JP3828826B2 - 自動車におけるヒールストッパの衝撃吸収構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体のダッシュパネル下部に、そのパネル面よりも後方に張出し前席乗員の踵が係合可能なヒールストッパ部材を配設した自動車におけるヒールストッパの衝撃吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体が正面衝突等に因り前方からの大きな衝撃を受けると、ダッシュパネルの上部側は後方へ多少変形する一方で、前席乗員の足は慣性で前方へ強く押し出される傾向があり、これにより、足の踵部分が前方へ押され且つ爪先部分が後方へ押し返されることで、足首に対しては車幅方向軸線回りの大きなモーメントが加わる恐れがある。
【0003】
そこで、ダッシュパネル下部に、そのパネル面より後方に張り出すヒールストッパ部材を配置し、該部材の前部をダッシュパネルに固着する一方、その後部をフロアパネル上でスライド可能とし、前記衝突の衝撃でダッシュパネルの上部側が後方へ変形したときに、これに連動してヒールストッパ部材がフロアパネル上で後方へスライドするようにして踵の前方移動を規制し、足首に加わる上記モーメントを低減できるようにしたものが従来公知である(例えば特開2001-219872 号公報を参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来のものでは、ヒールストッパ部材の後部側がフロアパネルに固定されてはおらず、このため、組付過程、使用過程または衝突過程でのヒールストッパ部材の後部の位置ずれにより、踵がヒールストッパ部材の踵受け面に的確に当たらなくなったり、或いは後方へのスライド中にヒールストッパ部材が傾いて足首を捩ったりする虞れがある。
【0005】
また、従来のヒールストッパ部材では、それ自体に十分な衝撃吸収能力が付与されていなかったので、前記衝突の際のダッシュパネルの変形や、その前側の車体構成部品(例えばサブフレーム)のヒールストッパ部材側への突入等に因り該ヒールストッパ部材に作用する大きな衝撃がそのまま足首に伝達されてしまう虞れもある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑み提案されたもので、従来のものの上記問題を解決できる構造簡単な自動車におけるヒールストッパの衝撃吸収構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、車体のダッシュパネル下部に、そのパネル面よりも後方に張出し前席乗員の踵が係合可能なヒールストッパ部材を配設した自動車において、ヒールストッパ部材は、外面に踵受け面を有すると共に内面がダッシュパネルに空隙を存して対面する受け板と、この受け板の前端部に一体に連設されて先端部がダッシュパネルに結合される前部支持板と、同受け板の後端部に一体に連設されて先端部がダッシュパネル又はフロアパネルの少なくとも一方に結合される後部支持板とより構成されると共に、その前部支持板の先端部と後部支持板の先端部とが車体左右方向に相互にオフセットして配置されており、受け板に加わる所定値以上の押込荷重により後部支持板が座屈するように該受け板及び前部支持板よりも該後部支持板が脆弱に形成される一方、受け板に加わる所定値以上の押込荷重により前部支持板が前倒れして該受け板を前方に沈ませるように該前部支持板及び受け板の曲げ剛性が設定されていて、自動車の衝突で踵と受け板との相互間に所定値以上の圧迫荷重が作用したときに、踵が受ける衝撃が、後部支持板の前記座屈により一次的に吸収され、更に前部支持板の前記前倒れにより二次的に吸収されるようにし、前部支持板には、該前部支持板の先端部とダッシュパネルとの結合部より離れた位置で、ダッシュパネルに設けた回り止めピンと係合する係合孔が形成されることを特徴としている。
【0008】
請求項1の前記特徴によれば、自動車の衝突時に車体にその前方から加わる大きな衝撃でダッシュパネルの上部側が後方へ多少変形し且つ前席乗員の足が慣性で前方へ強く押し出された場合でも、踵がヒールストッパ部材の踵受け面に係合することで、踵の過度の前進移動が抑えられる。またその際に踵が受ける衝撃は、先ず、ヒールストッパ部材の後部支持板が座屈することにより一次的に吸収され、更に同部材の踵受け面を前方へ沈ませるように前部支持板が前倒れ変形することで二次的に吸収される。この場合、ヒールストッパ部材は、その後部支持板の先端部がダッシュパネル又はフロアパネルの少なくとも一方に、またその前部支持板の先端部がダッシュパネルにそれぞれ結合されていてダッシュパネルやフロアパネルに対して大きく位置ずれする虞れはない上、後部支持板の上記座屈と前部支持板の上記前倒れによって受け板の傾斜角度が所定の適正な角度範囲に保たれて、足首が無理に捩じられることはない。従って、受け板の踵受け面に対して踵を的確に係合、支持させて踵の過度の前方移動を効果的に抑制でき、しかもその踵との係合の際に、ヒールストッパ部材自体の変形(後部支持板の上記座屈、前部支持板の上記前倒れ)によって、踵が受ける衝撃が効果的に吸収、緩和される。以上により、足首が無理に捩じられるのを回避しつつ、足首に加わる車幅方向軸線回りのモーメントや衝撃を効果的に低減できるから、足首の負担が大幅に軽減され、その損傷防止に極めて効果的である。
【0009】
また前部支持板には、該前部支持板の先端部とダッシュパネルとの結合部より離れた位置で、ダッシュパネルに設けた回り止めピンと係合する係合孔が形成されるので、例えばダッシュパネルに組立作業穴が有ることで前、後部支持板の各先端部の取付位置が左右方向に互いにオフセットしているような場合や或いはその両支持板に加わる力の作用方向が不均一である場合でも、ヒールストッパ部材の剛直な前部支持板及び受け板部分が前後軸線回りに回動して左右に傾くのを回り止めピンにより効果的に阻止できるから、その受け板の傾きに起因した足首の捩れを防止できる。
【0010】
また請求項2の発明は、請求項1の上記特徴に加えて、前記ダッシュパネルの前方側でエンジンを車体に支持するためのサブフレームの後端部に対応してガセットが該ダッシュパネル及びフロアパネルの少なくとも一方に固着され、このガセットの、フロアパネル上面より離間させた隆起部に前記後部支持板の先端部が固定されることを特徴としている。この特徴によれば、ヒールストッパ部材の後部支持板が、これをガセットを介して、即ちフロアパネルの前端部上面より浮かせた状態で車体に支持されるから、ヒールストッパ部材の前側にサブフレームが存する自動車において、衝突時の前記衝撃でサブフレームが勢いよく後退してフロアパネルの前端部に突入しても、そのサブフレームの後端部がヒールストッパ部材を直撃するのを極力回避でき、ヒールストッパ部材に所期の衝撃吸収機能や踵支持機能を有効に発揮させることが可能となる。
【0011】
また請求項3の発明は、請求項1又は2の上記特徴に加えて、前記前部支持板が、これと受け板との間に車体左右方向に延びる稜線が形成されるように該受け板と所定角度をなして連続しており、その前部支持板及び受け板の各々の左右少なくとも一側縁には下向きフランジが一体に形成され、前記ヒールストッパ部材には、前部支持板の下向きフランジと受け板の下向きフランジとを分断し且つ前記稜線の少なくとも一端に食い込む切欠きが形成されることを特徴とし、この特徴によれば、該下向きフランジの特設によりヒールストッパ部材の受け板と前部支持板の各々に必要な剛性を付与しつつ、その両者の上記稜線での折曲げ変形(従って前部支持板の上記前倒れ変形)を、該切欠きの特設により無理なく生じさせることが可能となる。
【0012】
また請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかの上記特徴に加えて、前記後部支持板の中間部には、該後部支持板の前記座屈を生じ易くするための少なくとも1つの折り曲げ線が形成されていることを特徴とし、この特徴によれば、後部支持板が板材で形成されても前記座屈を無理なく生じさせることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0014】
添付図面において、図1は、本発明の一実施例を示す自動車の前席足元の縦断面図、図2は図1の2矢視拡大平面図、図3は、本発明の実施例の要部の分解斜視図、図4は、自動車の衝突時の状態を簡略的に示す図1対応図である。
【0015】
先ず、図1において、車体の、車室とエンジンルームとを区画するダッシュパネルDは、その下部が後下りに傾斜しており、その下端がフロアパネルFに一体的に接続されている。車室内でアクセルペダルAを踏む前席乗員の右足の踵Kの位置に対応してダッシュパネルDの下端部には、そのパネル面よりも後方に張出すヒールストッパ部材Hが配設されており、このヒールストッパ部材Hは、自動車の衝突時に慣性で前方へ移動する前記踵Kと係合して、該踵Kの過度の前進移動を抑制できるようになっている。
【0016】
またそのヒールストッパ部材Hよりも上側でダッシュパネルDには、車室側に張出す支持ブラケットBrが一体的に突設されている。また、フロアパネルF上に敷設したフロアカーペットCAの前端延長部は、ヒールストッパ部材Hおよび支持ブラケットBを順次経てそれらの上方まで延出していて、ダッシュパネルDを覆っている。
【0017】
ダッシュパネルDの前方側のエンジンルーム内には、図示しないエンジンを車体に支持すべく前後方向に各々延びる左右一対の剛直なサブフレームSFが配設されており、図示例では、その一方のサブフレームSFの後端部が前記ヒールストッパ部材Hと対応する位置にある。そこで、後述する衝突時に後退したサブフレームSFがヒールストッパ部材Hを直撃するのを回避するために、該サブフレームSFに対応する剛直なガセットGがダッシュパネルD及びフロアパネルFにその両者に跨って固着される。このガセットGは、フロアパネルFの前端部上面を空隙S′を存して覆い且つ前後方向に延びる山形断面の隆起部Gaを一体に有しており、この隆起部Ga上にヒールストッパ部材Hの後述する後部支持板3が固定される。
【0018】
次に図2,3も併せて参照して、ヒールストッパ部材Hの構造を説明する。そのヒールストッパ部材Hは、後下がりに傾斜した平坦な踵受け面1sを外面に有すると共に内面がダッシュパネルDに空隙Sを存して対面する受け板1と、この受け板1の前端部に一体に連設されて先端部2aがダッシュパネルDに結合される前部支持板2と、同受け板1の後端部に一体に連設されて先端部3aがフロアパネルFに結合される後部支持板3とより構成され、側方より見て概ねハット状に形成されている。
【0019】
而してこのヒールストッパ部材Hにおいては、受け板1に加わる所定値以上の押込荷重により後部支持板3が座屈するように受け板1及び前部支持板2よりも後部支持板3が脆弱に形成される一方、受け板1に加わる所定値以上の押込荷重により前部支持板2が前倒れして該受け板1を前方に沈ませるように前部支持板2及び受け板1の曲げ剛性が設定されており、これにより、自動車の衝突で踵Kと受け板1との相互間に所定値以上の圧迫荷重が作用したときに、踵Kが受ける衝撃が、後部支持板3の前記座屈により一次的に吸収されると共に、前部支持板2の前記前倒れにより二次的に吸収されるようになっている。斯かる衝撃吸収機能を有効に発揮させるためのヒールストッパ部材Hの構造の一例を次に具体的に説明する。
【0020】
前部支持板2は、概ね横長矩形状をなす受け板1と略同幅の横長矩形状に形成される支持板本体2mと、その支持板本体2mの下端に前向きフランジ状に一体に連設されてダッシュパネルDに重合する先端部としての座板部2aとより構成される。その支持板本体2mは、車体左右方向に延びる前部稜線Lを介して受け板1と一体に連なり該受け板1と所定角度αをなしている。また前記座板部2aは、図示例では、アクセルペダルAの近くでダッシュパネルDに形成された組立作業穴Dhを迂回するように左右一方側に偏位して形成されており、その座板部2aに間隔をおいて設けた2つの係合孔h1、h2に、ダッシュパネルDに各々植設したボルト4及び回り止めピン5をそれぞれ挿通、係合させて該ボルト4にナット6を締着することにより、前部支持板2がダッシュパネルDに結合され且つ二箇所で相対回動不能に固定される。
【0021】
一方、後部支持板3は、受け板1よりかなり狭幅の縦長矩形状の支持板本体3mと、その支持板本体3mの下端に後向きフランジ状に一体に連設されて前記ガセットGの隆起部Ga上面に重合する先端部としての座板部3aとより構成される。その支持板本体3mは、車体左右方向に延びる後部稜線L′を介して受け板1と一体に連なり該受け板1と所定角度βをなしている。
【0022】
その後部支持板3の支持板本体3mの長手方向(上下方向)中間部には、該後部支持板3の前記座屈を生じ易くするための左右方向に延びる1条の折り曲げ線3Lが形成され、この折り曲げ線3Lを挟んで上側部分と下側部分とが,180°に近い所定角度γをなして連続している。また前記座板部3aには1つの係合孔h3が形成され、この係合孔h3を貫通するボルト8を、ガセットGの隆起部Ga裏面に固設したナット7に締着することで、後部支持板2がガセットG(従ってフロアパネルF)に結合、固定される。
【0023】
前部支持板2の支持板本体2m及び受け板1の各々の左右少なくとも一側縁(図示例では両側縁)、並びに受け板1の後側縁にはそれぞれ下向きフランジ2f,1f,1f′が一体に形成されており、特に受け板1の後側縁の下向きフランジ1f′は、後部支持板3の支持板本体3mの上端部と一体に連続している。これら下向きフランジ2f,1f,1f′の特設によれば、前部支持板2(支持板本体2m)と受け板1とが各々広幅に形成されている効果とも相俟って、その前部支持板2(支持板本体2m)と受け板1の各々に対し後部支持板3よりも十分高い剛性を付与することができる。
【0024】
さらにこのヒールストッパ部材Hには、前部支持板2の下向きフランジ2fと受け板1の左右側縁の下向きフランジ1fとを分断し且つ前部稜線Lの少なくとも一端(図示例では両端)に食い込む前部切欠きCと、受け板1の左右側縁の下向きフランジ1fと後側縁の下向きフランジ1f′とを分断し且つ後部稜線L′の少なくとも一端(図示例では両端)に食い込む後部切欠きC′とが形成されている。これらの切欠きC、C′の特設によれば、受け板1と前、後部支持板2,3との各間の前、後部稜線L、L′での折曲げ変形(従って前部支持板2の後述する前倒れ変形)を無理なく生じさせることが可能となる。
【0025】
次に前記実施例の作用を説明する。自動車の正面衝突時等において車体にその前方から加わる大きな衝撃でダッシュパネルDの上部側が後方へ多少変形し且つ前席乗員の足が慣性で前方へ強く押し出されても、その踵Kがヒールストッパ部材Hの踵受け面1sに係合することで、踵Kの過度の前進移動が抑えられる。そして、上記係合の際に踵Kが受ける衝撃は、図4に模式的に示すようにヒールストッパ部材Hの後部支持板3が中間部の折曲げ線3Lで屈曲するよう座屈(γ>γ′)することで一次的に吸収され、次いで同部材Hの受け板1(踵受け面1s)を前方へ沈ませるように前部支持板2が前倒れ変形(α>α′、β<β′)することで二次的に吸収される。
【0026】
このとき、ヒールストッパ部材Hは、その後部支持板3の先端部(座板部3a)がガセットGを介してダッシュパネルD及びフロアパネルFに、また前部支持板2の先端部(座板部2a)がダッシュパネルDにそれぞれ結合されていてダッシュパネルDやフロアパネルFに対して大きな位置ずれを起こす虞れはない上、後部支持板3の上記座屈と前部支持板2の上記前倒れによって受け板1の傾斜角度が所定の適正な角度範囲に保たれて、足首が無理に捩じられることはない。このため、受け板1の踵受け面1sに対して踵Kを的確に係合、支持させて踵Kの過度の前方移動を効果的に抑制でき、しかもその踵Kとの係合の際に、ヒールストッパ部材H自体の変形(後部支持板3の上記座屈、前部支持板2の上記前倒れ)によって、踵Kが受ける衝撃を効果的に吸収、緩和することができる。これらにより、足首が無理に捩じられるのを回避しつつ、足首に加わる車幅方向軸線回りのモーメントや衝撃を効果的に低減できることから、衝突時の足首の負担を大幅に軽減でき、足首の損傷防止に極めて効果的である。
【0027】
また図示例では、サブフレームSFの後端部に対応してガセットGがダッシュパネルD及びフロアパネルFに固着され、このガセットGの、フロアパネルF上面より離間させた隆起部Gaに後部支持板3の先端部(座板部3a)が固定される。即ち、ヒールストッパ部材Hの後部支持板3が、これをフロアパネルFの前端部上面より浮かせた状態で、ガセットGを介して車体に支持されるから、自動車の衝突時の前記衝撃でサブフレームSFが勢いよく後退してフロアパネルFの前端部に突入しても、そのサブフレームSFの後端部がヒールストッパ部材Hを直撃するのを極力回避でき、ヒールストッパ部材Hに、前記した所期の衝撃吸収機能や踵支持機能を有効に発揮させることができる。
【0028】
また図示例では、前部支持板2の先端部(座板部2a)がボルト4及び回り止めピン5に対応した2点でダッシュパネルDに固定されているため、図示例の如く前、後部支持板2,3の取付位置が左右方向に互いにオフセットしていても或いはその両支持板2,3に加わる力の作用方向が不均一であったとしても、ヒールストッパ部材Hの剛直な前部支持板2及び受け板1が前後方向軸線回りに回動して左右に傾くのを効果的に阻止でき、その受け板1の傾きに起因した足首の捩れを防止できる。
【0029】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変更を行うことができる。
【0030】
例えば、前記実施例では、ヒールストッパ部材Hの配設位置を、アクセルペダルAを踏む右足の踵Kが置かれる位置に対応させて設定したが、本発明では、ブレーキペダルを踏む右足の踵が置かれる位置に対応させて設定してもよく、さらに左足の踵が置かれる位置(即ちフットレストを設けるべき位置)に対応させて設定してもよい。
【0031】
また前記実施例では、後部支持板3の中間部に形成されて該後部支持板3の座屈を生じ易くするための折り曲げ線3Lを1条だけ設けたものを示したが、本発明では後部支持板3の中間部に平行な複数条の折曲げ線を設けてもよい。また斯かる折り曲げ線に代えて、又は加えて、座屈を生じさせ易くするための孔や薄肉部を後部支持板3の中間部に形成してもよい。
【0032】
また前記実施例では、後部支持板3の先端部(座板部3a)をダッシュパネルD及びフロアパネルFに、その両者D、Fに跨がって固着されるガセットGを介して結合したものを示したが、その後部支持板3の先端部(座板部3a)をダッシュパネルD又はフロアパネルFの何れか一方にだけ、ガセットを介して結合してもよい。
【0033】
さらにヒールストッパ部材Hの前側に、これを直撃する虞れのある車体構成部品(サブフレームSF)が設けられていない場合には、後部支持板3の先端部(座板部3a)をダッシュパネルD及びフロアパネルFの一方にガセットを介さずに直接結合してもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、自動車の衝突時に車体にその前方から加わる大きな衝撃でダッシュパネルの上部側が後方へ変形し、且つ前席乗員の足が慣性で前方へ強く押し出されても、その際に踵が受ける衝撃は、先ず、ヒールストッパ部材の後部支持板が座屈することにより一次的に吸収され、更に同部材の踵受け面を前方へ沈ませるように前部支持板が前倒れ変形することで二次的に吸収される。このとき、ヒールストッパ部材は、その後部支持板の先端部がダッシュパネル又はフロアパネルに、また前部支持板の先端部がダッシュパネルにそれぞれ結合されていてダッシュパネルやフロアパネルに対して大きな位置ずれを起こす虞れはない上、後部支持板の上記座屈と前部支持板の上記前倒れによって受け板の傾斜角度が所定の適正な角度範囲に保たれて、足首が無理に捩じられることはないため、受け板の踵受け面に対して踵を的確に係合、支持させて踵の過度の前方移動を効果的に抑制でき、しかもその踵との係合の際に、ヒールストッパ部材自体の変形(後部支持板の上記座屈、前部支持板の上記前倒れ)によって、踵が受ける衝撃を効果的に吸収、緩和することができる。以上の結果、足首が無理に捩じられるのを回避しつつ、足首に加わる車幅方向軸線回りのモーメントや衝撃を効果的に低減できて、足首の負担が大幅に軽減され、その損傷防止に極めて効果的である。
【0035】
また前部支持板には、該前部支持板の先端部とダッシュパネルとの結合部より離れた位置で、ダッシュパネルに設けた回り止めピンと係合する係合孔が形成されるので、例えばダッシュパネルに組立作業穴が有ることで前、後部支持板の各先端部の取付位置が左右方向に互いにオフセットしていても、或いはその両支持板に加わる力の作用方向が不均一であっても、ヒールストッパ部材の比較的剛直な前部支持板及び受け板部分が前後軸線回りに回動して左右に傾くのを上記回り止めピンにより効果的に阻止でき、従ってその受け板の傾きに起因した足首の捩れを効果的に防止できる。
【0036】
また特に請求項2の発明によれば、サブフレームの後端部に対応してガセットがダッシュパネル及びフロアパネルの少なくとも一方に固着され、このガセットの、フロアパネル上面より離間させた隆起部に後部支持板の先端部が固定されるので、自動車の衝突時の前記衝撃でサブフレームが後退してフロアパネルの前端部に突入しても、そのサブフレームの後端部がヒールストッパ部材を直撃するのを極力回避でき、ヒールストッパ部材に所期の衝撃吸収機能や踵支持機能を有効に発揮させることが可能となる。
【0037】
また特に請求項3の発明によれば、前部支持板が、これと受け板との間に車体左右方向に延びる稜線が形成されるように該受け板と所定角度をなして連続しており、その前部支持板及び受け板の各々の左右少なくとも一側縁には下向きフランジが一体に形成され、ヒールストッパ部材には、前部支持板の下向きフランジと受け板の下向きフランジとを分断し且つ前記稜線の少なくとも一端に食い込む切欠きが形成されるので、ヒールストッパ部材の受け板と前部支持板の各々に必要な剛性を付与しつつ、その両者の上記稜線での折曲げ変形(従って前部支持板の上記前倒れ変形)を無理なく的確に生じさせることができる。
【0038】
また特に請求項4の発明によれば、後部支持板の中間部には、該後部支持板の前記座屈を生じ易くするための少なくとも1つの折り曲げ線が形成されているので、後部支持板が板材で形成されても前記座屈を無理なく生じさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す自動車の前席足元の縦断面図
【図2】 図1の2矢視拡大平面図
【図3】 本発明の実施例の要部の分解斜視図
【図4】 自動車の衝突時の状態を簡略的に示す図1対応図
【符号の説明】
C 切欠き
D ダッシュパネル
F フロアパネル
G ガセット
Ga 隆起部
H ヒールストッパ部材
h2 係合孔
K 踵
L 稜線としての前部稜線
S 空隙
SF サブフレーム
α 所定角度
1 受け板
1f 下向きフランジ
1s 踵受け面
2 前部支持板
2a 先端部としての座板部
2f 下向きフランジ
3L 折り曲げ線
3 後部支持板
3a 先端部としての座板部
5 回り止めピン
Claims (4)
- 車体のダッシュパネル(D)下部に、そのパネル面よりも後方に張出して前席乗員の踵(K)が係合可能なヒールストッパ部材(H)を配設した自動車において、
ヒールストッパ部材(H)は、外面に踵受け面(1s)を有すると共に内面がダッシュパネル(D)に空隙(S)を存して対面する受け板(1)と、この受け板(1)の前端部に一体に連設されて先端部(2a)がダッシュパネル(D)に結合される前部支持板(2)と、同受け板(1)の後端部に一体に連設されて先端部(3a)がダッシュパネル(D)又はフロアパネル(F)の少なくとも一方に結合される後部支持板(3)とより構成されると共に、その前部支持板(2)の先端部(2a)と後部支持板(3)の先端部(3a)とが車体左右方向に相互にオフセットして配置されており、
受け板(1)に加わる所定値以上の押込荷重により後部支持板(3)が座屈するように該受け板(1)及び前部支持板(2)よりも該後部支持板(3)が脆弱に形成される一方、受け板(1)に加わる所定値以上の押込荷重により前部支持板(2)が前倒れして該受け板(1)を前方に沈ませるように該前部支持板(2)及び受け板(1)の曲げ剛性が設定されていて、自動車の衝突で踵(K)と受け板(1)との相互間に所定値以上の圧迫荷重が作用したときに、踵(K)が受ける衝撃が、後部支持板(3)の前記座屈により一次的に吸収され、更に前部支持板(2)の前記前倒れにより二次的に吸収されるようにし、 前部支持板(2)には、該前部支持板(2)の先端部(2a)とダッシュパネル(D)との結合部より離れた位置で、ダッシュパネル(D)に設けた回り止めピン(5)と係合する係合孔(h2)が形成されることを特徴とする、自動車におけるヒールストッパの衝撃吸収構造。 - 前記ダッシュパネル(D)の前方側でエンジンを車体に支持するためのサブフレーム(SF)の後端部に対応してガセット(G)が該ダッシュパネル(D)及びフロアパネル(F)の少なくとも一方に固着され、このガセット(G)の、フロアパネル(F)上面より離間させた隆起部(Ga)に前記後部支持板(3)の先端部(3a)が固定されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車におけるヒールストッパの衝撃吸収構造。
- 前記前部支持板(2)は、これと受け板(1)との間に車体左右方向に延びる稜線(L)が形成されるように該受け板(1)と所定角度(α)をなして連続しており、その前部支持板(2)及び受け板(1)の各々の左右少なくとも一側縁には下向きフランジ(2f,1f)が一体に形成され、前記ヒールストッパ部材(H)には、前部支持板(2)の下向きフランジ(2f)と受け板(1)の下向きフランジ(1f)とを分断し且つ前記稜線(L)の少なくとも一端に食い込む切欠き(C)が形成されることを特徴とする、請求項1又は2記載の自動車におけるヒールストッパの衝撃吸収構造。
- 前記後部支持板(3)の中間部には、該後部支持板(3)の前記座屈を生じ易くするための少なくとも1つの折り曲げ線(3L)が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の自動車におけるヒールストッパの衝撃吸収構造。
Priority Applications (3)
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