JP7324093B2 - 駆動装置および記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置および記録装置に関する。
特許文献1には、有機EL素子の駆動装置が示されている。特許文献1の駆動装置は、寄生容量によって有機EL素子の発光の初期の期間において、発光が不十分とならないように、定電流駆動を行う前に有機EL素子を駆動する端子に所定の電圧(プリチャージ電圧)を印加するプリチャージ駆動を行う。
特開2008-58398号公報
特許文献1の駆動装置において、定電流駆動を行うための定電流回路と有機EL素子に接続されるデータ電極との間にスイッチが設けられ、プリチャージ電圧を供給する期間において、プリチャージ電圧が印加されるようにスイッチの切替状態が制御される。プリチャージ駆動から定電流駆動に移行する際に、スイッチを切替える際のスイッチングノイズが、有機EL素子を制御するための信号に重畳されてしまう場合がある。プリチャージ駆動の終了のスイッチングノイズと定電流駆動の開始のスイッチングノイズとが重なった場合、ノイズが大きくなり、有機EL素子の発光ばらつきなど、駆動装置が負荷素子を制御する制御性が低下してしまう可能性がある。
本発明は、負荷素子を制御する制御性の向上に有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係る駆動装置は、負荷素子を駆動するための駆動装置であって、負荷素子が接続される出力端子と、出力端子を介して負荷素子に電流を供給する電流出力回路と、出力端子を介して負荷素子に電圧を印加するための電圧供給回路と、電流出力回路が負荷素子に電流の供給を開始するタイミングを制御するための第1信号線と、電圧供給回路がオフするタイミングを制御する第2信号線と、を含む駆動回路を備え、電圧供給回路は、電流出力回路が負荷素子に電流を供給する前に電圧の印加を開始し、電流出力回路が電流の供給を開始するタイミングと電圧供給回路が電圧の印加をオフするタイミングとが、互いに異なり、前記電流出力回路が電流の供給を開始した後に、前記出力端子の電圧が降下することに応じて、前記電圧供給回路が電圧の印加をオフすることを特徴とする。
本発明によれば、負荷素子を制御する制御性の向上に有利な技術を提供することができる。
本実施形態おける駆動装置の構成例を示す回路図。 図1の駆動装置を備える記録装置の構成例を示す図。 図1の駆動装置を備える基板の構成例を示す図。 図1の駆動装置によって駆動される素子の構成例を示す回路図。 図4の素子の駆動状態の例を示す図。 図4の素子の駆動タイミングの例を示す図。 図1の駆動装置の駆動タイミングの例を示す図。 図1の駆動装置の駆動タイミングの例を示す図。 図1の駆動装置の駆動タイミングの例を示す図。 図1の駆動装置の構成の変形例を示す回路図。 図10の駆動装置の駆動タイミングの例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下の説明において、本実施形態の駆動装置が、露光ヘッドとして負荷素子である発光素子を駆動する場合を例に説明を行う。また、発光素子として発光サイリスタを用いる例を示す。しかしながら、本実施形態の駆動装置は、発光素子の発光制御に限らず、電流駆動型の素子全般の電流制御に適用することが可能である。また、本実施形態の駆動装置は、電流だけでなく、電圧との併用で駆動される素子の駆動制御にも適用可能である。電流駆動型の素子の中でも発光素子は、画像形成装置などの記録装置に多く利用されるため、高精度な制御が必要となりうる。また、発光素子の中でも発光サイリスタは、以下の実施形態で説明する自己走査型の発光素子アレイを発光制御するための駆動負荷が大きくなりうる。そのため、駆動装置の駆動能力を上げる必要性が高く、電流駆動を行う前にプリチャージ電圧を印加する必要性が高い。そこで、スイッチングノイズを効果的に抑制し、高精度に発光を制御することが可能となる本実施形態の駆動装置について説明する。
第1実施形態
図1~図9を参照して、第1実施形態による駆動装置の構造および動作について説明する。図1は、本実施形態における駆動装置100が備える駆動回路1100の構成例を示す回路図である。駆動回路1100は、負荷素子に電流を供給する電流出力回路1101と、負荷素子に電圧を印加するための電圧供給回路1102と、を含む。駆動回路1100は、発光素子などの負荷素子が接続される出力端子OUTを含み、電流出力回路1101および電圧供給回路1102は、それぞれ出力端子OUTを介して、負荷素子に電流または電圧を供給する。電流出力回路1101は、本実施形態において電流生成部1000と電流制御部1001とを含む。また、電圧供給回路1102は、プリチャージ制御部1002を含む。
本発明の駆動装置100の駆動回路1100の各構成の動作に関しては後述することとし、まず、本実施形態の駆動回路1100を備える駆動装置100が駆動する素子が搭載された記録装置ついて説明する。図2(a)、2(b)には、駆動装置100を備える露光ヘッド106と、負荷素子として露光ヘッド106に搭載された発光素子と、発光素子の光を受ける感光体ドラムと102と、を含む記録装置200が示されている。露光ヘッド106には、複数の発光素子をアレイ上に並べた発光素子アレイを複数備える発光部201が搭載されている。図2(a)は、感光体ドラム102に対する露光ヘッド106の配置例が示され、図2(b)には、発光部201から照射される光の感光体ドラム102に対する集光状態が示されている。露光ヘッド106と感光体ドラム102とは、不図示の取り付け部材によって、各々、記録装置200に取り付けられている。露光ヘッド106は、駆動装置100によって駆動を制御される発光素子が配された発光部201、発光部201を実装したプリント基板202、ロッドレンズアレイ203、ロッドレンズアレイ203とプリント基板202とを取り付けるハウジング204を含む。図2(a)、2(b)では、説明の簡単化のために駆動装置100は図示されていない。露光ヘッド106は、例えば、製造される工場において単体で組み立て調整作業を行い、発光部201のそれぞれの発光素子から照射される光のピント調整や、光量調整が行われうる。ここで、感光体ドラム102とロッドレンズアレイ203との間の距離、ロッドレンズアレイ203と発光部201との間の距離などが、所定の間隔となるように配される。これによって、発光部201から照射される光が、感光体ドラム102上に結像される。例えば、ピント調整時において、ロッドレンズアレイ203と発光部201との距離が所望の値となるように、ロッドレンズアレイ203の取り付け位置の調整が行われる。また、光量調整時において、発光部201のそれぞれの発光素子を順次発光させていき、ロッドレンズアレイ203を介して集光させた光が、所定の光量になるように駆動装置100が駆動する発光素子の駆動電流が調整される。
図3(a)~3(c)に、発光部201などが配されたプリント基板202を示す。図3(a)は、プリント基板202のうち発光部201が実装されている面とは反対の面(以下、非実装面と呼ぶ場合がある)を示す。図3(b)は、プリント基板202のうち発光部201が実装されている面(以下、実装面と呼ぶ場合がある)を示す。本実施形態において、発光部201は、千鳥上に配された29個の発光素子アレイ301を含む。それぞれの発光素子アレイ301には、516個の発光素子が、発光素子アレイ301の長手方向に所定の解像度ピッチで配されている。発光素子アレイ301は、面発光する発光アレイである。本実施形態において、発光素子のピッチは、1200dpiの解像度を実現するピッチ(約21.16μm)となっており、それぞれの発光素子アレイ301内における516個の発光素子の端から端までの間隔は、約10.9mmである。発光部201は、29個の発光素子アレイ301が配されることで、露光可能な発光素子の数は14,964素子となり、約316mmの画像幅に対応した画像形成が可能となる。発光素子アレイ301は、千鳥状に2列に配されており、各列はプリント基板202の長手方向に沿って配される。
図3(c)に、プリント基板202の発光部201に配された29個の発光素子アレイ301のうち2つの発光素子アレイの境界部を示す。発光素子アレイ301の端部には駆動装置100から制御信号を入力するためのワイヤボンディングパッドが配されており、ワイヤボンディングパッドから入力した信号によって、転送部、および、発光素子が駆動する。発光素子アレイ301間の境界部においても、発光素子の長手方向のピッチは、1200dpiの解像度のピッチ(約21.16μm)となっている。また、本実施形態において、千鳥状に並ぶ発光素子アレイ301の短手方向の発光素子の間隔(図中のSで示される)は、約84um(1200dpiで4画素分、2400dpiで8画素分)となるように配されている。
図3(a)に示される非実装面には、発光素子アレイ301の発光素子を駆動するための駆動装置100が配されている。本実施形態において、駆動装置100は、発光素子アレイ301のうち図3(b)に示される左側の15個の発光素子アレイを駆動する駆動装置100aと、右側の14個を駆動する駆動装置100bが、コネクタ305の両側に配されている。コネクタ305には、不図示の画像コントローラから駆動装置100a、100bを制御するための、画像信号を送信する信号線、電源線、グランド線などが接続される。画像コントローラからの信号や電源などは、コネクタ305から配線パターン304a、304bを介して、駆動装置100a、100bに供給される。駆動装置100a、100bから、発光素子アレイ301のそれぞれの発光素子を駆動するための信号を送信する配線パターンが、プリント基板202の表層や内層を通り、対応する発光素子アレイ301まで配される。図3(a)に示される構成では、駆動装置100が2つ配される構成が示されているが、駆動装置100は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。駆動装置100の駆動能力や、配される発光素子や発光素子アレイ301の数などに応じて、適当な数の駆動装置100が配されうる。
次に、上述の発光素子アレイ301の一例として、発光サイリスタ素子を含む自己走査型発光素子アレイについて説明する。図4は、本実施形態の駆動装置100によって駆動する自己走査型の発光素子アレイの一部を示す等価回路である。Ra、Rgは、それぞれアノード抵抗、ゲート抵抗を示し、Tはシフトサイリスタ、Dは結合ダイオード、Lは発光サイリスタを示す。また、Gは、シフトサイリスタTおよびシフトサイリスタTに接続されている発光サイリスタLの共通ゲートを表す。ここで、シフトサイリスタTのうち特定のシフトサイリスタを示す場合、シフトサイリスタTnと示す。ここで、nは2以上の整数とする。他の構成要素についても同様である。
Φ1は、奇数番目のシフトサイリスタTの転送ライン、Φ2は、偶数番目のシフトサイリスタTの転送ラインである。ΦW1~ΦW4は、発光サイリスタLの点灯信号ラインである。VGKはゲートラインであり、Φsはスタートパルスラインである。図4に示される構成において、1つのシフトサイリスタTnに対し、発光サイリスタはL4n-3からL4nまでの4つの発光サイリスタLnが接続されており、同時に4つの発光サイリスタが点灯可能な構成となっている。
ここで図4に示される発光素子アレイの動作について説明する。ゲートラインVGKには5Vが印加されているものとし、転送ラインΦ1、Φ2に供給される電圧も同じく5Vとする。また、点灯信号ラインΦW1~ΦW4は、本実施形態の駆動装置100が与える入力であるが、動作説明を簡略化する目的で図4~図6の説明に限って点灯信号ラインΦW1~ΦW4に供給される電圧も転送ラインΦ1、Φ2と同じく5Vと仮定する。シフトサイリスタTnがオン状態にあるとき、シフトサイリスタTnおよびシフトサイリスタTnに接続されている発光サイリスタLnの共通ゲートGnの電位は約0.2Vまで引き下げられる。共通ゲートGnと共通ゲートGn+1との間は結合ダイオードDnで接続されているため、結合ダイオードDnの拡散電位にほぼ等しい電位差が発生する。本実施形態では、結合ダイオードDの拡散電位は約1.5Vであるので、共通ゲートGn+1の電位は、共通ゲートGnの電位の0.2Vに拡散電位の1.5Vを加えた1.7Vとなる。以下、同様に共通ゲートGn+2の電位は3.2V、共通ゲートGn+3の電位は4.7Vとなる。ただし、共通ゲートGn+4以降は、ゲートラインVGKが5Vであり、これ以上の電圧にはならないため5Vとなる。また、共通ゲートGnより前(図4の左側)に関しては、結合ダイオードが逆バイアスになっているためゲートラインVGKの電圧がそのまま印加されており、5Vとなっている。シフトサイリスタTnがオン状態の時のゲート電位の分布が、図5(a)に示される。それぞれのシフトサイリスタTがオンするために必要な電圧(以下、しきい値電圧と表記する場合がある。)は、それぞれのゲート電位に拡散電位を加えたものとほぼ同じである。シフトサイリスタTnがオンしている場合、同じ転送ラインΦ2に接続されているシフトサイリスタTの中で最もゲート電位が低いのはシフトサイリスタTn+2である。このため、シフトサイリスタTn+2の共通ゲートGn+2の電位は、先に説明したように3.2Vであり、したがってシフトサイリスタTn+2のしきい値電圧は4.7Vとなる。しかしながら、シフトサイリスタTnがオンしているため、転送ラインΦ2の電位は約1.5V(拡散電位)に引き込まれており、シフトサイリスタTn+2のしきい値電圧より低いため、シフトサイリスタTn+2はオンする事ができない。同じ転送ラインΦ2に接続されている他のシフトサイリスタTは、すべてシフトサイリスタTn+2よりも、しきい値電圧が高いため、同様にオンする事ができず、シフトサイリスタTnのみがオン状態を保つことができる。
また、転送ラインΦ1に接続されているシフトサイリスタTにおいて、最も、しきい値電圧が低い状態であるシフトサイリスタTn+1のしきい値電圧は3.2V、次にしきい値電圧の低いシフトサイリスタTn+3は6.2Vである。この状態で転送ラインΦ1に5Vを供給すると、シフトサイリスタTn+1のみがオン状態に遷移できる。この状態では、シフトサイリスタTnとシフトサイリスタTn+1とが同時にオンした状態であり、シフトサイリスタTn+1から右側のシフトサイリスタTのゲート電位が、それぞれ拡散電位分だけ引き下げられる。ただし、ゲートラインVGKが5Vであり、ゲート電圧はゲートラインVGKで制限されるため、シフトサイリスタTn+5より右側は5Vである。この場合のゲート電圧分布が、図5(b)に示される。この状態で転送ラインΦ1の電位を0Vに下げると、シフトサイリスタTnがオフし、共通ゲートGnの電位がゲートラインVGKの電位まで上昇する。この場合のゲート電圧分布が、図5(c)に示される。こうしてシフトサイリスタTnからシフトサイリスタTn+1へ、オン状態の転送が完了する。
次いで、発光サイリスタLの発光動作に関して説明する。シフトサイリスタTnのみがオンしている場合を考える。発光サイリスタL4n-3~L4nまで4つの発光サイリスタのゲート電位は、シフトサイリスタTnの共通ゲートGnに接続されているため、共通ゲートGnと同じ0.2Vである。したがって、それぞれの発光サイリスタL4n-3~L4nのしきい値は1.7Vであり、点灯信号ラインΦW1~ΦW4から1.7V以上の電圧が供給されれば点灯可能である。つまり、シフトサイリスタTnがオンしている場合、点灯信号ラインΦW1~ΦW4に点灯信号を供給することによって、発光サイリスタL4n-3~L4nまでの4つの発光サイリスタを適当な組み合わせで選択的に発光させることが可能である。この場合、シフトサイリスタTnの隣に配されたシフトサイリスタTn+1の共通ゲートGn+1の電位は1.7Vであり、共通ゲートGn+1に接続している発光サイリスタL4n+1~L4n+4のしきい値電圧は3.2Vとなる。点灯信号ラインΦW1~ΦW4から供給される点灯信号は5Vのため、発光サイリスタL4n-3~L4nの点灯パターンと同じ点灯パターンで、発光サイリスタL4n+1~L4n+4も点灯しそうである。しかしながら、発光サイリスタL4n-3~L4nの方が発光サイリスタL4n+1~L4n+4よりもしきい値電圧が低いため、点灯信号が供給された場合、発光サイリスタL4n-3~L4nは、発光サイリスタL4n+1~L4n+4よりも早く点灯する。一旦、発光サイリスタL4n-3~L4nが点灯すると、接続されている点灯信号ラインΦW1~ΦW4が約1.5V(拡散電位)に引き込まれ、発光サイリスタL4n+1~L4n+4のしきい値電圧よりも低くなるため、発光サイリスタL4n+1~L4n+4は点灯することができない。このように、1つのシフトサイリスタTに複数の発光サイリスタLを接続することによって、複数の発光サイリスタLを同時に点灯させることができる。
図6に、図4に示される発光素子アレイの駆動信号波形の例を示す。ゲートラインVGKには、上述のように常に5Vが供給される。奇数番目のシフトサイリスタT用の転送ラインΦ1、偶数番目のシフトサイリスタT用の転送ラインΦ2に、同じ周期Tcにてクロック信号が印加される。スタートパルスラインΦsには5Vが供給されているが、転送ラインΦ1が5Vになる少し前に、ゲートラインVGKとの間に電位差をつけるために0Vに落とされる。これによって、最初のシフトサイリスタTの共通ゲートGが5Vから1.5Vに引き込まれ、しきい値電圧が3.0Vとなり、転送ラインΦ1による信号で発光素子であるシフトサイリスタTがオンできる状態になる。転送ラインΦ1に5Vが印加され、最初のシフトサイリスタTがオン状態に遷移してから少し遅れて、スタートパルスラインΦsに5Vが供給され、以降、スタートパルスラインΦsには5Vが供給され続ける。転送ラインΦ1と転送ラインΦ2とは、互いのオン状態(ここでは5V)が重なる時間Tovを備え、略相補的な関係になるように構成される。発光サイリスタLの点灯用信号ラインΦW1~ΦW4の波形は、転送ラインΦ1、Φ2の周期の半分の周期で送信され、対応するシフトサイリスタTがオン状態のときに5Vが印加されると、発光サイリスタLが点灯する。例えば、時刻aでは同一のシフトサイリスタTに接続されている4つの発光サイリスタLが全て点灯している状態であり、時刻bでは3つの発光サイリスタLが同時点灯している。また、時刻cでは全ての発光サイリスタLは消灯状態であり、時刻dでは2つの発光サイリスタLが同時点灯している。時刻eでは点灯する発光サイリスタLは1つのみである。本実施形態では、1つのシフトサイリスタTの共通ゲートGに接続される発光サイリスタLの数は4つとしている。しかしながら、これに限ったものではなく、1つのシフトサイリスタTの共通ゲートGに接続される発光サイリスタLは、用途に応じて、3つ以下であってもよいし、5個以上であってもよい。
再び図1を参照し、本実施形態の駆動装置100を説明する。駆動装置100の駆動回路1100出力端子OUTは、図4に示される発光素子アレイの発光サイリスタLの点灯信号ラインΦW1~ΦW4の何れか1つのラインに接続される。図4に示されるような、点灯信号ラインΦW1~ΦW4の4つのチャネル(Ch)に対応させるためには、駆動装置100は、複数の駆動回路1100、より具体的には、4つ(4ch分)の駆動回路1100が必要となる。Ch数に応じて出力端子OUTが必要な場合、駆動装置100は、同様な構成を備える駆動回路1100を必要なch分用意すればよい。
駆動回路1100の1ch分を示す図1において、電流出力回路1101の電流生成部1000は、入力電圧Vinに応じて抵抗R1で決まる電流I1=Vin/R1を発生させる。ここで、入力電圧Vinは、例えば、駆動装置100に含まれるDACなどから供給され、電圧値を可変とすることで電流値I1を所望の値に制御することができる。また、入力電圧Vinは固定であって、抵抗R1を可変としても、同様の制御は可能である。
電流生成部1000において、電流I1から、カレントミラー回路1005を介して電流I2が生成される。電流出力回路1101の電流生成部1000および電流制御部1001は、カレントミラー回路1006を構成する。カレントミラー回路1006によって、電流I2から電流I3が生成され、電流I3が電流制御部1001に供給される。電流制御部1001は、さらに、カレントミラー回路1007を含み、電流I3から負荷素子(図4の場合、発光素子である発光サイリスタL)を駆動する電流Id(駆動電流とも呼ばれうる)が生成される。以上の構成によって、電流出力回路1101は、電流生成部1000で生成した電流I1をカレントミラー回路1005~1007でそれぞれのミラー比に応じた比率で増倍し、電流制御部1001から電流Idとして出力端子OUTを介して負荷素子に供給する。電流制御部1001において、電流Idは、信号P_driveよって供給の開始/終了(電流Idのオン/オフ)が制御され、信号P_driveがHiとなる期間において、電流出力回路1101の電流制御部1001から電流Idが、負荷素子に出力される。
また、駆動装置100は、出力端子OUTの電位をリセットするためのリセット回路を含む。具体的には、信号P_dischargeが、出力端子OUTと接地端子との間にあるリセット用のスイッチ1003を制御する。信号P_dischargeがHiとなる期間、スイッチ1003がオン(導通)し、出力端子OUTが接地されることによって、負荷素子である発光サイリスタLは、発光を停止したリセット状態をとる。
電圧供給回路1102のプリチャージ制御部1002は、出力端子OUTと電源VDDとの間に配されたスイッチ1004と、スイッチ1004を制御するための制御部1008と、を含む。スイッチ1004は、制御部1008を通して、信号P_prechargeによってオン/オフ(導通/府導通)が制御される。信号P_prechargeがLoとなる期間において、スイッチ1004のゲート電位は接地レベルとなり、スイッチ1004はオフ状態となり、電圧供給回路1102から負荷素子への電圧の印加がオフとなる。また、信号P_prechargeがHiとなる期間において、スイッチ1004のゲート電位は電圧Vchargeとなると、スイッチ1004がオン状態となり、電圧供給回路1102による負荷素子への電圧の印加が有効(オン)となる。
このように、駆動装置100は、電流出力回路1101が負荷素子に電流Idの供給を開始するタイミングを制御するための信号線(信号P_driveを供給する信号線。)と、電圧供給回路1102がオフするタイミングを制御する信号線(信号P_prechargeを供給する信号線。)と、を別々に備える。これによって、後述するが、負荷素子への電流出力回路1101による電流Idの供給と、電圧供給回路1102によるプリチャージ電圧の印加と、を別々に制御できる。
ここで、電圧供給回路1102のプリチャージ制御部1002の役割について説明する。負荷素子である発光サイリスタLを点灯させるためには、発光サイリスタLのアノード端子の電位を所定の発光しきい値電圧Voth以上まで上昇させる必要がある。図4に示されるように、出力端子OUTと繋がる転送ラインΦWには、複数の負荷素子である発光サイリスタLのアノード端子が接続される。そのため、点灯させる発光サイリスタLが1つであっても、他のアノード端子、つまり、転送ラインΦWに接続されるすべての発光サイリスタLのアノード端子の電位を上昇させる必要がある。転送ラインΦWに接続される発光サイリスタLの個数によって、出力端子OUTに接続される寄生容量が大きくなる場合がある。例えば、発光サイリスタLの1つあたりのアノード端子の寄生容量を1.0pFとした場合、200個の発光サイリスタLを接続すると寄生容量は200pFにもなる。すなわち、発光サイリスタLの発光を開始させるためには、200pFの寄生容量を所定の発光しきい値電圧まで充電する必要がある。
しかしながら、発光サイリスタLの発光の光量が小さい場合、換言すると必要な電流Idが小さい場合、寄生容量を充電する時間が長くなり、所定の時間内に発光サイリスタLが発光を開始できない場合がある。図2に示される記録装置の露光ヘッド106において、露光ヘッド106に搭載されている発光素子1個あたりの電流Idは、1mAから10mA程度までの出力レンジの仕様を求められるとする。また、電流Idが1mAの場合と10mAの場合とで、発光素子が発する積算光量が10倍となる使用を求められたとする。このとき、電流Idの量によらず信号P_driveによって電流Idの供給がオン状態に遷移してから、発光素子が発光しきい値電圧Vothを超えて発光開始するまでの期間が、ばらつかないようにする必要がある。このため、出力端子OUTを発光サイリスタLの発光しきい値電圧Voth直前の電圧まで充電しておくことによって、発光サイリスタLが発光開始するまでの時間差を縮小させる。これは、電流Idの供給が開始されてから発光開始までの期間が電流Idの大小によって変わってしまった場合、発光素子が発する積算光量が、電流Idの大小によって所定の積算光量からずれてしまい、記録装置200の画像品質に影響しうるからである。これに対して、本実施形態において、電圧供給回路1102は、電流出力回路1101が負荷素子である発光サイリスタLに電流Idを供給する前に、プリチャージ電圧の印加を開始し、出力端子OUTのノードを充電する。以下、信号P_drive信号をHiとし、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始するタイミングをタイミングT1と呼ぶ場合がある。また、タイミングT1の前に、信号P_prechargeをHiとし電圧供給回路1102から電圧の印加を開始した後に、次に信号P_prechargeをLoとし電圧供給回路1102が電圧の印加をオフとするタイミングをタイミングT2と呼ぶ場合がある。
次に、図7を用いて、本実施形態における駆動装置100の駆動回路1100の動作タイミングについて説明する。図7において、上側の3つの波形は、図1の信号P_drive、信号P_precharge、信号P_dischargeの入力に対応しており、上述のHiとLoとの2つのステートをとる。下側の3つの波形は、信号P_drive、信号P_precharge、信号P_dischargeの入力に対する駆動回路1100の応答波形の例を示している。端子OUTは、負荷素子である発光サイリスタLのアノード端子が接続された出力端子OUTの電圧波形である。電流Idは、電流出力回路1101から出力される上述の電流Idの波形である。電流Ipは、電圧供給回路1102であるプリチャージ制御部1002からの電圧の印加によって供給される電流Ipの波形を示している。発光サイリスタLのアノード端子には、電流Idと電流Ipとを合計した電流が、出力端子OUTから供給される。また、図7に示される期間Ctは、発光サイリスタLを発光制御するための1サイクルの期間を示している。
次いで、期間Ctで示される1サイクル中の駆動装置100の発光制御に関して説明する。時刻t1にて信号P_dischargeがLoとなり、出力端子OUTが接地端子から遮断され、信号P_prechargeがHiとなり電圧供給回路1102がオンし発光サイリスタLのアノード端子に電圧が印加される。電流Ipは、電圧供給回路1102がオンし、電圧の印加を開始した直後に、比較的大きな電流Ipaが流れ、その後、出力端子OUTの電圧の上昇に従って電流Ipは小さくなる。出力端子OUTの電圧が上昇し、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpの値になると、電圧供給回路1102からの電流Ipがゼロとなり出力端子OUTの電圧が安定する。本実施形態において、電圧供給回路1102のプリチャージ制御部1002から印加する電圧Vpは、発光サイリスタLの発光しきい値電圧Voth以下の値とした。つまり、電圧Vpは、詳しくは後述するが、駆動装置100が駆動する負荷素子の駆動しきい値電圧以下とする。これによって、信号P_driveがHiになる前に、電圧供給回路1102によるプリチャージ電圧の印加だけで発光サイリスタLが発光し始めてしまうことを防止できる。
出力端子OUTの電圧は、時刻t1の電圧供給回路1102の電圧の印加の開始(スイッチ1004のオン)によって、上昇を開始する。その後、時刻t1と電流出力回路1101が電流Idの供給を開始する時刻t2との間の時刻t4において、出力端子OUTの電圧は、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpで安定化し、電圧供給回路1102からの電流Ipはゼロとなる。続いて、時刻t2で信号P_driveがHiとなることで、電流出力回路1101から電流Idの供給が開始される。この時刻t2は、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始する上述のタイミングT1である。また、この時刻t2において、電圧供給回路1102は、電圧の印加をオフ(スイッチ1004をオフ)しない。つまり、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始するタイミングT1と、電圧供給回路1102が電圧の印加をオフする上述のタイミングT2と、は互いに異なるタイミングである。
例えば、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始してから所定の期間の経過後に、電圧供給回路1102が電圧の印加をオフしてもよい。この所定の時間は、特許文献1に示されるようなスイッチが、定電流を供給する端子とプリチャージ電圧を印加する端子との間を切替える時間よりも長い。図7に示す動作では、電流出力回路1101による電流Idの供給を開始した後も、電圧供給回路1102において信号P_prechargeはHiを継続する。このようにタイミングT1とタイミングT2とが異なるタイミングであることで、プリチャージ駆動の終了のスイッチングノイズと定電流駆動の開始のスイッチングノイズとが重なり、大きなスイッチングノイズが発生してしまうことが抑制できる。
大きなスイッチングノイズの発生は、負荷素子の制御において以下のような影響を与えうる。1つは、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpに安定していた出力端子OUTの電圧が、スイッチングノイズが重畳することによって電圧Vpから変動してしまうことである。電圧供給回路1102が電圧の印加をオフする際に、所望の電圧Vpから出力端子OUTの電圧値が変動してしまった場合、発光サイリスタLの発光開始タイミングのずれに繋がり、記録装置200によって記録される画質を悪化させてしまう可能性がある。もう1つは、電流出力回路1101が供給する電流Idがスイッチングノイズの影響で不安定になる可能性があることである。発光サイリスタLなどの発光素子が発光している間、その光量が安定的に得られることを重視して、電流出力回路1101に適当な付加容量を配する場合がある。そのため、スイッチングノイズの影響で電流出力回路1101を構成する基準電位や電源が変動し、電流出力回路1101が一旦不安定な状態になってしまうと、回路が静定するまでの時間が長くなる。電流出力回路1101が静定するまでの間、電流制御部1001からの出力される電流Idは、所定の値から外れ、発光素子の光量がずれてしまう可能性がある。そこで、本実施形態において、タイミングT1とタイミングT2とのタイミングを異ならせることによって、スイッチングノイズの影響を抑制し、負荷素子に対する高精度な制御を実現できる。
また、図4に示されるように、駆動装置100の駆動回路1100の1つの出力端子OUTに対して、複数の負荷素子が接続され、駆動装置100の駆動負荷が大きくなる場合について考える。この場合、タイミングT1で電流出力回路1101から電流Idを供給するためのスイッチ(トランジスタ1009)のサイズと、タイミングT2で電圧供給回路1102をオフに切り替えるスイッチ(スイッチ1004)のサイズと、が共に大きくなる。これによって、スイッチングノイズの影響が大きくなりやすい。さらに、図4に示される例において、駆動装置100には4ch分の駆動回路1100が必要になるが、出力端子OUTが複数になった場合、出力端子OUT間においても、スイッチングノイズが重畳しスイッチングノイズの影響が大きくなりやすい。本実施形態において、タイミングT1とタイミングT2とのタイミングが異なることによって、複数の駆動回路1100を含む駆動装置100においても、スイッチングノイズを効果的に抑制でき、高精度な負荷素子の制御が実現できる。
続いて、時刻t2から時刻t3までの期間が、発光サイリスタLの点灯期間となる。電流出力回路1101が供給する電流Idに応じた光量で、発光サイリスタLが点灯する。時刻t3で、信号P_driveと信号P_prechargeとが、共にLoとなり、信号P_dischargeがHiとなることによって、出力端子OUTは接地端子に接続されリセットされる。接地端子に接続することによって、発光サイリスタLの寄生容量に蓄積された電荷が、急速に接地端子へと流出し、出力端子OUTの電位が低下する。これによって、発光サイリスタLを急速にかつ、確実に消灯させることができる。
次に、本実施形態における電圧供給回路1102の動作を説明する。図1に示されるように、電圧供給回路1102は、負荷素子への電圧の印加、および、電圧の印加のオフを制御するためのスイッチ1004として電圧供給用トランジスタを含む。本実施形態において、スイッチ1004としてNMOSトランジスタが用いられる例を示す。電圧供給回路1102のプリチャージ制御部1002は、印加する電圧(上述の電圧Vp)を電圧Vchargeによって制御することができる。上述の通り、信号P_prechargeがHiとなり、スイッチ1004がオンとなる(電圧供給回路1102がオンとなる。)期間において、スイッチ1004のゲート端子の電位は、電圧Vchargeと等しくなり、スイッチ1004がオンとなった直後から、スイッチ1004のドレイン端子から電流Ipが供給され、出力端子OUTの電位は上昇する。ここで、図1に示される電圧Vchargeをスイッチ1004のゲート端子に与える構成のように、電圧供給回路1102が負荷素子に電圧を印加する際に、電圧供給用トランジスタであるスイッチ1004のゲート電圧が制御可能であってもよい。このような構成によって、スイッチ1004のドレイン端子側の電位が多少変動した場合であっても、スイッチ1004のトランジスタのしきい値電圧Vtとしたときに、印加される電圧Vpが(Vcharge-Vt)にて決まる電圧値として安定するからである。しかしながら、スイッチ1004はトランジスタであることに限られることはない。スイッチ1004として、一般的なオープン/ショートスイッチを用い、信号P_prechargeがHiのときにスイッチをショートさせ、電圧Vchargeの電圧値を、直接、出力端子OUTに与えるような手法をとってもよい。
ここで、電流出力回路1101は、負荷素子への電流Idの供給のオンまたはオフを制御するためのスイッチとして電流出力用トランジスタを含む。電流出力用トランジスタとは、電流出力回路1101のカレントミラー回路1007の出力用のトランジスタ1009のことを指す。本実施形態において、図1に示されるように、電流制御部1001のトランジスタ1009として、PMOSトランジスタが用いられる例を示す。トランジスタ1009は、カレントミラー回路1007で参照電流I3をミラー比に応じた比率で増倍したドレイン電流としてコピーするトランジスタであり、そのドレイン電流が電流Idとなる。本実施形態において、スイッチ1004として機能するトランジスタ(電圧供給用トランジスタ)の導電型と、トランジスタ1009(電流出力用のトランジスタ)の導電型とは、互いに異なっている。また、本実施形態において、発光サイリスタLの発光制御をアノード側で行っているが、カソード側で行う場合、電流IdをNMOSトランジスタで生成し、電圧Vpの印加をPMOSトランジスタで制御してもよい。電流Idの生成と、電圧Vpの印加とを、互いに異なる導電型のトランジスタで行う。これによって、例えば、発光を止める際に、電流出力回路1101と電圧供給回路1102とを同時にオフ状態に遷移させても、それぞれのトランジスタの出力端子側にチャージされた電荷の一部がキャンセルされる。結果として、スイッチングノイズが抑制され、システムとして安定化しやすくなる。
次に、電圧供給回路1102から負荷素子に印加される電圧Vpの設計値について述べる。例えば、スイッチ1004のドレイン端子は、図1に示されるように、5Vの電源VDDに繋ぐことができる。ここで、スイッチ1004のトランジスタのしきい値電圧をVtとすると、電圧供給回路1102から供給される電圧Vpは(Vcharge-Vt)となる。信号P_prechargeをHiとしてから、出力端子OUTの電位が(Vcharge-Vt)まで上昇したところで、信号P_prechargeがHi状態となっている期間中であっても、スイッチ1004は、電流Ipを出力端子OUT側に供給しなくなる。
また、電圧Vpは、発光素子である発光サイリスタLの発光しきい値電圧以下とすることによって、より高精度な発光制御を実現できる場合がある。例えば、スイッチ1004のドレイン端子側に電源VDDから5Vを与え、発光サイリスタLの発光しきい値Vothを2V、発光サイリスタLの拡散電位を1.5Vと仮定し、電圧Vpを1.0Vとなるように設計する。スイッチ1004のトランジスタのしきい値電圧Vtを0.5Vとした場合、電圧Vchargeを1.5Vとすれば、電圧Vp=1.0Vが得られる。この場合、発光サイリスタLの点灯状態において、出力端子OUTの電位は拡散電位である1.5Vとなるため、信号P_prechargeをLoとし電圧供給回路1102をオフしなくともプリチャージ制御部1002からの電流供給をゼロとできる。つまり、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始した後でも、発光を止めるタイミングまで、電圧供給回路1102はスイッチ1004のゲートをオフする必要がなくなる。これによって、電流出力回路1101から電流Idを供給し発光を制御する期間中に、電圧供給回路1102をオフするタイミングT2のスイッチングノイズの発生がなくなり、より高精度な発光制御が可能となる。
例えば、図7に示されるように、電流出力回路1101が電流Idの供給を終了するタイミングと、電圧供給回路1102が電圧の印加をオフするタイミング(タイミングT2)と、が同じタイミングであってもよい。発光を止めるタイミングにおいて、多少スイッチングノイズが大きく発生し、その後、スイッチングノイズの影響で電流出力回路1101が不安定化したとしても、発光を止めている状況下においては発光制御に及ぼす影響は小さい。また、図7に示されるように、電流出力回路1101が電流Idの供給を終了するタイミングと、電圧供給回路1102が電圧の印加をオフするタイミングと、リセット回路が出力端子OUTの電位のリセットを開始するタイミング(信号P_discharge)と、が同じタイミングであってもよい。これによって、スイッチングノイズが発生しうる状況下において、発光を確実に止めることが可能となる。
さらに、電圧供給回路1102は、負荷素子である発光サイリスタLの発光しきい値電圧よりも高い電位の電圧源から負荷素子に電圧を印加してもよい。本実施形態において、負荷素子に電圧Vpを印加するにあたって、スイッチ1004のドレイン端子側に、発光サイリスタLの発光しきい値電圧よりも高い電源VDDが供給される。電圧源となるスイッチ1004のドレイン端子側の電位が出力端子OUTよりも常に高い場合、スイッチ1004のソース端子側である出力端子OUTの側からドレイン端子側となる電圧源の側へ電流が流れてしまうことを防止するためである。つまり、スイッチ1004を介して発光しきい値電圧より高い電位の電圧源から負荷素子に電圧を印加すれことによって、電流が出力端子OUTの側から電圧供給回路1102の側に流れることはない。したがって、図1に示されるような構成を用いることによって、電流Idの一部が、電圧供給回路1102に流れることなく、電圧供給回路1102による電圧の印加と電流出力回路1101による電流Idとを同時に負荷素子の側に供給することが可能となる。
上述の構成において、電圧Vhcargeによって、スイッチ1004のゲート電圧を制御し、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpが(Vcharge-Vt)として制御可能である。また、電圧供給回路1102が、発光サイリスタLの発光前に予め出力端子OUTの電圧を発光しきい値電圧の近傍の電圧値まで充電することが可能となり、電流Idの電流量が小さい場合でも所定の時間内に発光を開始させることが可能となる。
ここで、スイッチ1004のゲート電圧を制御する電圧Vchargeは、駆動装置100の外部から適当な電位を直接、供給してもよい。しかしながら、これに限られることはなく、駆動装置100が、電圧供給用トランジスタであるスイッチ1004のゲート電圧を制御するための制御回路を備えていてもよい。制御回路の出力として電圧Vchargeが駆動装置100の内部で生成できる方が、駆動装置100を用いてシステムを構築するユーザにとって使い勝手がよくなる。さらに、複数の負荷素子が出力端子OUTに接続される場合、負荷素子を個別または複数個単位で、例えば、発光制御のサイクルである期間Ctごとに電圧Vchargeが変更できる駆動装置100であってもよい。例えば、所定の電圧源が出力する電圧値をDACなどの制御回路を用いて可変とし、制御回路の出力を電圧Vchargeとすることによって実現できる。負荷素子の駆動しきい値電圧は、素子間でばらつきを持ちうるため、駆動しきい値電圧に合わせて電圧Vchargeを調整することによって、より高精度な駆動制御が実現できる。また、駆動装置100が複数の駆動回路1100を備える場合、駆動装置100に複数の制御回路が配されていてもよい。駆動回路1100ごとに、負荷素子の駆動しきい値電圧とスイッチ1004のトランジスタのしきい値電圧Vtとのばらつきに合わせて、電圧Vchargeを可変とすることによって、より高精度な駆動制御が実現できる。
図8は、上述のタイミングT1とタイミングT2との変形例を説明する図である。図7と同様に、図1の信号P_drive、信号P_precharge、信号P_dischargeの入力に対応する。信号P_driveがHi状態になると、電流出力回路1101は負荷素子に電流Idを供給し、P_dischargeがHi状態になると、リセット回路のスイッチ1003がオン状態となり発光が停止する。P_prechargeがHi状態になると、電圧供給回路1102は負荷素子に電圧Vpを印加する。ここでは、信号P_prechargeの変形例としてP_precharge1~3の3例を示している。
信号P_drive、信号P_discharge、信号P_precharge1の関係は、図7に示される駆動タイミングと同じタイミングである。時刻t1において、信号P_precharge1をHi、信号P_dischageをLowにする。次いで、時刻t2において、信号P_drive信号をHiにする(タイミングT1)。その後、時刻t3で信号P_drive信号、信号P_precharge1をLow(タイミングT2)、信号P_dischargeをHiにする。タイミングT1とタイミングT2とが異なるタイミングになることで、スイッチングノイズの増大を抑制しており、前述したように高精度な駆動制御が実現できる駆動方法となっている。また、時刻t2から時刻t3の間は、電流出力回路1101と電圧供給回路1102の両方が同時に有効化され駆動している期間である。電圧供給回路1102による電圧の印加をオフするタイミングT2は、例えば、タイミングT1から一定の期間の経過後としてもよい。タイミングT2は、時刻t2から時刻t3までの間の適当な時刻で実施するようにしても、タイミングT1とタイミングT2とが異なるタイミングとなることでスイッチングノイズの増大を抑制し本実施形態の効果が得られる。しかしながら、発光を停止させる時刻t3において、電圧供給回路1102による電圧の印加をオフすることによって、発光制御中に電圧供給回路1102をオフするためのスイッチングノイズが発光制御に与える影響を回避することができる。このため、より高精度な駆動制御をすることが可能となる。このような駆動は、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpが、発光サイリスタLの発光しきい値電圧Voth以下でかつ拡散電位Vod以下となっている場合、効果が大きい。
次に、信号P_drive、信号P_discharge、信号P_precharge2の関係について説明する。時刻t1において、信号P_precharge2をHi、信号P_dischageをLoにする。次いで、時刻t5において信号P_precharge2をLoにする(タイミングT2)。つまり、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始する前に、電圧供給回路1102が電圧の印加をオフする。信号P_dischage2をLoにするタイミングT2から所定の期間を経過した後に、時刻t2において、信号P_drive信号をHiにする(タイミングT1)。その後、時刻t3で信号P_driveをLow、信号P_dischargeをHiとする。タイミングT1とタイミングT2が異なるタイミングとなることで、この動作においても、スイッチングノイズが増大することを抑制する効果が得られる。また、時刻t5から時刻t2までの期間は、電流出力回路1101と電圧供給回路1102の両方が無効化している期間であり、時刻t5の時点で出力端子OUTは、電圧供給回路が印加する電圧値を保持した状態でフローティングになる。時刻t5において、電圧供給回路1102をオフするが、発生するスイッチングノイズは、タイミングT1とタイミングT2とが異なるので小さく、出力端子OUTの電圧値は、電圧供給回路1102から印加される電圧Vpとみなすことができる。このようなタイミングでの駆動は、時刻t5から時刻t2までの期間を確保できるケースにおいて有効である。
次に、信号P_drive、信号P_discharge、信号P_precharge3の関係について説明する。時刻t1において、信号P_precharge3をHi、信号P_dischageをLoにする。次いで、時刻t2において、信号P_drive信号をHiにする(タイミングT1)。その後、時刻t6において信号P_precharge3信号をLoにする(タイミングT2)。つまり、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始した後、かつ、電流出力回路1101が電流Idの供給を終了する前に、電圧供給回路1102が電圧の印加をオフする。その後、時刻t3において、信号P_driveをLo、信号P_dischargeをHiにする。この動作においても、タイミングT1とタイミングT2とが異なるタイミングとなることで、上述の各動作と同様の効果が得られる。また、時刻t2から時刻t6までの期間は、電流出力回路1101と電圧供給回路1102の両方が有効化している期間である。時刻t2の時点から電流Idが供給開始されるが、時刻t2から時刻t6までの期間において、電圧供給回路1102からの電圧の印加によって電流Ipが供給されていても何ら問題がない。また、信号P_discharge1、3に示す動作は、後述するが、駆動制御を高速かつ精密に行う際に特に有効である。
上述のように、積算光量の目標値や発光サイクルの期間Ctを考慮しながら、種々の高精度な駆動制御を行うために、タイミングT1とタイミングT2とは、それぞれ別々に制御可能とする。また、駆動装置100は、タイミングT1とタイミングT2との前後関係も含め、調整が可能であってもよい。また、例えば、駆動装置100の外部からの入力制御でスイッチ1004のオン/オフが可能な構成をとしてもよい。これによって、所望のタイミングT2を得られるため、より高精度な駆動制御が実現しやすくなる。
次に、駆動制御の高速化において、本実施形態の駆動装置100の動作が有効であることについて説明する。電圧供給回路1102からの電圧の印加によるプリチャージ期間が十分取れない場合、特許文献1の構成では、プリチャージ期間内に寄生容量を電圧Vpまで充電できず、充電途中で電圧の印加をオフすることになる。充電途中で電圧供給回路1102からの電圧の印加をオフした場合、電流出力回路から供給される電流Idの電流量の大小によって発光開始タイミングばらつきが発生しやすい。結果として、駆動装置100による制御性が低下してしまう。高速化必要な場合は、例えば、図4に示される発光サイリスタLの例で説明すると、1つの出力端子OUTに対して100個の発光サイリスタのアノード端子が接続される場合である。1列分の画像を得るために、100回の繰り返し発光制御が必要となるため、1サイクルあたりの発光制御時間をいかに短くするかが重要となる。本実施形態の効果を図9のタイミングチャートを用いて説明する。図中の記号および各タイミングにおける動作の概略に関しては図7の説明と同じである。また、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpは、発光サイリスタの発光しきい値電圧Voth以下であり、かつ、拡散電位Vod以下として説明する。
まず、時刻t1において、信号P_prechargeをHi、信号P_dischageをLoにする。時刻t1から、電圧供給回路1102による電圧の印加によって、電流Ipが流れる。時t1から時刻t2に向かって、出力端子OUTの電位が上がると同時に電流Ipは徐々に小さくなる。次いで、時刻t2において、電流出力回路1101は、電流Idの供給を開始する(タイミングT1)。この時刻t2において、出力端子OUTの電位は、電圧Vpに到達していないため、電圧供給回路1102から電圧が印加されることによる電流Ipの供給は継続される。さらに、時刻t4において、出力端子OUTの電位が電圧Vpに達することで、電圧供給回路1102からの電流Ipの供給がゼロとなる。電流Ipがゼロとなった後は、電流出力回路1101が供給する電流Idによって出力端子OUTの電圧は、発光サイリスタLの発光しきい値電圧Vothまで上昇する。時刻t7にて出力端子OUTの電圧が発光しきい値Vothに到達した後、拡散電位Vodに向かって電圧が降下していく。時刻t8において、出力端子OUTの電圧は、拡散電位Vodに到達するが、発光サイリスタLの発光開始タイミングは時刻t7よりも後であり、時刻t8の近傍にて実際の発光が開始される。
本実施形態において、駆動制御の高速化のために、時刻t1から時刻t2までの時間が短く、時刻t2において、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始した時点で、出力端子OUTの電圧が電圧Vpに達していない。しかしながら、時刻t2の後も、出力端子OUTの電圧が電圧Vpに達するまで、電圧供給回路1102は、電圧を印加することによる電流Ipの供給を続ける。これによって、出力端子OUTの電圧が電圧Vpに到達するまでの時間のばらつきが、発光する輝度などに応じて変化する、電流出力回路1101から供給される電流Idのみに依存する場合よりも小さくなる。また、発光しきい値電圧Voth付近に電圧供給回路1102が印加する電圧Vpを設定することによって、発光開始までの時間のばらつきを小さくできるため、より高精度な発光制御が実現できる。このように、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始するタイミングと、電圧供給回路1102が電圧の印加をオフするタイミングと、を異ならせることによって、同時に遷移させる場合よりもスイッチングノイズを抑制できる。さらに、電流出力回路1101から供給される電流Idと電圧供給回路1102の電圧の印加に伴う電流Ipの供給によって、高精度な駆動制御を高速に行うことが可能となる。
本実施形態において、駆動装置100を用いて発光サイリスタLを駆動することによって、スイッチングノイズを効果的に抑制できる。これによって、プリチャージ電圧の電圧値や電流出力回路1101が安定し、光量ズレや発光開始タイミングばらつきを抑え、高精度な発光制御をおこなうことが可能となる。ここでは、負荷素子として発光サイリスタLを例に説明したが、駆動装置100の上述の動作を用いることによって、他の発光素子であっても、高速で高精度な発光制御が可能であり、また、発光素子以外の負荷素子であっても駆動の制御性が向上する。
第2実施形態
図10、11を参照して、第2実施形態による駆動装置の構造および動作について説明する。図10は、本実施形態における駆動装置100が備える駆動回路1100の構成例を示す回路図である。また、図11は、本実施形態における駆動装置100の駆動回路1100の動作タイミングについて説明する図である。第1実施形態と比較して、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpを発光しきい値電圧Vothよりも高くしている。また、出力端子OUTの電圧が、発光しきい値電圧Vothを超え、その後、電圧が降下するタイミングで電圧供給回路1102による電圧の印加をオフしている。また、駆動回路1100が、出力端子OUTの電圧を検出する構成を有する。これ以外は、上述の第1実施形態と同様であってもよいため、異なる部分を中心に説明し、同様であってもよい部分については説明を適宜省略する。本実施形態は、第1実施形態に対して、さらなる高速化が可能である。
図10において、駆動回路1100には、出力端子OUTの電圧を検出するための電圧検出部2000が配される。また、電圧供給回路1102のプリチャージ制御部1002には、電圧供給回路1102をオンするタイミングを伝える信号P_start、電圧供給回路1102をオフするタイミングを伝える信号P_stopが入力される。また、信号P_start、信号P_stopに応じて電圧V_prechargeを生成し、スイッチ1004を駆動する制御部2003が配される。上述の第1実施形態における信号P_chargeが、電圧V_prechargeに対応する。スイッチ1004に対するオン/オフの駆動は、上述の第1実施形態と同様であるが、電圧V_prechargeは、信号P_dischargeのHi/Loではなくスイッチ1004のゲートに入る電圧を示すため、名称を変更している。
本実施形態において、電源VDDが5V、負荷素子である発光素子の発光しきい値電圧Vothが2.0V、拡散電位Vodが1.5Vであるとする。電圧供給回路1102が印加する電圧Vpは、発光しきい値Vothよりも高い電圧となるよう2.5Vとした。電圧Vpとして、例えば、電源VDDを用いてもよい。電圧供給回路1102から印加される電圧Vpが高いほど、より速く負荷素子である発光素子の寄生容量を充電でき、発光素子の発光開始を早めることができる。スイッチ1004は、上述の第1実施形態と同様に、NMOSトランジスタを使用する構成が示されているが、これに限られることはない。例えば、電圧供給回路1102が印加する電圧Vpを電源VDDとするために、スイッチ1004のドレイン端子側に電源VDDを供給し、スイッチ1004に一般的なオープン/ショートスイッチを使用する。電圧供給回路1102から電圧Vpを印加する際に、スイッチ1004をショートさせることで、電源VDDの電圧値を出力端子OUTに印加することができる。
印加電圧Vpを高くした場合においても、発光素子が発光を開始するまでに電圧供給回路1102による電圧の印加をオフ(タイミングT2)すれば、高精度かつ高速な駆動制御をおこなうことが可能となる。負荷素子が、図4に示されるような発光サイリスタLの場合、発光サイリスタLのアノード端子が発光しきい値電圧Vothを超えた後、発光開始前に電圧降下が起きる。この電圧降下中に、電圧供給回路1102による電圧の印加をオフすることによって、高精度かつ高速な発光制御をおこなうことが可能となる。
一方、電圧供給回路1102から印加される電圧Vpを発光しきい値電圧Vothに対して大きくし過ぎると、発光サイリスタLが駆動した際に現れる出力端子OUTの電圧降下が検出しにくくなる。このため、出力端子OUTの電圧降下を検出し、電圧供給回路1102による電圧の印加をオフするタイミングT2を決めるような場合、高精度な駆動制御が難しい。そのため、駆動回路1100の出力端子OUTに複数の発光サイリスタLが接続される場合、複数の発光サイリスタLの発光しきい値電圧Vothの最大値よりも若干高くなるような値に電圧Vpを設計してもよい。
図11を用いて、本実施形態における駆動タイミングについて説明する。時刻t1において、信号P_startをHi、信号P_dischageをLoにする。P_start信号がHiになったことに伴い、制御部2003は、電圧V_prechargeを電圧VHとし、時刻t1から電圧供給回路1102による電圧の印加がオンする。これによって、出力端子OUTには、電圧供給回路1102からのピーク電流Ipaが流れる。時刻t1から時刻t2に向かって、出力端子OUTの電圧が上がってくると同時に電流Ipは徐々に小さくなる。次いで、時刻t2で電流出力回路1101より電流Idの供給が開始される(タイミングT1)。このとき、出力端子OUTの電圧は2.5Vには達しないため、電圧供給回路1102による電圧の印加による電流Ipの供給は継続される。
さらに、時刻t7において、出力端子OUTの電圧が、発光サイリスタLの発光しきい値電圧Vothである2Vに達する。この時刻t7において、発光サイリスタLが駆動を開始し電流が流れるため、出力端子OUTの電圧が降下し始める。時刻t7から時刻t8までの期間は、出力端子OUTの電圧が降下している期間である。電圧降下の期間中の時刻t4において、制御部2003は電圧V_prechargeを電圧VLとし、電圧供給回路1102による電圧の印加をオフする(タイミングT2)。これによって、電圧供給回路からの電流Ipの供給は、直前の電流Ipbからゼロとなる。
上述の第1実施形態において、時刻t4以降も電圧供給回路1102をオンし続ける例を示したが、本実施形態の場合、電圧供給回路1102による電圧の印加をオフする必要がある。電圧の印加をオフしない場合、電圧Vpが発光しきい値電圧Vothよりも高い電圧のため、電圧供給回路1102から電流Ipが供給され続けてしまい、定電流回路の駆動電流Idのみで光量を決定できるような高精度な駆動制御ができなくなるためである。高精度な駆動制御を維持しながら高速化を実現するために、電流出力回路1101が電流Idの供給を開始し、出力端子OUTの電圧が発光しきい値電圧Vothに到達した後、電圧が降下することに応じて電圧供給回路1102からの電圧の印加をオフする。電圧の降下直後であれば、発光サイリスタLの発光は発光遅延があるため、発光サイリスタLは発光を開始しておらず、高精度な駆動制御を維持することが可能である。
電圧降下のタイミングは、駆動する発光サイリスタLのそれぞれの発光しきい値電圧や寄生容量のばらつきなど個別に素子特性を確認し、外部入力パルスによって素子ごとにタイミングT2を微調整することも可能であるが、非常に手間である。そこで、本実施形態において、出力端子OUTの電圧をモニタし、電流出力回路1101が電流の供給を開始した後に、出力端子OUTの電圧が降下することに応じて電圧供給回路1102の電圧の印加をオフさせる信号を出力する電圧検出部2000が配される。
出力端子OUTの電圧の降下を検出(モニタ)する方法は、公知技術が使用できる。例えば、図10に示す電圧検出部2000は、出力端子OUTのノードの電圧降下をモニタする回路例である。電圧検出部2000は、モニタする出力端子OUTのノードに、抵抗Rvを介して容量Cvが接続されている。抵抗Rvの両端の電圧を比較器2001で比較し、出力端子OUT側の電位が低くなった時に信号を出力する。ラッチ回路部2002は、比較器2001から出てきた出力信号をラッチし、ラッチ後、出力信号を反転させるなど、電圧供給回路1102のプリチャージ制御部1002の制御部2003に対して電圧降下したことを信号P_stopとして伝達する。
図11の駆動タイミングにおいて、信号P_stopがHiなるタイミングで電圧供給回路1102の電圧の印加がオフする(タイミングT2)ことが示されている。制御部2003は、電圧供給回路1102による電圧の印加をオンするタイミングを伝える信号P_startと、電圧供給回路1102による電圧の印加をオフするタイミングを伝える信号P_endを処理する。これによって、電圧供給回路1102が電圧を印加する期間を決定し、スイッチ1004のオン/オフを制御する。制御部2003がスイッチ1004に与える電圧値は、電圧V_prechargeが電圧VHをとるとき電圧供給回路1102がオンし負荷素子に電圧Vpを与え、電圧VLをとるときは電圧供給回路1102がオフし負荷素子に電圧を印加はしない値とする。図10に示す例においては、制御部2003に第1実施形態の図1の制御部1008が配された構成をとり、電圧Vchargeを与えることによって電圧VHを生成し、電圧VLは接地電位としてもよい。また、モニタする出力端子OUTは、駆動装置100の駆動回路1100内に含まれる。このため、駆動装置100内に出力端子OUTの電圧を検出できる回路(電圧検出部2000)を備える方が、応答の高速化が図れるため、高精度な駆動制御を実現しやすい。
本実施形態においても、上述の駆動装置100の動作によって、第1実施形態と同様に負荷素子に対する制御性を向上させることが可能となる。また、本実施形態に示す駆動によって、さらに駆動制御を高速化させることができる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:駆動装置、1100:駆動回路、1101:電流出力回路、1102:電圧供給回路、OUT:出力端子

Claims (18)

  1. 負荷素子を駆動するための駆動装置であって、
    前記負荷素子が接続される出力端子と、前記出力端子を介して前記負荷素子に電流を供給する電流出力回路と、前記出力端子を介して前記負荷素子に電圧を印加するための電圧供給回路と、前記電流出力回路が前記負荷素子に電流の供給を開始するタイミングを制御するための第1信号線と、前記電圧供給回路がオフするタイミングを制御する第2信号線と、を含む駆動回路を備え、
    前記電圧供給回路は、前記電流出力回路が前記負荷素子に電流を供給する前に電圧の印加を開始し、
    前記電流出力回路が電流の供給を開始するタイミングと前記電圧供給回路が電圧の印加をオフするタイミングとが、互いに異なり、
    前記電流出力回路が電流の供給を開始した後に、前記出力端子の電圧が降下することに応じて、前記電圧供給回路が電圧の印加をオフすることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記駆動回路が、前記出力端子の電圧をモニタし、前記電流出力回路が電流の供給を開始した後に、前記出力端子の電圧が降下することに応じて前記電圧供給回路の電圧の印加をオフさせる電圧検出部をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  3. 前記電圧供給回路が前記負荷素子に印加する電圧が、前記負荷素子が動作するしきい値電圧以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記電圧供給回路が前記負荷素子に印加する電圧が、前記負荷素子が動作するしきい値電圧よりも高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  5. 前記電圧供給回路が前記負荷素子に印加する電圧が、前記負荷素子が動作するしきい値電圧よりも高く、
    前記電流出力回路が電流の供給を開始した後、かつ、前記電流出力回路が電流の供給を終了する前に、前記電圧供給回路がオフすることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  6. 前記電圧供給回路は、前記負荷素子が動作するしきい値電圧よりも高い電圧の電圧源から前記負荷素子に電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の駆動装置。
  7. 前記電圧供給回路は、前記負荷素子への電圧の印加、および、電圧の印加のオフを制御するための電圧供給用トランジスタを含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の駆動装置。
  8. 前記電圧供給用トランジスタのゲート電圧を制御するための制御回路をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  9. 前記電流出力回路は、前記負荷素子への電流の供給のオンまたはオフを制御するための電流出力用トランジスタを含み、
    前記電圧供給用トランジスタの導電型と、前記電流出力用トランジスタの導電型とが、互いに異なることを特徴とする請求項7又は8に記載の駆動装置。
  10. 負荷素子を駆動するための駆動装置であって、
    前記負荷素子が接続される出力端子と、前記出力端子を介して前記負荷素子に電流を供給する電流出力回路と、前記出力端子を介して前記負荷素子に電圧を印加するための電圧供給回路と、を含む駆動回路を備え、
    前記電圧供給回路は、前記電流出力回路が前記負荷素子に電流を供給する前に電圧の印加を開始し、
    前記電流出力回路が電流の供給を開始するタイミングと前記電圧供給回路が電圧の印加をオフするタイミングとが、互いに異なり、
    前記電圧供給回路は、電源と前記出力端子との間に接続されたトランジスタを含み、前記電圧供給回路が前記出力端子を介して前記負荷素子に電圧を印加する期間において、前記トランジスタのゲート端子に与えられる電位に応じた電位まで前記出力端子の電位を上昇させることを特徴とする駆動装置。
  11. 前記出力端子に、複数の前記負荷素子が接続されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の駆動装置。
  12. 前記駆動装置は、複数の前記駆動回路を含むことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の駆動装置。
  13. 前記駆動装置は、前記出力端子の電位をリセットするためのリセット回路を含むことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の駆動装置。
  14. 前記電流出力回路が電流の供給を終了するタイミングと前記リセット回路が前記出力端子の電位のリセットを開始するタイミングとが、同じであることを特徴とする請求項13に記載の駆動装置。
  15. 前記負荷素子が、電流駆動型の素子であることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の駆動装置。
  16. 前記負荷素子が、発光素子であることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の駆動装置。
  17. 前記発光素子が、発光サイリスタであることを特徴とする請求項16に記載の駆動装置。
  18. 請求項1乃至17の何れか1項に記載の駆動装置を備える露光ヘッドと、
    前記負荷素子として前記露光ヘッドに搭載された発光素子と、
    前記発光素子の光を受ける感光体ドラムと、
    を含むことを特徴とする記録装置。
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