されるように構成されている。なお、この分離モータ100と、分離搬送ローラ8及び分離ベルト6並びに給紙ローラ5との間には分離クラッチ106が介装されており、このクラッチ106によって駆動伝達をオン・オフするようになっている。また、分離モータ100のモータ軸には、複数のスリットを有するクロック板100aが固設されており、このクロック板100aに対向する位置には、透過型の光センサである分離クロックセンサ100bが配置されている。そして、この分離クロックセンサ100bは、分離モータ100が回転したときにモータ回転数に比例したクロックパルスを発生するようになっている。
【0042】
また、第2給送ローラ9、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18は、正逆回転可能なステッピングモータ(以下、“搬送モータ”とする)101によって回転駆動されるように構成されている。なお、第2給送ローラ9の従動ローラ軸には、複数のスリットを有するクロック板101aが固設されており、このクロック板101aに対向する位置には、透過型の光センサである反転クロックセンサ101bが配置されている。そして、この反転クロックセンサ101bは、従動ローラの回転数に比例したクロックパルスを発生するようになっている。そして、第2給送ローラ9で原稿Pを搬送している際にスリップが発生した場合、このクロックパルス数と搬送モータ101の駆動クロック数からスリップ量を計測できるようにしている。
【0043】
さらに、上述した駆動ローラ36(すなわち、幅広ベルト7)は、正逆回転可能なステッピングモータ(以下、“ベルトモータ”とする)102によって回転駆動されるようになっている。なお、このベルトモータ102も、複数のスリットを有するクロック板と、透過型の光センサであるクロックセンサとによってモータ回転数を検知できるようになっている。
【0044】
ここで、駆動ローラ36の回転は、幅広ベルト7によってターンローラ37に伝えられるが、ターンローラ37からは手差しレジストローラ11に駆動が伝えられており、プラテン3上の原稿の搬送速度と手差しレジストローラ11の搬送速度は等しくなるようにしてある。
【0045】
また、上述した昇降アーム51は、正逆可能なステッピングモータ(以下、“揺動モータ”とする)103によって駆動されるように構成されている。なお、この揺動モータも、複数のスリットを有するクロック板と、透過型の光センサであるクロックセンサとによってモータ回転数を検知できるようになっている。
【0046】
さらに、排紙ローラ12及び手差し給紙ローラ13は、FGサーボ制御式のDCモータ(以下、“排紙モータ”とする)104によって回転駆動されるように構成されている。なお、排紙モータ104のモータ軸には、複数のスリットを有するクロック板104aが固設されており、このクロック板104aに対向する位置には、透過型の光センサである排紙クロックセンサ104bが配置されている。そして、この排紙クロックセンサ104bは、排紙モータ104が回転したときモータの回転数に比例したクロックパルスを発生するようになっている。
【0047】
またさらに、上述したストッパ21は、ストッパソレノイド105によって駆動され、具体的には、ストッパソレノイド105がオフのときには図中の実線位置にあり、ソレノイド105がオンのときには図中の鎖線位置に揺動されるようになっている。
【0048】
また、反転給紙フラッパ22及び給排フラッパ25はパス切り替えソレノイド107によって駆動され、具体的には、ソレノイド107がオフのときにはそれぞれ図中の実線位置にあり、ソレノイド107がオンのときにはそれぞれ図中の鎖線位置に揺動されるようになっている。
【0049】
さらに、反転フラッパ23は反転フラッパソレノイド108によって駆動され、具体的にはソレノイド108がオフのときには図中の実線位置にあり、ソレノイド108がオンのときには図中の鎮線位置に揺動されるようになっている。
【0050】
またさらに、排紙フラッパ26並びに手差しシャッタ28は排紙フラッパソレノイド109によって駆動され、具体的には、ソレノイド109がオフのときには図中の鎖線位置にあり、ソレノイド109がオンのときには図中の実線位置に揺動されるようになっている。
〈各センサの説明〉
次に、各センサーについて説明する。
【0051】
上述した昇降アーム51は、図3(a)に詳示するように昇降アームフラグ51dを有しており、このフラグ51dに対応する位置(分離部Sの上方)には、透過型の光センサである給紙ローラホームセンサ45が設けられている。そして、昇降アーム51が上昇し、昇降アームフラグ51dが図示のように給紙ローラホームセンサ45のセンサ光路を遮光したときに、昇降アーム51がホームポジションである待機位置にあると検知できるようになっている。
【0052】
また、揺動アーム53の一部には、図3(a)に詳示するように揺動アームフラグ54が形成されており、昇降アーム51には揺動位置センサ46が取り付けられている。そして、図11(a)に示すように給紙ローラ5が最上の原稿に当接すると揺動位置センサ46は揺動アームフラグ54によって遮蔽されてオン信号を出力するようになっている。つまり、揺動位置センサ46と揺動アームフラグ54とによって接触検知手段が構成され、給紙ローラ5と原稿との接触を検知するようになっている。
【0053】
さらに、ストッパ21の上流部近傍には、図2に示すように、透過型の光センサである原稿セット検知センサ40が設けられており、原稿Pがセットされたことを検出するようになっている。
【0054】
またさらに、原稿トレイ4の中程の所(ストッパ21から225mmの距離の所)には、反射型の光センサである原稿後端検知センサ41が設けられており、この原稿後端検知センサ41によってラージサイズの原稿がセットされたことを検知できるようになっている。
【0055】
また、原稿セット検知センサ40と後端検知センサ41の中間には、反射型の光センサである最終原稿検知センサ43が設けられており、搬送中の原稿が最終原稿であるか否かを判定できるようになっている。
【0056】
さらに、原稿トレイ4の下部には紙幅検知センサ44が設けられており、幅方向規制板33の位置を検出することに基づき原稿トレイ4上にセットされた原稿Pの幅方向の長さを検出するようになっている。
【0057】
またさらに、分離搬送ローラ8と第1給送ローラ16の間には、透過型の光センサである分離センサ30が設けられており、分離搬送ローラ8で搬送されてきた原稿Pを検出するようになっている。また、分離センサ30と搬送方向に同じ位置で、スラスト方向(原稿の幅方向)に所定距離離れた位置には、同じく透過型の光センサである斜行検知センサ31が併設されており、分離センサ30と共に、給送されてきた原稿の斜行量を検出出来るようになっている。
【0058】
また、第1給送ローラ16の下流側で該ローラ16の近傍には、フラグ移動によって原稿Pを検出する混載検知センサ32が設けられており、原稿トレイ4上のセンサと合わせて、異なるサイズの原稿が原稿トレイ4にセットされていることを原稿搬送中に検出できるようにしている。
【0059】
さらに、第2給送ローラ9の上流側でかつ該ローラ9の近傍には、透過型の光センサである給紙センサ35が配設されており、原稿搬送路(イ)(ロ)(ハ)及び反転給送路(ト)を搬送される原稿Pの前端及び後端を検知するようになっている。
【0060】
またさらに、給送ローラ9の下流側には、同じく透過型の光センサであるレジストセンサ39が配設されていて、原稿Pの後端を検出する事によって原稿Pの停止位置を制御するようになっている。また、給送ローラ9の下流側である、原稿搬送路(ハ)には、後述する穴開き原稿の通過を検知する紙パスセンサが設けられており、この紙パスセンサにより後述する制御装置は穴開き原稿の停止位置を制御するようになっている。
【0061】
また、反転給排路(ホ)には、透過型の光センサである反転センサ38が配設されており、プラテン3から排出された原稿P、または、プラテン3に進入する原稿Pを検出するようになっている。
【0062】
さらに、反転給送路(リ)には、フラグ移動によって原稿Pを検出する反転検知センサ33が設けられており、反転フラッパ23の切り替えによって原稿Pが反転給送路(リ)に導かれた事を検出するようになっている。
【0063】
またさらに、手差しレジストローラ11の排紙方向下流近傍には、透過型の光センサである手差しレジストセンサ34が設けられており、手差し搬送路(ル)からの原稿を検出すると共に、プラテン3から原稿排出路(ヌ)へ排出される原稿Pを検出するようになっている。
【0064】
また、手差し給紙ローラ13の手差し原稿トレイ14側には、フラグ移動によって原稿Pを検出する手差し原稿検知センサ370が設けられており、手差し原稿トレイ14に原稿がセットされたことを検出するようになっている。
〈読み取り位置の説明〉
次に、原稿の読み取り位置について、図5に沿って説明する。
【0065】
図5はプラテン3上の原稿読み取り位置を示した図であり、原稿搬送モード、搬送する原稿サイズにより図のR1、R2、R3の位置をとる。
【0066】
符号R1は、両面原稿モード時の読み取り位置であり、この位置に載置された原稿は装置本体1のスキャナー204の走査によって画像読み取りが行われるようになっている。
【0067】
符号R2は、ハーフサイズ片面原稿搬送モード時における読み取り位置であり、原稿Pがこの位置R2(以下、“第2画先R2”とする)に来ると画像読み取りを開始するようになっている。なお、このモードでは、装置本体1のスキャナー204は固定され、原稿を搬送しながら画像読み取りを行うようになっている。
【0068】
符号R3は、ラージサイズ片面原稿搬送モード、並びにハーフサイズ原稿を縦送りする場合における読み取り位置であり、原稿Pがこの位置R3(以下、“第3画先R3”とする)に来ると画像読み取りを開始するようになっている。なお、このモードでも、装置本体1のスキャナー204は固定され、原稿を搬送しながら画像読み取りを行うようになっている。
【0069】
図5において、符号L1は、第2給送ローラ9のニップ点から第1画先R1までの距離を示し、符号L2は、第2給送ローラ9のニップ点から第2画先R2までの距離を示し、符号L3は、第2給送ローラ9のニップ点から第3画先R3までの距離を示す。また、符号L4は、ハーフサイズの原稿がプラテン3の左側に載置された場合における第1画先R1から原稿先端までの距離を示し、符号L5は待機位置に停止した原稿の先端と第2画先R2との距離、符号L6は先行原稿の後端と後続原稿の後端までの距離(紙間距離)、符号L7は第1画先R1から手差しレジストローラ11までの距離を示す。
【0070】
いま、ハーフサイズ原稿の搬送方向の長さをLphとしたとき、
【0071】
【式1】
L7<[L4+2×L6+Lph]
L2>[L5−Lph]
となるようにハーフサイズ原稿の停止位置が制御されるため、図5に示すように、プラテン3上に後続原稿Pn、Pn‐1が停止しているときでも先行原稿Pn‐2の後端は手差しレジストローラ11のニップを抜け、画像形成のため待機している後続原稿Pnの後端は第2給送ローラ9のニップを抜ける。
〈制御回路の説明〉
次に、ADF2の制御回路について、図6に沿って説明する。
【0072】
図6は、本実施の形態の制御回路の回路構成を示すブロック図である。この制御回路Cは、制御装置であるマイクロプロセッサ(以下、“CPU”とする)201を中心に構成されており、電池によりバックアップされるRAM(不図示)と、制御シーケンスソフトの格納されたROM(同じく不図示)を備えている。なお、符号202は、複写機本体とのデータ通信を制御するための通信用ICである。
【0073】
また、CPU201の入力ポートには、分離センサ30、斜行検知センサ31、混載検知センサ32、反転検知センサ33、手差しレジストセンサ34、給紙センサ35、反転センサ38、手差し原稿検知センサ370、レジストセンサ39、原稿セット検知センサ40、原稿後端検知センサ41、最終原稿検知センサ43、紙幅検知センサ44、給紙ローラホームセンサ45、揺動位置センサ46等の各種センサが接続されており、装置内における、原稿の挙動、及び可動負荷の挙動をモニターするために用いられるようになっている。
【0074】
一方、CPU201の出力ポートにはドライブ回路203,…を介してモータ100,…等が接続されている。
【0075】
すなわち、上述した分離モータ100(DCブラシモータ)は、ドライバ203及びコントローラ203aを介してCPU201に接続されており、ドライバ203とコントローラ203aとによって駆動制御されるようになっている。なお、コントローラ203aには、CPU201からモータ回転数の基準となる基準クロック、オン、オフ信号などが入力されている。
【0076】
また、搬送モータ101(ステッピングモータ)は、ステッピングモータドライバ204を介してCPU201に接続されており、ステッピングモータドライバ204によって駆動制御されるようになっている。さらに、ベルトモータ102(ステッピングモータ)は、ステッピングモータドライバ205を介してCPU201に接続されており、ステッピングモータドライバ205によって定電流駆動されるようになっている。各々のドライバ204,…には、CPU201から双励磁信号と、モータ電流制御信号とが入力されている。
【0077】
またさらに、揺動モータ103(ステッピングモータ)は、ドライバ206を介してCPU201に接続されており、ドライバ206によって定電圧駆動されるようになっている。
【0078】
また、排紙モータ104(DCブラシモータ)は、ドライバ207とFGサーボ用のコントローラ207aとを介してCPU201に接続されており、ドライバ207とFGサーボ用のコントローラ207aとにより駆動制御されるようになっている。
【0079】
さらに、ストッパソレノイド105は、ドライバ208を介してCPU201に接続されており、ドライバ208によって駆動制御されるようになっている。
【0080】
またさらに、分離クラッチ106は、ドライバ209を介してCPU201に接続されており、ドライバ209によって駆動制御されるようになっている。
【0081】
また、パス切り替えソレノイド107は、ドライバ210を介してCPU201に接続されており、ドライバ210によって駆動制御されるようになっている。
【0082】
さらに、反転フラッパソレノイド108は、ドライバ211を介してCPU201に接続されており、ドライバ211によって駆動制御されるようになっている。
【0083】
またさらに、排紙フラッパソレノイド109は、ドライバ212を介してCPU201に接続されており、ドライバ212によって駆動制御されるようになっている。
【0084】
なお、上述した各ドライバ203〜212はすべて、CPU201に入力された信号によって、その動作を制御されるものである。
【0085】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
[1]作用の概略
まず、本実施の形態の作用の概略について、図7に沿って説明する。
【0086】
原稿トレイ4に原稿Pがセットされたことが原稿セット検知センサ40によって検出され、かつ、オペレータが装置本体1の操作部にあるスタートキー(コピーキー)を押すと、動作開始となる(main1)。
【0087】
次に、装置本体1から送信されてきた複写モードを判別し(main2)、片面原稿モードであれば原稿後端検知センサ41がオフしているか否かを判別する(main3)。この判別によって原稿Pがハーフサイズかラージサイズかを検知でき、肯定判定(ハーフサイズ)であった場合には、後述する第1流し読みモードにて一連の複写処理を実行して動作を終了し(main4,main9)、否定判定(ラージサイズ)であった場合には、後述する第2流し読みモードにて一連の複写処理を実行して動作を終了する(main5,main9)。
【0088】
一方、装置本体1から送信されてきた複写モードを判別した時点で両面原稿モードであれば(main2)、両面原稿モードにて一連の複写処理を実行して動作を終了する(main6,main9)。
【0089】
また、オペレータが手差し原稿トレイ14に原稿をセットした場合には手差し原稿検知センサ370が信号を出力するが、この状態でオペレータが、装置本体1の操作部にあるスタートキー(コピーキー)を押すと、後述する手差しモードにて一連の複写処理を実行して動作を終了する(main7,main8,main9)。
[2]片面原稿搬送モード
まず、片面原稿搬送モードの場合の作用を、ハーフサイズ片面原稿搬送モードの場合とラージサイズ片面原稿搬送モードの場合とに分けて説明する。
[2−1]ハーフサイズ片面原稿搬送モード
まず、ハーフサイズの片面原稿を搬送する場合の作用の概略について、図8に沿って説明する。
【0090】
図8は、該作用の概略を示すフローチャート図である。
【0091】
ハーフサイズの片面原稿を搬送するに際しては、まず、ピックアップDOWN処理(詳細は後述)が行われ、給紙ローラ5が降下されて原稿P1に当接される(図8draftmd1)。
【0092】
その後、分離処理(詳細は後述)が実行されて最上部の原稿P1が1枚だけ分離され(図8draftmd2)、続いて給紙処理が実行される(図8draftmd3)。
【0093】
そして、原稿P1がプラテン3の所定位置にまで搬送されると、原稿流し読み処理(第1流し読みモード)が実行されて、装置本体1のスキャナー204を所定位置に固定したままで原稿画像の読み取りが行なわれる(図8draftmd4)。
【0094】
その後、分離センサ30により原稿の後端が検知されるのを待ち(図8draftmd5)、該検知がなされると、原稿セット検知センサ40によって搬送中の原稿が最終原稿か否かを判断する(図8draftmd6)。
【0095】
そして、最終原稿でなければ、原稿P1を排紙トレイ10上に排出する排紙処理(詳細は後述)を行い(図8draftmd8)、以上の動作を繰り返す(図8draftmd2〜draftmd6)。
【0096】
また、搬送中の原稿が最終原稿であった場合は、排紙処理を行うと共に(図8draftmd7)、ピックアップUP処理(詳細は後述)を行って給紙ローラ5を上限位置に戻し(図8draftmd9)、一連の処理を終了する。
【0097】
次に、ハーフサイズの片面原稿を搬送する場合の作用の詳細について、図9及び図10に沿って説明する。
【0098】
図9は、ハーフサイズの片面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図であり、図10は、ハーフサイズの片面原稿を搬送するときの作用の詳細を示すフローチャート図である。
【0099】
通常、給紙ローラ5は図3(a)に示すように分離上ガイド板52より上方の位置(ホームポジション)に待避しているため、オペレータは、この給紙ローラ5に阻害されることなく原稿の束をセットできる。なお、以後の説明では、原稿トレイ4上に積載されている原稿を上から順に“原稿P1”、“原稿P2”、“原稿P3”とする。また、特に原稿順を指定しない場合は“原稿P”とする。
【0100】
いま、オペレータが画像形成装置の操作部にて複写条件を入力し、スタートキー(コピーキー)を押すと、プラテン上の紙幅検知センサ44によって原稿サイズの検出が行われる。
【0101】
パス切り替えソレノイド107はオフとなって反転給紙フラッパ22は図2の実線位置に保持されて、原稿搬送路(ハ)は閉塞されて反転給送路(チ)が開放されているが、本モードにおいては、パス切替ソレノイド107はオン制御され(図10ent1)、反転給紙フラッパ22は図2に示す鎖線位置に移動され、反転給送路(ヘ)は閉塞されて原稿搬送路(ハ)が開放される。
【0102】
次に、分離モータ100、搬送モータ101及びベルトモータ102が起動され(図10ent2)、給紙ローラ5、分離ベルト6、分離搬送ローラ8、第1給送ローラ16、第2給送ローラ9及び幅広ベルト7が回転駆動される。そして、上述の分離ベルト6並びに分離搬送ローラ8の駆動によって分離処理(詳細は後述)が行われて、最上の原稿P1は原稿搬送路(イ)内を搬送され、第1給送ローラ16及び第2給送ローラ9の駆動によって原稿P1は原稿搬送路(ロ)及び(ハ)内を搬送される(図9(a)参照)。なお、第1給送ローラ16、第2給送ローラ9及び幅広ベルト7は、その搬送速度が一致するように同期速度制御される。
【0103】
ここで、分離部Sを通過した原稿P1は、第1給送ローラ16によって搬送される前に、分離センサ30及び斜行センサ31によって斜行検知が行われる。
【0104】
また、第1給送ローラ16による原稿搬送が開始されて給紙ローラ5によって原稿を給送する必要が無い場合には、昇降アーム51は上昇されて、給紙ローラ5は、揺動アーム53と共に上昇されて、原稿Pから離間される。なお、連続給紙の場合には、給紙ローラ5は、図3(a)のホームポジションまでは上昇せず、最上紙である原稿P1から3〜5mm程度離間する位置(図11(b)に示す待避ポジション)に中間停止するように制御される。ここで、この中間停止位置は、給紙ローラ5が原稿から微小距離離間した位置となるように、揺動位置センサ46からの信号に基いて制御される。これにより、給紙ローラ5の移動量は最小限に抑えられ、その結果、給紙ローラ5の原稿P1上への着地振動が少なくなって給紙性能が向上されると共に、後続の給紙開始までの時間を短縮できる。
【0105】
さらに、上述のように給紙ローラ5が上昇されると、分離クラッチ106がオフされて分離ベルト6及び分離搬送ローラ8の駆動が停止される。なお、分離搬送ローラ8は、ワンウェイローラで構成されているため、搬送中の原稿P1の動きに追従して回転する。
【0106】
ところで、上述した分離モータ100等の起動(図10ent2)と同時に、反転クロックから入力するクロック信号によってカウントするサイズチェックカウンタがスタートされる(図10ent3)。
【0107】
一方、レジストセンサ39が原稿先端を検知することで原稿P1が原稿搬送路(ハ)に搬送されたことを確認する(図10ent4)。
【0108】
また、分離センサ30が原稿後端の通過を検知すると(図10ent5)、分離クロックから入力されるクロック信号によってカウントする分離オフカウンタをスタートさせる(図10ent6)。そして、第1給送ローラ16から分離センサ30までの距離L3分だけのカウントが完了すると(図10ent7)、原稿は第1給送ローラ16から後端が抜けていることから、分離モータ100をオフして第1給送ローラ16の駆動を止める(図10ent8)。このとき、後述する斜行補正が行われる。
【0109】
さらに、給紙センサ35が原稿後端の通過を検知すると(図10ent9)、前記サイズチェックカウンタをストップし(図10ent10)、そのデータに基づいてに示すサイズチェック処理(詳細は後述)を行う(図10ent11)。
【0110】
またさらに、給紙センサ35が原稿後端の通過を検知すると(図10ent9)、ベルト励磁クロックによってカウントされるレジストカウンタをスタートさせる(図10ent12)。そして、このカウントが給紙センサ35から第2給送ローラ9までの距離L4分だけ終了すると(図10ent13)、搬送モータ101をオフし(図10ent14)、第2給送ローラ9の駆動を停止させる。これにより、第2給送ローラ9の回転は、先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9のニップを抜けたところで停止される。
【0111】
一方、給紙ローラ5は、図11(b)に示す待避ポジションに待避しているが、先行原稿P1の後端が給紙ローラ5のニップ点を過ぎると再び降下し、後続原稿P2の給紙動作に備える。そして、先行原稿P1の後端が第1給送ローラ16のニップ点を抜けたところで分離クラッチ106がオンされ、給紙ローラ5による後続原稿P2の給紙が開始される(図9(a)参照)。
【0112】
ところで、第2給送ローラ9の回転は、上述のように先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9のニップを抜けたところで停止されるが、上述の給紙ローラ5による後続原稿P2の給紙は高速で行われるため、第2給送ローラ9の回転が停止される時点では、後続原稿P2は、その先端が第2給送ローラ9の上流近傍位置(給紙センサ35が配置されている位置)に到達する位置まで搬送されている。そして、後続原稿P2の先端が給紙センサ35によって検知されると、先行原稿P1の場合と同様に斜行取りのための制御が行われる。
【0113】
一方、先行原稿P1は、プラテン3上の原稿搬送路(ニ)に進入しており、幅広ベルト7によって単独搬送されるが、ベルトモータ102は、前記スタートしたレジストカウンタが終了した時点で(図10ent15)、停止される(図10ent16)。これにより、先行原稿P1は、その後端が給紙センサ35及び第2給送ローラ9のニップ点を抜けてから所定距離進んだところで一旦停止する(図9(b)参照)。つまり、先行原稿P1の後端と第2給送ローラ16のニップ点との間の距離L8(図9(b)参照)は、
【0114】
【式2】
L8=L2−L5−搬送原稿サイズ
L2;第2画先位置R2から第2給送ローラ9のニップ点までの距離
L5;第2画先位置R2から先行原稿P1の先端までの距離
で表されるが、先行原稿P1が上述のように一旦停止した状態では先行原稿P1の後端は第2給送ローラ16のニップ点を抜けているため、上記L8の値は正(プラス)となる。
【0115】
なお、ベルトモータ102の駆動停止が行われると同時に(図10ent16)、パス切り替えソレノイド107がオフされる(図10ent17)。
【0116】
このように原稿P1が一旦停止すると、制御回路Cは、装置本体1に対して搬送完了信号を出力し、装置本体1から搬送開始信号が入力されるのを待つ。
【0117】
そして、後続原稿P2の斜行取り制御が完了すると共に、制御回路Cが装置本体1からの搬送開始信号を受信すると、該制御回路Cは、幅広ベルト7を起動して、先行原稿P1を画像形成速度で搬送する。
【0118】
この間、第2給送ローラ9は駆動が停止されたままであり後続原稿P2は待機しているが、先行原稿P1の後端と後続原稿P2の先端の距離(以後紙間距離とする)が所定距離になったところで、第2給送ローラ9は起動され、後続原稿P2は、先行原稿P1と同じ画像形成速度で搬送される。なお、この第2給送ローラ9の起動及び搬送速度は、前述の紙間距離がL6となる時点で幅広ベルト7の搬送速度と第2給送ローラ9の搬送速度とが一致するように制御される。
【0119】
そして、先行原稿P1が第2画先位置R2に達すると、制御回路Cは装置本体1に対して画先到達信号を出力し、装置本体1はこれを受けて先行原稿P1の画像読み取り(第1流し読みモード)を開始する。
【0120】
なお、本モードにおいては、スキャナー204は、原稿P1の後端が第2給送ローラ9に当接している状態ではスキャナー204が原稿P1に対向しないような位置に固定されている。すなわち、スキャナー204は、原稿の送り方向の長さをLa mmとし、第2給送ローラ9からスキャナー204の位置までの距離(原稿搬送路(ハ)〜(ニ)に沿った距離)をLb とした場合、
【0121】
【式3】
La <Lb
の関係を満足するような位置(例えば第2画先位置R2や第3画先位置R3)に固定されている。
【0122】
原稿P1は、画像読み取りが終了すると、原稿後端と第2画先位置R2とが所定距離L9となる位置に停止される(図9(c)参照)。この時、後続の原稿P2は、原稿先端と第2画先位置R2とが所定距離L5となる位置に停止されており、更に後続の原稿P3は、停止している第2給送ローラ9によって斜行取りのためのループが形成された状態で待機している。
【0123】
この状態で装置本体1から搬送開始信号が入力されると、制御回路Cは幅広ベルト7(ベルトモータ102)を起動して後続原稿P2の搬送を開始し(図9(d)参照)、装置本体1は該原稿P2の画像読み取りを行う。
【0124】
この間に先行原稿P1の排紙処理(詳細は後述)が行われ、該原稿は排紙トレイ10上に排出される。
【0125】
以下、上述した各処理の詳細について説明する。
〈ピックアップDOWN処理〉
ここで、このピックアップDOWN処理について、図12に沿って説明する。
【0126】
いま、給紙ローラ5がホームポジションにあると(図3(a)参照)、給紙ローラホームセンサ45がオンしている。この状態で、揺動モータ103を駆動して昇降アーム51を下降させると(pickupdwn1)、給紙ローラホームセンサ45がオフとなる(pickupdwn2)。さらに、昇降アーム51を下降させると、給紙ローラ5が最上の原稿P1に当接した状態で、揺動位置センサ46は揺動アームフラグ54によって遮蔽されてオン信号を出力し(pickupdwn3)、このオン信号に基づいて揺動モータ103の駆動を止める(pickupdwn4)。この状態で、給紙ローラ5は、該ローラ5及び揺動アームの自重によって原稿P1に当接して、原稿P1に常に安定した給送力を付与する(図11(a)参照)。この状態で給紙ローラ5を回転駆動すると、原稿P1は安定して給送される。
【0127】
なお、上述のように給紙ローラホームセンサ45がオフ(pickupdwn2)となった後も昇降アーム51を下降させると、アーム軸51cと揺動アーム53との係合が解除され、揺動アーム53と昇降アーム51との間に相対的な位置関係にずれが発生し始めるが、昇降アーム51は揺動位置センサ(接触検知手段)46からのON信号に基づき停止されるため、そのずれ量は一定となる(図11(a)参照)。
〈分離処理及び斜行補正〉
ここで、分離処理及び斜行補正について、図13に沿って説明する。
【0128】
上述のように分離モータ100が駆動されると(図13sepa1)、分離ベルト6及び分離搬送ローラ8がそれぞれ矢印方向に回転駆動され、原稿トレイ4から搬送されてきた原稿Pは1枚毎に分離されてさらに下流の原稿搬送路(ロ)に搬送される。そして、原稿P1の先端が分離搬送ローラ8の下流側の所定位置に到達すると、分離センサ30がオンされ(図13sepa2)、予め決められた所定時間範囲内に分離処理が終了する様、第2給送ローラ9に原稿先端を突き当ててループ形成されるまでの残りの搬送距離と分離センサ30がオンするまでの経過時間から分離モーター100の速度制御を行う(図13sepa3)。
【0129】
そして、原稿P1の先端が、第2給送ローラ9の上流側近傍に配置された給紙センサ35によって検知されると(図13sepa4)、分離クロックから入力するクロック信号によってカウントする分離ループカウンタをスタートさせ(図13sepa5)、分離モーター100の駆動(第1給送ローラ16の駆動)は、この設定カウント終了後に停止される(図13sepa6,sepa7)。これにより、原稿P1は、停止している第2給送ローラ9のニップ部に先端を突き当てられ、所定量のループが形成された状態で停止されて、周知の斜行取りが行われる。
〈サイズチェック処理〉
ここで、サイズチェック処理について、図14に沿って説明する。
【0130】
このサイズチェック処理では、原稿サイズの判定手段として前記サイズチェックカウンタデータに第2給送ローラ9のニップ位置から給紙センサ35までの距離分を加えて補正したものが真の原稿サイズ(送り方向長さ)となる。この時、原稿は第2給送ローラ35と幅広ベルト7によって搬送されており、その送り量とベルト励磁クロックによるカウント値は確実に一致する。以後、補正されたサイズデータによってA5、B5、A4、B5R、A4R、B4、A3等のサイズ判定を行う。
〈原稿流し読み処理〉
ここで、原稿流し読み処理について図15に沿って説明する。
【0131】
ベルトモータ102を起動し(図15move1)、幅広ベルト7を駆動すると、上述のように原稿P1はプラテン3に沿って搬送される。このベルトモータ102の起動と同時に、ベルト励磁クロックによってカウントされる画先オンカウンタをスタートさせる(図15move2)。なお、この時のベルトモータ速度は装置本体1から受信した流し読み速度データ(V)に基づいて励磁クロック信号を出力することで定速制御を行う。そして、画先オンカウンタのカウントが終了した時点で(図15move3)、画先信号を装置本体1へ送信する(図15move4)。
【0132】
装置本体1は、この画先信号を受信した後、流し読み時の光学系固定位置に原稿先端が到達するまでの時間を演算制御して実際の画像読み取りを行う。具体的には、スキャナー204を起動し、スキャナー204によって原稿画像の読み取りを行う。
【0133】
上記画先信号は所定時間経過した後にオフされ(図15move5,6,7)、原稿画像の読み取りが終了される。また、原稿後端が読み取り位置を通過したところで、ベルトモータ102をオフする(図15move8)。
【0134】
また、前記流し読み速度データ(V)は、光学系移動時の読み取り速度(V1)と等しくてもよいし、異なってもよい。特に、V>V1と設定された時は通常の光学系移動読み取りよりも短時間で原稿画像の読み取りが終了するので、複写速度が向上される。
〈ピックアップUP処理〉
ここで、このピックアップUP処理について、図16に沿って説明する。
【0135】
揺動モータ103を、ピックアップDOWN処理時とは逆方向に回転駆動すると(図16pickupup1)、給紙ローラ5は、昇降アーム51及び揺動アーム53を介して上昇される。そして、給紙ローラホームセンサ45のオンにより揺動モータ103の駆動は停止され(図16pickupup2,pickupup3)、給紙ローラ5は上限位置に保持される。
〈排紙処理〉
ここで、図17に基づいて排紙処理について説明する。
【0136】
上述のようにベルトモータ102が起動されると、幅広ベルト7及び手差しレジストローラ11が回転駆動される。ここで、この手差しレジストローラ11は幅広ベルト7の搬送速度に等しい搬送速度で駆動される。また、このベルトモータ102の起動と共に排紙モータ104が起動されて(図17ejct1)、排紙ローラ12及び手差し給紙ローラ13が回転駆動される。ここで、排紙ローラ12は幅広ベルト7の搬送速度に等しい搬送速度か若干速い搬送速度で駆動される。
【0137】
一方、排紙フラッパソレノイド109はオフ状態となっており、排紙フラッパ26は、図2の鎖線に示すように、その先端部がプラテン3より低く位置している。したがって、プラテン3上の先行原稿P1は、これらの幅広ベルト7、手差しレジストローラ11及び排紙ローラ12によって原稿搬送路(ニ)〜原稿排出路(ヌ)を通って搬送され、排紙トレイ10上に排出される。
【0138】
手差しレジストセンサ34が排出される原稿P1の先端を検知することで原稿P1が原稿排出路(ヌ)を搬送されていることを確認し(図17ejct2)、かつ、該センサ34が原稿P1の後端を検知して先行原稿P1の後端が手差しレジストローラ11のニップを抜けていることを確認した場合に(図17ejct3)、ベルトモータ102の駆動は停止される(図17ejct4)。これにより、幅広ベルト7及び手差しレジストローラ11の駆動が停止され、原稿P1は排紙ローラ12等によって単独搬送される。なお、この時点で、後続原稿P2は、画像読み取りが終了しており、後続の原稿P3と共にプラテン3上で停止される(図9(e)参照)。
【0139】
また、ベルトモータ102の駆動停止と同時に、排紙クロックから入力するクロック信号によってカウントする排紙カウンタをスタートし(図17ejct5)、この設定カウント終了後(図17ejct6)、排紙モーター104の駆動を停止する(図17ejct7)。これにより、排紙ローラ12及び手差し給紙ローラ13の駆動は停止されるが、この時点では、原稿P1は原稿排出路(ヌ)を既に通過して排紙ローラ12を抜けて、排紙トレイ10上に排出されている。[2−2]ラージサイズ片面原稿搬送モード
まず、ラージサイズの片面原稿を搬送する場合の作用の概略について、図18に沿って説明する。
【0140】
図18は、該作用の概略を示すフローチャート図である。
【0141】
ラージサイズの片面原稿を搬送するに際しては、まず、上述のピックアップDOWN処理が行われ、給紙ローラ5が降下されて原稿P1に当接される(図18draft2md1)。
【0142】
その後、上述の分離処理が実行されて最上部の原稿P1が1枚だけ分離され(図18draft2md2)、続いて給紙処理が実行される(図18draft2md3)。なお、ここまでの作用は、上述したハーフサイズ片面原稿搬送モードの場合と同様である。
【0143】
そして、原稿P1がプラテン3の所定位置にまで搬送されると、原稿流し読み処理(第2流し読みモード)が実行されて、装置本体1のスキャナー204を所定位置に固定したままで原稿画像の読み取りが行なわれる(図18draft2md4)。なお、本モードにおいては、スキャナー204は排紙トレイ10の近傍の第3画先位置R3に固定されているため、結果的に上述の原稿流し読み処理と排紙処理とは連続して行われることとなり(図18draft2md5)、画像が読み取られた原稿P1は排紙トレイ10上に排出されることとなる。
【0144】
その後、分離センサ30により原稿の後端が検知されるのを待ち(図18draft2md6)、該検知がなされると、原稿セット検知センサ40によって搬送中の原稿が最終原稿か否かを判断する(図18draft2md7)。
【0145】
そして、最終原稿でなければ以上の動作を繰り返し(図18draft2md2〜draft2md7)、最終原稿であればピックアップUP処理を行って給紙ローラ5を上限位置に戻して一連の処理を終了する(図18draft2md8)。
【0146】
次に、ラージサイズの片面原稿を搬送する場合の作用の詳細について、図19に沿って説明する。
【0147】
図19は、ラージサイズの片面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図である。
【0148】
ピックアップDOWN処理〜給紙処理までの作用(図18draft2md1〜draft2md3)は、上述したハーフサイズ片面原稿搬送モードの場合と同様である。
【0149】
すなわち、本モードの場合も、パス切替ソレノイド107は、上述したハーフサイズ片面原稿搬送モードの場合と同様にオン制御され、反転給送路(ヘ)は閉塞されて原稿搬送路(ハ)が開放される。また、幅広ベルト7は、先行原稿P1が搬送されてくると駆動され、先行原稿P1がプラテン3に進入する前には第2給送ローラ9と等しい搬送速度となっている。したがって、先行原稿P1は、上述の2つのローラ16,9並びに幅広ベルト7によって原稿搬送路(ハ)を通ってプラテン3にまで搬送される(図19(a)参照)。
【0150】
なお、第2給送ローラ9の回転は、先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9のニップを抜けたところで停止される。
【0151】
一方、給紙ローラ5は、先行原稿P1を給紙した後に待避ポジションに待避されるが、先行原稿P1の後端が給紙ローラ5のニップ点を過ぎると再び降下し、後続原稿P2の給紙動作に備える。そして、先行原稿P1の後端が第1給送ローラ16のニップ点を抜けたところで分離クラッチ106がオンされ、給紙ローラ5による後続原稿P2の給紙が開始される(図19(a)参照)。
【0152】
ところで、第2給送ローラ9の回転は、上述のように先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9のニップを抜けたところで停止されるが、上述の給紙ローラ5による後続原稿P2の給紙は高速で行われるため、第2給送ローラ9の回転が停止される時点では、後続原稿P2は、その先端が第2給送ローラ9の上流近傍位置(給紙センサ35が配置されている位置)に到達する位置まで搬送されている。そして、後続原稿P2の先端が給紙センサ35によって検知されると、先行原稿P1の場合と同様に斜行取りのための制御が行われる。
【0153】
一方、先行原稿P1は、プラテン3上の原稿搬送路(ニ)に進入しており、幅広ベルト7によって単独搬送され、その後端が給紙センサ35及び第2給送ローラ9のニップ点を抜けてから所定距離進んだところで一旦停止する(図19(b)参照)。つまり、先行原稿P1の後端と第2給送ローラ16のニップ点との間の距離L10(図19(b)参照)は、
【0154】
【式4】
L10=L3−L5′−搬送原稿サイズ
L3 ;第3画先位置R3から第2給送ローラ9のニップ点までの距離
L5′;第3画先位置R3から先行原稿P1の先端までの距離
で表されるが、先行原稿P1が上述のように一旦停止した状態では先行原稿P1の後端は第2給送ローラ16のニップ点を抜けているため、上記L10の値は正(プラス)となる。
【0155】
このように原稿P1が一旦停止すると、制御回路Cは、装置本体1に対して搬送完了信号を出力し、装置本体1から搬送開始信号が入力されるのを待つ。
【0156】
そして、後続原稿P2の斜行取り制御が完了すると共に、制御回路Cが装置本体1からの搬送開始信号を受信すると、該制御回路Cは、幅広ベルト7を起動して、先行原稿P1を画像形成速度で搬送する。
【0157】
この間、第2給送ローラ9は駆動が停止されたままであり後続原稿P2は待機しているが、先行原稿P1の後端と後続原稿P2の先端の距離(以後紙間距離とする)が所定距離になったところで、第2給送ローラ9は起動され、後続原稿P2は、先行原稿P1と同じ画像形成速度で搬送される。なお、この第2給送ローラ9の起動及び搬送速度は、前述の紙間距離がL11となる時点で幅広ベルト7の搬送速度と第2給送ローラ9の搬送速度とが一致するように制御される(図19(c)参照)。
【0158】
そして、先行原稿P1が第3画先位置R3に達すると、制御回路Cは装置本体1に対して画先到達信号を出力し、装置本体1はこれを受けて先行原稿P1の画像読み取りを開始する。
【0159】
この先行原稿P1の画像読み取りが終了すると、幅広ベルト7は所定時間だけ駆動された後に停止され、後続原稿P2は、図19(d)に示す位置にまで搬送されて該位置にて停止される。なお、紙間距離L11は、後続原稿P2先端から手差しレジストローラ11のニップ点までの距離より大きくなるように設定されているので、後続原稿P2が停止した時点では先行原稿P1の後端は手差しレジストローラ11のニップ点を通過しており、原稿P1は排紙ローラ12によって単独搬送され排出される。
[3]両面原稿搬送モード
次に、両面原稿搬送モードの場合の作用を、ハーフサイズ両面原稿搬送モードの場合とラージサイズ両面原稿搬送モードの場合とに分けて説明する。
[3−1]ハーフサイズ両面原稿搬送モード
まず、ハーフサイズの両面原稿を搬送する場合の作用の概略について、図20に沿って説明する。
【0160】
ハーフサイズの両面原稿を搬送するに際しては、上述のピックアップDOWN処理が実行され、給紙ローラ5が降下されて原稿P1に当接される(doublemd1)。その後、上述の分離処理が実行されて最上部の原稿P1が1枚だけ分離され給送される(doublemd2)。ここまでの作用は、上述した片面原稿搬送モードの場合と同様である。
【0161】
次に、プリ反転処理が行われて原稿P1の表裏が反転され(doublemd3)、反転された原稿P1は、第2面が下になるようにプラテン3上に載置される。そして、光学系移動原稿読取が実行されて(doublemd4)、第2面の原稿画像の読み取りが、装置本体1のスキャナー204を移動しながら行われる。
【0162】
この原稿読み取りが終了すると、反転給排路(ホ)、反転給送路(ト)及び原稿搬送路(ハ)を利用しての反転処理が行なわれ(doublemd5)、その後、第1面の原稿画像読み取りが行われる(doublemd6)。
【0163】
なお、このような読み取り処理を行っている間、原稿セット検知センサ40によって最終原稿か否かを判断する(doublemd7)。そして、最終原稿でなければ、原稿P1を排紙トレイ10上に排出する排紙処理を行い(doublemd8)、以上の動作を繰り返す(doublemd2〜doublemd7)。また、最終原稿であった場合は、排紙処理を行うと共に(doublemd9)、ピックアップUP処理を行って給紙ローラ5を上限位置に戻し(doublemd10)、一連の処理を終了する。
【0164】
次に、ハーフサイズの両面原稿を搬送する場合の作用の詳細について、図21及び図22に沿って説明する。
【0165】
図21は、ハーフサイズの両面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図であり、図22は、ハーフサイズの両面原稿を搬送するときの作用の詳細を示すフローチャート図である。
【0166】
いま、オペレータが操作部にて複写条件を入力し、スタートキー(コピーキー)を押すと、分離モータ100及び搬送モータ101が起動される(図22pretrn1)。これにより、第1給送ローラ16、第2給送ローラ9、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18が回転駆動されて、上述の分離処理や斜行補正が行われる。
【0167】
なお、この分離モータ100等の起動と同時に、反転クロックから入力するクロック信号によってカウントするサイズチェックカウンタがスタートされる(図22pretrn2)。
【0168】
一方、本モードにおいては、パス切り替えソレノイド107がオフの状態で、反転給紙フラッパ22は図2の実線位置に保持されて原稿搬送路(ハ)を閉塞すると共に反転給送路(チ)を開放している。また、反転フラッパソレノイド108はオフの状態で、反転フラッパ23は図2の実線位置に保持されて反転給送路(ト)を閉塞すると共に反転給送路(リ)を開放している。したがって、第2給送ローラ9が回転駆動されることにより、第2給送ローラ9に先端を突き当てられていた原稿P1は反転給送路(チ)(ヘ)(リ)の側に導かれ、プリ反転処理が行われる(図21(a)参照)。なお、原稿P1が反転給送路(チ)に搬送されたか否かは、レジストセンサ39が原稿先端を検知することで確認する(図22pretrn3)。
【0169】
一方、分離センサ30が原稿後端の通過を検知すると(図22pretrn4)、分離クロックから入力するクロック信号によってカウントする分離オフカウンタをスタートさせる(図22pretrn5)。そして、第1給送ローラ16から分離センサ30までの距離L3分だけのカウントが完了すると(図22pretrn6)、原稿は第1給送ローラ16から後端が抜けていることから、分離モータ100をオフして第1給送ローラ16の駆動を止める(図22pretrn7)。
【0170】
また、給紙センサ35が原稿後端の通過を検知すると(図22pretrn8)、前記サイズチェックカウンタをストップし(図22pretrn9)、そのデータに基づいてサイズチェック処理を行う(図22pretrn10)。
【0171】
さらに、レジストセンサ39が原稿後端の通過を検知すると(図22pretrn11)、反転励磁クロックによってカウントされるプレ反転カウンタをスタートさせる(図22pretrn12)。そして、プレ反転カウンタが終了した時点で(図22pretrn13)、搬送モータ101をオフする(図22pretrn14)。これにより、原稿P1は、後端が反転給送路(チ)を抜けた所定位置に停止される。
【0172】
そして、搬送モータ101をオフしてから所定時間経過後、搬送モータ101が逆方向に起動されて第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18が反対方向に回転駆動されると共に、ベルトモータ102が起動されて幅広ベルト7が正方向に回転駆動される(図22pretrn15)。これにより、原稿P1は、反転給排路(ホ)を通ってプラテン3上の原稿搬送路(ニ)に導かれる(図21(b)参照)。
【0173】
なお、原稿P1が原稿搬送路(ロ)から反転給送路(チ)(ヘ)(リ)の側に搬送される場合において、原稿P1の後端が一方向フラッパ24を通過した時には、給排フラッパ25は図2の実線位置に移動されている。したがって、プリ反転された原稿P1が反転給排路(ホ)を通って原稿搬送路(ニ)に搬送される場合において、原稿P1の先端がプラテン3の端部と衝突することが防止される。また、第1反転ローラ17等の搬送速度と幅広ベルト7の搬送速度とは、特別な場合を除いて等速となるように制御されている。
【0174】
一方、反転センサ38が原稿先端の通過を検知することに基づき原稿P1が反転給排路(ホ)に搬送されたことを確認し(図22pretrn16)、かつ反転センサ38が原稿後端の通過を検知すると(図22pretrn17)、搬送モータ101の駆動が停止される(図22pretrn18)。
【0175】
また、反転センサ38の検知信号(原稿の後端を検知した信号)に基づき、ベルト励磁クロックによってカウントされるプリ給紙カウンタがスタートされる(図22pretrn19)。そして、このプリ給紙カウンタがカウントを終了した時点で(図22pretrn20)、ベルトモータ102の駆動が停止される(図22pretrn21)。これにより、幅広ベルト7の駆動は停止され、原稿P1は、プラテン3上の所定位置に第2面を下にした状態で停止される(図21(c)参照)。
【0176】
この状態で装置本体1のスキャナー204が走査されて、原稿P1の第2面の画像読み取りが行われる。
【0177】
原稿P1の第2面の画像読み取りが終了すると、原稿の反転処理が行われる。ここで、図23に基づいて反転処理について説明する。
【0178】
反転フラッパ23は、上述のように図2の実線位置に保持されて反転給送路(ト)を閉塞すると共に反転給送路(リ)を開放しているが、本反転処理を行うに際しては反転フラッパソレノイド108はオンにされて(図23trn1)、反転フラッパ23を図2の鎖線位置に切り換えて、反転給送路(ト)を開放すると共に反転給送路(リ)を閉塞する。
【0179】
また、パス切替ソレノイド107をオンにし(図23trn1)、反転給紙フラッパ22を図2の鎖線位置に保持して原稿搬送路(ハ)を開放すると共に反転給送路(チ)を閉塞し、給排フラッパ25を図2の鎖線位置に保持する。
【0180】
次に、ベルトモータ102及び搬送モータ101をオンして(図23trn2)、幅広ベルト7、第2給送ローラ9、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18を逆方向に回転駆動する。これにより、原稿P1は、反転給排路(ホ)→反転給送路(ヘ)〜(ト)→原稿搬送路(ハ)を搬送される(図21(d)参照)。
【0181】
ところで、プラテン3上の原稿P1が反転給排路(ホ)に排出される際には、その原稿先端は反転センサ38によって検知されるが(図23trn3)、この検知と同時に、ベルト励磁クロックによってカウントされる反転カウンタがスタートされる(図23trn4)。そして、この反転カウンタのカウントが終了するとベルトモータ102がオフされ(図23trn5,trn6)、所定時間経過後に正方向に回転駆動される(図23trn7)。したがって、原稿搬送路(ハ)まで搬送されている原稿P1は、幅広ベルト7によって原稿搬送路(ニ)に導かれる。なお、幅広ベルト7の搬送速度は、原稿P1の先端が原稿搬送路(ニ)に進入する時までに第2給送ローラ9の搬送速度と一致するように制御がなされる。
【0182】
また、給紙センサ35が原稿先端の通過を検知して原稿P1が反転給送路(ト)を搬送されていることを確認し(図23trn8)、かつ、レジストセンサ39が原稿後端の通過を検知すると(図23trn9)、搬送モータ101はオフされる(図23trn10)。これにより、第2給送ローラ9の回転は、先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9のニップを抜けたところで停止される。したがって、原稿搬送路(ニ)に進入した先行原稿P1は、幅広ベルト7によって単独搬送されることとなる。
【0183】
さらに、給紙センサ35が原稿後端の通過を検知すると同時に、ベルト励磁クロックによってカウントされる反転給紙カウンタがスタートされる(図23trn11)。そして、反転給紙カウンタのカウントが終了した時点で(図23trn12)、ベルトモータ102はオフされる(図23trn13)。これにより、幅広ベルト7の駆動が停止されて、原稿P1はプラテン3上の所定位置に停止される。
【0184】
この位置で装置本体1のスキャナー204が走査されて、原稿P1の第1面の画像読み取りが行われる。
【0185】
その後、反転フラッパソレノイド108をオフして反転フラッパ23を図2の実線位置に切り換え、またパス切り替えソレノイド107をオフして反転給紙フラッパ22及び給排フラッパ25を図2の実線位置に切り換える(図23trn14)。
【0186】
なお、反転処理においては幅広ベルト7が正方向に逆転駆動されることから(図23trn7)、第1反転ローラ17と幅広ベルト7とによって原稿P1を引っ張り合うこととなるが、第1反転ローラ17のニップ力の方が強い為に原稿P1は反転ローラ17によって搬送されることとなる。但し、ラージサイズの原稿(送り方向に長い原稿)の場合には、幅広ベルト7の搬送力の方が大きくなって円滑な原稿の搬送が阻害されることがある。したがって、この場合には、幅広ベルト7を逆転駆動するタイミングを遅らせるようにする。
【0187】
また一方、給紙センサ35による先行原稿P1後端の検知と前後して、給紙ローラ5や分離部Sが駆動されて後続原稿P2が原稿トレイ4から分離給送され、第2給送ローラ9にて斜行取りが行われる。そして、第2給送ローラ9、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18が駆動されて、後続原稿P2のプリ反転処理を行う(図21(e)参照)。なお、後続原稿P2は、先行原稿P1の画像読み取りが行われている間にプリ反転処理を完了し、その先端部が第1反転ローラ17にニップされた状態で待機している。
【0188】
そして、先行原稿P1の画像読み取りが終了すると、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18の逆転と幅広ベルト7の正転が開始され、先行原稿P1及び後続原稿P2が、プラテン3上に所定の紙間距離L12だけ離れた状態に載置される(図21(f)参照)。
【0189】
この状態で、装置本体1のスキャナー204が走査されて、後続原稿P2の第2面の画像読み取りが行われる。
【0190】
そして、この画像読み取りが終了すると、先行原稿P1の場合と同様に後続原稿P2の反転処理が始まり、後続原稿P2は反転給排路(ホ)に排出される。なお、先行原稿P1は、この反転処理に伴って反転給排路(ホ)の方向に搬送されるが、紙間距離L12を適切な値に設定しているため、反転給排路(ホ)に排出されることなくプラテン3上に載置されたままの状態となる。
【0191】
その後、幅広ベルト7の逆転駆動がなされ、後続原稿P2は、反転給排路(ホ)、反転給送路(ヘ)、反転給送路(ト)及び原稿搬送路(ハ)を経由して原稿搬送路(ニ)に導かれる。
【0192】
幅広ベルト7は、図21(g)の状態で停止され、この状態で後続原稿P2の第1面の画像読み取りが行われる。なお、この時の原稿P1と原稿P2の紙間距離はL13となる。また、さらに後続の原稿P3は、原稿トレイ4から給送されて第1反転ローラ17にニップされた状態で待機している。
【0193】
後続原稿P2の第1面の画像読み取りが終了すると、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18の逆転と、幅広ベルト7の正転と、排紙ローラ12の回転とが開始され、後続原稿P3及びP2、並びに先行原稿P1が同時に排紙トレイ10の側に搬送される。
【0194】
そして、後続原稿P3がプラテン3上に載置された時点で幅広ベルト7は停止され、後続原稿P3の画像読み取りが行われる(図21(h)参照)。なお、この時点で先行原稿P1は、その後端が既に手差しレジストローラ11のニップを抜けている為、排紙ローラ12等によって単独搬送されて排紙トレイ10に排出される。
【0195】
なお、複数の原稿を画像読み取りする場合には上述の作用が繰り返されるが、最終の画像読み取り(すなわち、最終原稿Pnの第1面の画像読み取り)が終了した時点では、プラテン3の上には2枚の原稿(最終原稿Pnと最終前原稿Pn‐1)が載置された状態となる。そして、これらの原稿Pn,Pn‐1は、幅広ベルト7の駆動によって排紙トレイ10に連続して排出される。
[3−2]ラージサイズ両面原稿搬送モード
次に、ラージサイズの両面原稿を搬送する場合の作用について、図24に沿って説明する。
【0196】
図24は、ラージサイズの両面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図である。
【0197】
本モードにおいても、ハーフサイズの場合と同様に、反転給紙フラッパ22は図2の実線位置に保持されて原稿搬送路(ハ)を閉塞すると共に反転給送路(チ)を開放し、反転フラッパ23は図2の実線位置に保持されて反転給送路(ト)を閉塞すると共に反転給送路(リ)を開放している。
【0198】
いま、オペレータが操作部にて複写条件を入力し、スタートキー(コピーキー)を押すと、ハーフサイズの場合と同様に、分離モータ100及び搬送モータ101が起動されて分離処理及び斜行補正が行われる。
【0199】
また、原稿P1は、反転給送路(チ)(ヘ)(リ)の側に導かれてプリ反転処理が行われ(図24(a)参照)、搬送モータ101を停止することに基づき後端が反転給送路(チ)を抜けた所定位置に停止される。
【0200】
次に、搬送モータ101が停止されて所定時間が経過した後に、該モータ101が逆方向に起動されて第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18が反対方向に回転駆動されると共に、ベルトモータ102が起動されて幅広ベルト7が正方向に回転駆動される。これにより、原稿P1は、反転給排路(ホ)を通ってプラテン3上の原稿搬送路(ニ)に導かれる(図24(b)参照)。このとき、給排フラッパ25は図2の実線位置に移動されているので、原稿P1の先端がプラテン3の端部と衝突することが防止される。また、第1反転ローラ17等の搬送速度と幅広ベルト7の搬送速度とは、特別な場合を除いて等速となるように制御されている。
【0201】
反転センサ38によって原稿P1の後端が検知されると、所定時間経過後に幅広ベルト7の駆動は停止され、原稿P1は固定読みモード時の画先位置に載置される(図24(c)参照)。
【0202】
この状態で装置本体1のスキャナー204が走査されて、原稿P1の第2面の画像読み取りが行われる。
【0203】
原稿P1の第2面の画像読み取りが終了すると、原稿の反転処理が行われる。
【0204】
すなわち、反転フラッパ23は図2の鎖線位置に切り換えられて、反転給送路(ト)を開放すると共に反転給送路(リ)を閉塞し、反転給紙フラッパ22は図2の鎖線位置に保持されて原稿搬送路(ハ)を開放すると共に反転給送路(チ)を閉塞し、給排フラッパ25は図2の鎖線位置に保持される。
【0205】
一方、上述の画像読み取りが終了するとベルトモータ102及び搬送モータ101が起動されて、幅広ベルト7、第2給送ローラ9、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18は逆方向に回転駆動される。これにより、原稿P1は、反転給排路(ホ)→反転給送路(ヘ)〜(ト)→原稿搬送路(ハ)を搬送される(図24(d)参照)。その後、原稿P1は、原稿搬送路(ハ)を経由して原稿搬送路(ニ)に導かれる。
【0206】
ところで、プラテン3上の原稿P1が反転給排路(ホ)に排出される際には、その原稿先端は反転センサ38によって検知されるが、その検知タイミングから所定時間経過した後に、幅広ベルト7は、駆動が停止され、その後正方向に回転される。したがって、原稿搬送路(ハ)まで搬送されている原稿P1は、幅広ベルト7によって原稿搬送路(ニ)に導かれる。なお、幅広ベルト7の搬送速度は、原稿P1の先端が原稿搬送路(ニ)に進入する時までに第2給送ローラ9の搬送速度と一致するように制御がなされる。
【0207】
なお、第2給送ローラ9の回転は、先行原稿P1の後端が第2給送ローラ9のニップを抜けたところで停止される。
【0208】
また、原稿搬送路(ニ)に進入した先行原稿P1は、幅広ベルト7によって単独搬送されるが、その後端が給紙センサ35によって検知されてから所定距離搬送された後に、幅広ベルト7の駆動が停止される。これにより、先行原稿P1はプラテン3上の所定位置(固定読みモード時の画先位置)に第1面を下にした状態で停止される。
【0209】
この位置で装置本体1のスキャナー204が走査されて、原稿P1の第1面の画像読み取りが行われる。
【0210】
また一方、給紙センサ35による先行原稿P1後端の検知と前後して、給紙ローラ5や分離部Sが駆動されて後続原稿P2が原稿トレイ4から分離給送され、第2給送ローラ9にて斜行取りが行われる。そして、第2給送ローラ9、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18が駆動されて、後続原稿P2のプリ反転処理を行う(図24(e)参照)。なお、後続原稿P2は、先行原稿P1の画像読み取りが行われている間にプリ反転処理を完了し、その先端部が第1反転ローラ17にニップされた状態で待機している(図24(f)参照)。この時の先行原稿P1と待機している後続原稿P2の紙間はL14になるように制御されている。
【0211】
そして、先行原稿P1の画像読み取りが終了すると、第1反転ローラ17及び第2反転ローラ18の逆転と幅広ベルト7の正転が開始され、後続原稿P2がプラテン3まで搬送されてその位置で停止される(図24(g)参照)。このとき、先行原稿P1の後端は手差しレジストローラ11のニップを抜けている。
【0212】
この状態で、装置本体1のスキャナー204が走査されて、後続原稿P2の第2面の画像読み取りが行われる。
【0213】
以後、これと同様の動作が最終原稿Pnまで続けられる。
[4]手差しモード
次に、手差しモードの場合の作用について、図25乃至図27に沿って説明する。
【0214】
まず、該作用の概略について、図25及び図26に沿って説明する。ここで、図25は、手差しモードの場合の作用の概略を示すフローチャート図であり、図26は手差し原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図である。
【0215】
手差し原稿トレイ14に原稿がセットされると(図26(a)参照)、手差し給紙処理(詳細は後述)が開始され(図25manualmd1)、セットされた原稿がプラテン3の所定位置に搬送される(図26(b)参照)。
【0216】
その後、スキャナー204が走査されて、原稿画像の読み取り処理が行われる(図25manualmd2)。そして、該処理が終了すると、排紙処理(詳細は後述)によって原稿が排紙トレイ10に排出される(図25manualmd3、図26(c)参照)。
【0217】
その後、手差しレジストセンサ34により原稿の後端が検知されるのを待ち(図25manualmd4)、該検知がなされると、手差し原稿検知センサ370によって次原稿の有無を検知する(図25manualmd5)。そして、次原稿がある場合には上述の動作を繰り返し(図25manualmd1〜manualmd5、図26(d)参照)、次原稿が無い場合には一連の処理を終了する。
【0218】
次に、本モードの作用の詳細について図27に沿って説明する。ここで、図27は、手差しモードのときの作用の詳細を示すフローチャート図である。
【0219】
通常、排紙フラッパソレノイド109はオフされており、排紙フラッパ26及び手差しシャッタ28は図2の実線位置に保持されている。具体的には、排紙フラッパ26はその先端部がプラテン3よりも低い位置に保持されると共に、手差しシャッタ28は手差し原稿トレイ14から突出した状態に保持されている。
【0220】
したがって、この手差し原稿トレイ14にオペレータが原稿をセットすると、該原稿は、手差しシャッタ28にその先端が突き当てられた状態で載置される。
【0221】
手差し原稿検知センサ370が、手差し原稿トレイ14に原稿がセットされたことを検知すると、排紙フラッパソレノイド109がオンされ(図27ment1)、排紙フラッパ26及び手差しシャッタ28は図2の鎖線位置に移動される。また、排紙モータ104が起動されて手差し給紙ローラ13が回転駆動され(図27ment2)、原稿P1は手差し搬送路(ル)内を搬送される。なお、この間、手差しレジストローラ11は停止されている。
【0222】
その後、手差しレジストセンサ34がオンすることで原稿先端を検知したら(図27ment3)、排紙クロックから入力するクロック信号によってカウントされる手差しループカウンタがカウントをスタートし(図27ment4)、そのカウントが終了した時点で排紙モータ104の駆動が停止される(図27ment5,ment6)。これにより、手差し給紙ローラ13によって搬送される原稿P1は、停止されている手差しレジストローラ11に原稿先端が突き当てられて所定量のループが形成された状態で停止され、原稿P1の斜行補正がなされる。
【0223】
その後、排紙モータ104及びベルトモータ102が起動され(図27ment7)、手差し給紙ローラ13、手差しレジストローラ11及び幅広ベルト7が回転駆動される。これにより、原稿P1は手差し搬送路(ル)から原稿搬送路(ニ)に搬送される。
【0224】
なお、排紙モータ104等の起動と同時に、ベルトクロックから入力するクロック信号によってカウントするサイズチェックカウンタがスタートされ(図27ment8)、手差しレジストセンサ34のオフによって原稿後端の通過を検知すると(図27ment10)、そのカウントが停止される。そして、そのデータに基づいてサイズチェック処理(図27ment11)が行われる。
【0225】
また、手差しレジストセンサ34のオフによって、原稿後端が手差し給紙ローラ13を通過していることを確認すると、排紙モータ104がオフされて手差し給紙ローラ13の駆動が停止される(図27ment12)。
【0226】
一方、サイズチェックカウンタのスタートと同時に、ベルト励磁クロックによってカウントされるベルトレジストカウンタがスタートされる(図27ment9)。そして、このカウンタがカウントを終了すると(図27ment13)、ベルトモータ102(幅広ベルト7)の駆動が停止され(図27ment14)、原稿P1はプラテン3上の所定位置(原稿先端が第1画先位置R1に一致するような位置)に停止される。
【0227】
この状態でスキャナー204が走査され、原稿読み取り処理が行われる。
【0228】
なお、排紙フラッパソレノイド109はオフされ(図27ment15)、排紙フラッパ26及び手差しシャッタ28は図2の実線位置に保持され、次の原稿セットが可能な状態になっている。
【0229】
また、原稿読み取り処理が終了すると、幅広ベルト7が逆方向に回転駆動されると共に排紙ローラ12が回転駆動され、原稿P1は排紙トレイ10に排出される。なお、このように排紙ローラ12が回転することによって手差し給紙ローラ13も回転するが、2枚目の原稿P2は、その先端が手差しシャッタ28によって規制されているため給送は阻止される。
【0230】
さらに、原稿P1の後端が手差しレジストセンサ34によって検出されると、手差しレジストローラ11の駆動は停止され、手差しフラッパ27並びに手差しシャッタ28は図2の実線位置に移動される。
【0231】
また、手差し給紙ローラ13が駆動されると、原稿P2は、手差しレジストローラ11の側に搬送されて上述のような斜行取りが行われ、その後プラテン3に載置される。
【0232】
なお、上述した実施の形態においては、原稿サイズの判別は、原稿後端検知センサ41によって原稿の搬送方向のサイズのみで行っているが、原稿後端検知センサ41のみならず紙幅検知センサ44も利用して原稿サイズの判別を行うようにしても良い。
【0233】
また、上述した実施の形態においては、給紙ローラ5が原稿に接触している際の昇降アーム51の停止位置は、揺動アームフラグ54と昇降アーム側の揺動位置センサ46とによって制御することとしたが、これに限る必要はない。例えば、揺動アーム53に長孔を形成すると共に、給紙ローラ5が該長孔内を移動できるように該ローラ5を揺動アーム53に支持させ、揺動アーム53に対する給紙ローラ5の位置を検知するセンサを配置し、該センサが、給紙ローラ5が原稿に接触して移動したことを検知することによって、昇降アーム51の停止位置を制御するようにしても良い。
〈紙パスセンサの説明〉
次に、穴開き原稿の通過を検知する紙パスセンサについて説明する。
【0234】
図28は、この原稿搬送路(ハ)(図2参照)に設けられた紙パスセンサの構成の一例を示す図であり、同図において、500は穴開き原稿、501は穴開き原稿500の端部にファイル等のために形成された綴じ穴、502は発光手段である発光素子、503は受光手段である受光素子を表わしている。ここで、これら発光素子502と受光素子503は、図29に示すプリズム504と共に紙パスセンサ510を形成するものである。なお、この紙パスセンサ510からの検知信号、具体的には受光素子503からの受光信号は、CPU201に入力されるようになっている(図6参照)。
【0235】
ところで、図28において、これら発光素子502と受光素子503は、穴開き原稿500の幅方向に所定距離だけ離れた状態で配置されている。ここで、この距離L1は搬送する原稿500の綴じ穴ピッチに基づいて決定されるが、本実施の形態では穴間ピッチl1に対して1.5倍(L1=1.5×l1)の距離を持たせて配置している。
【0236】
そして、このような距離に発光素子502と受光素子503とを配置することにより、穴開き原稿500が搬送時、図中のX方向の何れ側にずれても少なくとも1つの素子502,503は綴じ穴501から外れるようになる。
【0237】
一方、図29は紙パスセンサ510の検知動作を説明するものであり、同図において、504は発光素子502からの光を受けた後、この光を受光素子503に入光させる導光手段であるプリズムであり、発光素子502及び受光素子503に対向するように配されている。また、505、506は発光素子502からの光の光路を示しており、発光素子502からの光は、第1光路505を通り、プリズム504の端部を反射した後、第2光路506を通って受光素子503に入光するようになっている。
【0238】
そして、穴開き原稿500は、このような構成の紙パスセンサ510のプリズム504と2つの素子502,503との間を搬送されるようになっている。ここで、穴開き原稿500と素子502,503の配置関係により、この穴開き原稿500がプリズム504と素子502,503間を完全に抜けるまでは発光素子502側から受光素子503側へ光が行くことがない。
【0239】
このことから、CPU201は受光素子503の受光状態に基づき原稿の後端を確実に検知することができる。即ち、穴開き原稿500が搬入されるまでは受光素子503から検知信号である受光信号が入力されるが、穴開き原稿500が搬送される間はこの受光信号が途絶えるようになる。
【0240】
そして、この後穴開き原稿500が通過すると、再び受光信号が入力されるので、これによりCPU201は原稿の通過、言い換えれば原稿の後端の通過を確実に検知することができる。なお、このように原稿の後端の通過を確実に検知することにより、原稿の露光位置までの正確な搬送をすることが可能となる。
【0241】
一方、図30はこの紙パスセンサの構成の他の例を示す図であり、507は発光素子502と受光素子503との間に配されたローラである。なお、このローラ507は、図1に示す駆動ローラ36と同じものとしても良いし、別に設けてもよい。
【0242】
ところで、この例においては、発光素子502と受光素子503とは原稿の搬送方向に所定距離だけ離れた状態で配置されている。ここで、この距離L2は、ローラ507の直径l3以上、搬送させることが出来る最小原稿の搬送方向の長さl2以下の任意の値である。そして、このような距離(l2>L2>l3)に2つの素子502,503を配置することにより、原稿が一旦センサ内に入れば、完全にセンサ間を抜けるまで、少なくとも1つの素子は原稿があるところに配置されることになる。
【0243】
図31は紙パスセンサ510Aの検知動作を説明するものであり、同図に示すように穴開き原稿500はプリズム504と2つの素子502、503の間を搬送することになる。ここで、センサ510A内に原稿があるときのセンサ出力(受光素子出力)をHighとすれば、同図に示す原稿と素子の配置関係より、センサ出力は図32のようになる。なお、このセンサ出力は、2つの素子502、503の上を綴じ穴501が通過しても同様の出力となる。
【0244】
そして、CPU201は、このセンサ出力に基づきローラ507の原稿搬送路の上流側に到達した原稿500の先端を検知することにより、ローラ507の上流で原稿500の斜行取りであるループ作り制御を、また原稿500が下流を抜け、原稿500の後端を確実に検知することにより原稿500の露光位置までの正確な搬送をすることが可能となる。
【0245】
このように、紙パスセンサ510,510Aにて穴開き原稿の通過を検知することにより、原稿を露光位置に搬送し、精度の高い露光位置停止を実現させることができる。
【0246】
なお、これまでの説明において、導光手段としてプリズム504を用いた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らずプリズム504の代わりに反射板、又は反射板を組み合わせたものを用いてもよい。
【0247】
さらに、上述した実施の形態においては、原稿サイズの判別は、原稿後端検知センサ41によって原稿の搬送方向のサイズのみで行っているが、原稿後端検知センサ41のみならず紙幅検知センサ44も利用して原稿サイズの判別を行うようにしても良い。
【0248】
また、上述した実施の形態においては、給紙ローラ5が原稿に接触している際の昇降アーム51の停止位置は、揺動アームフラグ54と昇降アーム側の揺動位置センサ46とによって制御することとしたが、これに限る必要はない。例えば、揺動アーム53に長孔を形成すると共に、給紙ローラ5が該長孔内を移動できるように該ローラ5を揺動アーム53に支持させ、揺動アーム53に対する給紙ローラ5の位置を検知するセンサを配置し、該センサが、給紙ローラ5が原稿に接触して移動したことを検知することによって、昇降アーム51の停止位置を制御するようにしても良い。
【0249】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、原稿搬送路に設けた発光手段と、受光手段と、導光手段とを備えた原稿通過検知手段にて穴開き原稿の通過を検知することにより、穴開き原稿の精度の高い露光位置停止を実現させることができる。
【0250】
また、受光手段と、導光手段とを搬送方向の上流側と下流側に所定の距離を持たせて配置することにより、一つの原稿通過検知手段にて精度の高い露光位置停止を実現できるだけでなく、原稿の斜行取りを行うループ作り制御のための原稿先端検知も行うことができるのでコストダウンにつなげることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図。
【図2】ADFの構造を示す詳細断面図。
【図3】原稿トレイの左端に配置された給紙ローラ等の構造並びに作用を示す図であり、(a)は給紙ローラの最大上昇位置を示す図であり、(b)は給紙ローラの最大下降位置を示す図。
【図4】給紙ローラ等の構造を示す平面図。
【図5】プラテン上の原稿読み取り位置を示す図。
【図6】制御回路の回路構成を示すブロック図。
【図7】画像形成装置の作用の概略を示すフローチャート図。
【図8】ハーフサイズの片面原稿を搬送する場合の作用の概略を示すフローチャート図。
【図9】ハーフサイズの片面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図。
【図10】ハーフサイズの片面原稿を搬送するときの作用の詳細を示すフローチャート図。
【図11】(a)は給紙ローラが原稿に当接している状態を示す図であり、(b)は給紙ローラの待避ポジションを説明するための図。
【図12】給紙ローラのピックアップDOWN処理を説明するためのフローチャート図。
【図13】分離処理を説明するためのフローチャート図。
【図14】サイズチェック処理を説明するためのフローチャート図。
【図15】原稿流し読み処理を説明するためのフローチャート図。
【図16】給紙ローラのピックアップUP処理を説明するためのフローチャート図。
【図17】排紙処理を説明するためのフローチャート図。
【図18】ラージサイズの片面原稿を搬送する場合の作用の概略を示すフローチャート図。
【図19】ラージサイズの片面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図。
【図20】ハーフサイズの両面原稿を搬送する場合の作用の概略を示すフローチャート図。
【図21】ハーフサイズの両面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図。
【図22】ハーフサイズの両面原稿を搬送するときの作用の詳細を示すフローチャート図。
【図23】両面原稿搬送モードにおける反転処理を説明するためのフローチャート図。
【図24】ラージサイズの両面原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図。
【図25】手差しモードの場合の作用の概略を示すフローチャート図。
【図26】手差し原稿を搬送するときの原稿の流れを示す模式図。
【図27】手差しモードのときの作用の詳細を示すフローチャート図。
【図28】紙パスセンサの構成の一例を示す図。
【図29】紙パスセンサの検知動作を説明する図。
【図30】紙パスセンサの構成の他の例を示す図。
【図31】紙パスセンサの検知動作を説明する図。
【図32】紙パスセンサの出力波形を示す図。
【符号の説明】
G 画像形成装置
201 CPU
500 穴開き原稿
501 原稿綴じ穴
502 発光素子
503 受光素子
504 プリズム
505 第1光路
506 第2光路
507 ローラ
510,510A 紙パスセンサ
(ハ) 原稿搬送路
Claims (5)
- 原稿トレイ上に置かれた原稿を搬送手段により画像形成装置本体の原稿台ガラス上の露光位置に搬送し、露光終了後、原稿台ガラス上の原稿を排紙トレイに排出する自動原稿給紙装置において、
前記原稿トレイから原稿台ガラス上の露光位置までの原稿搬送路に配される一方、発光手段と、前記発光手段から所定距離だけ離れた位置に設けられ該発光手段からの光を受光する受光手段と、前記発光手段及び受光手段と対向するように設けられ該発光手段からの光を受けた後受光手段に入光させる導光手段とを備えると共に、前記発光手段及び受光手段と前記導光手段との間を通過する原稿による前記発光手段からの光の遮断及び復旧により原稿通過を検知する原稿通過検知手段と、
前記原稿通過検知手段からの検知信号に基づき原稿を前記露光位置に停止させるよう前記搬送手段を駆動制御する制御手段と、
前記発光手段及び受光手段と前記導光手段との間に設けられ、原稿を搬送するためのローラと、を有し、
前記発光手段及び受光手段を前記ローラの下流及び上流側に少なくとも前記ローラの直径より長い所定距離を持って配置することを特徴とする自動原稿給紙装置。 - 前記導光手段が、プリズムであることを特徴とする請求項1記載の自動原稿給紙装置。
- 前記導光手段が、反射板であることを特徴とする請求項1記載の自動原稿給紙装置。
- 前記発光手段及び受光手段を、前記原稿の搬送方向と直交する幅方向で所定距離を持って配置する一方、前記所定距離は原稿が通過する際、該発光手段及び受光手段の少なくとも一方が前記原稿の幅方向に形成された多数の綴じ穴から外れた位置となるような距離であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動原稿給紙装置。
- 自動原稿給紙装置と、この自動原稿給紙装置により給紙された原稿を読み取る画像読み取り手段とを備えた画像形成装置において、
前記自動原稿給紙装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の自動原稿給紙装置であることを特徴とする画像形成装置。
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