JPH08164782A - 自動車のフットレスト構造 - Google Patents

自動車のフットレスト構造

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JPH08164782A
JPH08164782A JP6310749A JP31074994A JPH08164782A JP H08164782 A JPH08164782 A JP H08164782A JP 6310749 A JP6310749 A JP 6310749A JP 31074994 A JP31074994 A JP 31074994A JP H08164782 A JPH08164782 A JP H08164782A
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JP
Japan
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footrest
floor surface
toe board
collision
automobile
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Application number
JP6310749A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takeshita
仁 竹下
Hiroyuki Matsumoto
浩幸 松本
Ichiro Kamimoto
一朗 神本
Kiyoshi Hayashi
貴誉志 林
Kazuo Kubo
一夫 久保
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N3/00Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for
    • B60N3/06Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of footrests
    • B60N3/066Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of footrests with protection systems against abnormal g-forces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R2021/003Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks characterised by occupant or pedestian
    • B60R2021/0039Body parts of the occupant or pedestrian affected by the accident
    • B60R2021/0046Feet

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、正面からの衝突時により足と
すね部とのなす角度が通常走行時より小さくなることを
可及的に防止してティビィアモーメントがすね部に作用
しないようにする。 【構成】 車室1の前端部をフロア面2aと、斜め前方
に立ち上がるトーボード面3aと、ダッシュパネル4と
により構成する。フットレスト5の下部取付け片5bを
取付ボルト6でフロア面に固定する。本体5aの上部を
係合手段7を介してトーボード面から後方に間隙8を隔
てて支持する。係合手段をピン部材7aと支持部材7c
とで構成し、支持部材に、通常時の係合状態にはピン部
材の外周面に当接して支持する一方、正面からの衝突時
にはトーボード面の立ち上がり変形に伴う支持部材の後
方変位によりピン部材を前方に摺動させて本体5aをト
ーボード側に相対移動させる傾斜面7eを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の特に前席側の
乗員の足に対するフットレストの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のアクセルペダルは右足
により操作され、左足は操作に関与しない状態になるこ
とが多い。このため、この左足に対するフットレストを
設けて、運転姿勢の保持、制動時の支え、もしくは、左
足の疲労軽減等を図ることが、従来より行われている。
そして、このようなフットレストの構造としては、従来
より、図11に24で示すように、車室1のフロア面2
aの前端からダッシュパネル4にかけて斜め前方に立ち
上がるトーボード3のトーボード面3aに固定したもの
が知られている。
【0003】また、フロア面に対して相対移動可能に取
付けたフットレストとしては、実開平1−130837
号公報により公表されたように、フットレストをフロア
面の支点に対しリンク機構を介して取付けることによ
り、フットレストのフロア面に対する傾きを同一に維持
しようとするものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車が前
方物体と衝突することにより正面から衝突荷重を受ける
と、図11に一点鎖線で示すように上記ダッシュパネル
4が相対的に後方に押され、上記トーボード3がその下
端部で車室1の側に曲げられて立ち上がり変形するおそ
れがある。
【0005】しかるに、上記トーボード3にはフットレ
スト24が配設されているため、このフットレスト24
も上記トーボード3の立ち上がり変形に伴い、車室1の
側に回転してフロア面2aに対する交差角度をψ1 から
ψ2 と増大させつつ後方に相対移動し、このため、運転
者の足9が後方に押され、同図に一点鎖線で示すように
かかと部9aを中心としてすね部10側に曲げられてし
まう。加えて、上記の衝突時の慣性力により運転者の腰
部が前方移動し膝部ですね部10がより立ち上がる側に
曲げられてしまう。このため、上記の足9とすね部10
とのなす角度が通常時のθ1 から衝突時にはθ2 と小さ
くなる。ここで、人間の足9とすね部10との曲げ機能
は、両者の曲げ角度が、通常、60度(限界曲げ角度)
になった段階でロックするため、上記衝突時角度θ2 を
60度より小さくさせる押圧力が作用すると上記すね部
10を折ろうとする側のモーメント( Tibia Moment ;
ティビィアモーメント)が発生し、そのすね部10の障
害発生のおそれを表す障害値( Tibia Index )の増大
要因となる。従って、衝突時であっても、上記ティビィ
アモーメントがすね部10に作用しないようにする必要
がある。この対策として、通常走行時のすね部10の位
置を基準として、衝突時の上記交差角度ψ2を60度以
下に制限することで、上記角度θ2 を60度以上に保つ
ことができ、従って、ティビィアモーメントの発生を防
止し得ると考えられる。
【0006】ところが、上記の図11に示された従来の
フットレスト構造では、トーボード3の立ち上がり変形
と共にフットレスト24も回転して後方に相対移動する
ため、そのフットレスト24に載置していた足9もフッ
トレスト24の相対移動と共に後方に押される結果、す
ね部10に対しティビィアモーメントが発生することに
なる。
【0007】一方、上記公報により公表されたもので
は、フットレストのフロア面に対する傾き自体は同一で
あっても、リンク機構によってフットレストがフロア面
の支点に対して回転運動するものであるため、この回転
に伴いフットレストが後方に向かって上方に移動するこ
とになる。従って、そのフットレストに載置された足も
斜め後方に上昇し、衝突時の腰部の前方移動に伴う膝部
の前方移動とあいまって足とすね部とのなす角度をより
小さくさせる結果となる。しかも、リンク機構を用いた
複雑な構造のものとなっている。
【0008】また、上記の図11のフットレスト24に
載置された左足9に対して作用するティビィアモーメン
トと同様に、アクセルペダルを操作する運転者の右足に
対しても、衝突時にはティビィアモーメントが作用する
おそれがある。すなわち、図12に衝突時の状態を一点
鎖線で示すように、正面からの衝突によりダッシュパネ
ル4が後方に押されてトーボード3が立ち上がり変形す
る場合、これに伴いアクセルペダル16がトーボード3
及びダッシュパネル4により後方に押されて足9の爪先
側を後方に移動させる一方、かかと部9aがフロア面2
aに沿って同図の実線位置から一点鎖線位置まで前方に
移動し、足9とすね部10とのなす角度がθ1 からそれ
より小さいθ2 に変化し、上記足9のフロア面2aに対
する交差角度もψ1 からそれより小さいψ2 に変化し
て、上記左足9及び及びすね部10に対しティビィアモ
ーメントが作用する。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、簡単な構造
で、正面からの衝突時により足とすね部とのなす角度が
通常走行時より小さくなることを可及的に防止してティ
ビィアモーメントがすね部に作用しないようにすること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、フロア面と、このフロア面
から斜め前方に立ち上がるトーボード面とにより車室の
前端部が構成され、フットレストの下部が上記フロア面
及びトーボード面の少なくともいずれか一方に対し固定
されてなるものを前提とする。このものにおいて、上記
フットレストの上部とトーボード面とを、係合手段を介
して接続する。そして、この係合手段を、係合状態で上
記フットレストの上部をトーボード面から所定間隙だけ
離した位置に支持し、かつ、正面からの衝突に伴う上記
トーボード面の立ち上がり変形により上記係合状態を上
記間隙が狭くなる側に解除する構成とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、係合手段を、フットレスト上部及びトーボ
ード面の一方に取付けられて車幅方向に突出するピン部
材と、上記フットレスト上部及びトーボード面の他方に
取付けられフットレスト上部を上記トーボード面から離
れた状態に位置付けるよう上記ピン部材を支持する支持
部材とから構成する。そして、上記支持部材に、上記ピ
ン部材の外周面に当接して上記フットレスト上部を下方
変位しないように定位置に支持する傾斜面であって、上
記トーボード面のフットレスト側への相対移動により上
記ピン部材を前後方向に相対移動させるよう前方に対し
下り勾配とされた傾斜面を設ける構成とするものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、フットレストの下部とフロア面とを、正面
からの衝突に伴う上記トーボード面の立ち上がり変形力
を受けて上記フロア面に対する上記フットレスト下部の
前後方向移動を許容する許容手段を介して位置固定する
ものである。
【0013】請求項4記載の発明は、フロア面と、この
フロア面から斜め前方に立ち上がるトーボード面とによ
り車室の前端部が構成され、フットレストの下部が上記
トーボード面寄り位置のフロア面に固定されてなるもの
を前提とする。このものにおいて、上記フットレストの
下部とフロア面とを、正面からの衝突に伴う上記トーボ
ード面の立ち上がり変形力を受けて上記フロア面に対す
る上記フットレスト下部の後方移動を許容する許容手段
を介して位置固定するものである。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4において、許容手段を、フットレストの下部位置
から前方に延び車室を構成する壁面への取付ボルトが上
下方向に貫通する長穴と、上記取付ボルトの前後方向の
投影形状より大きい形状を有し上記長穴の前端開口と連
通して前後方向に貫通されて上記取付ボルトに対するフ
ットレストの前後方向への相対移動を許容する通過穴と
により構成するものである。
【0015】請求項6記載の発明は、フロア面と、この
フロア面から前方に対し斜め上方に立ち上がるトーボー
ド面とにより車室の前端部が構成され、フットレストが
上記トーボード面に沿って配設されてなるものを前提と
する。このものにおいて、上記フットレストを、車幅方
向から見た断面形状において、フットレストの前端縁を
底辺とする略三角形の第1部材と、上記フットレストの
後端縁を底辺とする略三角形の第2部材とが互いに結合
されて全体として略矩形になるように形成する。そし
て、上記第1部材を、正面からの衝突による上記トーボ
ード面の立ち上がり変形に伴う前後方向からの衝撃力を
受けて前後方向に圧縮して大変形し得る素材により形成
する一方、上記第2部材を、上記前後方向からの衝撃を
受けても前後方向に相対的に圧縮し難い素材により形成
する構成とするものである。
【0016】請求項7記載の発明は、フロア面と、この
フロア面から斜め前方に立ち上がるトーボード面とによ
り車室の前端部を構成し、フットレストを、上記トーボ
ード面より後方位置で上記フロア面から斜め前方に立ち
上がる本体部と、この本体部の下端から上記フロア面に
沿って前後方向両側に延びるベースプレート部とから一
体に構成する。そして、上記ベースプレート部を、上記
フロア面上に載置して自立した状態で配設する構成とす
るものである。
【0017】請求項8記載の発明は、運転者のアクセル
ペダルを操作する側の足のフットレスト構造を対象と
し、上記アクセルペダルから所定距離後方位置のフロア
面に、上記足のかかとに当接してそのかかとの前方移動
を阻止するよう上方に突出したかかと位置規制手段を配
設する構成とするものである。
【0018】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の発明において、かかと位置規制手段を、フロア面を
屈曲することにより形成した段部によって構成するもの
である。
【0019】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
8記載の発明において、かかと位置規制手段を、前端が
フロア面の前端から斜め前方に立ち上がるトーボード面
に突き当てられた状態で上記フロア面上に位置固定され
たスペーサ部材によって構成するものである。
【0020】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
下部がフロア面等に固定されたフットレストの上部が、
通常走行時には係合手段によってトーボード面から所定
間隙を隔てた状態で支持され、これにより、そのフット
レスト上に載置された足のすね部とのなす角度が60度
より大きい所定の角度に保たれる。そして、正面からの
衝突によりトーボードが立ち上がり変形を起こすと、上
記係合手段による係合状態が上記間隙を狭くする側に解
除されるため、上記フットレストの上部が上記間隙を狭
くする側、すなわち、トーボード面に近付く側である前
方に相対移動し、これにより、上記トーボード面の立ち
上がり変形に伴うフットレストのフロア面に対する交差
角度の増大化が上記フットレストの前方移動の分抑制さ
れ、ティビィアモーメントの発生が抑制される。
【0021】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、係合手段がピン部材と、
これを支持する支持部材とからなり、この支持部材に所
定の下り勾配の傾斜面が形成されているため、通常走行
時には、この傾斜面にピン部材が当接してフットレスト
の上部をトーボード面から所定間隙隔てた定位置に支持
した係合状態となる一方、衝突時には、上記ピン部材が
上記傾斜面に沿って前後方向に相対移動して上記傾斜面
との当接が解除され、フットレストの上部がトーボード
面側に相対移動する。
【0022】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明による作用に加えて、許容手段により衝突時のフッ
トレストの下部の前後方向移動が許容されるため、衝突
時の係合手段の解除動作がよりスムースになり、フット
レストの前方移動がより確実になる。
【0023】請求項4記載の発明では、フットレストの
下部がフロア面の所定位置に許容手段を介して位置固定
されているため、通常走行時には、上記フットレストが
所定の傾きで位置固定される一方、正面からの衝突時に
は、トーボード面の立ち上がり変形力を受けて上記フッ
トレストの下部がフロア面に沿って後方に平行移動す
る。このため、乗員の足が、通常走行時には上記フット
レストにより所定の傾きで支持される一方、衝突時には
上記傾きのまま上方移動することなく後方移動される。
これにより、衝突時のトーボード面の立ち上がり変形に
伴うフットレストのフロア面に対する交差角度の増大化
が防止され、ティビィアモーメントの発生が抑制され
る。
【0024】請求項5記載の発明では、上記請求項3ま
たは請求項4記載の発明による作用に加えて、許容手段
が、フットレストの下部位置から前方に延びて取付ボル
トが貫通する長穴と、この長穴に連通し上記取付ボルト
の前後方向投影形状より大きい形状で前後方向に貫通す
る通過穴とから構成されているため、通常走行時には、
上記長穴の後端により上記取付ボルトの後方への相対移
動が阻止されてフットレストが所定位置に位置固定さ
れ、衝突時には、フットレストが後方への押圧力を受け
ることによりそのフットレストが上記取付ボルトに対し
上記長穴に沿って前方に相対移動し、ついで、上記取付
ボルトが通過穴を通過する。このため、上記衝突時にお
けるフットレストの後方への相対移動が確実となる。
【0025】請求項6記載の発明では、トーボード面に
配設された略矩形断面を有するフットレストが、フット
レスト前端縁を底辺とする略三角形断面の第1部材と、
フットレスト後端縁を底辺とする略三角形断面の第2部
材とが結合されて形成されているため、正面からの衝突
によるトーボード面の立ち上がり変形が生じると、その
立ち上がり変形に伴う前後方向衝撃力を受けて上記第1
部材が前後方向に圧縮されて縮み、乗員の足が当接する
フットレスト面がフットレスト後端縁側を中心としてト
ーボード面側に相対回転することになる。このため、上
記トーボード面の立ち上がり変形に伴うフットレストの
フロア面に対する交差角度の増大化が上記フットレスト
面の相対回転の分抑制され、ティビィアモーメントの発
生が抑制される。
【0026】請求項7記載の発明では、フットレストが
フロア面から斜め前方に立ち上がる本体部と、この本体
部の下端から上記フロア面に沿って前後方向両側に延び
るベースプレート部とから一体に構成されているため、
通常走行時には、上記ベースプレート部がフロア面上に
載置されてフットレストが自立した状態で配設される一
方、正面からの衝突時には、トーボード面の立ち上がり
変形力を受けて上記ベースプレート部がフロア面に沿っ
て後方に摺動して上記本体部が後方に平行移動する。こ
のため、乗員の足が、通常走行時には上記フットレスト
により所定の傾きで支持される一方、衝突時には上記傾
きのまま上方移動することなく後方移動される。これに
より、衝突時のトーボード面の立ち上がり変形に伴う本
体部のフロア面に対する交差角度の増大化が防止され、
ティビィアモーメントの発生が抑制される。
【0027】また、上記トーボード面の立ち上がり変形
により本体部の上端部に後方への押圧力が作用して、上
記の摺動を生じることなく回転運動をするようになって
も、その回転運動は本体部より後方に位置するベースプ
レート部後端を中心としたものであるため、本体部自体
のフロア面に対する交差角度の増大化が本体部の下端を
中心とした回転運動の場合と比べ小さくなり、ティビィ
アモーメントの発生が抑制される。
【0028】請求項8記載の発明では、アクセルペダル
から所定距離後方位置のフロア面に上方に突出してアク
セルペダルを操作する側の足のかかとの前方への相対移
動を阻止するかかと位置規制手段が配設されているた
め、このかかと位置規制手段によって運転者のアクセル
ペダルを操作する側の足のかかとの初期位置が所定のも
のに位置付けられる。従って、この初期位置を、正面か
らの衝突によるトーボード面の立ち上がり変形が生じて
アクセルペダルを介して足先部分が後方に押されても、
ティビィアモーメントの発生の防止を図り得るかかと位
置に設定することにより、上記足のフロア面に対する交
差角度がティビィアモーメントを発生させるような過大
なものとなることが防止される。
【0029】また、請求項9記載の発明では、かかと位
置規制手段がフロア面を屈曲して形成した段部によって
構成されているため、請求項8記載の発明による作用が
簡易な構成でかつ確実に得られる。
【0030】さらに、請求項10記載の発明では、かか
と位置規制手段が前端をトーボード面に突き当てて前方
への相対移動を阻止した状態でフロア面に位置固定され
たスペーサ部材によって構成されているため、請求項8
記載の発明による作用が簡単な構造によって得られる
上、かかとの初期位置の変更も容易に可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0032】<第1実施例>図1及び図2は、本発明の
第1実施例に係るフットレスト構造を示し、請求項1及
び請求項2記載の発明に係るものである。
【0033】同図において、1は車室であって、この車
室1はフロアパネル2と、このフロアパネル1の前端か
ら斜め前方に立ち上がるトーボード3と、このトーボー
ド3の上端から上方に延びるダッシュパネル4とによっ
て前下端部が区画されたものである。そして、上記トー
ボード3の車室1側であるトーボード面3aには、この
トーボード面3aに沿ってフットレスト5が配設されて
いる。
【0034】上記フットレスト5は、上記トーボード面
3aに沿って斜めに配置された偏平な略箱型の本体5a
と、この本体5aの下端縁から後方に突出する取付け片
5bとから構成されており、このフットレスト5の下部
である上記取付け片5bがこれを貫通してフロアパネル
2にねじ込まれた取付ボルト6によって固定され、フッ
トレスト5の上部である上記本体5aの上端部が係合手
段7を介してトーボード3に支持されている。なお、図
2中5cは車幅方向に延びる切欠凹溝であり、この切欠
凹溝5cによって取付け片5bを曲げ易くして、フット
レスト5の組付けに際しフロアパネル2の上面であるフ
ロア面2aとトーボード面3aとのなす角度に合致する
ように取付け片5bの本体5aに対する屈曲角度を微小
調整し易くするようになっている。そして、上記フット
レスト5は、右ハンドル車であると、左ンドル車である
とを問わず、通常、運転席の前方位置であってその運転
者の左足側に配設されるが、これ以外に助手席の前方位
置であってその助手席の乗員の左右両足のそれぞれの側
に配設してもよい(以下の第2,第3,第4実施例にお
いて同じ)。
【0035】上記係合手段7は、上記本体5aの車幅方
向両側の壁、もしくは、一側の壁から車幅方向外側に突
出したピン部材7a(図2では一側のもののみ図示す
る)と、トーボード3に固定されてこのピン部材7aを
上記本体5aがトーボード面3aから車室1側に所定の
間隙8を隔てた状態で支持する支持部材7bとから構成
されている。この支持部材7bは、上記ピン部材7aに
対応する位置のトーボード面3aにスポット溶接等の手
段により固定された固定片部7cと、この固定片部から
上方に立ち上がる支持片部7dとから横断面形状がL字
状に形成されており、上記支持片部7dの上縁には上記
ピン部材7aの外周面に当接してそのピン部材7aの下
方変位を阻止してピン部材7aを定位置に支持する傾斜
面7eが形成されている。この傾斜面7eは、支持部材
7が固定されたトーボード3の下端側を中心とした後方
へ回転して後方へ相対移動する変形、すなわち、立ち上
がり変形に伴い上記ピン部材7aを前方に摺動案内して
相対移動させるよう前方に対し、やや下り勾配を有する
ように設定されている。
【0036】上記の構成の第1実施例において、フット
レスト5は、通常走行時には取付け片5bが取付ボルト
6によりフロア面2aに対し固定され、本体5aの上端
部が係合手段7によりトーボード面3aから所定間隙8
を隔てた状態で支持されているため、かかと部9aをフ
ロア面2aに載置した乗員の足9の足底9bを上記本体
5aに載置した状態で上記足9を支持することができ
る。この際、乗員はその足9をすね部10との間の限界
曲げ角度よりもかなり大きい楽な曲げ角度でフットレス
ト5に載置しているため、その足9のフロア面2aに対
する交差角度は上記限界曲げ角度に対応する60度より
もかなり小さい交差角度ψ1 に保たれた状態になってい
る。
【0037】そして、正面からの衝突により上記トーボ
ード3が図3に二点鎖線から実線で示すように立ち上が
り変形を生じた場合には、その立ち上がり変形により係
合手段7の支持部材7bがトーボード3と共に回転気味
に後方へ相対移動する一方、フットレスト5の本体5a
には乗員の足9から前方への押圧力が作用するため、そ
の支持部材7bの傾斜面7eに沿ってピン部材7aが前
方に相対移動して上記本体5aが取付け片5bとの付け
根部分を中心として曲げられて前方に相対移動し、つい
には、上記本体5aがトーボード面3aに当接する。こ
れにより、上記乗員の足9のフロア面2aに対する交差
角度が上記のψ1 からこのψ1 よりやや大きいψ2 に変
化する。
【0038】この場合、トーボード面3aの立ち上がり
変形に伴う上記のψ1 からψ2 への交差角度の増大量が
上記フットレスト5本体5aの前方移動の分抑制される
ため、ティビィアモーメントが作用するほどの足9の過
大な曲げの発生を防止することができ、ティビィアモー
メントの発生を防止して衝突時に足9及びすね部10に
作用する負荷の低減化を図ることができる。
【0039】しかも、上記の衝突時にフットレスト5の
上部を前方移動させるための係合手段7を、ピン部材7
aと、これを支持しかつ衝突時に作用する押圧力により
係合を解除させる傾斜面7eを有する支持部材7bとで
構成しているため、通常走行時のフットレスト5の支持
と、衝突時のフットレスト5の前方移動とを簡易な構造
により確実に実現することができ、上記の交差角度増大
量の低減化、ひいては、足9及びすね部10への負荷の
低減化を確実に図ることができる。
【0040】なお、上記第1実施例では、フットレスト
5の取付け片5bをフロア面2aに対し固定している
が、これに限らず、例えばトーボード面3aのフロア面
2a寄りの位置に固定してもよく、また、上記フロア面
2aとトーボード面3aとの境界部近傍の両面2a,3
aの双方に対し固定してもよい。
【0041】上記第1実施例のフットレスト5の取付け
片5bに対し、後述の第2実施例における許容手段12
を付加してもよい。これにより、衝突時の係合手段7の
解除動作がよりスムースになり、フットレスト5の前方
移動をより確実に行うことができる。これが請求項3及
び請求項5記載の発明に係るものである。
【0042】また、上記第1実施例では、係合手段7を
構成するピン部材7aをフットレスト5側に、支持部材
7bをトーボード3側にそれぞれ設けているが、これに
限らず、互いに逆の側に設けてもよい。この場合、フッ
トレスト5から車幅方向外側に突出した支持部材の下向
き面に傾斜面を形成し、ピン部材をトーボード面3aか
ら所定寸法上方位置において車幅方向に延びて上記下向
きの傾斜面に当接するように配設すればよい。
【0043】さらに、上記第1実施例では、傾斜面7e
を側面視で一直線状のものを図示しているが、これに限
らず、全体として下り勾配となる凸カーブの曲面にして
もよい。
【0044】<第2実施例>図4及び図5は、本発明の
第2実施例に係るフットレスト構造を示し、請求項4及
び請求項5記載の発明に係るものである。
【0045】同図において、11はフットレストであ
り、このフットレスト11は、トーボード面3aに沿っ
て斜めに配置された偏平な略箱型の本体11aと、この
本体11aの下端縁から後方に突出する取付け片11b
とから一体に形成されている。そして、このフットレス
ト11は、その下部である上記取付け片11bがこれを
貫通してフロアパネル2にねじ込まれた取付ボルト12
aによって固定されており、この取付け片11bを固定
部として、上記本体11aがトーボード面3aに沿って
トーボード面3aと当接するか、もしくは、若干量離し
た状態で突出して支持されている。
【0046】また、上記取付け片11bには、上記取付
ボルト12aの軸部より大きく頭部12bより小さい幅
で前後方向に延びる長穴11cが貫通形成されており、
上記取付ボルト12aの軸部がこの長穴11cを貫通し
てフロア面2aにねじ込まれて、フットレスト11が足
9を載置する通常の使用状態では前後・左右方向等へ相
対移動しない程度に固定されるようになっている。加え
て、上記取付け片11bの本体11a側の付け根部分か
ら本体11aの後端壁11dにかけて、上記長穴11c
の前端開口に連通する所定形状の通過穴11eが前後方
向に貫通して形成されている。この通過穴11eは、上
記取付ボルト12aの頭部12b及び軸部の前後方向か
ら見た投影形状より大きい形状を有し、これにより、フ
ロアパネル2にねじ込まれた状態の上記取付ボルト12
aが長穴11cから通過穴11eを通過してフットレス
ト11が上記取付ボルト12aに対して後方に相対移動
することができるようになっている。すなわち、上記長
穴11cと、これに挿通された取付ボルト12aと、通
過穴11eとによって、衝突時の押圧力が作用した場合
にフットレスト11の後方への相対移動を許容するよう
にフットレスト11の下部を固定する許容手段12が構
成されている。
【0047】なお、上記のフットレスト構造のその他の
構成は第1実施例のものと同様であるために、同一部材
には同一符号を付して、その説明は省略する(以下の実
施例について同じ)。
【0048】そして、上記第2実施例の場合、通常走行
時には、フットレスト11の取付け片11bがフロア面
2aの所定位置に取付ボルト12aによって位置固定さ
れているため、上記フットレスト11の本体11aを所
定の傾きで位置固定することができ、乗員の足9をフロ
ア面2aに対し交差角度ψ1 で支持することができる。
一方、正面からの衝突時には、トーボード3の立ち上が
り変形によりフットレスト11が後方に押され、この押
圧力を受けて上記取付け片11bが取付ボルト12aに
よる締め付け力に抗してフロア面2a上を後方に相対移
動する。すなわち、上記取付け片11bが、上記取付ボ
ルト12aに対し許容手段12を構成する長穴11cに
沿って後方に相対移動することにより、上記フロア面2
aに沿って確実に平行移動し、そして、さらに大きな押
圧力を受けて上記取付ボルト12aが通過穴を通ること
によりさらに大きく後方に相対移動する。このため、乗
員の足9を、衝突時においても、上方に移動させること
なく、通常走行時の交差角度ψ1 とほぼ同じ交差角度ψ
2 で後方に相対移動させることができる。これにより、
衝突時のトーボード3の立ち上がり変形に伴うフットレ
スト11上の足9のフロア面2aに対する交差角度増大
化の防止を図ることができ、ティビィアモーメントの発
生の防止を図ることができる。
【0049】しかも、上記の後方への平行移動を許容し
た状態でフットレスト11を位置固定する許容手段12
を、上記取付ボルト12aが配置された長穴11cと、
これに連通する通過穴11eとから構成しているため、
上記長穴11cの後端と取付ボルト12aとの当接によ
りフットレスト11の前方への相対移動を確実に阻止す
ることができる一方、上記長穴11cの前後方向長さを
トーボード3の立ち上がり変形に伴い予想されるフット
レスト11の移動量に対応させて設定することにより、
衝突時のフットレスト11の後方への相対移動を確実に
平行移動とすることができ、上記の交差角度の増大化を
確実に防止することができる。
【0050】<第3実施例>図6は、本発明の第3実施
例に係るフットレスト構造を示し、請求項6記載の発明
に係るものである。
【0051】同図において、13はフットレストであ
り、トーボード面3aに沿って位置固定されている。こ
のフットレスト13は第1及び第2部材14,15によ
り偏平な略箱形に形成され、車幅方向から見て略長方形
の横断面形状を有している。
【0052】上記第1部材14は車幅方向から見てフッ
トレスト13の前端縁13aを底辺とする略三角形の横
断面形状を有する一方、上記に部材15は車幅方向から
見て上記フットレスト13の後端縁13bを底辺とする
略三角形の横断面形状を有している。そして、両部材1
4,15は、上記の略長方形の横断面形状になるように
互い違いに重ね合わされた状態で、例えば接着等の手段
により一体化されている。
【0053】上記第1部材14は、トーボード3の立ち
上がり変形に伴う前後方向からの衝撃力を受けて大変
形、すなわち、前後方向の厚みを大きく低減させるよう
な素材により形成されており、逆に、上記第2部材15
は、上記の衝撃力を受けてもほとんど変形しないような
素材により形成されている。例えば、第1部材14の素
材としては、ゴムもしくは軟質合成樹脂等の弾性材料
等、または、衝撃力を受けて潰れるような塑性材料が用
いられ、一方、第2部材15の素材としては、硬質合成
樹脂もしくは金属等の材料が用いられる。
【0054】このような構成の第3実施例の場合、通常
走行時には、第1及び第2部材14,15共に本来の形
状を保つため、フットレスト13として本来の形状を保
ちつつ上記第1部材14の材料特性に基づき適度なクッ
ション性を有するものにすることができ、乗員の足9を
フロア面2aに対し交差角度ψ1 の比較的楽な状態で支
持することができる。一方、正面からの衝突時には、そ
の衝突に伴うトーボード面の立ち上がり変形によりフッ
トレスト13が後方に押される一方、乗員の足9により
前方に押されるため、図7に示すように、上記第1部材
14が前後方向に圧縮されて縮み、フットレスト13の
前端縁13aの厚みが本来のものより大幅に小さくな
る。その結果、フットレスト13の後端縁13bの厚み
は本来のものに保たれたまま、第2部材15がフットレ
スト13の後端縁13bの下端側を中心としてトーボー
ド面3aの側に回転するように相対移動する。このた
め、上記フットレスト13に載置された乗員の足9がか
かと部9aを中心として前方側に相対回転させることが
でき、上記トーボード面3aの立ち上がり変形に伴うフ
ットレスト13のフロア面2aに対する交差角度の増大
量を上記フットレスト面の相対回転の分低減して上記の
ψ1 からψ2 への増大に止めることができる。これによ
り、上記の衝突時の交差角度ψ2 を、図1に示す従来の
フットレストの場合の衝突時の交差角度ψ2 よりも上記
相対回転による低減分だけ小さくすることができ、その
分、ティビィアモーメントの発生の抑制を図ることがで
きる。
【0055】従って、衝突に伴うフットレスト13の前
端縁13aの圧縮寸法、すなわち、上記第1部材14の
圧縮特性を立ち上がり変形に伴うトーボード3の予想さ
れる後方移動量に対応させて設定することにより、衝突
時の交差角度ψ2 を確実に60度以下にすることがで
き、これにより、衝突時であっても乗員のすね部に対す
るティビィアモーメントの発生の回避を確実に図ること
ができる。
【0056】なお、上記の第3実施例では、第1部材1
4をトーボード面3aの側に、第2部材15を足9の側
にそれぞれ配置してフットレスト13を形成している
が、これに限らず、第1及び第2部材14,15の配置
を逆にして、変形し易い第1部材を足9の側に、変形し
難い第2部材をトーボード面3aの側にそれぞれ配置し
てフットレストを形成してもよい。この場合でも、上記
と同様の作用・効果を得ることができる。
【0057】<第4実施例>図8は、本発明の第4実施
例に係るフットレスト構造を示し、請求項7記載の発明
に係るものである。
【0058】同図はオートトランスミッション車で左ハ
ンドル車の車室1の前端部を示し、16はアクセルペダ
ル、17はブレーキペダル、18はフットレストであ
る。
【0059】上記フットレスト18は、フロア面2aか
ら斜め前方に立ち上がる本体部18aと、上記フロア面
2aに沿って前後方向に配置されたベースプレート部1
8bとにより車幅方向から見て逆Tの字状に一体に形成
されたものである。具体的には、一対のLの字状の部材
19,20が背中合わせに結合されて上記の逆Tの字状
のフットレスト18が形成されている。そして、上記ベ
ースプレート部18bの本体部18aとの付け根部から
後方の後片部18cは後方に所定寸法長く突出されてお
り、この後片部18cが上記フロア面2a上に載置され
たフロアマット21の下に挟み込まれることにより、フ
ットレスト18がフロア面2a上に自立した状態で配設
され、そのフロアマット21を介して図示省略の乗員の
足のかかと部が上記後片部18c上に載るようになって
いる。
【0060】また、上記後片部18cの後端は、上方に
湾曲するように屈曲された屈曲縁18eとされており、
この屈曲縁18eを中心としてフットレスト18の全体
が後方に回転することになる場合の回転中心となるよう
になっている。
【0061】さらに、図8中3′は、左前輪のタイヤハ
ウス、3a′はタイヤハウス3′の内面部であり、上記
タイヤハウス3′はトーボード3と連続して形成され、
その内面部3a′は上記トーボード面3aの一部を構成
している。そして、上記フットレスト18の本体部18
aの上半部には、車幅方向内側位置から前方に屈曲され
た屈曲縁部18dが形成されており、この屈曲縁部18
dによって上記本体部18aの上端部が上記内面部3
a′に当接するようになっている。
【0062】このような構成の第4実施例の場合、通常
走行時には、上記後片部18cがフロア面2aとフロア
マット21とに挟まれてフットレスト18が自立し、か
つ、本体部18aの上端部が屈曲縁18dによりトーボ
ード面3aの一部である内面部3a′に当接した状態で
定位置に位置固定され、そして、この状態で上記後片部
18c上に足のかかと部が載せられるため、その足をフ
ロア面2aに対し所定の交差角度で安定して支持するこ
とができる。
【0063】一方、正面からの衝突時には、トーボード
3の立ち上がり変形に伴う後方への押圧力を受けて上記
ベースプレート部18bがフロア面2aに沿って乗員の
足のかかと部を後片部18c上に載せたまま後方に摺動
してフットレスト18の全体が後方に平行移動する。こ
のため、衝突時であっても、乗員の足を、通常走行時に
おける交差角度を略同一に保ったまま後方移動させるこ
とができ、上記足を上方に移動させることはない。これ
により、衝突時のトーボード3の立ち上がり変形に伴う
乗員の足のフロア面に対する交差角度の増大化を防止す
ることができ、ティビィアモーメントの発生の防止を図
ることができる。
【0064】また、上記の衝突時において、トーボード
面の立ち上がり変形の態様により、フットレスト18の
本体部18aの上端部に後方への押圧力が作用して、上
記の摺動を生じることなくフットレスト18の全体が回
転運動をするようになることも考えられる。この場合で
あっても、その回転運動はベースプレート部18bの後
片部18cの屈曲縁18eを中心としたものであるた
め、本体部18a自体のフロア面2aに対する交差角度
の増大量を上記本体部18aの下端を中心とした回転運
動の場合と比べ大幅に低減させることができ、ティビィ
アモーメントの発生の抑制を図ることができる。この交
差角度の増大量の低減効果は、上記後片部18cを前後
方向により長いものとする程、大きいものを得ることが
できるため、上記フットレスト18の回転運動の予想量
から上記の交差角度が60度を超えないように上記後片
部18cの長さを設定することにより、上記ティビィア
モーメントの発生を確実に回避することができる。
【0065】なお、上記第4実施例において、フットレ
スト18のベースプレート部18bの下面とフロア面2
aとを例えば面ファスナを介して取付けて自立状態にし
てもよい。
【0066】<第5実施例>図9は、本発明の第5実施
例に係るフットレスト構造を示し、請求項8及び請求項
9記載の発明に係るものである。本第5実施例及び後述
の第6実施例は、共にアクセルペダル16を操作する側
の足、すなわち、運転者の右足9に対するフットレスト
構造に係るものである。
【0067】同図において、22はかかと位置規制手段
としての上方に突出する段部であり、この段部22によ
って上記右足9に対するフットレストが構成されてい
る。
【0068】上記段部22は、上記アクセルペダル16
から所定距離後方位置のフロア面2aから上方に上記右
足9のかかと9aの前方移動を阻止し得る程度に突出し
ている。上記段部22の形成位置は、正面からの衝突に
より右足9がかかと部9aを中心として回転してフロア
面2aに対する交差角度がψ1 からψ2 に増大する場合
の衝突時交差角度ψ2 に基づいて定められている。すな
わち、トーボード3が衝突により立ち上がり変形し、そ
れに伴うアクセルペダル16の相対移動により右足9の
爪先部が後方に押されてかかと部9aを中心として後側
に回転することになっても上記交差角度ψ2 が60度を
超えない位置にかかと部9aを位置付けるように、上記
段部22の形成位置が定められる。
【0069】そして、その段部22の後向き面22a
は、上記右足9がフロア面2aに対し60度よりかなり
小さい交差角度ψ1 になる傾きを有しており、これによ
り、運転者は右足9を楽な曲げ角度にしてアクセルペダ
ル16を操作し得るようになっている。
【0070】この第5実施例の場合、運転者の右足9の
かかと部9aがフロア面2aに載置される位置が、上記
段部22によって、アクセルペダル16の通常位置及び
衝突時の位置との関係で予め定められた所定の初期位置
に位置付けられる。このため、通常走行時には右足9が
楽な曲げ角度になりアクセルペダル16の操作を楽に行
うことができる。加えて、正面からの衝突時には運転者
の右足9のかかと部9aの前方移動を上記段部22によ
り確実に阻止することができる上、上記アクセルペダル
16の相対移動により上記右足9が相対回転してフロア
面2aに対する交差角度が増大しても、その交差角度ψ
2 を確実に60度より小さいものに制限することができ
る。これにより、運転者の右足9及びすね部10に対す
るティビィアモーメントの発生の防止を確実に図ること
ができる。
【0071】また、かかと位置規制手段としての上記段
部22はフロアパネル2を屈曲することにより容易に形
成することができ、上記の作用・効果を奏するかかと位
置規制手段を容易かつ確実に構成することができる。
【0072】<第6実施例>図10は、本発明の第6実
施例に係るフットレスト構造を示し、請求項7及び請求
項10記載の発明に係るものである。
【0073】同図において、23はかかと位置規制手段
としてのスペーサ部材であり、このスペーサ部材23に
よって運転者の右足9に対するフットレストが構成され
ている。すなわち、本第6実施例は、かかと位置規制手
段を、第5実施例における段部22に代えて、上記スペ
ーサ部材23により構成したものである。
【0074】上記スペーサ部材23は、車幅方向から見
て略平行四辺形の横断面形状になるように、ゴム、合成
樹脂、金属等の材料により形成されている。そして、上
記スペーサ部材23の前端面23aがトーボード面3a
と合致した傾きに形成され、その前端面23aが上記ト
ーボード面3aに突き当てられた状態で位置固定されて
いる。また、上記スペーサ部材23の後端面23bは、
第5実施例における段部22の後向き面22aと同様
に、アクセルペダル16から所定距離後方位置、すなわ
ち、衝突時の右足9のフロア面2aに対する交差角度ψ
2 が60度を超えないように位置設定されたかかと部9
aの位置のフロア面2aから上方に上記右足9のかかと
9aの前方移動を阻止し得る程度に突出して形成され、
かつ、通常走行時の上記右足9がフロア面2aに対し6
0度よりかなり小さい交差角度ψ1になる傾きを有して
形成されている。
【0075】そして、この第6実施例の場合において
も、運転者の右足9のかかと部9aがフロア面2aに載
置される位置が、上記スペーサ部材23の後端面23b
によって、アクセルペダル16の通常位置及び衝突時の
位置との関係で予め定められた所定の初期位置に位置付
けられる。このため、第5実施例と同様に、通常走行時
にはアクセルペダル16の操作に際し右足9を楽な曲げ
角度にして上記操作を楽に行うことができ、正面からの
衝突時には運転者の右足9のかかと部9aの前方移動を
確実に阻止することができる上、上記アクセルペダル1
6の相対移動により上記右足9の交差角度が増大して
も、その交差角度ψ2 を確実に60度より小さいものに
制限することができる。従って、運転者の右足9及びす
ね部10に対するティビィアモーメントの発生の防止
を、第5実施例と同様に確実に図ることができる。
【0076】加えて、この第6実施例の場合、かかと位
置規制手段を上記スペーサ部材23によって構成してい
るため、従前のフロアパネル2に対して容易に上記かか
と位置規制手段を形成することができる上、その自動車
のシート配列等の車室1の構造に応じて運転者のかかと
位置規制を容易に変更実施することが可能となる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における自動車のフットレスト構造によれば、フット
レストの上部をトーボード面に対し係合手段を介して支
持させて、正面からの衝突によりトーボードが立ち上が
り変形を起こすと、上記係合手段による係合状態が間隙
を狭くする側に解除されるようにしているため、衝突時
にはフットレストをその上部が上記間隙を狭くする側、
すなわち、トーボード面に近付く側である前方に相対移
動させることができ、これにより、上記トーボード面の
立ち上がり変形に伴うフットレストのフロア面に対する
交差角度の増大化を上記フットレストの前方移動の分抑
制することができ、ティビィアモーメントの発生の抑制
を図ることができる。
【0078】請求項2記載の発明によれば、係合手段を
ピン部材と、これを支持する所定勾配の傾斜面を有する
支持部材とから構成しているため、通常走行時には、フ
ットレストの上部をトーボード面から所定間隙隔てた定
位置に支持することができる一方、衝突時には、上記ピ
ン部材を上記傾斜面に沿って前後方向に相対移動させて
上記傾斜面との当接を解除することができる。このた
め、請求項1記載の発明による効果を得るための係合手
段を簡単な構成で実現することができる上、その請求項
1記載の発明による効果を確実に得ることができる。
【0079】請求項3記載の発明によれば、許容手段に
より衝突時のフットレストの下部の前後方向移動が許容
されるため、衝突時の係合手段の解除動作がよりスムー
スになり、フットレストの前方移動をより確実に行うこ
とができる。従って、請求項1記載の発明による効果を
より確実に得ることができる。
【0080】請求項4記載の発明によれば、フットレス
トの下部をフロア面の所定位置に許容手段を介して位置
固定するようにしているため、通常走行時には、上記フ
ットレストを所定の傾きで位置固定することができる一
方、正面からの衝突時には、トーボード面の立ち上がり
変形力を受けて上記フットレストをフロア面に沿って後
方に平行移動させることができる。このため、衝突時に
おいても、乗員の足を、通常走行時の傾きのまま上方移
動することなく後方移動させることができ、これによ
り、衝突時のトーボード面の立ち上がり変形に伴うフッ
トレストのフロア面に対する交差角度の増大化を防止す
ることができ、ティビィアモーメントの発生の防止を図
ることができる。
【0081】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
3または請求項4記載の発明による効果に加えて、許容
手段を、前後方向に延びる取付ボルトが貫通する長穴
と、この長穴に連通し上記取付ボルトが通過する形状で
前後方向に貫通する通過穴とから構成しているため、通
常走行時におけるフットレストの位置固定と、衝突時に
おける、フットレストの後方移動とを確実に実現するこ
とができ、請求項4記載の発明による効果を容易など構
成でかつ確実に得ることができる。
【0082】請求項6記載の発明によれば、トーボード
面に配設された略矩形断面を有するフットレストを、フ
ットレスト前端縁を底辺とし衝撃力を受けて大変形する
略三角形断面の第1部材と、フットレスト後端縁を底辺
とし衝撃力を受けても変形し難い略三角形断面の第2部
材との結合により形成しているため、正面からの衝突時
にはトーボード面の立ち上がり変形に伴う前後方向衝撃
力を受けて上記第1部材が前後方向に圧縮されて縮み、
乗員の足が当接するフットレスト面をフットレスト後端
縁側を中心として前方側に相対回転させることができ
る。これにより、衝突時のフットレストのフロア面に対
する交差角度の増大化を上記フットレスト面の相対回転
の分抑制することができ、ティビィアモーメントの発生
の抑制を図ることができる。
【0083】請求項7記載の発明によれば、フットレス
トをフロア面から斜め前方に立ち上がる本体部と、その
下端から上記フロア面に沿って前後方向両側に延びるベ
ースプレート部とから一体に構成しているため、通常走
行時には、フットレストを自立した状態で配設すること
ができる一方、正面からの衝突時には、トーボード面の
立ち上がり変形力を受けてフットレスト全体を後方に平
行移動させることができる。このため、乗員の足を、衝
突時においても、通常走行時の傾きのまま上方移動する
ことなく後方移動させることができる。これにより、衝
突時のトーボード面の立ち上がり変形に伴うフットレス
ト本体のフロア面に対する交差角度の増大化を防止する
ことができ、ティビィアモーメントの発生の防止を図る
ことができる。
【0084】また、上記トーボード面の立ち上がり変形
により本体部の上端部に後方への押圧力が作用して、上
記の摺動を生じることなく回転運動をするようになって
も、その回転運動をベースプレート部の後端を中心とし
たものにすることができ、本体部自体のフロア面に対す
る交差角度の増大化を、本体部の下端を中心とした回転
運動の場合と比べ大幅に小さくすることができ、ティビ
ィアモーメントの発生の抑制を図ることができる。
【0085】請求項8記載の発明によれば、アクセルペ
ダルから所定距離後方位置のフロア面に上方に突出して
アクセルペダルを操作する側の足のかかとの前方への相
対移動を阻止するかかと位置規制手段を配設しているた
め、このかかと位置規制手段によって運転者のアクセル
ペダルを操作する側の足のかかとの通常走行時における
初期位置を、上記操作に対し楽な曲げ角度となる状態に
位置付けることができる。従って、この初期位置を、正
面からの衝突によるトーボード面の立ち上がり変形が生
じてアクセルペダルを介して足先部分が後方に押されて
も、ティビィアモーメントの発生の防止を図り得るかか
と位置に設定することにより、衝突時においても、上記
足のフロア面に対する交差角度をティビィアモーメント
が発生するような過大なものとなることを確実に防止す
ることができる。
【0086】また、請求項9記載の発明によれば、かか
と位置規制手段をフロア面を屈曲して形成した段部によ
って構成しているため、請求項8記載の発明による効果
を簡単な構成によって実現することができ、上記効果を
確実に得ることができる。
【0087】さらに、請求項10記載の発明によれば、
かかと位置規制手段を前端をトーボード面に突き当てて
前方への相対移動を阻止した状態でフロア面に位置固定
したスペーサ部材によって構成しているため、請求項8
記載の発明による効果を簡単な構造によって得ることが
できる上、かかとの初期位置の変更も既存の自動車に応
じて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のフットレストの斜視図である。
【図3】衝突時の状態を示す図1対応図である。
【図4】第2実施例を示す断面図である。
【図5】図4のフットレストの斜視図である。
【図6】第3実施例を示す断面図である。
【図7】衝突時の状態を示す図6対応図である。
【図8】第4実施例を示す斜視図である。
【図9】第5実施例を示す断面図である。
【図10】第6実施例を示す断面図である。
【図11】従来のフットレストを示す断面図である。
【図12】従来のアクセルペダルを操作する側の足の状
況を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車室 2a フロア面 3a トーボード面 5,11,13,18 フットレスト 7 係合手段 7a ピン部材 7b 支持部材 7e 傾斜面 8 間隙 11c 長穴 11d 通過穴 11b 取付け片(フットレスト
の下部) 12 許容手段 12a 取付ボルト 13a フットレストの前端縁 13b フットレストの後端縁 14 第1部材 15 第2部材 16 アクセルペダル 18a フットレストの本体部 18b フットレストのベースプ
レート部 22 段部(かかと位置規制手
段) 23 スペーサ部材(かかと位
置規制手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 貴誉志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 久保 一夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロア面と、このフロア面から斜め前方
    に立ち上がるトーボード面とにより車室の前端部が構成
    され、フットレストの下部が上記フロア面及びトーボー
    ド面の少なくともいずれか一方に対し固定されてなる自
    動車のフットレスト構造において、 上記フットレストの上部とトーボード面とは係合手段を
    介して接続され、 この係合手段は、係合状態で上記フットレストの上部を
    トーボード面から所定間隙だけ離した位置に支持し、か
    つ、正面からの衝突に伴う上記トーボード面の立ち上が
    り変形により上記係合状態を上記間隙が狭くなる側に解
    除するように構成されていることを特徴とする自動車の
    フットレスト構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 係合手段は、フットレスト上部及びトーボード面の一方
    に取付けられて車幅方向に突出するピン部材と、上記フ
    ットレスト上部及びトーボード面の他方に取付けられフ
    ットレスト上部を上記トーボード面から離れた状態に位
    置付けるよう上記ピン部材を支持する支持部材とからな
    り、 上記支持部材には、上記ピン部材の外周面に当接して上
    記フットレスト上部を下方変位しないように定位置に支
    持する傾斜面であって、上記トーボード面のフットレス
    ト側への相対移動により上記ピン部材を前後方向に相対
    移動させるよう前方に対し下り勾配とされた傾斜面を有
    していることを特徴とする自動車のフットレスト構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、フットレストの下部
    とフロア面とは、正面からの衝突に伴う上記トーボード
    面の立ち上がり変形力を受けて上記フロア面に対する上
    記フットレスト下部の前後方向移動を許容する許容手段
    を介して位置固定されていることを特徴とする自動車の
    フットレスト構造。
  4. 【請求項4】 フロア面と、このフロア面から斜め前方
    に立ち上がるトーボード面とにより車室の前端部が構成
    され、フットレストの下部が上記トーボード面寄り位置
    のフロア面に固定されてなる自動車のフットレスト構造
    において、 上記フットレストの下部とフロア面とは、正面からの衝
    突に伴う上記トーボード面の立ち上がり変形力を受けて
    上記フロア面に対する上記フットレスト下部の後方移動
    を許容する許容手段を介して位置固定されていることを
    特徴とする自動車のフットレスト構造。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4において、 許容手段は、フットレストの下部位置から前方に延び車
    室を構成する壁面への取付ボルトが上下方向に貫通する
    長穴と、上記取付ボルトの前後方向の投影形状より大き
    い形状を有し上記長穴の前端開口と連通して前後方向に
    貫通されて上記取付ボルトに対するフットレストの前後
    方向への相対移動を許容する通過穴とから構成されてい
    ることを特徴とする自動車のフットレスト構造。
  6. 【請求項6】 フロア面と、このフロア面から前方に対
    し斜め上方に立ち上がるトーボード面とにより車室の前
    端部が構成され、フットレストが上記トーボード面に沿
    って配設されてなる自動車のフットレスト構造におい
    て、 上記フットレストは、車幅方向から見た断面形状におい
    て、フットレストの前端縁を底辺とする略三角形の第1
    部材と、上記フットレストの後端縁を底辺とする略三角
    形の第2部材とが互いに結合されて全体として略矩形に
    なるように形成され、 上記第1部材は、正面からの衝突による上記トーボード
    面の立ち上がり変形に伴う前後方向からの衝撃力を受け
    て前後方向に圧縮して大変形し得る素材により形成さ
    れ、 上記第2部材は、上記前後方向からの衝撃を受けても前
    後方向に相対的に圧縮し難い素材により形成されている
    ことを特徴とする自動車のフットレスト構造。
  7. 【請求項7】 フロア面と、このフロア面から斜め前方
    に立ち上がるトーボード面とにより車室の前端部が構成
    され、 フットレストが、上記トーボード面より後方位置で上記
    フロア面から斜め前方に立ち上がる本体部と、この本体
    部の下端から上記フロア面に沿って前後方向両側に延び
    るベースプレート部とから一体に構成され、 上記ベースプレート部が、上記フロア面上に載置されて
    自立した状態で配設されていることを特徴とする自動車
    のフットレスト構造。
  8. 【請求項8】 運転者のアクセルペダルを操作する側の
    足のフットレスト構造であって、 上記アクセルペダルから所定距離後方位置のフロア面に
    は、上記足のかかとに当接してそのかかとの前方移動を
    阻止するよう上方に突出したかかと位置規制手段が配設
    されていることを特徴とする自動車のフットレスト構
    造。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 かかと位置規制手段は、フロア面を屈曲することにより
    形成した段部により構成されていることを特徴とする自
    動車のフットレスト構造。
  10. 【請求項10】 請求項8において、 かかと位置規制手段は、前端がフロア面の前端から斜め
    前方に立ち上がるトーボード面に突き当てられた状態で
    上記フロア面上に位置固定されたスペーサ部材により構
    成されていることを特徴とする自動車のフットレスト構
    造。
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