JP3823231B2 - ゴムクローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、移動式作業機械の足廻りに装着するゴムクローラに係るものであり、特に脱輪を防止できるゴムクローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のゴムクローラは鉄クローラと比較してクローラ外れを生じ易いことが欠点であり、この原因は主として段差のある路面作業場で旋回する際にゴムクローラに局部的な捩れが生じて脱輪するためである。図9は従来のゴムクローラの脱輪の状態を示すものであって、隣接する芯金11,11間でゴムクローラ本体16に横ズレが生じて遊動輪19の中央輪19cが芯金角部12に乗り上げて脱輪してクローラ外れとなるのである。なお、17はゴムクローラ全周に埋入されたスチールコードである。
【0003】
この問題を解決するため、本出願人は実願平2−109474号で脱輪防止に効果的なゴムクローラを提案した。図10A及びBはこのゴムクローラを示すもので、Aは平面図、Bは巾方向断面図である。図に示すように、係合部13の両脇に水平突起体15,15’を芯金側面と直行する方向に向けて突出させた芯金11を、隣接する芯金間において該水平突起体15,15’がクローラ周方向視において重複されるよう(重複間隔d)に埋設してある。該水平突起体15,15’は常に良好な重複間隔dを保つため、ゴムクローラ内に埋設した際に最も移動量の少なく、且つスプロケット等への巻き付きに支障を及ぼさない係合部両脇位置に形成してある。このため芯金間に巾方向に外力が加わった場合においても隣接する水平突起体同士が衝突して横ズレを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの従来例にあってはゴムクローラに横ズレとねじれが同時に生じた際に、水平突起体15,15’が通常対峙する面と反対の面で対峙する異常な状態で重複し、クローラ本体の剛性による復元力が働いても水平突起体同士が固定(ロック)されて復元されずクローラ外れを生ずる。これを図面をもって説明すると、通常の重複状態は図11に示す通りであって、水平突起体15,15’の内側面15a,15a’同士が対峙しているが、異常な重複状態となると図12に示す如く、一方の水平突起体15,15’の外側面15b,15b’同士が対峙して、ロック状態となる。
【0005】
本発明は上述のような実状に鑑みなされたもので、その目的とするところは、ゴムクローラに横ズレとねじれが同時に生じた際に、横ズレ防止用の水平突起体が異常な状態で噛み合いロックされることを防ぎ、脱輪を防止する横ズレ規制突起付きクローラ用芯金を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のゴムクローラの特徴は、中央に駆動輪との係合部及び該係合部の両外側に一対の脱輪防止用の突起を有した芯金を帯状の弾性体内に一定間隔で埋設したゴムクローラにおいて、該芯金の巾方向両側面のそれぞれにおける該係合部の両脇の少なくとも一方に、芯金側面と直行する方向へ水平突起体を突出させると共に、該水平突起体の対峙する面と反する面に一定角度傾斜したテーパー面を形成し、且つ隣接する水平突起体同士がクローラ周方向視で重複する間隔に配設したことである。
【0007】
上記水平突起体は、芯金翼部と凡そ同一平面もしくは少し底面側となる位置に形成することが望ましく、又上記係合部の両脇で芯金翼部の少し下方となる底面側位置に肉厚部分を形成し、該部に水平突起体を取り付けた構成としてもよい。
【0008】
【作用】
水平突起体の対峙する面と反する面を、一定角度傾斜したテーパー面、又は、断面略半円状に形成したことにより、クローラにねじれ、横ズレが生じて図11に示すような異常な状態で水平突起体が重複した際に、クローラの剛性による復元力により該テーパー面或いは断面略半円状面同士が滑り合って水平突起体同士のロック状態を解除し正常な重複状態に復元することを可能とする。
【0009】
また係合部の両脇で芯金翼部の少し下方となる底面側位置に肉厚部分を形成し、該部に水平突起体を取り付けた構成としたため、水平突起体の埋設位置がスチールコード層に近いものとなり、ゴムクローラが内周側または外周側へ湾曲した場合においても水平突起体は好適な重複間隔を保持することが可能となる。
【0010】
【実施例】
図1及び図2は本発明のゴムクローラに埋設される芯金の第1実施例を示す斜視図及び横ズレ規制突起(水平突起体)の部分拡大図である。図中1は芯金、2は角部、3は駆動輪との係合部、4は左右翼部であって、係合部3の両脇で、ゴムクローラ内に埋設した際にスチールコードに近接する位置の芯金側面と直交する方向に水平突起体5,5’を突出させる。
【0011】
該水平突起体5,5’は図2に示すように隣接する水平突起体と間隔dで重複しており、この際水平突起体のそれぞれ対峙する面5a 5a’に反する側面を一定角度の傾斜を有したテーパー面5t,5t’に形成し、該水平突起体を断面略三角形状とした。
【0012】
ゴムクローラにねじれ及び横ズレを同時に生じさせるような外力が働き、上記水平突起体5,5’が図3に示すような異常な噛み合い状態となった際に、該テーパー面5t,5t’が形成してあるためクローラ剛性による復元力によって水平突起体5,5’が滑り合って正常な重複状態になることを可能とする。また、通常対峙している面5a,5a’は垂直面としてあるため、ゴムクローラの巾方向に外力が加わった際には従来通り、該垂直面5a,5a’が衝突して芯金の横ズレを防止する。
【0013】
図4〜6はそれぞれ本発明の第2〜4実施例における水平突起体の重複状態を示すものであり、図4に示す第2実施例の水平突起体5,5’は芯金1aの両側面に対し、それぞれ正対称となる位置に突出してあり、即ち両側面が同一構成としてあるため生産工程において芯金の並べ方について間違いを生じることがない。
また、水平突起体5,5’は断面略半円状5t,5t’に形成して、上記水平突起体と同様の作用を行う事を可能としたものである。
【0014】
図5に示す第3実施例の芯金1bは係合部3の一方の脇にのみ水平突起体5,5’を形成してあり、より軽量且つ安価な芯金を提供することが可能となる。更に図6の第4実施例においては水平突起体の突出位置を異ならせた二種類の芯金1c,1dを交互に配列した場合を示したものであり、該水平突起体5c,5c’,5d,5d’は断面略台形状としてある。
【0015】
図7は第5実施例の芯金1eを示すもので、水平突起体5,5’を二段状に先を細く形成したものであり、水平突起体5,5’の一側面は上記と同様に傾斜を設けたテーパー面5t,5t’に形成してある。図8は第6実施例を示すもので、係合部3の両脇で芯金翼部4,4の少し下方となる底面側位置に突出するような肉厚部分8を形成し、該部に水平突起体5を突出させた構成としてある。このため、ゴムクローラ本体内に埋設した際に水平突起体5がよりスチールコード近くに位置することとなり、水平突起体の重複間隔に大幅な変動が生じないものとなる。
【0016】
【発明の効果】
芯金の巾方向両側面のそれぞれにおける係合部の両脇の少なくとも一方に、芯金側面と直行する方向へ水平突起体を突出させ、且つ隣接する水平突起体同士がクローラ周方向視で重複する間隔に配設したため、ゴムクローラに横ズレを生じさせるような外力が加わった場合でも、ゴムクローラ本体内部において重複する水平突起体が衝突して横ズレが生じないため、脱輪防止となる。
【0017】
更に、上記水平突起体の対峙する面と反する面を、一定角度傾斜したテーパー面、又は、断面略半円状に形成してあるため、ゴムクローラに対する外力により芯金がずれてロック状態となった際においても、ゴムクローラの剛性による復元力によって容易に正常な重複状態に戻る事が可能となりゴムクローラの走行及び作業に支障を及ぼすおそれがなくなると共に、ゴム質及び芯金に異常な力がかかる事がなくなってゴムクローラの寿命が延長された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による芯金の第1実施例の斜視図である。
【図2】水平突起体の重複状態を示すもので、Aは拡大平面図、BはAのX−X線断面図である。
【図3】水平突起体の異常な重複状態を示すもので、Aは拡大平面図、BはAのY−Y線断面図である。
【図4】第2実施例の芯金を示すもので、Aは配列した状態の平面図、Bは水平突起体の断面図である。
【図5】第3実施例の芯金を配列した平面図である。
【図6】第4実施例の芯金を示すもので、Aは配列した状態の平面図、BはA(2)Z−Z線断面図である。
【図7】第5実施例の芯金を配列した平面図である。
【図8】第6実施例を示す芯金の側面図である。
【図9】従来のゴムクローラの脱輪を説明する図である。
【図10】特願平2−109474号のゴムクローラのAは平面図、Bはゴムクローラ巾方向断面図である。
【図11】通常の水平突起体の重複状態を示すもので、Aは図10AのW箇所の拡大図、BはAのX−X線断面図である。
【図12】異常な水平突起体の重複状態を示すもので、Aは図11Aと同位置の拡大図、BはAのY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1 芯金
2 角部
3 係合部
4 翼部
5,5’ 水平突起体
8 肉厚部

Claims (3)

  1. 中央に駆動輪との係合部及び該係合部の両外側に一対の脱輪防止用の突起を有した芯金を帯状の弾性体内に一定間隔で埋設したゴムクローラにおいて、該芯金の巾方向両側面のそれぞれにおける該係合部の両脇の少なくとも一方に、芯金側面と直行する方向へ水平突起体を突出させると共に、ゴムクローラ内に埋設された際、隣接する芯金間においてクローラ周方向前後に隣接する芯金のそれぞれの水平突起体同士が、クローラ周方向視で重複する間隔で芯金を配設させ、該重複した水平突起体の対峙している面と反する面を、クローラ幅方向断面視において対峙面とは反対方向に向かって一定角度傾斜したテーパー面、又は、クローラ幅方向断面視において対峙面とは反対方向に向かって断面略半円状に形成することにより、水平突起体が正常な対峙面とは反対の面にて重複する異常重複状態となった際に、該テーパー面又は断面半円形状面同士が滑り合うことにより、水平突起体の異常な重複状態を正常な重複状態に復元できるようにしたことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 上記水平突起体は、芯金翼部と凡そ同一平面もしくは少し底面側となる位置に形成したことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 上記係合部の両脇で芯金翼部の少し下方となる底面側位置に肉厚部分を形成し、該部に水平突起体を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
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