JP3824872B2 - プリントヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイナミック駆動方式のプリントヘッドおよび該プリントヘッドを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば電子写真プリンタにおいては、帯電した感光体ドラムを、プリント情報に応じて選択的に照射して静電潜像を形成し、該静電潜像にトナーを付着させて現像を行ってトナー像を形成し、該トナー像を用紙に転写し、定着させるようになっている。
【0003】
図19は従来の電子写真プリンタにおけるプリンタ制御回路のブロック図であり、図20、図21は従来の電子写真プリンタの印字時のタイムチャートである。図19において、1はマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等によって構成される印刷制御部であり、プリンタの印刷部の内部に配設され、図示しない上位コントローラからの制御信号SG1、ビデオ信号(ドットマップデータを一次元的に配列したもの)SG2等によってプリンタ全体をシーケンス制御し、印刷動作を行う。上記制御信号SG1によって印刷指示を受信すると、印刷制御部1は、まず定着器温度センサ151によってヒータ149aを内蔵した定着器149が使用可能な温度範囲にあるか否かを検出し、該温度範囲になければヒータ149aに通電し、使用可能な温度まで定着器149を加熱する。次に、現像・転写プロセス用モータ(PM)159をドライバ158を介して回転させ、同時にチャージ信号SGCによって帯電用電圧電源160をオンにし、帯電器162の帯電を行う。
【0004】
そして、セットされている図示しない用紙の有無および種類が用紙残量センサ153、用紙サイズセンサ152によって検出され、ここで、用紙送りモータ(PM)157はドライバ156を介して双方向に回転させることが可能であり、最初に逆回転させて、用紙吸入口センサ155が用紙を検出するまで、セットされた用紙をあらかじめ設定された量だけ送る。続いて、正回転させて、用紙をプリンタ内部の印刷機構内に搬送する。
【0005】
印刷制御部1は、用紙が印刷可能位置まで到達した時点において、上位コントローラに対してタイミング信号SG3(主走査同期信号、副走査同期信号を含む)を送信し、ビデオ信号SG2を受信する。上位コントローラにおいてペーい毎に編集され、印刷制御部1によって受信されたビデオ信号SG2は、印字データ信号HD−DATAとしてLEDヘッド2に転送される。LEDヘッド2はそれぞれ1ドット(ピクセル)の印字のために設けられたLEDを複数個線状に配列したものである。
【0006】
そして、印刷制御部1は1ライン分のビデオ信号を受信すると、LEDヘッド2にラッチ信号HD−LOADを送信し、印字データ信号HD−DATAをLEDヘッド2に保持させる。これにより、印刷制御部1は上位コントローラから次のビデオ信号SG2を受信している最中においても、LEDヘッド2に保持した印字データ信号HD−DATAについて印刷することができる。なお、HD−CLKは印字データ信号HD−DATAをLEDヘッド2に送信するためのクロック信号である。
ビデオ信号SG2の送受信は、印刷ラインごとに行われる。LEDヘッド2によって印刷される情報は、マイナス電位に帯電された図示しない感光体ドラムにおいて電位の上昇したドットとして潜像化される。そして、現像部において、マイナス電位に帯電された画像形成用のトナーが、電気的な吸引力によって各ドットに吸引され、トナー像が形成される。
【0007】
その後、該トナー像は転写器163に送られ、一方、転写信号SG4によってプラス電位の転写用高圧電源161がオンになり、転写器163は感光体ドラムと転写器163との間隔を通過する用紙上にトナー像を転写する。
転写されたトナー像を有する用紙は、ヒータ149aを内蔵する定着器149に当接して搬送され、該定着器149の熱によって用紙に定着される。この定着された画像を有する用紙は、さらに搬送されてプリンタの印刷機構から用紙排出口センサ154を通過してプリンタ外部に排出される。
印刷制御部1は用紙サイズセンサ152、用紙吸入口センサ155の検知に対応して、用紙が転写器163を通過している間だけ転写用高圧電源161からの電圧を転写器163に印加する。そして印刷が終了し、用紙が用紙排出口センサ154を通過すると、帯電用高圧電源160による帯電器162への電圧の印加を終了し、同時に現像・転写プロセス用モータ159の回転を停止させる。以後、上記の動作を繰り返す。
【0008】
次に、LEDヘッド2について説明する。図22は従来のLEDヘッドの回路を示す図である。図に示すように、印字データ信号HD−DATAはクロック信号HD−CLKと共にLEDヘッド2に入力され、例えば、A4サイズの用紙に印字可能である1インチ当たり600ドットの解像度を持つプリンタにおいては、4992ドット分のドットデータがフリップフロップ回路FF1、FF2、…、FF4992から成るシフトレジスタを順次転送される。次に、ラッチ信号HD−LOADがLEDヘッド2に入力され、上記ビットデータは書くラッチ回路LT1、LT2、…LT4992にラッチされる。続いて、ラッチ信号HD−LOADがLOW(低)レベル(無効)となり、印刷駆動信号HD−STB−NがLOWレベル(有効)となると、AND回路G0の出力がHIGHレベル(有効)となる。
ドットデータとNANDゲート回路G1、G2、…、G4992の出力とによって、点灯されるのはビットデータが有効で、NANDゲート回路G1、G2、…、G4992の出力が有効のときに、対応するスイッチ素子TR1、TR2、…、TR4992がオンとなり、発光素子LD1、LD2、…、LD4992のうち、ドットデータがHIGH(高)レベルである発光素子が点灯される。また、VDDは電源である。
【0009】
LEDヘッドは、多数のLEDを点滅させるために。各LEDに対しドライバ用IC(集積回路)が接続されている。LEDヘッドには、データ転送用のクロック信号にタイミングを制御されながらデータが入力し、シフトレジスタに1ライン分のデータが格納される。また、シフトレジスタに格納されたデータはラッチ回路に一旦ラッチされ、ストローブ信号によって各LED素子に供給される。このようなLEDヘッドへのデータ転送とドライブを高速化するために。データをシフトレジスタに転送する処理とラッチ回路をストローブ信号で駆動する処理を並行させる、あるいは可能な限りクロック信号周波数を高めるようにしている。
M1、M2、…、M4992はLED素子の光量ばらつきを補正するためのデータを保持するメモリセルであり、各発光素子LD1、LD2、…、LD4992に対して5ビットずつ用意される。光量補正については後述する。LEDドライバIC4は各発光素子の光量のばらつきを、駆動電流値を調整することにより補正する。
【0010】
以上のような構成のLEDヘッド2を使用するプリンタでは、LEDヘッド2の全てのLED素子LD1〜LD4992がストローブ信号STB−Nにより、同一の時間駆動されるが、各LED素子LD1〜LD4992毎に配設されたスイッチ素子TR1〜TR4992やLED素子LD1〜LD4992等の特性にばらつきがあると各LED素子の発光量にもばらつきが発生してしまう。その結果、感光ドラム上に形成される静電潜像の各ドットの大きさに差を生じ、実際に印刷される画像の各ドットの大きさにも差が生じることになる。
【0011】
図23はLEDヘッド2の構成と、LEDヘッド2の各LED素子毎の光量(発光パワー)のばらつきを示す図である。図23の上段は、LEDヘッド2の構成例を示している。この構成例では、上述の図23に示す4992ドット分のLED素子LD1〜LD4992を、各々192個のLED素子を有する26個のLEDアレイCHP1〜CHP26を配列して構成している。また、この構成例では、DRV1〜DRV26はLEDアレイCHP1〜CHP26内の各LED素子LD1〜LD4992を駆動するためのフリップフロップ回路FF1〜FF4992、ラッチ回路LT1〜LT4992、スイッチ素子TR1〜TR4992等を有するそれぞれドライバICである。各ドライバICは、各々対応するLEDアレイ中の192個のLED素子を駆動する。
【0012】
また、各ドライバIC(DRV1〜DRV26)中のフリップフロップ回路FF1〜FF4992はカスケード接続されており、これらのフリップフロップ回路FF1〜FF4992により、上述の説明と同様のシフトレジスタが構成されている。また、図23の下段のグラフはLED素子の位置と光量の関係をLEDアレイ(CHP1〜CHP26)と対比させて示したものである。
破線(横線)は同一のLEDアレイに属するLED素子についての光量のばらつき(ドット間ばらつき)の範囲を示しており、一点鎖線は各LEDアレイに属するLED素子の平均光量のばらつき(チップ間ばらつき)の範囲を示している。
【0013】
以上のようなLEDヘッド2では、当該LEDヘッドを構成するドライバIC、LEDアレイ内のLED素子の光量のばらつきに比較して、ドライバIC間あるいはLEDアレイ間の平均的な光量のばらつきが大きかった。このため、従来は、平均光量の測定結果に基づいてLEDアレイを複数のグループにランク分けし、同一のランクに属するLEDアレイのみでLEDヘッドを構成することにより、LED素子の光量のばらつきを緩和していた。
ところで、各々のLED素子の光量のばらつきは感光ドラムの露光時の露光エネルギーのむらとなって現れ、現像後にはドットの大きさのばらつきとなるが、文字などからなる2値画像を印刷する場合にはドットの大きさに多少の差があってもほとんど無視することができた。しかしながら、写真などの多階調画像を印刷する場合にはドットの大きさに差があると印刷濃度にばらつきが生じ印刷品位が低下してしまうので望ましくない。このため、あらかじめ各LED素子の光量を測定し、各LED素子の光量に応じた補正データを作成して保持しておき、LED素子の駆動時に補正データに応じて各LED素子の光量のばらつきの影響を低減させるようにする。この方法について説明する。
【0014】
プリンタが印字動作を行う前に、予め測定された各発光素子に対応した光量補正データを、印刷制御部1により各メモリセルM1、M2、…、M4992に書き込む。ドライバIC4は、各メモリセルM1、M2、…、M4992のうち、あるビットの値が1の場合にそのビットの図示しないセルに接続されているスイッチ素子TR1、TR2、…、TR4992をオンにする。これらのスイッチ素子は重み付けされており、ビット0に対応するスイッチ素子TR1、TR2、…、TR4992の駆動電流値を1とすると、ビット1に対応するスイッチ素子TR1、TR2、…、TR4992の駆動電流値は2であり、同様にビット3では4、ビット4では8、ビット5では16となっている。このようにすることで、各発光素子の駆動電流値を32段階(=25)に調整することができ、スイッチ素子TR1、TR2、…、TR4992がオンとなって発光する際に、上記5つのスイッチ素子からメモリセルM1、M2、…、M4992に保持された値に対応する駆動電流値(補正駆動電流値)で発光素子LD1、LD2、…、LD4992を発光させることができるため、発光素子の光量ばらつきを補正することができる。
【0015】
図24は、別のLEDヘッドの構成、動作を示すものであり、このLEDヘッドはダイナミック駆動方式として知られている。
従来のLEDヘッド駆動方式においては、LED素子のアノード電極はドライバICの駆動部に1対1で接続され、カソード電極は全てGNDに接続されていた。しかし、ダイナミック駆動方式では、いくつかのアノード電極を共通に接続し、カソード電極をいくつかのグループに分けて、アノード電極とカソード電極の電位の組合せによりLED素子を順番に発光させていく方式である。
LED素子189〜196、アノード配線212〜215、カソード配線216〜217、アノード入力パッド185〜188、カソード入力パッド197〜198とからなる。
LED素子189、190のアノードとアノード入力パッド185とはアノード配線で接続され、LED素子191、192のアノードとアノード入力パッド186とはアノード配線で接続され、LED素子193、194のアノードとアノード入力パッド187、とはアノード配線で接続され、LED素子195、196のアノードとアノード入力パッド188とはアノード配線で接続されている。また、LED素子189、191、193、195のカソードとカソード入力パッド197とはカソード配線216で接続され、LED素子190、192、194、196のカソードとカソード入力パッド198とはカソード配線217で接続されている。
【0016】
まず、LED素子189を発光させる場合を考える。
このとき、アノード入力パッド185にHIGHレベル(有効)を、その他のアノード入力パッド186〜188にLOWレベル(無効)を入力する。次にカソード入力パッド197にLOWレベル(有効)、カソード入力パッド198にHIGHレベル(無効)を入力するとLED素子189のみを発光させることができる。このときLED素子190のアノードはHIGHレベル(有効)となるが、カソード入力パッド198(HIGHレベル(無効))と接続されているカソードもHIGHレベルとなるため、LED素子のアノード、カソード間に電位差が生じないため発光しない。
以上のように、入力する信号線の数を減らしても、同時に発光するLED素子の数を減らし、アノード端子への入力とカソード端子への入力の組合せによって、任意のLED素子を発光させることができる。
この駆動方式ではLED駆動ICであるドライバICの数を減らすことができるために、LEDヘッドのコスト低減、発熱量の低減によるLED素子の光量劣化を抑えることができる。
【0017】
ここで、マルチプレクサについて説明する。
図25は論理回路を用いて構成した2入力マルチプレクサの構成を示す図であり、図26は論理回路を用いて構成した2入力マルチプレクサの動作タイムチャートである。この2入力マルチプレクサはAND回路199、200、OR回路201を用いており、このような構成とすることで、選択信号SAを有効(HIGHレベル)とすると、入力信号Aの入力値が出力信号Yへと出力され、選択信号SBを有効(HIGHレベル)とすると、入力信号Bの入力値が出力信号Yへと出力される。
図27はNMOS(NチャネルMOSFET)素子、PMOS(PチャネルMOSFET)素子を用いたマルチプレクサの構成を示す図であり、図28はNMOS(NチャネルMOSFET)素子、PMOS(PチャネルMOSFET)素子を用いたマルチプレクサの動作タイムチャートである。図25と同様に選択信号SAを有効(HIGHレベル)とすると、入力信号Aの入力値が出力信号Yへと出力され、選択信号SBを有効(HIGHレベル)とすると、入力信号Bの入力値が出力信号Yへと出力される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のLEDヘッドにおいては、LEDヘッドの高解像度化(つまり、LED素子の配列の高密度化)に伴い、LEDチップ(LED素子を一定数配列したもので、1チップあたり64ドットなど)上のワイヤボンディングパッドの間隔が非常に狭くなり、製造上問題となっていた。また、ダイナミック駆動方式のLEDヘッドにおいては、LEDヘッド基板上に配設された全て、もしくはいくつかのLEDチップのアノード電極が共通であるため、従来のLEDヘッドのように各LED素子の光量補正データをドライバIC内部に保持しておくことができない、そのため、印字時に、印刷データ(つまり各LED素子を点灯するかしないか)を送信する際に、その都度同時に光量補正データも送信する必要があったため、LEDヘッドの処理を高速化することが困難であるという問題があった。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。即ち、列状に配列された複数の被駆動素子と、該被駆動素子を駆動する複数の駆動素子とを有するプリントヘッドにおいて、前記被駆動素子は、第1の電極と第2の電極を備え、前記被駆動素子の第1の電極を第1の所定数共通に接続し、前記被駆動素子の第2の電極を第2の所定数共通に接続し、前記第1の電極と前記第2の電極の組合せにより特定の被駆動素子を駆動する駆動手段と、前記被駆動素子に与えるエネルギーの補正量を示す補正データを記憶する複数の補正データ記憶手段と、前記複数の補正データ記憶手段から、被駆動素子に対応する特定の補正データ記憶手段を、前記第1の電極と前記第2の電極との組合せに応じて選択する補正データ選択手段と、入力されたデータを順次シフトさせて保持するシフトレジスタと、前記シフトレジスタに接続され、該シフトレジスタに保持されたデータを一時保持するラッチとを有し、前記ラッチに一時保持されたデータが印刷データである場合は前記駆動手段に対して、補正データである場合は前記補正データ記憶手段に対して選択的に出力し、前記駆動手段は、前記ラッチに一時保持された前記印刷データと、前記補正データ記憶手段に記憶された前記補正データとに基づいて、前記補正データ記憶手段に対応する前記被駆動素子を駆動する構成にした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。本発明の実施の形態は、LED素子の光量補正データをドライバIC内部で保持させることにより、印刷データと共に各LED素子の補正データを送信する必要をなくし、印刷処理を高速化することができるようにしている。また、LED素子の位置に対して連続的に変化することを利用して隣り合う素子の光量補正データの上位4ビットを共有し、各1ビットのみを各ドットに割り当てることにより、各LED素子の光量補正データを保持するドライバIC内部のメモリセルの占有面積を減らすようにしている。なお各図面に共通する要素には同一の符号を付す。
《実施形態1》
図1はこの発明の実施形態1のプリントヘッドの回路ブロック図であって、実施形態1のプリントヘッドは印刷制御部1、LEDヘッド2から構成される。印刷制御部1とLEDヘッド2とは、電源VDD、ラッチ信号HD−LOAD、データ信号HD−DATA、クロック信号HD−CLK、印刷制御信号(以下ストローブ信号という)HD−STB−Nとで接続される。LEDヘッド2はドライバIC4とLEDアレイ3とからなり、ドライバICチップ4とLEDアレイ3とは図示しない金ワイヤでワイヤボンディング接続されている。実施形態1ではLEDドライバICチップ4とLEDアレイ3とは金ワイヤでワイヤボンディング接続されているが、その他の信号伝達媒体で接続しても構わない。
【0021】
図2はLEDヘッド2の内部を示すブロック図であり、LEDチップ3、カソードドライバIC5、アノードドライバIC4からなる。LEDチップ3はLED素子38〜45、アノード配線131〜134、カソード配線135、136、アノード入力パッド34〜37、カソード入力パッド46、47からなり、アノード入力パッド34とLED素子38、39はアノード配線131で接続され、アノード入力パッド35とLED素子40、41はアノード配線132で接続され、アノード入力パッド36とLED素子42、43はアノード配線133で接続され、アノード入力パッド37とLED素子44、45はアノード配線134で接続される。LED素子38、40、42、44とアノード出力パッド46とはカソード配線135とで接続され、LED素子39、41、43、45とアノード出力パッド47とはカソード配線136とで接続される。
【0022】
ここでLED素子の番号は、従属接続された一連のシフトレジスタにおいて、データ進行方向に対し最後部(シフトされたデータが最後に到達するシフトレジスタ)に対応するLED素子(図2における右端)をドット番号1とし、データ進行方向に対して最前部(シフトされたデータが最初に到達するシフトレジスタ)に対応するLED素子(図2における左端)をドット番号192としている。カソードドライバIC5は、カソード出力パッド48、49とカソード駆動回路DRVKODD50、カソード駆動回路DRVKEVEN51とからなり、カソード出力パッド48とカソード駆動回路DRVKODD50とが接続され、カソード出力パッド48と、カソード駆動回路DRVKEVEN51とが接続されている。
【0023】
ドライバIC4は、フリップフロップFF6〜9、ラッチ回路LT10〜13、5ビットの容量の揮発性メモリセルM14〜21、マルチプレクサMUX22〜25、ドライバ回路DRV26〜29、アノード出力パッド30〜33とからなり、図示しない印刷制御部1からの印刷データ信号HD−DATAとフリップフロップFF6の入力とが接続され、フリップフロップFF6〜9は各出力と入力とで従属接続されており、それぞれの出力は対応するラッチ回路LT10〜13の入力と接続されている。
また、ラッチ回路LT10〜13には、図示しない印刷制御部1からのラッチ信号HD−LOADが並列に接続されている。ラッチ回路LT10の出力はメモリセルM14、15の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT11の出力はメモリセルM16、17の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT12の出力はメモリセルM18、19の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT13の出力はメモリセルM20、21の入力に接続される。
メモリセルM14、15の5ビット幅の出力はマルチプレクサMUX22に入力され、メモリセルM16、17の5ビット幅の出力はマルチプレクサMUX23に入力され、メモリセルM18、19の5ビット幅の出力はマルチプレクサMUX24に入力され、メモリセルM20、21の5ビット幅の出力はマルチプレクサMUX25に入力される。
【0024】
マルチプレクサMUX22の5ビットの出力はドライバ回路26に出力され、マルチプレクサMUX23の5ビットの出力はドライバ回路27に出力され、マルチプレクサMUX24の5ビットの出力はドライバ回路28に出力され、マルチプレクサMUX29の5ビットの出力はドライバ回路29に出力される。
ドライバ回路DRV26の出力とアノード出力パッド30とが接続され、ドライバ回路DRV27の出力とアノード出力パッド31とが接続され、ドライバ回路DRV28の出力とアノード出力パッド32とが接続され、ドライバ回路DRV29の出力と、アノード出力パッド33とが接続される。また、ドライバIC4のアノード出力パッド30とLEDチップ3のアノード入力パッド34とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド31とLEDチップ3のアノード入力パッド35とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド32とLEDチップ3のアノード入力パッド36とが接続され、ドライバICのアノード出力パッド33とLEDチップ3のアノード入力パッド37とが接続されている。
【0025】
実施形態1のプリントヘッドではLEDドライバICチップ4とLEDアレイ3とは金ワイヤでワイヤボンディング接続されているが、その他の信号伝達媒体で接続しても構わない。また、実施形態1の構成では、アノードドライバIC4とカソードドライバIC5とを分けて搭載したが、当然1つのドライバICとして構成してもよい。
【0026】
(動作)
以下、実施形態1のプリントヘッドの動作について図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は実施形態1の構成におけるLEDヘッド2の動作を説明するタイムチャートである。印刷制御部1は、まずクロック信号HD−CLKに同期させて印刷データを送信する。このとき送信する印刷データは、LED素子群のうち奇数番目のLED素子の印刷データである。クロック信号を必要回数入力し、印刷データをLEDヘッド2の内部のシフトレジスタの所定の位置に送信した後、ラッチ信号HD−LOADを入力して印刷データを所定のラッチ回路に入力する。その後ストローブ信号HD−STB−Nが入力されると同時にLED駆動回路(ドライブ回路)から、奇数番目のLED素子に対応して、ドライバIC4の内部に格納された補正データに対応する駆動電流値で各LED素子を駆動する。以上で奇数番目の全LED素子が発光される(N−1ライン−1、Nラインー1、N+1ライン−1)。
【0027】
次に、同様にして偶数番目のLED素子を発光させる。
クロック信号HD−CLKに同期させて偶数番目のLED素子の印刷データを送信する。クロック信号を必要回数入力し、印刷データをLEDヘッド2の内部のシフトレジスタの所定の位置に送信した後、ラッチ信号HD−LOADを入力して印刷データを所定のラッチ回路に入力する。その後ストローブ信号HD−STB−Nを入力することで、ドライブ回路から偶数番目のLED素子に対応して、ドライバIC4の内部に格納された補正データに対応する駆動電流値で各LED素子を駆動する。以上で偶数番目の全LED素子が発光される(N−1ライン−2、Nライン−2)。
以上の動作を行うことで、LEDヘッド2は1ライン分の発光を行うことができ、この動作を必要回数繰り返すことで1ページ分の印刷を行うことができる。
【0028】
図4は図3のA部を詳細に説明するタイムチャートである。Nライン−1、N+1ライン−1では奇数番目の印刷データを送信し、N−1ライン−2、Nライン−2、N+1ライン−2では偶数番目の印刷データを送信している。図に示すように、奇数番目の印刷データを送信する部分では、まずドット番号1の印刷データを送信し、次にドット番号3、ドット番号5、…と奇数番目の印刷データを送信する。その後ラッチ信号HD−LOADにより印刷データをラッチ回路に入力し、ストローブ信号HD−STB−NによりLED素子を発光する。その後、ドット番号2の印刷データを送信し、次にドット番号4、ドット番号6、…と偶数番目の印刷データを送信し、ラッチ信号HD−LOADにより印刷データをラッチ回路に入力し、ストローブ信号HD−STB−NによりLED素子を発光する。以上を所定回数繰り返すことにより、印刷動作を行う。
【0029】
次に、ドライバIC4を構成する各部の動作を図2を用いて詳細に説明する。フリップフロップFF6〜9は全て従属に接続されており、印刷制御部1より出力される印刷データを、クロック信号HD−CLKに同期してシフト動作を行って各印刷データを所定のフリップフロップへ送信する。ラッチ回路LT10〜13は、フリップフロップFF6〜9と同数であり、各フリップフロップの出力がこれらのラッチ回路に入力される。また、図示しないラッチ信号HD−LOADが全てのラッチ回路LT10〜13に並列に入力されており、ラッチ信号HD−LOADの入力によってその時の入力値を出力し、保持する。
【0030】
メモリセルM14〜21はそれぞれ5ビットの容量を持ったメモリセル(揮発性メモリ)であり、それぞれ1つのメモリセルがLED素子1つに対応しており、各LED素子の光量補正データを保持している。例えばM192で示されるメモリセル14はドット番号192のLED素子の光量補正データを保持するメモリセルであり、同様にM191で示されるメモリセルはドット番号191のLED素子の光量補正データを保持するメモリセルであり、以下同様にM190はドット番号190のLED素子に対応し、M189はドット番号189、M188はドット番号188、…、M1はドット番号1のLED素子に対応する光量補正データを格納するメモリセルである。
各メモリセルに保持されている光量補正データは、例えばプリンタの電源投入時などに印刷制御部1が、フリップフロップFF6〜9、ラッチ回路LT10〜13を通して対応するメモリセルに光量補正データを送信し、図示しないメモリセル書き込み信号により光量補正データがメモリセルに書き込まれる。
【0031】
マルチプレクサMUX22〜25の2つの入力(各々5ビット幅)は、それぞれ2つのメモリセルの各5ビットの出力と接続されており、図示しないラッチ信号HD−LOADにより、入力を選択して出力する。図示しないラッチ信号HD−LOADにより、現在の印刷データが奇数番目のLED素子に対応するデータか、偶数番目のLED素子に対応する印刷データかを判別し、前者の場合奇数番目のLED素子に対応するメモリセルを選択し、そのデータをドライバ回路DRV26〜29に出力する。後者の場合、偶数番目のLED素子に対応するメモリセルを選択し、そのデータをドライバ回路DRV26〜29に出力する。
【0032】
ドライバ回路DRV26〜29は、入力された印刷データがオンのとき、ストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間出力する。このときの出力値は、マルチプレクサMUX22〜25により選択されたメモリセルM14〜21に格納されている補正データの値に対応する駆動電流値である。アノード出力パッド30〜33は、LEDチップ3のアノード入力パッド34〜37と接続されており、それぞれドライバ回路DRV30〜33の駆動電流をLEDチップ3のアノード入力パッド34〜37に出力する。カソードドライバIC5は、ラッチ信号HD−LOADにより現在の印刷データが奇数番目のLED素子のデータか偶数番目のLED素子のデータかを判別し、奇数番目のLED素子のデータである場合には駆動回路DRVODD50を駆動し、偶数番目のLED素子のデータである場合にはDRVEVEN51を駆動する。各駆動回路DRVODD50、DRVEVEN51は同時に有効(LOWレベル)となることはなく、順に有効となる。また、各駆動回路DRVODD50、DRVEVEN51はストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間だけ選択された駆動回路を有効(LOWレベル)とする。
【0033】
図5は印刷駆動時の動作タイムチャートを示す図であり、この図を用いて各部の動作を詳細に説明する。
LEDドライバIC4内の全てのメモリセルM14〜21には、前述したような方法によりすでに各LED素子に対応した補正データが格納されているものとする。LEDチップ3はダイナミック駆動方式で駆動される発光素子であり、従来技術で説明したようにアノード入力パッド34〜37、カソード入力パッド46、47の組合せにより全LED素子の半数ずつ発光させる。つまり、アノード入力パッド34〜37全てにHIGHレベル(有効)が入力された状態では、カソード入力パッド46がLOWレベル(有効)でカソード入力パッド47がHIGHレベル(無効)のとき、奇数番目のLED素子38、40、42、44が同時に発光し、このとき偶数番目のLED素子39、41、43、45は発光しない。また、同様の状態でカソード入力パッド47がLOWレベル(有効)でカソード入力パッド46がHIGHレベル(無効)のとき、偶数番目のLED素子39、41、43、45が同時に発光し、このとき奇数番目のLED素子28、40、42、44は発光しない。
【0034】
まず、印刷制御部1が奇数番目のLED素子38、40、42、44を発光させる(N−1ライン−1、―1)場合を考える。
印刷制御部1は、クロック信号HD−CLKに同期させて奇数番目のLED素子の印刷データをLEDヘッドへ送信すると、各印刷データはドライバIC4の内部のフリップフロップFF6〜9により、所定の位置のフリップフロップへ順次送信される。その後ラッチ信号HD−LOADをHIGHレベルにし、その後LOWレベルにするとフリップフロップFF6〜9の出力がラッチLT10〜13に保持される。また、このときのラッチ信号HD−LOADの入力により、マルチプレクサMUX22〜25は、奇数番目の補正データを格納しているメモリセルM14、16、18、20を選択し、各々に格納された補正データをドライバ回路DRV26〜29に出力する。ドライバ回路DRV26〜29は、ラッチ回路LT10〜13からの出力がHIGHレベル(有効、つまり対応するLED素子が発光する場合)の場合、かつストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間、カソード出力パッドに駆動電流値を出力する。このとき出力される駆動電流値は、マルチプレクサMUX22〜25によって選択されたメモリセル内の補正データに対応する駆動電流値である。つまり、この場合には各奇数番目のLED素子の駆動電流値(光量補正済みの値)である。つまり図5に示すように、このとき各ドライバ回路DRV26〜29から出力される駆動電流値は、DRV96ではドット番号191の駆動電流値、DRV95ではドット番号189の駆動電流値、DRV94ではドット番号187の駆動電流値、DRV1ではドット番号1の駆動電流値となる。このときストローブ信号HD−STB−Nと同期して、カソードドライバIC5の内部のカソード駆動回路DRVODD50の出力も有効(LOWレベル)となるため、LED素子のうち、奇数番目のLED素子が発光する。
以上のような構成とすることで、奇数番目のLED素子を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動することができる。
【0035】
次に、以下同様にして偶数番目のLED素子39、41、43、45を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動させる。
以上の動作により、1ライン分の発光を行うことができる。また、上記の1ライン分の動作を所定の回数繰り返すことにより、1ページ分の印刷を行うことができる。
【0036】
以上のように実施形態1によれば、印刷データと共に各LED素子の補正データを送信する必要が無いため、従来のダイナミック駆動方式のLEDヘッドと比較して、より高速化することができる。
【0037】
《実施形態2》
実施形態2のプリントヘッドは実施形態1のプリントヘッドと同様にLEDヘッドの処理の高速化が可能で、かつ、コストを抑えたLEDドライバICを提供するものである。
(構成)
従来技術の部分で説明したように、LED素子の光量ばらつきは、チップ間においては大きく変化するが、チップ内(各素子間)においては素子の位置に対してほぼ連続的に変化し、その変化量は非常に小さい。そこで、隣り合うLED素子の光量補正データを、例えば上位4ビット共通としてドライバIC内の1つのメモリセル(4ビット)に格納し、例えば下位1ビットのみを各LED素子毎に固有な値として、それぞれ1つのメモリセル(各1ビット)に格納する。
【0038】
図6は実施形態2のプリントヘッドの内部を示すブロック図である。実施形態2のプリントヘッドは、実施形態1の構成を基本としていくつかの部分を変更したものとなっているので、簡単のため変更部分のみ説明する。実施形態1では補正データ格納用のメモリセルは、各LED素子に対して各5ビット搭載していたが、今回の構成では、2つのLED素子に対して4ビットのメモリセルM52〜55を搭載し、各LED素子に対して1ビットのメモリセルM56〜63を1つずつ搭載している。
つまり、実施形態1では2つのLED素子に対して計10ビット(5ビット+5ビット)のメモリセルを搭載していたが、実施形態2の構成では計6ビット(4ビット+1ビット+1ビット)としている。また、実施形態1ではマルチプレクサの2つの入力はそれぞれ5ビット幅であったのに対し、実施形態2の構成では2つの入力はそれぞれ1ビット幅としている。4ビットのメモリセルM52〜55はマルチプレクサMUX64〜67と接続されることなく、直接ドライバ回路DRV68〜71に接続されている。1ビットのメモリセルM56〜63の出力は、マルチプレクサMUX64〜67の入力に接続されており、マルチプレクサMUX64〜67の出力はそれぞれドライバ回路DRV72〜75に接続されている。ドライバ回路は、便宜上対応するメモリセル毎に分けて記述しているが、実施形態1のドライバ回路と機能上変更はない。
【0039】
(動作)
以下、実施形態2のプリントヘッドの動作について図面を参照しながら詳細に説明する。まず、補正動作について説明する。
実施形態1は、LED素子1つに対して5ビットのメモリセルを搭載していたが、フリップフロップFF6〜9、ラッチ回路LT10〜13は1つのLED素子に対してそれぞれ1ビット分しか持っていないため、5ビット中1ビットを送信してメモりセルに書き込み、次にまた1ビットを送信してメモりセルに書き込むことを所定回数繰り返して、LED素子1つあたり5ビットの光量補正データをメモりセルに格納するものである。実施形態2の構成では、まず上位4ビットの光量補正データを1ビットずつ送信する。ただし、このときはLED素子2つに対して1つの補正データであるため、送信するデータ量は実施形態1の場合のLED素子数の半分となる。上位4ビットのデータを転送し、メモリセルM52〜55に書き込んだ後、実施形態1と同様の方法によって、LED素子数と同数の光量補正データ(1ビット)を送信し、各LED素子に対応する1ビットのメモリセルM56〜63に補正データを書き込む。
以上のようにして、例えばプリンタの電源投入時などに印刷制御部1により、LEDヘッド2内部のドライバIC4のメモリセルM52〜55、M56〜63に補正データを書き込む。
【0040】
図7は実施形態2の構成におけるLEDヘッド2の動作を説明するタイムチャートである。1ライン分の動作を説明する。
印刷制御部1は、まず奇数番目のLED素子に対応する印刷データを、クロック信号HD−CLKに同期させてLEDヘッド2へ送信する。このとき、各印刷データはシフト動作によりLEDヘッド2内部で従属接続されたシフトレジスタの所定のシフトレジスタに送信される。その後、ラッチ信号HD−LOADによりシフトレジスタの印刷データはラッチ回路に保持される。次に、ストローブ信号HD−STB−Nを有効(LOWレベル)とすると、LED駆動回路(ドライブ回路)から、各LED素子(奇数番目のLED素子)に対応する駆動電流値(各LED素子に対応した補正データにより補正された値)をLED素子に出力する。
次に、偶数番目のLED素子に対応する印刷データを同様な方法により所定のシフトレジスタに送信し、ラッチ信号HD−LOADにより所定のラッチ回路に保持させる。その後ストローブ信号HD−STB−Nによりドライブ回路から、各LED素子(偶数番目のLED素子)に対応する駆動電流値(各LED素子に対応した補正データにより補正された値)をLED素子に出力する。
【0041】
図8は、図7のA部に示す部分を詳細に説明するタイムチャートである。
Nライン−1、N+1ライン−1では奇数番目の印刷データを送信し、N−1ライン−2、Nライン−2、N+1ライン−2では偶数番目の印刷データを送信している。図に示すように、奇数番目の印刷データを送信する部分では、まずドット番号1の印刷データを送信し、次にドット番号3、ドット番号5、…と奇数番目の印刷データを送信する。その後ラッチ信号HD−LOADにより印刷データをラッチ回路に入力し、ストローブ信号HD−STB−NによりLED素子を発光する。その後、ドット番号2の印刷データを送信し、次にドット番号4、ドット番号6、…と偶数番目の印刷データを送信し、ラッチ信号HD−LOADにより印刷データをラッチ回路に入力し、ストローブ信号HD−STB−NによりLED素子を発光する。
以上の動作により、1ライン分の印刷を行うことができ、この動作を所定回数繰り返すことにより1ページ分の印刷を行うことができる。
【0042】
次に、ドライバIC4を構成する各部の動作を図6を用いて詳細に説明する。フリップフロップFF6〜9は全て従属に接続されており、図示しない印刷制御部1より出力される印刷データを、クロック信号HD−CLKに同期してシフト動作を行って各印刷データを所定のフリップフロップへ送信する。ラッチ回路LT10〜13は、フリップフロップFF6〜9と同数であり、各フリップフロップの出力がこれらのラッチ回路に入力される。また、図示しないラッチ信号HD−LOADが全てのラッチ回路LT10〜13に並列に入力されており、ラッチ信号HD−LOADの入力によってその時の入力値を出力し、保持する。メモリセルM52〜55はそれぞれ4ビットの容量を持ったメモリセル(揮発性メモリ)であり、メモリセルM56〜63はそれぞれ1ビットの容量を持ったメモリセル(揮発性メモリ)である。4ビットの容量を持ったメモリセルM52〜55は、補正データのうち上位4ビットを保持する。このメモリセルM52〜55はLED素子の半数であり、隣接する2ドットが補正データの上位4ビットとして共有する。1ビットの容量を持ったメモリセルM56〜63は、それぞれ1つのメモリセルがLED素子1つに対応しており、各LED素子の光量補正データの下位1ビットを保持している。
【0043】
例えばM96で示されるメモリセル52に格納されている光量補正データは、ドット番号192のLED素子の光量補正データ上位4ビットとドット番号191のLED素子の光量補正データ上位4ビットとして使用される。同様にM95で示されるメモリセルはドット番号190のLED素子の光量補正データ上位4ビットとドット番号189のLED素子の光量補正データ上位4ビットとして使用され、以下同様にM94はドット番号188とドット番号187のLED素子に対応し、…、M1に格納される光量補正データはドット番号1とドット番号2のLED素子に対応する光量補正データの上位4ビットとして使用される。各メモリセルに保持されている光量補正データは、例えばプリンタの電源投入時などに印刷制御部1が、フリップフロップFF6〜9、ラッチ回路LT10〜13を通して対応するメモリセルに光量補正データを送信し、図示しないメモリセル書き込み信号によりメモリセルに書き込まれる。
【0044】
マルチプレクサMUX64〜67の2つの入力(各々1ビット幅)は、それぞれ2つのメモリセルの各1ビットの出力と接続されており、図示しないラッチ信号HD−LOADにより、入力を選択して出力する。マルチプレクサMUX64〜67は、図示しないラッチ信号HD−LOADにより、現在の印刷データが奇数番目のLED素子に対応するデータか、偶数番目のLED素子に対応する印刷データかを判別し、前者の場合奇数番目のLED素子に対応するメモリセルを選択し、そのデータをドライバ回路DRV72〜75に出力する。後者の場合、偶数番目のLED素子に対応するメモリセルを選択し、そのデータをドライバ回路DRV72〜75に出力する。4ビットのメモリセルM52〜55の出力は、ラッチ信号HD−LOADに関係なく常にドライバ回路DRV68〜71に出力される。ドライバ回路DRV68〜75は、入力された印刷データがオンのとき、ストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間出力する。このとき4ビットのメモリセルに接続されたドライバ回路DRV68〜71の出力値は、メモリセルM52〜55に格納されている補正データの値に対応する駆動電流値である。また、マルチプレクサMUX64〜67に接続されたドライバ回路DRV72〜75の出力値は、マルチプレクサMUX64〜67により選択されたメモリセルM56〜63に格納されている補正データの値に対応する駆動電流値である。アノード出力パッド30〜33は、LEDチップ3のアノード入力パッド34〜37と接続されており、それぞれドライバ回路DRV68〜71の駆動電流をLEDチップ3のアノード入力パッド34〜37に出力する。
【0045】
カソードドライバIC5は、ラッチ信号HD−LOADにより現在の印刷データが奇数番目のLED素子のデータか偶数番目のLED素子のデータかを判別し、奇数番目のLED素子のデータである場合には駆動回路DRVODD50を駆動し、偶数番目のLED素子のデータである場合にはDRVEVEN51を駆動する。各駆動回路DRVODD50、DRVEVEN51は同時に有効(LOWレベル)となることはなく、順に有効となる。また、各駆動回路DRVODD50、DRVEVEN51はストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間だけ選択された駆動回路を有効(LOWレベル)とする。
【0046】
図9は印刷駆動時の動作タイムチャートを示す図であり、この図を用いて各部の動作を詳細に説明する。
LEDドライバIC4内の全てのメモリセルM52〜53には、前述したような方法によりすでに各LED素子に対応した補正データが格納されているものとする。LEDチップ3はダイナミック駆動方式で駆動される発光素子であり、従来技術で説明したようにアノード入力パッド34〜37、カソード入力パッド46、47の組合せにより全LED素子の半数ずつ発光させる。つまり、アノード入力パッド34〜37全てにHIGHレベル(有効)が入力された状態では、カソード入力パッド46がLOWレベル(有効)でカソード入力パッド47がHIGHレベル(無効)のとき、奇数番目のLED素子38、40、42、44が同時に発光し、このとき偶数番目のLED素子39、41、43、45は発光しない。また、同様の状態でカソード入力パッド47がLOWレベル(有効)でカソード入力パッド47がHIGHレベル(無効)のとき、偶数番目のLED素子39、41、43、45が同時に発光し、このとき奇数番目のLED素子39、41、43、45は発光しない。
【0047】
まず、印刷制御部1が奇数番目のLED素子38、40、42、44を発光させる(N−1ライン−1、―1)場合を考える。
印刷制御部1は、クロック信号HD−CLKに同期させて奇数番目のLED素子の印刷データをLEDヘッドへ送信すると、各印刷データはドライバIC4の内部のフリップフロップFF6〜9により、所定の位置のフリップフロップへ順次送信される。その後ラッチ信号HD−LOADをHIGHレベルにし、その後LOWレベルにするとフリップフロップFF6〜9の出力がラッチLT10〜13に保持される。また、このときのラッチ信号HD−LOADの入力により、マルチプレクサMUX64〜67は、奇数番目の補正データを格納しているメモリセルM57、59、61、63を選択し、各々に格納された補正データをドライバ回路DRV72〜75に出力する。ドライバ回路DRV68〜75は、ラッチ回路LT10〜13からの出力がHIGHレベル(有効、つまり対応するLED素子が発光する場合)の場合、かつストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間、カソード出力パッドに駆動電流値を出力する。このとき出力される駆動電流値は、4ビットのメモリセルM52〜55に格納された補正データに対応する駆動電流値と、マルチプレクサMUX64〜67によって選択されたメモリセル内の補正データに対応する駆動電流値を合計した値である。つまり、この場合には各奇数番目のLED素子の駆動電流値(光量補正済みの値)である。つまり図9に示すように、このとき各ドライバ回路DRV68〜71から出力される駆動電流値は、DRV96ではドット番号191の駆動電流値、DRV95ではドット番号189の駆動電流値、DRV94ではドット番号187の駆動電流値、DRV1ではドット番号1の駆動電流値となる。このときストローブ信号HD−STB−Nと同期して、カソードドライバIC5の内部のカソード駆動回路DRVODD50の出力も有効(LOWレベル)となるため、LED素子のうち、奇数番目のLED素子が発光する。
【0048】
以上のような構成とすることで、奇数番目のLED素子を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動することができる。
次に、以下同様にして偶数番目のLED素子39、41、43、45を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動させる。
以上の動作により、1ライン分の発光を行うことができる。また、上記の1ライン分の動作を所定の回数繰り返すことにより、1ページ分の印刷を行うことができる。
【0049】
以上のように、実施形態2によれば、ダイナミック駆動方式において、各LED素子の補正データをドライバIC内部に保持することで、LEDヘッドの処理を高速化することができるだけでなく、各LED素子毎の光量補正データ(ドット間補正データ)がLED素子の位置に対して連続的に変化することを利用して、隣り合う素子の光量補正データの上位4ビットを共有し、各1ビットのみを各ドットに割り当てることにより、各LED素子の光量補正データを保持するドライバIC内部のメモリセルの占有面積を減らすことができる。また、補正データを選択するマルチプレクサにおいても、入力信号が1ビットで済むため(実施形態1では5ビットずつ)、占有面積を減らすことができる。IC(集積回路)においては、そのチップ面積を減らすと1枚のウェハーから取れるチップ数が増加するため、面積が小さくなるとコストが減少する。
【0050】
以上のことから、高速動作可能で、かつコストを下げることができるドライバICを構成することができる。また、各メモリセルに書き込む補正データ数が減少することにより、データ転送時間を減らすことができため、プリンタの動作が高速化したとしても、適宜補正動作を行うことができる。このことにより、動作中LEDヘッドに外乱が生じて保持された補正データが変化してしまったとしても、正しい補正データを保持する時間が長くなり、信頼性を向上させることができる。さらに、補正データ転送時の外乱などによるデータの誤りを生じる確率も減るため、補正データ転送時の信頼性も向上する。
なお、実施形態2の説明では、補正データを上位4ビット、下位1ビットに分けたが、これに限定するものではなく、任意のビット数で分割しても同様な効果が得られる。
【0051】
《実施形態3》
実施形態3のプリントヘッドは、実施形態1、2よりもさらにコストを抑えたLEDヘッドを提供する。即ち、実施形態1では、2つのLED素子のアノード端子を共通としたLEDチップを用いたが、実施形態3の第1の実施例の構成ではn個のLED素子のアノード端子を共通としたLEDチップを用いる。ただし、動作説明を簡易化するために、実施形態3ではn=4としている。また、実施形態3の第1の実施例の構成として、実施形態2で隣り合う2個のLED素子の光量補正データを、例えば上位4ビット共通としてドライバIC4内の1つのメモリセル(4ビット)に格納し、例えば下位1ビットのみを各LED素子毎に固有な値として、それぞれ1つのメモリセル(各1ビット)に格納したが、実施形態3ではn個のLED素子でメモリセルを共有する場合の構成である。ただし、動作説明を簡易化するために、実施形態3ではn=4としている。
【0052】
(構成)
実施形態3の第1の実施例の構成
図10は今回の実施形態3における第1の実施例を示すプリントヘッドのブロック図であり、LEDドライバIC4、LEDチップ3、カソードドライバIC5からなる。実施形態3で使用するLEDチップ3は、4つのLED素子毎にアノード電極を共通としており、カソード電極も4つのグループに分けている。
LEDチップはアノード入力パッド34〜36、アノード配線137〜139、LED素子38〜45、129、130、カソード配線140〜143、カソード入力パッド98〜101からなる。アノード入力パッド34とLED素子38〜41のアノード電極とはアノード配線137で接続され、アノード入力パッド35とLED素子42〜43のアノード電極とはアノード配線138で接続され、アノード入力パッド36とLED素子44〜45、129,130のアノード電極とはアノード配線139で接続される。カソード入力パッド98とLED素子38、42、44のカソード電極とはカソード配線140で接続され、カソード入力パッド99とLED素子39、43、45のカソード電極とはカソード配線141で接続され、カソード入力パッド100とLED素子40、129のカソード電極とはカソード配線142で接続され、カソード入力パッド101とLED素子41、130のカソード電極とはカソード配線143で接続される。
【0053】
カソードドライバIC5は、カソード出力パッド102〜105、カソードドライバ回路106〜109とからなり、カソード出力パッド102とカソードドライバ回路106とが接続され、カソード出力パッド103とカソードドライバ回路107とが接続され、カソード出力パッド104とカソードドライバ回路108とが接続され、カソード出力パッド105とカソードドライバ回路109とが接続される。ドライバIC4は、フリップフロップFF76〜78、ラッチ回路LT79〜81、5ビットの容量の揮発性メモリセルM82〜91、ドライバ回路DRV95〜97、アノード出力パッド30〜33とからなり、印刷制御部1からの印刷データ信号HD−DATAとフリップフロップFF76の入力とが接続され、フリップフロップFF76〜78は各出力と入力とで従属接続されており、それぞれの出力は対応するラッチ回路LT79〜81の入力と接続されている。また、ラッチ回路LT79〜81には、印刷制御部1からのラッチ信号HD−LOADが並列に接続されている。ラッチ回路LT79の出力はメモリセルM82〜85の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT80の出力はメモリセルM86〜87の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT81の出力はメモリセルM88〜91の入力に並列に接続される。
【0054】
メモリセルM82〜85の5ビット幅の出力はマルチプレクサMUX92に入力され、メモリセルM86〜87の5ビット幅の出力はマルチプレクサMUX93に入力され、メモリセルM88〜91の5ビット幅の出力はマルチプレクサMUX94に入力される。マルチプレクサMUX92の5ビットの出力は、ドライバ回路95に出力され、マルチプレクサMUX93の5ビットの出力は、ドライバ回路96に出力され、マルチプレクサMUX94の5ビットの出力は、ドライバ回路97に出力される。ドライバ回路DRV95の出力とアノード出力パッド30とが接続され、ドライバ回路DRV96の出力とアノード出力パッド31とが接続され、ドライバ回路DRV97の出力とアノード出力パッド33とが接続される。また、ドライバIC4のアノード出力パッド30とLEDチップ3のアノード入力パッド34とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド31とLEDチップ3のアノード入力パッド35とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド33とLEDチップ3のアノード入力パッド36とが接続される。
【0055】
実施形態3の第2の実施例の構成
図11に示すのは実施形態3における第2の実施例を示すプリントヘッドのブロック図であり、LEDドライバIC4、LEDチップ3、カソードドライバIC5からなる。第2の実施例で使用するLEDチップ3、カソードドライバIC5は上述した第1の実施例と同一である。
ドライバIC4は、フリップフロップFF76〜78、ラッチ回路LT79〜81、4ビットの容量の揮発性メモリセルM110〜112、1ビットの容量の揮発性メモリセルM113〜122、ドライバ回路DRV95〜97、ドライバ回路DRV126〜128、アノード出力パッド30〜33とからなり、図示しない印刷制御部1からの印刷データ信号HD−DATAとフリップフロップFF76の入力とが接続され、フリップフロップFF76〜78は各出力と入力とで従属接続されており、それぞれの出力は対応するラッチ回路LT79〜81の入力と接続されている。また、ラッチ回路LT79〜81には、印刷制御部1からのラッチ信号HD−LOADが並列に接続されている。ラッチ回路LT79の出力は4ビットのメモリセルM110と1ビットのメモリセルM113〜116の入力に並列に接続され、また、ドライバ回路DRV95、126の入力とも接続される。ラッチ回路LT80の出力は4ビットのメモリセルM111と1ビットのメモリセルM117〜118の入力に並列に接続され、また、ドライバ回路DRV96、127の入力とも接続される。ラッチ回路LT81の出力は4ビットのメモリセルM112と1ビットのメモリセルM119〜122の入力に並列に接続され、また、ドライバ回路DRV97、128の入力とも接続される。
【0056】
4ビットのメモリセルM110の出力はドライバ回路DRV95の入力と接続され、4ビットのメモリセルM111の出力はドライバ回路DRV96の入力と接続され、4ビットのメモリセルM112の出力はドライバ回路DRV97の入力と接続される。1ビットのメモリセルM113〜116の出力はマルチプレクサMUX123の入力にそれぞれ接続され、1ビットのメモリセルM117〜118の出力はマルチプレクサMUX124の入力にそれぞれ接続され、1ビットのメモリセルM119〜122の出力はマルチプレクサMUX125の入力にそれぞれ接続される。ドライバ回路DRV95の出力とドライバ回路DRV126の出力とアノード出力パッド30とが接続され、ドライバ回路DRV96の出力とドライバ回路DRV127の出力とアノード出力パッド31とが接続され、ドライバ回路DRV97の出力とドライバ回路DRV128の出力とアノード出力パッド33とが接続される。また、ドライバIC4のアノード出力パッド30とLEDチップ3のアノード入力パッド34とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド31とLEDチップ3のアノード入力パッド35とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド33とLEDチップ3のアノード入力パッド36とが接続される。
【0057】
(動作)
以下、実施形態3の動作について図面を参照しながら詳細に説明する。
図12は実施形態3の構成におけるLEDヘッド2の動作を説明するタイムチャートである。1ライン分の動作を説明する。
印刷制御部1は、まず奇数番目のLED素子に対応する印刷データを、クロック信号HD−CLKに同期させてLEDヘッド2へ送信する。このとき、各印刷データはシフト動作によりLEDヘッド2内部で従属接続されたシフトレジスタの所定のシフトレジスタに送信される。その後、ラッチ信号HD−LOADによりシフトレジスタの印刷データはラッチ回路に保持される。次に、ストローブ信号HD−STB−Nを有効(LOWレベル)とすると、LED駆動回路(ドライブ回路)から、各LED素子(奇数番目のLED素子)に対応する駆動電流値(各LED素子に対応した補正データにより補正された値)をLED素子に出力する。次に、偶数番目のLED素子に対応する印刷データを同様な方法により所定のシフトレジスタに送信し、ラッチ信号HD−LOADにより所定のラッチ回路に保持させる。その後ストローブ信号HD−STB−Nによりドライブ回路から、各LED素子(偶数番目のLED素子)に対応する駆動電流値(各LED素子に対応した補正データにより補正された値)をLED素子に出力する。
【0058】
図13は、図12のA部に示す部分を詳細に説明するタイムチャートである。Nライン−1、N+1ライン−1では奇数番目の印刷データを送信し、N−1ライン−2、Nライン−2、N+1ライン−2では偶数番目の印刷データを送信している。図に示すように、奇数番目の印刷データを送信する部分では、まずドット番号1の印刷データを送信し、次にドット番号3、ドット番号5、…と奇数番目の印刷データを送信する。その後ラッチ信号HD−LOADにより印刷データをラッチ回路に入力し、ストローブ信号HD−STB−NによりLED素子を発光する。その後、ドット番号2の印刷データを送信し、次にドット番号4、ドット番号6、…と偶数番目の印刷データを送信し、ラッチ信号HD−LOADにより印刷データをラッチ回路に入力し、ストローブ信号HD−STB−NによりLED素子を発光する。
以上の動作により、1ライン分の印刷を行うことができ、この動作を所定回数繰り返すことにより1ページ分の印刷を行うことができる。なお、以上の動作については、第1の実施例、第2の実施例共に同様である。
【0059】
以下第1の実施例の動作について図10を用いて説明する。
ドライバIC4を構成する各部の動作を詳細に説明する。
フリップフロップFF76〜78は全て従属に接続されており、図示しない印刷制御部1より出力される印刷データを、クロック信号HD−CLKに同期して所定の回数シフト動作を行い各印刷データを所定のフリップフロップへ送信する。ラッチ回路LT79〜81は、フリップフロップFF76〜78と同数であり、各フリップフロップの出力がこれらのラッチ回路に入力される。また、図示しないラッチ信号HD−LOADが全てのラッチ回路LT79〜81に並列に入力されており、ラッチ信号HD−LOADの入力によってその時の入力値を出力し、保持する。メモリセルM82〜91はそれぞれ5ビットの容量を持ったメモリセル(揮発性メモリ)であり、それぞれ1つのメモリセルがLED素子1つに対応しており、各LED素子の光量補正データを保持している。例えばM192で示されるメモリセル82はドット番号192のLED素子の光量補正データを保持するメモリセルであり、同様にM191で示されるメモリセル83はドット番号191のLED素子の光量補正データを保持するメモリセルであり、以下同様にM190はドット番号190のLED素子に対応し、M189はドット番号189、M188はドット番号188、…、M1はドット番号1のLED素子に対応する光量補正データを格納するメモリセルである。
【0060】
各メモリセルに保持されている光量補正データは、例えばプリンタの電源投入時などに印刷制御部1が、フリップフロップFF76〜78、ラッチ回路LT79〜81を通して対応するメモリセルに光量補正データを送信し、図示しないメモリセル書き込み信号によりメモリセルに書き込まれる。マルチプレクサMUX92〜94の4つの入力(各々5ビット幅)は、それぞれ4つのメモリセルの各5ビットの出力と接続されており、図示しないラッチ信号HD−LOADにより、入力を選択して出力する。図示しないラッチ信号HD−LOADにより、現在の印刷データが何番目のLED素子に対応するデータかを判別し、現在の印字データに対応するLED素子に対応するメモリセルを選択し、そのデータをドライバ回路DRV95〜97に出力する。ドライバ回路DRV95〜97は、入力された印刷データがオンのとき、ストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間出力する。このときの出力値は、マルチプレクサMUX92〜94により選択されたメモリセルM82〜91に格納されている補正データの値に対応する駆動電流値である。アノード出力パッド30〜33は、LEDチップ3のアノード入力パッド34〜36と接続されており、それぞれドライバ回路DRV95〜97の駆動電流をLEDチップ3のアノード入力パッド34〜36に出力する。カソードドライバIC5は、ラッチ信号HD−LOADにより現在の印刷データが何番目のLED素子のデータかを判別し、1番目のLED素子のデータである場合には駆動回路DRV1(106)を駆動し、2番目のLED素子のデータである場合にはDRV2(107)を駆動し、以下同様にしてDRV3(108)、DRV4(109)を駆動する。各駆動回路DRV1(106)〜DRV4(109)は同時に有効(LOWレベル)となることはなく、順に有効となる。また、各駆動回路DRV1(106)〜DRV4(109)はストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間だけ選択された駆動回路を有効(LOWレベル)とする。
【0061】
図14は印刷駆動時の動作タイムチャートを示す図であり、この図を用いて各部の動作を詳細に説明する。
LEDドライバIC2内の全てのメモリセルM82〜91には、前述したような方法によりすでに各LED素子に対応した補正データが格納されているものとする。LEDチップ3はダイナミック駆動方式で駆動される発光素子であり、アノード入力パッド34〜36、カソード入力パッド98〜101の組合せにより全LED素子の1/4の個数ずつ発光させる。つまり、アノード入力パッド34〜36全てにHIGHレベル(有効)が入力された状態では、カソード入力パッド98がLOWレベル(有効)でカソード入力パッド99〜101がHIGHレベル(無効)のとき、1番目のLED素子38、42、44が同時に発光し、このときその他のLED素子は発光しない。また、同様の状態でカソード入力パッド99がLOWレベル(有効)でその他のカソード入力パッド98、100、101がHIGHレベル(無効)のとき、2番目のLED素子39、43、45が同時に発光し、このときその他のLED素子は発光しない。
【0062】
印刷制御部1が発光させる1番目のLED素子38、42、44について図14を用いて説明する(N−1ライン−1、―1)。印刷制御部1は、クロック信号HD−CLKに同期させて1番目のLED素子の印刷データをLEDヘッドへ送信すると、各印刷データはドライバIC4の内部のフリップフロップFF76〜78により、所定の位置のフリップフロップへ順次送信される。その後ラッチ信号HD−LOADをHIGHレベルにし、その後LOWレベルにするとフリップフロップFF76〜78の出力がラッチLT79〜81に保持される。また、このときのラッチ信号HD−LOADの入力により、マルチプレクサMUX92〜94は、1番目の補正データを格納しているメモリセルM82、86、88を選択し、各々に格納された補正データをドライバ回路DRV95〜97に出力する。
【0063】
ドライバ回路DRV95〜97は、ラッチ回路LT48〜81からの出力がHIGHレベル(有効、つまり対応するLED素子が発光する場合)の場合、かつストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間、カソード出力パッドに駆動電流値を出力する。このとき出力される駆動電流値は、マルチプレクサMUX92〜94によって選択されたメモリセル内の補正データに対応する駆動電流値である。つまり、この場合には各1番目のLED素子の駆動電流値(光量補正済みの値)である。つまり第14図に示すように、このとき各ドライバ回路DRV95〜97から出力される駆動電流値は、DRV48、95ではドット番号189の駆動電流値、DRV47、96ではドット番号185の駆動電流値、DRV1(97)ではドット番号1の駆動電流値となる。このときストローブ信号HD−STB−Nと同期して、カソードドライバIC5の内部のカソード駆動回路DRV1(106)の出力も有効(LOWレベル)となるため、LED素子のうち、1番目のLED素子が発光する。
【0064】
以上のような構成とすることで、1番目のLED素子を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動することができる。
次に、以下同様にして2、3、4番目のLED素子を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動させる。
以上の動作により、1ライン分の発光を行うことができる。また、上記の1ライン分の動作を所定の回数繰り返すことにより、1ページ分の印刷を行うことができる。
【0065】
次に実施形態3の第2の実施例の動作を説明する。ドライバIC4を構成する各部の動作を図11により詳細に説明する。
フリップフロップFF76〜78は全て従属に接続されており、印刷制御部1より出力される印刷データを、クロック信号HD−CLKに同期して所定の回数シフト動作を行い各印刷データを所定のフリップフロップへ送信する。ラッチ回路LT79〜81は、フリップフロップFF76〜78と同数であり、各フリップフロップの出力がこれらのラッチ回路に入力される。また、図示しないラッチ信号HD−LOADが全てのラッチ回路LT79〜81に並列に入力されており、ラッチ信号HD−LOADの入力によってその時の入力値を出力し、保持する。メモリセルM110〜112はそれぞれ4ビットの容量を持ったメモリセル(揮発性メモリ)であり、メモリセルM113〜122はそれぞれ1ビットの容量を持ったメモリセル(揮発性メモリ)である。4ビットの容量を持ったメモリセルM110〜112は、補正データのうち上位4ビットを保持する。このメモリセルM110〜112はLED素子数の1/4の数であり、隣接する4ドットが補正データの上位4ビットとして共有する。1ビットの容量を持ったメモリセルM113〜122は、それぞれ1つのメモリセルがLED素子1つに対応しており、各LED素子の光量補正データの下位1ビットを保持している。例えばM48で示されるメモリセル110に格納されている光量補正データは、ドット番号192とドット番号191とドット番号190とドット番号189のLED素子の光量補正データ上位4ビットとして使用される。同様にM47で示されるメモリセルはドット番号188とドット番号187とドット番号186とドット番号185のLED素子の光量補正データ上位4ビットとして使用され、以下同様にM94はドット番号184とドット番号183とドット番号182とドット番号181のLED素子に対応し、…、M1に格納される光量補正データはドット番号1とドット番号2とドット番号3とドット番号4のLED素子に対応する光量補正データの上位4ビットとして使用される。
【0066】
各メモリセルに保持されている光量補正データは、例えばプリンタの電源投入時などに印刷制御部1が、フリップフロップFF76〜78、ラッチ回路LT79〜81を通して対応するメモリセルに光量補正データを送信し、図示しないメモリセル書き込み信号によりメモリセルに書き込まれる。マルチプレクサMUX123〜125の4つの入力(各々1ビット幅)は、それぞれ4つのメモリセルの各1ビットの出力と接続されており、図示しないラッチ信号HD−LOADにより、入力を選択して出力する。マルチプレクサMUX123〜125は、図示しないラッチ信号HD−LOADにより、現在の印刷データが何番目のLED素子に対応するデータかを判別し、1番目のLED素子の場合には1番目のLED素子に対応するメモリセルを選択し、そのデータをドライバ回路DRV126〜128に出力する。2番目、3番目、4番目のLED素子の場合には、それぞれ2、3、4番目のLED素子に対応するメモリセルを選択し、そのデータをドライバ回路DRV126〜128に出力する。4ビットのメモリセルM110〜112の出力は、ラッチ信号HD−LOADに関係なく常にドライバ回路DRV95〜97に出力される。ドライバ回路DRV95〜97、126〜128は、入力された印刷データがオンのとき、ストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間出力する。このとき4ビットのメモリセルに接続されたドライバ回路DRV95〜97の出力値は、メモリセルM110〜112に格納されている補正データの値に対応する駆動電流値である。また、マルチプレクサMUX123〜125に接続されたドライバ回路DRV126〜128の出力値は、マルチプレクサMUX123〜125により選択されたメモリセルM113〜122に格納されている補正データの値に対応する駆動電流値である。アノード出力パッド30〜33は、LEDチップ3のアノード入力パッド34〜36と接続されており、それぞれドライバ回路DRV95〜97、123〜125の駆動電流をLEDチップ3のアノード入力パッド34〜36に出力する。
【0067】
カソードドライバIC5は、ラッチ信号HD−LOADにより現在の印刷データが何番目のLED素子のデータかを判別し、1番目のLED素子のデータである場合には駆動回路DRV1(106)を駆動し、2番目のLED素子のデータである場合にはDRV2(107)を駆動し、以下同様に3番目、4番目のLED素子のデータの場合DRV3(108)、DRV4(109)を駆動する。各駆動回路DRV1(106)〜DRV4(109)は同時に有効(LOWレベル)となることはなく、順に有効となる。また、各駆動回路DRV1(106)〜DRV4(109)はストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間だけ選択された駆動回路を有効(LOWレベル)とする。
【0068】
次に図14を用いて各部の動作を詳細に説明する。
LEDドライバIC4内の全てのメモリセルM110〜122には、前述したような方法によりすでに各LED素子に対応した補正データが格納されているものとする。LEDチップ3はダイナミック駆動方式で駆動される発光素子であり、アノード入力パッド34〜36、カソード入力パッド98、101の組合せにより全LED素子数の1/4の個数ずつ発光させる。つまり、アノード入力パッド34〜36全てにHIGHレベル(有効)が入力された状態では、カソード入力パッド98がLOWレベル(有効)でその他のカソード入力パッド99〜101がHIGHレベル(無効)のとき、1番目のLED素子38、42、44が同時に発光し、このときその他のLED素子は発光しない。また、同様の状態でカソード入力パッド99がLOWレベル(有効)でその他のカソード入力パッド98、100、101がHIGHレベル(無効)のとき、2番目のLED素子39、43、45が同時に発光し、このときその他のLED素子は発光しない。
【0069】
まず、印刷制御部1が1番目のLED素子38、42、44を発光させる場合を考える(N−1ライン−1、―1)。印刷制御部1は、クロック信号HD−CLKに同期させて1番目のLED素子の印刷データをLEDヘッドへ送信すると、各印刷データはドライバIC4の内部のフリップフロップFF76〜78により、所定の位置のフリップフロップへ順次送信される。
その後ラッチ信号HD−LOADをHIGHレベルにし、その後LOWレベルにするとフリップフロップFF76〜78の出力がラッチLT79〜81に保持される。また、このときのラッチ信号HD−LOADの入力により、マルチプレクサMUX123〜125は、奇数番目の補正データを格納しているメモリセルM116、118、122を選択し、各々に格納された補正データをドライバ回路DRV126〜128に出力する。ドライバ回路DRV95〜97、126〜128は、ラッチ回路LT79〜81からの出力がHIGHレベル(有効、つまり対応するLED素子が発光する場合)の場合、かつストローブ信号HD−STB−Nが有効(LOWレベル)の間、カソード出力パッドに駆動電流値を出力する。このとき出力される駆動電流値は、4ビットのメモリセルM110〜112に格納された補正データに対応する駆動電流値と、マルチプレクサMUX123〜125によって選択されたメモリセル内の補正データに対応する駆動電流値を合計した値である。つまり、この場合には各1番目のLED素子の駆動電流値(光量補正済みの値)である。つまり図14に示すように、このとき各ドライバ回路DRV95〜97、126〜128から出力される駆動電流値は、DRV48ではドット番号188の駆動電流値、DRV47ではドット番号184の駆動電流値、DRV46ではドット番号180の駆動電流値、DRV1ではドット番号1の駆動電流値となる。このときストローブ信号HD−STB−Nと同期して、カソードドライバIC5の内部のカソード駆動回路DRV1(106)の出力も有効(LOWレベル)となるため、LED素子のうち、1番目のLED素子が発光する。
【0070】
以上のような構成とすることで、奇数番目のLED素子を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動することができる。
次に、以下同様にして2、3、4番目のLED素子を、それぞれの素子に対応した補正データにより補正した駆動電流値で駆動させる。
以上の動作により、1ライン分の発光を行うことができる。また、上記の1ライン分の動作を所定の回数繰り返すことにより、1ページ分の印刷を行うことができる。
【0071】
以上のように、実施形態3では、N個(N:2以上の整数)のLED素子のアノード電極を共通にし、また、LED素子のカソード電極をN個(N:2以上の整数)のグループにまとめ、それぞれ独立に、順に動作させることにより、ワイヤーボンディングの間隔が、従来のLEDヘッドと比較してN倍(例えば、600DPIでは ワイヤーボンディングの間隔は、1INCH/600DPI=42.3μm、N=4のとき、ワイヤーボンディングの間隔は、1INCH/150DPI=169ΜM=4×42.3μm)となるため、LEDヘッドのコストを下げることができる。また、光量補正データ(ドット間補正データ)は素子の位置に対して連続的に変化することを利用し、メモリセルをm個(m:2以上の整数)の素子で、上位xビット(x:2以上の整数)共通にすることで、ドライバIC内部のメモリセルの占有面積をより減少させることができるため、さらにコストを下げることができる。
【0072】
《実施形態4》
実施形態4は実施形態1〜3よりも、さらにコストを抑えたドライバICから構成されるプリントヘッドを提供する。
(構成)
図15は実施形態4のプリントヘッド内部のブロック図であって、LEDドライバIC4、LEDチップ3、カソードドライバIC5とからなる。LEDチップはLED素子38〜45、アノード配線131〜134、カソード配線135、136、アノード入力パッド34〜37、カソード入力パッド46〜47からなり、アノード入力パッド34とLED素子38、39はアノード配線131で接続され、アノード入力パッド35とLED素子40、41はアノード配線132で接続され、アノード入力パッド36とLED素子42、43はアノード配線133で接続され、アノード入力パッド37とLED素子44、45はアノード配線134で接続される。LED素子38、40、42、44とアノード出力パッド46とはカソード配線135とで接続され、LED素子39、41、43、45とアノード出力パッド47とはカソード配線136とで接続される。カソードドライバIC5は、カソード出力パッド48とカソード駆動回路DRVODD50、カソード駆動回路DRVEVEN51とからなり、カソード入力パッド48とカソード駆動回路DRVODD50とが接続され、カソード入力パッド49と、カソード駆動回路DRVEVEN51とが接続されている。
【0073】
ドライバIC4は、フリップフロップFF6〜9、ラッチ回路LT10〜13、5ビットの容量の揮発性メモリセルM14〜21、マルチプレクサDMUX144〜147、ドライバ回路DRV26〜29、アノード出力パッド30〜33、選択回路148とからなり、印刷制御部1からの印刷データ信号HD−DATAとフリップフロップFF6の入力とが接続され、フリップフロップFF6〜9は各出力と入力とで従属接続されており、それぞれの出力は対応するラッチ回路LT10〜13の入力と接続されている。また、ラッチ回路LT10〜13には、図示しない印刷制御部1からのラッチ信号HD−LOADが並列に接続されている。ラッチ回路LT10の出力はメモリセルM14〜15の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT11の出力はメモリセルM16〜17の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT12の出力はメモリセルM18〜19の入力に並列に接続され、ラッチ回路LT13の出力はメモリセルM20〜21の入力に並列に接続される。メモリセルM14、15の5ビット幅の出力はマルチプレクサDMUX144に入力され、メモリセルM16、17の5ビット幅の出力はマルチプレクサDMUX145に入力され、メモリセルM18、19の5ビット幅の出力はマルチプレクサDMUX146に入力され、メモリセルM20、21の5ビット幅の出力はマルチプレクサDMUX147に入力される。
【0074】
マルチプレクサDMUX144〜147の選択信号入力端子SA、SBには、選択回路148の選択信号出力S1、S2がそれぞれ並列に接続される。また、図示しないラッチ信号HD−LOADを反転したLOADN信号が、選択回路148とマルチプレクサDMUX144〜147のプリチャージ端子Pに接続される。また、ストローブ信号HD−STB−Nが選択回路148に入力される。マルチプレクサDMUX144の5ビットの出力は、ドライバ回路DRV26に出力され、マルチプレクサDMUX145の5ビットの出力は、ドライバ回路27に出力され、マルチプレクサDMUX146の5ビットの出力は、ドライバ回路28に出力され、マルチプレクサDMUX147の5ビットの出力は、ドライバ回路29に出力される。ドライバ回路DRV26の出力とアノード出力パッド30とが接続され、ドライバ回路DRV27の出力とアノード出力パッド31とが接続され、ドライバ回路DRV28の出力とアノード出力パッド32とが接続され、ドライバ回路DRV29の出力とアノード出力パッド33とが接続される。また、ドライバIC4のアノード出力パッド30とLEDチップ3のアノード入力パッド34とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド31とLEDチップ3のアノード入力パッド35とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド32とLEDチップ3のアノード入力パッド35とが接続され、ドライバIC4のアノード出力パッド33とLEDチップ3のアノード入力パッド36とが接続されている。
【0075】
次に、マルチプレクサDMUXについて説明する。
図16は、実施形態4におけるマルチプレクサDMUX144〜147の構成を示す図であり、NMOS(NチャネルMOSFET)素子152、153、PMOS(PチャネルMOSFET)素子154とインバータゲート回路149〜151と寄生容量CL155とからなり、データ入力端子Bとインバータ回路149の入力とが接続され、インバータ回路149の出力とNMOS素子153のソース電極とが接続される。同様にデータ入力端子Aとインバータ回路150の入力とが接続され、インバータ回路150の出力とNMOS素子152のソース電極とが接続される。選択信号入力端子SAはNMOS素子152のゲート電極に接続され、同様に選択信号入力端子SBはNMOS素子153のゲート電極に接続される。NMOS素子152とNMOS素子153のドレイン電極、PMOS素子154のドレイン電極、インバータ回路151の入力、寄生容量CL155の一端がそれぞれ接続されている。
PMOS素子154のソース電極は電源電圧VDDに接続されており、寄生容量CL155の一端はアースGNDに接続されており、インバータ回路151の出力がマルチプレクサDMUXの出力端子Yに接続されている。
【0076】
(動作)
以下、実施形態4の動作について図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、実施形態4にて使用するマルチプレクサDMUX144〜147の動作について図17を使用して詳細に説明する。図17のタイムチャートはマルチプレクサDMUXの動作を示すタイムチャートであり、使用している信号名は、図16のマルチプレクサの回路図に使用している端子名(信号名)と対応している。信号名は上から、プリチャージ信号P(負論理)、寄生容量CL155の両端の電圧VCL、A端子選択信号SA、データ入力信号A、B端子選択信号SB、データ入力信号B、マルチプレクサ出力信号Yである。
【0077】
まず、プリチャージ信号Pを有効(LOWレベル)とすると、PMOS素子154のゲート電位がLOWレベルとなるため、PMOS素子154は導通状態となる。このとき、SA、SBはLOWレベルであるため、NMOS素子152、153は遮断状態となり、寄生容量CL155が充電される(プリチャージ)。寄生容量CL155が十分に充電されるだけの期間プリチャージ信号Pを有効(LOWレベル)とした後、プリチャージ信号Pを無効(HIGHレベル)とする。このとき出力値YはLOWレベルである。また、PMOS素子154は遮断状態となる。
【0078】
まず、入力信号A、B共に入力データが0(LOWレベル)のときを考える。このとき、入力信号Aの入力値を出力信号Yに出力するために、A端子選択信号SAをHIGHレベルに、B端子選択信号SBをLOWレベルにする。このときNMOS素子152は導通状態となり、NMOS素子153は遮断状態となる。入力信号Aの入力値がLOWレベルであるため、インバータ回路150の出力はHIGHレベルとなる。よって、インバータ回路150の入力がHIGHレベルとなるため、出力値はLOWレベルのままとなり、入力信号Aの入力と一致する。また、入力信号Bの入力値はLOWレベルであるため、インバータ回路149の出力はHIGHレベルとなるが、NMOS素子153が遮断状態であるため、他の信号に影響を及ぼさない。
次に、また必要期間プリチャージ信号PをLOWレベルとし、寄生容量CL155を充電する。その後、プリチャージ信号PをHIGHレベルとすることで、PMOS素子154は遮断状態となる。
【0079】
以下、入力信号Aの入力がHIGHレベル、Bの入力がLOWレベルのときを説明する。
入力信号Aの値を出力信号Yに出力するために、A端子選択信号SAをHIGHレベルに、B端子選択信号SBをLOWレベルにする。このときNMOS素子152が導通状態となり、NMOS素子153は遮断状態となる。A入力信号の入力値はHIGHレベルであるため、インバータ回路150の出力値はLOWレベルとなる。よって寄生容量CL155に蓄えられていた電荷がインバータ回路150を通してグランドGNDに流れ込むため(放電)、寄生容量の両端の電位VCLはLOWレベルとなり、よってインバータ回路151の入力がLOWレベルとなるために、出力値YはHIGHレベルとなる。つまり、入力信号Aの入力と出力値Yとが一致することとなる。また、B入力信号の入力値はLOWレベルであるため、インバータ回路149の出力値はHIGHレベルとなるが、NMOS素子153が遮断状態であるため、他の信号線に影響を及ぼさない。入力信号Bの入力値を出力信号Yに出力する場合も同様な方法で実現できる。
以上のようにこのマルチプレクサDMUXの動作は、従来技術に記載した(図26、図28)通常のCMOSプロセスで構成されるマルチプレクサとほぼ同様の動作となっている。さらに、今回の構成では使用するNMOS素子、PMOS素子の数が少なくて済むためにマルチプレクサとしての占有面積が減少する。
【0080】
図18は実施形態4の選択回路148の動作を示すタイムチャートであり、まず、CNTRESET端子にリセット信号を供給すると選択回路148は初期化される。この回路はラッチ信号HD−LOADを反転させた信号LOADNと、ストローブ信号HD−STB−Nのそれぞれの立下りエッジで動作する。つまり、それぞれの信号の差をクロック信号として動作する回路である。出力信号S1、S2は、上記クロック信号に対して図に示すようなタイミングで動作する。
上記のような構成とすることにより、実施形態1〜3で従来のマルチプレクサを使用した場合と同様の動作を得ることができる。更にいえば、今回の構成ではNMOS素子2個(従来の構成では2個)、PMOS素子1個(同2個)、インバータ回路3個(同5個)使用しており、従来の構成と比較してその占有面積は非常に小さくなる。このことは、使用するマルチプレクサの入力数が増えれば増えるほど顕著となる。
【0081】
以上のように、実施形態4のプリントヘッドでは、マルチプレクサをダイナミック論理回路とすることで、LEDドライバICの、マルチプレクサの占有面積を減らすことができるため、よりコストを抑えたドライバICを構成することができる。また、例えば印刷制御部上のプログラムの暴走などにより、LEDヘッド制御信号に拘わらずLEDヘッドが点灯したままとなったとする。これはアブノーマル試験などにおいて評価しておかなければならない事項であり、この状態においてLEDヘッドが加熱しないことが、プリンタ(LEDヘッド)として必要な性能となる。例えば、実施形態4のプリントヘッドにおいては、マルチプレクサの出力が(有効)LOWレベルとなった場合、マルチプレクサのLOWレベルは、寄生容量CLに蓄えられた電荷で保持されている。しかしながらMOS回路などのリーク電流は必ず存在するため、長くても数十分も経つと、リーク電流により寄生容量CLの電荷はグランドGNDに流れて寄生容量CLの両端の電位はLOWレベルとなる。以上のことから、何らかの故障によりLEDヘッド(素子)が光り続けたとしても、時間と共に消灯するため、加熱を未然に防ぐことができる。
なお、実施形態4の説明では、補正データのメモリセルを選択するときに1つのPMOSトランジスタに対して、複数のNMOSトランジスタを共通接続させているが、1つのNMOSトランジスタに対して、複数のPMOSトランジスタを共通接続させる構成であっても同様な効果が得られる。
上記各実施の形態においては被駆動素子の群を各駆動サイクル毎に選択的に駆動する装置の例として、LEDを用いた電子写真プリンタを挙げたが、他の例として例えば、サーマルプリンタにおける発熱抵抗の列を駆動する装置や表示装置における表示素子の列を駆動する装置にも本発明は適用可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、列状に配列された複数の被駆動素子と、該被駆動素子を駆動する複数の駆動素子とを有するプリントヘッドにおいて、前記被駆動素子は、第1の電極と第2の電極を備え、前記被駆動素子の第1の電極を第1の所定数共通に接続し、前記被駆動素子の第2の電極を第2の所定数共通に接続し、前記第1の電極と前記第2の電極の組合せにより特定の被駆動素子を駆動する駆動手段と、前記被駆動素子に与えるエネルギーの補正量を記憶する複数の補正データ記憶手段と、前記複数の補正データ記憶手段から、被駆動素子に対応する特定の補正データ記憶手段を、前記第1の電極と前記第2の電極との組合せに応じて選択する補正データ選択手段とを有する構成にした。
これによりLED素子の配列を高密度化しつつ、印刷データと共に各LED素子の補正データを送信する必要が無くなり、従来のダイナミック駆動方式のLEDヘッドと比較して、LEDヘッドの処理をより高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のプリントヘッドの回路ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1のプリントヘッドの内部ブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態1のプリントヘッドの動作タイムチャートである。
【図4】図3A部の動作タイムチャートである。
【図5】本発明の実施形態1のプリントヘッドの印刷駆動時の動作タイムチャートである。
【図6】本発明の実施形態2のプリントヘッドの内部ブロック図である。
【図7】本発明の実施形態2のプリントヘッドの動作タイムチャートである。
【図8】図7A部の動作タイムチャートである。
【図9】本発明の実施形態2のプリントヘッドの印刷駆動時の動作タイムチャートである。
【図10】本発明の実施形態3の第1形態のプリントヘッドの内部ブロック図である。
【図11】本発明の実施形態3の第1形態プリントヘッドの内部ブロック図である。
【図12】本発明の実施形態3のプリントヘッドの動作タイムチャートである。
【図13】図12A部の動作タイムチャートである。
【図14】本発明の実施形態3のプリントヘッドの印刷駆動時の動作タイムチャートである。
【図15】本発明の実施形態4のプリントヘッドの内部ブロック図である。
【図16】実施形態4のダイナミック論理回路を用いたMUXの構成図である。
【図17】実施形態4のダイナミック論理回路を用いたMUXの動作タイムチャートである。
【図18】実施形態4の選択回路の動作タイムチャートである。
【図19】従来の電子写真プリンタの御回路ブロック図である。
【図20】従来の電子写真プリンタの印刷動作時のタイムチャートである。
【図21】従来の電子写真プリンタの各ライン印刷時タイムチャートである。
【図22】従来の電子写真プリンタのLEDドライバIC内部回路図である。
【図23】従来の電子写真プリンタのLED発光パワーのバラツキを示す図である。
【図24】従来の電子写真プリンタのダイナミック駆動方式のLEDヘッドの構成図である。
【図25】従来の論理回路を用いたMUXの構成図である。
【図26】従来の論理回路を用いたMUXの動作タイムチャートである。
【図27】従来のNMOS、PMOS素子を用いたMUXの構成図である。
【図28】従来のNMOS、PMOS素子を用いたMUXの動作タイムチャートである。
【符号の説明】
1 印刷制御部
2 LEDヘッド
3 LEDアレイ
4 アノードドライバIC
5 カソードドライバIC

Claims (9)

  1. 列状に配列された複数の被駆動素子と、該被駆動素子を駆動する複数の駆動素子とを有するプリントヘッドにおいて、
    前記被駆動素子は、第1の電極と第2の電極を備え、
    前記被駆動素子の第1の電極を第1の所定数共通に接続し、
    前記第1の電極と前記第2の電極の組合せにより特定の被駆動素子を駆動する駆動手段と、
    前記被駆動素子に与えるエネルギーの補正量を示す補正データを記憶する複数の補正データ記憶手段と、
    前記複数の補正データ記憶手段から、被駆動素子に対応する特定の補正データ記憶手段を、前記第1の電極と前記第2の電極との組合せに応じて選択する補正データ選択手段と、
    入力されたデータを順次シフトさせて保持するシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタに接続され、該シフトレジスタに保持されたデータを一時保持するラッチとを有し、
    前記ラッチは、一時保持されたデータが印刷データである場合は前記駆動手段に対して、前記補正データである場合は前記補正データ記憶手段に対して選択的に出力し、
    前記駆動手段は、前記ラッチに一時保持された前記印刷データと、前記補正データ記憶手段に記憶された前記補正データとに基づいて、前記補正データ記憶手段に対応する前記被駆動素子を駆動することを有することを特徴とするプリントヘッド。
  2. 前記補正データ記憶手段は、
    共通接続される前記複数の被駆動素子の各々に対応させた補正データの下位ビットを記憶する第1の記憶部と、
    前記補正データの上位ビットを記憶する第2の記憶部とを有し、
    該第2の記憶部と、該第2の記憶部に共通して対応する複数の被駆動素子の各々に対応する第1の記憶部との組合せにより、被駆動素子各々の補正データを表す請求項1に記載のプリントヘッド。
  3. 前記補正データ選択手段の各々は、1つの第1チャネル型MOSトランジスタと、
    これに共通接続された複数の第2のチャネル型MOSトランジスタとの組で構成され、
    前記第1チャネル型MOSトランジスタと前記第2のチャネル型MOSトランジスタとは、所定の時間差をもって、排他的にオンさせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリントヘッド。
  4. 前記被駆動素子が発光素子であることを特徴とする請求項1から請求項3に記載のプリントヘッド。
  5. 前記発光素子がLEDであることを特徴とする請求項4記載のプリントヘッド。
  6. 前記被駆動素子が発熱素子であることを特徴とする請求項1から請求項3に記載のプリントヘッド。
  7. 請求項1から請求項6に記載のプリントヘッドを用い、制御部に記憶された各被駆動素子に対する補正データを前記プリントヘッドに転送することを特徴とす
    る画像形成装置。
  8. 列状に配列された複数のLEDと、該LEDを駆動する複数の駆動素子とを有するプリントヘッドにおいて、
    前記LEDは、第1の電極と第2の電極を備え、
    前記LEDの第1の電極を第1の所定数共通に接続し、
    前記第1の電極と前記第2の電極の組合せにより特定のLEDを駆動する駆動手段と、
    前記LEDに与えるエネルギーの補正量を示す補正データを記憶する複数の補正データ記憶手段と、
    前記複数の補正データ記憶手段から、LEDに対応する特定の補正データ記憶手段を、前記第1の電極と前記第2の電極との組合せに応じて選択する補正データ選択手段と、
    入力されたデータを順次シフトさせて保持するシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタに接続され、該シフトレジスタに保持されたデータを一時保持するラッチとを有し、
    前記ラッチは、一時保持されたデータが印刷データである場合は前記駆動手段に対して、補正データである場合は前記補正データ記憶手段に対して選択的に出力し、
    前記駆動手段は、前記ラッチに一時保持された前記印刷データと、前記補正データ記憶手段に記憶された前記補正データとに基づいて、前記補正データ記憶手段に対応する前記被駆動素子を駆動することを特徴とするプリントヘッド。
  9. 請求項8に記載のプリントヘッドを用い、制御部に記憶された各被駆動素子に対する補正データを前記プリントヘッドに転送することを特徴とする画像形成装置。
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