JPH11139360A - 弾性クローラ - Google Patents
弾性クローラInfo
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- JPH11139360A JPH11139360A JP31073697A JP31073697A JPH11139360A JP H11139360 A JPH11139360 A JP H11139360A JP 31073697 A JP31073697 A JP 31073697A JP 31073697 A JP31073697 A JP 31073697A JP H11139360 A JPH11139360 A JP H11139360A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 芯金に帯長手方向一対の係合部を形成した弾
性クローラにおいて、係合部のピッチエラーを生じるこ
となく駆動スプロケットとの係合機会を増やして円滑な
弾性クローラの回走を可能にする。 【解決手段】 弾性材料よりなり無端帯状に形成された
クローラ本体2と、該クローラ本体2の帯長手方向に所
定間隔をおいて埋設された芯体3とを備え、該芯体3
に、駆動スプロケット6の歯6aが係合する係合部7を
帯長手方向に一対形成している弾性クローラにおいて、
前記芯体3は、クローラ本体2が駆動スプロケット6に
沿って弯曲した際に、帯長手方向に隣合う芯体3の係合
部7の間隔B’と各芯体3における一対の係合部7の間
隔Aとが略同じとなるようにクローラ本体2内に埋設さ
れている。
性クローラにおいて、係合部のピッチエラーを生じるこ
となく駆動スプロケットとの係合機会を増やして円滑な
弾性クローラの回走を可能にする。 【解決手段】 弾性材料よりなり無端帯状に形成された
クローラ本体2と、該クローラ本体2の帯長手方向に所
定間隔をおいて埋設された芯体3とを備え、該芯体3
に、駆動スプロケット6の歯6aが係合する係合部7を
帯長手方向に一対形成している弾性クローラにおいて、
前記芯体3は、クローラ本体2が駆動スプロケット6に
沿って弯曲した際に、帯長手方向に隣合う芯体3の係合
部7の間隔B’と各芯体3における一対の係合部7の間
隔Aとが略同じとなるようにクローラ本体2内に埋設さ
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性クローラに関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の弾性クローラとしては、特公平8
−551号公報に記載されているものがある。これは、
ゴム等の弾性材料からなる無端帯状のクローラ本体に、
帯長手方向に所定間隔をおいて芯金を埋設し、該芯金の
クローラ本体外周側にクローラ本体の伸長を規制するス
チールコードを埋設し、クローラ本体外周側の前記芯金
との対応位置にラグを形成して構成されているものであ
り、前記芯金は、その幅方向略中央に駆動スプロケット
の歯が係合する係合部を帯長手方向に一対形成し、該係
合部から幅方向外方へ一対の翼部を延伸し、該翼部の係
合部側端部にクローラ内周側に突出する幅方向一対の突
部を形成している。
−551号公報に記載されているものがある。これは、
ゴム等の弾性材料からなる無端帯状のクローラ本体に、
帯長手方向に所定間隔をおいて芯金を埋設し、該芯金の
クローラ本体外周側にクローラ本体の伸長を規制するス
チールコードを埋設し、クローラ本体外周側の前記芯金
との対応位置にラグを形成して構成されているものであ
り、前記芯金は、その幅方向略中央に駆動スプロケット
の歯が係合する係合部を帯長手方向に一対形成し、該係
合部から幅方向外方へ一対の翼部を延伸し、該翼部の係
合部側端部にクローラ内周側に突出する幅方向一対の突
部を形成している。
【0003】この弾性クローラにおいては、帯長手方向
に隣合う芯金の係合部間が駆動スプロケットの歯が挿入
する係合孔とされるだけでなく、各芯金に形成した一対
の係合部間も係合孔とされており、これによって、1つ
の係合部しか備えない芯金を列設した一般的な弾性クロ
ーラに比べ、係合部のピッチ(係合孔のピッチ)を小さ
くでき、駆動スプロケットとの係脱機会を増やして確実
な動力伝達、円滑な弾性クローラの回走を図らんとして
いる。
に隣合う芯金の係合部間が駆動スプロケットの歯が挿入
する係合孔とされるだけでなく、各芯金に形成した一対
の係合部間も係合孔とされており、これによって、1つ
の係合部しか備えない芯金を列設した一般的な弾性クロ
ーラに比べ、係合部のピッチ(係合孔のピッチ)を小さ
くでき、駆動スプロケットとの係脱機会を増やして確実
な動力伝達、円滑な弾性クローラの回走を図らんとして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記弾性ク
ローラにおいては、芯金のクローラ本体外周側にクロー
ラ本体の伸長を規制するスチールコードが埋設されてい
るため、弾性クローラが駆動スプロケット等に沿って弯
曲した場合、スチールコードが弯曲の中立位置となり、
これより内周側が縮み側、外周側が伸び側とされてい
た。
ローラにおいては、芯金のクローラ本体外周側にクロー
ラ本体の伸長を規制するスチールコードが埋設されてい
るため、弾性クローラが駆動スプロケット等に沿って弯
曲した場合、スチールコードが弯曲の中立位置となり、
これより内周側が縮み側、外周側が伸び側とされてい
た。
【0005】そのため、スチールコードの内周側に位置
する芯金においては、弾性クローラが弯曲することによ
ってフラット状態のときよりも芯金間隔が小さくなるこ
ととなっていた。しかし、従来技術の弾性クローラで
は、フラット状態において隣合う芯金の係合部間隔と各
芯金の一対の係合部間隔とが略同じになるように設定さ
れているため、弾性クローラが弯曲すると、隣合う芯金
の係合部間隔が小さくなるのに対して各芯金の一対の係
合部間隔が変化せず、係合部ピッチが一つおきに異なる
というピッチエラーを生じる可能性があった。
する芯金においては、弾性クローラが弯曲することによ
ってフラット状態のときよりも芯金間隔が小さくなるこ
ととなっていた。しかし、従来技術の弾性クローラで
は、フラット状態において隣合う芯金の係合部間隔と各
芯金の一対の係合部間隔とが略同じになるように設定さ
れているため、弾性クローラが弯曲すると、隣合う芯金
の係合部間隔が小さくなるのに対して各芯金の一対の係
合部間隔が変化せず、係合部ピッチが一つおきに異なる
というピッチエラーを生じる可能性があった。
【0006】このようなピッチエラーが生じると、駆動
スプロケットとの係合が適正に行えなくなる恐れがあ
り、これが駆動スプロケットとの係合機会を増やすこと
で確実な動力伝達、円滑な弾性クローラの回走を図ると
いう本来の目的を阻害する可能性があった。また、ピッ
チエラーが原因で係合部や駆動スプロケットの偏磨耗を
生じる可能性もあった。
スプロケットとの係合が適正に行えなくなる恐れがあ
り、これが駆動スプロケットとの係合機会を増やすこと
で確実な動力伝達、円滑な弾性クローラの回走を図ると
いう本来の目的を阻害する可能性があった。また、ピッ
チエラーが原因で係合部や駆動スプロケットの偏磨耗を
生じる可能性もあった。
【0007】なお、上記従来技術の弾性クローラにおい
ては、隣合う芯金の係合部の対向側面に比較的曲率の大
きい円弧面を形成しており、弾性クローラが弯曲して隣
合う芯金の係合部間隔が小さくなった場合に、前記円弧
面が駆動スプロケットとの干渉を避ける逃げ面となり、
これがピッチエラーを吸収する一手段となり得るもので
あった。また、このような円弧面等を設けることで駆動
スプロケットの歯溝に対する係合部の断面を小さくし、
駆動スプロケットの歯と係合部との間に余裕をもたせて
ピッチエラーを吸収することも可能であった。
ては、隣合う芯金の係合部の対向側面に比較的曲率の大
きい円弧面を形成しており、弾性クローラが弯曲して隣
合う芯金の係合部間隔が小さくなった場合に、前記円弧
面が駆動スプロケットとの干渉を避ける逃げ面となり、
これがピッチエラーを吸収する一手段となり得るもので
あった。また、このような円弧面等を設けることで駆動
スプロケットの歯溝に対する係合部の断面を小さくし、
駆動スプロケットの歯と係合部との間に余裕をもたせて
ピッチエラーを吸収することも可能であった。
【0008】しかし、このような手段は係合部の強度低
下を伴うものであるため、小型の作業機に用いる弾性ク
ローラには採用することができても、重量の大型作業機
に用いる弾性クローラには採用しがたく、結局のところ
限られた利用しかできないものであった。本発明は上記
問題点に鑑み、各芯金に帯長手方向一対の係合部を形成
した弾性クローラにおいて、係合部のピッチエラーを生
じることなく駆動スプロケットとの係合機会を増やして
円滑な弾性クローラの回走を可能にすることを目的とす
る。
下を伴うものであるため、小型の作業機に用いる弾性ク
ローラには採用することができても、重量の大型作業機
に用いる弾性クローラには採用しがたく、結局のところ
限られた利用しかできないものであった。本発明は上記
問題点に鑑み、各芯金に帯長手方向一対の係合部を形成
した弾性クローラにおいて、係合部のピッチエラーを生
じることなく駆動スプロケットとの係合機会を増やして
円滑な弾性クローラの回走を可能にすることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の技術的手段を講じた。即ち、本発明
は、弾性材料よりなり無端帯状に形成されたクローラ本
体2と、該クローラ本体2の帯長手方向に所定間隔をお
いて埋設された芯体3とを備え、該芯体3に、駆動スプ
ロケット6の歯6aが係合する係合部7を帯長手方向に
一対形成している弾性クローラにおいて、前記芯体3
は、クローラ本体2が駆動スプロケット6に沿って弯曲
した際に、帯長手方向に隣合う芯体3の係合部7の間隔
B’と各芯体3における一対の係合部7の間隔Aとが略
同じとなるようにクローラ本体2内に埋設されているこ
とを特徴とするものである。
するために以下の技術的手段を講じた。即ち、本発明
は、弾性材料よりなり無端帯状に形成されたクローラ本
体2と、該クローラ本体2の帯長手方向に所定間隔をお
いて埋設された芯体3とを備え、該芯体3に、駆動スプ
ロケット6の歯6aが係合する係合部7を帯長手方向に
一対形成している弾性クローラにおいて、前記芯体3
は、クローラ本体2が駆動スプロケット6に沿って弯曲
した際に、帯長手方向に隣合う芯体3の係合部7の間隔
B’と各芯体3における一対の係合部7の間隔Aとが略
同じとなるようにクローラ本体2内に埋設されているこ
とを特徴とするものである。
【0010】これによれば、クローラ本体2が駆動スプ
ロケット6に沿って弯曲することで隣合う芯体3の対向
する係合部7間隔が変化したときを基準とし、この変化
した係合部7の間隔B’と各芯体3に形成した一対の係
合部7の間隔Aとが略同じとなるように芯体3をクロー
ラ本体2に埋設することで、実質的に駆動スプロケット
6が係合する際の係合部7のピッチエラーを防止し、駆
動スプロケット7からの確実な動力伝達が実現でき、こ
れによって弾性クローラ1の円滑な回走を可能としてい
る。
ロケット6に沿って弯曲することで隣合う芯体3の対向
する係合部7間隔が変化したときを基準とし、この変化
した係合部7の間隔B’と各芯体3に形成した一対の係
合部7の間隔Aとが略同じとなるように芯体3をクロー
ラ本体2に埋設することで、実質的に駆動スプロケット
6が係合する際の係合部7のピッチエラーを防止し、駆
動スプロケット7からの確実な動力伝達が実現でき、こ
れによって弾性クローラ1の円滑な回走を可能としてい
る。
【0011】なお、前記芯体3のクローラ本体外周側に
位置してスチールコード等の抗張体4が帯長手方向に埋
設されている場合、弾性クローラ1が弯曲すると隣合う
芯体3の係合部7間隔Bが狭くなるため、クローラ本体
2がフラット状態にあるときの、各芯体3の一対の係合
部7間隔Aよりも帯長手方向に隣合う芯体3の係合部7
間隔Bを広く設定することで上記の作用効果を奏するこ
とが可能となる。
位置してスチールコード等の抗張体4が帯長手方向に埋
設されている場合、弾性クローラ1が弯曲すると隣合う
芯体3の係合部7間隔Bが狭くなるため、クローラ本体
2がフラット状態にあるときの、各芯体3の一対の係合
部7間隔Aよりも帯長手方向に隣合う芯体3の係合部7
間隔Bを広く設定することで上記の作用効果を奏するこ
とが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。図1〜図3に示すように弾性クローラ
1は、ゴム等の弾性材料よりなり無端帯状に形成された
クローラ本体2と、該クローラ本体2内に帯長手方向
(周方向)に所定間隔をおいて埋設された芯体(芯金)
3と、該芯体3よりもクローラ本体外周側に埋設された
無端状のスチールコード(抗張体)4とによって主構成
され、前記クローラ本体2の外周側面には、前記芯体3
との対応位置に幅方向(左右)一対のラグ5が突設され
ている。
照して説明する。図1〜図3に示すように弾性クローラ
1は、ゴム等の弾性材料よりなり無端帯状に形成された
クローラ本体2と、該クローラ本体2内に帯長手方向
(周方向)に所定間隔をおいて埋設された芯体(芯金)
3と、該芯体3よりもクローラ本体外周側に埋設された
無端状のスチールコード(抗張体)4とによって主構成
され、前記クローラ本体2の外周側面には、前記芯体3
との対応位置に幅方向(左右)一対のラグ5が突設され
ている。
【0013】前記芯体3は、金属製又は硬質樹脂製より
なり、その幅方向中央にクローラ装置に駆動スプロケッ
ト6等が係合する係合部7を形成し、この係合部7から
幅方向外方に一対の翼部8を延伸し、該翼部8の係合部
7側端部にクローラ本体内周側に突出する幅方向一対の
突部9を形成して構成されており、前記スチールコード
4は、芯体3の翼部8に対応して左右に振り分けて配置
されている。
なり、その幅方向中央にクローラ装置に駆動スプロケッ
ト6等が係合する係合部7を形成し、この係合部7から
幅方向外方に一対の翼部8を延伸し、該翼部8の係合部
7側端部にクローラ本体内周側に突出する幅方向一対の
突部9を形成して構成されており、前記スチールコード
4は、芯体3の翼部8に対応して左右に振り分けて配置
されている。
【0014】前記突部9は、クローラ装置の駆動スプロ
ケット6の両側に配置されて該駆動スプロケット6と弾
性クローラ1との左右方向の位置規制をなすとともに、
突部9の頂面が転動輪の通過面とされている。また、左
右各突部9は、凹部10を介して帯長手方向に離された
第1,第2突部9a,9bを備え、これら第1,第2突
部9a,9bは、左右のものが帯長手方向に位置ずれし
て配置されている。すなわち、図1(a)における側面
視において、左右一方の凹部10に他方の第2突部9b
が対応し、左右他方の凹部10に一方の第2突部9bが
対応するようになっており、前記凹部10が転動輪の通
過面の切れ目とならないように左右の第1,第2突部
9,9によって連続した通過面を形成するようになって
いる。
ケット6の両側に配置されて該駆動スプロケット6と弾
性クローラ1との左右方向の位置規制をなすとともに、
突部9の頂面が転動輪の通過面とされている。また、左
右各突部9は、凹部10を介して帯長手方向に離された
第1,第2突部9a,9bを備え、これら第1,第2突
部9a,9bは、左右のものが帯長手方向に位置ずれし
て配置されている。すなわち、図1(a)における側面
視において、左右一方の凹部10に他方の第2突部9b
が対応し、左右他方の凹部10に一方の第2突部9bが
対応するようになっており、前記凹部10が転動輪の通
過面の切れ目とならないように左右の第1,第2突部
9,9によって連続した通過面を形成するようになって
いる。
【0015】各芯体3の前記係合部7は、帯長手方向に
間隔をあけて一対形成されており、帯長手方向に隣合う
2つの芯体3の対向する係合部7間が駆動スプロケット
6の歯6aが挿入する第1の係合孔12とされている。
また、各芯体3の一対の係合部7間も駆動スプロケット
6の歯6aが挿入する第2の係合孔13とされており、
したがって、本発明の弾性クローラ1には、各芯体3間
の第1係合孔12だけでなく芯体3自体にも第1係合孔
13が形成され、係合孔ピッチ(係合部ピッチ)を短く
して駆動スプロケット6との係脱機会を多くし、確実な
動力伝達を介して円滑な弾性クローラ1の回走を可能と
しているのである。
間隔をあけて一対形成されており、帯長手方向に隣合う
2つの芯体3の対向する係合部7間が駆動スプロケット
6の歯6aが挿入する第1の係合孔12とされている。
また、各芯体3の一対の係合部7間も駆動スプロケット
6の歯6aが挿入する第2の係合孔13とされており、
したがって、本発明の弾性クローラ1には、各芯体3間
の第1係合孔12だけでなく芯体3自体にも第1係合孔
13が形成され、係合孔ピッチ(係合部ピッチ)を短く
して駆動スプロケット6との係脱機会を多くし、確実な
動力伝達を介して円滑な弾性クローラ1の回走を可能と
しているのである。
【0016】図1(a)及び図2に示すように、弾性ク
ローラ1のフラット状態において、前記芯体3は、第2
係合孔13の帯長手方向の幅Aよりも第1係合孔12の
帯長手方向の幅Bが大きくなるようにクローラ本体2に
埋設されている。そして、図1(b)に示すように、弾
性クローラ1が駆動スプロケット6に沿って弯曲した場
合、スチールコード4が弯曲の中立位置となってこれよ
りも内周側の各芯体3間隔(第1係合孔12の幅B)が
狭くなる方向に変化し、この変化した第1係合孔12の
幅B’が、弾性クローラ1の弯曲によって変化しない第
2係合孔13の幅Aと略同じになるように設定されてい
る。
ローラ1のフラット状態において、前記芯体3は、第2
係合孔13の帯長手方向の幅Aよりも第1係合孔12の
帯長手方向の幅Bが大きくなるようにクローラ本体2に
埋設されている。そして、図1(b)に示すように、弾
性クローラ1が駆動スプロケット6に沿って弯曲した場
合、スチールコード4が弯曲の中立位置となってこれよ
りも内周側の各芯体3間隔(第1係合孔12の幅B)が
狭くなる方向に変化し、この変化した第1係合孔12の
幅B’が、弾性クローラ1の弯曲によって変化しない第
2係合孔13の幅Aと略同じになるように設定されてい
る。
【0017】これによって第1,第2係合孔12,13
の幅(係合部ピッチ)は、実際に駆動スプロケットに係
合する弾性クローラ1の弯曲状態で略一定となり、駆動
スプロケット6との円滑且つ確実な係合が可能であり、
上記したような係合部ピッチを小さくして駆動スプロケ
ット6との係脱機会を増やすことでの円滑な弾性クロー
ラ1の回走をより確実なものとしているのである。
の幅(係合部ピッチ)は、実際に駆動スプロケットに係
合する弾性クローラ1の弯曲状態で略一定となり、駆動
スプロケット6との円滑且つ確実な係合が可能であり、
上記したような係合部ピッチを小さくして駆動スプロケ
ット6との係脱機会を増やすことでの円滑な弾性クロー
ラ1の回走をより確実なものとしているのである。
【0018】図1に示すように、係合部7の断面形状は
角部のない略円形状とされており、特に、各芯体3の帯
長手方向外方側でクローラ本体内周側の係合部7側面に
は、他の部分よりも比較的曲率の大きい円弧面7aを形
成している。このように、係合部7を角部の無い略円形
状とすることで駆動スプロケット6の歯6aとの係脱を
スムーズにし、更に、係合部7側面を曲率の大きい円弧
面7aに形成することで、弾性クローラ1が弯曲して隣
合う2つの芯体3の対向する係合部7間(第1係合孔1
3)が狭まったとき、前記円弧面7aが駆動スプロケッ
ト6との干渉を避ける逃げ面となって駆動スプロケット
6との係脱をよりスムーズなものとしている。
角部のない略円形状とされており、特に、各芯体3の帯
長手方向外方側でクローラ本体内周側の係合部7側面に
は、他の部分よりも比較的曲率の大きい円弧面7aを形
成している。このように、係合部7を角部の無い略円形
状とすることで駆動スプロケット6の歯6aとの係脱を
スムーズにし、更に、係合部7側面を曲率の大きい円弧
面7aに形成することで、弾性クローラ1が弯曲して隣
合う2つの芯体3の対向する係合部7間(第1係合孔1
3)が狭まったとき、前記円弧面7aが駆動スプロケッ
ト6との干渉を避ける逃げ面となって駆動スプロケット
6との係脱をよりスムーズなものとしている。
【0019】また、上記のような円弧面7aを形成する
ことで、駆動スプロケット6の歯溝に対する係合部の断
面積が小さくなって両者間の隙間tを大きくとることが
可能で、これによってピッチ変化に伴う両者の干渉を防
止している。なお、このように係合部7に円弧面7aを
形成することは、ピッチエラーによる駆動スプロケット
との係合不良を解消する一手段となり得るが、円弧面7
aによって係合部の断面が小さくなって強度が低下する
ため、主に小型作業機に対して用いる弾性クローラに採
用するのが好ましい。
ことで、駆動スプロケット6の歯溝に対する係合部の断
面積が小さくなって両者間の隙間tを大きくとることが
可能で、これによってピッチ変化に伴う両者の干渉を防
止している。なお、このように係合部7に円弧面7aを
形成することは、ピッチエラーによる駆動スプロケット
との係合不良を解消する一手段となり得るが、円弧面7
aによって係合部の断面が小さくなって強度が低下する
ため、主に小型作業機に対して用いる弾性クローラに採
用するのが好ましい。
【0020】本発明は、上記実施形態に限ることなく適
宜設計変更可能である。例えば、弾性クローラが弯曲す
るときにその中立位置が芯体の係合部よりも内周側にあ
るような場合、芯体は伸び側に配置されて隣合う芯体の
係合部間隔が広くなるため、フラット状態で各芯体の一
対の係合部間隔よりも隣合う芯体の係合部間隔が狭くな
るように設定することで、弯曲時に係合部ピッチを略一
定なものとできる。
宜設計変更可能である。例えば、弾性クローラが弯曲す
るときにその中立位置が芯体の係合部よりも内周側にあ
るような場合、芯体は伸び側に配置されて隣合う芯体の
係合部間隔が広くなるため、フラット状態で各芯体の一
対の係合部間隔よりも隣合う芯体の係合部間隔が狭くな
るように設定することで、弯曲時に係合部ピッチを略一
定なものとできる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、弾
性クローラが駆動スプロケットに沿って弯曲して帯長手
方向に隣合う芯体の係合部間隔が変化したとき、この変
化した係合部間隔と各芯体の一対の係合部間とを略同じ
となるように設定することで、係合部のピッチエラーを
防止し、駆動スプロケットとの係合を適正に行なって円
滑な弾性クローラの回走を可能としている。
性クローラが駆動スプロケットに沿って弯曲して帯長手
方向に隣合う芯体の係合部間隔が変化したとき、この変
化した係合部間隔と各芯体の一対の係合部間とを略同じ
となるように設定することで、係合部のピッチエラーを
防止し、駆動スプロケットとの係合を適正に行なって円
滑な弾性クローラの回走を可能としている。
【図1】(a)は弾性クローラのフラット状態における
図2のC−C矢示断面図、(b)は弾性クローラの弯曲
状態における図2のC−C矢示断面図である。
図2のC−C矢示断面図、(b)は弾性クローラの弯曲
状態における図2のC−C矢示断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る弾性クローラのフラッ
ト状態での内周側平面図である。
ト状態での内周側平面図である。
【図3】図2のD−D矢示断面図である。
1 弾性クローラ 2 クローラ本体 3 芯体 6 駆動スプロケット 7 係合部 12 第1係合孔 13 第2係合孔
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性材料よりなり無端帯状に形成された
クローラ本体(2)と、該クローラ本体(2)の帯長手
方向に所定間隔をおいて埋設された芯体(3)とを備
え、該芯体(3)に、駆動スプロケット(6)の歯(6
a)が係合する係合部(7)を帯長手方向に一対形成し
ている弾性クローラにおいて、 前記芯体(3)は、クローラ本体(2)が駆動スプロケ
ット(6)に沿って弯曲した際に、帯長手方向に隣合う
芯体(3)の係合部(7)の間隔(B’)と各芯体
(3)における一対の係合部(7)の間隔(A)とが略
同じとなるようにクローラ本体(2)内に埋設されてい
ることを特徴とする弾性クローラ。 - 【請求項2】 前記芯体(3)のクローラ本体(2)外
周側に、該クローラ本体(2)の伸長を規制する抗張体
(4)が帯長手方向に埋設されており、クローラ本体
(2)のフラット状態において、帯長手方向に隣合う芯
体(3)の係合部(7)の間隔(B)が各芯体(3)に
おける一対の係合部(7)の間隔(A)よりも広く設定
されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性クロ
ーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31073697A JPH11139360A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 弾性クローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31073697A JPH11139360A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 弾性クローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11139360A true JPH11139360A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18008878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31073697A Pending JPH11139360A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 弾性クローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11139360A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106143664A (zh) * | 2016-08-15 | 2016-11-23 | 湖南农业大学 | 履刺高度可调式履带行走装置 |
JP2019206241A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | 株式会社ブリヂストン | 芯金及びゴムクローラ |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP31073697A patent/JPH11139360A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106143664A (zh) * | 2016-08-15 | 2016-11-23 | 湖南农业大学 | 履刺高度可调式履带行走装置 |
JP2019206241A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | 株式会社ブリヂストン | 芯金及びゴムクローラ |
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